JP2016017462A - 排気管球面継手 - Google Patents

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康彦 香田
Yasuhiko Koda
康彦 香田
良太 鯉渕
Ryota Koibuchi
良太 鯉渕
晃一 石田
Koichi Ishida
晃一 石田
真一 塩野谷
Shinichi Shionoya
真一 塩野谷
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Abstract

【課題】アイドリング時や信号待ち等で生じる微小揺動運動の際にも、摩擦異音の発生を極力防止し得る排気管球面継手を提供すること。
【解決手段】球帯状シール体46は、球帯状基体44と外層45とを具備しており、外層45は、Fe−Cr−Ni系ステンレス鋼線から形成された金網5からなる補強材とを含んでおり、外層45においては、耐熱材と補強材とが夫々圧縮されて補強材の金網5の網目に耐熱材が充填されて耐熱材と補強材とが混在一体化されてなり、耐熱材からなる面と補強材からなる面とが混在した外層45の部分凸球面状の外表面47は、Fe−Cr系ステンレス鋼板からなる部分凹球面部55の内面58に摺動自在に接触している。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車排気管に使用される排気管球面継手に関する。
自動車用エンジンの各気筒で発生した排気ガスは、排気マニホールド触媒コンバータにまとめられ、排気管を通じてサブマフラに送られ、このサブマフラを通過した排気ガスは、更に排気管を介してマフラ(消音器)へと送られ、このマフラを通じて大気中に放出される。
これら排気管や、サブマフラ及びマフラ等の排気系部材にあっては、エンジンのロール挙動及び振動等により繰返し応力を受ける。特に高速回転で高出力エンジンの場合は、排気系部材に加わる応力はかなり大きなものとなる。したがって、排気系部材の疲労破壊を招く虞があり、またエンジン振動が排気系部材を共振させ、室内静粛性を悪化させる場合もある。このような問題を解決するために、排気マニホールド触媒コンバータと排気管との連結部及び排気管と排気管との連結部を排気管球面継手又は蛇腹式継手等の振動吸収機構によって可動連結することにより、自動車エンジンのロール挙動及び振動等により排気系部材に繰返し受ける応力が吸収され、当該排気系部材の疲労破壊等が防止されると共にエンジンの振動が排気系部材を共振させ車室内の静粛性を悪化させるという問題も解決されるという利点を有する。
特開昭54−76759号公報 特開昭59−83830号公報 特開平6−123362号公報 特開2013−142462号公報
振動吸収機構の一例としての特許文献1に記載された排気管継手に使用される排気シールは、蛇腹式継手と比較して製造コストの低減を図り得て、しかも耐久性に優れているという利点を有するが、この排気シールでは、膨張黒鉛からなる耐熱材が部分凸球面状の表面で露出してなるため、スティックスリップ(付着−すべり)現象を惹起し、当該スティックスリップ現象に起因する摩擦異音の発生の原因となる虞がある。
斯かる欠点を解消するものとして、特許文献2及び特許文献3に記載されたしゅう動体及び球帯状シール体の夫々は、金網からなる補強材を、その上に配置された耐熱性の固体潤滑剤からなる層と共に捲回し、これを圧縮成形して得られた成形体であって、変形して絡み合った金網からなる補強材と補強材の金網の網目及び細線間に充填保持された固体潤滑剤とが混在した平滑な表面をもった成形体からなる。
これらのしゅう動体及び球帯状シール体の夫々は、特許文献1に記載された排気シールと比較すると、相手材と摺動自在に接触する摺動面に、金網からなる補強材と固体潤滑剤とが混在しているので、摺動時における相手材表面への固体潤滑剤被膜の被膜形成能に優れており、また固体潤滑剤被膜が相手材表面に過度に形成された場合には、金網からなる補強材がそれを掻き取る役割を果たし、特許文献1の排気シールにおける黒鉛被膜との直接的な接触が回避されることから、排気管球面継手に組み込まれて使用された場合においても異常摩擦音の発生を極力防止できるという利点を有する。
しかしながら、上記利点を有するしゅう動体又は球帯状シール体を組み込んだ球面管継手においても、しゅう動体又は球帯状シール体と相手材との摩擦の増加に伴い、相手材の表面に形成された固体潤滑剤被膜が摩耗粉として摩擦面に介在、とくに300℃を超える高温領域においては、この摩耗粉は酸化物となって摩擦面間に介在し、相手材表面の固体潤滑剤被膜が掻き落とされ、相手材としゅう動体又は球帯状シール体の金網からなる補強材との金属同士の摩擦に移行する虞がある。
通常、しゅう動体又は球帯状シール体を形成する金網からなる補強材には、耐熱性を有するステンレス鋼線が使用され、また、相手材にもまた、耐熱性を有するステンレス鋼が使用されていることから金属同士の摩擦においてはステンレス鋼同士、所謂「ともがね」の摩擦となり、往々にして摩擦異音を発生させるという欠点として現れる。また、しゅう動体又は球帯状シール体と相手材との摩擦において、しゅう動体又は球帯状シール体の表面は、金網からなる補強材が露出した不連続な面(凹凸面)となっており、この不連続な面と摩擦する相手材の表面は支圧強度が高くなり、高くなった支圧強度は、相手材表面に凹みなどの損傷を生じさせ、相手材の表面及び当該表面と摩擦するしゅう動体又は球帯状シール体の摩耗を促進させる虞がある。
「ともがね」の摩擦に起因するしゅう動体又は球帯状シール体と相手材との間の摩擦異音の発生に対して、しゅう動体又は球帯状シール体及び相手材を特定のステンレス鋼の組み合わせを採ることにより摩擦異音の発生を抑制すると共に相手材表面の損傷を極力防止し得、排気管に生じる相対角変位を円滑に行わせることができる排気管球面継手が特許文献4において提案されている。
特許文献4において提案された排気管球面継手は、球帯状シール体と相手材との間の摩擦異音の発生を抑制し、相手材表面の損傷を極力防止し得るという効果を有しているが、斯かる排気管球面継手でも、アイドリング時や信号待ち等に生じる微小な揺動運動、例えば外表面に露出した金網の網目よりも小さい微小な揺動運動では、やはり膨張黒鉛を含む耐熱材との摩擦摺動となるため、この摩擦摺動は、特許文献1のそれと同様の欠点であるスティックスリップ現象を惹起して当該スティックスリップ現象に起因する摩擦異音の発生の原因となる虞がある。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであり、アイドリング時や信号待ち等で生じる微小揺動運動の際にも、摩擦異音の発生を極力防止し得る排気管球面継手を提供することにある。
本発明の排気管球面継手は、エンジン側に連結される上流側排気管の管端部と、この管端部と対峙していると共にマフラー側に連結される下流側排気管に設けられる部分凹球面部と、円筒内面、部分凸球面状面並びに部分凸球面状面の大径側及び小径側の環状端面によって規定された球帯状基体並びに該部分凸球面状面に一体的に形成された外層を有した球帯状シール体とを具備しており、球帯状シール体は、その球帯状基体の円筒面で管端部の外周面に嵌合固定されており、外層は、膨張黒鉛、鉄合金繊維及び無機保形材を含有する耐熱材と、少なくともCrを16.00〜18.00質量%及びNiを12.00〜15.00質量%の割合で含有するFe−Cr−Ni系ステンレス鋼線から形成された金網からなる補強材とを含んでおり、外層においては、耐熱材と補強材とが夫々圧縮されて補強材の金網の網目に耐熱材が充填されて耐熱材と補強材とが混在一体化されてなり、耐熱材からなる面と補強材からなる面とが混在した外層の部分凸球面状の外表面は、少なくともCrを17.00〜19.00質量%含有するFe−Cr系ステンレス鋼板からなる部分凹球面部の内面に摺動自在に接触しており、上流側排気管と下流側排気管との間に生じる相対角変位は、外層の外表面と部分凹球面部の内面との摺動で許容されるようになっている。
本発明の排気管球面継手によれば、少なくともCrの含有量が16.00〜18.00質量%で、Niの含有量が12.00〜15.00質量%であるFe−Cr−Ni系のステンレス鋼線の金網から補強材が形成されており、少なくともCrの含有量が17.00〜19.00質量%であるFe−Cr系のステンレス鋼板から相手材としての部分凹球面部が形成されており、耐熱材からなる面と補強材からなる面とが混在した外層の外表面が部分凹球面部の内面に摺動自在に接触しているために、外層の外表面と部分凹球面部の内面との摺動摩擦においても、摩擦異音の発生を抑制することができ、補強材からなる面で部分凹球面部の内面に凹みなどの損傷を生じさせることがなく上流側排気管の管端部と下流側排気管との相対角変位(揺動運動)を円滑に許容することができる。
このような特定のステンレス鋼の組合せをもった外層の外表面と部分凹球面部の内面とで上記効果が得られた理由は、詳らかではないが、外層の補強材及び部分凹球面部の夫々を形成するステンレス鋼線及びステンレス鋼板に含有されるCr含有量の多寡の組合せにより、部分凹球面部の摩耗、損傷度合いが大きく変動していることから、Cr含有量がほぼ同じ領域にあるFe−Cr−Ni系ステンレス鋼線とFe−Cr系ステンレス鋼板との組合せによるものと推察される。
本発明では、球帯状シール体の外層の外表面には、補強材からなる面と該補強材の金網の網目に充填された耐熱材からなる面とが混在しているために、外層の外表面からの当該外層の耐熱材の膨張黒鉛の部分凹球面部の内面への移着と、部分凹球面部の内面に移着した過度の膨張黒鉛の被膜の外層の補強材による掻き取りとを適宜に行い得る結果、球帯状シール体と部分凹球面部との相対的な微小揺動運動の際にも、球帯状シール体は、部分凹球面部に対しては、常時、膨張黒鉛と鉄合金繊維とを含む外層の耐熱材の面で摺動する結果、膨張黒鉛のみでの球帯状シール体の部分凹球面部に対する摺動が回避されるので、摩擦異音の発生は極力防止され得る。
本発明において、補強材は、好ましい例では、更にCを0.030質量%以下、Siを1.00質量%以下、Mnを2.00質量%以下、Pを0.045質量%以下、Sを0.030質量%以下及びMoを2.00〜3.00質量%含有している。
斯かる外層の補強材には、好適には、線径が0.15〜0.28mmの範囲であって、Cを0.030質量%以下、Siを1.00質量%以下、Mnを2.00質量%以下、Pを0.045質量%以下、Sを0.030質量%以下、Crを16.00〜18.00質量%、Niを12.00〜15.00質量%、Moを2.00〜3.00質量%含有するFe−Cr−Ni系ステンレス鋼線を一本又は二本以上を使用して織ったり、編んだりして形成される織組金網又は編組金網からなる金網が使用され、斯かる外層の補強材用の金網は、好適には、縦幅2.5〜3.5mm、横幅1.5〜5mm程度の網目の目幅を有している。
本発明において、外層の耐熱材の鉄合金繊維には、好ましくは、ファイバー、ウール又はびびり繊維の形態のものが使用される。鉄合金繊維は、好ましい例では、ステンレス鋼繊維及び炭素鋼(スチール)繊維のうちの少なくとも一つからから選択され、具体的には、炭素鋼繊維としては、虹技社製のびびり繊維「KCメタルファイバーS15C」等が挙げられ、ステンレス鋼繊維としては、SUS430、SUS434等のフェライト系ステンレス鋼繊維又はSUS302、SUS304、SUS316、SUS316L等のオーステナイト系ステンレス鋼繊維が挙げられ、より具体的には、例えば、虹技社製のびびり繊維「KCメタルファイバーSUS430F(商品名)」、ボンスター社製の「ステンレスカットウールF(SUS434ファイバー)」等が挙げられる。
鉄合金繊維は、好適には、繊維径10〜500μm、長さ100〜3000μmを有している。
鉄合金繊維は、鉄合金繊維同士が絡み合いを生じて外層の耐熱材に含有されているので、外層の強度向上に寄与する。
外層の耐熱材に含有されると共に好ましくは耐熱性を有する無機保形材は、外層の耐熱材中に含有される膨張黒鉛と鉄合金繊維とを相互に接合させる接合効果と、球帯状シール体の製造に際して外層の耐熱材となるシートの形状を維持する保形効果とを発揮する。無機保形材は、好ましくは、燐酸二水素アルミニウム〔第一燐酸アルミニウム:Al(HPO〕、燐酸水素アルミニウム〔第二燐酸アルミニウム:Al(HPO〕、燐酸二水素マグネシウム〔第一燐酸マグネシウム:Mg(HPO〕、燐酸水素マグネシウム(第二燐酸マグネシウム:MgHPO)、燐酸二水素カルシウム〔第一燐酸カルシウム:Ca〔HPO〕、燐酸水素カルシウム(CaHPO)及び燐酸(HPO)のうちの少なくとも一つから選択される。
球帯状シール体の外層の耐熱材における膨張黒鉛、鉄合金繊維及び無機保形材の配合割合は、好ましくは、質量比で1:0.5〜3:0.05〜0.3であり、より好ましくは、1:0.5〜2:0.1〜0.15であり、膨張黒鉛に対する鉄合金繊維の配合割合が質量比で膨張黒鉛1に対し3を超えると、外層の耐熱材中に占める鉄合金繊維の割合が多くなりすぎ、部分凹球面部と鉄合金繊維との多くの直接的な摺動摩擦を惹起して摩擦異音を生じたり、部分凹球面部の内面を損傷させたりする虞がある。
本発明での部分凹球面部は、好ましい例では、更にCを0.030質量%以下、Siを1.00質量%以下、Mnを1.00質量%以下、Pを0.040質量%以下、Sを0.030質量%以下並びにTi及びNb(Ti及びNbの合計)を0.40〜0.80質量%含有しており、他の好ましい例では、更にMoを0.75〜1.50質量%及びNを0.020質量%以下含有している。
本発明の排気管球面継手において、球帯状基体は、好ましい例では、基体用の金網からなる補強材と、この補強材の金網の網目を充填し、かつこの補強材と混在一体化されていると共に圧縮された基体用の膨張黒鉛を含む耐熱材とを具備している。
球帯状基体の補強材には、好適には、線径が0.28〜0.32mmの範囲であって、鉄系としてオーステナイト系のSUS304、SUS310S、SUS316、フェライト系のSUS430等のステンレス鋼線、鉄線(JISG3532)若しくは亜鉛メッキ鋼線(JISG3547)又は銅系として銅−ニッケル合金(白銅)線、銅−ニッケル−亜鉛合金(洋白)線、黄銅線、ベリリウム銅線からなる金属細線を一本又は二本以上使用して織ったり、編んだりして形成される織組金網又は編組金網からなる金網が使用され、斯かる球帯状基体の補強材用の金網は、好適には、縦幅4〜6mm、横幅3〜5mm程度の網目の目幅を有している。
球帯状シール体における外層の耐熱材及び球帯状基体の耐熱材の夫々は、燐酸塩を0.1〜16.0質量%を更に含んでいてもよく、更に燐酸を0.05〜5.0質量%含んでいてもよい。
燐酸塩としては、好ましい例として、第一燐酸アルミニウム、第二燐酸リチウム(LiHPO)、第一燐酸カルシウム〔Ca(HPO〕、第二燐酸カルシウム(CaHPO)及び第二燐酸アルミニウム〔Al(HPO〕等を挙げることができる。
燐酸としては、好ましい例として、オルト燐酸、メタ燐酸(HPO)及びポリ燐酸等を挙げることができる。
膨張黒鉛に加えて燐酸塩及び燐酸のうちの少なくとも一方を含んだ耐熱材を使用することにより、排気管球面継手の使用温度を高めることができる。
本発明によれば、アイドリング時や信号待ち等で生じる球帯状シール体と部分凹球面部との相対的な微小揺動運動の際にも、摩擦異音の発生を抑制することができ、球帯状シール体の外層の外表面に露出した金網からなる補強材の不連続な面と部分凹球面部の内面との摺動摩擦においても、部分凹球面部の内面に凹み、圧痕などの損傷を極力防止することができ、上流側排気管の管端部と下流側排気管との間に生じる相対角変位を円滑に許容することができる排気管球面継手を提供することができる。
図1は、本発明の排気管球面継手の好ましい実施の形態を示し、図1において、(a)は断面説明図、(b)は右側面説明図である。 図2は、図1に示す球帯状シール体の断面説明図である。 図3は、図1に示す球帯状シール体の一部拡大説明図である。 図4は、球帯状シール体の製造工程における補強材の形成方法の斜視説明図である。 図5は、補強材の金網の網目の平面説明図である。 図6は、球帯状シール体の製造工程における耐熱材の斜視説明図である。 図7は、球帯状シール体の製造工程における重合体の斜視説明図である。 図8は、球帯状シール体の製造工程における筒状母材の平面説明図である。 図9は、図8に示す筒状母材のIX−IX線矢視断面説明図である。 図10は、球帯状シール体の製造工程における帯状のシートの形成方法の断面説明図である。 図11は、球帯状シール体の製造工程における帯状のシートの斜視説明図である。 図12は、球帯状シール体の製造工程における外層形成部材用のシート及び金網の例の斜視説明図である。 図13は、球帯状シール体の製造工程における外層形成部材の形成方法の説明図である。 図14は、球帯状シール体の製造工程における図13又は図15に示す形成方法で得られた外層形成部材の縦断面説明図である。 図15は、球帯状シール体の製造工程における外層形成部材の他の形成方法の断面説明図である。 図16は、球帯状シール体の製造工程における予備円筒成形体の平面説明図である。 図17は、球帯状シール体の製造工程における金型中に予備円筒成形体を挿入した状態の断面説明図である。 図18は、エンジンの排気系の説明図である。
次に、本発明及びその実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施の形態に何等限定されないのである。
<球帯状基体の耐熱材の製造方法について>
濃度98%の濃硫酸を撹拌しながら、酸化剤として過酸化水素の60%水溶液を加え、これを反応液とする。この反応液を冷却して10℃の温度に保持し、反応液に粒度30〜83メッシュ(500〜180μm)の鱗片状天然黒鉛粉末を添加して30分間反応を行う。反応後、吸引濾過して酸処理黒鉛粉末を分離し、酸処理黒鉛粉末を水で10分間撹拌して吸引濾過するという洗浄作業を2回繰返し、酸処理黒鉛粉末から硫酸分を充分除去する。ついで、硫酸分を除去した酸処理黒鉛粉末を110℃の温度に保持した乾燥炉で3時間乾燥し、これを酸処理黒鉛粉末とする。
酸処理黒鉛粉末を、950〜1200℃の温度で1〜10秒間加熱(膨張)処理して分解ガスを発生せしめ、そのガス圧により黒鉛層間を拡張して膨張させた膨張黒鉛粒子(膨張倍率240〜300倍)を形成する。この膨張黒鉛粒子を所望のロール隙間に調整した双ローラ装置に供給してロール成形し、所望の厚さのシートIを作製し、シートIから形成された耐熱材は、膨張黒鉛を含むことになる。
上記と同様の方法で得た酸処理黒鉛粉末を撹拌しながら、酸処理黒鉛粉末に燐酸塩として濃度50%の第一燐酸アルミニウム〔Al(HPO〕水溶液をメタノールで希釈した溶液を噴霧状に配合し、均一に撹拌して湿潤性を有する混合物を作製する。この湿潤性を有する混合物を、120℃の温度に保持した乾燥炉で2時間乾燥する。ついで、これを950〜1200℃の温度で1〜10秒間加熱(膨張)処理して分解ガスを発生せしめ、そのガス圧により黒鉛層間を拡張して膨張させた膨張黒鉛粒子(膨張倍率240〜300倍)を形成する。この膨張処理工程において、第一燐酸アルミニウムでは構造式中の水が脱離する。この第一燐酸アルミニウム及び膨張黒鉛粒子を所望のロール隙間に調整した双ローラ装置に供給してロール成形し、所望の厚さのシートIIを作製し、シートIIから形成された耐熱材は、膨張黒鉛と第一燐酸アルミニウムからなる燐酸塩とを含むことになる。
上記と同様の方法で得た酸処理黒鉛粉末を撹拌しながら、酸処理黒鉛粉末に燐酸塩として濃度50%の第一燐酸アルミニウム水溶液と燐酸として濃度84%のオルト燐酸(HPO)水溶液とをメタノールで希釈した溶液を噴霧状に配合し、均一に撹拌して湿潤性を有する混合物を作製する。この湿潤性を有する混合物を、120℃の温度に保持した乾燥炉で2時間乾燥する。ついで、これを950〜1200℃の温度で1〜10秒間加熱(膨張)処理して分解ガスを発生せしめ、そのガス圧により黒鉛層間を拡張して膨張させた膨張黒鉛粒子(膨張倍率240〜300倍)を形成する。この膨張処理工程において、第一燐酸アルミニウムでは構造式中の水が脱離し、オルト燐酸では脱水反応を生じて五酸化燐を生成する。この第一燐酸アルミニウム、五酸化燐及び膨張黒鉛粒子を所望のロール隙間に調整した双ローラ装置に供給してロール成形し、所望の厚さのシートIIIを作製し、シートIIIから形成された耐熱材は、膨張黒鉛と第一燐酸アルミニウムからなる燐酸塩と五酸化燐からなる燐酸とを含むことになる。
シートI、II及びIIIは、これらから球帯状基体の耐熱材を作製する場合は、好ましくは、1.0〜1.5Mg/mの密度、より好ましくは、1.0〜1.2Mg/m程度の密度を有し、好ましくは、0.3〜0.6mm程度の厚さを有している。
<外層の耐熱材の膨張黒鉛の製造方法について>
外層の耐熱材に含有される膨張黒鉛には、好ましくは、酸処理黒鉛粉末を950〜1200℃の温度で1〜10秒間加熱(膨張)処理して分解ガスを発生せしめ、そのガス圧により黒鉛層間を拡張して膨張倍率240〜300倍に膨張させた膨張黒鉛粉末が使用される。この膨張黒鉛粉末は、嵩密度が0.05g/cmと非常に低いため、その取り扱いが難しい。そこで、本発明においては、膨張黒鉛粉末を所望のロール隙間に調整した双ロール装置に供給してロール成形し、所望の厚さの膨張黒鉛からなるシートを作製し、このシートを裁断し、粉砕機で粉砕して得られる膨張黒鉛粉末を膨張黒鉛として使用することが好ましい。斯かる膨張黒鉛からなるシートを使用することにより、例えば、球帯状基体の耐熱材を製造する際に用いるシートIを所望の型に沿って切り出した際に生じる余分な切れ端、所謂端材を有効利用することができ、それにより膨張黒鉛の材料コストの低減を図り得、延いては球帯状シール体自体のコスト低減を図ることができる。
<外層の耐熱材の製造方法について>
外層の耐熱材は、好ましくは、膨張黒鉛粉末と、鉄合金繊維と、固形分として30〜50%含有する無機保形材溶液とを準備し、これらを粉体造粒機に投入して混練し、造粒して湿潤性を有する混合物を作製し、この混合物から製造される。
次に、球帯状シール体の製造方法の一例について、図面に基づき説明する。なお、本発明はこれらの例に何等限定されないのである。
(第一工程)
図4及び図5に示すように、円筒状の編組金網1をローラ2及び3間に通して所定の幅Dの帯状金網4を作製し、帯状金網4を所定の長さLに切断した球帯状基体の補強材となると共に縦幅X及び横幅Yの網目の目幅を有する球帯状基体用の帯状の金網5を準備する。
(第二工程)
図6に示すように、金網5の幅Dに対して(1.10×D)mmから(2.10×D)mmの幅dを有すると共に金網5の長さLに対して(1.30×L)mmから(2.70×L)mmの長さlを有するように、球帯状基体の耐熱材となるシートI、II又はIIIからなる帯状のシート6を準備する。
(第三工程)
球帯状シール体46(図1参照)において、部分凸球面状面41の大径側の環状端面42に全体的にシート6からなる耐熱材が露出するようにすべく、図7に示すように、環状端面42側となる金網5の幅方向の一方の端縁7から最大で(0.10〜0.80)×Dmmであって部分凸球面状面41の小径側の環状端面43側となる金網5の幅方向の他方の端縁8からのはみ出し量δ2よりも多いはみ出し量δ1をもってシート6を幅方向にはみ出させ、シート6が金網5の長さ方向の一方の端縁9から最大で(0.30〜1.70)×Lmmだけ長さ方向にはみ出し、金網5の長さ方向の他方の端縁10と端縁10に対応するシート6の長さ方向の端縁11とを合致させてシート6と金網5とを互いに重ね合わせた重合体12を得る。
(第四工程)
重合体12を、図8及び図9に示すように、シート6を内側にしてうず巻き状であってシート6が1回多くなるように捲回して、内周側及び外周側の両方にシート6が露出した筒状母材13を形成する。シート6としては、筒状母材13における巻き回数が金網5の巻き回数よりも一回多くなるように、金網5の長さLに対して(1.30×L)mmから(2.70×L)mmの長さlを有したものを予め準備する。筒状母材13において、シート6は、幅方向の一方及び他方の端縁側において金網5の一方及び他方の端縁7の夫々から幅方向にδ1及びδ2だけ夫々はみ出している。
(第五工程)
配合割合(質量比)が1:0.5〜3:0.05〜0.3、好ましくは、配合割合(質量比)が1:0.5〜2:0.1〜0.15である膨張黒鉛粉末と、鉄合金繊維と、固形分として無機保形材を30〜50%含有する無機保形材溶液とを粉体造粒機に投入して混練、造粒して湿潤性を有する混合物14を作製する。
(第六工程)
<外層形成部材Iの形成>
図10及び図11に示すように、ローラ19側に配されたロードセル22とローラ20側に配された流体シリンダ23とを有する圧延装置15のホッパー16内にコンベア17及び18から混合物14を供給し、ホッパー16から混合物14を一対のローラ19及び20間の隙間に順次供給してローラ19及び20間で混合物14を圧延し、圧延した混合物14を乾燥して水分を逸散、除去して、シート6の幅dよりも小さい幅d1を有すると共に長さl1を有した帯状のシート21を作製する一方、外層用の円筒状の編組金網1をローラ2及び3間に通してシート21の幅d1に対して1.05×d1から1.09×d1の幅を有すると共にシート21の長さl1とほぼ同じ長さを有すると共に図5に示すように縦幅X及び横幅Yの網目の目幅を有する外層用の帯状の金網5aを準備し、図12に示すように、金網5a内にシート21を挿入すると共にこれらを図13に示すように、ローラ24及び25間に通して一体化させ、これを乾燥炉内において乾燥して水分を逸散、除去し、図14に示すように、一方及び他方の表面26及び27に金網5aからなる面28とシート21からなる面29とが混在した外層形成部材30aからなる外層形成部材Iを作製する。
<外層形成部材IIの形成>
図15に示すように、圧延装置15におけるホッパー16内に外層用の帯状の金網5aを挿入し、金網5aの挿入端部を一対のローラ19及び20間に通過させ、金網5aによって二分されたホッパー16内にコンベア17及び18から供給された混合物14を一対のローラ19及び20間の帯状の金網5aに供給し、供給された混合物14を金網5aと共にローラ19及び20間で圧延して、金網5aの網目に混合物14を充填し、金網5aと金網5aの網目に保持された混合物14とを一体化させ、以下、外層形成部材30aと同様にして、図14に示すように、金網5aからなる面28とシート21からなる面29とが混在した一方及び他方の表面26及び27をもった外層形成部材30bからなる外層形成部材IIを作製する。
(第七工程)
図16に示すように、外層形成部材30a又は30bを、金網5aからなる面28とシート21からなる面29とが混在した一方の表面を外側にして筒状母材13の外周面に一回巻き付け、予備円筒成形体31を作製する。
(第八工程)
内面に円筒壁面32と円筒壁面32に連なる部分凸球面状壁面33と部分凸球面状壁面33に連なる貫通孔34とを備え、貫通孔34に段付きコア35を嵌挿することによって内部に中空円筒部36と中空円筒部36に連なる球帯状中空部37とが形成された図17に示すような金型38を準備し、金型38の段付きコア35に予備円筒成形体31を挿入する。
金型38の中空円筒部36及び球帯状中空部37に配された予備円筒成形体31をコア軸方向に98〜294N/mm(1〜3トン/cm)の圧力で圧縮成形し、図1から図3に示すように、中央部に貫通孔39を有すると共に円筒内面40と部分凸球面状面41と部分凸球面状面41の大径側及び小径側の環状端面42及び43とにより規定された球帯状基体44と、球帯状基体44の部分凸球面状面41に一体に形成された外層45とを備えた球帯状シール体46を作製する。
作製された球帯状シール体46において、球帯状基体44は、圧縮された金網5からなる補強材と、この補強材の金網5の網目を充填し、且つ、この補強材と混在一体化されていると共にシート6にシートIを用いた場合には、圧縮された当該シート6からなる膨張黒鉛を含む耐熱材とを、シート6にシートIIを用いた場合には、圧縮された当該シート6からなる膨張黒鉛及び第一燐酸アルミニウムからなる燐酸塩を含む耐熱材とを、そして、シート6にシートIIIを用いた場合には、圧縮された当該シート6からなる膨張黒鉛、第一燐酸アルミニウムからなる燐酸塩及び五酸化燐からなる燐酸を含む耐熱材とを具備しており、外層形成部材30a及び30b(外層形成部材I又はII)のいずれを用いた場合にも、外層45は、圧縮された金網5aからなる補強材と、この補強材の金網5aの網目を充填し、且つ、当該補強材の金網5aと混在一体化されていると共に圧縮されたシート21からなる膨張黒鉛、鉄合金繊維及び無機保形材を含んでいる耐熱材とを具備しており、外層45の平滑な部分凸球面状の外表面47には、補強材の金網5aからなる面48と圧縮されたシート21からなる膨張黒鉛、鉄合金繊維及び無機保形材を含んでいる耐熱材の面49とが混在した混在面50に形成されている。
エンジン側に連結される上流側排気管51の管端部52と、管端部52と対峙していると共にマフラー側に連結された下流側排気管54に設けられる部分凹球面部55と、球帯状シール体46とを具備した図1に示す排気管球面継手Aにおいて、エンジン側に連結された上流側排気管51の外周面には、管端部52を残してフランジ53が立設されており、管端部52には、球帯状シール体46が貫通孔39を規定する円筒内面40において嵌合されており、大径側の環状端面42において球帯状シール体46がフランジ53に接触されて着座せしめられており、下流側排気管54には、部分凹球面部55と部分凹球面部55に連接されたフランジ部56とを一体に備えたFe−Cr系ステンレス鋼板から形成された径拡大部57が固着されており、部分凹球面部55の部分凹球面状の内面58が球帯状シール体46の外層45の部分凸球面状の外表面47における補強材の金網5aからなる面48と耐熱材からなる面49とが混在した混在面50に摺動自在に接触されている。
図1に示す排気管球面継手Aにおいて、一端がフランジ53に固定されている一方、他端が径拡大部57のフランジ部56を挿通して配された一対のボルト59とボルト59の膨大頭部及びフランジ部56の間に配された一対のコイルばね60とにより、下流側排気管54には、常時、上流側排気管51方向にバネ力が付勢されており、排気管球面継手Aは、上流側排気管51に対する下流側排気管54の相対角変位に対しては、球帯状シール体46の外層45のすべり面としての外層用の金網5aからなる面48及び外層用の耐熱材からなる面49が混在した混在面50からなる外表面47と下流側排気管54の端部に形成された部分凹球面部55の凹球面状の内面58との摺動でこれを許容するようになっている。
自動車用エンジンの各気筒で発生した排気ガスは、例えば、図18に示すように、排気マニホールド触媒コンバータ600にまとめられ、排気管601及び排気管602を通じてサブマフラ603に送られ、サブマフラ603を通過した排気ガスは、更に排気管604及び排気管605を介してマフラ(消音器)606へと送られ、マフラ606を通じて大気中に放出され、これら排気管601及び602並びに604及び605や、サブマフラ603及びマフラ606等の排気系部材にあっては、エンジンのロール挙動及び振動等により繰返し応力を受け、特に高速回転で高出力エンジンの場合は、排気系部材に加わる応力はかなり大きなものとなり、排気系部材の疲労破壊を招く虞があり、またエンジン振動が排気系部材を共振させ、室内静粛性を悪化させる場合もあるが、排気マニホールド触媒コンバータ600と排気管601との連結部607及び排気管604と排気管605との連結部608を図1に示す排気管球面継手Aによって可動連結することにより、自動車エンジンのロール挙動及び振動等により排気系部材に繰返し受ける応力が吸収され、当該排気系部材の疲労破壊等が防止されると共にエンジンの振動が排気系部材を共振させ車室内の静粛性を悪化させるという問題も解決される。
次に、本発明を実施例に基づき説明する。なお、本発明はこれら実施例に何等限定されない。
実施例1
線径0.28mmのオーステナイト系ステンレス鋼線(SUS304)を一本使用して網目の目幅が縦X=4mm、横Y=5mmの円筒状の編組金網1からなる金網5と密度1.12Mg/m、厚さ0.4mmのシートIからなるシート6とから筒状母材13を作製した。
密度1.12Mg/mであって、厚さ0.4mmのシートIからなるシート6を裁断し、粉砕して得た膨張黒鉛粉末と、平均繊維径50μm、平均繊維長2mmのオーステナイト系ステンレス鋼(SUS434)繊維と、無機保形材として、固形分30%の燐酸二水素マグネシウム(第一燐酸マグネシウム)溶液とを、質量比で1:0.5:0.5(固形分0.15、水分0.35)の配合割合で、膨張黒鉛粉末50質量%、SUS434繊維25質量%、燐酸二水素マグネシウム7.5質量%及び水分17.5質量%からなる湿潤性を有する混合物14を作製し、この作成した混合物14と、線径0.28mmで、C:0.030質量%以下、Si:1.00質量%以下、Mn:2.00質量%以下、P:0.045質量%以下、S:0.030質量%以下、Cr:16.00質量%、Ni:12.00質量%及びMo:2.00質量%含有するFe−Cr−Ni系ステンレス鋼線(1)を一本使用した網目の目幅が縦X=2.5mm、横Y=2.0mmの円筒状の編組金網1からなる金網5aとから、筒状母材13の外周面を一周する長さに相当する長さに切断した外層形成部材30bを作製し、この外層形成部材30bと筒状母材13とから作製した予備円筒成形体31を段付きコア35の軸方向に294N/mm(3トン/cm)の圧力で圧縮成形して球帯状シール体46を得た。この球帯状シール体46の外表面47をもった外層45における耐熱材には、膨張黒鉛とSUS434繊維と燐酸二水素マグネシウムとが夫々78.8体積%、11.1体積%及び10.1体積%含有されていた。
実施例2
実施例1と同様の膨張黒鉛粉末、SUS434繊維及び燐酸二水素マグネシウム溶液を質量比で1:0.8:0.5(固形分0.15、水分0.35)の配合割合で、膨張黒鉛粉末43.5質量%、SUS434L繊維34.8質量%、燐酸二水素マグネシウム6.5質量%及び水分15.2質量%からなる湿潤性を有する混合物14を作製し、この混合物14と実施例1と同様のFe−Cr−Ni系ステンレス鋼線(1)からなる金網5aとから、実施例1と同様の方法で、球帯状シール体46を作製した。作製した球帯状シール体46の外表面47をもった外層45における耐熱材には、膨張黒鉛とSUS434繊維と燐酸二水素マグネシウムとが夫々73.9体積%、16.8体積%及び9.3体積%含有されていた。
実施例3
実施例1と同様の膨張黒鉛粉末、SUS434繊維及び燐酸二水素マグネシウム溶液を質量比で1:1:0.5(固形分0.15、水分0.35)の配合割合で、膨張黒鉛粉末40質量%、SUS434繊維40質量%、燐酸二水素マグネシウム6質量%及び水分14質量%からなる湿潤性を有する混合物14を作製し、この混合物14と実施例1と同様のFe−Cr−Ni系ステンレス鋼線(1)からなる金網5aとから、実施例1と同様の方法で、球帯状シール体46を作製した。作製した球帯状シール体46の外表面47をもった外層45における耐熱材には、膨張黒鉛とSUS434繊維と燐酸二水素マグネシウムとが夫々70.8体積%、20.2体積%及び9.0体積%含有されていた。
実施例4
実施例1と同様の膨張黒鉛粉末、SUS434繊維及び燐酸二水素マグネシウム溶液を質量比で1:1.5:0.5(固形分0.15、水分0.35)の配合割合で、膨張黒鉛粉末33.3質量%、SUS434繊維50質量%、燐酸二水素マグネシウム5質量%及び水分11.7質量%からなる湿潤性を有する混合物14を作製し、この混合物14と実施例1と同様のFe−Cr−Ni系ステンレス鋼線(1)からなる金網5aとから、実施例1と同様の方法で、球帯状シール体46を作製した。作製した球帯状シール体46の外表面47をもった外層45における耐熱材には、膨張黒鉛とSUS434繊維と燐酸二水素マグネシウムとが夫々64.2体積%、27.7体積%及び8.1体積%含有されていた。
実施例5
実施例1と同様の膨張黒鉛粉末、SUS434繊維及び燐酸二水素マグネシウム溶液を質量比で1:2:0.5(固形分0.15、水分0.35)の配合割合で、膨張黒鉛粉末28.6質量%、SUS434繊維57.1質量%、燐酸二水素マグネシウム4.3質量%及び水分10質量%からなる湿潤性を有する混合物14を作製し、この混合物14と実施例1と同様の外層用のFe−Cr−Ni系ステンレス鋼線(1)からなる金網5aとから、実施例1と同様の方法で、球帯状シール体46を作製した。作製した球帯状シール体46の外表面47をもった外層45における耐熱材には、膨張黒鉛とSUS434繊維と燐酸二水素マグネシウムとが夫々58.8体積%、33.5体積%及び7.7体積%含有されていた。
実施例6
実施例1と同様の膨張黒鉛粉末、SUS434繊維及び燐酸二水素マグネシウム溶液とを質量比で1:3:0.5(固形分0.15、水分0.35)の配合割合で、膨張黒鉛粉末22.2質量%、SUS434繊維66.7質量%、燐酸二水素マグネシウム3.3質量%及び水分7.8質量%からなる湿潤性を有する混合物14を作製し、この混合物14と実施例1と同様のFe−Cr−Ni系ステンレス鋼線(1)からなる金網5aとから、実施例1と同様の方法で、球帯状シール体46を作製した。作製した球帯状シール体46の外表面47をもった外層45における耐熱材には、膨張黒鉛とSUS434繊維と燐酸二水素マグネシウムとが夫々50.2体積%、43.3体積%及び6.5体積%含有されていた。
実施例7
実施例1と同様の膨張黒鉛粉末と、鉄合金繊維として、平均繊維径55μm、平均繊維長2mmの炭素鋼繊維と、無機保形材として、固形分50%の燐酸二水素アルミニウム(第一燐酸アルミニウム)溶液とを質量比で1:1:0.5(固形分0.1、水分0.4)の配合割合で、膨張黒鉛粉末40質量%、炭素鋼繊維40質量%、燐酸二水素アルミニウム10質量%及び水分10質量%からなる湿潤性を有する混合物14を作製し、この混合物14と実施例1と同様のFe−Cr−Ni系ステンレス鋼線(1)からなる金網5aとから、実施例1と同様の方法で、球帯状シール体46を作製した。作製した球帯状シール体46の外表面47をもった外層45における耐熱材には、膨張黒鉛と炭素鋼繊維と燐酸二水素アルミニウムとが夫々70体積%、19.2体積%及び10.8体積%含有されていた。
実施例8
実施例1と同様の膨張黒鉛粉末と実施例7と同様の炭素鋼繊維と燐酸二水素アルミニウム(第一燐酸アルミニウム)溶液とを質量比で1:1.5:0.5(固形分0.1、水分0.4)の配合割合で、膨張黒鉛粉末33.3質量%、炭素鋼繊維50質量%、燐酸二水素アルミニウム3.3質量%及び水分13.4質量%からなる湿潤性を有する混合物14を作製し、この混合物14と実施例1と同様のFe−Cr−Ni系ステンレス鋼線(1)からなる金網5aとから、実施例1と同様の方法で、球帯状シール体46を作製した。作製した球帯状シール体46の外表面47をもった外層45における耐熱材には、膨張黒鉛と炭素鋼繊維と燐酸二水素アルミニウムとが夫々63.4体積%、26.9体積%及び9.7体積%含有されていた。
実施例9
線径0.28mmで、C:0.030質量%以下、Si:1.00質量%以下、Mn:2.00質量%以下、P:0.045質量%以下、S:0.030質量%以下、Cr:18.00質量%、Ni:15.00質量%及びMo:3.00質量%含有するFe−Cr−Ni系ステンレス鋼線(2)を一本使用して網目の目幅が縦X=2.5mm、横Y=2.0mmの円筒状の編組金網1からなる金網5aと実施例2と同様の混合物14とから、実施例1と同様の方法で、球帯状シール体46を作製した。作製した球帯状シール体46の外表面47をもった外層45成における耐熱材には、膨張黒鉛とSUS434繊維と燐酸二水素マグネシウムとが夫々73.9体積%、16.8体積%及び9.3体積%含有されていた。
実施例10
実施例4と同様の混合物14と実施例9と同様の金網5aとから、実施例1と同様の方法で、球帯状シール体46を作製した。作製した球帯状シール体46の外表面47をもった外層45における耐熱材には、膨張黒鉛とSUS434繊維と燐酸二水素マグネシウムとが夫々64.2体積%、27.7体積%及び8.1体積%含有されていた。
実施例11
実施例8と同様の混合物14と実施例9と同様の金網5aとから、実施例1と同様の方法で、球帯状シール体46を作製した。作製した球帯状シール体46の外表面47をもった外層45における耐熱材には、膨張黒鉛と炭素鋼繊維と燐酸二水素アルミニウムとが夫々63.4体積%、26.9体積%及び9.7体積%含有されていた。
比較例1
金属細線として線径0.28mmのオーステナイト系ステンレス鋼線(SUS304)を一本使用して網目の目幅が縦X=4mm、横Y=5mmの円筒状の編組金網1からなる金網5と、密度1.12Mg/m、厚さ0.38mmのシートIからなるシート6とから筒状母材13を作製した。
線径0.28mmで、C:0.080質量%以下、Si:1.50質量%以下、Mn:2.00質量%以下、P:0.045質量%以下、S:0.030質量%以下、Cr:24.00質量%、Ni:19.00質量%含有するFe−Cr−Ni系ステンレス鋼線(3)を一本使用した網目の目幅が縦X=2.5mm、横Y=2.0mmの円筒状の編組金網1からなる金網5aと実施例1と同様のシートIからなるシート21とから外層形成部材30aを作製し、この外層形成部材30aと筒状母材13とから実施例1と同様の方法で球帯状シール体46を作製した。
比較例2
比較例1と同様にして筒状母材13を作製した。
線径0.28mmで、C:0.080質量%以下、Si:1.50質量%以下、Mn:2.00質量%以下、P:0.045質量%以下、S:0.030質量%以下、Cr:26.00質量%、Ni:22.00質量%含有するFe−Cr−Ni系ステンレス鋼線(4)を一本使用した網目の目幅が縦X=2.5mm、横Y=2.0mmの円筒状の編組金網1からなる金網5aと実施例1と同様のシートIからなるシート21とから作製した外層形成部材30aを用いて比較例1と同様にして球帯状シール体46を作製した。
比較例3
比較例1と同様にして筒状母材13を作製した。
実施例1と同様の金網5aとシートIからなるシート21とからなる外層形成部材30aを用いて、実施例1と同様の方法で球帯状シール体46を作製した。
比較例4
比較例1と同様にして筒状母材13を作製した。
実施例9と同様の金網5aとシートIからなるシート21とからなる外層形成部材30aを用いて、実施例1と同様の方法で球帯状シール体46を作製した。
次に、実施例1から11による球帯状シール体46並びに比較例1から4による球帯状シール体46を夫々図1に示す排気管球面継手Aに組み込み、部分凹球面部55の内面58の表面粗さ、ガス漏れ量及び摩擦音発生の有無について試験した結果を説明する。
<表面粗さの試験条件>
コイルバネ(図1に示すコイルばね60)によるセット荷重 590N
加振振幅 ±2°
加振周波数 25Hz
温度(図1に示す部分凹球面部55の外面温度) 300℃
加振時間 42Hr
加振回数 374万回
部分凹球面部55の材質
材質α C:0.030質量%以下、Si:1.00質量%以下、Mn:1.00質量%以下、P:0.040質量%以下、S:0.030質量%以下、Cr:18.00質量%及びTi及びNb:0.40質量%含有するFe−Cr系ステンレス鋼
材質β C:0.025質量%以下、Si:0.60質量%以下、Mn:0.50質量%以下、P:0.040質量%以下、S:0.020質量%以下、Cr:18.00質量%、Ti及びNb:0.40質量%、Mo:0.75質量%及びN:0.020質量%以下含有するFe−Cr系ステンレス鋼
<表面粗さの試験方法>
図1に示す排気管球面継手Aにおける上流側排気管51を固定し、下流側排気管54を上記試験条件で加振し、試験後(加振回数374万回終了後)の部分凹球面部55の内面58の表面粗さ(十点平均粗さRz:μm)を測定する。
<摩擦異音の有無の試験条件>
温度(図1に示す部分凹球面部55の外面温度) 室温(RT=25℃)〜500℃
加振周波数 25Hz
定常振幅 ±0.05mm
加振時間 40分間(1サイクル)
コイルばね(図1に示すコイルばね60)よるセット荷重 980N
部分凹球面部55の材質 材質α又は材質β
<試験方法>
室温(25℃)から25Hzの加振周波数で±0.05mmの振幅で加振を開始し、加振後10分間で部分凹球面部55の表面の温度が500℃に到達した時点で当該温度に10分間保持し、ついで20分間かけて室温まで降下するという40分間の温度履歴を1サイクルとして、20サイクル行う。そして、室温(25℃)及び100〜500℃の間は10℃上昇毎に加振周波数25Hz、加振振幅±0.05mmで加振し、摩擦異音を測定すると共に、昇温時の室温及び100℃、150℃、200℃、250℃、300℃、350℃、400℃、450℃、500℃の温度に到達した時点で、25Hzの加振周波数で±0.10mm、±0.15mm、±0.25mmの範囲で変化させ、当該振幅で摩擦異音を測定し、降温時の500℃、480℃、450℃、430℃、400℃、380℃、350℃、330℃、300℃、280℃、250℃、230℃、200℃、180℃、150℃、130℃、100℃及び室温に到達した時点で25Hzの加振周波数で±0.10mm、±0.15mm、±0.25mmの範囲で変化させ、当該振幅で摩擦異音を測定する。
表1から表4は試験結果を示し、表5及び表6は実施例1(部分凹球面部の材質α)、表7及び表8は実施例4(部分凹球面部の材質α)、表9及び表10は実施例4(部分凹球面部の材質β)、表11及び表12は実施例6(部分凹球面部の材質α)、表13及び表14は実施例8(部分凹球面部の材質β)、表15及び表16は実施例10(部分凹球面部の材質α)、表17及び表18は比較例3(部分凹球面部の材質α)及び表19及び表20は比較例4(部分凹球面部の材質β)についての摩擦異音の試験経過及び試験結果を示す。なお、摩擦異音の判定は、次の基準で行った。
<摩擦異音の判定基準>
記号:0 摩擦異音なし。
記号:0.5 集音パイプで摩擦異音を確認できる。
記号:1 排気管球面継手の摺動部位から約0.2m離れた位置で摩擦異音を確認できる。
記号:1.5 排気管球面継手の摺動部位から約0.5m離れた位置で摩擦異音を確認できる。
記号:2 排気管球面継手の摺動部位から約1m離れた位置で摩擦異音を確認できる。
記号:2.5 排気管球面継手の摺動部位から約2m離れた位置で摩擦異音を確認できる。
記号:3 排気管球面継手の摺動部位から約3m離れた位置で摩擦異音を確認できる。
記号:3.5 排気管球面継手の摺動部位から約5m離れた位置で摩擦異音を確認できる。
記号:4 排気管球面継手の摺動部位から約10m離れた位置で摩擦異音を確認できる。
記号:4.5 排気管球面継手の摺動部位から約15m離れた位置で摩擦異音を確認できる。
記号:5 排気管球面継手の摺動部位から約20m離れた位置で摩擦異音を確認できる。
摩擦異音の総合判定において、記号:0から記号:2.5までを摩擦異音なし(合格)と判定し、記号:3から記号:5までを摩擦異音あり(不合格)とした。
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実施例1から11の球帯状シール体46の試験結果から、微小揺動においても摩擦異音の原因となるスティックスリップ現象の発生は認められず、部分凹球面部55とは常時、膨張黒鉛、鉄合金繊維及び無機保形材を含む外層45の耐熱材と摺動し、部分凹球面部55と膨張黒鉛のみとの摺動が回避されるので、摩擦異音は極力防止されるものと推察される。一方、比較例1から4の球帯状シール体の試験結果から、摺動初期から部分凹球面部55と膨張黒鉛との摺動となり、スティックスリップ現象の発生により摩擦異音が発生したものと推察され、特に、比較例3及び4の球帯状シール体46は、外層45の外表面47に露出した金網からなる補強材と材質α又はβの部分凹球面部55の組み合わせにおいては、部分凹球面部55の損傷を極力防止し得、好ましい組み合わせであるにも拘わらず、微小揺動条件においては、摺動初期から部分凹球面部55と膨張黒鉛との摺動となり、スティックスリップ現象の発生により摩擦異音が発生したものと推察される。
以上説明したように、排気管球面継手Aにおいては、微小揺動条件においても摩擦異音を抑制することができ、球帯状シール体46の外層45の外表面47に露出した金網からなる補強材の不連続な面と部分凹球面部55との摺動摩擦においても、部分凹球面部55の内面58に凹み、圧痕などの損傷を極力防止することができ、上流側排気管51及び下流側排気管54間に生じる相対角変位を円滑に許容することができる。
5、5a 金網
6 シート
12 重合体
14 混合物
30a、30b 外層形成部材
31 予備円筒成形体
40 円筒内面
41 部分凸球面状面
42、43 環状端面
44 球帯状基体
45 外層
46 球帯状シール体
47 外表面
51 上流側排気管
52 管端部
53 フランジ
54 下流側排気管
55 部分凹球面部
57 径拡大部
59 ボルト
60 コイルばね
A 排気管球面継手

Claims (11)

  1. エンジン側に連結される上流側排気管の管端部と、この管端部と対峙していると共にマフラ側に連結される下流側排気管に設けられる部分凹球面部と、円筒内面、部分凸球面状面並びに部分凸球面状面の大径側及び小径側の環状端面によって規定された球帯状基体並びに該部分凸球面状面に一体的に形成された外層を有した球帯状シール体とを具備しており、球帯状シール体は、その球帯状基体の円筒面で管端部の外周面に嵌合固定されており、外層は、膨張黒鉛、鉄合金繊維及び無機保形材を含有する耐熱材と、少なくともCrを16.00〜18.00質量%及びNiを12.00〜15.00質量%の割合で含有するFe−Cr−Ni系ステンレス鋼線から形成された金網からなる補強材とを含んでおり、外層においては、耐熱材と補強材とが夫々圧縮されて補強材の金網の網目に耐熱材が充填されて耐熱材と補強材とが混在一体化されてなり、耐熱材からなる面と補強材からなる面とが混在した外層の部分凸球面状の外表面は、少なくともCrを17.00〜19.00質量%含有するFe−Cr系ステンレス鋼板からなる部分凹球面部の内面に摺動自在に接触しており、上流側排気管と下流側排気管との間に生じる相対角変位は、外層の外表面と部分凹球面部の内面との摺動で許容されるようになっている排気管球面継手。
  2. 鉄合金繊維は、ステンレス鋼繊維及び炭素鋼繊維から選択される請求項1に記載の排気管球面継手。
  3. 無機保形材は、燐酸二水素アルミニウム、燐酸水素アルミニウム、燐酸二水素マグネシウム、燐酸水素マグネシウム、燐酸二水素カルシウム、燐酸水素カルシウム及び燐酸から選択される請求項1又は2に記載の排気管球面継手。
  4. 膨張黒鉛、鉄合金繊維及び無機保形材の配合割合は、質量比で1:0.5〜3:0.05〜0.3である請求項1から3のいずれか一項に記載の排気管球面継手。
  5. 補強材は、更にCを0.030質量%以下、Siを1.00質量%以下、Mnを2.00質量%以下、Pを0.045質量%以下、Sを0.030質量%以下及びMoを2.00〜3.00質量%の割合で含有する請求項1から4のいずれか一項に記載の排気管球面継手。
  6. 部分凹球面部は、更にCを0.030質量%以下、Siを1.00質量%以下、Mnを1.00質量%以下、Pを0.040質量%以下、Sを0.030質量%以下並びにTi及びNbを0.40〜0.80質量%の割合で含有する請求項1から5のいずれか一項に記載の排気管球面継手。
  7. 耐熱材は、燐酸塩を0.1〜16.0質量%の割合で含有する請求項1から6のいずれか一項に記載の排気管球面継手。
  8. 耐熱材は、燐酸を0.05〜5.0質量%の割合で含有する請求項1から7のいずれか一項に記載の排気管球面継手。
  9. 球帯状基体は、基体用の金網からなる補強材と、この補強材の金網の網目を充填し、かつこの補強材と混在一体化されていると共に圧縮された基体用の膨張黒鉛を含む耐熱材とを具備している請求項1から8のいずれか一項に記載の排気管球面継手。
  10. 球帯状基体の耐熱材は、燐酸塩を0.1〜16.0質量%の割合で含有する請求項9に記載の排気管球面継手。
  11. 球帯状基体の耐熱材は、燐酸を0.05〜5.0質量%の割合で含有する請求項9又は10に記載の排気管球面継手。
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