JP2016016779A - ステアバイワイヤ方式のステアリング装置および走行車両 - Google Patents

ステアバイワイヤ方式のステアリング装置および走行車両 Download PDF

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Abstract

【課題】ステアリングエンドに達したことを知った運転者がハンドルを戻すときに引っ掛かりを感じないステアリング装置、および該装置を備えた走行車両を提供する。【解決手段】ステアバイワイヤ方式のステアリング装置1Aは、ハンドル10に接続されたステアリング軸2と、ステアリング軸2に連結された回転入力軸3と、回転入力軸3の回転に作用する電磁ブレーキ4と、回転入力軸3の回転に関する信号S1を出力する第1回転信号出力部5と、ステアリング軸2の回転に関する信号S2を出力する第2回転信号出力部6と、信号S1,S2に基づいて電磁ブレーキ4を制御する制御部7とを備え、ステアリング軸2と回転入力軸3との連結部に予め定められた角度のあそびが設けられ、あそびが残っている場合は、ステアリング軸2の回転が回転入力軸3に伝達されず、あそびが残っていない場合は、ステアリング軸2の回転が回転入力軸3に伝達される。【選択図】図1

Description

本発明は、ステアバイワイヤ方式のステアリング装置および該装置を備えた走行車両に関する。
各種走行車両に搭載されるステアリング装置は、運転者のハンドル操作を操舵輪の操舵角を変化させる操舵機構に機械的に伝達する方式と、ハンドル操作を機械的にではなく電気的に伝達するステアバイワイヤ方式とに大別される。ハンドルの回転を操舵機構に機械的に伝達するための部材が不要なステアバイワイヤ方式は、前者の方式に比べ、車両を軽量化することができる、車両におけるハンドルと操舵機構のレイアウトの自由度が増す、といった利点がある。
ステアバイワイヤ方式の従来のステアリング装置としては、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。このステアリング装置は、操舵輪の操舵角を変化させる操舵モータに流れる電流が所定値を超えた場合、言い換えると、運転者によるハンドル操作の量(回転角度)が所定の限界角度を超えた場合に、ステアリング軸の回転に作用する電磁ブレーキを作動させ、これにより、ステアリングエンドに達したことを運転者に知らせるよう構成されている。電磁ブレーキは、例えば、運転者がハンドルを中立位置に戻る方向に回転させたときに解除される。
特開2008−285033号公報
一般に、電磁ブレーキは、励磁電流の供給が開始されるとブレーキを作動させ、励磁電流の供給が停止されるとブレーキを解除する。また、励磁電流の供給が開始されてからブレーキが作動するまで、および励磁電流の供給が停止されてからブレーキが解除されるまでには、少なくないタイムラグが発生する。
このため、上記特許文献1のステアリング装置では、ステアリングエンドに達したことを知った運転者がハンドルを中立位置に戻る方向に回転させたときに、ステアリング軸に作用しているブレーキの解除が間に合わず、運転者がハンドル操作に引っ掛かりを感じるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、ステアリングエンドに達したことを知った運転者がハンドルを戻すときに引っ掛かりを感じないステアリング装置、および該装置を備えた走行車両を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る第1のステアリング装置は、
操舵輪の操舵角を変化させる操舵機構に運転者によるハンドルの回転操作を電気的に伝達し、操舵角を該回転操作に応じて変化させるステアバイワイヤ方式のステアリング装置であって、
(1)ハンドルに接続されたステアリング軸と、ステアリング軸に連結された回転入力軸と、回転入力軸の回転に作用する電磁ブレーキと、回転入力軸の回転に関する第1回転信号を出力する第1回転信号出力部と、ステアリング軸の回転に関する第2回転信号を出力する第2回転信号出力部と、第1回転信号に基づいて操舵機構を制御するとともに、第1および第2回転信号に基づいて電磁ブレーキを制御する制御部とを備えていること、
(2)ステアリング軸と回転入力軸との連結部に予め定められた角度のあそびが設けられ、あそびが残っている場合は、ステアリング軸の回転が回転入力軸に伝達されず、あそびが残っていない場合は、ステアリング軸の回転が回転入力軸に伝達されること、
(3)制御部が、回転入力軸の回転角度が予め定められた限界角度を超えたことを第1回転信号に基づいて検出すると電磁ブレーキを作動させ、電磁ブレーキの作動中にステアリング軸が中立位置に戻る方向に予め設定された微小角度以上回転したことを第2回転信号に基づいて検出すると電磁ブレーキを解除させること、および、
(4)微小角度が、あそびの角度よりも小さい角度に設定されていること
を特徴とする。
上記第1のステアリング装置の制御部は、さらに、回転入力軸の回転角度が限界角度を超え、かつ電磁ブレーキが解除されているときに、ステアリング軸が中立位置から離れる方向に微小角度以上回転したことを第2回転信号に基づいて検出すると電磁ブレーキを作動させることが好ましい。
上記第1のステアリング装置の第2回転信号出力部は、例えば、ステアリング軸が所定角度回転する度にパルス状に変化するパルス信号を第2回転信号として出力するベアリングセンサとすることができる。この場合、制御部は、ベアリングセンサから出力されたパルスの数を数えることによりステアリング軸が微小角度以上回転したか否かを判定することができる。
上記第1のステアリング装置のあそびは、例えば、ステアリング軸および回転入力軸の一方に設けられた突起と、他方に設けられた切欠きとによって実現された機械的なあそびとすることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る第2のステアリング装置は、
操舵輪の操舵角を変化させる操舵機構に運転者によるハンドルの回転操作を電気的に伝達し、操舵角を該回転操作に応じて変化させるステアバイワイヤ方式のステアリング装置であって、
(1)ハンドルに接続されたステアリング軸と、ステアリング軸に連結された回転入力軸と、回転入力軸の回転に作用する電磁ブレーキと、回転入力軸の回転に関する第1回転信号を出力する第1回転信号出力部と、ステアリング軸の回転に関する第2回転信号を出力する第2回転信号出力部と、第1回転信号に基づいて操舵機構を制御するとともに、第1および第2回転信号に基づいて電磁ブレーキを制御する制御部とを備えていること、
(2)ステアリング軸と回転入力軸との連結部に予め定められた角度のあそびが設けられていること、
(3)連結部が、あそびが残った状態を維持するための弾性部材を有していること、
(4)電磁ブレーキが解除されている場合は、弾性部材を介してステアリング軸の回転が回転入力軸に伝達され、電磁ブレーキが作動し、かつあそびが残っている場合は、弾性部材が弾性変形するためにステアリング軸の回転が回転入力軸に伝達されず、電磁ブレーキが作動し、かつあそびが残っていない場合は、弾性部材を介してステアリング軸の回転が回転入力軸に伝達されること、
(5)制御部が、回転入力軸の回転角度が予め定められた限界角度を超えたことを第1回転信号に基づいて検出すると電磁ブレーキを作動させ、電磁ブレーキの作動中にステアリング軸が中立位置に戻る方向に予め設定された微小角度以上回転したことを第2回転信号に基づいて検出すると電磁ブレーキを解除させること、
(6)微小角度が、あそびの角度よりも小さい角度に設定されていること、および、
(7)弾性部材を弾性変形させるのに必要な力が、電磁ブレーキの制動力よりも小さく設定されていること
を特徴とする。
上記第2のステアリング装置の制御部は、さらに、回転入力軸の回転角度が限界角度を超え、かつ電磁ブレーキが解除されているときに、ステアリング軸が中立位置から離れる方向に微小角度以上回転したことを第2回転信号に基づいて検出すると電磁ブレーキを作動させることが好ましい。
上記第2のステアリング装置は、回転入力軸の回転角度が限界角度を超え、かつ電磁ブレーキが作動しているときに、運転者がハンドルを手放すと、弾性部材の復元力によりステアリング軸が中立位置に戻る方向に微小角度以上回転することが好ましい。
上記第2のステアリング装置の第2回転信号出力部は、例えば、ステアリング軸が所定角度回転する度にパルス状に変化するパルス信号を第2回転信号として出力するベアリングセンサとすることができる。この場合、制御部は、ベアリングセンサから出力されたパルスの数を数えることによりステアリング軸が微小角度以上回転したか否かを判定することができる。
上記第2のステアリング装置のあそびは、例えば、ステアリング軸および回転入力軸の一方に設けられた突起と、他方に設けられた切欠きとによって実現された機械的なあそびとすることができる。
上記第2のステアリング装置の弾性部材は、例えば、コイルばねとすることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る走行車両は、上記第1または第2のステアリング装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ステアリングエンドに達したことを知った運転者がハンドルを戻すときに引っ掛かりを感じないステアリング装置、および該装置を備えた走行車両を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るステアリング装置の模式図である。 第1実施形態に係るステアリング装置におけるステアリング軸と回転入力軸の関係を示す図である。 第1実施形態に係るステアリング装置の動作を示す模式的な波形図である。 本発明の第2実施形態に係るステアリング装置の模式図である。 第2実施形態に係るステアリング装置におけるステアリング軸と回転入力軸の、電磁ブレーキが解除されているときの関係を示す図である。 第2実施形態に係るステアリング装置におけるステアリング軸と回転入力軸の、電磁ブレーキが作動しているときの関係を示す図である。 第2実施形態に係るステアリング装置の動作を示す模式的な波形図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係るステアリング装置および走行車両の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1に、本発明の第1実施形態に係るステアリング装置1Aを示す。ステアリング装置1Aは、操舵輪11の操舵角を変化させる操舵モータ12および変速ギヤ13からなる操舵機構に運転者によるハンドル10の回転操作を電気的に伝達し、操舵輪11の操舵角を該回転操作に応じて変化させるステアバイワイヤ方式のステアリング装置であり、リーチ式のフォークリフトに備えられる。
図1に示すように、ステアリング装置1Aは、ハンドル10に接続されたステアリング軸2と、ステアリング軸2に同軸的に連結された回転入力軸3と、回転入力軸3の回転に作用する電磁ブレーキ4と、回転入力軸3の回転に関する第1回転信号S1を出力する第1回転信号出力部5と、ステアリング軸2の回転に関する第2回転信号S2を出力する第2回転信号出力部6と、制御部7とを備えている。制御部7は、第1回転信号S1に基づいて生成した制御信号S3によって操舵機構の操舵モータ12を駆動することで操舵輪11の操舵角を変化させるとともに、第1回転信号S1および第2回転信号S2に基づいて生成した制御信号S4によって電磁ブレーキ4を制御する。
ステアリング軸2の一端は、ハンドル10の中心部に回転不能に接続されている。このため、運転者がハンドル10を回転させると、ステアリング軸2も同じ方向に同じ角度だけ回転する。一方、ステアリング軸2と回転入力軸3との連結部には機械的なあそびが設けられている。このため、ステアリング軸2が回転したとき、回転入力軸3は必ずしもステアリング軸2と同じ様には回転しない。
図2に、線X−X(図1参照)におけるステアリング軸2の断面図を示す。図2(A)に示すように、本実施形態では、ステアリング軸2よりも径が大きい回転入力軸3の上面3aに円筒状の突起3bが設けられている。また、ステアリング軸2には、中心に向かって窪んだ、突起3bよりも大きな切欠き2aが設けられている。本実施形態では、切欠き2aと突起3bの寸法の違いによりステアリング軸2と回転入力軸3とに機械的な±7.5°のあそびが設けられている。
図2(A)の状態から運転者がハンドル10を+7.5°回転(右回転)させると、ステアリング軸2だけが+7.5°回転し、切欠き2aと突起3bとが接触した(B)の状態となる。この状態からさらに運転者がハンドル10を+20°回転させると、今度はステアリング軸2と回転入力軸3とが一緒に+20°回転し、(C)の状態となる。回転入力軸3が回転するのは、切欠き2aおよび突起3bを介して、ステアリング軸2の回転が回転入力軸3に伝達されるからである。
運転者がハンドル10を左回転させた場合も同様である。すなわち、図2(A)の状態から運転者がハンドル10を−7.5°回転(左回転)させると、ステアリング軸2だけが−7.5°回転し、切欠き2aと突起3bとが接触した(D)の状態となる。この状態からさらに運転者がハンドル10を−20°回転させると、今度はステアリング軸2と回転入力軸3とが一緒に−20°回転し、(E)の状態となる。
このように、本実施形態に係るステアリング装置1Aでは、あそびが残っている方向に運転者がハンドル10を回転させてもその回転は回転入力軸3に伝達されない。一方、あそびが残っていない方向に運転者がハンドル10を回転させるとその回転はそのまま回転入力軸3に伝達される。
第1回転信号出力部5は、回転入力軸3が回転すると該回転に応じた第1回転信号S1を出力する。制御部7は、第1回転信号出力部5から出力される第1回転信号S1に基づいて、回転入力軸3が中立位置から左右どちらの方向に何°回転したのかを特定する。言い換えると、制御部7は、第1回転信号S1に基づいて回転入力軸3の現在の回転角度θ3を特定する。
第2回転信号出力部6は、ステアリング軸2が回転すると該回転に応じた第2回転信号S2を出力する。本実施形態では、第2回転信号出力部6として、ステアリング軸2が所定角度(本実施形態では、±1.5°)回転する度にパルス状に変化するパルス信号Aおよびパルス信号Bを出力するベアリングセンサを使用している。
制御部7は、第2回転信号出力部6から出力されるパルス信号Aまたはパルス信号Bにおけるパルスの数を数えることにより、ステアリング軸2が何°回転したのかを特定する。例えば、制御部7は、パルス信号Aがパルス状に2回変化した場合に、ステアリング軸2の回転角度変化Δθ2を1.5°×2=3°と特定する。また、制御部7は、パルス信号Aおよびパルス信号Bの位相差を利用してステアリング軸2の回転方向を特定することもできる。例えば、制御部7は、パルス信号Bの立ち上がり、パルス信号Aの立ち上り、パルス信号Bの立ち下り、およびパルス信号Aの立ち下りをこの順で検出した場合に、ステアリング軸2が右回転していると特定する。一方、制御部7は、パルス信号Aの立ち上がり、パルス信号Bの立ち上り、パルス信号Aの立ち下り、およびパルス信号Bの立ち下りをこの順で検出した場合に、ステアリング軸2が左回転していると特定する。
制御部7は、第1回転信号S1に基づいて回転入力軸3の現在の回転角度θ3を特定すると、操舵輪11の操舵角を当該回転角度θ3に対応した角度とするための制御信号S3を生成し、制御信号S3によって操舵モータ12を駆動する。この制御は、予め定められた微小時間が経過する度に繰り返し行われる。
また、制御部7は、第1回転信号S1および第2回転信号S2に基づいて制御信号S4を生成し、制御信号S4によって電磁ブレーキ4を制御する。
具体的には、制御部7は、(a)回転入力軸3の回転角度θ3が予め定められた限界角度θth(本実施形態では、±1080°)を超えると、電磁ブレーキ4を作動させる制御信号S4を出力する。これにより、電磁ブレーキ4に励磁電流が供給され、回転入力軸3にブレーキがかかる。ただし、ブレーキがかかった状態でも、運転者がハンドル10を中立位置から離れる方向に力強く回転させると、回転入力軸3はブレーキに逆らって回転する。
また、制御部7は、(b)電磁ブレーキ4が作動しているときに、運転者がハンドル10を中立位置に戻る方向に回転させたことにより、ステアリング軸2の回転角度変化Δθ2が予め定められた微小角度(本実施形態では、3°)以上になったことを検出すると、電磁ブレーキ4を解除させる制御信号S4を出力する。これにより、電磁ブレーキ4への励磁電流の供給が停止される。本発明では、上記微小角度を、あそび角度(本実施形態では、7.5°)よりも小さく設定する必要がある。
さらに、制御部7は、(c)回転入力軸3の回転角度θ3が限界角度θthを超えており、かつ運転者がハンドル10を中立位置から離れる方向に回転させたことにより、ステアリング軸2の回転角度変化Δθ2が予め定められた微小角度(本実施形態では、3°)以上になったことを検出すると、電磁ブレーキ4を作動させる制御信号S4を出力する。これにより、電磁ブレーキ4に励磁電流が供給され、回転入力軸3にブレーキがかかる。
続いて、図3を用いて、本実施形態に係るステアリング装置1Aの動作の一例について説明する。なお、図3の上の波形は回転入力軸3の回転角度θ3の模式的な波形であり、下の波形はステアリング軸2の回転角度変化量Δθ2の模式的な波形である。また、「解除」および「作動」は、電磁ブレーキ4の状態を示す。なお、本実施形態では、回転角度θ3が限界角度θthを超えたことをきっかけとして、制御部7が第2回転信号S2におけるパルスの数を数え始めるものとする。
ハンドル10、ステアリング軸2および回転入力軸3が中立位置にある図2(A)の状態から運転者がハンドル10を右回転させると、ステアリング軸2だけが回転する。そして、ハンドル10が+7.5°回転した時間T1において、回転入力軸3も右回転し始める。時間T1において、ステアリング軸2および回転入力軸3は、図2(B)および(C)に示すような、右回転に対してあそびがない状態となっている。
時間T2において回転入力軸3の回転角度θ3が限界角度θthに達すると、制御部7は、電磁ブレーキ4を作動させる制御信号S4を出力する。これにより、時間T2からやや遅れて電磁ブレーキ4が作動し、ステアリングエンドに達したことが運転者に知らされる。
運転者がハンドル10を電磁ブレーキ4に逆らってさらに右回転させ、時間T3において回転方向を反転させると、ステアリング軸2の回転角度変化Δθ2は直ちに低下し始める。一方、回転入力軸3の回転角度θ3は、反転後しばらくの間は変動しない。これは、左回転に対してあそびがあるからである。
時間T4において、ステアリング軸2の回転角度変化Δθ2が予め設定された微小角度である3°を超えると、制御部7は、電磁ブレーキ4を解除させる制御信号S4を出力する。これにより、時間T4からやや遅れて電磁ブレーキ4は解除される。
運転者がハンドル10をさらに左回転させ、時間T5においてステアリング軸2の回転角度変化Δθ2が15°(=7.5°×2)になると、ステアリング軸2および回転入力軸3は、図2(D)および(E)に示すような、左回転に対してあそびがない状態となる。このため、運転者がハンドル10をさらに左回転させると、ステアリング軸2の回転角度変化Δθ2が低下するとともに、回転入力軸3の回転角度θ3も低下する。
図3に示すように、回転入力軸3が左回転し始める時間T5において、電磁ブレーキ4は既に解除されている。このため、運転者は、ハンドル10の回転操作中に引っ掛かりを感じることはない。
運転者がハンドル10をさらに左回転させ、時間T6において回転方向を反転させると、ステアリング軸2の回転角度変化Δθ2は直ちに増加し始める。一方、回転入力軸3の回転角度θ3は、時間T3における反転の場合と同様、反転後しばらくの間は変動しない。これは、右回転に対してあそびがあるからである。
時間T7において、ステアリング軸2の回転角度変化Δθ2が3°を超えると、制御部7は、電磁ブレーキ4を作動させる制御信号S4を出力する。これにより、時間T7からやや遅れて電磁ブレーキ4が作動し、ステアリングエンドに達していることが運転者に知らされる。
運転者がハンドル10を電磁ブレーキ4に逆らってさらに右回転させ、時間T8においてステアリング軸2の回転角度変化Δθ2が15°(=7.5°×2)になると、ステアリング軸2および回転入力軸3は、図2(B)および(C)に示すような、右回転に対してあそびがない状態となる。このため、運転者がハンドル10をさらに右回転させると、ステアリング軸2の回転角度変化Δθ2が増加するとともに、回転入力軸3の回転角度θ3も増加する。
時間T9〜T11では、時間T3〜T5と同様の制御が行われる。
[第2実施形態]
図4に、本発明の第2実施形態に係るステアリング装置1Bを示す。ステアリング装置1Aと同様、ステアリング装置1Bは、操舵輪11の操舵角を変化させる操舵モータ12および変速ギヤ13からなる操舵機構に運転者によるハンドル10の回転操作を電気的に伝達し、操舵輪11の操舵角を該回転操作に応じて変化させるステアバイワイヤ方式のステアリング装置であり、リーチ式のフォークリフトに備えられる。
図4〜図6に示すように、ステアリング装置1Bは、ステアリング軸2および回転入力軸3の連結部にコイルばね8がさらに備えられている点、ステアリング軸2の下面に円筒状の突起2bが設けられている点、および回転入力軸3の上面3aに円筒状の突起3cが設けられている点において、ステアリング装置1Aと相違している。コイルばね8は、本発明の弾性部材に相当する。
コイルばね8は、1本の金属線を変形させたもので、図5(A)に示すように、1周以上巻かれたバネ部8aと、バネ部8aから外側に向かって略真っ直ぐに延びた一対の端部8b,8cとを含む。ハンドル10、ステアリング軸2および回転入力軸3が中立位置にある図5(A)の状態において、3つの突起2b,3b,3cは、ステアリング軸2および回転入力軸3の中心を通る直線上にある。また、コイルばね8のバネ部8aは回転入力軸3の上面3aに同軸的に配置され、突起2b,3cはコイルばね8の端部8b,8cに挟み込まれている。
コイルばね8は、外部からの力が端部8b,8cに加わることで弾性変形する。コイルばね8を弾性変形させるのに必要な力F8は、電磁ブレーキ4が回転入力軸3に与える制動力F3よりも小さく設定されている。力F8は、例えば、コイルばね8を構成する金属線の径および材質、並びにバネ部8aの巻き数を変更することにより調整することができる。
図5は、電磁ブレーキ4が解除されているときの、ステアリング軸2と回転入力軸3の関係を示している。図5(A)の状態から運転者がハンドル10を+7.5°回転(右回転)させると、ステアリング軸2の突起2bの動きがコイルばね8を介して回転入力軸3の突起3cに伝達され、その結果、ステアリング軸2と回転入力軸3が一緒に+7.5°回転し、(B)の状態となる。この状態からさらに運転者がハンドル10を+20°回転させると、ステアリング軸2と回転入力軸3とが一緒に+20°回転し、(C)の状態となる。運転者がハンドル10を左回転させた場合も同様である。
このように、本実施形態では、電磁ブレーキ4が解除されているときに運転者がハンドル10を回転させると、あそびを残したままステアリング軸2および回転入力軸3が同じ方向に同じ角度だけ回転する。つまり、本実施形態では、コイルばね8により左右いずれの回転方向に対しても均等にあそびが残った状態が維持される。
図6は、電磁ブレーキ4が作動しているときの、ステアリング軸2と回転入力軸3の関係を示している。図6(A)の状態から運転者がハンドル10を+7.5°回転(右回転)させると、コイルばね8を弾性変形させながらステアリング軸2の突起2bが移動する。その結果、ステアリング軸2だけが+7.5°回転し、切欠き2aと突起3bとが接触した(B)の状態となる。この状態からさらに運転者がハンドル10を+20°回転させると、今度はステアリング軸2と回転入力軸3が一緒に+20°回転し、(C)の状態となる。運転者がハンドル10を左回転させた場合も同様である。
また、図6(B)の状態において運転者がハンドル10を手放すと、コイルばね8の復元力によりステアリング軸2およびハンドル10が左回転し、(A)の状態となる。つまり、本実施形態では、電磁ブレーキ4が作動していても、運転者がハンドル10を操作していなければ、コイルばね8により左右いずれの回転方向に対しても均等にあそびが残った状態が維持される。
続いて、図7を用いて、本実施形態に係るステアリング装置1Bの動作の一例について説明する。なお、図7の上の波形は回転入力軸3の回転角度θ3の模式的な波形であり、下の波形はステアリング軸2の回転角度変化量Δθ2の模式的な波形である。また、「解除」および「作動」は、電磁ブレーキ4の状態を示す。なお、本実施形態では、回転角度θ3が限界角度θthを超えたことをきっかけとして、制御部7が第2回転信号S2におけるパルスの数を数え始めるものとする。
ハンドル10、ステアリング軸2および回転入力軸3が中立位置にある時間T1の状態(図5(A)参照)から、運転者がハンドル10を右回転させると、コイルばね8を介してステアリング軸2の回転が回転入力軸3に伝達され、回転入力軸3の回転角度θ3が増加する。このとき、あそびは、左右いずれの回転方向に対しても均等に残っている。
時間T2において回転入力軸3の回転角度θ3が限界角度θthに達すると、制御部7は、電磁ブレーキ4を作動させる制御信号S4を出力する。これにより、時間T2からやや遅れて電磁ブレーキ4が作動する。
運転者がハンドル10を引き続き右回転させると、コイルばね8を弾性変形させながらステアリング軸2だけが回転する。そして、時間T3において、ステアリング軸2および回転入力軸3は、図6(B)および(C)に示すような、右回転に対してあそびがない状態となる。
運転者がハンドル10を電磁ブレーキ4に逆らってさらに右回転させ、時間T4においてハンドル10を手放すと、コイルばね8の復元力によりステアリング軸2およびハンドル10が左回転し始め、ステアリング軸2の回転角度変化Δθ2が低下し始める。そして、時間T5において回転角度変化Δθ2が予め設定された微小角度である3°を超えると、制御部7は、電磁ブレーキ4を解除させる制御信号S4を出力する。これにより、時間T5からやや遅れて電磁ブレーキ4は解除される。
コイルばね8の復元力により、ステアリング軸2およびハンドル10は引き続き左回転する。そして、時間T6において、ステアリング軸2および回転入力軸3は、図6(A)に示すような、左右いずれの回転方向に対しても均等にあそびが残った状態となる。
その後、時間T7において運転者がハンドル10を左回転させると、ステアリング軸2が左回転し、ステアリング軸2の回転角度変化Δθ2が低下する。そして、時間T8において回転角度変化Δθ2が7.5°になると、ステアリング軸2および回転入力軸3は、左回転に対してあそびがない状態となる。
運転者がハンドル10をさらに左回転させると、ステアリング軸2および回転入力軸3が一緒に左回転し、回転角度変化Δθ2および回転角度θ3が低下する。
時間T9以降は、第1実施形態の時間T6以降と同様の制御が行われる。
このように、本実施形態では、運転者にステアリングエンドに達したことを知らせる必要がないとき、すなわち、運転者がハンドル10を手放したときに電磁ブレーキ4が解除される。したがって、本実施形態によれば、電磁ブレーキ4における無駄な電力消費を防ぐことができる。また、本実施形態によれば、第1実施形態と同様、運転者がハンドル10の回転操作中に引っ掛かりを感じるのを防ぐこともできる。
以上、本発明の第1実施形態および第2実施形態について説明したが、本発明の構成はこれらの実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態における具体的な角度(限界角度θth:1080°、あそび角度:7.5°、微小角度:3°)は全て一例であり、適宜変更することができる。ただし、微小角度はあそび角度よりも小さく設定する必要がある。好ましい微小角度は、あそび角度の1/2以下である。
上記実施形態では、第2回転信号出力部6としてベアリングセンサを使用したが、制御部7にステアリング軸2の回転に関する信号を出力可能な他のセンサを使用してもよい。
上記実施形態では、弾性部材としてコイルばね8を使用したが、左右いずれの回転方向に対しても均等にあそびが残った状態となるように、ステアリング軸2および回転入力軸3を付勢する他の部材を使用してもよい。
上記実施形態では、回転入力軸3に設けた突起3bとステアリング軸2に設けた切欠き2aとで機械的なあそびを設けたが、他の構成によりあそびを設けてもよい。例えば、ステアリング軸2側に設けた突起と回転入力軸3側に設けた切欠きまたは溝とであそびを設けてもよい。
また、本発明は、ハンドルと該ハンドルによって操舵される少なくとも1つの操舵輪を備えたあらゆる走行車両のステアリング装置に適用することができる。
1A,1B ステアリング装置
2 ステアリング軸
3 回転入力軸
4 電磁ブレーキ
5 第1回転信号出力部
6 第2回転信号出力部
7 制御部
8 コイルばね(弾性部材)
10 ハンドル
11 操舵輪
12 操舵モータ
13 変速ギヤ
上記課題を解決するために、本発明に係る第1のステアリング装置は、
操舵輪の操舵角を変化させる操舵機構に運転者によるハンドルの回転操作を電気的に伝達し、操舵角を該回転操作に応じて変化させるステアバイワイヤ方式のステアリング装置であって、
(1)ハンドルに接続されたステアリング軸と、ステアリング軸に連結された回転入力軸と、回転入力軸の回転に作用する電磁ブレーキと、回転入力軸の回転に関する第1回転信号を出力する第1回転信号出力部と、ステアリング軸の回転に関する第2回転信号を出力する第2回転信号出力部と、第1回転信号に基づいて操舵機構を制御するとともに、第1および第2回転信号に基づいて電磁ブレーキを制御する制御部とを備えていること、
(2)ステアリング軸と回転入力軸との連結部に予め定められた角度のあそびが設けられ、あそびが残っている場合は、ステアリング軸の回転が回転入力軸に伝達されず、あそびが残っていない場合は、ステアリング軸の回転が回転入力軸に伝達されること、
(3)制御部が、回転入力軸の回転角度が予め定められた限界角度を超えたことを第1回転信号に基づいて検出すると電磁ブレーキを作動させ、電磁ブレーキの作動中にステアリング軸が中立位置に戻る方向に予め設定された微小角度以上回転したことを第2回転信号に基づいて検出すると電磁ブレーキを解除させ、回転入力軸の回転角度が限界角度を超え、かつ電磁ブレーキが解除されているときに、ステアリング軸が中立位置から離れる方向に微小角度以上回転したことを第2回転信号に基づいて検出すると電磁ブレーキを作動させること、および、
(4)微小角度が、あそびの角度よりも小さい角度に設定されていること
を特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る第2のステアリング装置は、
操舵輪の操舵角を変化させる操舵機構に運転者によるハンドルの回転操作を電気的に伝達し、操舵角を該回転操作に応じて変化させるステアバイワイヤ方式のステアリング装置であって、
(1)ハンドルに接続されたステアリング軸と、ステアリング軸に連結された回転入力軸と、回転入力軸の回転に作用する電磁ブレーキと、回転入力軸の回転に関する第1回転信号を出力する第1回転信号出力部と、ステアリング軸の回転に関する第2回転信号を出力する第2回転信号出力部と、第1回転信号に基づいて操舵機構を制御するとともに、第1および第2回転信号に基づいて電磁ブレーキを制御する制御部とを備えていること、
(2)ステアリング軸と回転入力軸との連結部に予め定められた角度のあそびが設けられていること、
(3)連結部が、あそびが残った状態を維持するための弾性部材を有していること、
(4)電磁ブレーキが解除されている場合は、弾性部材を介してステアリング軸の回転が回転入力軸に伝達され、電磁ブレーキが作動し、かつあそびが残っている場合は、弾性部材が弾性変形するためにステアリング軸の回転が回転入力軸に伝達されず、電磁ブレーキが作動し、かつあそびが残っていない場合は、弾性部材を介してステアリング軸の回転が回転入力軸に伝達されること、
(5)制御部が、回転入力軸の回転角度が予め定められた限界角度を超えたことを第1回転信号に基づいて検出すると電磁ブレーキを作動させ、電磁ブレーキの作動中にステアリング軸が中立位置に戻る方向に予め設定された微小角度以上回転したことを第2回転信号に基づいて検出すると電磁ブレーキを解除させ、回転入力軸の回転角度が限界角度を超え、かつ電磁ブレーキが解除されているときに、ステアリング軸が中立位置から離れる方向に微小角度以上回転したことを第2回転信号に基づいて検出すると電磁ブレーキを作動させること、
(6)微小角度が、あそびの角度よりも小さい角度に設定されていること、および、
(7)弾性部材を弾性変形させるのに必要な力が、電磁ブレーキの制動力よりも小さく設定されていること
を特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る第3のステアリング装置は、
操舵輪の操舵角を変化させる操舵機構に運転者によるハンドルの回転操作を電気的に伝達し、操舵角を該回転操作に応じて変化させるステアバイワイヤ方式のステアリング装置であって、
(1)ハンドルに接続されたステアリング軸と、ステアリング軸に連結された回転入力軸と、回転入力軸の回転に作用する電磁ブレーキと、回転入力軸の回転に関する第1回転信号を出力する第1回転信号出力部と、ステアリング軸の回転に関する第2回転信号を出力する第2回転信号出力部と、第1回転信号に基づいて操舵機構を制御するとともに、第1および第2回転信号に基づいて電磁ブレーキを制御する制御部とを備えていること、
(2)ステアリング軸と回転入力軸との連結部に予め定められた角度のあそびが設けられていること、
(3)連結部が、あそびが残った状態を維持するための弾性部材を有していること、
(4)電磁ブレーキが解除されている場合は、弾性部材を介してステアリング軸の回転が回転入力軸に伝達され、電磁ブレーキが作動し、かつあそびが残っている場合は、弾性部材が弾性変形するためにステアリング軸の回転が回転入力軸に伝達されず、電磁ブレーキが作動し、かつあそびが残っていない場合は、弾性部材を介してステアリング軸の回転が回転入力軸に伝達されること、
(5)制御部が、回転入力軸の回転角度が予め定められた限界角度を超えたことを第1回転信号に基づいて検出すると電磁ブレーキを作動させ、電磁ブレーキの作動中にステアリング軸が中立位置に戻る方向に予め設定された微小角度以上回転したことを第2回転信号に基づいて検出すると電磁ブレーキを解除させること、
(6)微小角度が、あそびの角度よりも小さい角度に設定されていること、
(7)弾性部材を弾性変形させるのに必要な力が、電磁ブレーキの制動力よりも小さく設定されていること、および、
(8)回転入力軸の回転角度が限界角度を超え、かつ電磁ブレーキが作動しているときに、運転者がハンドルを手放すと、弾性部材の復元力によりステアリング軸が中立位置に戻る方向に微小角度以上回転すること
を特徴とする。
上記第2および第3のステアリング装置の第2回転信号出力部は、例えば、ステアリング軸が所定角度回転する度にパルス状に変化するパルス信号を第2回転信号として出力するベアリングセンサとすることができる。この場合、制御部は、ベアリングセンサから出力されたパルスの数を数えることによりステアリング軸が微小角度以上回転したか否かを判定することができる。
上記第2および第3のステアリング装置のあそびは、例えば、ステアリング軸および回転入力軸の一方に設けられた突起と、他方に設けられた切欠きとによって実現された機械的なあそびとすることができる。
上記第2および第3のステアリング装置の弾性部材は、例えば、コイルばねとすることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る走行車両は、上記第1〜第3のいずれかのステアリング装置を備えたことを特徴とする。

Claims (11)

  1. 操舵輪の操舵角を変化させる操舵機構に運転者によるハンドルの回転操作を電気的に伝達し、前記操舵角を前記回転操作に応じて変化させるステアバイワイヤ方式のステアリング装置であって、
    前記ハンドルに接続されたステアリング軸と、
    前記ステアリング軸に連結された回転入力軸と、
    前記回転入力軸の回転に作用する電磁ブレーキと、
    前記回転入力軸の回転に関する第1回転信号を出力する第1回転信号出力部と、
    前記ステアリング軸の回転に関する第2回転信号を出力する第2回転信号出力部と、
    前記第1回転信号に基づいて前記操舵機構を制御するとともに、前記第1および第2回転信号に基づいて前記電磁ブレーキを制御する制御部と、
    を備え、
    前記ステアリング軸と前記回転入力軸との連結部に予め定められた角度のあそびが設けられ、
    前記あそびが残っている場合は、前記ステアリング軸の回転が前記回転入力軸に伝達されず、前記あそびが残っていない場合は、前記ステアリング軸の回転が前記回転入力軸に伝達され、
    前記制御部は、前記回転入力軸の回転角度が予め定められた限界角度を超えたことを前記第1回転信号に基づいて検出すると前記電磁ブレーキを作動させ、前記電磁ブレーキの作動中に前記ステアリング軸が中立位置に戻る方向に予め設定された微小角度以上回転したことを前記第2回転信号に基づいて検出すると前記電磁ブレーキを解除させ、
    前記微小角度は、前記あそびの角度よりも小さい角度に設定されている
    ことを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記制御部は、前記回転入力軸の回転角度が前記限界角度を超え、かつ前記電磁ブレーキが解除されているときに、前記ステアリング軸が前記中立位置から離れる方向に前記微小角度以上回転したことを前記第2回転信号に基づいて検出すると前記電磁ブレーキを作動させることを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記第2回転信号出力部は、前記ステアリング軸が所定角度回転する度にパルス状に変化するパルス信号を前記第2回転信号として出力するベアリングセンサであり、
    前記制御部は、前記ベアリングセンサから出力された前記パルスの数を数えることにより前記ステアリング軸が前記微小角度以上回転したか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のステアリング装置。
  4. 前記あそびは、前記ステアリング軸および前記回転入力軸の一方に設けられた突起と、他方に設けられた切欠きとによって実現された機械的なあそびであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のステアリング装置。
  5. 操舵輪の操舵角を変化させる操舵機構に運転者によるハンドルの回転操作を電気的に伝達し、前記操舵角を前記回転操作に応じて変化させるステアバイワイヤ方式のステアリング装置であって、
    前記ハンドルに接続されたステアリング軸と、
    前記ステアリング軸に連結された回転入力軸と、
    前記回転入力軸の回転に作用する電磁ブレーキと、
    前記回転入力軸の回転に関する第1回転信号を出力する第1回転信号出力部と、
    前記ステアリング軸の回転に関する第2回転信号を出力する第2回転信号出力部と、
    前記第1回転信号に基づいて前記操舵機構を制御するとともに、前記第1および第2回転信号に基づいて前記電磁ブレーキを制御する制御部と、
    を備え、
    前記ステアリング軸と前記回転入力軸との連結部に予め定められた角度のあそびが設けられ、
    前記連結部は、前記あそびが残った状態を維持するための弾性部材を有し、
    前記電磁ブレーキが解除されている場合は、前記弾性部材を介して前記ステアリング軸の回転が前記回転入力軸に伝達され、前記電磁ブレーキが作動し、かつ前記あそびが残っている場合は、前記弾性部材が弾性変形するために前記ステアリング軸の回転が前記回転入力軸に伝達されず、前記電磁ブレーキが作動し、かつ前記あそびが残っていない場合は、前記弾性部材を介して前記ステアリング軸の回転が前記回転入力軸に伝達され、
    前記制御部は、前記回転入力軸の回転角度が予め定められた限界角度を超えたことを前記第1回転信号に基づいて検出すると前記電磁ブレーキを作動させ、前記電磁ブレーキの作動中に前記ステアリング軸が中立位置に戻る方向に予め設定された微小角度以上回転したことを前記第2回転信号に基づいて検出すると前記電磁ブレーキを解除させ、
    前記微小角度は、前記あそびの角度よりも小さい角度に設定されており、
    前記弾性部材を弾性変形させるのに必要な力は、前記電磁ブレーキの制動力よりも小さく設定されている
    ことを特徴とするステアリング装置。
  6. 前記制御部は、前記回転入力軸の回転角度が前記限界角度を超え、かつ前記電磁ブレーキが解除されているときに、前記ステアリング軸が前記中立位置から離れる方向に前記微小角度以上回転したことを前記第2回転信号に基づいて検出すると前記電磁ブレーキを作動させることを特徴とする請求項5に記載のステアリング装置。
  7. 前記回転入力軸の回転角度が前記限界角度を超え、かつ前記電磁ブレーキが作動しているときに、前記運転者がハンドルを手放すと、前記弾性部材の復元力により前記ステアリング軸が前記中立位置に戻る方向に前記微小角度以上回転することを特徴とする請求項5または請求項6に記載のステアリング装置。
  8. 前記第2回転信号出力部は、前記ステアリング軸が所定角度回転する度にパルス状に変化するパルス信号を前記第2回転信号として出力するベアリングセンサであり、
    前記制御部は、前記ベアリングセンサから出力された前記パルスの数を数えることにより前記ステアリング軸が前記微小角度以上回転したか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載のステアリング装置。
  9. 前記あそびは、前記ステアリング軸および前記回転入力軸の一方に設けられた突起と、他方に設けられた切欠きとによって実現された機械的なあそびであることを特徴とする請求項5〜請求項8のいずれか一項に記載のステアリング装置。
  10. 前記弾性部材は、コイルばねであることを特徴とする請求項5〜請求項9のいずれか一項に記載のステアリング装置。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載のステアリング装置を備えたことを特徴とする走行車両。
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