JP2016016114A - 浴室 - Google Patents
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Abstract
【課題】浴室内の天井面において、常に安定した防カビ、抗菌、除菌効果の発現が可能な浴室を提供すること。
【解決手段】浴槽を備えた浴室であって、浴室1内の天井面5に可視光励起型の光触媒の塗布層が設けられ、浴室の内部に蛍光灯照明装置6を備え、蛍光灯照明装置から天井面に対して可視光を照射し、天井面の光触媒を励起させ、カビ及び菌の発生を抑制する。
【選択図】図1
【解決手段】浴槽を備えた浴室であって、浴室1内の天井面5に可視光励起型の光触媒の塗布層が設けられ、浴室の内部に蛍光灯照明装置6を備え、蛍光灯照明装置から天井面に対して可視光を照射し、天井面の光触媒を励起させ、カビ及び菌の発生を抑制する。
【選択図】図1
Description
本発明は、浴室に関する。
従来の浴室、特に密閉性の高いユニットバスにおいては、十分な換気が行えず浴室内の湿度が高い状態が続くと、浴室内に水滴が付着し、特に水滴が流れづらい天井面にはカビが発生するといった問題があった。
このような浴室内に発生したカビの除去は、通常、次亜塩素酸や強アルカリ薬剤等の化学薬品の散布による除去が行われている。
しかしながら、このような従来の化学薬品の散布によるカビの除去、特に、浴室内の天井面に発生したカビの除去の場合、散布した塩素や強アルカリの化学薬品が頭から降りかかり、人体への危険性が指摘されていた。
このような問題に対して、カビの発生を抑制する手段として、浴室乾燥機等を用いた乾燥による抑制や、イオン発生器等を用いた電気的手段による抑制、また、銀系等の抗菌剤のコーテングや燻煙による抑制等の技術的手法が行われている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、このような従来のカビの発生を抑制する手段において、浴室乾燥機等を用いた乾燥ではコストがかかるといった問題があった。
また、イオン発生器等を用いた電気的手段では、浴室全体への効果が安定しない場合があるといった問題が指摘されていた。さらに、銀系等の抗菌剤のコーテングや燻煙による抑制の場合、コーテング面に付着する水滴や汚れにより抑制効果が低下する等の問題が指摘されていた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、浴室内の天井面において、常に安定した防カビ、抗菌、除菌効果の発現が可能な浴室を提供することを課題とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下のことを特徴としている。
すなわち、本発明の浴室は、浴槽を備えた浴室であって、浴室内の天井面に可視光励起型の光触媒の塗布層が設けられ、浴室の内部に蛍光灯照明装置を備え、蛍光灯照明装置から天井面に対して可視光を照射し、天井面の光触媒を励起させ、カビ及び菌の発生を抑制することを特徴とする。
本発明によれば、浴室内の天井面において、常に安定した防カビ、抗菌、除菌効果の発現が可能な浴室を提供することが可能となる。
以下、発明を実施するための形態をあげて、本発明の浴室をさらに詳細に説明する。
本実施形態の浴室は、浴槽を備えた浴室であって、浴室内の天井面に可視光励起型の光触媒の塗布層が設けられ、浴室の内部に蛍光灯照明装置を備えている。そして、蛍光灯照明装置から天井面に対して可視光を照射し、天井面の光触媒を励起させ、カビ及び菌の発生を抑制する浴室である。
図1に本発明の浴室の一実施形態を示す。浴室1は、浴槽2、床面3、壁面4及び天井面5を有している。
浴室1内の天井面5には、光触媒の塗布層が設けられている。光触媒は、可視光の照射により励起する可視光励起型光触媒であれば特に制限なく用いることができ、例えば、銅を担持させた酸化チタン、酸化亜鉛、酸化タングステン等を挙げることができる。
これらの中でも、特に、酸化チタンに銅を担持させた、可視光及び紫外線の照射によって励起する可視光励起型光触媒を好適に用いることができる。光触媒として酸化チタンに銅を担持させた光触媒を用いることにより、直接自然光が入らない窓のないユニットバス等の浴室1であっても、浴室1内の照明装置の光によって励起し、活性を高めることができる。
光触媒は、光触媒を含有させた塗料として調整して天井面5に塗布し塗布層としたり、光触媒を塗布して塗布層を形成したシートを天井面に張り付けたりすればよい。
また、浴室1内には蛍光灯照明装置6が設けられている。蛍光灯照明装置6は、通常浴室1内で用いられる蛍光灯照明装置6であれば特に制限なく用いることができるが、特に天井面5全体に蛍光灯照明装置6からの可視光を照射するものが好ましい。蛍光灯照明装置6の設置位置は、効率的に天井面5全体に配光される設置位置とするのが望ましい。
蛍光灯照明装置6からの可視光の天井面5への照射により、天井面5に設けられた光触媒の塗布層が励起し、活性が高められ、防カビ、抗菌、除菌効果を発現することができる。
また、浴室1では、浴室1内に蛍光灯照明装置6の他、光触媒の塗布層を設けた天井面5に対して紫外線を照射する紫外線照射装置7を備えている。紫外線照射装置7の設置位置は、蛍光灯照明装置6の設置位置と同様に、効率的に天井面5全体に紫外線を照射する設置位置とするのが望ましい。具体的には、浴室1内の壁面4や床面3より天井面5全体をカバーできる位置が挙げられる。また、紫外線透過性のよい材質の天井面5では、天井面5の裏面からの紫外線の照射も可能である。
また、紫外線照射装置7から照射される紫外線は、250〜270nmの波長領域を含む紫外線であることが好ましい。この波長領域を含む紫外線を光触媒の塗布層に照射することにより、蛍光灯照明装置6からの可視光により発現しきれなかった光触媒の防カビ、抗菌、除菌効果を確実に発現させることが可能となる。
これらの条件の紫外線が照射可能な光源としては、通常公知の紫外線光源を用いることができ、例えば、UV−キセノンランプやUV−LED等の光源を挙げることができる。
なお、天井面5は標準的な大きさで1.6m×1.6mの広範囲なため、均等に光触媒の防カビ、抗菌、除菌効果を発現させるためには、光触媒の活性を高めるレベルの光照射強度を設定する必要がある。また、紫外線照射装置7は補助的に設けられるものであり、あくまでも蛍光灯照明装置6の設置が浴室1に必須とされる。
殺菌性の紫外線の直接光による除菌の場合、除菌のための必要照射強度は、対象部位の菌種により異なるが、菌類のDNA構造破壊に必要な積算照射強度(量)以上を照射可能な光源及び配置設計が必要となる。これに対し、光触媒活性による除菌では、比較的低い紫外線の照射強度でも光触媒の活性を上げることができるため除菌が可能となる。
なお、一般的な菌の99.9%不活化の必要紫外線照射量として、クラウドスポリウム:264mJ/cm2、大腸菌:5.4mJ/cm2、メチロバクテリウム:16.5mJ/cm2のデータが知られている。これらのことから、一般的な菌の除菌のためには、300mJ/cm2以上、好ましくは500〜2000mJ/cm2程度の強度の紫外線を光触媒に照射することにより除菌が可能となる。
また、浴室1では、浴室1に入室する人を検知する検知手段を備え、検知手段が浴室1に入室する人を検知した場合に、紫外線を照射しないことが好ましい。
浴室1に入室する人を検知する検知手段としては特に制限はないが、例えば、浴室1の扉の開閉を検知することにより人の入室を検知する手段や、赤外線やカメラを用いた人感センサにより人の入室を検知する手段を挙げることができる。
そして、この検知手段が人の入室を検知した場合に、この検知手段と連動して紫外線照射装置7からは紫外線が照射されないようにする。これにより、入室した人に紫外線が照射される危険性がなくなり、安全な浴室1構造とすることができる。
以上、本発明の浴室を一実施形態に基づいて説明したが、本発明の浴室は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、図1に示した構成の浴室1では、蛍光灯照明装置6と紫外線照射装置7を別の装置構成としたが、これら二つを一つのユニットに収めて、装置構成をシンプルにすることができる。また、可視光及び紫外線が照射される範囲において、天井面5以外の部分にも光触媒層を設けることもできる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
浴室内の天井面の代用として、実施例では、PETフィルムの表面に光触媒を塗布した光触媒シートと、比較例では、光触媒を塗布しない通常PETシートを用いた。可視光励起型光触媒は、酸化チタンに銅を担持した可視光励起型光触媒を用いた。
付着カビの抑制評価として、クラドスポリウム菌を光触媒シートと通常PETシートに塗布して、下記条件で光を照射後、残る菌量を測定した。測定は、JIS R1756「ファインセラミック−可視光応答型光触媒材料の抗ウイルス性試験方法−バクテリオファージQβを用いる方法」に準じて行った。
[光照射条件]
可視光:通常、浴室で蛍光灯照明(20W)を点灯したときに、天井面に照射される光量を想定して1000lxの蛍光灯の光を4時間照射した。
紫外線:250〜270nm領域を含むUV光を照射可能な、キセノンランプを用いて、450nm以下の光量が644μJ/cm2、1288μJ/cm2となる照射を行った。
可視光:通常、浴室で蛍光灯照明(20W)を点灯したときに、天井面に照射される光量を想定して1000lxの蛍光灯の光を4時間照射した。
紫外線:250〜270nm領域を含むUV光を照射可能な、キセノンランプを用いて、450nm以下の光量が644μJ/cm2、1288μJ/cm2となる照射を行った。
実施例1〜3及び比較例の各照射条件は表1のとおりとした。
光を照射した後、抽出液で洗い出し、ポテトデキストロース寒天培地(PDA培地)に液を塗布、培養した後、コロニー数測定を行い、比較例のコロニー数に対する除菌率を算出した。なお、サンプルを2つずつとり、平均コロニー数を用いて算出した。その結果を表1及び図2に示す。
表1及び図2に示した結果から、光触媒を塗布して、蛍光灯を照射した実施例1では、73%の除菌率を示した。
また、蛍光灯と紫外線(644μJ/cm2及び1288μJ/cm2)を照射した実施例2、3は除菌率が80%以上であった。
これらの結果から、浴室内の天井面に光触媒の塗布層を設け、塗布層に対して蛍光灯の光又は蛍光灯の光及び紫外線を照射することにより、常に安定した防カビ、抗菌、除菌効果の発現が可能であることが確認された。
1 浴室
5 天井面
6 蛍光灯照明装置
7 紫外線照射装置
5 天井面
6 蛍光灯照明装置
7 紫外線照射装置
Claims (5)
- 浴槽を備えた浴室であって、浴室内の天井面に可視光励起型の光触媒の塗布層が設けられ、前記浴室の内部に蛍光灯照明装置を備え、前記蛍光灯照明装置から前記天井面に対して可視光を照射し、前記天井面の光触媒を励起させ、カビ及び菌の発生を抑制することを特徴とする浴室。
- 前記天井面に対して紫外線を照射する紫外線照射装置を補助的に備えることを特徴とする請求項1に記載の浴室。
- 前記紫外線照射装置から照射される紫外線の波長領域が250〜270nmの波長領域を含む紫外線であることを特徴とする請求項2に記載の浴室。
- 浴室に入室する人を検知する検知手段を備え、前記検知手段が浴室に入室する人を検知した場合に、前記紫外線を照射しないことを特徴とする請求項2又は3に記載の浴室。
- 前記可視光励起型の光触媒が、酸化チタンに銅を担持させた光触媒であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の浴室。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014140605A JP2016016114A (ja) | 2014-07-08 | 2014-07-08 | 浴室 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014140605A JP2016016114A (ja) | 2014-07-08 | 2014-07-08 | 浴室 |
Publications (1)
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Family
ID=55231856
Family Applications (1)
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JP2014140605A Pending JP2016016114A (ja) | 2014-07-08 | 2014-07-08 | 浴室 |
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JP (1) | JP2016016114A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109330457A (zh) * | 2018-10-24 | 2019-02-15 | 重庆大学 | 一种环保卫生旱厕 |
US10898600B2 (en) | 2016-08-10 | 2021-01-26 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Disinfecting method and disinfecting apparatus |
-
2014
- 2014-07-08 JP JP2014140605A patent/JP2016016114A/ja active Pending
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