JP2016010124A - 管理装置、管理プログラム及び情報処理システム - Google Patents

管理装置、管理プログラム及び情報処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のネットワークが物理ネットワーク環境を共有するシステム環境下において、ネットワーク機器の適切な割り当てを実現する。【解決手段】本発明の1つの側面では、監視対象の複数のネットワーク機器から、当該ネットワーク機器が備える物理インタフェースに設定された論理インタフェースごとの過去のトラフィック量の実績値を取得して記憶部に格納する。そして、記憶部に格納されたトラフィック量の実績値を参照し、当該トラフィック量の実績値に基づいて、将来における論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値を算出する。さらに、複数のネットワーク機器それぞれについて、論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値を合算してネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値を算出する。そして、当該ネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値に基づいて、新たなネットワークの割り当て先とするネットワーク機器を選択する。【選択図】 図1

Description

本発明は、ネットワーク機器の割り当てを自動決定する技術に関する。
情報処理システムの多様化に伴い、複数の論理ネットワークが、物理ネットワーク環境を共有するシステム構成が用いられている。例えば、情報処理装置において動作する仮想マシン(以下、VM(Virtual Machine)という)及び各VMが使用するネットワークを複数のユーザに提供するクラウド(マルチテナント)環境のシステム等が該当する。このようなシステムにおいては、ネットワーク機器(例えばルーター等)の1つの物理インタフェースに、複数の論理インタフェースが割り当てられる。
なお、関連技術の一例として次のようなものがある。当該技術では、VMを用いてサービスを提供する計算機システムにおいて、ルータが、当該ルータを通過するパケットのヘッダ情報に基づいて定義された複数のパケットの集合であるフロー毎に通信情報を取得し、分析装置に送信する。分析装置は、通信情報を分析し、分析結果に基づいて、VMを移動させた場合における移動先の通信経路に含まれるルータにおいてパケット廃棄が発生する危険度を表すパケット廃棄発生確率を算出する。そして、管理計算機が、パケット廃棄発生確率等に基づいてVMの移動先の通信経路を決定する。
また、他の関連技術の一例として次のようなものがある。当該技術では、システムにおいて、任意のトラフィック統計情報が過去の一定時間内に決められた回数だけ閾値を超えた場合等を品質劣化と判断する。そして、当該技術では、判断条件を満足しない場合に、自動的に閾値を超えているか確認を行う過去データの数を増加させ、増加した過去データの中で閾値を超えた回数がある割合以上存在する場合にも、ネットワーク品質劣化発生と判断する。
特開2013−150134号公報 特開2004−140717号公報
ここで、上記のように複数の論理ネットワークが物理ネットワーク環境を共有するシステム環境下で、ネットワークの通信品質を維持するためには、ネットワークの設定を適切に行うことが望まれる。より具体的には、ネットワークを構築する際に、将来にわたって継続して正常に通信することが可能なネットワーク機器を適切に割り当てることが望まれる。
そこで、本発明の1つの側面では、複数のネットワークが物理ネットワーク環境を共有するシステム環境下において、ネットワーク機器の適切な割り当てを実現することを目的とする。
本発明の1つの側面では、監視対象の複数のネットワーク機器から、当該ネットワーク機器が備える物理インタフェースに設定された論理インタフェースごとの過去のトラフィック量の実績値を取得して記憶部に格納する。そして、記憶部に格納されたトラフィック量の実績値を参照し、当該トラフィック量の実績値に基づいて、将来における論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値を算出する。さらに、複数のネットワーク機器それぞれについて、論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値を合算してネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値を算出する。そして、当該ネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値に基づいて、新たなネットワークの割り当て先とするネットワーク機器を選択する。
本発明の1つの側面によれば、複数のネットワークが物理ネットワーク環境を共有するシステム環境下において、ネットワーク機器の適切な割り当てを実現することができる。
本実施形態におけるシステム全体の説明図である。 受信部、監視部、分析部、選択部及び設定部による、記憶手段のデータ群へのアクセス、並びに、管理者端末及びルータとの通信を示す説明図である。 ルータごとのトラフィック量の定期監視時間Kごとの実績値に基づいた分析単位時間Mの近似式、予測式W、許容量L及び予測時間Rの関係の一例の概要(イメージ)の説明図である。 基本定義情報の一例を示す説明図である。 機器情報テーブルの一例を示す説明図である。 VM作成情報テーブルの一例を示す説明図である。 ネットワーク定義情報テーブルの一例を示す説明図である。 トラフィック情報テーブルの一例を示す説明図である。 評価情報テーブルの一例を示す説明図である。 本実施形態のシステムにおける論理ネットワーク構成の一例を示す説明図である。 受信部により実行される基本定義情報登録リクエストの受信処理の一例を示すフローチャートである。 受信部により実行される監視対象登録リクエストの受信処理の一例を示すフローチャートである。 受信部により実行されるネットワーク定義情報登録リクエストの受信処理の一例を示すフローチャートである。 受信部により実行されるVM作成情報登録リクエストの受信処理の一例を示すフローチャートである。 監視部により実行されるトラフィック監視処理の一例を示すフローチャートである。 分析部により実行されるトラフィック分析処理の一例を示すフローチャートである。 分析部により実行されるトラフィック分析処理のうちの第1パターン処理の一例を示すフローチャートである。 分析部により実行されるトラフィック分析処理のうちの第2パターン処理の一例を示すフローチャートである。 分析部により実行されるトラフィック分析処理のうちの第3パターン処理の一例を示すフローチャートである。 選択部により実行されるルータ選択処理の一例を示すフローチャートである。 選択部により実行されるルータ選択処理の一例を示すフローチャートである。 設定部により実行されるネットワーク等設定処理の一例を示すフローチャートである。 トラフィック量の推移に応じた評価タイプ別の分類の一例に関する説明図である。 評価タイプAにおけるトラフィック量の推移予測の一例に関する説明図である。 評価タイプBにおけるトラフィック量の推移予測の一例に関する説明図である。 評価タイプCにおけるトラフィック量の推移予測の一例に関する説明図である。 トラフィック量に基づく近似式を示すデータの一例に関する説明図である。 トラフィック量に基づく近似式を示すデータの一例に関する説明図である。 トラフィック量の予測値を示すデータの一例に関する説明図である。 基本定義情報の一例を示す説明図である。 評価情報テーブルの一例を示す説明図である。 分析部により実行されるトラフィック分析処理の一例を示すフローチャートである。 分析部により実行されるトラフィック分析処理の一例を示すフローチャートである。 選択部により実行されるルータ選択処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態における管理サーバのハードウェア構成の一例である。
[本実施形態の概要]
本実施形態では、複数の論理ネットワーク(例えばVLAN(Virtual Local Area Network))が物理ネットワーク環境を共有するシステム環境下において、新たに設定する論理ネットワークに対し、ネットワーク機器の適切な割り当てを実現するための技術について説明する。具体的には、本実施形態では、システムが備えるネットワーク機器それぞれにおける過去のトラフィック情報に基づいて、将来のトラフィック量の推移を予測する。トラフィック量とは、ネットワーク機器を通過するパケットの量である。
ここで、本実施形態では、ネットワーク機器の割り当てを行う管理サーバが、ネットワーク機器それぞれにおけるトラフィック量の推移の予測を、物理インタフェース単位ではなく、物理インタフェースに対応する論理インタフェース単位で行う。なお、論理インタフェースとは、物理インタフェースを使用する論理ネットワークごとに設定されるサブインタフェースである。これにより、将来のトラフィック量の推移の予測がより高精度となる。
具体的には、本実施形態では、管理サーバが論理インタフェースごとのトラフィック量の推移の予測を行う際に、過去のトラフィック量の推移を分析し、その推移パターンに応じて、複数の評価タイプに分類する。そして、管理サーバは、評価タイプそれぞれに適した予測方法で、論理インタフェースにおける将来のトラフィック量の推移を予測する。ここで、評価タイプの一例について説明する。例えば、VMを稼働させて複数の顧客に提供するクラウド(マルチテナント)環境のシステムでは、それぞれのVMがそれぞれの顧客業務処理を実行する。このような顧客業務処理は、ある一定の業務サイクル(例えば一日ごと等)で同様の処理が繰り返されることがある。この場合、当該VMが使用するVLANのトラフィック量は、当該サイクルごとに同様の推移の繰り返しとなることが多い。このようなケースに対応するべく、管理サーバは、過去のトラフィック量が、ある分析単位期間とそれより前における同じ時間長の分析単位期間とにおいて同様の推移となっている場合を、1つの評価タイプとして識別する。そして、この評価タイプの場合には、将来においても同様のトラフィック量の推移を繰り返すと予測する。このようにすることで、予測の精度がさらに向上する。他の評価タイプについては実施例の説明において詳述する。
また、管理サーバは、トラフィック量の予測を行うときに、最もトラフィック量の増加するリスクの大きい予測式を、追加する論理インタフェースのトラフィック量の推移を示す予測式とする。これにより、より安全に論理インタフェースの割り当てを行うことができる。
[第1実施例]
<システムの全体構成>
図1は、本実施形態におけるシステムの全体構成及び各サーバの機能構成の一例を示す。
本システムは、管理サーバ1、ルータA2−1及びルータB2−2、L2スイッチ3(レイヤ2スイッチ)、VMホスト4及び管理者端末5を備える。これらの管理サーバ1、ルータA2−1及びルータB2−2、L2スイッチ3、VMホスト4及び管理者端末5は、ネットワークを介して相互に通信可能に接続されている。より具体的には、管理サーバ1は、管理者端末5、ルータA2−1及びルータB2−2並びにVMホスト4と管理LAN6−1(Local Area Network)で接続されている。また、ルータA2−1及びルータB2−2は、顧客システム等(図示省略)に接続している外部ネットワーク6−2(例えばWAN(Wide Area Network)等)と接続されている。
管理サーバ1は、VMゲスト41の設定管理や、VMゲスト41が使用するVLAN(Virtual Local Area Network)の設定管理等を行うコンピュータである。管理サーバ1は、管理者端末5から受信するリクエストに応じて、記憶手段に各種管理情報を書き込む。また、管理サーバ1は、ルータA2−1及びルータB2−2から論理インタフェースごとのトラフィック量を示すトラフィック情報を受信することによってトラフィックを監視する。そして、管理サーバ1は、トラフィックの監視結果に応じて、論理インタフェースそれぞれのトラフィック量の推移を分析する。さらに、管理サーバ1は、管理者端末5からの命令に応じて新たなVMゲスト41を作成するときに、トラフィックの監視結果に応じて、新たなVMゲスト41が使用する新たなVLANを割り当てる適切なルータ2を選択する。そして、管理サーバ1は、選択したルータ2へのVLANの論理インタフェースの設定や、VMホスト4へのVM作成リクエストの送信を行う。
ルータA2−1及びルータB2−2は、外部ネットワーク6−2及びL2スイッチ3の通信を中継するネットワーク機器である。また、ルータA2−1及びルータB2−2は、管理LAN6−1によって管理サーバ1と接続されている。ルータA2−1及びルータB2−2は、管理LAN6−1や外部ネットワーク6−2と接続する物理インタフェースであるポートを有する。なお、ポートは物理インタフェースの一例である。ルータA2−1及びルータB2−2は、管理サーバ1からの要求に応じ、自装置の各物理インタフェースのトラフィック情報を、物理インタフェースに割り当てられている論理インタフェース単位で送信する。
L2スイッチ3は、ルータA2−1及びルータB2−2とVMホスト4との通信を中継するネットワーク機器である。
VMホスト4は、仮想化環境を備えたコンピュータであり、ハイパーバイザ上でVMゲストA41−1及びVMゲストB41−2が稼働する。VMホスト4は、管理LAN6−1によって管理サーバ1と接続され、管理サーバ1からの命令に応じて、VMゲスト41の作成等を行う。VMゲストA41−1及びVMゲストB41−2のそれぞれは、VLANを経由して、顧客システムと接続された外部ネットワーク6−2との通信を行う。VMゲストが使用するVLANのそれぞれは、VMホスト4上に作成された仮想スイッチ42を介し、L2スイッチ3と接続されている。
管理者端末5は、システム管理者が使用するコンピュータである。管理者端末5は、システム管理者による入力操作に応じて、管理サーバ1に対し、各種情報の書き込み命令や、VMの作成命令等を送信する。
なお、図1に示したシステム構成は一例に過ぎない。例えば、システムの各構成要素の数(例えば、ルータ2の数やVMホスト4、VMゲスト41の数等)は、図1に示した態様に限定されるものではない。また、各構成要素のネットワークによる接続態様も、図1に示した態様に限定されるものではない。さらに、ネットワークは、有線接続又は無線接続のいずれであってもよい。
また、本実施形態では、VLANの割り当て対象とするネットワーク機器がルータ2であるものとして説明を行うが、当該対象とするネットワーク機器はルータに限定されるものではない。
<管理サーバの機能構成>
管理サーバ1は、図1に示すように、管理サーバ1にインストールされたプログラムが実行されることによりその機能が実現される受信部11、監視部12、分析部13、選択部14及び設定部15を備える。また、管理サーバ1が備える記憶手段には、基本定義情報21、機器情報テーブル22、VM作成情報テーブル23、ネットワーク定義情報テーブル24、トラフィック情報テーブル25及び評価情報テーブル26が格納される。また、図2は、受信部11、監視部12、分析部13、選択部14及び設定部15による、記憶手段の上記データ群へのアクセス、並びに、ルータ2及び管理者端末5との通信を示す。以下の説明において〔〕で示す符号は、図2に示す符号と対応している。また、図2において、実線矢印は、各構成要素間におけるリクエスト等の送信を示す。また、破線矢印は、データ書き込みを示し、一点破線矢印は、データ参照を示す。
受信部11は、管理者端末5からリクエストを受信し〔R1〕、リクエストに応じて処理を行う。具体的には、受信部11は、基本定義情報の登録リクエストを受信したときに、記憶手段に基本定義情報21を書き込む〔R1−1〕。また、受信部11は、監視対象とするルータ2の機器情報の登録リクエストを受信したときに、機器情報テーブル22に当該機器情報を書き込み〔R1−2〕、監視部12に対して監視対象とするルータ2の監視処理の開始リクエストを送信する〔R2−1〕。さらに、受信部11は、ネットワーク定義情報の登録リクエストを受信したときに、ネットワーク定義情報テーブル24にネットワーク定義情報を書き込む〔R1−3〕。さらに、受信部11は、VM作成リクエストを受信したときに、VM作成情報テーブル23にVM作成情報を書き込み〔R1−4〕、選択部14に対し、新たに作成するVMが使用するVLANを設定するルータ2の選択処理の開始リクエストを送信する〔R2−2〕。なお、各情報の詳細については後述する。
監視部12は、受信部11から受信した、ルータ2の監視処理の開始リクエストに応じて、ルータA2−1及びルータB2−2それぞれにおけるトラフィックを論理インタフェースごとに監視する〔M1〕。具体的には、監視部12は、ルータA2−1及びルータB2−2から、監視対象となる論理インタフェースに関する情報を受信し、機器情報テーブル22に書き込む〔M2〕。また、監視部12は、基本定義情報21を参照し〔M3〕、基本定義情報21に設定された定期監視時間Kごとに、ルータA2−1及びルータB2−2から論理インタフェースそれぞれのトラフィック情報を受信して、トラフィック情報テーブル25に書き込む〔M4〕。さらに、監視部12は、分析部13に対し、トラフィック情報の分析処理の開始リクエストを送信する〔M5〕。
分析部13は、監視部12から受信した、トラフィック情報の分析処理の開始リクエストに応じて、トラフィック情報テーブル25を参照し〔A1〕、論理インタフェースそれぞれのトラフィック量の推移を分析する。より具体的には、分析部13は、機器情報テーブル22を参照し〔A2〕、分析対象となる論理インタフェースの情報を取得する。また、分析部13は、基本定義情報21を参照し〔A3〕、トラフィック分析(評価)のための分析単位時間Mを取得する。そして、分析部13は、最新監視時刻から分析単位時間M前までの間におけるトラフィック量の実績値に基づき、トラフィック量の推移を示す近似式Dを算出する。さらに、分析部13は、分析単位時間M前から、さらに分析単位時間Mまでの間におけるトラフィック量の実績値に基づき、近似式Dを算出する。なお、このような近似式の算出方法としては、例えば最小二乗近似法を用いることができる(以下、近似式を算出する場合全てにおいて同様である)。そして、分析部13は、トラフィック情報テーブル25から得られたトラフィック情報の数や、近似式D及び近似式Dの比較結果等に応じて、トラフィック量の推移を、複数の評価タイプに分類する。そして、分析部13は、評価タイプに応じて、論理インタフェースそれぞれにおける将来のトラフィック量の予測値の推移を示す予測式W〜Wを特定する。そして、評価タイプ及び予測内容を含んだ分析結果を、評価情報テーブル26に書き込む〔A4〕。
選択部14は、受信部11から受信した、新たに作成するVMが使用するVLAN(すなわち、新たに追加するVLAN)を設定するルータ2の選択処理の開始リクエストに応じて、当該VLANを設定するルータ2の選択処理を行う。具体的には、選択部14は、VM作成情報を参照し〔H1〕、新たに作成対象となるVMゲスト41が使用するネットワークに関連する情報を取得する。さらに、選択部14は、ネットワーク定義情報テーブル24を参照し〔H2〕、全ルータの論理インタフェースにおける所定時間あたりのトラフィック最大増加量のうち最も大きな値を傾きとした一次方程式を算出し、追加ネットワークのトラフィック量の推移を示す予測式Wとして特定する。さらに、選択部14は、評価情報テーブル26を参照して〔H3〕、ルータ2それぞれにつき、論理インタフェースそれぞれのトラフィック量の予測式W〜Wを合算した予測式Wを算出し、予測式Wに、追加するVLANの予測式Wを合算して、ネットワークを追加した後におけるルータ2ごとのトラフィック量の予測値の推移を示す予測式WR´を特定する。そして、選択部14は、ルータ2ごとに、トラフィック量がルータ2ごとの許容量(物理インタフェースごとの帯域幅の値を合算して安全係数を乗じた値)Lに到達するまでの予測時間Rを算出し、予測時間Rが、所定時間(例えば分析単位時間M)内に許容量Lに到達しないルータがあれば、当該ルータ2を選択する。また、そのようなルータ2が存在しない場合は、選択部14は、予測時間Rがより遅いルータ2を選択する。そして、選択部14は、設定部15に対し、VM作成及びネットワークの設定リクエストを送信する〔H4〕。
なお、図3は、上記のルータ2ごとのトラフィック量の定期監視時間Kごとの実績値に基づいた分析単位時間Mの近似式、当該近似式に基づいて特定される予測式W、許容量L及び予測時間Rの関係の一例の概要(イメージ)を示している。図3に示すグラフにおいて、トラフィック量の実績値に基づいた近似式を示す部分は実線、予測式Wを示す部分は破線で示されている。なお、当該グラフでは、予測式Wで算出されるトラフィックの予測量が許容量Lを超えるまでの時間を予測時間Rとして示している。ルータ2の選択においては、上述したように、追加するVLANの予測式Wを合算した予測式WR´で算出されるトラフィックの予測量が許容量Lを超えるまでの予測時間Rに基づいて、ルータ2を選択する。
設定部15は、選択部14から受信した、VM作成及びネットワークの設定リクエストに応じて、各種設定処理を行う。具体的には、設定部15は、VM作成情報を参照して〔S1〕、新たに設定するVMゲスト41が使用するネットワークの情報を取得し、ネットワーク設定情報テーブルを参照して〔S2〕、ネットワークの設定情報を取得する。そして、設定部15は、ルータ2に対するネットワーク設定や〔S3〕、VMホスト4へのVM作成リクエストの送信等の処理を行う〔S4〕。
<データ構成詳細>
次に、管理サーバ1の記憶手段に格納されるデータについて説明する。
基本定義情報21は、トラフィック情報の収集及びトラフィック分析のために用いる基本情報であり、図4に示すように、定期監視時間K(分単位)及びトラフィック評価のための分析単位時間M(分単位)を含む。
機器情報テーブル22は、管理サーバ1による監視対象、すなわち、新たなVLANを割り当てる対象となるルータ2に関する情報が格納されるテーブルである。機器情報テーブル22は、図5に示すように、レコードID、ルータ2を識別する機器名、物理インタフェースであるポートを識別するポート番号、VLANを識別するVLAN識別子、VLANが使用する論理インタフェースのIPアドレス、当該VLANが管理に用いるものであるか否かを示す監視対象フラグ及びルータ2におけるトラフィック量の許容量の項目を含む。なお、当該機器情報テーブル22のレコードで示されるように、同じ物理インタフェースである1つのポート番号に、複数のVLANが使用する論理インタフェースのIPアドレスが割り当てられている場合がある。
VM作成情報テーブル23は、VMホスト4において作成するVMゲスト41に関する情報が格納されるテーブルである。VM作成情報テーブル23は、図6に示すように、レコードID、VMゲスト41を識別するVM名、VMゲスト41をVLANに接続するNIC(Network Interface Card)を識別するNIC名及びネットワーク(VLAN)を識別するネットワーク名の項目を含む。
ネットワーク定義情報テーブル24は、ネットワーク(VLAN)の設定に関する定義情報が格納されるテーブルである。ネットワーク定義情報テーブル24は、図7に示すように、レコードID、ネットワーク名、VLAN識別子、当該ネットワーク(VLAN)が使用する論理インタフェースにおけるサブネット及びゲートウェイ並びに当該ネットワーク(VLAN)での定期監視時間Kにおけるトラフィック最大増加量の項目を含む。
トラフィック情報テーブル25は、ルータ2から収集したトラフィック情報が格納されるテーブルである。トラフィック情報テーブル25は、図8に示すように、レコードID、機器名、VLAN識別子、トラフィック量及び当該トラフィック情報を取得した定期監視時刻の項目を含む。
評価情報テーブル26は、分析部13によるトラフィック情報の分析結果が格納されるテーブルである。評価情報テーブル26は、図9に示すように、レコードID、機器名、VLAN識別子、評価タイプ、予測式の係数等を示す値1、値2、値3及び当該分析結果を特定した分析時刻の項目を含む。なお、本実施形態で示すデータ具体例では、説明の簡易化のため、予測式を2次式[Y=Ax+Bx+C]とし、評価情報テーブル26の値1、値2、値3は、それぞれ当該予測式のA、B、Cに対応する値とする。
<論理ネットワーク構成>
ここで、本実施形態のシステムにおける論理ネットワーク構成を、図10を参照して説明する。当該論理ネットワーク構成は、上記の機器情報テーブル22、VM作成情報テーブル23及びネットワーク定義情報テーブル24のデータによっても示されている。
管理サーバ1は、管理LAN6−1(VLAN:100)を介して、ルータA2−1のポート3及びルータB2−2のポート3と接続されている。管理サーバ1は、当該管理LAN6−1を用いて、前述したルータA2−1及びルータB2−2のトラフィックの監視やネットワーク設定等を行う。
また、ルータA2−1のポート2及びルータB2−2のポート3は、外部ネットワーク6−2(VLAN:110)と接続されている。
さらに、ルータA2−1のポート1は、VMゲストA41−1のNIC1との間で、ネットワークA−1−1(VLAN:1100)で接続されている。また、ルータA2−1のポート1はさらに、VMゲストA41−1のNIC2との間で、ネットワークA−1−2(VLAN:1200)で接続されている。すなわち、ルータA2−1の物理インタフェースであるポート1は、2つの論理ネットワークによって使用されており、論理インタフェースが2つ設定されている。
また、ルータB2−2のポート1は、VMゲストB41−2のNIC3との間で、ネットワークB−1(VLAN:1300)で接続されている。
<処理説明>
管理サーバ1の受信部11、監視部12、分析部13、選択部14及び設定部15により実行される処理の詳細につき、図11〜図22に示すフローチャートを参照しながら説明する。
<受信部が実行する処理>
図11は、受信部11により実行される基本定義情報登録リクエストの受信処理を示す。
ステップS11で、受信部11は、管理者端末5から、基本定義情報の登録リクエストを受信する。当該登録リクエストは、定期監視時間K及びトラフィック評価のための分析単位時間Mを含む。
ステップS12で、受信部11は、受信した基本定義情報を、記憶手段の基本定義情報21に登録する。
図12は、受信部11により実行される監視対象登録リクエストの受信処理を示す。
ステップS21で、受信部11は、管理者端末5から、監視対象とするルータ2に関する機器情報の登録リクエストを受信する。当該登録リクエストは、機器情報である機器名、ポート番号、VLAN識別子、IPアドレス、監視対象フラグ及び許容量を含む。
ステップS22で、受信部11は、受信した機器情報を、記憶手段の機器情報テーブル22に登録する。
ステップS23で、受信部11は、機器情報テーブル22において、ステップS22で登録した機器情報のレコード数を確認する。そして、レコード数が1であるとき、すなわち、1台目の監視対象のルータ2に関する機器情報が登録されたときには、ステップS24に進む。一方、レコード数が1より大きいとき、すなわち、すでに監視対象のルータ2が存在し、監視処理が開始しているときには、処理を終了する。
ステップS24で、受信部11は、監視部12に対し、ステップS22で登録した機器情報の機器名に対応する機器への監視処理の開始を通知する。
図13は、受信部11により実行されるネットワーク定義情報登録リクエストの受信処理を示す。
ステップS31で、受信部11は、管理者端末5から、ネットワーク定義情報の登録リクエストを受信する。当該登録リクエストは、ネットワーク定義情報であるネットワーク名、VLAN識別子、サブネットのIPアドレス、ゲートウェイのIPアドレス及びトラフィック最大増加量を含む。
ステップS32で、受信部11は、受信したネットワーク定義情報にIDを割り振り、IDとともにネットワーク定義情報テーブル24に登録する。
なお、トラフィック最大増加量については、管理者端末5から受信するのではなく、監視部12によるトラフィック量の監視結果に基づいてネットワーク定義情報テーブル24に書き込んでもよい。
図14は、受信部11により実行されるVM作成情報登録リクエストの受信処理を示す。
ステップS41で、受信部11は、管理者端末5から、VM作成リクエストを受信する。当該登録リクエストは、VM作成情報であるVM名、NIC名及びネットワーク名を含む。
ステップS42で、受信部11は、受信したVM作成情報にIDを割り振り、IDとともにVM作成情報テーブル23に登録する。
ステップS43で、受信部11は、選択部14に対し、作成したVMによって使用されるネットワークの割り振り対象とするルータ2の選択リクエストを送信する。
<監視部が実行する処理>
図15は、監視部12により実行されるトラフィック監視処理を示す。
ステップS51で、監視部12は、受信部11から、監視対象のルータ2に対する監視処理の開始通知を受信する。
ステップS52で、監視部12は、基本定義情報21を参照して、定期監視時間Kを決定する。
ステップS53で、監視部12は、タイマを1秒進める。
ステップS54で、監視部12は、タイマが監視時間に到達したか否かを判定し、到達した場合にはステップS55に進み(Yes)、到達していない場合にはステップS53に戻って待機する(No)。
ステップS55で、監視部12は、機器情報テーブル22を参照し、監視対象のルータ2が存在するか否かを判定する。具体的には、監視部12は、機器情報テーブル22において、監視対象フラグが「true」のルータ2が存在するか否かを判定する。存在する場合にはステップS56に進み(Yes)、存在しない場合には処理を終了する(No)。
ステップS56で、監視部12は、機器情報テーブル22を参照し、監視対象のルータ2において監視処理に用いるVLAN、すなわち、監視対象フラグが「true」のVLANに関連する情報を取得する。
ステップS57で、監視部12は、監視処理に用いるVLANを用いて監視対象のルータ2にアクセスし、監視対象のVLAN(ステップS58〜ステップS60が未処理のVLAN)が存在するか否かを判定する。存在する場合にはステップS58に進み(Yes)、存在しない場合にはステップS53に戻って待機する(No)。
ステップS58で、監視部12は、監視対象の機器から、監視対象のVLANに関連する情報を取得する。具体的には、監視部12は、監視対象のVLANそれぞれの設定情報、すなわち、VLANが使用するポート番号やVLAN識別子、IPアドレス等の情報を取得する。また、監視部12は、監視対象のVLANそれぞれにおけるトラフィック情報を取得する。
ステップS59で、監視部12は、ステップS58で取得した情報を記憶手段に登録する。具体的には、監視部12は、監視対象のVLANの設定情報が機器情報テーブル22に未だ登録されていなければ、当該情報を機器情報テーブル22に登録する。また、監視部12は、監視対象のVLANのトラフィック情報をトラフィック情報テーブル25に登録する。具体的には、監視部12は、VLANのトラフィック量、すなわち、VLANが使用する論理インタフェースのトラフィック量を取得し、新たに付与したID、機器名、VLAN識別子及び現在時刻と対応付けて、トラフィック情報テーブル25に登録する。
ステップS60で、監視部12は、分析部13に対し、監視対象のルータ2におけるトラフィックの分析処理のリクエストを送信する。その後、ステップS57に戻り、次のVLANの処理に移る。
<分析部が実行する処理>
図16は、分析部13により実行される、監視対象のルータ2におけるトラフィックの分析処理を示す。
ステップS61で、分析部13は、監視部12から、監視対象のルータ2におけるトラフィックの分析処理のリクエストを受信する。
ステップS62で、分析部13は、機器情報テーブル22を参照し、未処理の論理インタフェースが存在するか否かを判定し、存在する場合にはステップS63に進み(Yes)、存在しない場合には処理を終了する(No)。
ステップS63で、分析部13は、機器情報テーブル22を参照し、分析対象の論理インタフェースを1つ選択する。換言すれば、分析部13は、機器情報テーブル22から、1つの論理インタフェースを使用するVLANを1つ選択する。そして、分析部13は、トラフィック情報テーブル25を参照し、当該VLANが使用する論理インタフェースのトラフィック情報の数を確認する。トラフィック情報の数が1よりも大きい場合、すなわち、トラフィック情報の分析が可能である場合にはステップS64に進む(Yes)。一方、トラフィック情報の数が1以下である場合、すなわち、トラフィック情報の分析が不可能である場合にはステップS67に進む(No)。
ステップS64で、分析部13は、トラフィック情報テーブル25に登録されている、分析対象のVLANが使用する論理インタフェースのトラフィック情報の数に、基本定義情報21の定期監視時間Kを乗じた値(T)と、基本定義情報21の分析単位時間Mの2倍の値(2M)とを比較する。Tが2M以上である場合、すなわち、トラフィックの分析を行うのに十分なトラフィック情報が得られている場合にはステップS65に進む(Yes)。また、そうでない場合、すなわち、トラフィックの分析を行うことが可能であるが十分なトラフィック情報を得られていない場合にはステップS66に進む(No)。
ステップS65で、分析部13は、第1パターン処理(詳細は後述する)、すなわち、トラフィックの分析を行うのに十分なトラフィック情報が得られている場合における処理を行う。
ステップS66で、分析部13は、第2パターン処理(詳細は後述する)、すなわち、トラフィックの分析を行うことが可能であるが十分なトラフィック情報を得られていない場合における処理を行う。
ステップS67で、分析部13は、第3パターン処理(詳細は後述する)、すなわち、トラフィック情報の分析が不可能である場合における処理を行う。
ステップS68で、分析部13は、評価情報テーブル26に、分析対象の論理インタフェースを使用するVLANに対応する分析結果を示すレコードを登録する。具体的には、分析部13は、新たにレコードIDを割り振り、当該レコードID、機器名及びVLAN識別子に、ステップS65〜ステップS67のいずれかのパターン処理によって決定した評価タイプ、特定した予測式の係数及び現在時刻を対応付けたレコードを登録する。その後、ステップS62に戻り、次の論理インタフェースの処理に移る。
ここで、上述の第1パターン処理、第2パターン処理及び第3パターン処理について、図17〜図19を参照して詳細に説明する。当該処理のそれぞれにおいては、評価タイプの分類及び評価タイプに応じたトラフィック量の予測処理を行う。この処理説明の際に、図23〜図26を適宜参照する。
図17は、分析部13により実行される第1パターン処理を示す。
ステップS71で、分析部13は、トラフィック情報テーブル25から、分析対象の論理インタフェースを使用するVLANのトラフィック情報のうち、最新の定期監視時刻から、分析単位時間M前までの期間M1のトラフィック情報を取得する。そして、当該期間M1におけるトラフィック量の推移を示す近似式Dを算出する。
ステップS72で、分析部13は、トラフィック情報テーブル25から、処理対象の論理インタフェースを使用するVLANのトラフィック情報のうち、分析単位時間M前から、さらに当該分析単位時間M前までの期間M2のトラフィック情報を取得する。そして、当該期間M2におけるトラフィック量の推移を示す近似式Dを算出する。
ステップS73で、分析部13は、ステップS71で算出した近似式D及びステップS72で算出した近似式Dを比較する。
ステップS74で、分析部13は、近似式D及び近似式Dが一致するか否かを判定する。一致する場合にはステップS75に進み(Yes)、一致しない場合にはステップS77に進む(No)。なお、トラフィック量の実績値に基づいて算出した近似式同士が一致するか否かの判定は、すなわち、トラフィック量の実績値の推移が一致又は近似しているか否かを判定することと実質的に同義である。
ステップS75で、分析部13は、分析対象の論理インタフェースを使用するVLANのトラフィック量につき、図23の「評価タイプA」、すなわち、論理インタフェースのトラフィック量の推移が分析単位時間M単位のサイクルで繰り返されており、トラフィック量の予測が可能であると分類する。
ステップS76で、分析部13は、図24に示すように、最新監視時刻以降における当該論理インタフェースの将来のトラフィック量が、分析単位時間M単位で当該近似式と同様の推移の繰り返しとなるものとして、予測式を特定する。具体的には、分析部13は、近似式D(近似式Dでもよい)を、最新の定期監視時刻から分析単位時間M後までの期間におけるトラフィック量の推移の予測式Wとして特定する。すなわち、評価タイプAの予測式Wは、時間をtとすると、例えば次のようになる。
なお、当該予測式は、最新の定期監視時刻から分析単位時間M後の時刻から、さらに当該分析単位時間M後までの期間についても同様に適用可能である。また、トラフィック量の予測値の推移を示す予測式を特定することは、予測値を算出することの具体的方法の一例である。さらに、トラフィック量の実績値に基づいて算出した近似式と予測式が一致すると予測することは、すなわち、トラフィック量の実績値の推移と予測値の推移が一致又は近似していると予測することと実質的に同義である。他の予測式についても同様である。
ステップS77で、分析部13は、分析対象の論理インタフェースを使用するVLANのトラフィック量につき、図23の「評価タイプB(B−1)」、すなわち、近似式Dと近似式Dとが一致しておらず、論理インタフェースのトラフィック量の推移が不規則(不安定)であってトラフィック量の予測が困難であると分類する。
ステップS78で、分析部13は、図25に示すように、最新監視時刻以降における当該論理インタフェースの将来のトラフィック量が、期間M1及び期間M2全体におけるトラフィック量の実績値に基づいて算出される近似式になるものとして、予測式を特定する。具体的には、分析部13は、期間M1及び期間M2全体(M1+M2)におけるトラフィック量の推移を示す近似式Dを算出する。そして、分析部13は、当該近似式Dを、最新の定期監視時刻以降におけるトラフィック量の推移を示す予測式Wとして決定する。さらに具体的には、評価タイプBの予測式Wは、時間をtとすると、例えば次のようになる。
図18は、分析部13により実行される第2パターン処理を示す。
ステップS81で、分析部13は、処理対象の論理インタフェースを使用するVLANのトラフィックにつき、図23の「評価タイプB(B−2)」、すなわち、トラフィック情報(サンプル)が不足しているためにトラフィック量の予測が困難であると分類する。
ステップS82で、分析部13は、トラフィック情報が得られる範囲内、すなわち、最新の定期監視時刻から最前のトラフィック情報の定期監視時刻までの期間内のトラフィック量に基づいて、上記の「評価タイプB(B−1)」と同様に、予測式Wを特定する。
図19は、分析部13により実行される第3パターン処理を示す。
ステップS91で、分析部13は、処理対象の論理インタフェースを使用するVLANのトラフィックにつき、図23の「評価タイプC」、すなわち、過去のトラフィック量の推移が不明であり、トラフィックの推移の予測が不可能であると分類する。
ステップS92で、分析部13は、図26に示すように、最新監視時刻以降における当該論理インタフェースの将来のトラフィック量が、当該論理インタフェースにおける、定期監視時間Kあたりのトラフィック量の最大増加量を傾きとした一次方程式になるものとして、予測式を特定する。具体的には、分析部13は、ネットワーク定義情報テーブル24を参照し、当該VLANにおけるトラフィック量の最大増加量を取得する。そして、分析部13は、当該最大増加量を傾きとした一次方程式を算出する。そして、分析部13は、当該一次方程式を、最新の定期監視時刻以降におけるトラフィック量の推移の予測式Wとして特定する。
なお、評価タイプCの予測式Wは、傾きをSとし、取得できた最新の監視時刻におけるトラフィック量の実績値をp(実績値が取得できなかった場合は0とする)とし、時間をtとすると、例えば次のようになる。
ここで、上記分析部13による処理について、図9に示した評価情報テーブル26、並びに図27及び図28に示す、過去のトラフィック量の推移に基づいて近似式を算出する場合の内部データ(図1では図示省略)のデータ具体例を参照して説明する。
図27は、トラフィック情報テーブル25のデータにつき、図8において図示を省略した分も含めた、各VLANの論理インタフェースに対応するトラフィック量の詳細を示す。なお、図27はさらに、近似式を[Y=Ax+Bx+C]とする場合における、期間M1の近似式D、期間M2の近似式D、期間M1+M2の近似式Dを算出する際に用いるxの値(すなわち、時間tに対応する値)も示している。また、図28は、図27に示したトラフィック量に基づき、近似式D、近似式D及び必要に応じて近似式Dを算出したデータ具体例である。図28における値1、値2、値3は、それぞれ前述の近似式のA、B、Cに対応する値である。
例えば、ルータA2−1のVLAN1100の論理インタフェースに着目すると、図28に示すように、期間M1の近似式Dと、期間M2の近似式Dとが同じである。この場合、分析部13は、ステップS75において、評価タイプAであると分類する。そして、分析部13は、図9の評価情報テーブル26に示すように、当該近似式Dを、当該論理インタフェースにおける予測式Wとする。
また、例えば、ルータB2−2のVLAN1300の論理インタフェースに着目すると、図28に示すように、期間M1の近似式Dと、期間M2の近似式Dとが異なる。この場合、分析部13は、ステップS77において、評価タイプBであると分類する。さらに、分析部13は、図28に示すように、期間M1+M2の近似式Dを算出する。そして、分析部13は、図9の評価情報テーブル26に示すように、当該近似式Dを、当該論理インタフェースにおける予測式Wとする。
さらに、例えば、ルータA2−1のVLAN1200の論理インタフェースに着目すると、図27に示すように、トラフィック情報が1回しか取得できていない。この場合、ステップS91において、評価タイプCであると分類する。さらに、分析部13は、図7に示したネットワーク定義情報テーブル24における当該VLANに対応するトラフィック量の最大増加量(4000)を取得する。そして、分析部13は、図9の評価情報テーブル26に示すように、当該最大トラフィック増加量を傾きとした一次方程式を、当該論理インタフェースにおける予測式Wとする。
<選択部が実行する処理>
図20〜図21は、選択部14により実行される、新たな論理インタフェースを割り当てるルータ2の選択処理を示す。
ステップS101で、選択部14は、受信部11から、作成したVMによって使用されるネットワークの割り振り対象とするルータ2の選択リクエストを受信する。
ステップS102で、選択部14は、VM作成情報を参照し、新たに作成対象となるVMゲスト41が使用するネットワークに関連する情報、すなわち、NIC名及びネットワーク名を取得する。
ステップS103で、選択部14は、ネットワーク定義情報テーブル24及び機器情報テーブル22を参照し、新たに作成対象となるVMゲスト41が使用するネットワークがすでにいずれかのルータ2に設定済みか否かを判定する。設定済みの場合にはステップS104に進み(Yes)、設定済みでない場合にはステップS105に進む。
ステップS104で、選択部14は、新たに作成対象となるVMゲスト41が使用するネットワークが設定されているルータ2を選択する。具体的には、選択部14は、ネットワーク定義情報テーブル24及び機器情報テーブル22を参照し、新たに作成対象となるVMゲスト41が使用するネットワーク名に対応するゲートウェイのIPアドレスに基づいて、対応する機器名を特定し選択する。
ステップS105で、選択部14は、ネットワーク定義情報テーブル24を参照し、全てのVLANのトラフィック量の最大増加量のうち最大値を用いて、新たに作成対象となるVMゲスト41が使用するネットワークのトラフィック量の推移の予測式を特定する。具体的には、選択部14は、全ての論理インタフェースのうち、例えばトラフィック量の最大増加量のうち最大値を傾きとした一次方程式を算出する。そして、選択部14は、当該一次方程式を、新たに作成対象となるVMゲスト41が使用するネットワークのトラフィック量の推移、すなわち、新たに追加するネットワークが使用する論理インタフェースのトラフィック量の推移の予測式Wとして特定する。
ステップS106で、選択部14は、評価情報テーブル26を参照し、未処理のルータ2が存在するか否かを判定し、存在する場合にはステップS107に進み(Yes)、存在しない場合にはステップS111に進む(No)。
ステップS107で、選択部14は、処理対象とするルータ2を1つ選択する。そして、選択部14は、評価情報テーブル26を参照し、処理対象のルータ2の最新の評価情報における論理インタフェースそれぞれのトラフィックの予測式W〜Wを取得する。
ステップS108で、選択部14は、全ての論理インタフェースのトラフィック量の予測値を合算して、ルータ2ごとのトラフィック量の予測式Wを特定する。なお、ルータ2にn個の論理インタフェースが含まれ、評価タイプA、評価タイプB及び評価タイプCの論理インタフェースがそれぞれna個、n個、n個(すなわち、n=na+n+n)である場合、予測式Wは次のようになる。
ステップS109で、選択部14は、新たに作成対象となるVMゲスト41が使用するネットワークが使用する論理インタフェースを処理対象のルータ2に対して設定した場合における、処理対象のルータ2のトラフィック量の予測式を特定する。具体的には、選択部14は、ステップS108で特定した予測式Wに、ステップS105で特定した、新たに作成対象となるVMゲスト41が使用するネットワークのトラフィック量の推移の予測式Wを合算した予測式WR´を特定する。
ステップS110で、選択部14は、新たに作成対象となるVMゲスト41が使用するネットワークが使用する論理インタフェースを処理対象のルータ2に対して設定した場合における、トラフィック量が処理対象の機器の許容量を超えるまでの予測時間Rを算出する。具体的には、選択部14は、ステップS109で特定した予測式WR´を用いて、現在時刻から分析単位時間M後までの間につき、定期監視時間Kが経過した時刻ごとにトラフィック量を算出する。そして、当該トラフィック量が、ルータ2の許容量Lに到達する(許容量を超える)時刻を特定する。その後、ステップS106に戻り、次のルータ2の処理に移る。
ステップS111で、選択部14は、分析単位時間M後までに許容量Lに到達しないルータ2が存在するか否かを判定する。存在する場合にはステップS112に進み(Yes)、存在しない場合にはステップS113に進む(No)。
ステップS112で、選択部14は、新たな論理インタフェースを割り当てるルータ2として、分析単位時間M後までに許容量Lに到達しないルータ2を選択する。
ステップS113で、選択部14は、予測時間Rが最大のルータ2、すなわち、トラフィック量がルータ2の許容量Lを最も遅く超えるルータ2を選択する。
ステップS114で、選択部14は、設定部15に対し、VMゲスト41の作成及びVMゲスト41が使用するネットワークを選択した機器に設定する処理のリクエストを送信する。
ここで、上記選択部14による処理について、図29に示す、トラフィック量の予測値のデータ具体例を参照して説明する。当該データ具体例は、論理インタフェースそれぞれにおける予測式Wが、図9に示した評価情報テーブル26に示す内容である場合における具体例である。
ここで、選択部14がステップS105で特定する、追加ネットワークの予測式Wは、図7に示すネットワーク定義情報テーブル24のトラフィック量の最大増加量のうち、最大値である4000を傾きとする一次方程式、すなわち、[Y=4000x]となる。なお、xは、時間tに対応する値であり、具体的には、定期監視時刻Kが60分であるため、60分後が1、120分後が2、180分後が3となる。
そして、ルータ2それぞれについて予測式WR´を用いてトラフィック量の予測値を算出すると、図29に示すようになる(なお、図29には、論理インタフェースそれぞれにおけるトラフィック量の予測値も示している)。ここで、図5の機器情報テーブル22にも示すように、ルータA2−1及びルータB2−2の許容量Lは、ともに20000である。そして、ルータA2−1及びルータB2−2の図29に示すトラフィック量の予測値と、当該許容量Lとを比較すると、ルータA2−1では、120分後にトラフィック量の予測値が当該許容量Lを超え、ルータB2−2では、180分後にトラフィック量の予測値が当該許容量Lを超えている。すなわち、ルータA2−1の予測時間Rは120分、ルータB2−2の予測時間Rは180分となる。このため、選択部14は、ステップS113で、ルータB2−2を選択する。
<設定部が実行する処理>
図22は、設定部15により実行される、VMゲスト41の作成やVMゲスト41が使用するネットワークの設定処理を示す。
ステップS121で、設定部15は、選択部14から、VMゲスト41の作成及びVMゲスト41が使用するネットワークを選択した機器に設定する処理のリクエストを受信する。
ステップS122で、設定部15は、VM作成情報を参照し、新たに設定するVMゲスト41が使用するネットワーク名を取得する。また、設定部15は、ネットワーク設定情報テーブルを参照し、当該ネットワーク名のネットワークが使用するVLAN識別子やゲートウェイ等の情報を取得する。そして、設定部15は、選択部14により選択されたルータ2に対し、VLANやゲートウェイ等の設定を行う。
ステップS123で、設定部15は、VMホスト4に対し、VMゲスト41の作成リクエストを送信する。
ステップS124で、設定部15は、VMホスト4において作成されたVMゲスト41に対し、デフォルトゲートウェイを設定する。
<本実施例による効果等>
本実施例によれば、管理サーバ1の分析部13が、ルータ2それぞれにおけるトラフィック量の推移の予測を、物理インタフェース単位ではなく、物理インタフェースに対応する論理インタフェース単位で行う。そして、選択部14が、論理インタフェースごとの予測値を合算して、ルータ2単位のトラフィック量の予測値を算出する。これにより、それぞれのルータ2について、より高精度に将来のトラフィック量の推移の予測をすることができ、新たなネットワークを割り当てるルータ2を適切に選択することができる。
また、本実施例では、選択部14が、ルータ2ごとのトラフィック量の予測値に、新たな論理インタフェースのトラフィック量の予測値を合算した合算値が、ルータ2におけるトラフィック量の許容量Lに到達するか否かに基づいて、新たなネットワークの割り当て先とするルータ2を選択する。これにより、新たなネットワークの割り当てによってルータ2におけるトラフィック量の許容量Lを超えるトラフィック量が発生してネットワークに障害が発生する可能性を、低減させることができる。
より具体的には、本実施例では、分析部13が、トラフィック情報テーブル25の実績値の推移に基づいて、論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値の推移と、新たなネットワークが使用する論理インタフェースのトラフィック量の予測値の推移とを予測する。そして、選択部14が、これらの予測内容に基づいてトラフィック量が許容量Lに到達するまでの予測時間Rを算出し、予測時間Rに基づいて、新たなネットワークの割り当て先とするルータ2を選択する。これにより、例えば、ルータ2におけるトラフィック量の許容量Lを超えるまでにより時間的な余裕のあるルータ2を選択することができる。
また、本実施例では、選択部14が、新たなネットワークが使用する論理インタフェースのトラフィック量を予測する際に、一例として、複数のルータ2における論理インタフェースごとのトラフィック量の最大増加量のうちの最大量を取得する。そして、選択部14は、当該最大量と同じ増加量でトラフィック量が推移すると予測する。このように、トラフィック量が最も多く増加しながら推移する可能性を考慮して予測してルータ2を選択することで、ネットワークの追加後に障害が発生する可能性をより低減させることができる。
さらに、本実施例では、トラフィック量の実績値の推移パターンに応じた評価タイプごとに異なる方法で予測することで、さらに予測精度を向上させている。
具体的には、評価タイプAの場合に、分析部13は、将来のトラフィック量の予測値が、過去の分析単位時間Mにおけるトラフィック量の実績値と推移と同様に推移すると予測する。これにより、分析単位時間Mごとに同様のサイクルでトラフィック量が推移する論理インタフェースにつき、高精度にトラフィック量の予測をすることができる。
また、評価タイプBの場合には、分析部13は、2つの分析単位時間におけるトラフィック量の実績値の推移に基づいてトラフィック量を予測する。これにより、評価タイプAの場合と比べてトラフィック量の予測が困難な場合でも、過去のまとまった期間におけるトラフィック量の実績値を反映させた予測を行うことができる。なお、本実施例では2つの分析単位時間M(M1、M2)を対象としているが、2つに限定されるものではない。
さらに、本実施例では、評価タイプCの場合には、当該VLANにおけるトラフィック量の最大増加量でトラフィック量が推移すると予測する。このように、トラフィック量が最も多く増加しながら推移する可能性を考慮して予測してルータ2を選択することで、ネットワークの追加後に障害が発生する可能性をより低減させることができる。
また、本実施例では、上記のトラフィック量の実績値の推移を、近似式を求めることによって特定している。これにより、実績値にある程度の変動がある場合にも、当該変動を吸収した上で、上記評価タイプの判別及び予測を行うことができる。なお、例えば評価タイプAの場合において、実績値の推移が複数の分析単位時間で一致する場合には、予測値の算出において、予測式を用いずに実績値をそのまま予測値として処理をしてもよい。
ここで、本実施例では、管理者端末5から各種リクエストを受信しているが、例えば、管理サーバ1が備える入力装置等を介して各種リクエストを受け付けてもよい。
また、前述したように、本実施例で説明した技術は、ルータに限らず、他のネットワーク機器にも適用可能である。
さらに、本実施例では、論理インタフェースを使用する論理ネットワークの一例として、VMゲスト41に接続されたVLANを用いて説明しているが、このような態様に限定されるものではない。また、論理ネットワークのみを追加する場合に限定されず、物理ネットワーク自体を新たに追加する場合にも、本実施例におけるネットワーク機器のトラフィック量の予測方法を適用することは可能である。
また、本実施例では、監視部12がトラフィック情報を取得するごとに、分析部13に対してトラフィックの分析リクエストを送信し、分析部13がトラフィックの分析処理を行なっている。しかし、分析部13は、新たな論理ネットワークを設定するとき(例えば、VM作成リクエストを受信したとき)にのみ、トラフィックの分析処理を行なってもよい。この場合、例えば、受信部11が、VM作成リクエストを受信したときに、分析部13に対してトラフィックの分析リクエストを送信し、分析部13が、トラフィックの分析処理をした後に、選択部14に対して、ネットワーク機器の選択処理のリクエストを送信するようにしてもよい。
[第2実施例]
第2実施例では、第1実施例で説明した技術において、さらに、ネットワーク機器の論理インタフェースごとに、分析単位時間Mを可変とする。
一般的に、VMゲストはそれぞれ顧客業務処理を実行する。そして、顧客業務処理は、ある一定のサイクルでその処理量が推移することがあり、その業務サイクルはVMゲストごとに異なることがある。このことを換言すると、それぞれのVMゲストが使用するVLANごと、すなわち論理インタフェースごとに、トラフィック量が推移するサイクルが異なるということである。
ここで、上記第1実施例で説明したように、トラフィック量の分析処理において、分析単位時間Mそれぞれにおいてトラフィック量の推移を示す近似式が一致している評価タイプAとなった場合、次の分析単位時間におけるトラフィック量の推移の予測を高精度で行うことができる。そして、このような評価タイプAとなる状態とは、すなわち、分析単位時間Mが、トラフィック量が推移するサイクルと一致している状態である。
これらのことに鑑み、第2実施例では、論理インタフェースごとに分析単位時間Mを設定する。そして、一定のサイクルでトラフィック量が推移している論理インタフェースについては、可能な範囲内において、当該サイクルに分析単位時間Mを合わせるように調整を行う。これにより、評価タイプAに該当する論理インタフェース、すなわち、トラフィック量の推移の予測を高精度で行うことが可能な論理インタフェースがより多くなる。
なお、第1実施例と同様の内容については、原則として説明を省略する。管理サーバ1の機能構成については、第1実施例と同様であるため、説明を省略する。
<データ構成詳細>
第2実施例における管理サーバ1の記憶手段に格納されるデータについて説明する。ここでは、第1実施例とデータ構造が異なる基本定義情報21及び評価情報テーブル26についてのみ説明する。
基本定義情報21は、トラフィック情報の収集及びトラフィック分析のために用いる基本情報であり、図30に示すように、定期監視時間K(分単位)、トラフィック評価のための分析単位時間Mの最小値(分単位)及び分析単位時間Mの最大値(分単位)を含む。
評価情報テーブル26は、分析部13によるトラフィック情報の分析結果が格納されるテーブルである。評価情報テーブル26は、図31に示すように、レコードID、機器名、VLAN識別子、評価タイプ、予測式の係数等を示す値1、値2、値3、当該VLANが使用する論理インタフェースに対応する分析単位時間及び当該分析結果を特定した分析時刻の項目を含む。評価情報テーブル26の値1、値2、値3は、第1実施例と同様に、それぞれ予測式[Y=Ax+Bx+C]のA、B、Cに対応する値である。
<処理説明>
第2実施例において、管理サーバ1で実行される処理について説明する。なお、受信部11、監視部12及び設定部15の処理については、第1実施例と原則として同様であるため、説明を省略する。
<分析部が実行する処理>
図32及び図33は、第2実施例において分析部13により実行される、トラフィック分析処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS131で、分析部13は、監視部12から、監視対象のルータ2におけるトラフィックの分析処理のリクエストを受信する。
ステップS132で、分析部13は、機器情報テーブル22を参照し、未処理の論理インタフェースが存在するか否かを判定し、存在する場合にはステップS133に進み(Yes)、存在しない場合には処理を終了する(No)。
ステップS133で、分析部13は、機器情報テーブル22を参照し、分析対象の論理インタフェースを1つ選択する。換言すれば、分析部13は、機器情報テーブル22から、1つの論理インタフェースを使用するVLANを1つ選択する。そして、分析部13は、トラフィック情報テーブル25を参照し、当該VLANが使用する論理インタフェースのトラフィック情報の数を確認する。トラフィック情報の数が1よりも大きい場合、すなわち、トラフィック情報の分析が可能である場合にはステップS134に進む(Yes)。一方、トラフィック情報の数が1以下である場合、すなわち、トラフィック情報の分析が不可能である場合にはステップS142に進む(No)。
ステップS134で、分析部13は、定期監視回数が2n以下であって且つnが1以上であるnを1つ又は複数算出する。そして、分析部13は、定期監視時間Kにnを乗じた値(Kn)を、分析単位時間Mの候補値とする。
ステップS135で、分析部13は、未処理の分析単位時間Mの候補値が存在するか否かを判定し、存在する場合にはステップS136に進み(Yes)、存在しない場合にはステップS143に進む(No)。
ステップS136で、分析部13は、分析単位時間Mの候補値のうち最も小さいものを取得する。
ステップS137で、分析部13は、基本定義情報21を参照し、ステップS136で取得した分析単位時間Mが、分析単位時間Mの最小値以上であり且つ最大値以下の範囲内か否かを判定する。当該範囲内の場合にはステップS138に進み(Yes)、当該範囲外の場合にはステップS135に戻る(No)。
ステップS138で、分析部13は、トラフィック情報テーブル25に登録されている、分析対象のVLANが使用する論理インタフェースのトラフィック情報の数に、基本定義情報21の定期監視時間Kを乗じた値(T)と、ステップS136で取得した分析単位時間Mの候補値の2倍の値(2M)とを比較する。Tが2M以上である場合、すなわち、トラフィックの分析を行うのに十分なトラフィック情報が得られている場合にはステップS140に進む(Yes)。また、そうでない場合、すなわち、トラフィックの分析を行うことが可能であるが十分なトラフィック情報を得られていない場合にはステップS141に進む(No)。
ステップS139で、分析部13は、第1パターン処理を行う。
ステップS140で、分析部13は、第1パターン処理によって評価タイプがAと分類されたか否かを判定する。評価タイプがAの場合にはステップS143に進み(Yes)、評価タイプがAでない場合(すなわちBの場合)には、さらに適切な分析単位時間Mを設定するため、ステップS135に戻る(No)。
ステップS141で、分析部13は、第2パターン処理を行う。
ステップS142で、分析部13は、第3パターン処理を行う。
ステップS143で、分析部13は、評価情報テーブル26に、分析対象の論理インタフェースを使用するVLANに対応する分析結果を示すレコードを登録する。具体的には、分析部13は、新たにレコードIDを割り振り、当該レコードID、機器名及びVLAN識別子に、ステップS138、ステップS141及びステップS142のいずれかのパターン処理によって決定した評価タイプ、決定した予測式の係数及び現在時刻を対応付けたレコードを登録する。
ステップS144で、分析部13は、ステップS136で取得した分析単位時間Mを、ステップS143で登録したレコードに書き込む。
<選択部が実行する処理>
図34は、第2実施例において選択部14により実行される、新たな論理インタフェースを割り当てる機器の選択処理の一部を示す。機器の選択処理のうち、第1実施例において図20で示したステップS101〜ステップS105については図示及び説明を省略する。また、図34に示すステップS106〜ステップS110及びステップS113〜ステップS114の処理は、第1実施例と原則として同様であるため、説明を省略する。
ステップS151で、選択部14は、分析単位時間Mの最大値後までに許容量Lに到達しないルータ2が存在するか否かを判定する。存在する場合にはステップS152に進み(Yes)、存在しない場合にはステップS153に進む(No)。
ステップS152で、選択部14は、新たな論理インタフェースを割り当てるルータ2として、分析単位時間M後までに許容量Lに到達しないルータ2を選択する。
<本実施例による効果等>
第2実施例によれば、第1実施例による効果に加えて次のような効果を奏する。すなわち、第2実施例では、論理インタフェースごとに分析単位時間の時間長が可変であり、分析部13が、分析処理において評価タイプAとなるように分析単位時間を調整する。これにより、一定のサイクルでトラフィック量が推移している論理インタフェースについて、より多く、トラフィック量の推移の予測を高精度で行うことが可能となる。
また、分析部13が、上記分析単位時間を、基本定義情報21に予め設定した最大値と最小値の設定範囲内で調整することで、当該分析単位時間の調整処理を必要以上に行うことを回避することができる。
[ハードウェア構成等]
前述した管理サーバ1として機能するコンピュータのハードウェア構成の一例を図35に示す。本コンピュータは、プロセッサ101、メモリ102、ストレージ103、可搬記憶媒体駆動装置104、入出力装置105及び通信インタフェース106を備える。
プロセッサ101は、制御ユニット、演算ユニット及び命令デコーダ等を含み、実行ユニットが、命令デコーダで解読されたプログラムの命令に従い、制御ユニットより出力される制御信号に応じ、演算ユニットを用いて算術・論理演算を実行する。かかるプロセッサ101は、制御に用いる各種情報が格納される制御レジスタ、既にアクセスしたメモリ2等の内容を一時的に格納可能なキャッシュ、及び、仮想記憶のページテーブルのキャッシュとしての機能を果たすTLB(Translation Lookaside Buffer)を備える。なお、プロセッサ101は、CPU(Central Processing Unit)コアが複数設けられている構成でもよい。
メモリ102は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶装置であり、プロセッサ101で実行されるプログラムがロードされるとともに、プロセッサ101の処理に用いるデータが格納されるメインメモリである。また、ストレージ103は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶装置であり、プログラムや各種データが格納される。可搬記憶媒体駆動装置104は、可搬記憶媒体107に記憶されたデータやプログラムを読み出す装置である。可搬記憶媒体107は、例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク又はフラッシュメモリ等である。プロセッサ101は、メモリ102やストレージ103と協働しつつ、ストレージ103や可搬記憶媒体107に格納されたプログラムを実行する。なお、プロセッサ101が実行するプログラムや、アクセス対象となるデータは、当該コンピュータと通信可能な他の装置に格納されていてもよい。なお、本実施形態で記載した管理サーバ1の記憶手段とは、メモリ102、ストレージ103又は可搬記憶媒体107若しくは当該コンピュータと通信可能な他の装置の少なくともいずれかを示す。
入出力装置105は例えばキーボードやタッチパネル、ディスプレイ等であり、ユーザ操作等による動作命令を受け付ける一方、コンピュータによる処理結果を出力する。
通信インタフェース106は、例えば、例えばLAN(Local Area Network)カード等の他、無線周波受信機および送信機、ならびに光受信機および送信機を含むことができる。前述の受信機および送信機は、Wi−Fiネットワーク、ブルートゥース・ネットワーク、ロング・ターム・エボリューションなどの1つまたは複数の通信ネットワークにより動作するように実現することができる。
これらのコンピュータの各構成要素は、バス108で接続されている。
<その他>
なお、本明細書で説明したコンピュータの機能的構成及び物理的構成は、上述の態様に限るものではなく、例えば、各機能や物理資源を統合して実装したり、逆に、さらに分散して実装したりすることも可能である。
また、本明細書において、閾値等との比較において「〜以上」や「〜以下」とした記載箇所は、特記した場合を除き当該記載に限定されるものではなく、「〜より大きい(〜を上回る)」や「〜より小さい(〜を下回る)」に適宜置き換えることが可能である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
監視対象の複数のネットワーク機器から、当該ネットワーク機器が備える物理インタフェースに設定された論理インタフェースごとの過去のトラフィック量の実績値を取得して記憶部に格納する監視部と、
前記記憶部に格納された前記トラフィック量の実績値を参照し、当該トラフィック量の実績値に基づいて、将来における前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値を算出する分析部と、
前記複数のネットワーク機器それぞれについて、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値を合算してネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値を算出し、当該ネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値に基づいて、新たなネットワークの割り当て先とするネットワーク機器を選択する選択部と
を備えた管理装置。
(付記2)
前記選択部は、算出した前記ネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値に、前記新たな論理インタフェースのトラフィック量の予測値を合算した合算値が、前記ネットワーク機器におけるトラフィック量の許容量に到達するか否かに基づいて、前記新たなネットワークの割り当て先とするネットワーク機器を選択する、付記1記載の管理装置。
(付記3)
前記分析部は、前記トラフィック量の実績値の推移に基づいて、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値の推移と、前記新たなネットワークが使用する論理インタフェースのトラフィック量の予測値の推移とを予測し、
前記選択部は、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値の推移と、前記新たな論理インタフェースのトラフィック量の予測値の推移とに基づいて、前記新たなネットワークの割り当て先とするネットワーク機器を選択する、付記1又は2に記載の管理装置。
(付記4)
前記選択部は、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値の推移と、前記新たな論理インタフェースのトラフィック量の予測値の推移とに基づいて、前記ネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値に、前記新たな論理インタフェースのトラフィック量の予測値を合算した合算値が前記ネットワーク機器におけるトラフィック量の許容量に到達するまでの時間を算出し、当該時間に基づいて、前記新たなネットワークの割り当て先とするネットワーク機器を選択する、付記3記載の管理装置。
(付記5)
前記選択部は、前記複数のネットワーク機器における前記論理インタフェースごとのトラフィック量の実績値の所定時間あたりの最大増加量のうちの最大量を取得し、前記新たなネットワークが使用する論理インタフェースのトラフィック量の予測値が、前記所定時間ごとに当該最大量増加して推移すると予測する、付記3又は4記載の管理装置。
(付記6)
前記分析部は、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値の推移を、所定の分析単位時間ごとにおける前記トラフィック量の実績値の推移パターンに応じて異なる方法で予測する、付記3〜5のいずれか1項に記載の管理装置。
(付記7)
前記分析部は、一の前記分析単位時間における前記トラフィック量の実績値の推移が、他の前記分析単位時間における前記トラフィック量の実績値の推移と一致又は近似するときに、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値の推移が、当該トラフィック量の実績値の推移と一致又は近似すると予測する、付記6記載の管理装置。
(付記8)
前記分析部は、前記分析単位時間ごとにおける前記トラフィック量の実績値の推移を示す近似式を特定し、一の前記分析単位時間における近似式が、他の前記分析単位時間における近似式と一致するときに、当該近似式を、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値の推移を示す予測式とする、付記7記載の管理装置。
(付記9)
前記分析部は、一の前記分析単位時間における前記トラフィック量の実績値の推移が、他の前記分析単位時間における前記トラフィック量の実績値の推移と一致又は近似しないときに、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値の推移を、複数の前記分析単位時間を含んだ期間における前記トラフィック量の実績値の推移に基づいて予測する、付記6記載の管理装置。
(付記10)
前記分析部は、前記分析単位時間ごとにおける前記トラフィック量の実績値の推移を示す近似式を特定し、一の前記分析単位時間における近似式が、他の前記分析単位時間における近似式と一致しないときに、複数の前記分析単位時間を含んだ期間における前記トラフィック量の実績値の推移を示す近似式を特定し、当該近似式を、前記トラフィック量の予測値の推移を示す予測式とする、付記9記載の管理装置。
(付記11)
前記分析部は、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値の推移が特定できないときに、前記論理インタフェースにおける所定期間あたりのトラフィック量の最大増加量を取得し、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値が、前記所定時間ごとに当該最大増加量だけ増加して推移すると予測する、付記6記載の管理装置。
(付記12)
前記分析単位時間の時間長は、前記論理インタフェースごとに異なる時間長であり、
前記分析部は、前記論理インタフェースそれぞれについて、一の前記分析単位時間における前記トラフィック量の実績値の推移が他の前記分析単位時間における前記トラフィック量の実績値の推移と一致又は近似する分析単位時間の時間長を特定し、当該分析単位時間の時間長を、当該論理インタフェースの分析単位時間の時間長として決定する、付記6記載の管理装置。
(付記13)
前記分析部は、前記分析単位時間の時間長を、所定の設定範囲内に含まれる時間長とする、付記12又は13記載の管理装置。
(付記14)
前記論理インタフェースは、前記ネットワーク機器に接続された装置で動作する仮想マシンが使用する仮想ネットワークに割り当てられる、付記1〜14のいずれか1項に記載の管理装置。
(付記15)
監視対象の複数のネットワーク機器から、当該ネットワーク機器が備える物理インタフェースに設定された論理インタフェースごとの過去のトラフィック量の実績値を取得して記憶部に格納し、
前記記憶部に格納された前記トラフィック量の実績値を参照し、当該トラフィック量の実績値に基づいて、将来における前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値を算出し、
前記複数のネットワーク機器それぞれについて、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値を合算してネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値を算出し、当該ネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値に基づいて、新たなネットワークの割り当て先とするネットワーク機器を選択する
処理をコンピュータに実行させる管理プログラム。
(付記16)
1つ又は複数の情報処理装置と、
前記情報処理装置に接続された論理ネットワークに割り当てられる論理インタフェースが設定される物理インタフェースを備えた複数のネットワーク機器と、
前記ネットワーク機器におけるトラフィック量を監視し、前記論理インタフェースの割り当てを行う管理装置と
を備え、
前記管理装置が、
前記複数のネットワーク機器から、当該ネットワーク機器が備える物理インタフェースに設定された前記論理インタフェースごとの過去のトラフィック量の実績値を取得して記憶部に格納し、
前記記憶部に格納された前記トラフィック量の実績値を参照し、当該トラフィック量の実績値に基づいて、将来における前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値を算出し、
前記複数のネットワーク機器それぞれについて、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値を合算してネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値を算出し、当該ネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値に基づいて、新たなネットワークの割り当て先とするネットワーク機器を選択する
情報処理システム。
1…管理サーバ、2…ルータ、3…L2スイッチ、4…VMホスト、5…管理者端末、11…受信部、12…監視部、13…分析部、14…選択部、15…設定部、21…基本定義情報、22…機器情報テーブル、23…VM作成情報テーブル、24…ネットワーク定義情報テーブル、25…トラフィック情報テーブル、26…評価情報テーブル

Claims (9)

  1. 監視対象の複数のネットワーク機器から、当該ネットワーク機器が備える物理インタフェースに設定された論理インタフェースごとの過去のトラフィック量の実績値を取得して記憶部に格納する監視部と、
    前記記憶部に格納された前記トラフィック量の実績値を参照し、当該トラフィック量の実績値に基づいて、将来における前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値を算出する分析部と、
    前記複数のネットワーク機器それぞれについて、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値を合算してネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値を算出し、当該ネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値に基づいて、新たなネットワークの割り当て先とするネットワーク機器を選択する選択部と
    を備えた管理装置。
  2. 前記選択部は、算出した前記ネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値に、前記新たな論理インタフェースのトラフィック量の予測値を合算した合算値が、前記ネットワーク機器におけるトラフィック量の許容量に到達するか否かに基づいて、前記新たなネットワークの割り当て先とするネットワーク機器を選択する、請求項1記載の管理装置。
  3. 前記分析部は、前記トラフィック量の実績値の推移に基づいて、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値の推移と、前記新たなネットワークが使用する論理インタフェースのトラフィック量の予測値の推移とを予測し、
    前記選択部は、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値の推移と、前記新たな論理インタフェースのトラフィック量の予測値の推移とに基づいて、前記新たなネットワークの割り当て先とするネットワーク機器を選択する、請求項1又は2に記載の管理装置。
  4. 前記選択部は、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値の推移と、前記新たな論理インタフェースのトラフィック量の予測値の推移とに基づいて、前記ネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値に、前記新たな論理インタフェースのトラフィック量の予測値を合算した合算値が前記ネットワーク機器におけるトラフィック量の許容量に到達するまでの時間を算出し、当該時間に基づいて、前記新たなネットワークの割り当て先とするネットワーク機器を選択する、請求項3記載の管理装置。
  5. 前記選択部は、前記複数のネットワーク機器における前記論理インタフェースごとのトラフィック量の実績値の所定時間あたりの最大増加量のうちの最大量を取得し、前記新たなネットワークが使用する論理インタフェースのトラフィック量の予測値が、前記所定時間ごとに当該最大量増加して推移すると予測する、請求項3又は4記載の管理装置。
  6. 前記分析部は、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値の推移を、所定の分析単位時間ごとにおける前記トラフィック量の実績値の推移パターンに応じて異なる方法で予測する、請求項3〜5のいずれか1項に記載の管理装置。
  7. 前記分析単位時間の時間長は、前記論理インタフェースごとに異なる時間長であり、
    前記分析部は、前記論理インタフェースそれぞれについて、一の前記分析単位時間における前記トラフィック量の実績値の推移が他の前記分析単位時間における前記トラフィック量の実績値の推移と一致又は近似する分析単位時間の時間長を特定し、当該分析単位時間の時間長を、当該論理インタフェースの分析単位時間の時間長として決定する、請求項6記載の管理装置。
  8. 監視対象の複数のネットワーク機器から、当該ネットワーク機器が備える物理インタフェースに設定された論理インタフェースごとの過去のトラフィック量の実績値を取得して記憶部に格納し、
    前記記憶部に格納された前記トラフィック量の実績値を参照し、当該トラフィック量の実績値に基づいて、将来における前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値を算出し、
    前記複数のネットワーク機器それぞれについて、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値を合算してネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値を算出し、当該ネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値に基づいて、新たなネットワークの割り当て先とするネットワーク機器を選択する
    処理をコンピュータに実行させる管理プログラム。
  9. 1つ又は複数の情報処理装置と、
    前記情報処理装置に接続された論理ネットワークに割り当てられる論理インタフェースが設定される物理インタフェースを備えた複数のネットワーク機器と、
    前記ネットワーク機器におけるトラフィック量を監視し、前記論理インタフェースの割り当てを行う管理装置と
    を備え、
    前記管理装置が、
    前記複数のネットワーク機器から、当該ネットワーク機器が備える物理インタフェースに設定された前記論理インタフェースごとの過去のトラフィック量の実績値を取得して記憶部に格納し、
    前記記憶部に格納された前記トラフィック量の実績値を参照し、当該トラフィック量の実績値に基づいて、将来における前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値を算出し、
    前記複数のネットワーク機器それぞれについて、前記論理インタフェースごとのトラフィック量の予測値を合算してネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値を算出し、当該ネットワーク機器ごとのトラフィック量の予測値に基づいて、新たなネットワークの割り当て先とするネットワーク機器を選択する
    情報処理システム。
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