JP2016005244A - 画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化方法および画像復号方法 - Google Patents

画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化方法および画像復号方法 Download PDF

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Abstract

【課題】露出値の異なる画像に対して、明るさの不一致を解消して符号化を行う。【解決手段】画像符号化装置は、露出値が異なる複数の符号化対象画像のうちの第1の符号化対象画像に対して画像内符号化を行い第1の符号化済画像を生成する第1符号化手段と、複数の符号化対象画像のうちの第2の符号化対象画像に対して、第1の符号化対象画像の局部復号画像を第1の参照画像として用いて画像間符号化を行い第2の符号化済画像を生成する第2符号化手段と、第2の符号化対象画像の露出値と、第1の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行う補正手段と、を備え、第2符号化手段は、補正手段による補正が行われた第2の符号化対象画像に対して、または補正手段による補正が行われた第1の参照画像を用いて画像間符号化を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化方法および画像復号方法に関する。
従来から、異なる露光時間で連続的に順次撮影することにより取得された露光値の異なる複数の画像を合成することにより、広ダイナミックレンジ画像を生成する撮像装置が知られている(たとえば特許文献1)。
特開平5−7336号公報
しかしながら、異なる露光時間で撮影された複数の画像を画像間処理にてデータ圧縮した場合、それぞれの画像の露出値が異なるため画像間の相関性が低く、データ量を大幅に削減することができないという問題がある。
請求項1に記載の画像符号化装置は、露出値が異なる複数の符号化対象画像のうちの第1の符号化対象画像に対して画像内符号化を行い第1の符号化済画像を生成する第1符号化手段と、複数の符号化対象画像のうちの第2の符号化対象画像に対して、第1の符号化対象画像の局部復号画像を第1の参照画像として用いて画像間符号化を行い第2の符号化済画像を生成する第2符号化手段と、第2の符号化対象画像の露出値と、第1の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行う補正手段と、を備え、第2符号化手段は、補正手段による補正が行われた第2の符号化対象画像に対して、または補正手段による補正が行われた第1の参照画像を用いて画像間符号化を行うことを特徴とする。
請求項3に記載の画像符号化装置は、露出値が異なる複数の符号化対象画像のうちの第1の符号化対象画像に対して、第1の参照画像を用いて画像間符号化を行い、第1の符号化済画像を生成する第1符号化手段と、複数の符号化対象画像のうちの第2の符号化対象画像に対して、第1の符号化済画像の局部復号画像を第2の参照画像として用いて画像間符号化を行い、第2の符号化済画像を生成する第2符号化手段と、第2の符号化対象画像の露出値と、第2の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行う補正手段と、を備え、第2符号化手段は、補正手段による補正が行われた第2の符号化対象画像に対して、または補正手段による補正が行われた第2の参照画像を用いて画像間符号化を行うことを特徴とする。
請求項12に記載の画像復号装置は、露出値が異なる複数の画像のそれぞれに対応する複数の符号化データのうちの第1の符号化データに対して画像内復号を行い、第1の復号画像を生成する第1復号手段と、複数の符号化データのうちの第2の符号化データに対して、第1の復号画像を第1の参照画像として用いて画像間復号して、第2の復号画像を生成する第2復号手段と、第2の符号化データの露出値と、第1の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行う補正手段と、を備え、第2復号手段は、補正手段による補正が行われた第2の符号化データに対して、または補正手段による補正が行われた第1の参照画像を用いて画像間復号を行うことを特徴とする。
請求項14に記載の画像復号装置は、露出値が異なる複数の画像のそれぞれに対応する複数の符号化データのうちの第1の符号化データに対して、第1の参照画像を用いて画像間復号を行い、第1の復号画像を生成する第1復号手段と、複数の符号化データのうちの第2の符号化データに対して、第1の符号化データを第2の参照画像として画像間復号を行い第2の復号画像を生成する第2復号手段と、第2の符号化データの露出値と、第2の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行う補正手段と、を備え、第2復号手段は、補正手段による補正が行われた第2の符号化データに対して、または補正手段による補正が行われた第2の参照画像を用いて画像間復号を行うことを特徴とする。
請求項23に記載の画像符号化方法は、露出値が異なる複数の符号化対象画像のうちの第1の符号化対象画像に対して画像内符号化を行い第1符号化済画像を生成する第1符号化工程と、複数の符号化対象画像のうちの第2の符号化対象画像に対して、第1の符号化対象画像の局部復号画像を第1の参照画像として用いて画像間符号化を行い第2符号化済画像を生成する第2符号化工程と、第2の符号化対象画像の露出値と、第1の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行う補正工程と、を備え、第2符号化工程は、補正が行われた第2の符号化対象画像に対して、または補正が行われた第1の参照画像を用いて画像間符号化を行うことを特徴とする。
請求項25に記載の画像符号化方法は、露出値が異なる複数の符号化対象画像のうちの第1の符号化対象画像に対して、第1の参照画像を用いて画像間符号化を行い、第1の符号化済画像を生成する第1符号化工程と、複数の符号化対象画像のうちの第2の符号化対象画像に対して、第1の符号化済画像の局部復号画像を第2の参照画像として用いて画像間符号化を行い、第2の符号化済画像を生成する第2符号化工程と、第2の符号化対象画像の露出値と、第2の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行う補正工程と、を備え、第2符号化工程は、補正が行われた第2の符号化対象画像に対して、または補正が行われた第2の参照画像を用いて画像間符号化を行うことを特徴とする。
請求項26に記載の画像復号方法は、露出値が異なる複数の画像のそれぞれに対応する複数の符号化データのうちの第1の符号化データに対して画像内復号を行い、第1の復号画像を生成する第1復号工程と、複数の符号化データのうちの第2の符号化データに対して、第1の復号画像を第1の参照画像として用いて画像間復号して、第2の復号画像を生成する第2復号工程と、第2の符号化データの露出値と、第1の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行う補正工程と、を備え、第2復号工程は、補正が行われた第2の符号化データに対して、または補正が行われた第1の参照画像を用いて画像間復号を行うことを特徴とする。
請求項28に記載の画像復号方法は、露出値が異なる複数の画像のそれぞれに対応する複数の符号化データのうちの第1の符号化データに対して、第1の参照画像を用いて画像間復号を行い、第1の復号画像を生成する第1復号工程と、複数の符号化データのうちの第2の符号化データに対して、第1の符号化データを第2の参照画像として画像間復号を行い第2の復号画像を生成する第2復号工程と、第2の符号化データの露出値と、第2の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行う補正工程と、を備え、第2復号工程は、補正が行われた第2の符号化データに対して、または補正が行われた第2の参照画像を用いて画像間復号を行うことを特徴とする。
本発明によれば、露出値の異なる画像に対して、明るさの不一致を解消して効率よく符号化および復号を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態による符号化装置の構成と、各構成にて生成されるデータとを示す図 第1の実施の形態による符号化装置が有する露出補正部の機能を示すブロック図 第1の実施の形態による符号化装置により生成される符号化データと、符号化される前の画像との関係を模式的に示す図 第1〜第5の実施の形態による符号化装置の動作を説明するフローチャート 第1の実施の形態による復号装置の構成と、各構成にて生成されるデータとを示す図 第1〜第5の実施の形態による復号装置の動作を説明するフローチャート 変形例における露出補正部の機能を示すブロック図 変形例における露出補正部の機能を示すブロック図 第2の実施の形態による符号化装置により生成される符号化データと、符号化される前の画像との関係を模式的に示す図 第2の実施の形態による符号化装置の構成と、各構成にて生成されるデータとを示す図 第3の実施の形態による符号化装置により生成される符号化データと、符号化される前の画像との関係を模式的に示す図 第3の実施の形態による符号化装置の構成と、各構成にて生成されるデータとを示す図 第4の実施の形態による符号化装置の構成と、各構成にて生成されるデータとを示す図 第4の実施の形態による復号装置の構成と、各構成にて生成されるデータとを示す図 第5の実施の形態による符号化装置の構成と、各構成にて生成されるデータとを示す図 第5の実施の形態による復号装置の構成と、各構成にて生成されるデータとを示す図 第4および第6の実施の形態により生成される符号化データと、符号化される前の画像との関係を模式的に示す図 第4および第6の実施の形態の変形例により生成される符号化データと、符号化される前の画像との関係を模式的に示す図 第4の実施の形態の変形例、第5、第6および第7の実施の形態により生成される符号化データと、符号化される前の画像との関係を模式的に示す図 第6の実施の形態による符号化装置の構成と、各構成にて生成されるデータとを示す図 第6の実施の形態による復号装置の構成と、各構成にて生成されるデータとを示す図 第7の実施の形態による符号化装置の構成と、各構成にて生成されるデータとを示す図 第7の実施の形態による復号装置の構成と、各構成にて生成されるデータとを示す図
−第1の実施の形態−
図面を参照しながら、本発明の実施の形態による符号化装置および復号化装置について説明する。
−−符号化装置−−
図1は本実施の形態による符号化装置1の構成を示すブロック図である。符号化装置1は、制御部100と、第1蓄積部101と、減算部102と、直交変換部103と、量子化部104と、可変長符号化部105と、逆量子化部106と、逆直交変換部107と、加算部108と、第2蓄積部109と、補正値算出部110と、露出補正部111と、予測制御情報生成部112と、画像間予測部113とを備える。制御部100はCPUやその周辺回路等から構成されており、不図示の記憶媒体(たとえばフラッシュメモリ等)に予め記憶されている制御プログラムを読み込んで実行することにより、符号化装置1の各部を制御する。なお、図示の都合上、制御部100から各部への信号入出力を省略して示す。また、図1においては、符号化装置1の各構成にて後述するようにして生成されるデータを合わせて模式的に示す。
第1蓄積部101は、異なる露出値で連続的に撮影された複数の画像を順次入力して、一時的に格納する。なお、各画像を撮影した際の露出値は、画像データのヘッダ等にEXIFデータとして記録される。本実施の形態においては、第1蓄積部101に格納された複数の画像のそれぞれが符号化対象画像であり、符号化対象画像のうち、画像内符号化により符号化を行う画像を特定画像、画像間符号化により符号化を行う画像を非特定画像とする。減算部102は、第1蓄積部101に格納された複数の画像のうちの特定画像に対しては処理を行わず、非特定画像に対して、後述する画像間予測部113から出力される予測画像を減算することによって予測誤差画像を生成して出力する。
直交変換部103は、減算部102から出力された特定画像または予測誤差画像を直交変換して直交変換係数を出力する。量子化部104は、直交変換部103から出力された直交変換係数を量子化して量子化係数、すなわち符号化済画像を出力する。可変長符号化105は、量子化部104から出力された量子化係数、後述する予測制御情報生成部112から出力される動きベクトル等の予測制御情報、補正値算出部110から出力される露出補正値等を可変長符号化することにより、符号化データを出力する。
逆量子化部106は、量子化部104で算出された量子化係数を逆量子化して逆量子化係数を出力する。逆直交変換部107は、逆量子化部106から出力された逆量子化係数を逆直交変換することにより、特定画像の復号画像(以後、復号特定画像と呼ぶ)または予測誤差画像の復号画像(以後、復号予測誤差画像と呼ぶ)を生成する。加算部108は、符号化対象画像に対して画像間符号化を行う場合には、逆直交変換部107からの復号予測誤差画像と、後述する画像間予測部113からの予測画像とを加算して、符号化対象画像の復号画像(以後、復号予測画像と呼ぶ)を生成して出力する。符号化対象画像に対して画像内符号化を行う場合には、加算部108は、逆直交変換部107からの復号特定画像をそのまま出力する。第2蓄積部109は、加算部108から出力された復号予測画像または復号特定画像、すなわち逆量子化部106および逆直交変換部107によって符号化対象画像の一部が復号された局部復号画像を、参照画像として一時的に格納する。
補正値算出部110は、符号化対象画像が非特定画像の場合には、第1蓄積部101に格納された符号化対象画像の露出値から、第2蓄積部109に格納された参照画像の露出値を減算して、参照画像の露出補正値を算出する。なお、補正値算出部110は、画像データのヘッダ等の記録されたEXIFデータを参照することにより補正値の減算を行う。露出補正部111は、補正値算出部110により算出された露出補正値を用いて参照画像の露出を補正して、露出補正参照画像を生成し、出力する。この場合、露出補正部111は、参照画像の各画素値に露出補正値に応じた値を乗じることにより露出補正参照画像を生成する。すなわち、露出補正部111は、符号化対象画像の露出値と一致した露出値を有する露出補正参照画像を生成する。なお、符号化対象画像の露出値と実質的に位置する露出値を有する露出補正参照画像を生成するものについても本発明の一態様に含まれる。この場合、後述する符号化に際して、露出値が異なる複数の画像間で生じる明るさの不一致による影響が解消可能な範囲で露出値が補正されればよい。なお、露出補正部111による処理については、詳細を後述して説明する。
予測制御情報生成部112は、露出補正参照画像を用いて、参照画像に対する符号化対象画像の差異を予測するための、たとえば動きベクトル等の予測情報を生成する。画像間予測部113は、予測制御情報生成部112により生成された予測情報と、露出補正部111により生成された露出補正参照画像とに基づいて、減算部102が符号化対象画像から減算する際に用いる予測画像を出力する。すなわち、画像間予測部113は、符号化対象画像とは露出値が異なる参照画像に基づいて、符号化対象画像と露出値が一致するように補正された予測画像を出力する。
図2は、露出補正部111の機能を示すブロック図である。なお、以下の説明では、ガンマ補正適用RGB形式の画像を符号化する場合を例としている。露出補正部111は、機能として、RGBガンマ補正逆変換部1111と、RGBレベル補正部1112と、RGBガンマ補正変換部1113とを備える。RGBガンマ補正逆変換部1111は、第2蓄積部109に格納された参照画像のRGB成分に対してガンマ補正逆変換を行い、リニアRGB参照画像を生成する。この場合、RGBガンマ補正逆変換部1111は、たとえばγ=2.2に対応するガンマ補正カーブが適用されている参照画像に対しては、サンプル値(画素値)をγ=1/2.2に対応するガンマ補正カーブを適用することでリニアRGB参照画像を生成する。
RGBレベル補正部1112は、RGBガンマ補正逆変換部1111により生成されたリニアRGB参照画像の露出値を、上述した補正値算出部110にて算出された露出補正値に基づいて補正し、露出補正リニアRGB参照画像を生成する。この場合、RGBレベル補正部1112は、たとえば露出補正値がnEVであれば、リニアRGB参照画像のサンプル値(画素値)を2−n倍することにより露出補正リニアRGB参照画像を生成する。RGBガンマ補正変換部1113は、RGBレベル補正部1112により生成された露出補正リニアRGB参照画像に対してガンマ変換を施して、露出補正参照画像を生成する。この場合、RGBガンマ補正変換部1113は、たとえばγ=2.2のガンマ補正カーブが適用されている参照画像に対しては、露出補正リニアRGB参照画像のサンプル値(画素値)をγ=2.2に対応するガンマ補正カーブを適用することで露出補正参照画像を生成する。この結果、符号化対象画像がガンマ補正適用RGB形式の場合であっても、符号化対象画像および参照画像の露出値に応じて、画像間符号化に適した露出補正参照画像を生成することが可能となる。
図1および図3を参照しながら符号化装置1により生成される符号化データについて説明する。図3(a)は、自動露出により露出値EVrefを基準として、±2EVの範囲で1EVずつ露出値を変化させながら、撮影間隔a秒にて連続撮影された画像F1〜F5を模式的に示した例である。図に示すように、画像F3が露出値EVrefにて撮影された画像であり、画像F1が最も明るく白とびを多く含み黒つぶれの少ない画像であり、画像F5が最も暗く黒つぶれを多く含み白とびの少ない画像である。なお、露出値を1EV増加させるためには、たとえば露光時間を1/2倍にしてもよいし、絞り値を21/2倍にしてもよい。また、画像F1〜F5を連続撮影する際の撮影間隔はa秒で一定のものに限定されず、一定の撮影間隔ではないものについても本発明の一態様に含まれる。
本実施の形態では、図3(b)に示すように、画像F1に対して画像内符号化を行い、画像F2〜F5に対して画像間符号化を行うことにより、符号化データI1、P2〜P5が生成される。すなわち、第1蓄積部101に格納された複数の画像F1〜F5のうち、画像F1が他の画像F2〜F5に先行して可変長符号化部105により画像内符号化される。この場合、上述したように、減算部102は特定画像である画像F1をそのまま出力し(図1のa)、直交変換部103、量子化部104および可変長符号化部105により画像内符号化されて符号化データI1として出力される(図1のb)。また、直交変換部103、量子化部104、逆量子化部106および逆直交変換部107による処理が施された特定画像は、加算部108による処理を施されることなく、第2蓄積部109に復号特定画像F1aとして格納される(図1のc)。
図3(b)に示すように、画像F2は画像F1との間で画像間符号化が行われる。この場合、画像F2は、画像F2の露出値と一致するように露出値が補正された画像F1との間で、画像間符号化が行われる。画像F2に対して画像間符号化を行う際には、第1蓄積部101に格納されている画像F2が符号化対象画像、第2蓄積部109に格納されている、画像F1から生成された復号特定画像F1aが参照画像となる。
まず、補正値算出部110は、参照画像である復号特定画像F1a、すなわち画像F1の露出値EV1(=EVref−2)と、符号化対象画像である画像F2の露出値EV2(=EVref−1)とを用いて、参照画像の露出補正値ΔEVF1(=EV2−EV1=1)を算出する。露出補正部111は、第2蓄積部109に格納されている参照画像(すなわち復号特定画像F1a)を露出補正値ΔEVF1を用いて補正して、露出補正参照画像F1bを生成する(図1のd)。画像間予測部113は、予測制御情報生成部112により生成された予測情報を用いて、露出補正参照画像F1b上の動きが符号化対象画像である画像F2に適合された予測画像F1cを生成する(図1のe)。
減算部102は、符号化対象画像(すなわち画像F2)から画像間予測部113により生成された予測画像F1cを減算して、予測誤差画像F2aを生成する(図1のf)。すなわち、減算部102は、画像F2の露出値EV2と露出値が適合するように補正された露出補正参照画像F1bから生成された予測画像F1cとの差分に相当する画像を予測誤差画像F2aとして生成する。予測誤差画像F2aは、直交変換部103、量子化部104および可変長符号化部105により符号化されて符号化データP2として出力される(図1のg)。また、予測誤差画像F2aは、直交変換部103、量子化部104、逆量子化部106および逆直交変換部107による処理が施され、復号予測誤差画像F2bとして加算部108に出力される(図1のh)。加算部108は、復号予測誤差画像F2bと、画像間予測部113にて生成された予測画像F1cとを加算して、復号予測画像F2cを生成し、第2蓄積部109に格納する(図1のi)。
図3(b)に示すように、画像F3は画像F2との間で画像間符号化が行われる。この場合、画像F3は、画像F3の露出値と一致するように露出値が補正された画像F2との間で、画像間符号化が行われる。画像F3に対して画像間符号化を行う際には、第1蓄積部101内の画像F3が符号化対象画像、第2蓄積部109内の復号予測画像F2cが参照画像となる。補正値算出部110は、復号予測画像F2c、すなわち画像F2の露出値EV2(=EVref−1)と、画像F3の露出値EV3(=EVref)とを用いて、露出補正値ΔEVF2(=EV3−EV2=1)を算出する。露出補正部111は、第2蓄積部109内の復号予測画像F2cを露出補正値ΔEVF2を用いて補正して、露出補正参照画像F2dを生成する(図1のj)。画像間予測部113は、予測情報を用いて、露出補正参照画像F2dから予測画像F2eを生成する(図1のk)。
減算部102は、符号化対象画像(すなわち画像F3)から予測画像F2eを減算して、予測誤差画像F3aを生成する(図1のl)。予測誤差画像F3aは、直交変換部103、量子化部104および可変長符号化部105により符号化されて符号化データP3として出力される(図1のm)。また、予測誤差画像F3aは、直交変換部103、量子化部104、逆量子化部106および逆直交変換部107による処理が施され、復号予測誤差画像F3bとして加算部108に出力される(図1のn)。加算部108は、復号予測誤差画像F3bと予測画像F2eとを加算して復号予測画像F3cを生成し、第2蓄積部109に格納する(図1のo)。
以後、上記の処理を繰り返し行うことにより、符号化データP4、P5を生成する。すなわち、図3(b)に示すように、画像F4は、画像F3を参照画像とし、画像F4の露出値と一致するように露出値が補正された画像F3との間で、画像間符号化が行われる。画像F5は、画像F4を参照画像とし、画像F5の露出値と一致するように露出値が補正された画像F4との間で、画像間符号化が行われる。この結果、図3(b)に示すように、画像F2〜F5については、露出値が+1EVだけ補正された直前の画像との間で画像間符号化が行われて、符号化データP2〜P5が出力される。
図4に示すフローチャートを参照しながら、符号化装置1の処理について説明する。図4に示す処理は制御部100でプログラムを実行して行われる。このプログラムは、メモリ(不図示)に格納されており、制御部100により起動され、実行される。
ステップS101では、連続撮影された露出値が互いに異なる複数の画像のうち、特定画像について画像内符号化により符号化データを出力させてステップS102へ進む。ステップS102においては、符号化対象画像の露出値と参照画像の露出値とに基づいて、参照画像の露出補正値を算出させてステップS103へ進む。ステップS103では、ステップS102で算出された露出補正値を用いて参照画像の露出値を補正して露出補正参照画像を生成してステップS104へ進む。
ステップS104では、符号化対象画像と露出補正参照画像とを用いて予測画像を生成させ、予測画像を用いて符号化対象画像に対して画像間符号化を行わせ、符号化データを生成させてステップS105へ進む。ステップS105では、全ての画像に対して符号化データが生成されたか否かを判定する。全ての画像から符号化データが生成された場合には、ステップS105が肯定判定されて処理を終了する。未処理の画像が存在する場合には、ステップS105が否定判定されてステップS102へ戻る。
−−復号装置−−
次に、上述した符号化装置1により出力された符号化データを復号して、画像を出力する復号装置2について説明する。
図5は、本実施の形態による復号装置2の構成を示すブロック図である。復号装置2は、制御部200と、可変長符号復号部201と、逆量子化部202と、逆直交変換部203と、加算部204と、第1蓄積部205と、第2蓄積部206と、露出補正部207と、予測部208とを備える。制御部200はCPUやその周辺回路等から構成されており、不図示の記憶媒体(たとえばフラッシュメモリ等)に予め記憶されている制御プログラムを読み込んで実行することにより、復号装置2の各部を制御する。なお、図示の都合上、制御部200から各部への信号出力を省略して示す。また、図2においては、復号装置2の各構成にて後述するようにして生成されるデータを合わせて模式的に示す。
可変長符号復号部201は、符号化装置1から出力された、連続撮影された露出値が異なる複数の画像のそれぞれに対応する符号化データを入力し、符号化データのそれぞれに含まれる量子化係数や、動きベクトル等の予測情報、露出補正値等を出力する。逆量子化部202は、可変長符号復号部201から出力された量子化係数を逆量子化して、逆量子化係数を算出する。逆直交変換部203は、逆量子化部202により算出された逆量子化係数を逆直交変換することにより、特定画像に対応する符号化データの復号画像(以後、復号特定画像と呼ぶ)または予測誤差画像に対応する符号化データの復号画像(以後、復号予測誤差画像と呼ぶ)を生成し、出力する。
加算部204は、復号対象画像を画像間復号する際には、逆直交変換部203から出力された復号予測誤差画像と、後述する予測部208から出力された予測画像とを加算して、復号対象画像を復号する。復号対象画像を画像内復号する際には、加算部204は逆直交変換部203から出力された復号特定画像をそのまま出力する。第1蓄積部205は、加算部204から出力された復号画像を一時的に格納し、たとえば撮影画像の撮影順序に従って復号画像を出力する。第2蓄積部206は、加算部204によって出力された復号画像を一時的に格納する。第2蓄積部206に格納された復号画像は、以後の復号対象画像を復号する際に参照画像として使用される。
露出補正部207は、可変長符号復号部201から出力された露出補正値に基づいて、図1の露出補正部111と同様の動作で、第2蓄積部206に格納された参照画像の露出値を補正した露出補正参照画像を生成する。予測部208は、可変長符号復号部201から出力された予測情報と、露出補正部207により生成された露出補正参照画像とを用いて、画像間復号を行うための予測画像を生成する。
図5を参照しながら復号装置2により復号され、生成される復号画像について説明する。なお、図5においては、上述した符号化装置1により出力された符号化データI1、P2〜P5が順次入力される場合を例として示す。本実施の形態では、符号化データI1に対して画像内復号を行い、符号化データP2〜P5に対して画像間復号を行うことにより、復号画像FD1〜FD5が生成される。上述したように符号化データI1は、特定画像が符号化装置1により符号化されているので、符号化データI1は逆量子化部202および逆直交変換部203により復号され、復号特定画像FD1として加算部204による処理が施されず、第1蓄積部205に格納される(図5のa)。さらに、復号特定画像FD1は第2蓄積部206にも格納される(図5のb)。
符号化データP2に対して画像間復号を行う際には、復号対象画像である符号化データP2に対して、第2蓄積部206に格納されている復号特定画像FD1を参照画像として復号が行われる。まず、露出補正部207は、可変長復号部201により復号された露出補正値、すなわち符号化装置1により符号化データP2が生成される際に用いられた露出補正値ΔEVF1に基づいて、参照画像である復号特定画像FD1の露出値を補正して、露出補正参照画像FD1Aを生成する(図5のc)。予測部208は、可変長符号復号部201から出力された予測情報、すなわち符号化装置1により符号化データP2が生成される際に用いられた予測情報を用いて、露出補正参照画像FD1Aから予測画像FD1Bを生成する(図5のd)。
上述したように符号化データP2は、符号化装置1によって予測誤差画像F2a(図1参照)が符号化されることにより生成されている。したがって、符号化データP2は、可変長復号部201、逆量子化部202および逆直交変換部203の処理により、予測誤差画像F2aが復号された復号予測誤差画像FD2aが生成されて、加算部204に入力される(図5のe)。加算部204は、復号予測誤差画像FD2aと、露出補正部207により生成された予測画像FD1Bとを加算して、復号画像FD2を生成する。生成された復号画像FD2は、第1蓄積部205に格納されるとともに(図5のf)、第2蓄積部206に格納される(図5のg)。
符号化データP3を復号対象画像として画像間復号を行う際には、第2蓄積部206に格納されている復号画像FD2が参照画像となる。露出補正部207は、可変長復号部201から出力された露出補正値ΔEVF2を用いて復号画像FD2の露出値を補正して、露出補正参照画像FD2Aを生成する(図5のh)。予測部208は、可変長符号復号部201から出力された符号化データP3に関する予測情報を用いて、露出補正参照画像FD2Aから予測画像FD2Bを生成する(図5のi)。
上述したように符号化データP3は、符号化装置1によって予測誤差画像F3a(図1参照)が符号化されて生成されている。このため、符号化データP3は可変長復号部201、逆量子化部202および逆直交変換部203の処理により、予測誤差画像F3aが復号された復号予測誤差画像FD3aが出力されて、加算部204に入力される(図5のj)。加算部204は、復号予測誤差画像FD3aと、露出補正部207により生成された予測画像FD2Bとを加算して、復号画像FD3を生成する。生成された復号画像FD3は、第1蓄積部205に格納されるとともに(図5のk)、第2蓄積部206に格納される(図5のl)。以後、上記の処理を繰り返し行うことにより、復号画像FD3を用いて復号画像FD4が生成され、復号画像FD4を用いてFD5が生成される。
図6に示すフローチャートを参照しながら、復号装置2の処理について説明する。図6に示す処理は制御部200でプログラムを実行して行われる。このプログラムは、メモリ(不図示)に格納されており、制御部200により起動され、実行される。
ステップS201においては、複数の符号化データのうち特定画像に対応する符号化データを画像内復号により復号させてステップS202へ進む。ステップS202では、復号対象画像の補正値と、参照画像の補正値とを用いて、参照画像の露出補正値を算出させてステップS203へ進む。
ステップS203においては、算出された露出補正値を用いて参照画像の露出値を補正して露出補正参照画像を生成させてステップS204へ進む。ステップS204では、復号対象画像を、露出補正参照画像を用いて画像間復号を行わせることにより復号画像を生成させてステップS205へ進む。ステップS205においては、全ての符号化データに対して復号画像が生成されたか否かを判定する。全ての符号化データから復号画像が生成された場合には、ステップS205が肯定判定されて処理を終了する。未処理の符号化データが存在する場合には、ステップS205が否定判定されてステップS202へ戻る。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)符号化装置1は、連続撮影により露出値が異なる複数の符号化対象画像のうちの特定画像に対して画像内符号化を行う直交変換部103および量子化部104と、符号化対象画像と参照画像との間で画像間符号化を行う減算部102、直交変換部103および量子化部104と、参照画像の露出値を補正して符号化対象画像の露出値と一致させる露出補正部111とを備える。露出補正部111は、画像間符号化に先だって、参照画像の露出値を補正する。そして、画像間符号化は、特定画像とは異なる符号化対象画像に対して、特定画像を参照画像として用いて、または画像間符号化された画像の局部復号画像を参照画像として用いて行われる。したがって、露出値が異なる複数の画像間で生じる明るさの不一致を解消して符号化を行うので、符号化により生じるデータ量を減少させ効率よく画像間符号化を行うことができる。
(2)可変長符号化部105は、参照画像の露出補正値に関する情報を符号化する。したがって、復号装置2が復号を行う際に、参照画像の露出補正値に関する情報を参照することによって、露出値が正しく復号された復号画像を生成することができる。
(3)復号装置2は、連続撮影により露出値が異なる複数の画像のそれぞれに対応する複数の符号化データのうち、特定画像が符号化された符号化データに対して画像内復号を行う逆量子化部202および逆直交変換部203と、符号化データと参照画像との間で画像間復号を行う逆量子化部202、逆直交変換部203および加算部204と、参照画像の露出値を補正して符号化データの露出値と一致させる露出補正部207とを備える。露出補正部207は、画像間復号に先だって、参照画像の露出値を補正する。そして、画像間復号は、特定画像が符号化された符号化データとは異なる符号化データに対して、特定画像が復号された特定復号画像を参照画像として用いて、または画像間復号により復号された画像を参照画像として用いて行われる。したがって、露出値が補正されて符号化された符号化データを参照画像とする場合であっても、復号画像の露出値を正しく再現することができる。
上述した実施の形態においては、露出補正部111は、ガンマ補正適用RGB形式の参照画像を符号化する場合を一例として説明したが、他の形式の参照画像を符号化する場合についても本発明の一態様に含まれる。
図7は、ガンマ補正適用YUV形式の参照画像を補正する場合における露出補正部111の機能を示すブロック図である。露出補正部111は、YUV/RGB変換部1114と、RGB露出補正部1115と、RGB/YUV変換部1116とを機能として備える。YUV/RGB変換部1114は、第2蓄積部109から入力した参照画像のYUV成分をRGB成分に変換して、RGB形式の参照画像を生成する。
RGB露出補正部1115は、図2に示す露出補正部111が有する機能である、RGBガンマ補正逆変換部1111とRGBレベル補正部1112とRGBガンマ補正変換部1113とを有する。RGB露出補正部1115は、YUV/RGB変換部1114から入力したRGB形式の参照画像に対して、図2を用いて説明した処理と同様の処理を行うことにより、RGB形式の露出補正参照画像を生成する。RGB/YUV変換部1116は、RGB露出補正部1115により生成されたRGB形式の露出補正参照画像のRGB成分をYUV成分に変換して、YUV形式の参照画像を生成する。この結果、符号化対象画像がガンマ補正適用YUV形式の場合であっても、符号化対象画像および参照画像の露出値に応じて、画像間符号化に適した露出補正参照画像を生成することが可能となる。
さらに、露出補正部111がガンマ補正適用YUV形式の参照画像の輝度成分のみに補正を行う場合についても本発明の一態様に含まれる。
図8は、ガンマ補正適用YUV形式の参照画像の輝度成分のみを補正する場合における露出補正部111の機能を示すブロック図である。露出補正部111は、輝度ガンマ補正逆変換部1117と、輝度レベル補正部1118と、輝度ガンマ補正変換部1119とを機能として備える。輝度ガンマ補正逆変換部1117は、第2蓄積部109に格納された参照画像の輝度成分についてガンマ補正逆変換して、輝度成分のみがリニアに変換された参照画像を生成する。この場合、輝度ガンマ補正逆変換部1117は、たとえばγ=2.2に対応するガンマ補正カーブが適用されている参照画像に対しては、輝度成分のサンプル値(画素値)をγ=1/2.2に対応するガンマ補正カーブを適用することで輝度成分のみがリニアに変換された参照画像を生成する。
輝度レベル補正部1118は、輝度ガンマ補正逆変換部1117により生成された輝度成分のみがリニアな参照画像に対して、上述した補正値算出部110にて算出された露出補正値に基づいて輝度成分のみ補正し、輝度成分のみが補正された露出補正リニア参照画像を生成する。この場合、輝度ベル補正部1118は、たとえば露出補正値がnEVであれば、輝度成分のみがリニアな参照画像の輝度成分のサンプル値(画素値)を2-n倍することにより、輝度成分のみが補正された露出補正リニア参照画像を生成する。輝度ガンマ補正変換部1119は、輝度レベル補正部1118により生成された輝度成分のみが補正された露出補正リニア参照画像に対してガンマ補正変換を施して、露出補正参照画像を生成する。この場合、輝度ガンマ補正変換部1119は、たとえばγ=2.2のガンマカーブが適用されている参照画像に対しては、輝度成分のみが補正された露出補正リニア参照画像の輝度成分のサンプル値(画素値)をγ=2.2に対応するガンマ補正カーブを適用することで露出補正参照画像を生成する。この結果、符号化対象画像がガンマ補正適用YUV形式の場合であっても、符号化対象画像および参照画像の露出値に応じて、画像間符号化に適した露出補正参照画像を生成することが可能となるとともに、図7に示す構成と比べて、RGB形式とYUV形式との間で変換を行う際の演算を削減して、処理負荷を低減させることができる。
−第2の実施の形態−
本発明の第2の実施の形態による符号化装置について説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、符号化の際の参照画像を直前に符号化された画像を常に用いるものではない点が第1の実施の形態とは異なる。
図9および図10を参照しながら符号化装置1により生成される符号化データについて説明する。図9(a)は、図3(a)と同様に、自動露出により露出値EVrefを基準として、±2EVの範囲で1EVずつ露出値を変化させながら、撮影間隔a秒にて連続撮影された画像F1〜F5を模式的に示した例である。図9(b)は画像F1〜F5を符号化することにより生成される符号化データを模式的に示した例である。符号化データI3は、画像F3を特定画像として画像内符号化することにより生成される。符号化データP2、P4は、画像F3を参照画像としてそれぞれ画像間符号化される。符号化データP1、P5は、画像F2、F4との間でそれぞれ画像間符号化することにより生成される。
図10は、本実施の形態による符号化装置1の要部構成と、符号化の際に生成される各種の画像との関係を模式的に示す図である。なお、本実施の形態による符号化装置1の要部構成は、第1の実施の形態による符号化装置1の要部構成と同一である。また、図10においても、符号化装置1の各構成にて後述するようにして生成されるデータを合わせて模式的に示す。
本実施の形態においては、特定画像である画像F3の画像内符号化が他の画像F1、F2、F4、F5の画像間符号化に先行して行われる。この場合、第1蓄積部101に格納された画像F1〜F5の中から、減算部102は画像F3をそのまま出力し(図10のa)、直交変換部103、量子化部104および可変長符号化部105により画像内符号化されて符号化データI3が出力される(図10のb)。また、直交変換部103、量子化部104、逆量子化部106および逆直交変換部107による処理が施された特定画像は、復号特定画像F3aとして加算部108による処理を施されることなく、第2蓄積部109に格納される(図10のc)。
図9(b)に示すように、画像F2は、画像F3を参照画像として画像間符号化が行われる。この場合、画像F2は、画像F2の露出値と一致するように露出値が補正された画像F3との間で、画像間符号化が行われる。画像F2に対して画像間符号化を行う際には、第1蓄積部101内の画像F2が符号化対象画像、第2蓄積部109内の復号特定画像F3aが参照画像となる。まず、補正値算出部110は、復号特定画像F3a、すなわち画像F3の露出値EV3(=EVref)と、画像F2の露出値EV2(=EVref−1)とを用いて、露出補正値ΔEVF3(=EV2−EV3=−1)を算出する。露出補正部111は、復号特定画像F3aの露出値を、補正値算出部110により算出された露出補正値ΔEVF3を用いて補正して露出補正参照画像F3bを生成する(図10のd)。画像間予測部113は、予測制御情報生成部112により生成された予測情報を用いて、露出補正参照画像F3b上の動きを符号化対象画像である画像F2に適合させた予測画像F3cを生成する(図10のe)。
減算部102は、符号化対象画像(すなわち画像F2)から画像間予測部113により生成された予測画像F3cを減算して、予測誤差画像F2aを生成する(図10のf)。予測誤差画像F2aは、直交変換部103、量子化部104および可変長符号化部105により符号化されて符号化データP2として出力される(図10のg)。また、予測誤差画像F2aは、直交変換部103、量子化部104、逆量子化部106および逆直交変換部107による処理が施され、復号予測誤差画像F2bとして加算部108に出力される(図10のh)。加算部108は、復号予測誤差画像F2bと、予測画像F3cとを加算して復号予測画像F2cを生成し、第2蓄積部109に格納する(図10のi)。この場合、第2蓄積部109に既に格納されている復号特定画像F3aは、そのまま格納され続ける。なお、復号特定画像F3aを第2蓄積部109から削除する場合についても本発明の一態様に含まれる。
図9(b)に示すように、画像F1は画像F2との間で画像間符号化が行われる。この場合、画像F1は、画像F1の露出値と一致するように露出値が補正された画像F2との間で画像間符号化が行われる。画像F1に対して画像間符号化を行う際には、第1蓄積部101内の画像F1が符号化対象画像、第2蓄積部109内の復号予測画像F2cが参照画像となる。補正値算出部110は、復号予測誤差画像F2c、すなわち画像F2の露出値EV2(=EVref−1)と、画像F1の露出値EV1(=EVref−2)とを用いて、露出補正値ΔEVF2(=EV1−EV2=−1)を算出する。露出補正部111は、復号予測画像F2cの露出値を、露出補正値ΔEVF1を用いて補正して露出補正参照画像F2dを生成する(図10のj)。画像間予測部113は、予測制御情報生成部112により生成された予測情報を用いて、露出補正参照画像F2d上の動きを画像F1に適合させた予測画像F2eを生成する(図10のk)。減算部102は、符号化対象画像(すなわち画像F1)から予測画像F2eを減算して、予測誤差画像F1aを生成する(図10のl)。予測誤差画像F1aは、直交変換部103、量子化部104および可変長符号化部105により符号化されて符号化データP1として出力される(図10のm)。
図9(b)に示すように、画像F4は画像F3との間で画像間符号化が行われる。この場合、画像F4は、画像F4の露出値と一致する露出値となるように補正された画像F3との間で、画像間符号化が行われる。画像F4に対して画像間符号化を行う際には、第1蓄積部101内の画像F4が符号化対象画像、第2蓄積部109内の復号特定画像F3aが参照画像となる。なお、復号予測誤差画像F2cが第2蓄積部109に格納される時点で復号特定画像F3aが削除された場合には、画像F3に対して画像内符号化を行った場合と同様の処理を行って復号特定画像F3aを再度生成して、第2蓄積部109に格納すればよい。
画像F4に対しては、画像F2に対して画像間符号化を行った場合と同様にして、参照画像(すなわち画像F3)との間で画像間符号化を行う。この場合、補正値算出部110は、復号特定画像F3aの露出値EV3(=EVref)と、画像F4の露出値EV4(=EVref+1)とを用いて、復号特定画像F3aの露出補正値ΔEVF3(=EV4−EV3=1)を算出する。以後、画像F2に対して画像F3を参照画像として画像間符号化を行った場合と同様の処理を行うことにより、符号化データP4を生成して出力するとともに、第2蓄積部109に格納する。
画像F5に対しては、画像F1に対して画像間符号化を行った場合と同様にして、参照画像である画像F4との間で画像間符号化を行う。補正値算出部110は、画像F4の露出値EV4(=EVref+1)と、画像F5の露出値EV5(=EVref+2)とを用いて、露出補正値ΔEVF4(=EV5−EV4=1)を算出する。以後、画像F1に対して画像F2を参照画像として画像間符号化を行った場合と同様の処理を行うことにより、符号化データP5を生成して出力する。
上述した第2の実施の形態による符号化装置によれば、第1の実施の形態により得られた作用効果と同様の作用効果が得られる。
なお、第2の実施の形態による符号化装置1により生成された符号化データを復号する場合であっても、復号装置2は第1の実施の形態の場合と同様の処理を行うことにより復号画像を生成することができる。
−第3の実施の形態−
本発明の第3の実施の形態による符号化装置について説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、特定画像のみを符号化の際の参照画像として用いる点が第1の実施の形態とは異なる。
図11および図12を参照しながら符号化装置1により生成される符号化データについて説明する。図11(a)は、図3(a)と同様に、自動露出により露出値EVrefを基準として、±2EVの範囲で1EVずつ露出値を変化させながら、撮影間隔a秒にて連続撮影された画像F1〜F5を模式的に示した例である。図11(b)は画像F1〜F5を符号化することにより生成される符号化データを模式的に示した例である。符号化データI3は、特定画像である画像F3を画像内符号化することにより生成される。符号化データP1、P2、P4、P5は、画像F3を参照画像として画像F1、F2、F4、F5をそれぞれ画像間符号化することにより生成される。
図12は、本実施の形態による符号化装置1の要部構成と、符号化の際に生成される各種の画像との関係を模式的に示す図である。なお、本実施の形態による符号化装置1の要部構成は、第1の実施の形態による符号化装置1の要部構成と同一である。なお、図示の都合上、制御部100から各部への信号出力を省略して示す。また、図12においては、符号化装置1の各構成にて後述するようにして生成されるデータを合わせて模式的に示す。
本実施の形態においては、画像F3の画像内符号化が他の画像F1、F2、F4、F5の画像間符号化に先行して行われる。第1蓄積部101に格納された画像F1〜F5の中から、減算部102は特定画像である画像F3をそのまま出力し(図12のa)、直交変換部103、量子化部104および可変長符号化部105により画像内符号化されて符号化データI3として出力される(図12のb)。また、画像F3は、直交変換部103、量子化部104、逆量子化部106および逆直交変換部107による処理が施されて復号特定画像F3aが生成され、加算部108による処理を施されることなく、第2蓄積部109に格納される(図12のc)。
図11(b)に示すように、画像F1は画像F3との間で画像間符号化が行われる。画像F1は、画像F1の露出値と一致するように露出値が補正された画像F3との間で画像間符号化が行われる。この場合、第1蓄積部101に格納されている画像F1が符号化対象画像、第2蓄積部109に格納されている復号特定画像F3aが参照画像となる。まず、補正値算出部110は、復号特定画像F3aの露出値EV3(=EVref)と、画像F1の露出値EV1(=EVref−2)とを用いて、復号特定画像F3aの露出補正値ΔEVF3(=EV1−EV3=−2)を算出する。露出補正部111は、第2蓄積部109内の復号特定画像F3aの露出値を露出補正値ΔEVF3を用いて補正して、露出補正参照画像F3bを生成する(図12のd)。画像間予測部113は、予測情報を用いて、露出補正参照画像F3b上の動きを画像F1に適合させた予測画像F3cを生成する(図12のe)。減算部102は、符号化対象画像(すなわち画像F1)から予測画像F3cを減算して予測誤差画像F1aを生成する(図12のf)。予測誤差画像F1aは直交変換部103、量子化部104および可変長符号化部105により符号化されて符号化データP1として出力される(図12のg)。
図11(b)に示すように、画像F2は画像F3との間で画像間符号化が行われる。画像F2は、画像F2の露出値と一致するように露出値が補正された画像F3との間で、画像間符号化が行われる。この場合、第1蓄積部101内の画像F2が符号化対象画像、第2蓄積部109内の復号特定画像F3a(図12のc)が参照画像となる。補正値算出部110は、復号特定画像F3aの露出値EV3(=EVref)と、画像F2の露出値EV2(=EVref−1)とを用いて、露出補正値ΔEVF3(=EV2−EV3=−1)を算出する。露出補正部111は、第2蓄積部109内の復号特定画F3aの露出値を露出補正値ΔEVF3を用いて補正して、露出補正参照画像F3dを生成する(図12のh)。画像間予測部113は、予測制御情報生成部112により生成された予測情報を用いて、露出補正参照画像F3d上の動きを符号化対象画像である画像F2に適合させた予測画像F3eを生成する(図12のi)。減算部102は、符号化対象画像(すなわち画像F2)から予測画像F3eを減算して、予測誤差画像F2aを生成する(図12のj)。予測誤差画像F2aは、直交変換部103、量子化部104および可変長符号化部105により符号化されて符号化データP2として出力される(図12のk)。
以後、同様の処理を行うことにより、符号化データP4、P5を生成する。すなわち、図11(b)に示すように、画像F4は画像F3を参照画像として、画像F4の露出値と一致するように露出値が補正された画像F3との間で画像間符号化が行われる。画像F5は、画像F3を参照画像として、画像F5の露出値と一致するように露出値が補正された画像F3との間で画像間符号化が行われる。この結果、図11(b)に示すように、画像F2〜F5については、露出値が−2EV〜+2EVの間で順次補正された画像F3との間で画像間符号化が行われて、符号化データP2〜P5が出力される。
上述した第3の実施の形態による符号化装置によれば、第1の実施の形態により得られた作用効果と同様の作用効果が得られる。
なお、第3の実施の形態による符号化装置1により生成された符号化データを復号する場合であっても、復号装置2は第1の実施の形態の場合と同様の処理を行うことにより復号画像を生成することができる。
−第4の実施の形態−
本発明の第4の実施の形態による符号化装置および復号装置について説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、符号化装置は、符号化対象画像の露出値を補正した後、参照画像との間で画像間符号化を行う点が第1の実施の形態とは異なる。このため、符号化装置により生成された符号化データを復号する復号装置の構成についても第1の実施の形態と異なる。
−−符号化装置−−
図13は、第4の実施の形態における符号化装置4の構成を示すブロック図である。符号化装置4は、第1の実施の形態による符号化装置1が備える構成に加えて、露出補正逆変換部115を備える。なお、図示の都合上、制御部100から各部への信号出力を省略して示すとともに、符号化装置4の各構成にて後述するようにして生成されるデータを合わせて模式的に示す。
露出補正部111は、補正値算出部110により算出された露出補正値を用いて符号化対象画像の露出を補正して、露出補正符号化対象画像を生成し、出力する。この場合、露出補正部111は、符号化対象画像の各画素値に露出補正値に応じた値を乗じることにより露出補正符号化対象画像を生成する。なお、特定画像に対して画像内符号化を行う場合には、露出補正部111は、露出値を補正することなくそのまま出力する。また、補正値算出部110は、第1の実施の形態と同様にして露出補正値を算出する。
減算部102は、露出補正部111により生成された露出補正符号化対象画像に対して画像間符号化を行う場合に、画像間予測部113から出力される予測画像を露出補正符号化対象画像から減算して予測誤差画像を生成する。なお、減算部102は、特定画像に対しては処理を施さず、そのまま出力する。加算部108は、第1の実施の形態の場合と同様にして、符号化対象画像に対して画像間符号化を行う場合には復号予測画像を生成し、画像内符号化を行う場合には復号特定画像をそのまま出力する。
露出補正逆変換部115は、露出値算出部110により算出された露出補正値を用いて、加算部108から出力された復号予測画像の露出値を補正して、露出変換復号予測画像を生成する。すなわち、露出補正逆変換部115は、露出補正部111による補正が施された復号予測画像の露出値を、復号予測画像に対応する符号化対象画像が露出補正部111による補正を受ける前の露出値に戻す逆変換処理を行う。たとえば、露出補正部111により符号化対象画像の露出値が+1EV補正された場合には、露出補正逆変換部115は、対応する復号予測画像の露出値を−1EV補正する。露出値に逆変換処理が施された復号予測画像は、参照画像として第2蓄積部109に一時的に格納される。予測制御情報生成部112は、参照画像を用いて、参照画像に対する露出補正符号化対象画像の差異を予測するための、たとえば動きベクトル等の予測情報を生成する。他の構成については、第1の実施の形態と同様の処理を行う。
図13および図17を参照しながら符号化装置4により生成される符号化データについて説明する。なお、本実施の形態においても、第1の実施の形態の場合と同様に、図17(a)に示す符号化対象画像である画像F1〜F5のうち、画像F1を特定画像として画像内符号化を行い、画像F2〜F5に対して画像間符号化を行うことにより、図17(b)に示すように符号化データI1、P2〜P5が生成される場合を一例として説明する。
第1蓄積部101内の複数の画像F1〜F5のうち、特定画像である画像F1が他の画像F2〜F5に先行して可変長符号化部105により画像内符号化される。この場合、上述したように、露出補正部111および減算部102は画像F1に処理を施すことなく、そのまま出力し(図13のa)、直交変換部103、量子化部104および可変長符号化部105により画像内符号化されて符号化データI1として出力される(図13のb)。また、画像F1は、直交変換部103、量子化部104、逆量子化部106および逆直交変換部107による処理が施されて復号特定画像F1aが生成され、加算部108および露出補正逆変換部115による処理を施されることなく、第2蓄積部109に格納される(図13のc)。
図17(b)に示す画像F2は画像F1との間で画像間符号化が行われる。画像F2は、画像F1の露出値と一致するように露出値が補正された後、画像間符号化が行われる。この場合、第1蓄積部101内の画像F2が符号化対象画像、第2蓄積部109内の復号特定画像F1aが参照画像となる。補正値算出部110は、復号特定画像F1aの露出値EV1(=EVref−2)と、画像F2の露出値EV2(=EVref−1)とを用いて、画像F2の露出補正値ΔEVF2(=EV1−EV2=−1)を算出する。露出補正部111は、画像F2の露出値を露出補正値ΔEVF2を用いて補正して、露出補正符号化対象画像F2aを生成する(図13のd)。画像間予測部113は、予測情報を用いて、画像F1a上の動きを露出補正符号化対象画像F2aに適合させた予測画像F1bを生成する(図13のe)。
減算部102は、露出補正符号化対象画像F2aから予測画像F1bを減算して、予測誤差画像F2bを生成する(図13のf)。予測誤差画像F2bは、直交変換部103、量子化部104および可変長符号化部105により符号化されて符号化データP2として出力される(図13のg)。また、予測誤差画像F2bは、直交変換部103、量子化部104、逆量子化部106および逆直交変換部107による処理が施されて、復号予測誤差画像F2cとして加算部108に出力される(図13のh)。加算部108は、復号予測誤差画像F2cと、画像間予測部113により生成された予測画像F1bとを加算して、復号予測画像F2dを生成する(図13のi)。露出補正逆変換部115は、復号予測画像F2dの露出値に対して上述した逆変換処理を施して露出変換復号予測画像F2eを生成し、参照画像として第2蓄積部109に格納する(図13のj)。
図17(b)に示すように、画像F3は画像F2との間で画像間符号化が行われる。画像F3は、画像F2の露出値と一致するように露出値が補正された後、画像間符号化が行われる。この場合、第1蓄積部101内の画像F3が符号化対象画像、第2蓄積部109内の露出変換復号予測誤差画像F2eが参照画像となる。補正値算出部110は、露出変換復号予測誤差画像F2eの露出値EV2(=EVref−1)と、画像F3の露出値EV3(=EVref)とを用いて、露出補正値ΔEVF3(=EV2−EV3=−1)を算出する。露出補正部111は、画像F3の露出値を露出補正値ΔEVF3を用いて補正して、露出補正符号化対象画像F3aを生成する(図13のk)。画像間予測部113は、予測情報を用いて、参照画像上の動きを露出補正符号化対象画像F3aに適合させた予測画像F2fを生成する(図13のl)。
減算部102は、露出補正符号化対象画像F3aから予測画像F2fを減算して、予測誤差画像F3bを生成する(図13のm)。予測誤差画像F3bは、直交変換部103、量子化部104および可変長符号化部105により符号化されて符号化データP3として出力される(図13のn)。また、予測誤差画像F3bには直交変換部103、量子化部104、逆量子化部106および逆直交変換部107による処理が施されて復号予測誤差画像F3cが生成され、加算部108に出力される(図13のo)。加算部108は、復号予測誤差画像F3cと予測画像F2fとを加算して、復号予測画像F3dを生成する(図13のp)。露出補正逆変換部115は、復号予測画像F3dの露出値に対して上述した逆変換処理を施した露出変換復号予測画像F3eを生成し、第2蓄積部109に格納する(図13のq)。
以後、上記の処理を繰り返し行うことにより、符号化データP4、P5を生成する。すなわち、図17(b)に示すように、画像F4は、画像F3を参照画像とし、画像F4の露出値を補正して画像F3の露出値と一致させた後、画像F3との間で、画像間符号化が行われる。画像F5は画像F4を参照画像とし、画像F4の露出値を補正して画像F4の露出値と一致させた後、画像間符号化が行われる。この結果、図17(b)に示すように、画像F2〜F5については、露出値が−1EVだけ補正された後、直前の画像との間で画像間符号化が行われて、符号化データP2〜P5が出力される。
−−復号装置−−
次に、上述した符号化装置4により出力された符号化データを復号して、画像を出力する復号装置5について説明する。
図14は、本実施の形態による復号装置5の構成を示すブロック図である。復号装置5は、第1の実施の形態における復号装置2が備える露出補正部207に代えて、露出補正逆変換部210を備える。なお、図示の都合上、制御部200から各部への信号出力を省略して示すとともに、復号装置5の各構成にて後述するようにして生成されるデータを合わせて模式的に示す。
可変長符号復号部201は、各符号化データに含まれる露出補正値については、露出補正逆変換部210に出力する。加算部204は、復号対象画像を画像間復号する際には、逆直交変換部203によって復号された復号予測誤差画像と、予測部208から出力された予測画像とを加算して、露出変換前復号画像を生成する。復号対象画像を画像内復号する際には、加算部204は逆直交変換部203から出力された復号特定画像をそのまま出力する。
露出補正逆変換部210は、可変長符号復号部201から出力された露出補正値を用いて、加算部204によって生成された露出変換前復号画像の露出値を補正する。露出補正逆変換部210は、符号化装置4の露出補正部111によって符号化対象画像の露出値が補正を受ける前の露出値に戻す逆変換処理を行って、復号画像として第1蓄積部205および第2蓄積部206へ出力する。たとえば、露出補正部111により符号化対象画像の露出値が+1EV補正された場合には、露出補正逆変換部210は、対応する露出変換前復号画像の露出値を−1EV補正する。なお、露出補正逆変換部210は、復号特定画像に対しては露出値の逆変換処理を行わずに、第1蓄積部205および第2蓄積部206へ出力する。他の構成については、第1の実施の形態と同様の処理を行う。
図14を参照しながら復号装置5により復号され、生成される復号画像について説明する。なお、図14においては、上述した符号化装置4により図17に示す形態にて出力された符号化データI1、P2〜P5が順次入力される場合を例として示す。本実施の形態では、符号化データI1に対して画像内復号を行い、符号化データP2〜P5に対して画像間復号を行うことにより、復号画像FD1〜FD5が生成される。上述したように符号化データI1は、特定画像が符号化装置1により符号化されているので、符号化データI1は逆量子化部202および逆直交変換部203により復号され、復号特定画像FD1として加算部204および露出補正逆変換部210による処理が施されず、第1蓄積部205に格納される(図14のa)。さらに、復号特定画像FD1は第2蓄積部206にも格納される(図14のb)。
復号対象画像が符号化データP2の場合には、第2蓄積部206内の復号特定画像FD1を参照画像として、画像間復号が行われる。予測部208は、可変長符号復号部201から出力された符号化データP2に関する予測情報を用いて、復号特定画像FD1から予測画像FD1aを生成する(図14のc)。符号化データP2は、符号化装置4によって予測誤差画像F2a(図13参照)が符号化されて生成されているので、逆量子化部202および逆直交変換部203により復号されて復号予測誤差画像FD2aが生成され、加算部204に入力される(図14のd)。加算部204は、復号予測誤差画像FD2aと画像間予測部113により生成された予測画像FD1aとを加算して、露出変換前復号画像FD2bを生成する(図14のe)。
露出補正逆変換部210は、可変長符号復号部201から出力された露出補正値を用いて、露出変換前復号画像FD2bの露出値を画像F2の露出値EV2となるように逆変換処理を行って、復号画像FD2を生成する。生成された復号画像FD2は第1蓄積部205に格納される(図14のf)とともに、第2蓄積部206に格納される(図14のg)。
復号対象画像が符号化データP3の場合には、符号化データP3は、第2蓄積部206内の復号画像FD2を参照画像として、画像間復号が行われる。予測部208は、符号化データP3に関する予測情報を用いて復号画像FD2から予測画像FD2cを生成する(図14のh)。符号化データP3は逆量子化部202および逆直交変換部203により復号されて復号予測誤差画像FD3aが生成され、加算部204に入力される(図14のi)。加算部204は、復号予測誤差画像FD3aと予測画像FD2cとを加算して、露出変換前復号画像FD3bを生成する(図14のj)。
露出補正逆変換部210は、可変長符号復号部201から出力された露出補正値を参照して、露出変換前復号画像FD3bの露出値を画像F3の露出値EV3となるように逆変換処理を行って、復号画像FD3を生成する。生成された復号画像FD3は第1蓄積部205に格納される(図14のk)とともに、第2蓄積部206に格納される(図14のl)。以後、上記の処理を繰り返し行うことにより、復号画像FD4、FD5を生成して、第1蓄積部205に格納する。
上述した第4の実施の形態による符号化装置4および復号装置5によれば、第1の実施の形態により得られた作用効果と同様の作用効果が得られる。すなわち、参照画像の露出値と符号化対象画像の露出値とが異なる場合には、符号化対象画像の露出値を補正した後、画像間符号化することにより、異なる露出値の画像間で生じる明るさの不一致を解消し、符号化データのデータ量を抑制することができる。
なお、符号化装置4による符号化データの生成は上述した内容による方法を用いるものに限定されず、第2の実施の形態における符号化装置1が行う符号化データの生成方法や、第3の実施の形態にける符号化装置1が行う符号化データの生成方法を用いるものについても、本発明の一態様に含まれる。図18に、第2の実施の形態における符号化装置1が行う符号化データの生成方法を用いる場合に生成される符号化データと、符号化される前の画像との関係を模式的に示す。すなわち、画像F3が特定画像として画像内符号化、画像F2と画像F4が画像F3を参照画像として画像間符号化、画像F1が画像F2を参照画像として、また画像F5が画像F4を参照画像として画像間符号化される。この場合、図18に示すように、符号化対象画像の露出値を補正により参照画像に一致させた後、符号化が行われる。図19に、第3の実施の形態における符号化装置1が行う符号化データの生成方法を用いる場合に生成される符号化データと、符号化される前の画像との関係を模式的に示す。すなわち、画像F3が特定画像として画像内符号化、画像F1、画像F2、画像F4および画像F5が画像F3を参照画像として画像間符号化される。図19に示すように、符号化対象画像の露値を補正した参照画像の補正値と一致させた後、符号化が行われる。
−第5の実施の形態−
本発明の第5の実施の形態による符号化装置および復号装置について説明する。以下の説明では、第3の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第3の実施の形態と同じである。本実施の形態では、符号化装置は、特定画像を他の全ての符号化対象画像を符号化する際の参照画像として用い、符号化対象画像の露出値を補正した後、参照画像との間で画像間符号化を行う点が第3の実施の形態とは異なる。このため、符号化装置により生成された符号化データを復号する復号装置の構成についても第3の実施の形態と異なる。
−−符号化装置−−
図15は、第5の実施の形態における符号化装置6の構成を示すブロック図である。符号化装置6は、第1の実施の形態による符号化装置1が備える構成に加えて第3蓄積部116をさらに備える。なお、図示の都合上、制御部100から各部への信号出力を省略して示すとともに、符号化装置6の各構成にて後述するようにして生成されるデータを合わせて模式的に示す。
露出補正部111は、第4の実施の形態と同様に、符号化対象画像の符号化に先だって、補正値算出部110により算出された露出補正値を用いて符号化対象画像の露出を補正して、露出補正符号化対象画像を生成する。なお、露出補正部111は、特定画像に対しては露出値を補正しない。補正値算出部110は、特定画像の露出値と他の複数の符号化対象画像の露出値とを用いて、各符号化対象画像の露出値を補正するための補正値をそれぞれ算出する。露出補正部111により生成された露出補正符号化対象画像は、第3蓄積部116に一時的に格納される。他の構成については、第1の実施の形態と同様の処理を行う。
図15および図19を参照しながら符号化装置6により生成される符号化データについて説明する。本実施の形態においては、第3の実施の形態の場合と同様に、図19(a)に示す符号化対象画像である画像F1〜F5から、図19(b)に示すように、特定画像である画像F3に対して画像内符号化を行い、非特定画像である画像F1、F2、F4、F5に対して画像間符号化を行うことにより、符号化データI3、P1、P2、P4、P5が生成される。
まず、補正値算出部110は、非特定画像である画像F1、F2、F4、F5のそれぞれの露出値と、特定画像である画像F3の露出値との間で、露出補正値ΔEVF31(=EV3−EV1=2)、ΔEVF32(=EV3−EV2=1)、ΔEVF34(=EV3−EV4=−1)、ΔEVF35(=EV3−EV5=−2)を算出する。露出補正部110は、画像F1、F2、F4、F5の露出値を、補正値算出部110にて算出された露出補正値ΔEVF31、ΔEVF32、ΔEVF34、ΔEVF35を用いてそれぞれ補正して、露出補正画像F1a、F2a、F4a、F5aを生成する。第3蓄積部116には、露出補正符号化対象画像F1a、F2a、F4a、F5aと、特定画像である画像F3とが格納される(図15のa)。
第3蓄積部116から、画像F3が出力され、減算部102による処理が行われることなく、直交変換部103、量子化部104および可変長符号化部105により画像内符号化されて符号化データI3が出力される(図15のb)。また、直交変換部103、量子化部104、逆量子化部106および逆直交変換部107による処理が施された復号特定画像F3aは、加算部108による処理を施されることなく、第2蓄積部109に格納される(図15のc)。
図19(b)に示す画像F1は、画像F3を参照画像として画像間符号化が行われる。この場合、第3蓄積部116内の符号化対象画像である露出補正符号化対象画像F1aに対して、第2蓄積部109内の復号特定画像F3aが参照画像として用いられる。画像間予測部113は、予測情報を用いて復号特定画像F3a上の動きを露出補正符号化対象画像F1aに適合させた予測画像F3bを生成する(図15のd)。減算部102は、露出補正符号化対象画像F1aから予測画像F3bを減算して、予測誤差画像F1bを生成する(図15のe)。予測誤差画像F1bは、直交変換部103、量子化部104および可変長符号化部105により符号化されて符号化データP1として出力される(図15のf)。
図19(b)に示す画像F2は、画像F3を参照画像として画像間符号化が行われる。この場合、第3蓄積部116内の符号化対象画像である露出補正符号化対象画像F2aに対して、第2蓄積部109内の復号特定画像F3aが参照画像として用いられる。画像F1に対する画像間符号化の場合と同様に、画像間予測部113は、予測情報を用いて、復号特定画像F3a上の動きを露出補正符号化対象画像F2aに適合させて予測画像F3cを生成する(図15のg)。減算部102は、露出補正符号化対象画像F2aから予測画像F3cを減算して、予測誤差画像F2bを生成する(図15のh)。予測誤差画像F2bは、直交変換部103、量子化部104および可変長符号化部105により符号化されて符号化データP2として出力される(図15のi)。
以後、上記の処理を繰り返し行うことにより、符号化データP4、P5を生成する。すなわち、画像F4は、画像F4の露出値を画像F4の露出値に一致するように補正された後、画像F3を参照画像として画像間符号化が行われる。画像F5は、画像F5の露出値を画像F3の露出値に一致するように正された後、画像F3を参照画像として画像間符号化が行われる。この結果、図15に示すような従来構造を有する符号化装置6を用いて符号化を行う場合であっても、図19(b)に示すように、画像F2〜F5については、露出値が−2EV〜+2EVの間で順次補正された画像F3との間で画像間符号化が行われて、第3の実施の形態により得られる符号化データと同様の符号化データP2〜P5が出力される。
−−復号装置−−
次に、上述した符号化装置6により出力された符号化データを復号して、画像を出力する復号装置7について説明する。
図16は、本実施の形態による復号装置7の構成を示すブロック図である。復号装置7は、第1の実施の形態による復号装置2が備える露出補正部207に代えて露出補正逆変換部210を備え、さらに第3蓄積部211を備える。なお、図示の都合上、制御部200から各部への信号出力を省略して示すとともに、図16においては、復号装置7の各構成にて後述するようにして生成されるデータを合わせて模式的に示す。
本実施の形態の復号装置7は、符号化装置6により生成された符号化データP1、P2、I3、P4、P5に対して画像間復号または画像内復号により復号した後、画像間復号された復号画像の露出値を補正して、符号化前の画像の露出値と一致させる。すなわち、加算部204によって復号予測誤差画像と予測部208から出力された予測画像とが加算されることにより、画像間復号されて生成された画像(露出補正前復号画像)の露出値が、露出補正逆変換部210によって補正される。この場合、露出補正逆変換部210は、可変長符号復号部201から出力された露出補正値を用いて、符号化装置6の露出補正部111による補正を受ける前の露出値に戻す逆変換処理を行う。たとえば、露出補正部111により符号化対象画像の露出値が+1EV補正された場合には、露出補正逆変換部210は、対応する露出変換前復号対象画像の露出値を−1EV補正する。なお、露出補正逆変換部210は、復号特定画像に対しては露出値の逆変換処理を行わずに第1蓄積部205へ出力する。
なお、復号対象画像を画像内復号する際には、加算部204は逆直交変換部203から出力された復号特定画像をそのまま第2蓄積部206および第3蓄積部211に出力し、一時的に格納する。第3蓄積部211に格納された復号特定画像は、画像間復号を行う復号対象画像の参照画像として用いられる。すなわち、予測部208は、可変長符号復号部201から出力された予測情報と、第3蓄積部211に格納された復号特定画像とを用いて、画像間復号を行う復号対象画像の予測画像を生成する。
図16を参照しながら復号装置7により復号され、生成される復号画像について説明する。なお、図16においては、上述した符号化装置6により図19に示す形態にて出力された符号化データI3、P1、P2、P4、P5が順次入力される場合を例として示す。本実施の形態では、符号化データI3に対して画像内復号を行い、符号化データP1、P2、P4、P5に対して画像間復号を行うことにより、復号画像FD1〜FD5が生成される。符号化データI3は、特定画像が符号化装置6により符号化されているので、符号化データI3は逆量子化部202および逆直交変換部203により復号され、復号特定画像FD3として加算部204および露出補正逆変換部210による処理が施されることなく、第1蓄積部205に格納される(図16のa)。さらに、復号特定画像FD3は第3蓄積部211にも格納される(図16のb)。
復号対象画像が符号化データP1の場合には、符号化データP1に対して、第3蓄積部211内の復号特定画像FD3が参照画像として用いられて画像間復号が行われる。予測部208は、符号化データP1に関する予測情報を用いて、復号特定画像FD3から予測画像FD3aを生成する(図16のc)。符号化データP1は、符号化装置6によって予測誤差画像F1a(図15参照)が符号化されて生成されているので、逆量子化部202および逆直交変換部203により復号予測誤差画像FD1aが生成され、加算部204に入力される(図16のd)。加算部204は、復号予測誤差画像FD1aと予測画像FD3aとを加算して、露出変換前復号画像FD1bを生成する(図16のe)。
露出補正逆変換部210は、可変長符号復号部201から出力された露出補正値を参照して、露出変換前復号画像FD1bの露出値を、対応する画像F1の露出値EV1となるように逆変換処理を行う。逆変換処理が施された画像は復号画像FD1として第1蓄積部205に格納される(図16のf)。
復号対象画像が符号化データP2の場合には、符号化データP2に対して、第3蓄積部211内の復号画像FD3が参照画像として用いられて画像間復号が行われる。予測部208は、符号化データP2に関する予測情報を用いて、復号画像FD3から予測画像FD3bを生成する(図16のg)。符号化データP2は、符号化装置6によって予測誤差画像F2a(図15参照)が符号化されて生成されているので、逆量子化部202および逆直交変換部203により復号予測誤差画像FD2aが生成され、加算部204に入力される(図16のh)。加算部204は、復号予測誤差画像FD3bと、画像間予測部113により生成された予測画像FD2aとを加算して、露出変換前復号画像FD2bを生成する(図16のi)。
露出補正逆変換部210は、符号化データP2に関する露出補正値を参照して、露出変換前復号画像FD2bの露出値を、対応する画像F2の露出値EV2となるように逆変換処理を行う。逆変換処理が施された画像は、復号画像FD2として第1蓄積部205に格納される(図14のj)。以後、上記の処理を繰り返し行うことにより、復号画像FD4、FD5を生成して、第1蓄積部205に格納する。
上述した第5の実施の形態による符号化装置6および復号装置7によれば、第1の実施の形態により得られた作用効果と同様の作用効果が得られる。すなわち、参照画像の露出値と符号化対象画像の露出値とが異なる場合には、符号化対象画像の露出値を補正した後画像間符号化することにより、異なる露出値の画像間で生じる明るさの不一致を解消し、符号化データのデータ量を抑制することができる。さらに、画像間符号化と露出補正とを独立して、すなわち並列的に処理することができるので、従来の符号化方式を用いて符号化を行う符号化装置を用いて、本実施の形態による符号化方法により符号化データを生成することができる。
−第6の実施の形態−
本発明の第6の実施の形態による符号化装置および復号装置について説明する。以下の説明では、第4の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第4の実施の形態と同じである。本実施の形態では、符号化装置は、入力画像を最大露出補正値に応じたゲインでゲイン補正する点が第4の実施の形態とは異なる。このため、符号化装置により生成された符号化データを復号する復号装置は、画像出力時に最大露出補正値に応じたゲインでゲイン逆補正する点が第4の実施の形態と異なる。また、符号化処理と復号処理の内部演算で扱える画像のビット深度を、符号化装置の入力画像や復号装置の出力画像のビット深度に対して、少なくとも露出補正範囲幅に相当するビット数以上拡張する点が第4の実施の形態と異なる。
−−符号化装置−−
図20は、第6の実施の形態における符号化装置8の構成を示すブロック図である。符号化装置8は、第4の実施の形態による符号化装置4が備える構成に加えて、ゲイン補正部117を備える。また、符号化装置8は、入力画像のビット深度に対して少なくとも露出補正範囲幅に応じたビット数分だけ対応ビット深度を拡張する。例えば、入力画像のビット深度が8bit、露出補正範囲幅に応じたビット数分が4bitならば、少なくとも12bitの画像を符号化できるように、符号化装置8の対応ビット深度を拡張する。なお、図示の都合上、制御部100から各部への信号出力を省略して示すとともに、符号化装置8の各構成にて生成されるデータを合わせて模式的に示す。
ゲイン補正部117は、入力画像の各サンプル値に、外部から入力する一連の符号化における最大露出補正値に応じたゲイン補正係数値を乗じて、入力画像をゲイン補正して出力する。最大露出補正値ΔEVmaxが零、もしくは、負ならゲイン補正係数値は1、最大露出補正値ΔEVmaxが正ならゲイン補正係数値は2ΔEVである。例えば、最大露出補正値ΔEVmax=2ならゲイン補正係数値は2=4であり、入力画像の各サンプル値に、ゲイン補正係数値4を乗じて出力する。
なお、可変長符号化部105は、第1の実施の形態のように、量子化部104から出力された量子化係数、予測制御情報生成部112から出力される動きベクトル等の予測制御情報、補正値算出部110から出力される露出補正値等に加えて、ゲイン補正値、復号処理の内部演算で必要なビット深度を可変長符号化することにより、符号化データを出力する。他の構成については、第4の実施の形態と同様の処理を行う。すなわち、ゲイン補正部117によってゲイン補正が施された画像に対して符号化データが生成される。その結果、図17(b)に示すように、画像F2〜F3については、露出値が−1EVだけ補正された後、直前の画像との間で画像間符号化が行われて、符号化データP2〜P5が出力される。
前述したように、符号化装置8は、少なくとも露出補正範囲幅に応じたビット数分だけ対応ビット深度を拡張する。図17の場合は、露出補正範囲幅は1(=−1〜0)なので、拡張ビット数は1ビットである。例えば、入力画像のビット深度が8bitならば、符号化装置8は、内部演算で少なくとも9bitの画像を符号化できるようにする。これにより、符号化対象画像を明るくするような露出補正することで白とびした画像を符号化してしまうことを防ぐことができる。
なお、第2の実施の形態の符号化装置1と同様の方法により符号化処理を行うものについても本発明の一態様に含まれる。すなわち、図18に示すように、画像F3を特定画像として画像内符号化、画像F2と画像F4は画像F3を参照画像に画像間符号化、画像F1と画像F5はそれぞれ画像F2と画像F4を参照画像として画像間符号化する。図18の場合は、露出補正範囲幅は2(=−1〜1)なので、拡張ビット数は2ビットである。例えば、入力画像のビット深度が8bitならば、符号化装置4は、内部演算で少なくとも10bitの画像を符号化できるようにする。これにより、符号化対象画像を明るくするような露出補正することで白とびした画像を符号化してしまう、また、符号化対象画像を暗くするような露出補正することで黒つぶれした画像を符号化してしまう、ことを防ぐことができる。
また、第3の実施の形態の符号化装置1と同様の方法により符号化処理を行うものについても本発明の一態様に含まれる。すなわち、図19に示すように、画像F3を特定画像として画像内符号化、画像F1、画像F2、画像F4、画像F5は画像F3を参照画像として画像間符号化する。図19の場合は、露出補正範囲幅は4(=−2〜2)なので、拡張ビット数は4ビットである。例えば、入力画像のビット深度が8bitならば、符号化装置4は、内部演算で少なくとも12bitの画像を符号化できるようにする。これにより、符号化対象画像を明るくするような露出補正することで白とびした画像を符号化してしまう、また、符号化対象画像を暗くするような露出補正することで黒つぶれした画像を符号化してしまう、ことを防ぐことができる。
−−復号装置−−
次に、上述した符号化装置4により出力された符号化データを復号して、画像を出力する復号装置5について説明する。
図21は、本実施の形態による復号装置9の構成を示すブロック図である。復号装置5は、第4の実施の形態における復号装置5が備える構成に加えて、ゲイン逆補正部212を備える。また、復号装置5は、符号化装置4からの符号化データに含まれる、復号処理の内部演算で必要なビット深度に応じて内部演算できるようを設定する。なお、図示の都合上、制御部200から各部への信号出力を省略して示すとともに、復号装置9の各構成にて生成されるデータを合わせて模式的に示す。
可変長復号部201は、第1の実施の形態のように、符号化装置8から出力された、連続撮影された露出値が異なる複数の画像のそれぞれに対応する符号化データを入力し、符号化データのそれぞれに含まれる量子化係数や、動きベクトル等の予測情報、露出補正値等に加えて、ゲイン補正値、復号処理の内部演算で必要なビット深度を出力する。ゲイン逆補正部212は、第1蓄積部205からの画像の各サンプル値を、可変長復号部201からのゲイン補正で除算して、ゲイン逆補正して出力する。他の構成については、第4の実施の形態と同様の処理を行う。すなわち、符号化装置8のゲイン補正部117によってゲイン補正が施された画像に対して符号化処理により生成された符号化データに対して、復号を行った後ゲイン逆補正することによって、符号化および復号の際に白とびや黒つぶれの発生を抑制することができる。
上述した第6の実施の形態による符号化装置8および復号装置9によれば、第4の実施の形態により得られた作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。すなわち、符号化装置8は、符号化対象画像の最大露出補正値に応じて符号化対象画像のゲイン(増幅率)を補正するゲイン補正部117をさらに備え、露出補正部111はゲイン補正後の符号化対象画像の露出値を補正するようにした。したがって、これにより、符号化対象画像を明るくするような露出補正をする場合や、号化対象画像を暗くするような露出補正をする場合に、白とびした画像を符号化したり黒つぶれした画像を符号化したりすることを防ぐことができる。さらに、復号装置9は、第1蓄積部205からの画像についてゲイン逆補正を施すゲイン逆補正部212を備える。したがって、符号化装置8によってゲイン補正が施された符号化データを復号した後にゲイン逆補正をすることにより、符号化および復号の際に白とびや黒つぶれの発生を抑制することができる。
−第7の実施の形態−
本発明の第7の実施の形態による符号化装置および復号装置について説明する。以下の説明では、第5の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第5の実施の形態と同じである。本実施の形態では、符号化装置は、入力画像を最大露出補正値に応じたゲインでゲイン補正する点が第51の実施の形態とは異なる。このため、符号化装置により生成された符号化データを復号する復号装置の構成についても第5の実施の形態と異なる。符号化装置により生成された符号化データを復号する復号装置は、参照画像との間で画像間復号後、復号対象画像の露出値を逆補正する点、画像出力時に最大露出補正値に応じたゲインでゲイン逆補正する点が第3の実施の形態と異なる。また、符号化処理と復号処理の内部演算で扱える画像のビット深度を、符号化装置の入力画像や復号装置の出力画像のビット深度に対して、少なくとも露出補正範囲幅に相当するビット数以上拡張する点が第5の実施の形態と異なる。
−−符号化装置−−
図22は、第7の実施の形態における符号化装置10の構成を示すブロック図である。符号化装置10は、第5の実施の形態による符号化装置6が備える構成に加えて、第6の実施の形態の符号化装置8が有するゲイン補正部117をさらに備える。また、符号化装置10は、入力画像のビット深度に対して少なくとも露出補正範囲幅に応じたビット数分だけ対応ビット深度を拡張する。例えば、入力画像のビット深度が8bit、露出補正範囲幅に応じたビット数分が4bitならば、少なくとも12bitの画像を符号化できるように、符号化装置6の対応ビット深度を拡張する。なお、図示の都合上、制御部100から各部への信号出力を省略して示すとともに、符号化装置10の各構成にて生成されるデータを合わせて模式的に示す。
ゲイン補正部117は、第6の実施の形態にて説明したように、入力画像の各サンプル値に、外部から入力する一連の符号化における最大露出補正値に応じたゲイン補正係数値を乗じて、入力画像をゲイン補正して出力する。最大露出補正値ΔEVmaxが零、もしくは、負ならゲイン補正係数値は1、最大露出補正値ΔEVmaxが正ならゲイン補正係数値は2ΔEVである。例えば、最大露出補正値ΔEVmax=2ならゲイン補正係数値は22=4であり、入力画像の各サンプル値に、ゲイン補正係数値4を乗じて出力する。なお、可変長符号化部105は、第3の実施の形態のように、量子化部104から出力された量子化係数、予測制御情報生成部111から出力される動きベクトル等の予測制御情報、補正値算出部110から出力される露出補正値等に加えて、ゲイン補正値、復号処理の内部演算で必要なビット深度を可変長符号化することにより、符号化データを出力する。
他の構成については、第5の実施の形態と同様の処理を行う。すなわち、ゲイン補正部117によってゲイン補正が施された画像に対して符号化データが生成される。すなわち、図19に示すように、画像F3を特定画像として画像内符号化、画像F1、画像F2、画像F4、画像F5は画像F3を参照画像として画像間符号化する。図19の場合は、露出補正範囲幅は4(=−2〜2)なので、拡張ビット数は4ビットである。例えば、入力画像のビット深度が8bitならば、符号化装置4は、内部演算で少なくとも12bitの画像を符号化できるようにする。これにより、符号化対象画像を明るくするような露出補正することで白とびした画像を符号化してしまう、また、符号化対象画像を暗くするような露出補正することで黒つぶれした画像を符号化してしまう、ことを防ぐことができる。
−−復号装置−−
次に、上述した符号化装置10により出力された符号化データを復号して、画像を出力する復号装置11について説明する。
図23は、本実施の形態による復号装置11の構成を示すブロック図である。復号装置7は、第5の実施の形態による復号装置7が備える構成に加えて、第6の実施の形態による復号装置9が有するゲイン逆補正部212を備える。また、復号装置11は、符号化装置10からの符号化データに含まれる、復号処理の内部演算で必要なビット深度に応じて内部演算できるようを設定する。なお、図示の都合上、制御部200から各部への信号出力を省略して示すとともに、図23においては、復号装置11の各構成にて生成されるデータを合わせて模式的に示す。
可変長復号部201は、第1の実施の形態のように、符号化装置6から出力された、連続撮影された露出値が異なる複数の画像のそれぞれに対応する符号化データを入力し、符号化データのそれぞれに含まれる量子化係数や、動きベクトル等の予測情報、露出補正値等に加えて、ゲイン補正値、復号処理の内部演算で必要なビット深度を出力する。ゲイン逆補正部212は、第一蓄積部205からの画像の各サンプル値を、可変長復号部201からのゲイン補正で除算して、ゲイン逆補正して出力する。他の構成については、第5の実施の形態と同様の処理を行う。すなわち、符号化装置10のゲイン補正部117によってゲイン補正が施された画像に対して符号化処理により生成された符号化データに対して、復号を行った後ゲイン逆補正することによって、符号化および復号の際に白とびや黒つぶれの発生を抑制することができる。
上述した第7の実施の形態による符号化装置10および復号装置11によれば、第5の実施の形態により得られた作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。すなわち、符号化装置10は、符号化対象画像の最大露出補正値に応じて符号化対象画像のゲイン(増幅率)を補正するゲイン補正部117をさらに備え、露出補正部111はゲイン補正後の符号化対象画像の露出値を補正するようにした。したがって、これにより、符号化対象画像を明るくするような露出補正をする場合や、号化対象画像を暗くするような露出補正をする場合に、白とびした画像を符号化したり黒つぶれした画像を符号化したりすることを防ぐことができる。さらに、復号装置11は、第1蓄積部205からの画像についてゲイン逆補正を施すゲイン逆補正部212を備える。したがって、符号化装置10によってゲイン補正が施された符号化データを復号した後にゲイン逆補正をすることにより、符号化および復号の際に白とびや黒つぶれの発生を抑制することができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(1)ガンマ補正適用RGB形式やガンマ補正適用YUV形式の画像を符号化対象画像とするものに限定されず、たとえばXYZ形式や他の形式の画像を符号化対象画像とするものについても本発明の一態様に含まれる。特に、第3の実施の形態にて説明した輝度成分のみについて露出補正を行う場合には、NISC方式におけるYIQ形式、HSV形式、HLS形式等の輝度や明るさを表す成分と色を表す成分からなる形式の画像を符号化対象画像としてもよい。たとえばYIQ形式の場合にはY成分、HSV形式の場合にはV成分、HLS形式の場合にはL成分を補正すれば良い。
さらには、単板の撮像素子を備える撮像装置から出力されるCFA形式、たとえばBayer形式の画像を符号化対象画像としてもよい。この場合、たとえば2×2画素のPGGB成分を成分ごとに分離して符号化することができる。
(2)可変長符号化部105は、参照画像の露出補正値を符号化するものに代えて、各画像の撮影時の露出値を符号化してもよいし、各画像の撮影露光時間、撮影絞り値、撮影露出補正値(以後、撮影条件情報と呼ぶ)を符号化してもよい。この場合、撮影条件情報は、各画像に付加されるヘッダ情報や補助情報、たとえば、MPEG−2ビデオ(ISO/IEC13818−2)に従う符号化データ形式ならばピクチャ層ヘッダ領域のユーザデータとして符号化すればよく、AVC(ISO/IEC14496−10)に従う符号化データ形式ならばピクチャ層に付随するSEIメッセージとして符号化すればよい。
各画像の撮影条件情報を符号化した場合には、復号装置はこれらの撮影条件情報を用いて、各画像の露出値や参照画像の露出補正値を算出することができる。
(3)本発明の態様は、連続的に撮影された複数の露出値の異なる画像に対する符号化および復号に限定されず、連続的に撮影された複数のISO感度の異なる画像に対する符号化および復号についても含まれる。この場合、ISO感度に基づいて露出補正値の算出を行えばよい。
(4)本発明の態様は、連続的に撮影された複数の露出地の異なる画像に対する符号化および複合に限定されず、たとえば特開平7−131704号公報に記載の、複数の撮像素子を用いて異なる露出値で同時に撮影した露出値の異なる複数の画像、に対する符号化および復号についても含まれる。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1、4、6、8、10…符号化装置、2、5、7、9、11…復号装置、
102…減算部、103…直交変換部、104…量子化部、
105…可変長符号化部、110…補正値算出部、111…露出補正部、
115…露出補正逆変換部、117…ゲイン補正部、201…可変長復号部、
202…逆量子化部、203…逆直交変換部、207…露出補正部、
210…露出補正逆変換部、212…ゲイン逆補正部

Claims (28)

  1. 露出値が異なる複数の符号化対象画像のうちの第1の符号化対象画像に対して画像内符号化を行い第1の符号化済画像を生成する第1符号化手段と、
    前記複数の符号化対象画像のうちの第2の符号化対象画像に対して、前記第1の符号化対象画像の局部復号画像を第1の参照画像として用いて画像間符号化を行い第2の符号化済画像を生成する第2符号化手段と、
    前記第2の符号化対象画像の露出値と、前記第1の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行う補正手段と、を備え、
    前記第2符号化手段は、前記補正手段による補正が行われた前記第2の符号化対象画像に対して、または前記補正手段による補正が行われた前記第1の参照画像を用いて前記画像間符号化を行うことを特徴とする画像符号化装置。
  2. 請求項1に記載の画像符号化装置において、
    前記第2符号化手段は、前記複数の符号化対象画像のうちの第3の符号化対象画像に対して、前記第2の符号化済画像の局部復号画像を第2の参照画像として用いて前記画像間符号化を行い第3の符号化済画像を生成し、
    前記補正手段は、前記第3の符号化対象画像の露出値と、前記第2の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行い、
    前記第2符号化手段は、前記補正手段による補正が行われた前記第3の符号化対象画像に対して、または前記補正手段による補正が行われた前記第2の参照画像を用いて前記画像間符号化を行うことを特徴とする画像符号化装置。
  3. 露出値が異なる複数の符号化対象画像のうちの第1の符号化対象画像に対して、第1の参照画像を用いて画像間符号化を行い、第1の符号化済画像を生成する第1符号化手段と、
    前記複数の符号化対象画像のうちの第2の符号化対象画像に対して、前記第1の符号化済画像の局部復号画像を第2の参照画像として用いて前記画像間符号化を行い、第2の符号化済画像を生成する第2符号化手段と、
    前記第2の符号化対象画像の露出値と、前記第2の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行う補正手段と、を備え、
    前記第2符号化手段は、前記補正手段による補正が行われた前記第2の符号化対象画像に対して、または前記補正手段による補正が行われた前記第2の参照画像を用いて前記画像間符号化を行うことを特徴とする画像符号化装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像符号化装置において、
    前記補正手段は、前記参照画像の露出値を補正することを特徴とする画像符号化装置。
  5. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像符号化装置において、
    前記補正手段は、前記符号化対象画像の露出値を補正することを特徴とする画像符号化装置。
  6. 請求項1に記載の画像符号化装置において、
    前記補正手段は、前記複数の符号化対象画像のうちの全ての符号化対象画像の露出値を補正して、前記参照画像の露出値とほぼ一致させることを特徴とする画像符号化装置。
  7. 請求項5または6に記載の画像符号化装置において、
    前記符号化対象画像の増幅率を補正する増幅率補正手段をさらに備え、
    前記補正手段は、前記増幅率補正手段によって補正された前記符号化対象画像の露出値を補正することを特徴とする画像符号化装置。
  8. 請求項4に記載の画像符号化装置において、
    前記参照画像の露出補正値に関する情報を符号化する第3符号化手段を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  9. 請求項5または6に記載の画像符号化装置において、
    符号化対象の露出補正値に関する情報を符号化する第3符号化手段を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  10. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像符号化装置において、
    前記複数の符号化対象画像の露出値に関する情報を付加して符号化する第3符号化手段を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  11. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像符号化装置において、
    前記複数の符号化対象画像のそれぞれが、輝度成分と色差成分とによって構成される画像形式の場合に、前記補正手段は、前記輝度成分にのみ露出補正を行うことを特徴とする画像符号化装置。
  12. 露出値が異なる複数の画像のそれぞれに対応する複数の符号化データのうちの第1の符号化データに対して画像内復号を行い、第1の復号画像を生成する第1復号手段と、
    前記複数の符号化データのうちの第2の符号化データに対して、前記第1の復号画像を第1の参照画像として用いて画像間復号して、第2の復号画像を生成する第2復号手段と、
    前記第2の符号化データの露出値と、前記第1の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行う補正手段と、を備え、
    前記第2復号手段は、前記補正手段による補正が行われた前記第2の符号化データに対して、または前記補正手段による補正が行われた前記第1の参照画像を用いて前記画像間復号を行うことを特徴とする画像復号装置。
  13. 請求項12に記載の画像復号装置において、
    前記第2復号手段は、前記複数の符号化データのうちの第3の符号化データに対して、前記第2の復号画像を第2の参照画像として用いて前記画像間復号を行い第3の復号画像を生成し、
    前記補正手段は、前記第3の符号化データの露出値と、前記第2の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行い、
    前記第2復号手段は、前記補正手段により補正が行われた前記第3の符号化データに対して、または前記補正手段により補正が行われた前記第2の参照画像を用いて前記画像間復号を行うことを特徴とする画像復号装置。
  14. 露出値が異なる複数の画像のそれぞれに対応する複数の符号化データのうちの第1の符号化データに対して、第1の参照画像を用いて画像間復号を行い、第1の復号画像を生成する第1復号手段と、
    前記複数の符号化データのうちの第2の符号化データに対して、前記第1の符号化データを第2の参照画像として前記画像間復号を行い第2の復号画像を生成する第2復号手段と、
    前記第2の符号化データの露出値と、前記第2の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行う補正手段と、を備え、
    前記第2復号手段は、前記補正手段による補正が行われた前記第2の符号化データに対して、または前記補正手段による補正が行われた前記第2の参照画像を用いて前記画像間復号を行うことを特徴とする画像復号装置。
  15. 請求項12乃至14の何れか一項に記載の画像復号装置において、
    前記補正手段は、前記参照画像の露出値を補正することを特徴とする画像復号装置。
  16. 請求項12乃至14の何れか一項に記載の画像復号装置において、
    前記補正手段は、前記符号化データの露出値を補正することを特徴とする画像復号装置。
  17. 請求項12に記載の画像復号装置において、
    前記補正手段は、前記複数の符号化データのうちの全ての符号化データの露出値を補正して、前記参照画像の露出値と一致させることを特徴とする画像復号装置。
  18. 請求項16または17に記載の画像復号装置において、
    前記補正手段によって前記符号化データの露出値が補正された後、増幅率を補正する増幅率補正手段をさらに備えることを特徴とする画像復号装置。
  19. 請求項15に記載の画像復号装置において、
    前記参照画像の露出補正値に関する符号を復号する第3復号手段を備えることを特徴とする画像復号装置。
  20. 請求項16または17に記載の画像復号装置において、
    前記符号化データの露出補正値に関する符号を復号する第3復号手段を備えることを特徴とする画像復号装置。
  21. 請求項12乃至14の何れか一項に記載の画像復号装置において、
    前記複数の符号化データの露出値に関する符号を復号する第3復号手段を備えることを特徴とする画像復号装置。
  22. 請求項12乃至14の何れか一項に記載の画像復号装置において、
    前記複数の符号化データのそれぞれが、輝度成分と色差成分とによって構成される画像形式の場合に、前記補正手段は、前記輝度成分にのみ露出補正を行うことを特徴とする画像復号装置。
  23. 露出値が異なる複数の符号化対象画像のうちの第1の符号化対象画像に対して画像内符号化を行い第1符号化済画像を生成する第1符号化工程と、
    前記複数の符号化対象画像のうちの第2の符号化対象画像に対して、前記第1の符号化対象画像の局部復号画像を第1の参照画像として用いて画像間符号化を行い第2符号化済画像を生成する第2符号化工程と、
    前記第2の符号化対象画像の露出値と、前記第1の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行う補正工程と、を備え、
    前記第2符号化工程は、補正が行われた前記第2の符号化対象画像に対して、または補正が行われた前記第1の参照画像を用いて前記画像間符号化を行うことを特徴とする画像符号化方法。
  24. 請求項23に記載の画像符号化方法において、
    前記第2符号化工程は、前記複数の符号化対象画像のうちの第3の符号化対象画像に対して、前記第2の符号化済画像の局部復号画像を第2の参照画像として用いて前記画像間符号化を行い第3の符号化済画像を生成し、
    前記補正工程は、前記第3の符号化対象画像の露出値と、前記第2の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行い、
    前記第2符号化工程は、補正が行われた前記第3の符号化対象画像に対して、または補正が行われた前記第2の参照画像を用いて前記画像間符号化を行うことを特徴とする画像符号化方法。
  25. 露出値が異なる複数の符号化対象画像のうちの第1の符号化対象画像に対して、第1の参照画像を用いて画像間符号化を行い、第1の符号化済画像を生成する第1符号化工程と、
    前記複数の符号化対象画像のうちの第2の符号化対象画像に対して、前記第1の符号化済画像の局部復号画像を第2の参照画像として用いて前記画像間符号化を行い、第2の符号化済画像を生成する第2符号化工程と、
    前記第2の符号化対象画像の露出値と、前記第2の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行う補正工程と、を備え、
    前記第2符号化工程は、補正が行われた前記第2の符号化対象画像に対して、または補正が行われた前記第2の参照画像を用いて前記画像間符号化を行うことを特徴とする画像符号化方法。
  26. 露出値が異なる複数の画像のそれぞれに対応する複数の符号化データのうちの第1の符号化データに対して画像内復号を行い、第1の復号画像を生成する第1復号工程と、
    前記複数の符号化データのうちの第2の符号化データに対して、前記第1の復号画像を第1の参照画像として用いて画像間復号して、第2の復号画像を生成する第2復号工程と、
    前記第2の符号化データの露出値と、前記第1の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行う補正工程と、を備え、
    前記第2復号工程は、補正が行われた前記第2の符号化データに対して、または補正が行われた前記第1の参照画像を用いて前記画像間復号を行うことを特徴とする画像復号方法。
  27. 請求項26に記載の画像復号方法において、
    前記第2復号工程は、前記複数の符号化データのうちの第3の符号化データに対して、前記第2の復号画像を第2の参照画像として用いて前記画像間復号を行い第3の復号画像を生成し、
    前記補正工程は、前記第3の符号化データの露出値と、前記第2の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行い、
    前記第2復号工程は、補正が行われた前記第3の符号化データに対して、または補正が行われた前記第2の参照画像を用いて画像間復号を行うことを特徴とする画像復号方法。
  28. 露出値が異なる複数の画像のそれぞれに対応する複数の符号化データのうちの第1の符号化データに対して、第1の参照画像を用いて画像間復号を行い、第1の復号画像を生成する第1復号工程と、
    前記複数の符号化データのうちの第2の符号化データに対して、前記第1の符号化データを第2の参照画像として前記画像間復号を行い第2の復号画像を生成する第2復号工程と、
    前記第2の符号化データの露出値と、前記第2の参照画像の露出値とのうちの一方を他方にほぼ一致させる補正を行う補正工程と、を備え、
    前記第2復号工程は、補正が行われた前記第2の符号化データに対して、または補正が行われた前記第2の参照画像を用いて前記画像間復号を行うことを特徴とする画像復号方法。

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