JP2016004252A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 焦点検出用の光電変換素子の動作中に欠陥画素を精度よく検出することを可能にする。
【解決手段】 撮像装置は、撮影光学系を通過した光束を受光する第1の光電変換手段および第2の光電変換手段と、撮影光学系の異なる瞳領域を通過した光束を受光して、一対の像信号を生成する第3の光電変換手段と、第3の光電変換手段に含まれる画素の中から欠陥画素を検出する検出手段とを有する。検出手段は、欠陥画素の検出対象となる第3の光電変換手段の画素に対応する、第1の光電変換手段の画素および第2の光電変換手段の画素からの信号を用いて、それぞれ第1の特徴量および第2の特徴量を算出し、第1の特徴量および第2の特徴量を欠陥画素の判定に用いる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に固体撮像素子の欠陥検出に関するものである。
従来、カメラの自動焦点検出方式として、位相差検出方式が一般的に良く知られている。位相差検出方式では、撮影レンズの異なる射出瞳領域を通過した被写体からの光束をAFセンサの一対のラインセンサ上に結像させる。そして、一対のラインセンサで光電変換して得られた一対の被写体像の相対位置を演算し、撮影レンズのデフォーカス量を検出する(AF演算)。
このような焦点検出装置では、近年、複数の被写体に対してデフォーカス量を検出する多点化や、高解像化のために、AF演算に用いる像信号を取得するための光電変換部が増加傾向にある。一方、光電変換部の増加に伴い、製造上の欠陥を完全に防ぐことがより困難になる。
例えば、特許文献1では、光電変換素子の暗電流に起因する固定パターンノイズを予め製造工程で記憶しておき、動作時に固定パターンノイズを除去する技術が開示されている。また、特許文献2では、予め製造工程などでチェックされた欠陥画素の情報を基に、欠陥のある光電変換素子からの信号を除外して焦点検出用の信号とする技術が開示されている。
特開2007−333801号公報 特開2001−177756号公報
しかしながら、上述の特許文献1及び2では、製造工程などのチェック後に画素に欠陥が発生した場合、欠陥のある画素からの信号を補正または除外することができず、精度の高いAF演算をすることができない。
上記課題に鑑みて、本発明は、焦点検出用の光電変換素子の動作中に欠陥画素を精度よく検出することを可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮影光学系を通過した光束を受光する第1の光電変換手段および第2の光電変換手段と、前記撮影光学系の異なる瞳領域を通過した光束を受光して、一対の像信号を生成する第3の光電変換手段と、前記第3の光電変換手段に含まれる画素の中から欠陥画素を検出する検出手段とを有し、前記検出手段は、欠陥画素の検出対象となる前記第3の光電変換手段の画素に対応する、前記第1の光電変換手段の画素および前記第2の光電変換手段の画素からの信号を用いて、それぞれ第1の特徴量および第2の特徴量を算出し、前記第1の特徴量および前記第2の特徴量を欠陥画素の判定に用いることを特徴とする。
本発明によれば、焦点検出用の光電変換素子の動作中に欠陥画素を精度よく検出することが可能になる。
本発明の実施例に係わるカメラの構成図。 カメラにおける光学系の構成図。 焦点検出装置の光学構成図。 ラインセンサの配置を示す図。 AFセンサと撮像センサとAEセンサの関係を示す図。 本発明の実施例に係わるカメラの撮影動作のフローチャート。 本発明の実施例に係わるAFセンサ欠陥画素検出のフローチャート。 AFセンサ欠陥画素検出における撮像センサとAEセンサの特徴量抽出領域を示す図。 欠陥画素検出最終判定のフローチャート。 被写体の輝度、欠陥画素と欠陥画素検出のための閾値の関係を示す図。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態にかかわる撮像装置の概略構成を示すブロック図である。以下、図1を参照して、本実施例における撮像装置としてのデジタルカメラについて説明する。
カメラ用マイクロコンピュータ(以下、CPU)100には、カメラの各種操作用のスイッチ群214を検知するための信号入力回路204、AFセンサ101、撮像センサ206、AEセンサ207が接続されている。また、シャッタマグネット218a及び218bを制御するためのシャッタ制御回路208もCPU100に接続されている。また、レンズ通信回路205を介して撮影レンズ300(図2参照)と信号215の伝送がなされ、焦点位置や絞りの制御を行う。カメラの動作はスイッチ群214の設定により決定される。CPU100内には、カメラ動作を制御するためのプログラムを格納したROM、変数を記憶するためのRAM、種々のパラメータを記憶するためのEEPROM(電気的消去、書き込み可能メモリ)などの記憶回路209が内蔵されている。
AFセンサ(第3の光電変換手段)101は、撮影光学系としての撮影レンズ300の異なる瞳領域を通過した光束をそれぞれ受光するラインセンサ対を備えて構成される。CPU100は、ラインセンサで生成された像信号(被写体のコントラスト分布)からデフォーカス量を検出し、撮影レンズ300の焦点位置を制御する。
また、CPU100は、AEセンサ(第2の光電変換手段)207の出力に基づいて、被写体の輝度を検出し、輝度信号に基づいて撮影レンズ300の絞り値やシャッタスピードを決定する。そして、CPU100は、レンズ通信回路205を介して絞り値を制御し、またシャッタ制御回路208を介してシャッタマグネット218a及び218bの通電時間を調節することでシャッタスピードを制御(露出制御)する。さらに、CPU100は、撮像センサ(撮像素子、第1の光電変換手段)206を制御することで撮影動作を行う。撮像センサ206は、撮影レンズ300を介して入射した被写体からの光束を光電変換して画像信号を生成する。
次に、図2を参照して、カメラの光学構成について説明する。撮影レンズ300を介して入射した被写体からの光束の大部分は、クイックリターンミラー305で上方に反射され、ファインダスクリーン303上に被写体像として結像される。ユーザーはこの像をペンタプリズム301、接眼レンズ302を介して観察することができる。ペンタプリズムに入射した光束の一部は、光学フィルタ312と結像レンズ313を介してAEセンサ207上に結像される。この被写体像を光電変換して得られる像信号を処理することで、被写体輝度を測定することができる。
撮影光束の一部はクイックリターンミラー305を透過し、後方のサブミラー306で下方へ曲げられて、視野マスク307、フィールドレンズ311、絞り308、二次結像レンズ309を経てAFセンサ101上に結像される。この被写体像を光電変換して得られる像信号を処理することで、撮影レンズ300の焦点状態を検出することができる。撮影に際しては、クイックリターンミラー305が跳ね上がり、全光束が撮像センサ206上に結像され、被写体像の露光が行われる。
本実施例のカメラにおける焦点検出装置(図2において、視野マスク307から二次結像レンズ309までの光学系およびAFセンサ101から構成される)での焦点検出方式は、周知の位相差検出方式である。そして、画面内の異なる複数の領域の焦点状態を検出することが可能である。
焦点検出に関わる光学系の詳細な構成を、図3に示す。撮影レンズ300を通過した被写体からの光束は、サブミラー306(図2参照)で反射され、撮像面と共役な面上にある視野マスク307の近傍に一旦結像する。図3では、サブミラー306で反射され、折り返された光路を展開して示している。視野マスク307は、画面内の焦点検出領域(以下、AF枠とも記す)以外の余分な光を遮光するための部材である。
フィールドレンズ311は、絞り308の各開口部を撮影レンズ300の射出瞳付近に結像する作用を有している。絞り308の後方には二次結像レンズ309が配置されており、一対2つのレンズから構成され、それぞれのレンズは絞り308の各開口部に対応している。視野マスク307、フィールドレンズ311、絞り308、二次結像レンズ309を通過した各光束は、AFセンサ101上に配置されたラインセンサに結像する。
図4は、AFセンサ101におけるラインセンサの配置の一部を示す図である。ラインセンサ102−Aと102−Bは、それぞれm個の画素をライン上に配置して構成され、二次結像レンズ309により対の関係になっており、ラインセンサ102を構成する。ラインセンサ102は、撮影レンズ300の異なる瞳領域を通過した光を受光する一対のラインセンサであり、一対のラインセンサから出力される2つの信号像の位相差を検出することにより、デフォーカス量が検出される。
AFセンサ101上のラインセンサ対は、カメラのファインダー上に表示されているAF枠に対応する数が配置されているが、ここでは簡略化して一対のラインセンサのみを図示している。ラインセンサ102−Aからの信号をA像、ラインセンサ102−Bからの信号をB像とする。
AFセンサ101と撮像センサ206とAEセンサ207の関係について、図5を参照しながら説明する。図5(a)は、AFセンサ101のラインセンサ102−Aとラインセンサ102−BとAEセンサの受光領域を、撮像センサ206上に投影した図である。ファインダー内に表示されるAF枠に対し、AF光学系を介することにより、ラインセンサ102−Aと102−Bには、合焦時には同じ被写体像が結像している。
ここで、撮像センサの画素サイズを7.3um、AFセンサの1画素のサイズを16um×140um、AEセンサの1画素のサイズを5um×5umとする。AF光学系は0.2倍の結像倍率を有しており、撮像センサ面において、80um×700umの領域がAFセンサの1画素に投影される(図5(b))。AE光学系は0.077倍の結像倍率を有しており、撮像センサ面上の64.9um×64.9umの領域がAEセンサの1画素に投影される(図5(c))。
以上のように構成されたカメラの動作を、図6のフローチャートに基づいて詳細に説明する。まず、ステップS600において、レリーズボタンが第一のストロークまで押し込まれるとONするスイッチSW1の状態をチェックする。スイッチSW1がオンになるとステップS601へと進み、CPU100は、AF動作及びAE動作を行う。ここでのAF動作とは、AFセンサ101の信号蓄積制御、AF演算、レンズ駆動であり、AE動作とは、AEセンサ207の信号蓄積制御、AE演算である。
次に、ステップS602において、レリーズボタンが第二のストロークまで押し込まれたときにONするスイッチSW2の状態を監視する。スイッチSW2がオンとなるとステップS603へと進み、CPU100は、クイックリターンミラー305の跳ね上げ動作(ミラーアップ)と、撮影レンズの絞り制御を行う。
ステップS604では、CPU100は、シャッタと撮像センサを制御することにより、撮像センサの露光動作を行う。
ステップS605では、CPU100は、クイックリターンミラー305を元の位置に戻し(ミラーダウン)、撮影レンズ300の絞りを開放状態へと制御する。
ステップS606では、CPU100は、AFセンサ101の露光時刻(露光タイミング)TAFと、撮像センサ206の露光時刻TCMOSとAEセンサ207の露光時刻TAEを比較する。精度の高いAF及びAEのために、ステップS601におけるAF動作中のAFセンサの露光とAE動作中のAEセンサの露光は、それぞれ複数回行われる場合がある。この場合は、AF作及びAE動作における最後の露光時刻を使用する。また、ここでの露光時刻は、それぞれのセンサの露光開始時刻と露光終了時刻を平均した時刻を使用する。
それぞれの露光時刻の差は、AEロックやAFロック動作、シャッタスピードなどによって生じる。露光時刻の差が大きい場合は、それぞれのセンサの露光において異なる被写体像が結像している可能性がある。AFセンサ101の露光時刻TAFに対するそれぞれの露光時刻差が所定の閾値TH_TIME以上(所定値以上)の場合は、それぞれのセンサ像信号がAFセンサ101の欠陥画素検出に対して信頼性がないものと判断する。そこで、ステップS607のAFセンサ101の欠陥画素検出処理をスキップして、本フローを終了する。このように、上記露光時刻差が大きい場合は、欠陥画素の検出を制限する。AFセンサ101の露光時刻TAFに対するそれぞれの露光時刻差が所定の閾値TH_TIMEよりも小さい場合は、ステップS607へと進む。ステップS607では、AFセンサ101の欠陥画素検出動作を行う。
図7は、図6のステップS607における欠陥画素検出処理のサブルーチンを示している。ステップS700からステップS702では、欠陥画素検出の対象画素を隣接画素と比較することにより、対象画素が欠陥画素候補であるか否かを判定する。ステップS703からS707では、対となるラインセンサの信号、撮像センサ206の信号、AEセンサ207の信号に基づき、欠陥画素候補に対する欠陥画素判定が誤検出か否かを判定し、誤判定でない場合は欠陥画素候補を欠陥画素とする処理を行う。
以下に、図7のフローにおける各ステップでの動作を説明する。ここでは、ラインセンサ102−AからのA像信号についてのフローを示すが、ラインセンサ102−BからのB像信号についても同様の処理が行われる。
欠陥画素の検出対象となる画素の信号をラインセンサ102−Aのn番目の画素信号DATA_Anとし、その隣接画素の信号をDATA_An−1、DATA_An+1とする。また、B像におけるDATA_Anに対応するラインセンサ102−Bの画素は、n番目の画素信号のDATA_Bnである。合焦時には、DATA_AnとDATA_Bnは同じ被写体像から得られる信号を出力する。
ここで扱う信号は、予め製造工程などでチェックされた欠陥画素情報、固定パターンノイズ情報を用いて補正した信号である。補正した信号を用いて欠陥画素検出を行うことにより、製造工程でのチェック後に発生した欠陥を検知することができる。
ステップS700では、CPU100は、下記式(1)により、対象画素の隣接画素の平均値AVE_Aを算出する。
AVE_A=(DATA_An−1+DATA_An+1)/2 (1)
続いて、ステップS701では、CPU100は、AVE_Aと対象画素信号の差分DIFを算出する。ステップS702では、CPU100は、DIFの絶対値と閾値TH_SIG1と比較する。ここでの閾値TH_SIG1は正の値である。信号の差分DIFの絶対値が閾値TH_SIG1よりも大きい場合は、対象画素を欠陥画素候補とみなしステップS703へと進む。一方、信号の差分の絶対値が閾値TH_SIG1以下の場合は、対象画素を正常画素とみなし、対象画素の欠陥画素検出処理を終了する。この処理は、ラインセンサ102−Aの2番目の画素(n=2)からm−1番目の画素(n=m−1)とまでを対象画素として、同様に繰り返される。
ここで、ラインセンサ102−Aの両端画素である1番目の画素(n=1)とm番目の画素(n=m)は、欠陥画素候補検出専用の画素とし、欠陥画素候補検出の対象とはしない。また、これらの画素に対して欠陥画素検出は行われないため、AF演算には用いない。
ステップS700からステップS702の欠陥画素候補検出工程では、隣接画素信号を用いて対象画素の特異性を検出し、その画素を欠陥画素候補としている。しかしながら、被写体像に点光源が含まれている場合は、正常画素と欠陥画素の区別がつかない。そこで、ステップS703以降の誤検出判定工程へ移行する。
ステップS703では、CPU100は、欠陥画素候補の信号と、欠陥画素候補と対になる画素の信号を比較する。ここでは、欠陥画素候補信号DATA_Anと欠陥画素候補信号に対応する信号DATA_Bnの差分の絶対値が閾値TH_SIG1より大きいか否かを判定する。両信号の差分の絶対値が閾値TH_SIG1以下(第1の閾値以下)の場合は、A像の信号とB像の信号がほぼ一致しているとして、欠陥画素候補検出工程での結果を誤検出とみなして注目画素の欠陥画素検出を終了する。両信号の差分の絶対値が閾値TH_SIG1よりも大きい場合はステップS704へと進む。
ステップS704では、CPU100は、撮像センサ206とAEセンサ207の信号を用いて、被写体像における欠陥候補画素が対応する領域の特徴量を算出する。
図8(a)は、撮像センサ206上におけるAFセンサ101の欠陥画素候補画素が対応する領域と、特徴量を抽出する領域の関係を示している。AFセンサ101と撮像センサ206の位置関係の組立誤差、デフォーカス量による像ずれ等を考慮して、特徴量抽出領域は、AFセンサ101の画素が対応する領域に対して広く設定されている。ここでは、AFセンサ101の画素が対応する領域に対して、上下左右に10画素分だけ領域を拡張している。
図8(b)は、AEセンサ207上におけるAFセンサ101の欠陥画素候補画素が対応する領域と、特徴量を抽出する領域の関係を示している。上述した理由の通り、特徴量抽出領域は、AFセンサ101の画素が対応する領域に対して広く設定されている。
ここで抽出する特徴量は、特徴量抽出領域内の輝度情報とコントラスト情報の少なくとも一方を含む。輝度情報は、特徴量抽出領域内に含まれる画素信号を合成して算出する。コントラスト情報は、特徴量抽出領域内の画素の輝度変化から算出する。
ステップS705では、CPU100は、ステップS704で得られた撮像センサ206及びAEセンサ207の特徴量を比較する。撮像センサ206及びAEセンサ207から得られた特徴量が異なる(差分が所定量より大きい)場合、以降の欠陥画素候補誤検出判定の信頼性がないものとして、欠陥画素検出動作を終了する。撮像センサ206及びAEセンサ207から得られた特徴量が一致する(差分が所定量以下)場合、ステップS706に進む。
ステップS706では、CPU100は、ステップS704で得られた特徴量の内、コントラスト情報を用いて、欠陥画素が対応する領域が平坦部であるか否かの判定を行う。撮像センサ206及びAEセンサ207の特徴量抽出領域内のコントラストが所定の値より小さい場合は、領域内が平坦であると判定し、コントラストが所定の値より大きい場合は、領域内が平坦でないと判定する。領域内が平坦でない場合、欠陥画素候補の信号は、領域内の輝度変化に反応しているものとし、欠陥画素候補検出工程での結果を誤判定とみなして注目画素の欠陥画素検出処理を終了する。領域内が平坦であると判定された場合は、ステップS707へ進む。
ステップS707では、CPU100は、欠陥画素候補最終判定を行う。図9に欠陥画素候補最終判定処理のサブルーチンを示す。
S900では、図7のステップS702で用いた閾値TH_SIG1に、AFセンサのチップ温度から算出される係数Aを乗じて、閾値TH_SIG2を算出する。AFセンサの光電変換部で生じる暗電流は、チップ温度に対して指数関数的に上昇する。すなわちステップS900では、暗電流が異常に発生するような欠陥画素の検出のための閾値を算出する。AFセンサのチップ温度が大きい場合は、係数Aを大きい値に設定し、AFセンサのチップ温度が小さい場合は、係数Aを小さい値に設定する。
ステップS901では、ステップS900で算出された閾値TH_SIG2に、AFセンサ101の露光時刻TAFと撮像センサ206の露光時刻TCMOSとAEセンサ207の露光時刻TAEから算出される係数Bを乗じる。AFセンサ101の露光時刻TAFに対し、撮像センサ206の露光時刻TCMOSとAEセンサ207の露光時刻TAEの差が大きい場合は、係数Bを大きい値に設定する。すなわち、露光時刻の差分が大きいほど、欠陥画素候補検出の信頼性を落とす。この差分は、AFロック、AEロックによって発生する。
ステップS902では、ステップS901で算出された閾値TH_SIG2に、撮影レンズの撮影時の絞り値から算出される係数Cを乗じる。AF光学系における絞り値と撮影レンズの撮影時の絞り値が異なり、焦点深度が異なる場合は、欠陥画素候補検出の信頼性を落とす。AF光学系の絞り値をF_AFとすると、撮影レンズの絞り値が開放からF_AFに近づくにつれて、係数Cを小さくしていく。撮影レンズの絞り値がF_AFより大きく、撮像光学系の焦点深度がAF光学系の焦点深度より大きくなる領域では、係数C=1とする。なお、閾値TH_SIG2の算出方法は、係数A、B、Cの全てを乗算するものに限定されず、係数A、B、C少なくとも一つを乗じて算出してもよい。
ステップS903、S905では被写体輝度に従って、閾値TH_SIG2の符号を決定する。図10に被写体輝度と欠陥画素の関係を示す。被写体輝度が閾値TH_Lより暗い場合は、白点欠陥画素及び暗電流による欠陥画素を検出するために、閾値TH_SIG2を正の値とする。被写体輝度が閾値TH_Lより明るい場合は、黒点欠陥画素を検出するために、閾値TH_SIG2を負の値とする。
ステップS904、S906、S907では、上記に述べたステップによって算出された閾値TH_SIG2と、欠陥画素候補画素信号と隣接画素信号の差分DIFを比較して、欠陥画素候補画素信号が真に欠陥か否かの判定をする。具体的には、DIFの絶対値がTH_SIG2の絶対値より大きい場合に、真に欠陥画素であると判定する。
ステップS903で被写体輝度が閾値TH_Lより暗いと判定された場合、上述のように閾値TH_SIG2を正の値として、ステップS904に進む。ステップS904では、DIF=欠陥画素候補画素信号の信号レベル−隣接画素信号の信号レベル>閾値TH_SIG2を判定する。DIFが閾値TH_SIG2より大きい場合はステップS907に進み、欠陥画素候補信号DATA_Anが欠陥画素の信号と判定する。一方、DIFが閾値TH_SIG2以下の場合は欠陥画素候補信号DATA_Anが欠陥画素の信号と判定せずに、処理を終了する。
ステップS904で被写体輝度が閾値TH_Lより明るいと判定された場合、ステップS905に進み、上述のように閾値TH_SIG2を負の値とする。そしてステップS906に進み、DIF=欠陥画素候補画素信号の信号レベル−隣接画素信号の信号レベル<閾値TH_SIG2を判定する。DIFが閾値TH_SIG2より小さい場合はステップS907に進み、欠陥画素候補信号DATA_Anが欠陥画素の信号と判定する。一方、DIFが閾値TH_SIG2以上の場合は欠陥画素候補信号DATA_Anが欠陥画素の信号と判定せずに、処理を終了する。
以上のように、本実施例では、欠陥画素検出の対象画素の信号レベルを隣接画素と比較することにより、欠陥画素候補を検出する。さらに、対となるラインセンサの画素信号、AEセンサの信号、撮像センサの信号に基づいて、欠陥画素候補の誤検出判定を行う。すなわち、欠陥画素候補と、欠陥画素候補と被写体像を共有している複数のセンサの画素を比較することにより、ラインセンサの動作中に精度の高い欠陥画素検出を行っている。検出された欠陥画素情報を用いることにより、欠陥画素が製造工程後に発生した場合でも、精度の高い焦点検出演算を行うことができる。
本実施例では、AFセンサのA像とB像、AEセンサ、撮像センサの被写体像を比較しているが、カメラの構成やAEセンサの解像度によっては、AFセンサのA像とB像、撮像センサの被写体像の比較のみとしてもよい。この場合、図6のステップS606、607におけるAEセンサにかかわる処理は省略される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 CPU
101 AFセンサ
206 撮像センサ
207 AEセンサ
300 撮影レンズ

Claims (11)

  1. 撮影光学系を通過した光束を受光する第1の光電変換手段および第2の光電変換手段と、
    前記撮影光学系の異なる瞳領域を通過した光束を受光して、一対の像信号を生成する第3の光電変換手段と、
    前記第3の光電変換手段に含まれる画素の中から欠陥画素を検出する検出手段とを有し、
    前記検出手段は、欠陥画素の検出対象となる前記第3の光電変換手段の画素に対応する、前記第1の光電変換手段の画素および前記第2の光電変換手段の画素からの信号を用いて、それぞれ第1の特徴量および第2の特徴量を算出し、前記第1の特徴量および前記第2の特徴量を欠陥画素の判定に用いることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の特徴量と前記第2の特徴量の差分が所定量より大きい場合、前記検出手段は、前記検出対象の画素を欠陥画素と判定しないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の特徴量と前記第2の特徴量は、被写体像の輝度情報とコントラスト情報の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記検出手段は、前記第3の光電変換手段の露光タイミングと、前記第1の光電変換手段および前記第2の光電変換手段の少なくとも一方の露光タイミングとの差が所定値以上の場合、前記第3の光電変換手段の欠陥画素の検出を制限することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の光電変換手段は、画像信号を生成する撮像素子であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記第2の光電変換手段は、露出制御のための輝度信号を生成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記検出手段は、前記第3の光電変換手段において検出対象となる画素とその隣接する画素との信号レベルの差が第1の閾値より大きい場合、当該検出対象の画素を欠陥画素の候補と判定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記検出手段は、欠陥画素の候補と判定した前記検出対象の画素から出力される前記一対の像信号の差分が前記第1の閾値以下の場合、当該検出対象の画素を欠陥画素と判定しないことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記検出手段は、前記第1の閾値に所定の係数を乗じることで第2の閾値を算出し、欠陥画素の候補と判定した前記検出対象の画素とその隣接する画素との信号レベルの差の絶対値が前記第2の閾値の絶対値より大きい場合、当該検出対象の画素を欠陥画素と判定することを特徴とする請求項7または8に記載の撮像装置。
  10. 前記第2の閾値は、前記第3の光電変換手段の温度、前記第1の光電変換手段および前記第2の光電変換手段の露光タイミングと前記第3の光電変換手段の露光タイミングとの差分、前記撮影光学系の絞り値の少なくとも一つを用いて算出されることを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  11. 撮影光学系を通過した光束を受光する第1の光電変換手段および第2の光電変換手段と、前記撮影光学系の異なる瞳領域を通過した光束を受光して、一対の像信号を生成する第3の光電変換手段とを有する撮像装置の制御方法であって、
    前記第3の光電変換手段に含まれる画素の中から欠陥画素を検出する検出ステップを有し、
    前記検出ステップにおいて、欠陥画素の検出対象となる前記第3の光電変換手段の画素に対応する、前記第1の光電変換手段の画素および前記第2の光電変換手段の画素からの信号を用いて、それぞれ第1の特徴量および第2の特徴量を算出し、前記第1の特徴量および前記第2の特徴量を欠陥画素の判定に用いることを特徴とする撮像装置の制御方法。
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