JP2016004159A - 画像表示装置、画像表示装置の制御方法、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の画像表示装置は、表示対象画像データを取得する第1取得手段と、第1参照データを画像出力装置に要求する要求手段と、要求手段による要求に応じて画像出力装置から出力された第2参照データを取得する第2取得手段と、第2参照データのデータサイズと、第1参照データのデータサイズと、を比較する比較手段と、第2参照データを用いて、表示対象画像データに画像処理を施す画像処理手段と、を有し、要求手段は、第2参照データのデータサイズが第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、第1参照データを画像出力装置に再要求する。
【選択図】図3
Description
Display ID v1.3は、Sink機器からSource機器へ出力するデータの規格である。Display ID v1.3のデータは、Tiled Display Topology Data Blockを有する。Tiled Display Topology Data Blockには、Sink機器の接続構成、Sink機器の画面の位置、等を表すタイル情報を格納することができる。タイル情報を使用することにより、Source機器は、Tiled Displayに必要な情報(Sink機器の接続構成、Sink機器の表示領域の位置、等)を容易に把握することができる。そして、Source機器は、複数のSink機器のそれぞれに対して、そのSink機器の表示領域に表示すべき画像を表す画像データを容易に生成して出力することができる。
また、Tiled Displayでは、複数の画面がタイル状に並べられ、画面の領域が表示領域として使用されることがある。そして、そのような場合には、Sink機器の表示領域(Sink機器の画面の領域)を囲む枠部材が存在することがある。そして、タイル情報として、枠部材(ベゼル)のサイズをさらに表す情報を使用することもできる。そのようなタイル情報を用いれば、Source機器は、枠部材のサイズを容易に把握することができる。そして、Source機器は、表示領域間で枠部材の分だけ画像が間延びしないように、Sink機器に出力する画像データを容易に調整することができる。
このような画質劣化を抑制するための技術は、例えば、特許文献2に開示されている。特許文献2に開示の技術では、元画像を領域分割して得られる分割画像に画像処理を施す際に、糊代画像データが取得され、糊代画像データを用いて画像処理が実行される。糊代画像データは、糊代画像を表す画像データである。糊代画像は、元画像において分割画像
に隣接する領域である糊代領域に表示すべき画像である。糊代画像データは、“参照データ”と呼ぶこともできる。
特許文献2に開示の上記技術は、例えば、画像の境界を正確に表示する必要がある画像表示装置で用いられることが想定されている。具体的には、特許文献2に開示の上記技術は、グラフィック制作、印刷出版物製作、製品試作で用いられることが想定されている。
図20の例では、元画像1900を破線で領域分割することにより2つの表示対象画像1901,1902が得られている。具体的には、元画像1900を左右に領域分割することにより2つの表示対象画像1901,1902が得られている。表示対象画像1902は、元画像1900において表示対象画像1901の右側に隣接する。
同様に、表示対象画像1902を表示する画像表示装置Bには、表示対象画像1902の左側に糊代画像1904が付加された画像が入力される。糊代画像1904は、画像表示装置Bに入力されなかった表示対象画像1901の右端から左側に所定画素数分の画像である。そして、画像表示装置Bでは、表示対象画像1902の左端部に画像処理を施す際に、糊代画像1904が使用される。
そして、参照データが取得されていないにも拘らず参照データを使用する画像処理を実行してしまうと、不適切な画像処理結果が得られてしまう。同様に、想定している参照データと異なる参照データを用いて画像処理を実行してしまうと、不適切な画像処理結果が得られてしまう。その結果、画質劣化を低減できなかったり、画質劣化が増大したりしてしまう。
より確実に取得でき、ひいては適切な画像処理結果をより確実に得ることができる技術を提供することを目的とする。
タイル状に並んだ複数の表示領域のうちの1つである自表示領域に画像を表示する画像表示装置であって、
前記自表示領域に表示すべき画像を表す表示対象画像データを取得する第1取得手段と、
画像処理を実行する際に参照される領域であり、且つ、前記自表示領域の外側の領域である、参照領域に表示すべき画像の特徴を表す第1参照データを画像出力装置に要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に応じて前記画像出力装置から出力された第2参照データを取得する第2取得手段と、
前記第2参照データのデータサイズと、前記第1参照データのデータサイズと、を比較する比較手段と、
前記第2参照データを用いて、前記表示対象画像データに前記画像処理を施す画像処理手段と、
を有し、
前記要求手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、前記第1参照データを前記画像出力装置に再要求する
ことを特徴とする画像表示装置である。
タイル状に並んだ複数の表示領域のうちの1つである自表示領域に画像を表示する画像表示装置の制御方法であって、
前記自表示領域に表示すべき画像を表す表示対象画像データを取得する第1取得ステップと、
画像処理を実行する際に参照される領域であり、且つ、前記自表示領域の外側の領域である、参照領域に表示すべき画像の特徴を表す第1参照データを画像出力装置に要求する要求ステップと、
前記要求ステップで行われた要求に応じて前記画像出力装置から出力された第2参照データを取得する第2取得ステップと、
前記第2参照データのデータサイズと、前記第1参照データのデータサイズと、を比較する比較ステップと、
前記第2参照データを用いて、前記表示対象画像データに前記画像処理を施す画像処理ステップと、
を有し、
前記要求ステップでは、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、前記第1参照データを前記画像出力装置に再要求する
ことを特徴とする画像表示装置の制御方法である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例1に係る画像表示装置及びその制御方法について説明する。
図1に示すように、Tiled Displayは、Source機器と、複数のSink機器と、を有する。Source機器は、Sink機器にデータ(画像データ、画像データに関する付加データ、等)を出力する画像出力装置であり、Sink機器は、表示領域(自表示領域)に画像を表示する画像表示装置である。Source機器としては、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)を使用することができる。Sink機器としては、例えば、液晶表示装置、有機EL表示装置、プラズマ表示装置、等を使用することができる。
Tiled Displayは、Source機器とSink機器がSingle Streamで互いに接続されたstar型構成を有する。
Source機器とSink機器との接続には、Display Port規格のケーブルが使用されている。
なお、Source機器とSink機器との接続に使用するケーブルは、Display Port規格のケーブルに限らない。画像データ、画像データに関する付加データを伝送可能なケーブルであれば、どのような規格のケーブルが使用されてもよい。また、Source機器が無線でSink機器に接続されていてもよい。
なお、本実施例に係るマルチディスプレイシステムは、Tiled Displayに
限らない。
図2に示すように、画像表示システムでは、複数の表示領域がタイル状に並んでいる。図2には、2行2列の4つの表示領域が示されている。具体的には、画像表示システムが2行2列の4つの画面(4つの画像表示装置A〜Dの画面)を有しており、画面の領域が表示領域として使用される。また、図2において、表示領域(画面)のサイズは、水平方向1920画素×垂直方向1080画素であり、4つの画面を組み合わせた合成画面のサイズは、水平方向3840画素×垂直方向2160画素である。
画像表示装置は、複数の表示領域のうちの1つである自表示領域に画像を表示する。図2の例では、1行1列目の表示領域が画像表示装置Aの自表示領域であり、1行2列目の表示領域が画像表示装置Bの自表示領域であり、2行1列目の表示領域が画像表示装置Cの自表示領域であり、2行2列目の表示領域が画像表示装置Dの自表示領域である。
なお、本実施例では、複数の画面がタイル状に並べられ、画面の領域が表示領域として使用される例を説明するが、これに限らない。例えば、画像表示システムが1つの画面を有しており、複数の表示領域が当該画面の領域を構成していてもよい。
なお、表示領域の数は4つより多くても少なくてもよい。
なお、複数の表示領域の配置は上記配置に限らない。例えば、複数の表示領域が1方向に並べられていてもよい。
そこで、本実施例では、画像表示装置Aは、表示対象画像データだけでなく、第1参照データを画像出力装置に要求する。そして、画像表示装置Aは、第1参照データを用いた画像処理を、表示対象画像データに施す。第1参照データは、参照領域に表示すべき画像の特徴を表すデータである。参照領域は、画像処理を実行する際に参照される領域であり、且つ、自表示領域の外側の領域である。本実施例では、参照領域が糊代領域である場合の例を説明する。糊代領域は、自表示領域に隣接する表示領域の一部の領域であり、且つ、自表示領域に隣接する領域である
なお、参照領域は糊代領域に限らない。例えば、参照領域は、自表示領域に隣接する表示領域全体であってもよいし、自表示領域から離れた領域であってもよい。
図3に示すように、画像表示装置301は、データ入力部302、初期糊代情報記憶部303、タイル情報記憶部304、フォーマット通知部305、糊代比較部306、画像処理設定部307、エラー処理部308、変更糊代情報記憶部309、エラー通知部310、画像処理部311、糊代除去部312、表示部313、制御部314、等を有する。
取得した入力データを糊代比較部306に出力する。入力データは、表示対象画像データと、第1参照データの要求に応じて出力された第2参照データと、を含むデータである。第1参照データは、画像表示装置301で想定されている糊代領域に表示すべき画像の特徴を表すデータであるため、“想定糊代データ”と言うこともできる。第2参照データは、第1糊代データとして画像出力装置から取得されたデータであるため、“取得糊代データ”と言うこともできる。ここで、“画像の特徴”とは、画像そのもの、画像の輝度、画像の色、等である。画像の輝度は、輝度値の、ヒストグラム、平均値、最大値、最小値、中間値、最頻値、等である。画像の輝度は、各画素の輝度値であってもよい。画像の色は、色度の、ヒストグラム、平均値、最大値、最小値、中間値、最頻値、等である。画像の色は、各画素の色度であってもよい。
なお、表示対象画像データを取得する処理(第1取得処理)と第2参照データを取得する処理(第2取得処理)とは、互いに異なる機能部によって実行されてもよい。
Data Blockに新たに追加された情報“Tile 糊代 Information”である。糊代情報は、例えば、糊代領域の位置の情報、糊代領域のサイズの情報、等を含む。糊代領域の位置は、タイル情報記憶部304が記憶するタイル情報に基づいて自動的に決定される。換言すれば、自表示領域のどの辺(上辺/下辺/左辺/右辺)に隣接する糊代領域を設定すべきかは、タイル情報に基づいて自動的に決定される。
なお、糊代領域のサイズの初期値は、メーカー等によって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザが変更可能な値であってもよい。
なお、糊代情報は、画像処理で使用する特徴(糊代領域に表示すべき画像の特徴)の種類の情報をさらに含んでいてもよい。特徴の種類は、例えば、輝度値、色度値、画素値、等である。
なお、表示対象画像データを要求する処理と想定糊代データを要求する処理とは、互いに異なる機能部によって実行されてもよい。
れる。そして、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズと一致する場合に、糊代比較部306は、取得糊代データが想定糊代データであると判断する。また、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズと異なる場合に、糊代比較部306は、取得糊代データが想定糊代データではないと判断する。その後、糊代比較部306は、取得糊代データが想定糊代データであるか否かの判断結果を、画像処理設定部307に出力する。また、糊代比較部306は、入力データを画像処理部311に出力する。
なお、想定糊代データのデータサイズの決定方法は上記方法に限らない。例えば、想定糊代データのデータサイズは、糊代領域のサイズと、糊代領域に表示すべき画像の特徴の種類と、を考慮して決定されてもよい。
また、画像処理設定部307は、取得糊代データが想定糊代データでないと判断された場合に、糊代比較部306の判断結果に応じて画像処理設定情報を更新(変更)することがある。それにより、詳細は後述するが、画像処理設定情報が変更されることにより、糊代領域のサイズが変更される。
また、エラー処理部308は、前回と同じ想定糊代データを再要求した回数をカウントする。具体的には、エラー処理部308は、前回と同じ糊代情報を画像出力装置に再通知した回数をカウントする。
なお、変更糊代情報を生成する処理と、再要求(再通知)の回数をカウントする処理と、は互いに異なる機能部によって実行されてもよい。
なお、Display ID(初期糊代情報)の通知に応じて画像出力装置から出力された表示対象画像データを画像表示装置301が記憶している場合には、画像出力装置は、変更糊代情報の通知に応じて表示対象画像データを出力しなくてもよい。例えば、画像出力装置は、変更糊代情報が通知された場合に、変更糊代情報とタイル情報に基づいて取得糊代データを生成し、取得糊代データを出力してもよい。
なお、初期糊代情報を通知する処理と変更糊代情報を通知する処理とは、同じ機能部によって実行されてもよい。
そして、画像処理部311は、処理データ(画像処理後の入力データ)を糊代除去部312に出力する。
なお、表示対象画像データにのみ画像処理が施されてもよいし、表示対象画像データと取得糊代データの両方に画像処理が施されてもよい。
なお、表示対象画像データと取得糊代データとが個別に取得される場合には、処理データとして処理画像データが生成されるため、糊代除去部312は不要となる。
制御部314は、画像表示装置301の全体的な制御を行う。即ち、制御部314は、上述した各機能部を制御する。
バスライン320は、上述した機能部間でのデータの送受信に使用されるバスラインである。
本実施例では、画像処理部311では、取得糊代データを用いて、表示対象データに複数の画像処理が施される。
図4の例では、画像処理部311は、7つの画像処理A〜Gを実行することができる。
画像処理A〜Fは、例えば、色変換処理、輝度変換処理、補間画素生成処理、エッジ強調処理、ぼかし処理、等である。
画像処理Gは、黒色の画像を表す画像データを補正画像データとして得るための画像処理(ミュート処理)である。
本実施例では、画像処理設定情報の初期情報として、画像処理A〜Fの実行フラグが“有効”であり、且つ、画像処理Gの実行フラグが“無効”である情報が用意されている。実行フラグは、画像処理を実行するか否かの情報である。“有効”は、画像処理を実行することを表し、“無効”は、画像処理を実行しないことを表す。
画像処理Bでは、隣接方向におけるサイズが4画素分の糊代領域に表示すべき画像の特徴を使用することが想定されている。
画像処理Cでは、隣接方向におけるサイズが3画素分の糊代領域に表示すべき画像の特徴を使用することが想定されている。
画像処理Dでは、隣接方向におけるサイズが95画素分の糊代領域に表示すべき画像の特徴を使用することが想定されている。
画像処理Eでは、隣接方向におけるサイズが5画素分の糊代領域に表示すべき画像の特徴を使用することが想定されている。
画像処理Fでは、隣接方向におけるサイズが4画素分の糊代領域に表示すべき画像の特徴を使用することが想定されている。
画像処理Gでは、糊代領域に表示すべき画像の特徴は使用されない。
なお、画像処理部311が実行可能な画像処理の数は7つより多くても少なくてもよい。画像処理部311が実行可能な画像処理は、1つの画像処理(例えば、画像処理A〜Fのいずれか)であってもよい。
なお、画像処理設定情報の初期情報は上記情報に限らない。例えば、画像処理設定情報の初期情報は、全ての画像処理の実行フラグが“無効”である情報であってもよい。
図5の例では、元画像のサイズは、水平方向3840画素×垂直方向2160画素であり、図2に示す画像表示システムの合成画面のサイズと等しい。
画像出力装置は、タイル情報に基づいて元画像データから表示対象画像データを生成する。本実施例では、図2に示すように、画像表示システムは、2行2列の4つの表示領域を有する。そのため、画像出力装置は、元画像の領域が2行2列の4つの画像領域に分割されるように、元画像データを4つの画像データに分割する。4つの画像データのそれぞれのサイズは、水平方向1920画素×垂直方向1080画素である。そして、画像表示装置301(画像表示装置A)の表示領域は1行1列目の表示領域である。そのため、画像出力装置は、上記4つの画像データのうち、1行1列目の画像領域に対応する画像データを、画像表示装置301の表示対象画像データとして選択する。
具体的には、図6に示すように、第1データ、第2データ、及び、ダミーデータ、を含むデータが、画像表示装置301の取得糊代データとして生成される。
第1データは、水平方向1920画素×垂直方向1080画素の表示対象画像データの下側に隣接する糊代領域に表示すべき画像の特徴を表すデータであり、水平方向1920画素×垂直方向115画素分のデータである。
第2データは、表示対象画像データの右側に隣接する糊代領域に表示すべき画像の特徴を表すデータであり、水平方向115画素×垂直方向1080画素分のデータである。
ダミーデータは、入力データの全画素からなる領域が矩形領域となるように用意されたデータであり、水平方向115画素×垂直方向115画素分のデータである。
なお、本実施例では、元画像のサイズが画像表示システムの合成画面のサイズと等しい場合の例を説明するが、元画像のサイズが画像表示システムの合成画面のサイズと異なっていてもよい。その場合には、画像のサイズを変更するスケーリング処理が適宜実行されればよい。
なお、本実施例では、取得糊代データが画素単位の特徴値を有し、画像処理で画素単位の特徴値が使用される例を説明したが、これに限らない。例えば、画像処理では、複数の画素を含む画素群単位の特徴値(複数の画素の特徴値の平均値、最頻値、最大値、最小値、中間値、等)が使用されてもよい。そして、取得糊代データは、画素群単位の特徴値を有していてもよい。取得画像データは、画素単位の特徴値を使用する画像処理の特徴値として画素単位の特徴値を有し、画素群単位の特徴値を使用する画像処理の特徴値として画素群単位の特徴値を有していてもよい。
なお、本実施例では、取得糊代データが、複数の画像処理で使用される特徴を個別に表すデータである例を説明したが、これに限らない。例えば、複数の画像処理で同じ種類の特徴が使用される場合には、糊代領域のサイズが最も大きい画像処理で使用される特徴を表す取得糊代データが生成されればよい。糊代領域のサイズが最も大きい画像処理以外の画像処理で使用される特徴は、糊代領域のサイズが最も大きい画像処理で使用される特徴から取得することができる。
図7に示すように、Tiled Display Topology Data Block701は、タイル情報702と初期糊代情報703を含む。
Topology、Tile Location、及び、Tile Size、Tile Bezel Infomatonを含む。
接続型情報は、Tiled Displayの接続型が「非独立型」であるか「独立型」であるかを表す情報である。「非独立型」のTiled Displayは、1つの画面を有し、且つ、複数の表示領域がタイル状に並べられた画像表示システムである。「独立型」のTiled Displayは、複数の画面がタイル状に並べられた画像表示システムである。本実施例では、図1に示すように、複数の画像表示装置が互いに物理的に分離された「独立型」のTiled Displayが使用される。そのため、図7では、接続型情報として「独立型」が設定されている。
ベゼル有無情報は、表示領域を囲むベゼルが存在するか否かを表す情報である。本実施例では、図2に示すように、ベゼルは存在しない。そのため、図7では、ベゼル有無情報として「ベゼル無し」が設定されている。
Top 糊代 Sizeは、自表示領域の上側に隣接する糊代領域に表示すべき画像の特徴データのサイズ(垂直方向の画素数)を表す情報である。本実施例では、図2に示すように、自表示領域の上側に隣接する表示領域は存在しない。そのため、図7の例では、Top 糊代 Sizeとして0が設定されている。
Bottom 糊代 Sizeは、自表示領域の下側に隣接する糊代領域に表示すべき画像の特徴データのサイズ(垂直方向の画素数)を表す情報である。本実施例では、図2に示すように、自表示領域の下側に隣接する表示領域が存在する。そして、画像処理設定情報の初期情報では、画像処理A〜Fの実行フラグは“有効”である。そのため、図7の例では、Bottom 糊代 Sizeとして115が設定されている。
Right 糊代 Sizeは、自表示領域の右側に隣接する糊代領域に表示すべき画像の特徴データのサイズ(水平方向の画素数)を表す情報である。本実施例では、図2に示すように、自表示領域の右側に隣接する表示領域が存在する。そして、画像処理設定情報の初期情報では、画像処理A〜Fの実行フラグは“有効”である。そのため、図7の例では、Right 糊代 Sizeとして115が設定されている。
Left 糊代 Sizeは、自表示領域の左側に隣接する糊代領域に表示すべき画像の特徴データのサイズ(水平方向の画素数)を表す情報である。本実施例では、図2に示すように、自表示領域の左側に隣接する表示領域は存在しない。そのため、図7の例では、Left 糊代 Sizeとして0が設定されている。
図8を用いて、想定糊代データと同じ取得糊代データが取得された場合の例を説明する。
また、取得領域のサイズが想定領域のサイズと異なる場合に、糊代比較部306は、取得糊代データが想定糊代データではないと判断する(S803:No)。そして、S805に処理が進められる。
ここでは、想定糊代データと同じ取得糊代データが取得されたため、S804に処理が進められる。
なお、本実施例では、取得糊代データのデータサイズと想定糊代データのデータサイズとが間接的に比較される例を説明したが、これに限らない。例えば、表示対象画像データと取得糊代データが個別に取得される場合には、取得糊代データのデータサイズと想定糊代データのデータサイズとが直接比較されてもよい。
図9は、画像処理設定情報の初期情報の一例を示す図である。
図9の例では、画像処理設定情報は、実行フラグと処理モードを含む。実行フラグは、画像処理を実行するか否かの情報である。処理モードは、画像処理の動作の情報である。
図9に示すように、画像処理設定情報の初期情報では、画像処理A〜Fの実行フラグが“有効”であり、且つ、画像処理Gの実行フラグが“無効”である。
そして、画像処理設定情報の初期情報では、画像処理A〜Fの処理モードは、“糊代使用モード”である。“糊代使用モード”は、取得糊代データが使用される処理モードである。
そのため、画像処理設定情報の初期情報が設定されている場合には、取得糊代データを用いて画像処理A〜Fが実行される。
図10は、図8のS805のエラーリカバリ処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下では、初期糊代情報が表すTop 糊代 Sizeが0、Bottom 糊代Sizeが115、Right 糊代 Sizeが115、Left 糊代 Sizeが0である場合の例を説明する。即ち、画像表示装置301が最初に期待する入力データの全画素からなる領域が、水平方向1920画素×垂直方向1080画素の領域を右側及び下側に115画素分だけ拡大した、2035画素×1195画素のサイズを有する領域である場合の例を説明する。また、以下では、最初に取得された入力データの全画素からなる領域のサイズが2031画素×1191画素(<2035画素×1195画素)である場合の例を説明する。
このような状況は、例えば、画像出力装置が有する画像出力用グラフィックカードの最大画像出力サイズ(出力可能なデータの最大画素数)が想定領域のサイズよりも小さい場合に生じる。
S801〜S803の処理は、上述したとおりである。
但し、ここでは、取得領域のサイズが想定領域のサイズよりも小さい。即ち、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも小さい。そのため、糊代比較部306は、取得糊代データが想定糊代データではないと判断する(S803:No)。そして、S805に処理が進められる。
図10を用いて、S805のエラーリカバリ処理について詳しく説明する。
図11に、S1001で設定される画像処理設定情報の一例を示す。
取得糊代データが想定糊代データと異なるにも拘らず、取得糊代データを用いた画像処理を実行してしまうと、想定糊代データを用いた画像処理を行うことができず、不適切な画像処理結果が得られてしまう。その結果、画質が劣化した画像が自表示領域に表示されてしまう。
そこで、S1001では、図11に示すように、画像処理Gの動作フラグを“有効”に書き替えた画像処理設定情報を設定する。それにより、想定糊代データの再要求が行われている期間に黒色の画像を表示することができ、画質が劣化した画像の表示を抑制することができる。
ここでは、カウント値Cntが初期値0であるため、S1003に処理が進められる。
また、カウント値Cntと比較する閾値は、0であってもよい。即ち、エラーリカバリ処理では、S1001の次に常にS1005に処理が進められてもよい。S1001の次に常にS1003に処理が進められてもよい。
ここでは、図11に示すように、画像処理A〜Fの実行フラグが“有効”であり、且つ、画像処理A〜Fの処理モードが“糊代使用モード”である。そのため、変更糊代情報として、初期糊代情報と同じ情報が生成される。
ここでは、想定糊代データの再要求が行われたことを表す情報画像データが生成される。例えば、「糊代データの取得中です。」等のコメントが記載された情報画像を表す情報画像データが生成される。想定糊代データの再要求が行われた場合に、上記情報画像を自表示領域に表示することにより、想定糊代データの再要求が行われたことをユーザに通知することができる。
なお、ユーザへの通知方法は、上記方法に限らない。例えば、自表示領域とは別に設けられた発光素子からの光を用いてユーザへの通知が行われてもよいし、スピーカー等からの音を用いてユーザへの通知が行われてもよい。
なお、ユーザへの通知は行われなくてもよい。
S806〜S808の処理は、上述したとおりである。
但し、ここでは、S1009で生成された合成データに対して、S1001で設定された画像処理設定情報に応じた画像処理を施すことにより、処理データが生成される(S806)。また、画像処理Gは、情報画像が重畳された領域には施されない。そして、処理データから取得糊代データを除去することにより、黒色の画像を表す画像上に情報画像が重畳された合成画像を表す処理画像データが生成される(S807)。その後、図13に示すように、黒色の画像を表す画像上に情報画像が重畳された合成画像が自表示領域に表示される(S808)。
S802とS803の処理は、上述したとおりである。
但し、ここでも、取得領域のサイズが想定領域のサイズよりも小さく、S805(S1
001)に処理が進められたとする。
S1001とS1002の処理は、上述したとおりである。
但し、ここでは、カウント値Cntが1(=閾値)であるため、S1005に処理が進められる。
ここでは、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも小さいため、糊代領域のサイズが縮小される。それにより、想定糊代データのデータサイズが低減される。具体的には、複数の画像処理に対応する複数の糊代領域の少なくともいずれかのサイズが0に縮小される。本実施例では、画像処理A〜Fの処理モードが順番に“代替糊代使用モード”に変更される。処理モードを“代替糊代使用モード”に変更することにより、糊代領域のサイズが0に変更される。図14に、変更後の画像処理設定情報の一例を示す。
上述したように、カウント値Cntが閾値未満である場合には、S1003に処理が進められる。即ち、カウント値Cntが閾値未満である場合には、S1005の処理は省略される。
なお、処理モードを“代替糊代使用モード”に変更する例を説明したが、これに限らない。例えば、処理モードを“糊代不使用モード”に変更することにより、糊代領域のサイズが0に変更されてもよい。糊代領域のサイズを0に変更する処理モードとして、“代替糊代使用モード”と“糊代不使用モード”とは異なる処理モードが設定可能であってもよい。そして、処理モードを“代替糊代使用モード”と“糊代不使用モード”以外の処理モードに変更することにより、糊代領域のサイズが0に変更されてもよい。その場合には、設定可能な複数の処理モードは、“代替糊代使用モード”と“糊代不使用モード”を含んでいなくてもよい。実行フラグを“無効”に変更することにより、糊代領域のサイズが0に変更されてもよい。
なお、糊代領域のサイズを0に変更する複数の処理モードが設定可能である場合には、当該複数の処理モードのいずれかが変更後の処理モードとして設定されればよい。変更後の処理モードの選択方法は特に限定されない。例えば、ユーザによって変更後の処理モードが選択されてもよい。各処理モードに予め優先度が設定され、優先度が最も高い処理モードが、変更後の処理モードとして選択されてもよい。
なお、縮小後の糊代領域のサイズは0より大きくてもよい。また、処理モードを変更せずに糊代領域のサイズが変更されてもよい。
ここでは、画像処理Aの糊代領域のサイズが0に縮小されたため、Top 糊代 Sizeが0、Bottom 糊代Sizeが111(=115−4)、Right 糊代 Sizeが111、Left 糊代 Sizeが0である変更糊代情報が生成される。
本処理により、糊代領域のサイズが変更された場合に、サイズが変更された後の糊代領域に表示すべき画像の特徴を表す想定糊代データが画像出力装置に再要求される。
S1009、S806〜S808の処理は、上述したとおりである。
S802とS803の処理は、上述したとおりである。
取得領域のサイズが想定領域のサイズと一致するまで、S805のエラーリカバリ処理が繰り返し実行される。
ここでは、取得領域のサイズが想定領域のサイズと一致し、S804に処理が進められたとする。
S806〜S808の処理は、上述したとおりである。
図15に、エラーリカバリ処理が行われ後に想定糊代データと同じ取得糊代データが取得された場合に得られる表示画像(自表示領域に表示された画像)の一例を示す。
ここでは、代替特徴を用いた画像処理Aと取得糊代データを用いた画像処理B〜Fとを表示対象画像データに施すことによって得られた処理画像データが表示される。糊代領域に表示すべき画像の特徴は、例えば、自表示領域の端部(他の表示領域が隣接する側の端部)に表示すべき画像データに画像処理を施す際に使用される。図15の斜線部は、糊代領域に表示すべき画像の特徴を用いた画像処理が施された領域(端部)を示す。
また、本実施例によれば、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも小さい場合に、糊代領域のサイズが縮小され、想定糊代データのデータサイズ
が低減される。それにより、画像出力装置が出力可能な取得糊代データのデータサイズの最大値を想定糊代データのデータサイズが超えている場合に、画像表示装置が適切な取得糊代データをより確実に取得することができる。
糊代領域のサイズを変更する処理として、糊代領域のサイズを縮小する処理が常に行われると、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも大きい場合に、最終的に全ての糊代領域のサイズが0に縮小されてしまう。
取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも大きい場合には、より大きな糊代領域を設定しても適切な取得糊代データを取得することができる。
そのため、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも大きい場合には、糊代領域のサイズを拡大することが好ましい。例えば、複数の画像処理にそれぞれ対応する複数の糊代領域の少なくともいずれかのサイズを拡大することが好ましい。それにより、より大きな糊代領域に表示すべき画像の特徴を用いた画像処理が実行できるため、画像処理の精度を向上することができる。
また、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも大きく、且つ、複数の糊代領域の少なくともいずれかのサイズが0である場合には、サイズが0である1つ以上の糊代領域のサイズを0より大きい値に拡大することが好ましい。具体的には、取得糊代データを使用しない処理モードが設定されている1つ以上の画像処理の処理モードを“糊代使用モード”に変更することが好ましい。取得糊代データを使用する画像処理の精度を高めるよりも、取得糊代データを使用する画像処理の数を増やした方が、画質向上の効果としてより高い効果が期待できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例2に係る画像表示装置及びその制御方法について説明する。
実施例1では、Display IDを用いて初期糊代情報を通知する例を説明した。本実施例では、Display IDを用いずに初期糊代情報を通知する例を説明する。具体的には、AUXを用いて初期糊代情報とタイル情報を通知する例を説明する。
また、実施例1では、糊代領域のサイズの初期値(画像処理設定情報の初期情報)が予
め定められている場合の例を説明した。本実施例では、画像表示装置の状態に応じて糊代領域のサイズの初期値が決定される例を説明する。具体的には、画像表示装置の動作モードとして複数の動作モードが設定可能であり、設定されている動作モードに応じて糊代領域のサイズの初期値が決定される例を説明する。
また、実施例1では、取得糊代データのデータサイズと想定糊代データのデータサイズとの比較結果に応じて糊代領域のサイズを変更する例を説明した。本実施例では、画像出力装置が出力可能な取得糊代データをさらに考慮して糊代領域のサイズを変更する例を説明する。
なお、以下では、実施例1と異なる点(機能や構成)について詳しく説明し、実施例1と同じ点については説明を省略する。
以下に、本実施例に係る画像表示システムが有する画像表示装置Aの構成と処理について説明する。画像表示装置B〜Dの構成や処理は、画像表示装置Aと同様であるため、その説明は省略する。
図16は、本実施例に係る画像表示装置1601(画像表示装置A)の機能構成の一例を示すブロック図である。
図16に示すように、画像表示装置1601は、データ入力部302、タイル情報記憶部304、糊代比較部306、画像処理部311、糊代除去部312、表示部313、等を有する。また、画像表示装置1601は、フォーマット通知部1602、出力性能情報取得部1603、糊代情報記憶部1604、画像処理設定部1605、動作モード設定部1606、制御部1607、等を有する。
図16において、実施例1(図3)と同じ機能部には実施例1と同じ符号を付し、その説明は省略する。
なお、出力性能情報は、画像出力装置が出力可能な取得糊代データのデータサイズの最大値の情報に限らない。例えば、出力性能情報は、画像出力装置が出力可能な入力データのデータサイズの最大値の情報であってもよい。
また、画像処理設定部1605は、取得糊代データが想定糊代データでないと判断された場合に、出力性能情報取得部1603で取得された出力性能情報に基づいて画像処理設定情報を変更する。
そして、画像処理設定部1605は、生成または変更された画像処理設定情報を画像処理部311に設定する。
複数の動作モードは、例えば、表示された画像の画質が互いに異なる複数の動作モードである。本実施例では、複数の動作モードとして、高画質モード、中画質モード、及び、低画質モードの3つの画質モードが使用される。
また、制御部1607は、画像処理設定部1605で設定された画像処理設定情報に基づいて糊代情報(初期糊代情報及び変更糊代情報)を生成する。
図17を用いて、画像表示装置1601の処理の流れについて説明する。
なお、以下では、Display Port規格のケーブルを用いて画像表示装置1601が画像出力装置に既に接続されているものとする。
図19の例では、動作モードに拘らず、画像処理設定情報の初期情報として、画像処理A〜Fの実行フラグが“有効”であり、且つ、画像処理Gの実行フラグが“無効”である情報が生成される。
なお、実施例1で述べたように、S1706では、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも小さいか否かが判断されてもよい。
S1707では、制御部1607が画像処理設定部1605を制御し、画像処理設定部1605が、画像処理部311に対して画像処理設定情報を設定する。S1708のエラーリカバリ処理が行われなかった場合には、S1702で生成された画像処理設定情報(画像処理設定情報の初期情報)が設定される。S1708のエラーリカバリ処理が行われなかった場合には、エラーリカバリ処理によって変更された画像処理設定情報が設定される。そして、S1709に処理が進められる。
なお、本実施例では、エラーリカバリ処理が行われている期間では、画像処理は行われず、入力データが処理データとして使用される。
なお、S1702〜S1711の処理の実行中に、動作モードを変更するユーザ操作が行われたり、画像表示装置1601の設置環境が変化したりした場合には、S1701に処理が戻されてもよい。
図18を用いて、本実施例に係るエラーリカバリ処理の流れについて説明する。
本処理により、出力性能情報に基づいて、糊代領域のサイズが変更される。
例えば、S1705で取得された入力データに含まれている取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも小さい場合に、出力性能情報に基づいて、糊代領域のサイズが縮小される。また、S1705で取得された入力データに含まれている取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも大きい場合には、出力性能情報に基づいて、糊代領域のサイズが拡大される。
IDを用いずに実施例1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例によれば、画像表示装置の動作モードに応じて糊代領域のサイズの初期値が設定される。それにより、動作モードに応じた画像処理結果を得ることが可能となる。
また、本実施例によれば、出力性能情報に基づいて糊代領域のサイズが変更される。それにより、想定糊代データのデータサイズが、画像出力装置が出力可能な取得糊代データのデータサイズと一致するように、糊代領域のサイズを確実且つ高速に設定することができる。
(1)タイル情報、初期糊代情報、及び、変更糊代情報の通知にDisplay IDを使用しない構成
(2)画像表示装置の動作モードに応じて糊代領域のサイズの初期値を決定する構成
(3)出力性能情報に基づいて糊代領域のサイズを変更する構成
記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータ(又はCPU、MPU等のデバイス)によっても、本発明を実施することができる。また、例えば、記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータによって実行されるステップからなる方法によっても、本発明を実施することができる。この目的のために、上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、上記記憶装置となり得る様々なタイプの記録媒体(つまり、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体)から、上記コンピュータに提供される。したがって、上記コンピュータ(CPU、MPU等のデバイスを含む)、上記方法、上記プログラム(プログラムコード、プログラムプロダクトを含む)、上記プログラムを非一時的に保持するコンピュータ読取可能な記録媒体は、いずれも本発明の範疇に含まれる。
305,1602:フォーマット通知部 306:糊代比較部
310:エラー通知部 311:画像処理部
Claims (21)
- タイル状に並んだ複数の表示領域のうちの1つである自表示領域に画像を表示する画像表示装置であって、
前記自表示領域に表示すべき画像を表す表示対象画像データを取得する第1取得手段と、
画像処理を実行する際に参照される領域であり、且つ、前記自表示領域の外側の領域である、参照領域に表示すべき画像の特徴を表す第1参照データを画像出力装置に要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に応じて前記画像出力装置から出力された第2参照データを取得する第2取得手段と、
前記第2参照データのデータサイズと、前記第1参照データのデータサイズと、を比較する比較手段と、
前記第2参照データを用いて、前記表示対象画像データに前記画像処理を施す画像処理手段と、
を有し、
前記要求手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、前記第1参照データを前記画像出力装置に再要求する
ことを特徴とする画像表示装置。 - 前記参照領域は、前記自表示領域に隣接する表示領域の一部の領域であり、且つ、前記自表示領域に隣接する領域である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。 - 前記要求手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズと異なる場合に、前記第1参照データを前記画像出力装置に再要求する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。 - 前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、前記参照領域のサイズを縮小する変更手段をさらに有し、
前記変更手段で前記参照領域のサイズが変更された場合に、前記要求手段は、サイズが変更された後の参照領域に表示すべき画像の特徴を表す第1参照データを前記画像出力装置に再要求する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像表示装置。 - 前記変更手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも大きい場合に、前記参照領域のサイズを拡大する
ことを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。 - 前記画像処理手段は、前記第2参照データを用いて、前記表示対象画像データに複数の画像処理を施し、
前記第1参照データは、前記複数の画像処理のそれぞれについて、その画像処理を実行する際に参照される参照領域に表示すべき画像の特徴を表し、
前記変更手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、前記複数の画像処理にそれぞれ対応する複数の参照領域の少なくともいずれかのサイズを縮小する
ことを特徴とする請求項4または5に記載の画像表示装置。 - 前記変更手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも大きい場合に、前記複数の画像処理にそれぞれ対応する複数の参照領域の少な
くともいずれかのサイズを拡大する
ことを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。 - 前記変更手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、前記複数の参照領域の少なくともいずれかのサイズを0に縮小する
ことを特徴とする請求項6または7に記載の画像表示装置。 - 前記変更手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも大きく、且つ、前記複数の参照領域の少なくともいずれかのサイズが0である場合に、サイズが0である1つ以上の参照領域のサイズを0より大きい値に拡大する
ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の画像表示装置。 - 前回と同じ第1参照データを再要求した回数をカウントするカウント手段をさらに有し、
前記変更手段は、前記カウント手段でカウントされた回数が閾値よりも少ない場合に、前記参照領域のサイズの変更を省略する
ことを特徴とする請求項4〜9のいずれか1項に記載の画像表示装置。 - 前記変更手段は、前記参照領域に表示すべき画像の特徴が使用されない処理モードを含む複数の処理モードのいずれかに前記画像処理の処理モードを変更することにより、前記参照領域のサイズを0に変更する
ことを特徴とする請求項4〜10のいずれか1項に記載の画像表示装置。 - 前記変更手段は、前記参照領域に表示すべき画像の特徴として前記表示対象画像データに基づく特徴が使用される処理モードを含む複数の処理モードのいずれかに前記画像処理の処理モードを変更することにより、前記参照領域のサイズを0に変更する
ことを特徴とする請求項4〜11のいずれか1項に記載の画像表示装置。 - 前記画像出力装置が出力可能な第2参照データに関する情報を前記画像出力装置から取得する第3取得手段をさらに有し、
前記変更手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、前記第3取得手段で取得された前記情報に基づいて、前記参照領域のサイズを縮小する
ことを特徴とする請求項4〜12のいずれか1項に記載の画像表示装置。 - 前記変更手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも大きい場合に、前記第3取得手段で取得された前記情報に基づいて、前記参照領域のサイズを拡大する
ことを特徴とする請求項13に記載の画像表示装置。 - 前記第3取得手段は、前記画像出力装置が出力可能な第2参照データのデータサイズの最大値の情報を取得する
ことを特徴とする請求項13または14に記載の画像表示装置。 - 前記第1参照データの再要求が行われた場合に、前記第1参照データの再要求が行われたことをユーザに通知する通知手段をさらに有する
ことを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の画像表示装置。 - 前記画像表示装置の複数の動作モードのうちの1つを選択する選択手段をさらに有し、
前記要求手段は、前記選択手段で選択された動作モードに応じた第1参照データを前記画像出力装置に要求する
をさらに有することを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の画像表示装置。 - 前記画像処理が施された画像データに基づく画像を前記自表示領域に表示する表示手段をさらに有し、
前記表示手段は、前記第1参照データの再要求が行われている期間に、前記画像処理が施された画像データに基づく画像の代わりに所定の画像を表示する
ことを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の画像表示装置。 - 前記所定の画像は、黒色の画像である
ことを特徴とする請求項18に記載の画像表示装置。 - タイル状に並んだ複数の表示領域のうちの1つである自表示領域に画像を表示する画像表示装置の制御方法であって、
前記自表示領域に表示すべき画像を表す表示対象画像データを取得する第1取得ステップと、
画像処理を実行する際に参照される領域であり、且つ、前記自表示領域の外側の領域である、参照領域に表示すべき画像の特徴を表す第1参照データを画像出力装置に要求する要求ステップと、
前記要求ステップで行われた要求に応じて前記画像出力装置から出力された第2参照データを取得する第2取得ステップと、
前記第2参照データのデータサイズと、前記第1参照データのデータサイズと、を比較する比較ステップと、
前記第2参照データを用いて、前記表示対象画像データに前記画像処理を施す画像処理ステップと、
を有し、
前記要求ステップでは、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、前記第1参照データを前記画像出力装置に再要求する
ことを特徴とする画像表示装置の制御方法。 - 請求項20に記載の画像表示装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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