JP2016004159A - 画像表示装置、画像表示装置の制御方法、及び、プログラム - Google Patents

画像表示装置、画像表示装置の制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マルチディスプレイシステムにおいて、画像表示装置が適切な参照データをより確実に取得でき、ひいては適切な画像処理結果をより確実に得ることができる技術を提供する。
【解決手段】本発明の画像表示装置は、表示対象画像データを取得する第1取得手段と、第1参照データを画像出力装置に要求する要求手段と、要求手段による要求に応じて画像出力装置から出力された第2参照データを取得する第2取得手段と、第2参照データのデータサイズと、第1参照データのデータサイズと、を比較する比較手段と、第2参照データを用いて、表示対象画像データに画像処理を施す画像処理手段と、を有し、要求手段は、第2参照データのデータサイズが第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、第1参照データを画像出力装置に再要求する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像表示装置、画像表示装置の制御方法、及び、プログラムに関する。
従来、タイル状に並んだ複数の表示領域を組み合わせた合成表示領域に、1枚の画像を表示する画像表示システムが提案されている(特許文献1)。この画像表示装置では、複数の表示領域にそれぞれ対応する複数の画像表示装置が使用される。画像表示装置には、その画像表示装置に対応する表示領域(自表示領域)に表示すべき画像を表す画像データが、画像出力装置からストリーム伝送される。そして、画像表示装置は、自表示領域に画像を表示する。このような画像表示システムは“マルチディスプレイシステム”とも呼ばれる。
画像表示装置に関する標準化団体VESA(Video Electronics Standards Association)では、上述したマルチディスプレイシステムの規格として、Tiled Displayが提案されている。また、VESAでは、Tiled Displayの構築を容易にするデータ規格として、Display ID v1.3(Display Identification Data Standard Vertion 1.3)が提案されている。
Tiled Displayでは、画像出力装置(Source機器)から画像表示装置(Sink機器)へ画像データが出力される。
Display ID v1.3は、Sink機器からSource機器へ出力するデータの規格である。Display ID v1.3のデータは、Tiled Display Topology Data Blockを有する。Tiled Display Topology Data Blockには、Sink機器の接続構成、Sink機器の画面の位置、等を表すタイル情報を格納することができる。タイル情報を使用することにより、Source機器は、Tiled Displayに必要な情報(Sink機器の接続構成、Sink機器の表示領域の位置、等)を容易に把握することができる。そして、Source機器は、複数のSink機器のそれぞれに対して、そのSink機器の表示領域に表示すべき画像を表す画像データを容易に生成して出力することができる。
また、Tiled Displayでは、複数の画面がタイル状に並べられ、画面の領域が表示領域として使用されることがある。そして、そのような場合には、Sink機器の表示領域(Sink機器の画面の領域)を囲む枠部材が存在することがある。そして、タイル情報として、枠部材(ベゼル)のサイズをさらに表す情報を使用することもできる。そのようなタイル情報を用いれば、Source機器は、枠部材のサイズを容易に把握することができる。そして、Source機器は、表示領域間で枠部材の分だけ画像が間延びしないように、Sink機器に出力する画像データを容易に調整することができる。
Tiled Displayでは、表示領域に表示すべき画像を表す画像データに対して、他の表示領域に表示すべき画像を考慮せずに、画像処理が施される。そのため、各表示領域に画像処理後の画像データに基づく画像を表示した際に、表示された画像の輝度や色が表示領域間で不連続となる画質劣化が生じてしまう。
このような画質劣化を抑制するための技術は、例えば、特許文献2に開示されている。特許文献2に開示の技術では、元画像を領域分割して得られる分割画像に画像処理を施す際に、糊代画像データが取得され、糊代画像データを用いて画像処理が実行される。糊代画像データは、糊代画像を表す画像データである。糊代画像は、元画像において分割画像
に隣接する領域である糊代領域に表示すべき画像である。糊代画像データは、“参照データ”と呼ぶこともできる。
特許文献2に開示の上記技術は、例えば、画像の境界を正確に表示する必要がある画像表示装置で用いられることが想定されている。具体的には、特許文献2に開示の上記技術は、グラフィック制作、印刷出版物製作、製品試作で用いられることが想定されている。
図20を用いて、表示対象画像と糊代画像の一例について説明する。表示対象画像は、表示領域に表示すべき画像である。
図20の例では、元画像1900を破線で領域分割することにより2つの表示対象画像1901,1902が得られている。具体的には、元画像1900を左右に領域分割することにより2つの表示対象画像1901,1902が得られている。表示対象画像1902は、元画像1900において表示対象画像1901の右側に隣接する。
特許文献2に開示の技術を用いた場合、表示対象画像1901を表示する画像表示装置Aには、表示対象画像1901と糊代画像1903が入力される。具体的には、画像表示装置Aには、表示対象画像1901の右側に糊代画像1903が付加された画像が入力される。糊代画像1903は、画像表示装置Aに入力されなかった表示対象画像1902の左端から右側に所定画素数分の画像である。そして、画像表示装置Aでは、表示対象画像1901に画像処理を施す際に糊代画像1903が使用される。具体的には、表示対象画像1901の右端部に画像処理を施す際に、糊代画像1903が使用される。
同様に、表示対象画像1902を表示する画像表示装置Bには、表示対象画像1902の左側に糊代画像1904が付加された画像が入力される。糊代画像1904は、画像表示装置Bに入力されなかった表示対象画像1901の右端から左側に所定画素数分の画像である。そして、画像表示装置Bでは、表示対象画像1902の左端部に画像処理を施す際に、糊代画像1904が使用される。
その結果、表示対象画像1901の右端部の画像処理結果、及び、表示対象画像1902の左端部の画像処理結果として、適切な画像処理結果を得ることができ、画像処理によって生じる画質劣化を低減することができる。具体的には、2つの表示対象画像1901,1902の境界部分における画質劣化を低減することができる。
しかしながら、画像出力装置から参照データ(糊代画像データ)が出力されなかったり、画像表示装置で想定されている参照データとは異なる参照データが画像出力装置から出力されたりしてしまうことがある。このような誤動作は、例えば、画像出力装置の設定、画像出力装置の能力、等に起因して発生する。また、このような誤動作は、画像出力装置が使用する信号にノイズが発生することによっても生じ得る。
そして、参照データが取得されていないにも拘らず参照データを使用する画像処理を実行してしまうと、不適切な画像処理結果が得られてしまう。同様に、想定している参照データと異なる参照データを用いて画像処理を実行してしまうと、不適切な画像処理結果が得られてしまう。その結果、画質劣化を低減できなかったり、画質劣化が増大したりしてしまう。
特開2012−058475号公報 特開2013−131042号公報
本発明は、マルチディスプレイシステムにおいて、画像表示装置が適切な参照データを
より確実に取得でき、ひいては適切な画像処理結果をより確実に得ることができる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
タイル状に並んだ複数の表示領域のうちの1つである自表示領域に画像を表示する画像表示装置であって、
前記自表示領域に表示すべき画像を表す表示対象画像データを取得する第1取得手段と、
画像処理を実行する際に参照される領域であり、且つ、前記自表示領域の外側の領域である、参照領域に表示すべき画像の特徴を表す第1参照データを画像出力装置に要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に応じて前記画像出力装置から出力された第2参照データを取得する第2取得手段と、
前記第2参照データのデータサイズと、前記第1参照データのデータサイズと、を比較する比較手段と、
前記第2参照データを用いて、前記表示対象画像データに前記画像処理を施す画像処理手段と、
を有し、
前記要求手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、前記第1参照データを前記画像出力装置に再要求する
ことを特徴とする画像表示装置である。
本発明の第2の態様は、
タイル状に並んだ複数の表示領域のうちの1つである自表示領域に画像を表示する画像表示装置の制御方法であって、
前記自表示領域に表示すべき画像を表す表示対象画像データを取得する第1取得ステップと、
画像処理を実行する際に参照される領域であり、且つ、前記自表示領域の外側の領域である、参照領域に表示すべき画像の特徴を表す第1参照データを画像出力装置に要求する要求ステップと、
前記要求ステップで行われた要求に応じて前記画像出力装置から出力された第2参照データを取得する第2取得ステップと、
前記第2参照データのデータサイズと、前記第1参照データのデータサイズと、を比較する比較ステップと、
前記第2参照データを用いて、前記表示対象画像データに前記画像処理を施す画像処理ステップと、
を有し、
前記要求ステップでは、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、前記第1参照データを前記画像出力装置に再要求する
ことを特徴とする画像表示装置の制御方法である。
本発明の第3の態様は、上述した画像表示装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、マルチディスプレイシステムにおいて、画像表示装置が適切な参照データをより確実に取得でき、ひいては適切な画像処理結果をより確実に得ることができる。
実施例1に係る画像表示システムの構成の一例を示す図 実施例1に係る複数の表示領域の一例を示す図 実施例1に係る画像表示装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例1に係る画像処理と糊代領域のサイズとの一例を示す図 実施例1に係る元画像データの一例を示す図 実施例1に係る入力データの一例を示す図 実施例1に係るタイル情報と初期糊代情報の一例を示す図 実施例1に係る画像表示装置の処理の流れの一例を示すフローチャート 実施例1に係る画像処理設定情報の一例を示す図 実施例1に係るエラーリカバリ処理の流れの一例を示すフローチャート 実施例1に係る画像処理設定情報の一例を示す図 実施例1に係る画像処理設定情報の一例を示す図 実施例1に係るエラーリカバリ処理中の表示画像の一例を示す図 実施例1に係る画像処理設定情報の一例を示す図 実施例1に係るエラーリカバリ処理後の表示画像の一例を示す図 実施例2に係る画像表示装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例2に係る画像表示装置の処理の流れの一例を示すフローチャート 実施例2に係るエラーリカバリ処理の流れの一例を示すフローチャート 実施例2に係る動作モードと画像処理設定情報との一例を示す図 元画像、表示対象画像、及び、糊代画像の一例を示す図
<実施例1>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例1に係る画像表示装置及びその制御方法について説明する。
図1は、本実施例に係る画像表示システム(マルチディスプレイシステム)の構成の一例を示す図である。具体的には、図1は、画像表示装置に関する標準化団体VESA(Video Electronics Standards Association)で提案されているTiled Displayの構成を示す図である。
図1に示すように、Tiled Displayは、Source機器と、複数のSink機器と、を有する。Source機器は、Sink機器にデータ(画像データ、画像データに関する付加データ、等)を出力する画像出力装置であり、Sink機器は、表示領域(自表示領域)に画像を表示する画像表示装置である。Source機器としては、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)を使用することができる。Sink機器としては、例えば、液晶表示装置、有機EL表示装置、プラズマ表示装置、等を使用することができる。
Tiled Displayは、Source機器とSink機器がSingle Streamで互いに接続されたstar型構成を有する。
Source機器とSink機器との接続には、Display Port規格のケーブルが使用されている。
なお、図1の例では、4台のSink機器(画像表示装置A〜D)が使用されているが、Sink機器の数は4台より多くても少なくてもよい。
なお、Source機器とSink機器との接続に使用するケーブルは、Display Port規格のケーブルに限らない。画像データ、画像データに関する付加データを伝送可能なケーブルであれば、どのような規格のケーブルが使用されてもよい。また、Source機器が無線でSink機器に接続されていてもよい。
なお、本実施例に係るマルチディスプレイシステムは、Tiled Displayに
限らない。
図2は、本実施例に係る複数の表示領域の一例を示す図である。具体的には、図2は、図1の画像表示システムで使用される複数の表示領域の一例を示す図である。
図2に示すように、画像表示システムでは、複数の表示領域がタイル状に並んでいる。図2には、2行2列の4つの表示領域が示されている。具体的には、画像表示システムが2行2列の4つの画面(4つの画像表示装置A〜Dの画面)を有しており、画面の領域が表示領域として使用される。また、図2において、表示領域(画面)のサイズは、水平方向1920画素×垂直方向1080画素であり、4つの画面を組み合わせた合成画面のサイズは、水平方向3840画素×垂直方向2160画素である。
画像表示装置は、複数の表示領域のうちの1つである自表示領域に画像を表示する。図2の例では、1行1列目の表示領域が画像表示装置Aの自表示領域であり、1行2列目の表示領域が画像表示装置Bの自表示領域であり、2行1列目の表示領域が画像表示装置Cの自表示領域であり、2行2列目の表示領域が画像表示装置Dの自表示領域である。
なお、表示領域を囲む枠部材(ベゼル)が存在していてもよい。
なお、本実施例では、複数の画面がタイル状に並べられ、画面の領域が表示領域として使用される例を説明するが、これに限らない。例えば、画像表示システムが1つの画面を有しており、複数の表示領域が当該画面の領域を構成していてもよい。
なお、表示領域の数は4つより多くても少なくてもよい。
なお、複数の表示領域の配置は上記配置に限らない。例えば、複数の表示領域が1方向に並べられていてもよい。
以下に、上述した画像表示システムが有する画像表示装置Aの構成と処理について説明する。画像表示装置B〜Dの構成や処理は、画像表示装置Aと同様であるため、その説明は省略する。
従来、Tiled Displayのような画像表示システムでは、自表示領域に表示すべき画像を表す表示対象画像データに画像処理を施す際に、自表示領域以外の領域の画像の特徴は考慮されていなかった。そのため、各表示領域に画像処理後の画像データに基づく画像を表示した際に、表示された画像の輝度や色が表示領域間で不連続となる画質劣化が生じていた。
そこで、本実施例では、画像表示装置Aは、表示対象画像データだけでなく、第1参照データを画像出力装置に要求する。そして、画像表示装置Aは、第1参照データを用いた画像処理を、表示対象画像データに施す。第1参照データは、参照領域に表示すべき画像の特徴を表すデータである。参照領域は、画像処理を実行する際に参照される領域であり、且つ、自表示領域の外側の領域である。本実施例では、参照領域が糊代領域である場合の例を説明する。糊代領域は、自表示領域に隣接する表示領域の一部の領域であり、且つ、自表示領域に隣接する領域である
なお、参照領域は糊代領域に限らない。例えば、参照領域は、自表示領域に隣接する表示領域全体であってもよいし、自表示領域から離れた領域であってもよい。
図3は、画像表示装置301(画像表示装置A)の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、画像表示装置301は、データ入力部302、初期糊代情報記憶部303、タイル情報記憶部304、フォーマット通知部305、糊代比較部306、画像処理設定部307、エラー処理部308、変更糊代情報記憶部309、エラー通知部310、画像処理部311、糊代除去部312、表示部313、制御部314、等を有する。
データ入力部302は、画像出力装置から出力されたデータ(入力データ)を取得し、
取得した入力データを糊代比較部306に出力する。入力データは、表示対象画像データと、第1参照データの要求に応じて出力された第2参照データと、を含むデータである。第1参照データは、画像表示装置301で想定されている糊代領域に表示すべき画像の特徴を表すデータであるため、“想定糊代データ”と言うこともできる。第2参照データは、第1糊代データとして画像出力装置から取得されたデータであるため、“取得糊代データ”と言うこともできる。ここで、“画像の特徴”とは、画像そのもの、画像の輝度、画像の色、等である。画像の輝度は、輝度値の、ヒストグラム、平均値、最大値、最小値、中間値、最頻値、等である。画像の輝度は、各画素の輝度値であってもよい。画像の色は、色度の、ヒストグラム、平均値、最大値、最小値、中間値、最頻値、等である。画像の色は、各画素の色度であってもよい。
なお、表示対象画像データを取得する処理(第1取得処理)と第2参照データを取得する処理(第2取得処理)とは、互いに異なる機能部によって実行されてもよい。
初期糊代情報記憶部303は、参照領域(糊代領域)に関する情報である糊代情報の初期情報(初期値)を、初期糊代情報として記憶する。本実施例では、初期糊代情報は、Display IDの要素の1つであるTiled Display Topology
Data Blockに新たに追加された情報“Tile 糊代 Information”である。糊代情報は、例えば、糊代領域の位置の情報、糊代領域のサイズの情報、等を含む。糊代領域の位置は、タイル情報記憶部304が記憶するタイル情報に基づいて自動的に決定される。換言すれば、自表示領域のどの辺(上辺/下辺/左辺/右辺)に隣接する糊代領域を設定すべきかは、タイル情報に基づいて自動的に決定される。
なお、糊代領域のサイズの初期値は、メーカー等によって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザが変更可能な値であってもよい。
なお、糊代情報は、画像処理で使用する特徴(糊代領域に表示すべき画像の特徴)の種類の情報をさらに含んでいてもよい。特徴の種類は、例えば、輝度値、色度値、画素値、等である。
タイル情報記憶部304は、タイル情報を記憶する。タイル情報は、単体情報とシステム情報を含む。単体情報は、画像表示装置301(自装置)に関する情報であり、システム情報は、画像表示システム全体に関する情報である。単体情報は、自表示領域のサイズの情報、自表示領域を囲むベゼルのサイズ(幅)の情報、等を含む。システム情報は、複数の表示領域の配置の情報などを含む。本実施例では、タイル情報は、Display IDの要素の1つであるTiled Display Topology Data Blockに含まれている。
フォーマット通知部305は、初期糊代情報とタイル情報を画像出力装置へ通知(出力)する。本実施例では、Display Port規格のケーブルを介して、Display IDが画像出力装置へ通知される。それにより、初期糊代情報とタイル情報が画像出力装置へ通知される。画像出力装置は、初期糊代情報とタイル情報が通知されると、初期糊代情報とタイル情報に基づいて入力データを生成し、入力データを画像表示装置301に出力する。そのため、初期糊代情報とタイル情報を画像出力装置に通知する処理は、“表示対象画像データと想定糊代データとを画像出力装置に要求する処理”と言うこともできる。
なお、表示対象画像データを要求する処理と想定糊代データを要求する処理とは、互いに異なる機能部によって実行されてもよい。
糊代比較部306は、データ入力部302から出力された入力データに含まれている取得糊代データが想定糊代データであるか否かを判断する。具体的には、糊代比較部306は、取得糊代データのデータサイズと、想定糊代データのデータサイズと、を比較する。想定糊代データのデータサイズは、例えば、糊代領域のサイズに基づいて自動的に決定さ
れる。そして、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズと一致する場合に、糊代比較部306は、取得糊代データが想定糊代データであると判断する。また、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズと異なる場合に、糊代比較部306は、取得糊代データが想定糊代データではないと判断する。その後、糊代比較部306は、取得糊代データが想定糊代データであるか否かの判断結果を、画像処理設定部307に出力する。また、糊代比較部306は、入力データを画像処理部311に出力する。
なお、想定糊代データのデータサイズの決定方法は上記方法に限らない。例えば、想定糊代データのデータサイズは、糊代領域のサイズと、糊代領域に表示すべき画像の特徴の種類と、を考慮して決定されてもよい。
本実施例では、取得糊代データが想定糊代データでないと判断された場合に、想定糊代データが画像出力装置に再要求される。また、本実施例では、取得糊代データが想定糊代データでないと判断された場合に、糊代領域のサイズが変更されることがある。
画像処理設定部307は、画像処理設定情報を画像処理部311に設定する。画像処理設定情報は、例えば、画像処理を実行するか否かの情報、画像処理の動作の情報、等を含む。
また、画像処理設定部307は、取得糊代データが想定糊代データでないと判断された場合に、糊代比較部306の判断結果に応じて画像処理設定情報を更新(変更)することがある。それにより、詳細は後述するが、画像処理設定情報が変更されることにより、糊代領域のサイズが変更される。
エラー処理部308は、取得糊代データが想定糊代データでないと判断された場合に、変更糊代情報を生成する。変更糊代情報は、想定糊代データの再要求時に使用される糊代情報であり、画像処理設定情報に基づいて生成される。そして、エラー処理部308は、変更糊代情報を変更糊代情報記憶部309とエラー通知部310へ出力する。
また、エラー処理部308は、前回と同じ想定糊代データを再要求した回数をカウントする。具体的には、エラー処理部308は、前回と同じ糊代情報を画像出力装置に再通知した回数をカウントする。
なお、変更糊代情報を生成する処理と、再要求(再通知)の回数をカウントする処理と、は互いに異なる機能部によって実行されてもよい。
変更糊代情報記憶部309は、エラー処理部308から出力された変更糊代情報を記憶する。
エラー通知部310は、エラー処理部308から出力された変更糊代情報を、画像出力装置に通知する(糊代情報の再通知)。本実施例では、Display Port規格のケーブルのAuxiliaryチャンネル(AUX)を用いて、変更糊代情報が画像出力装置へ通知される。画像出力装置は、変更糊代情報が通知されると、変更糊代情報とタイル情報に基づいて入力データを生成し、入力データを画像表示装置301に出力する。そのため、変更糊代情報を画像出力装置に通知する処理は、“表示対象画像データと想定糊代データとを画像出力装置に要求する処理”と言うこともできる。
なお、Display ID(初期糊代情報)の通知に応じて画像出力装置から出力された表示対象画像データを画像表示装置301が記憶している場合には、画像出力装置は、変更糊代情報の通知に応じて表示対象画像データを出力しなくてもよい。例えば、画像出力装置は、変更糊代情報が通知された場合に、変更糊代情報とタイル情報に基づいて取得糊代データを生成し、取得糊代データを出力してもよい。
なお、初期糊代情報を通知する処理と変更糊代情報を通知する処理とは、同じ機能部によって実行されてもよい。
画像処理部311は、糊代比較部306から出力された入力データに画像処理を施すことにより、処理データを生成する。具体的には、画像処理部311は、入力データに含まれている取得糊代データを用いて、入力データに含まれている表示対象画像データに画像処理を施す。それにより、処理データが生成される。処理データは、画像処理後の表示対象画像データと、取得糊代データと、を含むデータである。
そして、画像処理部311は、処理データ(画像処理後の入力データ)を糊代除去部312に出力する。
なお、表示対象画像データにのみ画像処理が施されてもよいし、表示対象画像データと取得糊代データの両方に画像処理が施されてもよい。
糊代除去部312は、画像処理部311から出力された処理データから取得糊代データを除去することにより、画像処理後の表示対象画像データである処理画像データを取得する。そして、糊代除去部312は、処理画像データを表示部313へ出力する。
なお、表示対象画像データと取得糊代データとが個別に取得される場合には、処理データとして処理画像データが生成されるため、糊代除去部312は不要となる。
表示部313は、糊代除去部312から出力された処理画像データに基づく画像を自表示領域に表示する。表示部313としては、例えば、液晶ディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル、等を使用することができる。
制御部314は、画像表示装置301の全体的な制御を行う。即ち、制御部314は、上述した各機能部を制御する。
バスライン320は、上述した機能部間でのデータの送受信に使用されるバスラインである。
図4は、画像処理部311が実行する画像処理と、糊代領域のサイズと、の一例を示す図である。
本実施例では、画像処理部311では、取得糊代データを用いて、表示対象データに複数の画像処理が施される。
図4の例では、画像処理部311は、7つの画像処理A〜Gを実行することができる。
画像処理A〜Fは、例えば、色変換処理、輝度変換処理、補間画素生成処理、エッジ強調処理、ぼかし処理、等である。
画像処理Gは、黒色の画像を表す画像データを補正画像データとして得るための画像処理(ミュート処理)である。
本実施例では、画像処理設定情報の初期情報として、画像処理A〜Fの実行フラグが“有効”であり、且つ、画像処理Gの実行フラグが“無効”である情報が用意されている。実行フラグは、画像処理を実行するか否かの情報である。“有効”は、画像処理を実行することを表し、“無効”は、画像処理を実行しないことを表す。
画像処理Aでは、隣接方向におけるサイズが4画素分の糊代領域に表示すべき画像の特徴を使用することが想定されている。隣接方向は、表示対象画像データが表す画像の領域に対して糊代領域が隣接する方向である。
画像処理Bでは、隣接方向におけるサイズが4画素分の糊代領域に表示すべき画像の特徴を使用することが想定されている。
画像処理Cでは、隣接方向におけるサイズが3画素分の糊代領域に表示すべき画像の特徴を使用することが想定されている。
画像処理Dでは、隣接方向におけるサイズが95画素分の糊代領域に表示すべき画像の特徴を使用することが想定されている。
画像処理Eでは、隣接方向におけるサイズが5画素分の糊代領域に表示すべき画像の特徴を使用することが想定されている。
画像処理Fでは、隣接方向におけるサイズが4画素分の糊代領域に表示すべき画像の特徴を使用することが想定されている。
画像処理Gでは、糊代領域に表示すべき画像の特徴は使用されない。
また、本実施例では、画像処理部311は、種々の画像データを生成する画像生成処理、種々の画像データと表示対象画像データ(または処理画像データ)を合成する合成処理、等を実行することもできる。例えば、画像処理部311は、情報画像を表す情報画像データを生成することができる。そして、画像処理部311は、情報画像データと表示対象画像データを合成することにより、表示対象画像データが表す画像に情報画像が重畳された合成画像を表す合成画像データを生成することができる。情報画像は、例えば、画像表示装置301の動作状態(表示状態)の情報を表す画像である。
なお、画像処理A〜Fでは、同じ種類の特徴が使用されてもよいし、異なる種類の特徴が使用されてもよい。
なお、画像処理部311が実行可能な画像処理の数は7つより多くても少なくてもよい。画像処理部311が実行可能な画像処理は、1つの画像処理(例えば、画像処理A〜Fのいずれか)であってもよい。
なお、画像処理設定情報の初期情報は上記情報に限らない。例えば、画像処理設定情報の初期情報は、全ての画像処理の実行フラグが“無効”である情報であってもよい。
図5は、元画像を表す元画像データの一例を示す図である。
図5の例では、元画像のサイズは、水平方向3840画素×垂直方向2160画素であり、図2に示す画像表示システムの合成画面のサイズと等しい。
画像出力装置は、タイル情報に基づいて元画像データから表示対象画像データを生成する。本実施例では、図2に示すように、画像表示システムは、2行2列の4つの表示領域を有する。そのため、画像出力装置は、元画像の領域が2行2列の4つの画像領域に分割されるように、元画像データを4つの画像データに分割する。4つの画像データのそれぞれのサイズは、水平方向1920画素×垂直方向1080画素である。そして、画像表示装置301(画像表示装置A)の表示領域は1行1列目の表示領域である。そのため、画像出力装置は、上記4つの画像データのうち、1行1列目の画像領域に対応する画像データを、画像表示装置301の表示対象画像データとして選択する。
そして、画像表示装置301の期待どおりに画像出力装置が動作する場合には、画像出力装置は、初期糊代情報とタイル情報に基づいて、画像処理A〜Fのそれぞれについて糊代領域に表示すべき画像の特徴を表す取得糊代データを生成する。本実施例では、画素単位の特徴値を有する取得糊代データが生成され、画素単位の特徴値を用いて画像処理が実行される。特徴値は、輝度値、色度値、画素値、等である。
そのため、画像処理A〜Fの実行フラグが“有効”であり、且つ、画像処理A〜Fの糊代領域のサイズが図4に示す値である場合には、隣接方向のサイズが115画素分のサイズであるデータが、画像表示装置301の取得糊代データとして生成される。
具体的には、図6に示すように、第1データ、第2データ、及び、ダミーデータ、を含むデータが、画像表示装置301の取得糊代データとして生成される。
第1データは、水平方向1920画素×垂直方向1080画素の表示対象画像データの下側に隣接する糊代領域に表示すべき画像の特徴を表すデータであり、水平方向1920画素×垂直方向115画素分のデータである。
第2データは、表示対象画像データの右側に隣接する糊代領域に表示すべき画像の特徴を表すデータであり、水平方向115画素×垂直方向1080画素分のデータである。
ダミーデータは、入力データの全画素からなる領域が矩形領域となるように用意されたデータであり、水平方向115画素×垂直方向115画素分のデータである。
その後、画像出力装置は、表示対象画像データに取得糊代データを付加することにより、入力データを生成する。画像表示装置301の期待どおりに画像出力装置が動作する場合には、図6に示すように、水平方向2035画素×垂直方向1195画素分の入力データが生成される。
画像表示装置B〜Dについても、画像表示装置Aと同様に入力データが生成される。
なお、表示対象画像データに対して斜め方向に隣接する糊代領域が設定されてもよい。その場合、ダミーデータの一部は、表示対象画像データに対して斜め方向(図6の例では右下方向)に隣接する糊代領域に表示すべき画像の特徴を表す。
なお、本実施例では、元画像のサイズが画像表示システムの合成画面のサイズと等しい場合の例を説明するが、元画像のサイズが画像表示システムの合成画面のサイズと異なっていてもよい。その場合には、画像のサイズを変更するスケーリング処理が適宜実行されればよい。
なお、本実施例では、取得糊代データが画素単位の特徴値を有し、画像処理で画素単位の特徴値が使用される例を説明したが、これに限らない。例えば、画像処理では、複数の画素を含む画素群単位の特徴値(複数の画素の特徴値の平均値、最頻値、最大値、最小値、中間値、等)が使用されてもよい。そして、取得糊代データは、画素群単位の特徴値を有していてもよい。取得画像データは、画素単位の特徴値を使用する画像処理の特徴値として画素単位の特徴値を有し、画素群単位の特徴値を使用する画像処理の特徴値として画素群単位の特徴値を有していてもよい。
なお、本実施例では、取得糊代データが、複数の画像処理で使用される特徴を個別に表すデータである例を説明したが、これに限らない。例えば、複数の画像処理で同じ種類の特徴が使用される場合には、糊代領域のサイズが最も大きい画像処理で使用される特徴を表す取得糊代データが生成されればよい。糊代領域のサイズが最も大きい画像処理以外の画像処理で使用される特徴は、糊代領域のサイズが最も大きい画像処理で使用される特徴から取得することができる。
図7は、画像表示装置301のTiled Display Topology Data Blockの一例を示す図である。
図7に示すように、Tiled Display Topology Data Block701は、タイル情報702と初期糊代情報703を含む。
タイル情報702は、Tiled Display Capability、Tile
Topology、Tile Location、及び、Tile Size、Tile Bezel Infomatonを含む。
Tiled Display Capabilityは、Tiled Displayの接続型情報とベゼル有無情報を含む。
接続型情報は、Tiled Displayの接続型が「非独立型」であるか「独立型」であるかを表す情報である。「非独立型」のTiled Displayは、1つの画面を有し、且つ、複数の表示領域がタイル状に並べられた画像表示システムである。「独立型」のTiled Displayは、複数の画面がタイル状に並べられた画像表示システムである。本実施例では、図1に示すように、複数の画像表示装置が互いに物理的に分離された「独立型」のTiled Displayが使用される。そのため、図7では、接続型情報として「独立型」が設定されている。
ベゼル有無情報は、表示領域を囲むベゼルが存在するか否かを表す情報である。本実施例では、図2に示すように、ベゼルは存在しない。そのため、図7では、ベゼル有無情報として「ベゼル無し」が設定されている。
Tile Topologyは、Tiled Displayが有する複数の表示領域の配列を表す情報である。本実施例では、図2に示すように、Tiled Displayは、2行2列の4つの表示領域を有する。そのため、図7では、Tile Topologyとして、(水平方向の表示領域の数,垂直方向の表示領域の数)=(2,2)が設定されている。
Tile Locationは、画像表示装置301の表示領域の相対位置を表す情報である。画像表示装置301は画像表示装置Aであり、画像表示装置301の表示領域は1行1列目の表示領域である。そのため、図7では、Tile Locationとして、(水平方向の相対位置,垂直方向の相対位置)=(0,0)が設定されている。左端の表示領域に対しては、水平方向の相対位置の値として0が設定される。そして、表示領域の相対位置が右に進むにつれて、水平方向の相対位置の値は1ずつ増加する。上端の表示領域に対しては、垂直方向の相対位置の値として0が設定される。そして、表示領域の相対位置が下に進むにつれて、垂直方向の相対位置の値は1ずつ増加する。
Tile Sizeは、自表示領域のサイズを表す情報である。本実施例では、図2に示すように、自表示領域のサイズは、水平方向1920画素×垂直方向1080画素である。そのため、図7では、Tile Sizeとして、水平方向1920画素×垂直方向1080画素が設定されている。
Tile Bezel Infomatonは、画像表示装置301のベゼルの幅を表す情報である。本実施例では、図2に示すように、ベゼルは存在しない。そのため、図7では、Tile Bezel Infomatonとして、(水平方向のベゼルの幅,垂直方向のベゼルの幅)=(0,0)が設定されている。
初期糊代情報703は、Top 糊代 Size、Bottom 糊代 Size、Right 糊代 Size、及び、Left 糊代 Sizeを含む。
Top 糊代 Sizeは、自表示領域の上側に隣接する糊代領域に表示すべき画像の特徴データのサイズ(垂直方向の画素数)を表す情報である。本実施例では、図2に示すように、自表示領域の上側に隣接する表示領域は存在しない。そのため、図7の例では、Top 糊代 Sizeとして0が設定されている。
Bottom 糊代 Sizeは、自表示領域の下側に隣接する糊代領域に表示すべき画像の特徴データのサイズ(垂直方向の画素数)を表す情報である。本実施例では、図2に示すように、自表示領域の下側に隣接する表示領域が存在する。そして、画像処理設定情報の初期情報では、画像処理A〜Fの実行フラグは“有効”である。そのため、図7の例では、Bottom 糊代 Sizeとして115が設定されている。
Right 糊代 Sizeは、自表示領域の右側に隣接する糊代領域に表示すべき画像の特徴データのサイズ(水平方向の画素数)を表す情報である。本実施例では、図2に示すように、自表示領域の右側に隣接する表示領域が存在する。そして、画像処理設定情報の初期情報では、画像処理A〜Fの実行フラグは“有効”である。そのため、図7の例では、Right 糊代 Sizeとして115が設定されている。
Left 糊代 Sizeは、自表示領域の左側に隣接する糊代領域に表示すべき画像の特徴データのサイズ(水平方向の画素数)を表す情報である。本実施例では、図2に示すように、自表示領域の左側に隣接する表示領域は存在しない。そのため、図7の例では、Left 糊代 Sizeとして0が設定されている。
図8は、画像表示装置301の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8を用いて、想定糊代データと同じ取得糊代データが取得された場合の例を説明する。
まず、Display Port規格のケーブルを用いて画像表示装置301が画像出力装置に接続されると、フォーマット通知部305が、画像出力装置にDisplay IDを通知する(S801)。本処理により、タイル情報と初期糊代情報を含むTiled Display Topology Data Blockが画像出力装置に通知される。
次に、データ入力部302が、画像出力装置から出力された入力データが画像表示装置301(データ入力部302)に入力されたか否かを判断する(S802)。入力データがデータ入力部302に入力された場合(S802:Yes)、S803に処理が進められる。入力データがデータ入力部302に入力されていない場合(S802:No)、S802に処理が戻される。そして、データ入力部302は、入力データがデータ入力部302に入力されるまで、S802の処理を繰り返し実行する。
S803では、制御部314が糊代比較部306を制御し、糊代比較部306が、S802で取得された入力データに含まれている取得糊代データが想定糊代データであるか否かを判断する。具体的には、糊代比較部306は、入力データの全画素からなる矩形領域(取得領域)のサイズが、自表示領域に全ての画像処理の糊代領域を付加した矩形領域(想定領域)のサイズと一致するか否かを判断する。取得領域のサイズは、入力データのData Enable信号(DE信号)が表す画素の総数である。想定領域のサイズは、Tile Sizeが表す自表示領域を糊代情報が表す特徴データのサイズだけ拡大した矩形領域の総画素数である。Tile Sizeと糊代情報が図7に示す情報である場合、水平方向1920画素×垂直方向1080画素の自表示領域を右側及び下側に115画素分だけ拡大した領域が、想定領域として使用される。
取得領域のサイズが想定領域のサイズと一致する場合に、糊代比較部306は、取得糊代データが想定糊代データであると判断する(S803:Yes)。そして、S804に処理が進められる。
また、取得領域のサイズが想定領域のサイズと異なる場合に、糊代比較部306は、取得糊代データが想定糊代データではないと判断する(S803:No)。そして、S805に処理が進められる。
ここでは、想定糊代データと同じ取得糊代データが取得されたため、S804に処理が進められる。
なお、後述するエラーリカバリ処理(想定糊代データを再要求する処理)が行われる前のS803の処理では、初期糊代情報が表す糊代領域が使用される。エラーリカバリ処理が行われた後のS803の処理では、変更糊代情報が表す糊代領域が使用される。
なお、本実施例では、取得糊代データのデータサイズと想定糊代データのデータサイズとが間接的に比較される例を説明したが、これに限らない。例えば、表示対象画像データと取得糊代データが個別に取得される場合には、取得糊代データのデータサイズと想定糊代データのデータサイズとが直接比較されてもよい。
S804では、制御部314が画像処理設定部307を制御し、画像処理設定部307が、画像処理部311に対して画像処理設定情報を設定する。ここでは、画像処理設定情報の初期情報が設定される。
図9は、画像処理設定情報の初期情報の一例を示す図である。
図9の例では、画像処理設定情報は、実行フラグと処理モードを含む。実行フラグは、画像処理を実行するか否かの情報である。処理モードは、画像処理の動作の情報である。
図9に示すように、画像処理設定情報の初期情報では、画像処理A〜Fの実行フラグが“有効”であり、且つ、画像処理Gの実行フラグが“無効”である。
そして、画像処理設定情報の初期情報では、画像処理A〜Fの処理モードは、“糊代使用モード”である。“糊代使用モード”は、取得糊代データが使用される処理モードである。
そのため、画像処理設定情報の初期情報が設定されている場合には、取得糊代データを用いて画像処理A〜Fが実行される。
次に、制御部314が画像処理部311を制御し、画像処理部311が、S802で取得された入力データに対して、S804で設定された画像処理設定情報に応じた画像処理を施す(S806)。それにより、処理データが生成される。
そして、制御部314が糊代除去部312を制御し、糊代除去部312が、S806で生成された処理データから取得糊代データを除去する(S807)。それにより、水平方向1920画素×垂直方向1080画素のサイズを有する処理画像データが生成される。
次に、制御部314が表示部313を制御し、表示部313が、S807で生成された処理画像データを自表示領域に表示する(S808)。そして、S802に処理が戻される。
以上の処理が実行されることにより、想定糊代データと同じ取得糊代データを用いた画像処理が実行され、当該画像処理後の表示対象画像データに基づく画像を画面に表示することができる。取得糊代データ(糊代領域に表示すべき画像の特徴)は、例えば、自表示領域の端部(他の表示領域が隣接する側の端部)に表示すべき画像データに画像処理を施す際に使用される。
次に、図8,10を用いて、想定糊代データと異なる取得糊代データが取得された場合の例を説明する。
図10は、図8のS805のエラーリカバリ処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下では、初期糊代情報が表すTop 糊代 Sizeが0、Bottom 糊代Sizeが115、Right 糊代 Sizeが115、Left 糊代 Sizeが0である場合の例を説明する。即ち、画像表示装置301が最初に期待する入力データの全画素からなる領域が、水平方向1920画素×垂直方向1080画素の領域を右側及び下側に115画素分だけ拡大した、2035画素×1195画素のサイズを有する領域である場合の例を説明する。また、以下では、最初に取得された入力データの全画素からなる領域のサイズが2031画素×1191画素(<2035画素×1195画素)である場合の例を説明する。
このような状況は、例えば、画像出力装置が有する画像出力用グラフィックカードの最大画像出力サイズ(出力可能なデータの最大画素数)が想定領域のサイズよりも小さい場合に生じる。
まず、S801〜S803の処理が行われる。
S801〜S803の処理は、上述したとおりである。
但し、ここでは、取得領域のサイズが想定領域のサイズよりも小さい。即ち、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも小さい。そのため、糊代比較部306は、取得糊代データが想定糊代データではないと判断する(S803:No)。そして、S805に処理が進められる。
S805では、制御部314がエラー処理部308と画像処理設定部307を制御することにより、エラーリカバリ処理が行われる。
図10を用いて、S805のエラーリカバリ処理について詳しく説明する。
まず、制御部314が画像処理設定部307を制御し、画像処理設定部307が、画像処理部311に対して、画像処理Gの動作フラグを“有効”に書き替えた画像処理設定情報を設定する(S1001)。
図11に、S1001で設定される画像処理設定情報の一例を示す。
取得糊代データが想定糊代データと異なるにも拘らず、取得糊代データを用いた画像処理を実行してしまうと、想定糊代データを用いた画像処理を行うことができず、不適切な画像処理結果が得られてしまう。その結果、画質が劣化した画像が自表示領域に表示されてしまう。
そこで、S1001では、図11に示すように、画像処理Gの動作フラグを“有効”に書き替えた画像処理設定情報を設定する。それにより、想定糊代データの再要求が行われている期間に黒色の画像を表示することができ、画質が劣化した画像の表示を抑制することができる。
なお、エラーリカバリ処理(想定糊代データを再要求する処理)が行われている期間には、取得糊代データを用いた画像処理後の画像データに基づく画像の代わりに、黒色の画像とは異なる所定の画像が表示されてもよい。例えば、所定のイラストやロゴの画像が表示されてもよい。エラーリカバリ処理中の画質劣化は一時的なものであるため、所定の画像の表示は行われなくてもよい。
また、図12に示すように、画像処理Gの動作フラグを“有効”に書き替えずに、画像処理A〜Fの処理モードを“代替糊代使用モード”に書き替えた画像処理設定情報が設定されてもよい。“代替糊代使用モード”は、糊代領域に表示すべき画像の特徴として表示対象画像データに基づく特徴(代替特徴)が使用される処理モードである。例えば、“代替糊代使用モード”では、表示対象画像データが表す画像の端部(糊代領域側の端部)を糊代領域側に反転させたミラー画像の特徴が、糊代領域に表示すべき画像の特徴として使用される。画像処理A〜Fの処理モードを“代替糊代使用モード”に書き替えた画像処理設定情報が設定された場合には、取得糊代データの代わりに代替特徴を用いた画像処理A〜Fが実行される。それにより、取得糊代データが想定糊代データと異なることによる画質の劣化が低減された画像を表示することができる。
また、画像処理Gの動作フラグを“有効”に書き替えずに、画像処理A〜Fの処理モードを“糊代不使用モード”に書き替えた画像処理設定情報が設定されてもよい。“糊代不使用モード”は、糊代領域に表示すべき画像の特徴が使用されない処理モードである。画像処理A〜Fの処理モードを“糊代不使用モード”に書き替えた画像処理設定情報が設定された場合には、取得糊代データを用いずに画像処理A〜Fが実行される。それにより、取得糊代データが想定糊代データと異なることによる画質の劣化が低減された画像を表示することができる。
次に、制御部314がエラー処理部308を制御し、エラー処理部308が、カウント値Cntが閾値以上か否かを判断する(S1002)。カウント値Cntは、前回と同じ想定糊代データを再要求した回数である。本実施例では、カウント値Cntと比較する閾値が1である場合の例を説明する。カウント値Cntが閾値以上である場合には(S1002:Yes)、S1005に処理が進められる。カウント値Cntが閾値未満である場合には(S1002:No)、S1003に処理が進められる。
ここでは、カウント値Cntが初期値0であるため、S1003に処理が進められる。
なお、カウント値Cntと比較する閾値は、1より大きくてもよい。閾値は、メーカー等によって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザが変更可能な値であってもよい。
また、カウント値Cntと比較する閾値は、0であってもよい。即ち、エラーリカバリ処理では、S1001の次に常にS1005に処理が進められてもよい。S1001の次に常にS1003に処理が進められてもよい。
S1003では、制御部314がエラー処理部308を制御し、エラー処理部308が、現在設定されている画像処理設定情報に基づいて変更糊代情報を生成する。そして、制御部314がエラー通知部310を制御し、エラー通知部310が、変更糊代情報を画像出力装置に通知する。
ここでは、図11に示すように、画像処理A〜Fの実行フラグが“有効”であり、且つ、画像処理A〜Fの処理モードが“糊代使用モード”である。そのため、変更糊代情報として、初期糊代情報と同じ情報が生成される。
本実施例では、何らかの理由により、想定糊代データと異なる取得糊代データが取得されたり、取得糊代データが取得されなかったりすることがある。例えば、画像出力装置で使用される信号にノイズが発生した場合に、想定糊代データと異なる取得糊代データが取得されたり、取得糊代データが取得されなかったりすることがある。そのような場合に、S1003の処理(糊代情報の再通知;想定糊代データの再要求)を行うことにより、想定糊代データと同じ取得糊代データを取得できることがある。
次に、制御部314がエラー処理部308を制御し、エラー処理部308が、カウント値Cntを1だけインクリメントする(S1004)。
そして、制御部314が画像処理部311を制御し、画像処理部311が、合成データを生成する(S1009)。具体的には、画像処理部311は、情報画像を表す情報画像データを生成し、S802で取得された入力データに情報画像データを合成する。それにより、表示対象画像データが表す画像に情報画像が重畳された合成画像を表す合成画像データと、取得糊代データと、を含む合成データが生成される。
ここでは、想定糊代データの再要求が行われたことを表す情報画像データが生成される。例えば、「糊代データの取得中です。」等のコメントが記載された情報画像を表す情報画像データが生成される。想定糊代データの再要求が行われた場合に、上記情報画像を自表示領域に表示することにより、想定糊代データの再要求が行われたことをユーザに通知することができる。
なお、ユーザへの通知方法は、上記方法に限らない。例えば、自表示領域とは別に設けられた発光素子からの光を用いてユーザへの通知が行われてもよいし、スピーカー等からの音を用いてユーザへの通知が行われてもよい。
なお、ユーザへの通知は行われなくてもよい。
S1009の次に、S806〜S808の処理が行われる。
S806〜S808の処理は、上述したとおりである。
但し、ここでは、S1009で生成された合成データに対して、S1001で設定された画像処理設定情報に応じた画像処理を施すことにより、処理データが生成される(S806)。また、画像処理Gは、情報画像が重畳された領域には施されない。そして、処理データから取得糊代データを除去することにより、黒色の画像を表す画像上に情報画像が重畳された合成画像を表す処理画像データが生成される(S807)。その後、図13に示すように、黒色の画像を表す画像上に情報画像が重畳された合成画像が自表示領域に表示される(S808)。
そして、S802に処理が戻され、S802とS803の処理が行われる。
S802とS803の処理は、上述したとおりである。
但し、ここでも、取得領域のサイズが想定領域のサイズよりも小さく、S805(S1
001)に処理が進められたとする。
そして、S1001とS1002の処理が行われる。
S1001とS1002の処理は、上述したとおりである。
但し、ここでは、カウント値Cntが1(=閾値)であるため、S1005に処理が進められる。
S1005では、制御部314が画像処理設定部307を制御し、画像処理設定部307が、画像処理設定情報を変更(更新)する。それにより、糊代領域のサイズが変更される。具体的には、複数の画像処理に対応する複数の糊代領域の少なくともいずれかのサイズが変更される。そして、画像処理設定部307は、更新後の画像処理設定情報を画像処理部311に設定する。
ここでは、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも小さいため、糊代領域のサイズが縮小される。それにより、想定糊代データのデータサイズが低減される。具体的には、複数の画像処理に対応する複数の糊代領域の少なくともいずれかのサイズが0に縮小される。本実施例では、画像処理A〜Fの処理モードが順番に“代替糊代使用モード”に変更される。処理モードを“代替糊代使用モード”に変更することにより、糊代領域のサイズが0に変更される。図14に、変更後の画像処理設定情報の一例を示す。
上述したように、カウント値Cntが閾値未満である場合には、S1003に処理が進められる。即ち、カウント値Cntが閾値未満である場合には、S1005の処理は省略される。
なお、処理モードの変更順序は、上記順序に限らない。例えば、ユーザが選択した画像処理の処理モードが変更されてもよい。糊代領域のサイズが最も小さい画像処理から順番に処理モードが変更されてもよい。2つ以上の画像処理の処理モードが同時に変更されてもよい。
なお、処理モードを“代替糊代使用モード”に変更する例を説明したが、これに限らない。例えば、処理モードを“糊代不使用モード”に変更することにより、糊代領域のサイズが0に変更されてもよい。糊代領域のサイズを0に変更する処理モードとして、“代替糊代使用モード”と“糊代不使用モード”とは異なる処理モードが設定可能であってもよい。そして、処理モードを“代替糊代使用モード”と“糊代不使用モード”以外の処理モードに変更することにより、糊代領域のサイズが0に変更されてもよい。その場合には、設定可能な複数の処理モードは、“代替糊代使用モード”と“糊代不使用モード”を含んでいなくてもよい。実行フラグを“無効”に変更することにより、糊代領域のサイズが0に変更されてもよい。
なお、糊代領域のサイズを0に変更する複数の処理モードが設定可能である場合には、当該複数の処理モードのいずれかが変更後の処理モードとして設定されればよい。変更後の処理モードの選択方法は特に限定されない。例えば、ユーザによって変更後の処理モードが選択されてもよい。各処理モードに予め優先度が設定され、優先度が最も高い処理モードが、変更後の処理モードとして選択されてもよい。
なお、縮小後の糊代領域のサイズは0より大きくてもよい。また、処理モードを変更せずに糊代領域のサイズが変更されてもよい。
次に、制御部314がエラー処理部308を制御し、エラー処理部308が、現在設定されている画像処理設定情報に基づいて変更糊代情報を生成する(S1006;変更糊代情報の更新)。
ここでは、画像処理Aの糊代領域のサイズが0に縮小されたため、Top 糊代 Sizeが0、Bottom 糊代Sizeが111(=115−4)、Right 糊代 Sizeが111、Left 糊代 Sizeが0である変更糊代情報が生成される。
そして、制御部314がエラー処理部308を制御し、エラー処理部308がカウント値Cntを0にリセットする(S1007)。
次に、制御部314がエラー通知部310を制御し、エラー通知部310が、S1006で生成された変更糊代情報を画像出力装置に通知する(S1008)。
本処理により、糊代領域のサイズが変更された場合に、サイズが変更された後の糊代領域に表示すべき画像の特徴を表す想定糊代データが画像出力装置に再要求される。
そして、S1009、S806〜S808の処理が行われる。
S1009、S806〜S808の処理は、上述したとおりである。
次に、S802に処理が戻され、S802とS803の処理が行われる。
S802とS803の処理は、上述したとおりである。
取得領域のサイズが想定領域のサイズと一致するまで、S805のエラーリカバリ処理が繰り返し実行される。
ここでは、取得領域のサイズが想定領域のサイズと一致し、S804に処理が進められたとする。
S804では、制御部314が画像処理設定部307を制御し、画像処理設定部307が、画像処理部311に対して画像処理設定情報を設定する。ここでは、S1005で設定された画像処理設定情報が表す画像処理Gの実行フラグを“無効”に書き替えた画像処理設定情報が設定される。
そして、S806〜S808の処理が行われる。
S806〜S808の処理は、上述したとおりである。
図15に、エラーリカバリ処理が行われ後に想定糊代データと同じ取得糊代データが取得された場合に得られる表示画像(自表示領域に表示された画像)の一例を示す。
ここでは、代替特徴を用いた画像処理Aと取得糊代データを用いた画像処理B〜Fとを表示対象画像データに施すことによって得られた処理画像データが表示される。糊代領域に表示すべき画像の特徴は、例えば、自表示領域の端部(他の表示領域が隣接する側の端部)に表示すべき画像データに画像処理を施す際に使用される。図15の斜線部は、糊代領域に表示すべき画像の特徴を用いた画像処理が施された領域(端部)を示す。
なお、図15に示すように、情報画像が重畳表示されてもよい。図15の例では、取得糊代データが使用されなかった画像処理が画像処理Aであることが示されている。また、画像処理Aの処理モードが“代替糊代使用モード”に変更されたことが示されている。また、糊代領域の初期サイズ、最終サイズ、取得サイズが示されている。初期サイズは、糊代領域のサイズ(複数の画像処理の糊代領域のサイズの合計値)の初期値である。最終サイズは、最終的に設定された糊代領域のサイズである。取得サイズは、取得糊代データによって特徴が表されている糊代領域のサイズである。ユーザは、情報画像を確認することで、上述した様々な情報を把握することができる。
以上述べたように、本実施例によれば、想定糊代データと異なる取得糊代データが取得された場合(取得糊代データが取得されなかった場合を含む)に、想定糊代データが再要求される。それにより、マルチディスプレイシステムにおいて、画像表示装置が適切な取得糊代データをより確実に取得でき、ひいては適切な画像処理結果をより確実に得ることができる。
また、本実施例によれば、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも小さい場合に、糊代領域のサイズが縮小され、想定糊代データのデータサイズ
が低減される。それにより、画像出力装置が出力可能な取得糊代データのデータサイズの最大値を想定糊代データのデータサイズが超えている場合に、画像表示装置が適切な取得糊代データをより確実に取得することができる。
なお、本実施例では、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズと異なる場合に想定糊代データを再要求する例を説明したが、これに限らない。例えば、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズより大きい場合には、想定糊代データを再要求する処理は行われなくてもよい。即ち、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズより大きい場合には、S803からS804へ処理が進められてもよい。
画像出力装置が有する画像出力用グラフィックカードの画像出力サイズ(出力するデータのサイズは、所定画素数分の間隔(例えば、5画素分の間隔)でしか変更できないことがある。それにより、想定糊代データのデータサイズと同じデータサイズの取得糊代データを画像出力装置が出力できず、画像出力装置から想定糊代データのデータサイズよりも大きいデータサイズの取得糊代データが出力されることがある。そして、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも大きい場合には、取得糊代データに想定糊代データとダミーデータが含まれている可能性が高い。取得糊代データに想定糊代データが含まれていれば、取得糊代データに含まれている想定糊代データを使用することにより、適切な画像処理結果を得ることができる。そのため、取得糊代データに想定糊代データが含まれている場合には、想定糊代データを再要求する処理は行われなくてもよい。
なお、本実施例では、糊代領域のサイズを縮小する例のみを説明したが、糊代領域のサイズを変更する処理はこれに限らない。
糊代領域のサイズを変更する処理として、糊代領域のサイズを縮小する処理が常に行われると、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも大きい場合に、最終的に全ての糊代領域のサイズが0に縮小されてしまう。
取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも大きい場合には、より大きな糊代領域を設定しても適切な取得糊代データを取得することができる。
そのため、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも大きい場合には、糊代領域のサイズを拡大することが好ましい。例えば、複数の画像処理にそれぞれ対応する複数の糊代領域の少なくともいずれかのサイズを拡大することが好ましい。それにより、より大きな糊代領域に表示すべき画像の特徴を用いた画像処理が実行できるため、画像処理の精度を向上することができる。
また、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも大きく、且つ、複数の糊代領域の少なくともいずれかのサイズが0である場合には、サイズが0である1つ以上の糊代領域のサイズを0より大きい値に拡大することが好ましい。具体的には、取得糊代データを使用しない処理モードが設定されている1つ以上の画像処理の処理モードを“糊代使用モード”に変更することが好ましい。取得糊代データを使用する画像処理の精度を高めるよりも、取得糊代データを使用する画像処理の数を増やした方が、画質向上の効果としてより高い効果が期待できる。
<実施例2>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例2に係る画像表示装置及びその制御方法について説明する。
実施例1では、Display IDを用いて初期糊代情報を通知する例を説明した。本実施例では、Display IDを用いずに初期糊代情報を通知する例を説明する。具体的には、AUXを用いて初期糊代情報とタイル情報を通知する例を説明する。
また、実施例1では、糊代領域のサイズの初期値(画像処理設定情報の初期情報)が予
め定められている場合の例を説明した。本実施例では、画像表示装置の状態に応じて糊代領域のサイズの初期値が決定される例を説明する。具体的には、画像表示装置の動作モードとして複数の動作モードが設定可能であり、設定されている動作モードに応じて糊代領域のサイズの初期値が決定される例を説明する。
また、実施例1では、取得糊代データのデータサイズと想定糊代データのデータサイズとの比較結果に応じて糊代領域のサイズを変更する例を説明した。本実施例では、画像出力装置が出力可能な取得糊代データをさらに考慮して糊代領域のサイズを変更する例を説明する。
なお、以下では、実施例1と異なる点(機能や構成)について詳しく説明し、実施例1と同じ点については説明を省略する。
本実施例に係る画像表示システム(マルチディスプレイシステム)の構成は、実施例1と同じである。
以下に、本実施例に係る画像表示システムが有する画像表示装置Aの構成と処理について説明する。画像表示装置B〜Dの構成や処理は、画像表示装置Aと同様であるため、その説明は省略する。
図16は、本実施例に係る画像表示装置1601(画像表示装置A)の機能構成の一例を示すブロック図である。
図16に示すように、画像表示装置1601は、データ入力部302、タイル情報記憶部304、糊代比較部306、画像処理部311、糊代除去部312、表示部313、等を有する。また、画像表示装置1601は、フォーマット通知部1602、出力性能情報取得部1603、糊代情報記憶部1604、画像処理設定部1605、動作モード設定部1606、制御部1607、等を有する。
図16において、実施例1(図3)と同じ機能部には実施例1と同じ符号を付し、その説明は省略する。
フォーマット通知部1602は、初期糊代情報とタイル情報を画像出力装置へ通知する。また、フォーマット通知部1602は、変更糊代情報を画像出力装置へ通知する。本実施例では、タイル情報、初期糊代情報、及び、変更糊代情報は、いずれも、AUXを用いて画像出力装置に通知される。
出力性能情報取得部1603は、画像出力装置が出力可能な取得糊代データに関する情報である出力性能情報を、画像出力装置から取得する(第3取得処理)。本実施例では、画像出力装置が出力可能な取得糊代データのデータサイズの最大値の情報が、出力性能情報として取得される。
なお、出力性能情報は、画像出力装置が出力可能な取得糊代データのデータサイズの最大値の情報に限らない。例えば、出力性能情報は、画像出力装置が出力可能な入力データのデータサイズの最大値の情報であってもよい。
糊代情報記憶部1604は、後述する制御部1607で生成された糊代情報(初期糊代情報及び変更糊代情報)を記憶する。
画像処理設定部1605は、後述する動作モード設定部1606で設定(選択)された動作モードに応じて画像処理設定情報の初期情報を生成する。
また、画像処理設定部1605は、取得糊代データが想定糊代データでないと判断された場合に、出力性能情報取得部1603で取得された出力性能情報に基づいて画像処理設定情報を変更する。
そして、画像処理設定部1605は、生成または変更された画像処理設定情報を画像処理部311に設定する。
動作モード設定部1606は、画像表示装置1601の複数の動作モードのうちの1つを選択し、選択した動作モードを設定する。
複数の動作モードは、例えば、表示された画像の画質が互いに異なる複数の動作モードである。本実施例では、複数の動作モードとして、高画質モード、中画質モード、及び、低画質モードの3つの画質モードが使用される。
制御部1607は、画像表示装置1601の全体的な制御を行う。即ち、制御部1607は、上述した各機能部を制御する。
また、制御部1607は、画像処理設定部1605で設定された画像処理設定情報に基づいて糊代情報(初期糊代情報及び変更糊代情報)を生成する。
図17は、画像表示装置1601の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図17を用いて、画像表示装置1601の処理の流れについて説明する。
なお、以下では、Display Port規格のケーブルを用いて画像表示装置1601が画像出力装置に既に接続されているものとする。
まず、動作モード設定部1606が、画像表示装置1601の複数の動作モードのうちの1つを選択し、選択した動作モードを設定する(S1701)。例えば、動作モード設定部1606は、ユーザ操作、画像表示装置1601の設置環境、等に応じて動作モードを選択する。
そして、制御部1607が画像処理設定部1605を制御し、画像処理設定部1605が、S1701で設定された動作モードに応じて画像処理設定情報の初期情報を生成する(S1702)。
動作モードと画像処理設定情報の初期情報との対応関係の一例を図19に示す。
図19の例では、動作モードに拘らず、画像処理設定情報の初期情報として、画像処理A〜Fの実行フラグが“有効”であり、且つ、画像処理Gの実行フラグが“無効”である情報が生成される。
そして、図19の例では、高画質モードが設定された場合に、画像処理設定情報の初期情報として、画像処理Aの糊代領域が4画素分の領域であり、画像処理Bの糊代領域が4画素分の領域であり、画像処理Cの糊代領域が3画素分の領域であり、画像処理Dの糊代領域が95画素分の領域であり、画像処理Eの糊代領域が5画素分の領域であり、画像処理Fの糊代領域が4画素分の領域である情報が生成される。
中画質モードが設定された場合には、画像処理設定情報の初期情報として、画像処理Aの糊代領域が4画素分の領域であり、画像処理Bの糊代領域が2画素分の領域であり、画像処理Cの糊代領域が3画素分の領域であり、画像処理Dの糊代領域が95画素分の領域であり、画像処理Eの糊代領域が5画素分の領域であり、画像処理Fの糊代領域が1画素分の領域である情報が生成される。
低画質モードが設定された場合には、画像処理設定情報の初期情報として、画像処理Aの糊代領域が4画素分の領域であり、画像処理Bの糊代領域が4画素分の領域であり、画像処理Cの糊代領域が3画素分の領域であり、画像処理Dの糊代領域が0画素分の領域であり、画像処理Eの糊代領域が5画素分の領域であり、画像処理Fの糊代領域が4画素分の領域である情報が生成される。
次に、制御部1607が、S1702で生成された画像処理設定情報(画像処理設定情報の初期情報)に基づいて、初期糊代情報を生成する(S1703)。
そして、フォーマット通知部1602が、タイル情報記憶部304が記憶しているタイル情報とS1703で生成された初期糊代情報とを、AUXを用いて画像出力装置に通知する(S1704)。本処理により、設定されている動作モードに応じた想定糊代データが画像出力装置に要求される。
次に、データ入力部302が、画像出力装置から出力された入力データが画像表示装置1601(データ入力部302)に入力されたか否かを判断する(S1705)。入力データがデータ入力部302に入力された場合(S1705:Yes)、S1706に処理が進められる。入力データがデータ入力部302に入力されていない場合(S1705:No)、S1705に処理が戻される。そして、データ入力部302は、入力データがデータ入力部302に入力されるまで、S1705の処理を繰り返し実行する。
S1706では、制御部1607が糊代比較部306を制御し、糊代比較部306が、S1705で取得された入力データに含まれている取得糊代データが想定糊代データであるか否かを判断する。取得糊代データが想定糊代データであるか否かの判断の方法は、実施例1と同じである。取得糊代データが想定糊代データであると判断された場合(S1706:Yes)、S1707に処理が進められる。取得糊代データが想定糊代データではないと判断された場合(S1706:No)、S1708に処理が進められる。
なお、実施例1で述べたように、S1706では、取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも小さいか否かが判断されてもよい。
S1708では、エラーリカバリ処理が行われる。そして、S1709に処理が進められる。本実施例に係るエラーリカバリ処理の詳細は後述するが、本実施例に係るエラーリカバリ処理では画像処理設定情報が変更される。即ち、本実施例に係るエラーリカバリ処理では糊代領域のサイズが変更される。
S1707では、制御部1607が画像処理設定部1605を制御し、画像処理設定部1605が、画像処理部311に対して画像処理設定情報を設定する。S1708のエラーリカバリ処理が行われなかった場合には、S1702で生成された画像処理設定情報(画像処理設定情報の初期情報)が設定される。S1708のエラーリカバリ処理が行われなかった場合には、エラーリカバリ処理によって変更された画像処理設定情報が設定される。そして、S1709に処理が進められる。
S1709では、制御部1607が画像処理部311を制御し、画像処理部311が、S1705で取得された入力データに対して、S1707で設定された画像処理設定情報に応じた画像処理を施す。それにより、処理データが生成される。
なお、本実施例では、エラーリカバリ処理が行われている期間では、画像処理は行われず、入力データが処理データとして使用される。
次に、制御部1607が糊代除去部312を制御し、糊代除去部312が、S1709で生成された処理データから取得糊代データを除去する(S1710)。それにより、処理画像データが生成される。
そして、制御部1607が表示部313を制御し、表示部313が、S1710で生成された処理画像データを自表示領域に表示する(S1711)。そして、S1705に処理が戻される。
なお、S1702〜S1711の処理の実行中に、動作モードを変更するユーザ操作が行われたり、画像表示装置1601の設置環境が変化したりした場合には、S1701に処理が戻されてもよい。
図18は、本実施例に係るエラーリカバリ処理(S1708の処理)の流れの一例を示すフローチャートである。
図18を用いて、本実施例に係るエラーリカバリ処理の流れについて説明する。
まず、制御部1607が出力性能情報取得部1603を制御し、出力性能情報取得部1603が、出力性能情報を画像出力装置から取得する(S1801)。
そして、制御部1607が画像処理設定部1605を制御し、画像処理設定部1605が、S1801で取得された出力性能情報に基づいて、画像処理設定情報を変更する(S1802)。
本処理により、出力性能情報に基づいて、糊代領域のサイズが変更される。
例えば、S1705で取得された入力データに含まれている取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも小さい場合に、出力性能情報に基づいて、糊代領域のサイズが縮小される。また、S1705で取得された入力データに含まれている取得糊代データのデータサイズが想定糊代データのデータサイズよりも大きい場合には、出力性能情報に基づいて、糊代領域のサイズが拡大される。
なお、画像出力装置の性能が最大限に使用されるように、糊代領域の縮小や拡大が行われることが好ましい。例えば、想定糊代データのデータサイズが、画像出力装置が出力可能な取得糊代データのデータサイズの最大値と同じ値、又は、当該最大値よりもわずかに小さい値となるように、糊代領域の縮小や拡大が行われることが好ましい。それにより、より大きいサイズの糊代領域に表示すべき画像の特徴を表す取得糊代データを取得することができる。その結果、より大きいサイズの糊代領域に表示すべき画像の特徴を用いた画像処理を実行することができ、画像処理の精度を向上することができる。
次に、制御部1607が、S1802で得られた画像処理設定情報(変更後の画像処理設定情報)に基づいて、変更糊代情報を生成する(S1803)。
そして、制御部1607がフォーマット通知部1602を制御し、フォーマット通知部1602が、S1803で生成された変更糊代情報を、AUXを用いて画像出力装置に通知する(S1804)。
そして、制御部1607が画像処理部311を制御し、画像処理部311が、合成データを生成する(S1805)。具体的には、画像処理部311は、情報画像を表す情報画像データを生成し、S1705で取得された入力データに情報画像データを合成する。それにより、表示対象画像データが表す画像に情報画像が重畳された合成画像を表す合成画像データと、取得糊代データと、を含む合成データが生成される。
以上述べたように、本実施例によれば、Display IDを用いずに、タイル情報、初期糊代情報、及び、変更糊代情報が画像出力装置に通知される。それにより、Display IDを用いずに実施例1と同様の処理を実行することができ、Display
IDを用いずに実施例1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例によれば、画像表示装置の動作モードに応じて糊代領域のサイズの初期値が設定される。それにより、動作モードに応じた画像処理結果を得ることが可能となる。
また、本実施例によれば、出力性能情報に基づいて糊代領域のサイズが変更される。それにより、想定糊代データのデータサイズが、画像出力装置が出力可能な取得糊代データのデータサイズと一致するように、糊代領域のサイズを確実且つ高速に設定することができる。
なお、本実施例の構成の少なくとも一部を実施例1の構成に組み合わせてもよい。例えば、以下の3つの構成のうちの少なくともいずれかを実施例1の構成に組み合わせてもよい。
(1)タイル情報、初期糊代情報、及び、変更糊代情報の通知にDisplay IDを使用しない構成
(2)画像表示装置の動作モードに応じて糊代領域のサイズの初期値を決定する構成
(3)出力性能情報に基づいて糊代領域のサイズを変更する構成
<その他の実施例>
記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータ(又はCPU、MPU等のデバイス)によっても、本発明を実施することができる。また、例えば、記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータによって実行されるステップからなる方法によっても、本発明を実施することができる。この目的のために、上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、上記記憶装置となり得る様々なタイプの記録媒体(つまり、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体)から、上記コンピュータに提供される。したがって、上記コンピュータ(CPU、MPU等のデバイスを含む)、上記方法、上記プログラム(プログラムコード、プログラムプロダクトを含む)、上記プログラムを非一時的に保持するコンピュータ読取可能な記録媒体は、いずれも本発明の範疇に含まれる。
301,1601:画像表示装置 302:データ入力部
305,1602:フォーマット通知部 306:糊代比較部
310:エラー通知部 311:画像処理部

Claims (21)

  1. タイル状に並んだ複数の表示領域のうちの1つである自表示領域に画像を表示する画像表示装置であって、
    前記自表示領域に表示すべき画像を表す表示対象画像データを取得する第1取得手段と、
    画像処理を実行する際に参照される領域であり、且つ、前記自表示領域の外側の領域である、参照領域に表示すべき画像の特徴を表す第1参照データを画像出力装置に要求する要求手段と、
    前記要求手段による要求に応じて前記画像出力装置から出力された第2参照データを取得する第2取得手段と、
    前記第2参照データのデータサイズと、前記第1参照データのデータサイズと、を比較する比較手段と、
    前記第2参照データを用いて、前記表示対象画像データに前記画像処理を施す画像処理手段と、
    を有し、
    前記要求手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、前記第1参照データを前記画像出力装置に再要求する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記参照領域は、前記自表示領域に隣接する表示領域の一部の領域であり、且つ、前記自表示領域に隣接する領域である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記要求手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズと異なる場合に、前記第1参照データを前記画像出力装置に再要求する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、前記参照領域のサイズを縮小する変更手段をさらに有し、
    前記変更手段で前記参照領域のサイズが変更された場合に、前記要求手段は、サイズが変更された後の参照領域に表示すべき画像の特徴を表す第1参照データを前記画像出力装置に再要求する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  5. 前記変更手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも大きい場合に、前記参照領域のサイズを拡大する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 前記画像処理手段は、前記第2参照データを用いて、前記表示対象画像データに複数の画像処理を施し、
    前記第1参照データは、前記複数の画像処理のそれぞれについて、その画像処理を実行する際に参照される参照領域に表示すべき画像の特徴を表し、
    前記変更手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、前記複数の画像処理にそれぞれ対応する複数の参照領域の少なくともいずれかのサイズを縮小する
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の画像表示装置。
  7. 前記変更手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも大きい場合に、前記複数の画像処理にそれぞれ対応する複数の参照領域の少な
    くともいずれかのサイズを拡大する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
  8. 前記変更手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、前記複数の参照領域の少なくともいずれかのサイズを0に縮小する
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の画像表示装置。
  9. 前記変更手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも大きく、且つ、前記複数の参照領域の少なくともいずれかのサイズが0である場合に、サイズが0である1つ以上の参照領域のサイズを0より大きい値に拡大する
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  10. 前回と同じ第1参照データを再要求した回数をカウントするカウント手段をさらに有し、
    前記変更手段は、前記カウント手段でカウントされた回数が閾値よりも少ない場合に、前記参照領域のサイズの変更を省略する
    ことを特徴とする請求項4〜9のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  11. 前記変更手段は、前記参照領域に表示すべき画像の特徴が使用されない処理モードを含む複数の処理モードのいずれかに前記画像処理の処理モードを変更することにより、前記参照領域のサイズを0に変更する
    ことを特徴とする請求項4〜10のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  12. 前記変更手段は、前記参照領域に表示すべき画像の特徴として前記表示対象画像データに基づく特徴が使用される処理モードを含む複数の処理モードのいずれかに前記画像処理の処理モードを変更することにより、前記参照領域のサイズを0に変更する
    ことを特徴とする請求項4〜11のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  13. 前記画像出力装置が出力可能な第2参照データに関する情報を前記画像出力装置から取得する第3取得手段をさらに有し、
    前記変更手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、前記第3取得手段で取得された前記情報に基づいて、前記参照領域のサイズを縮小する
    ことを特徴とする請求項4〜12のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  14. 前記変更手段は、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも大きい場合に、前記第3取得手段で取得された前記情報に基づいて、前記参照領域のサイズを拡大する
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像表示装置。
  15. 前記第3取得手段は、前記画像出力装置が出力可能な第2参照データのデータサイズの最大値の情報を取得する
    ことを特徴とする請求項13または14に記載の画像表示装置。
  16. 前記第1参照データの再要求が行われた場合に、前記第1参照データの再要求が行われたことをユーザに通知する通知手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  17. 前記画像表示装置の複数の動作モードのうちの1つを選択する選択手段をさらに有し、
    前記要求手段は、前記選択手段で選択された動作モードに応じた第1参照データを前記画像出力装置に要求する
    をさらに有することを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  18. 前記画像処理が施された画像データに基づく画像を前記自表示領域に表示する表示手段をさらに有し、
    前記表示手段は、前記第1参照データの再要求が行われている期間に、前記画像処理が施された画像データに基づく画像の代わりに所定の画像を表示する
    ことを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  19. 前記所定の画像は、黒色の画像である
    ことを特徴とする請求項18に記載の画像表示装置。
  20. タイル状に並んだ複数の表示領域のうちの1つである自表示領域に画像を表示する画像表示装置の制御方法であって、
    前記自表示領域に表示すべき画像を表す表示対象画像データを取得する第1取得ステップと、
    画像処理を実行する際に参照される領域であり、且つ、前記自表示領域の外側の領域である、参照領域に表示すべき画像の特徴を表す第1参照データを画像出力装置に要求する要求ステップと、
    前記要求ステップで行われた要求に応じて前記画像出力装置から出力された第2参照データを取得する第2取得ステップと、
    前記第2参照データのデータサイズと、前記第1参照データのデータサイズと、を比較する比較ステップと、
    前記第2参照データを用いて、前記表示対象画像データに前記画像処理を施す画像処理ステップと、
    を有し、
    前記要求ステップでは、前記第2参照データのデータサイズが前記第1参照データのデータサイズよりも小さい場合に、前記第1参照データを前記画像出力装置に再要求する
    ことを特徴とする画像表示装置の制御方法。
  21. 請求項20に記載の画像表示装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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