JP2016002494A - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016002494A
JP2016002494A JP2014122400A JP2014122400A JP2016002494A JP 2016002494 A JP2016002494 A JP 2016002494A JP 2014122400 A JP2014122400 A JP 2014122400A JP 2014122400 A JP2014122400 A JP 2014122400A JP 2016002494 A JP2016002494 A JP 2016002494A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
filtration
valve
tank
handle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014122400A
Other languages
English (en)
Inventor
秋久 梶原
Akihisa Kajiwara
秋久 梶原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitaka Kogyosho KK
Original Assignee
Mitaka Kogyosho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitaka Kogyosho KK filed Critical Mitaka Kogyosho KK
Priority to JP2014122400A priority Critical patent/JP2016002494A/ja
Publication of JP2016002494A publication Critical patent/JP2016002494A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

【課題】供給管路の詰まりを簡単に解消し得る、吸引方式の濾過装置を提供する。
【解決手段】蓋体4を内外方向に貫通する通気孔33と、該通気孔33を開閉する開閉弁34とを配設する。そして、開閉弁34を、通気孔33を閉塞する閉塞位置と、該閉塞位置から蓋体4の内方に移動して通気孔33を開放する開放位置とに移動可能に配設された弁体36と、該弁体36を閉塞位置に付勢する付勢手段40とによって構成し、蓋体4の内側の圧力が所定陰圧以下となると、蓋体4の内外の差圧によって、付勢手段40に抗して弁体36が閉塞位置から開放位置に移動して、通気孔33が開放されるよう構成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、メッキ液や研削液等の被処理液を、濾過フィルタを用いて固液分離を行う濾過装置に関する。
メッキ液や研削液等の被処理液を、濾過タンク内に供給し、濾過タンク内に装着された濾過フィルタを透過させて、透過した濾液を排出するとともに、被処理液に含まれていた分散物質を濾過物質として濾し取る濾過装置は種々提案されている(例えば、特許文献1)。
ここで、濾過装置の濾過方式としては、被処理液の供給側を陽圧にする加圧方式と、濾液の排出側を陰圧にする吸引方式の二種類が存在する。すなわち、加圧方式では、送水ポンプによって被処理液を濾過タンク内に供給し、被処理液を供給する圧力によって被処理液が濾過されて、濾液が濾過タンク内から排出される。また、吸引方式では、吸引ポンプによって濾液を濾過タンク内から排出し、濾液を吸引する陰圧によって被処理液を濾過タンク内に吸引して濾過フィルタを透過させる。
また、こうした濾過装置では、濾過タンク内の濾過物質によって、非効率な水準まで濾過処理の速度が低下した場合は、濾過タンク内の濾過物質を脱水する脱水処理を行った後で、濾過タンクを開放して濾過物質を回収する。脱水処理では、被処理液に替えて空気を濾過タンクに注入して、濾過タンクの内部の水分を排出し、濾過タンク内で泥状になっていた濾過物質を、回収容易な固形状にする。
特開2005−138064号公報
ところで、上記従来の吸引方式の濾過装置では、液槽から濾過タンクに被処理液を供給する供給管路に、被処理液中の分散物質が詰まり、濾過タンク内を陰圧にしても被処理液が供給されなくなることがある。かかる場合には、吸引ポンプを停止させて、供給管路の詰まりを解消するのであるが、供給管路に詰まったものを除去するのは容易ではない。供給管路が詰まると、濾過タンク内が真空近くにまで減圧されて、供給管路が詰まった部分に強い差圧が加わり、供給管路に詰まったものが硬く圧縮されるためである。このため、従来の吸引方式の濾過装置では、供給管路の詰まりが発生すると、供給管路を取り外して、管路内に棒状のものを内部に挿入し、管路内に詰まったものを突き崩すといった煩雑な作業を行っている。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、供給管路の詰まりを簡単に解消し得る、吸引方式の濾過装置の提供を目的とする。
本発明は、内部に濾過フィルタが配設されるタンク本体と、該タンク本体の上部開口を閉塞する蓋体とからなる濾過タンクと、被処理液を濾過タンク内に導入する供給管路と、濾液を濾過タンク外へ導出する排出管路とを備え、排水管路を陰圧とすることにより、供給管路から濾過タンク内に被処理液を導入し、被処理液を濾過フィルタで濾過した濾液を排水管路から濾過タンク外に導出するよう構成された濾過装置であって、蓋体を内外方向に貫通する通気孔と、該通気孔を開閉する開閉弁とを備え、該開閉弁は、通気孔を閉塞する閉塞位置と、通気孔を開放する該閉塞位置より蓋体の内方の開放位置に移動可能になるように配設された弁体と、該弁体を閉塞位置に付勢する付勢手段とを備え、蓋体の内側の圧力が所定陰圧以下となると、蓋体の内外の差圧によって、付勢手段に抗して弁体が閉塞位置から開放位置に移動して、通気孔が開放されるよう構成されていることを特徴とする濾過装置である。
かかる構成にあっては、蓋体の内側が所定陰圧となった段階で、通気孔が開放されて外気が濾過タンク内に流入するため、濾過タンクの上部が所定陰圧を殆ど下回ることがない。このため、本発明では、濾過処理中に供給管路に詰まりが発生した場合でも、濾過タンク内が真空圧近くには減圧されず、供給管路に詰まったものが真空圧で圧縮されない分だけ、供給管路の詰まりを、従来構成に比べて簡単に除去することが可能となる。特に、本発明は、簡素な機械的構成により実現できるから、低廉であり、また、信頼性が高いという利点がある。
本発明にあって、開閉弁は、通気孔を貫通して蓋体内側の端部を弁体と連繋する弁棒と、該弁棒の、蓋体外側の端部に形成された受圧部とを備え、該受圧部を、直接又は間接的に蓋体の内方に押圧操作することで、付勢手段に抗して弁体を閉塞位置から開放位置に変換可能に構成されていることが提案される。
かかる構成にあっては、濾過タンクを開放する前に、開閉弁の受圧部を押圧操作することで、通気孔を開放して濾過タンク内の圧力を外気と等しくすることができるから、濾過タンクを容易に、かつ安全に開放することが可能となる。
また、本発明にあって、蓋体を持ち上げるための把手を蓋体の上部に備え、該把手は、蓋体から起立して蓋体を持ち上げ可能となる起立状態と、蓋体に横たわる横臥状態とに回動可能に配設されており、把手の基端側には、横臥状態で開閉弁の受圧部を蓋体の内方に押圧せず、起立状態で開閉弁の受圧部を蓋体の内方に押圧して、弁体を閉塞位置から開放位置に変換する押圧部が配設されていることが提案される。
かかる構成にあっては、蓋体を持ち上げるために把手を起立状態にすると、蓋体の通気孔が開放されることとなるから、蓋体を持ち上げて濾過タンクを開放する際に、通気孔を開放する操作を行う手間を省くことができる。また、把手を、通気孔を開放する操作手段として兼用できるため、蓋体の構造も簡素化できる。
また、本発明にあって、濾過タンク内に圧縮空気を導入する脱水用エア管路と、蓋体がタンク本体の上部開口の周囲に密着した状態に保持する密閉手段とを備え、被処理液の導入を停止した状態で、脱水用エア管路から濾過タンク内に圧縮空気を導入し、濾過タンク内の濾過物質の水分を排出管路から濾過タンク外に排出する脱水処理を実行可能に構成されており、密閉手段は、蓋体とタンク本体との密着を解除するための操作部を、蓋体の上部に備え、該操作部は、把手の横臥状態で操作困難又は操作不能となり、把手の起立状態で操作容易となる位置に配設されていることが提案される。
かかる構成にあっては、操作部の操作によって蓋体とタンク本体との密着を解除する前に、把手を起立状態に変換しなくてはならない。本構成では、濾過タンクに導入される圧縮空気により、濾過タンク内が陽圧となることがあるが、蓋体とタンク本体の密着を解除する前に、把手の起立状態への変換に伴って、通期孔が開放されて、濾過タンク内の圧力が外気と等しくなるため、濾過タンクの開放時に、濾過タンクから空気が勢いよく吹き出るのを防止できる。
以上に述べたように、本発明によれば、吸引方式の濾過装置にあって、供給管路の詰まりを簡単に解消することが可能となる。
濾過装置1の要部を示す説明図である。 (a)は、蓋体4の平面図であり、(b)は、(a)中のA−A線断面図である。 濾過処理時の作動を示す説明図である。 脱水処理時の作動作動を示す説明図である。 通気孔33の部分を破断して示す、蓋体4の中央部拡大正面図である。 通気孔33の部分を破断して示す、蓋体4の中央部拡大正面図であり、(a)は把手31の横臥状態を示し、(b)は把手31の起立状態を示す。 通気孔33の部分を破断して示す、蓋体4の中央部拡大側面図であり、(a)は把手31の横臥状態を示し、(b)は把手31の起立状態を示す。 ハンドル27と把手31の位置関係を示す蓋体4の平面図であり、(a)は把手31の横臥状態を示し、(b)は把手31の起立状態を示す。 濾過装置1の作動に伴う開閉弁34の作動を示す説明図である。 図9から続く、濾過装置1の作動に伴う開閉弁34の作動を示す説明図である。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
図1に示すように、本実施例の濾過装置1は、略円筒形状の濾過タンク2を主体とする。濾過タンク2は、上部が開放された円筒容器状のタンク本体3と、該タンク本体3の上部開口5を閉塞する円板状の蓋体4とを備えている。タンク本体3の上部外側部には、閉止バルブV1により開閉される被処理液の供給管路6と、同じく閉止バルブV2により開閉される脱水用エア管路7が接続される。この供給管路6と脱水用エア管路7は、閉止バルブV1,V2よりも濾過タンク2側で合流し、共通の管路8を介して濾過タンク2に接続されている。また、かかる管路8には、濾過タンク2の内部圧力を計測するための圧力計10が配設される。
タンク本体3は下方へわずかに縮径しており、その下底部には、濾液の排出管路13が接続される。また、下底部から少し上部の外周部にも、上部脱水用の補助排出管路14が接続され、相互の排出管路13,14は、濾過タンク2の内部空間11と連通している。また、この補助排出管路14は閉止バルブV3を介して排出管路13と接続される。
濾過タンク2の内部空間11には、濾過フィルタ16が装着される。この濾過フィルタ16は、ナイロン製の濾布を封筒状に縫製してなるものであり、タンク本体3の上部に嵌着された保持リング21により、上端の開口部を内部空間11の上部に保持されて、開口部以下の部分を内部空間11に垂下させる。かかる濾過フィルタ16の装着により、内部空間11は、供給管路6等と連通する被処理液供給側11aと、排出管路13等と連通する濾液排出側11bとに隔絶され、被処理液供給側11aに供給された被処理液が、濾過フィルタ16のいずれかの部分で濾過されるようになっている。この濾過フィルタ16は、濾過タンク2を開放して保持リング21を外すことにより、取り外し可能となっている。また、タンク本体3の内底面及び内周面には、濾過フィルタ16との間に、排出管路13へ濾液を導出するスペースを形成するための多孔性スペーサ19が配設される。
また、図示は省略しているが、供給管路6の、濾過タンク2の反対側には、被処理液の液槽に挿入して、被処理液を吸引する液吸引口が形成される。また脱水用エア管路7の、濾過タンク2の反対側には、エアコンプレッサから圧縮空気を導入するための給気口が形成される。そして、供給された圧縮空気は、エアレギュレータ(図示省略)により所定圧に調整されたあと、脱水用エア管路7に供給される。
上述のように、供給管路6と脱水用エア管路7には、閉止バルブV1,V2が夫々設けられており、供給管路6と脱水用エア管路7は濾過タンク2の手前で合流した後、内部空間11へ連通する。すなわち、濾過タンク2に被処理液を供給する際には供給管路6が開放され、これに対して濾過タンク2に空気を圧入する際には、この脱水用エア管路7が開放される。なお、供給管路6と脱水用エア管路7の管路の共通化は構造単純化のためであり、別々に内部空間11に接続してもかまわない。
供給管路6から濾過タンク2へ供給された被処理液は、濾過フィルタ16により濾過されて、その濾液は、上述の排出管路13及び補助排出管路14から排出される。図示は省略しているが、この排出管路13の他端には、液排出口が形成されており、濾液は、排出管路13を介して、濾液用の液槽へと排出されることとなる。
蓋体4は、円板状金属板からなる蓋体本体24を主体とする。蓋体本体24の下面外周部にはOリング(図示省略)が嵌着されており、タンク本体3の上部開口5を閉塞した状態で、上部開口5の周囲に形成されたフランジ20に該Oリングを当接させるよう構成される。
図1に示すように、タンク本体3のフランジ20には、上方に突出するボルトねじ22が三箇所に配設されている。一方、図2に示すように、蓋体本体24の外周部には、タンク本体3を閉塞した状態で、各ボルトねじ22が挿通する挿通孔26が形成され、各挿通孔26の上に、ボルトねじ22と螺合する螺着部25が配設される。螺着部25は下方に開口するネジ穴28を備えており、蓋体本体24に対して該ネジ穴28を中心に回転可能に保持される。そして、螺着部25から水平方向に突出するハンドル27を把持して螺着部25を回転させて、ボルトねじ22と螺合させることにより、蓋体4の外周部をタンク本体3のフランジ20に密着させ得るよう構成される。すなわち、本実施例では、ボルトねじ22と螺着部25とハンドル27とが、本発明に係る密閉手段に相当する。また、密閉手段の操作部は、ハンドル27に相当する。
蓋体本体24の上部中央には、矩形の金属板からなるのベース板30が固着され、該ベース板30上に、蓋体4を持ち上げるための把手31が配設される。また、蓋体本体24の中央には、蓋体本体24及びベース板30を内外方向に貫通する通気孔33が形成されるとともに、該通気孔33を開閉する開閉弁34が配設される。把手31,通気孔33及び開閉弁34の詳細は後述する。
上述の閉止バルブV1〜V3は、全て電磁弁により構成されるものであり、濾過装置1が具備する制御装置(図示省略)からの入力により、その開閉を制御される。この制御装置は、後述する濾過処理、脱水処理の実行を制御するための電子回路を備え、前記吸引ポンプとも接続される。すなわち、かかる制御装置は、吸引ポンプと閉止バルブV1〜V3を適切に作動させることにより、濾過装置1における液や空気の流れを調整・変更し、各処理を実行させる。また、この制御装置は、スイッチや目盛り、ランプ等が設けられた操作盤(図示省略)を備え、作業者が、操作盤の操作により、制御装置に濾過処理や脱水処理を実行させ得るよう構成される。
次に、この濾過装置1を用いた濾過方法を説明する。
まず、内部空間11に濾過フィルタ16を装着して蓋体4で上部開口5を閉塞した状態にあって、作業者が制御装置の操作盤を介して濾過処理の実行を指示すると、制御装置が、閉止バルブV1,V3を開放し、閉止バルブV2を閉止するとともに、吸引ポンプを作動させる。これにより、図3に示すように、排出管路13、内部空間11、及び供給管路6が陰圧となり、被処理液Lが、供給管路6を介して、液槽から内部空間11へと供給される。そして、内部空間11に供給された被処理液Lは濾過フィルタ16で濾過されて、濾過フィルタ16を透過した濾液が、排出管路13および補助排出管路14から濾過タンク2外へと導出され、濾液の液槽へと排出される。
上記濾過処理を連続実行すると、濾過フィルタ16の内側に堆積した泥状の濾過物質F1により濾布が目詰まりして、濾過処理の効率が低下していく。このため、濾過処理の効率が不適当なレベルまで低下した段階で濾過処理を終了させ、濾し取った濾過物質F1を回収する。なお、濾過処理の効率の低下は、被処理液の吸引具合や、濾液の排出具合を目視することで判断できる。
濾過物質F1を回収する際は、濾過タンク2を開放する前に脱水処理を実行する。具体的には、作業者が制御装置の操作盤を介して脱水処理の実行を指示すると、制御装置が、閉止バルブV1,V3を閉止するとともに、閉止バルブV2を開放して、図4に示すように、エアコンプレッサから供給される圧縮空気を、脱水用エア管路7を介して、被処理液供給側11aへと圧入する。かかる脱水処理においては、補助排出管路14が閉塞されて、専ら濾過フィルタ16の底部でのみ濾過が行われるため、濾過フィルタ16内に滞留する被処理液が余すことなく濾過されて、内部空間11から水分が除去される。また、この脱水処理により、濾過フィルタ16に付着していた泥状の濾過物質F1は、液分が絞られて、固形状の濾過物質F2となる。
作業者は、脱水処理を適当な時間実行させた段階で、操作盤を操作して脱水処理を終了させる。そして、蓋体4を取り外して濾過タンク2を開放し、濾過フィルタ16を取り出して、固形状の濾過物質F2の回収や、濾過フィルタ16の交換を行うことで、再び濾過処理を適切に続行可能となる。
以下に、本発明の要部に係る構成を詳細に説明する。
図2,5に示すように、蓋体4の中央部には、蓋体4を上下に貫通する通気孔33が形成される。通気孔33は、蓋体本体24と、蓋体本体24の上に固着されたベース板30を貫通しており、蓋体4の内側は、直径3cm程度の太径部33aを形成し、蓋体4の外側は、直径1cm程度の細径部33bを形成している。
通気孔33には、通気孔33を開閉する開閉弁34が配設される。開閉弁34は、通気孔33を閉塞する位置と、通気孔33を開放する位置とに移動可能に配設された弁体36と、通気孔33を上下に貫通して下端を弁体36と連繋させる弁棒37と、該弁棒37の上端に形成される受圧部38と、弁体36を付勢するコイルバネ40(付勢手段)とを備えている。
弁体36は、通気孔33の太径部33aより小さく、細径部33bより大きい円板状をなしている。弁体36の上面外周部には、環状のパッキン39が嵌着される。弁体36は、弁棒37及び受圧部38と一体となって上下動可能に配設されて、通気孔33を閉塞する閉塞位置と、通気孔33を開放する開放位置とに移動可能となっている。具体的には、図6(a),7(a)に示すように、閉塞位置では、弁体36は、蓋体4の内側から通気孔33の細径部33bの周囲にパッキン39を押し当てて通気孔33を閉塞する。また、図6(b),7(b)に示すように、開放位置は、閉塞位置よりも蓋体4の下方(内方)寄りの位置であり、開放位置では、弁体36は、パッキン39を通気孔33の細径部33bの周囲から離間させることで通気孔33を開放する
弁棒37は、通気孔33の細径部33bよりも細い円柱状であり、弁体36の中央部から上方に突出して、通気孔33を閉塞することなく貫通し、蓋体4の外側に突出している。受圧部38は、通気孔33の細径部33bよりも大きい円板状であり、後述するように、把手31を介して受圧部38を押下することで、弁体36を開放位置に変換可能となっている。
また、コイルバネ40は、弁棒37に外嵌して、下端をベース板30に当接し、上端を受圧部38に当接することで、受圧部38を押し上げて、弁体36を開放位置に付勢する。ここで、本実施例では、コイルバネ40の付勢力を適宜設定することにより、蓋体4の内側の気圧が−0.5気圧(ゲージ圧)となった時に、蓋体4の内外の差圧が開閉弁34を押し下げる力が、コイルバネ40の付勢力を上回り、弁体36が開放位置に変換されるよう構成されている。
図6,7に示すように、把手31は、蓋体4から起立して、該把手31を把持して蓋体4を持ち上げ可能となる起立状態と、邪魔とならないように蓋体4に横たわる横臥状態とに回動可能に配設される。具体的には、把手31は、環状の把手本体41と、把手本体41の基端側に配設された回動軸42とを備え、ベース板30に立設された一対の保持板43,43に回動軸42を保持されることにより、把手本体41を垂直に起立させる起立状態と、水平に横たえる横臥状態とに回動可能となっている。また、把手本体41には、横臥状態で蓋体本体24に当接して把手本体41を水平な姿勢に保持するスタンド44が突設される。
開閉弁34は、把手31の回動軸42の直下に配設されており、把手31を横臥状態から起立状態に変換した時に、弁体36が閉塞位置から開放位置へ変換されるよう構成されている。具体的には、図6,7に示すように、把手31の回動軸42には、非円形の断面形状を有する押圧カム46が外嵌し、把手本体41の回動に伴って押圧カム46が回動軸42を中心に回動するよう構成される。押圧カム46は、把手31の横臥状態では、図6(a),7(a)に示すように、開閉弁34の上端に形成された受圧部38に当接しないが、把手31の起立状態では、図6(b),7(b)に示すように、受圧部38の上面を押圧して、コイルバネ40の付勢力に抗して弁体36を開放位置に押し下げる。すなわち、かかる押圧カム46が、本発明に係る押圧部に相当する。このように、本実施例にあっては、把手31を起立状態にすることで、通気孔33が開放される。
また、本実施例では、3つの螺着部25を回転操作するためのハンドル27のうち2つは、把手31の横臥状態で回転操作が困難となる位置に配置される。具体的には、図8(a)に示すように、把手31の横臥状態では、2つのハンドル27の回転範囲と近接する位置に把手本体41が位置することで、当該2つのハンドル27を回転操作する手に把手本体41がぶつかって、回転操作を阻害する構成されている。これに対して、把手31の起立状態では、図8(b)に示すように、把手本体41が、前記2つのハンドル27の回転範囲から離間することで、作業者は、3つのハンドル27すべてを容易に回転操作可能となる。すなわち、本実施例の濾過装置1では、蓋体4をタンク本体3のフランジ20に密着させる際や、蓋体4とフランジ20の密着を解除する際は、把手31を起立状態にする必要がある。
次に、濾過装置1の作動に伴う開閉弁34の作動について説明する。
まず、濾過処理では、上述のように、吸引ポンプを作動させて、陰圧により濾過タンク2の内部空間11に被処理液Lを導入する(図3参照)。かかる濾過処理では、蓋体4は、ボルトねじ22と螺着部25の螺合によりタンク本体3のフランジ20に密着し、把手31は横臥状態とされる。ここで、濾過処理では、図9(a)に示すように、濾過タンク2の内部空間11が陰圧となるため、蓋体4の内外の差圧により弁体36は下方に付勢される。しかしながら、被処理液供給側の内部空間11aには、供給管路6から被処理液が流入し続けるため、濾過処理が正常に継続していれば、蓋体4の内側が−0.5気圧以下となることはない。このため、濾過処理が正常に継続し実行されている間は、コイルバネ40の付勢力が差圧による付勢力を上回り、図9(a)に示すように、弁体36が閉塞位置に保持されて、通気孔33が閉塞される。
一方、濾過処理中に供給管路6が詰まった場合は、濾過タンク2の内部空間11に被処理液が供給されなくなるため、蓋体4の内側(被処理液供給側の内部空間11a)の気圧が下がっていく。この時、蓋体4の内側の気圧が−0.5気圧まで低下すると、図9(b)に示すように、蓋体4の内外の差圧が弁体36を下方に付勢する力が、コイルバネ40の付勢力を上回り、弁体36が開放位置へ押し下げられて通気孔33が開放される。そして、これにより、通気孔33から濾過タンク2に外気が流入して、蓋体4の内側の圧力低下が停止する。このように、本実施例にあっては、蓋体4の内側の気圧が−0.5気圧まで低下すると通気孔33が開放されるため、蓋体4の内側の気圧が−0.5気圧を下回ることがない。また、上述のように、供給管路6は、蓋体4の内側の空間(被処理液供給側の内部空間11a)と連通しているため、本実施例では、供給管路6の圧力が−0.5気圧を下回ることもなくなる。
脱水処理では、上述のように、脱水用エア管路7から濾過タンク2に圧縮空気を導入して、濾過タンク2の内部の水分を排出管路13から排出する(図4参照)。かかる脱水処理では、蓋体4は、ボルトねじ22と螺着部25によりタンク本体3のフランジ20に密着し、また、把手31は横臥状態とされる。かかる脱水処理では、図10(a)に示すように、濾過タンク2の内部空間11が陽圧となるため、蓋体4の内外の差圧により弁体36は上方に付勢される。したがって、脱水処理では、蓋体4の内外の差圧による付勢力と、コイルバネ40の付勢力とにより、弁体36が二重に閉塞位置に付勢され、通気孔33は閉塞される。このため、脱水処理中は、通気孔33から濾過タンク2の空気が漏れ出すことがない。
脱水処理の終了後、蓋体4を取り外して濾過タンク2を開放する場合は、まず、把手31を横臥状態から起立状態に変換する。この時点で、図10(b)に示すように、押圧カム46によって弁体36が開放位置に押し下げられて、通気孔33が開放されるため、蓋体4の内側の気圧は、外気と等しくなる。続いて、ハンドル27を回転操作して、螺着部25とボルトねじ27の締結を解除し、蓋体4とタンク本体3との密着を解除する。そして、把手31を把持して蓋体4を持ち上げ、濾過タンク2を開放する。なお、蓋体4とタンク本体3の密着を解除する時点では、蓋体4の内側の気圧が外気と等しくなっているため、濾過タンク2から空気が勢いよく吹き出すことはない。
以上のように、本実施例にあっては、蓋体4で濾過タンク2を閉塞した状態で、蓋体4の内側の気圧が−0.5気圧まで低下すると通気孔33が開放されるため、蓋体4の内側の空間(被処理液供給側の内部空間11a)や、供給管路6の圧力が−0.5気圧を下回るのを防止できる。したがって、本実施例では、濾過処理中に供給管路6が詰まった場合でも、供給管路6に詰まったものが真空圧で圧縮されず、従来構成に比べて、供給管路6の詰まりを簡単に解消できる。
特に、本実施例では、通気孔33と開閉弁34とからなる簡単な機構によって、濾過タンク2の内部が真空圧近くに低下するのを機械的に防止できるから、低コストで実現でき、また、信頼性にも優れるという利点がある。
また、本実施例では、把手31を回動操作して、開閉弁34の受圧部38を間接的に押下操作することで、弁体36を開放位置に移動させて通気孔33を開放することができるから、蓋体4を取り外す際に、蓋体4の内外の差圧を解消する用途で開閉弁34を使用できるという利点がある。
特に、本実施例では、蓋体4を持ち上げるために把手31を横臥状態から起立状態に変換すると、通気孔33が自然と開放されることとなるため、蓋体4を取り外す際に、通気孔33を手間なく開放できるという利点がある。また、把手31を、弁体36を押し下げる操作手段として兼用することで、蓋体4の構造を簡素化できるという利点もある。
また、本実施例では、把手31の横臥状態で、蓋体4とタンク本体3の密着状態を解除する操作が困難となるよう構成されているから、蓋体4とタンク本体3の密着状態を解除する前に、必ず把手31が起立状態に変換されて、通気孔33が開放される。したがって、本実施例では、タンク本体3と蓋体4の密着を解除した時に、濾過タンク2から空気が勢いよく吹き出すのを防止できるという利点がある。
なお、本発明の濾過装置は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例では、蓋体をタンク本体から取り外して濾過タンクを開放するよう構成されているが、本発明にあっては、タンク本体に対して蓋体を回動させて濾過タンクを開放する構成を採用することもできる。また、上記実施例では、本発明に係る密閉手段が、ボルトねじ22と螺着部25によって実現されているが、本発明に係る密閉手段は、ねじを用いた構成に限らず、既存の濾過装置の密閉方式を広く採用可能である。また、上記実施例では、横臥状態の把手31を、操作ハンドル27を操作する手と干渉させることで、蓋体4とタンク本体3の密着を解除する操作が困難となるよう構成されているが、かかる構成に限らず、横臥状態の把手を、操作ハンドルと干渉させるように構成してもよい。
1 濾過装置
2 濾過タンク
3 タンク本体
4 蓋体
5 上部開口
6 供給管路
7 脱水用エア管路
11 内部空間
11a 被処理液供給側
11b 濾液排出側
13 排出管路
16 濾過フィルタ
20 フランジ
22 ボルトねじ(密閉手段)
24 蓋体本体
25 螺着部(密閉手段)
26 挿通孔
27 ハンドル(操作部)
30 ベース板
31 把手
33 通気孔
34 開閉弁
36 弁体
37 弁棒
38 受圧部
40 コイルバネ(付勢手段)
46 押圧カム(押圧部)
L 被処理液
F1,F2 濾過物質

Claims (4)

  1. 内部に濾過フィルタが配設されるタンク本体と、該タンク本体の上部開口を閉塞する蓋体とからなる濾過タンクと、
    被処理液を濾過タンク内に導入する供給管路と、
    濾液を濾過タンク外へ導出する排出管路と
    を備え、
    排水管路を陰圧とすることにより、供給管路から濾過タンク内に被処理液を導入し、被処理液を濾過フィルタで濾過した濾液を排水管路から濾過タンク外に導出するよう構成された濾過装置であって、
    蓋体を内外方向に貫通する通気孔と、該通気孔を開閉する開閉弁とを備え、
    該開閉弁は、
    通気孔を閉塞する閉塞位置と、通気孔を開放する該閉塞位置より蓋体の内方の開放位置に移動可能になるように配設された弁体と、
    該弁体を閉塞位置に付勢する付勢手段とを備え、
    蓋体の内側の圧力が所定陰圧以下となると、蓋体の内外の差圧によって、付勢手段に抗して弁体が閉塞位置から開放位置に移動して、通気孔が開放されるよう構成されていることを特徴とする濾過装置。
  2. 開閉弁は、通気孔を貫通して蓋体内側の端部を弁体と連繋する弁棒と、該弁棒の、蓋体外側の端部に形成された受圧部とを備え、
    該受圧部を、直接又は間接的に蓋体の内方に押圧操作することで、付勢手段に抗して弁体を閉塞位置から開放位置に変換可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の濾過装置。
  3. 蓋体を持ち上げるための把手を蓋体の上部に備え、
    該把手は、蓋体から起立して蓋体を持ち上げ可能となる起立状態と、蓋体に横たわる横臥状態とに回動可能に配設されており、
    把手の基端側には、横臥状態で開閉弁の受圧部を蓋体の内方に押圧せず、起立状態で開閉弁の受圧部を蓋体の内方に押圧して、弁体を閉塞位置から開放位置に変換する押圧部が配設されていることを特徴とする請求項2に記載の濾過装置。
  4. 濾過タンク内に圧縮空気を導入する脱水用エア管路と、蓋体がタンク本体の上部開口の周囲に密着した状態に保持する密閉手段とを備え、
    被処理液の導入を停止した状態で、脱水用エア管路から濾過タンク内に圧縮空気を導入し、濾過タンク内の濾過物質の水分を排出管路から濾過タンク外に排出する脱水処理を実行可能に構成されており、
    密閉手段は、蓋体とタンク本体との密着を解除するための操作部を、蓋体の上部に備え、
    該操作部は、把手の横臥状態で操作困難又は操作不能となり、把手の起立状態で操作容易となる位置に配設されていることを特徴とする請求項3に記載の濾過装置。
JP2014122400A 2014-06-13 2014-06-13 濾過装置 Pending JP2016002494A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014122400A JP2016002494A (ja) 2014-06-13 2014-06-13 濾過装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014122400A JP2016002494A (ja) 2014-06-13 2014-06-13 濾過装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016002494A true JP2016002494A (ja) 2016-01-12

Family

ID=55222222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014122400A Pending JP2016002494A (ja) 2014-06-13 2014-06-13 濾過装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016002494A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109126266A (zh) * 2018-09-12 2019-01-04 中山市创星电器有限公司 一种移动方便的过滤桶

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51150164A (en) * 1975-06-17 1976-12-23 Fuji Photo Film Co Ltd Method a nd apparatus of filtration
JPS5234160A (en) * 1975-09-11 1977-03-15 Daido Steel Co Ltd Breather valve
US4021354A (en) * 1975-10-31 1977-05-03 Bristol-Myers Company Pressure filter
JP2003135913A (ja) * 2001-11-05 2003-05-13 Kaneo Wakae ストレーナ
JP2005138064A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Mitaka Kogyosho:Kk 濾過装置および該濾過装置に用いられる濾過袋

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51150164A (en) * 1975-06-17 1976-12-23 Fuji Photo Film Co Ltd Method a nd apparatus of filtration
JPS5234160A (en) * 1975-09-11 1977-03-15 Daido Steel Co Ltd Breather valve
US4021354A (en) * 1975-10-31 1977-05-03 Bristol-Myers Company Pressure filter
JP2003135913A (ja) * 2001-11-05 2003-05-13 Kaneo Wakae ストレーナ
JP2005138064A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Mitaka Kogyosho:Kk 濾過装置および該濾過装置に用いられる濾過袋

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109126266A (zh) * 2018-09-12 2019-01-04 中山市创星电器有限公司 一种移动方便的过滤桶

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7640853B2 (en) Presses for matters such as the grape harvest
JP2016002494A (ja) 濾過装置
JP6987649B2 (ja) 処理液供給装置及びその脱気方法
TW201341043A (zh) 生化檢體過濾系統及過濾方法
CN103515270A (zh) 一种湿法处理设备中真空吸盘防堵塞系统
CN205391881U (zh) 一种加快静置过程的污水处理器
US2591432A (en) Drain
CN106743601A (zh) 一种环形连接臂的工装吸盘
KR101261377B1 (ko) 전기 약탕기
CN205241224U (zh) 一种液体溶剂抽离器
JP2010173060A (ja) 異なる高さに置かれたシート状部品の自動取出据付装置
CN207333689U (zh) 储罐
CN210240686U (zh) 一种碳缸用呼吸阀及碳缸
CN209903017U (zh) 一种真空吸附系统
CN206700950U (zh) 一种应用于空气压缩机上的过滤装置
CN207342295U (zh) 一种间氯苯甲醛制备用的水处理装置
CN105293780B (zh) 一种妇洁舒洗液除杂装置
CN205252636U (zh) 一种医药用固液分离装置
CN202673631U (zh) 真空泵泄压阀
US4922947A (en) Automatic membrane drain device for pneumatic circuits
CN210114875U (zh) 一种实验室少量矿浆高效分离装置
CN205019808U (zh) 滤布过滤浆液增浓器
CN218793985U (zh) 一种超临界萃取液的回收装置
CN205150531U (zh) 一种真空切换罐
CN105621726A (zh) 一种移动式污水连续处理机

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170919

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180403