JP2015537221A - 材料のマーキング、マーキングされた材料及び認証又は希釈決定方法 - Google Patents
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Abstract
材料をマーキングするための方法であって、異なる蛍光特性を有する少なくとも2種の成分を成分のブレンドとして材料中に含ませることを含む方法であり、少なくとも2種の成分は材料と既に関連があるものではなく、少なくとも2種の異なる成分のうちの少なくとも1種が、pHの変化によってスペクトルの位置及び/又は強度が変化する蛍光を有し、少なくとも2種の成分が定性的及び/又は定量的に決定されるのに有効な量で材料中に含まれる、方法。また、マーキングされた材料並びに、認証並びに偽造及び希釈の防止の方法が提供される。【選択図】なし
Description
[発明の分野]
[0001]本発明は、商用バルク製品の純正性及び希釈のないことを検証することを可能にするための、商用バルク製品のマーキングを対象とする。好ましくは不可視の製品内(in−product)マーキングのための方法、並びに現場での(in the field)決定に加えて、マーキングされた製品の粗悪化(adulteration)レベルのさらにより正確な実験検証のための現場を離れた(off−the−field)決定を可能にする対応する認証(authentication)手順が開示される。
[0001]本発明は、商用バルク製品の純正性及び希釈のないことを検証することを可能にするための、商用バルク製品のマーキングを対象とする。好ましくは不可視の製品内(in−product)マーキングのための方法、並びに現場での(in the field)決定に加えて、マーキングされた製品の粗悪化(adulteration)レベルのさらにより正確な実験検証のための現場を離れた(off−the−field)決定を可能にする対応する認証(authentication)手順が開示される。
[発明の背景]
[0002]商品の越境移動を促進するグローバル経済において、税務当局及びブランド所有者の側から、商品の純正性を管理することを可能にする方法が益々必要とされている。
[0002]商品の越境移動を促進するグローバル経済において、税務当局及びブランド所有者の側から、商品の純正性を管理することを可能にする方法が益々必要とされている。
[0003]蒸留アルコール飲料、香水、医療用製剤、燃料などのバルク製品という特定の場合には、大抵の偽造は、元の包装を再利用しながら、元の内容物を置き換える又は粗悪化することにより実際に行われる。バルク製品又はバルク材料は、一般に、容量又は重量基準で取り扱われる分割された固体又は液体材料である。
[0004]インクに組み入れられ、多様な印刷法により適用される、材料基準のセキュリティ対策(顕在的(overt)及び潜在的(covert))は、本物の包装を偽造品と区別することを効果的に可能にする。しかしながら、本物の包装それのみでは、製品の内容物も本物であることの保証とはならない。
[0005]製品の粗悪化、すなわち、低品質の偽造品による本物の製品の「希釈」が、本明細書における特別な関心事である。例えば、納税済みの蒸留アルコール飲料は、その後に税金を支払わずに製造されたアルコール性「密造(back−yard)」製品によってある程度まで希釈される可能性がある。そのような粗悪化は、国に重大な損失を与え、また低品質な「密造」アルコールが多量のメタノール及び/又はその他の毒性混入物質を含有する場合に、公衆衛生への帰結を有し得る。
[0006]医薬分野では、薬物の希釈が、薬物の無効性につながり得るので、特に厄介である。さらに、希釈は、治療用量の使用不足につながり得、これが希釈された材料の予防及び/又は治療活性の不足につながる。例えば、ヒト用だけではなく、ニワトリ、ブタ、仔ウシなどのその他の動物用の薬物を認証及び/又は定量することが極めて有用であろう。
[0007]バルク製品の製品内マーキング及び認証は、先行技術の多数の開示の目的である:米国特許第5,156,653号は、潜在染料(パーツパーミリオンレベルで添加される)による石油製品のマーキングを開示しており、この潜在染料はその後に呈色反応を通して見えるようにすることができる。全て同じ目的のために、米国特許第5,980,593号は潜在蛍光マーカーの使用を開示しており、米国特許第5,498,808号はフルオレセインエステルの使用を開示している。NIR吸収又は発光性無色染料のマーカーとしての使用が、さらに米国特許第5,525,516号、米国特許第5,998,211号、米国特許第5,804,447号、米国特許第5,723,338号及び米国特許第5,843,783号において開示されている。これらの特許の開示は、それらの全体において参照により本明細書に組み込まれる。
[0008]さらに、例えば、米国特許第8,071,386号及び同第8,268,623号を参照のように、アルコール飲料、香水、医療用製剤などの、ヒトへの適用のための製品に組み入れるのに適した方法及び着色剤が公知である。これらの特許の開示は、それらの全体において参照により本明細書に組み込まれる。
[0009]それらの全体において参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第5,942,444号及び米国特許第5,776,713号は、特異的なモノクローナル抗体によって検出するための生物学的マーキング剤を開示している。しかしながら、この技術にも、特定の制約がある:a)特異的なマーカー分子に対するモノクローナル抗体の調製は費用及び時間がかかり、新しいマーカー及び検出系への迅速な「コード変更」を阻害する;b)存在しなければならないマーカーの量(例えば、「オーデコロン」中又はウイスキー中20ppm)は、GC−MS、HPLCなどの現代的な分析ツールによって観察することができ、いずれの方法も類似した化学物質がマーカーを除いて製品中に存在しないこと、すなわち、「木を隠す森(forest to hide the tree)」がないことを推奨するので、これはより簡単である;c)提案された検出系は、単に定性的な性質を有し、偽造又は粗悪化の存在を検出することが可能であるが、粗悪化の程度を定量する能力はない。
[0010]参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2002/0048822号は、電気化学的に還元又は酸化することができるマーカー分子による製品のマーキングを開示している。マーカーの存在及び量が、アンペロメトリック又はクーロメトリック電極を用いて電気化学的に決定される。提案された好ましい認証方法は、液体クロマトグラフィー(HPLC)分離を電気化学検出器と連結したものであるが、これは携帯型検査機器としては適切ではない。この方法も同様に、製品が他の電気活性化合物を含まないこと、すなわち、「木を隠す森」がないことを推奨する。
[0011]それらの全体において参照により本明細書に組み込む、米国特許第5,981,283号及び米国特許第5,474,937号は、非放射性同位体化合物による液体のマーキングを開示している。マーカーは、マーキングされる製品と類似の性質を有し、それ故、完全に隠れることができる。サブppm(sub−ppm)量のマーカーしかさらに必要とされない、すなわち、典型的にはパーツパービリオン(ppb)である。認証は、ガスクロマトグラフィー(GC)又はエレクトロスプレー質量分光(MS)分離ステップを含む現代的な分析ツール、続いて古典的なフラグメンテーション質量分光(MS)分析ステップにより行われる。しかしながら、この手法にさえ制約がある:a)食品や飲料品への同位体的にマーキングされた化合物の意図的な添加は、規制当局により益々許容されなくなっている;b)同位体マーキング化合物の選択肢はほとんど無限であるものの、そのような化合物の費用は相当高い;c)GC−MS又はMS−MSによるppb量のマーカーの認証は、時間がかかり、高価な実験装置及び高度な技術を持った操作人員を必要とするので、迅速な現場検査には不適切となる。
[0012]解決策は既に存在するものの、依然として、重要な環境(例えば、動物用医薬品を使用する鶏肉の大量生産用の農場)におけるほとんどリアルタイムな分析に適合した技術が必要とされている。さらに、基本的又は簡単な装置を用いて、迅速で信頼性の高い応答を生成することができることが必要とされている。したがって、先行技術よりもさらに一層有利な結果をもたらすマーキングが必要とされている。
[発明の概要]
[0013]本発明の真正性及び/又は純正性を識別するためのマーキング方法及びマーキングは、容量又は重量基準で取り扱われる液体又は分割された固体を意味する、バルク材料に適用される。本方法は、飲食品、医薬製剤、化粧品などの、ヒト、動物及び/又は家禽への適用が意図されるバルク材料に特に適している。
[0013]本発明の真正性及び/又は純正性を識別するためのマーキング方法及びマーキングは、容量又は重量基準で取り扱われる液体又は分割された固体を意味する、バルク材料に適用される。本方法は、飲食品、医薬製剤、化粧品などの、ヒト、動物及び/又は家禽への適用が意図されるバルク材料に特に適している。
[0014]材料をマーキングするための方法であって、異なる蛍光特性を有する成分(components)のブレンドを材料中に含ませることを含む方法であり、成分のブレンドは材料と既に関連があるものではなく、成分のブレンドの成分のうちの少なくとも1種が、pHの変化によってスペクトルの位置及び/又は強度が変化する蛍光を有しており、成分のブレンドが定性的及び/又は定量的に決定されるのに有効な量で材料中に含まれる、方法が提供される。
[0015]pHの変化によってスペクトルの位置及び/又は強度が変化する成分のブレンドの存在を決定することによって、材料が純正であるかどうかを決定するための方法であって、成分のブレンドはマーカーとして材料に添加されており、成分のブレンド中の成分は、マーカーとして添加される前に材料と既に関連があるものではない方法であり、
a)第1のpHにおいて材料の試料を含有する溶媒のアリコートを調製するステップ;
b)1つ又は複数の励起波長においてa)のアリコートの蛍光のスペクトルの位置を測定するステップ;
c)b)のアリコートのpHを第2のpHに調整するステップであって、成分のブレンドの少なくとも1種の成分が、第1のpHと比較して第2のpHにおいて異なるスペクトルの位置及び/又は強度のうちの少なくとも1つを有するステップ;
d)1つ又は複数の励起波長においてc)において形成されたアリコートの蛍光のスペクトルの位置を測定するステップ;及び
e)b)において測定された蛍光とd)において測定された蛍光の間の蛍光のスペクトルの位置を、a)及びc)において用いられたpHにおける成分のブレンドの少なくとも2種の成分の既知のスペクトルの位置と比較し、それにより、材料が純正であるかどうかの決定において、成分のブレンドの少なくとも2種の成分が存在するかどうかを決定するステップ
を含む方法もまた提供される。
a)第1のpHにおいて材料の試料を含有する溶媒のアリコートを調製するステップ;
b)1つ又は複数の励起波長においてa)のアリコートの蛍光のスペクトルの位置を測定するステップ;
c)b)のアリコートのpHを第2のpHに調整するステップであって、成分のブレンドの少なくとも1種の成分が、第1のpHと比較して第2のpHにおいて異なるスペクトルの位置及び/又は強度のうちの少なくとも1つを有するステップ;
d)1つ又は複数の励起波長においてc)において形成されたアリコートの蛍光のスペクトルの位置を測定するステップ;及び
e)b)において測定された蛍光とd)において測定された蛍光の間の蛍光のスペクトルの位置を、a)及びc)において用いられたpHにおける成分のブレンドの少なくとも2種の成分の既知のスペクトルの位置と比較し、それにより、材料が純正であるかどうかの決定において、成分のブレンドの少なくとも2種の成分が存在するかどうかを決定するステップ
を含む方法もまた提供される。
[0016]該方法は、
f)a)又はc)のアリコートに、異なる既知の濃度の、好ましくは少なくとも3つの既知の濃度の蛍光消光剤、好ましくは1つ又は複数のハロゲン塩を溶解するステップであって、蛍光消光剤は、成分のブレンドの少なくとも1種の成分の蛍光消光剤の濃度の増加に伴い蛍光強度の漸減を生じるステップ;g)蛍光消光剤の既知の濃度のそれぞれについて、対応する蛍光強度を測定するステップ;
h)蛍光消光剤の濃度に伴う蛍光強度の変化の曲線を決定するステップ;及び
i)h)の曲線を、蛍光消光剤の濃度対成分のブレンドの成分のうちの少なくとも2種の蛍光の既知の(較正)曲線と比較するステップ
をさらに含むことができる。
f)a)又はc)のアリコートに、異なる既知の濃度の、好ましくは少なくとも3つの既知の濃度の蛍光消光剤、好ましくは1つ又は複数のハロゲン塩を溶解するステップであって、蛍光消光剤は、成分のブレンドの少なくとも1種の成分の蛍光消光剤の濃度の増加に伴い蛍光強度の漸減を生じるステップ;g)蛍光消光剤の既知の濃度のそれぞれについて、対応する蛍光強度を測定するステップ;
h)蛍光消光剤の濃度に伴う蛍光強度の変化の曲線を決定するステップ;及び
i)h)の曲線を、蛍光消光剤の濃度対成分のブレンドの成分のうちの少なくとも2種の蛍光の既知の(較正)曲線と比較するステップ
をさらに含むことができる。
[0017]マーカーとして材料に添加された成分のブレンドの2種以上の成分の濃度を決定することによって、材料が転用(diversion)又は粗悪化されたかどうかを認証するための方法であって、成分のブレンド中の成分は、マーカーとして添加される前に材料と既に関連があるものではなく、成分のブレンドの2種以上の成分のうちの少なくとも1種が、pHの変化によって強度が変化する蛍光を有する方法であり、
a)励起波長において、ノイズベース測定(NBM:noise base measure)として、成分の非存在下で溶媒のアリコートの蛍光強度を測定するステップ.
b)第1のpHにおいて既知の量の材料を含む試料を含有する溶媒のアリコートを調製するステップ;
c)1つ又は複数の励起波長においてb)のアリコートの蛍光強度を測定するステップ;
d)b)のアリコートのpHを第2のpHに調整するステップであって、成分のブレンドの少なくとも1種の成分が、第1のpHにおける場合と異なる強度を有するステップ;
e)1つ又は複数の励起波長において、d)において形成されたアリコートの蛍光強度を測定するステップ;
f)成分のブレンドの少なくとも2種の成分について、c)において測定された蛍光とe)において測定された蛍光の間の蛍光強度の差を、a)及びc)において用いられたpHにおける成分の蛍光強度の既知の差と比較し、それにより、成分のブレンドの少なくとも2種の成分の存在又は濃度を決定して、材料の転用又は粗悪化の決定を可能にするステップ
を含む方法もまた提供される。
a)励起波長において、ノイズベース測定(NBM:noise base measure)として、成分の非存在下で溶媒のアリコートの蛍光強度を測定するステップ.
b)第1のpHにおいて既知の量の材料を含む試料を含有する溶媒のアリコートを調製するステップ;
c)1つ又は複数の励起波長においてb)のアリコートの蛍光強度を測定するステップ;
d)b)のアリコートのpHを第2のpHに調整するステップであって、成分のブレンドの少なくとも1種の成分が、第1のpHにおける場合と異なる強度を有するステップ;
e)1つ又は複数の励起波長において、d)において形成されたアリコートの蛍光強度を測定するステップ;
f)成分のブレンドの少なくとも2種の成分について、c)において測定された蛍光とe)において測定された蛍光の間の蛍光強度の差を、a)及びc)において用いられたpHにおける成分の蛍光強度の既知の差と比較し、それにより、成分のブレンドの少なくとも2種の成分の存在又は濃度を決定して、材料の転用又は粗悪化の決定を可能にするステップ
を含む方法もまた提供される。
[0018]該方法は、
g)b)又はd)のアリコートに異なる既知の濃度.好ましくは少なくとも3つの既知の濃度の蛍光消光剤、好ましくは1つ又は複数のハロゲン塩を溶解するステップであって、蛍光消光剤が、蛍光消光剤の濃度の増加に伴い成分のブレンドの少なくとも1種の成分の蛍光強度の漸減を生じるステップ;
h)それぞれの既知の濃度の蛍光消光剤について、対応する蛍光強度を測定するステップ;
i)蛍光消光剤の濃度に伴う蛍光強度の変化の曲線を決定するステップ;及び
j)i)の曲線を、蛍光消光剤の濃度対蛍光の既知の(較正)曲線と比較し、それにより同一性(identity)及び/又は濃度を確認するステップ
をさらに含むことができる。
g)b)又はd)のアリコートに異なる既知の濃度.好ましくは少なくとも3つの既知の濃度の蛍光消光剤、好ましくは1つ又は複数のハロゲン塩を溶解するステップであって、蛍光消光剤が、蛍光消光剤の濃度の増加に伴い成分のブレンドの少なくとも1種の成分の蛍光強度の漸減を生じるステップ;
h)それぞれの既知の濃度の蛍光消光剤について、対応する蛍光強度を測定するステップ;
i)蛍光消光剤の濃度に伴う蛍光強度の変化の曲線を決定するステップ;及び
j)i)の曲線を、蛍光消光剤の濃度対蛍光の既知の(較正)曲線と比較し、それにより同一性(identity)及び/又は濃度を確認するステップ
をさらに含むことができる。
[0019]少なくとも2種の異なる成分は、それぞれ、アルカロイドを含むことができ、その結果、少なくとも2種の異なるアルカロイドが材料中に存在し得る。
[0020]少なくとも2種の異なるアルカロイドは、非プロトン化状態又は塩の形態における、プロトン化されたピリジン部分を有する少なくとも1種のアルカロイド、及び非プロトン化状態又は塩の形態における、プロトン化されたベータ−カルボリン部分を有する少なくとも1種の第2のアルカロイドを含むことができる。
[0021]少なくとも2種のアルカロイドは、材料及び少なくとも2種の異なるアルカロイドを含む総組成物に基づいて、サブppmレベルからppmレベルの濃度で存在することができる。
[0022]少なくとも2種の異なるアルカロイドは、組成物の総重量に基づいて、0.1ppm〜100ppmの少なくとも2種の異なるアルカロイドの総濃度で存在することができる。
[0023]pHの変化は、2〜6のpH変化、又は2〜4.5のpH変化とすることができる。
[0024]2種の異なるアルカロイドのうちの1種は、キニン及びキニン塩の少なくとも1種を含み得、少なくとも2種の異なるアルカロイドの別の1種は、ハルマラ(harmala)化合物及びハルマラ化合物の塩の少なくとも1種並びに/又はルシゲニンを含み得る。
[0025]少なくとも2種の異なるアルカロイドは、キニン、及びキニンの塩(例えば、キニン硫酸塩、キニン塩酸塩)、ルシゲニン、ハルミン、ハルマン(harmane)、ハルマリン、ハルマロール、テトラヒドロハルミン又はテトラヒドロハルマン、ハルマラン、ハルミリン酸(harmilinic acid)、ハルマンアミド、アセチルノルハルミン又はアセチルノルハルマンから選択することができる。
[0026]少なくとも2種の異なるアルカロイドのそれぞれが、pHの変化によってスペクトルの位置及び/又は強度が変化する蛍光を有することができる。また、少なくとも2種の異なるアルカロイドのうちの1つのみが、pHの変化によってスペクトルの位置及び/又は強度が変化する蛍光を有してもよい。
[0027]少なくとも2種の異なるアルカロイドのうちの少なくとも1種が、塩の存在下で消光される蛍光を有することができる。
[0028]さらに、少なくとも2種の異なるアルカロイドが、塩の存在下で消光される蛍光を有することができる。
[0029]少なくとも2種の異なるアルカロイドのうちの少なくとも2種について、消光の程度は異なり得る。
[0030]第1のpHは5〜8のpHとすることができ、第2のpHは3.5以下のpHとすることができる。
[0031]励起波長は、300nm〜410nm、又は340nm〜365nmとすることができる。
[0032]成分のブレンドは、アルカロイドのブレンドを含み得る。アルカロイドのブレンドは、非プロトン化状態又は塩の形態における、プロトン化されたピリジン部分を有する少なくとも1種のアルカロイド、及び非プロトン化状態又は塩の形態における、プロトン化されたベータ−カルボリン部分を有する少なくとも1種のアルカロイドを含むことができる。
[0033]該ブレンドのアルカロイドのうちの1種は、キニン及びキニン塩の少なくとも1種を含み得、アルカロイドの別の1種は、ハルマラ化合物及びハルマラ化合物の塩の少なくとも1種並びに/又はルシゲニンを含み得る。
[0034]アルカロイドのブレンドは、キニン、及びキニンの塩(例えば、キニン硫酸塩、キニン塩酸塩)、ルシゲニン、ハルミン、ハルマン、ハルマリン、ハルマロール、テトラヒドロハルミン又はテトラヒドロハルマン、ハルマラン、ハルミリン酸、ハルマンアミド、アセチルノルハルミン又はアセチルノルハルマンから選択することができる。
[0035]アルカロイドのうちの1種のみが、スペクトルの位置及び/又は強度を変化するように選択されてもよく、アルカロイドのうちの少なくとも2種がスペクトルの位置及び/又は強度を変化してもよい。
[0036]複数のハロゲン塩を試料に添加することができ、成分のブレンドの少なくとも2種の成分に対するその複数のハロゲン塩の効果を決定することができる。
[0037]材料を溶媒と合わせて、アリコートの総重量の重量に基づいて、約0.0001〜3重量%のアリコートを得ることができる。
[0038]材料は、液体、固体、ゲル、コロイド又は半流動体とすることができる。
[0039]アルカロイドは、不活性であり、材料に無害であり得る。
[0040]材料を溶媒と合わせて、材料からアルカロイドの少なくとも一部を抽出することができる。
[0041]pHは、蛍光の減衰を生じない酸を添加することによって、調整することができる。
[0042]溶媒は水とすることができる。
[0043]ハロゲン塩は、ハロゲン塩化物又はハロゲン臭素から選択することができ、10−3〜10−1Mの間の濃度で添加することができる。
[0044]組成物の総重量に基づいて、0.00001〜0.3重量%、好ましくは0.0003〜0.01重量%、より好ましくは0.0001〜0.001重量%の濃度で存在するアルカロイドブレンドを含む、マーキングされた材料もまた提供される。
[0045]材料は、アルコール、医薬及び/又は動物用製剤、香水、液体、化粧料液体配合物、並びに燃料から選択することができる。材料は、液体、固体又はゲル、コロイド又は半流動体とすることができ、水及び/又は有機溶媒を含むことができる。
[0046]化学キー(chemical key)を含む材料であって、化学キーが異なる蛍光特性を有する少なくとも2種の異なるアルカロイドのブレンドを含み、少なくとも2種の異なるアルカロイドが材料と既に関連があるものではなく、アルカロイドのうちの1種又は複数、好ましくは2種以上が、pHの変化又は蛍光消光剤(例えば、ハロゲン塩)によってスペクトルの位置及び/又は強度が変化する蛍光を有し、アルカロイドのブレンドが、定性的及び/又は定量的に決定されるのに有効な量で材料中に含まれる、材料もまた提供される。
[0047]液体材料などの材料が転用又は粗悪化されたかどうかを決定するための、液体などの材料組成物におけるアルカロイドの使用であって、アルカロイドブレンドの濃度が、組成物の総重量に基づいて、0.00001〜0.3重量%、好ましくは0.0003〜0.01%、より好ましくは0.0001〜0.001重量%である、使用もまた提供される。
[0048]本発明の例示的な実施形態の非限定的な例として記載された複数の図面に関連して、本発明を以下の詳細な説明においてさらに説明するが、ここで図面のいくつかの図を通して、同様の参照符号は類似の部品を表す。
[0048]本発明の例示的な実施形態の非限定的な例として記載された複数の図面に関連して、本発明を以下の詳細な説明においてさらに説明するが、ここで図面のいくつかの図を通して、同様の参照符号は類似の部品を表す。
[詳細な説明]
[0049]本明細書において示される詳細は、単に例として、本発明の実施形態を例示的に論じるためのものであり、本発明の原理及び概念的側面の最も有用で理解しやすい説明であると考えられるものを提供するために提示される。この点において、本発明を基本的に理解するのに必要である以上に本発明の構造的な詳細を詳細に示そうとはしておらず、説明は図面と併せて読むことで、フレーク及びフィルムの実施形態を含めた本発明の形態をどのように実際に具体化することができるかが当業者に明らかになる。
[0049]本明細書において示される詳細は、単に例として、本発明の実施形態を例示的に論じるためのものであり、本発明の原理及び概念的側面の最も有用で理解しやすい説明であると考えられるものを提供するために提示される。この点において、本発明を基本的に理解するのに必要である以上に本発明の構造的な詳細を詳細に示そうとはしておらず、説明は図面と併せて読むことで、フレーク及びフィルムの実施形態を含めた本発明の形態をどのように実際に具体化することができるかが当業者に明らかになる。
[0050]別段の指示がない限り、化合物又は成分への言及には、化合物又は成分単独、並びに他の化合物又は成分との組合せ、例えば化合物の混合物などが含まれる。
[0051]本明細書では、文脈がそうではないことを明示しない限り、単数形「a」、「an」、及び「the」には、複数の指示物が含まれる。例えば、「成分」又は「蛍光消光剤への言及はまた、特に除外されない限り、1種若しくは複数の成分又は1種若しくは複数の蛍光消光剤の混合物が存在し得ることを意味し得る。
[0052]別段の指示がない限り、本明細書及び特許請求の範囲において用いられる構成成分の量、反応条件などを表す全ての数は、全ての場合に「約」という用語によって修飾されるものと理解されるべきである。よって、反対の指示がない限り、本明細書及び特許請求の範囲において示された数値パラメータは、本発明により得ようとする所望の特性に応じて変化し得る近似値である。少なくとも、また特許請求の範囲に対する均等論の適用を制限する試みと考えられるものではないが、各数値パラメータは有効桁数及び通常の丸め方法に照らして解釈されるべきである。
[0053]さらに、本明細書内の数値範囲の記載は、その範囲内の全ての数値及び数値範囲の開示であると考えられる。例えば、範囲が約1〜約50である場合、その範囲には、例えば、1、7、34、46.1、23.7、又はその範囲内の任意の他の値若しくは範囲が含まれると考えられる。
[0054]本明細書において開示される多様な実施形態は、特に反対の記載がない限り、個別に、また多様な組合せにおいて用いることができる。
[0055]本明細書におけるマーキングは、ヒト及び/又は動物及び/又は家禽への適用のための製品によりもたらされるような、大部分が水性の環境に可溶性とすることができ、その環境に化学的に耐えることができる。本発明は、そのような製品がよくその中で商品化されるガラス瓶などの透明な入れ物に封入された場合でも安定な製剤も提供する。さらに、本発明は、とりわけ検出可能な低濃度で使用された場合に、十分に非毒性であるため、食品、薬物又は香水製品へのマーカーの添加が、公衆衛生並びにFDA及び/又はATF局などの規制機関の規定を遵守することができる。
[0056]本発明は、多様な製品、限定なしに、例えばヒト及び/又は動物及び/又は家禽への適用に適した、ブランドの又は課税されるバルク製品などのための製品内マーキング方法及び技術を提供する。
[0057]特に、アルコール飲料、香水、医療用製剤、例えば医薬品などの多様な製品の真正性及び純正性を識別するためのマーキング方法及びマーキングであって、マーキングが、バルク製品に容易に組み入れる(混合又は溶解により)ことができ、水性環境及び光に対して強く、マーキングされた製品の特性(例えば、風味及び匂い)を変化させず、消費者の健康に悪影響を与えず、粗悪化のレベルの定性的及び/又は定量的決定を可能にする、マーキング方法及びマーキングが本明細書において提供される。
[0058]本発明のさらなる目的は、対応してマーキングされた製品を識別及び評価する方法であって、現場でのスクリーニングに特に適しており、さらにより正確な実験室分析により補足することができる方法を提供することである。
[0059]該方法は、材料中に、異なる蛍光特性を有する少なくとも2種の成分を組み入れることを含む。成分は、所定のブレンドとして材料中に含ませることにより、少なくとも2種の成分の所望の組合せをもたらすことができる。したがって、異なる成分及び/又は成分濃度を変化させて、材料の所望のマーキングをもたらすことができる。例えば、成分のうちの1種又は複数が、pHの変化に伴い変化する蛍光強度及び/又はスペクトルの位置を有することができる。さらに、成分のうちの1種又は複数が、分析を行う際に使用することができる蛍光消光剤との相互作用により変化する蛍光を有することができる。したがって、例えば、成分のうちの1種が、pH変化に伴い変化する蛍光を有してもよく、一方別の成分はpHに伴い変化しないか、pHに伴い変化する蛍光を有してもよい。さらに、pHによって蛍光を変化させる成分と同一であっても異なる成分であってもよい、2種の成分のうちの1種が、蛍光消光剤の存在下で変化する蛍光を有してもよい。
[0060]成分は、イヌ、ネコ、ヒツジ、仔ウシ、ブタ、ウシ、ヒトを含めた哺乳動物、又はニワトリなどの家禽に対して非毒性であることが好ましい。非毒性は、成分がいかなる量でも非毒性であることにより、達成することができる。同様に、非毒性は、成分が低濃度で存在し、検出可能であることにより、達成することができる。したがって、成分の1種又は複数が高濃度で毒性であったとしても、非毒性であると考えられる濃度で、成分を材料中に含ませることができる。
[0061]成分のブレンドを選択することを通して、ブレンドが添加された材料の識別を可能にする化学キーを考案することができる。したがって、例えば、あるpH並びに第2のpHにおいて及び/又はpH消光剤の存在下でその中の成分の既知の蛍光特性を有する成分のブレンドを材料に添加することができる。対応する固有の成分のブレンドを有することによって、固有の化学キーが提供される。固有の成分のブレンドを添加することが、その中に含有される、アルカロイドなどの成分についての特異的な蛍光特性を有する特異的なブレンドにつながる。成分の既知の蛍光特性、及びこれらの蛍光特性の変化様式が、特異的なプロファイルと関連し、それにより化学キーが得られる。製品は、アルカロイドの特異的なブレンドなどの、成分の特異的なブレンドを化学キーとして含有するため、特異的なプロファイル(例えばpH変化、1種又は複数の消光剤の存在などの、1つ又は複数の条件下で成分のうちの1種又は複数の蛍光がどのように変化するかを含めた)の決定を用いて、製品が純正であることを証明することができる。
[0062]化学キーをデータベース中に含ませてもよく、検出されたキーをデータベース中に含まれるキーと比較して、データベース中の既知のキーと一致させ得る。また、製品の真正性を追跡若しくは監視及び/又はチェックする必要がある任意の団体又は個人が化学キーを知っていてもよい。例えば、製造者及び/又は小売業者が、キーを提供する又は提供されることができる。
[0063]よって、異なる蛍光特性を有する少なくとも2種の成分を成分のブレンドとして材料に含ませることによって、材料をマーキングすることができる。成分は、材料と既に関連があるものではない。成分のうちの1種又は複数が、pHの変化によってスペクトルの位置及び/又は強度が変化する蛍光を有する。成分を材料に含ませて、それらの蛍光を定性的及び/又は定量的に決定することができる。成分が非毒性であるか、非毒性である濃度で材料に含まれることが好ましい。
[0064]成分のそれぞれがアルカロイドを含み、少なくとも2種の異なるアルカロイドが材料中に存在することが好ましい。
[0065]少なくとも2種のアルカロイドのうちの1種が、非プロトン化状態又は塩の形態における、プロトン化されたピリジン部分を有するアルカロイドを含んでもよい。そのようなアルカロイドには、キニン又はその塩、例えばキニン塩酸塩、キニン硫酸塩などが含まれ得る。キニンの構造式は以下のように例示される。
[0066]キニンは、pHに伴い変化する蛍光特性を有する。さらに、キニンの蛍光は、塩化物イオン、臭化物イオンなどのハロゲンにより、ハロゲンの濃度に依存して消光され得る。この点において、蛍光消光剤の使用による消光とは、その蛍光強度が決定される成分、例えば、キニンの蛍光強度及び/又は位置を減少させる又は変更するいずれの過程も指す。蛍光消光剤は、直接のpH変化によらず消光を生じ、異なるpHにおいて異なる消光効果を有し得る。例えば、蛍光消光剤は、異なるpHにおいて変化する消光効果を有してもよい。消光は、成分の蛍光において減少をもたらす消光であってもよく、また成分が検出可能な蛍光又はアルカロイドのブレンドにおいて使用された化合物の蛍光ピークの位置(又は積分蛍光強度)の変更をもはや有しない程度までの消光が含まれ得る。
[0067]そのようなアルカロイドには、下の構造式に示されるような、ルシゲニン(10−メチル−9−(10−メチルアクリジン−10−イウム−9−イル)アクリジン−10−イウム二硝酸塩)も含まれ得る。
[0068]ルシゲニンは塩基性pH(例えば、7超〜約10)によって変化する蛍光特性を有する。さらに、ルシゲニンの蛍光は、塩素、臭素などのハロゲンにより、ハロゲンの濃度に依存して消光され得る。
[0069]少なくとも2種のアルカロイドのうちの1種が、非プロトン化状態又はその塩における、プロトン化されたベータ−カルボリン部分を有するハルマラアルカロイドを含んでもよい。そのようなアルカロイドには、例えば、β−カルボリン(9H−ピリド[3,4−b]インドール、ハルミン、ハルマン、ハルマリン、ハルマロール、テトラヒドロハルミン又はテトラヒドロハルマン、ハルマラン、ハルミリン酸、ハルマンアミド及びアセチルノルハルミン又はアセチルノルハルマンが含まれ得るか、ルシゲニンはpHに伴い変化する蛍光特性を有するが、キニンよりも小さく、強塩基性pH,例えば塩基性pH、好ましくは8〜12において変化する。さらに、ハルマンの蛍光は、臭素イオン及びヨウ素イオンにより、臭素イオン及びヨウ素イオンの濃度に依存して消光され得るが、塩素イオンの濃度には依存しない。したがって、例えば、アルカロイドのうちの1種が、キニン及びキニン塩の少なくとも1種を含んでもよく、アルカロイドのうちの別の1種が、ハルマラ化合物及びハルマラ化合物の塩並びに/又はルシゲニンの少なくとも1種を含んでもよい。少なくとも2種の異なるアルカロイドは、キニン及びキニンの塩(例えば、キニン硫酸塩、キニン塩酸塩)、ルシゲニン、ハルミン、ハルマン、ハルマリン、ハルマロール、テトラヒドロハルミン、テトラヒドロハルマン、ハルマラン、ハルミリン酸、ハルマンアミド及びアセチルノルハルミン又はアセチルノルハルマンから選択することができる。
[0070]認証手順は、1種の成分又は複数の成分の蛍光がpH変化により変更される複合スペクトルを得るために、成分のブレンド、例えばキニン、ハルミン、ハルマン及びルシグネンの2種以上のブレンドなどを含むことができる。例えば、キニンにより生じるスペクトルの一部のみが、強度及びスペクトルの位置を変化させてもよく、同時に全体の形状を変化させる。2種以上の成分の所定のブレンド及び予期されるpH変化を有することによって、ブレンド中の一方の分子ファミリーのみに影響を与え、他方の分子ファミリーには影響を与えないpH変化が、所定のブレンド、すなわち、所望のキーが存在することの確証となろう。
[0071]またさらに、所定のブレンドが存在すること、したがって認証される材料の純正性のさらなる検証として、さらなる試験を行って、材料中に含まれる成分のブレンドを決定することができる。この点において、例えば、NaCl、KBr、NaIなどの塩素、臭素及びヨウ素塩を含めたハロゲン塩の形態のハロゲンなどの蛍光消光剤のアリコートを、分析される試料に添加することができる。蛍光消光剤は、成分(フルオロフォア)のうちの1種又は複数の蛍光の消光を誘発し得、消光は特定の成分及び関係する蛍光消光剤に依存する。例えば、特定の濃度の蛍光消光剤、例えば、ハロゲンは、ブレンドの正確な組成を反映し得るか、蛍光対pH曲線における曲線の変更が、ブレンド中の特定の化合物の存在を示し得る。消光剤モル濃度の関数としてのStern−Volmerプロット消光曲線Io/I[q](式中、Ioは、消光剤の不在下でのアルカロイド蛍光強度であり、I[q]は、[q]により表される所与の消光剤濃度における蛍光強度である)は、所与のハロゲン消光剤についてそのアルカロイドブレンドの特徴を示すであろう。蛍光消光剤は、決定される蛍光において十分な減少を生じる濃度で、例えば10−3〜10−1Mの間などで添加することができる。
[0072]蛍光消光剤は、所与の成分、例えば、アルカロイドに応じて異なる消光率でブレンドの成分のうちの全て、又はこれらの1種又は複数のみを消光することができる。例えば、キニン又はルシグネンの蛍光は、塩化物イオンにより消光され得るが、塩化物イオンはハルマンの蛍光にはそれ程影響を与えない。対照的に、臭化物イオン又はヨウ化物イオンは、全てのアルカロイドに対して消光剤として作用するが、その消光率は異なる。よって、ブレンド中の特定の成分に依存する蛍光消光剤の作用におけるそのような変化を、特定の成分に基づいたpH感受性における変化と共に用いて、関連付けられたマーキングを一意的に識別するキー並びに特定のブレンドを含む関連付けられたマーキングを生成することを促進することができる。
[0073]認証手順は、試料の定性的又は定量的分析を行うための手順を含むことができる。例えば、同等のマーキングされていない製品についての蛍光ベースラインを獲得することができる。マーキングされた製品由来の蛍光シグナル(強度)を、異なる励起波長において(異なるマーカー成分を個別に励起するために)、又はある最適化励起波長においてであるが、スペクトルフィルタリングを用いた検出によって(マーカーブレンドの異なる蛍光成分を区別するために)、獲得することができる。このために、検出器は、光学フィルタ又は分散格子(dispersive grating)を備えていてもよい。ハロゲン塩(I、Cl、Br)を増加量で逐次的に添加し、各段階において蛍光強度を測定することができる。得られた消光曲線の曲線を測定して、マーカーを認証することができる。
[0074]或いは、製品マーキングを複数の成分を用いて行う場合、2種のハロゲン塩を増加量で逐次添加して、各段階において蛍光強度を測定することができる。蛍光強度は、波長選択的検出(フィルタ又は格子によって)によって、又は2種のアルカロイドが異なる励起波長を有する場合、それぞれのアルカロイドを選択的に励起することによって、測定することができる。得られたアルカロイドブレンドの生じた消光曲線を用いて、マーキングされた製品を認証することができる。或いは、少なくとも2種の異なるハロゲン消光剤を使用することによって、アルカロイドのブレンドについて個別の消光曲線を得て、化学キーの獲得をさらに促進することができる。
[0075]したがって、例えば、少なくとも2種の異なるアルカロイドのそれぞれが、pHの変化によってスペクトルの位置及び/又は強度が変化する蛍光を有してもよい。また、少なくとも2種の異なるアルカロイドのうちの1種のみが、pHの変化によってスペクトルの位置及び/又は強度が変化する蛍光を有してもよい。さらに、アルカロイドのうちの少なくとも1種が、ハロゲン塩などの蛍光消光剤の存在下で消光される蛍光を有してもよく、又は少なくとも2種の異なるアルカロイドのうちの複数が、ハロゲン塩などの蛍光消光剤の存在下で消光される蛍光を有する。
[0076]またさらに、少なくとも2種の異なるアルカロイドのうちの少なくとも2種について、消光の程度は異なっていてもよい。
[0077]pHの変化によってスペクトルの位置及び/又は強度が変化する成分のブレンドの存在を決定することによって、材料が純正であるかどうかを決定するための方法であって、成分のブレンドはマーカーとして材料に添加されており、成分のブレンド中の成分は、マーカーとして添加される前に材料と既に関連があるものではない方法であり、
a)第1のpHにおいて材料の試料を含有する溶媒のアリコートを調製するステップ;
b)1つ又は複数の励起波長においてa)のアリコートの蛍光のスペクトルの位置を測定するステップ;
c)b)のアリコートのpHを第2のpHに調整するステップであって、成分のブレンドの少なくとも1種の成分が、第1のpHと比較して第2のpHにおいて異なるスペクトルの位置及び/又は強度のうちの少なくとも1つを有するステップ;
d)1つ又は複数の励起波長においてc)において形成されたアリコートの蛍光のスペクトルの位置を測定するステップ;及び
e)b)において測定された蛍光とd)において測定された蛍光の間の蛍光のスペクトルの位置を、a)及びc)において用いられたpHにおける成分のブレンドの少なくとも2種の成分の既知のスペクトルの位置と比較し、それにより、材料が純正であるかどうかの決定において、成分のブレンドの少なくとも2種の成分が存在するかどうかを決定するステップ
を含む方法もまた本明細書において提供される。
a)第1のpHにおいて材料の試料を含有する溶媒のアリコートを調製するステップ;
b)1つ又は複数の励起波長においてa)のアリコートの蛍光のスペクトルの位置を測定するステップ;
c)b)のアリコートのpHを第2のpHに調整するステップであって、成分のブレンドの少なくとも1種の成分が、第1のpHと比較して第2のpHにおいて異なるスペクトルの位置及び/又は強度のうちの少なくとも1つを有するステップ;
d)1つ又は複数の励起波長においてc)において形成されたアリコートの蛍光のスペクトルの位置を測定するステップ;及び
e)b)において測定された蛍光とd)において測定された蛍光の間の蛍光のスペクトルの位置を、a)及びc)において用いられたpHにおける成分のブレンドの少なくとも2種の成分の既知のスペクトルの位置と比較し、それにより、材料が純正であるかどうかの決定において、成分のブレンドの少なくとも2種の成分が存在するかどうかを決定するステップ
を含む方法もまた本明細書において提供される。
[0078]そのような方法による化学キーをさらに定義するために、以下が提供され得る:
f)a)又はc)のアリコートに、異なる既知の濃度の、好ましくは少なくとも3つの既知の濃度の蛍光消光剤、好ましくは1つ又は複数のハロゲン塩を溶解するステップであって、蛍光消光剤は、成分のブレンドの少なくとも1種の成分の蛍光消光剤の濃度の増加に伴い蛍光強度の漸減を生じるステップ;g)蛍光消光剤の既知の濃度のそれぞれについて、対応する蛍光強度を測定するステップ;
h)蛍光消光剤の濃度に伴う蛍光強度の変化の曲線を決定するステップ;及び
i)h)の曲線を、蛍光消光剤の濃度対成分のブレンドの成分のうちの少なくとも2種の蛍光の既知の(較正)曲線と比較するステップ。
f)a)又はc)のアリコートに、異なる既知の濃度の、好ましくは少なくとも3つの既知の濃度の蛍光消光剤、好ましくは1つ又は複数のハロゲン塩を溶解するステップであって、蛍光消光剤は、成分のブレンドの少なくとも1種の成分の蛍光消光剤の濃度の増加に伴い蛍光強度の漸減を生じるステップ;g)蛍光消光剤の既知の濃度のそれぞれについて、対応する蛍光強度を測定するステップ;
h)蛍光消光剤の濃度に伴う蛍光強度の変化の曲線を決定するステップ;及び
i)h)の曲線を、蛍光消光剤の濃度対成分のブレンドの成分のうちの少なくとも2種の蛍光の既知の(較正)曲線と比較するステップ。
[0079]本明細書において開示される方法は、マーカーとして材料に添加された成分のブレンドの2種以上の成分の濃度を決定することによって、材料が転用又は粗悪化されたかどうかを認証することも可能にし、成分のブレンド中の成分は、マーカーとして添加される前に材料と既に関連があるものではなく、成分のブレンドの2種以上の成分のうちの少なくとも1種が、pHの変化によって強度が変化する蛍光を有し、該方法は、
a)励起波長において、ノイズベース測定(NBM)として、成分の不在下で溶媒のアリコートの蛍光強度を測定するステップ.
b)第1のpHにおいて既知の量の材料を含む試料を含有する溶媒のアリコートを調製するステップ;
c)1つ又は複数の励起波長においてb)のアリコートの蛍光強度を測定するステップ;
d)b)のアリコートのpHを第2のpHに調整するステップであって、成分のブレンドの少なくとも1種の成分が、第1のpHにおける場合と異なる強度を有するステップ;
e)1つ又は複数の励起波長において、d)において形成されたアリコートの蛍光強度を測定するステップ;
f)成分のブレンドの少なくとも2種の成分について、c)において測定された蛍光とe)において測定された蛍光の間の蛍光強度の差を、a)及びc)において用いられたpHにおける成分の蛍光強度の既知の差と比較し、それにより、成分のブレンドの少なくとも2種の成分の存在又は濃度を決定して、材料の転用又は粗悪化の決定を可能にするステップ
を含む。
a)励起波長において、ノイズベース測定(NBM)として、成分の不在下で溶媒のアリコートの蛍光強度を測定するステップ.
b)第1のpHにおいて既知の量の材料を含む試料を含有する溶媒のアリコートを調製するステップ;
c)1つ又は複数の励起波長においてb)のアリコートの蛍光強度を測定するステップ;
d)b)のアリコートのpHを第2のpHに調整するステップであって、成分のブレンドの少なくとも1種の成分が、第1のpHにおける場合と異なる強度を有するステップ;
e)1つ又は複数の励起波長において、d)において形成されたアリコートの蛍光強度を測定するステップ;
f)成分のブレンドの少なくとも2種の成分について、c)において測定された蛍光とe)において測定された蛍光の間の蛍光強度の差を、a)及びc)において用いられたpHにおける成分の蛍光強度の既知の差と比較し、それにより、成分のブレンドの少なくとも2種の成分の存在又は濃度を決定して、材料の転用又は粗悪化の決定を可能にするステップ
を含む。
[0080]そのような方法による化学キーをさらに定義するために、以下が提供され得る:
g)b)又はd)のアリコートに異なる既知の濃度.好ましくは少なくとも3つの既知の濃度の蛍光消光剤、好ましくは1つ又は複数のハロゲン塩を溶解するステップであって、蛍光消光剤が、蛍光消光剤の濃度の増加に伴い成分のブレンドの少なくとも1種の成分の蛍光強度の漸減を生じるステップ;
h)それぞれの既知の濃度の蛍光消光剤について、対応する蛍光強度を測定するステップ;
i)蛍光消光剤の濃度に伴う蛍光強度の変化の曲線を決定するステップ;及び
j)i)の曲線を、蛍光消光剤の濃度対蛍光の既知の(較正)曲線と比較し、それにより同一性及び/又は濃度を確認するステップ。
g)b)又はd)のアリコートに異なる既知の濃度.好ましくは少なくとも3つの既知の濃度の蛍光消光剤、好ましくは1つ又は複数のハロゲン塩を溶解するステップであって、蛍光消光剤が、蛍光消光剤の濃度の増加に伴い成分のブレンドの少なくとも1種の成分の蛍光強度の漸減を生じるステップ;
h)それぞれの既知の濃度の蛍光消光剤について、対応する蛍光強度を測定するステップ;
i)蛍光消光剤の濃度に伴う蛍光強度の変化の曲線を決定するステップ;及び
j)i)の曲線を、蛍光消光剤の濃度対蛍光の既知の(較正)曲線と比較し、それにより同一性及び/又は濃度を確認するステップ。
[0081]本明細書において開示される方法において、蛍光の位置及び/又は強度において決定可能なシフトがあるいかなる程度でも、pHを変化させることができ、例示的な有用な範囲には、第1のpHについては5〜8のpH、及び第2のpHについては3.5以下のpHが含まれる。
[0082]同様に、成分の蛍光特性に応じて励起波長を変化させることができる。限定なしに、有用な発光波長には、300nm〜410nm、又は340nm〜365nmの励起波長が含まれる。適切な蛍光をもたらす励起波長を用いることができ、成分のブレンドの特定の成分、並びにpH及び蛍光消光剤による蛍光の変化様式によって変化させることができる。したがって、1つ又は複数の励起波長、例えば異なるpHにおける1つ又は複数の励起波長などを用いることができる。さらに、例えば、1つ又は複数の励起波長は、異なるpHにおいて異なっていてもよい。
[0083]蛍光を測定するための装置は、スペクトルを測定する装置とすることができ、さらには単にピーク(積分された蛍光強度)を測定し得るだけの装置であってもよい。したがって、使用される装置は、実験室及び現場用途に応じて変化させることができ、所望の試験の感度及びキーの正確性の確保に応じて変化させることができる。
[0084]蛍光消光剤を使用するときに生じる曲線は、蛍光消光剤及び成分のブレンド中に使用される成分に応じて、線形又は非線形であり得る。
[0085]また、成分のブレンド中に、磁気パラメータ;発光パラメータ;サイズ及び/又は形状などの物理的パラメータ;吸収及び/又は反射率特性などの光学パラメータなどの、化学キーの一部として使用することができる検出可能なパラメータを有する構成成分を含ませることができる。したがって、例えば、マーキングされる材料中に通常含まれない特定のサイズの粒子の包含を用いて、さらなる検出水準を付加することができる。
[0086]マーキングされる材料は、蒸留アルコール飲料、オーデコロン、香水などの液体、又は医薬品若しくは動物用製剤、化粧品などの固体、又は石油製品、例えば燃料であってもよい。成分をバルク材料に添加することによって、例えば、成分を個別にバルク材料に添加することによって、又は成分を含有する組成物を添加することによって、マーカーをバルク材料に組み入れることが好ましい。しかしながら、組入れは、マーキングされる材料と成分のブレンドを合わせる任意の様式によって達成することができる。例えば、成分のうちの1種又は複数を個々にバルク材料に、また1種又は複数の成分を含有する1種又は複数の組成物を添加することによって、成分をバルク材料に添加することができる。またさらに、1種又は複数の組成物であって、各組成物が成分のうちの1種又は複数を含有する組成物を、バルク材料に添加することができる。上述したように、材料は、液体、固体、ゲル、コロイド又は半流動体とすることができる。
[0087]上述のように、成分は非毒性であることが好ましい。したがって、そのような成分の添加又は組入れ及び得られる濃度は、食品、薬物、化粧品に関する多様かつ多数の現行の法的要件に準拠することが好ましい。マーキング組成物の量、とりわけマーキングされた材料又は製品中に組み入れられた成分の個々の濃度は、マーキングされた材料又は製品がヒト又は動物用途を意図する場合、容易に非毒性レベルで維持することができる。
[0088]材料及び少なくとも2種の異なるアルカロイドを含む総組成物に基づいて、成分はサブppmレベルからppmレベルの濃度で存在することができる。少なくとも2種の異なるアルカロイドは、組成物の総重量に基づいて、0.1ppm〜100ppmの少なくとも2種の異なるアルカロイドの総濃度で存在する。
[0089]材料、好ましくは液体をマーキングする方法は、a)マーキングされる材料のための化学キーとして、所望の成分のブレンドを選択するステップ;及びb)成分のブレンドを材料と合わせて、マーキングされた組成物を形成するステップを含む。成分のブレンド中の各成分の濃度は、毒性濃度未満であることが好ましい。さらに、とりわけ材料が、食品、医薬品など、動物による接触及び/又は摂取のための形態における使用を意図する場合に、成分のブレンドの成分の全ての総濃度が毒性濃度未満であることが好ましい。
[0090]材料が液体形態にある場合、材料は水性又は非水性液体とすることができる。
[0091]さらに、材料の分析は、例えば試料から水、アルコール、有機溶媒、これらの混合物などの水性液体への成分の抽出などによる、材料からの成分の抽出を含むことができる(科学捜査分析が必要とされる場合)。
[0092]マーキング組成物中の成分の濃度及び/又は成分の識別情報及び純溶媒に関するベースラインを、データベースに保持することができる。さらに、参照値を、認証目的で読み取り可能なコードとして、製品ラベルに直接付け加えてもよい。したがって、製品をマーキングした製品の製造者により認められた人員に参照値を提供することができる。参照値は、例えばマーキングされた材料の容器に適用された、コードの形態で既に利用可能であってもよい。これらの方法に加えて、当業者に公知の、参照データを提供するためのさらに他の方法がある。
[0093]本発明によるマーキング方法は、ヒト又は動物への適用又は使用を意図したバルク製品、特にアルコール飲料、香水、化粧品、及び医薬品若しくは動物用製剤を含む製品の群から選択される製品又は石油製品をマーキングするのに特に適している。
[0094]成分のブレンド中の成分の蛍光特性を変化させるためのpHの変化は、2〜6のpH変化であり、2〜4.5のpH変化であってもよい。pHは、硫化水素酸、塩酸、リン酸などの、蛍光の減衰を生じない酸を添加することによって、調整することができる。
[0095]成分は、不活性であり、材料に無害であることが好ましい。
[0096]試験を行うための試料は、試料中で成分を決定することができる任意の様式において調製することができる。例えば、材料を溶媒と合わせて、材料からアルカロイドの少なくとも一部を抽出することができる。材料を溶媒と合わせて、アリコートの総重量の重量に基づいて、約0.0001〜3重量%のアリコートを得ることができる。溶媒は、水性若しくは非水性若しくは有機又はこれらの混合物とすることができ、好ましくは水である。
[0097]組成物の総重量に基づいて、0.00001〜0.3重量%、好ましくは0.0003〜0.01重量%、より好ましくは0.0001〜0.001重量%の濃度で存在するアルカロイドブレンドを含む、マーキングされた材料もまた提供される。マーキングされた材料は、アルコール、医薬及び/又は動物用製剤、香水、液体、化粧料液体配合物、並びに燃料から選択されてもよい。
[0098]さらに、液体材料が転用又は粗悪化を受けたかどうかを決定するための、液体材料組成物におけるアルカロイドの使用であって、アルカロイドブレンドの濃度が、組成物の総重量に基づいて、0.00001〜0.3重量%、好ましくは0.0003〜0.01%、より好ましくは0.0001〜0.001重量%である、使用がある。
[0099]ここで、実施例を援用して、本発明をより詳細に説明する。
マクロライド系抗生物質溶液は、動物における、例えばニワトリ及びシチメンチョウの群れにおける呼吸器感染症の治療に用いることができる薬物である。
実施例:
製品のマーキング及び使用
マクロライド系抗生物質溶液を、アルカロイドなどの成分のブレンド、例えばキニン塩酸塩とハルミン又はハルマンのブレンドなどでマーキングして、例えば、0.1〜0.3重量%のブレンドの総重量を得ることができる。マクロライド系抗生物質溶液のアリコートを、家畜/飼育動物(とりわけニワトリであるが、ブタ及び仔ウシも)用に、関与する動物に応じて希釈度を変えて(最大、水中キニンが約1ppm以下の濃度に相当する0.03重量%のマクロライド系抗生物質/水)、飲用水中に希釈することができる。
マクロライド系抗生物質溶液を認証及び定量するためのプロセス
1.365nmの励起を有する蛍光検出装置を用いて、薬物を加えていない水のアリコートのベースノイズを測定するステップ。
2.薬物を含む水のアリコートそのまま(したがって、使用された水の種類に応じて、PH5.5〜8である)の強度を測定するステップ。
3.酸(通常は無機の、例えばHCI、H2SO4、H3PO4)を用いてpH<3に酸性化された、薬物を含む水の試料の蛍光を測定するステップ。酸性pHが、蛍光強度の増加及び赤色方向への(紫色から青色への)スペクトル変位を誘発する。
4.蛍光強度比に応じて、水中のマーキングされたマクロライド抗生物質を識別するばかりではなく、その濃度に依存してそれを正確に定量することが可能である。
第1の認証選択肢
薬物含有水のアリコートの段階的酸性化を進め、各段階で蛍光強度を測定することにより、蛍光強度に関するpH依存性がキニンのものと一致することを確認する(マーカーとしてのキニンの認証)。
第2の認証選択肢
上記項目4の後、キニンの蛍光に動的消光効果(分子間の衝突)を有し得るハロゲン塩(例えば、Cl、Br、I)の薬物含有水アリコートへの段階的溶解を進める。
添加された塩の濃度の関数として、アリコートの蛍光強度の示差測定を進める。蛍光強度の変化は、フルオロフォア(キニン)と使用される消光剤(塩)の種類に対して特異的となり得る曲線を有するであろう。この曲線を測定することにより、マーカーの存在を認証することが可能となる。
前述の実施例は、単に説明目的で提示されたものであり、決して本発明を限定するものと解釈されるべきではないことに注意されたい。本発明を例示的な実施形態に関連して説明したものの、本明細書において用いられた語句は説明及び例示の語句であり、限定の語句ではないことが理解される。本発明の範囲及び趣旨からその態様において逸脱することなく、現在記載されている通り、また補正される通りの、添付の特許請求の範囲内で、変更をなすことができる。本発明を特定の手段、材料及び実施形態に関連して本明細書において説明してきたが、本発明は本明細書において開示された詳細に限定されることを意図せず、本発明は、添付の特許請求の範囲内にあるような、全ての機能的に均等な構造、方法及び使用に及ぶ。
実施例:
製品のマーキング及び使用
マクロライド系抗生物質溶液を、アルカロイドなどの成分のブレンド、例えばキニン塩酸塩とハルミン又はハルマンのブレンドなどでマーキングして、例えば、0.1〜0.3重量%のブレンドの総重量を得ることができる。マクロライド系抗生物質溶液のアリコートを、家畜/飼育動物(とりわけニワトリであるが、ブタ及び仔ウシも)用に、関与する動物に応じて希釈度を変えて(最大、水中キニンが約1ppm以下の濃度に相当する0.03重量%のマクロライド系抗生物質/水)、飲用水中に希釈することができる。
マクロライド系抗生物質溶液を認証及び定量するためのプロセス
1.365nmの励起を有する蛍光検出装置を用いて、薬物を加えていない水のアリコートのベースノイズを測定するステップ。
2.薬物を含む水のアリコートそのまま(したがって、使用された水の種類に応じて、PH5.5〜8である)の強度を測定するステップ。
3.酸(通常は無機の、例えばHCI、H2SO4、H3PO4)を用いてpH<3に酸性化された、薬物を含む水の試料の蛍光を測定するステップ。酸性pHが、蛍光強度の増加及び赤色方向への(紫色から青色への)スペクトル変位を誘発する。
4.蛍光強度比に応じて、水中のマーキングされたマクロライド抗生物質を識別するばかりではなく、その濃度に依存してそれを正確に定量することが可能である。
第1の認証選択肢
薬物含有水のアリコートの段階的酸性化を進め、各段階で蛍光強度を測定することにより、蛍光強度に関するpH依存性がキニンのものと一致することを確認する(マーカーとしてのキニンの認証)。
第2の認証選択肢
上記項目4の後、キニンの蛍光に動的消光効果(分子間の衝突)を有し得るハロゲン塩(例えば、Cl、Br、I)の薬物含有水アリコートへの段階的溶解を進める。
添加された塩の濃度の関数として、アリコートの蛍光強度の示差測定を進める。蛍光強度の変化は、フルオロフォア(キニン)と使用される消光剤(塩)の種類に対して特異的となり得る曲線を有するであろう。この曲線を測定することにより、マーカーの存在を認証することが可能となる。
前述の実施例は、単に説明目的で提示されたものであり、決して本発明を限定するものと解釈されるべきではないことに注意されたい。本発明を例示的な実施形態に関連して説明したものの、本明細書において用いられた語句は説明及び例示の語句であり、限定の語句ではないことが理解される。本発明の範囲及び趣旨からその態様において逸脱することなく、現在記載されている通り、また補正される通りの、添付の特許請求の範囲内で、変更をなすことができる。本発明を特定の手段、材料及び実施形態に関連して本明細書において説明してきたが、本発明は本明細書において開示された詳細に限定されることを意図せず、本発明は、添付の特許請求の範囲内にあるような、全ての機能的に均等な構造、方法及び使用に及ぶ。
Claims (44)
- 材料をマーキングするための方法であって、
異なる蛍光特性を有する成分のブレンドを材料中に含ませることを含み、
前記成分のブレンドが、前記材料と既に関連があるものではなく、
前記成分のブレンドの成分のうちの少なくとも1種が、pHの変化によってスペクトルの位置及び/又は強度が変化する蛍光を有しており、
前記成分のブレンドが、定性的及び/又は定量的に決定されるのに有効な量で前記材料中に含まれる、方法。 - 前記成分のブレンドが、少なくとも2種の異なるアルカロイドを含む、請求項1に記載の方法。
- 少なくとも2種の異なる前記アルカロイドが、非プロトン化状態又は塩の形態における、プロトン化されたピリジン部分を有する1種のアルカロイド、及び、非プロトン化状態又は塩の形態における、プロトン化されたベータ−カルボリン部分を有する1種のアルカロイドを含む、請求項2に記載の方法。
- 少なくとも2種のアルカロイドが、前記材料及び少なくとも2種の異なる前記アルカロイドを含む総組成物に基づいて、サブppmレベルからppmレベルの濃度で存在する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 少なくとも2種の異なるアルカロイドが、前記組成物の総重量に基づいて、0.1ppm〜100ppmの少なくとも2種の異なる前記アルカロイドの総濃度で存在する、請求項4に記載の方法。
- 前記pHの変化が2〜6のpH変化である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記pHの変化が2〜4.5のpH変化である、請求項6に記載の方法。
- 2種の異なるアルカロイドのうちの1種が、キニン及びキニン塩の少なくとも1種を含み、少なくとも2種の異なるアルカロイドの他の1種が、ハルマラ化合物及びハルマラ化合物の塩の少なくとも1種並びに/又はルシゲニンを含む、請求項2〜7のいずれか一項に記載の方法。
- 少なくとも2種の異なるアルカロイドが、キニン、キニンの塩、ルシゲニン、ハルミン、ハルマン、ハルマリン、ハルマロール、テトラヒドロハルミン、テトラヒドロハルマン、ハルマラン、ハルミリン酸、ハルマンアミド、アセチルノルハルミン又はアセチルノルハルマンから選択される、請求項2〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 少なくとも2種の異なるアルカロイドのそれぞれが、前記pHの変化によってスペクトルの位置及び/又は強度が変化する蛍光を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
- 少なくとも2種の異なるアルカロイドのうちの1種のみが、前記pHの変化によってスペクトルの位置及び/又は強度が変化する蛍光を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
- 少なくとも2種の異なるアルカロイドのうちの少なくとも1種が、蛍光消光剤の存在下で消光される蛍光を有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
- 少なくとも2種の異なるアルカロイドのうちの複数が、蛍光消光剤の存在下で消光される蛍光を有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
- 少なくとも2種の異なるアルカロイドのうちの少なくとも2種について、消光の程度が異なる、請求項13に記載の方法。
- pHの変化によってスペクトルの位置及び/又は強度が変化する成分のブレンドの存在を決定することによって、材料が純正であるかどうかを決定するための方法であって、
前記成分のブレンドはマーカーとして材料に添加されており、
前記成分のブレンド中の成分は、マーカーとして添加される前に前記材料と既に関連があるものではなく、
a)第1のpHにおいて材料の試料を含有する溶媒のアリコートを調製するステップ;
b)1つ又は複数の励起波長においてa)のアリコートの蛍光のスペクトルの位置を測定するステップ;
c)b)のアリコートのpHを第2のpHに調整するステップであって、成分のブレンドの少なくとも1種の成分が、第1のpHと比較して第2のpHにおいて異なるスペクトルの位置及び/又は強度のうちの少なくとも1つを有するステップ;
d)1つ又は複数の励起波長において、c)において形成されたアリコートの蛍光のスペクトルの位置を測定するステップ;及び
e)b)において測定された蛍光とd)において測定された蛍光の間の蛍光のスペクトルの位置を、a)及びc)において用いられたpHにおける成分のブレンドの少なくとも2種の成分の既知のスペクトルの位置と比較し、それにより、材料が純正であるかどうかの決定において、成分のブレンドの少なくとも2種の成分が存在するかどうかを決定するステップ
を含む、方法。 - f)a)又はc)のアリコートに、異なる既知の濃度の蛍光消光剤を溶解するステップであって、蛍光消光剤は、成分のブレンドの少なくとも1種の成分の蛍光消光剤の濃度の増加に伴い蛍光強度の漸減を生じるステップ;
g)蛍光消光剤の既知の濃度のそれぞれについて、対応する蛍光強度を測定するステップ;
h)蛍光消光剤の濃度に伴う蛍光強度の変化の曲線を決定するステップ;及び
i)h)の曲線を、蛍光消光剤の濃度対成分のブレンドの成分のうちの少なくとも2種の蛍光の既知の曲線と比較するステップ
をさらに含む、請求項15に記載の方法。 - マーカーとして材料に添加された成分のブレンドの2種以上の成分の濃度を決定することによって、材料が転用又は粗悪化されたかどうかを認証するための方法であって、
前記成分のブレンド中の成分は、マーカーとして添加される前に材料と既に関連があるものではなく、
前記成分のブレンドの2種以上の成分のうちの少なくとも1種が、pHの変化によって強度が変化する蛍光を有し、
a)励起波長において、ノイズベース測定(NBM)として、成分の不在下で溶媒のアリコートの蛍光強度を測定するステップ.
b)第1のpHにおいて既知の量の材料を含む試料を含有する溶媒のアリコートを調製するステップ;
c)1つ又は複数の励起波長においてb)のアリコートの蛍光強度を測定するステップ;
d)b)のアリコートのpHを第2のpHに調整するステップであって、成分のブレンドの少なくとも1種の成分が、第1のpHにおける場合と異なる強度を有するステップ;
e)1つ又は複数の励起波長においてd)において形成されたアリコートの蛍光強度を測定するステップ;
f)成分のブレンドの少なくとも2種の成分について、c)において測定された蛍光とe)において測定された蛍光の間の蛍光強度の差を、a)及びc)において用いられたpHにおける成分の蛍光強度の既知の差と比較し、それにより、成分のブレンドの少なくとも2種の成分の存在又は濃度を決定して、材料の転用又は粗悪化の決定を可能にするステップ
を含む、方法。 - g)b)又はd)のアリコートに異なる既知の濃度の蛍光消光剤を溶解するステップであって、蛍光消光剤が、蛍光消光剤の濃度の増加に伴い成分のブレンドの少なくとも1種の成分の蛍光強度の漸減を生じるステップ;
h)それぞれの既知の濃度の蛍光消光剤について、対応する蛍光強度を測定するステップ;
i)蛍光消光剤の濃度に伴う蛍光強度の変化の曲線を決定するステップ;及び
j)i)の曲線を、蛍光消光剤の濃度対蛍光の既知の曲線と比較し、それにより同一性及び/又は濃度を確認するステップ
をさらに含む、請求項17に記載の方法。 - 第1のpHが5〜8のpHである、請求項15〜18のいずれか一項に記載の方法。
- 第2のpHが3.5以下のpHである、請求項15〜19のいずれか一項に記載の方法。
- 前記励起波長が300nm〜410nmである、請求項15〜20のいずれか一項に記載の方法。
- 前記励起波長が340nm〜365nmである、請求項15〜20のいずれか一項に記載の方法。
- 前記成分のブレンドが、アルカロイドのブレンドを含む、請求項15〜22のいずれか一項に記載の方法。
- 前記アルカロイドのブレンドが、非プロトン化状態又は塩の形態における、プロトン化されたピリジン部分を有する少なくとも1種のアルカロイド、及び、非プロトン化状態又は塩の形態における、プロトン化されたベータ−カルボリン部分を有する少なくとも1種のアルカロイドを含む、請求項23に記載の方法。
- 前記アルカロイドのうちの1種が、キニン及びキニン塩の少なくとも1種を含み、前記アルカロイドのうちの他の1種が、ハルマラ化合物及びハルマラ化合物の塩の少なくとも1種並びに/又はルシゲニンを含む、請求項23に記載の方法。
- 前記アルカロイドのブレンドが、キニン、キニンの塩、ルシゲニン、ハルミン、ハルマン、ハルマリン、ハルマロール、テトラヒドロハルミン、テトラヒドロハルマン、ハルマラン、ハルミリン酸、ハルマンアミド、アセチルノルハルミン又はアセチルノルハルマンから選択される、請求項23に記載の方法。
- 前記アルカロイドのうちの1種のみが、スペクトルの位置及び/又は強度を変化させる、請求項23〜26のいずれか一項に記載の方法。
- 前記アルカロイドのうちの少なくとも2種が、スペクトルの位置及び/又は強度を変化させる、請求項23又は26に記載の方法。
- 複数の前記蛍光消光剤が試料に添加され、前記成分のブレンドの少なくとも2種の成分に対する複数の前記蛍光消光剤の効果が決定される、請求項16又は18に記載の方法。
- 前記材料を溶媒と合わせて、前記アリコートの総重量の重量に基づいて、約0.0001〜3重量%のアリコートを得る、請求項15〜29のいずれか一項に記載の方法。
- 前記材料が液体である、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法。
- アルカロイドが不活性であり、前記材料に無害である、請求項1〜31のいずれか一項に記載の方法。
- 前記材料を溶媒と合わせて、材料からアルカロイドの少なくとも一部を抽出する、請求項15〜32のいずれか一項に記載の方法。
- 蛍光の減衰を生じない酸を添加することによって、pHを調整する、請求項15〜33のいずれか一項に記載の方法。
- 溶媒が水である、請求項15〜34のいずれか一項に記載の方法。
- 蛍光消光剤が、ハロゲン塩化物又はハロゲン臭化物から選択され、10−3〜10−1Mの間の濃度で添加される、請求項12〜35のいずれか一項に記載の方法。
- 蛍光消光剤がハロゲン塩を含む、請求項12〜36のいずれか一項に記載の方法。
- 組成物の総重量に基づいて、0.00001〜0.3重量%、好ましくは0.0003〜0.01重量%、より好ましくは0.0001〜0.001重量%の濃度で存在するアルカロイドのブレンドを含む、請求項1〜37のいずれか一項において使用されるマーキングされた材料。
- アルコール、医薬及び/又は動物用製剤、香水、液体、化粧料液体配合物、並びに燃料から選択される、請求項38に記載のマーキングされた材料。
- 前記材料が液体である、請求項38又は39に記載のマーキングされた材料。
- 前記アルカロイドが、不活性であり、前記材料に無害である、請求項38〜40のいずれか一項に記載のマーキングされた材料。
- 化学キーを含む材料であって、
前記化学キーが異なる蛍光特性を有する少なくとも2種の異なるアルカロイドのブレンドを含み、
少なくとも2種の異なるアルカロイドが材料と既に関連があるものではなく、
前記アルカロイドのうちの1種又は複数が、pHの変化によってスペクトルの位置及び/又は強度が変化する蛍光を有し、
前記アルカロイドのブレンドが、定性的及び/又は定量的に決定されるのに有効な量で材料中に含まれる、材料。 - 少なくとも2種の異なる前記アルカロイドが、非プロトン化状態又は塩の形態における、プロトン化されたピリジン部分を有する1種のアルカロイド、及び、非プロトン化状態又は塩の形態における、プロトン化されたベータ−カルボリン部分を有する1種のアルカロイドを含む、請求項42に記載の化学キーを含む材料。
- 液体材料が転用又は粗悪化を受けたかどうかを決定するための、液体材料組成物におけるアルカロイドの使用であって、
アルカロイドのブレンドの濃度が、組成物の総重量に基づいて、0.00001〜0.3重量%、好ましくは0.0003〜0.01重量%、より好ましくは0.0001〜0.001重量%である、使用。
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