JP2015535820A5 - - Google Patents

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JP2015535820A5
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任意に、それぞれの場合、抗体は、ヒトKIR3DL2ポリペプチドに対して任意に二価である10−8M未満の結合親和性(K)で、細胞の表面上で発現される前記KIR3DL2ポリペプチドに結合する。好ましくは、抗体はKIR3DL2上の立体構造的エピトープに結合する。
任意に、抗体は、ヒトKIR3DL2ポリペプチドに対して任意に二価である10−8M未満、好ましくは、10−9M未満、または好ましくは、10−10M未満の結合親和性(K)(すなわち、それらよりも良好な親和性)を有する。
一実施形態において、抗体は、ヒトKIR3DL2ポリペプチドに対して10−8M未満、好ましくは、10−9M未満、または好ましくは、10−10M未満の結合親和性(K)を有する。任意に、親和性は二価結合を指す。
一態様において、本開示は、
(a)(i)配列番号4、5または6(HCDR1)、配列番号7または8(HCDR2)および配列番号9(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号10、11または12の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を含む軽鎖を有し、それぞれのCDRは、任意に1、2、3または4つのアミノ酸置換、欠失または挿入を含み得る抗体;
(b)(i)配列番号15、16または17(HCDR1)、配列番号18または19(HCDR2)および配列番号20(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号10、21または22の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を含む軽鎖を有し、それぞれのCDRは、任意に1、2、3または4つのアミノ酸置換、欠失または挿入を含み得る抗体;
(c)(i)配列番号25、26または27(HCDR1)、配列番号28または29(HCDR2)および配列番号30(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号31、32または33の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を含む軽鎖を有し、それぞれのCDRは、任意に1、2、3または4つのアミノ酸置換、欠失または挿入を含み得る抗体;
(d)(i)配列番号36、37または38(HCDR1)、配列番号39または40(HCDR2)および配列番号41(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号42、43または44の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を含む軽鎖を有し、それぞれのCDRは、任意に1、2、3または4つのアミノ酸置換、欠失または挿入を含み得る抗体;
(e)(i)配列番号47、48または49(HCDR1)、配列番号50または51(HCDR2)および配列番号52(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号53、54または55の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を含む軽鎖を有し、それぞれのCDRは、任意に1、2、3または4つのアミノ酸置換、欠失または挿入を含み得る抗体;
(f)(i)配列番号58、59または60(HCDR1)、配列番号61または62(HCDR2)および配列番号63(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号64、65または66の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を含む軽鎖を有し、それぞれのCDRは、任意に1、2、3または4つのアミノ酸置換、欠失または挿入を含み得る抗体;
(g)(i)配列番号172、173または174(HCDR1)、配列番号175または176(HCDR2)および配列番号177(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号178、179または180の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を含む軽鎖を有し、それぞれのCDRは、任意に1、2、3または4つのアミノ酸置換、欠失または挿入を含み得る抗体;ならびに
(h)(i)配列番号183、184または185(HCDR1)、配列番号186または187(HCDR2)および配列番号188(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号189、190または191の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を含む軽鎖を有し、それぞれのCDRは、任意に1、2、3または4つのアミノ酸置換、欠失または挿入を含み得る抗体
からなる群から選択されるKIR3DL2に特異的に結合するモノクローナル抗体を提供する。
本明細書において使用される「T細胞」は、胸腺中で成熟し、数ある分子のうち、T細胞受容体を表面上でディスプレイするリンパ球の下位集団を指す。T細胞は、ある特徴および生物学的特性、例えば、特異的表面抗原、例として、TCR、CD4またはCD8、任意にCD4およびIL−23Rの発現、腫瘍または感染細胞の殺傷するあるT細胞の能力、免疫系の他の細胞を活性化させるあるT細胞の能力、および免疫応答を刺激または阻害するサイトカインと呼ばれるタンパク質分子を放出する能力により同定することができる。これらの特徴および活性のいずれかを使用し、当技術分野において周知の方法を使用してT細胞を同定することができる。本明細書で使用されるように、「活性」または「活性化」T細胞は、生物学的に活性なT細胞、より特定すると、細胞溶解または例えば、サイトカインの分泌による免疫応答を刺激する能力を有するT細胞を指定する。活性細胞は、多数の周知の方法のいずれか、例として、機能アッセイおよび発現ベースアッセイ、例えば、TNF−アルファまたはIL−17Aサイトカインの発現において検出することができる。
抗体およびエピトープ
開示される抗体は、ヒトKIR3DL2に結合する抗体である。一実施形態において、抗体は、KIR3DL2(例えば、1、2、3、4つ以上の最優占KIR3DL2アレル)に選択的に結合するが、KIR3DL1(例えば、1、2、3、4つ以上の最優占KIR3DL1アレル)に結合しない。一実施形態において、抗体は、配列番号1のKIR3DL2ポリペプチドのアミノ酸残基1〜98に対応するKIR3DL2のD0ドメインに結合する。一実施形態において、抗体は、KIR3DL2のD2ドメインに、または配列番号1のKIR3DL2ポリペプチドのD1およびD2ドメインの両方に跨る(D1およびD2ドメインの境界における)領域に結合する。一実施形態において、抗体は、10−9M未満、好ましくは、10−10M未満のKにより特徴づけられるヒトKIR3DL2に対する親和性を有する。
試験抗体を、KIR3DL2抗原が固定化された表面に飽和濃度において予備吸着およびアプライする単純な競合アッセイを用いることもできる。単純な競合アッセイにおける表面は、好ましくはBIACOREチップ(または表面プラズモン共鳴分析に好適な他の媒体)である。次いで、対照抗体(例えば、10F6)を、KIR3DL2飽和濃度において表面と接触させ、対照抗体のKIR3DL2および表面結合を計測する。対照抗体のこの結合を、試験抗体の不存在下での対照抗体のKIR3DL2含有表面への結合と比較する。試験アッセイにおいて、試験抗体の存在下での対照抗体によるKIR3DL2含有表面の結合の有意な低減は、試験抗体が対照抗体と実質的に同一のエピトープを認識し、その結果、試験抗体が対照抗体と「交差反応する」ことを示す。対照(例えば、10F6)抗体のKIR3DL2抗原への結合を少なくとも約30%以上、好ましくは約40%だけ低減させる任意の試験抗体を、対照(例えば、10F6)と実質的に同一のエピトープまたは決定基に結合する抗体であるとみなすことができる。好ましくは、そのような試験抗体は、対照抗体(例えば、10F6)のKIR3DL2抗原への結合を少なくとも約50%(例えば、少なくとも約60%、少なくとも約70%以上)だけ低減させる。対照および試験抗体の順序は入れ替えることができ、すなわち、競合アッセイにおいて、最初に対照抗体を表面に結合させることができ、その後に試験抗体を表面と接触させることが認識される。好ましくは、KIR3DL2抗原に対してより高い親和性を有する抗体を最初に表面に結合させる。それというのも、二次抗体について見られる結合の減少(抗体が交差反応していると想定)がより顕著な大きさであると予期されるためである。そのようなアッセイのさらなる例が、例えば、Saunal(1995)J.Immunol.Methods 183:33−41に提供され、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
典型的には、本明細書の抗KIR3DL2抗体は、KIR3DL2ポリペプチドに対して約10〜約1011−1(例えば、約10〜約1010−1)の範囲の親和性を有する。例えば、抗体は、例えば、表面プラズモン共鳴(SPR)スクリーニング(例えば、BIAcore(商標)SPR分析装置による分析による)により測定される場合、KIR3DL2に関して1×10−9M未満の平均解離定数(K)を有し得る。より特定の例示的態様において、抗体は、KIR3DL2に対して約1×10−8M〜約1×10−10M、または約1×10−9M〜約1×10−11MのKを有し得る。
抗体2B12
抗体2B12の重鎖可変領域のアミノ酸配列を配列番号13として列記し、軽鎖可変領域のアミノ酸配列を配列番号14として列記する。一実施形態において、モノクローナル抗体2B12と本質的に同一のエピトープまたは決定基に結合する抗体を提供し;任意、抗体は、抗体2B12の抗原結合領域を含む。本明細書の実施形態のいずれかにおいて、抗体2B12は、そのアミノ酸配列および/またはそれをコードする核酸配列により特徴づけることができる。一実施形態において、モノクローナル抗体は、2B12のFabまたはF(ab’)部分を含む。2B12の重鎖可変領域を含むモノクローナル抗体も提供される。一実施形態によれば、モノクローナル抗体は、2B12の重鎖可変領域の3つのCDRを含む。2B12の可変軽鎖可変領域または2B12の軽鎖可変領域のCDRの1、2もしくは3つをさらに含むモノクローナル抗体も提供される。任意、前記軽鎖または重鎖CDRのいずれか1つ以上は、1、2、3、4または5つのアミノ酸改変(例えば、置換、挿入または欠失)を含有し得る。任意、抗体2B12の抗原結合領域の一部または全部を含む軽鎖および/または重鎖可変領域のいずれかがIgGタイプの免疫グロブリン定常領域、任意、ヒト定常領域、任意選択で、IgG1またはIgG4アイソタイプに融合している抗体が提供される。
別の実施形態において、抗体1C3(抗D2ドメイン)、その可変領域およびCDRが提供される。一実施形態において、配列番号170および171のVHおよびVL領域をそれぞれ有する抗体(1C3)が提供される。一実施形態において、配列番号172、173または174(HCDR1)、配列番号175または176(HCDR2)および配列番号177(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖を有し、それぞれのCDRは、任意に、1、2、3または4つのアミノ酸置換、欠失または挿入を含み得る抗体が提供される。一実施形態において、(i)配列番号172、173または174(HCDR1)、配列番号175または176(HCDR2)および配列番号177(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号178、179または180の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を含む軽鎖を有し、それぞれのCDRは、任意に、1、2、3または4つのアミノ酸置換、欠失または挿入を含み得る抗体が提供される。
別の実施形態において、抗体20E9(抗D2ドメイン)、その可変領域およびCDRが提供される。一実施形態において、配列番号181および182のVHおよびVL領域をそれぞれ有する抗体(20E9)が提供される。一実施形態において、配列番号183、184または185(HCDR1)、配列番号186または187(HCDR2)および配列番号188(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖を有し、それぞれのCDRは、任意に、1、2、3または4つのアミノ酸置換、欠失または挿入を含み得る抗体が提供される。一実施形態において、(i)配列番号183、184または185(HCDR1)、配列番号186または187(HCDR2)および配列番号188(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号189、190または191の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3を含む軽鎖(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を有し、それぞれのCDRは、任意に、1、2、3または4つのアミノ酸置換、欠失または挿入を含み得る抗体が提供される。
抗体がKIR3DL2受容体に対する高親和性および他の好ましい生物学的特性を保持してヒト化されていることはさらに重要である。この目的を達成するため、例示的な方法によれば、親およびヒト化配列の三次元モデルを使用する親配列および種々の概念的ヒト化産物の分析プロセスによりヒト化抗体を調製する。三次元免疫グロブリンモデルは、一般に利用可能であり、当業者には周知である。選択される候補免疫グロブリン配列の考えられる三次元構造を図示し、表示するコンピュータプログラムが利用可能である。これらの表示の精査により、候補免疫グロブリン配列の機能における残基の推定される役割の分析、すなわち候補免疫グロブリンのその抗原への結合能に影響を与える残基の分析が可能になる。このようにして、所望の抗体特性、例えば標的抗原に対する親和性の増加が達成されるように、FR残基をコンセンサスおよびインポート配列から選択し、組み合わせることができる。一般に、CDR残基は、抗原結合への影響に直接的に、最も実質的に関与する。
抗KIR3DL2抗体は、好ましくは、任意に改変されているヒトIgG1またはIgG3アイソタイプのFcドメイン(またはその一部)を含む。残基230〜341(Kabat EU)は、FcCH2領域である。残基230〜341(Kabat EU)は、FcCH2領域である。残基342〜447(Kabat EU)は、FcCH3領域である。抗KIR3DL2抗体は、1つ以上の位置中の1つ以上のアミノ酸改変(例えば、置換、欠失、挿入)を有するバリアントFc領域を含み得、その改変は、FcγR(例として、活性化および阻害FcγR)に対するバリアントFc領域の親和性およびアビディティーを増加させる。一部の実施形態において、前記1つ以上のアミノ酸改変は、FcγRIIIAおよび/またはFcγRIIAに対するバリアントFc領域の親和性を増加させる。別の実施形態において、バリアントFc領域は、同等の親抗体(例えば、Fc領域中の1つ以上のアミノ酸改変を除き抗体と同一のアミノ酸配列を有する抗体)のFc領域よりも低い親和性でFcγRIIBにさらに特異的に結合する。例えば、アミノ酸310および435位におけるヒスチジン残基の一方または両方は、例えば、リジン、アラニン、グリシン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、トリプトファン、フェニルアラニン、セリンまたはトレオニンにより置換されていてよく(例えば、PCT公開の国際公開第2007/080277号パンフレット参照);そのような置換定常領域は、活性FcγRIIIAへの結合を減少させずに阻害FcγRIIBへの結合の減少を提供する。一部の実施形態において、そのような改変は、親抗体に比べてFcγRIIIAおよび/またはFcγRIIAに対するバリアントFc領域の親和性を増加させ、FcγyRIIBに対するバリアントFc領域の親和性も向上させる。他の実施形態において、前記1つ以上のアミノ酸改変は、親抗体のFc領域に比べてFcγRIIIAおよび/またはFcγRIIAに対するバリアントFc領域の親和性を増加させるが、FcγRIIBに対するバリアントFc領域の親和性を変化させない。別の実施形態において、前記1つ以上のアミノ酸改変は、親抗体に比べてFcγRIIIAおよびFcγRIIAに対するバリアントFc領域の親和性を向上させるが、FcγRIIBに対する親和性を低減させる。親和性および/またはアビディティーの増加は、(改変Fc領域を有さない)親分子の結合活性を細胞中で検出することができない低レベルのFcγRを発現する細胞中での検出可能なFcγRへの結合またはFcγR関連活性をもたらす。
FcγRに対する抗体の親和性および結合特性は、抗体−抗原またはFc−FcγR相互作用、すなわち、それぞれ抗体への抗原の特異的結合またはFcγRへのFc領域の特異的結合を測定する当技術分野において公知のインビトロアッセイ(生化学または免疫ベースアッセイ)、例として、限定されるものではないが、ELISAアッセイ、表面プラズモン共鳴アッセイ、免疫沈降アッセイを使用して測定することができる。
抗KIR3DL2抗体はバリアントFc領域を含んでもよく、バリアントFc領域は、分子が野生型Fc領域を含む分子に比べて向上されたエフェクター機能を有するように、野生型Fc領域に比べて少なくとも1つのアミノ酸改変(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9つ以上のアミノ酸改変を有する)を含み、任意に、バリアントFc領域は、221、243、247、255、256、258、267、268、269、270、272、276、278、280、283、285、286、289、290、292、293、294、295、296、298、300、301、303、305、307、308、309、310、311、312、316、320、322、326、329、330、332、331、333、334、335、337、338、339、340、359、360、370、373、376、378、392、396、399、402、404、416、419、421、430、434、435、437、438および/または439位のいずれか1つ以上における置換を含む抗体を包含する。一実施形態において、抗KIR3DL2抗体はバリアントFc領域を含んでもよく、バリアントFc領域は、分子が野生型Fc領域を含む分子に比べて向上されたエフェクター機能を有するように、野生型Fc領域に対する少なくとも1つのアミノ酸改変(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9つ以上のアミノ酸改変を有する)を含み、任意に、バリアントFc領域は、329、298、330、332、333および/または334位のいずれか1つ以上における置換(例えば、S239D、S298A、A330L、I332E、E333Aおよび/またはK334A置換)を含む抗体を包含する。

Claims (15)

  1. 配列番号1のアミノ酸配列を含むKIR3DL2ポリペプチドに結合するモノクローナル抗体であって、配列番号169のアミノ酸配列を含むKIR3DL1ポリペプチドに結合せず、KIR3DL2発現細胞中に内在化されないモノクローナル抗体。
  2. 請求項1に記載の抗体であって、前記抗体は、前記抗体と配列番号1の野生型KIR3DL2ポリペプチドとの間の結合と比較して、アミノ酸突然変異I60NおよびG62Sを有する突然変異体KIR3DL2ポリペプチドへの低減した結合を有する、抗体。
  3. 請求項1または2に記載の抗体であって、前記抗体は、前記抗体と配列番号1の野生型KIR3DL2ポリペプチドとの間の結合と比較して、アミノ酸突然変異R13W、A25TおよびQ27Rを有する突然変異体KIR3DL2ポリペプチドへの低減した結合を有する、抗体。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の抗体であって、前記抗体は、前記抗体と配列番号1の野生型KIR3DL2ポリペプチドとの間の結合と比較して、アミノ酸突然変異Q56AおよびE57Aを有する突然変異体KIR3DL2ポリペプチドへの低減した結合を有する、抗体。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の抗体であって、前記抗体は、前記抗体と配列番号1の野生型KIR3DL2ポリペプチドとの間の結合と比較して、アミノ酸突然変異P14S、S15AおよびH23Sを有する突然変異体KIR3DL2ポリペプチドへの低減した結合を有する、抗体。
  6. 前記KIR3DL2と、KIR3DL2のHLAクラスI−リガンドとの間の結合を検出可能に低減させる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の抗体。
  7. 前記KIR3DL2とHLA−B27との間の結合を検出可能に低減させる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の抗体。
  8. 前記KIR3DL2とHLA−B27との間の結合を検出可能に低減させるが、KIR3DL2とHLA−A3との間の結合を検出可能に低減させない、請求項1〜7のいずれか一項に記載の抗体。
  9. 前記KIR3DL2とHLA−A3との間の結合を検出可能に低減させるが、KIR3DL2とHLA−B27との間の結合を検出可能に低減させない、請求項1〜6のいずれか一項に記載の抗体。
  10. ADCCを介してKIR3DL2発現細胞の溶解を誘導し得る、請求項1〜9のいずれか一項に記載の抗体。
  11. KIR3DL2ポリペプチドへの結合について、
    (a)配列番号13および14のVHおよびVL領域をそれぞれ有する抗体(2B12)、
    (b)配列番号23および24のVHおよびVL領域をそれぞれ有する抗体(10G5)、
    (c)配列番号2および3のVHおよびVL領域をそれぞれ有する抗体(10F6)、
    (d)配列番号34および35のVHおよびVL領域をそれぞれ有する抗体(13H1)、
    (e)配列番号45および46のVHおよびVL領域をそれぞれ有する抗体(1E2)、
    (f)配列番号56および57のVHおよびVL領域をそれぞれ有する抗体(9E10)、
    (g)配列番号170および171のVHおよびVL領域をそれぞれ有する抗体(1C3)、ならびに
    (h)配列番号181および182のVHおよびVL領域をそれぞれ有する抗体(20E9)
    からなる群から選択される抗体と競合する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の抗体。
  12. (a)(i)配列番号15(HCDR1)、配列番号18(HCDR2)および配列番号20(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号10、21または22の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を含む軽鎖をする抗体;
    (b)(i)配列番号25(HCDR1)、配列番号28(HCDR2)および配列番号30(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号31、32または33の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を含む軽鎖をする抗体;
    (c)(i)配列番号4(HCDR1)、配列番号7(HCDR2)および配列番号9(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号10、11または12の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を含む軽鎖をする抗体;
    (d)(i)配列番号36(HCDR1)、配列番号39(HCDR2)および配列番号41(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号42、43または44の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を含む軽鎖をする抗体;
    (e)(i)配列番号47(HCDR1)、配列番号50(HCDR2)および配列番号52(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号53、54または55の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を含む軽鎖をする抗体;ならびに
    (f)(i)配列番号58(HCDR1)、配列番号61(HCDR2)および配列番号63(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号64、65または66の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を含む軽鎖をする抗体;
    (g)(i)配列番号172、173または174(HCDR1)、配列番号175または176(HCDR2)および配列番号177(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号178、179または180の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を含む軽鎖をする抗体;ならびに
    (h)(i)配列番号183、184または185(HCDR1)、配列番号186または187(HCDR2)および配列番号188(HCDR3)の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(HCDR1、HCDR2、HCDR3)を含む重鎖、ならびに(ii)配列番号189、190または191の配列をそれぞれ含むCDR1、2および3(LCDR1、LCDR2、LCDR3)を含む軽鎖をする抗体
    からなる群から選択されるモノクローナル抗体。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の抗体であって、前記抗体は、
    少なくとも1つのアミノ酸置換を有する改変ヒト重鎖定常領域を含み、FcγIIIA受容体に対する前記改変定常領域の結合親和性、前記アミノ酸置換を有さない定常領域と比較して増加されるものであるかまたは
    低フコシル化N結合グリカンを有するヒト重鎖定常領域を含み、FcγIIIA受容体に対する前記改変定常領域の結合親和性が、前記低フコシル化N結合グリカンを有さない定常領域と比較して増加されるものである、
    体。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の抗体を含む、CD4+T細胞リンパ腫の治療または予防のための、医薬組成物。
  15. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の抗体を含む、脊椎関節炎の治療または予防のための、医薬組成物。
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