JP2015530838A - 制御面シグナリングによるデータ伝送の方法、機器及びシステム - Google Patents

制御面シグナリングによるデータ伝送の方法、機器及びシステム Download PDF

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Abstract

本発明は、制御面シグナリングによってデータを伝送する方法、機器及びシステムを提供する。当該方法は、ユーザ機器が現在伝送すべきデータのデータ量が閾値を超えたか否かを判定することを含み、そうである場合、ユーザ機器が現在伝送すべきデータを複数回分けて、アクセスネットワーク機器に対して現在受信したデータをバッファリングするよう指示するデータ伝送制御情報が含まれているRRCシグナリングのNAS PDUに乗せ、アクセスネットワーク機器に送信する。本発明によれば、データ量が閾値を超えたデータを、複数回分けて、制御面シグナリングによってアクセスネットワーク機器に送信することで、データ伝送によるシグナリングオーバヘッドを減少させるとともに、関連技術において制御面シグナリングによるデータ送信方式によって大きいデータ量の送信が実現できない課題を解決し、ネットワーク性能を最適化にし、システムの能率を向上させる。

Description

本発明は、移動通信分野に関し、具体的には、制御面シグナリングによるデータ伝送の方法、機器及びシステムに関する。
M2M(Machine−to−machine、マシン間)通信は、MTC(Machine Type Communications、マシン型通信)通信とも言われ、近年来、マシン型通信は新しいタイプの通信コンセプトとして、例えば、スマートホームや物流のモニタリングなどのマシン型通信の間のサービスも広く注目され、大量に応用されている。これと同時に、人々の生活水準の向上につれて、個性化ニーズに応じて誕生したスマート端末も、例えばスマートフォンや、タブレット型パソコンなどがものすごい勢いで発展している。無線通信技術の飛躍的な発展に伴い、例えば、オンラインゲームやストリーミングビデオなどのような、スマート端末で実行するサービスの種類も多くなってきた。様々なマシン型通信とスマート端末の適用場面において、MTC装置またはスマート端末の送信するデータ量がそれほど大きくなく(通常は何十から何百バイト)、わずかな物理リソースでデータの伝送を完成することができる。
現在LTE(Long−Term Evolution、長期間進化)規格において、ユーザ装置はこれらのデータを送信するためには、既存の技術によりデータを送信することになり、即ち、シグナリング手順によってDRB(データ無線ベアラ)、S1ベアラを確立してから、DRB、S1ベアラによってデータをネットワーク側に送信することになっている。既存技術において、データ伝送によるシグナリングオーバヘッドはデータの伝送量に対して非常に大きく、システムの能率をひどく低下させている。
上記課題に対して、関連技術では、制御面シグナリングによりデータを送信することが提案され、当該提案は、大体2種類がある。1種類は、NASメッセージにデータを添加して制御面シグナリングによるデータ送信を実現するもので、用いられるNASメッセージはトラッキングエリア更新(TAU、Tracking Area UPdate)メッセージ、付着メッセージ、サービス要求メッセージなどである。もう1種類は、SMS(Short Message Service、ショートメッセージサービス)でデータを送信するものである。NASメッセージでデータを送信する方法は、単一の小さいデータパケットに向き、データの送信を実現できるが、制御面シグナリングの運ぶデータ量がリソース割当、制御面シグナリングの大きさなどに影響されるため、小さいデータパケット(何バイトから何十バイト)にしか適用しない。SMSによるデータ送信方法は、データ量が小さい場合に適用し、そのデータの送信量が100バイトぐらいである。上記2種類の提案はデータ量が大きい状況に対して、いずれもユーザ面のシグナリングによって送信を行うことになり、依然としてシステム能率が低いという問題がある。このように、ユーザ装置の多くのサービス(データパケットの大きさが何十から何百バイトの間)に対して、既存の制御面シグナリングによるデータ送信は、データ全体の送信を実現することができない。
関連技術において、制御面シグナリングによるデータ送信によって大きいデータ量の送信を実現できない問題に対して、いままで、まだ効果的なソリューションが提出されていない。
本発明は、少なくとも、制御面シグナリングによるデータ送信によってい大きいデータ量の送信を実現できないという上記課題を解決するために、制御面シグナリングによるデータ伝送の方法、機器及びシステムを提供する。
本発明実施例の一態様によると、ユーザ機器が現在伝送すべきデータのデータ量が閾値を超えたか否かを判定することを含み、前記閾値を超えた場合、ユーザ機器が現在伝送すべきデータを複数回に分けて、アクセスネットワーク機器に対して現在受信したデータをバッファリングするよう指示するデータ伝送制御情報が含まれているRRCシグナリングのNAS PDUに乗せ、アクセスネットワーク機器に送信する、制御面シグナリングによるデータ伝送方法を提供する。
前記データ伝送制御情報は、現在RRCシグナリングによってデータを送信していることを示すデータインディケーションと、データの送信が完了したか否かを示すデータ送信完了インディケーションと、現在伝送すべきデータの伝送状況をアクセスネットワーク機器に示すデータパケット制御情報と、送信すべき後続のデータがあるか否かを示すバッファリング状態レポートBSRと、の少なくとも1つを含む。
前記データインディケーションの携帯方式は、RRCシグナリングに追加した情報エレメントIEにデータインディケーションを含ませる方式と、RRCシグナリングに追加したメディアアクセス制御エレメントMAC CEにデータインディケーションを含ませる方式と、MACサブヘッダーの予約ビットにデータインディケーションを含ませる方式とのいずれか1つを含む。
前記データ送信完了インディケーションの携帯方式は、RRCシグナリングに追加した情報エレメントIEにデータ送信完了インディケーションを含ませる方式と、RRCシグナリングに追加したメディアアクセス制御エレメントMAC CEにデータ送信完了インディケーションを含ませる方式と、MACサブヘッダーの予約ビットにデータ送信完了インディケーションを含ませる方式のいずれか1つを含む。
前記データパケット制御情報は、送信が完了していないデータ量、データパケット数、及び単一のデータパケットの送信回数の少なくとも1つを含む。
前記RRCシグナリングは、RRC接続確立完了メッセージ、上がりリンク情報伝送メッセージ、及び自己定義されたメッセージ、の少なくとも1つを含む。
前記ユーザ機器が現在送信すべきデータの送信を完了した後、前記方法は、ユーザ機器がアクセスネットワーク機器またはコアネットワーク機器からのシグナリングを受信することと、ユーザ機器がシグナリングに基づき、後続のRRC接続を確立する、またはRRC接続をリリースすることと、をさらに含む。
本発明実施例のもう一態様によると、アクセスネットワーク機器がRRCシグナリングのNAS PDUに乗せられているユーザ機器からのデータを受信することと、アクセスネットワーク機器がRRCシグナリングに含まれているデータ伝送制御情報に基づき、データをバッファリングすることと、アクセスネットワーク機器がデータ伝送制御情報に基づき、バッファリングされたデータが完全なものであるか否かを判定することと、完全なものである場合、アクセスネットワーク機器が、S1メッセージによって、バッファリングしたデータをコアネットワーク機器に送信することと、を含み、S1メッセージはeNBとMMEとの間のロジックインターフェースにサポートされるメッセージで、当該S1メッセージには、データ送信インディケーションが含まれている、制御面シグナリングによるデータ伝送方法を提供する。
前記データ送信インディケーションは、現在RRCシグナリングを用いてデータを送信していることを示すデータインディケーション、及び/またはデータの送信が完了したか否かを示すデータ送信完了インディケーションを含む。
前記アクセスネットワーク機器がデータ伝送制御情報に基づき、バッファリングされたデータが完全なものであるか否かを判定することは、アクセスネットワーク機器がデータ伝送制御情報におけるバッファリング状態レポートBSRをチェックし、BSRが送信すべき後続のデータがないことを示す場合、バッファリングしたデータが完全なものであると判定し、そうでない場合、バッファリングしたデータが不完全であると判定するという方式と、アクセスネットワーク機器がデータ伝送制御情報におけるデータパケット制御情報をチェックし、データパケット制御情報が送信完了していないデータパケットの数がデフォルト値であることを示す場合、バッファリングしたデータが完全なものであると判定し、そうでない場合、バッファリングしたデータが不完全であると判定するという方式と、アクセスネットワーク機器がデータ伝送制御情報におけるデータ送信完了インディケーションをチェックし、データ送信完了インディケーションがデータ送信完了を示す場合、バッファリングしたデータが完全なものであると判定し、そうでない場合、バッファリングしたデータが不完全であると判定するという方式、のいずれか1つを含む。
前記S1メッセージは、初期ユーザ機器メッセージ、上がりリンク非アクセス層伝送メッセージ、または自己定義されたメッセージのいずれか1つである。
前記アクセスネットワーク機器がバッファリングしたデータが不完全であると判定した後、方法は、アクセスネットワーク機器がデータ伝送制御タイマーをONにすることをさらに含み、データ伝送制御タイマーがオーバータイムすると、アクセスネットワーク機器は、S1メッセージによって、バッファリングしたデータをコアネットワーク機器に送信し、後続の接続確立プロセスを完成するステップ、または、ユーザ機器のRRC接続をリリースし、RRC接続がリリースされた原因をユーザに示すステップのいずれか1つを実行する。
前記データ送信完了インディケーションはデータ伝送制御情報の中のデータ送信完了インディケーションである、または、データ送信完了インディケーションはバッファリングしたデータが完全なものであるか否かの判定結果に基づいてアクセスネットワーク機器によって生成されたものである。
本発明実施例のもう一つの態様によると、コアネットワーク機器がアクセスネットワーク機器からのS1メッセージを受信することと、コアネットワーク機器がデータを後続コアネットワークノードに送信するか否かを判定することと、コアネットワーク機器が、当該データを後続コアネットワークノードに送信すると判定した場合、データを後続コアネットワークノードに送信することと、コアネットワーク機器が、データを後続コアネットワークノードに送信しないと判定した場合、当該データを破棄することと、コアネットワーク機器が後続のRRC接続をする、または、RRC接続をリリースすることと、を含み、S1メッセージは、eNBとMMEとの間のロジックインターフェースにサポートされるメッセージで、データとデータ送信インディケーションが含まれている、制御面シグナリングによるデータ伝送方法を提供する。
前記コアネットワーク機器がデータを後続コアネットワークノードに送信するか否かを判定することは、コアネットワーク機器がデータに対応するユーザ機器サブスクリプト情報に基づいて判定する方式と、コアネットワーク機器がデータ送信インディケーションに基づいて判定する方式と、の少なくとも1つを含む。
前記コアネットワーク機器は、データに対応するユーザ機器のサブスクリプト情報、コアネットワーク機器が後続ノードにデータを送信してからの所定時間内に送信すべき下りデータがあるか否か、及びコアネットワーク機器とデータに対応するユーザ機器との事前約束情報、のいずれか1つに基づいて、後続RRC接続をするか、それとも、RRC接続をリリースするかを決定する。
本発明の実施例は、さらに、現在伝送すべきデータのデータ量が閾値を超えたか否かを判定するように構成されているデータ量判定モジュールと、データ量判定モジュールの判定結果が「YES」である場合、現在伝送すべきデータを複数回に分けて、アクセスネットワーク機器に対して現在受信したデータをバッファリングするよう指示するデータ伝送制御情報が含まれている無線リソース制御RRCシグナリングの非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUに乗せ、アクセスネットワーク機器に送信するように構成されている伝送すべきデータ送信モジュールと、を含むユーザ機器を提供する。
上記ユーザ機器は、アクセスネットワーク機器またはコアネットワーク機器からのシグナリングを受信するように構成されているシグナリング受信モジュールと、シグナリング受信モジュールが受信したシグナリングに基づき、後続RRC接続を確立する、またはRRC接続をリリースするように構成されている接続処理モジュールと、をさらに含む。
本発明の実施例は、さらに、RRCシグナリングのNAS PDUに乗せられているユーザ機器からのデータを受信するように構成されているデータ受信モジュールと、RRCシグナリングに含まれているデータ伝送制御情報に基づき、データ受信モジュールの受信したデータをバッファリングするように構成されているデータバッファリングモジュールと、データ伝送制御情報に基づき、データバッファリングモジュールによってバッファリングされたデータが完全なものであるか否かを判定するように構成されているデータ完全性判定モジュールと、データ完全性判定モジュールがバッファリングされたデータが完全なものであると判定した場合、S1メッセージによって、バッファリングされたデータをコアネットワーク機器に送信するように構成されているデータ送信モジュールと、を含み、S1メッセージはeNBとMMEとの間のロジックインターフェースにサポートされるメッセージで、当該S1メッセージには、データ送信インディケーションが含まれているアクセスネットワーク機器を提供する。
上記アクセスネットワーク機器は、データ完全性判定モジュールがバッファリングされたデータが不完全であると判定すると、データ伝送制御タイマーをONにするように構成されているタイマーONモジュールと、タイマーONモジュールによってONにされたデータ伝送制御タイマーがオーバータイムした場合、S1メッセージによって、バッファリングされたデータをコアネットワーク機器に送信し、後続の接続確立プロセスを完成する、またはユーザ機器のRRC接続をリリースし、RRC接続がリリースされた原因をユーザに示すように構成されているタイミング処理モジュールと、をさらに含む。
本発明の実施例は、さらに、アクセスネットワーク機器からのS1メッセージを受信するように構成されているメッセージ受信モジュールと、メッセージ受信モジュールによって受信されたS1メッセージにおけるデータを後続コアネットワークノードに送信するか否かを判定するように構成されている判定モジュールと、判定モジュールの判定結果が「YES」である場合、データを後続コアネットワークノードに送信し、判定モジュールの判定結果が「NO」である場合、当該データを破棄するように構成されているデータ処理モジュールと、データ処理モジュールによってデータの処理が完了された後、後続のRRC接続をする、或いは、RRC接続をリリースするように構成されている接続処理モジュールと、を含み、上記S1メッセージは、eNBとMMEとの間のロジックインターフェースにサポートされるメッセージで、データとデータ送信インディケーションが含まれているコアネットワーク機器を提供する。
本発明の実施例は、さらに、上記ユーザ機器、アクセスネットワーク機器、及びコアネットワーク機器を含む制御面シグナリングによるデータ伝送システムを提供する。
本発明の実施例によれば、データ量が閾値を超えたデータを、複数回分けて、制御面シグナリングによってアクセスネットワーク機器に送信することで、データ伝送によるシグナリングオーバヘッドを減少させるとともに、関連技術において制御面シグナリングによるデータ送信方式によって大きいデータ量の送信が実現できない課題を解決し、ネットワーク性能を最適化にし、システムの能率を向上させる。
以下に記載の図面は、本発明の実施例をさらに理解するために提供され、本願の一部を構成し、本発明の好適な実施例及びその説明は本発明を解釈するものであり、本発明を限定するものではない。
本発明の実施例に係るユーザ機器側から説明する制御面シグナリングによるデータ伝送方法のフローチャート図である。 本発明の実施例に係るアクセスネットワーク機器側から説明する制御面シグナリングによるデータ伝送方法のフローチャート図である。 本発明の実施例に係るコアネットワーク機器側から説明する制御面シグナリングによるデータ伝送方法のフローチャート図である。 本発明の実施例に係るユーザ機器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係るアクセスネットワーク機器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係るコアネットワーク機器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係る制御面シグナリングによるデータ伝送システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係るユーザ機器がデータを送信してから、後続の接続確立を引き続き完成するプロセスを示すフローチャート図である。 本発明の実施例2に係るユーザ機器がデータを送信してから、RRC接続をリリースするプロセスを示すフローチャート図である。 本発明の実施例3に係るユーザ機器がRRC接続確立完了メッセージと新しいRRCメッセージとの両方を用いてデータを送信し、アクセスネットワーク機器が初期ユーザ機器メッセージを用いてデータを送信し、データ送信完了後、RRC接続をリリースするフローチャート図である。 本発明の実施例4に係るユーザ機器がRRC接続確立完了メッセージと上がりリンク情報伝送メッセージとの両方を用いてデータを送信し、アクセスネットワーク機器が上がりリンク非アクセス層伝送メッセージを用いてデータを送信し、データ送信完了後、後続の接続確立を引き続き完成するプロセスを示すフローチャート図である。 本発明の実施例5に係るユーザ機器が新しいRRCメッセージのみを用いてデータを送信し、アクセスネットワーク機器が新しいS1メッセージを用いてデータを送信し、データ送信完了後、後続の接続確立を引き続き完成するプロセスを示すフローチャート図である。 本発明の実施例6に係るユーザ機器が上がりリンク情報伝送メッセージのみを用いてデータを送信し、アクセスネットワーク機器が新しいS1メッセージを用いてデータを送信し、データ送信完了後、RRC接続をリリースするフローチャート図である。 本発明の実施例7に係るユーザ機器が新しいRRCメッセージのみを用いてデータを送信し、アクセスネットワーク機器が初期ユーザ機器メッセージを用いてデータを送信し、データ送信完了後、後続の接続確立を引き続き完成するプロセスを示すフローチャート図である。 本発明の実施例8に係るユーザ機器がRRC接続確立完了メッセージのみを用いてデータを送信し、eNBにおけるデータ制御タイマーが時間切れになったため、eNBがRRC接続リリースを開始するプロセスを示すフローチャート図である。 本発明の実施例9に係るユーザ機器がRRC接続確立完了メッセージのみを用いてデータを送信し、アクセスネットワーク機器が初期ユーザ機器メッセージを用いてデータを送信し、データ送信完了後、後続の接続確立を引き続き完成するプロセスを示すフローチャート図である。 本発明の実施例10に係るユーザ機器がRRC接続確立完了メッセージのみを用いてデータを送信し、アクセスネットワーク機器が新しいS1メッセージを用いてデータを送信し、データ送信完了後、RRC接続をリリースするフローチャート図である。 本発明の実施例11に係るユーザ機器がRRC接続確立完了メッセージのみを用いてデータを送信し、eNBにおけるデータ制御タイマーが時間切れになり、eNBが後続のRRC接続確立を続けるプロセスを示すフローチャート図である。 本発明の実施例に係るMACサブヘッダーにおける第1バイトのビット割当状況を示す図である。
以下、図面を参照しながら、実施例を結合して本発明を詳しく説明する。なお、本願の実施例および実施例の中の特徴は、衝突がない場合には、互いに組み合わせることが可能である。
本発明の実施例は、既存の制御面シグナリングによるデータ伝送によって、通常、データ量がある範囲にある場合、またはデータパケットが複数である場合における伝送が実現できないことを考慮して、制御面シグナリングによるデータ伝送の方法を最適化にすることで、データ伝送によるシグナリングオーバヘッドを減少させ、ネットワーク性能を最適化にし、システム能率を向上させることができる。これに基づき、本発明の実施例は、制御面シグナリングによってデータを伝送する方法、機器及びシステムを提供し、以下、具体的な実施例を通して説明する。
図1はユーザ機器側から説明する制御面シグナリングによるデータ伝送方法を示すフローチャート図である。当該方法は、以下のようなステップを含む。
ステップS12:ユーザ機器は、現在伝送すべきデータのデータ量が閾値を超えたか否かを判定する。当該閾値は、実態に応じて設定されることができ、例えば、1000バイトであってもよく、伝送すべきデータのデータ量がある範囲にある(該当する)、またはデータパケットの数が複数である場合、当該伝送すべきデータをデータ量が大きいものとすることができる。
本発明の実施例において、ユーザ機器は、例えば、携帯電話などの一般の端末機器であってもよいし、MTC機器であってもよい。
ステップS14:そうである場合、ユーザ機器は、現在伝送すべきデータを複数回分けて、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRCと略称)シグナリングにおけるNAS(Non−Access Stratum)PDU(Protocol Data Unit、プロトコルデータユニット)に乗せて、アクセスネットワーク機器に送信し、そのうち、本実施例のRRCシグナリングには、アクセスネットワーク機器に対して現在受信したデータをバッファリングするよう指示する(現在受信したデータのバッファリングを示す)データ伝送制御情報が含まれている。
本実施例は、データ量が閾値を超えたデータを、複数回分けて、制御面メッセージによってアクセスネットワーク機器に送信することで、データ伝送によるシグナリングオーバヘッドを減少させるとともに、関連技術において制御面シグナリングによるデータ送信方式によって大きいデータ量の送信が実現できない課題を解決して、ネットワーク性能を最適化にし、システムの能率を向上させる。
現在受信したデータをバッファリングするか否かについてアクセスネットワーク機器に指示することは実際の需要に応じて、様々な方式で実現することができるが、本発明の実施例において、データ伝送制御情報には、少なくとも下記情報のいずれか1つが含まれている。
1)現在RRCシグナリングを用いてデータを送信していることを示すデータインディケーション。
2)データの送信がすでに終了したか否かを示すデータ送信完了インディケーション。
3)現在伝送すべきデータの伝送状況をアクセスネットワーク機器に示すデータパケット制御情報。例えば、当該メッセージがデフォルト(“0”)である場合、データ送信が完了したことを表し、そうでない場合、データ送信が完了していないことを表す。
4)これから送信すべきデータがあるか否かを示すBSR(Buffer Status Report、バッファ状態報告)。BSRが送信すべき後続のデータがないと示す場合、データ送信が完了したことを表し、そうでない場合、データ送信が完了していないことを表す。
上記データ伝送制御情報の実現方式は様々あり、いろいろなユーザ機器のニーズに満足することができる。
既存RRCシグナリングの構造を考慮して、開発コストを低減させ、既存システムとの互換性を持つために、上記データインディケーションの携帯方式は、RRCシグナリングに追加したIE(information element、情報エレメント)にデータインディケーションを含ませるという方式、RRCシグナリングに追加したMAC(Media Access Control、メディアアクセス制御)CE(Control element、制御エレメント)にデータインディケーションを含ませるという方式、又はMACサブヘッダーの予約ビットにデータインディケーションを含ませるという方式のいずれか一つを含むことができる。
上記データインディケーションと同様に、上記データ送信完了インディケーションの携帯方式は、RRCシグナリングに追加したIEにデータ送信完了インディケーションを含ませるという方式、RRCシグナリングに追加したMAC CEにデータ送信完了インディケーションを含ませるという方式、及びMACサブヘッダーの予約ビットにデータ送信完了インディケーションを含ませるという方式のいずれか1つを含むこともできる。
上記データパケット制御情報は、送信が完了していないデータ量、データパケット数、単一のデータパケットの送信回数の少なくとも1つを含むことが好ましい。当該方式の実現が簡単で、シグナリングオーバヘッドが小さい。
上記RRCシグナリングは、RRC接続確立完了メッセージ、上がりリンク情報伝送メッセージ(Up Link Informstion Transfer Message)、または実際の応用ニーズに応じて自己定義されたメッセージなどのような新しいRRCメッセージの中の少なくとも1つを含む。この方式によれば、実現の適応性を向上させ、様々な応用ニーズに応えることができる。
本実施例のユーザ機器が現在送信すべきデータの送信を完成した後、上記方法は、ユーザ機器がアクセスネットワーク機器またはコアネットワーク機器からのシグナリングを受信することと、シグナリングに基づき、後続のRRC接続を確立する、またはRRC接続をリリースすることとをさらに含んでも良い。このような処理方式は、後続プロセスの完全性を確保することができる。
図2はアクセスネットワーク側から説明する制御面シグナリングによるデータ伝送方法を示すフローチャート図である。当該方法は以下のようなステップを含む。
ステップS22:アクセスネットワーク機器はユーザ機器からのデータを受信し、当該データはRRCシグナリングにおけるNAS PDUに乗せられる。
ステップS24:アクセスネットワーク機器は、上記RRCシグナリングに含まれているデータ伝送制御情報により上記データをバッファリングする。即ち、アクセスネットワーク機器は、RRCシグナリングにおいて、データ伝送制御情報を見つけ出すと、ユーザ機器が大きい量のデータを複数回分けて伝送すると判定し、そして、現在のデータをバッファリングする。
ステップS26:アクセスネットワーク機器は上記データ伝送制御情報に基づき、バッファリングしたデータが完全なものであるか否かを判定する。
ステップS28:完全なものである場合、アクセスネットワーク機器はS1メッセージによって、バッファリングしたデータをコアネットワーク機器に送信し、そのうち、上記S1メッセージはeNB(E−UTRAN Node B、進化したグローバル陸地無線アクセスネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network、E−UTRAN)ノードB)とMME(Mobility Management Entity、モビリティ管理エンティティ)との間のロジックインターフェースにサポートされるメッセージで、当該S1メッセージにはデータ送信インディケーションが含まれている。
バッファリング中のデータが不完全である場合、ユーザ機器のデータを引き続き受信する必要があるが、長い期間内に当該ユーザ機器のデータを受け取っていない場合、当該バッファリングされたデータを破棄する方式で処理することができる。或いは、バッファリング中のデータをとりあえずコアネットワーク機器に送信してもよい。実際のニーズに応じてどのような方式により処理するかを決定することができる。
本実施例のアクセスネットワーク機器は、ユーザ機器からのデータを受信してからバッファリングし、バッファリングしたデータが完全なものになってからコアネットワーク機器に送信するようになっている。このように、データ伝送によるシグナリングオーバヘッドを減少させるとともに、関連技術において制御面シグナリングによるデータ送信方式によって大きいデータ量の送信が実現できない課題を解決して、ネットワーク性能を最適化にし、システムの能率を向上させる。
上記データ送信インディケーションには、今RRCシグナリングを用いてデータを送信していることを示すデータインディケーション、及び/またはデータの送信が完了したか否かを示すデータ送信完了インディケーションが含まれている。
本実施例におけるアクセスネットワーク機器がRRCシグナリングに含まれているデータ伝送制御情報に基づき、バッファリングしたデータが完全なものであるか否かを判定することは、下記のような方式のいずれか1つを含む。
1)アクセスネットワーク機器がデータ伝送制御情報におけるバッファリング状態レポートBSRをチェックし、BSRが送信すべき後続のデータがないことを示す場合、バッファリングしたデータが完全なものであると判定し、そうでない場合、バッファリングしたデータが不完全であると判定する。
2)アクセスネットワーク機器がデータ伝送制御情報におけるデータパケット制御情報をチェックし、データパケット制御情報が送信が完了していないデータパケットの数がデフォルトであることを示す場合、バッファリングしたデータが完全なものであると判定し、そうでない場合、バッファリングしたデータが不完全であると判定する。例えば、送信が完了していないデータパケット数がデフォルト(“0”)である場合、データ送信が完了したことを表し、そうでない場合、データの送信が完了していないことを表す。
3)アクセスネットワーク機器がデータ伝送制御情報におけるデータ送信完了インディケーションをチェックし、データ送信完了インディケーションがデータ送信が完了したことを示す場合、バッファリングしたデータが完全なものであると判定し、そうでない場合、バッファリングしたデータが不完全であると判定する。
具体的に実現する際に、上記S1メッセージは、初期ユーザ機器メッセージ(initial UE message)、上がりリンク非アクセス層伝送メッセージ(UPLINK NAS TRANSPORT)、または自己定義されるメッセージのいずれか1つであることができる。
本実施例において、アクセスネットワーク機器がバッファリングしたデータが不完全であると判定する場合、当該アクセスネットワーク機器がデータ伝送制御タイマー(例えばTsmalldata)をONにし、データ伝送制御タイマーがオーバータイムするとき、当該アクセスネットワーク機器が、S1メッセージによって、バッファリングしたデータをコアネットワーク機器に送信し、後続の接続確立プロセスを完成するステップ、またはユーザ機器のRRC接続をリリースして、ユーザにRRC接続のリリース原因を知らせるステップを実行することができる。
上記アクセスネットワーク機器はコアネットワーク機器にデータ送信完了インディケーションを送信し、当該インディケーションはユーザ機器から受信したものであってもよいし、アクセスネットワーク機器がデータ受信が完成したか否かを判定する結果により生成したものであってもよい。これに基づき、上記データ送信完了インディケーションはデータ伝送制御情報の中のデータ送信完了インディケーションである、またはデータ送信完了インディケーションはアクセスネットワーク機器がバッファリングしたデータが完全なものであるか否かを判定する結果により生成したものである。
図3は本発明の実施例に係るコアネットワーク側から説明する制御面シグナリングによるデータ伝送方法を示すフローチャート図である。当該方法は以下のようなステップを含む。
ステップS32:コアネットワーク機器はアクセスネットワーク機器からのS1メッセージを受信し、当該S1メッセージには、データとデータ送信インディケーションが含まれており、当該データ送信インディケーションについて上述したようなものであり、ここでは詳しく説明しない。
ステップS34:コアネットワーク機器はデータを後続コアネットワークノードに送信するか否かを判断し、そうである場合、ステップ36を実行し、そうでない場合、ステップ38を実行する。
ステップS36:コアネットワーク機器は当該データを後続コアネットワークノードに送信する。
ステップS38:コアネットワーク機器は当該データを破棄する。
ステップS40:コアネットワーク機器は後続RRC接続をする、または、RRC接続をリリースする。
本実施例のコアネットワーク機器は、S1メッセージによってアクセスネットワーク機器からのデータを受信し、大きいデータ量のデータの受信と処理が実現でき、データ伝送によるシグナリングオーバヘッドを減少させるとともに、関連技術において制御面シグナリングによるデータ送信方式によって大きいデータ量の送信が実現できない課題を解決して、ネットワーク性能を最適化にし、システムの能率を向上させる。
本実施例において、コアネットワーク機器がデータを後続コアネットワークノードに送信するか否かを判断することは、少なくとも、コアネットワーク機器がデータに対応するユーザ機器サブスクリプト情報に基づき判断する方式、又は、コアネットワーク機器がデータ送信インディケーションに基づき判断する方式のいずれか1つを含む。
上記コアネットワーク機器は、データに対応するユーザ機器サブスクリプト情報、コアネットワーク機器が後続ノードにデータを送信してからの所定時間内に送信すべき下りデータがあるか否か、及びコアネットワーク機器とデータに対応するユーザ機器とが事前約束した情報のいずれか1つに基づき、後続RRC接続をするか、またはRRC接続をリリースするかを決定する。
上記方法に対応して、本発明の実施例は、さらにユーザ機器を提供する。図4に示すユーザ機器の構成ブロック図を参照して、当該ユーザ機器は、
現在伝送すべきデータのデータ量が閾値を超えたか否かを判定するように構成されているデータ量判定モジュール42と、
データ量判定モジュール42に接続され、データ量判定モジュール42の判定結果が「YES」である場合、現在伝送すべきデータを複数回分けてRRCシグナリングのNAS PDUに乗せて、アクセスネットワーク機器に送信する伝送すべきデータ送信モジュール44とを含み、そのうち、当該RRCシグナリングには、現在受信したデータをバッファリングすることをアクセスネットワーク機器に示すデータ伝送制御情報が含まれている。
本実施例に係るユーザ機器は、データ量が閾値を超えたデータを、複数回分けて、制御面メッセージによってアクセスネットワーク機器に送信することで、データ伝送によるシグナリングオーバヘッドを減少させるとともに、関連技術において制御面シグナリングによるデータ送信方式によって大きいデータ量の送信が実現できない課題を解決して、ネットワーク性能を最適化にし、システムの能率を向上させる。
後続プロセスを完成するために、上記ユーザ機器は、さらに、アクセスネットワーク機器またはコアネットワーク機器からのシグナリングを受信するように構成されているシグナリング受信モジュールと、シグナリング受信モジュールに接続され、シグナリング受信モジュールが受信したシグナリングに基づき、後続RRC接続を確立する、またはRRC接続をリリースする接続処理モジュールとを含む。
本発明の実施例は、さらに、アクセスネットワーク機器を提供する。図5に示すようなアクセスネットワーク機器の構成ブロック図を参照して、当該機器は、
ユーザ機器から送信された、無線リソース制御RRCシグナリングにおける非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUに乗せられているデータを受信するように構成されているデータ受信モジュール52と、
データ受信モジュール52に接続され、上記RRCシグナリングに含まれているデータ伝送制御情報に基づき、データ受信モジュールよって受信されたデータをバッファリングするように構成されているデータバッファリングモジュール54と、
データ受信モジュール52とデータバッファリングモジュール54に接続され、上記データ伝送制御情報に基づき、データバッファリングモジュール54のバッファリングしたデータが完全なものであるか否かを判定するように構成されているデータ完全性判定モジュール56と、
データバッファリングモジュール54とデータ完全性判定モジュール56に接続され、データ完全性判定モジュールがバッファリングしたデータが完全なものであると判定した場合、データ送信インディケーションが含まれているS1メッセージによって、バッファリングしたデータをコアネットワーク機器に送信するように構成されているデータ送信モジュール58と、を含む。
本実施例のアクセスネットワーク機器は、ユーザ機器からのデータを受信してからバッファリングし、バッファリングしたデータが完全なものになってからコアネットワーク機器に送信するようになっている。したがって、データ伝送によるシグナリングオーバヘッドを減少させるとともに、関連技術において制御面シグナリングによるデータ送信方式によって大きいデータ量の送信が実現できない課題を解決して、ネットワーク性能を最適化にし、システムの能率を向上させる。
上記アクセスネットワーク機器は、データ完全性判定モジュール56に接続され、データ完全性判定モジュールがバッファリングしたデータが不完全なものであると判定した後、データ伝送制御タイマーをONにするタイマーONモジュールと、タイマーONモジュールに接続され、タイマーONモジュールによりONにされたデータ伝送制御タイマーがオーバータイムするとき、S1メッセージによってバッファリングしたデータをコアネットワーク機器に送信するとともに、後続の接続確立プロセスを完成する、またはユーザ機器のRRC接続をリリースするとともに、RRC接続がリリースされた原因をユーザに知らせるタイミング処理モジュールとをさらに含むことが好ましい。
本発明の実施例によると、さらに、コアネットワーク機器を提供する。図6に示すコアネットワーク機器の構成ブロック図を参照して、当該機器は、
アクセスネットワーク機器から送信された、データとデータ送信インディケーションとが含まれているS1メッセージを受信するように構成されているメッセージ受信モジュール62と、
メッセージ受信モジュール62に接続され、メッセージ受信モジュール62の受信したS1メッセージにおけるデータを後続コアネットワークノードに送信するか否かを判定するように構成されている判定モジュール64と、
判定モジュール64に接続され、判定モジュール64の判定結果が「YES」である場合、データを後続コアネットワークノードに送信し、判定モジュール64の判定結果が「NO」である場合、当該データを破棄するように構成されているデータ処理モジュール66と、
データ処理モジュール66に接続され、データ処理モジュール66によるデータの処理が終了された後、後続のRRC接続をするまたはRRC接続をリリースするように構成されている接続処理モジュール68と、を含む。
本実施例のコアネットワーク機器は、S1メッセージによってアクセスネットワーク機器からのデータを受信し、大きいデータ量のデータの受信と処理が実現でき、データ伝送によるシグナリングオーバヘッドを減少させるとともに、関連技術において制御面シグナリングによるデータ送信方式によって大きいデータ量の送信が実現できない課題を解決して、ネットワーク性能を最適化にし、システムの能率を向上させる。
本発明の実施例は、さらに制御面シグナリングによってデータを伝送するシステムを提供する。図7に示す制御面シグナリングによるデータ伝送システムの構成ブロック図を参照して、当該システムは、ユーザ機器40、アクセスネットワーク機器50、及びコアネットワーク機器60を含み、各機器は上述したようなものである。図7におけるユーザ機器40は図4に示す構成を例として説明し、アクセスネットワーク機器50は図5に示す構成を例として説明し、コアネットワーク機器60は図6に示すような構成を例として説明する。各モジュールの機能は上記とは同様なものであり、ここでは詳しく説明しない。
以下、具体的な実施例により、上記制御面シグナリングによるデータ伝送方法について説明する。
実施例1
図8に示すようなユーザ機器がデータを送信してから、後続の接続確立を引き続き完成するプロセスを示すフローチャート図を参照して、具体的なシグナリングプロセスは以下のようなものである。
ステップ101:ユーザ機器がeNBにランダムアクセスプリアンブルを送信する。
ユーザ機器またはMTC機器は、送信すべきデータがある場合、まず、Preamble(プリアンブルシーケンス)を選択し、システムにより配置されたランダムアクセスリソース情報に基づき、eNBにプリアンブルシーケンスを送信する。
ステップ102:eNBがユーザ機器にランダムアクセス応答メッセージ(Msg2)を送信する。
本実施例におけるランダムアクセス応答メッセージには、ユーザ機器の送信したランダムアクセスプリアンブルに対応するプリアンブルアイデンティティ、上がり伝送タイミング調整、RRC接続要求メッセージのための上がりリソース割り当て、一時的C−RNTI(Cell−Radio Network Temporary Identity、セル無線ネットワーク一時アイデンティティ)などが含まれていることができる。
ステップ103:ユーザ機器がeNBにRRC接続要求を送信する。
ユーザ機器がMsg2を受信してから、ランダムアクセス応答メッセージで割り当てられた上がりリソースによって、RRC接続確立要求メッセージを送信する。
ステップ104:eNBがユーザ機器にRRC接続確立メッセージを送信する。
eNBがユーザ機器にSRB1(Signalling Radio Bearer 1、シグナリング無線ベアラ 1)を確立するために、RRC接続確立メッセージを送信し、またユーザ機器にRRC接続確立完了メッセージのための上がりリソースを割り当てる。
ステップ105:ユーザ機器がeNBにRRC接続確立メッセージを送信し、当該メッセージには、データ伝送制御情報がさらに含まれている。
ユーザ機器は、RRC接続確立メッセージで確立されたSRB1と割り当てられた上がりリソースにより、伝送すべきデータ量の大きさまたはデータパケットの数に基づき、制御面シグナリングによるデータ伝送を利用するか否かを決定し、制御面シグナリングによるデータ伝送を利用する場合、割り当てられた上がりリソースの大きさまたはユーザ機器とeNBとの事前約束により、eNBに送信するRRC接続確立完了メッセージにデータ伝送制御情報及びデータを含ませるか否かを決定し、RRC接続確立完了メッセージにデータを含ませない場合、ステップ105を実行し、そしてステップ106をスキップし、ステップ107を実行する。
上記データ伝送制御情報は、
現在RRCシグナリングを用いてデータを送信していることを示すデータインディケーションと、
データの送信が完了したか否かを示すデータ送信完了インディケーションと、
データパケットの伝送状況をアクセスネットワーク機器に示し、デフォルト(“0”)がデータ送信完了を表し、そうでない場合、データ送信が完了していないことを表すデータパケット制御情報と、
これから送信すべきデータがないと指示する場合、データ伝送が完了したことを表し、そうでない場合、データ送信が完了していないことを表すBSRと、の1つまたはそれらの組み合わせを含む。
上記データ送信完了インディケーションの送信方法は、
データ伝送ためのRRCシグナリングに新しいIEを追加し、データインディケーションを新しいIEに入れることと、
新しいMAC CEによってデータインディケーションを乗せることと、
MACサブヘッダーの予約ビットによってデータインディケーションを乗せることと、のいずれか1つであることができる。
上記データインディケーションの送信方法は、
データ伝送ためのRRCシグナリングに新しいIEを追加し、データインディケーションを新しいIEに入れることと、
新しいMAC CEによってデータインディケーションを乗せることと、
MACサブヘッダーの予約ビットによってデータインディケーションを乗せることと、のいずれか1つであることができる。
ステップ106:ユーザ機器はeNBに、データ伝送制御情報とデータが含まれているRRC接続確立メッセージを送信し、RRC接続確立メッセージで確立されたSRB1と割り当てられた上がりリソースにより、伝送すべきデータ量の大きさまたはデータパケットの数に基づき、制御面シグナリングによるデータ伝送を利用するか否かを決定し、制御面シグナリングによるデータ伝送を利用する場合、割り当てられた上がりリソースの大きさまたはユーザ機器とeNBとの事前約束により、eNBに送信するRRC接続確立完了メッセージにデータ伝送制御情報及びデータを含ませるか否かを決定し、RRC接続確立完了メッセージにデータ及びデータ送信完了インディケーションを含ませる場合、ステップ106を実行する。
上記データ伝送制御情報は、
現在RRCシグナリングを用いてデータを送信していることを示すデータインディケーションと、
データの送信が完了したか否かを示すデータ送信完了インディケーションと、
データパケットの伝送状況をアクセスネットワーク機器に示し、デフォルト(“0”)がデータ送信完了を表し、そうでない場合、データ送信が完了していないことを表すデータパケット制御情報と、
これから送信すべきデータがないと指示する場合、データ送信が完了したことを表し、そうでない場合、データ送信が完了していないことを表すBSRと、の1つまたはそれらの組み合わせを含む。
上記データインディケーションの送信方法は、
データ伝送ためのRRCシグナリングに新しいIEを追加し、データインディケーションを新しいIEに入れることと、
新しいMAC CEによってデータインディケーションを乗せることと、
MACサブヘッダーの予約ビットによってデータインディケーションを乗せることと、のいずれか1つであることができる。
上記データ送信完了インディケーションの送信方法は、
データ伝送ためのRRCシグナリングに新しいIEを追加し、データインディケーションを新しいIEに入れることと、
新しいMAC CEによってデータインディケーションを乗せることと、
MACサブヘッダーの予約ビットによってデータインディケーションを乗せることと、のいずれか1つであることができる。
ステップ107:eNBがデータ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データ送信が完了したか否かを判定する。
前記対応する処理操作は、
eNBがデータの受信が完了したか否かを判定することと、
データ伝送制御タイマー(例えば、Tsmalldata)をONにすることと、
受信したデータをバッファリングすることと、
送信が完了していないユーザ機器のデータにリソースを割り当てることと、を含む。
上記eNBがデータの受信が完了したか否かを判定することは、
これから送信すべきデータがないと指示する場合、データ送信が完了したことを表し、そうでない場合、データ送信が完了していないことを表すBSRにより判定することと、
送信が完了していないデータパケットの数が“0”である場合、データ送信が完了したことを表し、そうでない場合、データ送信が完了していないことを表すデータパケット制御情報により判定することと、
データ送信完了インディケーションにより判定することと、のいずれかの方法を利用することができる。
上記データ伝送制御タイマーは、データ伝送を制御するためのものであり、当該タイマーがオーバータイムすると、
アクセスネットワーク機器がコアネットワーク機器に、データ、データインディケーション、及びデータ送信完了インディケーションが含まれているS1メッセージを送信するとともに、後続の接続確立プロセスを完成する操作、または、アクセスネットワーク機器がユーザ機器のRRC接続をリリースするとともに、RRC接続がリリースされた原因を知らせる操作を実行することができる。
ステップ108:ユーザ機器がRRCシグナリングによってデータ及びデータ伝送制御情報を送信する。
ユーザ機器がRRCシグナリングによってeNBにデータ及びデータ伝送制御情報を送信し、前記RRCシグナリングは、
RRC接続確立完了メッセージ、
上がりリンク情報伝送メッセージ、及び
新しいRRCメッセージ、
のいずれか1つであることができる。
上記データ伝送制御情報は、
現在RRCシグナリングを用いてデータを送信していることを示すデータインディケーションと、
データの送信が完了したか否かを示すデータ送信完了インディケーションと、
データパケットの伝送状況をアクセスネットワーク機器に示し、デフォルト(“0”)がデータ送信完了を表し、そうでない場合、データ送信が完了していないことを表すデータパケット制御情報と、
これから送信すべきデータがないと指示する場合、データ送信が完了したことを表し、そうでない場合、データ送信が完了していないことを表すBSRと、の1つまたはそれらの組み合わせを含む。
上記データインディケーションの送信方法は、
データ伝送ためのRRCシグナリングに新しいIEを追加し、データインディケーションを新しいIEに入れることと、
新しいMAC CEによってデータインディケーションを乗せることと、
MACサブヘッダーの予約ビットによってデータインディケーションを乗せることと、のいずれか1つであることができる。
上記データ送信完了インディケーションの送信方法は、
データ伝送ためのRRCシグナリングに新しいIEを追加し、データインディケーションを新しいIEに入れることと、
新しいMAC CEによってデータインディケーションを乗せることと、
MACサブヘッダーの予約ビットによってデータインディケーションを乗せることと、のいずれか1つであることができる。
ステップ109:eNBがデータ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データの送信が完了したか否かを判定する。
eNBがデータの受信が完了したか否かを判定することは、
これから送信すべきデータがないと指示する場合、データ送信が完了したことを表し、そうでない場合、データ送信が完了していないことを表すBSRにより判定することと、
送信が完了していないデータパケットの数が“0”である場合、データ送信が完了したことを表し、そうでない場合、データ送信が完了していないことを表すデータパケット制御情報により判定することと、
データ送信完了インディケーションにより判定することと、のいずれかの方法を利用することができる。
データの受信が完了した場合、ステップ110を実行し、データの受信が完了していない場合、データの受信が完了するまたはデータ伝送制御タイマーがオーバータイムになるまで、引き続きステップ108及びステップ109を実行する。本実施例において、データ伝送制御タイマーがオーバータイムすると、ステップ110を実行する。
ステップ110:eNBがS1メッセージによってMMEにデータ、データインディケーション、及びデータ送信完了インディケーションを送信するとともに、データ制御タイマーをOFFにする。
上記S1メッセージは、初期ユーザ機器メッセージ、上がりリンク非アクセス層伝送メッセージ、新しいS1メッセージのいずれか1つであることができる。
本実施例において、データインディケーションをコアネットワーク機器に送信することは、データを送信するS1メッセージにデータインディケーションを追加する方法を利用することができる。
本実施例において、データ送信完了インディケーションをコアネットワーク機器に送信することは、データを送信するS1メッセージにデータ送信完了インディケーションを追加する方法を利用することができる。データ送信完了インディケーションは、ユーザ機器から受信して得られるものであってもよいし、アクセスネットワーク機器がデータの受信が完了したか否かを判定する結果により生成されるものであってもよい。
ステップ111:MMEは、ユーザ機器が制御面を使用してデータを送信することができるか否かを判定する。
前記ユーザ機器が制御面を使用してデータを送信することができるか否かの判定は、ユーザ機器のサブスクリプト情報により判定することができる。本実施例におけるユーザ機器は、データ最適化方法(即ち本発明実施例に係る上記方法)を用いてデータを送信することができる。
ステップ112:MMEは、受信したデータを後続のコアネットワークノードに送信する。
ステップ113:MMEは、引き続き後続のRRC接続プロセスを完成するか、それともRRC接続をリリースするかを判定する。
MMEは、ユーザ機器のサブスクリプト情報、後続ノードにデータを送信してからの所定時間内に送信すべき下りデータがあるか否か、ユーザ機器とMMEとの事前約束のいずれか1つにより、引き続き後続のRRC接続プロセスを完成するか、それともRRC接続をリリースするかを判定する。
ステップ114:MMEはeNBに初期コンテキスト確立要求メッセージを送信する。
MMEは、ユーザ機器に対応する接続情報をeNBに通知し、アクセス層セキュリティコンテキスト情報、切り替え制限情報、QoS(Quality Of Service)情報、サービスゲートウェイの、ユーザ面のためのトンネル端末アイデンティティ及びアドレス情報などが含まれる。
ステップ115:eNBがユーザ機器にセキュリティモードコマンドメッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器またはMTC機器にセキュリティモードコマンドを送信し、ユーザ機器のセキュリティ性をアクティブ化にする。
ステップ116:ユーザ機器がeNBにセキュリティモード完成メッセージを送信する。
ユーザ機器がeNBにセキュリティモード完成メッセージを送信し、セキュリティ性がアクティブ化されたことをeNBに通知する。
ステップ117:eNBがユーザ機器にRRC接続再配置メッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器に、データ無線ベアラ(DRB、Data Radio Bearer)及びSRB2(Signalling Radio Bearer 2、シグナリング無線ベアラ 2)を確立するためのRRC接続再配置メッセージを送信する。
なお、ステップ117はステップ116の前に行われても良い。
ステップ118:ユーザ機器がeNBにRRC接続再配置完了メッセージを送信する。
ユーザ機器は、eNBにRRC接続再配置完了メッセージを送信し、eNBにデータ無線ベアラ及びSRB2の配置が完了したことを通知する。
ステップ119:eNBがMMEに初期コンテキスト確立応答メッセージを送信する。
eNBがMMEに初期コンテキスト確立応答メッセージを送信し、メッセージには、eNBのトンネル端末アイデンティティとeNBの、S1インターフェースユーザ面下りサービスのためのアドレス情報が含まれている。
実施例2
図9に示す、ユーザ機器がデータを送信してからRRC接続をリリースするプロセスを示すフローチャート図を参照して、当該プロセスは、以下のようなステップを含む。
ステップ201:ユーザ機器がeNBにランダムアクセスプリアンブルを送信する。
ユーザ機器またはMTC機器に送信すべきデータがある場合、まず、Preambleを選択し、そして、システムにより配置されたランダムアクセスリソース情報に基づき、eNBにプリアンブルシーケンスを送信する。
ステップ202:eNBがユーザ機器にランダムアクセス応答メッセージ(Msg2)を送信する。
ランダムアクセス応答メッセージには、ユーザ機器の送信したランダムアクセスプリアンブルに対応するプリアンブルアイデンティティ、上がり伝送タイミング調整、RRC接続要求メッセージのための上がりリソース割り当て、一時的C−RNTIなどが含まれていることが可能である。
ステップ203:ユーザ機器がeNBにRRC接続要求を送信する。
ユーザ機器は、Msg2を受信した後、ランダムアクセス応答メッセージで割り当てられた上がりリソースによって、RRC接続確立要求メッセージを送信する。
ステップ204:eNBがユーザ機器にRRC接続確立メッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器にSRB1を確立するためのRRC接続確立メッセージを送信し、また、ユーザ機器にRRC接続確立完了メッセージのための上がりリソースを割り当てる。
ステップ205:ユーザ機器がeNBにRRC接続確立メッセージを送信し、当該メッセージには、データ伝送制御情報がさらに含まれている。
ユーザ機器は、RRC接続確立メッセージで確立されたSRB1と割り当てられた上がりリソースにより、伝送すべきデータ量の大きさまたはデータパケットの数に基づき、制御面シグナリングによるデータ伝送を利用するか否かを決定し、制御面シグナリングによるデータ伝送を利用する場合、割り当てられた上がりリソースの大きさまたはユーザ機器とeNBとの事前約束により、eNBに送信するRRC接続確立完了メッセージにデータ伝送制御情報及びデータを含ませるか否かを決定し、RRC接続確立完了メッセージにデータを含ませない場合、ステップ205を実行し、そしてステップ206をスキップし、ステップ207を実行する。
ステップ206:ユーザ機器がeNBに、データ伝送制御情報とデータが含まれているRRC接続確立メッセージを送信する。
ユーザ機器は、RRC接続確立メッセージで確立されたSRB1と割り当てられた上がりリソースにより、伝送すべきデータ量の大きさまたはデータパケットの数に基づき、制御面シグナリングによるデータ伝送を利用するか否かを決定し、制御面シグナリングによるデータ伝送を利用する場合、割り当てられた上がりリソースの大きさまたはユーザ機器とeNBとの事前約束により、eNBに送信するRRC接続確立完了メッセージにデータ伝送制御情報及びデータを含ませるか否かを決定し、RRC接続確立完了メッセージにデータ及びデータ送信完了インディケーションを含ませる場合、ステップ206を実行する。
なお、データ伝送制御情報の詳しい内容、データ送信完了インディケーションの送信方法、データインディケーションの送信方法は、上記実施例1と同様であるため、ここでは詳しく説明しない。
ステップ207:eNBは、データ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データ送信が完了したか否かを判定する。前記対応する処理操作は、
eNBがデータの受信が完了したか否かを判定することと、
データ伝送制御タイマー(例えば、Tsmalldata)をONにすることと、
受信したデータをバッファリングすることと、
次のデータにリソースを割り当てることと、を含む。
上記eNBがデータの受信が完了したか否かを判定することは、
これから送信すべきデータがないと指示する場合、データ送信が完了したことを表し、そうでない場合、データ送信が完了していないことを表すBSRにより判定することと、
送信が完了していないデータパケットの数が“0”である場合、データ送信が完了したことを表し、そうでない場合、データ送信が完了していないことを表すデータパケット制御情報により判定することと、
データ送信完了インディケーションにより判定することと、のいずれかの方法を利用することができる。
上記データ伝送制御タイマーは、データ伝送を制御するためのものであり、当該タイマーがオーバータイムすると、
アクセスネットワーク機器がコアネットワーク機器に、データ、データインディケーション、及びデータ送信完了インディケーションが含まれているS1メッセージを送信するとともに、後続の接続確立プロセスを完成する操作、または、アクセスネットワーク機器がユーザ機器のRRC接続をリリースするとともに、RRC接続がリリースされた原因を知らせる操作を実行することができる。
ステップ208:ユーザ機器がRRCシグナリングによってデータ及びデータ伝送制御情報を送信する。ユーザ機器がRRCシグナリングによってeNBにデータ及びデータ送信完了インディケーションを送信し、前記RRCシグナリングは、 RRC接続確立完了メッセージ、上がりリンク情報伝送メッセージ、及び 新しいRRCメッセージ、のいずれか1つであることができる。
ステップ209:eNBがデータ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データの送信が完了したか否かを判定する。
eNBがデータの受信が完了したか否かを判定することは、
これから送信すべきデータがないと指示する場合、データ送信が完了したことを表し、そうでない場合、データ送信が完了していないことを表すBSRにより判定することと、
送信が完了していないデータパケットの数が“0”である場合、データ送信が完了したことを表し、そうでない場合、データ送信が完了していないことを表すデータパケット制御情報により判定することと、
データ送信完了インディケーションにより判定することと、のいずれかの方法を利用することができる。
データの受信が完了すると、ステップ210を実行し、データの受信が完了していない場合、データの受信が完了するまたはデータ伝送制御タイマーがオーバータイムになるまで、引き続きステップ208及びステップ209を実行する。本実施例において、データ伝送タイマーがオーバータイムすると、ステップ210を実行する。
ステップ210:eNBがS1メッセージによってMMEにデータ、データインディケーション、及びデータ送信完了インディケーションを送信するとともに、データ制御タイマーをOFFにする。
なお、S1メッセージは実施例1に説明したものと同様で、ここでは詳しく説明しない。
本実施例において、データインディケーションをコアネットワーク機器に送信することは、データを送信するS1メッセージにデータインディケーションを追加する方法を利用することができる。データ送信完了インディケーションをコアネットワーク機器に送信することは、データを送信するS1メッセージにデータ送信完了インディケーションを追加する方法を利用することができる。
ステップ211:MMEは、ユーザ機器が制御面を使用してデータを送信することができるか否かを判定する。
前記ユーザ機器が制御面を使用してデータを送信することができるか否かの判定は、ユーザ機器のサブスクリプト情報により判定することができる。本実施例におけるユーザ機器は、データ最適化方法を用いてデータを送信することができる。
ステップ212:MMEは、受信したデータを後続のコアネットワークノードに送信する。
ステップ213:MMEは、引き続き後続のRRC接続プロセスを完成するか、それともRRC接続をリリースするかを判定する。
MMEは、ユーザ機器のサブスクリプト情報、後続ノードにデータを送信してからの所定時間内に送信すべき下りデータがあるか否か、のいずれか1つに基づき、引き続き後続のRRC接続プロセスを完成するか、それともRRC接続をリリースするかを判定する。本例において、MMEはRRC接続をリリースするプロセスを実行する。
ステップ214:MMEはeNBにUEコンテキストリリースコマンドを送信する。
MMEは、eNBとMMEとの間の接続をリリースするために、eNBにUEコンテキストリリースコマンドを送信する。
ステップ215:eNBがユーザ機器にRRC接続リリースメッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器のRRC接続をリリースするために、ユーザ機器にRRC接続リリースメッセージを送信する。
ステップ216:eNBがMMEにUEコンテキストリリース完了メッセージを送信する。
eNBは、MMEにUEコンテキストリリース完了メッセージを送信し、MMEに接続がすでにリリースされたことを通知する。
実施例3
図10に示すような、ユーザ機器がRRC接続確立完了メッセージと新しいRRCメッセージの両方を用いてデータを送信し、アクセスネットワーク機器が初期ユーザ機器メッセージを用いてデータを送信し、データ送信完了後、RRC接続をリリースするフローチャート図を参照して、詳しいプロセスは以下のようである。
ステップ301:ユーザ機器がeNBにランダムアクセスプリアンブルを送信する。
ユーザ機器またはMTC機器に送信すべきデータがある場合、まず、Preambleを選択し、そして、システムにより配置されたランダムアクセスリソース情報に基づき、eNBにプリアンブルシーケンスを送信する。
ステップ302:eNBがユーザ機器にランダムアクセス応答メッセージ(Msg2)を送信する。
ランダムアクセス応答メッセージには、ユーザ機器の送信したランダムアクセスプリアンブルに対応するプリアンブルアイデンティティ、上がり伝送タイミング調整、RRC接続要求メッセージのための上がりリソース割り当て、一時的C−RNTIなどが含まれていることが可能である。
ステップ303:ユーザ機器がeNBにRRC接続要求を送信する。
ユーザ機器は、Msg2を受信した後、ランダムアクセス応答メッセージで割り当てられた上がりリソースによってRRC接続確立要求メッセージを送信する。
ステップ304:eNBがユーザ機器にRRC接続確立メッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器にSRB1を確立するためのRRC接続確立メッセージを送信し、また、ユーザ機器にRRC接続確立完了メッセージのための上がりリソースを割り当てる。
ステップ305:ユーザ機器がeNBにRRC接続確立メッセージを送信し、当該メッセージには、データ伝送制御情報がさらに含まれている。ユーザ機器は、RRC接続確立メッセージで確立されたSRB1と割り当てられた上がりリソースにより、データ量及びデータパケットの数(本実施例において、ユーザ機器の伝送すべきデータパケットの数は1つで、当該データパケットの大きさは340バイトである。)に基づき、制御面シグナリングによるデータ伝送を利用すると決定し、また、ユーザ機器とeNBとの事前約束により、eNBに送信するRRC接続確立完了メッセージにデータ伝送制御情報及びデータを含ませると決定する。
本実施例において、データがRRC接続確立完了メッセージのNAS PDUに乗せられており、データ伝送制御情報は、データインディケーション及びBSRを含み、データインディケーションの送信方法は、RRC接続確立完了メッセージに新しいIEを追加し、データインディケーションを新しいIEに追加するという方法である。BSRは、送信完了していないデータがあることをユーザ機器に示す。
ステップ306:eNBは、データ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データ送信が完了したか否かを判定する。
eNBは、データの受信が完了したか否かを判定し、データ伝送制御タイマー(例えば、Tsmalldata)をONにし、これからの送信すべきデータにリソースを割り当てる。
本実施例において、eNBがBSRにより判定をし、eNBの受信したBSRが送信すべき後続のデータがあることを示す場合、eNBは受信したデータをバッファリングし、送信完了していないデータの受信を待ち続ける。
ステップ307:ユーザ機器は、新しいRRCシグナリングによって、送信が完了していないデータ、及びデータ伝送制御情報を送信する。
本実施例において、データ伝送制御情報はBSRであり、BSRはデータの送信が完了したことをユーザ機器に示す。新しいRRCメッセージには、RRC処理アイデンティティフィールド、NASデータ専用情報フィールドが含まれており、もちろん、需要に応じて、データ伝送制御情報フィールド、非クリティカル拡張フィールドなどが含まれても良い。データ伝送制御情報フィールドには、データインディケーションフィールド、データ伝送完了インディケーションフィールド、データパケット制御情報フィールド、非クリティカル拡張フィールドなどが含まれることができる。本実施例において、送信が完了していないデータをNASデータ専用情報フィールドに入れる。
ステップ308:eNBは、データ伝送制御情報を受信してから、処理操作をして、データ送信が完了したか否かを判定する。
本実施例において、eNBはBSRにより判定をし、eNBの受信したBSRは送信すべき後続のデータがないと指示する。
ステップ309:eNBが初期ユーザ機器メッセージを利用してMMEにデータ、データインディケーション、及びデータ送信完了インディケーションを送信し、データ制御タイマーをOFFにする。
本実施例において、eNBはステップ308によって、ユーザ機器によるデータ送信完了と判定し、データ送信完了インディケーションを生成する。「1」である当該インディケーションはデータ送信完了をユーザ機器に示し、データを送信する初期ユーザ機器メッセージにデータインディケーションIE及びデータ送信完了インディケーションIEを追加する。表1に示すとおりである。
Figure 2015530838
本実施例において、データ送信完了インディケーションの値は「1」で、データ送信が完了したことを示し、データインディケーションの値は「1」で、送信すべきデータがあることを示す。
ステップ310:MMEは、ユーザ機器が制御面によってデータを送信することができるか否かを判定する。
本実施例において、サブスクリプト情報により、ユーザ機器がデータ最適化方法を用いてデータを送信することができると判定する。
ステップ311:MMEが受信したデータを、後続のコアネットワークノードに送信する。
ステップ312:MMEが、後続のRRC接続プロセスを引き続き完成するか、またはRRC接続をリリースするかを判定する。
本実施例において、MMEが後続のコアネットワークノードにデータを送信してからの所定の期間内に、送信すべき下りデータがないため、RRC接続をリリースするプロセスを実行すると決定する。
ステップ313:MMEがeNBにUEコンテキストリリースコマンドを送信する。
MMEは、eNBに、eNBとMMEとの間の接続をリリースするためのUEコンテキストリリースコマンドを送信する。
ステップ314:eNBがユーザ機器にRRC接続リリースメッセージを送信する。
eNBはユーザ機器に、ユーザ機器のRRC接続をリリースするためのRRC接続リリースメッセージを送信する。
ステップ315:eNBがMMEにUEコンテキストリリース完了メッセージを送信する。
eNBはMMEにUEコンテキストリリース完了メッセージを送信し、MMEに接続がすでにリリースされたことを通知する。
実施例4
図11に示すような、ユーザ機器がRRC接続確立完了メッセージと上がりリンク情報伝送メッセージの両方を用いてデータを送信し、アクセスネットワーク機器が上がりリンク非アクセス層伝送メッセージを用いてデータを送信し、データ送信完了後、後続の接続確立を引き続き完成するプロセスを示すフローチャート図を参照して、具体的なプロセスは以下の通りである。
ステップ401:ユーザ機器がeNBにランダムアクセスプリアンブルを送信する。
ユーザ機器またはMTC機器に送信すべきデータがある場合に、まず、Preambleを選択し、そして、システムにより配置されたランダムアクセスリソース情報に基づき、eNBにプリアンブルシーケンスを送信する。
ステップ402:eNBがユーザ機器にランダムアクセス応答メッセージ(Msg2)を送信する。
ランダムアクセス応答メッセージには、ユーザ機器の送信したランダムアクセスプリアンブルに対応するプリアンブルアイデンティティ、上がり伝送タイミング調整、RRC接続要求メッセージのための上がりリソース割り当て、一時的C−RNTIなどが含まれていることが可能である。
ステップ403、ユーザ機器がeNBにRRC接続要求を送信する。
ユーザ機器は、Msg2を受信した後、ランダムアクセス応答メッセージで割り当てられた上がりリソースによってRRC接続確立要求メッセージを送信する。
ステップ404:eNBがユーザ機器にRRC接続確立メッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器にSRB1を確立するためのRRC接続確立メッセージを送信し、また、ユーザ機器にRRC接続確立完了メッセージのための上がりリソースを割り当てる。
ステップ405:ユーザ機器がeNBに、データ伝送制御情報及びデータが含まれているRRC接続確立メッセージを送信する。
本実施例において、RRC接続確立メッセージで確立されたSRB1と割り当てられた上がりリソースによると、ユーザ機器の伝送すべきデータパケットの数は5つで、当該データ量の大きさは700バイトであり、ユーザ機器は、データ量及びデータパケットの数に基づき、制御面シグナリングによってデータを伝送すると決定し、また、ユーザ機器とeNBとの事前約束により、eNBに送信するRRC接続確立完了メッセージにデータ伝送制御情報及びデータを含ませると決定する。本実施例において、データがRRC接続確立完了メッセージのNAS PDUに乗せられており、データ伝送制御情報はデータインディケーション及びデータ送信完了インディケーションを含み、データインディケーションの送信方法は新しいMAC CEによってデータインディケーションを乗せるという方法で、データ送信完了インディケーションの送信方法は新しいMAC CEによってデータ送信完了インディケーションを乗せるという方法である。
データ送信完了インディケーションMAC CEに対応するLCID(Logical Channel Identity、ロジックチャネルアイデンティティ)を定義する方法は、表2に示すような上がりリンク共有チャネルLCIDテーブルのとおりである。
Figure 2015530838
即ち、予約番号から、データ送信完了インディケーションを定義するための番号(01100)と、データインディケーションを定義するための番号(01011)との2つの番号が取り出される。受信側は、当該LCIDを読み取ると、対応するMAC PDUにデータ送信完了インディケーションとデータインディケーションMAC CEがあることが分かることになり、そして、当該MAC CEにおけるデータ送信完了インディケーション及びデータインディケーションを読み取ることができる。
本実施例において、データインディケーションの値を「1」にして、送信すべきデータがあることを示し、データ送信完了インディケーションの値を「0」にして、データの送信が完了していないことを示す。
ステップ406:eNBが、データ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データ送信が完了したか否かを判定する。
eNBはデータの受信が完了したか否かを判定し、データ伝送制御タイマー(例えばTsmalldata)をONにし、これから送信すべきデータにリソースを割り当てる。
本実施例において、eNBはデータ送信完了インディケーションによりデータ送信が完了したか否かを判定し、この時受信したインディケーションの値が「0」で、データの受信が完了していないことを表し、eNBは受信したデータをバッファリングするとともに、送信完了していないデータの受信を待ち続ける。
ステップ407:ユーザ機器が、上がりリンク情報伝送メッセージによって送信完了していないデータ及びデータ伝送制御情報を送信し続ける。
本実施例において、データ伝送制御情報は、ステップ405の方法、即ち新しいMAC CEによってデータ送信完了インディケーションを乗せ、表2の対応関係に従い、予約番号からデータ送信完了インディケーションを定義するための1つの番号(01100)を取り出す。受信側は、当該LCIDを読み取ると、対応するMAC PDUにデータ送信完了インディケーションMAC CEがあることが分かることになり、そして、当該MAC CEにおけるデータ送信完了インディケーションを読み取ることができる。本実施例において、データ送信完了インディケーションの値を「1」にして、データの送信が完了したことを示す。
ステップ408:eNBがデータ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データの送信が完了したか否かを判定する。
本実施例において、データ送信完了インディケーションに基づき、データの送信が完了したか否かを判定し、ステップ407において、受信したデータ送信完了インディケーションの値は「1」で、ユーザ機器のデータ送信が完了したことを表し、eNBはデータの受信を完了する。
ステップ409:eNBが、上がりリンク非アクセス層伝送メッセージによって、MMEにデータ、データインディケーション、及びデータ送信完了インディケーションを送信し、データ制御タイマーをOFFにする。
本実施例において、データを送信する上がりリンク非アクセス層伝送メッセージにデータインディケーションIE及びデータ送信完了インディケーションIEを追加し、表3に示すとおりである。
Figure 2015530838
本実施例において、データ送信完了インディケーションの値は「1」で、データ送信が完了したことを示し、データインディケーションの値は「1」で、送信すべきデータがあることを示す。
ステップ410:MMEが、ユーザ機器が制御面を用いてデータを送信することができるか否かを判定する。
本実施例において、サブスクリプト情報により、ユーザ機器がデータ最適化方法を使用してデータを送信することができると判定する。
ステップ411:MMEが受信したデータを後続のコアネットワークノードに送信する。
ステップ412:MMEは、引き続き後続のRRC接続プロセスを完成するか、またはRRC接続をリリースするかを判定する。
本実施例において、MMEは、後続のコアネットワークノードにデータを送信し、所定の時間を経て、送信すべき下りデータがある場合、後続のRRC接続プロセスを実行すると決定する。
ステップ413:MMEがeNBに初期コンテキスト確立要求メッセージを送信する。
MMEはeNBに対して、アクセス層セキュリティコンテキスト情報、切り替え制限情報、QoS情報、サービスゲートウェイの、ユーザ面のためのトンネル端末アイデンティティ及びアドレス情報などを含むユーザ機器に対応する接続情報を通知する。
ステップ414:eNBがユーザ機器にセキュリティモードコマンドメッセージを送信する。
eNBはユーザ機器またはMTCに、ユーザ機器のセキュリティ性をアクティブ化するためのセキュリティモードコマンドを送信する。
ステップ415:ユーザ機器がeNBにセキュリティモード完成メッセージを送信する。
ユーザ機器は、eNBにセキュリティモード完成メッセージを送信し、セキュリティ性がアクティブ化されたことをeNBに通知する。
ステップ416:eNBがユーザ機器にRRC接続再配置メッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器に、データ無線ベアラ及びSRB2を確立するためのRRC接続再配置メッセージを送信する。
なお、ステップ416はステップ415の前に行われても良い。
ステップ417:ユーザ機器がeNBにRRC接続再配置完了メッセージを送信する。
ユーザ機器は、eNBにRRC接続再配置完了メッセージを送信し、データ無線ベアラ及びSRB2の配置が完了したことをeNBに通知する。
ステップ418:eNBがMMEに初期コンテキスト確立応答メッセージを送信する。
eNBは、MMEに、eNBのトンネル端末アイデンティティとeNBの、S1インターフェースユーザ面下りサービスのためのアドレス情報が含まれている初期コンテキスト確立応答メッセージを送信する。
実施例5
図12に示すような、ユーザ機器が新しいRRCメッセージのみを用いてデータを送信し、アクセスネットワーク機器が新しいS1メッセージを用いてデータを送信し、データ送信完了後、後続の接続確立を引き続き完成するプロセスを示すフローチャート図を参照して、具体的なプロセスは以下のとおりである。
ステップ501:ユーザ機器がeNBにランダムアクセスプリアンブルを送信する。
ユーザ機器またはMTC機器に送信すべきデータがある場合、まず、Preambleを選択し、そして、システムにより配置されたランダムアクセスリソース情報に基づき、eNBにプリアンブルシーケンスを送信する。
ステップ502:eNBがユーザ機器にランダムアクセス応答メッセージ(Msg2)を送信する。
ランダムアクセス応答メッセージには、ユーザ機器の送信したランダムアクセスプリアンブルに対応するプリアンブルアイデンティティ、上がり伝送タイミング調整、RRC接続要求メッセージのための上がりリソース割り当て、一時的C−RNTIなどが含まれていることが可能である。
ステップ503:ユーザ機器がeNBにRRC接続要求を送信する。
ユーザ機器は、Msg2を受信した後、ランダムアクセス応答メッセージで割り当てられた上がりリソースによって、RRC接続確立要求メッセージを送信する。
ステップ504:eNBがユーザ機器にRRC接続確立メッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器にSRB1を確立するためのRRC接続確立メッセージを送信し、また、ユーザ機器にRRC接続確立完了メッセージのための上がりリソースを割り当てる。
ステップ505:ユーザ機器がeNBにRRC接続確立メッセージを送信し、当該メッセージには、データ伝送制御情報のみが含まれている。
本実施例において、RRC接続確立メッセージで確立されたSRB1と割り当てられた上がりリソースによると、ユーザ機器の伝送すべきデータパケットの数は1つで、当該データ量の大きさは400バイトであり、ユーザ機器は、データ量及びデータパケットの数に基づき、制御面シグナリングによってデータを伝送すると決定し、また、ユーザ機器とeNBとの事前約束により、eNBに送信するRRC接続確立完了メッセージにデータ伝送制御情報のみを含ませると決定する。本実施例において、データがRRC接続確立完了メッセージのNAS PDUに乗せられており、データ伝送制御情報はデータインディケーション及びBSRを含み、データインディケーションの送信方法はMACサブヘッダーにおける予約ビットによってデータインディケーションを乗せるという方法である。図19はMACサブヘッダーにおける第1バイトのビット割当状況を示す図であり、図19において、「R」はMACサブヘッダーにおける予約ビットを表し、その中の1つの予約ビットを「1」にして、データインディケーションを表す。受信側は、当該ビットを読み取ると、対応するMAC PDUにデータインディケーションがあることを知ることになり、そして、当該データインディケーションを読み取ることができる。本実施例において、データインディケーションの値を「1」にして、送信すべきデータがあることを示し、BSRは送信完了していないデータがあることをユーザ機器に示す。
ステップ506:eNBは、データ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データ送信が完了したか否かを判定する。
eNBはデータの受信が完了したか否かを判定し、データ伝送制御タイマー(例えばTsmalldata)をONにし、これから送信すべきデータにリソースを割り当てる。
本実施例において、eNBはBSRにより判定し、eNBの受信したBSRは後続の送信すべきデータがあることを示す。
ステップ507:ユーザ機器が新しいRRCメッセージによって送信完了していないデータ及びデータ伝送制御情報を送信し続ける。
本実施例において、データ伝送制御情報はBSRであり、BSRはデータの送信が完了したことをユーザ機器に示す。新しいRRCメッセージには、RRC処理アイデンティティフィールド、NASデータ専用情報フィールドが含まれており、データ伝送制御情報フィールド、非クリティカル拡張フィールドなどが含まれても良い。そのうち、データ伝送制御情報フィールドには、データインディケーションフィールド、データ伝送完了インディケーションフィールド、データパケット制御情報フィールド、非クリティカル拡張フィールドなどが含まれることができる。本実施例において、送信が完了していないデータをNASデータ専用情報フィールドに入れる。
ステップ508:eNBがデータ伝送制御情報を受信してから、処理操作をして、データ送信が完了したか否かを判定する。
本実施例において、eNBはBSRにより判定し、eNBの受信したBSRは送信すべき後続のデータがないことを示す。
ステップ509:eNBが新しいS1メッセージによって、MMEにデータ、データインディケーション、及びデータ送信完了インディケーションを送信し、データ制御タイマーをOFFにする。
本実施例において、eNBはステップ508により、ユーザ機器によるデータ送信完了と判定し、データ送信完了インディケーションを生成する。「1」である当該インディケーションはデータ送信完了をユーザ機器に示し、データを送信する新しいS1メッセージは表4に示すとおりである。
Figure 2015530838
本実施例において、データ送信完了インディケーションの値は「1」で、データ送信が完了したことを示し、データインディケーションの値は「1」で、送信すべきデータがあることを示し、NAS PDUはデータの送信に用いられる。
ステップ510:MMEが、ユーザ機器が制御面によってデータを送信することができるか否かを判定する。
本実施例において、サブスクリプト情報により、ユーザ機器がデータ最適化方法を用いてデータを送信することができると判定する。
ステップ511:MMEが受信したデータを、後続のコアネットワークノードに送信する。
ステップ512:MMEは、後続のRRC接続プロセスを引き続き完成するか、またはRRC接続をリリースするかを判定する。
本実施例において、MMEが後続のコアネットワークノードにデータを送信してからの所定の期間内に、送信すべき下りデータがあるため、後続のRRC接続を完成するプロセスを実行すると決定する。
ステップ513:MMEがeNBに初期コンテキスト確立要求メッセージを送信する。
MMEはeNBに対して、アクセス層セキュリティコンテキスト情報、切り替え制限情報、QoS情報、サービスゲートウェイの、ユーザ面のためのトンネル端末アイデンティティ及びアドレス情報などを含むユーザ機器に対応する接続情報を通知する。
ステップ514:eNBがユーザ機器にセキュリティモードコマンドメッセージを送信する。
eNBはユーザ機器またはMTCに、ユーザ機器のセキュリティ性をアクティブ化するためのセキュリティモードコマンドを送信する。
ステップ515:ユーザ機器がeNBにセキュリティモード完成メッセージを送信する。
ユーザ機器は、eNBにセキュリティモード完成メッセージを送信し、セキュリティ性がアクティブ化されたことをeNBに通知する。
ステップ516:eNBがユーザ機器にRRC接続再配置メッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器に、データ無線ベアラ及びSRB2を確立するためのRRC接続再配置メッセージを送信する。
なお、ステップ516はステップ515の前に行われても良い。
ステップ517:ユーザ機器がeNBにRRC接続再配置完了メッセージを送信する。
ユーザ機器は、eNBにRRC接続再配置完了メッセージを送信し、データ無線ベアラ及びSRB2の配置が完了したことをeNBに通知する。
ステップ518:eNBがMMEに初期コンテキスト確立応答メッセージを送信する。
eNBは、MMEに、eNBのトンネル端末アイデンティティとeNBの、S1インターフェースユーザ面下りサービスのためのアドレス情報が含まれている初期コンテキスト確立応答メッセージを送信する。
実施例6
図13に示すような、ユーザ機器が上がりリンク情報伝送メッセージのみを用いてデータを送信し、アクセスネットワーク機器が新しいS1メッセージを用いてデータを送信し、データ送信完了後、RRC接続をリリースするフローチャート図を参照して、詳しいプロセスは以下のとおりである。
ステップ601:ユーザ機器がeNBにランダムアクセスプリアンブルを送信する。
ユーザ機器またはMTC機器に送信すべきデータがある場合、まず、Preambleを選択し、そして、システムにより配置されたランダムアクセスリソース情報により、eNBにプリアンブルシーケンスを送信する。
ステップ602:eNBがユーザ機器にランダムアクセス応答メッセージ(Msg2)を送信する。
ランダムアクセス応答メッセージには、ユーザ機器の送信したランダムアクセスプリアンブルに対応するプリアンブルアイデンティティ、上がり伝送タイミング調整、RRC接続要求メッセージのための上がりリソース割り当て、一時的C−RNTIなどが含まれていることが可能である。
ステップ603:ユーザ機器がeNBにRRC接続要求を送信する。
ユーザ機器は、Msg2を受信した後、ランダムアクセス応答メッセージで割り当てられた上がりリソースによって、RRC接続確立要求メッセージを送信する。
ステップ604:eNBがユーザ機器にRRC接続確立メッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器にSRB1を確立するためのRRC接続確立メッセージを送信し、また、ユーザ機器にRRC接続確立完了メッセージのための上がりリソースを割り当てる。
ステップ605:ユーザ機器がeNBにRRC接続確立メッセージを送信し、当該メッセージには、データ伝送制御情報のみが含まれている。
本実施例において、RRC接続確立メッセージで確立されたSRB1と割り当てられた上がりリソースによると、ユーザ機器の伝送すべきデータパケットの数は3つで、当該データパケットの大きさは500バイトであり、ユーザ機器は、データ量及びデータパケットの数に基づき、制御面シグナリングによってデータを伝送すると決定し、また、ユーザ機器とeNBとの事前約束により、eNBに送信するRRC接続確立完了メッセージにデータ伝送制御情報を含ませると決定する。
本実施例において、データがRRC接続確立完了メッセージのNAS PDUに乗せられており、データ伝送制御情報はデータインディケーション及びデータ送信完了インディケーションを含み、本実施例において、データインディケーションの送信方法はRRC接続確立完了メッセージに新しいIEを追加し、データインディケーションを新しいIEに入れるという方法であり、本実施例において、データ送信完了インディケーションの送信方法は、新しいMAC CEによってデータ送信完了インディケーションを乗せるという方法である。
データ送信完了インディケーションが乗せられるMAC CEに対応するLCIDを定義する方法は、表5に示すような上がりリンク共有チャネルLCIDテーブルのとおりである。
Figure 2015530838
即ち、予約番号から、データ送信完了インディケーションを定義するための番号(01011)が取り出される。受信側は、当該LCIDを読み取ると、対応するMAC PDUにデータ送信完了インディケーションMAC CEがあることが分かることになり、そして、当該MAC CEにおけるデータ送信完了インディケーションを読み取ることができる。本実施例において、データインディケーションの値を「1」にして、送信すべきデータがあることを示し、データ送信完了インディケーションの値を「0」にして、データの送信が完了していないことを示す。
ステップ606:eNBが、データ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データ送信が完了したか否かを判定する。
eNBはデータの受信が完了したか否かを判定し、データ伝送制御タイマー(例えばTsmalldata)をONにし、これから送信すべきデータにリソースを割り当てる。
本実施例において、eNBはデータ送信完了インディケーションにより判定し、eNBの受信したデータ送信完了インディケーションの値は「0」で、送信すべき後続のデータがあることを表し、この時、eNBは受信したデータをバッファリングするとともに、送信完了していないデータの受信を待ち続ける。
ステップ607:ユーザ機器が上がりリンク情報伝送メッセージによってデータ及びデータ伝送制御情報を送信する。
本実施例において、データ伝送制御情報はデータ送信完了インディケーションで、使用ルールはステップ605と同じであり、本ステップにおいて、データ送信完了インディケーションの値は「1」で、データの送信が完了したことを示す。
ステップ608:eNBが、データ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データの送信が完了したか否かを判定する。
本実施例において、eNBはデータ送信完了インディケーションにより判定し、eNBの受信したデータ送信完了インディケーションの値は「1」で、送信すべき後続のデータがないことを示す。
ステップ609:eNBが新しいS1メッセージによって、MMEにデータ、データインディケーション、及びデータ送信完了インディケーションを送信し、データ制御タイマーをOFFにする。
本実施例において、データを送信する新しいS1メッセージは、表6に示すとおりである。
Figure 2015530838
本実施例において、データ送信完了インディケーションの値は「1」で、データ送信が完了したことを示し、データインディケーションの値は「1」で、送信すべきデータがあることを示す。
ステップ610:MMEが、ユーザ機器が制御面によってデータを送信することができるか否かを判定する。
本実施例において、サブスクリプト情報により、ユーザ機器がデータ最適化方法を用いてデータを送信することができると判定する。
ステップ611:MMEが受信したデータを、後続のコアネットワークノードに送信する。
ステップ612:MMEが、後続のRRC接続プロセスを引き続き完成するか、またはRRC接続をリリースするかを判定する。
本実施例において、MMEが後続のコアネットワークノードにデータを送信してからの所定の期間内に、送信すべき下りデータがないため、RRC接続をリリースするプロセスを実行すると決定する。
ステップ613:MMEがeNBにUEコンテキストリリースコマンドを送信する。
MMEはeNBに、eNBとMMEとの間の接続をリリースするためのUEコンテキストリリースコマンドを送信する。
ステップ614:eNBがユーザ機器にRRC接続リリースメッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器に、ユーザ機器のRRC接続をリリースするためのRRC接続リリースメッセージを送信する。
ステップ615:eNBがMMEにUEコンテキストリリース完了メッセージを送信する。
eNBは、MMEにUEコンテキストリリース完了メッセージを送信し、MMEに接続がリリースされたことを通知する。
実施例7
図14に示すような、ユーザ機器が新しいRRCメッセージのみを用いてデータを送信し、アクセスネットワーク機器が初期ユーザ機器メッセージを用いてデータを送信し、データ送信完了後、後続の接続確立を引き続き完成するプロセスを示すフローチャート図を参照して、詳しいプロセスは以下のとおりである。
ステップ701:ユーザ機器がeNBにランダムアクセスプリアンブルを送信する。
ユーザ機器またはMTC機器に送信すべきデータがある場合、まず、Preambleを選択し、そして、システムにより配置されたランダムアクセスリソース情報により、eNBにプリアンブルシーケンスを送信する。
ステップ702:eNBがユーザ機器にランダムアクセス応答メッセージ(Msg2)を送信する。
ランダムアクセス応答メッセージには、ユーザ機器の送信したランダムアクセスプリアンブルに対応するプリアンブルアイデンティティ、上がり伝送タイミング調整、RRC接続要求メッセージのための上がりリソース割り当て、一時的C−RNTIなどが含まれていることが可能である。
ステップ703:ユーザ機器がeNBにRRC接続要求を送信する。
ユーザ機器は、Msg2を受信した後、ランダムアクセス応答メッセージで割り当てられた上がりリソースによって、RRC接続確立要求メッセージを送信する。
ステップ704:eNBがユーザ機器にRRC接続確立メッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器に、SRB1を確立するためのRRC接続確立メッセージを送信し、また、ユーザ機器にRRC接続確立完了メッセージのための上がりリソースを割り当てる。
ステップ705:ユーザ機器がeNBにRRC接続確立メッセージを送信し、当該メッセージには、データ伝送制御情報のみが含まれている。
本実施例において、RRC接続確立メッセージで確立されたSRB1と割り当てられた上がりリソースによると、ユーザ機器の伝送すべきデータパケットの数は10個であり、ユーザ機器は、データパケットの数に基づき、制御面シグナリングによってデータを伝送すると決定し、また、ユーザ機器とeNBとの事前約束により、eNBに送信するRRC接続確立完了メッセージにデータ伝送制御情報のみを含ませると決定する。
本実施例において、データがRRC接続確立完了メッセージのNAS PDUに乗せられており、データ伝送制御情報はデータインディケーション及びデータパケット制御情報を含み、データインディケーションの送信方法はRRC接続確立完了メッセージに新しいIEを追加し、データインディケーションを新しいIEに入れるという方法であり、本ステップにおいて、データインディケーションの値を「1」にして、送信すべきデータがあることを示し、データパケット制御情報の値を「0」以外にして、データの送信が完了していないことを示す。
ステップ706:eNBはデータ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データ送信が完了したか否かを判定する。
eNBはデータの受信が完了したか否かを判定し、データ伝送制御タイマー(例えばTsmalldata)をONにし、これから送信すべきデータにリソースを割り当てる。
本実施例において、eNBはデータパケット制御情報に基づき、完了したか否かを判定し、この時受信したインディケーションの値は「0」ではなく、データの受信が完了していないことを示し、eNBは送信完了していないデータの受信を待ち続ける。
ステップ707:ユーザ機器が新しいRRCメッセージによって、送信が完了していないデータ、及びデータ伝送制御情報を引き続き送信する。
本実施例において、データ伝送制御情報はデータパケット制御情報であり、本ステップにおいて、データパケット制御情報の値は「0」で、データの送信が完了したことを示す。新しいRRCメッセージには、RRC処理アイデンティティフィールド、NASデータ専用情報フィールドが含まれており、データ伝送制御情報フィールド、非クリティカル拡張フィールド等が含まれても良い。データ伝送制御情報フィールドには、データインディケーションフィールド、データ伝送完了インディケーションフィールド、データパケット制御情報フィールド、非クリティカル拡張フィールドなどが含まれることが可能である。本実施例において、送信が完了していないデータをNASデータ専用情報フィールドに入れ、データパケット制御情報をデータパケット制御情報フィールドに入れる。
ステップ708:eNBはデータ伝送制御情報を受信してから、処理操作をして、データ送信が完了したか否かを判定する。
本実施例において、データパケット制御情報によりデータの送信が完了したか否かを判定し、ステップ707で受信したデータパケット制御情報の値は「0」で、ユーザ機器によるデータの送信が完了したことを示し、eNBはデータの受信を完成する。
ステップ709:eNBが初期ユーザ機器メッセージを利用してMMEにデータ、データインディケーション、及びデータ送信完了インディケーションを送信し、データ制御タイマーをOFFにする。
本実施例において、eNBはステップ708によって、ユーザ機器によるデータ送信完了と判定し、データ送信完了インディケーションを生成する。「1」である当該インディケーションはデータ送信完了をユーザ機器に示し、データを送信する初期ユーザ機器メッセージにデータインディケーションIE及びデータ送信完了インディケーションIEを追加する。表7に示すとおりである。
Figure 2015530838
本実施例において、データ送信完了インディケーションの値は「1」で、データ送信が完了したことを示し、データインディケーションの値は「1」で、送信すべきデータがあることを示す。
ステップ710:MMEは、ユーザ機器が制御面によってデータを送信することができるか否かを判定する。
本実施例において、サブスクリプト情報により、ユーザ機器がデータ最適化方法を用いてデータを送信することができると判定する。
ステップ711:MMEが受信したデータを、後続のコアネットワークノードに送信する。
ステップ712:MMEが、後続のRRC接続プロセスを引き続き完成するか、それともRRC接続をリリースするかを判定する。
本実施例において、MMEが後続のコアネットワークノードにデータを送信してからの所定の期間内に、送信すべき下りデータがあるため、後続のRRC接続を完成するプロセスを実行すると決定する。
ステップ713:MMEがeNBに初期コンテキスト確立要求メッセージを送信する。
MMEはeNBに対して、アクセス層セキュリティコンテキスト情報、切り替え制限情報、QoS情報、サービスゲートウェイの、ユーザ面のためのトンネル端末アイデンティティ及びアドレス情報などを含むユーザ機器に対応する接続情報を通知する。
ステップ714:eNBがユーザ機器にセキュリティモードコマンドメッセージを送信する。
eNBはユーザ機器またはMTC機器に、ユーザ機器のセキュリティ性をアクティブ化するためのセキュリティモードコマンドを送信する。
ステップ715:ユーザ機器がeNBにセキュリティモード完成メッセージを送信する。
ユーザ機器は、eNBにセキュリティモード完成メッセージを送信し、セキュリティ性がアクティブ化されたことをeNBに通知する。
ステップ716:eNBがユーザ機器にRRC接続再配置メッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器に、データ無線ベアラ及びSRB2を確立するためのRRC接続再配置メッセージを送信する。
なお、ステップ716はステップ715の前に行われても良い。
ステップ717:ユーザ機器がeNBにRRC接続再配置完了メッセージを送信する。
ユーザ機器は、eNBにRRC接続再配置完了メッセージを送信し、データ無線ベアラ及びSRB2の配置が完了したことをeNBに通知する。
ステップ718:eNBがMMEに初期コンテキスト確立応答メッセージを送信する。
eNBは、MMEに、eNBのトンネル端末アイデンティティとeNBの、S1インターフェースユーザ面下りサービスのためのアドレス情報が含まれている初期コンテキスト確立応答メッセージを送信する。
実施例8
図15に示すような、ユーザ機器がRRC接続確立完了メッセージのみを用いてデータを送信し、eNBにおけるデータ制御タイマーが時間切れになったため、eNBがRRC接続リリースを開始するプロセスを示すフローチャート図を参照して、詳しいプロセスは以下のとおりである。
ステップ801:ユーザ機器がeNBにランダムアクセスプリアンブルを送信する。
ユーザ機器またはMTC機器に送信すべきデータがある場合、まず、Preambleを選択し、そして、システムにより配置されたランダムアクセスリソース情報により、eNBにプリアンブルシーケンスを送信する。
ステップ802:eNBがユーザ機器にランダムアクセス応答メッセージ(Msg2)を送信する。
ランダムアクセス応答メッセージには、ユーザ機器の送信したランダムアクセスプリアンブルに対応するプリアンブルアイデンティティ、上がり伝送タイミング調整、RRC接続要求メッセージのための上がりリソース割り当て、一時的C−RNTIなどが含まれていることが可能である。
ステップ803:ユーザ機器がeNBにRRC接続要求を送信する。
ユーザ機器は、Msg2を受信した後、ランダムアクセス応答メッセージで割り当てられた上がりリソースによって、RRC接続確立要求メッセージを送信する。
ステップ804:eNBがユーザ機器にRRC接続確立メッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器にSRB1を確立するためのRRC接続確立メッセージを送信し、また、ユーザ機器にRRC接続確立完了メッセージのための上がりリソースを割り当てる。
ステップ805:ユーザ機器がeNBにRRC接続確立メッセージを送信し、当該メッセージには、データ伝送制御情報及びデータが含まれている。本実施例において、RRC接続確立メッセージで確立されたSRB1と割り当てられた上がりリソースによると、ユーザ機器の伝送すべきデータ量の大きさは400バイトであり、ユーザ機器は、データ量に応じて、制御面シグナリングによってデータを伝送すると決定し、また、ユーザ機器とeNBとの事前約束により、eNBに送信するRRC接続確立完了メッセージにデータ伝送制御情報及びデータを含ませると決定する。
本実施例において、データがRRC接続確立完了メッセージのNAS PDUに乗せられており、データ伝送制御情報はデータインディケーション及びデータ送信完了インディケーションを含み、本実施例において、データインディケーションの送信方法は新しいMAC CEによってデータインディケーションを乗せるという方法である。
本実施例において、データ送信完了インディケーションの送信方法は、MACサブヘッダーの予約ビットによってデータインディケーションを乗せるという方法である。図19に示すように、「R」はMACサブヘッダーにおける予約ビットを表し、その中の1つの予約ビットを「1」にしてデータインディケーションを表す。受信側は当該ビットを読み取ると、対応するMAC PDUにデータ送信完了インディケーションがあることを知ることになり、そして、当該データ送信完了インディケーションを読み取ることができる。本ステップにおいて、データ送信完了インディケーションの値を「0」にして、データの送信が完了していないことを示す。
データ送信完了インディケーションが乗せられるMAC CEに対応するLCIDを定義する方法は、表8に示す上がりリンク共有チャネルLCIDテーブルのとおりである。
Figure 2015530838
即ち、予約番号から、データインディケーションを定義するための番号(01011)を分割する。受信側は、当該LCIDを読み取ると、対応するMAC PDUにデータインディケーションMAC CEがあることが分かることになり、そして、当該MAC CEにおけるデータインディケーションを読み取ることができる。本実施例において、データインディケーションの値を「1」にして、送信すべきデータがあることを示す。
ステップ806:eNBが、データ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データ送信が完了したか否かを判定する。
eNBはデータの受信が完了したか否かを判定し、データ伝送制御タイマー(例えばTsmalldata)をONにし、これから送信すべきデータにリソースを割り当てる。
本実施例において、eNBはデータ送信完了インディケーションにより判定し、この時受信したデータ送信完了インディケーションの値は「0」で、データの受信が完了していないことを表し、eNBは受信したデータをバッファリングするとともに、送信完了していないデータの受信を待ち続ける。
ステップ807:ユーザ機器がRRC接続確立完了メッセージによって、送信完了していないデータ及びデータ伝送制御情報を送信し続ける。
本実施例において、データ伝送制御情報はデータ送信完了インディケーションで、MACサブヘッダーにおける予約ビットによってデータインディケーションを乗せ、詳しい方法はステップ805と同じである。本ステップにおいて、データ送信完了インディケーションの値を「0」にしてデータの送信が完了していないことを示す。
ステップ808:eNBが、データ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データの送信が完了したか否かを判定する。
本実施例において、eNBは、データ送信完了インディケーションにより判定し、この時受信したデータ送信完了インディケーションの値は「0」で、データの受信が完了していないことを表し、eNBは受信したデータをバッファリングするとともに、送信完了していないデータの受信を待ち続ける。
ステップ809:RRC接続確立完了メッセージによって、送信完了していないデータ及びデータ伝送制御情報を送信し続ける。
本実施例において、データ伝送制御情報はデータ送信完了インディケーションで、MACサブヘッダーにおける予約ビットによってデータインディケーションを乗せ、詳しい方法はステップ805と同じである。本ステップにおいて、データ送信完了インディケーションの値を「0」にしてデータの送信が完了していないことを示す。
ステップ810:eNBがデータ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データの送信が完了したか否かを判定する。
本実施例において、eNBは、データ送信完了インディケーションにより判定し、この時受信したデータ送信完了インディケーションの値は「0」で、データの受信が完了していないことを表し、eNBは受信したデータをバッファリングするとともに、送信完了していないデータの受信を待ち続ける。
ステップ811:eNBにおけるデータ送信制御タイマーが時間切れになる。
本実施例において、ステップ810の後、eNBにおけるデータ送信制御タイマーが時間切れになり、eNBは、RRC接続をリリースすると決定する。
ステップ812:eNBはユーザ機器にRRC接続リリースメッセージを送信する。
本実施例において、eNBはユーザ機器にRRC接続リリースメッセージを送信するとともに、RRC接続がリリースされた原因(例えば、データ送信制御タイマーのオーバータイムや他の原因)をユーザ機器に示し、受信したUEからのデータを破棄する。
実施例9
図16に示すような、ユーザ機器がRRC接続確立完了メッセージのみを用いてデータを送信し、アクセスネットワーク機器が初期ユーザ機器メッセージを用いてデータを送信し、データ送信完了後、後続の接続確立を引き続き完成するプロセスを示すフローチャート図を参照して、詳しいプロセスは以下のとおりである。
ステップ901:ユーザ機器がeNBにランダムアクセスプリアンブルを送信する。
ユーザ機器またはMTC機器に送信すべきデータがある場合、まず、Preambleを選択し、そして、システムにより配置されたランダムアクセスリソース情報に基づき、eNBにプリアンブルシーケンスを送信する。
ステップ902:eNBがユーザ機器にランダムアクセス応答メッセージ(Msg2)を送信する。
ランダムアクセス応答メッセージには、ユーザ機器の送信したランダムアクセスプリアンブルに対応するプリアンブルアイデンティティ、上がり伝送タイミング調整、RRC接続要求メッセージのための上がりリソース割り当て、一時的C−RNTIなどが含まれていることが可能である。
ステップ903:ユーザ機器がeNBにRRC接続要求を送信する。
ユーザ機器は、Msg2を受信した後、ランダムアクセス応答メッセージで割り当てられた上がりリソースによって、RRC接続確立要求メッセージを送信する。
ステップ904:eNBがユーザ機器にRRC接続確立メッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器にSRB1を確立するためのRRC接続確立メッセージを送信し、また、ユーザ機器にRRC接続確立完了メッセージのための上がりリソースを割り当てる。
ステップ905:ユーザ機器がeNBにRRC接続確立メッセージを送信し、当該メッセージには、データ伝送制御情報及びデータがさらに含まれている。
本実施例において、RRC接続確立メッセージで確立されたSRB1と割り当てられた上がりリソースによると、ユーザ機器の伝送すべきデータパケットの数は4つであり、ユーザ機器は、データパケットの数に応じて、制御面シグナリングによってデータを伝送すると決定し、また、ユーザ機器とeNBとの事前約束により、eNBに送信するRRC接続確立完了メッセージにデータ伝送制御情報及びデータを含ませると決定する。
本実施例において、データがRRC接続確立完了メッセージのNAS PDUに乗せられており、データ伝送制御情報はデータインディケーション及びデータ送信完了インディケーションを含み、本実施例において、データインディケーションの送信方法は新しいMAC CEによってデータインディケーションを乗せるという方法で、データ送信完了インディケーションの送信方法は新しいMAC CEによってデータ送信完了インディケーションを乗せるという方法である。
データ送信完了インディケーションが乗せられるMAC CEに対応するLCIDを定義する方法は、表9に示す上がりリンク共有チャネルLCIDテーブルのとおりである。
Figure 2015530838
即ち、予約番号から、データ送信完了インディケーションを定義するための番号(01100)と、データインディケーションを定義するための番号(01011)との2つの番号が取り出される。受信側は、当該LCIDを読み取ると、対応するMAC PDUにデータ送信完了インディケーションとデータインディケーションMAC CEがあることを知ることになり、そして、当該MAC CEにおけるデータ送信完了インディケーション及びデータインディケーションを読み取ることができる。本実施例において、データインディケーションの値を「1」にして、送信すべきデータがあることを示し、データ送信完了インディケーションの値を「0」にして、データの送信が完了していないことを示す。
ステップ906:eNBが、データ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データ送信が完了したか否かを判定する。
eNBはデータの受信が完了したか否かを判定し、データ伝送制御タイマー(例えばTsmalldata)をONにし、これから送信すべきデータにリソースを割り当てる。
本実施例において、データ送信完了インディケーションにより、データ送信が完了したか否かを判定し、ステップ907で受信したデータ送信完了インディケーションの値は「0」で、ユーザ機器によるデータの送信が完了していないことを表し、この時、eNBは、受信したデータをバッファリングするとともに、送信完了していないデータの受信を待ち続ける。
ステップ907:ユーザ機器が、RRC接続確立完了メッセージによって、送信完了していないデータ及びデータ伝送制御情報を送信し続ける。
本実施例において、データ伝送制御情報はデータ送信完了インディケーションで、当該情報はステップ905の方法、即ち新しいMAC CEによってデータ送信完了インディケーションを乗せ、表9の対応関係に従い、予約番号からデータ送信完了インディケーションを定義するための1つの番号(01100)を取り出す。受信側は、当該LCIDを読み取ると、対応するMAC PDUにデータ送信完了インディケーションMAC CEがあることが分かることになり、そして、当該MAC CEにおけるデータ送信完了インディケーションを読み取ることができる。本実施例において、データ送信完了インディケーションの値を「1」にして、データの送信が完了したことを示す。
ステップ908:eNBが、データ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データの送信が完了したか否かを判定する。
本実施例において、データ送信完了インディケーションにより、データの送信が完了したか否かを判定し、ステップ907で受信したデータ送信完了インディケーションの値は「1」で、ユーザ機器のデータ送信が完了したことを表し、eNBはデータの受信を完了する。
ステップ909:eNBが初期ユーザ機器メッセージを利用して、MMEにデータ、データインディケーション、及びデータ送信完了インディケーションを送信するとともに、データ制御タイマーをOFFにする。
本実施例において、データを送信する初期ユーザ機器メッセージに、データインディケーションIE及びデータ送信完了インディケーションIEを追加し、表10に示すとおりである。
Figure 2015530838
本実施例において、データ送信完了インディケーションの値は「1」で、データ送信が完了したことを示し、データインディケーションの値は「1」で、送信すべきデータがあることを示す。
ステップ910:MMEが、ユーザ機器が制御面を用いてデータを送信することができるか否かを判定する。
本実施例において、サブスクリプト情報により、ユーザ機器がデータ最適化方法を使用してデータを送信することができると判定する。
ステップ911:MMEが受信したデータを、後続のコアネットワークノードに送信する。
ステップ912:MMEが、引き続き後続のRRC接続プロセスを完成するか、それともRRC接続をリリースするかを判定する。
本実施例において、MMEが後続のコアネットワークノードにデータを送信してからの所定の期間内に、送信すべき下りデータがあるため、後続のRRC接続を完成するプロセスを実行すると決定する。
ステップ913:MMEがeNBに初期コンテキスト確立要求メッセージを送信する。
MMEはeNBに対して、アクセス層セキュリティコンテキスト情報、切り替え制限情報、QoS情報、サービスゲートウェイの、ユーザ面のためのトンネル端末アイデンティティ及びアドレス情報などを含むユーザ機器に対応する接続情報を通知する。
ステップ914:eNBがユーザ機器にセキュリティモードコマンドメッセージを送信する。
eNBはユーザ機器またはMTC機器に、ユーザ機器のセキュリティ性をアクティブ化するためのセキュリティモードコマンドを送信する。
ステップ915:ユーザ機器がeNBにセキュリティモード完成メッセージを送信する。
ユーザ機器は、eNBにセキュリティモード完成メッセージを送信し、セキュリティ性がアクティブ化されたことをeNBに通知する。
ステップ916:eNBがユーザ機器にRRC接続再配置メッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器に、データ無線ベアラ及びSRB2を確立するためのRRC接続再配置メッセージを送信する。
なお、ステップ916はステップ915の前に行われても良い。
ステップ917:ユーザ機器がeNBにRRC接続再配置完了メッセージを送信する。
ユーザ機器は、eNBにRRC接続再配置完了メッセージを送信し、データ無線ベアラ及びSRB2の配置が完了したことをeNBに通知する。
ステップ918:eNBがMMEに初期コンテキスト確立応答メッセージを送信する。
eNBは、MMEに、eNBのトンネル端末アイデンティティとeNBの、S1インターフェースユーザ面下りサービスのためのアドレス情報が含まれている初期コンテキスト確立応答メッセージを送信する。
実施例10
図17に示すような、ユーザ機器がRRC接続確立完了メッセージのみを用いてデータを送信し、アクセスネットワーク機器が新しいS1メッセージを用いてデータを送信し、データ送信完了後、RRC接続をリリースするプロセスを示すフローチャート図を参照して、詳しいプロセスは以下のとおりである。
ステップ1001:ユーザ機器がeNBにランダムアクセスプリアンブルを送信する。
ユーザ機器またはMTC機器に送信すべきデータがある場合、まず、Preambleを選択し、そして、システムにより配置されたランダムアクセスリソース情報に基づき、eNBにプリアンブルシーケンスを送信する。
ステップ1002:eNBがユーザ機器にランダムアクセス応答メッセージ(Msg2)を送信する。
ランダムアクセス応答メッセージには、ユーザ機器の送信したランダムアクセスプリアンブルに対応するプリアンブルアイデンティティ、上がり伝送タイミング調整、RRC接続要求メッセージのための上がりリソース割り当て、一時的C−RNTIなどが含まれていることが可能である。
ステップ1003:ユーザ機器がeNBにRRC接続要求を送信する。
ユーザ機器は、Msg2を受信した後、ランダムアクセス応答メッセージで割り当てられた上がりリソースによって、RRC接続確立要求メッセージを送信する。
ステップ1004:eNBがユーザ機器にRRC接続確立メッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器にSRB1を確立するためのRRC接続確立メッセージを送信し、また、ユーザ機器にRRC接続確立完了メッセージのための上がりリソースを割り当てる。
ステップ1005:ユーザ機器がeNBにRRC接続確立メッセージを送信し、当該メッセージには、データ伝送制御情報及びデータがさらに含まれている。
本実施例において、RRC接続確立メッセージで確立されたSRB1と割り当てられた上がりリソースによると、ユーザ機器の伝送すべきデータパケットの数は1つで、当該データパケットの大きさは500バイトであり、ユーザ機器は、データ量及びデータパケットの数に基づき、制御面シグナリングによってデータを伝送すると決定し、また、ユーザ機器とeNBとの事前約束により、eNBに送信するRRC接続確立完了メッセージにデータ伝送制御情報及びデータを含ませると決定する。
本実施例において、データがRRC接続確立完了メッセージのNAS PDUに乗せられており、データ伝送制御情報はデータインディケーション及びデータ送信完了インディケーションを含み、本実施例において、データインディケーションの送信方法はMACサブヘッダーにおける予約ビットによってデータインディケーションを乗せるという方法である。図19に示すように、図19中の「R」はMACサブヘッダーにおける予約ビットを表し、その中の1つの予約ビットを「1」にしてデータインディケーションを表す。受信側は当該ビットを読み取ると、対応するMAC PDUにデータインディケーションがあることを知ることになり、そして、当該データインディケーションを読み取ることができる。
本実施例において、データ送信完了インディケーションの送信方法はMACサブヘッダーにおける予約ビットによってデータインディケーションを乗せるという方法である。図19に示すように、図19中の「R」はMACサブヘッダーにおける予約ビットを表し、その中の1つの予約ビットを「1」にしてデータインディケーションを表し、当該予約ビットはデータインディケーションに用いられる予約ビットと衝突してはならない。受信側は当該ビットを読み取ると、対応するMAC PDUにデータ送信完了インディケーションがあることを知ることになり、そして、当該データ送信完了インディケーションを読み取ることができる。本実施例において、データインディケーションの値を「1」にして、送信すべきデータがあることを示し、データ送信完了インディケーションの値を「0」にして、データの送信が完了していないことを示す。
ステップ1006:eNBが、データ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データ送信が完了したか否かを判定する。
eNBはデータの受信が完了したか否かを判定し、データ伝送制御タイマー(例えばTsmalldata)をONにし、これから送信すべきデータにリソースを割り当てる。
本実施例において、eNBはデータ送信完了インディケーションにより、完了したか否かを判定し、この時受信したインディケーションの値は「0」で、データの受信が完了していないと指し示し、eNBは受信したデータをバッファリングするとともに、送信完了していないデータを待ち続ける。
ステップ1007:ユーザ機器がRRC接続確立完了メッセージによって、データ、及びデータ伝送制御情報を送信する。
本実施例において、データ伝送制御情報はデータ送信完了インディケーションで、MACサブヘッダーにおける予約ビットによってデータインディケーションを乗せ、詳しい方法はステップ1005と同じである。本ステップにおいて、データ送信完了インディケーションの値を「1」にして、データの送信が完了したことを示す。
ステップ1008:eNBが、データ伝送制御情報を受信してから、処理操作をして、データ送信が完了したか否かを判定する。
本実施例において、eNBがデータ送信完了インディケーションにより、完了したか否かを判定し、この時受信したインディケーションの値は「1」で、データの受信が完了したことを示し、eNBはデータの送信を終了する。
ステップ1009:eNBが新しいS1メッセージによって、MMEにデータ、データインディケーション、及びデータ送信完了インディケーションを送信し、データ制御タイマーをOFFにする。
本実施例において、データを送信するS1メッセージは、表11に示すとおりである。
Figure 2015530838
本実施例において、データ送信完了インディケーションの値は「1」で、データ送信が完了したことを示し、データインディケーションの値は「1」で、送信すべきデータがあることを示す。
ステップ1010:MMEが、ユーザ機器が制御面によってデータを送信することができるか否かを判定する。
本実施例において、サブスクリプト情報により、ユーザ機器がデータ最適化方法を用いてデータを送信することができると判定する。
ステップ1011:MMEが受信したデータを、後続のコアネットワークノードに送信する。
ステップ1012:MMEが、後続のRRC接続プロセスを引き続き完成するか、それともRRC接続をリリースするかを判定する。
本実施例において、MMEはユーザ機器のサブスクリプト情報により、データの送信が完了してから、RRC接続をリリースするプロセスを実行すると決定する。
ステップ1013:MMEがeNBにUEコンテキストリリースコマンドを送信する。
MMEはeNBに対して、eNBとMMEとの間の接続をリリースするためのUEコンテキストリリースコマンドを送信する。
ステップ1014:eNBがユーザ機器にRRC接続リリースメッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器に、ユーザ機器のRRC接続をリリースするためのRRC接続リリースメッセージを送信する。
ステップ1015:eNBが、MMEに、UEコンテキストリリース完了メッセージを送信する。
eNBは、MMEにUEコンテキストリリース完了メッセージを送信し、接続がリリースされたことをMMEに通知する。
実施例11
図18に示すような、ユーザ機器がRRC接続確立完了メッセージのみを用いてデータを送信し、eNBにおけるデータ制御タイマーが時間切れになり、eNBが後続のRRC接続確立を続けるプロセスを示すフローチャート図を参照して、詳しいプロセスは以下のとおりである。
ステップ1101:ユーザ機器がeNBにランダムアクセスプリアンブルを送信する。
ユーザ機器またはMTC機器に送信すべきデータがある場合、まず、Preambleを選択し、そして、システムにより配置されたランダムアクセスリソース情報に基づき、eNBにプリアンブルシーケンスを送信する。
ステップ1102:eNBがユーザ機器にランダムアクセス応答メッセージ(Msg2)を送信する。
ランダムアクセス応答メッセージには、ユーザ機器の送信したランダムアクセスプリアンブルに対応するプリアンブルアイデンティティ、上がり伝送タイミング調整、RRC接続要求メッセージのための上がりリソース割り当て、一時的C−RNTIなどが含まれていることが可能である。
ステップ1103:ユーザ機器がeNBにRRC接続要求を送信する。
ユーザ機器は、Msg2を受信した後、ランダムアクセス応答メッセージで割り当てられた上がりリソースによって、RRC接続確立要求メッセージを送信する。
ステップ1104:eNBがユーザ機器にRRC接続確立メッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器にSRB1を確立するためのRRC接続確立メッセージを送信し、また、ユーザ機器にRRC接続確立完了メッセージのための上がりリソースを割り当てる。
ステップ1105:ユーザ機器がeNBにRRC接続確立メッセージを送信し、当該メッセージには、データ伝送制御情報及びデータがさらに含まれている。
本実施例において、RRC接続確立メッセージで確立されたSRB1と割り当てられた上がりリソースによると、ユーザ機器の伝送すべきデータ量は610バイトであり、ユーザ機器は、データ量に応じて、制御面シグナリングによってデータを伝送すると決定し、また、ユーザ機器とeNBとの事前約束により、eNBに送信するRRC接続確立完了メッセージにデータ伝送制御情報及びデータを含ませると決定する。
本実施例において、データがRRC接続確立完了メッセージのNAS PDUに乗せられており、データ伝送制御情報はデータインディケーション及びデータ送信完了インディケーションを含み、本実施例において、データを送信するRRC接続確立完了メッセージにデータインディケーションIE及びデータ送信完了インディケーションIEを入れ、データ送信完了インディケーションの送信方法は新しいMAC CEによってデータ送信完了インディケーションを乗せるという方法である。
データ送信完了インディケーションが乗せられるMAC CEに対応するLCIDを定義する方法は、表12に示す上がりリンク共有チャネルLCIDテーブルのとおりである。
Figure 2015530838
即ち、予約番号から、データ送信完了インディケーションを定義するための番号(01011)が取り出される。受信側は、当該LCIDを読み取ると、対応するMAC PDUにデータ送信完了インディケーションMAC CEがあることを知ることになり、そして、当該MAC CEにおけるデータ送信完了インディケーションを読み取ることができる。本実施例において、データインディケーションの値を「1」にして、送信すべきデータがあることを示し、データ送信完了インディケーションの値を「0」にして、データの送信が完了していないことを示す。
ステップ1106:eNBがデータ伝送制御情報を受信してから、処理操作を行い、データ送信が完了したか否かを判定する。
eNBはデータの受信が完了したか否かを判定し、データ伝送制御タイマー(例えばTsmalldata)をONにし、これから送信すべきデータにリソースを割り当てる。
本実施例において、eNBはデータ送信完了インディケーションにより、完了したか否かを判定し、この時受信したデータ送信完了インディケーションの値は「0」で、データの受信が完了していないことを表し、eNBは受信したデータをバッファリングするとともに、送信完了していないデータの受信を待ち続ける。
ステップ1107:ユーザ機器が、RRC接続確立完了メッセージによって、送信が完了していないデータ、及びデータ伝送制御情報を送信し続ける。
本実施例において、データ伝送制御情報はデータ送信完了インディケーションであり、当該情報はステップ1105の方法、即ち新しいMAC CEによってデータ送信完了インディケーションを乗せ、表12の対応関係に従い、予約番号からデータ送信完了インディケーションを定義するための1つの番号(01011)を取り出す。受信側は、当該LCIDを読み取ると、対応するMAC PDUにデータ送信完了インディケーションMAC CEがあることが分かることになり、そして、当該MAC CEにおけるデータ送信完了インディケーションを読み取ることができる。本実施例において、データ送信完了インディケーションの値を「0」にして、データの送信が完了していないことを示す。
ステップ1108:eNBがデータ伝送制御情報を受信してから、処理操作をして、データ送信が完了したか否かを判定する。
本実施例において、eNBはデータ送信完了インディケーションに基づき、完了したか否かを判定し、この時受信したデータ送信完了インディケーションの値は「0」で、データの受信が完了していないことを表し、eNBは受信したデータをバッファリングするとともに、送信完了していないデータの受信を待ち続ける。
ステップ1109:RRC接続確立完了情報によって、送信が完了していないデータ、及びデータ伝送制御情報を送信し続ける。
本実施例において、データ伝送制御情報はデータ送信完了インディケーションで、当該情報はステップ1105の方法、即ち新しいMAC CEによってデータ送信完了インディケーションを乗せ、表12の対応関係に従い、予約番号からデータ送信完了インディケーションを定義するための1つの番号(01011)を取り出す。受信側は、当該LCIDを読み取ると、対応するMAC PDUにデータ送信完了インディケーションMAC CEがあることが分かることになり、そして、当該MAC CEにおけるデータ送信完了インディケーションを読み取ることができる。本実施例において、データ送信完了インディケーションの値を「0」にして、データの送信が完了していないことを示す。
ステップ1110:eNBが、データ伝送制御情報を受信してから、処理操作をして、データ送信が完了したか否かを判定する。本実施例において、eNBはデータ送信完了インディケーションにより、受信が完了したか否かを判定し、この時受信したデータ送信完了インディケーションの値は「0」で、データの受信が完了していないことを表し、eNBは受信したデータをバッファリングするとともに、送信完了していないデータを待ち続ける。
ステップ1111:eNBにおけるデータ送信制御タイマーがオーバータイムする。
本実施例において、ステップ1110の後、eNBにおけるデータ送信制御タイマーがオーバータイムし、eNBは、ユーザ機器との事前約束により、データ及び関連情報をMMEに送信し、後続のRRC接続確立プロセスを続けると決定する。
ステップ1112:eNBが、初期ユーザ機器メッセージによってMMEにデータ、データインディケーション、及びデータ送信完了インディケーションを送信する。
本実施例において、データを送信する初期ユーザ機器メッセージにデータインディケーションIE及びデータ送信完了インディケーションIEを追加し、表13に示すとおりである。
Figure 2015530838
本実施例において、データ送信完了インディケーションの値は「0」で、データの送信が完了していないことを示し、データインディケーションの値は「1」で、送信すべきデータがあることを示す。
ステップ1113:MMEが、ユーザ機器が制御面を用いてデータを送信することができるか否かを判定する。
本実施例において、サブスクリプト情報により、ユーザ機器がデータ最適化方法を用いてデータを送信することができると判定する。ただし、データ送信完了インディケーションの値は「0」で、データの送信が完了していないことを示し、この時、MMEは、データを後続のコアネットワークノードに送信せず、受信したデータを破棄すると決定する。
ステップ1114:MMEが、後続のRRC接続プロセスを引き続き完成するか、それともRRC接続をリリースするかを判定する。
本実施例において、MMEは、ユーザ機器とMMEとの事前約束により、後続のRRC接続を完成するプロセスを実行すると決定する。
ステップ1115:MMEがeNBに初期コンテキスト確立要求メッセージを送信する。
MMEはeNBに対して、アクセス層セキュリティコンテキスト情報、切り替え制限情報、QoS情報、サービスゲートウェイの、ユーザ面のためのトンネル端末アイデンティティ及びアドレス情報などを含むユーザ機器に対応する接続情報を通知する。
ステップ1116:eNBがユーザ機器にセキュリティモードコマンドメッセージを送信する。
eNBはユーザ機器またはMTC機器に、ユーザ機器のセキュリティ性をアクティブ化するためのセキュリティモードコマンドを送信する。
ステップ1117:ユーザ機器がeNBにセキュリティモード完成メッセージを送信する。
ユーザ機器は、eNBにセキュリティモード完成メッセージを送信し、セキュリティ性がアクティブ化されたことをeNBに通知する。
ステップ1118:eNBがユーザ機器にRRC接続再配置メッセージを送信する。
eNBは、ユーザ機器に、データ無線ベアラ及びSRB2を確立するためのRRC接続再配置メッセージを送信する。
なお、ステップ1118はステップ1117の前に行われても良い。
ステップ1119:ユーザ機器がeNBにRRC接続再配置完了メッセージを送信する。
ユーザ機器は、eNBにRRC接続再配置完了メッセージを送信し、データ無線ベアラ及びSRB2の配置が完了したことをeNBに通知する。
ステップ1120:eNBがMMEに初期コンテキスト確立応答メッセージを送信する。
eNBは、MMEに、eNBのトンネル端末アイデンティティとeNBの、S1インターフェースユーザ面下りサービスのためのアドレス情報が含まれている初期コンテキスト確立応答メッセージを送信する。
以上の説明から分かるように、本発明の実施例は、伝送データ量がある範囲にある場合、またはデータパケットが複数である場合を考慮して、制御面シグナリングによるデータ伝送方法を最適化にすることで、データ伝送によるシグナリングオーバヘッドを減少させ、ネットワーク性能を最適化にし、システム能率を向上させている。
言うまでもなく、当業者にとって、上記の本発明実施例の各モジュール又は各ステップは汎用の演算装置によって実現することができ、単独の演算装置に集中させることができるし、或いは、複数の演算装置からなるネットワークに分布させることもでき、演算装置が実行可能なプログラムコードによって実現することで、それらを記憶装置に記憶させて演算装置によって実行することが好ましい。また、場合によっては、示した又は記載したステップを、ここでの順序と異なる順序で実行し、或いは夫々集積回路モジュールに作製し、或いはそのうちの複数のモジュール又はステップを単独の集積回路モジュールに作製して実現することができることは明らかなことである。このように、本発明は如何なる特定のハードウェアとソフトウェアの結合にも限定されない。
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。当業者であれば、本発明の様々な変更や変形が可能である。本発明の精神や原則を逸脱しないいずれの変更、置換、改良なども本発明の保護範囲内に含まれる。
本発明の実施例に係る技術は、機械通信分野に適用でき、制御面シグナリングによるデータ送信方式によって大きいデータ量の送信が実現できないという課題を解決し、データ伝送によるシグナリングオーバヘッドを減少させ、ネットワーク性能を最適化にし、システム能率を向上させている。
40 ユーザ機器
42 データ量判定モジュール
44 伝送すべきデータ送信モジュール
50 アクセスネットワーク機器
52 データ受信モジュール
54 データバッファリングモジュール
56 データ完全性判定モジュール
58 データ送信モジュール
60 コアネットワーク機器
62 メッセージ受信モジュール
64 判定モジュール
66 データ処理モジュール
68 接続処理モジュール

Claims (22)

  1. ユーザ機器が現在伝送すべきデータのデータ量が閾値を超えたか否かを判定することを含み、
    前記閾値を超えた場合、前記ユーザ機器が前記現在伝送すべきデータを複数回に分けて、アクセスネットワーク機器に対して現在受信したデータをバッファリングするよう指示するデータ伝送制御情報が含まれている無線リソース制御RRCシグナリングの非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUに乗せ、前記アクセスネットワーク機器に送信する、制御面シグナリングによるデータ伝送方法。
  2. 前記データ伝送制御情報は、
    現在RRCシグナリングによってデータを送信していることを示すデータインディケーションと、
    データの送信が完了したか否かを示すデータ送信完了インディケーションと、
    前記現在伝送すべきデータの伝送状況を前記アクセスネットワーク機器に示すデータパケット制御情報と、
    送信すべき後続のデータがあるか否かを示すバッファリング状態レポートBSRと、の少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記データインディケーションの携帯方式は、
    前記RRCシグナリングに追加した情報エレメントIEに前記データインディケーションを含ませる方式と、
    前記RRCシグナリングに追加したメディアアクセス制御エレメントMAC CEに前記データインディケーションを含ませる方式と、
    MACサブヘッダーの予約ビットに前記データインディケーションを含ませる方式とのいずれか1つを含む請求項2に記載の方法。
  4. 前記データ送信完了インディケーションの携帯方式は、
    前記RRCシグナリングに追加した情報エレメントIEに前記データ送信完了インディケーションを含ませる方式と、
    前記RRCシグナリングに追加したメディアアクセス制御エレメントMAC CEに前記データ送信完了インディケーションを含ませる方式と、
    MACサブヘッダーの予約ビットに前記データ送信完了インディケーションを含ませる方式のいずれか1つを含む請求項2に記載の方法。
  5. 前記データパケット制御情報は、
    送信が完了していないデータ量、データパケット数、及び単一のデータパケットの送信回数の少なくとも1つを含む請求項2に記載の方法。
  6. 前記RRCシグナリングは、
    RRC接続確立完了メッセージ、
    上がりリンク情報伝送メッセージ、及び
    自己定義されたメッセージ、
    の少なくとも1つを含む請求項1ないし5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記ユーザ機器が前記現在送信すべきデータの送信を完了した後、
    前記ユーザ機器が前記アクセスネットワーク機器またはコアネットワーク機器からのシグナリングを受信することと、
    前記ユーザ機器が前記シグナリングに基づき、後続のRRC接続を確立する、またはRRC接続をリリースすることと、をさらに含む請求項1ないし5のいずれか一項に記載の方法。
  8. アクセスネットワーク機器が無線リソース制御RRCシグナリングの非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUに乗せられているユーザ機器からのデータを受信することと、
    前記アクセスネットワーク機器が前記RRCシグナリングに含まれているデータ伝送制御情報に基づき、前記データをバッファリングすることと、
    前記アクセスネットワーク機器が前記データ伝送制御情報に基づき、バッファリングされた前記データが完全なものであるか否かを判定することと、
    完全なものである場合、前記アクセスネットワーク機器が、S1メッセージによって、バッファリングした前記データをコアネットワーク機器に送信することと、を含み、
    前記S1メッセージは進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワークノードBとモビリティ管理エンティティMMEとの間のロジックインターフェースにサポートされるメッセージで、前記S1メッセージには、データ送信インディケーションが含まれている、制御面シグナリングによるデータ伝送方法。
  9. 前記データ送信インディケーションは、現在RRCシグナリングを用いてデータを送信していることを示すデータインディケーション、及び/またはデータの送信が完了したか否かを示すデータ送信完了インディケーションを含む請求項8に記載の方法。
  10. 前記アクセスネットワーク機器が前記データ伝送制御情報に基づき、バッファリングされた前記データが完全なものであるか否かを判定することは、
    前記アクセスネットワーク機器が前記データ伝送制御情報におけるバッファリング状態レポートBSRをチェックし、前記BSRが送信すべき後続のデータがないことを示す場合、バッファリングした前記データが完全なものであると判定し、そうでない場合、バッファリングした前記データが不完全であると判定するという方式と、
    前記アクセスネットワーク機器が前記データ伝送制御情報におけるデータパケット制御情報をチェックし、前記データパケット制御情報が送信完了していないデータパケットの数がデフォルト値であることを示す場合、バッファリングした前記データが完全なものであると判定し、そうでない場合、バッファリングした前記データが不完全であると判定するという方式と、
    前記アクセスネットワーク機器が前記データ伝送制御情報におけるデータ送信完了インディケーションをチェックし、前記データ送信完了インディケーションがデータ送信完了を示す場合、バッファリングした前記データが完全なものであると判定し、そうでない場合、バッファリングした前記データが不完全であると判定するという方式、のいずれか1つを含む請求項8に記載の方法。
  11. 前記S1メッセージは、
    初期ユーザ機器メッセージ、上がりリンク非アクセス層伝送メッセージ、または自己定義されたメッセージのいずれか1つである請求項8に記載の方法。
  12. 前記アクセスネットワーク機器がバッファリングした前記データが不完全であると判定した後、
    前記アクセスネットワーク機器がデータ伝送制御タイマーをONにすることをさらに含み、
    前記データ伝送制御タイマーがオーバータイムすると、前記アクセスネットワーク機器は、
    S1メッセージによって、バッファリングした前記データをコアネットワーク機器に送信し、後続の接続確立プロセスを完成するステップ、または、
    前記ユーザ機器のRRC接続をリリースし、前記RRC接続がリリースされた原因を前記ユーザに示すステップのいずれか1つを実行する請求項8に記載の方法。
  13. 前記データ送信完了インディケーションは前記データ伝送制御情報の中のデータ送信完了インディケーションである、または、前記データ送信完了インディケーションはバッファリングした前記データが完全なものであるか否かの判定結果に基づいて前記アクセスネットワーク機器によって生成されたものである請求項9に記載の方法。
  14. コアネットワーク機器がアクセスネットワーク機器からのS1メッセージを受信することと、
    前記コアネットワーク機器が前記データを後続コアネットワークノードに送信するか否かを判定することと、
    前記コアネットワーク機器が、前記データを後続コアネットワークノードに送信すると判定した場合、前記データを後続コアネットワークノードに送信することと、
    前記コアネットワーク機器が、前記データを後続コアネットワークノードに送信しないと判定した場合、前記データを破棄することと、
    前記コアネットワーク機器が後続の無線リソース制御RRCの接続をする、またはRRC接続をリリースすることと、を含み、
    前記S1メッセージは、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワークノードBとモビリティ管理エンティティMMEとの間のロジックインターフェースにサポートされるメッセージで、データとデータ送信インディケーションが含まれている、制御面シグナリングによるデータ伝送方法。
  15. 前記コアネットワーク機器が前記データを後続コアネットワークノードに送信するか否かを判定することは、
    前記コアネットワーク機器が前記データに対応するユーザ機器サブスクリプト情報に基づいて判定する方式と、
    前記コアネットワーク機器が前記データ送信インディケーションに基づいて判定する方式と、の少なくとも1つを含む請求項14に記載の方法。
  16. 前記コアネットワーク機器は、
    前記データに対応するユーザ機器のサブスクリプト情報、前記コアネットワーク機器が後続ノードにデータを送信してからの所定時間内に送信すべき下りデータがあるか否か、及び前記コアネットワーク機器と前記データに対応するユーザ機器との事前約束情報、
    のいずれか1つに基づいて、後続RRC接続をするか、それとも、RRC接続をリリースするかを決定する請求項14に記載の方法。
  17. 現在伝送すべきデータのデータ量が閾値を超えたか否かを判定するように構成されているデータ量判定モジュールと、
    前記データ量判定モジュールの判定結果が「YES」である場合、前記現在伝送すべきデータを複数回に分けて、アクセスネットワーク機器に対して現在受信したデータをバッファリングするよう指示するデータ伝送制御情報が含まれている無線リソース制御RRCシグナリングの非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUに乗せ、前記アクセスネットワーク機器に送信するように構成されている伝送すべきデータ送信モジュールと、を含むユーザ機器。
  18. 前記アクセスネットワーク機器またはコアネットワーク機器からのシグナリングを受信するように構成されているシグナリング受信モジュールと、
    前記シグナリング受信モジュールが受信した前記シグナリングに基づき、後続RRC接続を確立する、またはRRC接続をリリースするように構成されている接続処理モジュールと、をさらに含む請求項17に記載のユーザ機器。
  19. 無線リソース制御RRCシグナリングの非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUに乗せられているユーザ機器からのデータを受信するように構成されているデータ受信モジュールと、
    前記RRCシグナリングに含まれているデータ伝送制御情報に基づき、前記データ受信モジュールの受信した前記データをバッファリングするように構成されているデータバッファリングモジュールと、
    前記データ伝送制御情報に基づき、前記データバッファリングモジュールによってバッファリングされた前記データが完全なものであるか否かを判定するように構成されているデータ完全性判定モジュールと、
    前記データ完全性判定モジュールがバッファリングされた前記データが完全なものであると判定した場合、S1メッセージによって、バッファリングされた前記データをコアネットワーク機器に送信するように構成されているデータ送信モジュールと、を含み、
    前記S1メッセージは進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワークノードBとモビリティ管理エンティティMMEとの間のロジックインターフェースにサポートされるメッセージで、前記S1メッセージには、データ送信インディケーションが含まれているアクセスネットワーク機器。
  20. 前記データ完全性判定モジュールがバッファリングされた前記データが不完全であると判定すると、データ伝送制御タイマーをONにするように構成されているタイマーONモジュールと、
    前記タイマーONモジュールによってONにされた前記データ伝送制御タイマーがオーバータイムした場合、S1メッセージによって、バッファリングされた前記データをコアネットワーク機器に送信し、後続の接続確立プロセスを完成する、または前記ユーザ機器のRRC接続をリリースし、前記RRC接続がリリースされた原因を前記ユーザに示すように構成されているタイミング処理モジュールと、をさらに含む請求項19に記載のアクセスネットワーク機器。
  21. アクセスネットワーク機器からのS1メッセージを受信するように構成されているメッセージ受信モジュールと、
    前記メッセージ受信モジュールによって受信されたS1メッセージにおける前記データを後続コアネットワークノードに送信するか否かを判定するように構成されている判定モジュールと、
    前記判定モジュールの判定結果が「YES」である場合、前記データを後続コアネットワークノードに送信し、前記判定モジュールの判定結果が「NO」である場合、前記データを破棄するように構成されているデータ処理モジュールと、
    前記データ処理モジュールによって前記データの処理が完了された後、後続の無線リソース制御RRC接続をする、或いは、RRC接続をリリースするように構成されている接続処理モジュールと、を含み、
    前記S1メッセージは、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワークノードBとモビリティ管理エンティティMMEとの間のロジックインターフェースにサポートされるメッセージで、データとデータ送信インディケーションが含まれているコアネットワーク機器。
  22. 請求項17または18に記載のユーザ機器、請求項19または20に記載のアクセスネットワーク機器、及び請求項21に記載のコアネットワーク機器を含む、制御面シグナリングによるデータ伝送システム。
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