JP2015529424A - ハンドオーバ方法及び無線通信システム - Google Patents

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Abstract

無線通信方法は、2つのモバイルリレー基地局の間でデータトラフィックのみについてUE(12)のハンドオーバを行うことにより、モバイルリレー基地局(14)により応対されるUE(12)についてのモビリティサポートを提供する。これは、ハンドオーバにおける対象のUEについてのソース及びターゲットモバイルリレー局の間で、及び/又は、該当する場合には対応するドナー基地局(13,11)との間で情報を送受信することにより達成される。ハンドオーバのトリガは次のような状況のうちの何れかにより発動されてもよい:(i)UEのメジャーメントレポートに基づくと、近隣セルの信号品質が現在のサービングセルよりもかなり優れている場合、(ii)サービングモバイルリレー基地局の測定に基づくと、UEに至るリンクの信号品質が所定値より劣化している場合、又は、(iii)サービングモバイルリレー基地局の測定に基づくと、近隣セル(潜在的なドナー基地局)の信号品質が現在のドナー基地局よりもかなり優れている場合である。

Description

開示される実施形態は一般に無線通信システム等に関連し、特にそのようなシステムにおけるハンドオーバ方法に関連する。
無線通信システムは広く使用されており、無線通信システムにおいて加入者局は基地局により提供されるセルの中で無線通信を行う。ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)及びUMTSロングタームエボリューション(LTE)等のような次世代無線通信システムは、既存のシステムと比較して優れたサービスをユーザに提供することを目指している。これらのシステムは、音声、映像及びIPマルチメディアデータ等のような広範囲に及ぶ情報の処理及び伝送のために高速データサービスを提供するように期待されている。
以下、具体的にLTEの例を説明するが、LTEにおける基本的なシステムアーキテクチャは図1に示されている。LTEでは、加入者局はユーザ装置(UE)のように言及され、基地局はエンハンストノードB(eNB)のように言及される。図1に示されているように、各々のUE12は無線リンクを介してUnインタフェースによりeNB11に接続し、eNB11は無線通信のための1つ以上のセルを決定する。「eUTRAN」のように言及されるeNBのネットワークが存在する。
各々のeNB11はS1と言及されるインタフェースを利用して(通常は)有線リンクにより上位レベル又は「コアネットワーク」の装置に接続され、上位レベル又は「コアネットワーク」の装置は、サービングゲートウェイ(S-GW22)と、システムを管理してネットワーク内の他のノード(特に、eNB)に制御シグナリングを送信する移動管理装置(MME)とを含む。この場合における「装置」は「エンティティ(entity)」、「ノード」等と言及されてもよい。更に図1には示されていないが実際にはパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)がS-GW22とは別個に又は一緒に存在し、インターネットを含む任意のパケットデータネットワークとともにデータパケットを送受信する。コアネットワークEPC(「EPC」はエボルブドパケットコア(Evolved Packet Core)を表す)に対する有線リンクは、「バックホール」のように言及され、インターネットプロトコル(IP)を利用する。
MME/S-GW及びPDN-GWを区別する上記の説明で暗示されるように、LTEでは、制御シグナリングはユーザデータトラフィックとは別であり;「制御プレーン」とは別に「ユーザプレーン」が存在する。「制御シグナリング」は文脈に応じて「制御信号」、「制御通知信号」等と言及されてよい。図1において、S1インタフェースには「S1-U」というラベルが付され、添え字の「U」は、S-GW22へ及びS-GW22からのデータを通信するためにeNBにより使用されるユーザプレーンを示す。S-GWは、ダウンリンクではUE12への及びアップリンクでは逆方向へのユーザデータのパケット転送を行う責務を有する。S-GW22は、あるeNB11から別のものへのUE12のハンドオーバの最中において、ユーザプレーンのための「モビリティアンカー(mobility anchor)」を提供する。
また、S1-MME(しばしば、「S1-C」とも言及される)も存在し、S1-MMEを介してeNB11はMME21と制御メッセージを送受信する。MMEの主な機能は、その名称が示唆しているように、UE12の「モビリティ」又は「移動」を管理することであり、シグナリング専用装置であり;言い換えれば、ユーザデータパケットはMMEを経由しない。MME21は、セキュリティを制御し(ユーザを認証することを含む)、EPSベアラ制御(後述)を行う責務も有する。実際には、MME「プール」を形成する複数のMMEが存在してもよい。1つのeNBが複数のMMEに対する複数のS1-MMEインタフェースを有することが可能である。
更に、図1に示されるように、例えばUE12が或るセルから別のセルへハンドオーバする場合に、eNB11は、X2と呼ばれる相互間のインタフェースを利用して、(通常は)無線リンクにより互いの間で通信する。2つのeNBの間には唯1つのX2インタフェースが存在する。
上記の形態において、eNB同士の間の通信は、MMEがシステムの中で上位レベルのノードを形成する場合におけるピア同士の間の通信と考えることが可能である(「ピア」とは同じ階層レベルにおけるネットワークノードである)。
次世代無線通信システムにおいて高速データ通信をサポートするために、加入者局と基地局との間、言い換えれば(LTEにおける)UEとeNBとの間における容量支援部(capacity booster)として中継ノードが使用されてもよい。「中継」は「リレー」等と言及されてもよい。いわゆるモバイルリレー基地局は、中継ノードについての可能な一形態である。モバイルリレー基地局は、通常の基地局と同じ機能を提供するが、ネットワークに至るそれらのリンクは、UEにより使用されるのと類似する無線インタフェースを利用することにより提供される。言い換えれば、モバイルリレー基地局は、通常のUEと類似する形式でeNB(LTEでは「ドナー」eNB又は「DeNB」と言及される)に接続する。
その名称が示唆するように、モバイルリレー基地局は、全ての基地局の機能を有するように期待され、特に、ユーザプレーン及び制御プレーンの双方のトラフィックを処理する能力を有することが求められる。また、その名称が示唆するように、モバイルリレー基地局は「移動可能」又は「モバイル」であり、言い換えれば、(一般的には固定されている)eNBに対して何らかの速度で移動可能であるように仮定され、おそらくはモバイルリレー基地局に接続される少なくとも幾つかのUEに対しても移動可能である。従って、モバイルリレー基地局が移動する場合には、ネットワークに対する継続的なコネクションを維持するように、サービングDeNBから別のDeNBへハンドオーバされる必要がある。「コネクション」は「接続」等と言及されてもよい。モバイルリレー基地局は、制御プレーン及びユーザプレーン双方のトラフィックを処理するように求められるので、通常、モバイルリレー基地局のハンドオーバは双方のタイプのトラフィックのハンドオーバを含む。
図2には、モバイルリレー基地局をともなうLTシステムの基本アーキテクチャが示されている。UE12はUu無線インタフェースを用いて無線リンクによりモバイルリレー基地局(図2において「モバイルリレー14」というラベルが付されている)に接続される。モバイルリレー14は無線リンクを介してUnインタフェースによりDeNB13に接続する。ドナー(「アンカー」と言及されてもよい)eNB13は、1つ以上のモバイルリレー14(及びおそらくは他の種類の中継ノードにも)に応対し、他のUEと直接的に通信してもよい。
UE12のユーザプレーンデータ(ユーザデータトラフィック)はS-GW(「サービングゲートウェイ22」というラベルが付されている)にルーティングされる。典型的には、S-GWは、X2インタフェースにより相互接続される複数のeNBに関して使用され、X2インタフェースは、eNB間の実際の物理的なコネクションであってもよいし、或いは、他のネットワークノードを介する論理コネクションとして実現されてもよい。DeNB13は、無線インタフェース(Un)を用いてモバイルリレー14に接続されるeNBであり、モバイルリレー14はUu無線インタフェースに対して類似する無線リソースを利用する。
モバイルリレーは、或る程度eNBと同様に取り扱われ、S1-AP及び/又はX2-APシグナリングを送受信する必要があるが、図2から明らかであるように、S1(及びおそらくはS1及びX2)インタフェースは、Unインタフェースを介してRN及びDeNBの間で支援される。
無線ネットワークにおけるノード間のメッセージ伝送(例えば、モバイルリレーとeNBとの間のメッセージ伝送)は、マルチレイヤプロトコルスタックを利用することを含む。送信側において、アプリケーションレイヤにおける最上位のスタックから始まり、プロトコルスタックの各レイヤは何らかの方法でデータユニット(又はパケットユニット)を処理し、通常、次の下位のレイヤ又はサブレイヤへ渡す前にデータユニットにヘッダを付加する。この場合における「ユニット」は「単位」と言及されてもよい。ヘッダはプロトコルレイヤで実行される処理を特定するフィールドを含む。受信側において、各レイヤは、データユニットの再構築を可能にするために、対応する送信側のレイヤで挿入されたヘッダをデコードし、デコードされたデータユニットはその後に次の上位レイヤへ渡される。
図3は(1)ユーザプレーン及び(2)制御プレーンに関するLTEにおけるプロトコルスタックを示す。ユーザプレーンにおいて、ユーザデータトラフィックは、2つの無線インタフェース(Uu及びUn)を介して転送される。ユーザプレーンは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)、無線リンクコントロール(RLC)、媒体アクセス制御(MAC)及び物理(PHY)プロトコルレイヤから形成される。PDCPプロトコルレイヤにおいて、現在の目的に特に関連するプロトコルの1つはGTP-Uであり、これは、eNB及びS-GWの間のS1インタフェースとS-GW及びP-GWの間のS5/S8インタフェースとで使用される。GTPは、GPRSトンネリングプロトコルを表し、ユーザデータバケットがP-GWとeNBとの間で搬送される(すなわち、「トンネリングされる」)ことを可能にする。
LTEのようなパケット形式のネットワークにおいて或るサービス品質(QoS)を達成することに関し、「ベアラ(bearer)」の概念は重要である。一般に、「ベアラ」は、所定のサービス又は制御機能を提供可能にするための所定の容量、遅延及びビットエラーレート等についての情報伝送経路と考えることが可能である。様々なタイプ又はレベルのベアラが設定されることが可能であり、無線部は無線リソース制御(RRC)を利用して設定される。単独のUEが、異なるサービスをユーザに同時に提供する複数のベアラに関連していてもよい。
図4はLTEで使用されるEPSベアラサービスアーキテクチャを示す。図4の左側は、図4の中央部を占めるEPCとともにeUTRANを表現する。従って右側はLTEシステム以外の部分に関連し、例えば、インターネットが存在する。縦のバー又は帯は、UE12からeNB11に至り、S-GW22及びP-GWを介して、P-GW23に接続されるピアノード24(例えば、インターネットウェブサーバ)で終端するユーザプレーンにおける主要なノードを表す。通信は、S5又はS8インタフェースを介してS-GW及びP-GWの間で行われる。(図4における上側で左右に伸びるバンド又はパイプで示される)UE12及びピアノード24の間でエンドトゥエンドサービスを提供するために、システムは図4に示されるような「ベアラ」を設定する。EPSベアラはLTEシステム内のコネクション全体を表現し;特定のサービスに対するQoSフローを形成する。コネクションは外部ベアラを介してLTEシステム外部に続く。
EPSベアラは、UE12及びeNB11の間のリンクを介する無線ベアラと、eNB11及びS-GW22の間のS1ベアラとで形成される。S-GW22及びP-GW23の間には別のベアラ(S5/S8ベアラ)が設定される。各々のベアラは、パケット転送のための所定のプロトコルの「トンネル」と考えることが可能であり、例えば音声呼やダウンロードのような特定のサービス又は「セッション」の継続時間の間にエンドポイント同士を接続する。従って、無線ベアラは、UE12及びeNB11の間で上位レイヤEPSベアラのパケットを転送し、S1ベアラはeNB11及びS-GW22の間のEPSベアラのパケットを転送する。上述したように、RRCによるベアラ制御は、E-UTRANにおけるリソース状況と既に進行中の現存するセッションとを考慮して、十分なQoSを保証するように特定のセッションのためにベアラを設定することを含む。また、ベアラ制御は、無線ベアラの修正及び解放も包む。「解放」は「リリース」等と言及されてもよい。
LTEにおけるハンドオーバ及びシグナリング手順の更なる詳細については以下の文献に示されており、これらは本願のリファレンスに組み入れられる:
3GPP TS36.300 "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); Overall description; Stage 2"
3GPP TS36.331 "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Radio Resource Control (RRC); Protocol specification"
3GPP TS36.413 "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); S1 Application Protocol (S1-AP)"
3GPP TS36.423 "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); X2 Application Protocol (X2-AP)"。
上述したように、図2に示されるようなモバイルリレーを利用する無線通信システムでは、モバイルリレーのハンドオーバ及びそれに応じたモバイルリレーに接続されるUEのハンドオーバについての条件が存在する。接続モードにあるUEについてのLTE及びUMTSネットワークにおける移動管理機能は、ハンドオーバに必要な全てのステップ(又は処理)を取り扱う。これらのステップは、ソースネットワークの側における最終的なHOハンドオーバ決定に先行する処理(UE及び基地局の測定値についての制御及び評価)と、ターゲットネットワークの側におけるリソースの準備と、UEに新たな無線リソースを指示することと、ソースネットワークの側で最終的にリソースを解放することとを含む。UEのハンドオーバは、あるeNBから別のものへ、そのUEに関連する全ての情報(「コンテキスト」と呼ばれる)を転送することを含む。移動管理(モビリティマネジメント)は、eNB同士の間でコンテキストデータを転送し、制御プレーン及びユーザプレーン双方に関するノード関係を更新する仕組みを含む。
図5には、上記の3GPP_TS36.300によるLTEネットワークにおける典型的なハンドオーバ手順が示されており、「ハンドオーバ準備」、「ハンドオーバ実行」及び「ハンドオーバ終了」というラベルが付されたハンドオーバの3つの段階を示す。
接続モードのUE12(或いは、ドナー基地局に対してはUEとして機能するモバイルリレー基地局)がサービングセルを提供するソースeNB11に接続され、ターゲットeNB11により提供される隣接セルから少なくともリファレンス信号を受信することが可能であると仮定される。ステップ1の「メジャーメントコントロール」においては、所定の規則すなわち仕様書(例えば、3GPP_TS36.331)のシステム情報により規定されるメジャーメントレポートを送信するトリガが、UE12に与えられる。ステップ2の「メジャーメントレポート」においては、UE12はサービングセル及び隣接セルの状態についての測定を実行する。ステップ3の「HO決定」においては、ソースeNB11が、メジャーメントレポート及びRRM情報に基づいて、UE12をハンドオーバする旨の決定を行う。そして(4.「ハンドオーバリクエスト」)、ソースeNBはターゲットeNBに対してハンドオーバリクエストを発行し、ターゲットの側においてハンドオーバを準備するように必要な情報を引き渡す。ステップ5の「アドミッションコントロール」において、アドミッションコントロールがターゲットeNBにより実行され、UEを受け入れることに合意するか否かを判断する。そして(6.「ハンドオーバリクエストAck」)、ターゲットeNB11は、HO(ハンドオーバ)を準備し、ハンドオーバリクエストアクノリッジメント(Acknowledgement:Ack)をソースeNBに送信し、この場合において、ハンドオーバコマンドは、「7. RRCコネクション,リコンフィギュレーション,モビリティコントロール情報」(RRC Conn.Reconf.mobilityControlinfo)というラベルが付されたメッセージの形式のコマンドに含まれ、ターゲットセルに接続するようにUEに指示するためにソースeNBにより転送される。
ロスレスユーザプレーンパス切替を保証するため、すなわち、UEに対して送受信されるデータパケットの中断を最小限にするため、幾つかのステップがネットワークの側で実行される。それらはステップ8の「SNステータス転送」を含み、ソースeNBが、連続的に配信されたデータパケットに至るまでのシーケンス番号(SN)をターゲットeNBに通知し、何れのパケットから送信し始めるかをターゲットeNBに通知する。
ハンドオーバコマンドを受信した後、UEはターゲットeNBに同期し(9.「同期」)、ターゲットセルにアクセスする。ターゲットeNBは、アップリンクの割当及びタイミングアドバンス(TA)とともに応答する(10.「UL割当+UEに関するTA」)。UEがターゲットセルにアクセスすることに成功すると、UEはハンドオーバの完了を示すメッセージ(11.「RRCコネクションリコンフィギュレーションコンプリート」(RRC Connection Reconfiguration Complete))をターゲットeNB11に送信する。
図5における以後のステップ12〜15はユーザプレーンのパス切替としてまとめることが可能であり、これにより、S-GWからソースeNBへの経路を、S-GWからターゲットeNBへの経路へ、DLユーザプレーンデータ配信経路を変更する。そして、MME21はハンドオーバを確認し(16.「パス切替リクエストAck」)、そして、ターゲットeNB11が、ハンドオーバされたUEにそれまでに割り当てられていたリソースを解放することをソースeNBに指示するメッセージ(17.「UEコンテキストリリース」)を送信する。
米国特許出願公開第2011/086639号明細書
従って、理解されるように、上記のハンドオーバは、シグナリング及びデータトラフィックの双方についてのハンドオーバであり、すなわち制御プレーン及びユーザプレーン双方についてのハンドオーバである。これは、無線通信システムにおける「ハンドオーバ」により通常的に理解されることである。
本願により対処される問題は、LTEやUMTSのようなシステムにおいて、モバイルリレー基地局が、所定の領域に配備される状況、例えばピーク時に都市の内部に配備される状況である。乗物(例えば、乗用車、車両、バス)に導入されるモバイルリレーは、それらの乗物の乗客のUEの利用を促すように主に提供される。ところで、そのようなモバイルリレーは比較的低速で移動しているので、(乗物の外にいる)歩行者のような低速の他のユーザは、これらのモバイルリレーにアクセスすることが可能である。従って、そのような状況では、モバイルリレーが、モバイルリレーに対して低速で移動するUEに応対する容量支援部として配備される(又は機能する)。この状況における主な問題は、モバイルリレー又はUEの移動により必要になるUEのハンドオーバを如何にして支援するかということである。
一実施形態によるハンドオーバ方法は、
加入者局、少なくとも1つの基地局及び複数のリレー局を有する無線通信システムにおけるハンドオーバ方法であって、前記加入者局は前記基地局との無線リンクを利用することによりデータトラフィック及びシグナリングを送受信し、前記無線リンクは、1つ以上のリレー局を経由する前記加入者局と前記基地局との間の間接的なリンクであるリレーリンクを含み、当該ハンドオーバ方法は、
複数の無線リンク各々の信号品質を測定するステップと、
前記リレーリンクの信号品質と所定の閾値及び/又は他の無線リンクの信号品質とを比較することにより、サービングリレー局から他のリレー局へ前記加入者局をハンドオーバする必要性を判断するステップと、
前記サービングリレー局から前記他のリレー局への前記加入者局のハンドオーバを実行するステップとを有し、
前記加入者局及び前記基地局の間の制御シグナリングについては、前記加入者局及び前記基地局の間のダイレクトリンクである無線リンクを利用し、
制御シグナリングについての前記ダイレクトリンクを維持する一方、データトラフィックのみについて前記ハンドオーバを実行する、ハンドオーバ方法である。
モバイルリレー又はUEの移動により必要になるUEのハンドオーバを適切に支援することが可能になる。
LTEにおける従来の(中継無しの)システムアーキテクチャを示す図。 LTEにおけるモバイルリレーを含むシステムアーキテクチャを示す図。 LTEシステムにおける(1)ユーザプレーン及び(2)制御プレーンについてのプロトコルレイヤを示す図。 LTEシステムにおけるベアラを示す図。 LTEにいおける従来のハンドオーバ手順を示す図。 モバイルリレーを含むハンドオーバの様子を示す図。 実施形態による「データプレーンのみ」のハンドオーバの原理を示す図。 第1の実施形態(ケース1)によるハンドオーバ手順を示す図。 第2の実施形態(ケース2)によるハンドオーバ手順を示す図。 第3の実施形態(ケース3)によるハンドオーバ手順を示す図。
<実施形態の概要>
本願による第1の形態により提供されるハンドオーバ方法は、
加入者局、少なくとも1つの基地局及び複数のリレー局を有する無線通信システムにおけるハンドオーバ方法であって、前記加入者局は前記基地局との無線リンクを利用することによりデータトラフィック及びシグナリングを送受信し、前記無線リンクは、1つ以上のリレー局を経由する前記加入者局と前記基地局との間の間接的なリンクであるリレーリンクを含み、当該ハンドオーバ方法は、
複数の無線リンク各々の信号品質を測定するステップと、
前記リレーリンクの信号品質と所定の閾値及び/又は他の無線リンクの信号品質とを比較することにより、サービングリレー局から他のリレー局へ前記加入者局をハンドオーバする必要性を判断するステップと、
前記サービングリレー局から前記他のリレー局への前記加入者局のハンドオーバを実行するステップとを有し、
前記加入者局及び前記基地局の間の制御シグナリングについては、前記加入者局及び前記基地局の間のダイレクトリンクである無線リンクを利用し、
制御シグナリングについての前記ダイレクトリンクを維持する一方、データトラフィックのみについて前記ハンドオーバを実行する、ハンドオーバ方法である。
上記の「測定」は、後述するように、加入者局で実行されてもよいし、サービングリレー局で実行されてもよいし、或いは双方で実行されてもよい。
上記のリレー局は、少なくとも、ユーザプレーン及び制御プレーンの機能を分離できる程度の基地局機能を有する何らかのタイプの通信局である。リレー局は、好ましくは、自身のセルを決定し、加入者局からは基地局のように見える。好ましくは、少なくとも前記サービングリレー局は移動可能(又はモバイル)であり、前記基地局は前記サービングリレー局に対するドナー基地局として機能する。すなわち、LTEの用語では、リレー局は「モバイルリレー基地局」と言及されてもよく、基地局はドナーeNBと言及されてもよい。
ハンドオーバのトリガの与え方が異なる様々な実施形態による方法が提供される。
第1の実施形態において、前記測定するステップは前記加入者局で実行され、前記判断するステップは、前記加入者局から受信される信号品質についてのレポートに応答して、前記基地局で実行されてもよい。
第2及び第3の実施形態において、前記測定するステップは前記サービングリレー局で実行され、前記判断するステップは、前記サービングリレー局から受信される信号品質についてのレポートに応答して、前記基地局で実行されてもよい。当然に、第2及第3の実施形態において、加入者局も無線リンクの信号品質を測定してよいが、それらの測定値はハンドオーバの判断を決定するものではない。
第1の実施形態において、好ましくは、前記判断するステップは、他のリレー局と前記加入者局との間の無線リンクの信号品質が、前記加入者局及び前記サービングリレー局の間で測定される無線リンクの信号品質を、所定の閾値以上超えるか否かを判断する。
第2の実施形態において、好ましくは、前記判断するステップは、前記サービングリレー局と前記加入者局との間で測定される無線リンクの信号品質が、所定の閾値より悪いか否かを判断する。
第3の実施形態において、好ましくは、前記判断するステップは、前記サービングリレー局と他の基地局との間の無線リンクの信号品質が、前記サービングリレー局及び前記ドナー基地局の間の無線リンクの信号品質を、所定の閾値以上超えるか否かを判断する。
第3の実施形態は、前記サービングリレー局であったリレー局が、前記基地局から前記他の基地局へのハンドオーバを実行するステップを更に有してもよい。
上記の何れかの方法において、前記ハンドオーバを実行するステップは、前記基地局が、記他のリレー局をターゲットのリレー局として特定し、前記加入者局のコンテキストを含むセルアクティベーションリクエストを前記ターゲットのリレー局に送信し、前記加入者局のデータトラフィックについてサービングリレー局として現在機能するリレー局を確認するステップを含んでもよい。
上記の方法は、
前記ターゲットのリレー局が前記加入者局のアドミッションコントロールを実行し、
前記基地局がデアクティベーションリクエストを前記サービングリレー局に送信し、
前記基地局が、データトラフィックのみについての前記加入者のハンドオーバコマンドと、データトラフィック通信のために前記ターゲットのリレー局に接続することを求めるリクエストとを、前記加入者局に送信し、
前記サービングリレー局がステータスレポートを前記ターゲットのリレー局に送信し、
前記サービングリレー局がデータトラフィックを前記ターゲットのリレー局に転送し、
前記加入者局が、前記サービングリレー局からデタッチし、データトラフィックの通信について前記ターゲットのリレー局に接続するステップを更に含んでもよい。
本願による第2の形態により提供される無線通信システムは、
加入者局、少なくとも1つの基地局及び複数のリレー局を有する無線通信システムであって、前記加入者局は前記基地局との無線リンクを利用することによりデータトラフィック及びシグナリングを送受信し、前記無線リンクは、1つ以上のリレー局を経由する前記加入者局と前記基地局との間の間接的なリンクであるリレーリンクを含み、当該無線通信システムは、
複数の無線リンク各々の信号品質を測定する測定手段と、
前記リレーリンクの信号品質と所定の閾値及び/又は他の無線リンクの信号品質とを比較することにより、或るリレー局から他のリレー局へ前記加入者局をハンドオーバする必要性を判断するハンドオーバ決定手段と、
前記或るリレー局から前記他のリレー局への前記加入者局のハンドオーバを実行するハンドオーバ実行手段とを有し、
前記加入者局は、前記加入者局及び前記基地局の間の制御シグナリングについては、前記加入者局及び前記基地局の間のダイレクトリンクを利用するように形成され、
前記ハンドオーバ実行手段は、制御シグナリングについての前記ダイレクトリンクを維持する一方、データトラフィックのみについてハンドオーバを実行するように形成される、無線通信システムである。
すなわち、本願の実施形態は、無線通信システムで従来使用されているハンドオーバとは異なり、「データプレーンハンドオーバ」という概念を活用する。データプレーンハンドオーバの一形態において、S-GW及びドナーeNB間のユーザプレーンデータ配信経路はそのまま残る一方、ドナーeNBから新たなモバイルリレー基地局までのユーザプレーンデータ配信経路が変わる。
本願の第3の形態によれば、上記のシステムで使用される加入者局が提供される。
本願の第4の形態によれば、上記のシステムで使用されるリレー局が提供される。
本願の第5の形態によれば、上記のシステムで使用される基地局が提供される。
本願の更なる形態によればソフトウェアが提供され、ソフトウェアは、無線通信システムにおける基地局、モバイルリレー局及び/又は加入者局のプロセッサにより実行される場合に、上記の何れかの方法を実行する。そのようなソフトウェアはコンピュータにより読み取ることが可能な(コンピュータ可読)媒体に保存されてもよい。
要するに、本願による一実施形態は、2つの基地局の間でデータトラフィックのみについてユーザ装置のハンドオーバを行うことにより、モバイルリレー基地局により応対されるUEについてのモビリティサポート機能を提供する無線通信方法をもたらす。これは、ハンドオーバにおける対象のUEについてのソース及びターゲットモバイルリレー局の間で、及び/又は、該当する場合には対応するドナー基地局との間で情報を送受信することにより達成される。ハンドオーバは次のような状況のうちの何れかによりトリガを発動してもよい:(i)UEのメジャーメントレポートに基づくと、近隣セルの信号品質が現在のサービングセルよりもかなり優れている場合、(ii)サービングモバイルリレー基地局の測定に基づくと、UEに至るリンクの信号品質が所定値より劣化している場合、又は、(iii)サービングモバイルリレー基地局の測定に基づくと、近隣セル(潜在的なドナー基地局)の信号品質が現在のドナー基地局よりもかなり優れている場合である。
概して、明示的な断りがない限り、本願の或る実施形態に関して説明される特徴事項は、任意の他の実施形態との任意の組み合わせにおいて、たとえそのような組み合わせが本願で明示的に言及も記述もされていなかったとしても、等しく適用されてよい。
上記の説明から明らかであるように、実施形態は無線通信システムにおけるネットワーク及び端末間の信号伝送を包含する。無線通信システムでは、典型的には、1つ以上の基地局又はアクセスポイントにより、ネットワークへの無線アクセスが提供される。そのような基地局は、そのような信号を送受信するのに適した任意の形態を使用してよい。基地局は、典型的には、3GPP-LTE及び3GPP-LTE-A標準規格群により使用されるように提案される形態を採用し、従って、様々な状況に応じて適宜eNB(eNodeB)(eNBという用語はホームeNB(HeNB)も包含する)のように言及されてもよい。しかしながら、実施形態の機能的な条件に応じて、全部又は一部の基地局は、ユーザ装置へ及びユーザ装置から信号を送信及び受信するのに適した他の任意の形態を使用してもよい。
同様に、一実施形態において、各々の加入者局は基地局へ及び基地局から信号を送信及び受信するのに適した任意の形態を使用してよい。例えば、加入者局は、ユーザ装置(UE)或いは移動局(MS)のように言及されてもよいし、或いは、何らかの適切な固定局又は移動可能な形態を使用してもよい。実施形態の視角化を図る観点から、モバイルハンドセットのような端末を想定することは便利であるかもしれないが(多くの場合、少なくともいくつかのユーザ装置はモバイルハンドセットを有しているであろう)、そのような形態には限定されない。以下の詳細な説明において、本願の実施形態は一例としてLTEの観点から説明され、通常のLTEの用語に従って端末はUEのように言及されている。
<図面>
単なる具体例を示す添付図面が参照される。
図1はLTEにおける従来の(中継無しの)システムアーキテクチャを示す。
図2はLTEにおけるモバイルリレーを含むシステムアーキテクチャを示す。
図3はLTEシステムにおける(1)ユーザプレーン及び(2)制御プレーンについてのプロトコルレイヤを示す。
図4はLTEシステムにおけるベアラを示す。
図5はLTEにいおける従来のハンドオーバ手順を示す。
図6はモバイルリレーを含むハンドオーバの様子を示す。
図7は実施形態による「データプレーンのみ」のハンドオーバの原理を示す。
図8は第1の実施形態(ケース1)によるハンドオーバ手順を示す。
図9は第2の実施形態(ケース2)によるハンドオーバ手順を示す。
図10は第3の実施形態(ケース3)によるハンドオーバ手順を示す。
<実施形態の詳細な説明>
本願による実施形態は、モバイルリレー基地局により応対されるUEのモビリティサポート機能を提供する無線通信方法をもたらす。図6は対処する問題の一例を説明するための図である。モバイルリレー基地局14MR_1は、現在、ドナーeNB13により提供されるセルA(Cell_A)に接続されており、別のeNB11により提供されるセルB(Cell_B)の方に比較的低速で移動しつつある、と仮定する。また、UE12はMR_1にアタッチされており接続モードであるが、MR_1に対して低速で移動している、と仮定する。MR_1がUE12から遠ざかるように移動する場合、所定のQoS保証とともにUE12の接続を維持するために、別のセルへのハンドオーバがUE12に対して必要とされる。
更に、Cell_Aにおいてトラフィック負荷が非常に高いと仮定した場合、UE12が他のモバイルリレー局MR_2又はMR_3にハンドオーバされることが可能であるなら(すなわち、それらは容量支援部として機能するので)、それは有益であろう。これは、図3に示されるものより複雑なハンドオーバの状況を招く。例えば、2つのモバイルリレー基地局の間の通信に利用可能なX2インタフェースが存在しないかもしれないし、たとえそれらが同じドナーeNBにより応対されていたとしても、適切なX2インタフェースが存在しないかもしれない;従って、ハンドオーバはS1インタフェースを介して処理される必要が生じる。複雑化する別の問題は、一般的には、双方のMR(ソース及びターゲットの双方)が移動しているかもしれないことである。このような複雑な状況に起因して、2つのモバイルリレー基地局同士の間でUEをハンドオーバするのに長期間の待ち時間を必要とし、QoS条件の観点からは受け入れられないかもしれないことが懸念される。このような問題を少なくとも部分的に解決する効果的なハンドオーバ方式が必要とされる。
本願の実施形態は、UEがモバイルリレーにアタッチされ及び信号を見失う場合に、ハンドオーバの待ち時間を低減できるようにする。ドナーに接続するのではなく、他のモバイルリレーに接続する(他のモバイルリレーが十分な信号強度を有すると仮定している)。以下、様々なハンドオーバの状況を反映する具体例により、実施形態の原理を説明する。
実施形態の特徴は、データトラフィックのハンドオーバを、別個に処理される制御シグナリングとは別に実行可能であるようにすることである。制御プレーンはそのようなハンドオーバにより影響を受けなくてもよい。これは、以下の説明において、UE又はUE群についてのモバイルリレー基地局からターゲット基地局への「データプレーンハンドオーバ」と言及される。
図7を参照すると、UE12がモバイルリレー基地局(MR_1’)に接続されており、モバイルリレー基地局(MR_1’)は(図4に示されるような)バックホール接続のためにドナー基地局13(Cell_A)に接続される。制御プレーンシグナリングはドナー基地局13により処理され(例えば、S1インタフェースはドナーeNBとMMEとの間で終端される)、モバイルリレー基地局MR_1’はアップリンク及びダウンリンクの方法において(CoMP又はCAと類似する何らかの方法で)データトラフィックの配信に応対している。言い換えれば、UE12は、データトラフィックについてのMR_1’とのリレーリンクに加えて、制御シグナリングについてのドナーeNB13との「ダイレクト」リンクを有する。「ダイレクト」は「直接」又は「直接的な」等と言及されてもよい。
従来のハンドオーバと同様に、UE12とモバイル基地局MR_1’との間の無線コネクションの品質が劣化してきた場合には、データプレーンのハンドオーバが実行されることを要し、そのような品質の劣化は、モバイルリレーがUEから遠ざかること、或いは逆に、UEがモバイルリレーから遠ざかること等に起因してもよい。制御プレーンとユーザプレーンとを分離すること自体は既知であり図3に示されるようなLTE標準規格に示されているが、上記のようなデータプレーンのハンドオーバ(すなわち、制御シグナリングについてのパスを移すことなく、データプレーンをハンドオーバすること)は従来技術には示されていない。
各々のセル(実際の又は潜在的なドナーeNB13及び11)がリファレンス信号をブロードキャストし、UE又はモバイルリレー基地局は各セルの信号品質を評価するためにリファレンス信号を使用することが、仮定されてもよい。図7に示す状況において、UE12がMR_1’からMR_2へハンドオーバしようとしているとすると、全体的なハンドオーバ方法は次のようであってもよい:
1. UEは、自身のサービングセル(例えば、図7におけるMR_1’及びCell_A)と近隣セル(例えば、図7におけるMR_2)とについてのメジャーメントを実行し、例えば、UEにおける近隣セル(例えば、Cell_B)についての信号品質が、UEにおける現在のサービングセルによる信号品質より優れている場合に、測定結果をネットワークに報告する。「近隣セル」は「周辺セル」等と言及されてもよい。「メジャーメント」は「測定」等と言及されてもよい。セルB(Cell_B)に関し、メジャーメントの手順は例えば協調マルチポイント/キャリアアグリゲーション(Coordinated Multipoint/Carrier Aggregation:CoMP/CA)で採用されているものと同様であってもよい。
その一方、現在のサービングセルMR_1’は、ドナー基地局(Cell_A)までのリンク品質と、近隣セル(例えば、図4におけるCell_B)からの信号(例えば、セル固有のリファレンス信号であるCRS)と、更に、例えばUEからのサウンディングチャネルを測定することにより得られるUEまでのリンク品質とを監視する。「監視」は「モニター」等と言及されてもよい。例えば次のような所定の条件に合致する場合に、ハンドオーバのトリガが起動される:
1) UEの測定結果に基づくと、近隣セルの信号品質が現在のサービングセル(すなわち、MR_1’)よりもかなり優れている(図8はこの場合の全体的なメッセージフローを示す)。
2) サービングモバイルリレー基地局の測定に基づくと、UEまでのリンクの信号品質が所定値より劣化している(図9はこの場合の全体的なメッセージフローを示す)。
3) サービングモバイルリレー基地局の測定に基づくと、近隣セル(すなわち、Cell_B)の信号品質が現在のドナー基地局(すなわち、Cell_A)よりもかなり優れている(図10はこの場合の全体的なメッセージフローを示す)。
以下の手順は上記のケース1)〜3)の何れを適用するかに依存する。すなわち、以下のケースの各々は相異なる実施形態をなす。
<ケース 1)>
2.1 ケース1)の場合、UEは、制御シグナリングを処理するサービングセルeNB(例えば、図8におけるCell_A)にメジャーメントレポートを送信する。
3.1 Cell_Aは、ハンドオーバの決定(HO決定)を行い、最適な近隣セルMR_2へのハンドオーバ手順を開始する。Cell_AはUEの制御シグナリングを処理し続けるので、データトラフィックのみがターゲットセルにハンドオーバされる必要がある。このため、Cell_AはアクティベーションリクエストをMR_2に送信し(MR_2はCell_Aに今のところ接続されているモバイルリレーである)、アクティベーションリクエストには、対象のUEのコンテキストが含まれるだけでなく、データトラフィックについての現在のサービングセル(MR_1’)も含まれる。
4.1 MR_2はアドミッションコントロールを実行し、ハンドオーバを確認するためにアクノリッジメントを送信する。
5.1 Cell_Aは、MR_1’が対象のUEのデータトラフィックをターゲットセルMR_2にハンドオーバすることを求めるデアクティベーションリクエストをMR_1’に送信する。MR_1’はそのリクエストを確認する。
6.1 Cell_Aは、データプレーンのみのハンドオーバコマンドをUEに送信し、データトラフィックの通信についてターゲットセルMR_2に接続することをUEに要求する。
7.1 その一方、対象のUEのデータトラフィックに関連するアップリンクPDCP-SN受信機ステータス及びダウンリンクPDCP-SN送信機ステータスを示すSNステータスレポートを、ターゲットセルMR_2に送信することにより、MR_1’は対象のUEのデータトラフィックのハンドオーバを準備する。更に、データトラフィックを転送するためにソース及びターゲットセル間にGPTトンネルが設定されることになる。
8.1 データプレーンのみのHOコマンドを受信すると、UEは、データトラフィック通信に関してソースセルMR_1’からデタッチしてターゲットセルMR_2に接続する。UEは、データプレーン経路切替完了メッセージをサービング基地局に送信し、ハンドオーバ手順の完了を通知する。その一方、UEは、制御プレーンシグナリングについては、ドナーeNB(Cell_A)との「ダイレクト」リンクを維持する。
<ケース 2)>
2.2 ケース2)の場合、MR_1’は、UEに対するリンクの信号品質が所定の閾値より悪化する場合に、制御シグナリングを処理するサービングeNB(図9におけるCell_A)にメジャーメントレポートを送信する。
3.2 Cell_Aは、UEに関するMR_1’のメジャーメントレポートに基づいてハンドオーバの決定(HO決定)を行う。UEからのメジャーメントレポートを考慮して、Cell_Aは、最適な近隣セルMR_2へのハンドオーバ手順を開始する。Cell_AはUEの制御シグナリングを処理し続けるので、データトラフィックのみがターゲットセルにハンドオーバされる必要がある。このため、Cell_AはアクティベーションリクエストをMR_2に送信し(MR_2はCell_Aに今のところ接続されているモバイルリレーである)、アクティベーションリクエストには、対象のUEのコンテキストが含まれるだけでなく、データトラフィックについての現在のサービングセル(MR_1’)も含まれる。
4.2〜8.2 これらの手順は上記のステップ4.1〜8.1と同様である。
<ケース 3)>
図10は、(制御プレーンシグナリングについて)Cell_A及び(データトラフィック通信について)MR_1’の双方により現在のところ応対されているUEについてのCell_A自身により、ハンドオーバ手順が行われる様子を示す。そのようなハンドオーバは、Cell_Aが、MR_1’をCell_Bにハンドオーバする前に行われる必要がある(図示せず)。
2.3 ケース3)の場合、近隣セル(図10におけるCell_B)の信号品質が現在のドナー基地局(すなわち、Cell_A)よりもかなり優れている場合に、MR_1’はメジャーメントレポートをドナー基地局に送信する。
3.3 Cell_AがMR_1’からCell_Bへのハンドオーバの準備を開始する前に、(制御プレーンシグナリングについて)Cell_A及び(データトラフィック通信について)MR_1’の双方により現在のところ応対されているUEを、MR_2にハンドオーバする必要がある。Cell_Aは、UEからのメジャーメントレポートに基づいてそのようなUEについてのハンドオーバの決定(HO決定)を行い、最適な近隣セルMR_2へのハンドオーバ手順を開始する。Cell_AはUEの制御シグナリングを処理し続けるので、データトラフィックのみがターゲットセルにハンドオーバされる必要がある。このため、Cell_AはアクティベーションリクエストをMR_2に送信し(MR_2はCell_Aに今のところ接続されているモバイルリレーである)、アクティベーションリクエストには、対象のUEのコンテキストが含まれるだけでなく、データトラフィックについての現在のサービングセル(MR_1’)も含まれる。
4.3〜8.3 これらの手順は上記のステップ4.1〜8.1と同様である。
注釈:この場合において、Cell_AはMR_1’からCell_Bへのハンドオーバ手順を平行して開始してもよい。そのようなハンドオーバは従来の方式で実行されてもよく、従ってこの箇所では説明されない。
要するに、本願による一実施形態は、1)モバイルリレー基地局により応対されるユーザ装置のモビリティサポート(又は移動管理機能)を提供するように意図される方式;2)2つの基地局の間でデータトラフィックのみについてユーザ装置のハンドオーバを行うように意図される方式に関連する。これは、ハンドオーバに関連するUEのソース及びターゲットモバイルリレー基地局の間、及び/又は、場合によっては関連するドナー基地局との間で情報を送受信することにより達成される。
ハンドオーバのトリガは以下の1)、2)及び3)のうちの1つ以上の組み合わせにより発動されてもよく、
1)は、UEのメジャーメントレポートに基づくと、近隣セルの信号品質が現在のサービングセルよりもかなり優れている場合であり、
2)は、サービングモバイルリレー基地局の測定に基づくと、UEに至るリンクの信号品質が所定値より劣化している場合であり、
3)は、サービングモバイルリレー基地局の測定に基づくと、近隣セルの信号品質が現在のドナー基地局よりもかなり優れている場合である。
本願の範囲内で様々な変形が可能である。
上記の説明ではモバイルリレー基地局が参照されている。しかしながら、リレー基地局が移動可能であることは必須ではない。本願の一実施形態は、有利なことに、固定されたリレー基地局に適用されてもよいし、或いは、固定されたリレー基地局及び移動するリレー基地局が混在する場合にも適用可能である。
「モバイルリレー基地局」という用語に関し、リレー基地局の各々が完全な基地局の機能を備えていることは必須ではないが、実施形態が適用されるリレー基地局の各々は、ユーザデータトラフィックが制御プレーンシグナリングとは別々に処理されることが可能であるように、ユーザプレーン及び制御プレーンの双方の機能を有する必要がある。
上記の実施形態は一例として「ロスレス」ハンドオーバに言及している。しかしながら、実施形態は所謂「シームレス」ハンドオーバにも等しく適用可能であり、その場合、パケットの欠落を回避することとは別に、ハンドオーバのスピード(最小遅延時間)に優先度が付与される。そのような例の場合、ハンドオーバ手順は、SNステータスレポート及びGTPトンネルが必要ではなくなる点を除いて、図8ないし図10を参照しながら説明されたものと同様である。
制御シグナリングについてUE及びドナーeNBの間の「ダイレクト」リンクという言葉が使用されているが、これは、如何なるモバイルリレー基地局をも包含しない無線リンクに限定されない。このことに関し、UEからドナーeNBまでが1ホップであることは必須でない。例えば、十分に確実なコネクションを提供するならば、固定されたリレー基地局がその「ダイレクト」リンクに介在してもよい。従って、本願において、加入者局(UE)及び基地局(ドナーeNB)の間について「第1リンク」という表現が使用され、「第2リンク」という用語が1つ以上の(モバイル)リレー基地局(MR)を介する無線リンクを指すように使用されてもよい。
上記の何れの実施形態も同じシステムの中で組み合わせられてもよい。同時に1つより多い実施形態に従って同じeNBが動作してもよく、同様に、同時に1つより多い実施形態に従って1つのUEが動作してもよい。上記の説明はLTE及びLTE-Aについて行われてきたが、実施形態は他の種類の無線通信システムに適用されてもよい。従って本願における「ユーザ装置」のような用語は任意の種類の加入者局やMTC装置等を包含するように意図されており、LTEにおけるUEに限定されない。
上記の実施例又は実施形態の何れにおいても、様々な特徴的事項はハードウェアにより実現されてもよいし、或いは、1つ上のプロセッサに関して動作するソフトウェアモジュールにより実現されてもよい。ある実施形態の特徴的事項は何れかの他の実施形態に適用されてもよい。
実施形態は本願により説明される方法を実行するためのコンピュータプログラムやコンピュータプログラム関連製品も提供し、更には、本願で説明される方法を実行するためのプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体も提供する。
実施形態によるコンピュータプログラムは、コンピュータ可読媒体に保存されていてもよいし、或いは、例えば、インターネットウェブサイトから提供されるダウンロード可能なデータ信号のような信号形態で提供されてもよく、或いは、適切な任意の形態で提供されてもよい。
実施形態はUMTS又はLTEネットワークのような3GPPネットワークでモバイルリレー基地局が使用される状況における効率的なハンドオーバを可能にする。これは、2つの基地局の間でユーザプレーンデータトラフィックのみのハンドオーバを可能にすることにより達成される。実施形態の適用可能な分野は、リレー技術が使用される有線及び無線の通信システム全てを包含する。

Claims (14)

  1. 加入者局、少なくとも1つの基地局及び複数のリレー局を有する無線通信システムにおけるハンドオーバ方法であって、前記加入者局は前記基地局との無線リンクを利用することによりデータトラフィック及びシグナリングを送受信し、前記無線リンクは、1つ以上のリレー局を経由する前記加入者局と前記基地局との間の間接的なリンクであるリレーリンクを含み、当該ハンドオーバ方法は、
    複数の無線リンク各々の信号品質を測定するステップと、
    前記リレーリンクの信号品質と所定の閾値及び/又は他の無線リンクの信号品質とを比較することにより、サービングリレー局から他のリレー局へ前記加入者局をハンドオーバする必要性を判断するステップと、
    前記サービングリレー局から前記他のリレー局への前記加入者局のハンドオーバを実行するステップとを有し、
    前記加入者局及び前記基地局の間の制御シグナリングについては、前記加入者局及び前記基地局の間のダイレクトリンクである無線リンクを利用し、
    制御シグナリングについての前記ダイレクトリンクを維持する一方、データトラフィックのみについて前記ハンドオーバを実行する、ハンドオーバ方法。
  2. 少なくとも前記サービングリレー局が移動可能であり、前記基地局が前記サービングリレー局に対するドナー基地局として機能する、請求項1に記載のハンドオーバ方法。
  3. 前記測定するステップは前記加入者局で実行され、前記判断するステップは、前記加入者局から受信される信号品質についてのレポートに応答して、前記基地局で実行される、請求項1又は2に記載のハンドオーバ方法。
  4. 前記測定するステップは前記サービングリレー局で実行され、前記判断するステップは、前記サービングリレー局から受信される信号品質についてのレポートに応答して、前記基地局で実行される、請求項1又は2に記載のハンドオーバ方法。
  5. 前記判断するステップは、他のリレー局又は他の基地局と前記加入者局との間の無線リンクの信号品質が、前記加入者局及び前記サービングリレー局の間で測定される無線リンクの信号品質を、所定の閾値以上超えるか否かを判断する、請求項3に記載のハンドオーバ方法。
  6. 前記判断するステップは、前記サービングリレー局と前記加入者局との間で測定される無線リンクの信号品質が、所定の閾値より悪いか否かを判断する、請求項4に記載のハンドオーバ方法。
  7. 前記判断するステップは、前記サービングリレー局と他の基地局との間の無線リンクの信号品質が、前記サービングリレー局及びドナー基地局の間の無線リンクの信号品質を、所定の閾値以上超えるか否かを判断する、請求項4に記載のハンドオーバ方法。
  8. 前記サービングリレー局であったリレー局が、前記基地局から前記他の基地局へのハンドオーバを実行するステップを更に有する請求項7に記載のハンドオーバ方法。
  9. 前記ハンドオーバを実行するステップは、前記基地局が、前記他のリレー局をターゲットのリレー局として特定し、前記加入者局のコンテキストを含むセルアクティベーションリクエストを前記ターゲットのリレー局に送信し、前記加入者局のデータトラフィックについてサービングリレー局として現在機能するリレー局を確認するステップを有する、請求項1〜8のうち何れか1項に記載のハンドオーバ方法。
  10. 前記ハンドオーバを実行するステップは、
    前記ターゲットのリレー局が前記加入者局のアドミッションコントロールを実行し、
    前記基地局がデアクティベーションリクエストを前記サービングリレー局に送信し、
    前記基地局が、データトラフィックのみについての前記加入者局のハンドオーバコマンドと、データトラフィック通信のために前記ターゲットのリレー局に接続することを求めるリクエストとを、前記加入者局に送信し、
    前記サービングリレー局がステータスレポートを前記ターゲットのリレー局に送信し、
    前記サービングリレー局がデータトラフィックを前記ターゲットのリレー局に転送し、
    前記加入者局が、前記サービングリレー局からデタッチし、データトラフィックの通信について前記ターゲットのリレー局に接続するステップを更に有する、請求項9に記載のハンドオーバ方法。
  11. 加入者局、少なくとも1つの基地局及び複数のリレー局を有する無線通信システムであって、前記加入者局は前記基地局との無線リンクを利用することによりデータトラフィック及びシグナリングを送受信し、前記無線リンクは、1つ以上のリレー局を経由する前記加入者局と前記基地局との間の間接的なリンクであるリレーリンクを含み、当該無線通信システムは、
    複数の無線リンク各々の信号品質を測定する測定手段と、
    前記リレーリンクの信号品質と所定の閾値及び/又は他の無線リンクの信号品質とを比較することにより、或るリレー局から他のリレー局へ前記加入者局をハンドオーバする必要性を判断するハンドオーバ決定手段と、
    前記或るリレー局から前記他のリレー局への前記加入者局のハンドオーバを実行するハンドオーバ実行手段とを有し、
    前記加入者局は、前記加入者局及び前記基地局の間の制御シグナリングについては、前記加入者局及び前記基地局の間のダイレクトリンクを利用するように形成され、
    前記ハンドオーバ実行手段は、制御シグナリングについての前記ダイレクトリンクを維持する一方、データトラフィックのみについてハンドオーバを実行するように形成される、無線通信システム。
  12. 請求項11に記載の無線通信システムで使用するための加入者局。
  13. 請求項11に記載の無線通信システムで使用するためのリレー局。
  14. 請求項11に記載の無線通信システムで使用するための基地局。
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