JP2015529246A - ブタジエン抽出予備吸収塔 - Google Patents

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Abstract

C4留分からブタジエンを回収する方法を開示する。本方法は、ブタジエン予備吸収塔内で、ブタンとブテンとブタジエンとを含む混合C4ストリームを有機溶媒と水とを含む溶媒と接触させ、ブタンとブテンと水の少なくとも一部を含む塔頂留分と、有機溶媒とブタジエンとブテンの少なくとも一部とを含む第1の塔底留分とを回収する工程と、第1の塔底留分をブタジエン抽出ユニットに供給し、ブテン留分と粗製ブタジエン留分と溶媒留分とを回収する工程と、を含んでいてよい。

Description

本明細書で開示される実施形態は、混合炭化水素ストリームからのブタジエンの回収に関する。より具体的には、本明細書において開示される実施形態は、ブタジエンの効率的な回収のために抽出蒸留塔に統合されていてもよいブタジエン予備吸収塔を使用する、混合C4炭化水素ストリームからの粗製ブタジエンストリームの回収に関する。
ブタジエンは重要な基礎化学物質であり、例えば、合成ゴム(ブタジエンホモポリマー、スチレン−ブタジエンゴムまたはニトリルゴム)を調製するため、または、熱可塑性ターポリマー(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンコポリマー)を調製するために使用される。ブタジエンは、スルホラン、クロロプレンおよび1,4−ヘキサメチレンジアミンにも(1,4−ジクロロブテンおよびアジポニトリルを介して)変換される。ブタジエンの二量体化は、ビニルクロロヘキセンの生成をも可能にし、これを脱水素してスチレンを形成することができる。
ブタジエンは、精製プロセスまたは熱分解(水蒸気分解)プロセスによって飽和炭化水素から調製することができ、この場合、典型的にはナフサが原材料として使用される。ナフサの精製または水蒸気分解の過程で、メタン、エタン、エテン、アセチレン、プロパン、プロペン、プロピン、アレン、ブテン、ブタジエン、ブチン、メチルアレン、C4および高級炭化水素の混合物が得られる。
混合C4ストリームからブタジエンを回収するための典型的なプロセスには、選択溶媒の使用を組み込むことのできる抽出蒸留プロセスが含まれる。抽出蒸留プロセスの例は、中でも、例えば、米国特許第7,393,992号、同第7,482,500号、同第7,226,527号、同第4,310,388号、および同第7,132,038号に見出される。
ブタジエン回収プロセスでは、典型的には、3塔または4塔抽出蒸留システムを使用して、混合C4ストリームを、軽質留分/ブタン/ブテンストリーム(抽出残油1生成物)、さらなる精製のために従来の蒸留システムに送ることができる粗製ブタジエン生成物、および選択的水素化ユニットに送るかまたは分解装置に再循環することができる濃縮C4アセチレンストリーム、の3種の生成物留分に分離する。使用される塔には、主洗浄塔、典型的には高さの制限により洗浄塔から隔てられて物理的に建造される精留塔、および分割壁塔設計において精留塔と組み合わせることのできる後洗浄塔が含まれる。
このようなプロセスからのブタジエン回収量を増大させるために、従来の独立型予備分留塔を使用して、従来の蒸留によって希薄フィードのブタジエン濃度を増加させることができる。従来の蒸留予備分留を使用することの不利な点には、相対的に揮発性の低いブタン/ブテンとブタジエンの分離に伴う、技術的な困難さおよびコストが含まれる。
ブタジエン回収量を増大させるために提案されている別の方法は、独立型スクラバー/ストリッパーシステムを組み込んでフィードガスを処理し、ブタン/ブテンの一部分を除去することによってフィードガス中のブタジエンを濃縮するというものであった。スクラバー/ストリッパーを使用してフィードストリームを処理することの不利な点には、設備コストが含まれる。
さらに、ブタジエン抽出ユニットは、抽出蒸留エリア内のすべての3(または4)塔において、既存のトレイ(バルブまたはシーブ)を不規則充填材(例えば、Koch−Glitsch LP、Wichita、KSから入手可能な、IMTP(登録商標)High Performance Random Packing)に置き換えるか、または既存の充填材をより高効率の充填材(例えば、Raschig GmbH、Ludwigshafenから入手可能なRaschig Super−Rings)で置き換えることによって、部分的にデボトルネッキングまたは拡張することができる。高効率充填材の不利な点には、それがある特定のレベルを超えて能力を増大させることができないことが含まれる。例えば、トレイをIMTP充填材で置き換えると、一般に、能力を25から40%増大させることができ、IMTP充填材を高容量充填材で置き換えると、一般に、能力をさらに10から15%増大させることができると考えられる。また加えて、従来の蒸留エリアは、同様の程度でさらにデボトルネッキングまたは拡張されなければならない。
本明細書において開示される実施形態は、混合C4炭化水素の希薄ストリームからブタジエンを調製する、改善されたプロセスを提供する。より具体的には、本明細書において開示される実施形態は、ブタジエンの効率的な回収を可能にする抽出蒸留塔と統合してもよいブタジエン予備吸収塔を使用する、混合C4炭化水素ストリームからの粗製ブタジエンストリームの回収を提供する。
一態様では、本明細書において開示される実施形態は、C留分からブタジエンを回収するプロセスに関する。このプロセスは、ブタジエン予備吸収塔内で、ブタンと、ブテンと、ブタジエンとを含む混合C4ストリームを有機溶媒と水とを含む溶媒と接触させて、ブタン少なくとも一部とブテンと水を含む塔頂留分と、有機溶媒とブタジエンとブテンの少なくとも一部を含む第1の塔底留分を回収する工程、第1の塔底留分をブタジエン抽出ユニットに供給して、ブテン留分と粗製ブタジエン留分と溶媒留分を回収する工程を含んでもよい。
ブタジエン抽出ユニットは、例えば、主洗浄塔および精留/後洗浄塔を備えていてもよい。次いで、主洗浄塔内で、予備吸収塔塔底留分を、有機溶媒と水とを含むさらなる溶媒と接触させ、ブテンと水の少なくとも一部を含む塔頂留分と、有機溶媒とブタジエンを含む第2の塔底留分を回収してもよい。次いで、精留/後洗浄塔内で、有機溶媒からブタジエンを分離して、溶媒留分および粗製ブタジエン留分を回収してもよい。次いで、回収された溶媒、またはその一部分を、有機溶媒として予備吸収塔および主洗浄塔に再循環させてもよい。
他の実施形態では、予備吸収塔および主洗浄塔は、共通の塔頂システムを共有していてもよい。例えば、ブタンの少なくとも一部とブテンと水を含む塔頂留分と、ブテンと水の少なくとも一部を含む塔頂留分を、組み合わせた塔頂留分ストリームの少なくとも一部を凝縮させるための共通の塔頂凝縮システムに供給してもよい。
1つまたは複数の脱水素反応器内で、ブタンを含むC4炭化水素ストリームを分解、酸化的脱水素、および非酸化的脱水素のうちの少なくとも1つによって、ブタンとブテンとブタジエンを含む生成物ガスストリームを生成し、混合C4炭化水素ストリームを得てもよい。このような場合、ブタンの少なくとも一部とブテンと水を含む塔頂留分と、ブテンと水の少なくとも一部を含む塔頂留分の一方または両方の一部分を、1つまたは複数の脱水素反応器などの上流ブタジエン生成プロセスへと再循環させてもよい。
ある実施形態では、第1の塔底留分内の総C4炭化水素に対するブタジエンの濃度が少なくとも40重量パーセントとなるように、ブタジエン予備吸収塔を操作してもよい。種々の実施形態では、有機溶媒は、N−メチルピロリドンを含む。
別の態様では、本明細書において開示される実施形態は、ブタンとブテンとブタジエンを含む混合C4ストリームからブタジエンを回収するためのブタジエン抽出システムを改造するプロセスであって、そのシステムが、気体混合C4ストリームを溶媒または溶媒混合物と接触させ、ブタンとブテンを含む塔頂留分と、ブタジエンと溶媒または溶媒混合物を含む塔底留分とを回収するための主洗浄塔を備えるプロセスに関する。改造するプロセスは、気体混合C4ストリームを溶媒または溶媒混合物と接触させ、ブタンとブテンを含む塔頂留分と、ブタジエンとブテンの少なくとも一部と溶媒または溶媒混合物を含む塔底留分とを回収するためのブタジエン予備吸収塔を取り付けること、塔底留分を追加の溶媒と接触させ、ブテンを含む塔頂留分と、ブタジエンと溶媒と追加の溶媒を含む塔底留分を回収するために、ブタジエン予備吸収塔と主洗浄塔を流体接続させること、主洗浄塔に供給される塔底留分を分配するために、主洗浄塔内に液体分配器を取り付けることを含んでいてよい。ある実施形態では、改造プロセスはまた、ブタジエン予備吸収塔を主洗浄塔の既存の塔頂システムに流体接続させることを含んでいてもよい。
別の態様では、本明細書において開示される実施形態は、混合C4炭化水素留分からブタジエンを回収するためのシステムに関する。このシステムは、ブタンとブテンとブタジエンを含む混合C4ストリームを有機溶媒と水を含む溶媒と接触させ、ブタンの少なくとも一部とブテンと水を含む塔頂留分と、有機溶媒とブタジエンとブテンの少なくとも一部を含む第1の塔底留分とを回収するためのブタジエン予備吸収塔と、第1の塔底留分を分離し、ブテン留分と粗製ブタジエン留分と溶媒留分を回収するためのブタジエン抽出ユニットと、を備えていてよい。
ブタジエン抽出ユニットはまた、塔底留分を有機溶媒と水を含む追加の溶媒と接触させ、ブテンと水の少なくとも一部を含む塔頂留分と、有機溶媒とブタジエンを含む第2の塔底留分とを回収するための主洗浄塔と、ブタジエンを有機溶媒から分離し、溶媒留分と粗製ブタジエン留分を回収するための精留/後洗浄塔とを備えていてもよい。種々の実施形態では、システムはまた、溶媒留分の少なくとも一部を有機溶媒として予備吸収塔および主洗浄塔に再循環させるための1つまたは複数の流体導管、(i)ブタンとブテンと水の少なくとも一部を含む塔頂留分と、(ii)ブテンと水の少なくとも一部を含む塔頂留分と、(iii)(i)と(ii)との混和物を含む組み合わせた塔頂留分ストリームの少なくとも一部を凝縮させるための1つまたは複数の塔頂凝縮システム、ブタンを含むC4炭化水素ストリームの分解,酸化的脱水素および非酸化的脱水素の少なくとも1つにより、ブタンとブテンとブタジエンを含む生成物ガスストリームを生成するための1つまたは複数の反応器、生成物ガスストリームの少なくとも一部をブタジエン予備吸収塔に供給するための流体導管、ブタンの少なくとも一部とブテンと水を含む塔頂留分と、ブテンと水の少なくとも一部を含む塔頂留分の一方または両方の少なくとも一部を、1つまたは複数の反応器に再循環するための1つまたは複数の流体導管、および/または、第1の塔底留分内の総C4炭化水素に対するブタジエンの濃度が少なくとも40重量パーセントとなるようにブタジエン予備吸収塔を操作するための制御システムを備えていてもよい。
他の態様および利点は、以下の記述および添付の特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
図1は、本明細書における実施形態によるブタジエン回収のためのプロセスの、簡略化されたフロー図である。
図2は、本明細書における実施形態によるブタジエン回収のためのプロセスの、簡略化されたフロー図である。
ここで開示される実施形態は、混合炭化水素ストリームからのブタジエンの回収に関する。より具体的には、本明細書において開示される実施形態は、ブタジエンの効率的な回収のために抽出蒸留塔に統合し得るブタジエン予備吸収塔を使用する、混合C4炭化水素ストリームからの粗製ブタジエンストリームの回収に関する。ブタジエンの回収のための抽出蒸留プロセスは、予備吸収塔および洗浄塔の統合によって大いに改善でき、高い処理速度および既存のブタジエン回収プロセスの拡張を可能にするエネルギー効率および/または分離効率をもたらし得ることが判明した。
ここで図1を参照すると、本明細書において開示される実施形態による、C4留分からブタジエンを回収するための簡略化されたプロセスフロー図が例示されている。選択溶媒およびブタン(n−ブタンおよび/またはイソブタン)と、ブテン(1−ブテン、2−ブテン、および/またはイソブテン)と、ブタジエン(1,2−ブタジエンおよび/または1,3−ブタジエン)とを含む混合C4ストリームは、それぞれフローライン2および4を介して、ブタジエン予備吸収塔6に供給されてもよい。ある実施形態では、予備吸収塔6は、再沸騰および還流が行われる単一塔式吸収器(図示せず)であってもよい。予備吸収塔6では、混合C4ストリームが適切な内在物上で選択溶媒と接触させられ、選択溶媒に吸収されたブタジエンの少なくとも一部を生じる。ブテンおよび/またはブタンの一部もまた、選択溶媒に吸収されてもよい。ある実施形態では、予備吸収塔6内での抽出蒸留は、選択溶媒をブタジエンで部分的にまたは完全に飽和してもよい。
予備吸収塔6内での混合Cストリームの抽出蒸留は、ブタジエン、および選択溶媒の親和性がブタジエンに対するよりも高いさらなる炭化水素が、実質的に完全に選択溶媒によって吸収されつつ、選択溶媒の親和性がブタジエン、特にブタンおよびブテンに対するよりも低い混合C4ストリームの成分が本質的に気相のままであるように操作されてもよい。ブタンおよびブテンの非吸収部分を含む塔頂留分は、フローライン10を介して予備吸収塔6から回収されてもよい(抽出残油1A)。
選択溶媒および抽出されたブタジエンは、フローライン8を介して予備吸収塔6から塔底留分として回収されてもよい。次いで、吸収されたブタジエンを含む塔底留分は、フローライン14を介して供給されるさらなる選択溶媒と適切な内在物上で接触させてブタンおよびブテンからブタジエンをさらに分離するため、ならびに選択溶媒からブタジエンを分離するために、フローライン8を介してブタジエン抽出ユニット12に供給されてもよい。例えば、ブタジエン抽出ユニット12は、主洗浄塔、精留塔、および後洗浄塔(図示せず)を備えていてもよい。また、ブタジエン抽出ユニットについて他の構成が使用されてもよい。ブタン/ブテン留分16(抽出残油1B)、選択溶媒留分18、および粗製ブタジエン留分20が含まれる3つの生成物留分が、ブタジエン抽出ユニット12から回収されてもよい。選択溶媒留分18の少なくとも一部は、ブタジエン抽出ユニット12および/または予備吸収塔6において洗浄塔に再循環させてもよい。
ある実施形態では、抽出残油1Aおよび1B留分(ブタン/ブテン留分16および塔頂留分10)は、組み合わされてさらなるブタジエンを生成するための分解プロセスまたは脱水素プロセスに再循環させられてもよい。組み合わせた抽出残油1留分は、C4フィードに対して増加した量のn−ブタンおよび2−ブテンを含む気体ストリームであってもよい。例えば、ブタンおよびブテンを含む組み合わせた抽出残油1ストリームは、50から100体積%までのn−ブタン、0から50体積%までの1−ブテンおよび2−ブテン、ならびに0から3体積%までの他の構成要素、例えば、イソブタン、イソブテン、プロパン、プロピレンおよびC5+炭化水素を含有していてもよい。
ある実施形態では、粗製ブタジエン留分20は、80重量%超、90重量%超、または95重量%超(残部は不純物)のブタジエンを含有していてもよく、分留により、99%超、99.5%超、または99.7%超(残部は不純物)のブタジエンを含有し得る「純粋な」ブタジエンストリームを生じてもよい。
図1に図示されるプロセスにおいて、吸収された1,3−ブタジエンは、塔底留分8中の吸収されたブタンおよびブテンに対して濃縮されている。選択溶媒中に予備吸収されて、吸収されたC4は、次いで主洗浄塔に供給され、これにより、1,3−ブタジエン濃度がより高いことに起因して、主洗浄塔および精留塔内で要求される分離がより困難でなくなり、フィードが既に飽和している場合、より効率的となる。次いで、主洗浄塔内においてブタンおよびブテンの残部が留出生成物として除去される。予備吸収塔を主洗浄塔に統合することによって分離の困難さが減じ、エネルギー効率、溶媒使用量効率、および改善された分離効率がもたらされ、所与の主洗浄塔設計に対して(予備吸収塔がない場合に対して、予備吸収塔がある場合の)総処理量の増加を可能にする。
本プロセスにおいて出発混合物として使用されるC4留分は、1分子あたり4個の炭素原子を主として有する炭化水素の混合物である。C4留分は、例えば、液化石油ガス、軽質ナフサまたは軽油などの石油留分の熱分解または接触分解による、エチレンおよび/またはプロピレンの調製において得られる。C4留分は、n−ブタンおよび/またはn−ブテンの接触脱水素(酸化的および/または非酸化的脱水素)によっても得ることができる。得られるC4留分は、一般に、ブタン、n−ブテン、イソブテン、1,3−ブタジエンならびに少量のC3およびC5炭化水素、さらにはブチン、特に1−ブチン(エチルアセチレン)およびブテニン(ビニルアセチレン)を含む。1,3−ブタジエン含有量は、一般に、5から80重量%までである。例えば、分解装置またはCATADIENEユニットは、15から17重量%のブタジエンを含んでもよい。他の混合C4フィードストリームは、より多くのまたはより少ない量のブタジエンを含有し得る。混合フィードストリーム中に存在する場合、ビニルアセチレンは、混合C4ストリームを予備吸収塔に供給する前に、所望の1,3−ブタジエン生成物に選択的に水素化してもよい。
選択溶媒には、ブチロラクトン、アセトニトリル、プロピオニトリル、メトキシプロピオニトリルなどのニトリル、アセトンなどのケトン、フルフラール、ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジエチルアセトアミドなどのN−アルキル置換低級脂肪族アミド、N−ホルミルモルホリン、N−アルキルピロリドン、とりわけN−メチルピロリドン(NMP)などのN−アルキル置換環状アミド(ラクタム)が含まれ得る。ある実施形態では、アルキル置換低級脂肪族アミドまたはN−アルキル置換環状アミド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、フルフラールまたはNMPが使用される。
ある実施形態では、これらの抽出溶媒、例えば、NMPとアセトニトリルとの互いの混合物、これらの抽出溶媒と共溶媒および/またはtert−ブチルエーテル、例えば、メチルtert−ブチルエーテル、エチルtert−ブチルエーテル、プロピルtert−ブチルエーテル、n−またはイソブチルtert−ブチルエーテルとの混合物を使用することも可能である。他の実施形態では、NMPは、0から約20重量%までの水を有するか、7から10重量%までの水を有するか、または他の実施形態では8から8.5重量%までの水を有する水溶液中であってもよい。
ここで図2を参照すると、本明細書において開示される実施形態による、ブタジエン予備吸収塔の簡略化されたプロセスフロー図が例示されている。混合C4ストリーム32は、混合C4フィードを蒸発させるための蒸発ドラム35および1つまたは複数の熱交換器(フィード蒸発器)36、38を備えていてもよい蒸発システム34に供給されてもよい。蒸発ドラム35から間欠的に抽気して、抽気しなければドラム内で生じることになる重質留分を除去してもよい。蒸発したC4は、フローライン42を介して回収され、ブタジエン予備吸収塔48の塔底に供給され、ここで、フローライン46を介して供給される低温の貧溶媒の一部と接触させられる。溶媒が確実に抽出残油10に混入しないようにするとともに、溶媒の損失を最小化するため、複数の洗浄トレイ50がブタジエン予備吸収塔48の頂部に設けられる。
予備吸収塔塔頂留分47は、ある量の水とともに増加した濃度のブタンおよびブテンを有しているが、微量濃度の1,3−ブタジエンがさらに存在していてもよい。予備吸収塔塔頂留分47は、全縮器であっても分縮器であってもよい凝縮器54内で凝縮され、滞留装置56内に排出される。水28は滞留装置56のブーツからデカンテーションされて除去される。
混合C4および溶媒の一部分は、ストリーム22を経由して塔から除去され、リボイラー52に供給される。リボイラー52はブタジエン予備吸収塔48にさらなる蒸気輸送を提供し、これにより、炭化水素の分離(すなわち、抽出蒸留)を促進させる。一部の実施形態では、リボイラー52は、C4に対する1,3−ブタジエンの濃度を約40重量%(例えば、希薄フィードの場合)、またはより高く制御するために使用されてもよく(例えば、デボトルネッキング/拡張の場合)、この場合、例えば、DCS制御システムを介して制御が行われてもよい。リボイラー52は、例えば、希薄フィードの場合、少ない割合の蒸発および小さい温度上昇を有する全貫流リボイラーであってもよい。デボトルネッキング/拡張の場合、ここでは高い1,3−ブタジエン濃度が実現され、精留塔リボイラー設計と類似した蒸発抑制型リボイラー設計オプションが利用可能である。
ドラム56内で回収された炭化水素である凝縮された塔頂留分の一部分は、ストリーム30を介してブタジエン予備吸収塔48の洗浄トレイへと還流させられる。ストリーム30を介して提供される炭化水素の還流により、ブタジエン予備吸収塔48の塔頂を洗浄して溶媒の取込を制限し、また、ブタジエン予備吸収塔48内の炭化水素組成プロファイルに対する制御手段がもたらされる。主にブタンおよびブテンであり、1,3−ブタジエンよりも溶媒に対する可溶性の低い凝縮した塔頂留分の残りの部分は、抽出残油10としてドラム56から除去される。
このように、吸収された1,3−ブタジエンは、予備吸収塔塔底留分8内で供給濃度に対して濃縮させられる。次いで、Cは、液体溶媒内で既に最適に「予備吸収」されているので、主洗浄塔、精留塔、および後洗浄塔を備えていてもよいブタジエン抽出システム(図示せず)に供給されてもよい。このとき、ブタジエン抽出ユニットの主洗浄塔において起こり得る抽出蒸留は、より高い1,3−ブタジエン濃度に起因して、また、予備吸収塔塔底留分8が既に飽和しているために、より効率的かつより低コストとなる。洗浄塔において、ブタンおよびブテンからなる残部が留出生成物として除去されてもよい。
主洗浄塔は、例えば、5から15まで、または8から10までの理論段数を有していてもよく、例えば、理論段数4を有する後洗浄ゾーンを有していてもよい。後洗浄ゾーンは、塔頂留分があらかじめ濃縮されている液体炭化水素の還流により、気相中に存在するブタジエンを回収する働きをする。備えられている内在物は、構造化充填材、トレイ、または不規則充填材である。塔頂部における圧力は、例えば、1から2バールであってもよい。塔底部における温度は、例えば、130から150℃までであってもよい。
主洗浄塔からの抽出溶液(選択溶媒+吸収されたブタジエンおよび他の炭化水素)は、ブタジエンが選択溶媒から脱離され得る脱離ゾーンに移送されてもよい。脱離ゾーンは、例えば、予備吸収塔および/または主洗浄塔と比較して、低い圧力および/または高い温度を有していてもよい。主洗浄塔から回収されたブタジエン(および選択溶媒の親和性がブタジエンに対するよりも高いさらなる炭化水素)を吸収した選択溶媒のワークアップを、選択溶媒に吸収された炭化水素が選択溶媒に対するその親和性の逆順で脱離される分別脱離によって実施してもよい。ある実施形態では、予備吸収塔は、例えば、米国特許第7,482,500号に記載されているものなどの、既存のブタジエン抽出ユニットと統合されていてもよい。
上記で指摘したように、既存のブタジエン抽出システムが、図2において図示されるものなどの予備吸収塔を備えるように改造されてもよい。ある実施形態では、図2に示されるブタジエン予備吸収塔は、既設のブタジエン抽出ユニットと統合されていてもよい。ある実施形態では、ブタジエン予備吸収塔48からフィードを得る既設のブタジエン抽出ユニットにおける、洗浄塔、精留塔および脱ガス装置は、予備吸収塔塔底留分20内のCが液体溶媒に予備吸収されていることに起因して、液体フィード分配器およびそれらのフィードの位置に対する調整を要する可能性がある。例えば、ブタジエンを混合C4ストリームから回収するためのブタジエン抽出システムを改造するプロセスは、気体混合C4ストリームを溶媒または溶媒混合物と接触させて、ブタンとブテンを含む塔頂留分、およびブタジエンとブテンの少なくとも一部と溶媒または溶媒混合物を含む塔底留分を回収するためのブタジエン予備吸収塔を取り付けること、塔底留分を追加の溶媒と接触させ、ブテンを含む塔頂留分と、ブタジエンと溶媒と追加の溶媒を含む塔底留分を回収するために、ブタジエン予備吸収塔と主洗浄塔を流体接続させること、主洗浄塔に供給される塔底留分を分配するために、主洗浄塔内に液体分配器を取り付けることを含んでいてもよい。他の実施形態では、既存のユニットを改造することは、ブタジエン予備吸収塔を、既存のブタジエン抽出システムの主洗浄塔の既存の塔頂システムに流体接続させることをさらに含んでいてもよい。
上述のような既存のプロセスを本明細書において開示される実施形態による予備吸収塔を備えるように改造することは、40%超の能力の拡張、例えば、既存のプラント能力に対して最大で50%、60%、75%、90%、100%、またはさらには100%超の能力の増大を可能にし得る。ブタジエン予備吸収塔プロセスが存在しない場合、従来の予備分留塔またはスクラバー/ストリッパーシステムを組み込んだものなどの、既設のブタジエン抽出プロセスの(さらなる系列を有していない)プラントデボトルネッキングまたは拡張では、典型的には多くても40%の拡張しか実現できない。
さらに既存のブタジエン抽出プロセスを改造することに関して、ある実施形態では、さらに大きな能力の増大を実現するために、新規のより大型の主洗浄器とともに、既存の主洗浄器を予備吸収塔として使用してもよい。
実施例
表1において、従来のブタジエン抽出ユニットを使用するプロセスを、図2に示されるものと類似するブタジエン予備吸収塔を有する、同じブタジエン抽出ユニットと比較する。この実施例では、ブタジエン予備吸収塔の塔頂システムが、洗浄塔の塔頂システムと統合されている。
Figure 2015529246
表1に示されるように、本明細書において開示される実施形態による予備吸収塔によるエネルギー効率は、ブタジエン予備吸収塔プロセスに組み込まれる蒸発器およびリボイラーに一部起因して、従来の予備分留塔またはスクラバー/ストリッパーシステムなどの、これまでのいかなる設計よりも遥かに大きい可能性があると予測される。同じ1,3−ブタジエン生成率に対する溶媒使用量も、著しく減少する。
本明細書において開示される実施形態による予備吸収塔は、ブタジエン予備吸収塔塔底留分についての具体的形態によらず、留出物中の1,3−ブタジエン含有量というただ1つの具体的なスペックを使用して制御することができる。これにより、塔頂留分と塔底留分の両方についての具体的形態を使用する場合よりも簡単な分離制御スキームが可能となる。
利点として、本明細書において開示される実施形態による予備吸収塔の使用により、希薄混合Cストリームを高効率で処理することが可能となり得る。例えば、同等のブタジエン量において、本明細書において開示される実施形態による予備吸収塔の使用により、上記表1において示されるように、従来のブタジエン抽出システムよりも16.8%低い全溶媒量と11%低いユーティリティを可能にし得る。また、プラントの能力および設計に応じて、より大きな効率を実現することもできる。このような利益は、最小限の区画面積を使用して実現することができる。
本発明を限定された数の実施形態に関して記述してきたが、本開示の利益を有する当業者は、本明細書において開示される通りの本発明の範囲から逸脱しない他の実施形態を考案することができることを理解すると思われる。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるべきである。

Claims (19)

  1. C4留分からブタジエンを回収する方法であって、
    ブタジエン予備吸収塔内で、ブタンとブテンとブタジエンとを含む混合C4ストリームを有機溶媒と水とを含む溶媒と接触させ、ブタンの少なくとも一部とブテンと水とを含む塔頂留分と、有機溶媒とブタジエンとブテンの少なくとも一部とを含む第1の塔底留分とを回収する工程と、
    第1の塔底留分をブタジエン抽出ユニットに供給して、ブテン留分と粗製ブタジエン留分と溶媒留分とを回収する工程と、を含む方法。
  2. ブタジエン抽出ユニットが、主洗浄塔と、精留/後洗浄塔を備えており、
    主洗浄塔内で、塔底留分を有機溶媒と水とを含む追加の溶媒と接触させ、ブテンと水の少なくとも一部とを含む塔頂留分と、有機溶媒とブタジエンとを含む第2の塔底留分を回収する工程と、
    精留/後洗浄塔内で、有機溶媒からブタジエンを分離し、溶媒留分と粗製ブタジエン留分を回収する工程と、をさらに含む請求項1に記載の方法。
  3. 溶媒留分の少なくとも一部を、有機溶媒として予備吸収塔と主洗浄塔に再循環させる工程をさらに含む請求項2に記載の方法。
  4. ブタン少なくとも一部とブテンと水とを含む塔頂留分と、ブテンと水の少なくとも一部とを含む塔頂留分とを、共通の塔頂凝縮システムに供給し、組み合わせた塔頂留分ストリームの少なくとも一部を凝縮させる工程をさらに含む請求項2に記載の方法。
  5. 1つまたは複数の脱水素反応器内で、ブタンを含むC4炭化水素ストリームを、分解,酸化的脱水素および非酸化的脱水素のうちの少なくとも1つによって、ブタンとブテンとブタジエンとを含む生成物ガスストリームを生成する工程と、
    生成物ガスストリームの少なくとも一部を、ブタジエン予備吸収塔内で接触させるために供給する工程と、をさらに含む請求項1に記載の方法。
  6. ブタンの少なくとも一部とブテンと水とを含む塔頂留分と、ブテンと水の少なくとも一部とを含む塔頂留分、の一方または両方の少なくとも一部を、1つまたは複数の脱水素反応器に再循環させる工程をさらに含む請求項5に記載の方法。
  7. 第1の塔底留分内の総C4炭化水素に対するブタジエンの濃度が少なくとも40重量パーセントとなるように、ブタジエン予備吸収塔を操作する工程をさらに含む請求項1に記載の方法。
  8. ブタンの少なくとも一部とブテンと水とを含む塔頂留分と、ブテンと水の少なくとも一部とを含む塔頂留分、の少なくとも1つから水を分離する工程をさらに含む請求項2に記載の方法。
  9. 組み合わせた塔頂留分ストリームから水を分離する工程をさらに含む請求項4に記載の方法。
  10. 有機溶媒がN−メチルピロリドンを含む請求項2に記載の方法。
  11. ブタンとブテンとブタジエンとを含む混合C4ストリームからブタジエンを回収するためのブタジエン抽出システムを改造する方法であって、
    前記システムは、気体混合C4ストリームを溶媒または溶媒混合物と接触させ、ブタンとブテンとを含む塔頂留分と、ブタジエンと溶媒または溶媒混合物とを含む塔底留分と、を回収するための主洗浄塔を備えており、
    気体混合C4ストリームを溶媒または溶媒混合物と接触させ、ブタンとブテンとを含む塔頂留分と、ブタジエンとブテンの少なくとも一部と溶媒または溶媒混合物とを含む塔底留分と、を回収するためのブタジエン予備吸収塔を取り付ける工程と、
    塔底留分を追加の溶媒と接触させ、ブテンを含む塔頂留分と、ブタジエンと溶媒と追加の溶媒とを含む塔底留分と、を回収するために、ブタジエン予備吸収塔と主洗浄塔とを流体接続させる工程と、
    主洗浄塔に供給される塔底留分を分配するために、主洗浄塔内に液体分配器を取り付ける工程と、を含む方法。
  12. ブタジエン予備吸収塔を主洗浄塔の既存の塔頂システムに流体接続させる工程さらに含む請求項11に記載の方法。
  13. 混合C4炭化水素留分からブタジエンを回収するためのシステムであって、
    ブタンとブテンとブタジエンとを含む混合C4ストリームを有機溶媒と水とを含む溶媒と接触させ、ブタンの少なくとも一部とブテンと水とを含む塔頂留分と、有機溶媒とブタジエンとブテンの少なくとも一部とを含む第1の塔底留分と、を回収するためのブタジエン予備吸収塔と、
    第1の塔底留分を分離し、ブテン留分と粗製ブタジエン留分と溶媒留分とを回収するためのブタジエン抽出ユニットと、を備えているシステム。
  14. 塔底留分を有機溶媒と水とを含む追加の溶媒と接触させ、ブテンと水の少なくとも一部とを含む塔頂留分と、有機溶媒とブタジエンとを含む第2の塔底留分と、を回収するための主洗浄塔と、
    ブタジエンを有機溶媒から分離し、溶媒留分と粗製ブタジエン留分とを回収するための精留/後洗浄塔と、をさらに備えている請求項13に記載のシステム。
  15. 溶媒留分の少なくとも一部を有機溶媒として予備吸収塔および主洗浄塔に再循環させるための1つまたは複数の流体導管をさらに備えている請求項14に記載のシステム。
  16. (i)ブタンとブテンと水の少なくとも一部とを含む塔頂留分と、(ii)ブテンと水の少なくとも一部とを含む塔頂留分と、(iii)(i)と(ii)との混和物を含む組み合わせた塔頂留分ストリームと、の少なくとも一部を凝縮させるための1つまたは複数の塔頂凝縮システムをさらに備えている請求項14に記載のシステム。
  17. ブタンを含むC炭化水素ストリームの分解,酸化的脱水素および非酸化的脱水素の少なくとも1つにより、ブタンとブテンとブタジエンとを含む生成物ガスストリームを生成するための1つまたは複数の反応器と、
    生成物ガスストリームの少なくとも一部をブタジエン予備吸収塔に供給するための流体導管と、をさらに備える請求項13に記載のシステム。
  18. ブタンの少なくとも一部とブテンと水を含む塔頂留分と、ブテンと水の少なくとも一部とを含む塔頂留分の、一方または両方の少なくとも一部を、1つまたは複数の反応器に再循環するための1つまたは複数の流体導管をさらに備える、請求項17に記載のシステム。
  19. 第1の塔底留分内の総C4炭化水素に対するブタジエンの濃度が少なくとも40重量パーセントとなるように、ブタジエン予備吸収塔を操作するための制御システムをさらに備える請求項13に記載のシステム。
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