JP2015526721A - 表皮の成熟に関するマーカーとしての表面等方性 - Google Patents

表皮の成熟に関するマーカーとしての表面等方性 Download PDF

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Abstract

表皮の成熟に関するマーカーとしての表面等方性本発明は、細胞組織を反映する様々なパラメーターを検査することにより、被験者の皮膚表面の等方性、及び従って該皮膚表面の成熟度を測定する方法に関する。活性剤、原料及び処方物を識別する方法も提供する。

Description

皮膚は、人体の最大器官であり、幾つかの機能を有する。最も重要なのは、外部の影響に対して体を保護することである。
皮膚の表面は、平滑ではなく、皮膚の立体組織を反映する特殊な起伏により特徴づけられている。この起伏は、環境的及び生理学的ファクターの両方により変化を受ける。これらのファクターのうち、薬物及び化粧品による局所的処理が非常に重要である。
皮膚の機械的挙動は、数多くの化粧品及び臨床的な意味における重要な要件である。例えば、皮膚の機械的挙動に関する知識は、化粧品、例えばクリーム又はローション、の有効性を定量すること、及び皮膚のエージングを研究することに役立つ。最後に、皮膚病による皮膚の機械的特性における変化は、これらの病気をより良く理解し、処置することに役立つ。
特に、体液の損失及び好ましくない物質の浸透を阻止することにより、身体を保護する皮膚のバリヤー機能は、主として最上層により実行される。角質層と呼ばれるこの層は、多角化細胞(タンパク質及び脂質から構成される)からなり、コレステロール、セラミド及び脂肪酸からなる、脂質濃度が高いマトリックス中に埋め込まれている。もう一つの区分の脂質は、皮膚の表面からも分泌され、環境と接触した時に、水と相互作用し、皮膚の湿分含有量及び感覚的特性を維持するのに重要な、親水性被膜を形成する。この親水性被膜の脂質画分は、皮膚の上側層にも浸透し、皮膚のバリヤーと合併し、その機能にも貢献する。化粧品、例えばクリーム及びローション、と界面を接するのは角質層なので、これは、化粧品を設計する時に考慮すべき極めて重要なファクターである。
この十年間、新生皮膚生理学に関する知識が発展した。出生後の生活が、乾燥子宮外環境に対する活性機能的成熟及び皮膚の順応性の期間であることが今や明らかである。異なった環境ファクター(例えば乾燥した及び寒い気象、おむつ及び化粧品ケア手順)が、皮膚の機能的パラメーター、例えば特に早産児における角質層水和及び浸透性バリヤー、の出生後の発達に影響を及ぼす。
本発明者らは、以前の研究(Fluhr et al.Br J Dermator, 166(3):483-90,2012)で、角質層の湿分及び水の含有量は、出産時(1〜15日の乳児)では低いのに対し、自然保湿因子(NMF)の率は最大であることを示している。この率は、水和が安定化するにつれて低下する。著者は、皮膚の酸性化低下及び低い水和が、補償(NMFの重大な生産を含む)の調整機構を活性化し、これが新生児が新しい環境を受け入れるのであろうという仮説を立てている。
バリヤー機能の十分な評価を得るために、NMFのようなパラメーターに依存しなければならず、これは容易ならざる技術を必要とする。特に、NMFを測定するための装置のコストのために、大部分の生物学的研究所がその種のプリステーションを提供することができない。
従って、皮膚のバリヤー機能を評価するための新規なツールを開発する必要性がある。
説明
本発明者らは、皮膚の成熟レベルが、従って、皮膚のバリヤー組織/機能が、皮膚表面の等方性/異方性を評価することにより、容易に決定できることを見出した。これに関して、本発明者らは、皮膚表面の等方性を信頼性良く、再現性良く評価できる、新規な、半定量的な採点システムを開発した。
新生児の主要な皮膚生理学的機能を解明するために、2種類の臨床研究を行った。これらの研究は、乳児の皮膚を、年齢が異なった子供の群及び成人の皮膚と比較して特徴づけることにより、皮膚表面成熟を非侵襲的に研究することを目的とする。
このように本発明は、被験者の皮膚表面の成熟度を決定する方法に関する。特に、本発明者らは、細胞組織を反映する各種パラメーターを試験することにより推定したように、皮膚表面の成熟度は、該皮膚表面の等方性増加と密接に相関していることを観察した。
このように、本発明の方法は、出産からの皮膚表面の特徴づけ、及び皮膚表面の継時進化の監視を可能にすることができる。「子供」は、本発明では、年齢が16歳未満の人を意味する。特に、本発明により子供の区分に入るのは、1〜15日の新生児、5/6週間の乳児、6箇月±1箇月の乳児及び1〜2歳の乳児である。ここで使用する「新生児」は、早生として生まれた子も入る。あいまいさを避けるために、本願で、さらなる説明なしに使用する用語「子供」は、その最も広い意味で理解しなければならない、即ち16歳未満の人を意味する。本発明の意味における「成人」は、子供ではない人、即ち16歳以上の人である。
好ましくは、本発明の方法は、民族又は地理学的皮膚又はそのフォトタイプに関係なく使用できる。白人、アフリカ人、アジア人、南アメリカ人、メラネシア人、又は他の地域の人に良く、本発明に影響を及ぼさずに、フォトタイプI、II、III、IV、V又はVIを与えることができる。本発明の方法は、実際、皮膚表面成熟を決定することを目的とし、皮膚の種類に関係なく、試料提供者の年齢によってのみ異なる。
従って、本発明は、被験者の皮膚表面の成熟度を決定する方法に関し、該方法は、該皮膚表面の等方性を評価する工程を含んでなる。
「異方性」とは、ここでは、方向に依存する特性を意味するのに対し、「等方性」とは、ここで使用するように、全ての方向で同一の特性を意味する。等方性及び異方性は相反する、即ち等方性が増加すれば、異方性は減少するのに対し、異方性が増加すれば、等方性は減少するものと理解する。
皮膚は、非常に非線状的で、異方性で、粘弾性で、ほとんど圧縮できない材料である。皮膚の特性は、年齢と共に、場所ごとに、及び人毎に異なる。これは、皮膚の機械的特性を定量的に説明することを困難にしている。第二の問題は、広範囲な機器、単位及び測定条件が使用されることであり、このために、結果を比較するのが困難になる。
本発明者らは、これらの不都合を回避する新規な方法を見出した。本発明者らは、等方性を、皮膚表面の細胞組織を検査することにより、評価できることを観察した。この実施態様により、該皮膚表面の等方性は、細胞パラメーター、例えば細胞密度、細胞クラスター、密着性/細胞形状、及び単一細胞の区別可能性、を評価することにより、評価する。
本発明者らは、表面等方性の半定量分析を可能にする、新規な採点システム、EMI(電子顕微鏡等方性)採点システムを立案した。
該採点システムは、4つのパラメーター、即ち細胞密度、細胞クラスター、密着性/細胞形状、及び単一細胞の区別可能性、を基にした適切な尺度の使用を含んでなる。これらの基準のそれぞれは、0〜3の尺度で採点し、0は、細胞が分離している、又はクラスターが完全に不規則である、又は細胞の形状が非対称であり、完全に不規則である、又は細胞が区別可能ではない、を示すのに対し、3の採点は、細胞が融合している、又はクラスターが規則的である、又は細胞の形状が規則的であり、対称的である、又は細胞が容易に区別可能である、を示す。
0〜4の採点は、異方性を示し、5〜7の採点は、中間等方性を示し、8〜12の採点は、良好な等方性を示す。
これによって、皮膚の成熟度をEMI採点に結びつける事が可能である。0〜4の採点は、未熟な皮膚表面を示し、5〜7の採点は、皮膚表面の中間成熟を示し、8〜12の採点は、十分に成熟した皮膚表面を示す。
これに基づいて、本発明者らは、子供の年齢に対する、皮膚表面成熟の3区分を、
−未熟:0〜5/6週間、
−中間成熟:≧5/6週間〜1〜2歳、及び
−成熟:≧1〜2歳、
と、区別することができた。
従って、好ましい実施態様では、本発明は、被験者の皮膚表面が、その組織/機能において成熟しているか、又は未熟であるかを決定する方法であって、
a)該被験者の皮膚試料(A)を採取する工程、
b)適切な尺度で該皮膚試料を採点し、その際、該適切な尺度が、細胞密度、細胞クラスター、密着性/細胞形状、及び単一細胞の区別可能性である4パラメーターに基づく工程
を含んでなる、方法に関する。
好ましくは、該尺度は、0〜12の尺度であり、0の採点は、強い異方性を示し、12の採点は、良好な等方性を示す。
該皮膚表面試料のEMI採点は、以前の実験結果の編集から得た基準により決定することができる。事実、本発明者らが示すように、EMI採点は、年齢と共に増加することが明らかである。例えば、4以下のEMI採点は、未熟な皮膚表面に関連するのに対し、8以上の採点は、成熟した皮膚表面に関連する。
あるいは、本発明による皮膚表面試料のEMI採点を、基準被験者から得た皮膚表面試料のEMI採点と比較することができる。「基準被験者」とは、ここでは、年齢が既知である被験者を意味する。好ましくは、基準被験者は、1〜15日の新生児、5/6週間の乳児、6箇月±1箇月の乳児、1〜2歳の乳児又は16歳を超える成人である。
EMI採点の様々なパラメーターは、当業者には公知の皮膚画像撮影の様々な方法のいずれかを使用して決定することができる。そのような方法には、特に当業者が、角質層の細胞を観察及び区別することができる全ての技術が含まれる。例えば、当業者は、実験室で一般的に使用される顕微鏡技術のいずれかを使用することができる。これらの技術には、例えば、光学顕微鏡法、例えば従来の光顕微鏡法、蛍光顕微鏡法、共焦点/多光子顕微鏡法及び超解像蛍光顕微鏡法、走査型トンネル顕微鏡法(STM)を含む走査プローブ顕微鏡法、原子間力顕微鏡法(AFM)、近視野操作型光学顕微鏡法、その他、及び電子顕微鏡法、例えば透過電子顕微鏡法(TEM)、走査透過電子顕微鏡法(STEM)、収束イオンビーム顕微鏡法(FIB)及び走査型電子顕微鏡法(SEM)を含んでなる。好ましくは、Emi採点パラメーターは、電子顕微鏡技術を使用して決定する。
走査型電子顕微鏡法(SEM)は、最外皮膚層及び特に角質層の微小構造を直接分析するための非常に正確な方法である。その解像度及びX100〜X100.000の可能な倍率により、皮膚表面トポグラフィー及び限外構造の高品質立体写真が可能である。より好ましくは、該パラメーターは、走査型電子顕微鏡法を行うことにより、決定する。この実施態様により、EMI採点の様々なパラメーターを、SEMをこのように試験することにより得た皮膚試料の画像を使用して決定する。
従って、この実施態様により、本発明は、被験者の皮膚表面が、その組織/機能において成熟しているか、又は未熟であるかを決定する方法であって、
a)該被験者の皮膚試料(A)を採取する工程、
b)走査型電子顕微鏡法により該皮膚試料の画像を得る工程、
c)適切な尺度で該皮膚試料を採点し、その際、該適切な尺度が、細胞密度、細胞クラスター、密着性/細胞形状、及び単一細胞の区別可能性である4パラメーターに基づく工程
を含んでなる、方法に関する。
本発明による「皮膚試料」は、皮膚細胞を含む全ての試料を含んでなる。有利には、該皮膚試料は、皮膚の表面から、該表面をストリッピングすることにより得られる。この目的に有用な様々な装置、例えばD-SQUAME(登録商標)Skin Sampling Discs(CuDerm)、が市販されている。
従って、本発明により、当業者は、皮膚表面が成熟しているか、否かを、被験者から皮膚試料を採取すること、走査型電子顕微鏡法を該皮膚表面試料に行うこと、及び細胞密度、細胞クラスター、密着性/細胞形状、及び単一細胞の区別可能性のようなパラメーターを評価することにより、EMI採点を決定することにより、決定することができる。
皮膚の等方性/異方性のレベルを決定することに加えて、皮膚の成熟レベルは、そのトポグラフィーを検査することにより、評価することができる。
皮膚表面の機能及び構造における変化は、出産後、直ちに開始される。特に、皮膚表面の起伏は、進化し、成熟することが予想される。事実、本発明者らは、皮膚表面トポグラフィーが、1〜2歳の年齢まで、急速な成熟及び再組織化を受けることを示した。
従って、好ましい実施態様では、本発明の方法が、皮膚表面の起伏を評価する工程をさらに含んでなる。
皮膚表面の「起伏」とは、ここでは、皮膚の水平面からの隆起及び窪みと理解する。皮膚表面起伏、又は皮膚表面トポグラフィーは、起伏の2つの型、即ち非常に細かい線網目に相当する微視的起伏、及びより深いしわ及び溝を含む巨視的起伏、を図式的に組合せている。
この実施態様により、本発明は、被験者の皮膚表面が、その組織/機能において成熟しているか、又は未熟であるかを決定する方法であって、
a)該被験者の皮膚試料(A)を採取する工程、
b)走査型電子顕微鏡法により該皮膚試料の画像を得る工程、
c)適切な尺度で該皮膚試料を採点し、その際、該適切な尺度が、細胞密度、細胞クラスター、密着性/細胞形状、及び単一細胞の区別可能性である4パラメーターに基づく工程、
d)皮膚表面の起伏を評価する工程
を含んでなる、方法に関する。
皮膚表面トポグラフィーを分析するための様々な方法が開発されている(Leveque, J Eur Acad Dermatol Venereol, 12:103-114, 1999; Tchvialeva et al., 「皮膚の粗さ評価、生物医学エンジニヤリングにおける新規な発展(Skin Roughness Assessment, New Developments in Biomedical Engineering)」, Domenico Campolo (Ed.), ISBN: 978-953-7619-57-2, InTech, 2010)。しかし、その大部分が定性的でしかないのに対し、最小の変化を識別し、定量的データを提供することができる、信頼性のある方法を得ることが重要である。さらに、該方法は、微視的−及び巨視的起伏を同時に分析できることが重要である。
皮膚起伏画像形成の定量的方法が開発されており、そこでは、トポグラフィー的プロファイルが、規則的な間隔を置いた高さの分布として考えられている(Zahouani and Vargiolu, 「皮膚の測定(Measuring the Skin)」, P. Agache & P. Humbert Eds, Springer, 2004)。従って、該方法は、皮膚表面起伏の変化を監視できる、定量的パラメーターを使用している。さらに、この方法により、微視的−及び巨視的起伏の両方を同時に分析することができる。
特に、この方法により測定できる皮膚表面トポグラフィーに関連するパラメーターは、展開された表面(又は展開された皮膚表面)である。このパラメーターは、2面に挟まれた側部の基本区域と、分析される区域を構成する総表面の間の比として定義される(Zahouani and Vargiolu, 「皮膚の測定(Measuring the Skin)」, P. Agache & P. Humbert Eds, Springer, 2004)。言い換えれば、このパラメーターは、全ての隆起及び窪みを考慮する皮膚起伏の表面と、皮膚の基本的な表面との間の比を代表する。
当業者には、展開された表面が大きい程、皮膚表面窪み及び隆起の数が多く、重要であることが、直ちに明らかになる。従って、展開された表面は、皮膚の成熟を表す、もう一つの非常に良いマーカーである。
事実、本発明者らは、展開された皮膚表面の増加率が、1〜2歳までは非常に高く、皮膚表面の急速な成熟及び再組織化を示していることを立証した。1〜2歳の後は、増加率ははるかに遅くなり、皮膚表面の成熟を示している。
従って、より好ましい実施態様では、本発明の方法は、皮膚表面の起伏を評価する工程をさらに含んでなり、そこでは、展開された皮膚表面が測定される。
この実施態様により、本発明は、被験者の皮膚表面が、その組織/機能において成熟しているか、又は未熟であるかを決定する方法であって、
a)該被験者の皮膚試料(A)を採取する工程、
b)走査型電子顕微鏡法により該皮膚試料の画像を得る工程、
c)適切な尺度で該皮膚試料を採点し、その際、該適切な尺度が、細胞密度、細胞クラスター、密着性/細胞形状、及び単一細胞の区別可能性である4パラメーターに基づく工程、
d)皮膚表面の起伏を評価し、その際、該評価が、該皮膚試料の展開された表面を測定することを含む工程
を含んでなる、方法に関する。
好ましい実施態様により、本発明の方法による皮膚表面の起伏の評価は、該皮膚試料の展開された表面の測定の前に、さらなる工程を含む。該さらなる工程は、二次元画像を三次元画像に変換することからなる。このましくは、本方法の画像変換では、第三次元は、画像のグレー尺度で与えられる。
試料の展開された皮膚表面を計算するために、試料の基本表面を正確に測定することは、常にできることではない。好ましくは、該基本表面は、根平均二乗平面法により測定される、即ち実験点を通る根平均二乗を確立する。この方法は、平均平面の係数のそれぞれに対する変化を最少に抑えることを目的とする(Zahouani and Vargiolu, 「皮膚の測定(Measuring the Skin)」, P. Agache & P. Humbert Eds, Springer, 2004)。
展開された皮膚表面のどの部分が皮膚の成熟を真に代表しているかを決定するために、単純に乳児の成長につれた皮膚の一般的な膨張ではなく、展開された皮膚表面を被験者の体表面積に対して正規化するのが有利であろう。
体表面積は、Mostellerの式(Mosteller, N Engl J med, 317(17):1098, 1987)により与えられている。
BSA(m)=([身長(cm)x体重(kg)]/3600)1/2
より有利には、被験者のBSAを、成人人口における平均BSAに対して正規化し、補正ファクターを得る。
成人人口における平均BSAの値は、関連する出版物、例えばVerbraecken et al.(Metabolism, 55(4): 515-524, 2006)、中に容易に見つかる。
補正された展開された皮膚表面は、展開された皮膚表面に補正ファクターを乗じることにより、得られる。
この実施態様により、本発明は、被験者の皮膚表面が、その組織/機能において成熟しているか、又は未熟であるかを決定する方法であって、
a)該被験者の皮膚試料(A)を採取する工程、
b)走査型電子顕微鏡法により該皮膚試料の画像を得る工程、
c)適切な尺度で該皮膚試料を採点し、その際、該適切な尺度が、細胞密度、細胞クラスター、密着性/細胞形状、及び単一細胞の区別可能性である4パラメーターに基づく工程、
d)皮膚表面の起伏を評価し、その際、該評価が、
i.該皮膚試料の展開された表面を決定すること、
ii.該被験者の体表面積(BSA)を決定すること、
iii.該被験者の該BSAと、成人人口における平均BSA値との比を決定すること、及び
iv.工程i)の展開された皮膚試料に、工程iii)の比を乗じることにより、該皮膚試料の補正された展開された皮膚表面を決定することを含む工程
を含んでなる、方法に関する。
機能的及び構造的な皮膚の順応は、人における出産直後に開始され、皮膚が成熟するにつれて皮膚のバリヤー機能の変化が関与する動的なプロセスである。従って、皮膚の成熟レベルに適合した化粧品製品、即ち活性剤、化粧品原料、及び/又は化粧品処方物、を使用するのが望ましい。
当業者には、本発明には、活性剤、化粧品原料、及び/又は化粧品処方物を容易に単離し、特徴づけることができるという利点があることが明らかである。特に、活性剤の許容差、皮膚透過性及び効率を、本発明の方法で容易に検査することができる。
より正確には、本発明は、これらの試剤が、特定区分の年齢の皮膚表面の成熟段階に適していることを立証することができる。特に、未熟な、又は中程度に成熟した皮膚表面のバリヤー組織/機能を補強又は維持する、又は成熟した皮膚のバリヤー組織/機能を維持する試剤を単離することは重要である。例えば、新生児における皮膚の成熟レベルを大きく改良する試剤を単離することは望ましいが、皮膚表面の成熟を妨げない試剤は、4〜5歳の乳児には好都合な場合がある。
従って、別の態様では、本発明は、皮膚に対して、特に子供の皮膚に対して、及び特に1〜15日の新生児、5/6週間の乳児、6箇月±1箇月の乳児、及び1〜2歳の乳児の皮膚に対して効能を有する活性剤を単離することができる。特に、本発明の方法による皮膚表面の成熟段階の識別は、該皮膚のバリヤー機能を補強又は維持する活性剤の識別を可能にする。
従って、本発明は、化粧品、製薬、食品及び/又は栄養補助組成物の製造用の活性剤を識別するための方法であって、
a)被験者の皮膚細胞の少なくとも一つの試料(A)を採取する工程、
b)活性剤候補を試料(A)と接触させる工程、
c)本発明の方法により、試料(A)の皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
d)比較試料で皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
e)工程c)の発現レベル及び工程d)の発現レベルを比較する工程、及び
f)該活性剤候補が、被験者の皮膚の皮膚-化粧品製薬、食品及び/又は栄養補助組成物を製造するための活性剤であるか、を決定する工程
を含んでなる、方法に関する。
好ましい実施態様では、試料(A)を提供した被験者が子供である。より好ましくは、この被験者が、1〜15日の新生児、5/6週間の乳児、6箇月±1箇月の乳児又は1〜2歳の乳児である。
本発明の比較試料は、活性剤候補とは接触していない試料であり、従って、工程c)の皮膚表面成熟レベル及び工程d)の皮膚表面成熟レベルの間の重要な比較ができる。例えば候補と接触していない試料(A)は、比較用として使用できる。この場合、皮膚表面の成熟は、活性剤候補と接触する前及び接触した後に試料(A)で評価する。
該活性剤が、皮膚表面の成熟レベルを維持又は改良する場合、その候補は、皮膚の化粧品組成物を製造するための活性剤である。
好ましくは、本発明の活性剤は、皮膚成熟の正常なレベルを回復することができる。「正常なレベル」とは、ここでは、被験者として同じ年齢の健康な被験者の人口で一般的に観察される皮膚表面の成熟レベルを意味する。言い換えれば、処置した皮膚の表面が、同じ年齢の健康な被験者の人口で観察されるのと同じ等方性程度を示す。さらに言い換えれば、EMI採点が、同じ年齢の健康な被験者の人口で観察されるのと同じEMI採点である。より好ましくは、処置した皮膚の表面が、同じ年齢の健康な被験者の人口で観察されるのと同じ等方性及びトポグラフィーの程度を示す。さらに言い換えれば、EMI採点及び展開された表面が、同じ年齢の健康な被験者の人口で観察されるのと同じEMI採点及び展開された表面である。
あるいは、本発明の活性剤は、皮膚成熟の改良されたレベルをもたらすことができる。「改良されたレベル」とは、ここでは、被験者として同じ年齢の健康な被験者の人口で一般的に観察される皮膚表面の成熟レベルを意味する。言い換えれば、処置した皮膚の表面は、同じ年齢の健康な被験者の人口で観察される等方性より高い等方性の程度を示す。さらに言い換えれば、EMI採点が、同じ年齢の健康な被験者の人口で観察されるEMI採点より優れている。より好ましくは、処置した皮膚の表面が、同じ年齢の健康な被験者の人口で観察される等方性及びトポグラフィーより、より高い等方性程度及びより展開されたトポグラフィーを示す。さらに言い換えれば、EMI採点及び展開された表面が、同じ年齢の健康な被験者の人口で観察されるEMI採点及び展開された表面より優れている。
別の態様では、本発明は、皮膚用の、特に子供の皮膚用の、より詳しくは、1〜15日の新生児、5/6週間の乳児、6箇月±1箇月の乳児、及び1〜2歳の乳児の皮膚用の、処方物を開発するのに使用することができる原料の単離を可能にする。本発明の処方物は、一般的に特性に関してなされる要求に適合するように、異なった原料を混合することにより、得られる調合品である。本発明の処方物は、化粧品、製薬、食品及び/又は栄養補助に使用することができる。本発明の処方物は、人又は動物において、経口又は局所的投与により使用することができる。
従って、本発明は、許容差及び皮膚の浸透性を増加する原料の識別を可能にする。本発明の方法による皮膚成熟レベルの決定により、原料の識別を可能にするか、又は該成熟を調整しない。
従って、本発明は、化粧品、製薬、食品及び/又は栄養補助処方物の製造に使用できる原料を識別する方法であって、
a)被験者から少なくとも一つの皮膚試料(A)を得る工程、
b)原料候補を試料(A)と接触させる工程、
c)本発明の方法により、試料(A)の皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
d)比較試料の皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
e)工程c)の成熟レベル及び工程d)の成熟レベルを比較する工程、及び
f)該材料が、化粧品、製薬、食品及び/又は栄養補助処方物を製造するための材料候補であるかを決定する工程
を含んでなる、方法に関する。
好ましい実施態様では、試料(A)を提供した被験者が子供である。より好ましくは、被験者は、1〜15日の新生児、5/6週間の乳児、6箇月±1箇月の乳児、又は1〜2歳の乳児である。
本発明の比較試料は、原料候補とは接触していない試料であり、従って、工程c)の膚表面成熟レベル及び工程d)の皮膚表面成熟レベルの間の重要な比較ができる。例えば原料候補と接触していない試料(A)は、比較用として使用できる。この場合、皮膚表面の成熟は、原料候補と接触する前及び接触した後に、試料(A)で評価する。
上で説明したように、本発明の試剤、原料又は処方物が、特定の区分年齢の、皮膚表面の成熟段階に適していることが重要である。従って、好ましい実施態様では、本発明の活性剤、原料、又は化粧品、製薬、食品及び/又は栄養補助処方物は、皮膚の成熟と関連し、それを保護し、又は回復する。
従って、本発明が、化粧品、製薬、食品及び/又は栄養補助処方物に使用できる原料を単離する、及び特徴づけることができるのみならず、すでに製造された該処方物を試験し、被験者の皮膚、特に子供の皮膚に関して、許容差、効率、毒性学及び皮膚浸透性の最適品質を有する原料を識別することもできることは明らかである。特に、当業者は、本発明の方法により皮膚表面の成熟レベルを識別することは、処方物が子供の皮膚に対して使用できるかを決定する上で極めて重大であることを、容易に理解する。
従って、本発明は、皮膚用の化粧品、製薬、食品及び/又は栄養補助処方物を識別する方法であって、
a)被験者の皮膚細胞の、少なくとも一つの試料(A)を得る工程、
b)活性処方物候補を試料(A)と接触させる工程、
c)本発明の方法により、試料(A)の皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
d)比較試料における皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
e)工程c)の成熟レベル及び工程d)の成熟レベルを比較する工程、及び
f)該処方物候補が、化粧品、製薬、食品及び/又は栄養補助処方物であるかを決定する工程
を含んでなる、方法に関する。
好ましい実施態様では、試料(A)を提供する被験者が子供である。より好ましくは、この被験者は、1〜15日の新生児、5/6週間の乳児、6箇月±1箇月の乳児、又は1〜2歳の乳児である。
本発明による比較試料は、処方物候補とは接触していない試料であり、従って、工程c)の皮膚表面成熟レベル及び工程d)の皮膚表面成熟レベルの間の重要な比較ができる。例えば処方物候補と接触していない試料(A)は、比較用として使用できる。この場合、皮膚表面の成熟は、処方物候補と接触する前及び接触した後に、試料(A)で評価する。
別の態様では、本発明は、化粧品、製薬、食品及び/又は栄養補助組成物の許容差を評価する方法であって、
a)被験者の皮膚細胞の、少なくとも一つの試料(A)を得る工程、
b)活性剤候補を試料(A)と接触させる工程、
c)本発明の方法により、試料(A)の皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
d)比較試料における皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
e)工程c)の発現レベル及び工程d)の発現レベルを比較する工程、及び
f)被験者の皮膚の該化粧品、製薬、食品及び/又は栄養補助組成物が、被験者の皮膚により許容されるかを決定する工程
を含んでなる、方法に関する。
好ましい実施態様では、試料(A)を提供する被験者が子供である。より好ましくは、この被験者は、1〜15日の新生児、5/6週間の乳児、6箇月±1箇月の乳児、又は1〜2歳の乳児である。
本発明による比較試料は、活性剤候補とは接触していない試料であり、従って、工程c)の皮膚表面成熟レベル及び工程d)の皮膚表面成熟レベルの間の重要な比較ができる。例えば候補と接触していない試料(A)は、比較用として使用できる。この場合、皮膚表面の成熟は、活性剤候補と接触する前及び接触した後に、試料(A)で評価する。
本発明の別の態様により、皮膚表面の成熟レベルを、皮膚障害を特徴づけるのに使用できる。特に、本発明の該成熟レベルを使用することにより、新生児、乳児、2〜16歳の子供及び/又は成人が罹る皮膚病を特徴づけることができる。
「皮膚病」とは、ここでは、個人の皮膚に影響を及ぼし得る全ての異常な反応を意味する。これらの状態は、皮膚自体(即ち、表皮、真皮及び/又は下皮)、皮膚の細孔、皮膚に付加した汗腺及び脂腺、毛髪又は爪、の両方に影響を及ぼす。
本発明による皮膚病は、傷ついた皮膚又は悪い状態にある皮膚に相当する、損傷の原因となる。傷ついた皮膚には、反応に敏感な皮膚、乾燥した皮膚、日光により、放射線により、低温により、ストレス又は汚染物質により、アレルギー、じんま疹、湿疹により、及び他の形態の皮膚炎、例えばアトピー性皮膚炎、膿痂疹、刺激性皮膚炎、特に椅子又はおむつ皮疹、接触皮膚炎、皮膚及び頭皮(乳痂)の脂漏性皮膚炎、乾癬、Lainer Moussous病、又は外傷又は火傷により損傷を受けた皮膚、がある。従って、皮膚障害は、ヘルペス、血管腫(結節性の、皮下の又はプランズ(plans)を含む)、血管種、乳児のニキビ、青年期のニキビ、魚鱗癬(例えば普通のもの、先天性のもの、層状のものなど)、等の多岐にわたる障害を含む。皮膚障害は、寄生虫、ウイルス、細菌または真菌類の外部感染例により引き起こされる、又は悪化することがある。ここで使用する用語「皮膚障害」は、いぼ、痒疹、疥癬、アタマジラミ、又は真菌類感染も含む。後者は、体内の寄生虫の寄生虫真菌類の増殖により引き起こされる。最も一般的な真菌類感染は、皮膚の酵母過成長により引き起こされる、カンジダ症及びピチロスポルム症を含んでなる。
そのような皮膚障害は、例えば乾燥皮膚の場合のように、皮膚のバリヤー機能に有害な影響を及ぼす可能性がある。そのような影響は、皮膚表面の成熟レベルの変化に変わることがある。
やはり当業者には公知のように、幾つかの一般的な病気が、皮膚に影響を及ぼす症状となって現れることがある。例えば皮膚炎又は皮疹は、非常に多様な病気により引き起こされることが知られている。上に説明したように、皮膚炎は、ウイルス感染、例えば帯状疱疹、真菌類感染、例えば酵母感染、(カンジダアルビカンス)、細菌感染、例えば膿痂疹、及び性的に伝染する感染(STIs)により起こることがある。しかし、より深刻な病気の症状、例えば肝臓病、腎臓病、又はある種の癌、としても起こることがある。皮膚炎は、ある種の医薬品の副作用としても起こる。非常に稀で、深刻な種類の、トキシック エピデルマル ネクロリシシス(TEN)と呼ばれる、一般的に赤色の皮疹は、サルファ剤の服用後に起こり、皮膚が剥がれ、ひどい火傷のような、液体が滴り落ちる又は流れる、大きな区域を残す。
この特別な実施態様により、本発明は、皮膚障害又は一般的な病気が、皮膚表面の成熟に影響を及ぼすか、否かを決定する方法であって、
a)該皮膚障害又は一般的な病気により影響を受けた被験者の細胞の少なくとも一つの皮膚試料(A’)を得る工程、
b)健康な被験者の皮膚細胞の少なくとも一つの比較試料(B)を得る工程、
c)本発明の方法により、試料(A’)の皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
d) 本発明の方法により、工程b)の試料の皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
e)工程a)の成熟レベル及び工程b)の成熟レベルを比較する工程、及び
f)皮膚表面の成熟レベルが、該皮膚障害又は一般的な病気により影響を受けるかを決定する工程
を含んでなる、方法に関する。
好ましい実施態様では、試料(A)を提供する被験者が子供である。より好ましくは、この被験者は、1〜15日の新生児、5/6週間の乳児、6箇月±1箇月の乳児、又は1〜2歳の乳児である。
当業者には、皮膚表面の成熟に対する皮膚障害の影響は、該障害の処置における活性剤を単離するのに直ちに有利であることが明らかである。
従って、本発明は、特定の皮膚障害を処置するための活性剤を識別する方法であって、
a)該皮膚障害により影響を受けた被験者から少なくとも一つの皮膚試料(A’)を得る工程、
b)試剤候補を該試料(A’)と接触させる工程、
c)本発明の方法により、試料(A’)の皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
d)少なくとも一つの比較試料の皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
e)工程c)の成熟レベル及び工程d)の成熟レベルを比較する工程、及び
f)該候補が、皮膚障害を処置するための活性剤であるかを決定する工程
を含んでなる、方法に関する。
好ましい実施態様では、試料(A)を提供する被験者が子供である。より好ましくは、この被験者は、1〜15日の新生児、5/6週間の乳児、6箇月±1箇月の乳児、又は1〜2歳の乳児である。
好ましくは、本発明の活性剤は、皮膚成熟の正常なレベルを回復することができる。「正常なレベル」とは、ここでは、該障害により影響を受けた患者と同じ年齢の健康な被験者の人口で一般的に観察される皮膚表面の成熟レベルを意味する。言い換えれば、処置した皮膚の表面は、同じ年齢の健康な被験者の人口で観察されるのと同じである等方性の程度を示す。さらに言い換えれば、EMI採点が、同じ年齢の健康な被験者の人口で観察されるのと同じEMI採点である。より好ましくは、処置した皮膚の表面が、同じ年齢の健康な被験者の人口で観察されるのと同じ等方性及びトポグラフィーの程度を示す。さらに言い換えれば、EMI採点及び展開された表面が、同じ年齢の健康な被験者の人口で観察されるのと同じEMI採点及び展開された表面である。
あるいは、本発明の活性剤は、皮膚成熟の改良されたレベルをもたらすことができる。「改良されたレベル」とは、ここでは該障害により影響を受ける患者と同じ年齢の健康な被験者の人口で一般的に観察される皮膚表面の成熟レベルを意味する。言い換えれば、処置した皮膚の表面は、同じ年齢の健康な被験者の人口で観察される等方性より高い等方性の程度を示す。さらに言い換えれば、EMI採点が、同じ年齢の健康な被験者の人口で観察されるEMI採点より優れている。より好ましくは、処置した皮膚の表面が、同じ年齢の健康な被験者の人口で観察される等方性及びトポグラフィーの程度より、より高い等方性及びより展開されたトポグラフィーを示す。さらに言い換えれば、EMI採点及び展開された表面が、同じ年齢の健康な被験者の人口で観察されるEMI採点及び展開された表面より優れている。
下記の例は、本発明の範囲及びこの開示の内容を単に代表的しているにすぎない。当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、以下に挙げた例に数多くの変形を工夫し、構築することができる。
図1は、異なった群の角質層のSEM写真である。 図2は、年齢とEMI採点の相関性を示す。 図3は、SEM画像定量の方法論である。 図4は、展開された表面である。 図5は、子供の年齢と、展開された表面の関係である。 図6は、子供の年齢と、補正された展開された表面の関係である。
実験例
接着テープを、6つの年齢群(n=6、各群)新生児(1〜15日)、5週間、6箇月、1〜2歳、及び成人20〜35歳における36名の健康な男性及び女性の志願者で、前腕の手のひらで集めた(表1)。第二に、同じ年齢群、郡毎にn=6、における確認試験で、30名の志願者を、新生児群を除いて分析した。続いて、D-鱗(Squames)に付着した角質細胞を走査型電子顕微鏡法(SEM)により分析した。
SEM写真のプリントアウトに基づき、表面採点を下記のパラメーター、即ち細胞密度、クラスター形成、密着性/細胞形状及び単一細胞の区別可能性、で、倍率30x及び500xで、各パラメーターについて異なった等級付け段階で、展開した(図1、表2)。
我々は、表面等方性の半定量的分析が可能な採点を展開した(表3)。
我々は、年齢増加と採点の相関性を示すことができた(表2)。
非侵襲的に除去した表面角質細胞に基づく、EMI採点は、異なった年齢群における皮膚表面マイクロトポグラフィーを分析する新規な方法を代表する。
我々は、EMI採点値と年齢増加の間の相関性を示すことができた(表4)。これは、皮膚成熟のマーカーを示し、恐らく出産後の皮膚マイクロ解剖学の組織に関連している。
皮膚表面の成熟に関するより詳細な概観を得るために、皮膚表面のトポグラフィーを、各年齢群の人口で評価した。
SEM写真(倍率x1000)を使用し、Zahouani及びVargiolu(「皮膚の測定(Measuring the Skin)」, P. Agache & P. Humbert Eds, Springer, 2004)に記載されているように、展開された表面を計算した。
先ず、第三の次元としてグレーレベルを使用し、2次元画像を3次元画像に変換した(図3)。
次いで、展開された表面(図4)を、下記の等式を使用して計算した。
(ただし、Length:長さ、Width:幅)
得られた値は、ベル形状分布を示し、ピークが約1〜2歳にある(図5)。これは、子供がその年齢に達した時の、皮膚表面の成熟速度の変化を示唆している。
この影響が、皮膚表面の一般的な膨張を単に反映しているだけではなく、皮膚表面トポグラフィーに対する影響を真に示差しているのであり、展開された表面が補正ファクターにより線状になっている。
まず、各年齢群における体表面積を、Mostellerの式(Mosteller, N Engl J Med, 317(17):1098, 1987)により、該年齢群の平均身長及び体重を使用して計算した(表5)。
BSA(m)=([身長(cm)x体重(kg)]/3600)1/2
次いで、全てのBSA値を成人のBSAに対して正規化して補正ファクターを求め、これを使って、展開された表面値を補正した(表6)。補正された展開された表面値は、皮膚表面のトポグラフィーにおける変化を真に反映している。
図6は、補正された展開された表面の増加と年齢の関係を示す。展開の2つの率が明らかに観察されている。1〜2歳までは展開された表面が非常に速く成長し、皮膚表面の大きな成熟を示している(率=0.8579)。1〜2歳を超えた個人では、成熟が遅くなる(率=0.2077)。
展開された表面は、比表面積内の皮膚の組織に相当する。この組織は、隆起及び窪みの「グリッド」として見られる。
従って、この結果は、「グリッド」が非常に速く構築され、個人が1〜2歳に達するまで、ますます緻密になる。この初期段階に続いて、より遅いが、規則的な「グリッド」の構築段階が続く。

Claims (19)

  1. 被験者の皮膚表面が、その組織/機能において成熟しているか、又は未熟であるかを決定する方法であって、
    a)前記被験者の皮膚試料(A)を採取する工程、
    b)適切な尺度で前記皮膚試料を採点し、その際、前記適切な尺度が、細胞密度、細胞クラスター、密着性/細胞形状、及び単一細胞の区別可能性である4パラメーターに基づく工程
    を含んでなる、方法。
  2. 前記尺度が、0〜12の尺度であり、0の採点が、強い異方性を示し、12の採点が、良好な等方性を示す、請求項1に記載の方法。
  3. 前記パラメーターが、光学顕微鏡法、例えば従来の光顕微鏡法、蛍光顕微鏡法、共焦点/多光子顕微鏡法及び超解像蛍光顕微鏡法、走査型トンネル顕微鏡法(STM)を含む走査プローブ顕微鏡法、原子間力顕微鏡法(AFM)、近視野操作型光学顕微鏡法、その他、及び電子顕微鏡法は、例えば透過電子顕微鏡法(TEM)、走査透過電子顕微鏡法(STEM)、収束イオンビーム顕微鏡法(FIB)及び走査型電子顕微鏡(SEM)を含んでなる群から選択された顕微鏡法技術により決定される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記パラメーターが、電子顕微鏡法により決定される、請求項3に記載の方法。
  5. 前記パラメーターが、走査型電子顕微鏡法により決定される、請求項4に記載の方法。
  6. 前記皮膚表面の起伏を評価する工程をさらに含んでなる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記評価が、前記皮膚試料の展開された表面の決定を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記評価が、前記被験者の体表面積(BSA)を決定する工程をさらに含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記評価が、前記被験者の前記BSAと、成人人口における平均BSA値との間の比を決定する工程、及び工程b)の前記展開された皮膚試料に前記比を乗じることにより、前記皮膚資料の補正された展開された皮膚表面を決定する工程をさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記皮膚試料が、前記皮膚表面をストリッピングすることにより採取される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 皮膚−化粧用製薬、食品及び/又は栄養補助組成物の製造用の活性剤を識別するための方法であって、
    a)被験者の皮膚細胞の少なくとも一つの試料(A)を採取する工程、
    b)活性剤候補を前記試料(A)と接触させる工程、
    c)請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法により、前記試料(A)の皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
    d) 請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法により、比較試料における皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
    e)工程c)の成熟レベル及び工程d)の成熟レベルを比較する工程、及び
    f)前記活性剤候補が、前記皮膚の皮膚-化粧用製薬、食品及び/又は栄養補助組成物を製造するための活性剤であるか、を決定する工程
    を含んでなる、方法。
  12. 化粧品、製薬、食品及び/又は栄養補助処方物の製造用の原料を識別する方法であって、
    a)被験者から少なくとも一つの皮膚試料(A)を得る工程、
    b)原料候補を前記試料(A)と接触させる工程、
    c)請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法により、前記試料(A)の皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
    d)請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法により、比較試料の皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
    e)工程c)の前記成熟レベル及び工程d)の前記成熟レベルを比較する工程、及び
    f)前記材料が、化粧品、製薬、食品及び/又は栄養補助処方物を製造するための材料候補であるかを決定する工程
    を含んでなる、方法。
  13. 皮膚用の化粧品、製薬、食品及び/又は栄養補助処方物を識別する方法であって、
    a)被験者の皮膚細胞の、少なくとも一つの試料(A)を得る工程、
    b)活性処方物候補を前記試料(A)と接触させる工程、
    c)請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法により、前記試料(A)の皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
    d)請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法により、皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
    e)工程c)の前記成熟レベル及び工程d)の前記成熟レベルを比較する工程、及び
    f)前記処方物候補が、化粧品、製薬、食品及び/又は栄養補助処方物であるかを決定する工程
    を含んでなる、方法。
  14. 前記試剤、材料又は処方物が、前記皮膚の成熟を伴う、保護する、又は回復する、請求項11〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 化粧品、製薬、食品及び/又は栄養補助組成物の許容差を評価する方法であって、
    a)被験者の皮膚細胞の、少なくとも一つの試料(A)を得る工程、
    b)活性剤候補を前記試料(A)と接触させる工程、
    c)本発明の方法により、前記試料(A)の皮膚表面の前記成熟レベルを決定する工程、
    d)比較試料における皮膚表面の前記成熟レベルを決定する工程、
    e)工程c)の発現レベル及び工程d)の発現レベルを比較する工程、及び
    f)被験者の皮膚の前記化粧品、製薬、食品及び/又は栄養補助組成物が、被験者の前記皮膚により許容されるかを決定する工程
    を含んでなる、方法。
  16. 皮膚障害が、皮膚表面の成熟に影響を及ぼすかを決定する方法であって、
    a)前記皮膚障害により影響を受けた被験者の細胞の、少なくとも一つの皮膚試料(A’)を得る工程、
    b)健康な被験者の皮膚細胞の、少なくとも一つの比較試料(B)を得る工程、
    c)請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法により、前記試料(A’)の皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
    d)請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法により、工程b)の前記試料の皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
    e)工程a)の前記成熟レベル及び工程b)の前記成熟レベルを比較する工程、及び
    f)前記皮膚表面の前記成熟レベルが、前記皮膚障害により影響を受けるかを決定する工程
    を含んでなる、方法。
  17. 特定の皮膚障害を処置するための活性剤を識別する方法であって、
    a)前記皮膚障害により影響を受けた被験者から少なくとも一つの皮膚試料(A’)を得る工程、
    b)試剤候補を前記試料(A’)と接触させる工程、
    c)請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法により、前記試料(A’)の皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
    d)請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法により、少なくとも一つの比較試料の皮膚表面の成熟レベルを決定する工程、
    e)工程c)の前記成熟レベル及び工程d)の前記成熟レベルを比較する工程、及び
    f)前記候補が、皮膚障害を処置するための活性剤であるかを決定する工程
    を含んでなる、方法。
  18. 工程a)の前記被験者が子供である、請求項11〜17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記被験者が、1〜15日の新生児、5/6週間の乳児、6箇月±1箇月の乳児、及び1〜2歳の乳児、又は18歳までの乳児である、請求項18に記載の方法。
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