JP2015525700A - 機械車台用の遊動輪 - Google Patents

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Abstract

機械車台用の遊動輪(28)は、ハブ(192)を備える。前記遊動輪は、前記ハブから径方向外側に延設された本体部(194)を備えてもよく、前記本体部は、略平面的な第1側面(198)と、前記略平面的な第1側面と反対側の略平面的な第2側面(198)とを有する単一の硬質円盤を有してもよい。

Description

本開示は可動機械に係り、特に可動機械用の無限軌道車台に係る。
可動機械は、多くの場合、機械の走行に伴って地面に沿って移動する無限軌道車台を有する。例えば、トラクターや掘削機等の土工機械の多くは、このような車台を有することもある。既知の車台設計によると、多くの部品が複雑な幾何学設計を有しており、製造コストが非常に高くなる。図1A〜図1Cは、特定の車台構成要素及びそれらの複雑な設計の例を示している。
図1Aは、車台のエンドレストラックの可撓性骨格として機能する従来のリンクアセンブリ400の一部を示している。リンクアセンブリ400は、 横方向に離間して枢動接合部403で互いに連結されて対をなす、複数のリンク401を備える。各リンク401は、側面402を有する。さらに、各リンク401は、作動中に車台のローラ(図示せず)が載せられるローラレール405を備える。リンク401のローラレール405は、ともに、リンクアセンブリ400の2つのローラレール407を形成する。
図1Aに示すとおり、リンク401は複雑な形状を有している。リンク401の側面402は、曲線と凹凸とを含む複雑な輪郭を有している。さらに、各リンクのローラレール405は、中間に幅広部分を有し、端部に横方向にオフセットされる幅狭部分を有する。各枢動接合部403において、連結された2つのリンク401のローラレール405における横方向にオフセットされる幅狭部分は、互いに隣り合って据え付けられ、ともに、各リンク401のローラレール406の中央部の幅と略同一の幅の軸受面を提供する。これにより、リンクアセンブリ400の各ローラレール407全体に略一定の幅を与える。またこれにより、各ローラレール407が確実に略連続的な直線状の外側案内面412を成すようにし、ここにローラの外側案内フランジが略連続的に係合した状態で維持できるようにする。
リンク401は、ローラレール405の反対側において、トラックシュー(図示せず)をリンクに取り付けるための機構を備える。各リンクは、その側面に窓部406を備える。各リンク401は、各窓部406の下方に、ボルトを受容する孔部409と、ボルトを固定するためのナットを受容するナット着座部408とを有する。トラックシューを各リンク401に固定するため、トラックシューが孔部409下方のリンクの側面に接触して載置されてもよく、ボルトがトラックシューの孔部及び孔部409に挿入されてもよく、ナットがナット着座部408に接触してボルトに固定されてもよい。
図1B及び図1Cは、従来の車台用遊動輪414を示している。リンク401と同様に、遊動輪414は複雑な設計を有する。図1Bは遊動輪414の斜視図であり、図1Cは遊動輪414の回転軸を通る断面図である。遊動輪414は、ハブ416と本体部418とを備える。ハブ416は、中間で互いに溶接された2片からなる。本体部418は、その内部に空間420を有する中空である。本体部418は、側面プレート422とリム424とを備える。側面プレート422は、ハブ416に溶接された載頭円錐形の円盤である。側面プレート422は、ハブ416から径方向外側に延出するにつれて互いから離間するように延設される。リム424は、ウェブ422の径方向外側部分の周囲に延設される輪形状物であってもよい。リム424は、ウェブ422の径方向外側部分に溶接されてもよい。リム424は、一対の溝状肩部428を両側に持つ中央フランジ426を備えてもよい。溝状肩部428は、中央フランジ426の外面の径方向内側に配されてもよい。作動中、中央フランジ426はリンク401の間に据えられてもよく、溝状肩部428はリンクアセンブリ400のローラレール407上に載せられてもよい。
図1A〜図1Cに示すような幾何学的に複雑な設計により、いくつかの適用例において特に重要となる効果をもたらすようにしてもよい。しかしながら、このように込み入った設計はまた、特定の難点を有することもある。例えば、図1A〜図1Cに示すような構成要素を製造するのは高価で望ましくないこともある。オフセットされるローラレール405やその他の複雑な幾何学的特徴部を備えたリンク401を製造するには、鍛造や鋳造等の高価なプロセスを含むこともある。遊動輪414のウェブ422やリム424の複雑な形状を製造するにも、鍛造やその他の形成プロセス等の高価なプロセスを含む。これらの高価な製造プロセスはすべて、車台のコスト増を招き、望ましくない。開示の実施形態は、このような問題を解決するのに役立てられてもよい。
本開示の一実施形態は、機械車台用の遊動輪に係る。前記遊動輪は、ハブを備えてもよい。前記遊動輪は、前記ハブから径方向外側に延設された本体部を備えてもよく、前記本体部は、略平面的な第1側面と、前記略平面的な第1側面と反対側の略平面的な第2側面とを有する単一の硬質円盤を有してもよい。
本開示の他の実施形態は、機械車台用の遊動輪に係る。前記遊動輪は、ハブを備えてもよい。前記遊動輪はまた、前記ハブから径方向外側に延設された本体部を備えてもよい。前記本体部は、第1側面と、前記第1側面と反対側の第2側面と、窪んだ溝状肩部を設けることなく、中央ねじ面を有する径方向外面とを有してもよい。
本開示のさらに他の実施形態は、機械用車台の遊動輪に係る。前記遊動輪は、ハブを備えてもよい。前記遊動輪はまた、前記ハブから径方向外側に延設された本体部を備えてもよい。前記本体部は、略平面的な第1側面と、前記略平面的な第1側面と反対側の略平面的な第2側面とを有する単一の硬質円盤を備えてもよく、前記略平面的な第2側面は、前記第1側面と略平行に延設置され、略円筒形の外側ねじ面が前記第1側面から前記第2側面まで延設されてもよい。
従来のトラックリンクアセンブリの斜視図である。 従来の遊動輪の斜視図である。 従来の遊動輪の断面図である。 本開示に係る車台を備えた機械の側面図である。 本開示に係る車台システムの側面図である。 図3Aに示した車台システムの斜視図である。 本開示に係るトラックリンクアセンブリの一部を示す斜視図である。 図4Aに示したトラックリンクアセンブリの横方向断面図である。 図4Bの一部を示す拡大図である。 本開示に係る1つのトラックリンクを一方側から見た斜視図である。 図4Dのトラックリンクを他の側から見た斜視図である。 図4Dに示した一方側から見た図4Dのトラックリンクの側面図である。 図4Eに示した他の側から見た図4Dのトラックリンクの側面図である。 図4Dのトラックリンクの長手方向断面図である。 1つの取付穴を通る、図4Dのトラックリンクの横方向断面図である。 他の取付穴を通る、図4Dのトラックリンクの横方向断面図である。 本開示に係る他のトラックリンクを一方側から見た斜視図である。 図4Kのトラックリンクを他の側から見た斜視図である。 図4Kに示した一方側から見た図4Kのトラックリンクの側面図である。 図4Lに示した他の側から見た図4Kのトラックリンクの側面図である。 図4Kのトラックリンクの長手方向断面図である。 1つの取付穴を通る、図4Kのトラックリンクの横方向断面図である。 他の取付穴を通る、図4Kのトラックリンクの横方向断面図である。 本開示に係る1つのトラックシューを一方側から見た斜視図である。 図5Aのトラックシューを他の側から見た斜視図である。 本開示に係る他のトラックシューを一方側から見た斜視図である。 図5Cのトラックシューを他の側から見た斜視図である。 トラックシューを取り付けた本開示に係るトラックリンクアセンブリの一部を一方側から見た斜視図である。 トラックシューを取り付けた本開示に係るトラックリンクアセンブリの一部を他の側から見た斜視図である。 図6Aに示したアセンブリの内側トラックリンクを通る長手方向断面図である。 図6Aに示したアセンブリの外側トラックリンクを通る長手方向断面図である。 本開示に係る1つのトラックローラの斜視図である。 本開示に係る他のトラックローラの斜視図である。 図7Aのトラックローラの回転軸を通る断面図である。 図7Bのトラックローラの回転軸を通る断面図である。 本開示に係るトラックリンクアセンブリとシューとに係合したトラックローラの第1斜視図である。 本開示に係るトラックリンクアセンブリとシューとに係合したトラックローラの第2斜視図である。 本開示に係るトラックリンクアセンブリとシューとに係合したトラックローラの端面図である。 本開示に係るトラックリンクアセンブリとシューとに係合したトラックローラの側面図である。 本開示に係る遊動輪の一実施形態の側面図である。 図9Aの遊動輪の斜視図である。 図9Aの遊動輪の回転軸を通る断面図である。 本開示に係るトラックリンクアセンブリとシューとに係合した図9Aの遊動輪の斜視図である。 本開示に係るトラックリンクアセンブリとシューとに係合した図9Aの遊動輪の断面図である。 本開示に係るトラックリンクアセンブリとシューとに係合した図9Aの遊動輪の切断斜視図である。 本開示に係る遊動輪の他の実施形態の斜視図である。 図11Aの遊動輪の側面図である。 図11Aの遊動輪の端面図である。 図11Aの遊動輪の回転軸を通る断面図である。 本開示に係るトラックリンクアセンブリとシューとに係合した図11Aの遊動輪の断面図である。 本開示に係るトラックリンクアセンブリの他の実施形態の部分斜視図である。 図12Aの実施形態の1つのトラックリンクを一方側から見た斜視図である。 図12Bのトラックリンクを他の側から見た斜視図である。 図12Bのトラックリンクを図12Bの側から見た側面図である。 図12Bのトラックリンクを図12Cの側から見た側面図である。 図12Bのトラックリンクの上面図である。 図12Aのトラックリンクの他の1つを一方側から見た斜視図である。 図12Gのトラックリンクを他の側から見た斜視図である。 図12Gのトラックリンクを図12Gの側から見た側面図である。 図12Gのトラックリンクを図12Hの側から見た側面図である。 図12Gのトラックリンクの上面図である。 本開示の一実施形態に係る傾斜面に搭載されたキャリア滑材の斜視図である。 車台システムに組み付けられた図13Aのキャリア滑材の側面図である。 車台システムに組み付けられた図13Aのキャリア滑材の端面図である。
図2は、本開示に係る車台システム14を有するシャーシ12を備えたマシン10を示している。マシン10は、無限軌道車台システム14を備えたいかなるタイプのマシンであってもよい。図2に示す例において、マシン10は、シャーシ12から枢動可能に支持された上部構造16を有する掘削機である。本実施形態において、マシン10には、採掘用に取り付けられた掘削用バケット20を有してもよい実装18が含まれてもよい。あるいはマシン10は、その他のタイプのマシンであってもよく、例えば無限軌道型トラクターであってもよいが、これに限定されるものでない。
車台14は、地面、道路、及び/又はその他のタイプの地形からマシン10を支持し、また地面、道路、及び/又はその他のタイプの地形に沿ってマシン10を移動させてもよい。図3A及び図3Bに最もよく示されているとおり、車台14は、トラックローラフレーム22と、トラックローラフレーム22に連結された種々の案内要素と、案内要素に係合するエンドレストラック24とを備えてもよい。図3A及び図3Bに示す実施形態において、車台14の案内要素は、駆動スプロケット26と、遊動輪28と、ローラ30と、ローラ31と、ローラ32と、ローラ33と、ローラ34と、ローラ35と、ローラ36と、トラック案内部38と、トラック案内部40と、トラック案内部41と、トラック案内部42と、キャリア44と、キャリア46とを備える。
トラック24は、トラック24の可撓性骨格を形成するリンクアセンブリ48と、リンクアセンブリ48に固定された複数のシュー56及び58を備えてもよい。リンクアセンブリ48は、枢動接合部54にて互いに連結された複数のリンク50及び52を備えてもよい。図3A及び図3Bにおいて、リンクアセンブリ48のリンク50及び52の半分のみを見ることができる。同図において見ることのできる各リンク50に関して、リンクアセンブリ48は、横方向に離間した対応のリンク50を備える。同様に、同図において見ることのできる各リンク52に関して、リンクアセンブリ48は、横方向に離間した対応のリンク52を備える。このリンク50とリンク52とのペア化については、後に詳述する。リンクアセンブリ48は、駆動スプロケット26と、ローラ30〜36と、遊動輪28と、キャリア44及び46との周辺のエンドレスチェーン内に延設されてもよい。シュー56及び58は、リンクアセンブリ48の外周に固定されてもよい。例えば、トラック24は、横方向に離間した各対のリンク50の外側縁部に取り付けられた1つのシュー56と、横方向に離間した各対のリンク52の外側縁部に取り付けられた1つのシュー58とを備えてもよい。
ローラ30〜36とトラック案内部38及び40は、トラック24の下方部分を案内してもよい。ローラ30〜36は各々、トラックローラフレーム22の下方に吊り下げられてもよい。例えば、各ローラ30〜36は、トラックローラフレーム22から吊り下げられた車軸60〜66上に回転可能に支持されてもよい。ローラ30〜36の下方側は、リンクアセンブリ48によって形成されたエンドレスチェーンの下方部分において、リンク50及び52に載せられてリンク50及び52を案内してもよい。トラック案内部38及び40はまた、トラックローラフレーム22から吊り下げられてもよい。トラック案内部38及び40は、リンクアセンブリ48によって形成されたエンドレスチェーンの下方部分において、リンク50及び52の側面に隣接して延設されてもよく、これによってリンクアセンブリ48のこの部分をさらに案内するようにしてもよい。
キャリア44及び46は、トラック24の上方部分を案内してもよい。このようにするには、キャリア44及び46は、トラックローラフレーム22から上方に延設されて、エンドレスチェーンの上方部分にてリンクアセンブリ48の一部に係合してもよい。キャリア44及び46は、種々の構成を有してもよい。図3Aに示すとおり、いくつかの実施形態において、キャリア44及び46は、リンクアセンブリ48を載せる滑材であってもよい。後に詳述するとおり、いくつかの実施形態において、キャリア44及び46は、キャリア44及び46がリンクアセンブリ48の案内に役立てられるように、リンクアセンブリ48のブッシング68に係合してもよい。キャリア44及び46は、滑材への追加又はその代替として、リンクアセンブリ48を載せるローラを備えてもよい。
駆動スプロケット26及び遊動輪28は、トラック24の端部を案内してもよい。駆動スプロケット26及び遊動輪28は、トラックローラフレーム22の両側の端部から吊り下げられてもよい。リンクアセンブリ48によって形成されたエンドレスチェーンの端部は、駆動スプロケット26及び遊動輪28の周囲を覆ってもよい。駆動スプロケット26の1つ又は複数の部分は、横方向に離間した複数対のリンク50と横方向に離間した複数対のリンク52との間の空間に向かって突出してもよい。後に詳述するとおり、遊動輪28の1つ又は複数の部分もまた、横方向に離間した複数対のリンク50と横方向に離間した複数対のリンク52との間の空間に向かって突出してもよい。駆動スプロケット26及び遊動輪28は、横方向の軸周りに回転することで、リンクアセンブリ48によって形成されたエンドレスチェーンの下方部分と上方部分との間の略半円形の通路を通ってリンクアセンブリ48の端部を案内するようにしてもよい。さらにスプロケット26及び遊動輪28は、横方向に離間した複数対のリンク50及び52の間の空間に向かって延出しているので、リンクアセンブリ48を横方向に案内してもよい。スプロケット26は、外部電源(図示せず)によって回転されることにより、リンクアセンブリ48の一端を最上伸張部と最下伸張部との間で移動させてもよい。リンクアセンブリ48は、スプロケット26によって駆動されることで、遊動輪28及びローラ30〜36を順にそれらの回転軸周りに回転させてもよい。図3A及び3Bに示すとおり、駆動スプロケット26は、遊動輪28と略同一の高さで、地面に隣接して位置づけられてもよい。あるいはいくつかの実施形態において、駆動スプロケット26は、遊動輪28に比して非常に高い高さで、地面よりかなり上方に上昇させられてもよい。例えば、駆動スプロケット26は、トラックローラフレーム22の上方に位置づけられてもよい。
トラック案内部41及びトラック案内部42は、遊動輪28に隣接したトラック24の端部の案内に役立てられてもよい。トラック24がローラ30〜36より離間しなければならない場合、トラック案内部41及び42は、トラック24がローラ30〜36との適正な係合状態に復帰するのに役立てられてもよい。トラック案内部41は、遊動輪28に隣接したリンクアセンブリ48の近傍において、下方に延設されてもよい。トラック案内部42は、リンク50及び52が遊動輪28の周囲に延設されるのに合わせて、リンク50及び52の側面に隣接したトラックローラフレーム22から延設されてもよい。そこでトラック案内部41及び42は、リンクアセンブリ48が遊動輪28の周囲に延設されるのに合わせて、リンクアセンブリ48を横方向に適正に配列された状態に維持するのに役立てられてもよい。
図4A〜図4Qは、リンクアセンブリ48とそのリンク50及び52の構築に関してさらに詳細を示している。図4A〜図4Cは、リンクアセンブリ48を部分的に示している。図4D〜図4Jは、リンク50の1つを種々の方向から示している。図4K〜図4Qは、リンク52の1つを種々の方向から示している。
図4Aに示すとおり、リンクアセンブリ48は、横方向に離間した複数対のリンク52と交互に配置された、横方向に離間した複数対のリンク50を備えてもよい。リンク50は、横方向においてリンク52同士の間に位置づけられてもよい。そこで、各対のリンク52同士の横方向の空間は、各対のリンク50同士の横方向の空間に比して大きくてもよい。したがってリンク50は、内側リンクと見做されてもよく、リンク52は外側リンクと見做されてもよい。
上述のとおり、リンク50及び52は、枢動接合部54にて互いに連結されてもよい。各枢動接合部54における連結は、ブッシング68及びピン70によって達成されてもよい。各内側リンク50は、長手方向に離間した一対の貫通孔72を備えてもよい。各貫通孔72は、ブッシング68を受容してもよい。いくつかの実施形態において、1つの内側リンク50は、2つのブッシング68の端部に圧着される貫通孔72を有してもよく、他の1つの内側リンク50は同一のブッシング68の端部に圧着される貫通孔72を有してもよい。これにより、横方向に離間した関係にある2つの内側リンク50を、ブッシング68上で互いに固定してもよい。貫通孔72とブッシング68との間の圧着を可能にするため、内側リンク50の貫通孔72の少なくとも一部は、ブッシング68の外側の嵌め合せ部分より僅かに小さい直径を有してもよい。いくつかの実施形態において、各ブッシング68の端部は、内側リンク50の貫通孔72から僅かに突出してもよい。あるいは、ブッシング68の端部は、内側リンク50の貫通孔72の端部と同一平面上にあってもよく、また内側リンク50の貫通孔72の端部より内側に凹んでいてもよい。
各ブッシング68は、それ自身が、貫通孔74を有していてもよい。ピン70のうちの1つは、各ブッシング68の貫通孔74に挿入されてもよい。各ピン70は各ブッシング68に比して長くてもよく、各ピン70の端部がピン70を受容するブッシング68の端部を越えて突出してもよい。各ブッシング68の貫通孔74及び各ピン70は、各ピン70がブッシング68の貫通孔74内で比較的自在に回転することができるように構成されてもよい。例えば、各ピン70は、この自在な回転を可能にするために、ピン70と貫通孔74との間に十分な空隙ができるように、貫通孔74の内径に比して十分に小さい外径を有してもよい。
各外側リンク52は、ブッシング68及びピン70の内側リンク50から突出した部分に合致する機構を備えてもよい。例えば、図4C、図4K、及び図4Lに最もよく示すとおり、各外側リンク52は、一対の開口76を備えてもよい。各開口76は、ピン70の端部を受容するピン穴78と、1つのブッシング68の端部に合致する座ぐり穴80とを備えてもよい。各座ぐり穴80は、座ぐり穴80とブッシング68の端部との間に空隙ができるようなサイズを有することによって、ブッシング68と外側リンク52とが互いにピン70及びブッシング68の軸周りに回転するようにしてもよい。いくつかの実施形態において、ピン穴78は、ピン70の端部を圧着するサイズを有してもよい。
図4B及び図4Cに最もよく示すとおり、各外側リンク52は、内側に面した対応の座ぐり穴80とともに、1つのピン70の端部に圧着される各ピン穴78を有してもよい。これにより、横方向に離間した複数対の内側リンク50の長手方向端部が横方向に離間した複数対の外側リンク52の長手方向端部に挟まれて連結された状態で、横方向に離間した外側リンク52の対をピン70の端部上に固定してもよい。外側リンク52をピン70に固定し、内側リンク50をブッシング68に固定した状態で、ピン70がブッシング68内を枢動することにより、外側リンク52とピン70とが内側リンク50とブッシング68とに対して枢動できるようにしてもよい。
リンクアセンブリ48を組み付けた状態において、各座ぐり穴80は、1つのブッシング68の端部と合致してもよい。ブッシング68の端部が内側リンク50から突出する実施形態において、各ブッシング68の端部は、部分的に対応の座ぐり穴80内に延設されてもよい。
リンクアセンブリ48はまた、枢動接合部54に収容される油又はグリース等の潤滑剤を有してもよい。例えば、潤滑剤は、ピン70とブッシング68との間の空間内に収容されてもよい。図4Cに最もよく示すとおり、この潤滑剤が枢動接合部54から漏れ出すのを防ぐために、リンクアセンブリ48は、各外側リンク52の各座ぐり穴80にシール82を備えてもよい。図4Cに示すとおり、シール82は、ブッシング68の端面と座ぐり穴80内部の対向面とを係合することにより、潤滑油がこれら2つの面の間の枢動接合部54から逃げ出すことを防ぎ、且つ、岩屑がこれら2つの面の間の枢動接合部54に入り込むことを防ぐ座金シールであってもよい。あるいは、シール82は、枢動接合部54内に潤滑剤を封じ込めて岩屑から枢動接合部54を保護するような、他のいかなる好適な構成を有していてもよい。
内側リンク50は、種々の構成を有していてもよい。図4D〜図4Jに示すとおり、いくつかの実施形態において、内側リンク50は、略平面的な側面90及び92を備える一体構造を有してもよい。側面90及び92はまた、互いに略並行であってもよい。内側リンク50の本体部は、例えば、貫通孔72と外周94とを備えた平らな金属板から成ってもよい。したがって、内側リンク50の側面90及び92から、図1Aに示すリンク401の側面402上の突出、窪み、及びその他の複雑な幾何学的特徴を省略してもよい。側面90及び92は、単一平面的であってもよい。また内側リンク50から、図1Aに示すリンクの窓部406及びナット着座部408を省略してもよい。窓部406及び408を省略することにより、内側リンク50の強度を向上する傾向もある。しかしながら、内側リンク50の構成は、図示の例に限定されるものでない。いくつかの実施形態において、内側リンク50は窓部を有してもよい。このような実施形態において、ナット着座部を備えてもよく、また省略してもよい。
内側リンク50の外周94は、種々の形状を有してもよい。いくつかの実施形態において、外周94は、その最上部側にローラレール96を有し、その最下部側にシュー面98を有してもよい。いくつかの実施形態において、ローラレール96の縁部は、略一直線状であって、互いに略平行であってもよい。同様に、シュー面98の縁部は、略一直線状であって、互いに略平行であってもよい。いくつかの実施形態において、ローラレール96及びシュー面98は略平面的であってもよい。あるいは、ローラレール96及び/又はシュー面98は、他の形状を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態において、ローラレール96は、内側リンク50の長手方向中央部に向かって延出するにつれて、シュー面98から離れるアーチ形状を有してもよい。さらに、シュー面98には、1つ又は複数のアーチ形状及び/又は突起が含まれてもよい。後述するとおり、シュー56は、内面142に起伏163を備えてもよい。内側リンク50は、シュー面98上に、起伏163内に向かって延設されて内側リンク50とシュー56とを適正な相対位置に保持するのに役立てられる1つ又は複数の突起を備えてもよい。いくつかの実施形態において、シュー面98上のこのような突起は、起伏163と略同一の形状を有してもよい。ローラレール96の長手方向端部に隣接して、外周94は、シュー面98に向かって湾曲及び/又は傾斜していてもよい。同様に、外周94は、シュー面98の長手方向端部に隣接して、ローラレール96に向かって湾曲及び/又は傾斜していてもよい。
内側リンク50は、シュー56を内側リンク50に固定するトラックシュー搭載構造を備えてもよい。内側リンク50内に窓部又はナット着座部を備えない場合、トラックシュー搭載構造は種々の形態を採ってもよい。いくつかの実施形態において、トラックシュー搭載構造は、シュー面98からローラレール96に向かう内側リンク50の本体部内へと延設された取付穴を備えてもよい。例えば、図4H〜図4Jの断面図に示すとおり、内側リンク50は、取付穴100と取付穴102とを備えてもよい。図4Hは、取付穴100及び102を通る内側リンク50の長手方向断面図を示している。図4I及び図4Jは各々、取付穴100及び102の1つを通る内側リンク50の横方向断面図を示している。取付穴100は、シュー面98に開放端112を有し、内側リンク50の本体部内に閉鎖端114を有してもよい。同様に、取付穴102は、シュー面98に開放端116を有し、内側リンク50の本体内に閉鎖端118を有してもよい。
取付穴100及び102は、ねじ切り部104及び106とねじ無し座ぐり穴108及び110を備えてもよい。座ぐり穴108及び110は、シュー面98の取付穴100及び102のねじ切り部104及び106と開放端112及び116との間に配されてもよい。後に詳述するとおり、座ぐり穴108及び110を備えることにより、シュー56を内側リンク50に搭載するために使用されるハードウェアにおいて、ボルトの伸張量を容易に比較的多い量に増加させるようにしてもよい。これにより、シュー56が内側リンク50へ確実に連結された状態に維持されるように役立てられてもよい。ねじ切り部104及び106と座ぐり穴108及び110は、種々の構成を有してもよい。ねじ切り部104及び106は、直径120及び122を有してもよく、座ぐり穴108及び110は直径124及び126を有してもよい。座ぐり穴108及び110の直径124及び126をねじ切り部104及び106の直径に比して大きくすることにより、ボルトのねじがねじ切り部104及び106へ至るまで、座ぐり穴108及び110を自在に通過するようにしてもよい。ねじ切り部104及び106は、長さ128及び130を有してもよく、座ぐり穴108及び110は、長さ132及び134を有してもよい。長さ128、130、132、及び134については、後に詳述する。
取付穴100及び102は、リンク50内において、種々の横方向位置及び長手方向位置に位置づけられてもよい。図4Hに示すとおり、いくつかの実施形態において、取付穴100及び102は、リンク50の長手方向中央から等距離に位置づけられてもよい。図4I及び図4Jに示すとおり、いくつかの実施形態において、取付穴100及び102は各々、リンク50の側面90及び92の間において横方向中央部に位置決めされてもよい。取付穴100及び102の横方向位置及び長手方向位置は、図示の例に限定されるものでない。取付穴100及び102の一方又は双方は、図示の位置とは異なる横方向位置及び/又は長手方向位置に位置づけられてもよい。
内側リンク50の本体部の外側寸法は、種々の考慮に基づき、種々の値を採ってもよい。図4F〜図4Jに示すとおり、内側リンク50は、長さ136と、高さ138と、幅140を有してもよい。長さ136は、主として、貫通孔72間の所望の距離と、好適な構造的一体性を提供するのに必要な端部と貫通孔72との間の物質の量とに基づいて決定されてもよい。同様に、高さ138は、主として、貫通孔72のサイズと、好適な構造的一体性と磨耗寿命とを提供するのに必要な貫通孔72の上下の物質の量とに基づいて決定されてもよい。
図4I及び図4Jを参照すると最も理解しやすいが、いくつかの実施形態において、内側リンク50の幅140は、部分的に、取付穴100及び102のねじ切り部104及び106と側面90及び92との間の内側リンク50の部分の構造的一体性に関する考慮に基づいて決定されてもよい。内側リンク50の幅140は、設置されるボルトによってねじ切り部104及び106に付与される負荷に耐え得るのに十分な物質を確保するような値を採ってもよい。例えば、幅140は、ねじ切り部104及び106の直径120及び122の少なくとも約11/4倍の値を採ってもよい。いくつかの実施形態において、幅140は、ねじ切り部104及び106の直径120及び122の少なくとも約11/2倍の値を採ってもよい。
後述するとおり、いくつかの実施形態において、ねじ切り締結部以外の機構が、シュー56を内側リンク50に搭載するために使用されてもよい。例えば、いくつかの実施形態において、シュー56は、内側リンク50に溶接されてもよい。このような実施形態において、内側リンク50からは取付穴100及び102が省略されてもよい。これにより、内側リンク50は取付穴100及び102を収容するのに十分な幅を有する必要がなくなるため、内側リンク50の幅140を狭くしてもよい。
図4K〜図4Qは、外側リンク52を詳細に示している。外側リンク52は、内側リンク50と同様の構成を有していてもよい。いくつかの実施形態において、外側リンク52は、開口76が貫通孔72と異なってもよいことを除いて、内側リンク50と略同一であってもよい。このような実施形態において、形状、サイズ、及び取付穴100及び102を含む内側リンク50の上述の特性は、開口72の特性を除いて、外側リンク52にも備えられてもよい。
上述のとおり、外側リンク52の各開口76は、ピン穴78と座ぐり穴80とを備えてもよい。各座ぐり穴80は、シール82を収容するのに好適ないかなる寸法を有していてもよい。図4Cに示すとおり、座ぐり穴80は長さ84を有してもよく、ピン穴78は長さ86を有してもよく、長さ84と長さ86との合計が、外側リンク52の幅140に等しくてもよい。座ぐり穴80がシール82を完全に収容して対応のブッシング68の端部の少なくとも一部を受容するのに十分な長さを有することにより、特定の効果をもたらすようにしてもよい。例えば、これにより、潤滑剤が枢動接合部54から逃れたり、あるいは岩屑が枢動接合部54に侵入したりする際に越えなければならない迷路を表面に作成するようにしてもよい。一方、座ぐり穴80を比較的短くすることにより、比較的長いピン穴78を設けるようにしてもよい。これにより、ピン70とピン穴78との間に比較的大きな摩擦を生じることで、ピン70と外側リンク52との間の係合を比較的強固なものとしてもよい。座ぐり穴80の長さ84をシール82の使用中の長さに比して僅かに長くすることにより、図示の実施形態では、これら双方の効果を得ることができる。座ぐり穴80は、例えば、シール82の使用中の長さの約1〜5倍の長さ84を有してもよい。さらに座ぐり穴80の長さ84は、外側リンク52の幅140の約1/4未満であってもよい。したがって、ピン穴78と座ぐり穴80とが外側リンク52の幅140全長に亘って延設される場合、座ぐり穴80の長さ84は、ピン穴78の長さ86の約1/3未満であってもよい。
いくつかの実施形態において、リンクアセンブリ48は、シール82を収容する別の機構を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態において、リンクアセンブリ48は、少なくとも部分的に内側リンク50内の1つ又は複数の空間にシール82を収容してもよい。このような実施形態において、各ブッシング68は、内側リンク50の各貫通孔72の外側端部の内側に窪んだ端部を有する。これにより、ブッシング68の端部に隣接した各貫通孔72の端部内の空間に、シール82を設けてもよい。各シール82は、各貫通孔72の端部におけるこの空間内に、一部又は全部が収容されてもよい。これにより、ピン穴78が外側リンク52の幅140において占める割合を増すことで、ピン70と外側リンク52との間の係合をさらに向上するようにしてもよい。
図4Aに戻ると、内側リンク50及び外側リンク52のローラレール96は全体で、リンクアセンブリ48の2つのローラレール180を形成してもよい。これらのローラレール180は、ローラ30〜36を載せることのできる表面を提供してもよい。さらに、ローラレール96の縁部と、内側リンク50及び外側リンク52の側面とは、ローラ30〜36の横方向案内面を提供してもよい。例えば、リンクアセンブリ48は、内側リンク50の側面90と内側リンク50のローラレール96の対応縁部とによって形成される内側案内面182を有してもよい。同様に、リンクアセンブリ48は、外側リンク52の側面92と外側リンク52のローラレール96の対応の縁部とによって形成される外側案内面184を有してもよい。内側リンク50及び外側リンク52が平面的な構成を有しているため、リンクアセンブリ48の内側案内面182及び外側案内面184は、図1Aに示すリンクアセンブリ410の外側案内面412のように略連続的でなくてもよい。むしろ内側案内面182が不連続であり、いずれのローラ30〜36の内部案内特徴部も必ずしも常に内側案内面182と係合状態に維持されなくてもよいように、空隙186が十分に大きくてもよい。同様に、外側案内面184が不連続であり、いずれのローラ30〜36の外側案内特徴部も必ずしも常に外側案内面184と係合状態に維持されなくてもよいように、空隙188が十分に大きくてもよい。
上述のとおり、各対の外側リンク52の間の横方向空間は、各対の内側リンク50の間の横方向空間に比して大きくてもよい。いくつかの実施形態において、これにより、各対の外側リンク52における取付穴100及び102間にある横方向空間を生じさせ、各対の内側リンク50における取付穴100及び102間に異なる横方向空間を生じさせてもよい。例えば、いくつかの実施形態において、各対の外側リンク52の取付穴100及び102間の横方向空間は、各対の内側リンク50の取付穴100及び102間の横方向空間に比して大きくてもよい。
図5A及び図5Bは、1つのシュー56をより詳細に示しており、図5C及び図5Dは、1つのシュー58をより詳細に示している。図5A及び5Cに示すとおり、シュー56及び58は各々、リンク50及び52に搭載する内面142を備えてもよい。各シュー56及び58はまた、その内面142に起伏163を備えてもよい。いくつかの実施形態において、起伏163は、内面142を横方向に横切るよう延設された溝部又はスロットであってもよい。図5B及び図5Dに示すとおり、各シュー56及び58はまた、地面に係合する外面144を有してもよい。各シュー56及び58は、横方向に離間した2つの対の取付穴146及び148を備えてもよい。各取付穴146と対を成す取付穴148との間の長手方向の空間は、内側リンク50及び外側リンク52の取付穴100及び102の空間と等しくてもよい。さらに、各シュー56は、リンクアセンブリ48の各対の内側リンク50の間の横方向離間距離と略同一の距離、互いに横方向に離間した取付穴146及び148の対を有してもよい。一方、各シュー58は、リンクアセンブリ48の各対の外側リンク52の間の横方向離間距離と略同一の距離、互いに横方向に離間した取付穴146及び148の対を有してもよい。したがって、シュー56の取付穴146及び148の間の横方向の空間は、シュー58の取付穴146及び148の間の横方向の空間と異なってもよい。
このシュー56及び58の取付穴146及び148の配置により、ボルトが取付穴146及び148を通って取付穴100及び102内へと固定されてシュー56及び58をリンクアセンブリ48に保持するように、取付穴146及び148をリンク50及び52の取付穴100及び102と合致させてもよい。図6A〜図6Dは、リンクアセンブリ48に固定されたシュー56及び58を示している。各シュー56は、シュー56の各対の取付穴146及び148が1つの内側リンク50の取付穴100及び102と合致した状態で、横方向に離間した一対の内側リンク50のシュー面98に接して載置される内面142を有してもよい。同様に、各シュー58は、シュー58の各対の取付穴146及び148が1つの外側リンク52の取付穴100及び102と合致した状態で、横方向に離間した一対の外側リンク52のシュー面98に接して載置される内面142を有してもよい。
各シュー56及び58はまた、内面142と外面144との間に延在するトラップ孔部147及び149を備えてもよい。トラップ孔部147及び149は、リンクアセンブリ48に入り込んだ土や砂利等の物質が逃れる通路を提供してもよい。いくつかの実施形態において、シュー56及び58の一方又は双方から、トラップ孔部147及び149の一方又は双方を省略してもよい。あるいは、シュー56及び58の一方又は双方が、3つ以上のトラップ孔部147及び149を備えてもよい。
シュー56及び58はまた、土や砂利等の物質が逃れる通路を提供するために、それらの縁部に切り欠き部を備えてもよい。例えば、シュー56は、切り欠き部151及び153を有してもよい。切り欠き部151及び153は、リンクアセンブリ48の外側リンク52間の横方向空間と略同一の距離、互いに離間してもよい。したがって切り欠き部151及び153は、シュー56の取付穴146及び148とは異なる量、互いに離間してもよい。シュー58は、その縁部に切り欠き部159及び161を有してもよい。切り欠き部159及び161は、シュー58の切り欠き部151及び153とは異なる量、互いに離間してもよい。例えば、切り欠き部159及び161は、リンクアセンブリ48の内側リンク50間の横方向空間と略同一の距離、互いに横方向に離間してもよい。したがって、切り欠き部159及び161の間の横方向空間は、シュー58の取付穴146及び148間の横方向空間とは異なってもよい。
図6B〜図6Dに示すとおり、ボルト150は、取付穴146及び148の各々を通って、リンク50及び52の取付穴100及び102内に固定されることにより、シュー56及び58をリンクアセンブリ48に固定してもよい。ボルト150は、ボルト150のねじを取付穴100及び102の各々のねじ切り部104及び106に係合することにより、取付穴100及び102内に固定されてもよい。図6B〜図6Dに最もよく示すとおり、取付穴100及び102の座ぐり穴108及び110とシュー56及び58の取付穴146及び148を通って延出しているボルト150の部分は、ボルト150が締められるにつれて、自在に伸張してもよい。座ぐり穴108及び110と取付穴146及び148が各ボルト150のかなりの部分を伸張させるため、ボルトに過度な応力を加えることなく、各ボルト150は比較的大きな量の伸張ができることもある。このボルト150の伸張に役立てるため、座ぐり穴108及び110は、かなりの長さ132及び134を有してもよい。例えば、各座ぐり穴108及び110は、その直径124及び126の少なくとも約1/2の長さ132及び134を有してもよい。いくつかの実施形態において、各座ぐり穴108及び110は、その直径124及び126の少なくとも約3/4の長さ132及び134を有してもよい。同様に、各座ぐり穴108及び110は、対応のねじ切り部104及び106の直径120及び122の少なくとも約1/2の長さ132及び134を有してもよく、あるいはいくつかの実施形態においては、少なくともその約3/4の長さ132及び134を有してもよい。
図7A〜図7Dは、ローラ34及び35をより詳細に示している。いくつかの実施形態において、各ローラ30〜33はローラ34と略同一の構成を有してもよく、ローラ36はローラ35と略同一の構成を有してもよい。ローラ34及び35は各々、対応の車軸64及び65が通って延在する中央通路152を有してもよい。各ローラ34及び35は、リンクアセンブリ48のローラレール180に係合する2つのローラねじ154及び156を備えてもよい。各ローラねじ154及び156は、例えば、各ローラ34及び35の軸に途中まで沿って延設された略円筒形の面を有してもよい。各ローラ34及び35のローラねじ154及び156は、ローラ34及び35の中央平面の軸方向に関して両側に配されてもよい。図7B及び図7Dに示すとおり、ローラねじ154は幅155を有してもよく、ローラねじ156は幅157を有してもよい。ローラねじ154及び156の幅155及び157は、同一であってもよいし、あるいは異なってもよい。いくつかの実施形態において、ローラねじ154及び156の幅155及び157は、内側リンク50及び外側リンク52の各々の幅140の少なくとも2倍であってもよい。同様に、ローラねじ154及び156は、同一の直径を有してもよいし、あるいは異なる直径を有してもよい。
各ローラ34及び35はまた、ローラ34及び35とトラック24との間に横方向の案内を行う機構を有してもよい。例えば、ローラねじ154及び156の軸方向外側において、各ローラ34及び35は各々、ローラねじ154及び156の径方向外側に向かって延設された一対の外側案内フランジ158及び160を備えてもよい。図7C及び図7Dに示すとおり、外側案内フランジ158は、ローラねじ154から高さ162を有してもよい。外側案内フランジ160は、ローラねじ156から高さ164を有してもよい。案内フランジ158及び160の高さ162及び164は、同一であってもよいし、あるいは異なってもよい。外側案内フランジ158及び160間の幅(例えば軸方向距離)は、リンクアセンブリ48の外側リンク52の外面92間の幅より僅かに大きくてもよい。これにより、リンクアセンブリ48の外側リンク52は外側案内フランジ158及び160の間に嵌め合わされてもよい。
外側案内フランジ158及び160に加えて、ローラ34は、ローラねじ154及び156の間に配された単一の中央案内フランジ166を有してもよい。中央案内フランジ166は、一方のローラねじ154から他方のローラねじ156まで延設されてもよい。いくつかの実施形態において、中央フランジ166の横方向縁部の径方向外側部分は、丸い角部168及び170を有してもよい。角部168及び170の間において、中央案内フランジ166は、略一定の直径の略円筒形の面172を有してもよい。略円筒形の面172は、1つ又は複数の開口を備えてもよい。例えば、図7Aに示すとおり、略円筒形の面172は、潤滑剤をローラ30の中央通路152内に供給する開口174を備えてもよい。
中央案内フランジ166は、隣接のローラねじ154及び156に対して高さ178を有してもよい。高さ178は、種々の値を採ってもよい。いくつかの実施形態において、中央案内フランジ166の高さ178は、ローラねじ154及び156の各々の幅155及び157の少なくとも約10%であってもよい。いくつかの実施形態において、中央案内フランジ166はより高い高さを有してもよい。例えば、中央案内フランジ166の高さ178は、ローラねじ154及び156の各々の幅155及び157の少なくとも約15%であってもよい。さらにいくつかの実施形態において、中央案内フランジ166の高さ178は、外側案内フランジ158及び160の高さ162及び164の少なくとも約1/2であってもよい。実質的にこのような高さで中央案内フランジ166を構成することにより、1つ又は複数のシュー56及び58の垂直方向及び/又は角度方向の動きが生じるにつれて中央案内フランジ166がトラック24の適正な案内配置に維持されるように役立てられてもよい。
ローラ34とは対照的に、ローラ35は、中央案内フランジ166を備えなくてもよい。ローラ35は、中央案内フランジ166の代わりに、中央溝部176を備えてもよい。ローラ35は、ローラ35の中央部から遊動輪28をトラックローラフレーム22に連結する構成要素を取り去るために、中央溝部176を有してもよい。前述のとおり、ローラ36は、ローラ35と略同一に構成されてもよい。したがってローラ36も同様に、中央溝部176を備えてもよい。
各ローラ30〜36は、溶接やその他の接合技術を用いることなく、母材の単一片から構築されてもよい。例えば、各ローラ30〜36は、上述の特徴を有するように切断、機械研削、又は成形された一片の棒材から形成されてもよい。母材の単一片から形成された構造には、例えば、異なる構造部分を共に保持するための溶接接合部、糊付け接合部、締結接合部、又は圧着接合部等を有することなく形成された構造が含まれてもよい。
ローラ30〜36は、図示の構成に限定されるものでない。例えば、各ローラ30〜34は、単一の中央案内フランジ166の代わりに複数の中央案内フランジを有してもよい。あるいは、いくつかの実施形態において、ローラ30〜36はすべて、いかなる中央案内フランジも設けないで構成されてもよい。同様に、ローラ30〜36の一部又はすべてから、外側案内フランジ158及び/又は外側案内フランジ160を省略してもよい。
図8A〜8Dは、ローラ30〜36がリンクアセンブリ48に係合する方法の詳細を示している。図8A〜図8Dは各々、ローラ30〜36の一部のみを示しているが、ローラ34がリンクアセンブリ48に係合する方法を示すことにより、ローラ30〜33がリンクアセンブリ48に係合する方法も明らかにしており、ローラ35がリンクアセンブリに係合する方法を示すことにより、ローラ36がリンクアセンブリ48に係合する方法も明らかにしている。図示のとおり、各ローラ30〜36のローラねじ154及び156は、リンクアセンブリ48のローラレール180上に載せられてもよい。
ローラ30〜34の外側案内フランジ158及び160と中央案内フランジ166とは、リンクアセンブリ48に対してローラ30〜34を案内してもよい。図8Cに最もよく示しているとおり、ローラねじ154及び156がリンクアセンブリ48のローラレール180に載せられている場合、外側案内フランジ158及び160は、外側リンク52の外面92によって形成されているリンクアセンブリ48の外側案内面184の外側において下方に延設されてもよい。同時に、中央案内フランジ166は、内側リンク50の内面90によって形成されているリンクアセンブリ48の内側案内面182の間において下方に延設されてもよい。前述のとおり、また図8A及び8Bに示すとおり、内側案内面182及び外側案内面184は、空隙186及び188を有して不連続であってもよい。図8Dに示すとおり、外側案内面184の空隙188は、外側案内フランジ158及び160の弦長190に比して長くてもよい。弦長190は、ローラレール180に一致する各外側案内フランジ158及び160を横切る弦の長さであってもよい。空隙188がローラ30〜34の外側案内フランジ158及び160の弦長190より長い長さを有しているため、ローラ30〜34が1つの空隙188の中間に配されていれば、外側案内面184はローラ30〜34の外側案内フランジ158及び160を案内しなくてもよい。同様に、内側案内面182の空隙186が中央案内フランジ166の弦長(図示せず)に比して長い長さを有することにより、ローラ30〜34が空隙186の中間に配されていれば、内側案内面182が中央案内フランジ166を案内しなくてもよい。
しかしながら、ローラ30〜34に外側案内フランジ158及び160と中央案内フランジ166の双方を設けることにより、ローラ30〜34を常にリンクアセンブリ48上で適正に案内できるようにしてもよい。ローラ30〜34の1つが内側案内面182の1つの空隙186の中間で一対の外側リンク52上に載せられている場合、外側案内フランジ158及び160は、これらの外側リンク52の外面92と協働することにより、ローラ30〜34とリンクアセンブリ48との間の横方向の動きを規制してもよい。一方、ローラ30〜34の1つが外側案内面184の1つの空隙188の中間で内側リンク50に載せられている場合、中央案内フランジ166は内側リンク50の内面90と協働することにより、ローラ30〜34とリンクアセンブリ48との間の横方向の動きを規制してもよい。ローラ30〜34の1つが内側リンク50及び外側リンク52の双方の端部に載せられている場合、中央案内フランジ166が内側リンク50の内面90と協働して同時案内を実施している間に、外側案内フランジ158及び160は、外側リンク52の外面92と協働して案内を実施してもよい。
ローラ35及び36から中央案内フランジ166を省略し、リンクアセンブリ48をローラ35及び36によって占拠される領域に適正に案内するための追加機構を採用してもよい。例えば、トラック案内部40〜42は、リンクアセンブリ48をローラ35及び36によって占拠される領域に案内するのに役立てられてもよい。
図9A〜図9Cは、遊動輪28の一実施形態をより詳細に示している。遊動輪28は、ハブ192と本体部194とを備えてもよい。ハブ192は、遊動輪192がトラックローラフレーム22に対して回転軸196周りに回転するような方法で、トラックローラフレーム22に連結されてもよい。遊動輪28の本体部194は、ハブ192に対して強固に係合されてもよい。
図9Cに最もよく示すとおり、いくつかの実施形態において、ハブ192は、母材の単一片から構築されてもよい。例えば、いくつかの実施形態において、ハブ192は、金属の単一片から機械研削されてもよく、一片に鍛造されてもよく、又は一片に鋳造されてもよい。あるいはハブ192は、溶接、締結、圧着、及び/又はその他の手段によって接合された複数片から形成されてもよい。
いくつかの実施形態において、遊動輪28の本体部194は、硬質の円盤であってもよい。したがって、遊動輪28の回転軸196を通る断面図である図9Cに示すとおり、本体部194は、図1Cに示す遊動輪414の内部空洞420のような内部空洞を有さなくてもよい。本体部194はまた、略平面的な側面198を有してもよい。側面198は、径方向外側に延出するにつれて、曲線や角度を含まない略一直線に延びてもよい。さらに側面198は、互いに略平行であってもよい。本体部194は、径方向外側の外周において、中央溝面200を有してもよい。図1B及び図1Cに示す遊動輪414とは対照的に、遊動輪28から溝状肩部428を省略してもよい。いくつかの実施形態において、中央溝面200は、回転軸196と略同心で、且つ、略円筒形の面を備えてもよい。このような実施形態において、中央溝面200の略円筒形部分は、一方の側面198の径方向外側部分から他方の側面の径方向外側部分へと延設されてもよい。このような実施形態において、中央溝状部分200は、本体部194の幅全体に亘って平坦で直線状であってもよい。他の実施形態において、中央溝状部分200の一部は、本体部194の幅方向に延出するにつれて、湾曲及び/又は傾斜していてもよい。例えば、中央溝状部分200は、側面198に隣接する半径及び/又は斜角(図示せず)を備えてもよい。
いくつかの実施形態において、遊動輪28の本体部194は、局所的に硬化されていてもよい。例えば、中央溝状部分200を含む本体部194の径方向外側部分が硬化され、径方向内側部分が硬化されなくてもよい。局所的硬化は、いかなる好適な方法によって達成されてもよく、この方法には、高周波焼き入れ、炎焼き入れ、表面硬化、及び/又は金属被覆が含まれるが、これに限定されるものでない。あるいは、本体部194は、均一に硬化されてもよく、又は全く硬化されなくてもよい。
遊動輪28のハブ192及び本体部194を互いに取り付けるため、種々のアプローチが採用されてもよい。いくつかの実施形態において、ハブ192は外側に面した搭載面202を備えてもよく、本体部194は内側に面して搭載面202と合致する搭載面204を備えてもよい。例えば、搭載面202は、ハブ192上の外側に面した円筒面であってもよく、搭載面204は、本体部194上において略同一のサイズを有する、内側に面した円筒面であってもよい。内側に面した円筒搭載面204は、例えば、本体部194を形成する円盤の中央に円形の開口を形成することによって形成されてもよい。いくつかの実施形態おいて、ハブ192の搭載面202は、ハブ192のリブ206の径方向外側部分に形成されてもよい。リブ206の側面は、凹部を成す半径の面を備えてもよく、これによってこの領域への応力の集中を制限してもよい。本体部194は、搭載面204が搭載面202を包囲するようにハブ192上に位置づけられてもよく、本体部194は、種々のアプローチにより、この位置に固定されてもよい。いくつかの実施形態において、遊動輪28は、本体部194をハブ192に連結する溶接部208を有してもよい。溶接部208との組み合わせとして、又は溶接部208の代替として、本体部194をハブ192に固定するために、圧着及び/又はかしめが使用されてもよい。
図10A〜図10Cは、遊動輪28がトラック24に係合する方法に関する詳細を示している。図10Aに示すとおり、トラック24のリンクアセンブリ48の端部は、遊動輪28の周囲を覆ってもよい。図10B及び図10Cに示すとおり、遊動輪28の本体部194の径方向外側部分は、横方向に離間した内側リンク50の対と外側リンク52の対との間の空間内に延在してもよい。これにより、リンクアセンブリ48と遊動輪28との間の横方向の動きをいくらか制限し、リンクアセンブリ48を横方向に案内するのに役立てられてもよい。遊動輪28の中央溝状部分200は、リンクアセンブリ48の枢動接合部54にてブッシング68に当接してもよい。図10B及び図10Cに示すとおり、中央溝状部分200は、遊動輪28の下方において、1つ又は複数のブッシング68の上に載せられてもよい。1つ又は複数のブッシング68は、遊動輪28の上方において、中央溝状部分200の上に載せられてもよい。中央溝状部分200をブッシング68に対して当接させることにより、リンクアセンブリ48のリンク50及び52の間の空間内の深い部分に本体部194を載置し、遊動輪28とリンクアセンブリ48との間に適正な案内及び係合が維持されるように役立てられてもよい。
図10Bに最もよく示すとおり、遊動輪28の本体部194を形成する円盤は幅207を有してもよく、リンクアセンブリ48は空隙幅209を有してもよい。空隙幅209は、リンク50及び52の横方向で最も内側に位置する部分の間の横方向距離であってもよい。図10Bに示す実施形態の場合、これは、内側リンク50の内面90の間の横方向距離であってもよい。本体部194の幅207と空隙幅209とは、種々の値を採ってもよい。いくつかの実施形態において、幅207は、空隙幅209の少なくとも約50%であってもよい。遊動輪28の本体部194の円盤を少なくともほぼこの大きさの幅を有するように構成することにより、中央溝面200とブッシング68との間に十分な接触領域を確保し、この界面における応力を望ましい程度に低く維持するのに役立てられてもよい。さらに、遊動輪28の本体部194の円盤を空隙幅209の少なくとも約50%の幅を有するように構成することにより、遊動輪28とリンクアセンブリ48との間の効果的な横方向のa案内を保証するに役立てられてもよい。一方、いくつかの実施形態において、本体部194の円盤の幅207は、空隙幅209の約90%未満の値を採ってもよい。これにより、遊動輪28とリンクアセンブリ48のリンク50及び52との間に十分な隙間を確保し、土や砂利等の物質がこの空間から逃れられるように役立てられてもよい。
図11A〜図11Eは、遊動輪210の他の実施形態を示している。遊動輪210は、ハブ212と本体部214とを備えてもよい。ハブ212は、遊動輪210が回転軸213周りに回転するような方法で、トラックローラフレーム22に連結されてもよい。本体部214は、ハブ212に強固に係合されてもよい。
ハブ212は、種々の構成を有してもよい。図11Dに最もよく示すとおり、いくつかの実施形態において、ハブ212は、互いに固定された第1側面212Aと第2側面212Bとを有してもよい。側面212A及び212Bは、溶接、締結、及び/又は圧着を含むがこれに限定されない手段を使用して、互いに固定されてもよい。あるいは、いくつかの実施形態において、ハブ212は、母材の単一片から構築されてもよい。
本体部214は、互いに横方向に離間した2つの円盤216を備えてもよい。遊動輪210は、円盤216の間に空隙226を備えてもよい。各円盤216は、内面218と外面220を有してもよい。いくつかの実施形態において、各円盤216の内面218及び外面220は、略平面的であってもよく、互いに略平行であってもよい。さらに、円盤216は互いに略平行であってもよく、一方の円盤216の内面218と外面220とは他方の円盤216の内面218と外面220とに略平行であってもよい。円盤216の外面220は、遊動輪210の外面を形成してもよい。円盤216の外面220は、リンクアセンブリ48の内側リンク50の内面90間の距離に満たない距離、互いに離間することによって、遊動輪の本体部214が内側リンク50の間に嵌め込まれるようにしてもよい。
円盤216の径方向外側部分は、リンクアセンブリ48に係合するため、遊動輪210の中央分割溝面222を形成してもよい。各円盤216の径方向外側部分は、例えば、中央分割溝面222の半分を形成する、略円筒形の外面224を備えてもよい。遊動輪28と同様に、遊動輪210からは、図1B及び図1Cに示す遊動輪414の保持する窪んだ溝状肩部428が省略されてもよい。
遊動輪の本体部214はまた、ハブ212の径方向外側の円盤216の間で横方向に延在する複数の補強スペーサ228を備えてもよい。いくつかの実施形態において、補強スペーサ228は、互いに周方向に離間して配置されてもよい。例えば、補強スペーサ228は、遊動輪210の回転軸213周りにおいて等しい角度間隔で配置されてもよい。補強スペーサ228は、種々の構成を有してもよい。いくつかの実施形態において、補強スペーサ228は、遊動輪210の回転軸213に略平行に延設された棒材であってもよい。補強スペーサ228は、略円形の断面を有する丸い棒材であってもよい。あるいは、補強スペーサ228は、その他の形状の断面を有する棒材であってもよく、四角形状断面、六角形状断面、又は八角形状断面が含まれるがこれに限定されるものでない。他の実施形態において、1つ又は複数の補強スペーサ228は、棒形状以外の形状を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態において、1つ又は複数の補強スペーサ228は、円盤216の間に横方向に延設され、回転軸213に対して径方向外側に延設された板材であってもよい。
円盤216の間に補強スペーサ228を係合するには、種々のアプローチが実施されてもよい。図11Dに示すとおり、いくつかの実施形態において、各補強スペーサ228は、中央部230と、中央部230に比して小さい断面を有する2つの端部232とを備えてもよい。各補強スペーサ228は、中央部230と端部232が出会うところに、肩部234を備えてもよい。補強スペーサ228が略円形の断面を有する丸い棒材である場合、中央部230は特定の直径の略円形の断面を有してもよく、各端部232はより小さい直径の略円形の断面を有してもよい。各円盤216は、端部232に合致する機構を有してもよい。例えば、円盤216は、各々が1つの補強スペーサ228の端部232を受容する開口236を備えてもよい。各開口236は、端部232を受容するのに十分な大きさであり、中央部230を受容するには小さすぎる大きさの断面を有してもよい。図11Dに示すとおり、各補強スペーサ228は、補強スペーサ228の肩部234を円盤216の内面218に当接させた状態で、1つの円盤216の開口236内にその端部232を設置してもよい。
各補強スペーサ228をこれらの位置に固定するには、種々の手段が使用されてもよい。いくつかの実施形態において、補強スペーサ228は、各円盤216に溶接されてもよい。例えば、補強スペーサ228の各端部232は、端部232とそれを包囲する開口236との間の界面にて、1つの円盤216と溶接されてもよい。溶接との組み合わせ又は代替として、他の固定手段が使用されてもよい。例えば、端部232は開口236に圧着されてもよい。
本体部214をハブ212に固定するには、種々のアプローチが使用されてもよい。いくつかの実施形態において、ハブ212は外側に面した搭載面238を備えてもよく、本体部214は内側に面して搭載面238と合致する搭載面240を備えてもよい。本体部214の搭載面240は、例えば、円盤216において内側に面した中央開口面を備えてもよい。いくつかの実施形態において、搭載面240は各々、内側に面した略円筒形の面を備えてもよい。このような実施形態において、搭載面238は、搭載面240の内側に面した略円筒形の面に合致して嵌入される、外側に面した略円筒形の面を備えてもよい。各搭載面238に隣接して、ハブ212は横方向外側に面した肩部239を有してもよい。本体部214は、内側に面した搭載面240がハブ212の外側に面した搭載面238を包囲し、円盤216の内面218が肩部239に当接した状態で、ハブ212上に位置づけられてもよい。本体部214をこの位置に固定するには、種々の手段が使用されてもよい。いくつかの実施形態において、本体部214は、内側に面した各搭載面240と外側に面した各搭載面238との間の界面にて、ハブ212に溶接されてもよい。本体部214は、追加又は代替として、ハブ212に圧着及び/又はかしめられてもよい。
本体部214をハブ212に固定する搭載構造の構成は、図11Dに示す例に限定されるものでない。いくつかの実施形態において、これらの搭載構造は、本体部214とハブ212との間の界面付近への応力集中を抑制する特徴部を有してもよい。例えば、図9A〜図9Cに示す遊動輪28と同様に、遊動輪210は、凹部を成す半径の側面を有する1つ又は複数のリブ上に形成された外側に面する搭載面238を有してもよい。
遊動輪210は、遊動輪28と全く同一の方法でリンクアセンブリ48に係合してもよい。例えば、リンクアセンブリ48の端部は、遊動輪210の周囲を覆ってもよい。さらに図11Eに示すとおり、遊動輪210の本体部214の径方向外側部分は、遊動輪210の周囲に覆われたリンクアセンブリ48の一部の内側リンク50と外側リンク52との間の空間内に延設されてもよい。したがって、円盤216の側面220の径方向外側部分は、リンク50及び52の内面90と92との間に配されてもよい。円盤216の径方向において最も外側に位置する部分によって形成された中央分割溝面222は、リンク50及び52の間でブッシング68に当接してもよい。
図12Aは、トラックリンク242A及び242Bとは異なる構成で構築されたリンクアセンブリ244の他の実施形態を示している。図12B〜図12Kは、トラックリンク242A及び242Bをより詳細に示している。リンク242Aは、端部246A及び248Aと、最下部側に設けられたシュー面250Aと、最上部側に設けられたローラレール252Aと、側面254A及び256Aとを有してもよい。図12D及び図12Eに最もよく示すとおり、端部246A及び248Aと、シュー面250Aと、ローラレール252Aとは、共に、リンク242Aの外周282Aを形成している。リンク242Bは、端部246B及び248Bと、最下部側に設けられたシュー面250Bと、最上部側に設けられたローラレール252Bと、側面254B及び256Bとを有してもよい。図12I及び図12Jに最もよく示すとおり、端部246B及び248Bと、シュー面250Bと、ローラレール252Bとは、共に、リンク242Bの外周282Bを形成してもよい。いくつかの実施形態において、リンク242A及び242Bの外周282A及び282Bは、略同一であってもよい。
いくつかの実施形態において、リンク242A及び242Bは、非平面的構成を有してもよい。前述のとおり、リンク242Aは、端部246Aから端部248Aに延出するにつれて、右側にオフセットされてもよい。端部248Aと端部246Aとの間において、リンク242Aは、右側に角度を有し、及び/又は、右側に湾曲する1つ又は複数の部分を有してもよい。例えば、リンク242Aの中央部258Aは、端部246Aから端部248Aに向かって延出するにつれて右側に角度を有し、及び/又は、右側に湾曲してもよい。一方、リンク242Bは、その端部248Bが端部246Bに対して左側にオフセットされてもよく、中央部258Bが端部246Bから端部248Bに向かって延出するにつれて左側に角度を有し、及び/又は、湾曲するようにしてもよい。したがって、端部246A及び246Bに隣接した側面254A、256A、254B、及び256Bの一部は、端部248A及び248Bに隣接した側面254A、256A、254B、及び256Bの一部に対して横方向にオフセットされてもよい。例えばリンク242A及び242Bの中間部等、端部246A及び246Bと端部248A及び248Bとの間の側面254A、256A、254B、及び256Bの一部は、横方向に湾曲し、及び/又は、角度を有してもよい。
側面254A、256A、254B、及び256Bは、突起を有さなくてもよい。いくつかの実施形態において、リンク242Aの側面254A及び256Aは、互いに略平行に延設されてもよい。同様に、リンク242Bの側面254B及び256Bは、互いに略平行に延設されてもよい。リンク242Aは、その端部246Aと248Aとの間に略一定の厚さ(すなわち、その側面246Aと側面248Aとの距離)を有してもよい。同様に、リンク242Bは、その端部246Bと248Bとの間に略一定の厚さ(すなわち、その側面246Bと248Bとの距離)を有してもよい。さらに、いくつかの実施形態において、端部246Aと248Aとの間の各ポイントにおいて、側面254A及び256Aは各々、垂直方向に直線状に延設されてもよい。同様に、端部246Bと248Bとの間の各ポイントにおいて、側面254B及び256Bの各々は、垂直方向に直線状に延設されてもよい。
リンク242A及び242Bは、種々の量のオフセットによって構築されてもよい。いくつかの実施形態において、リンク242Aの端部246Aと248Aとの間の横方向オフセットは、その側面254Aと256Aとの間の厚さと略同一であってもよい。さらに、端部246Aにおける側面256Aの一部は、端部248Aにおける側面254Aの一部と略同一平面上にあってもよい。同様に、リンク242Bの端部246Bと248Bとの間の横方向オフセットは、その側面254Bと256Bとの間の厚さと略同一であってもよく、端部246Bにおける側面256Bの一部は、端部248Bにおける側面254Bの一部と略同一平面上にあってもよい。
図12C及び図12Hに最もよく示すとおり、リンク242A及び242Bは、その端部246A及び246Bに隣接して開口260A及び260Bを備えてもよい。開口260Aは、その側面254Aと256Aとの間のリンク242Aを通じて延設されてもよい。同様に、開口260Bは、その側面254Bと256Bとの間のリンク242Bを貫通してもよい。各開口260Aは、上述のブッシング68を受容してもよい。例えば、各開口260Aは、ブッシング68と圧着されてもよい。
リンク242A及び242Bはまた、その端部248A及び248Bに隣接して開口262A及び262Bを備えてもよい。開口262Aは、その側面254Aと256Aとの間のリンク242Aを貫通してもよい。開口262Aは、ピン穴264Aと座ぐり穴266Aとを備えてもよい。座ぐり穴266Aは、側面254Aからリンク242A内に向かって延設されてもよい。ピン穴264Aは、座ぐり穴266Aの内部から側面256Aまで延設されてもよい。同様に、開口262Bは、側面254Bからリンク242B内に向かって延設される座ぐり穴266Bと、座ぐり穴266Bの内部から側面256Bまで延設されるピン穴264Bとを備えてもよい。
ピン穴264A及び264Bと座ぐり穴266A及び266Bは各々、種々の構成を有してもよい。いくつかの実施形態において、各ピン穴264A及び264Bは、上述の1つのピン70の一端を受容してもよい。例えば、いくつかの実施形態において、各ピン穴264A及び264Bは、1つのピン70の一端と圧着してもよい。各座ぐり穴266A及び266Bは、対応のピン穴264A及び264Bの断面より大きな断面を有してもよい。いくつかの実施形態において、各座ぐり穴266A及び266Bは、ブッシング68の端部より大きな断面を有してもよい。これにより、ブッシング68と座ぐり穴266A及び266Bとの間の比較的自由な回転を許容しつつ、各座ぐり穴266A及び266Bが、ブッシング68の端部を受容できるようにしてもよい。
各座ぐり穴266A及び266Bはまた、図4Cとの関連で前述した方法で、シール82を部分的又は全体的に収容してもよい。各座ぐり穴266A及び266Bは、例えば、シール82の使用中の長さの約1〜5倍の長さを有してもよい。さらに、各座ぐり穴266A及び266Bの長さは、リンク242A及び242Bの厚さの約1/4未満であってもよい。したがって、座ぐり穴266A及び266Bの長さは、対応のピン穴264A及び264Bの長さの約1/3未満であってもよい。
開口260A、260B、262A、及び262Bに加えて、リンク242A及び242Bは、他の開口を備えてもよい。例えば、リンク242Aは、側面254Aから側面256Aまで延設される窓部268A及び270Aを備えてもよい。同様に、リンク242Bは、側面254Bから側面256Bまで延設される窓部268B及び270Bを備えてもよい。
リンク242A及び242Bは、種々のタイプのシュー搭載構造を備えてもよい。いくつかの実施形態において、リンク242Aは、窓部268A及び270Aの最下部側において、シュー面250Aからナット着座部276A及び278Aまで延設された取付穴272A及び274Aを備えてもよい。同様に、リンク242Bは、窓部268B及び270Bの最下部側において、シュー面250Bからナット着座部276B及び278Bまで延設された取付穴272B及び274Bを備えてもよい。ナット着座部276A、278A、276B、及び278Bは、取付穴272A、274A、272B、及び274Bに隣接した略平面的な面を備えてもよい。取付穴272A、274A、272B、及び274Bは、トラックシュー内の開口を通って取付穴272A、274A、272B、及び274Bにボルトを挿入し、ボルトの端部にてナットをナット着座部276A、278A、276B、及び278Bに対して固定することにより、トラックシューをリンク242A及び242Bに固定するのに使用されてもよい。リンク242A及び242Bに搭載されるトラックシューは、取付穴272A、274A、272B、及び274Bと揃えて配置される取付穴を有するであろう。
リンク242A及び242Bのシュー搭載構造は、図12B〜図12Kに示す構成に限定されるものでない。いくつかの実施形態において、例えば、リンク242A及び242Bは、シュー面250A及び250Bから延設される搭載用ねじ切り止まり孔(前述の取付穴100及び102のような孔)を有してもよい。このような実施形態において、取付穴は、リンク50及び52との関連で上述したのと同一寸法及び同一構成のねじ切り部とねじ無し座ぐり穴とを備えてもよい。あるいは、リンク242A及び242Bのシュー搭載構造は、リベット打ち、溶接、又はその他の方法によってトラックシューを固定する特徴部を備えてもよい。
図12Aに示すとおり、リンクアセンブリ244において、各リンク242Aは、リンク242Bと対を成し、且つ、リンク242Bから横方向に離間してもよい。リンク242A及び242Bの各対は、互いに対向する側面254A及び254Bを有することにより、リンク242A及び242Bがそれらの端部246A及び246Bから端部248A及び248Bへと延出するにつれて互いから横方向外側に広がるようにしてもよい。これにより、一対のリンク242A及び242Bの開口260A及び260Bが他の対のリンク242A及び242Bの開口262A及び262Bと実質的に揃えられた状態で、一対のリンク242A及び242Bの端部246A及び246Bを他の対のリンク242A及び242Bの端部248A及び248Bの間に嵌めるようにしてもよい。
リンク242A及び242Bの各対は、枢動接合部280にて、隣接のリンク242A及び242Bの対に対して枢動可能に連結されてもよい。一対のリンク242A及び242Bの開口260A及び260Bは、ブッシング68の周囲に固定されてもよい。例えば、いくつかの実施形態において、第1対のリンク242A及び242Bの開口260A及び260Bは、ブッシング68の端部の周囲に圧着されることにより、横方向に離間した関係で第1対のリンク242A及び242Bを保持し、第1対のリンク242A及び242Bとブッシング68との間の回転を防ぐようにしてもよい。ピン70は、ピン70の端部がブッシング68の各端部から突出する状態で、ブッシング68の貫通孔74内に設置されてもよい。横方向に離間した第2対のリンク242A及び242Bは、ピン70の端部周辺に、圧着等によって固定された開口262A及び262Bを有してもよい。これにより、第2対のリンク242A及び242Bは、リンクの端部248A及び248Bが第1対のリンク242A及び242Bのリンク端部246A及び246Bの外側に配された状態で、横方向に離間した関係に固定されてもよい。第2対のリンク242A及び242Bがピン70に固定され、且つ、第1対のリンク242A及び242Bがブッシング68に固定された状態で、ピン70は、ブッシング68内で回転することにより、第2対のリンク242A及び242Bとピン70とが第1対のリンク242A及び242Bとブッシング68とに対して枢動するようにしてもよい。
図13A〜図13Cは、キャリア44及び46をより詳細に示している。図示の実施形態において、キャリア44及び46は、キャリア滑材である。図13Aは、キャリア滑材44及び46とトラックローラフレーム22の一部とを、車台システム14の残りの部分と分離して示している。図13Bは、車台システム14に組み付けられたキャリア滑材44及び46の拡大側面図である。図13Cは、車台システム14に組み付けられたキャリア滑材44及び46の拡大端面図である。キャリア滑材44は、垂直方向に延設された第1脚部290Aと、垂直方向に延設された第2脚部292Aと、垂直方向に延設された第1脚部290Aと垂直方向に延設された第2脚部292Aとを連結するブリッジ294Aを備えてもよい。いくつかの実施形態において、垂直方向に延設された第1脚部290Aと、垂直方向に延設された第2脚部292Aと、ブリッジ294Aとは、一片の板材から構築されてもよい。ブリッジ294Aの上方には、第1キャリア面296Aが備えられてもよい。キャリア面296Aは、垂直方向に延設された第1脚部290Aから垂直方向に延設された第2脚部292Aに向かって延設されるにつれて上方に傾斜する第1斜面298Aを備えてもよい。キャリア面296Aはまた、垂直方向に延設された第2脚部292Aから垂直方向に延設された第1脚部290Aに向かって延設されるにつれて上方に傾斜する第2斜面300Aを備えてもよい。いくつかの実施形態において、キャリア面296Aは、斜面298Aと斜面300Aとの間に配された頭頂部302Aを備えてもよい。
キャリア滑材46は、垂直方向に延設された第1脚部290Bと、垂直方向に延設された第2脚部292Bと、垂直方向に延設された第1脚部290Bと垂直方向に延設された第2脚部292Bとを連結するブリッジ294Bとを備えてもよい。いくつかの実施形態において、垂直方向に延設された第1脚部290Bと、垂直方向に延設された第2脚部292Bと、ブリッジ294Bとは、一片の板材から構築されてもよい。ブリッジ294Bの上方には、第1キャリア面296Bが備えられてもよい。キャリア面296Bは、垂直方向に延設された第1脚部290Bから垂直方向に延設された第2脚部292Bに向かって延設されるにつれて上方に傾斜した第1斜面298Bを備えてもよい。キャリア面296Bはまた、垂直方向に延設された第2脚部292Bから垂直方向に延設された第1脚部290Bに向かって延設されるにつれて傾斜した第2斜面300Bを備えてもよい。いくつかの実施形態において、キャリア面296Bは、斜面298Bと斜面300Bとの間に配された頭頂部302Bを備えてもよい。
図13Cに最もよく示すとおり、キャリア滑材44は、横方向内側の側面304Aと横方向外側の側面306Aとを備えてもよい。キャリア滑材46は、横方向内側の側面304Bと横方向外側の側面306Bとを備えてもよい。横方向内側の側面304Aは、横方向外側の側面306Aと略平行に延設されてもよい。いくつかの実施形態において、横方向内側の側面304Aと横方向外側の側面306Aとは、略平面的であってもよい。いくつかの実施形態において、キャリア滑材46の横方向内側の側面304Bと横方向外側の側面306Bとはまた、略平面的であり、且つ、互いに略平行であってもよい。さらに、キャリア滑材44の側面304A及び306Aは、キャリア滑材46の側面304B及び306Bと略平行であってもよい。
キャリア滑材44及び46は、垂直方向に延設された脚部290A、292A、290B、及び292Bが上方に延設されている状態で、トラックローラフレーム22の傾斜面308に搭載されてもよい。キャリア滑材44及び46は、種々の手段によって面308に固定されてもよく、この手段には溶接及び/又は締結が含まれるが、これに限定されるものでない。傾斜面308は、横方向に傾斜してもよい。キャリア滑材44及び46は、互いに横方向に離間してもよい。キャリア滑材44は、傾斜面308上のポイント310Aから上方に延設されてもよい。キャリア滑材46は、傾斜面308上のポイント310Bから垂直方向上方に延設されてもよい。ポイント310A及び310Bは、互いに横方向に離間してもよい。したがって、ポイント310Aにおける面308の高さは、ポイント310Bにおける面308の高さと異なってもよい。具体的には、ポイント310Aにおける面308の高さは、ポイント310Bにおける面308の高さに比して低くてもよい。キャリア滑材44は、キャリア滑材46より高く位置してもよい。換言すると、キャリア滑材44において傾斜面308に係合された箇所と、キャリア面296Aの最上部との間の垂直方向の距離は、キャリア滑材46において傾斜面308に係合された箇所とキャリア面296Bの最上部との間の垂直方向の距離に比して大きくてもよい。いくつかの実施形態において、キャリア滑材44は、傾斜面308におけるポイント310Aでの面308の高さとポイント310Bでの面308の高さとの差に等しい量、キャリア滑材46より高く位置してもよい。これにより、キャリア面296A及び296Bを略同一の高さに位置づけるようにしてもよい。
図13Cに最もよく示すとおり、キャリア滑材44及び46は、リンクアセンブリ48の横方向に離間して対をなす内側リンク50と外側リンク52との間の空間内に向かって、垂直方向上方に延設されてもよい。キャリア面296A及び296Bは、リンクアセンブリ48のブッシング68の下方側に係合してもよい。キャリア面296A及び296Bは、互いに横方向に離間されることにより、キャリア面296A及び296Bがブッシング68の異なる横方向位置に係合するようにしてもよい。これにより、トラック24の各回転が行われる間、各ブッシング68の特定の横方向位置が確実にキャリア滑材44及び46の一方のみに沿って摺動するようにすることによって、ブッシング68の磨耗を低減するように役立てられてもよい。キャリア滑材44及び46の横方向内側の側面304A及び304Bは、互いに対向していてもよく、キャリア滑材44及び46の横方向外側の側面306A及び306Bは、互いに反対方向に面していてもよい。いくつかの実施形態において、横方向外側の側面306A及び306Bは、内側リンク50及び外側リンク52の内面90に隣接して配されてもよい。これにより、リンクアセンブリ48を横方向に案内するように役立てられてもよい。
車台システム14の構成要素は、種々の材料によって構築されてもよい。いくつかの実施形態において、ローラ30〜36、内側リンク50、外側リンク52、シュー56、シュー58、ブッシング68、ピン70、遊動輪28のハブ192、及び遊動輪28の本体部194は、金属によって構築されてもよい。例えば、これらの構成要素は各々、鋼又は鉄等の鉄を含む金属によって構築されてもよい。
車台システム14の構成は、上述の構成や図示の構成に限定されるものでない。例えば、種々の構成要素を互いに固定するのに、異なるアプローチが使用されてもよい。外側リンク52及び/又はリンク242A及び242Bをピン70に対して保持するために圧着を実施する代わりに、他のアプローチを使用してもよく、他のアプローチには各ピン70を外側リンク52に溶接する方法が含まれるが、これに限定されるものでない。同様に、ボルト150でシュー56及び58を内側リンク50及び外側リンク52に固定する代わりに、シュー56及び58を他の手段によって内側リンク50及び外側リンク52に固定してもよく、他の手段には溶接及び/又はリベット打ちが含まれるが、これに限定されるものでない。シュー56及び58が内側リンク50及び外側リンク52に溶接される実施形態において、シュー56及び58から取付穴146及び148を省略してもよい。同様に、車台システム14における種々の他の構成要素間を互いに固定するには、上述の手段及び図示の手段以外の手段を使用してもよい。さらに、車台システム14の種々の構成要素は、上述の形状及び/又はサイズ、ならびに図示の形状及び/又はサイズとは異なる形状及び/又はサイズを有していてもよい。さらに、車台システム14において、図に示す種々の構成要素の数が異なってもよい。例えば、車台システム14において、ローラ30〜36、リンク50及び52、及び/又はシュー56及び58の数は、図示の数と異なってもよい。
さらに、車台システム14は、図示の構成を有する構成要素との組み合わせで、既知の構成の構成要素を使用してもよい。例えば、車台システム14は、図示のリンクアセンブリ48及びローラ30〜36の構成とともに、既知の構成を有する遊動輪を使用してもよい。このような構成において、使用される遊動輪は、ブッシング68の代わりにリンク50及び52に載せられる溝面を有してもよい。同様に、車台システム14は、図示の遊動輪28及び210のうちの1つとともに、既知の構成のリンクアセンブリを使用してもよい。車台システム14内において、本開示の構成要素及び既知の構成の構成要素は、いかなる好適な組み合わせで使用されてもよい。
本開示の実施形態は、無限軌道車台を備えた可動機械を提供することが有利であるいかなる適用例において使用されてもよい。本開示の実施形態の構成により、数多くの効果をもたらすこともある。本開示の実施形態の効果の中でも、多くの構成要素の構成は、コスト効率の高い製造方法を提供する効果をもたらす。さらに本開示の実施形態により、既知の構成に比して高い強度及び性能を提供することができる。したがって、本開示の実施形態は、より低コストで高性能の車台を提供することができる。
内側リンク50及び外側リンク52の構成は、低コストの製造方法を提供する効果をもたらす。平行で、且つ、略平面的な側面を有する内側リンク50又は外側リンク52は、内側リンク50又は外側リンク52の所望の幅140と略同一の厚さを有する1つの板材から製造されてもよい。このような板材から、完成品としての内側リンク50又は外側リンク52の所望の外周94に近似又は合致した外周を有するブランクを作成するのに、種々の方法が採用されてもよい。例えば、完成品としてのリンク50及び52の所望の外周に近似又は合致した進路に沿って板材を切断することにより、この板材からブランクを分離するのに、レーザー切断を使用することができる。板材からブランクを分離するのに使用したプロセスを、その他の特徴部の荒仕上げ又は仕上げを行うためにも使用することができる。例えば、板材からのブランクのレーザ切断プロセスとの組み合わせで、貫通孔72(内側リンク50用)に対応する開口又は開口76(外側リンク52用)も、レーザー切断してブランクとすることができる。あるいは、貫通孔72又は開口76を形成するプロセスはすべて、ブランクを完成後に実施してもよい。
場合によっては、完成品としての内側リンク50又は外側リンク52を作成するのに、種々の仕上げプロセスをブランクに対して実施してもよい。例えば、外周94を精細化するため、貫通孔72又は開口76の特徴部(例えば、ピン穴78や座ぐり穴80)を精細化するため、及び/又は、取付穴100及び102等のその他の特徴部を作成するために、機械研削動作が実施されてもよい。さらに、最終的な内側リンク50又は外側リンク52を作成するために、その他種々の仕上げプロセスが実施されてもよく、この仕上げプロセスには加熱処理及び塗装が含まれるが、これに限定されるものでない。したがって、本開示の内側リンク50及び外側リンク52の構成により、鍛造等の高価な製造プロセスの必要性を低減するか、又はなくしてもよい。
図12A〜図12Kに示す実施形態のリンク242A及び242Bを製造するために、同様のプロセスが使用されてもよい。いくつかの実施形態において、リンク242A及び242Bの1つを作成するプロセスは、リンク242A及び242Bの外周282A及び282Bに合致又は近似する進路に沿って板材を切断する等、板材からリンクブランクを切断することによって開始されてもよい。これは、例えばレーザー切断によって達成されてもよい。開口260A、260B、262A、及び262Bと、窓部268A、268B、270A、及び270Bと、取付穴272A、274A、272B、及び274Bと、ナット着座部276A、278A、276B、及び278Bは、種々のプロセスを使用して形成されてもよく、この種々のプロセスにはレーザー切断及び/又は機械研削動作が含まれるが、これに限定されるものでない。各リンク242A及び242Bのオフセット部分は、ワークピースを屈曲することによって、プロセスに任意の時点で作成されてもよい。リンク50及び52と同様に、完成品としてのリンク242A及び242Bを作成するのに、種々の仕上げプロセスを実施してもよい。これらの仕上げ動作には、機械研削、加熱処理、及び塗装が含まれてもよいが、これに限定されるものでない。
本開示のローラ30〜36の構成により、同様に、特定の高価な製造プロセスの必要性を低減したり、又はなくしてもよい。いくつかの実施形態において、各ローラ30〜36は、完成品としてのローラ30〜36の最大直径部分(例えば、外側案内フランジ158及び160)に近似又は合致する直径を有する丸い棒材から製造してもよい。ローラブランクは、この棒材から、完成品としてのローラ30〜36の全幅に近似した長さ、又はこれに等しい長さを有する一片の棒材を切断することによって生成されてもよい。いくつかの実施形態において、ローラブランクはその後、ローラ30〜36の種々の特徴部を機械研削することによって、完成品としてのローラ30〜36に変形されてもよい。例えば、中央通路152は、ブランクの中央を通って機械切削されてもよい。ローラねじ154及び156及び中央案内フランジ166又は中央溝部176等の外側特徴部を形成するため、ローラブランクの外面から材料を除去する機械研削動作が実施されてもよい。例えば、これらの特徴部は、旋盤でローラブランクを回転させることによって、ローラ30〜36が得られるように機械切削されてもよい。続いて他の種々の仕上げ動作がローラ30〜36に実施されてもよく、この種々の仕上げ動作には加熱処理及び塗装動作が含まれるが、これに限定されるものでない。したがって、鍛造及び/又は溶接等、特定の高価な製造プロセスの必要性を、低減するか、又はなくしてもよい。また母材の単一片から各ローラ30〜36を製造することにより、疲労破壊に晒される可能性のある接合部を避けることにより、ローラに高い強度と耐性とを付与してもよい。
また遊動輪28の構成により、コスト効率の高い製造プロセスを提供する効果をもたらしてもよく、遊動輪28に高い強度と耐性とを付与してもよい。例えば、ハブ192を母材の単一片から構築することにより、これらの効果を得るのに寄与してもよい。ローラ30〜36と同様に、ハブ192は、完成品としてのハブ192の最大直径部分(例えば搭載面202)に近似又は合致する直径の丸い棒材から製造されてもよい。ハブブランクは、この棒材から、完成品としてのハブ192の全幅に近似する長さか、又はこれに等しい長さを有する一片の棒材を切断することによって生成されてもよい。いくつかの実施形態において、ハブ192の種々の特徴部は機械研削されてもよい。例えば、リブ206を形成するため、材料がブランクの径方向外側部分から除去されてもよい。他の構成要素を製作するのと同様に、ハブ192の製造にも、種々の仕上げプロセスが含まれてもよく、この種々のプロセスには機械研削、加熱処理、及び塗装が含まれるが、これに限定されるものでない。
さらに、遊動輪28の本体部194が略平坦で平面的な側面を有する硬質の円盤を備える実施形態において、この硬質の円盤は、板状金属から容易に形成されてもよい。板状金属から平坦な円盤を形成するには、円盤の所望の最終形状に近似又は合致する円盤を板状金属から分離するための種々の技術が採用されてもよい。いくつかの実施形態において、円盤の中央開口を形成するために板材を円形に切断し、円盤の外周を同時に形成して円盤ブランクを板材の残りの部分から分離するために板材をより大きな円形に切断することによって円盤ブランクを形成するため、レーザー切断が使用されてもよい。続いて、完成品としての円盤を形成するために、このブランクに種々の仕上げプロセスが実施されてもよい。例えば、円盤が遊動輪194のハブ192に溶接される実施形態において、円盤の搭載面204を精細化及び/又は成形するのに、機械研削動作が使用されてもよい。同様に、搭載面202等、円盤のその他の部分の形状を精細化するのに、種々のプロセスが使用されてもよい。さらに、その他の仕上げプロセスが円盤に実施されてもよく、この仕上げプロセスには加熱処理及び塗装が含まれるが、これに限定されるものでない。したがって、本開示の遊動輪28の構成によっても、鍛造及び溶接等の高価な製造プロセスの必要性を低減したり、又はなくしてもよい。
遊動輪210もまた、コスト効率の高い製造方法を提供する効果をもたらしてもよい。遊動輪210の円盤216は、板材から容易に作成されてもよい。例えば、各円盤216に使用するブランクは、円盤216の中央開口を作成するために板材を円形に切断し、この板材から円盤を分離するためにより大きな同心円を切断することによって形成されてもよい。続いて、完成品としての円盤216を形成するために、上述の種々の仕上げ動作が実施されてもよい。各円盤216の開口236は、切断及び/又は機械研削プロセスを使用して形成されてもよい。同様に、遊動輪210の補強スペーサ228は、切断及び/又は機械研削プロセスを使用して形成されてもよい。図11A〜図11Eに示す実施形態の場合、各補強スペーサ228の作成には、補強スペーサ228の中央部230の所望の最終断面に合致又は近似する断面を有する棒材から特定長さを切断することによってスペーサブランクを作成することが含まれてもよい。機械研削プロセスは、中央部230より小さい断面を端部232に付与するために使用されてもよい。切断プロセスは、レーザー切断又はその他の切断方法によって実施されてもよい。
車台システム14の他の構成要素の多くと同様に、キャリア滑材44及び46は、板材から製造されてもよい。ブランクは、垂直方向に延設された脚部290及び292とブリッジ294との外周に合致又は近似する進路に沿って板材を切断することにより、形成されてもよい。他の構成要素と同様、完成品としてのキャリア滑材44及び46を作成するのに、種々の仕上げ動作が実施されてもよい。これら仕上げ動作には、機械研削、加熱処理、及び塗装が含まれるが、これに限定されるものでない。
キャリアローラの代わりにキャリア滑材44及び46を使用することによって、車台システム14のコスト減に役立てられてもよい。キャリア滑材44及び46は、キャリアローラの作成に比して非常に安価に作成されてもよい。さらにキャリアローラの代わりにキャリア滑材44及び46を使用することにより、キャリアローラを回転可能に支持する軸受及び/又はその他の高価な構成要素を設ける必要性をなくしてもよい。
本開示の実施形態の製造方法は、以上の説明に限定されるものでない。本開示の実施形態によって鍛造及び溶接動作の必要性を低減してもよいが、本開示の要素の作成にこれらのプロセスが使用されてもよい。さらに、本開示の構成要素の製造において、明示された以外のプロセスが使用されてもよい。
当業者にとって、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示のシステムに種々の修正及び変更が加えられてよいことは明らかであろう。当業者にとって、本明細書に開示のシステムの仕様及び実践を考慮することにより、本開示のシステムの他の実施形態も明らかとなるであろう。仕様及び例は説明の目的のみのために述べたものであり、本開示の真の範囲は、以下の請求項及びその同等物によって示される。

Claims (17)

  1. 機械車台用の遊動輪(28)であって、
    ハブ(192)と、
    前記ハブから径方向外側に延設された本体部(194)とを備え、
    前記本体部は、略平面的な第1側面(198)と、前記略平面的な第1側面と反対側の略平面的な第2側面(198)とを有する単一の硬質円盤を有する遊動輪。
  2. 前記本体部の径方向外側面は、窪んだ溝状肩部を設けることなく、中央溝面(200)を有する請求項1に記載の遊動輪。
  3. 前記中央溝面は、略円筒形の面を有する請求項2に記載の遊動輪。
  4. 前記略平面的な第1側面と前記略平面的な第2側面とは、互いに略平行である請求項1ないし3のいずれかに記載の遊動輪。
  5. 前記硬質円盤は、その内部に溶接接合部を含まない請求項1ないし4のいずれかに記載の遊動輪。
  6. 前記硬質円盤は、溶接部(208)によって前記ハブに固定される請求項1ないし5のいずれかに記載の遊動輪。
  7. 前記ハブは、母材の単一片から構築される請求項1ないし6のいずれかに記載の遊動輪。
  8. 前記硬質円盤の径方向外側部分は、リンクアセンブリの横方向に離間したトラックリンク対の間の空隙に嵌め込まれ、
    前記硬質円盤の径方向外側部分は、前記空隙の幅の約50〜90%の幅を有する請求項1ないし7のいずれかに記載の遊動輪。
  9. 前記硬質円盤は、前記硬質円盤の中央に、内側に面する略円筒形の搭載面(204)を有し、
    前記ハブは、前記硬質円盤の前記内側に面する略円筒形の搭載面に係合された、外側に面する略円筒形の搭載面(202)を有する請求項1ないし8のいずれかに記載の遊動輪。
  10. 前記略平面的な第1側面から前記略平面的な第2側面まで延在する略円筒形の外部溝面(200)とをさらに備え、
    前記略平面的な第2側面は、前記略平面的な第1側面と略平行に延在する請求項1ないし9のいずれかに記載の遊動輪。
  11. 機械車台用の遊動輪(28)であって、
    ハブ(192)と、
    前記ハブから径方向外側に延設された本体部(194)とを備え、
    前記本体部は、
    第1側面(198)と、
    前記第1側面と反対側の第2側面(198)と、
    窪んだ溝状肩部を設けることなく、中央ねじ面(200)を有する径方向外面とを有する遊動輪。
  12. 前記中央ネジ面は、略円筒形の面を有する請求項11に記載の遊動輪。
  13. 前記第1側面は、略平面的であり、
    前記第2側面は、略平面的である請求項11又は12に記載の遊動輪。
  14. 前記第1側面は、前記第2側面と略平行である請求項13に記載の遊動輪。
  15. 前記中央ねじ面は、前記第1側面から前記第2側面まで延在する略円筒形の面を有する請求項11、12、13、又は14に記載の遊動輪。
  16. 前記本体部は、その内部に溶接接合部を含まない請求項11、12、13、14、又は15に記載の遊動輪。
  17. 前記本体部は、少なくとも1つの溶接部(208)によって前記ハブに固定される請求項16に記載の遊動輪。
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