JP2015520947A - 熱動力電池及びそれをベースにした装置 - Google Patents

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Abstract

デバイス(10)を有する装置(100)であって、デバイス(10)は、離れて間隔があいている第1の導電性電極(11)及び第2の導電性電極(12)、電極(11、12)が取り付けられ/貼り付けられる焦電性物質(13)、及び焦電性物質に熱的に結合される少なくとも1つの熱交換構造体(14)を備え、装置(100)は電気発振器回路(20)をさらに有し、デバイス(10)は焦電性物質(13)の振動を提供するために電気発振器回路(20)に電気的に接続可能である。

Description

本発明は、熱を電気に変えるように設計されたデバイス及び装置に関する。
熱を作り出す技術的及び化学的な工程がたくさんある。確実に工程がそれなりに所望の温度状態に保たれるようにするために、一部の例では、この熱は工程から取り除かれなければならない。作り出される熱が使用されない場合、一般的に多くのエネルギーが無駄にされる。
例えば、工程により作り出されるオフ熱(off-heat)が加熱用途のために使用される多数の取り組みがある。しかし、これは、オフ熱により加熱される建物が、熱が生成される場所から遠く離れすぎていないことを必要とする。より遠い距離を越えて熱を効率良く運ぶ手段はまだない。
無駄な熱の多くを使用可能な電気に変えることにより取り入れることができるようにする既存の解決の必要性がある。熱を効率的な方法で電気に変えることができれば、例えば、それぞれのエネルギーを失うことなく、そのエネルギーを送電網に送り込むことができる。
今日までの問題はこれらの工程の効率性にある。理論では、このような変換工程は、熱の変換を仕事(work)に制限するカルノーリミット(Carnot limit)を決して超えることができない。
例えば、燃料動力自動車の場合、燃焼機関により作り出されるエネルギーの約60%が使用されない。それと同時に、自動車はその集合体のために電気エネルギーを必要とする。今まで、この電気エネルギーは、オフ熱(off-heat)を使用するのではなく、発生器を使用して単独で作り出されている。この例は、熱を電気に変える効率的な解決を見つけることがどの程度重要であるかを示している。
多数の研究者が彼ら自身、熱を仕事に変換することに関するプロジェクトに従事している。
熱から電気エネルギーを得るために、いわゆるゼーベック効果が使用可能であることが技術的に知られている。それぞれの電気発生器についての詳細が、ドイツのB. Strassmann, Die Zeit、42/2008による、ドイツ新聞記事“Aus Freude am Sparen(楽しんで節約するために)”に開示されている。
2009年11月18日のMIT News Office, David L. Chandlerによる出版物「熱を電気に変換する(Turning heat to electricity)」は、出版物が量子結合された単一電子の熱電気変換スキームの詳細を最初に開示する前の技術の現在の状態を記載している。
例えば、2998年5月21日の「Auto Motor und Sport」(140ページ)のドイツ記事「Strom auch aus Abwaerme(オフ熱からの電流)」に記載されているように、ドイツ自動車の製造会社BMWはこの分野で活躍している。この出版物によれば、BMVは熱を電気に変換するために、排気管周辺に特別な半導体を取り付ける計画を立てているようである。
オークリッジ国立研究所の研究者チームは、2011年のVol. 8035, 80350V-1, Proc. Of SPIE, S.R. Hunter 他による科学論文“MEMSベースの焦電性熱エネルギー収穫機の開発(Development of MEMS based pyroelectric thermal energy harvesters)”を発表した。これらの研究者は、10〜100Hzの非常に低い周波数で作動され、且つ低熱質量の薄膜構造を持つMEMS(Microelectromechanical system)デバイスを提案している。それぞれのデバイスは二材料構造であり、共鳴的に駆動されるカンチレバー動作が利用される。
欧州特許EP1074053B1に記載され請求されている別の取り組みがある。発明者/出願人のSeiboldは、ゼーベック効果を利用したような熱電素子又は熱電気エネルギー変換器を記載している。
文書「熱電及び焦電エネルギーの収穫について(On thermoelectric and pyroelectric energy harvesting)」(G. Sebald 他, IOP 出版, イギリス, Smart Materials and Structures, 18, 2009, 125006)は、焦電性スキームが熱電スキームよりも見込みがあることを公開している。この文書には、非線形の取り組みが線形の取り組みよりもさらに見込みがあることが記載されている。
欧州特許第1074053号明細書
German newspaper article "Aus Freude am Sparen", by B. Strassmann, Die Zeit, 42/2008, Germany Publication "Turning heat to electricity" by David L. Chandler, MIT News Office, 18 November 2009 German article "Strom auch aus Abwaerme", Auto Motor und Sport, 21 May 2998, page 140 Scientific article "Development of MEMS based pyroelectric thermal energy harvesters", S.R. Hunter at el., Proc. Of SPIE, Vol. 8035, 80350V-1, 2011 Paper "On thermoelectric and pyroelectric energy harvesting", G. Sebald et al., IOP Publishing, UK, Smart Materials and Structures, 18, 2009, 125006
本発明の目的は、多数の分野に適用可能な効率的且つロバストな熱電気変換スキームを提供することである。
本発明によれば、第1の導電性電極、第2の導電性電極、及び電極が取り付けられ/貼り付けられる焦電性物質を備えたデバイスを有する装置が提供される。電極は離れて間隔があいている。デバイス又は装置は、さらに焦電性物質に(直接的又は間接的に)熱的に結合される少なくとも1つの熱交換構造体を備える。装置は、さらに電気発振器回路を有する。デバイスは、焦電性物質の振動を提供するために、電気発振器回路に電気的に接続可能である。
全ての実施形態において、好ましくは、第1の発振器と第2の発振器を有し、第1の発振器と第2の発振器は、これら2つの発振器が共同して振動できるように、導電接続により結合される。
好ましくは、第1の発振器と第2の発振器は直列に配置される。トランジスタがその中間で用いられて、これら2つの発振器間の接続を切り替え/制御しても良い。
本発明は、電気、熱、及び機械の分野に加えて、結晶及びセラミック物質において、同期電気信号があるという事実を利用する。本発明は、さらに、ある領域(regime)から別の領域にパワーを伝達することができるという事実を利用する。
本発明のデバイス及び装置は、非常に効率的な方法で熱を電気に変える。
本発明によれば、熱は電気に変換されて、利用されうる。
本発明は、これまで無駄にされていたエネルギーのかなりの部分を再生利用することを可能にする。
本発明技術は、手頃な価格のデバイスを作ることを可能にする。
本発明技術は、15℃〜600℃の温度範囲のいわゆる低質の熱を“使用”することを可能にする。
本発明は、オフ熱、太陽熱、地熱(geothermal heat)、地中熱(ground heat)、及び水熱と、周囲の熱とを電気に変えるのに使用されうる。
発振器に接続された本発明の第1のデバイスの概略断面図 本発明の第2のデバイスの概略断面図 図2のデバイスを含む第1の装置の概略図 図2のデバイスを含む第2の装置の概略図 取り付け工程中の一列に並んだ4つのデバイスを含む第3の装置の構成要素の概略図 取り付け工程が完了した後の一列に並んだ4つのデバイスを含む第3の装置の概略図 直列に配置された図5Bの4つのデバイスの概略回路図 並列に配置された図5Bの4つのデバイスの概略回路図 配列構造の36個のデバイスを含む第4の装置の概略上面図 図6Aの第4の装置の透視図 本発明の別のデバイスの概略断面図
本発明のいくつかの考えられる実施形態が、添付の図面を参照して、例としてここに記載される。
本発明は、いわゆるヒートトラップ(heat traps)に関する。
本発明のデバイス10と装置100はそれぞれ非常に効率的な方法で熱を電気に変換する。これは、デバイス10の固体状態の焦電性物質13(好ましくは、結晶状)の内部の電荷の移動により行われる。本発明によれば、この電荷の移動は、熱(熱膨張及び電気分極)によって生じる。
焦電気は、加熱され又は冷却されるときに電位を生成する特定の物質の能力である。温度が変化することにより、正電荷及び負電荷は、移動により(migration)反対端に動き(すなわち、物質13は電荷の移動により分極し)、電位が確立される。この点において、焦電性物質13は、コンデンサにように機能する。
本デバイス10の焦電性物質13の組成及び/又は濃度は、大きなピエゾ効果がなくても十分顕著な焦電特性を示す(焦電性物質が負荷応力を受けるときに電気分極を示す)ように、選択される。別の組成及び/又は濃度は著しい焦電特性を示すが、ピエゾ効果はない。
下記の物質が本発明の全ての実施形態に非常に良く適している。
・ホウ素結晶ケイ酸塩鉱物
・天然トルマリン
・ニオブ酸ストロンチウムバリウム(SBN)
・チタン酸バリウム
・マグネシウムニオブ酸チタン酸鉛、好ましくは焼結組成物
・チタン酸ジルコン酸鉛(PTZ)セラミック又は分極したチタン酸ジルコン酸鉛(PLZT)、好ましくはランタンが修飾又はドープされたもの。適しているのは、ホットプレスされたPLZTセラミック。
・アラニンがドープされた硫酸トリグリシン(ATGS)などの硫酸トリグリシン結晶(TGS)
・ペロブスカイト酸化物結晶
・ポリフッ化ビニリデン(PVF)又はポリフッ化ビニル(PVF)のポリマー
適している焦電性物質のさらなる詳細が文書「“焦電性物質、その特性と応用(Pyroelectric materials, their properties and applications)”, J.C. Joshi, A.L. Dawar, physica status solidi (a)、70巻、第2版、353〜369ページ、1982年4月16日」に記載されている。
本発明の全ての実施形態に非常に良く適しているのは、2より大きい焦電係数p[10−8C cm−2−1]の物質である。非常に有利なものは、8より大きい焦電係数p[10−8C cm−2−1]の物質である。
本発明の全ての実施形態に非常に良く適しているのは、一次の焦電効果と二次の焦電効果を示す物質である。両方の効果を示す物質を利用することが有利である。
本発明の好ましい実施形態は、温度変化にさらされるときに、軸端で、正反対の符号の2つの電極を生じさせる特有の物理的特性を持つ、単結晶、多結晶又はバルクの焦電性物質13を使用する。これは、焦電気の名前で知られている現象であり、逆の効果は電気熱量効果と呼ばれ、両者は可逆的な性質である。非常に高い効率性及び高振動数が得られる。デバイス10に加えられる電気インパルスは、吸熱電気熱量効果を生み出すために、非対称である。
本発明と比較すると、古典的な焦電気デバイスは、熱の切り替えにより、2つの熱浴(heat baths)から温度の振動を生成して、直接的な焦電効果を利用する。本発明は、電気の切り替えにより、温度の振動を生成して、逆の効果を利用する。
本発明に関連して使用される焦電性物質13は、電気の流れ又は熱の流れを示さず、むしろ電場又は熱場を示す。エネルギーは蓄えられ、これらの場から放出される。
デバイス10の焦電性物質13は、高利得の電気発振器回路20内で使用されるか、又は図1に示されるように高利得の電気発振器回路20に結合される。熱Wがデバイス10の振動している焦電性物質13に“加えられる(applied)”と、この熱が吸収されて、電子は“エントロピー(entropy)”を輸送する/運ぶことになる。それぞれのデバイス10が組み立てられて、雰囲気から又は図1のデバイスの場合は熱交換構造体14から、熱Wを集める又は吸収し始める。デバイス10が熱Wを集める又は吸収するという事実が、図1でブロックの矢印により概略的に示されている。熱Wは、デバイス10により吸収される(trapped)。振動が全体の吸熱反応を生じさせるため、デバイス10では、熱Wは仕事(work)(ここでは、電気の形式の仕事)に変換されうるのみである。
デバイス10において、熱流は、負の再熱を持つ、すなわち熱が積極的に吸収されるように、確立される。負の再熱は、デバイス10が(例えば、熱交換構造体14により)周囲の熱Wを集めている/吸収していることを意味する。これが起こるようにするために、デバイス10は平衡状態ではなく、非平衡状態で作動される。
デバイス10は、第1の導電性電極11と第2の導電性電極12を有する。これらの電極11,12は、例えば図1に示されるように、離れて間隔があいている。焦電性物質13は、本実施形態においては、電極11,12の間にある。焦電性物質13に熱的に結合される少なくとも1つの熱交換構造体14がある。熱交換構造体14は、焦電性物質13に直接的に結合されてもいいし、間接的に結合されてもいい。図1は、間接結合の実施形態を示していて、ここでは熱交換構造体14は焦電性物質13上にある電極11の上に位置付けられている。
全ての実施形態において、電極11,12及び/又は熱交換構造体14の領域は、焦電性物質13の領域よりも小さくてもいいし、大きくてもいいし、又は同じであっても良い。
電極11,12は、離れて間隔があいていて、導電接続により短絡されないのであれば、焦電性物質13の同一側に配置されても良いし、焦電性物質13の両側に配置されても良い。
本発明の他の実施形態が図2に示されている。デバイス10は、ここでも、第1の導電性電極11と第2の導電性電極12を有する。これらの電極11,12は、図2に示されるように、離れて間隔があいている。焦電性物質13は、ここでは、電極11,12の間にある。焦電性物質13に熱的に結合される2つの対向する熱交換構造体14.1,14.2がある。2つの対向する熱交換構造体14.1,14.2の領域は、電極11,12及び焦電性物質13の領域よりも大きい。熱交換構造体14.1,14.2は、焦電性物質13に直接的に結合されてもいいし、間接的に結合されてもいい。図2は、間接結合の実施形態を示していて、ここでは熱交換構造体14.1,14.2はそれぞれ電極11,12の上に位置付けられている。
熱交換構造体14又は熱交換構造体14.1,14.2のサイズ(領域)は、各電極11,12のサイズよりも小さくても良いし、大きくても良い(図2参照)。また、熱交換構造体14又は熱交換構造体14.1,14.2は、各電極11,12と同じサイズであっても良い(図1参照)。
2つの電極11,12は、異なる金属で作られても良い。言い換えると、種々の金属(例えば、銅、アルミニウム、銀、アルミニウム、又は金)が電極11及び電極12に使用される。
デバイス10、及び/又はデバイス10を使用する装置100は、筐体(図示せず)の中に入れられても良いし、及び/又はキャリア(基板)上に搭載されても良い。
デバイス10は、さらに、第1の導電性電極11に接続された又は接続可能な第1の電気出力又はノードO1と、第2の導電性電極12に接続された又は接続可能な第2の電気出力又はノードO2を有する。これらの2つのノードO1,O2は、全ての場合において、電極11,12の一部であっても良い。電極11,12の接触領域又はパッドがノードO1,O2として機能できる。
装置100は、デバイス10に接続された又は接続可能な電気発振器回路20を有する。焦電性物質13へのそれぞれの電気接触は、第1の導電性電極11及び第2の導電性電極12を介して確立される。電気発振器回路20は、デバイス10の焦電性物質13の振動を開始するように設計される。この振動の周波数は、5kHz〜500kHzの範囲である。好ましくは、この振動の周波数は50kHzを超える。これは、全ての実施形態に適用される。大抵の場合、この振動の周波数は250kHz未満である。
焦電性物質13は、共振器として振動させられる。その振動の周波数は、第1の発振器30の振動周波数を決定する。
好ましくは、デバイス10を非線形モードにさせる振動の振幅の(熱的及び電気的な)下降スロープを提供することにより、電気発振器回路20はデバイス10を非線形モードで駆動する。これは、本発明の全ての実施形態が焦電性物質13の非線形焦電特性を使用することを意味する。
高すぎる電圧及び温度の状況(regimes)よりも低すぎる電圧及び温度の状況(regimes)のほうが、より長い期間残存する非対照信号が得られる/与えられるように、電気発振器回路20は設計される。この非対照信号に起因して、各振動サイクル中、より多くのエネルギーが放出するよりも、引き継がれる又は収集される。これは、電気発振器回路20が、焦電性物質13からより高いエントロピーの電子を取り出すことにより、デバイス10から熱エネルギーを効率的に除去する状況を引き起こす。
本発明の全ての実施形態において、熱が吸収されて、エントロピーが電子に“取り込まれる(loaded)”ような方法で、装置100はデバイス10と相互作用する。増加したエントロピーを備えた電子は、焦電性物質13の流出を引き起こす。
大抵の実施及び実施形態は、図3及び図4に関連して示されているように、2つの発振器30,40を備えた電気発振器回路20を有する。2つの発振器30,40が接続されることにより、それらの振動の結合は発生する。発振器40は、全ての実施形態において、共振回路として機能する。
好ましくは、全ての実施形態において、電気発振器回路20は、わずかにデチューン(de-tuned)された2つの結合された発振器30,40を有する。言い換えると、2つの発振器は、わずかに異なる周波数を持つ。共振周波数(f1,f2)の差は、5%〜0.1%である。デチューンは、2つの振動間の干渉(うなり(beat)と呼ばれる)を引き起こす。このうなりは、焦電性物質13から電気発振器回路20への(すなわち、発振器30から発振器40への)内部抵抗(drag)の生成を引き起こす。この内部抵抗により、増加したエントロピーを備えた電子は焦電性物質13からの流出を引き起こす。
好ましくは、全ての実施形態は2つのデチューンされた発振器30,40を有し、デバイス10はこれらの発振器のうちの1つの一部である(図3及び図4において、デバイス10は発振器30の一部である)。
本特許出願において、発振器30,40は、繰り返しの電子信号を生成する電子回路である。
2つの結合された発振器30,40間で干渉が生じるという事実により、熱又はエントロピーが非常に効率的な方法で電子に“取り込まれる(loaded)”。
装置100は、熱又はエントロピーを電子に取り込み、言及した内部抵抗により電子を取り除くことにより、熱交換構造体14を積極的に冷却するため、アクティブ装置であると見なされる。それ故、本発明は、形成(formation)又はいわゆるコールドトラップ(cold-trap)に基づいている。
2つの結合された発振器30,40のうちの1つは、いわゆる3Kバス(bath)内にあると見なされる(3Kは3ケルビンを意味する)。すなわち、3K(背景放射線)の空間への放射だけがある。2つの結合された発振器30,40のもう一方は、熱交換器14の温度である。すなわち、この発振器30又は発振器40は、15℃〜600℃の周囲温度である。第1の発振器30を流れる電子は、熱又はエントロピーのキャリアとして機能すると考えられる。それ故、第1の発振器30は、15℃〜600℃の周辺温度であると見なされ、他の発振器40は3Kバス内にあると見なされる。
他の言葉で説明すると、振動周期毎に熱又はエントロピーの量子(quantum)を得るために、非線形で非対称の電気的インパルスは、デバイス10の焦電性物質13に加えられる。振動が維持されて、装置100の出力O3−O4で利用できるインパルスエネルギー量に移行されるように、熱又はエントロピーの量子はインパルスエネルギー量に変換される/転換される。
本発明のデバイス10と装置100は、熱が15℃〜600℃の使用可能な温度範囲内のときに、任意のソースからの熱により、活性化され/駆動され/電力供給されうる。
デバイス10の大きさに理論的制限はない。しかし、提案された出願、製造工程、輸送及び設置の要件に基づく実際的制限はある。
デバイス10に特有の性質に起因して、デバイス10は出願の要件に合うように作り上げられうる。例えば、デバイス10は、水の周囲又は排気管(exhaust pipes)に合うように曲線形状で生産されても良いし、平面(例えば、ソーラーパネルの内側)で使用するために、(例えば図1のような)平らな構造で製造されても良い。また、デバイス10は、配列に統合されても良い。
1つ以上のデバイス10を使用する全ての装置100は、閉鎖循環の実施である。これは、空気又は液体の排出又は汚染がないことを意味する。
本発明の第1の装置100が図3に示されている。装置100は、簡単にするために図2に示されるデバイス10と同じ1つのデバイス10を有する。デバイス10は、第1の導電性電極11と第2の導電性電極12を有する。これらの2つの電極11,12は、離れて間隔があいている。それらは、焦電性物質13の両側に配置されても良いし、焦電性物質13の同一側に配置されても良い。焦電性物質13に熱的に結合される2つの熱交換構造体14.1,14.2がある。本実施形態の場合、熱交換構造体14.1,14.2はそれぞれ電極11,12を介して焦電性物質13に接続される。これは、ここで熱交換が電極11,12を介して起こることを意味する。
デバイス10は、図3に示されるように、第1のインダクタL1と共に発振器30(第1の発振器とも呼ばれる)を形成する。本実施形態において、第1のインダクタL1は、変圧器31のコイル又は巻き線の一つである。
本発明の全ての実施形態において、空心変圧器、鉄心変圧器、又はフェライト磁心変圧器が変圧器31として使用可能である。図3において、コア32を備えた変圧器が示されている。変圧器31の第1のインダクタL1は、他の2つのインダクタLb、Lcに磁気的に結合される。コイルL1,Lb,Lcのサイズに応じて、装置100に必要な種々の電圧と電流が得られる。実際、電圧の比率は、インダクタL1の第1のコイル巻き線の数対インダクタLb、Lcの第2のコイル巻き線の数によって決まる。ここで、インダクタLb,Lcは、インダクタL1よりも巻数(巻き線)が少ない。これは、変圧器31が、左から右への逓降変圧器として機能することを意味する。逓降変圧器は、第1の回路L1よりも第2の回路Lb,Lcにより少ない電圧を提供する構造を持つ。
上述したように、デバイス10は振動させられる。これは、変圧器31の第1の巻き線(インダクタL1)で交流(AC)電圧が提供されることを意味する。変圧器31は交流磁場を生成し、交流磁場は他のコイル(インダクタLb,Lc)に検知される(誘導される)。インダクタLb及びインダクタLcは共に、インダクタL1の第1の電圧の波形と同じ波形のAC電圧を生成する。インダクタLb,Lcにより生成されるAC電圧の振幅は、巻数のそれぞれの比率によって決まる。また、電圧は、コア材料、駆動周波数、及び結合によって決まる。
以下において、インダクタL1の巻数が6、インダクタLbの巻数が12、インダクタLcの巻数が24の例が示されている。これは、変圧器31が、左から右への逓昇変圧器として機能することを意味している。
図3の実施形態において、結合変圧器31が第1の発振器30をダイオードブリッジ整流器33に結合するのに使用される。整流器33は、上側のインダクタLbのノードn1,n2に結合される。下側のインダクタLcのノードn4は、トランジスタT1(例えば、MOS−FET)のゲート34に接続される。図3に示されているように、整流器33は、ここでは、交流電流(AC)入力を直流電流(DC)出力に変換するために使用される。
図3に示されているように、スーパーキャパシタ(supercapacitor)SCは、整流器33の正負のノードに接続される。スーパーキャパシタSCは、非常に高い静電容量を持つ点で、通常のコンデンサと異なる。スーパーキャパシタSCは、静電荷によりエネルギーを蓄える。スーパーキャパシタSCの電圧は一般的には2.5V〜2.7Vに限定される。スーパーキャパシタSCの2つのノード間のDC電圧が確実に適切な電圧範囲内となるようにするために、インダクタLbの巻数は、それに応じて選択されなければならない。
本実施形態において、スーパーキャパシタSCの負のノードは、接地に接続される。インダクタLcのノードn3もまた、接地に接続される。トランジスタT1のドレイン35はノードO2に接続され、ソース36は電気発振器回路40に接続される。電界効果トランジスタ(FET)の代わりに、バイポーラトランジスタT1を使用しても良い。バイポーラトランジスタT1の場合、ゲート34はベース、ドレイン35はコレクタ、ソースはエミッタと見なされる。
トランジスタT1は、電子信号を切り替えるために使用される。ここでは、トランジスタT1は、第1の発振器30と第2の発振器40の選択的結合を提供する。ゲート端子34の小さい電流又は電圧は、トランジスタT1のドレイン(コレクタ)端子35及びソース(エミッタ)端子36間の非常に大きな電流を制御する又は切り替える。
本発明によれば、トランジスタT1は正の増幅率を持つ。これは、出力電圧Voutが入力電圧Vinよりも大きく、出力電流は入力電流よりも大きいことを意味する。それ故、トランジスタT1は、第1の発振器30から第2の発振器40に電流(エントロピーが含まれている電子)を“取り込む(pulls)”。また、トランジスタT1は、ソース36の信号がゲート34の信号に従うような、いわゆるフォロワ(follower)として機能できる。この場合、ゲート34を高く上げるのに少ない“揚力(lifting power)”で十分であり、ソース36はさらなる強さで増加する。これは、トランジスタT1が、フォロワとして使用された場合に、より高い出力電圧を生成するのではなく、発振器40に流れるより多くの出力電流を生成することを意味する。
発振器40は、全ての実施形態において、図3に示されるように、並列に配置されたコンデンサC1(例えば、可変コンデンサ)とインダクタL2を有する。さらに図3に示されるように、スーパーキャパシタSC1は、発振器40のノードn6と接地の間に接続される。負荷素子37は、図3に示されるように、出力ノードO3,O4に接続される。
本発明の他の実施形態が、図4に関連してここに記載される。ここでも、デバイス10は、インダクタL1と共に、第1の発振器30を形成する。インダクタL1は、変圧器31の1つのコイルである。変圧器31は、ここでインダクタLbと呼ばれる第2のコイルを有する。インダクタLbの第1のノードn1は、ダイオードブリッジ整流器33の1つのノードと第2の発振器40の出力ノードO4に接続される。インダクタLbの第2のノードn2はトランジスタT1のゲート34に接続される。トランジスタT1は、ゲート34に加えられる信号により、制御され/切り替えられる。トランジスタT1は、アクティブにされると、第1の発振器30のノードO2を第2の発振器40のノードn5に接続する。
第2の発振器40は、本実施形態において、並列に配置されたコンデンサC2とインダクタL2を有する。インダクタL2は、変圧器38の一部である。変圧器38の第2のコイルLaは、交流電圧ACを提供する。この電圧ACは、図4に示されるように、整流器33のACノードに印加される。整流器33の正のノードは正の出力ノードO3に接続され、整流器33の負のノードは上述したように、ノードn1と出力ノードO4に接続される。第2の発振器40の下側のノードn6もまた、出力ノードO4に接続される。スーパーキャパシタSC1は、ここでは、図4に示されるように、整流器33の2つのDCノード間に配置される。図3のように、このスーパーキャパシタSC1は、2つの出力ノードO3,O4間に位置する。
全ての実施形態において、例えば、第2の発振器40は、コンデンサダイオード(capacitor diode)、転送コンデンサ(transfer capacitor)、及びチョークコイルなどの付加的な素子を有しても良い。
全ての実施形態において、出力電圧又は出力電流は、第1の発振器30から又は第2の発振器40から取り出されても良い。
全ての実施形態において、発振器30,40の両方が、1000より大きいQ値を持つ。
2つの発振器30,40は、ビート周波数が確立されるようにデチューンされる。第2の発振器40は、第1の発振器30から(エントロピーが含まれた電子の形状の)エネルギーを“取り出す(draws)”。熱(エントロピー)はデバイス10の電子に含まれるため、デバイス10を冷却させ(コールドトラップと表現)、且つさらなる熱を吸収させる一定の抵抗(drag)が確立される。発振器30から発振器40に移動したエネルギーは、スーパーキャパシタSC1を充填(load)するのに使用される。スーパーキャパシタSC1は、図3に示されるように、発振器40のノードn6と接地との間に配置されて、充填されうる。又は、スーパーキャパシタSC1は、図4に示されるように、変圧器31と整流器33を介して、充填されうる。
第2の発振器40が第1の発振器30を減衰させる(damps down)という事実に起因して、熱は循環工程においてデバイス10に流れていく。
装置100は、この熱を、出力ノードO3,O4間で利用可能な電気(ここではDC電圧)に変換する。
好ましくは、全ての実施形態の2つの発振器30,40は、小さいT=L/Cをもたらす小さなインダクタンスLと大きな静電容量Cを特徴とする。
好ましくは、全ての実施形態の第1の発振器30は、受動発振器である。
スーパーキャパシタSC1は、全ての実施形態において、中間のエネルギー蓄積部としての機能を果たすために使用されるが、スーパーキャパシタSC1は絶対に必要とは限らない。
本発明の全ての実施形態において、デバイス10と焦電性物質13はそれぞれ、環境から又は1以上の熱交換構造体14から、熱Qを集めている又は吸収している。
本発明によれば、図5Bに示されるように2以上のデバイス10が列を成して配置されうるか、図6A及び図6Bに示されるように配列状に集められうる。
デバイスは、いくつかの焦電性物質部分又は領域13を有する。図5A及び図5Bに示されている例は、一列に配置された4つの焦電性物質部分又は領域13を備えるデバイス10を示している。デバイス10は、下部から上部に、4つの電極12及び4つの焦電性物質部分又は領域13を支える下部熱交換構造体14.2を有する。4つの対電極11は、もう一方の熱交換構造体14.1の一部である。図5Aは、これらの素子が組み合わさる前の分解図を示す。図5Bは、4つの対電極11を備えた熱交換構造体14.1が上部に位置付けられた後のデバイス10を示す。
図5Cは、4つのサブデバイス全てが、コンデンサCI,CII,CII,CIVにより表される簡潔な回路図を示している。これらのコンデンサCI,CII,CII,CIVは図5Cに示されるように直列に配置されても良いし、図5Dに示されるように並列に配置されても良い。
図6Aは、配列構造上の36個の焦電性物質部分又は領域13を有する第4のデバイス10の概略的な上面図である。配列構造は、6つの行と6つの列を含む。これらの焦電性物質部分又は領域13の一つに、参照符号13が付けられている。この実施形態において、焦電性物質部分又は領域13の各々は、矩形形状を有する。個々の焦電性物質部分又は領域13を直列(図5Cと同様)に又は並列(図5Dと同様)に接続するために、多数の導電接続がある。熱交換構造体14.1及び/又は14.2は構造化されうるか又は導電接続としての機能を果たす金属パターンを持つことができる。
図6Bに示されるように、第1の導電性電極11を供給する第1の層と第2の導電性電極12を供給する第2の層とを提供することも可能である。それぞれの層は、直列又は並列に焦電性物質部分又は領域13を接続するために、パターン化されるか又は構造化されなければならない。
全ての実施形態の熱交換構造体14,14.1及び/又は14.2は、流体(例えば水又は油)を導いて熱交換構造体14,14.1及び/又は14.2を通り抜けさせるための経路(channel)を有する。図6A及び図6Bに示されるように、上述した経路への流体接続をもつアクセスポイント39.1,39.2があっても良い。流体は、例えばアクセスポイント39.1を通って熱交換構造体14.2に供給される。それから、流体はアクセスポイント39.2を通って熱交換構造体14.2から離れる前は、その経路を流れる。この場合、アクセスポイント39.1はいわゆる高温端であり、アクセスポイント39.2は低温端となる。高温端の流体は、低温端の流体よりも熱い。熱Wは、流体から、熱交換構造体14,14.1,14.2の物質(及びその中間に位置していれば電極11,12)を通り、焦電性物質部分又は領域13に移動する。焦電性物質部分又は領域13の内側で、少量の熱(エントロピー)が、上述したように、事実上、電子に移動する(取り込まれる)。
図5A,5B及び図6A,6Bのデバイス10は、図3,4に示されるように、装置100の内部で使用されても良い。この場合、単一のデバイス10は、直列配置又は並列配置の焦電性物質部分又は領域13に置き換えられる。
デバイス10が有する焦電性物質部分又は領域13が増加するほど、装置100が取り出すことができる電力も増加する。小型のデバイスは、約1ワットの範囲内の出力電力を提供するのに対し、図6A,6Bで描写されているもののように、配列は最大100ワットまでの出力電力を供給することができる。
焦電性物質部分又は領域13は、数ミリメートルから数センチメートルまでの厚さを持っても良い。それらの表面の平面は、数正方形ミリメートルから数正方形センチメートルの大きさを持っても良い。
図7は、別のデバイス10の概略的な表現を示している。デバイス10は、焦電性物質13、第1の電極11、及び第2の電極12を有する。デバイス10のこれらの素子11,12,13は、2つの熱交換構造体14.1,14.2の間に位置付けられる。熱交換構造体14.1は、第1のアクセスポイント39.1を有する。この第1のアクセスポイント39.1は、第2のアクセスポイント39.2に流体接続する内部経路41と流体接続する。熱交換構造体14.2は、第1のアクセスポイント39.1と第2のアクセスポイント39.2を有する。熱交換構造体14.2は、直列に接続される。これは、第1の熱交換構造体14.1の第2のアクセスポイント39.2が、第2の熱交換構造体14.2の第1のアクセスポイント39.1に接続されることを意味する。第2の熱交換構造体14.2の第1のアクセスポイント39.1は、第2のアクセスポイント39.2に流体接続される内部経路42に流体接続される。流体(例えば、水又は油)は、入力及び出力の矢印で示されるように、2つの熱交換構造体14.1,14.2を通って供給される。
当然、特許請求の範囲で定義された発明の範囲から逸脱することなく、多くの変形が、上述した特定の構造に基づいて、適応されうる。

Figure 2015520947

Claims (24)

  1. デバイス(10)を有する装置(100)であって、
    前記デバイス(10)は、
    第1の導電性電極(11)、
    第2の導電性電極(12)、
    前記電極(11、12)は離れて間隔があいていて、
    前記電極(11、12)が取り付けられ/貼り付けられる焦電性物質(13)、及び
    前記焦電性物質に熱的に結合される少なくとも1つの熱交換構造体(14)、
    を備え、
    前記装置(100)は、電気発振器回路(20)をさらに有し、
    前記デバイス(10)は、前記焦電性物質(13)の振動を提供するために、前記電気発振器回路(20)に電気的に接続可能である、装置(100)。
  2. 第1の発振器(30)を形成するために、前記デバイス(10)に結合される第1のインダクタ(L1)をさらに有することを特徴とする、請求項1に記載の装置(100)。
  3. 前記電気発振器回路(20)は、コンデンサ(C2)と第2のインダクタ(L2)を含む第2の発振器(40)を有する、請求項1又は請求項2に記載の装置(100)。
  4. 前記第1の発振器(30)と前記第2の発振器(40)は、これら2つの発振器(30、40)が共同して振動できるように、導電接続により結合される、請求項3に記載の装置(100)。
  5. 前記第1の発振器(30)と前記第2の発振器(40)は直列に配置される、請求項3又は請求項4に記載の装置(100)。
  6. 前記第1の発振器(30)は第1の共振周波数(f1)を持ち、前記第2の発振器(40)は第2の共振周波数(f2)を持ち、前記第1の共振周波数(f1)と前記第2の共振周波数(f2)は異なる、請求項3から請求項5のいずれかに記載の装置(100)。
  7. 前記第1の共振周波数(f1)と前記第2の共振周波数(f2)は、5kHz〜500kHzの範囲である、請求項6に記載の装置(100)。
  8. 前記共振周波数(f1、f2)の違いは5%〜0.1%である、請求項6に記載の装置(100)。
  9. 前記第1の発振器(30)と前記第2の発振器(40)は、毎秒10〜100回のビート周波数で振動する、請求項3から請求項5のいずれかに記載の装置(100)。
  10. 前記第1の発振器(30)と前記第2の発振器(40)の間に配置されるトランジスタ(T1)をさらに有する、請求項3から請求項9のいずれかに記載の装置(100)。
  11. 前記トランジスタ(T1)は、電流が前記第1の発振器(30)から前記第2の発振器(40)に流れるように切り替えられる、請求項10に記載の装置(100)。
  12. スーパーキャパシタ(SC1)と整流器(33)をさらに有し、前記整流器(33)は直流出力信号を提供するために配置され、前記直流出力信号は前記スーパーキャパシタ(SC1)に加えられる、請求項10又は請求項11に記載の装置(100)。
  13. 前記装置(10)に結合されるコンデンサ(SC1)、好ましくはスーパーキャパシタをさらに有し、前記コンデンサ(SC1)が前記振動のためのエネルギーを提供できるようにされる、請求項1から請求項3のいずれかに記載の装置(100)。
  14. 前記デバイス(10)を熱源又は熱流にさらすときに、電気エネルギーが前記電気ノード(O1、O2)で利用できるようにされる、請求項1から請求項3のいずれかに記載の装置(100)。
  15. 前記電気発振器回路(20)と前記デバイス(10)は、前記焦電性物質(13)を振動させるために、電気的に結合される、請求項1から請求項3のいずれかに記載の装置(100)。
  16. 前記焦電性物質(13)は50kHzを超える周波数で振動させられる、請求項1から請求項15のいずれかに記載の装置(100)。
  17. 好ましくは、前記デバイス(10)を非線形モードにさせる振動の振幅の上昇スロープを提供することにより、前記電気発振器回路(20)は前記デバイス(10)を非線形モードで駆動する、請求項1から請求項3のいずれかに記載の装置(100)。
  18. 固体結晶が前記焦電性物質(13)として機能する、請求項1から請求項17のいずれかに記載の装置(100)。
  19. ケイ酸塩鉱物、好ましくはホウ素結晶ケイ酸塩鉱物、又はトルマリンが前記焦電性物質(13)として機能する、請求項18に記載の装置(100)。
  20. 硫酸トリグリシン結晶が前記焦電性物質(13)として機能する、請求項18に記載の装置(100)。
  21. ペロブスカイト酸化物結晶が前記焦電性物質(13)として機能する、請求項18に記載の装置(100)。
  22. 前記熱交換構造体(14)はアルミニウム又は銅を含む、請求項1から請求項21のいずれかに記載の装置(100)。
  23. 第1の導電性電極(11)、
    第2の導電性電極(12)、
    前記電極(11、12)は離れて間隔があいていて、
    前記電極(11、12)が取り付けられ/貼り付けられる焦電性物質(13)、及び
    前記焦電性物質に熱的に結合される少なくとも1つの熱交換構造体(14)、
    を備えるデバイス(10)の熱動力電池としての使用。
  24. 前記デバイス(10)は、前記焦電性物質(13)を振動させるように設計される発振器(20)に接続される、請求項23に記載の使用。
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