JP2015520463A - データセンタを冷却し水を脱塩するシステムおよび方法 - Google Patents

データセンタを冷却し水を脱塩するシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

データセンタを冷却し水を脱塩するシステムを提供する。いくつかの態様で、システムは、冷水を受け入れて温水を排出するように構成された水冷サブシステムを備えるデータセンタと、データセンタと同一場所に配置され、温水を受け入れかつ脱塩するように構成された脱塩プラントとを備える。本発明の態様はまた、水冷サブシステムを用いてデータセンタを冷却し、データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントで水を脱塩する方法を含む。

Description

近年、米国内のインターネットトラフィックは著しく増えている。米国で、インターネットトラフィックは2001年の40,000〜70,000テラバイト/月から、2011年に3,400,000〜4,100,000テラバイト/月に増えたと推計されている。インターネットトラフィックの急な増加を支えるため、多くのコンピュータに関するインフラストラクチャが開発および実行されてきた。利用が増えたインフラストラクチャの1つのタイプは、データセンタである。
データセンタは、コンピュータシステムおよびその中の作動のための関連する構成要素を収容する設備である。データセンタは、コンピュータ、データ記憶装置、サーバ、通信システムまたは他の関連する機器を有してもよく、デジタル情報およびデータの管理、格納、処理および/または交換に使用してもよい。これらの機能のためのデータセンタ内の電気構成要素の作動は、多量の熱を生じる。そのようなものとして、多くのデータセンタは、構成要素が効果的に機能できるように、電気構成要素を冷却するために設計された複雑な冷却システムを有する。
米国特許出願公開第2009/0295167号明細書
データセンタ内の電気構成要素および冷却システムの作動は、しばしば多量のエネルギーを必要とする。データセンタの電力使用は、数kWから数十MWの範囲になりうる。データセンタは、作動に例えば小さな街ほどの多くの電力を使用するかもしれない。データセンタの出力密度もまた、一般的なオフィスビルの100倍を超えるかもしれない。
データセンタの電力使用量の多さによって、データセンタはまたしばしば炭素排出量の多さの責任を負う。例えば2007年に、データセンタは米国の総電力消費量の1.5%を占めたと推計される。同様に、同年にデータセンタは米国の温室効果ガス排出量の0.5%を占めたと推計される。データセンタからの温室効果ガス排出量は、将来も上昇すると予測される。例えば、データセンタからの温室効果ガス排出量は、2020年までに2007年のレベルの倍になると推定される。
データセンタが占める温室効果ガス排出量の1つの要因は、データセンタのエネルギー効率である。データセンタのエネルギー効率の一般的な指標は、電力使用効率、別名“PUE”である。後述するように、PUEはシステム(例えば、データセンタ)の総電力量のシステムの電子(例えば、情報技術)機器が使用する電力量に対する比である。米国の平均的なデータセンタは、2.0のPUEを有する。
本開示は、データセンタを冷却し水を脱塩するシステムを提供する。いくつかの態様で、システムは、冷水を受け入れて温水を排出するように構成された水冷サブシステムを備えるデータセンタと、データセンタと同一場所に配置され、温水を受け入れかつ脱塩するように構成された脱塩プラントとを有する。本発明の態様はまた、データセンタを水冷サブシステムを用いて冷却し、データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントで水を脱塩する方法を有する。
種々の例で、本開示のシステムは、冷水を受け入れて温水を排出するように構成された水冷サブシステムを備えるデータセンタと、データセンタと同一場所に配置され、排出された温水を受け入れかつ脱塩するように構成された水脱塩プラントとを有する。いくつかの実施形態では、冷水は大洋または海から受け入れられる。システムのいくつかの実施形態では、脱塩プラントは逆浸透脱塩プラントである。
システムは、取水口を備えてもよい。いくつかの態様で、取水口を、水源内の15m以上の深度に位置決めしてもよい。一部の例で取水口は、水源内の有光層の下方に位置決めされる。システムはまた、水脱塩プラントから塩水を排水する排水口を有してもよい。いくつかの実施形態では、排水口は、水体(例えば、大洋または海)内の15m以上の深度に位置決めされる。いくつかの実施形態では、排水口が位置決めされる水体は、システムの取水口が位置決めされる場合と同一の水体、例えば、大洋または海である。
いくつかの態様で、開示されたシステムのデータセンタの電力使用効率(PUE)は2以下である。一部の例で、開示されたシステムのデータセンタのPUEは、1から1.3までの範囲である。一部の例で、開示されたシステムのデータセンタおよび脱塩プラントは、独立して作動する同一のデータセンタおよび水脱塩プラントと比較して、より少ない炭素を排出するように構成される。システムのいくつかの態様で、データセンタおよび脱塩プラントは、独立して作動する同一のデータセンタおよび水脱塩プラントと比較して、データセンタの冷却量あたりおよび脱塩された水の量あたりにより少ないエネルギーを使用するように構成される。
開示されたシステムは、データセンタおよび水脱塩プラントと同一場所に配置された発電所を有してもよい。一部の例で、発電所は、データセンタおよび水脱塩プラントの両方に動作可能に接続される。データセンタ、水脱塩プラントおよび発電所を、独立して作動する同一のデータセンタ、水脱塩プラントおよび発電所と比較して、より少ない炭素を排出するように構成してもよい。システムのいくつかの態様で、データセンタ、水脱塩プラントおよび発電所は、独立して作動する同一のデータセンタ、水脱塩プラントおよび発電所と比較して、データセンタの冷却量あたりおよび脱塩された水の量あたりにより少ないエネルギーを使用するように構成される。
また本開示により、データセンタを冷却し塩水を脱塩する方法が提供される。一部の例で、方法は、(1)データセンタを冷水取入口および温水排水口を備える水冷サブシステムで冷却し、水冷サブシステムはデータセンタにより生じた熱を吸収するように構成されること、ならびに(2)データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントにて、温水排水口から受け入れられた温水を脱塩することを含む。一部の例で、脱塩プラントは逆浸透脱塩プラントである。
方法のいくつかの態様で、データセンタの水冷サブシステムは、冷水取入口から海水を取得するように構成される。一部の例で、冷水取入口を水源の有光層の下方(例えば大洋または海の有光層の下方)に位置決めしてもよい。方法はまた、塩水を水脱塩プラントから大洋または海の中に、例えば大洋または海の有光層の下方に排水することを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、データセンタおよび水脱塩プラントを使用してデータセンタを冷却し塩水を脱塩する方法は、独立して作動する同一のデータセンタおよび水脱塩プラントと比較して、より少ない炭素を排出する。データセンタおよび水脱塩プラントを使用してデータセンタを冷却し塩水を脱塩する方法は、独立して作動する同一のデータセンタおよび水脱塩プラントと比較して、データセンタの冷却量あたりおよび脱塩された水の量あたりにより少ないエネルギーを使用してもよい。
一部の例で、開示された方法はまた、データセンタおよび脱塩プラントと同一場所に配置された発電所から、データセンタおよび脱塩プラントを作動する電力を取得することを含む。いくつかの態様で、データセンタ、水脱塩プラントおよび発電所を使用してデータセンタを冷却し塩水を脱塩する方法は、独立して作動する同一のデータセンタ、水脱塩プラントおよび発電所より少ない炭素を排出してもよい。いくつかの変形例で、データセンタ、水脱塩プラントおよび発電所を使用してデータセンタを冷却し塩水を脱塩する方法は、独立して作動する同一のデータセンタ、水脱塩プラントおよび発電所より、データセンタの冷却量あたりおよび脱塩された水の量あたりに少ないエネルギーを使用する。
いくつかの実施形態では、方法は、データセンタのPUEを2以下に維持することを含む。一部の例で、方法は、データセンタのPUEを1から1.3までの値に維持することを含む。
本発明は、添付の図と併せて読むとき後述の詳細な記載から最も良く理解されうる。以下の図が図面に含まれる。
本開示の実施形態による、データセンタおよびデータセンタと同一場所に配置された水脱塩プラントを含むシステムの図である。 本開示の実施形態による、データセンタ、データセンタと同一場所に配置された水脱塩プラント、ならびにデータセンタおよび水脱塩プラントと同一場所に配置された発電所を含むシステムの図である。
本開示は、データセンタ冷却および水脱塩のシステムを提供する。いくつかの態様で、システムは、冷水を受け入れて温水を排出するように構成された水冷サブシステム、およびデータセンタと同一の場所に配置され、温水を受け入れて脱塩するように構成された脱塩プラントを含む。本発明の態様はまた、水冷サブシステムを用いてデータセンタを冷却し、データセンタと同一の場所に配置された脱塩プラントにて水を脱塩する方法を含む。
本発明を詳述する前に、本発明は記載される特定の実施形態に限定されず、それ自体をもちろん変更しうることを理解すべきである。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるので、本明細書で使用される語句は特定の実施形態を記載する目的のみであり、限定を意図するものではないこともまた理解すべきである。
値の範囲が示される場合、文脈が明らかに他を述べていない限り、その範囲の上限と下限との間の下限の単位の10分の1までのそれぞれの中間値もまた具体的に開示されていることが理解される。あらゆる提示された値または提示された範囲内の中間値とあらゆる他の提示された値またはその提示された範囲内の中間値との間のそれぞれのより小さい範囲が、本発明内に含まれる。これらのより小さい範囲の上限および下限を独立して範囲内に含めるまたは除いてもよく、提示された範囲内のあらゆる特に除外された上限または下限によって、上限および下限の一方がより小さい範囲内に含まれる、どちらも含まれない、または両方含まれるそれぞれの範囲もまた本発明内に含まれる。提示された範囲が上限および下限の1つまたは両方を含む場合、それらの含まれる上限および下限のどちらかまたは両方を除く範囲もまた本発明内に含まれる。
他に定義された場合を除いて、本明細書で使用する全ての技術的および科学的用語は、本発明の当業者が一般的に理解する場合と同一の意味を有する。本明細書に記載されたものと同様または均等なあらゆる方法および材質を本発明の実践またはテストで使用可能であるが、いくつかの可能性があり例示的な方法および材質をこれから記載できる。本明細書で記したあらゆる全ての刊行物は、刊行物が関連して引用された方法および/または材質を開示および記載するため、参照により本明細書に組み込まれる。矛盾がある範囲への組み込まれた刊行物のあらゆる開示に、本開示が優先することが理解される。
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される単数形「1つ」および「その」は、文脈が明らかに他を述べていない限り、複数の指示対象を含むことに留意しなければならない。よって、例えば、「1つの取入口」の記述は複数のそのような取入口を含み、「その材質」の記述は1つまたは複数の材質および当業者に公知のその均等物などの記述を含む。
本出願の1つのセクション(例えば「システム」セクション)で示される定義は、用語が特定のセクションの実施形態に適用すると記載される場合でも、この出願の他のセクション(例えば「方法」セクション)に記載される実施形態にも適用してもよいこともまた述べておく。
また、特許請求の範囲は任意でありうるあらゆる構成要素を除いて記されるかもしれないことを述べておく。そのようなものとして、この記述は、特許請求の範囲の構成要素の記述に関連した「単に」、「のみ」などのような除外の語句の使用、または「否定の」限定の使用について先の記載として機能するように意図する。
本明細書で述べる刊行物は、本出願の出願日前のそれらの開示についてのみ示す。本明細書のどの部分も、本発明が先行の発明との理由でそのような刊行物に先行する権限を与えられないと認めると解釈すべきでない。さらに、示された公開日は実際の公開日と異なるかもしれず、実際の公開日を自主的に確認する必要があるかもしれない。そのような刊行物が本開示の明示的または暗黙的定義と矛盾する用語の定義を記しているかもしれない範囲には、本開示の定義が優先する。
当業者がこの開示を読んで明らかなように、本明細書に記載および示されるそれぞれの個別の実施形態は、本発明の範囲または趣旨から逸脱することなくあらゆる他のいくつかの実施形態の機能から容易に切り離し、またはそれらと組み合わせうる個別の構成要素および機能を有する。あらゆる列挙の方法を、列挙の事象の順序で、または論理的に可能なあらゆる他の順序で実行可能である。
システム
本開示は、データセンタ冷却および水脱塩のシステムを提供する。システムは、水(例えばそれぞれ冷水および温水)を受け入れて排出するように構成された水冷サブシステムを持つデータセンタ、およびデータセンタと同一場所に配置され、排出水(例えば温水)を受け入れおよび脱塩するように構成された脱塩プラントを有する。本明細書で使用しさらに詳しく後述する「データセンタ」の語は、1つまたは複数のコンピュータシステムおよび/または関連する構成要素を物理的に収容する(すなわちその内に含む)ように構成および/または使用される設備をいう。いくつかの実施形態では、データセンタはその中に構成要素を有し、デジタル情報およびデータを管理、格納、処理および/または交換する。本明細書で使用しさらに詳しく後述する「脱塩プラント」の語は、水の脱塩のために構成および/または使用される設備をいう。いくつかの実施形態では、脱塩プラントは、水の脱塩のための構成要素を収容する。本明細書で使用する「脱塩する」および「脱塩」の語は、塩水(すなわち、少なくとも1つの溶解塩濃度を有する水)から、塩および/または他の鉱物または成分を除くあらゆるいくつかの処理をいう。開示されたシステムのいくつかの実施形態で、脱塩は、水が生体の消費に適合する(すなわち生体が水を消費し、それによって健康な水和レベルを保持しうる、および/または生体が、水がその生体に有害な影響を持つことなく水を消費しうる)ように、塩水から塩および/または他の鉱物または成分を除くことである。開示されたシステムのいくつかの実施形態で、脱塩は、水を飲用(すなわち飲むために適合、飲むことができる)にする。いくつかの実施形態では生体は「哺乳類」または「哺乳動物」であり、これらの語を、肉食動物類(例えば、イヌおよびネコ)、齧歯類(例えばネズミ、モルモット、ラット)および霊長類(例えばヒト、チンパンジー、サル)を含む哺乳動物クラス内の生物を記載するために広範囲に使用する。いくつかの実施形態では、生体はヒトである。「ヒト」の語は、両方の性およびあらゆる成長段階(例えば胎児、新生児、幼児、若年、青年、成年)のヒト被検者を含んでもよく、いくつかの実施形態では、ヒト被検者は若年、青年、または成年である。開示されたシステムのいくつかの実施形態では、脱塩は、水が特定の目的(例えば灌漑)に適合するように、塩水から、塩および/または他の鉱物または成分を除くことである。
前述して要約したように、本明細書に記載するシステムは、脱塩プラントと同一場所に配置されたデータセンタを有する。本明細書で使用する「同一場所に配置する」、「同一場所に配置された」および「同一場所に配置」の語は、2つ以上のものを近接して(すなわち特定の距離内に)置くことをいう。開示されたシステムのいくつかの態様で、同一場所に配置されるユニットを、それらが1つまたは複数の共用の要素(例えば特定のシステムまたは機械のような設備または構成要素)を共用するように位置付けてもよい。いくつかの態様で、同一場所に配置されるユニットを、例えば互いに0.1m、1m、10m、100m、1,000m、10,000m、または100,000m以内に位置付けてもよい。いくつかの実施形態では、同一場所に配置されたユニットは、直近または隣接する領域または区画に位置付けられた2つ以上の設備である。いくつかの実施形態では、同一場所に配置されたユニットは、同一の領域に位置付けられた2つ以上の設備である。開示されたシステムのいくつかの態様で、同一場所に配置されたユニットが流体連通するように(すなわち、少なくとも1種類の液体がユニット間で移動および/または流れてもよいようにユニットが構成される)、それらを位置付けてもよい。開示されたシステムのいくつかの変形例で、同一場所に配置されたユニットが本明細書に記載された1つまたは複数の構成要素(例えば、水冷サブシステム)を共用するように、それらは位置付けられる。開示されたシステムのいくつかの実施形態で、同一場所に配置されたユニットが電気的に接続される(すなわち少なくとも1つの導電性物質により接続される)、および/または少なくとも1つの電気構成要素を共用するように、それらを位置付けてもよい。一部の例で、同一場所に配置されたユニットは、それらが異なる位置で(例えば互いにもっと離れた距離で)位置付けられる場合のユニットの状態より、エネルギー効率を良くできる(すなわち同一量の生産性に対して使用エネルギーが少ない)ように位置付けられる。種々の実施形態で、同一場所に配置されたユニットは、それらが異なる位置で(例えば互いにもっと離れた距離で)位置付けられる場合のユニットの状態より、それらの炭素排出(例えば、二酸化炭素排出)を少なくできる、またはカーボンフットプリントを少なくできるように位置付けられる。いくつかの態様で、同一場所に配置されたユニットは、それらから放出される潜在的汚染物質(例えば熱汚染)を最小化しうるように位置付けられる。開示されたシステムのいくつかの実施形態では、同一場所に配置されたユニットを、それらが動作可能に接続されるように位置付けてもよい。
本明細書で使用する「動作可能に接続される」の語は、開示されたシステムおよびそれの種々の構成要素が本明細書に記載された方法で効果的に作動するのを可能にする特定の方法で(例えば水の移動を可能にする、および/または電力の送達を可能にする方法で)接続されることを意味する。例えば、データセンタに動作可能に接続された発電所は、データセンタを作動するために必要とされるエネルギーが発電所から少なくとも部分的に得られるように、発電所とデータセンタとの間に電気が流れる(すなわち、少なくとも1つの導電性物質に沿って送達される)ことを可能にしうる。
図1は、データセンタ101、データセンタと同一場所に配置された水脱塩プラント102、水源105内の有光層104の下方に位置する取水口103、この態様では水源と同一の水体内の有光層104の下方に位置する排水口106を含む、開示されたシステム100の1つの実施形態の図を提供する。図1はまた、水および/または塩水のシステム内で移動可能な方向107〜109、データセンタ101と脱塩プラント102との間の動作可能な接続部(例えばそれを通して水が移動しうる、および/または電力が送達されうる接続部)110、および連結構成要素111ならびにさらに後述する他の構成要素および態様も示す。
一部の例で、および図2で示されるように、対象のシステム200は、データセンタ101、データセンタと同一場所に配置された水脱塩プラント102を含む図1で示されたものと同一の構成要素および態様の多くを有してもよく、データセンタおよび水脱塩プラントと同一場所に配置された発電所201、発電所、データセンタおよび/または脱塩プラントの間の動作可能な接続部202、203(例えばそれを通って水が移動しうる、および/または電力が送達されうる接続部)、ならびに本明細書に記載された他の構成要素および態様をまた有してもよい。
システムの実施形態の種々の態様を、以下に詳述する。
データセンタ
開示されたシステムの実施形態は、1つまたは複数のデータセンタを有する。前述したように、「データセンタ」の語は、1つまたは複数のコンピュータシステムおよび/または関連する構成要素を物理的に収容する(すなわちその内に含む)ように構成および/または使用される設備をいう。いくつかの実施形態では、データセンタはその中に構成要素を有し、デジタル情報およびデータを管理、格納、処理および/または交換する。
データセンタは、コンピュータ、データ記憶装置、サーバ(例えば、ウェブサーバ、データベースサーバおよび/またはアプリケーションサーバ)、スイッチ、ルータ、保管庫、ロードバランサ、ラック、ワイヤケージまたはクロゼット、および/または関連する機器を有してもよい。データセンタは、冗長データ通信接続部、バックアップまたは冗長電源装置、セキュリティ装置、および/または消火システムを有してもよい。一部の例で、データセンタは、データ記憶システムおよび/または電気通信システムを有する。データセンタのいくつかの態様は、アプリケーションサービスの提供、または種々のタイプのデータ処理(例えば、イントラネット、ウェブホスティングインターネット)の管理に使用される。いくつかの実施形態では、データセンタは、例えば1つまたは複数のキャリアの電気通信ネットワークの作動および管理、1つまたは複数のキャリアの顧客への直接のデータセンタアプリケーションの提供、および/または顧客にサービスを提供する1つまたは複数のサードパーティのためのホスト型アプリケーションの提供に使用される。データセンタの実施形態は、1つまたは複数の建物内にあるデータセンタを含む。いくつかの態様で、データセンタは、建物の1つまたは複数の部屋、1つまたは複数の階、または建物全体を占める。
一部の例で、データセンタは電力を供給される。例えば、データセンタのいくつかの実施形態は、作動に電力を消費する。データセンタの電力取出量は、数kW(例えば1、2、3、4または5kW)から大規模設備の数十MW(例えば10、20、30、40、50、60、70、80または90MW)の範囲でありうる。データセンタのいくつかの態様で、データセンタは平均的なオフィスビルの100倍を超える出力密度を有する。データセンタのいくつかの実施形態では、電力コストがデータセンタの作動費用の主なものであり、データセンタの総所有コストの10%またはそれ以上を占めるかもしれない。
データセンタの実施形態は、少なくとも1つの電力源(例えば本明細書に記載されたような1つまたは複数の発電所)に動作可能に接続される。データセンタのいくつかの態様は、電力源(例えばそこから電力を得うる源)を有する。いくつかの実施形態では、電力源は再生可能エネルギー源から電力を生成または得る。再生可能エネルギー源は、例えばエネルギーの1つまたは複数の形態(例えば太陽光、風、波、生物燃料、潮汐および/または地熱エネルギー)を他の形態(例えば、電力)へ変換するように構成された1つまたは複数のシステムまたは装置を有する。例えば、電力源は1つまたは複数の太陽光パネルであってもよい。
いくつかの実施形態では、データセンタは、データセンタまたはその構成要素により実行されるそれぞれの機能についてエネルギー量を使用する。例えば、データセンタまたはデータセンタを含むシステムは、データセンタ冷却の量あたり特定の量のエネルギーを使用するかもしれない。いくつかの態様で、データセンタまたはデータセンタを含むシステムは、データセンタまたはデータセンタを含むシステムの電力使用効率(PUE)として定量化しうるエネルギー効率の度合(例えば、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、または2.0のPUE)を有する。PUEは、システム(例えば、データセンタおよび任意選択的に、脱塩プラントおよび/または発電所のようなデータセンタの電力源)に入る総電力の、システム(例えば、データセンタ)内のコンピュータシステムおよび/または関連する構成要素(例えば、情報技術機器)により使用される電力に対する比である。種々の態様で、PUEはデータセンタインフラストラクチャ効率(DCIE)に反比例する。いくつかの態様で、システム(例えば、データセンタ)は、例えば、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2または1.1以下といった、1.9以下のような2.0以下のPUE(例えば1.0から2.0までの範囲のPUE)を有する。いくつかの実施形態では、システム(例えば、データセンタ)は、1.0から1.3までの範囲のPUEを有する。一部の例で、システム(例えば、データセンタ)は、1.0または約1.0のPUEを有し、1.0または約1.0のPUEは、1.0近辺で1.0より大きい(例えば、1.01または1.02または1.03または1.04または1.05または1.06または1.07または1.08または1.09または1.1または1.15または1.2または1.25または1.3、および/または1.01から1.30の範囲内)PUEである。本発明のデータセンタのPUEの測定では、1つがデータセンタ冷却サブシステムの排出された温水の脱塩で脱塩プラントが使用するエネルギーの減少を示す構成要素の要因となりうる。PUEの測定で、この構成要素の要因となるあらゆる好都合なプロトコルを採用してもよい。例えば、脱塩プラントおよびデータセンタを同一場所に配置した結果の脱塩プラントにより(および特に、データセンタからの温排水を用いることにより)使用されるエネルギーの減少分を、データセンタ内へのエネルギー入力量に加えてもよく、それはコンピュータシステムおよび/または関連する構成要素(例えば、情報技術機器)により使用される。採用しうる1つの特定の式は、
PUE=総設備電力÷IT機器電力
である。
ここで総設備電力は冷却および照明、ならびに計算装置に考慮されないあらゆるものを含み、一方でIT機器は計算装置であり、PUE1.0は全ての電力が計算装置へ向かう理想的な意味である。1.5未満のようなPUE2.0未満が望ましく、例えば1.01未満といった1.1未満を含む。冷たい海水で冷却を実行することで、そのとき水をくみ上げるコストのみが総設備電力に加わる。
いくつかの実施形態では、データセンタおよび/またはデータセンタの電力源は、炭素を排出する。いくつかの態様で、データセンタ(例えば独立して作動するデータセンタ)は、データセンタまたはその構成要素により実行される機能のそれぞれの機能または部分について炭素排出を生ずる。
データセンタは、一部の例で熱を生ずる。そのようなものとして、データセンタのいくつかの態様は、環境の少なくとも一部とデータセンタを制御する環境制御システム(例えば、1つまたは複数の空調ユニット)を有する。いくつかの態様で、環境制御システムは、本明細書に記載された水冷サブシステムを有する。いくつかの態様で、環境制御システムは、データセンタの少なくとも一部を加熱および/または冷却するように構成された温度制御システムを有する。一部の例で、環境制御システムは、データセンタの少なくとも一部で湿度を制御するように構成された湿度制御システムを有する。いくつかの態様で、環境制御システムは、データセンタの少なくとも一部で圧力レベルを制御するように構成された圧力制御システムを有する。環境制御システムのいくつかの態様は、データセンタの少なくとも一部および/またはその中のコンピュータ関連機器を16℃から24℃の間の温度(例えば、17℃、18℃、19℃、20℃、21℃、22℃または23℃)、および/または40%〜55%の湿度範囲内、および/または15℃の最高露点で維持するように構成される。種々の例で、および前述したように、データセンタは1つまたは複数の水冷サブシステムを有する。本明細書で使用する「水冷サブシステム(複数可)」の語は、データセンタの少なくとも1つの構成要素(例えば、サーバ)またはデータセンタの一部(例えば部屋)を冷却するように構成された、少なくとも部分的にデータセンタ内に設置された相互接続された構造をいう。所望の場合、水冷サブシステムの相互接続された構造は、1つの場所(例えば、取入場所)から他の場所へ水を運ぶように構成された1つまたは複数の構成要素(例えばパイプおよび/またはコンテナ)を有する。いくつかの実施形態では、水冷サブシステムは、温水排水口および/または排出口を有する。いくつかの実施形態では、水冷サブシステムは、サブシステム内に水を受け入れる取入口、および水をサブシステムから排水する温水排水口および/または排出口を除いて水密である。一部の例で、水冷サブシステムを、大洋および/または海および/または川および/または湖および/または地下水源および/または他の水源から水(例えば、冷水)を受け入れるように構成してもよい。
本明細書で使用する「水」の語は、H0の化学式を持つ化合物をいう。水は塩水(例えば海水)でもよく、そのようなものとしてその中に溶解した1つまたは複数の成分(例えば塩)を含んでもよい。塩水(例えば、海水)は、約3.5%(35g/L、または599mM)の塩濃度(例えば3.4%から3.6%、または3.1%から3.8%の塩濃度)を有してもよい。水はまた、液体および/またはガスの形態であってもよい。
本出願で記載する水はまた、さまざまな異なる温度を有してもよい。本明細書で使用する「冷」水は、本明細書に記載する「温」水より低い温度を有する水を意味する。いくつかの態様で、冷水の温度は1℃から35℃の範囲内である。例えば、一部の例で、冷水の温度は以下の範囲のうちの1つである。1℃から10℃、11℃から20℃、21℃から30℃、31℃から35℃、12℃から19℃、13℃から18℃、14℃から17℃、15℃から16℃、1℃から20℃、2℃から19℃、3℃から18℃、4℃から17℃、5℃から16℃、6℃から15℃、7℃から14℃、7℃から13℃、8℃から12℃、または9℃から11℃。いくつかの態様で、冷水と温水との間の温度差は、1℃から99℃の範囲であってもよい。例えば冷水と温水との間の温度差は、1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、11℃、12℃、13℃、14℃、15℃、16℃、17℃、18℃、19℃、20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、25℃、26℃、27℃、28℃、29℃、30℃、31℃、32℃、33℃、34℃、35℃、36℃、37℃、38℃、39℃、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃、47℃、48℃、49℃、50℃、51℃、52℃、53℃、54℃、55℃、56℃、57℃、58℃、59℃、60℃、61℃、62℃、63℃、64℃、65℃、66℃、67℃、68℃、69℃、70℃、71℃、72℃、73℃、74℃、75℃、76℃、77℃、78℃、79℃、80℃、81℃、82℃、83℃、84℃、85℃、86℃、87℃、88℃、89℃、90℃、91℃、92℃、93℃、94℃、95℃、96℃、97℃、98℃、または99℃であってもよい。冷水と温水との間の温度差はまた、例えば1℃以上、2℃以上、3℃以上、4℃以上、5℃以上、10℃以上、15℃以上、20℃以上、25℃以上、30℃以上、35℃以上、40℃以上、または50℃以上のような、少なくとも1℃、少なくとも2℃、少なくとも3℃、少なくとも4℃、少なくとも5℃、少なくとも10℃、少なくとも15℃、少なくとも20℃、少なくとも25℃、少なくとも30℃、少なくとも35℃、少なくとも40℃、または少なくとも50℃であってもよく、上記の範囲の上限は、一部の例で75℃のように100℃である。いくつかの態様で、冷水が本明細書に記載されたシステムの構成要素(例えば、取水口)を入るおよび/または出るとき、冷水は上記で挙げた範囲のうちの1つ以内の温度を有してもよい。いくつかの態様で、冷水は、冷水が取水された水源と同一の温度を有してもよい。例えば、冷水は、本明細書中に開示されるシステムの1つまたは複数の構成要素(例えば、取水口および/または排水口)周辺の(例えばその場所、または1mおよび/または10mおよび/または100mおよび/または1000mの距離内の)大洋または海の一部と同一の温度を有してもよい。開示されたシステムのいくつかの態様で、冷水は大洋または海からシステム内へ受け入れられる。一部の例で、冷水の温度は、水が開示されたシステムを通って進むにつれて上昇および/または下降する。
本明細書で使用する「温」水は、本明細書に記載する「冷」水より高い温度を有する水を意味する。いくつかの態様で、温水の温度は36℃から100℃の範囲内である。例えば、一部の例で、温水の温度は以下の範囲のうちの1つである。36℃から40℃、41℃から50℃、51℃から60℃、61℃から70℃、71℃から80℃、81℃から90℃、91℃から99℃、40℃から45℃、46℃から50℃、51℃から55℃、56℃から60℃、61℃から65℃、66℃から70℃、36℃から60℃、37℃から59℃、38℃から58℃、39℃から57℃、40℃から56℃、41℃から55℃、42℃から54℃、43℃から53℃、44℃から52℃、45℃から51℃、46℃から50℃、または47℃から49℃。前述したように、一部の例で、冷水と温水との間の温度差は1℃から99℃の範囲であってもよい。例えば冷水と温水との間の温度差は、少なくとも1℃、少なくとも2℃、少なくとも3℃、少なくとも4℃、少なくとも5℃、少なくとも10℃、少なくとも15℃、少なくとも20℃、少なくとも25℃、少なくとも30℃、少なくとも35℃、少なくとも40℃、または少なくとも50℃であってもよい。いくつかの態様で、温水が本明細書に記載されたシステムの構成要素(例えば、排水口)を入るおよび/または出るとき、温水は上記で挙げた範囲のうちの1つ以内の温度を有してもよい。いくつかの態様で、温水は、冷水が取水された水源より高い温度を有してもよい。例えば、温水は、本明細書中に開示されるシステムの1つまたは複数の構成要素(例えば、取水口および/または排水口)周辺の(例えばその場所、または1mおよび/または10mおよび/または100mおよび/または1000mの距離内の)大洋または海の一部より高い温度を有してもよい。いくつかの実施形態では、温水の温度は、水が開示されたシステムを通って進むにつれて上昇および/または下降する。
いくつかの態様で、水冷サブシステムをデータセンタ内の少なくとも1つの場所(例えばデータセンタにより熱が生じる場所)に冷水を運ぶように構成してもよく、そこで冷水が熱せられ、それによって温水に変換される。冷水を水冷サブシステムの熱交換構成要素内で熱して温水に変換してもよく、それは詳しく後述する。一部の例で水冷サブシステムはまた、温水をデータセンタ内の1つの場所(例えば、熱交換構成要素の場所)から他の場所(例えば1つまたは複数のコンピュータシステムおよび/または関連する構成要素を有するデータセンタの一部の外側の場所)へ運ぶように構成してもよい。所望の場合、水冷サブシステムは、生成された熱エネルギーを水冷サブシステム内(例えば、水冷サブシステムの熱交換構成要素内)の水(例えば冷水)に移送し、その後熱せられた水(例えば温水)をそれが熱せられたデータセンタ内の場所から移送することを可能にすることにより、熱エネルギーを生成する1つまたは複数のコンピュータシステムおよび/または関連する構成要素から熱エネルギーを奪って運ぶように構成される。データセンタ内の水を移送し、それによってデータセンタ内の1つまたは複数のコンピュータシステムおよび/または関連する構成要素を冷却することにより、水冷サブシステムは、システムおよび/または構成要素が効果的に作動しうる環境を提供することによって、システムおよび/または構成要素の動作を最適化する。
一部の例で、水冷サブシステムは熱交換構成要素を有する。いくつかの実施形態では、熱交換構成要素は、データセンタ内の1つまたは複数の場所および/または構成要素を冷却するように構成される。例えば、データセンタの第1の場所および/または第1の場所の構成要素が冷却されるように、熱交換構成要素を、第1の場所でデータセンタにより生じた熱を媒介物(例えば空気および/または水)へ交換し、その後熱せられた媒介物を第2の場所へ移送することを可能にするように構成してもよい。いくつかの態様で、媒介物(例えば、冷水)を(例えば水冷サブシステムの第1の部分から)熱交換構成要素内へ向けてもよく、および/または媒介物(例えば、温水)を熱交換構成要素外へ(例えば水冷サブシステムの第2の部分へ)向けてもよいように、熱交換構成要素が構成される。
いくつかの態様で、熱交換構成要素は空調システム(例えば、1つまたは複数の空調ユニット)である。一部の例で、熱交換構成要素は、熱を生じるデータセンタの構成要素(例えば、電気構成要素)周辺(例えばデータセンタ構成要素のときデータセンタの同一の部屋内)の空気を冷却するように構成される。一部の例で、熱交換構成要素は、熱を生じるデータセンタの構成要素(例えば、電気構成要素)周辺(例えばデータセンタ構成要素のときデータセンタの同一の部屋内)が空気(例えば、データセンタ構成要素により熱せられた空気)から熱を冷水へ移すことを可能にするように構成される。そのような交換は、空気の冷却および水の(例えば温水への)加熱をもたらす。従って、いくつかの態様で、冷水は熱交換構成要素内で温水へ熱せられる。一部の例で、熱交換構成要素は、データセンタの構成要素により熱せられた空気をその構成要素が位置するデータセンタの領域(例えば、部屋)から除去するように構成される。
いくつかの実施形態では、熱交換構成要素は、データセンタの構成要素と物理的に一体化した1つまたは複数の導管(例えば広い内表面および/または外表面を持つ導管)である。所望の場合、熱交換構成要素は、水がそれらを通して流れ、それによってデータセンタ構成要素から熱を移しうるように構成される。いくつかの態様で、熱交換構成要素は、1つまたは複数の場所(例えば、1、2、3、4または5か所の場所)で水冷サブシステムの残りの部分に動作可能に接続される。いくつかの態様で、熱交換構成要素は、水冷サブシステムの残りの部分と同一の材質、または異なる材質からなる。開示されたシステムと関連して全体的または部分的のどちらかで使用してもよい熱交換構成要素の例は、米国特許第6,374,627号、第8,009,430号、第7,525,207号、第7,347,058号、第8,004,832号、第7,810,341号、第7,808,780号、第6,574,104号、第6,859,366号、第8,157,626号、第7,881,057号、第6,980,433号、第6,945,058号、第6,854,284号、第6,834,512号、第6,775,997号、第6,772,604号、第8,113,010号、第8,276,397号、および第8,453,471号ならびに特許出願公開第20120138259号、第20110225997号、第20110059687号、第20100107658号、および第20100146996号に記載のものによって提供され、それぞれの開示は本明細書に参照により組み込まれる。
前述したように、いくつかの実施形態で水冷サブシステムは、温水排水口および/または温水排出口を有する。種々の例で、温水排水口は、脱塩プラントおよび/または発電所に動作可能に接続される(例えば水密で取り付けられる)。いくつかの態様で、温水排水口は本明細書に記載された連結構成要素と同一の構造の一部である。所望の場合、温水排水口は温水を水冷サブシステム外へ、および/または水源または水体内へ放出する。いくつかの実施形態では、温水排水口は1つまたは複数の開口部を有し、それを通して温水が移動(例えば流れる)してもよい。いくつかの実施形態では、温水排水口はパイプであり、本明細書に記載された取水口と同一および/または異なる材質、および/または材質タイプで製造してもよい。いくつかの態様で、温水排水口は、1つまたは複数のコンピュータシステムおよび/または関連する構成要素を有するデータセンタの内側または外側部分に位置する。水冷サブシステムは、いくつかの実施形態では、取水口を有する。いくつかの態様で、取水口は、水冷サブシステム内へ水(例えば、冷水)を受け入れるように構成された水冷却システム内に、1つまたは複数の開口部(例えば、穴、間隙および/またはスリット)を有する。例えば、取水口は、水が1つまたは複数のパイプ内へ流れ得るように、水体内に位置する1つまたは複数の(すなわち、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10以上の)開口部(例えば開口端部)を有する1つまたは複数のパイプであってもよい。いくつかの実施形態では、取水口またはその中の開口部は、円形、長方形、正方形、スリット、多角形、四角形、楕円形、半円形または他の形状の形態である。一部の例で、取水口またはその中の開口部は、対称な1つの半径を有してもよい。いくつかの態様で、取水口またはその中の開口部は、1つの平面(例えば、垂直面または水平面)内にある曲率半径を有してもよい。
いくつかの実施形態では、取水口(例えば、取水口内の1つまたは複数の開口部)は、設定時間(例えば、分または時間または日)にそれらを通して移動するある水(例えば、海水)の量を取り入れまたはそうでなければ有するように構成される。例えば、取水口を、5,000L/日、10,000L/日、15,000L/日、20,000L/日、25,000L/日、30,000L/日、35,000L/日、40,000L/日、45,000L/日、50,000L/日、55,000L/日、60,000L/日、65,000L/日、70,000L/日、75,000L/日、80,000L/日、85,000L/日、90,000L/日、95,000L/日、100,000L/日、150,000L/日、200,000L/日、250,000L/日、300,000L/日、350,000L/日、400,000L/日、450,000L/日、500,000L/日、550,000L/日、600,000L/日、650,000L/日、700,000L/日、750,000L/日、800,000L/日、850,000L/日、900,000L/日、950,000L/日、1,000,000L/日、5,000,000L/日、10,000,000L/日、20,000,000L/日、30,000,000L/日、40,000,000L/日、50,000,000L/日、60,000,000L/日、70,000,000L/日、80,000,000L/日、90,000,000L/日、100,000,000L/日、110,000,000L/日、120,000,000L/日、130,000,000L/日、140,000,000L/日、150,000,000L/日、160,000,000L/日、170,000,000L/日、180,000,000L/日、190,000,000L/日、200,000,000L/日、220,000,000L/日、240,000,000L/日、260,000,000L/日、280,000,000L/日、300,000,000L/日、400,000,000L/日、500,000,000L/日、または1,000,000,000L/日まで取り入れるように構成してもよい。取水口を、1,000,000,000L/日より多く取り入れるように構成してもよい。いくつかの実施形態では、取水口を、5,000L/日から1,000,000,000L/日、5,000L/日から1,000,000L/日、5,000L/日から100,000,000L/日、5,000L/日から20,000L/日、20,000L/日から40,000L/日、40,000L/日から60,000L/日、60,000L/日から80,000L/日、80,000L/日から100,000L/日、100,000L/日から120,000L/日、120,000L/日から140,000L/日、140,000L/日から160,000L/日、160,000L/日から180,000L/日、180,000L/日から200,000L/日、200,000L/日から250,000L/日、250,000L/日から300,000L/日、3000,000L/日から350,000L/日、100,000L/日から200,000L/日、200,000L/日から300,000L/日、300,000L/日から400,000L/日、400,000L/日から500,000L/日、500,000L/日から600,000L/日、600,000L/日から700,000L/日、700,000L/日から800,000L/日、800,000L/日から900,000L/日、900,000L/日から1,000,000L/日、1,000,000L/日から20,000,000L/日、20,000,000L/日から40,000,000L/日、40,000,000L/日から60,000,000L/日、60,000,000L/日から80,000,000L/日、または80,000,000L/日から100,000,000L/日のあらゆる範囲の水量を取り入れるように構成してもよい。いくつかの態様で,取水口は、取水口を通る(例えば流れている)水の量が、期間(例えば,1分、1時間、1日、1か月、1年)内で変動可能であってもよいように構成される。
いくつかの態様で、取水口またはその部分は、1つまたは複数のコンピュータシステムおよび/または関連する構成要素を有するデータセンタの一部の外側に位置する。例えば、いくつかの変形例で、取水口は1つまたは複数のコンピュータシステムおよび/または関連する構成要素を収容する建物の外側に位置する。所望の場合、取水口は冷水が熱せられる(例えば温水まで熱せられる)1つまたは複数のコンピュータシステムおよび/または関連する構成要素を有するデータセンタの一部の内側に位置する水冷サブシステムの少なくとも1つの部分と流体連通する。
水冷サブシステムの実施形態は、水源内の15m以上の深度に位置する取水口を有する。水冷サブシステムのいくつかの変形例は、水源内の1m以上、2m以上、3m以上、4m以上、5m以上、6m以上、7m以上、8m以上、9m以上、10m以上、11m以上、12m以上、13m以上、14m以上、16m以上、17m以上、18m以上、19m以上、20m以上、25m以上、30m以上、35m以上、40m以上、45m以上、50m以上、60m以上、70m以上、80m以上、90m以上、100m以上、200m以上、および/または300m以上の深度に位置する取水口および/またはその中の少なくとも1つの開口部(例えば、コンピュータシステムおよび関連する構成要素を収容するデータセンタの一部から最も遠い取水口の端部の開口部)を有し、一部の例で上限は、2500m以下、例えば、1000m以下のように5000m以下であってもよい。いくつかの態様で、水冷サブシステムは、水源内の特定の層(例えば受光層および/または薄光層、および/または、有光層および/または深海底層)の下方および/または内に位置する取水口および/またはその中の少なくとも1つの開口部を有する。いくつかの態様で、水冷サブシステムは、水源内の有光層の下方に位置する取水口および/またはその中の少なくとも1つの開口部を有する。
取水口が水源内の特定の深度(例えば15m以上の深度)に位置するいくつかの態様で、取水口の中心(例えば取水口の最も中心の地点)、および/または上端(例えば水面に最も近い端または部分)、および/または取水口の下端(例えば水面から最も遠い端または部分)は、水面下の特定の深度に位置する。一部の例で、水源内の特定の深度に位置する取水口は開口部を有してもよく、開口部の中心(例えば円形および/または正方形の開口部の最も中心の地点)および/または上端(例えば水面に最も近い端または部分)、および/または開口部の下端(例えば水面から最も遠い端または部分)は、水面下の特定の深度に位置する。
水冷サブシステムの実施形態、およびいくつかの態様で、取水口は、水を浄化するように構成された1つまたは複数のフィルタを有する。一部の例で、少なくとも1つのフィルタは、取水口内の1つまたは複数の開口部に、および/またはコンピュータシステムおよび/または関連する機器を収容するデータセンタの一部から最も遠い取水口の端部に位置する。所望の場合、フィルタはコンピュータシステムおよび/または関連する機器を収容するデータセンタの一部の中に位置する。
種々の実施形態で、水冷サブシステムおよび/またはその取水口を、1つまたは複数の材質または1つまたは複数の材質タイプで構成してもよい。開示されたシステムの水冷サブシステムを構成してもよい材質の例を、ポリマー、セラミック、金属、ガラスおよび/またはそれらの組み合わせを含んで構成してもよい。一部の例で、水冷サブシステムは、腐食(例えばさびによる腐食)しやすい金属または材質で構成されない。いくつかの実施形態では、水冷サブシステムは、鉛管材質で構成される。例えば水冷サブシステムを、ポリビニルクロリド(PVC)パイプおよび/またはジョイント、および水密でパイプを固着する1つまたは複数の接着剤で構成してもよい。適切な場合、水冷サブシステムの1つまたは複数の材質は、硬質であってもよい。いくつかの態様で、水冷サブシステムの1つまたは複数の材質は、柔軟性を有してもよい(例えば、1つまたは複数のゴムチューブまたはホース)。しかし、これらの材質の例は限定されるものではなく、水冷サブシステムの材質は、本明細書に記載された開示されたシステム内の機能に必要な構造的および化学的特性を有するあらゆる材質または材質の組み合わせであってもよい。
水冷サブシステムは、種々の例でポンプを有する。いくつかの実施形態では、ポンプは、水を本明細書に記載された水冷サブシステムおよび/または他の構成要素(例えば、取水口、排水口および/または脱塩プラント)を通して移動させる手段である。いくつかの変形例で、ポンプは、本明細書に記載された水冷サブシステムおよび/または他の構成要素(例えば、取水口、排水口および/または脱塩プラント)を通して水を一方向または双方向に移動させる。一部の例で、ポンプは電気的に電力を供給され、および/または化石燃料で電力を供給され、および/または他の手段により電力を供給される。いくつかの態様で、ポンプは、本明細書に記載された電力源(すなわちデータセンタの電力源)に動作可能に接続される。いくつかの態様で、ポンプを発電所に動作可能に接続してもよい。特定の態様で、潮汐、および/または潮汐により電力を供給されるポンプは、本明細書に記載された水冷サブシステムおよび/または他の構成要素(すなわち、脱塩プラント)を通して水を移動させる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のポンプは、本明細書に記載されたデータセンタおよび/または脱塩プラント内に位置する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のポンプは、本明細書に記載されたデータセンタおよび/または脱塩プラントの外側に位置する。
特定の態様で、水冷サブシステムは、システムを通る水の移動を制御するサブシステム内の1つまたは複数のバルブを有する。いくつかの実施形態では、バルブは制御可能である(例えば指定された信号または動作に反応して開かれるおよび/または閉じられるように構成される)。所望の場合、それぞれのバルブは個別に制御可能である(例えば、あるバルブを開くまたは閉じてもよく、一方で他のバルブは開かれずまたは閉じられない)。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のバルブは電気構成要素を有し、それに動作可能に接続されたコントローラから電子信号を受信するように構成してもよい。
水脱塩プラント
一部の例で、開示されたシステムは、1つまたは複数の脱塩プラントを有する。本明細書で使用される「脱塩プラント」の語は、水の脱塩のために構成および/または使用される設備をいう。いくつかの実施形態では、脱塩プラントは、水を脱塩する構成要素を収容する。
いくつかの変形例で、脱塩プラントは蒸留(例えば、真空蒸留)により作動する。脱塩プラントを、水(例えば、塩水)を沸騰し、塩濃度が著しく減少または除去された水(例えば水蒸気)を収集するように構成してもよい。一部の例で、脱塩プラントは、水を大気圧未満で沸騰させる。いくつかの態様で、脱塩プラントは、多段フラッシュ蒸留により作動する。そのようなものとして、脱塩プラントを、同時熱交換器の多段で水を蒸気にフラッシュすることにより水(例えば海水)を蒸留する1または複数の処理によって作動するように構成してもよい。一部の例で、蒸留(例えば、真空蒸留)を用いる脱塩プラントは、1または複数の処理で熱せられた水(例えば、温水)を採用する。脱塩プラントを、蒸留および逆浸透処理の両方を用いることにより水を脱塩するように構成してもよい。
いくつかの実施形態では、開示されたシステムの脱塩プラントは、逆浸透脱塩プラントである。いくつかの態様で、逆浸透脱塩プラントは、水を脱塩するために圧力および/または1つまたは複数の半透膜を使用する。逆浸透脱塩プラントのいくつかの態様で、水は、それから塩および/または鉱物および/または他の不純物を取り除くため、1つまたは複数の半透膜を通される。一部の例で、脱塩処理に入れられる水(例えば塩水)の温度がより高ければ、逆浸透脱塩プラントの脱塩処理の効率はより高い。種々の実施形態で、脱塩処理に入れられる水(例えば塩水)の温度がより高ければ、逆浸透脱塩プラントの脱塩処理は脱塩された水の量あたりの使用エネルギーがより少ない。
いくつかの態様で、水を脱塩することにより、脱塩プラントは脱塩された水および/または塩水(例えば、脱塩された水および塩水の両方)を生じてもよい。本明細書で使用される「塩水」の語は、脱塩プラントから排水された溶液をいう。いくつかの態様で、塩水は、塩(例えば、塩化ナトリウム)および水を含む溶液(例えば濃縮液)であってもよい。いくつかの態様で、塩水は3.5%から26%の範囲の塩濃度を有する。いくつかの実施形態では、塩水は、脱塩中に水から取り除かれた1つまたは複数の不純物(例えば、鉱物または他の構成要素)を含む。一部の例で、塩水は、脱塩プラントの処理(例えば洗浄)に使用される化学物質の残留物を含んでもよい。
脱塩プラントの実施形態は、水を浄化するように構成された少なくとも1つのフィルタを有する。いくつかの態様で、取水口の少なくとも1つのフィルタは、1つまたは複数の半透膜を有する。
一部の例で、脱塩プラントは、水がプラントを通って移動してもよいように構成される。いくつかの実施形態では、脱塩プラントは、動作可能に接続されたパイプおよび/またはコンテナの相互接続された脱塩構造を通して進むことにより、水がプラントを通って移動してもよいように構成される。いくつかの変形例で、動作可能に接続されたパイプおよび/またはコンテナの相互接続された脱塩構造は、前述した水冷サブシステムおよび/または取水口と同一および/または異なる材質または材質タイプで構成される。特定の実施形態で、脱塩プラントの動作可能に接続されたパイプおよび/またはコンテナの相互接続された脱塩構造は、水源から水を受け入れる連結構成要素、および/または脱塩プラントから水を排水する排水口に接続されるか、および/またはそれらを有する。
いくつかの態様で、脱塩プラントは、脱塩プラントを通る(例えば、脱塩プラント内の動作可能に接続されたパイプおよび/またはコンテナの相互接続された脱塩構造を通る)水の移動を制御する1つまたは複数のバルブを有する。いくつかの実施形態では、バルブは制御可能である(例えば指定された信号または動作に反応して開かれるおよび/または閉じられるように構成される)。いくつかの態様で、それぞれのバルブは個別に制御可能である(例えば、あるバルブを開くまたは閉じてもよく、一方で他のバルブは開かれずまたは閉じられない)。一部の例で、1つまたは複数のバルブは電気構成要素を有し、それに動作可能に接続されたコントローラから電子信号を受信するように構成してもよい。
種々の態様で、脱塩プラントは、水が水源(例えば、水冷サブシステム)からプラント内へ移動する(すなわち流れる)ことが可能なように構成される。いくつかの実施形態では、水脱塩プラントの水源は、データセンタ(例えば、同一場所に配置されたデータセンタ)の水冷サブシステムである。そのようなものとして、所望の場合、水脱塩プラントを、水冷サブシステムまたはその一部(例えば、温水排水口または排出口)および/または他の源(例えば発電所)から温水を受け入れるように構成してもよい。いくつかの実施形態では、水脱塩プラントは、脱塩プラント内に受け入れられた温水が、その中の1つまたは複数の水脱塩処理内で使用されるように構成される。
いくつかの態様で、脱塩プラントは、1つまたは複数の連結構成要素を有する。連結構成要素を、水冷サブシステムに接続し水冷サブシステムから水を受け入れるように構成してもよい。いくつかの態様で、1つまたは複数の連結構成要素は、脱塩プラント内、および/またはデータセンタ内、および/または脱塩プラントとデータセンタとの間(例えば脱塩とデータセンタの接点)に位置する。一部の例で、1つまたは複数の連結構成要素は、脱塩プラントとデータセンタとの間に流体連通を提供するパイプまたは一連のパイプである。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の連結構成要素は、データセンタの温水排水口または排出口へ動作可能に接続される(例えば水密で取り付けられる)。1つまたは複数の連結構成要素を、本明細書に記載された取水口(例えば冷水取水口)へ動作可能に接続してもよい。そのように、温水が脱塩プラントに入る前に、データセンタの水冷サブシステムを出ていく温水に水(例えば、冷水)を追加してもよい。1つまたは複数の連結構成要素を、本明細書に記載された排水口(例えば、温水排水口)へ動作可能に接続してもよい。そのように、連結構成要素を通って流れるように向けられた水の全てまたは一部を、水源内へ流れるように向けてもよく、連結構成要素を通って流れるように向けられた水の全てまたは一部を、水脱塩プラント内へ流れるように向けてもよい。1つまたは複数の連結構成要素をまた、1つまたは複数の他の連結構成要素へ動作可能に接続してもよい。
いくつかの実施形態では、連結構成要素は、設定時間(例えば、分または時間または日)あたりにそれらを通って移動する(例えば流れる)ある水量(例えば、海水)を有するように構成される。例えば、連結構成要素は、それらを通る水の移動(例えば、流れ)量を以下の量まで有するように構成してもよい。5,000L/日、10,000L/日、15,000L/日、20,000L/日、25,000L/日、30,000L/日、35,000L/日、40,000L/日、45,000L/日、50,000L/日、55,000L/日、60,000L/日、65,000L/日、70,000L/日、75,000L/日、80,000L/日、85,000L/日、90,000L/日、95,000L/日、100,000L/日、150,000L/日、200,000L/日、250,000L/日、300,000L/日、350,000L/日、400,000L/日、450,000L/日、500,000L/日、550,000L/日、600,000L/日、650,000L/日、700,000L/日、750,000L/日、800,000L/日、850,000L/日、900,000L/日、950,000L/日、1,000,000L/日、5,000,000L/日、10,000,000L/日、20,000,000L/日、30,000,000L/日、40,000,000L/日、50,000,000L/日、60,000,000L/日、70,000,000L/日、80,000,000L/日、90,000,000L/日、100,000,000L/日、110,000,000L/日、120,000,000L/日、130,000,000L/日、140,000,000L/日、150,000,000L/日、160,000,000L/日、170,000,000L/日、180,000,000L/日、190,000,000L/日、200,000,000L/日、220,000,000L/日、240,000,000L/日、260,000,000L/日、280,000,000L/日、300,000,000L/日、400,000,000L/日、500,000,000L/日、または1,000,000,000L/日。連結構成要素をまた、それらを通る水の移動(例えば,流れ)を1,000,000,000L/日を超えて有するように構成してもよい。特定の実施形態で、連結構成要素を、それらを通るある水の移動量を有するように構成してもよく、その量は、5,000L/日から1,000,000,000L/日、5,000L/日から1,000,000L/日、5,000L/日から100,000,000L/日、5,000L/日から20,000L/日、20,000L/日から40,000L/日、40,000L/日から60,000L/日、60,000L/日から80,000L/日、80,000L/日から100,000L/日、100,000L/日から120,000L/日、120,000L/日から140,000L/日、140,000L/日から160,000L/日、160,000L/日から180,000L/日、180,000L/日から200,000L/日、200,000L/日から250,000L/日、250,000L/日から300,000L/日、3000,000L/日から350,000L/日、100,000L/日から200,000L/日、200,000L/日から300,000L/日、300,000L/日から400,000L/日、400,000L/日から500,000L/日、500,000L/日から600,000L/日、600,000L/日から700,000L/日、700,000L/日から800,000L/日、800,000L/日から900,000L/日、900,000L/日から1,000,000L/日、1,000,000L/日から20,000,000L/日、20,000,000L/日から40,000,000L/日、40,000,000L/日から60,000,000L/日、60,000,000L/日から80,000,000L/日、または80,000,000L/日から100,000,000L/日の範囲のいずれかに入る。いくつかの態様で、連結構成要素を通る水の移動(例えば、流れ)量は、期間(例えば1分、1時間、1日、1か月、1年)内で変動する。
いくつかの実施形態では、脱塩プラントは、塩水が排水口を通って脱塩プラントを出る(すなわち、流れる)ように構成される。一部の例で脱塩プラントは、本明細書に記載された排出口へ(例えば、流体連通で)動作可能に接続される。
種々の態様で、脱塩プラントは、脱塩されたもの(例えば低い塩濃度を有する水)が水を排除する態様を通って脱塩プラントを出るように構成される。水を排除する態様は、1つまたは複数のパイプであってもよい。水を排除する態様をまた、脱塩された水を使用および/または格納しうる場所に脱塩された水を輸送するように構成してもよい。いくつかの態様で、水を排除する態様をまた、そこから脱塩された水がさらに輸送可能とされる場所へ脱塩された水を輸送するように構成してもよい。
いくつかの態様で、脱塩プラントはポンプを有する。いくつかの実施形態では、ポンプは、水を本明細書に記載された脱塩プラントおよび/または他の構成要素(例えば、データセンタ、水冷サブシステム、取水口および/または排水口)を通して移動させる手段である。特定の例で、ポンプは、水を本明細書に記載された脱塩プラントおよび/または他の構成要素を通して一方向または双方向に移動させる。いくつかの実施形態では、ポンプは電気的に電力を供給され、および/またはガソリンで電力を供給され、および/または他の手段により電力を供給される。いくつかの態様で、ポンプは、本明細書に記載された電力源(すなわちデータセンタの電力源)に動作可能に接続される。一部の例で、ポンプを発電所に動作可能に接続してもよい。特定の実施形態で、潮汐、および/または潮汐により電力を供給されるポンプは、水を本明細書に記載された脱塩プラントおよび/または他の構成要素(すなわち、データセンタ)を通して移動させる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のポンプは、本明細書に記載されたデータセンタおよび/または脱塩プラント内に位置する。いくつかの態様で、1つまたは複数のポンプは、本明細書に記載されたデータセンタおよび/または脱塩プラントの外側に位置する。
所望の場合、脱塩プラントは、電気構成要素を有する。例えば脱塩プラントは、水の脱塩のため、温度および/または照明制御システムならびに電気システムを有してもよい。いくつかの態様で、脱塩プラント(例えば、独立して作動する脱塩プラント)は、脱塩された水のそれぞれの量に対してエネルギー(例えば、電気エネルギー)量を使用する。
所望の場合、脱塩プラントを、少なくとも1つの電力源(例えば本明細書に記載された1つまたは複数の発電所および/またはデータセンタの電力源)に動作可能に接続してもよい。脱塩プラントのいくつかの実施形態は、電力源(例えばそこから電力を得てもよい源)を有する。適切な場合、および前述したように、電力源は、再生可能エネルギー源から電力を生成または得る。いくつかの態様で、脱塩プラントを、データセンタまたはその1つまたは複数の構成要素に動作可能に接続(例えば、電気的に接続)してもよい。
いくつかの態様で、脱塩プラントおよび/または脱塩プラントの電力源は、炭素を排出する。いくつかの態様で、脱塩プラント(例えば、独立して作動する脱塩プラント)は、脱塩プラントまたはその構成要素により実行されるそれぞれの機能または機能の一部について炭素排出量を生ずる。例えばいくつかの実施形態では、脱塩プラントは産出された脱塩された水の量あたり一定量の炭素を排出する。
一部の例で、開示されたシステムは、1つまたは複数のデータセンタと同一場所に配置された1つまたは複数の脱塩プラントを有する。前述したように、開示されたシステムのいくつかの実施形態は、データセンタ(例えば、同一場所に配置されたデータセンタ)から排出された温水を受け入れおよび脱塩するように構成された脱塩プラントを有する。データセンタから排出された温水を受け入れおよび脱塩するように構成された脱塩プラントを有する開示されたシステムのいくつかの変形例は、それによって、独立して作動する同一のデータセンタおよび水脱塩プラント(例えば、水または電力が1つから他へ進みうるような方法で接続されないデータセンタおよび水脱塩プラント)と比較して炭素排出がより少ないように構成される。また一部の例で、開示されたシステムは、データセンタから排出された温水を受け入れおよび脱塩するように構成され、それによって独立して作動する同一のデータセンタおよび水脱塩プラント(例えば、水または電力が1つから他へ進みうるような方法で接続されないデータセンタおよび水脱塩プラント)と比較してエネルギー(例えば、電気エネルギー)の使用がより少ないように構成される脱塩プラントを有する。
排水口
いくつかの実施形態では、開示されたシステムは排水口を有する。種々の態様で、排水口は開示されたシステムから塩水を排水するように構成される。適切な場合、排水口は、水および/または塩水を輸送するように構成されたシステムの一部の中に、1つまたは複数の開口部(例えば、穴、間隙および/またはスリット)を有する。例えば排水口は、水および/または塩水が1つまたは複数のパイプから流れうるように、水体内に位置する少なくとも1つの開口部(例えば開いた端部)を有する1つまたは複数のパイプであってもよい。いくつかの変形例で、排水口またはその中の開口部は、円形、長方形、正方形、スリット、多角形、四角形、楕円形、半円形または他の形状の形態である。所望の場合、排水口またはその中の開口部は、対称な1つの半径を有してもよい。いくつかの態様で、排水口またはその中の開口部は、1つの平面(例えば、垂直面または水平面)内にある曲率半径を有してもよい。
いくつかの実施形態では、排水口(例えば、排水口内の1つまたは複数の開口部)は、設定時間(例えば、分または時間または日)にそれらを通して移動するある水(例えば、海水)の量を排出またはそうでなければ有するように構成される。例えば排水口を、5,000L/日、10,000L/日、15,000L/日、20,000L/日、25,000L/日、30,000L/日、35,000L/日、40,000L/日、45,000L/日、50,000L/日、55,000L/日、60,000L/日、65,000L/日、70,000L/日、75,000L/日、80,000L/日、85,000L/日、90,000L/日、95,000L/日、100,000L/日、150,000L/日、200,000L/日、250,000L/日、300,000L/日、350,000L/日、400,000L/日、450,000L/日、500,000L/日、550,000L/日、600,000L/日、650,000L/日、700,000L/日、750,000L/日、800,000L/日、850,000L/日、900,000L/日、950,000L/日、1,000,000L/日、5,000,000L/日、10,000,000L/日、20,000,000L/日、30,000,000L/日、40,000,000L/日、50,000,000L/日、60,000,000L/日、70,000,000L/日、80,000,000L/日、90,000,000L/日、100,000,000L/日、110,000,000L/日、120,000,000L/日、130,000,000L/日、140,000,000L/日、150,000,000L/日、160,000,000L/日、170,000,000L/日、180,000,000L/日、190,000,000L/日、200,000,000L/日、220,000,000L/日、240,000,000L/日、260,000,000L/日、280,000,000L/日、300,000,000L/日、400,000,000L/日、500,000,000L/日、または1,000,000,000L/日まで排出するように構成してもよい。排水口をまた、1,000,000,000L/日より多く排出するように構成してもよい。特定の実施形態で、排水口を、5,000L/日から1,000,000,000L/日、5,000L/日から1,000,000L/日、5,000L/日から100,000,000L/日、5,000L/日から20,000L/日、20,000L/日から40,000L/日、40,000L/日から60,000L/日、60,000L/日から80,000L/日、80,000L/日から100,000L/日、100,000L/日から120,000L/日、120,000L/日から140,000L/日、140,000L/日から160,000L/日、160,000L/日から180,000L/日、180,000L/日から200,000L/日、200,000L/日から250,000L/日、250,000L/日から300,000L/日、3000,000L/日から350,000L/日、100,000L/日から200,000L/日、200,000L/日から300,000L/日、300,000L/日から400,000L/日、400,000L/日から500,000L/日、500,000L/日から600,000L/日、600,000L/日から700,000L/日、700,000L/日から800,000L/日、800,000L/日から900,000L/日、900,000L/日から1,000,000L/日、1,000,000L/日から20,000,000L/日、20,000,000L/日から40,000,000L/日、40,000,000L/日から60,000,000L/日、60,000,000L/日から80,000,000L/日、または80,000,000L/日から100,000,000L/日のいずれかの範囲の水の量を排出するように構成してもよい。いくつかの態様で、排水口を通る(例えば流れている)水の量は、期間(例えば、1分、1時間、1日、1か月、1年)内で変動可能である。
種々の態様で、排水口またはその部分は、脱塩プラントの外側に位置する。いくつかの態様で、排水口またはその部分は、1つまたは複数のコンピュータシステムおよび/または関連する構成要素を有するデータセンタの一部の外側、および/または脱塩プラントの外側に位置する。いくつかの実施形態では、排水口は、脱塩プラントの少なくとも1つの部分、および/または冷水が熱せられる(例えば温水まで熱せられる)1つまたは複数のコンピュータシステム、および/または関連する構成要素を有するデータセンタの一部の内側に位置する水冷サブシステムの少なくとも1つの部分に動作可能に接続される(例えば流体連通する)。
システムの実施形態は、水源内の(例えば水源内の15m以上の深度に位置する)排水口を有する。システムのいくつかの変形例は、水源内の1m以上、2m以上、3m以上、4m以上、5m以上、6m以上、7m以上、8m以上、9m以上、10m以上、11m以上、12m以上、13m以上、14m以上、16m以上、17m以上、18m以上、19m以上、20m以上、25m以上、30m以上、35m以上、40m以上、45m以上、50m以上、60m以上、70m以上、80m以上、90m以上、100m、200m以上および/または300m以上の深度に位置する排水口および/またはその中の少なくとも1つの開口部(例えば脱塩プラントおよび/またはコンピュータシステムおよび関連する構成要素を収容するデータセンタの一部から最も遠い排水口の端部の開口部)を有する。いくつかの態様で、システムは、水源内の特定の層(例えば受光層および/または薄光層、および/または有光層)の下方および/または内に位置する排水口および/またはその中の少なくとも1つの開口部を有する。いくつかの実施形態でシステムは、水源内の有光層の下方に位置する排水口および/またはその中の少なくとも1つの開口部を有する。
排水口が水源内の特定の深度に位置する(例えば15m以上の深度)開示されたシステムのいくつかの態様で、排水口の中心(例えば排水口の最も中心の地点)および/または上端(例えば水面に最も近い端または部分)、および/または排水口の下端(例えば水面から最も遠い端または部分)は、水面下のその特定の深度に位置する。いくつかの態様で、水源内の特定の深度に位置する排水口は開口部を有してもよく、開口部の中心(例えば円形および/または正方形の開口部の最も中心の地点)および/または開口部の上端(例えば水面に最も近い端または部分)、および/または開口部の下端(例えば水面から最も遠い端または部分)は、水面下のその特定の深度に位置する。
種々の実施形態で、開示されたシステムの排水口を、1つまたは複数の材質または1つまたは複数の材質タイプで構成してもよい。開示されたシステムの排水口を構成してもよい材質の例は、ポリマー、セラミック、金属、ガラスおよび/またはそれらの組み合わせを含む。いくつかの態様で排水口は、腐食(例えばさびによる腐食)しやすい金属または材質で構成されない。適切な場合、排水口は、鉛管材質で構成される。例えば排水口を、ポリビニルクロリド(PVC)パイプおよび/またはジョイント、および水密でパイプを固着する1つまたは複数の接着剤で構成してもよい。いくつかの態様で、排水口の1つまたは複数の材質は、硬質であってもよい。一部の例で、排水口の1つまたは複数の材質は、柔軟性を有してもよい(例えば、1つまたは複数のゴムチューブまたはホース)。しかし、これらの材質の例は限定するものではなく、排水口の材質は、本明細書に記載されて開示されたシステム内の機能に必要な構造的および化学的特性を有するあらゆる材質または材質の組み合わせであってもよい。
発電所
いくつかの態様で、開示されたシステムは、1つまたは複数の発電所を有する。本明細書で使用される「発電所」および「発電ステーション」の語は、電力を生成する設備をいう。特定の態様で、発電所は、電力を生成および送達する構成要素を収容する。
いくつかの実施形態では、発電所は、化石燃料(例えば石炭、石油、および/または天然ガス)、原子力または再生可能エネルギー源から電力を生成する。いくつかの態様で、発電所は、発電所外の電力消費者に電力を提供する。
種々の例で発電所は、物質および/またはエネルギーを発電所内へ受け入れる取入口を有する。いくつかの態様で発電所は、取入口内へ受け入れられた物質および/またはエネルギーを電力へ変換する少なくとも1つの変換構成要素を有する。一部の例で発電所は、プラントから電力の出力を提供するように構成された電気産生構成要素を有する。種々の実施形態で、発電所は、取入口内へ受け入れられる物質および/またはエネルギーの量を制御するように、および/または電力に変換される物質および/またはエネルギーの量を制御するように、および/または電気産生構成要素を通した電力出力量を制御するように構成された1つまたは複数の制御システムを有する。
特定の態様で、発電所は炭素を排出する。一部の例で、発電所(例えば、独立して作動し電力を生じる発電所)は、発電所またはその構成要素により実行されるそれぞれの機能または機能の一部に対して炭素排出を生じる。例えばいくつかの実施形態では、発電所は産出された電力量あたり一定の量の炭素を排出する。
いくつかの実施形態では、発電所は、電気構成要素を有する。例えば、発電所は、電力消費者と発電所とを電気的に接続するため、温度および/または照明制御システムならびに電気システムを有してもよい。一部の例で、発電所(例えば、独立して作動する発電所)は、産出された電力のそれぞれの量に対してあるエネルギー(例えば、電気エネルギー)量を使用する。
発電所は、熱を生じうる。そのようなものとして、いくつかの実施形態では、発電所は冷却システムを有する。一部の例で、発電所の冷却システムは、冷水(例えば、海水)を用いて発電所を冷却するように構成される。いくつかの実施形態では、発電所冷却システムは、相互接続された構造を通して(例えば相互接続された構造内へ、および/または相互接続された構造から)水を移動し、それによって発電所を冷却するように構成された、パイプおよび/またはコンテナおよび/またはポンプ(例えば前述したようなポンプ)の相互接続された構造を有する。いくつかの態様で、発電所は温水を生じて排出する。いくつかの態様で、発電所冷却システムは、本明細書に記載された排水口(例えば、温水排水口)に動作可能に接続される。
いくつかの実施形態では、発電所は、データセンタおよび/または脱塩プラントと同一場所に配置される。いくつかの態様で、発電所は、データセンタおよび/または脱塩プラントに動作可能に接続される。いくつかの態様で、発電所は、データセンタおよび/または水脱塩プラントと流体連通してもよい。所望の場合、発電所冷却システムを、水(例えば、温水)が発電所から脱塩プラントへ移動(例えば、流れる)してもよいように、水脱塩プラントの連結構成要素(例えば、パイプ区間)に取り付けてもよい。いくつかの態様で、1つまたは複数の連結構成要素は、脱塩プラント内、および/または発電所内、および/または脱塩プラントと発電所との間(例えば脱塩および発電所の接点)に位置する。いくつかの態様で、水が発電所からデータセンタへ、および/またはデータセンタから発電所へ移動(例えば、流れる)してもよいように、発電所冷却システムをデータセンタの水冷サブシステムに取り付けてもよい。
発電所の種々の実施形態は、データセンタ(例えば発電所および/または脱塩プラントと同一場所に配置されたデータセンタ)、および/または脱塩プラント(例えば発電所および/またはデータセンタと同一場所に配置された脱塩プラント)に電力を提供する。そのようなものとして、開示されたシステムのいくつかの態様は、データセンタおよび/または水脱塩プラントへ電気的に接続された(例えば少なくとも1つの金属ケーブルのような導電物質により接続された)発電所を有する。いくつかの態様で発電所は、データセンタおよび/またはその中の電気構成要素を作動するために必要とされる電力の全てまたは一部を提供してもよい。同様に一部の例で、発電所は、脱塩プラントおよび/またはその中の電気構成要素を作動するために必要とされる電力の全てまたは一部を提供してもよい。
データセンタおよび/または脱塩プラントと同一場所に配置された発電所を含む開示されたシステムのいくつかの実施形態は、独立して作動する同一の発電所、データセンタおよび水脱塩プラント(例えば水および/または電力が1つから他へ進みうるような方法で接続されない発電所、データセンタおよび水脱塩プラント)と比較して、炭素排出がより少ないように構成される。また、データセンタおよび/または脱塩プラントと同一場所に配置された発電所を含む開示されたシステムのいくつかの変形例は、独立して作動する同一の発電所、データセンタおよび水脱塩プラント(例えば、水および/または電力が1つから他へ進みうるような方法で接続されない発電所、データセンタおよび水脱塩プラント)と比較して、エネルギー(例えば、電気エネルギー)の使用がより少ないように構成される。そのようなものとして、データセンタおよび/または脱塩プラントと同一場所に配置された発電所を含む開示されたシステムのいくつかの態様は、独立して作動する同一の発電所、データセンタおよび水脱塩プラントよりエネルギー効率がよいように構成される。
方法
前述して要約したように、本開示の態様は、データセンタの冷却方法および塩水の脱塩方法を含む。いくつかの実施形態では、方法は、(1)データセンタを冷水取入口および温水排水口を備える水冷サブシステムで冷却し、水冷サブシステムはデータセンタにより生じた熱を吸収するように構成されるステップ、および(2)データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントにおいて、温水排水口から受け入れられた温水を脱塩するステップを含むステップ(例えば順次ステップおよび/または同時進行ステップ)を有する。
「冷却」の語は、広くおよび一般的に、態様(例えばデータセンタまたはその中の1つまたは複数の構成要素の一部)、または態様の一部(例えばデータセンタの1つまたは複数の構成要素により熱せられたデータセンタの一部)の温度を下げることをいうために使用する。そのように、いくつかの実施形態では、データセンタを冷水取水口および温水排水口を持つ水冷サブシステムで冷却することは、水冷サブシステムを使用してデータセンタまたはデータセンタの1つまたは複数の構成要素の少なくとも一部の温度を下げることを含む。
本明細書で使用する「冷水取水口」の語は、冷水を受け入れるように構成された取水口をいう。いくつかの実施形態では、水冷サブシステムでのデータセンタの冷却は、水(例えば、冷水)を水冷サブシステムの部分を少なくとも通して移動(例えば断続的または継続的にポンプ圧送)すること、および/または、水冷サブシステムおよび/またはサブシステムを通してポンプ圧送された水を用いて、データセンタにより生じた熱を吸収することを含む。一部の例で、水冷サブシステムでのデータセンタの冷却は、水冷サブシステムおよび/またはその中の水がデータセンタにより生じた熱を吸収した後に、水(例えば、温水)を水冷サブシステムの少なくとも部分を通して移動(例えばポンプ圧送)することを含む。種々の実施形態で、水冷サブシステムでのデータセンタの冷却は、水(例えば、温水)を水冷サブシステムの外へ移動(例えばポンプ圧送)すること(例えば、水冷サブシステムの温水排水口を通して水をポンプ圧送すること)を含む。いくつかの変形例で、水冷サブシステムでのデータセンタの冷却は、水(例えば、温水)を脱塩プラント内へ移動(例えばポンプ圧送)することを含む。
「脱塩」の語は、広くおよび一般的に、水を脱塩する1つまたは複数の処理(例えば逆浸透圧法)の実施を述べるために使用する。そのようなものとして、いくつかの実施形態では、水の脱塩は、水(例えば、温水)をデータセンタの温水排水口から脱塩プラント(例えばデータセンタと同一場所に配置された脱塩プラント)内へ受け入れ、その水を脱塩する1つまたは複数の脱塩処理を実施することを含む。開示された方法のいくつかの実施形態では、データセンタの冷却および塩水の脱塩は、データセンタおよび脱塩プラントを同一場所に配置および/または動作可能に接続することを含む。
方法の特定の態様で、水の脱塩は、水(例えば、温水)をデータセンタの温水排水口から脱塩プラント(例えばデータセンタと同一場所に配置された脱塩プラント)内へ受け入れ、その水を脱塩する1つまたは複数の脱塩処理を実施することを含む。一部の例で、水の脱塩は、水(例えば、温水)を脱塩プラントの1つまたは複数の構成要素を通して移動(例えば断続的または継続的にポンプ圧送)し、それによって水を脱塩することを含む。
開示された方法のいくつかの態様で、データセンタの冷却および塩水の脱塩は、水(例えば、海水)を冷水取入口から取得(例えば断続的または継続的にポンプ圧送)することを含む。開示された方法の特定の変形例は、冷水取入口、またはその中の少なくとも1つの開口部を水源内の特定の深度(例えば水源の有光層の下方)に位置決めすることを含む。開示された方法のいくつかの態様で、水源は大洋または海である。
開示された方法のいくつかの態様で、データセンタの冷却および塩水の脱塩は、塩水を脱塩プラントから水体(例えば大洋または海)内へ排水(例えば断続的または継続的にポンプ圧送)することを含む。開示された方法の特定の態様は、塩水を水体内の特定の深度(例えば大洋または海の有光層内または下方)で排水することを含む。
開示された方法の実施形態は、冷水取入口またはその中の少なくとも1つの開口部の位置決め、および/または塩水の排水が水源内の15m以上の深度であることを含む。方法のいくつかの変形例は、冷水取入口またはその中の少なくとも1つの開口部の位置決め、および/または塩水の排水が、水体(例えば、大洋または海)内の1m以上、2m以上、3m以上、4m以上、5m以上、6m以上、7m以上、8m以上、9m以上、10m以上、11m以上、12m以上、13m以上、14m以上、16m以上、17m以上、18m以上、19m以上、20m以上、25m以上、30m以上、35m以上、40m以上、45m以上、50m以上、60m以上、70m以上、80m以上、90m以上、100m以上、200m以上、および/または300m以上の深度であることを含む。一部の例で、開示された方法は、水体(例えば、大洋または海)内の特定の層(例えば受光層および/または薄光層、および/または、有光層および/または深海底層)の下方および/または内で、冷水取入口、またはその中の少なくとも1つの開口部の位置決め、および/または塩水の排水を行うことを含む。
方法のいくつかの変形例で、水源内の特定の深度(例えば深度15m以上)での冷水取入口またはその中の少なくとも1つの開口部の位置決め、および/または塩水の排水は、取水口の中心(例えば取水口の最も中心の地点)および/または排水口の中心(例えば温水排水口の最も中心の地点)および/または、取水口および/または排水口の上端(例えば水面に最も近い端または部分)、および/または、取水口および/または排水口の下端(例えば水面から最も遠い端または部分)を、水面の下方の特定の深度に位置決めすることを含む。所望の場合、水源内の特定の深度に位置決めされた取水口および/または排水口は開口部を有してもよく、開口部の中心(例えば円形および/または正方形の開口部の最も中心の地点)、および/または開口部の上端(例えば水面に最も近い端または部分)、および/または開口部の下端(例えば水面に最も近い端または部分)は、水面下の特定の深度に位置する。
方法のいくつかの態様で、脱塩プラントは逆浸透脱塩プラントである。そのようなものとして、一部の例で、水は1つまたは複数の逆浸透処理を用いて脱塩される。いくつかの実施形態では、水(例えば、温水)は、それから塩および/または鉱物および/または他の不純物を取り除くため、その水を1つまたは複数の半透膜に通過させることにより脱塩される。
前述したように、いくつかの実施形態では、データセンタ、脱塩プラントおよび/またはそれらの電力源は炭素を排出する。いくつかの態様で、データセンタおよび/または脱塩プラント(例えば、独立して作動する脱塩プラント)は、脱塩プラントまたはその構成要素により実行されるそれぞれの機能または機能の一部について炭素排出を生ずる。例えばいくつかの変形例で、脱塩プラントは産出された脱塩された水の量あたり一定量の炭素を排出する。
また前述したように、データセンタおよび脱塩プラントを同一場所に配置および/または動作可能に接続することは、それらの全体的な炭素排出を減少することが可能である。そのようなものとして、一部の例で、データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントでデータセンタを冷却および塩水を脱塩する開示された方法は、同一のデータセンタおよび水脱塩プラントを独立して作動する(例えば、水または電力が1つから他へ進みうるような方法で接続されないデータセンタおよび水脱塩プラント)場合と比較して炭素排出が少ない。いくつかの変形例で、データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントでデータセンタを冷却および塩水を脱塩する開示された方法は、独立して作動する同一のデータセンタおよび水脱塩プラントと比較してカーボンフットプリント排出が少ないことを含む。
前述したように、特定の例で、データセンタおよび/または脱塩プラントは、データセンタおよび/または脱塩プラントまたはその構成要素により実行されるそれぞれの機能についてエネルギーを使用する。例えばデータセンタは、データセンタ冷却の量あたり特定の量のエネルギーを使用するかもしれない。
また前述したように、データセンタおよび脱塩プラントを同一場所に配置および/または動作可能に接続することは、それらの全体のエネルギー効率を向上しうる。そのように、データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントでデータセンタを冷却および塩水を脱塩する開示された方法は、独立して作動する同一のデータセンタおよび水脱塩プラント(例えば、水または電力が1つから他へ進みうるような方法で接続されないデータセンタおよび水脱塩プラント)と比較して、データセンタの冷却量あたりおよび脱塩された水の量あたりの使用エネルギーが少ないかもしれない。いくつかの態様で、データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントでデータセンタを冷却および塩水を脱塩する開示された方法は、独立して作動する同一のデータセンタおよび水脱塩プラントと比較して、よりよいエネルギー効率でデータセンタの冷却および水の脱塩を行うことを含む。
特定の実施形態で、データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントでデータセンタを冷却および塩水を脱塩する開示された方法は、例えば、1.9、以下、1.8以下、1.7以下、1.6以下、1.5以下、1.4以下、1.3以下、1.2以下、1.1以下といった2.0以下のような特定の値でPUE(例えばデータセンタのPUE)を維持することを含み、データセンタが維持される特定の値は、例えばPUE1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、または1.5のように変わりうる。一部の例で、データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントでデータセンタを冷却および塩水を脱塩する開示された方法は、特定の範囲(例えば2未満、0から2の間、または1から2の間)内にPUE(例えばデータセンタのPUE)を維持することを含む。例えばいくつかの態様で、データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントでデータセンタを冷却および塩水を脱塩する開示された方法は、1と1.3との間、または1より大きいが1に近い値(例えば、1.1、1.15、1.2、1.25、または1.3)にPUE(例えば、データセンタのPUE)を維持することを含む。
いくつかの態様で、データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントでデータセンタを冷却および塩水を脱塩する開示された方法は、データセンタ、脱塩プラントおよび発電所を同一場所に配置および/または動作可能に接続することを含む。そのように、いくつかの実施形態では、開示された方法は、データセンタおよび脱塩プラントと同一場所に配置された発電所から、データセンタおよび脱塩プラントを作動する電力を得ることを含む。
前述したように、一部の例で、データセンタ、脱塩プラントおよび/または発電所は炭素を排出する。いくつかの態様で、発電所(例えば、独立して電力を生じるように作動する発電所)は、発電所またはその構成要素により実行されるそれぞれの機能または機能の一部について炭素排出を生ずる。例えば発電所は、産出された電力量あたり一定量の炭素を排出しうる。
また前述したように、データセンタ、脱塩プラントおよび発電所を同一場所に配置および/または動作可能に接続することは、それらの全体的な炭素排出を減少することが可能である。そのように、種々の例で、データセンタおよび脱塩プラントと同一場所に配置された発電所からデータセンタおよび脱塩プラントを作動する電力を得ることを含む、データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントでデータセンタを冷却および塩水を脱塩する開示された方法は、独立して作動する同一のデータセンタ、水脱塩プラントおよび発電所を作動する場合と比較して炭素排出が少ない。いくつかの態様で、データセンタおよび脱塩プラントと同一場所に配置された発電所からデータセンタおよび脱塩プラントを作動する電力を得ることにより、データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントでデータセンタを冷却および塩水を脱塩する開示された方法は、独立して作動する同一のデータセンタ、水脱塩プラントおよび発電所と比較してカーボンフットプリント排出が少ないことを含む。
前述したように、データセンタ、脱塩プラントおよび発電所を同一場所に配置および/または動作可能に接続することは、それらの全体のエネルギー効率を向上しうる。そのように、一部の例で、データセンタおよび脱塩プラントと同一場所に配置された発電所からデータセンタおよび脱塩プラントを作動する電力を得ることを含む、データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントでデータセンタを冷却および塩水を脱塩する開示された方法は、独立して作動する(例えば、作動するが動作可能に接続されない)同一のデータセンタ、水脱塩プラントおよび発電所と比較して、データセンタの冷却量あたりおよび脱塩された水の量あたりの使用エネルギーが少ない。いくつかの態様で、データセンタおよび脱塩プラントと同一場所に配置された発電所からデータセンタおよび脱塩プラントを作動する電力を得ることにより、データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントでデータセンタを冷却および塩水を脱塩する開示された方法は、同一のデータセンタ、水脱塩プラントおよび発電所を独立して作動する場合と比較して、データセンタの冷却、水の脱塩および/または電力の産出または取得のエネルギー効率がよいことを含む。
種々の実施形態で、データセンタおよび脱塩プラントと同一場所に配置された発電所からデータセンタおよび脱塩プラントを作動する電力を得ることにより、データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントでデータセンタを冷却および塩水を脱塩する開示された方法は、特定の値(例えば本明細書に挙げられたあらゆるPUE値または他のPUE値)で、または特定の値の範囲(例えば本明細書に挙げられたあらゆるPUE値の範囲または他のPUE値の範囲)内にPUE(例えば、データセンタのPUE)を維持することを含む。
設備
対象のシステムおよび方法を、データセンタの冷却および塩水の脱塩に使用してもよい。本明細書に記載されたように、いくつかの態様で、開示されたシステムを、システムの構成要素を独立して作動するより効果的な方法で作動するように構成してもよい。例えば、脱塩プラントと同一場所に配置され、および動作可能に接続されたデータセンタは、独立して作動する同一のデータセンタおよび水脱塩プラントと比較して、データセンタおよび/または脱塩プラントがデータセンタの冷却量あたりおよび脱塩された水の量あたりにより少ないエネルギーを使用することを可能にしうる。同様に、本明細書中に開示された方法は、同一のデータセンタおよび水脱塩プラントを独立して作動する方法と比較して、データセンタおよび/または脱塩プラントの作動で、データセンタの冷却量あたりおよび脱塩された水の量あたりにより少ないエネルギーを使用することを可能にしうる。さらに、脱塩プラントおよび発電所と同一場所に配置され、および動作可能に接続されたデータセンタに関連する公開されたシステムおよび方法は、独立して作動する同一のデータセンタ、水脱塩プラントおよび発電所と比較して、データセンタおよび/または脱塩プラントおよび/または発電所が、データセンタの冷却量あたりおよび/または脱塩された水の量あたりおよび/または産出されたエネルギー量あたりにより少ないエネルギーを使用することを可能にしうる。
開示されたシステムおよび方法はまた、周辺の環境へのデータセンタ、脱塩プラントおよび/または発電所の影響を最小化するような方法で作動してもよい。例えば、開示されたシステムの作動または開示された方法の利用は、独立して作動する同一のデータセンタおよび水脱塩プラントと比較して、データセンタおよび水脱塩プラントの炭素排出および熱汚染がより少ない状態をもたらしうる。また、開示されたシステムの作動または開示された方法の利用は、独立して作動する同一のデータセンタ、水脱塩プラントおよび発電所と比較して、データセンタ、水脱塩プラントおよび発電所の炭素排出および熱汚染がより少ない状態をもたらしうる。
従って、対象のシステムおよび方法を、データセンタ、脱塩プラントおよび/または発電所が使用するエネルギー量を最小化するために適用してもよい。対象のシステムおよび方法をまた、データセンタ、脱塩プラントおよび/または発電所からの炭素排出量を最小化するために適用してもよい。作動効率を強化し炭素排出を最小化することにより、開示されたシステムおよび方法は、データセンタ、脱塩プラントおよび/または発電所に関連するコストを最小化するために、および周辺の環境の質を上げるために有用である。
前述した発明を明瞭な理解のために説明し例示する目的で多少詳しく記載したが、本発明の教示を踏まえると、添付の特許請求の範囲の趣旨または範囲から逸脱することなくそれらに若干の変更および改良をなしうることは当業者には容易に明らかである。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるので、本明細書で使用される用語は特定の実施形態を記載する目的のみであって、限定を意図するものではないこともまた理解すべきである。
従って、前述したことは単に本発明の原理を示す。本明細書に明確に記載または示されないが、本発明の原理を具体化しその趣旨および範囲内に含まれる種々の変形を当業者が考案可能であることが理解されるだろう。さらに、本明細書に挙げられる全ての例および条件付きの専門用語は、主に読者が本発明の原理および当業界を前進させるのに発明者が寄与する概念を理解する助けとなるように意図されたものであり、特に列挙された例および状況に限定されないと解釈されるべきである。また、本発明の原理、態様、および実施形態、ならびにその特定の例を列挙する本明細書の全ての記述は、その構造的均等物および機能的均等物の両方を包含することを意図する。またそのような均等物は、現在公知の均等物および将来開発される均等物、すなわち構造にかかわらず同一の機能を実行するあらゆる開発された構成要素を含むことを意図する。従って本発明の範囲は、本明細書に示されおよび記載された例示的な実施形態に限定されることを意図しない。むしろ本発明の範囲および趣旨は、添付の特許請求の範囲により具体化される。
米国特許法第119条(e)項により、本出願は2013年1月29日出願の米国仮特許出願第61/758,029号の出願日、および2012年6月7日出願の米国仮特許出願第61/656,801号の出願日の優先権を主張し、それらの出願の開示は本明細書に参照により組み込まれる。

Claims (31)

  1. (a)冷水を受け入れて温水を排出するように構成された水冷サブシステムを備えるデータセンタと、
    (b)該データセンタと同一場所に配置され、前記排出された温水を受け入れかつ脱塩するように構成された水脱塩プラントと
    を備えることを特徴とするシステム。
  2. 前記冷水は大洋または海から受け入れられることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記水冷サブシステムは取水口を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
  4. 前記取水口は水源内の15m以上の深度に位置決めされることを特徴とする請求項3に記載のシステム。
  5. 前記取水口は水源内の有光層の下方に位置決めされることを特徴とする請求項3に記載のシステム。
  6. 前記水脱塩プラントから塩水を排水する排水口をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシステム。
  7. 前記排水口は水体内の15m以上の深度に位置決めされることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
  8. 前記水体は、そこから前記水冷サブシステムが前記冷水を受け入れる場合と同一の水体であることを特徴とする請求項7に記載のシステム。
  9. 前記データセンタおよび前記水脱塩プラントは、独立して作動する同一のデータセンタおよび水脱塩プラントと比較して、データセンタの冷却量あたりおよび脱塩された水の量あたりにより少ないエネルギーを使用するように構成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のシステム。
  10. 前記データセンタおよび前記水脱塩プラントは、独立して作動する同一のデータセンタおよび水脱塩プラントと比較して、より少ない炭素を排出するように構成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のシステム。
  11. 前記データセンタおよび前記水脱塩プラントと同一場所に配置された発電所をさらに備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のシステム。
  12. 前記発電所は、前記データセンタおよび前記水脱塩プラントの両方に動作可能に接続されることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
  13. 前記データセンタ、前記水脱塩プラントおよび前記発電所は、独立して作動する同一のデータセンタ、水脱塩プラントおよび発電所と比較して、より少ない炭素を排出するように構成されることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載のシステム。
  14. 前記データセンタ、前記水脱塩プラントおよび前記発電所は、独立して作動する同一のデータセンタ、水脱塩プラントおよび発電所と比較して、データセンタの冷却量あたりおよび脱塩された水の量あたりにより少ないエネルギーを使用するように構成されることを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載のシステム。
  15. 前記水脱塩プラントは逆浸透脱塩プラントであることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のシステム。
  16. 前記データセンタは2以下の電力使用効率を有することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載のシステム。
  17. 前記データセンタは1から1.3までの範囲の電力使用効率を有することを特徴とする請求項16に記載のシステム。
  18. (a)データセンタを冷水取入口および温水排水口を備える水冷サブシステムで冷却することと、
    (b)前記データセンタと同一場所に配置された脱塩プラントにて、前記温水排水口から受け入れられた温水を脱塩することと
    を含むことを特徴とするデータセンタを冷却する方法。
  19. 前記水冷サブシステムは、前記冷水取入口から海水を取得するように構成されることを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 前記脱塩プラントは逆浸透脱塩プラントであることを特徴とする請求項18または19に記載の方法。
  21. 前記冷水取入口は水源の有光層の下方に位置決めされることを特徴とする請求項18〜20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 前記水源は大洋または海であることを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. 前記脱塩プラントから塩水を前記大洋または前記海内に排水することをさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 前記塩水は前記大洋または前記海の有光層の下方に排水されることを特徴とする請求項23に記載の方法。
  25. 独立して作動する同一のデータセンタおよび水脱塩プラントと比較して、より少ない炭素を排出することを特徴とする請求項18〜24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 独立して作動する同一のデータセンタおよび水脱塩プラントと比較して、データセンタの冷却量あたりおよび脱塩された水の量あたりにより少ないエネルギーを使用することを特徴とする請求項18〜25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 前記データセンタおよび前記脱塩プラントと同一場所に配置された発電所から、前記データセンタおよび前記脱塩プラントを作動する電力を取得することをさらに含むことを特徴とする請求項18〜26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 独立して作動する同一のデータセンタ、水脱塩プラントおよび発電所と比較して、より少ない炭素を排出することを特徴とする請求項27に記載の方法。
  29. 独立して作動する同一のデータセンタ、水脱塩プラントおよび発電所と比較して、データセンタの冷却量あたりまたは脱塩された水の量あたりにより少ないエネルギーを使用することを特徴とする請求項27または28に記載の方法。
  30. 前記データセンタの電力使用効率を2以下に維持することを含むことを特徴とする請求項18〜29のいずれか1項に記載の方法。
  31. 前記データセンタの電力使用効率を1から1.3までの範囲に維持することを含むことを特徴とする請求項30に記載の方法。
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