JP2015518319A - 無線通信システムにおいて下りリンク制御チャネルの探索空間のためにリソースブロックを構成する方法及びそのための装置 - Google Patents

無線通信システムにおいて下りリンク制御チャネルの探索空間のためにリソースブロックを構成する方法及びそのための装置 Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信システムにおいて端末が基地局からEPDCCHを受信する方法を提供する。【解決手段】この方法は、EPDCCHのためのリソースブロックそれぞれに対して、第1個数のEREGを規定するステップと、リソースブロックにおいて、一つ以上のECCEで構成されたEPDCCH候補を監視して、EPDCCHを受信するステップと、を含み、一つ以上のECCEはそれぞれ第2個数のEREGで構成され、第2個数のEREGのインデクスは、リソースブロック当たりのECCEの個数の間隔に決定されることを特徴とする。【選択図】図13

Description

本発明は、無線通信システムに関し、特に、無線通信システムにおいて下りリンク制御チャネルの探索空間のためにリソースブロックを構成する方法及びそのための装置に関する。
本発明を適用できる無線通信システムの一例として、第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)長期進化通信システム(以下、「LTE」という)について概略的に説明する。
図1は、無線通信システムの一例として進化はん用移動体通信システム(E−UMTS)ネットワーク構造を概略的に示す図である。E−UMTSは、既存のUMTSから進展したシステムであり、現在3GPPで基礎的な標準化作業が進行中である。一般に、E−UMTSをLTEシステムと呼ぶこともできる。UMTS及びE−UMTSの技術規格の詳細な内容はそれぞれ、“3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network”のRelease 7及びRelease 8を参照されたい。
図1を参照すると、E−UMTSは、端末(ユーザ装置、UE)、基地局(進化ノードB、eNB)、及びネットワーク(E−UTRAN)の終端に位置して外部ネットワークに接続する接続ゲートウェイ(AG)を含んでいる。基地局は、ブロードキャストサービス、マルチキャストサービス及び/又はユニキャストサービスのために多重データストリームを同時に送信することができる。
一つの基地局には一つ以上のセルが存在する。セルは、1.44、3、5、10、15、20MHzなどの帯域幅のいずれか一つに設定され、複数の端末に下り又は上り送信サービスを提供する。別個のセルは、別個の帯域幅を提供するように設定してもよい。基地局は、複数の端末に関するデータ送受信を制御する。下りリンク(DL)データについて、基地局は下りリンクスケジュール情報を送信し、該当の端末にデータが送信される時間/周波数領域、符号化、データサイズ、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)関連情報などを通知する。また、上りリンク(UL)データについて、基地局は上りリンクスケジュール情報を該当の端末に送信し、該当の端末が使用可能な時間/周波数領域、符号化、データサイズ、HARQ関連情報などを知らせる。基地局間には、ユーザ情報(トラヒック)又は制御情報の送信のためのインタフェースを用いることができる。コアネットワーク(CN)は、AG、及び端末のユーザ登録などのためのネットワークノードなどで構成可能である。AGは、複数のセルで構成される位置登録エリア(Tracking Area、TA)単位に端末の移動性を管理する。
無線通信技術は、WCDMA(登録商標)に基づいてLTEにまで開発されてきたが、ユーザ及び事業者の要求及び期待は増す一方である。その上、他の無線接続技術の開発が続いており、将来、競争力を持つためには新しい技術進化が必要である。ビット当たりのコストの削減、サービス可用性の増大、柔軟な周波数帯域の使用、単純構造及び開放型インタフェース、端末の適度な電力消費などが必要である。
上述したような議論に基づき、以下では無線通信システムにおいて下りリンク制御チャネルの探索空間のためにリソースブロックを構成する方法及びそのための装置を提案する。
本発明の一実施例である、無線通信システムにおいて端末が基地局から強化物理下りリンク制御チャネル(EPDCCH)を受信する方法は、EPDCCHのためのリソースブロックそれぞれに対して、第1個数の強化リソース要素グループ(EREG)を規定するステップと、リソースブロックにおいて、一つ以上の強化制御チャネル要素(ECCE)で構成されたEPDCCH候補を監視して、EPDCCHを受信するステップと、を含み、一つ以上のECCEはそれぞれ、第2個数のEREGで構成され、第2個数のEREGのインデクスは、リソースブロック当たりのECCEの個数の間隔に決定されることを特徴とする。
一方、本発明の他の実施例である、無線通信システムにおいて基地局が端末にEPDCCHを送信する方法は、EPDCCHのためのリソースブロックそれぞれに対して、第1個数のEREGを規定するステップと、第2個数のEREGで構成された一つ以上のECCEを用いて、EPDCCHを送信するステップと、を含み、第2個数のEREGのインデクスは、リソースブロック当たりのECCEの個数の間隔に決定されることを特徴とする。
上述の各実施例において、第2個数のEREGは、同一リソースブロックに含まれてもよい。この場合、ECCE#nを構成する第2個数のEREGのインデクスは、次の式Aによって決定されることを特徴とする。
Figure 2015518319
又は、第2個数のEREGは、別個のリソースブロックに含まれてもよい。この場合、ECCE#nを構成する第2個数のEREGのインデクスは、次の式Bによって決定されることを特徴とする。
Figure 2015518319
好ましくは、第1個数は、固定した値であり、第2個数は、EPDCCHを受信するサブフレームのタイプによって変化する値であることを特徴とする。
より好ましくは、第1個数のEREGを規定するステップは、リソースブロックそれぞれに対して、EREGのインデクスを割り当てるステップを含み、リソースブロックそれぞれに含まれたEREGのインデクスは0から15までの値を有することを特徴とする。
本発明の実施例によれば、無線通信システムにおいて下りリンク制御チャネルの探索空間のためにリソースブロックを効率的に構成することが可能になる。
本発明で得られる効果は、以上に言及した効果に制限されず、言及していない別の効果は、以降の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明確に理解されるであろう。
無線通信システムの一例としてE−UMTSネットワーク構造を概略的に示す図である。 3GPP無線接続網規格に基づく端末とE−UTRANとの間の無線インタフェースプロトコルの制御面及びユーザ面構造を示す図である。 3GPPシステムにおいて用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送信方法を説明するための図である。 LTEシステムにおいて用いられる下りリンク無線フレームの構造を例示する図である。 LTEシステムにおいて、下りリンク制御チャネルを構成するために使用されるリソース単位を示す図である。 LTEシステムにおいて用いられる上りリンクサブフレームの構造を示す図である。 搬送波集約を説明する概念図である。 次世代通信システムにおける多元ノードシステムを例示する図である。 EPDCCHと、EPDCCHによってスケジュールされるPDSCHとを例示する図である。 局所型ECCE及び分散型ECCEの概念を説明するための図である。 複数のRE集合グループからECCE構成のためのRE集合を選択する例を示す図である。 本発明の第1実施例によってL−ECCEとして指定された場合にECCEを規定する例を示す図である。 本発明の第1実施例によってD−ECCEとして指定された場合にECCEを規定する例を示す図である。 本発明の第2実施例によってL−ECCEを構成した例を示す図である。 本発明の第2実施例によってD−ECCEを構成した例を示す図である。 本発明の第3実施例によってPRB対インデクスにビット逆転技法を適用した例を示す図である。 本発明の第3実施例によってL−ECCE及びD−ECCEを構成する例を示す図である。 本発明の第3実施例によってL−ECCEを構成した他の例を示す図である。 本発明の第3実施例によってD−ECCEを構成した他の例を示す図である。 本発明の第4実施例によってL−ECCEを構成した例を示す図である。 本発明の第4実施例によってD−ECCEを構成した例を示す図である。 本発明の第4実施例によってD−ECCEを構成した他の例を示す図である。 本発明の第5実施例によってECCEを再インデクスする例を示す図である。 本発明の第5実施例によってECCEを再インデクスする他の例を示す図である。 本発明の第6実施例によってL−ECCE及びD−ECCEを構成する例を示す図である。 本発明の第6実施例によってL−ECCE及びD−ECCEを多重化する方式を決定した後、探索空間上でEPDCCH候補に対する開始位置を決定する一例を示す図である。 第6実施例によって探索空間上でEPDCCH候補に対する開始位置を決定する他の例を示す図である。 第6実施例によって探索空間上でEPDCCH候補に対する開始位置を決定する更に他の例を示す図である。 本発明の第7実施例による、ECCEとEREGとの間の対応付けを例示する図である。 本発明の第7実施例による、局所型EPDCCH及び分散型EPDCCHの多重化例を示す図である。 本発明の第7実施例による、集約レベル1の局所型EPDCCH候補の配置を例示する図である。 本発明の第8実施例によるECCE構成方法を例示する図である。 本発明の実施例による通信装置のブロック構成図である。
以下に添付の図面を参照して説明された本発明の実施例から、本発明の構成、作用及び他の特徴が容易に理解されるであろう。以下に説明される実施例は、本発明の技術的特徴が3GPPシステムに適用された例である。
本明細書ではLTEシステム及びLTE-Aシステムを用いて本発明の実施例を説明するが、これは例示に過ぎず、本発明の実施例は、上述した規定に該当するいかなる通信システムにも適用可能である。また、本明細書は、FDD方式を基準にして本発明の実施例について説明するが、これは例示に過ぎず、本発明の実施例は、H-FDD方式又はTDD方式にも容易に変形して適用してもよい。
図2は、3GPP無線接続網規格に基づく端末とE-UTRANとの間の無線インタフェースプロトコルの制御面及びユーザ面の構造を示す図である。制御面とは、端末(UE)とネットワークとが呼を管理するために用いる制御メッセージが送信される通路のことを意味する。ユーザ面とは、アプリケーション層で生成されたデータ、例えば、音声データ又はインターネットパケットデータなどが送信される通路のことを意味する。
第1層である物理層は、物理チャネルを用いて上位層に情報転送サービス(Information Transfer Service)を提供する。物理層は、上位の媒体接続制御(Medium Access Control、MAC)層とは伝送チャネル(Transport Channel)を介して接続されている。伝送チャネルを介して媒体接続制御層と物理層との間にデータが移動する。送信側の物理層と受信側の物理層との間には物理チャネルを介してデータが移動する。物理チャネルは、時間及び周波数を無線リソースとして活用する。具体的には、物理チャネルは、下りリンクにおいては直交周波数分割多元接続(OFDMA)方式で変調され、上りリンクにおいては単一搬送波周波数分割多元接続(SC-FDMA)方式で変調される。
第2層のMAC層は、論理チャネルを介して、上位層である無線リンク制御(RLC)層にサービスを提供する。第2層のRLC層は、信頼できるデータ送信をサポートする。RLC層の機能は、MAC内部の機能ブロックとしてもよい。第2層のパケットデータ融合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層は、帯域幅の狭い無線インタフェースでIPv4又はIPv6のようなIPパケットを効率的に送信するために、余分な制御情報を減らすヘッダ圧縮機能を果たす。
第3層の最下部に位置する無線リソース制御(RRC)層は、制御面にだけ規定される。RRC層は、無線ベアラの設定、再設定及び解放に関連して、論理チャネル、送信チャネル及び物理チャネルの制御を担当する。無線ベアラ(RB)とは、端末とネットワークとの間のデータ伝達のために第2層によって提供されるサービスを意味する。そのために、端末のRRC層とネットワークのRRC層とはRRCメッセージを交換する。端末のRRC層とネットワークのRRC層との間にRRC接続がある場合、端末はRRC接続状態(Connected Mode)にあり、そうでない場合は、RRC休止状態(Idle Mode)にある。RRC層の上位にある非接続層(Non−Access Stratum、NAS)層は、セッション管理及び移動性管理などの機能を果たす。
基地局(eNB)を構成する一つのセルは、1.4、3、5、10、15、20MHzなどの帯域幅のいずれか一つに設定され、複数の端末に下り又は上り送信サービスを提供する。別個のセルは別個の帯域幅を提供するように設定してもよい。
ネットワークから端末にデータを送信する下りリンク送信チャネルとしては、システム情報を送信する同報チャネル(BCH)、呼出しメッセージを送信する呼出しチャネル(PCH)、ユーザ情報又は制御メッセージを送信する下りリンク共有チャネル(DL−SCH)などがある。下りリンクマルチキャスト又はブロードキャストサービスの情報又は制御メッセージは、DL−SCHを介して送信してもよいし、別の下りマルチキャストチャネル(MCH)を介して送信してもよい。一方、端末からネットワークにデータを送信する上りリンク送信チャネルとしては、初期制御メッセージを送信するランダム接続チャネル(RACH)、ユーザ情報又は制御メッセージを送信する上りリンク共有チャネル(UL−SCH)がある。送信チャネルの上位に存在し、送信チャネルに対応付けされる論理チャネルとしては、同報制御チャネル(BCCH)、呼出し制御チャネル(PCCH)、共通制御チャネル(CCCH)、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)、マルチキャスト情報チャネル(Multicast Traffic Channel、MTCH)などがある。
図3は、3GPPシステムに用いられる物理チャネル及びこれらのチャネルを用いた一般の信号送信方法を説明するための図である。
端末は、電源が入ったり、新しくセルに進入したりした場合、基地局と同期を取る等の初期セル探索作業を行う(S301)。そのために、端末は、基地局から1次同期チャネル(P-SCH)及び2次同期チャネル(S-SCH)を受信して基地局と同期を取り、セルIDなどの情報を取得してもよい。その後、端末は、基地局から物理同報チャネルを受信し、セル内同報情報を取得できる。一方、端末は、初期セル探索段階で、下りリンク参照信号(DL RS)を受信し、下りリンクチャネル状態を確認できる。
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)及び該PDCCHに載せられた情報に基づいて物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)を受信することによって、より具体的なシステム情報を取得できる(S302)。
一方、基地局に最初に接続したか、又は信号送信のための無線リソースがない場合には、端末は、基地局にランダム接続手順(Random Access Procedure、RACH)を行ってよい(S303乃至S306)。そのために、端末は、物理ランダム接続チャネル(PRACH)を介して特定シーケンスをプリアンブルとして送信し(S303及びS305)、PDCCH及び対応するPDSCHを介して、プリアンブルに対する応答メッセージを受信してもよい(S304及びS306)。競合ベースのRACHについては、競合解決手順(Contention Resolution Procedure)を更に行ってもよい。
上述の手順を行った端末は、以降、一般的な上りリンク/下りリンク信号送信手順として、PDCCH/PDSCH受信(S307)、及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)送信(S308)を行ってもよい。特に、端末はPDCCHを介して下りリンク制御情報(DCI)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割当情報のような制御情報を含んでおり、その使用目的によってフォーマットが異なっている。
一方、端末が上りリンクを介して基地局に送信する又は端末が基地局から受信する制御情報としては、下りリンク/上りリンク肯定応答/否定応答(ACK/NACK)信号、チャネル品質指示子(CQI)、プリコーディング行列インデクス(PMI)、ランク指示子(RI)などを含む。3GPP LTEシステムでは、端末は、これらのCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHを介して送信してもよい。
図4は、下りリンク無線フレームにおいて一つのサブフレームの制御領域に含まれる制御チャネルを例示する図である。
図4を参照すると、サブフレームは、14個のOFDMシンボルで構成されている。サブフレーム設定によって先頭の1乃至3個のOFDMシンボルは制御領域として用いられ、残り13〜11個のOFDMシンボルはデータ領域として用いられる。同図で、R1乃至R4は、アンテナ0乃至3に対する参照信号(RS)(又はパイロット信号)を表す。RSは、制御領域及びデータ領域を問わず、サブフレーム内に一定のパターンで固定される。制御チャネルは、制御領域においてRSの割り当てられないリソースに割り当てられ、情報チャネルも、データ領域においてRSの割り当てられないリソースに割り当てられる。制御領域に割り当てられる制御チャネルとしては、物理制御フォーマット指示子チャネル(PCFICH)、物理ハイブリッド自動再送要求(HARQ)指示子チャネル(PHICH)、PDCCHなどがある。
PCFICHは、物理制御フォーマット指示子チャネルであり、サブフレームごとにPDCCHに用いられるOFDMシンボルの個数を端末に知らせる。PCFICHは、最初のOFDMシンボルに位置し、PHICH及びPDCCHに優先して設定される。PCFICHは、4個のリソース要素グループ(REG)で構成され、各REGは、セル識別情報(セルID)に基づいて制御領域内に分散される。1個のREGは4個のリソース要素(RE)で構成される。REは、1個の副搬送波×1個のOFDMシンボルで規定される最小物理リソースを表す。PCFICH値は帯域幅によって、1乃至3、又は2乃至4の値を指示し、4相位相偏移変調(QPSK)で変調される。
PHICHは、物理HARQ指示子チャネルであり、上りリンク送信に対するHARQ ACK/NACKを搬送するために用いられる。すなわち、PHICHは、UL HARQのためのDL ACK/NACK情報が送信されるチャネルを表す。PHICHは、1個のREGで構成され、セル特定(cell−specific)にスクランブルされる。ACK/NACKは1ビットで指示され、2相位相偏移変調(BPSK)で変調される。変調されたACK/NACKは、拡散係数(SF)=2又は4で拡散される。同一のリソースに対応付けされる複数のPHICHは、PHICHグループを構成する。PHICHグループに多重化されるPHICHの個数は、拡散符号の個数によって決定される。PHICH(グループ)は、周波数領域及び/又は時間領域においてダイバシチ利得を得るために3回反復される。
PDCCHは、物理下りリンク制御チャネルで、サブフレームの先頭n個のOFDMシンボルに割り当てられる。ここで、nは、1以上の整数であり、PCFICHによって指示される。PDCCHは、1個以上の制御チャネル要素(CCE)で構成される。PDCCHは、送信チャネルであるPCH及びDL−SCHのリソース割当に関する情報、上りリンクスケジュール許可(Uplink Scheduling Grant)、HARQ情報などを、各端末又は端末グループに知らせる。PCH及びDL−SCHはPDSCHを介して送信される。したがって、基地局及び端末は一般に、特定の制御情報又は特定のサービスデータ以外はPDSCHを介してそれぞれ送信及び受信する。
PDSCHのデータがいずれの端末(一つ又は複数の端末)に送信されるものであるか、それら端末がどのようにPDSCHデータを受信して復号すべきかに関する情報などは、PDCCHに含めて送信される。例えば、特定PDCCHが「A」という無線ネットワーク一時識別情報(RNTI)で巡回冗長検査ビット(CRC)がマスクされており、「B」という無線リソース(例えば、周波数位置)及び「C」という伝送形式情報(例えば、伝送ブロックサイズ、変調方式、符号化情報など)を用いて送信されるデータに関する情報が特定サブフレームにおいて送信されるとしよう。この場合、セル内の端末は、自身が持っているRNTI情報を用いてPDCCHを監視し、「A」のRNTIを持っている一つ以上の端末があると、それら端末は、PDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報に基づき、「B」及び「C」によって指示されるPDSCHを受信する。
図5は、LTEシステムにおいて下りリンク制御チャネルを構成するために使用されるリソース単位を示す。特に、図5の(a)は、基地局の送信アンテナの個数が1個又は2個である場合を示し、図5の(b)は、基地局の送信アンテナの個数が4個である場合を示す。送信アンテナの個数によってRSパターンが異なるだけで、制御チャネルと関連したリソース単位の設定方法は同一である。
図5を参照すると、下りリンク制御チャネルの基本リソース単位は、REGである。REGは、RSを除外した状態で4個の隣り合うREで構成される。同図でREGは太線で示されている。PCFICH及びPHICHはそれぞれ、4個のREG及び3個のREGを含む。PDCCHは、CCE単位で構成され、一つのCCEは9個のREGを含む。
端末は、自身にL個のCCEで構成されたPDCCHが送信されるかを確認するために、M(L)(≧L)個の連続した又は特定の規則で配置されたCCEを確認するように設定される。端末がPDCCH受信のために考慮すべきL値は複数になることがある。端末がPDCCH受信のために確認すべきCCE集合を探索空間(search space)という。一例として、LTEシステムは探索空間を表1のように規定している。
Figure 2015518319
ここで、CCE集約レベルLは、PDCCHを構成するCCEの個数を表し、S (L)は、CCE集約レベルLの探索空間を表し、M(L)は、集約レベルLの探索空間で監視すべきPDCCH候補の個数を表す。
探索空間は、特定端末だけに対して接近が許容される端末特定探索空間(UE−specific search space)と、セル内の全端末に対して接近が許容される共通探索空間(common search space)とに区別できる。端末は、CCE集約レベルが4及び8である共通探索空間を監視し、CCE集約レベルが1、2、4及び8である端末特定探索空間を監視する。共通探索空間及び端末特定探索空間は重複することがある。
また、各CCE集約レベル値に対して、任意の端末に与えられるPDCCH探索空間における最初の(最小のインデクスを持つ)CCEの位置は、端末によってサブフレームごとに変化する。これを、PDCCH探索空間ハッシュという。
CCEはシステム帯域に分散されてもよい。より具体的には、論理的に連続した複数のCCEがインタリーバに入力されることがあり、インタリーバは、入力された複数のCCEをREG単位で組み替える機能を果たす。したがって、一つのCCEを構成する周波数/時間リソースは、物理的に、サブフレームの制御領域内で全体の周波数/時間領域に散在して分布する。結局、制御チャネルはCCE単位で構成されるが、インタリーブはREG単位で行われることで、周波数ダイバシチ及び干渉ランダム化(interference randomization)利得を最大化できる。
図6は、LTEシステムにおいて用いられる上りリンクサブフレームの構造を示す図である。
図6を参照すると、上りリンクサブフレームは、制御情報を搬送するPUCCHが割り当てられる領域と、ユーザデータを搬送するPUSCHが割り当てられる領域とに区別される。サブフレームの中間部分がPUSCHに割り当てられ、周波数領域においてデータ領域の両側部がPUCCHに割り当てられる。PUCCH上で送信される制御情報は、HARQに用いられるACK/NACK、下りリンクチャネル状態を表すCQI、MIMOのためのRI、上りリンクリソース割当要求であるスケジュール要求(SR)などがある。ある端末に対するPUCCHは、サブフレーム内のスロット毎に異なった周波数を占める一つのリソースブロックを使用する。すなわち、PUCCHに割り当てられる2個のリソースブロックはスロットを境界に周波数ホップする。特に、図6では、m=0のPUCCH、m=1のPUCCH、m=2のPUCCH、m=3のPUCCHがサブフレームに割り当てられる例を示す。
図7は、搬送波集約(carrier aggregation)を説明する概念図である。
搬送波集約は、無線通信システムがより広い周波数帯域を用いるように、端末が上りリンクリソース(又は、成分搬送波)及び/又は下りリンクリソース(又は、成分搬送波)で構成された周波数ブロック又は(論理的意味の)セルを複数個用いて一つの大きい論理周波数帯域として用いる方法を意味する。以下では、説明の便宜のために成分搬送波という用語に統一するものとする。
図7を参照すると、システム帯域幅(System BW)全体が論理帯域であって、最大100MHzの帯域幅を有する。システム帯域は全体で5個の成分搬送波を含み、各成分搬送波は最大20MHzの帯域幅を有する。成分搬送波は、物理的に連続した一つ以上の連続した副搬送波を含む。図7では、各成分搬送波がいずれも同一の帯域幅を有するとしたが、これは例示に過ぎず、各成分搬送波は別個の帯域幅を有することもできる。また、各成分搬送波は、周波数領域において互いに隣接しているとしたが、同図は論理的な概念で示したもので、各成分搬送波は物理的に互いに隣接していてもよいし、離れていてもよい。
成分搬送波ごとに異なる中心搬送波を用いたり、物理的に隣接した成分搬送波に対して共通の一つの中心搬送波を用いたりすることができる。一例として、図7で、すべての成分搬送波が物理的に隣接しているときは、中心搬送波Aを用いることができる。また、各成分搬送波が物理的に隣接していないときは、成分搬送波ごとに別々の中心搬送波A、中心搬送波Bなどを用いることができる。
本明細書において、成分搬送波は旧型システムのシステム帯域幅に該当する。成分搬送波を、旧型システムを基準に規定することによって、進化した端末及び旧型端末が共存する無線通信環境において後方互換性(backward compatibility)の提供及びシステムの設計が容易となり得る。
搬送波集約によって総システム帯域幅を拡張した場合に、各端末との通信に用いられる周波数帯域は成分搬送波単位に規定される。端末Aは、総システム帯域幅である100MHzを用いることができ、5個の成分搬送波をすべて用いて通信を行う。端末B1〜B5は20MHz帯域幅だけを用いることができ、一つの成分搬送波を用いて通信を行う。端末C1及びC2は40MHz帯域幅を用いることができ、それぞれ二つの成分搬送波を用いて通信を行う。これら二つの成分搬送波は論理/物理的に隣接してもよいし、隣接しなくてもよい。同図では、端末C1が、隣接していない二つの成分搬送波を用いる場合を示し、端末C2が、隣接した二つの成分搬送波を用いる場合を示す。
LTEシステムでは1個の下りリンク成分搬送波と1個の上りリンク成分搬送波とを用いるのに対し、LTE−Aシステムでは、図7に示すように複数の成分搬送波を用いることができる。このとき、制御チャネルがデータチャネルをスケジュールする方式は、既存の搬送波結合スケジュール(Linked carrier scheduling)方式と搬送波間スケジュール(Cross carrier scheduling)方式とに区別できる。
具体的には、搬送波結合スケジュールは、単一成分搬送波を用いる既存LTEシステムのように特定成分搬送波を介して送信される制御チャネルは、その特定成分搬送波を介して送信されるデータチャネルだけをスケジュールする。
一方、搬送波間スケジュールは、搬送波指示子フィールド(CIF)を用いて1次成分搬送波(Primary CC)を介して送信される制御チャネルが、その1次成分搬送波を介して送信されるか、又は他の成分搬送波を介して送信されるデータチャネルをスケジュールする。
一方、現在の無線通信環境は、機器間(Machine−to−Machine、M2M)通信、及び高いデータ伝送量を必要とする様々なデバイスの出現及び普及に伴い、セルラ網に対するデータ要求量も急増している。高いデータ要求量を満たす目的で、通信技術は、より多くの周波数帯域を効率よく使用するための搬送波集約技術などと、限られた周波数内でデータ容量を高めるための、多元アンテナ技術又は多地点協調送受信技術などとへ発展しており、通信環境は、ユーザの周辺にアクセスできるノードの密度が高くなる方向に進展している。このような高い密度のノードを備えたシステムは、ノード同士の協調によって、より高いシステム性能を示すことができる。このような方式は、各ノードが独立した基地局(BS)(高度BS(ABS)、ノードB(NB)、進化ノードB(eNB)、アクセスポイント(AP)などとも呼ばれる)として動作して互いに協調しない場合に比べて格段に優れた性能を有する。
図8は、次世代通信システムにおいて多元ノードシステムを例示する図である。
図8を参照すると、すべてのノードが一つのコントローラによって送受信が管理され、個別ノードが一つのセルの一部のアンテナグループのように動作をするとすれば、このシステムは、一つのセルを形成する分散多元ノードシステム(DMNS)と見なすことができる。このとき、各ノードは、個別のNode IDが与えられ、個別のNode ID無しでセル内の一部のアンテナのように動作してもよい。しかし、各ノードが異なったセル識別子(セルID)を持つと、これは多元セルシステムと見なすことができる。このような多元セルが、サービス範囲が重なり合う形態で構成されるとき、これを多層ネットワーク(multi−tier network)と呼ぶ。
一方、Node−B、eNode−B、PeNB、HeNB、遠隔無線装置(Remote Radio Head、RRH)、リレー及び分散アンテナなどがノードになり得、一つのノードには少なくとも一つのアンテナが設けられる。ノードは、送信ポイント(Transmission Point)とも呼ばれる。ノードは、通常、一定間隔以上で離れたアンテナグループを指すが、本発明ではノードを間隔にかかわらずに任意のアンテナグループと規定しても適用可能である。
上述した多元ノードシステム及びリレーノードの導入から、様々な通信技法の適用が可能になり、チャネル品質の改善が図られるが、前述のMIMO技法及びセル間協調通信技法を多元ノード環境に適用するには、新しい制御チャネルの導入が要望される。このような要望から新しく導入が議論されている制御チャネルが強化PDCCH(EPDCCH)であり、これは、既存の制御領域(以下、PDCCH領域)ではなくデータ領域(以下、PDSCH領域)に割り当てることが決定された。結論として、このようなEPDCCHによって、端末ごとにノードに関する制御情報を送信することが可能となり、既存のPDCCH領域が足りなくなる問題も解決できる。ちなみに、EPDCCHは、既存の旧型端末には提供されず、LTE−A端末だけが受信可能である。また、EPDCCHは、既存のセル特定参照信号であるCRSではなく、DM−RS(又は、CSI−RS)に基づいて送信及び受信がなされる。
図9は、EPDCCH、及びEPDCCHによってスケジュールされるPDSCHを例示する図である。
図9を参照すると、PDCCH1及びPDCCH2はそれぞれPDSCH1及びPDSCH2をスケジュールし、EPDCCHは他のPDSCHをスケジュールすることが分かる。特に、図9では、EPDCCHがサブフレームの4番目のシンボルから始まって最後のシンボルまで送信されることを示している。
一般に、データを送信するPDSCH領域を介してEPDCCHを送信することができ、端末は自身へのEPDCCHの有無を検出するために、EPDCCHを監視する。すなわち、EPDCCHに含まれたDCIを取得するために、端末は集約レベルLの探索空間においてあらかじめ定められた個数のEPDCCH候補に対してブラインド復号を行わなければならない。既存のPDCCHのための探索空間の集約レベルと同様に、EPDCCHのための探索空間の集約レベルも、一つのDCIを送信するために用いられるECCEの個数を意味する。
EPDCCHを構成するECCEは、該当するREをマップする方式によって局所型(localized)ECCE(以下、L−ECCE)と分散型(distributed)ECCE(以下、D−ECCE)とに区別できる。L−ECCEは、ECCEを構成するREがいずれも同一PRB対から抽出されたものを意味し、各端末に最適化したビーム形成を行うことができるという長所がある。一方、D−ECCEは、ECCEを構成するREが別個のPRB対から抽出された場合に該当し、L−ECCEにおけるようなビーム形成には制約があるが、周波数ダイバシチを活用できるという長所がある。
図10は、局所型ECCE及び分散型ECCEの概念を説明するための図である。特に、図10では、二つのPRB対を用いてL−ECCEとD−ECCEを構成し、一つのPRB対が8個のRE集合に分割されると仮定して、一つのL−ECCEは、一つのPRB対に属した二つのRE集合を、D−ECCEは、2PRB対それぞれにおける一つのRE集合を用いて形成すると仮定した。
図10を参照すると、PRB対#mのRE集合A及びRE集合Eを束ねて一つのL−ECCEを規定し、また、PRB対#mのRE集合B及びPRB対#nのRE集合Fを束ねて一つのD−ECCEを規定している。以下の説明では、図10の例示に限定されず、一つのPRB対が任意の個数のRE集合に分割される場合を含み、また、任意の個数のPRB対から一つのD−ECCEが構成される場合も含むことができる。
EPDCCHは、あらかじめ定められたPRB対上で送信され、その探索空間は当該PRB対を用いて規定される。このとき、D−ECCEの場合は二つ以上のPRB対からRE集合を抽出して探索空間を構成しなければならないため、各D−ECCEを構成するRE集合がどのPRB対のどの位置に存在するかを端末が判断できるようにしなければならない。もちろん、eNBが上位層信号などを用いて、D−ECCEごとに構成するRE集合を指定してもよいが、これは過度な信号通知オーバヘッドを誘発するという短所がある。
以下では、大きな信号通知オーバヘッド無しにECCEを構成できる方式を提案する。ただし、説明の便宜のために、一つのECCEがK個のRE集合で構成され、一つのPRB対がP個のECCEで構成されて、結局、一つのPRB対がK×P個のRE集合に分割されると仮定する。このような仮定下で、N個のPRB対を使用するとき、合計N×K×P個のRE集合が規定され、これを用いてN×P個のECCEを規定することができる。ここで、RE集合を強化リソース要素グループ(EREG)と呼ぶこともできる。
EPDCCHが使用するPRB対の集合は上位層信号を用いて伝達することができる。EPDCCHのために設定されたPRB対には別のインデクスを付与することができる。例えば、最も低いインデクスを持つPRB対を、インデクス0から始まって順次にインデクスを割り当て、最も高いインデクスを持つPRB対にインデクスN−1を割り当てることができる。これと同様に、各RE集合に0〜(N×P×K)−1のインデクスを付与でき、また各ECCEに0〜(N×P)−1のインデクスを付与することができる。
一方、RE集合のインデクスは、PRB対内で特定の規則によって決定してもよい。例えば、サブフレーム構成によってEPDCCHに割当可能なRE個数が変化することがあるため、1個のPRB対内で用いられるRE集合を同一サイズに分割できない場合もある。この場合、同一又は類似のサイズのRE集合同士をグループ化するときは、同一グループに属するRE集合に連続したインデクスを割り当ててもよいし、又は連続したインデクスを異なるグループに属するRE集合に交互に割り当ててもよい。
図11には、複数のRE集合グループにおいてECCE構成のためのRE集合を選択する例を示す。特に、図11で、上図は、同一グループに属するRE集合に連続したインデクスを割り当てた例を示し、下図は、連続したインデクスを異なるグループに属するRE集合に交互に割り当てた例を示す。
図11を参照すると、別個のグループのRE集合でECCEを構成すると、PRB対の分割によるRE集合の不均衡又はRE個数の不均衡の問題を解消することができる。
しかし、同一グループに属するRE集合に連続したインデクスを割り当てる場合、すなわち、上図の場合は、所定のRE集合を選択してECCEを構成するとき、RE集合間の間隔を考慮する規則が必要である。一方、連続したインデクスを別個のグループに属するRE集合に交互に割り当てる場合、すなわち、下図の場合は、このような特別な規則無しに、連続したRE集合を用いてECCEを構成することができる。本発明では、これら二つの場合に対する対応付け方式をすべて考慮するものとする。
<第1実施例>
本発明の第1実施例では、一定間隔で離れたRE集合を集約してECCEを構成する方法を提案する。
まず、ECCE#nがL−ECCEとして指定された場合にECCEを規定する方法を説明する。
L−ECCE#nは、単一PRB対から選択されたRE集合(すなわち、EREG)がK個必要であるため、RE集合がPRB対別に順次にインデクスされたとき、
Figure 2015518319
番目のPRB対に属するRE集合を用いることが好適である。ここで、
Figure 2015518319
はxより小さい又は等しい最小の整数を表す関数である。
Figure 2015518319
N個のPRB対から規定されたRE集合のすべてに対して順にインデクスが付与されたとき、L−ECCE#nが占めるRE集合のインデクスは、
Figure 2015518319
になる。
図12は、本発明の第1実施例によってL−ECCEとして指定された場合にECCEを規定する例を示す。特に、図12の場合、ECCEを構成するRE集合の個数Kを2、一つのPRB対に構成されたECCEの個数Pを4と仮定した。すなわち、一つのPRB対に構成されたRE集合の個数は8個であるとする。数学記号の簡略化のために、
Figure 2015518319
をpで表示する。
図12を参照すると、インデクスが#n=p×P+1であるL−ECCEは、PRB対#pから選択され、その基準点であるRE集合は
Figure 2015518319
を選択し、また、これに、RE集合インデクス間隔であるP=4を加えてRE集合#8p+5を選択する。
次に、ECCE#nがD−ECCEとして指定された場合にECCEを規定する方法を説明する。
D−ECCEは、一つのPRB対で一つのRE集合だけを占有し、一つのPRB対の立場では、K個ずつRE集合を束ねてL−ECCEを形成しても最終的には最大K−1個のRE集合が残ることになるため、これをD−ECCEに割り当てることが好ましい。これは、D−ECCE間に一種の相関が存在するということを意味する。したがって、本発明では、特定D−ECCEのためにPRB対#nのRE集合が用いられたとき、当該PRB対と相関があるPRB対からRE集合を選択して、当該D−ECCEを構成することを提案する。
このように、PRB対を関係付ける方法の例として、特定PRB対のインデクスを基準に所定のオフセットが反映されたインデクスのPRB対を、関係付けられたPRB対として設定することができる。さらにいうと、合計N個のPRB対が設定された状況で一つのD−ECCEがK個のRE集合で構成されるとき、PRB対#pは、
Figure 2015518319
と関係付けられると見なすことができる。このような方法によって関係付けたPRB対を生成することによって、一つのD−ECCEを構成するK個のRE集合の属するPRB対が、合計N個のPRB対に等間隔で均一に分布する効果が得られ、よって、周波数ダイバシチ効果が得られる。
ここで、関係付けられたPRB対のインデクスがあらかじめ設定されたN個のPRB対領域内に存在するように、計算されたPRB対インデクスに
Figure 2015518319
でモジュロ演算を行った値を、最終的なPRB対インデクスとして決定することができる。したがって、PRB対#nのt番目のRE集合を含むD−ECCEは、PRB対#nと関係付けられたPRB対
Figure 2015518319
のt+P番目のRE集合を含み、次の関係付けられたPRB対のt+2P番目のRE集合を含む方式で構成することができる。
N個のPRB対から規定されたRE集合のすべてに対して順にインデクスが付与されたとき、D−ECCE#nが占めるRE集合のインデクスは、
Figure 2015518319
になる。
Figure 2015518319
図13は、本発明の第1実施例によってD−ECCEとして指定された場合にECCEを規定する例を示す。特に、図13の場合、ECCEを構成するRE集合の個数Kを2、一つのPRB対に構成されたECCEの個数Pを4と仮定した。すなわち、一つのPRB対に構成されたRE集合の個数は8個であるとする。同様に、数学記号の簡略化のために、
Figure 2015518319
をpで表示する。
Figure 2015518319
一方、図13でハッチング表示されたRE集合は、ECCE#nを構成するRE集合がL−ECCEを構成するようになる場合に共に用いられるRE集合を意味し、このようなRE集合を用いて容易に他のD−ECCEを構成することが可能になる。その結果、すべてのECCEに対して逐一D−ECCEであるか、L−ECCEであるかを信号通知する必要がなく、一部のPRB対
Figure 2015518319
で規定されるECCEがD−ECCEであるか、L−ECCEであるかを信号通知し、残りの領域ではD−ECCE及びL−ECCEの規定に基づいて、各ECCEの属性を規定することが可能になる。
さらにいうと、ECCE#nがL−ECCEのとき、PRB対#pにおいてRE集合#8p+1及び#8p+5を用いてL−ECCEを構成することができ、これに関係付けられたPRB対#qでは、関係付けられたRE集合に該当するRE集合#8q+1及び#8q+5はD−ECCEに用いられないため、自動的にL−ECCEとして構成される。一方、ECCE#nがD−ECCEのときは、図13においてハッチされたRE集合を用いて自動的に他のD−ECCEを構成する。
すなわち、特定ECCEが局所型タイプであるか、又は分散型タイプであるかが決定されると、それと関係付けられたECCEが同一タイプのECCEになる。ここで、関係付けられたECCEとは、該当のECCEが局所型タイプ又は分散型タイプであるときに用いられるRE集合を用いることができるECCEを意味する。これによって、一部ECCEのタイプを決定すると、残りのECCEのタイプが自動的に決定されるため、各ECCEが局所型タイプであるか又は分散型タイプであるかを知らせる信号通知オーバヘッドを減らすことができる。
<第2実施例>
本発明の第2実施例では、連続したRE集合を集約してECCEを構成する方法を提案する。
本発明の第2実施例で、PRB対及び関係付けられたPRB対を決定する方式は第1実施例と同一の方式を適用し、各PRB対内でRE集合を構成する方式だけを規定してもよい。
まず、一つのECCEがK個の連続したインデクスを持つ形態を考慮することができる。したがって、L−ECCE#nが占めるRE集合のインデクスは、nK,nK+1,nK+2,・・・,nK+(K−1)で表現することができる。すなわち、RE集合であるnKから始まって連続したK個のRE集合を選択してL−ECCEを構成する。
図14は、本発明の第2実施例によってL−ECCEを構成した例を示す。特に、図14の場合、一つのECCEを構成するRE集合の個数であるKは2、一つのPRB対当たりのECCEの個数であるPは4と仮定する。同様に、数学記号の簡略化のために、
Figure 2015518319
をpで表示する。
図14を参照すると、インデクスが#(n=p×P+1)であるL−ECCEは、PRB対#pから選択され、その基準点であるRE集合は#(nK=2×(p×P+1)=2×(p×4+1)=8p+2を選択して、また、これから連続するRE集合#8p+3を選択する。
また、D−ECCE#nが占めるRE集合のインデクスは、
Figure 2015518319
で表現することができる。ここで、RE集合のインデクスがあらかじめ定められた領域内に存在するように、計算されたRE集合インデクスに全RE集合の個数でモジュロ演算を行った値を最終的なRE集合インデクスとする。
言い換えると、nKのインデクスを持つRE集合を基準RE集合として設定し、インデクスが
Figure 2015518319
だけ増加したPRB対で
Figure 2015518319
RE集合位置に1だけのインデクスを加えた(すなわち、RE集合インデクス上で更に1だけのオフセットを適用した)RE集合を抽出する動作を反復してD−ECCEを構成する。
図15は、本発明の第2実施例によってD−ECCEを構成した例を示す。特に、図15も同様、一つのECCEを構成するRE集合の個数であるKは2、一つのPRB対当たりのECCEの個数であるPは4と仮定する。同様に、数学記号の簡略化のために、
Figure 2015518319
をpで表示する。
図15を参照すると、インデクスが#(n=p×P+1)であるD−ECCEは、PRB対#pから選択され、その基準点であるRE集合は#(nK=2×(p×P+1)=2×(p×4+1)=8p+2を選択する。また、これから連続するRE集合#8p+3を、インデクスが
Figure 2015518319
だけ増加したPRB対
Figure 2015518319
から選択する。
<第3実施例>
一方、以上の実施例では、与えられたPRB対インデクスを順次に用いてL−ECCE又はD−ECCEを割り当て、特に、D−ECCEを構成するK個のRE集合は一定インデクス間隔で離れたPRB対から選択する方式を提案した。このようなインデクスが実際に周波数領域におけるPRBインデクスを表すときは、PRB対インデクスを所定間隔で離隔させて周波数ダイバシチ効果を得る方式が有効である。
周波数リソースを探索空間に割り当てるときは、周波数ダイバシチ利得を得るために、周波数領域上で所定間隔だけ離れたリソースを用いてEPDCCHのための探索空間を構成することができ、このとき、PRB対(又は、リソースブロックグループ(RBG))単位の周波数リソースを適切に分布させた後に並べ替え(sort)して探索空間を構成することができる。
図16は、本発明の第3実施例によってPRB対インデクスにビット逆転(bit reverse)技法を適用した例を示す。すなわち、PRB対インデクスにビット逆転技法で並べ替え(permutation)を適用する。
図16を参照すると、PRB対のインデクスが物理領域で順に配置されるのではなく、ビット逆転技法によって周波数上で適切に分離されて探索空間に割り当てられたことが分かる。
具体的には、N個のPRBインデクスを2進数で表現した後にビット逆転技法を用いてインデクスを変換したとき、隣接したインデクスのPRB対同士が実際には物理的に十分に離隔していると見なすことができる。この場合、L−ECCEは、第1実施例及び第2実施例と同様に、1個のPRB対内で一つ又は複数のRE集合(EREG)を抽出して1個のCCEを構成することができる。D−ECCEは、一つ又は複数のREGを、分離されたPRB対から抽出することなく、ビット逆転技法による変換が適用されたPRBインデクスのうち隣接したインデクスのPRB対から抽出することができる。
したがって、第1実施例と同様に、L−ECCE#nが占めるRE集合のインデクスは、
Figure 2015518319
となる。又は、第2実施例と同様に、L−ECCE#nが占めるRE集合のインデクスは、nK,nK+1,nK+2,・・・,nK+(K−1)と表現することができる。
D−ECCE#nは、PRB対領域において、nK,nK+1,nK+2,・・・,nK+(K−1)のインデクスを持つRE集合によって構成される。各インデクスをNでモジュロ演算を行うと、該当のPRB対インデクスが算出される。また、各インデクスをNで除して
Figure 2015518319
演算を行うと、各PRB対内で選択されたRE集合のインデクスが算出される。したがって、各RE集合のインデクスは、
Figure 2015518319
と表現することができる。
図17には、本発明の第3実施例によってL−ECCE及びD−ECCEを構成する例を示す。同様に、数学記号の簡略化のために、
Figure 2015518319
をpで表示する。
図17を参照すると、L−ECCE#(n=p×P+1)は、PRB対#pで連続したREインデクスを持つ場合にRE集合を選択して構成する。しかし、D−ECCEの場合、連続したインデクスを持つPRB対同士も上記の並べ替えによって実際には十分に分離されていると見なすことができるため、各PRB対の最初のRE集合を選択して割り当てるようにする。各PRB対の最初のRE集合がすべて割り当てられた後は、再び最初のPRB対に戻って2番目のRE集合を選択して割り当てるようにする。
具体的には、D−ECCE#(n=p×P+1)は、PRB対#(q=nK mod N)で最初のRE集合であるRE集合#8qを選択し、続いてPRB対#q+1で最初のRE集合であるRE集合#8q+8を選択して構成することができる。
一方、PRB対に並べ替えを適用した後、隣接するPRB対を用いてECCEを構成する他の方法を考慮することができる。まず、p=K*t(t=0,1,2・・・)を満たすPRB対#pを基準にしてPRB対#p、#p+1、…、#p+K−1をグループ化し、このグループで形成される合計K*P個のECCEタイプを指定する。
したがって、ECCE#n(ただし、t・K・P≦n<(t+1)・K・P)がL−ECCEであり、r=n−p×Pのとき、
Figure 2015518319
のインデクスであるRE集合がD−ECCE#nを構成することができる。また、RE集合のインデクスはK・P・pからK・P・(p+K)−1までの間の値を持つように、循環シフトを適用してRE集合インデクスを選択することができる。
図18には、本発明の第3実施例によってL−ECCEを構成した他の例を示す。数学記号の簡略化のために、
Figure 2015518319
をpで表示する。ただし、図18では、Kは2、Pは4と仮定する。
図18を参照すると、L−ECCE#(n=p×P+1)は、PRB対#pで構成され、該当のRE集合インデクスはインデクス#8p+1及び#8p+5が選択される。
図19には、本発明の第3実施例によってD−ECCEを構成した他の例を示す。数学記号の簡略化のために、
Figure 2015518319
をpで表示し、Kは2、Pは4と仮定する。
図19を参照すると、ECCE#(n=p×P+1)(ただし、t・K・P≦n<(t+1)・K・P)がD−ECCEであり、r=n−p×Pのとき、インデクスが、
Figure 2015518319
のインデクスであるRE集合がD−ECCE#nを構成することを示す。同様に、RE集合のインデクスはK・P・pからK・P・(p+K)−1までの間の値を持つように、循環シフトを適用してRE集合インデクスを選択することができる。
特に、PRB対#pにおけるECCEタイプが決定されると、これと関係付けてD−ECCEを形成するPRB対#p+1、…、#p+K−1のECCEタイプも決定される。すなわち、特定の一部ECCEのタイプを決定することによってグループ内のすべてのECCEのタイプを自動で決定する。図18に示すように、RE集合#8p+1及び#8p+5を用いてECCE#nをL−ECCEとして構成したとき、当該RE集合がD−ECCEとして形成されるときに用いられるRE集合であるRE集合#8q+1及び#8q+5を用いてECCE#n+4をL−ECCEタイプとして自動で形成する。
また、図19に示すように、RE集合#8p+1及び#8p+5を用いてECCE#nをD−ECCEとして構成したときは、当該RE集合がL−ECCEとして形成されるときに用いられるRE集合であるRE集合#8q+1及び#8q+5を用いてECCE#n+4をD−ECCEとして自動で形成する。
<第4実施例>
本発明の第4実施例では連続したRE集合を集約してECCEを構成する他の方法を提案する。本発明の第4実施例でPRB対及び関係付けられたPRB対を決定する方式は、第1実施例と同一の方式を適用し、各PRB対内でRE集合を構成する方式だけを規定してもよい。
図20には、本発明の第4実施例によってL−ECCEを構成した例を示す。同様に、数学記号の簡略化のために、
Figure 2015518319
をpで表示し、Kは2、Pは4と仮定する。
図20を参照すると、第1実施例ではRE集合グループ間の間隔を考慮して、ECCEを構成するRE集合がP間隔で離れて存在するが、本発明の第4実施例では、一つのECCEがK個の連続したインデクスを持つ形態である。したがって、一つのECCE#nを構成するRE集合のインデクスは、nK,nK+1,nK+2,・・・,nK+(K−1)で表現することができる。ここで、RE集合インデクスはK×P×pからK・P・(p+K)−1までの間の値を持つように、この領域内で循環シフトする方式で実際に用いるRE集合インデクスを選択することができる。
図21には、本発明の第4実施例によってD−ECCEを構成した例を示す。数学記号の簡略化のために、
Figure 2015518319
をpで表示し、Kは2、Pは4と仮定する。
図21を参照すると、ECCE#nがD−ECCEのとき、L−ECCEである場合と同様に、nKのインデクスを基準に、nK,nK+1+K・P,nK+2+2K・P,・・・,nK+2+(K−1)K・PのインデクスであるRE集合でD−ECCE#nを構成することができる。同様に、ここで、RE集合インデクスはK×P×pからK・P・(p+K)−1までの間の値を持つように、この領域内で循環シフトする方式で実際に用いるRE集合インデクスを選択することができる。
第3実施例における図19及び第4実施例における図21では、図16のようにPRB対を並べ替えした後、1個のPRB対当たりに1個のRE集合(すなわち、EREG)を選択し、それに隣接するK個のPRB対を用いてD−ECCEを構成する例を示した。1個のD−ECCEがK個のEREGで構成される場合、前述したようにK個のPRBからRE集合を抽出する方式だけでなく、K個よりも少ない個数のPRB対からD−ECCEを構成する方式も可能であり、例えば、
Figure 2015518319
個のPRB対でD−ECCEを構成することができる。
具体的には、
Figure 2015518319
のとき、まず、p=K’*t(t=0,1,2・・・)を満たすPRB対#pを基準に、PRB対#p、#p+1、…、#p+K’−1をグループ化し、このグループで形成される合計K’×P個のECCEのタイプを指定する。ECCE#n(ただし、t・K’・P≦n<(t+1)・K’・P)がD−ECCEであり、r=n−p×Pのとき、D−ECCEを構成するRE集合インデクスは、
Figure 2015518319
となる。
これは、基準PRB対のインデクスであるpの値が変わった以外は、1個のD−ECCEがK個のRE集合(すなわち、EREG)で構成される場合と同一の形態である。
ここで、RE集合のインデクスは、1個のD−ECCEがK個のRE集合(すなわち、EREG)で構成される場合とは違い、K×P×pからK・P・(p+K’)−1までの間の値を持つように、この領域内で循環シフトする方式で実際に用いるRE集合インデクスを選択することができる。
図22には、本発明の第4実施例によってD−ECCEを構成した他の例を示す。特に、図22は、K個のREGで構成されるD−ECCEの各RE集合を
Figure 2015518319
個のPRB対から選択する方式を示している。
1個のD−ECCEを構成するREG、すなわち、RE集合は
Figure 2015518319
個のPRB対ではなく他の値、例えば、
Figure 2015518319
個のPRB対から抽出することもできる。したがって、
Figure 2015518319
の場合にも、基準となるPRB対のインデクスをp=K”*t(t=0,1,2・・・)に設定するだけで、一つのD−ECCEを構成するRE集合のインデクスを同一の方式で得ることができる。この場合にも、実際に用いるRE集合のインデクスはK×P×pからK・P・(p+K”)−1までの間の値を持つように、この領域内で循環シフトする方式で実際に用いるRE集合インデクスを選択することができる。すなわち、PRB対グループのサイズがKよりも小さい値に設定されても、基準となるPRB対インデクスpと実際に用いるRE集合のインデクスの範囲だけをPRB対グループのサイズに合うように調節し、上述した方法で定められたRE集合のインデクスを該当の領域内で循環シフトして適用してもよい。
このように、PRB対グループ内のPRB個数がK、
Figure 2015518319
又はその他の値に設定され得るように各端末に信号通知することができ、PRB対グループのPRB対の個数が決定されると、上述した方式を用いてD−ECCEを構成するRE集合のインデクスが自動で決定されるようにすることができる。
<第5実施例>
上述の実施例によって構成されたECCEは、L−ECCEを基準にして一つのPRB対内でインデクスが1ずつ増加し、続いて、次のPRB対におけるECCEにインデクスが付与される形態でインデクスされるが、実際EPDCCH探索空間の設定のためにそれらのECCEは再インデクスしてもよい。例えば、L−ECCEを基準に、隣接PRB対に属するCCEにインデクスを1ずつ増加しながらインデクスを付与する形態で再インデクスすることができる。
図23には、本発明の第5実施例によってECCEを再インデクスする例を示す。特に、図23は、合計8個のPRB対においてPRB対当たり4個ずつ合計32個のECCEを構成するとき、PRB対内でインデクスが増加する方式でECCEに付与されたインデクスを、隣接PRB対に移動しながら増加する方式で再インデクスした例である。
図24には、本発明の第5実施例によってECCEを再インデクスする他の例を示す。特に、図24は、ブロックインタリーブを適用したものであり、まず、インデクスを列順に入力した後、行順に読み出してインデクスを再付与する。図24は、列の個数が4個である場合のブロックインタリーブ技法を例示する。
次に、図23のECCE再インデクス技法が適用された場合に各ECCEを構成するRE集合選択について説明する。
ECCEインデクスが再インデクスされた場合、上述の実施例でRE集合を導出する数式を適用するためには、再インデクスされたECCEインデクスを入力として再インデクス以前のインデクスを導出する変換式が必要である。一つのECCEがK個のRE集合で構成され、一つのPRB対がP個のECCEで構成されたとき、一つのPRB対はK×P個のRE集合に分割される。この場合、N個のPRB対を用いて合計N×K×P個のRE集合が規定され、これを用いてN×P個のECCEを規定することができる。
このような仮定下で、再インデクス以前のECCEインデクスをnとし、再インデクスされたECCEインデクスをn’としたとき、次の式1のように規定することができる。
Figure 2015518319
したがって、ECCE#n’がD−ECCEとして指定された場合、上記の式1を用いて、再インデクスされる前のECCEインデクスnを計算し、このn値を、上述のRE集合インデクス構成式に代入して、RE集合のインデクスを計算することができる。
例えば、上述した方式のうち、ECCE#nがD−ECCEとして指定された場合、ECCE#nを構成するRE集合のインデクスをPRB対に均一に分布させるために、次の式2を適用することができる。特に、次の式2は、上述の実施例1においてD−ECCE規定方法によるものである。
Figure 2015518319
上記の式2において、nを再インデクス後に現れるECCEインデクスn’で表現した形態である上記の式1で置換すると、
Figure 2015518319
となる。ここで、n’<N・Pであって、
Figure 2015518319
であるという点と、n’mod Nは整数であるから、
Figure 2015518319
はn’mod Nであるという点から、最後の等号が導出され得る。したがって、再インデクス以降のD−ECCE#n’を構成するRE集合のインデクスは、次の式3の通りである。
Figure 2015518319
上記の式3を参照すると、まず、D−ECCEのインデクスn’をPRB対の個数Nで除した剰余に該当する(n’mod N)番目のPRB対で、インデクスn’をPRB対の個数Nで除した商に該当する
Figure 2015518319
番目のRE集合を
Figure 2015518319
、当該D−ECCEを構成するRE集合の基準点として設定する。そして、この基準点から
Figure 2015518319
だけ離れたPRB対で
Figure 2015518319
一つのRE集合を抽出するものの、当該RE集合のインデクスは、PRB対内の観点からは、基準点からPだけ更に離れたインデクスを持つようにするものである。すなわち、最終的に、RE集合インデクス上で基準点から
Figure 2015518319
だけ離れたインデクスを持つようにする。この動作を、基準点を含めてK個のRE集合が現れるまで反復することによってD−ECCEを構成する。もちろん、上記の数式で示されたRE集合のインデクスが一定の範囲内にだけ決定されるように、RE集合全体の個数でモジュロ演算を行うことができる。
上記の式3では、D−ECCEを構成するRE集合が基準PRB対及び関係付けられたPRB対の間で一定のPRB対間隔をおいて分布するように、隣接したRE集合のインデクスが
Figure 2015518319
だけ増加するように設定した。ここで、ECCE当たりのRE集合の個数であるKよりも割り当てられたPRB対の個数であるNが十分に大きいため、関係付けられたPRB対間の間隔が1又はそれ以上である場合には、上記の方式をそのまま適用することができる。しかし、割り当てられたPRB対の個数NがECCE当たりのRE集合の個数であるKよりも小さい場合には、隣接したRE集合が同一PRB対に割り当てられないようにPRB対の間隔を調節する必要がある。
上記の式3でPRB対インデクスの間隔を意味する
Figure 2015518319
部分に
Figure 2015518319
を代入すると、KがNよりも大きい場合にも、少なくとも1個のPRB対の間隔をおいて隣接したRE集合を割り当てることができる。このとき、D−ECCEを構成するRE集合のインデクスは次の式4のように表現することができる。
Figure 2015518319
これを、さらに再インデクスされたECCEインデクスであるn’で表現すると、次の式5のように表現することができる。
Figure 2015518319
上記の式5を参照すると、一つのPRB対にK・P個のRE集合が存在するため、
Figure 2015518319
はPRB対インデクスに対応し、これをRE集合のインデクスが一定の範囲内にだけ決定されるようにRE集合全体の個数でモジュロ演算を行うと、
Figure 2015518319
で表現することができる。なお、EREG、すなわち、RE集合インデクスのPRB対内における位置は
Figure 2015518319
に対応することが分かる。
したがって、これを一般化してECCE#nを構成するEREGインデクスは、次の式6の通りである。次の式6において、NSm RBはPRB対の個数Nを、NECCE RBはPRB対当たりのECCEの個数Pを表す。なお、NEREG ECCEは、ECCE当たりのRE集合個数であるKを表す。
Figure 2015518319
上記の式6において、jは一つのECCEを構成するEREGのインデクスを表し、0、1、…、NEREG ECCE−1の値で表現される。
同様に、L−ECCE#nを構成するRE集合も、次の式7のように一般化することができる。同様に、式7において、NECCE RBはPRB対当たりのECCEの個数Pを表す。もちろん、次の式7も、上述の実施例1でL−ECCE規定方法によるものである。
Figure 2015518319
<第6実施例>
以上の実施例においてD−ECCEは複数のPRB対にわたって存在するRE集合を束ねて形成されるため、原則としては一つのD−ECCEを検出するために用いるDMRSアンテナポートはRE集合別に異なることがある。
そこで、一つのD−ECCE検出において複数のアンテナポートを用いるようになる複雑な動作を防止するため、D−ECCEを構成する複数のRE集合は、同一の一つのアンテナポートを用いるように制限してもよい。例えば、特定D−ECCEを検出するときは、当該D−ECCEを代表するRE集合に割り当てられたアンテナポートを用いて、残りのRE集合を検出するように動作することができる。
このとき、代表RE集合は、RE集合インデクスが最小又は最大となるRE集合にすることができる。又は、図13の例で、RE集合
Figure 2015518319
又は、図15の例ではRE集合#nKのように、当該D−ECCEを構成し始める、又は基準となるRE集合が代表RE集合として設定してもよい。
図25には、本発明の第6実施例によってL−ECCE及びD−ECCEを構成する例を示す。特に、4個のPRB対が用いられると仮定し、各PRB対は16個のRE集合に分割され、1個のECCEは4個のRE集合で構成されると仮定した。
また、各ECCEを構成するRE集合は、L−ECCEの場合、図14で説明したように、同一PRB対に存在する連続したインデクスを持つRE集合4個で構成され、D−ECCEの場合、図15で説明したように、離隔したPRB対で相対的に連続する位置のRE集合4個で構成されると仮定した。また、図22で説明したように、L−ECCEを基準にするとき、PRB対のインデクスが増加する方向に優先してECCEインデクスが増加すると仮定した。
図25を参照すると、全体RE集合は複数のグループに分割してもよい。特に、図25では、4個のグループに分割されると仮定した。すなわち、RE集合{0、1、2、3、16、17、18、19、32、33、34、35、48、49、50、51}をグループ#0として構成しており、類似の方式で合計4個のRE集合グループを形成する。
上述したように、一つのグループに対してL−ECCE又はD−ECCEが決定されると、当該グループに属したRE集合を用いるECCEのタイプが自動に設定されることが確認できる。例えば、RE集合グループ#0のリソースを用いてL−ECCEを規定すると、RE集合グループ#0に属するRE集合を用いてはD−ECCEを規定することができず、よって、自動に同一のRE集合グループ#0を用いるECCE、すなわち(ECCE#1、#2、#3)がL−ECCEになることが分かる。これは、RE集合グループ別にL−ECCEとD−ECCEのタイプが決定されるということを意味する。
言い換えると、上述したL−ECCEとD−ECCEを構成するRE集合間の相関関係によって、一連のECCEインデクスのセットを規定した場合、当該ECCEインデクスのセットが占めるリソースの集合は、該当セットに属するECCEのタイプと無関係に固定される。例えば、上記ECCEインデクスのセットが{ECCE#0、ECCE#1、ECCE#2、ECCE#3}と与えられたとき、当該4個のECCEが局所型タイプか又は分散型タイプかにかかわらず、常にRE集合グループ#0だけを用いて規定される属性を有することが分かる。これはすなわち、特定RE集合グループのECCEタイプ決定が他のRE集合グループのECCEタイプには何ら影響も与えないということを意味するため、RE集合タイプ単位にD−ECCEとL−ECCEを自由に多重化することができるということを意味する。
図26には、本発明の第6実施例によってL−ECCEとD−ECCEを多重化する方式を決定した後、探索空間上でEPDCCH候補に対する開始位置を決定する一例を示す。
まず、図26の(a)は、EPDCCHの探索空間は16個のECCEで構成されており、L−ECCE方式のEPDCCHが割り当てられた場合を仮定する。各集約レベルに対して最大4回のブラインド復号が可能であるとすれば、開始位置として使用可能な4個のECCE候補を決定しなければならない。集約レベル1のECCEをブラインド復号する場合、開始位置を決定するために次の規則を適用することができる。
まず、特定RE集合グループ内で開始位置として使用可能な候補ECCEが多数存在することは好ましくない。図26の(b)に示すように、一つのRE集合グループにEPDCCH開始位置の候補ECCEが集まっている状態で、当該RE集合グループを構成するECCE又はRE集合の一部がD−ECCE方式であることが判明されると、当該RE集合グループの領域の残り部分ではL−ECCEを多重化することができないためである。
また、特定PRB対に開始位置として使用可能な候補ECCEが多数存在することも好ましくない。図26の(c)に示すように、探索空間として指定されたPRB対のうちの一部PRB対にだけ開始位置の候補ECCEが存在すると、チャネルの周波数選択的特徴などを解決又は活用するためのスケジュール技法などを十分に活用することができない。一例として、1個のPRB対にEPDCCH開始位置の候補ECCEがすべて存在する場合、当該RBのチャネル状態が良かれ悪しかれ、eNBにとってはそのRBにスケジュールするしかない。
したがって、これら二つの特性を総合したとき、EPDCCHブラインド復号の開始位置に対する候補ECCEは、図26の(d)に示すように、PRB対領域及びECCE領域において均一に分布することが好ましい。
ブラインド復号を初めて行うECCEインデクスをk、ブラインド復号順序をn、そして各ブラインド復号間の間隔をgとしたとき、図26の(b)のような方式はg=1に該当するため、各ブラインド復号の開始位置に該当するインデクスs(n)はk+nとなる。また、図26の(c)のような方式は、g=4に該当するため、各ブラインド復号の開始位置に該当するインデクスs(n)はk+4nとなる。これら二つの特徴をすべて含む図26の(d)では、g=5に該当し、一つのRE集合グループに一つの開始位置だけを持つため、s(n)はNcp*n+(k+5n)mod Ncpで表現することができる。ここで、NcpはPRB対当たりのECCE個数であり、上記s(n)に関する式においてk値はNcp−1を越えない。
図27には、第6実施例によって探索空間上でEPDCCH候補に対する開始位置を決定する他の例を示す。
図26の(d)のような方式を集約レベル2又は集約レベル4に同様に適用すると、図27に示すように、ブラインド復号のための開始位置を規定し、当該集約レベルだけのECCEを用いてブラインド復号を行うことができる。
一方、本発明の第6実施例によるブラインド復号のための開始位置を決定する方式を、L−ECCEだけでなくD−ECCEにも適用することができ、RE集合グループをPRB対領域に対して考慮したこととは違い、論理的な概念のECCE領域に対しても考慮する必要がある。
図28には、第6実施例によって探索空間上でEPDCCH候補に対する開始位置を決定する更に他の例を示す。特に、図28の場合、集約レベル1でEPDCCH探索空間に対するブラインド復号開始位置を決定することができる。
<第7実施例>
本発明の第7実施例では、局所型EPDCCH及び分散型EPDCCHを一つのPRB対で効率的に多重化するための方法を提案する。このような多重化技法のために下記のEPDCCH探索空間の特徴が要求されることがある。
1)局所型EPDCCH及び分散型EPDCCHのいずれにおいても、RE集合、すなわちEREGが共通のリソース割当単位である必要がある。
2)EPDCCHのためのPRBの集合は一つ以上与えられてもよいが、端末の立場では、一つのEPDCCHタイプだけがEPDCCHのためのPRB集合それぞれにおいて有効でなければならない。すなわち、局所型EPDCCH及び分散型EPDCCHの多重化は、端末にとっての考慮対象ではなく、単に基地局におけるスケジュールの問題である。
3)基地局の立場では、各EPDCCHのためのPRBの集合において、すべてのPRBにわたってECCEのインデクスが付与されなければならない。したがって、同一時点では同一ECCEインデクスを持つ他のタイプのECCEが存在できない。
4)特定EPDCCHタイプの存在は、他のEPCCHタイプのREに最小限の影響を及ぼさなければならない。この影響の最小化は、基地局にとっての利用可能なECCEの個数だけでなく、端末にとっての利用可能なEDCCH候補の個数の見地でなされなければならない。
上記の1)乃至4)の特性について更に詳しく説明する。
まず、上記の特性1)は、二つのEPDCCHタイプの多重化のために自明な要件である。
次に、特性2)は、各端末に上記の多重化がどのように現れるかに関する。EPDCCH関連動作の単純化のために、各端末は、一つのEPDCCHセット内のすべてのECCEが同一のタイプであると仮定することが好ましい。このように仮定すると、ECCEそれぞれに対して該当のタイプを指定する信号通知が不要になるであろう。ただし、複数のEPDCCHセットを設定するため、端末は一つのサブフレーム内で局所型EPDCCH及び分散型EPDCCHの両方を監視することがある。言い換えると、2個のEPDCCHセットが一つの端末に対して設定された場合、各EPDCCHセットに対するタイプは独立して設定され得る。例えば、二つのセットとも局所型タイプであってもよく、二つのセットとも分散型タイプであってもよい。もちろん、二つのセットが別個のタイプで構成してもよい。
結果として、各EPDCCHセットにおける局所型EPDCCH及び分散型EPDCCHの多重化は、端末にとっては考慮対象ではなく、単に基地局におけるスケジュールの問題である。
次に、上記の特性3)は、二つのEPDCCHタイプの多重化を可能にするECCEインデクスに関する。このような特性3)は、上りリンクACK/NACKリソースが下りリンク許可のECCEインデクスに基づいて決定される場合に特に要求され得る。言い換えると、分散型タイプであるECCE#nと局所型タイプであるECCE#nとが同一時間に存在し、二つのECCEとも下りリンク許可として用いられるとき、上りリンクACK/NACKリソースの衝突が発生し得る。このような状況は、分散型タイプであるECCE#nと局所型タイプであるECCE#nとが所定のRE(例えば、所定のRE集合又は所定のEREG)を共有するという特性を保証することによって解決することができる。このような特性は上りリンクACK/NACKリソースの衝突を防止でき、基地局スケジュールの単純化を保証できる。
図29は、本発明の第7実施例によってECCEとEREGとの間の対応付けを例示する図である。特に、図29は、上記の特性1)乃至3)を満たすECCEとEREGとの間の対応付け技法を例示する。また、EPDCCHセットとして4個のPRB対が設定され、各PRB当たりに16個のEREGが規定され、一つのECCEは4個のEREGで構成されたと仮定する。具体的には、各行で同一パターン及び同一数字が表示された格子が一つのECCEを構成するEREGである。
図29を参照すると、上記の特性1)のように、ECCEを構成する共通単位としてEREGが用いられ、上記の特性2)のように、端末は一つがEPDCCHセットに適用される局所型形態のECCE及び分散型形態のECCEのうち一つを仮定して、ECCEとEREG間の対応付けを行うことが分かる。
図30は、本発明の第7実施例による局所型EPDCCH及び分散型EPDCCHの多重化例を示す。特に、図30は、図29のECCEとEREGとの間の対応付けに基づいて例示した図である。
図30を参照すると、同一パターンと同一数字が表示された格子が一つのECCEを構成するEREGの集合であり、局所型EPDCCH及び分散型EPDCCHの多重化単位としてその粒度(granularity)は16個のEREG、すなわち、4ECCEであることが分かる。
特に、図30の(a)は、一つのPRB対に3個の局所型EPDCCHのためのECCEが規定され、一つの分散型EPDCCHのためのECCEが規定された例であり、図30の(b)は、一つのPRB対に2個の局所型EPDCCHのためのECCEが規定され、2個の分散型EPDCCHのためのECCEが規定された例であり、図30の(c)は、一つのPRB対に3個の分散型EPDCCHのためのECCEが規定され、一つの局所型EPDCCHのためのECCEが規定された例である。
また、分散型EPDCCHのためのECCE及び局所型EPDCCHのためのECCEが同一ECCEを有するとしても、1個のEREGだけを共有するため、上記の特性3)を満たすことが分かる。
一方、上述した通り、上記の特性4)は、別個のEPDCCHタイプの存在による影響に関する。ECCEを構成するためのEREGの集合は、分散型EPDCCHのためのECCE及び局所型EPDCCHのためのECCEにおいて同一ではならないため、一つの局所型タイプECCEの送信は複数の局所型タイプECCEの送信を阻止でき、その逆の場合も同様である。所定タイプの一つのECCEが他のタイプの複数のECCEを阻止するとすれば、所定タイプのECCEが複数送信される際に、他のタイプのECCEの個数を最小化することが好ましい。
図29を参照すると、各行に位置する16個のEREGは、一つのEREGセットを構成し、一つのEREGセット内のEREGは、ECCEタイプとは無関係に4個のECCEを構成するために用いられる。したがって、いかなるECCEも、異なるEREGセットに含まれたEREGを用いて構成されることがない。
結果として、図29及び図30に示すように、一つの局所型ECCEが4個の分散型ECCEを阻止するとしても、基地局は、局所型送信のために用いられるEREGセットのEREGを更に用いて、阻止された分散型ECCEの個数を増加させることなく4個の局所型ECCEを構成することができる。
こうすると、異なるタイプのECCEによって影響を受ける所定タイプのECCEの個数は最小化でき、基地局は所定タイプのEPCCHのために一層多いECCEを活用することができる。もちろん、ここではEREGセットという概念を用いたが、これは説明の便宜のためのものに過ぎず、EREG及びECCEの構成時に上の概念を暗黙的に適用することができる。
また、上記の特性4)は、端末の立場では一つ以上のECCEで構成されるEPDCCH候補の各配置に関連している。各端末の立場では、EPDCCH候補の配置時に、所定タイプのEPDCCH候補の限定された個数だけが他のタイプのEPDCCHの存在によって阻止されることが保証されなければならない。これを、図31を参照して説明する。
図31は、本発明の第7実施例による集約レベル1の局所型EPDCCH候補の配置を例示する図である。特に、図31の(a)は、単一のEREGセットにおいて4個のEPDCCH候補を配置する場合であり、図31の(b)は、4個の異なるEREGセットにそれぞれ一つのEPDCCH候補を配置する場合である。
図31を参照すると、EPDCCH候補の位置は、他のタイプのEPDCCH候補の可能な位置を考慮して決定される必要があるということが分かる。
<第8実施例>
図13で説明したD−ECCE割当方式は、D−ECCEのために割り当てたN個のPRB対のうちK個のPRB対に順次にD−ECCEを割り当てた後、隣接したK個のPRB対に、同様にD−ECCEを順次に割り当てる方式である。この場合、使用可能なPRB対が充分であるにもかかわらず、あえて特定PRB対だけを用いて多数のD−ECCEを割り当てることになるため、効率性が低下することがあり、D−ECCE間にも充分のダイバシチ利得を得ることができなくなる。
したがって、本発明の第8実施例では、割り当てられたPRB対をより均一に活用するRE集合割当方式を考慮することができる。すなわち、特定PRB対内で順次にD−ECCE割当がなされるのでなく、隣接した
Figure 2015518319
個のPRB対に対して順次にD−ECCEを割り当てる。
以上の実施例と同様に、一つのECCEがK個のEREGで構成され、一つのPRB対がP個のECCEで構成され、結果として一つのPRB対がK*P個のEREGに分割されると仮定する。このような仮定下でN個のPRB対を用いる場合では、合計N*K*P個のEREGが規定され、これを用いてN*P個のECCEを規定することができる。また、最も低いインデクスを持つPRB対をインデクス0から始まって順次にインデクスを割り当て、最も高いインデクスを持つPRB対にインデクスN−1を割り当てることができる。これと同様に、各EREGに0〜(N*K*P)−1のインデクスを付与でき、同様に、各ECCEに0〜(N*P)−1のインデクスを付与することができる。
A)局所型ECCEのためのEREGインデクス
図30の局所型EPDCCHのためのECCEを参照すると、ECCEを構成するEREGは、別個のPRB対から選択されたことが分かる。この場合、EREG間の間隔は、PRB対当たりのECCE個数であるPに設定される。この場合、ECCE#nを構成するEREGのインデクスは、次の式8のように表現することができる。式8において、EREGインデクス(x,y)は、PRB対#xにおけるインデクスyであるEREGを表現する。
Figure 2015518319
上記の式7を参照すると、局所型ECCEを構成するEREGのインデクスはPRB対の個数とは関係ないことが分かる。また、局所型ECCE#nのためのPRB対のインデクスは
Figure 2015518319
であり、ECCE#nのi番目のEREGインデクスは、次の式9のように表現することができる。
Figure 2015518319
B)分散型ECCEのためのEREGインデクス
図30及び図31では、分散型EPDCCHのためのECCEとEREGとの間の対応付けに関して例示している。EPDCCHセット内のPRB対の個数がECCE当たりのEREGの個数より大きいか、又は等しいとき、次の式10によって、分散型ECCE#nを構成するEREGのインデクスを表現することができる。同様に、式10においてEREGインデクス(x,y)は、PRB対#xにおけるインデクスyであるEREGを表現する。
Figure 2015518319
EPDCCHセット内のPRB対の個数がECCE当たりのEREGの個数より小さいとき、上記の式10のPRB対インデクスは有効でない。したがって、次の式11によって、分散型ECCE#nを構成するEREGのインデクスを表現することができる。
Figure 2015518319
又は、EPDCCHセット内のPRB対の個数とECCE当たりのEREGの個数との間の関係にかかわらず、合計N個のECCEのうちECCE#iのためのPRB対のインデクスは、次の式12のように表現することもできる。
Figure 2015518319
C)PRB対当たりのECCEの個数
サブフレームタイプ及び利用可能なREの個数によって、PRB対当たりのECCEの個数は2又は4であってもよい。次に、PRB対当たりのECCEの個数が2個である場合のECCEインデクスについて説明する。
局所型EPDCCHのECCEを構成するEREGは一つのPRB対から選択される。一方、分散型EPDCCHのECCEは、局所型EPDCCHのECCEを構成するEREGと同じインデクスを持つEREGを、複数のPRB対から選択する。
図32は、本発明の第8実施例によるECCE構成方法を例示する図である。
まず、局所型EPDCCHのECCEが図32の(a)のようにインデクスされ、EREGセット0、すなわち、インデクス0のEREGが局所型EPDCCHのECCEを構成すると仮定する。
この場合、分散型EPDCCHのECCEは、図32の(b)及び図32の(c)のように、局所型EPDCCHのECCEを構成するEREGと同じインデクスである0のインデクスを持つEREGを複数のPRB対から選択して構成される。
図33は、本発明の一実施例による通信装置のブロック構成図である。
図33を参照すると、通信装置3300は、プロセッサ3310、メモリ3320、RFモジュール3330、表示モジュール3340、及びユーザインタフェースモジュール3350を備えている。
通信装置3300は、説明の便宜のために例示されたもので、一部のモジュールは省略してもよい。また、通信装置3300は、必要なモジュールを更に備えてもよい。また、通信装置3300において、一部モジュールはより細分化したモジュールにしてもよい。プロセッサ3310は、図面を参照して例示した本発明の実施例による動作を実行するように構成される。具体的には、プロセッサ3310の詳細な動作は、図1乃至図32に記載された内容を参照されたい。
メモリ3320は、プロセッサ3310に接続し、オペレーティングシステム、アプリケーション、プログラムコード、データなどを記憶する。RFモジュール3330は、プロセッサ3310に接続し、基底帯域信号を無線信号に変換したり、無線信号を基底帯域信号に変換したりする機能を担う。そのために、RFモジュール3330は、アナログ変換、増幅、フィルタ処理及び周波数上方変換、又はこれらの逆過程を行う。表示モジュール3340は、プロセッサ3310に接続し、様々な情報を表示する。表示モジュール3340は、次に制限されるものではないが、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)のような周知の要素を用いることができる。ユーザインタフェースモジュール3350は、プロセッサ3310に接続し、キーパッド、タッチスクリーンなどのような周知のユーザインタフェースの組合せで構成することができる。
以上説明してきた実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定形態に結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素又は特徴と結合しない形態で実施することもできるし、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更してもよい。ある実施例の一部構成又は特徴は、他の実施例に含めてもよいし、他の実施例の対応する構成又は特徴に置き替えてもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正によって新しい請求項として含めたりできるということは明らかである。
本発明による実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。ハードウェアによる具現では、本発明の一実施例は、一つ又はそれ以上の特定用途集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理デバイス(PLD)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
ファームウェア又はソフトウェアによる具現では、本発明の一実施例は、以上で説明された機能又は動作を実行するモジュール、手順、関数などの形態で具現してもよい。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、プロセッサによって駆動可能である。メモリユニットは、プロセッサの内部又は外部に設けられ、公知の様々な手段によってプロセッサとデータを交換することができる。
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で別の特定の形態に具体化できるということが当業者にとっては自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈によって決定すべきであり、本発明の均等範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。
上述のような無線通信システムにおいて下りリンク制御チャネルの探索空間のためにリソースブロックを構成する方法及びそのための装置は、3GPP LTEシステムに適用される例を中心にして説明したが、3GPP LTEシステムの他、様々な無線通信システムにも適用可能である。

Claims (14)

  1. 無線通信システムにおいて端末が基地局から強化物理下りリンク制御チャネル(EPDCCH)を受信する方法であって、
    前記EPDCCHのためのリソースブロックそれぞれに対して、第1個数の強化リソース要素グループ(EREG)を規定するステップと、
    前記リソースブロックにおいて、一つ以上の強化制御チャネル要素(ECCE)で構成されたEPDCCH候補を監視して、前記EPDCCHを受信するステップと、を含み、
    前記一つ以上のECCEはそれぞれ、第2個数のEREGで構成され、
    前記第2個数のEREGのインデクスは、リソースブロック当たりのECCEの個数の間隔に決定されることを特徴とする、方法。
  2. 前記第2個数のEREGは同一リソースブロックに含まれることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ECCE#nを構成する前記第2個数のEREGのインデクスは、次の式Aによって決定されることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
    Figure 2015518319
  4. 前記第2個数のEREGは別個のリソースブロックに含まれることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. 前記ECCE#nを構成する前記第2個数のEREGのインデクスは、次の式Bによって決定されることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
    Figure 2015518319
  6. 前記第1個数は固定した値であり、
    前記第2個数は前記EPDCCHを受信するサブフレームのタイプによって変化する値であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  7. 前記第1個数のEREGを規定するステップは、
    前記リソースブロックそれぞれに対して、前記EREGのインデクスを割り当てるステップを含み、
    前記リソースブロックそれぞれに含まれたEREGのインデクスは、0から15までの値を有することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  8. 無線通信システムにおいて基地局が端末に強化物理下りリンク制御チャネル(EPDCCH)を送信する方法であって、
    前記EPDCCHのためのリソースブロックそれぞれに対して、第1個数の強化リソース要素グループ(EREG)を規定するステップと、
    第2個数のEREGで構成された一つ以上の強化制御チャネル要素(ECCE)を用いて、前記EPDCCHを送信するステップと、を含み、
    前記第2個数のEREGのインデクスは、リソースブロック当たりのECCEの個数の間隔に決定されることを特徴とする、方法。
  9. 前記第2個数のEREGは、同一リソースブロックに含まれることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 前記ECCE#nを構成する前記第2個数のEREGのインデクスは、次の式Aによって決定されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
    Figure 2015518319
  11. 前記第2個数のEREGは、別個のリソースブロックに含まれることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  12. 前記ECCE#nを構成する前記第2個数のEREGのインデクスは、次の式Bによって決定されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
    Figure 2015518319
  13. 前記第1個数は固定した値であり、
    前記第2個数は前記EPDCCHを送信するサブフレームのタイプによって変化する値であることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  14. 前記第1個数のEREGを規定するステップは、
    前記リソースブロックそれぞれに対して、前記EREGのインデクスを割り当てるステップを含み、
    前記リソースブロックそれぞれに含まれたEREGのインデクスは、0から15までの値を有することを特徴とする、請求項8に記載の方法。
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