JP2015508929A5 - - Google Patents

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一般的なコンピュータシステムにおいて、システムがオンされる場合、次のような一連のブート動作を行うようになる。まず、コンピュータシステムが正常に動作することができるように保存媒体の最初のセクタに保存されるマスターブートレコード(Master Boot Record、以下「MBR」という)を読み込み、それに基づいて操作システム(an operating system)が保存されているパーティションのブートセクタレコードを読み取ってシステムブート動作を行う。
しかし、ユーザのミス、ウィルス、システムのエラー等の問題により、MBRの内容が損傷されると、システムのブートができなくなってしまう。この場合に、ユーザはシステムを使用できなくなり、操作システム(an operating system)を再インストールしなければならないという不都合があった。
上述の目的を達成するための本発明の一実施形態に係る電子装置は、MBR(Master Boot Record)及び操作システム(an operating system)を保存する保存部と、前記保存されたMBR及び前記操作システム(an operating system)を用いて前記電子装置をブートし、前記電子装置がブートされると、前記MBRに対するバックアップデータを生成して前記保存部に保存する制御部と、予め設定されたイベントが発生すると、前記MBRの有効性を判断する有効性判断部と、前記MBRが有効でなければ、前記保存部に保存されたバックアップデータを用いて前記MBRを復元する復元部とを含む。
一方、前記有効性判断部は、前記MBRのパーティションテーブル領域に記録されたアドレス情報に対応する保存部の保存領域に操作システム(an operating system)に関連する情報が記録されているか否かで、前記MBRに対する有効性を判断してよい。
一方、前記有効性判断部は、前記操作システム(an operating system)のBCD(Boot Configuration Data)に基づいたアドレスと、前記MBRのパーティションテーブル領域に記録されたアドレス情報とが一致するか否かで、前記MBRに対する有効性を判断してよい。
一方、前記予め設定されたイベントは、前記操作システム(an operating system)の終了、前記操作システム(an operating system)のリスタート、ユーザのログオフ、節電モードへの切り替えのうち、少なくとも1つであってよい。
一方、本発明の一実施形態に係るMBR復元方法は、予め保存されたMBR(Master Boot Record)及び操作システム(an operating system)を用いて前記電子装置をブートするステップと、前記電子装置がブートされると、前記MBRに対するバックアップデータを生成して保存するステップと、予め設定されたイベントが発生すると、前記MBRの有効性を判断するステップと、前記MBRが有効でなければ、前記保存されたバックアップデータを用いて前記MBRを復元するステップとを含む。
一方、前記有効性を判断するステップは、前記MBRのパーティションテーブル領域に記録されたアドレス情報に対応する保存部の保存領域に操作システム(an operating system)に関連する情報が記録されているか否かで、前記MBRに対する有効性を判断してよい。
一方、前記有効性を判断するステップは、前記操作システム(an operating system)のBCD(Boot Configuration Data)に基づいたアドレスと、前記MBRのパーティションテーブル領域に記録されたアドレス情報とが一致するか否かで、前記MBRに対する有効性を判断してよい。
一方、本実施形態に係るMBR復元方法を実行するためのプログラムを含むコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記MBR復元方法は、予め保存されたMBR(Master Boot Record)及び操作システム(an operating system)を用いて前記電子装置をブートするステップと、前記電子装置がブートされると、前記MBRに対するバックアップデータを生成して保存するステップと、予め設定されたイベントが発生すると、前記MBRの有効性を判断するステップと、前記MBRが有効でなければ、前記保存されたバックアップデータを用いて前記MBRを復元するステップとを含む。
保存部130は、電子装置100の駆動のためのプログラムを保存する。具体的に、保存部130は、電子装置100の駆動時に必要な各種命令語の集合であるプログラムを保存することができる。ここで、プログラムは、MBR(Master Boot Record)及び操作システム(an operating system)を保存することができる。具体的に、操作システム(an operating system)は、電子装置100を駆動させるための操作プログラム(an operating program)であり、MBRは、電子装置100のブートの過程で操作システム(an operating system)がどこに、どのように位置するかを識別してコンピュータのメイン記憶装置に積載できるようにするための情報として、保存媒体の最初のセクタに位置する。MBRの具体的な構成については、図2及び図3を参照して後述する。
有効性判断部140は、予め設定されたイベントが発生すると、MBRの有効性を判断する。具体的に、有効性判断部140は、操作システム(an operating system)の終了、操作システム(an operating system)のリスタート、ユーザのログオフ、節電モードへの切り替え等のイベントが発生すると、MBRのブートコード領域及びパーティションテーブル領域が有効かを判断することができる。
まず、有効性判断部140は、MBRのブートコード(boot code)とバックアップデータのブートコードとを比較し、MBRに対する有効性を判断することができる。ここで、ブートコード(boot code)とは、メモリに積載される操作システム(an operating system)が保存されているパーティションのブートセクタレコードを読み取ることができる各種命令語が記録された領域である。
一方、パーティションテーブル領域には、当該パーティションがブートパーティションかを表す情報、当該パーティションのアドレス情報(具体的に、開始セクタのヘッダ及びシリンダ位置、当該パーティションの最後のセクタのヘッダ、シリンダ位置、当該パーティションの全セクタ数)が保存される。よって、ブート過程では、上述のように、ブートパーティションを表す情報を含むパーティションテーブル領域(具体的に、ブートパーティション)のアドレス情報に対応するパーティションに記録された操作システム(an operating system)を用いてブートされる。
しかし、ユーザのミス、ウィルス、システムのエラー等により、実際の操作システム(an operating system)を保存していないパーティションテーブル領域がブートパーティションを表す情報を含むか、当該パーティションテーブル領域内のアドレス情報が誤っている場合には、ブートを行うことができなくなる。よって、有効性判断部140は、MBRのパーティションテーブル領域に記録されたアドレス情報に対応する保存部130の保存領域に操作システム(an operating system)に関連する情報が記録されているか否かで、MBRに対する有効性を判断することができる。このような動作については、図9を参照して後述する。
一方、有効性判断部140は、操作システム(an operating system)のBCD(Boot Configuration Data)に基づいたアドレスとMBRのパーティションテーブル領域に記録されたアドレス情報とが一致するか否かで、MBRに対する有効性を判断することができる。このような有効性判断動作については、図10を参照して後述する。
制御部160は、電子装置100内の各構成に対する制御を行う。具体的に、システムがオンになると、制御部160は保存部130に保存されたMBR及び操作システム(an operating system)に基づいてブートを行い、電子装置100がブートされると、MBRに対するバックアップデータを生成して保存部130に保存することができる。このとき、バックアップデータは1つのファイルの形であってよい。一方、本実施形態では、制御部160がバックアップデータを生成して保存するものとして説明したが、このようなバックアップデータの生成及び保存は、上述の有効性判断部140または復元部150で行われてよい。更に、以上では、生成されたバックアップデータを保存部130に保存するものとしてのみ説明したが、実現時にはバックアップデータをバイオス(BIOS)に保存する形で実現されてよい。
そして、制御部160は、操作システム(an operating system)の終了、操作システム(an operating system)のリスタート、ユーザのログオフ、節電モードへの切り替え等のイベントが発生すると、現在のMBRに対する有効性が判断されるように有効性判断部140を制御することができる。そして、MBRが有効であると判断されると、制御部160は発生されたイベントに対応する動作を行うことができる。
MBR210は、操作システム(an operating system)がどこに、どのように位置するかを識別し、コンピュータのメイン記憶装置に積載できるようにするための情報として、保存媒体(例えば、ハードディスク)の最初のセクタに位置する。
ブートパーティション220(または、システムパーティション)は、操作システム(an operating system)をブートさせることができるブートストラップファイルを有しており、ブートを進めるパーティションである。図示の例では、ブートパーティションがアクティブパーティション230と離隔して配置されるものとして示しているが、ブートパーティションはアクティブパーティション220内に配置されてよい。
アクティブパーティション230は、操作システム(an operating system)を保存するパーティションである。
一方、図2について説明する上で、ブートパーティション220及びアクティブパーティション230を区分して図示のうえで説明しているが、電子装置100の構造または操作システム(an operating system)によって、ブートパーティション220及びアクティブパーティション230は区分されない形態、すなわち1つのパーティションであってよい。
ブートコード310は、操作システム(an operating system)を読み込むための準備ステップに対応する一連の命令語が記録される領域として、446byteの大きさを有する。
具体的に、ブート過程では、MBRのブートコードを用いてブートを行うための準備動作を行い、ブートフラグがアクティブ(0x80h)に設定されたパーティションがブートパーティションになり、当該パーティションに記録された操作システム(an operating system)に基づいてシステムがブートされる。
このような点から、(1)ブートコードに誤った命令語が記録されている場合、(2)パーティションテーブル領域全てにブートパーティション情報が含まれていない場合、(3)ブートパーティション領域に対応する実際のパーティション領域に操作システム(an operating system)が保存されていない場合(ブートパーティションのアドレス情報と操作システム(an operating system)が記録されたパーティションのアドレスが異なる場合を含む)には、ブートが行われない。
まず、予め保存されたMBR(Master Boot Record)及び操作システム(an operating system)を用いて電子装置をブートする(S410)。具体的に、保存媒体の最初のセクタに保存されるMBRを読み取り、それに基づいて操作システム(an operating system)が保存されているパーティション(アクティブパーティション)のブートセクタレコードを読み取りブート動作を行うことができる。
予め設定されたイベントが発生すると(S430)、MBRの有効性を判断する(S440)。具体的に、操作システム(an operating system)の終了、操作システム(an operating system)のリスタート、ユーザのログオフ、節電モードへの切り替え等のイベントが発生すると、MBRのブートコード領域及びパーティションテーブル領域が有効かを判断することができる。このとき、MBRが有効ではないと判断されると、バックアップデータの有効性を判断することができる。
バイオスのスタートアップルーティンによって、保存媒体の最初のセクタに保存されるMBRのブートコードが実行され(S515)、MBRのパーティションテーブル領域に記録されたブートパーティションに記録された操作システム(an operating system)を読み取りブートが行われてよい(S520)。
ブートが行われると、MBRに対するバックアップデータを生成して保存する(S525)。具体的に、操作システム(an operating system)がロードされた後、MBR管理のための応用プログラムが実行され、実行された応用プログラムによって正常にブートになったMBR領域の512byteをファイルでバックアップすることができる。以上では、MBR領域をファイルとして保存媒体にバックアップするものとして説明したが、実現時にMBRはBIOSにバックアップされてよい。
以後に予め設定されたイベントが発生するかを検知する(S530)。具体的に、本実施形態に係るMBR復元動作は次のブートの安定性を図るためのものであるため、操作システム(an operating system)が終了する時点(例えば、操作システム(an operating system)の終了、リスタート、ユーザのログオフ、節電モードへの切り替え)で行われる。よって、アプリケーションプログラム(an application program)はこのようなイベントが発生するかを検知することができる。
図5のようなMBR復元方法は、図1の構成を有する電子装置上で実行されてよく、その他の構成を有する電子装置上でも実行可能である。なお、上述のようなMBR復元方法のステップ525ないし580は、応用プログラムで実現されてよく、このような応用プログラムはコンピュータ読み取り可能な記録媒体に保存されてよい。以上では、上述のような動作が応用プログラムで行われるものとして説明したが、実現時には操作システム(an operating system)でこのような動作を行う形態でも実現可能である。
図10を参照すると、まず、BCDを介してブートパーティションの開始アドレスを検索する(S1010)。具体的に、操作システム(an operating system)のBCD(Boot Configuration Data)の内容を基盤として、ブートパーティションの開始アドレスを求めることができる。ここで検索したアドレスは、MBRのパーティションテーブル領域に記録された値*セクタサイズ512の値であるため、検索したアドレスを512で割り算する。一方、実現時には、操作システム(an operating system)のレジスタに記録されたBCDの内容を基盤とし、ブートパーティションの開始アドレスを求めることができる。

Claims (14)

  1. 電子装置において、
    MBR(Master Boot Record)及び操作システム(an operating system)を保存する保存部と、
    前記保存されたMBR及び前記操作システム(an operating system)を用いて前記電子装置をブートし、前記電子装置がブートされると、前記MBRに対するバックアップデータを生成して前記保存部に保存する制御部と、
    予め設定されたイベントが発生すると、前記MBRの有効性を判断する有効性判断部と、
    前記MBRが有効でなければ、前記保存部に保存されたバックアップデータを用いて前記MBRを復元する復元部とを含み、
    前記予め設定されたイベントは、前記操作システム(an operating system)の終了、前記操作システム(an operating system)のリスタート、ユーザのログオフ、節電モードへの切り替えのうち、少なくとも1つである
    ことを特徴とする電子装置。
  2. 前記有効性判断部は、
    前記MBRのブートコード(boot code)と前記バックアップデータのブートコードとを比較し、前記MBRに対する有効性を判断することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記復元部は、
    前記MBRが有効でなければ、前記MBRのブートコードを前記バックアップデータのブートコードに取り替えることを特徴とする請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記有効性判断部は、
    前記MBRのパーティションテーブル領域にブートパーティションを表す情報を含むか否かに応じて、前記MBRに対する有効性を判断することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  5. 前記有効性判断部は、
    前記MBRのパーティションテーブル領域に記録されたアドレス情報に対応する前記保存部の保存領域に前記操作システム(an operating system)に関連する情報が記録されているか否かで、前記MBRに対する有効性を判断することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  6. 前記有効性判断部は、
    前記操作システム(an operating system)のBCD(Boot Configuration Data)に基づいたアドレスと、前記MBRのパーティションテーブル領域に記録されたアドレス情報とが一致するか否かで、前記MBRに対する有効性を判断することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  7. 前記有効性判断部は、
    前記MBRが有効でなければ、前記バックアップデータの有効性を判断し、
    前記復元部は、
    前記バックアップデータが有効であれば、前記保存部に保存された前記バックアップデータを用いて前記MBRを復元する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  8. 電子装置のMBR復元方法において、
    予め保存されたMBR(Master Boot Record)及び操作システム(an operating system)を用いて前記電子装置をブートするステップと、
    前記電子装置がブートされると、前記MBRに対するバックアップデータを生成して保存するステップと、
    予め設定されたイベントが発生すると、前記MBRの有効性を判断するステップと、
    前記MBRが有効でなければ、前記保存されたバックアップデータを用いて前記MBRを復元するステップとを含み、
    前記予め設定されたイベントは、前記操作システム(an operating system)の終了、前記操作システム(an operating system)のリスタート、ユーザのログオフ、節電モードへの切り替えのうち、少なくとも1つである
    ことを特徴とするMBR復元方法。
  9. 前記有効性を判断するステップは、
    前記MBRのブートコード(boot code)と前記バックアップデータのブートコードとを比較し、前記MBRに対する有効性を判断する
    ことを特徴とする請求項8に記載のMBR復元方法。
  10. 前記復元するステップは、
    前記MBRが有効でなければ、前記MBRのブートコードを前記バックアップデータのブートコードに取り替える
    ことを特徴とする請求項9に記載のMBR復元方法。
  11. 前記有効性を判断するステップは、
    前記MBRのパーティションテーブル領域にブートパーティションを表す情報を含むか否かに応じて、前記MBRに対する有効性を判断する
    ことを特徴とする請求項8に記載のMBR復元方法。
  12. 前記有効性を判断するステップは、
    前記MBRのパーティションテーブル領域に記録されたアドレス情報に対応する保存部の保存領域に前記操作システム(an operating system)に関連する情報が記録されているか否かで、前記MBRに対する有効性を判断する
    ことを特徴とする請求項8に記載のMBR復元方法。
  13. 前記有効性を判断するステップは、
    前記操作システム(an operating system)のBCD(Boot Configuration Data)に基づいたアドレスと、前記MBRのパーティションテーブル領域に記録されたアドレス情報とが一致するか否かで、前記MBRに対する有効性を判断する
    ことを特徴とする請求項8に記載のMBR復元方法。
  14. 前記有効性を判断するステップは、
    前記MBRが有効でなければ、前記バックアップデータの有効性を判断し、
    前記復元するステップは、
    前記バックアップデータが有効であれば、保存部に保存された前記バックアップデータを用いて前記MBRを復元する
    ことを特徴とする請求項8に記載のMBR復元方法。
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