JP2015507949A - 種々のサイズのトロカール用の適応型閉塞子 - Google Patents

種々のサイズのトロカール用の適応型閉塞子 Download PDF

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Abstract

外科用アクセスシステム及び外科用アクセスシステムのための又はこれに用いられる閉塞子が提供される。閉塞子は、少なくとも2つの互いに異なるサイズのトロカール(套管針)を操作し又は受け入れるよう構成されている。トロカール中に挿入されたときの適応型閉塞子の外径は、トロカールの内径に一致するよう初期状態から圧縮状態に縮小する。

Description

本願は、一般に、外科用アクセスシステム、特に外科用アクセスシステムのための又はこれに用いられる閉塞子に関する。
〔関連出願の説明〕
本願は、2012年1月31日に出願された米国特許仮出願第61/592,931号の権益主張出願であり、この米国特許仮出願を参照により引用し、その開示内容全体を本明細書の一部とする。
外科用アクセスシステムは、体壁を横切って体腔内における低侵襲外科手術を容易にする。例えば、腹部外科手術では、腹腔内での器械の使用を容易にするためにトロカール単独で又は他のアクセス器具と関連して腹壁を横切るワーキングチャネルを提供する。トロカールシステムは、ワーキングチャネルを提供するカニューレ及び体壁、例えば腹壁を横切ってカニューレを配置するために用いられる閉塞子を含む場合がある。閉塞子は、カニューレのワーキングチャネル中に挿入されて結果として体壁の穿通又は体壁の通過侵入が得られるよう十分な大きさの穿通力又は挿入力で体壁を通って押し込まれる。カニューレが体壁を一端横切ると、閉塞子を取り外すことができる。
カニューレが定位置にある状態で、カニューレを通って種々の器械を体腔中に挿入することができる。1つ又は2つ以上のカニューレが手技中に使用される場合がある。これらカニューレ又はトロカールは、互いに異なるサイズ又は寸法の器械を受け入れるために種々のサイズのものである場合があり、例えば、種々の直径及び種々の長さのものである場合がある。最も大きなサイズのトロカールを用いることに対して一揃いのトロカールを用いることは、トロカール部位の欠陥及び外科的処置の侵襲度を最小限に抑える上で最も望ましい。加うるに、最も大きなサイズのトロカールは、小さなサイズの器械を受け入れることができない場合が多い。と言うのは、例えば、かかるトロカールの器械用シールは、かかる小さなサイズの器械が用いられた場合、ガスの逃げ出しを阻止するのに十分ではないからである。外科的処置中、外科医は、器械をカニューレ内で操作し、場合によっては、2つ以上の器械を一度に用いる。体腔中へのトロカールの挿入力の減少は、体腔内への非制御状態の侵入並びに体腔内の器官、組織又は他の先に挿入された器具及び切開創又は外科用アクセス部位に対する潜在的な損傷を阻止し、減少させ又はなくす上で望ましい。
一般に、少なくとも2つの互いに異なるトロカールの使用を実行し又は許容するための閉塞子が提供される。一実施形態では、閉塞子は、トロカール用カニューレ中に挿入可能であるように構成される。閉塞子は、近位端部及び遠位端部を備えた細長いシャフトと、細長いシャフトの遠位端部のところに設けられた取っ手と、細長いシャフトの遠位端部のところに設けられた先端部と、細長いシャフトの先端部のところに設けられた圧縮性部分とを有し、圧縮性部分は、少なくとも2つの互いに異なるサイズのトロカールの使用に適合すると共に該使用を許容するよう設けられている。
一実施形態では、トロカールシステムが提供される。トロカールシステムは、シール組立体及び直径と長さを備えたカニューレを有する第1のトロカールと、シール組立体及び第1のトロカールの直径よりも大きな直径と第1のトロカールの長さよりも長い長さを備えたカニューレを有する第2のトロカールとを含む。トロカールシステムは、第2のトロカールの直径以上の直径を有するよう定められた初期状態及び第1のトロカールの直径以上の直径及び第2のトロカールの直径よりも小さな直径を有するよう定められた圧縮状態を呈する圧縮性部分を有する調節可能な閉塞子を含む。
本発明のこれらの特徴及び他の特徴は、関連の図面を参照して行われる実施形態の説明により明らかになろう。
本発明は、添付の図面と関連して行われる以下の説明を参照すると理解でき、添付の図面の図全体にわたり、同一の参照符号は、同一の部分を示している。
本発明の種々の実施形態としての閉塞子の側面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の側面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の側面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の斜視図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の斜視図である。 本発明の種々の実施形態としての2つの例示のトロカールの分解組立て図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の側面図である。 本発明の種々の実施形態としての例示のトロカールの近位部分の側面図である。 本発明の種々の実施形態としての例示のトロカールの器械用シールの側面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の別の実施形態の斜視図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の別の実施形態の斜視図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の別の実施形態の側面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の別の実施形態の側面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の別の実施形態の側面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の別の実施形態の斜視図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の別の実施形態の斜視図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の別の実施形態の側面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の別の実施形態の側面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の別の実施形態の側面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の別の実施形態の側面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の別の実施形態の側面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の別の実施形態の側面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の底面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の斜視図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の側面図である。 本発明の種々の実施形態としての圧縮状態の閉塞子の側面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子及び例示の小径トロカールの断面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子及び例示の大径トロカールの断面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子及び例示の大径トロカールの側面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子及び例示の大径トロカールの断面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子及び例示の大径トロカールの斜視図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子及び例示の大径トロカールの底面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子及び例示の小径トロカールの斜視図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子及び例示の小径トロカールの底面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子及び例示の小径トロカールの断面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子及び例示の小径トロカールの側面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の別の実施形態の斜視図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の別の実施形態の斜視図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の一実施形態の側面図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の別の実施形態の斜視図である。 本発明の種々の実施形態としての閉塞子の別の実施形態の遠位部分の側面図である。 本発明の種々の実施形態としてのアクセス器具の種々の実施形態の斜視図である。 本発明の種々の実施形態としてのアクセス器具の種々の実施形態の斜視図である。 本発明の種々の実施形態としてのアクセス器具の種々の実施形態の斜視図である。
少なくとも2つの互いに異なるトロカールの使用を実行し又は許容するための閉塞子が提供されている。例えば、第1のトロカール、例えば5〜10mmトロカール及び第2のトロカール、例えば5〜12mmトロカールが提供され、これらトロカールは、第1のトロカールがこれを挿通させる小径外科用器械を受け入れるよう第2のトロカールの内径よりも小さな内径を有している点で異なっている。第1のトロカールは又、第2のトロカールよりも短い。
閉塞子は、これが少なくとも2つの互いに異なるトロカールの持つ互いに異なるサイズに適合できるよう圧縮性である。例えば、閉塞子の外径は、完全拡張時又はその初期状態にあるとき、第2の「大径」トロカールの内径に一致し又はこれと合致する。閉塞子の外径は、第1のトロカール中に挿入されると、第1のトロカール内径に一致するようこの初期状態から圧縮状態に縮小する。閉塞子及びトロカール又はカニューレの直径の一致により、トロカールが挿入されているときの先端部のぶれ又は閉塞子及び/又は先端部の全体的動きを除き、かくしてトロカールの挿入及び配置を容易にする。シャフト及び/又は閉塞子のシャフト内に組み込まれ又はこれに結合された圧縮性且つ/或いは弾性の材料内の隙間又は間隔は、閉塞子の圧縮性の実現を容易にする。
それにより、単一の調節可能な又は適応型の閉塞子は、少なくとも2つの互いに異なるサイズのトロカールを受け入れるよう少なくとも2つの互いに異なるサイズの閉塞子を用意する必要性に取って代わり、かくして、特定のトロカールと共に誤った閉塞子を用いるという潜在的な問題をなくし、それにより、例えば手術室内での混乱が回避される。加うるに、製造費、流通費及び経常費の節約が実現される。例えば、多数の閉塞子に用いられる包装空間を減少させて単一の閉塞子を提供することができ、多数の閉塞子の代えて単一の閉塞子を提供する際の費用の節約も又相当大きいと言える。
今、図を参照すると、図1A〜図1Eは、本発明の種々の実施形態としての閉塞子の種々の図である。閉塞子は、閉塞子の近位部分又は近位端部のところに設けられた取っ手10を有する。取っ手は、閉塞子をトロカールに出し入れするようユーザ、例えば外科医によって把持可能であり、かかる取っ手は、ユーザが閉塞子をトロカールに押しつけるためのベース又は支持体となる。閉塞子は、閉塞子の遠位端部のところに設けられた先端部18を有し、かかる閉塞子は、先が尖っていてなくても良く先が尖っていても良い。種々の実施形態では、先端部は、丸形であり、尖っており或いは所望通りの又は外科的処置若しくはトロカール及び/又は閉塞子の使用の動作条件によって認められる寸法形状のものであって良い。
閉塞子の先端部18と取っ手10の間には、コアシール14が設けられている。コアシール14は、トロカールの器械用シールの孔を封止する。コアシールは、図示のように、円筒形であり、1つ又は2つ以上の互いに異なるサイズのトロカール、例えば第1又は第2のトロカールの1つ又は2つ以上の器械用シールに密着する。したがって、コアシールの直径及び長さは、かかるシールをもたらすのに十分である。
閉塞子は、閉塞子の取っ手又は近位部分の近くに、当接部又は深さリミッタ12を有し、その結果、深さリミッタの最も遠位側の部分は、閉塞子のそれ以上の挿入を阻止するよう第1のトロカールのキャップに接触するようになっている。深さリミッタの第2の又はより近位側の部分は、直径が深さリミッタの遠位側の部分よりも大きく、かかる第2の又は近位側の部分は、閉塞子のそれ以上の挿入を阻止するよう第2のトロカールのキャップに接触する。したがって、第1のトロカールが用いられるにせよ或いは第2のトロカールが用いられるにせよ、いずれにせよ、閉塞子の先端部の同一の量、例えば部分L1(図3)がいずれか一方のトロカールの遠位端部から延び出るので、トロカールに対する同一の先端部幾何学的形状は、同一のままである。両方の先端部幾何学的形状を同一又はほぼ同一に保つことによって、閉塞子及びトロカールを手術部位又はアクセス器具中に挿入するのに必要な挿入力は、同一又は実質的にほぼ同じままであり、かくして、同一又は実質的にほぼ同一の手応えが同一の閉塞子を用いていずれか一方の異なるトロカールの挿入時又は挿入中に維持される。一実施形態では、閉塞子を少なくとも2つのトロカールのうちの小径の方に用いる場合、閉塞子の一部分がトロカールの近位端部から更に延び出る閉塞子の近位端部のところの違いが図示されている。しかしながら、コアシール14は、閉塞子及びトロカールを注入ガス圧力下で手術部位又は器具中に挿入したときに顕著になる場合のある近位端部のところの違いが閉塞子と器械用シールとの間の封止状態に影響を及ぼさないようにする。
閉塞子は、調節可能、圧縮性(圧縮可能)且つ/或いは拡張可能な部分を更に有し、種々の実施形態では、リブ16の形態を取っている。リブ16は、閉塞子の中央シャフト周りに円周方向に間隔を置いて設けられると共に隙間15だけ中央シャフトから隔てられている。図示のように、リブ16は、コアシール14から先端部18まで延びている。閉塞子の中央シャフト又は長手方向軸線回りに4つの等間隔を置いて配置されたリブが閉塞子2に設けられている。これよりも少ない数又はこれよりも多い数のリブが設けられても良いが、1つ又は2つ以上のリブによって定められる直径が単一の閉塞子に使用されるべき種々のトロカールの内径と合致するよう配置される。リブ16と種々のサイズのトロカールの合致又は適合により、閉塞子が互いに異なるサイズのトロカール内にぴったりと又は密に嵌まり込んだままであるようになり、それにより、閉塞子及びトロカールが手術部位中に挿入されているとき又は別のアクセス器具を通って挿入されているときのトロカール内での閉塞子の潜在的なぶれ又は動きが除かれる。
一実施形態では、リブ16は、初期又は弛緩状態では完全に拡張され、かくして、特定の直径を定め又は限定する。特定の直径は、一実施形態では、閉塞子に用いられるべき最も大きなサイズのトロカールの内径に等しく又はこれよりも大きい。リブ16は、圧縮性であり又は平べったくなった又は非拡張形態又は状態を取ることができ、かくして、別の小さな直径を定め又は限定する。この小さな直径は、閉塞子に用いられるべき最も小さなサイズのトロカールの内径に等しく又はこれよりも大きい。リブ16は、一実施形態では、最も小さなサイズと最も大きなサイズとの間の直径を定めるよう非拡張形態と拡張形態との間の状態又は形態を取ることができ、かくして最も小さなサイズのトロカールと最も大きなサイズのトロカールとの間の種々の互いに異なるサイズのトロカールの種々の内径サイズに適合することができる。また、リブ16が調節可能なので、トロカール内で変化する場合のあるトロカールの内径内での変化が可能である。例えば、内径は、遠位端部の近くの直径に対して近位端部のところの方が大きく又はトロカールの長さ全体にわたって変化している。それにより、リブが調節可能なので、閉塞子は、トロカール全体を通じて内径のばらつきに起因して引っかかり又は違った仕方でつかえるのが阻止される。
一実施形態では、閉塞子のリブと中央シャフトとの間の隙間又は空間15は、閉塞子の圧縮性又は拡張性を定め、それにより定められた直径及び/又は周長を限定する。また、リブがコアシールと一緒にトロカールの内径に適合することにより、互いに異なるサイズのトロカール内に挿入されたときのトロカールの近位端部の差に起因した潜在的な動き又はぶれが制限される。
図2には、2つの例示のトロカールが示されている。理解されるべきこととして、多数の他のトロカールをサイズ及び形状の種々の他の差を持った状態で説明することができ、これらよりも多い又は少ないコンポーネントが図2に提供されている。かくして、提供されているトロカールは、本明細書において説明する閉塞子の種々の実施形態によって許容可能なトロカールの非限定的な例として解されるべきである。図示のように、トロカール4は、トロカール6よりも小さく又は小径であり、かくして、長さが短く、大きなトロカール6に対して小さな直径又は或る範囲の小さな器械直径に対応している。各トロカールは、キャップ21,22、シールプロテクタ23,24、器械又は隔壁用シール25,26及びゼロシール27,28を有している。プロテクタ及びシールは、キャップ21,22とトロカールハウジング29,30との間に設けられている。器械又は隔壁用シールは、器械が定位置にあるときにトロカールのワーキングチャネルを封止し、ゼロ閉鎖弁又はゼロシールは、器械が抜去されているとき又は器械が存在しない場合にワーキングチャネルを封止する。
理解されるべきこととして、明細書全体を通じて説明するトロカールは、カニューレに結合され又はこれに取り付けられたシール又は弁を有するのが良く、弁ハウジングが器械用シール及び/又はゼロシールを保持する。カニューレは、弁ハウジングに取り付けられ又は取り外し可能に連結される。カニューレは、一実施形態では、ゼロシールを保持するのが良く、或いは器械用シール及び/又はゼロシールが部分的に、カニューレの一部分内に延びるのが良い。また、ハウジングとカニューレは、組み合わされても良く又は単一の組み込み式又は一体形構造体に形成されても良く、それによりハウジングが終端する場所及びカニューレが始まる場所が識別できないようになる。また、器械用シール及びゼロシールは、種々の実施形態では、組み合わされても良く又は単一のシールとして形成されても良い。カニューレは、カニューレを手術部位内及び/又はアクセス器具内に収容し又は保持するためにカニューレの遠位端部に沿って又はこの遠位端部のところにリブ、ねじ山、突出部又はリテーナを有するのが良い。種々の実施形態では、トロカールは、一体形構造体であり、シールがトロカールの近位部分内に提供されている。また、種々の実施形態では、トロカールは、剛性であり、これを曲げることができない。
図示のように、第1のトロカールのトロカール全長は、第2のトロカールのトロカール全長よりも短く、例示の目的上、説明の部分部分に関し、第1のトロカールは、閉塞子と併用されるべき最も小径又は小型のトロカールを表し、第2のトロカールは、閉塞子と併用されるべき最も大径又は大型のトロカールを表している。また、第1のトロカールの内径は、第2のトロカールの内径よりも小さい。種々の実施形態において提供されている閉塞子の全長は、第1及び第2のトロカールよりも長く、閉塞子の近位部分及び遠位部分は、トロカールのそれぞれの近位端部及び遠位端部を越えて延びており、閉塞子は、トロカールを貫通して挿入されている。
次に図3〜図5も又参照すると、一実施形態では、閉塞子は、初期又は拡張(部分又は完全拡張)状態では、閉塞子と併用されるべき最も大径のカニューレの内径に等しく又はこれよりも大きい直径及び/又は幅D1を定める。したがって、一状態又は一条件では、閉塞子は、閉塞子と併用されるべき最も大径のカニューレの内径に等しく又はこれよりも大きい直径及び/又は幅D1を定め又は限定する。加うるに、別の状態又は別の条件では、閉塞子は、閉塞子と併用されるべき最も小径のカニューレの内径に等しく又はこれよりも大きい直径及び/又は幅を定め又は限定する。この第2の定められた直径は、直径D1よりも小さい。閉塞子は、種々の実施形態では、閉塞子が閉塞子と併用されるべき最も大径のカニューレの内径(又は直径D1)よりも小さい直径及び/又は幅を定め又は限定し、そして、閉塞子が閉塞子と併用されるべき最も小径のカニューレの内径よりも大きな直径及び/又は幅を定め又は限定するこれら2つの状態又は条件相互間の種々の他の状態又は条件を取ることができる。
閉塞子の全長OLは、一定のままである。段付き部分又は深さリミッタ12は、一実施形態では、1つ又は2つ以上の拡径部分を定め又は有する。例えば、第1の拡径部分は、閉塞子の先端部又は最も遠位側の部分から始まってコアシール14を通り過ぎたアクチュエータ上の位置まで測定して第1の長さL3のところに配置されている。第1の長さL3は、全長OLよりも短い。第2の拡径部分は、閉塞子の先端部又は最も遠位側の部分からコアシール14を通り過ぎたアクチュエータ上の位置まで測定して第2の長さL4のところに配置されている。
種々の実施形態では、第1及び/又は第2の拡径部分は、閉塞子2の取っ手部分10の前に又はこれに隣接して配置されている。一実施形態では、第1及び/又は第2の拡径部分は、互いに合体されて閉塞子2の取っ手部分10の一部となり又は閉塞子2の取っ手部分10の一部として形成されている。したがって、取っ手部分10は、第1及び/又は第2の拡径部分を備えている。一実施形態では、深さリミッタは、テーパ又は勾配が付けられて第1の遠位側の直径を有し又は定め、そして1つ又は2つ以上の大きな近位側の直径を有し又は定める1つ又は2つ以上の大径の区分、部分、フランジ又は当接部まで漸変し、テーパし又は段部を備えている。
第1の拡径部分は、閉塞子をトロカール中に挿入すると、閉塞子と併用されるべき最も小径のカニューレの弁ハウジング又はトロカールのキャップ又は近位部分に当接する。しかしながら、第1の拡径部分は、閉塞子をこのトロカール中に挿入すると、最も大径のトロカール又は最も小径のトロカールよりも大きなトロカールの弁ハウジング又はトロカールのキャップ又は近位部分に当接することはない。一実施形態では、第1の拡径部分は、最も大径のトロカールのキャップ又は近位部分を越えて動き、第2の拡径部分は、最も大径のトロカールのキャップ又は近位部分に当接する。
図示のような閉塞子2の第1の拡径部分は、第2の拡径部分によって定められた直径D4よりも小さな第1の直径D3を定める。第1の直径D3は、トロカール4の近位部分又はキャップの直径D11に等しく又はこれよりも大きく、トロカール4は、例示目的で言えば、閉塞子と併用されるべき最も小径のトロカールを表している。したがって、閉塞子をトロカール中に挿入すると、第1の拡径部分は、トロカール中への閉塞子のそれ以上の遠位側への運動又は挿入を阻止するようトロカールのキャップ又はキャップの外面に接触する。しかしながら、第1の直径D3は、トロカール6の近位部分又はキャップの直径D12よりも小さく、トロカール6は、例示目的で言えば、閉塞子と併用されるべき最も大径のトロカールを表し又は少なくとも、第1のトロカールよりも大きい。閉塞子をトロカール6中に挿入しても、第1の拡径部分は、トロカールのキャップ又は外面に接触することはなく、かくしてトロカール6中に更に進む。図示のような閉塞子の第2の拡径部分は、第2の直径D4を定めている。第2の直径D4は、トロカール4の第1の直径D3及び直径D11よりも大きい。第2の直径D4は、トロカール6の近位部分又はキャップの直径D12に等しく又はこれよりも大きい。かくして、閉塞子を引き続きトロカール6中に挿入すると、第2の拡径部分は、キャップ又はキャップの外面に接触し、それによりトロカール6中への閉塞子のそれ以上の遠位側への運動又は挿入を阻止する。したがって、閉塞子は、小さな内径を備えたトロカールよりも大きな内径を備えたトロカール中に更に前進するようになり又はかかる前進が阻止されることはない。
一実施形態では、閉塞子を完全に挿通させた最も小径のカニューレの遠位端部から延び出た閉塞子の部分と閉塞子を完全に挿通させた最も大径のカニューレの遠位端部から延び出た閉塞子の部分は、同一である。したがって、互いに異なる長さのトロカール又はカニューレが用いられた場合であっても同一の先端部幾何学的形状(例えば、形状、寸法、長さ、幅及び/又は直径)が閉塞子によって提供される。例えば、図示の実施形態では、例えばトロカール4,6の遠位端部から延び出ている閉塞子2の遠位側長さL1は、トロカールの全長が互いに異なる場合であっても同一のままである。閉塞子を種々のサイズのトロカール内に完全に挿入させた状態の一実施形態における閉塞子の先端部は、トロカールの遠位端部と面一をなす外面又は周囲を有し又は定める。図示の実施形態において提供されるように、トロカール4の長さは、トロカール6の長さよりも短く、両方のトロカール長さは、閉塞子2の全長よりも短い。
コアシール14の長さL2は、一実施形態では、閉塞子の第1及び第2の拡径部分によりそれぞれ定められた長さL3,L4の差に等しく又はこれよりも大きい。したがって、コアシールのかかる長さにより、閉塞子の外面が種々のサイズのトロカールの器械用シールの孔に当接してシールが閉塞子と器械用シールとの間に維持されるようになる。閉塞子に沿うコアシールの位置は、様々な場合があり、かかる位置は、器械用シールのサイズ、配置状態及び/又は寸法及び/又は種々のトロカールの器械用シールの孔又は開口部で決まる。また、種々の実施形態では、種々のトロカールの器械用シールのかかるばらつきを考慮に入れるためにコアシールの長さを増大させるのが良い。コアシールのサイズ又は寸法は、コアシールを形成するために用いられる材料の量を減少させると共に深さリミッタ及び/又は圧縮性部分のサイズ又は寸法を増減させて圧縮性を増減させると共に/或いは種々のトロカール長さ、ハウジングサイズ又は形状に対応すると共に/或いは深さリミッタ及び/又は圧縮性部分の動作の制限又は妨害を回避するよう様々であって良い。
コアシール14の直径D2は、器械用シール25,26の孔の直径D21,D22に等しく又はこれよりも大きい。したがって、閉塞子がトロカール内に挿入された状態のコアシールは、閉塞子と併用されるべき種々のサイズのトロカールの種々のサイズの器械用シールの孔への密着状態を維持する。
図6では、深さリミッタ又は段付き部分121は、その形態が明白であると言え又はリブ16とほぼ同じ幾何学的形状を有するのが良い。一実施形態では、深さリミッタは、リブを有するのが良い。したがって、深さリミッタのリブは、圧縮性部分と同様に容易に製造される。深さリミッタのリブは、一実施形態では、小さなサイズのトロカール中への閉塞子の挿入を制限する一方で、更に大きなサイズのトロカール中への閉塞子のそれ以上の又は多大な前進を可能にし又は制限しないよう1つ又は2つ以上の拡径部分を提供する。加うるに、一実施形態では、閉塞子は、トロカールのサイズが互いに異なっている場合であってもトロカールから延び出た遠位部分が不変のままであるようにする。深さリミッタは、一実施形態では、例えば図7に示されているように取っ手10内へ延び又はこの中に組み込まれるのが良い。取っ手10のかかる延長部123は、深さリミッタ又は段付き部分の製造を容易にすることができる。図8では、段付き又は拡径部分は、第1の拡径部分122と第2の拡径部分126との間に位置し又は拡径部分のうちの一方に取って代わる円板124又はこれに類似した中間部分を有する。円板124は、特定サイズのトロカールに対する閉塞子の停止挿入箇所を明確に定め又は指示すると共に/或いは材料費を軽減するために使用されるのが良い。特定サイズのトロカールの第1の範囲は、第1の拡径部分のところに閉塞子停止部を有し、第2の範囲は、円板124のところに閉塞子停止部を有し、第3の範囲は、第2の拡径部分のところに閉塞子停止部を有する。したがって、トロカールとほぼ同じルックアンドフィール(見た目と手触り)の閉塞子がトロカールのサイズ又は同一の閉塞子に対するトロカールの種々のサイズとは無関係に外科医に提供されることになる。
図9A及び図9Bに示されているような一実施形態では、リブ16は、閉塞子の対称性をなして互いに反対側の側部に設けられ又は1つだけのリブ、即ち、リブ16が製造を容易にするために一方の側にのみ設けられている。単一のリブは、一実施形態では、大きく、或いは、複数個のリブに対するトロカールの内周部の大部分を占めるよう寸法決めされている。と言うのは、閉塞子のシャフトの反対側の部分が一定であり又は幅を調節することができず又は半径方向に調節することができないからである。複数個の幅がほぼ同じで且つ反対側に位置したリブは、一実施形態では、トロカールの遠位端部に対する先端部の特定の中心又は位置を維持する。1つ又は複数個のリブは、サイズの小さなトロカールに適合し又はこれと合致するよう閉塞子の中央シャフトに当たって圧縮状態のままであり、しかも大きなサイズのトロカールに適合し又はこれと合致するよう更に拡張可能なままであり、それにより先端部のぶれが減少し又はなくなる。図10では、リブ16相互間の隙間は、隙間151を形成するよう短くされている。図示の実施形態では、シャフト16の圧縮又は拡張は、短くなった隙間151によって制限されるのが良いが、閉塞子の先端部又は遠位部分を強化することができる。図11は、閉塞子のシャフト部分163から分離可能であり、かくして閉塞子のコンポーネントの製造を容易にするよう後で組み立てられるリブ又はリブの部分161の実施形態を示している。加うるに、互いに異なるリブパターン又はサイズ、例えばリブがどれほど多く拡張し又は縮むことができるか、しかもリブをどれほど多く交換し又は入れ替えることができるかは、多種多様なサイズのトロカールのために単一の閉塞子を提供するオプションの範囲を広げるよう利用できる。例えば、特定の範囲の所与のサイズのトロカールについて第1のリブ組を用いることができ、これとは異なる特定の範囲の所要のサイズのトロカールのために第2の別のリブ組を使用することができる。
図12A〜図12Cでは、種々のサイズのトロカールに適合するよう閉塞子のリブに代えて又はこれらリブの働きを一段と高めるよう閉塞子シャフトに設けられたフラップ又は葉状片の実施形態が示されている。フラップ又は葉状片は、一実施形態では圧縮性であり、かくして、閉塞子を小さなサイズのトロカール中に挿入すると、折り畳まれ又は螺旋状になって閉塞子の中央シャフトに当たる。フラップは、大きなサイズのトロカールの内径に適合するよう閉塞子のシャフトから外方に広がる。図12Aでは、フラップ164は、リブ16の代わりに用いられ、これらフラップは、中央シャフトから延び、図12Bでは、フラップ164は、閉塞子の中央シャフトに沿う隆起部分から延びている。図12Cでは、フラップ166は、隆起部分相互間に設けられ、これらフラップは、一実施形態では、閉塞子のリブから延び又はこれらリブ相互間に設けられている。
一実施形態では、別個のスリーブ又はインサートが調節を行い、それにより互いに異なるサイズのトロカールに適合するよう閉塞子の外面に嵌められる。したがって、図13では、リブ171は、閉塞子の先端部に取り付け可能な又は閉塞子の先端部の近くに取り付け可能な円形リテーナ172から延びている。リブ171は、拡張又は初期状態では、大きなサイズのトロカールに適合し、圧縮状態では、小径の又はより小さなサイズのトロカールの直径に適合し又はこれを定める。図14では、リブスリーブ173がリブ174を有し、このリブスリーブは、閉塞子のシャフトに取り付け可能である。リブスリーブのリブは、圧縮性であり、種々のサイズのトロカールの直径に適合するよう拡張される。
一実施形態では、リブの有無にかかわらずリブスリーブ173とほぼ同じ弾性テーパが閉塞子の内側シャフトの遠位端部に結合された状態で内側シャフト周りに延び、そして内側シャフトの遠位端部の近くに自由端部を有している。内側シャフトは、閉塞子の先端部と外側シャフトを互いに連結している。一実施形態では、内側シャフトと外側シャフトとの直径の差は、内側シャフトにわたって圧縮されると、テーパを受け入れる。弾性半円錐又はテーパは、トロカール内周部と接触状態にあるテーパが閉塞子の中央シャフトに向かって動くよう半径方向に圧縮可能であり、中央シャフトは、内側シャフト及び外側シャフトを含む。テーパは、拡張又は初期状態では、大きなサイズのトロカールに適合し、圧縮状態では、小径の又はより小さなサイズのトロカールの直径に適合し又はこれを定める。
一実施形態では、テーパ又はスリーブは、空気、流体又は他の何らかの流動可能な物質で満たされた弾性メンブレン又はカプセルであり、このテーパ又はスリーブは、充填又は初期状態では、大きなサイズのトロカールに適合し、圧縮状態では、小径の又はより小さなサイズのトロカールの直径に適合し又はこれを定める。トロカールの先端部は、組織を切断しないでこれを横切るようずらされ、ねじられ又は設計されている。先端部は、一実施形態では、組織を切断することなく互いにオーバーラップすると共に互いに垂直な組織平面に沿って動くよう配置されている。先端部に結合されたテーパ又はスリーブは、トロカールが大きなサイズのトロカールであるにせよ小径の又は小さなサイズのトロカールであるにせよいずれにせよ、トロカールの遠位端部に適合し、それにより組織の孔あけを阻止すると共に特定の先端部の利益を保つ。例えば、先端部をトロカールの遠位端部から特定の距離を置いて維持することにより、視認性が保証されると共に先端部切断(ブレード間隙)が保証され且つ/或いはガス経路の間隙が保証される。一実施形態では、弾性テーパは、リブと共に設けられている。かかる実施形態では、弾性テーパは、リブを覆い又はリブが部分的に、弾性テーパに対する機械的補強手段として働く。種々の実施形態によれば、閉塞子の調節可能な部分の圧縮性及び/又は拡張性を高め又は調節するよう支承構造体、格子、圧縮性材料等により追加の機械的補強手段が設けられるのが良い。
次に図15‐1〜図15‐15を参照すると、これらの図には、圧縮性スリーブを備えた調節可能な閉塞子が種々のサイズのトロカールとの関連で詳細に記載されている。理解されるべきこととして、記載した細部は、例示であり、明示的に図示されておらず又は記載されていない他の種々のサイズのトロカールに利用でき、同様に、他の閉塞子又は実施形態及び特徴の組み合わせ又は種々の実施形態の観点又は説明する実施形態の組み合わせも又、本明細書において説明する種々のサイズのトロカール及び明示的に図示されておらず又は記載されていない他の類似のトロカールにも利用できる。圧縮性スリーブ235が一実施形態では、球状であり、シャフト232に一体化され又はこれに結合可能な圧縮性材料で作られている。圧縮性スリーブ235は、トロカール内周部と接触状態にあるスリーブ235が閉塞子のシャフト又は中心軸線に向かって動くよう半径方向に圧縮可能である。スリーブ235は、拡張又は初期状態では、大きなサイズのトロカールに適合し、圧縮状態では、小径の又はより小さなサイズのトロカールの直径に適合し又はこれを定める。先端部238は、組織を切断しないでこれを横切るようずらされ、ねじられ又は設計されている。先端部は、一実施形態では、組織を切断することなく互いにオーバーラップすると共に互いに垂直な組織平面に沿って動くよう配置されている。先端部のところに設けられたスリーブ235は、トロカールが大きなサイズのトロカールであるにせよ小径の又は小さなサイズのトロカールであるにせよいずれにせよ、トロカールの遠位端部に適合してトロカールの遠位開口端部と閉塞子の先端部との間のアンダーカット又は間隔を埋め又は回避し、それにより組織の孔あけを阻止すると共に特定の先端部の利益を保つ。例えば、先端部をトロカールの遠位端部から特定の距離を置いて維持することにより、視認性が保証されると共に先端部切断(ブレード間隙)が保証され且つ/或いはガス経路の間隙が保証される。一実施形態では、圧縮性スリーブは、連続気泡フォーム、メモリフォーム(memory foam)等で作られている。種々の実施形態では、圧縮性スリーブは、圧縮性スリーブを作動的に膨らませ、充填し又は外部から調節するよう予備成形されると共に/或いは圧縮性スリーブを作動的に膨らませ、充填し又は外部から調節するようには構成されておらず、それにより、潜在的な作動上及び製造上の複雑さ及び困難さが回避される。
一実施形態では、閉塞子2′は、初期拡張又は非圧縮状態では、閉塞子と併用されるべき最も大径のカニューレ、例えばカニューレ244の内径に等しく又はこれよりも大きい直径及び/又は幅D1′を定める。別の状態又は別の条件では、閉塞子は、閉塞子と併用されるべき最も小径のカニューレ、例えばカニューレ245の内径に等しく又はこれよりも大きい直径及び/又は幅D10′を定め又は限定する。この第2の定められた直径D10′は、直径D1′よりも小さい。閉塞子は、種々の実施形態では、閉塞子が閉塞子と併用されるべき最も大径のカニューレ、例えばカニューレ244の内径(又は直径D1′)よりも小さい直径及び/又は幅を定め又は限定し、そして、閉塞子が閉塞子と併用されるべき最も小径のカニューレ、例えばカニューレ245の内径よりも大きな直径及び/又は幅を定め又は限定するこれら2つの状態又は条件相互間の種々の他の状態又は条件を取ることができる。
閉塞子の全長OL′は、一定のままである。段付き部分又は深さリミッタ12′は、一実施形態では、1つ又は2つ以上の拡径部分を定め又は有する。例えば、第1の拡径部分は、第1の長さL3′のところに配置され、第2の拡径部分が第2の長さL4′のところに配置され、両方は、閉塞子の先端部又は最も遠位側の部分からそれぞれの拡径部分まで測定されている。一実施形態では、これらの長さは、閉塞子が1つ又は複数個のトロカール中に完全に挿入されたときに閉塞子を挿通させる種々のサイズのトロカールのうちの1つ又は2つ以上の遠位端部に実質的に等しく又はこれに対応した閉塞子の遠位部分に対して測定される。第1及び第2の長さは、閉塞子の全長よりも短い。
種々の実施形態では、第1及び/又は第2の拡径部分125,127は、閉塞子2′の取っ手部分10′の前に又はこれに隣接して配置され、種々の実施形態では、第1及び/又は第2の拡径部分は、互いに合体されて閉塞子2′の取っ手部分10′の一部となり又は閉塞子2′の取っ手部分10′の一部として形成されている。したがって、取っ手部分10′は、第1及び/又は第2の拡径部分を備えている。一実施形態では、深さリミッタは、テーパ又は勾配が付けられて第1の遠位側の直径、例えば直径D3′を有し又は定め、そして1つ又は2つ以上の大きな近位側の直径、例えば直径D4′を有し又は定める1つ又は2つ以上の大径の区分、部分、フランジ又は当接部まで漸変し、テーパし又は段部を備えている。
第1の拡径部分125は、弁ハウジング243のキャップ又は近位部分に当接するが、第1の拡径部分は、弁ハウジング243を備えたトロカールよりも大径のトロカールのキャップ又は近位部分に当接することはない。したがって、第1の拡径部分125は、大径の又は最も大径のトロカールのキャップ又は近位部分を通過し、他方、第2の拡径部分127は、閉塞子をトロカール中に挿入すると大径の又は最も大径のトロカールのキャップ又は近位部分に当接する。
図示のような閉塞子2′の第1の拡径部分は、第2の拡径部分によって定められた直径D4′よりも小さな第1の直径D3′を定める。第1の直径D3′は、トロカール4′の近位部分又はキャップの直径D11′に等しく又はこれよりも大きく、トロカール4′は、例示目的で言えば、閉塞子と併用されるべき最も小径のトロカールを表している。したがって、閉塞子をトロカール中に挿入すると、第1の拡径部分は、トロカール中への閉塞子のそれ以上の遠位側への運動又は挿入を阻止するようトロカールのキャップ又はキャップの外面に接触する。しかしながら、第1の直径D3′は、トロカール6′の近位部分又はキャップの直径D12′よりも小さく、トロカール6′は、例示目的で言えば、閉塞子と併用されるべき最も大径のトロカールを表し又は少なくとも、第1のトロカールよりも大きい。閉塞子をトロカール6′中に挿入しても、第1の拡径部分は、トロカールのキャップ又は外面に接触することはなく、かくしてトロカール6′中に更に進む。図示のような閉塞子の第2の拡径部分は、第2の直径D4′を定める。第2の直径D4′は、トロカール4′の第1の直径D3′及び直径D11′よりも大きい。第2の直径D4′は、トロカール6′の近位部分又はキャップの直径D12′に等しく又はこれよりも大きい。かくして、閉塞子を引き続きトロカール6′中に挿入すると、第2の拡径部分は、キャップ又はキャップの外面に接触し、それによりトロカール6′中への閉塞子のそれ以上の遠位側への運動又は挿入を阻止する。したがって、閉塞子は、小さな内径を備えたトロカールよりも大きな内径を備えたトロカール中に更に前進するようになり又はかかる前進が阻止されることはない。
一実施形態では、閉塞子を完全に挿通させた最も小径のカニューレの遠位端部から延び出た閉塞子の部分と閉塞子を完全に挿通させた最も大径のカニューレの遠位端部から延び出た閉塞子の部分は、同一である。したがって、互いに異なる長さのトロカール又はカニューレが用いられた場合であっても同一の先端部幾何学的形状(例えば、形状、寸法、長さ、幅及び/又は直径)が閉塞子によって提供される。例えば、図示の実施形態では、例えばトロカール4′,6′の遠位端部から延び出ている閉塞子2′の遠位側長さL1′は、トロカールの全長が互いに異なる場合であっても同一のままである。閉塞子を種々のサイズのトロカール内に完全に挿入させた状態の一実施形態における閉塞子の先端部は、トロカールの遠位端部と面一をなす外面又は周囲を有し又は定める。図示の実施形態において提供されるように、トロカール4′の長さは、トロカール6′の長さよりも短く、両方のトロカール長さは、閉塞子2′の全長よりも短い。
一実施形態では、リブ16は、圧縮性スリーブと共に設けられ、このスリーブは、リブ16を覆っている。他の実施形態では、圧縮性スリーブは、スロット又は開口部を有し、リブ16は、かかるスロット又は開口部を通って露出され又はスリーブから突き出ている。他の種々の実施形態では、圧縮性スリーブは、リブ相互間の部分を埋める複数個の個々の断面材又はウェッジである。一実施形態では、圧縮性スリーブは、多孔質であり、圧縮性スリーブを通ってトロカールの遠位端部から出るガスの経路となる。一実施形態では、多孔質圧縮性スリーブが初期ガス注入のために用いられ、ガスの経路が望ましくない場合、かかる多孔質圧縮性スリーブに代えて非多孔質圧縮性スリーブが用いられる。種々の実施形態によれば、圧縮性スリーブ又はその幾つかの部分は、閉塞子先端部及び種々のサイズのトロカールの遠位端部の種々の直径サイズに適合するよう特定の形状及び/又は寸法にあらかじめ形成されている。
図示の実施形態では、圧縮性スリーブの遠位部分は、テーパし又は弾性であるのが良く、例えば、スリーブの他の部分よりも高い弾性又は圧縮性の材料で作られ、その目的は、摩擦を減少させ又は違ったやり方で例えば、種々のシール、弁、ハウジング及びカニューレを含むトロカールの内周部又は部分との圧縮性スリーブの遠位部分の接触を最小限に抑えることによって種々のサイズのトロカール中への閉塞子の挿入を容易にすることにあり、このことは、種々の他の実施形態に利用可能である。同様に、図示の実施形態では、圧縮性スリーブの近位部分は、種々のサイズのトロカールに対する閉塞子の出し入れを容易にするためにテーパし又は弾性であるのが良く、例えば、スリーブの他の部分よりも高い弾性又は圧縮性の材料で作られ、このことは、種々の他の実施形態に利用可能である。
次に図16〜図19を参照すると、掴みリブ又は開きリブが閉塞子に沿って図示されている。図16では、リブ181は、曲線状であり、リブ181の近位端部を閉塞子の区分化又は枝部分183から隔てる隙間部分まで延びている。掴みリブは、リブの圧縮性又は拡張性を高めることができ、しかも閉塞子の全体的直径サイズを減少させることができる。図17A、図17B及び図18に示されているように枝部分186,188をそれぞれ備えた掴みリブ185,187が目立っており、尖っていると共に/或いは湾曲しており、かかる掴みリブは、リブの圧縮性又は拡張性を一段と高めることができる。枝部分は、端部が外側に開くのを阻止し、かくしてトロカールの内面又は内側部分に引っかかるのを阻止するよう掴みリブの近位端部を捕捉する。図19は、上述したリブ16とほぼ同じ枝部190付きのリブ189を示しており、リブ189は、リブ16とほぼ同じ形状及びサイズを有し、枝部190を形成するためにリブに沿って隙間が形成され又は切り取られている。
種々の実施形態では、閉塞子は、閉塞子の遠位端部のところ且つ先端部の近くでシャフトに結合された先端部スカートを有している。先端部スカートは、閉塞子の先端部とトロカールの遠位開放端部との間の間隔を埋めている。したがって、先端部スカートは、閉塞子先端部からトロカールの遠位開放端部の周囲までなめらかで一様な且つ/或いは一貫した移行部となっている。したがって、トロカールが閉塞子に対してどれほど長くても或いはトロカールの遠位開放端部の直径が閉塞子に対してどれほど幅が広く又は大きくても、これらとは無関係に、閉塞子先端部からトロカールの遠位開放端部の周囲までのなめらかで一様な且つ/或いは一貫した移行部が維持される。種々の実施形態によれば、先端部スカートは、先端部スカートが種々のサイズのトロカールの種々の内径に特に適合するわけではなく、トロカールの遠位開放端部の幾何学的形状、例えば、種々のサイズのトロカールの遠位開放端部の種々の形状及び直径に適合するという点で圧縮性部分、例えば弾性テーパとは異なっている。
種々の実施形態によれば、先端部は、リブ16を圧縮すると、引っ込み可能であり又は近位側に動くことができる。一実施形態では、先端部は、リブ16が圧縮されず又は圧縮度がほとんどない状態では伸長可能であり又は遠位側に動くことができる。一実施形態では、先端部スカートは、リブが圧縮されず又は圧縮度がほとんどない状態では且つ/或いは先端部が伸長された場合、解除され又は拡張されると共に/或いは一実施形態では、先端部スカートは、リブを圧縮すると共に/或いは先端部が引っ込められると、捕捉され、制止され又は圧縮される。
種々の実施形態によれば、閉塞子は、閉塞子のシャフトに連結され又はこの中を通って挿入される内視鏡等を介する患者の組織を通って患者の体内への閉塞子の横断前、横断中及び/又は横断後の視覚化を提供する可視経路を有する。先端部又はその幾つかの部分は、透明であるのが良く且つ/或いは視覚化を高め又は最適化するために鏡、窓又はレンズを有するのが良い。種々の実施形態によれば、閉塞子は、例えばガス注入及び/又は視覚化をもたらすようガス又は流体の経路しか備えなくても良く又はこれらを更に備えても良い。例えば、先端部は、ガスが患者の体外に位置すると共にガス源に連結された閉塞子の近位端部から閉塞子シャフトを通って閉塞子の先端部に設けられた開口部を出ることができるようにする1つ又は2つ以上のベント又は開口部を有するのが良い。
種々の実施形態によれば、トロカールの遠位開放端部に対するリブと先端部との間の間隔は、ガスが閉塞子の近位端部から閉塞子の外面に沿うと共に/或いは閉塞子のシャフトを通ってトロカールのリブ、先端部及び遠位開放端部相互間の空間から出ることができるようにする1つ又は2つ以上の経路又はチャネルを提供する。
一実施形態では、この空間は、ガスの流れを可能にするのに十分であるが、組織の孔あけ又は外傷を引き起こす場合のあるアンダーカット又は空間を提供するほど広くはない。種々の実施形態によれば、閉塞子の先端部は、切れ刃又はブレードを有すると共に/或いは使用されていないときには切れ刃又はブレードを覆うための1つ又は2つ以上の遮蔽体を有する。一実施形態では、圧縮性部分、例えばリブは、遮蔽体と一体にされても良く又は遮蔽体に隣接して配置されても良い。種々のサイズのトロカールのそれぞれの種々のサイズの内周部に係合する圧縮性部分は、トロカールのサイズとは無関係に安定した(ぶれのない)閉塞子の実現を保証し、それにより安定した切断、分離、ガス注入及び/視覚化を可能にする。種々の実施形態によれば、圧縮性部分は又、トロカールの遠位端部に対する特定の先端部により所望される先端部又は先端部の中心部分の静的又は一定の心出し又は位置決めを可能にし、潜在的な組織の孔あけ又は外傷を阻止する。
種々の実施形態によれば、閉塞子は、一体形構造体であり、一実施形態では、閉塞子は、ポリカーボネート又はポリエステルで作られる。閉塞子は、これがトロカールの内壁又はトロカールのカニューレ部分を引っ掻くことがないよう構成されている。種々の実施形態としての閉塞子の圧縮性部分は、種々のサイズのトロカールの種々のサイズの内周部に接触すると共にこれと面一をなすよう十分強固であるが、種々のサイズのトロカールの内周部に引っ掻き作用、歪又は追加の摩擦力を導入することがないほど弱く、それにより損傷を阻止し又は挿入力及び/又は抜去力を増大させる過度の力又は相互作用を阻止し、例えばトロカール中への閉塞子の挿入又はトロカールからの閉塞子の抜去を阻止する。種々の実施形態としての閉塞子の圧縮性部分も又、多数回の使用が可能であるよう種々のサイズのトロカールに合わせるよう十分圧縮可能であり、その結果、圧縮性部分は、連続使用後であっても、スナップ嵌合することがなく、破損することがなく又は破断することがない。種々の実施形態における圧縮性部分は、ねじり可能ではなく、曲げ可能ではなく、又はトロカールの曲率に沿って変化することもない。圧縮性部分は、一実施形態では、軸方向に剛性であり、閉塞子の中央シャフトに向かう半径方向にのみ圧縮可能である。種々の実施形態では、圧縮性部分は、閉塞子の中央シャフトを包囲し、中央シャフトは、全体として剛性であり、ねじり可能ではなく且つ/或いは曲げ可能ではない。
種々の実施形態によれば、圧縮性部分、シャフト及び先端部は、一緒になって、一体形構造体を形成する。コアシール及び/又は深さリミッタは、ポリカーボネート又はポリエステルで作られると共に/或いは細長いシャフトと同種の材料で作られるのが良い。種々の実施形態では、コアシール、深さリミッタ、シャフト及び先端部は、個々に、全てまとめて又はこれらの種々の組み合わせにおいて、非エラストマー材料で作られると共に/或いは調節可能でなくても良く、適合可能でなくても良く又は圧縮可能でなくても良い。種々の実施形態によれば、閉塞子は、血管又は尿路中に挿入可能ではなく、閉塞子は、曲げ可能ではなく、可撓性ではなく或いは血管又は尿路を横切るほど硬質すぎるものではない。
種々の実施形態によれば、閉塞子の圧縮性部分は、膨らまし可能ではない。一実施形態では、圧縮性部分は、完全に伸長されて第1の直径を定める初期状態を呈する少なくとも1つのリブを更に有し、少なくとも1つのリブは、第1の直径のサイズの約1/2から約1/14の直径を定める圧縮状態を呈する。一実施形態では、先端部は、外科用アクセス器具に侵入する硬度を有し、一実施形態では、先端部は、体壁を穿通する硬度を有する。種々の実施形態によれば、シャフトは、剛性であり、曲げることができず、しかも或いは中実であって中空ではない。一実施形態では、圧縮性部分は、中実であって中空ではないのが良く且つ/或いは取っ手は、中実であって中空ではないのが良く、キャビティ又は孔が設けられない。
また、理解されるべきこととして、閉塞子は、圧縮性部分、例えばリブが設けられていない状態で深さリミッタ又は段付き若しくは拡径近位部分を備えるのが良く、或いはこの逆の関係であっても良い。また、理解されるべきこととして、コアシールを圧縮性部分、深さリミッタ又はこれら両方に組み込んでも良く又は伸長させても良い。また、理解されるべきこととして、コアシールは、テーパし、円錐形であり又は円筒形ではない仕方で形作られ又は寸法決めされても良いが、最も大径のトロカール若しくはカニューレと最も小径のトロカール若しくはカニューレの両方並びに最も大径のトロカールと最も小径のトロカールとの間の種々のサイズに使用される器械用シールの孔に密着することができるのが良い。また、理解されるべきこととして、閉塞子は、コアシールが設けられない状態で深さリミッタ及び/又は圧縮性部分を備えても良い。
種々の実施形態によれば、外科用アクセス器具は、身体に接触し、トロカールがこのアクセス器具を通って挿入される。閉塞子は、トロカールのカニューレのワーキングチャネル中に挿入され、これらが一緒になって、結果的にアクセス器具を通る侵入が得られるほど十分な大きさの穿通力又は挿入力によりアクセス器具中に押し込まれる。アクセス器具は、一実施形態では、患者の体の切開創又は入口部位を内張りすると共に或いはこれを保護するために用いられる。
これらアクセス器具のうちの幾つかは、圧力下にある流体又はガスを含む領域中に導入される。例えば、圧力は、ガス、例えば注入ガスからのものであるのが良い。したがって、加圧流体又はガスの逃げ出しを可能にしないで体腔中への外科用器械の導入を可能にすることが望ましい。幾つかの実施形態では、カニューレ内の捕捉空気、ガス又は流体又はアクセス器具に対する圧力は、アクセス器具を通る閉塞子とトロカールの組み合わせの挿入に対して抵抗をもたらすことができる。同様に、適応型閉塞子とトロカールの組み合わせを挿通させるアクセス器具の材料又は部分も又、ガスアクセス器具を通るトロカールの挿入に対して抵抗を生じさせることができる。したがって、種々の実施形態としての閉塞子により提供される予測可能な挿入力及び感触を維持することは、アクセス器具中へのトロカールの挿入を容易にすることができる。かくして、トロカールの挿入に起因してアクセス器具の受ける意図しない応力を回避することができる。
かかるアクセス器具の例が図20〜図22に示されており、これらの図では、アクセスシステム200が牽引子又は体壁ライナ206及びキャップ204を含む。牽引子又は外科用創傷牽引子206は、外科的創又は体の開口を拡大し、その形状を作り直すと共に/或いは隔離するために外科的創及び/又は体の開口中に配置されると共に/或いは位置決めされ、これを横切ると共に/或いはこれを通って配置されると共に位置決めされる。キャップは、人工の体壁となり、器械及び/又はトロカールは、この人工体壁を通って患者の体の内部、例えば体腔に接近する。アクセス器具システムのこの実施形態及び他の実施形態は、米国特許出願公開第2007/0088204(A1)号明細書に記載されており、この米国特許出願公開を参照により引用し、その開示内容全体を本明細書の一部とする。
一実施形態では、牽引子206は、内側又は遠位側のリング210、外側又は近位側のリング212及び内側リングと外側リングとの間に延びると共にこれらを結合するスリーブ又は引っ込みシース214を有している。内側リングは、切開創及び/又は体開口を通って挿入可能に圧縮される共に/或いは変形されるよう可撓性であると共に応従性である。次に関連の体腔内で解除されると、内側リングは、実質的に、その元の形状又はフットプリントに戻る。
牽引子の有無とは無関係に用いられるキャップ又はカバーが体腔と体腔の外部に位置する領域との間の開口部を封止する一方で、体腔の外部からの体腔内への接近を可能にする。一実施形態では、キャップは、創傷牽引子の外側リングに解除可能に且つ密封的に結合する。キャップは、創傷牽引子の外側リングに結合可能に寸法決めされると共に構成されたキャップリング及びキャップリングに結合されたパッドを有する。キャップの実施形態により、生まれつきの体壁と比較して一貫した特性、例えば、厚さ、コンプライアンス、剛性、一様性等を備えた人工の体壁が提供される。
幾つかの実施形態では、パッドは、ゲルから成る。幾つかの実施形態では、例えば器械アクセスのためにゲルパッドを貫通してあらかじめ形成された状態のアクセスチャネルが設けられていない。トロカール及び/又は器械は、ゲルパッドを穿通してゲルパッドを介して直接挿入されるのが良く、それによりゲルパッドにアクセスチャネル又は部分が形成される。各アクセス部分は、これを挿通させる器械の存在下で器械用シールを形成すると共にこれを挿通させる器械が存在しない場合にはゼロシールを形成する。ゲルは、これを挿通させる種々の形状及びサイズの器械の周りに気密シールをもたらす。ゲルパッドの実施形態は、約40mm〜約120mmの作業直径を有し、この直径は、器械及び/又はトロカールを挿通させることができるゲルパッドの一部分の直径である。ゲルキャップの実施形態は、代表的には、作業直径よりも約10mm〜約50mm幅が広い。
したがって、ゲルキャップの実施形態は、多数回の器械交換中、腹腔気腫状態を維持し、次に、腹腔気腫状態の意図しない喪失を阻止する。ゲルキャップの実施形態は又、手術中、実質的に連続したアクセス及び視認性をもたらす。ゲルキャップの実施形態は、手術空間が制限された状態で手技の際に用いられる小さなプロフィールを有する。
幾つかの実施形態では、ゲルは、ウルトラゲルであり、これは、約1000パーセントを超える極限伸び率及び約5以下のショアAスケール硬度のジュロメータを有することを特徴としている。KRATON(登録商標)及び鉱物油を含むウルトラゲルの幾つかの実施形態は、約1500パーセントを超える極限伸び率及び向上した封止特性、例えば、他のシール材料よりも広いサイズ範囲の器械との封止特性を示す。幾つかの実施形態では、ウルトラゲルから成るシールは又、器械をシールから取り出したときにゼロシールを形成する。したがって、ウルトラゲルから成るシールの幾つかの実施形態では、単一のシールが器械用シールとゼロシールの両方として作用する。
ゲルパッドの幾つかの実施形態は、エラストマーゲルを含む。かかるゲルの例が、2003年3月20日に出願された米国特許出願第10/381,220号明細書に記載されており、この米国特許出願を参照により引用し、その記載内容全体を本明細書の一部とする。上述したように、ゲルキャップの実施形態は、ゲルキャップに設けられるあらかじめ成形されたアクセスチャネルを備えていない。使用にあたり、ゲルパッドを通って器械を直接挿入するのが良く、それによりゲルパッドを通るアクセスチャネルが形成される。ゲルキャップに形成される各アクセスチャネルは、これを通って延びる器械の存在下において器械用シールを形成する。と言うのは、ゲルは、種々の形状及びサイズの器械の周りに気密シールをもたらすからである。器械をゲルパッドから取り出すと、器械によってゲルパッドに形成されたチャネルは、ゼロシールを形成するよう閉じる。幾つかの実施形態によれば、ゲルは、アンダーカット及び/又は閉塞子の先端部とトロカールの遠位端部との間の間隔によりもたらされる孔あけ、引き裂き又は損傷を受けにくい。一実施形態では、トロカールの遠位開口端部に対するリブと先端部との間の間隔は、ガスが閉塞子の近位端部から外面に沿うと共に/或いは閉塞子のシャフトを通って例えばリブと先端部とトロカールの遠位開口端部との間の空間から出ることができるようにする1つ又は2つ以上の拡大経路又はチャネルをもたらし、それによりガスの流量を増大させ、材料を減少させると共に/或いは製造を容易にするが、組織の孔あけを生じさせる場合があるが、アクセスシステム例えばゲルパッドへの孔あけを生じさせない。
種々の実施形態におけるゲルキャップは、当初、アクセスチャネルを備えていないので、外科医は、恣意的にゲルキャップを挿通する器械の配置状態を確認する。さらに、外科医は、ゲルキャップの領域内のポートの配置場所及び再位置決めについて有する融通性が制限されておらず、しかも、種々の臨床的手技を可能にするための種々のトロカールサイズを選択するというオプションを有する。取り外し可能なので、ゲルキャップは、大きな検体の取り出しを可能にする。いったん取り出されると、ゲルキャップは、例えば創傷牽引子の外側リングに再結合可能であり、それによりシールを元通りにすると共に外科医が体腔に再びガス注入できるようにする。
さらに、ゲルの実施形態は、物理的健全性を損なわないで変形可能であり、しかも、器械が器械用シールを貫通して延びた状態で実質的に気密の器械用シールを維持すると共に器械がシールを貫通して延びていない状態で任意のアクセスチャネルのための気密ゼロシールを維持する。したがって、ゲルキャップの実施形態は、並進又は位置的且つ角度的又は回動的「浮動」を可能にし又は器械がゲルパッドを貫通することができるようにするための自由度の実現を可能にする。この浮動は、キャップリングに対すると共に他の器械に対する器械の動きを可能にする。これとは対照的に、他の単一又は制限されたポートシステムは、器械のための並進又は角度的浮動の一方又は両方を示さない。
ゲルキャップの種々の実施形態では、ゲルキャップは、複数個のアクセスポート、シール又はゲルパッド内に設けられ又は埋め込まれた封止弁220を有する。一実施形態では、アクセスポートの長さは、ゲルパッドの厚さとほぼ同じであり、この厚さは、ゲルパッド内に挿入されるトロカールの長さよりも短い。アクセスポートの長さの減少により、器械がアクセスポートを貫通するための角度又は回動運動の程度を増大させることができ、しかも、湾曲すると共に/或いは角度のついた器械の使用が可能になる。幾つかの実施形態では、アクセスポートは、ゲルキャップが用いられる条件下において実質的に永続的であり又は取り外しができない。
幾つかの実施形態では、トロカール又はトロカールのカニューレ本体は、比較的短い。と言うのは、カニューレ本体は、体壁ではなく、既知であり且つ一定の厚さを有するゲルパッドを横切るに過ぎないからである。したがって、カニューレ本体の幾つかの実施形態は、ゲルパッドの厚さよりも長さが約2倍以下、約1.5倍以下、約1.2倍以下又は約1.1倍以下である。幾つかの実施形態では、カニューレ本体は、ゲルパッドの本体の厚さよりも約20mm以下、約10mm以下又は約5mm以下長い。幾つかの実施形態では、カニューレ本体は、ゲルパッドの厚さとほぼ同じ長さものである。他の実施形態では、カニューレ本体は、これとは異なる長さ、例えば、体壁を横切るために用いられるカニューレにとって代表的な長さを有する。短い長さのカニューレ本体は、器械がこれを貫通するための角度的自由度を増大させることができる。短いカニューレ本体の実施形態は又、湾曲した器械を受け入れる。トロカールは、任意適当な生体適合性材料から成る。幾つかの実施形態ではトロカールは、柔軟性又は軟質材料から成る。
トロカール及び閉塞子がゲルパッドを通って挿入される実施形態では、先端部との接触による下に位置する組織の潜在的な損傷が減少する。と言うのは、ゲルパッドは、上述したように下に位置する組織から間隔を置いて位置する人工の体壁として役立つからである。適応型閉塞子は、トロカール中に挿入され、そしてこれらは一緒になって、結果的にゲルパッドを通る侵入が得られるほど十分な大きさの穿通力又は挿入力によりゲルパッド中に押し込まれる。一実施形態では、多数のサイズのトロカールがアクセス器具、例えばゲルパッドと併用可能に設けられ、かくして、かかるトロカールと併用されるようなサイズの対応の数の閉塞子も又提供される。しかしながら、適応型閉塞子の種々の実施形態によれば、かかる閉塞子は、かかるアクセス器具と併用可能に従来設けられている多くの閉塞子に取って代わり、それにより、材料出費、製造上の出費、包装上の出費及び他の類似の出費並びに操作上の混乱を減少させ又はなくす一方で、利用される挿入力又は提供される手応えを維持し又はこれらを変えることがない。かくして、単一の適応型閉塞子を多数の種々のサイズのトロカールと併用することができる。したがって、種々の実施形態では、カニューレの寸法に適合するのは単一の適応型閉塞子であり、カニューレが閉塞子の寸法に適合するのではなく、それにより、一貫し又は障害物のないアクセス経路並びに内側及び/又は外側カニューレ表面が例えば組織損傷及び/又は器械による妨害又は潜在的な損傷を回避する。
本願は、或る特定の実施形態及び実施例を開示しているが、当業者には理解されるように、本発明は、具体的に開示した実施形態を越えて他の変形実施形態及び/又は本発明の使用並びにその明らかな改造例及び均等例に及ぶ。さらに、これらの発明の種々の特徴を単独で使用することができ又は明示的に上述した発明以外の発明の他の特徴と組み合わせて使用できる。したがって、実施形態の特定の組み合わせ並びに種々の実施形態の特徴又は観点の特定の組み合わせが明示的に記載されていないかもしれないが、かかる組み合わせは想定されており、本発明の範囲に含まれる。かくして、本明細書において開示した本発明の範囲は、上述の特定の開示した実施形態によって制限されるべきではなく、特許請−求の範囲の記載を公正に読むことによってのみ定められるべきである。

Claims (33)

  1. トロカール用カニューレ中に挿入可能な閉塞子であって、
    近位端部及び遠位端部を備えた細長いシャフトと、
    前記細長いシャフトの前記遠位端部のところに設けられた取っ手と、
    前記細長いシャフトの前記遠位端部のところに設けられた先端部と、
    前記細長いシャフトの先端部のところに設けられた圧縮性部分とを有し、前記圧縮性部分は、少なくとも2つの互いに異なるサイズのトロカールの使用に適合すると共に該使用を許容するよう設けられている、閉塞子。
  2. 前記細長いシャフトの前記近位端部と前記遠位端部との間に設けられたコアシールを更に有する、請求項1記載の閉塞子。
  3. 前記細長いシャフトの前記取っ手の近くに設けられた深さリミッタを更に有する、請求項2記載の閉塞子。
  4. 前記圧縮性部分は、少なくとも1つのリブを含む、請求項1記載の閉塞子。
  5. 前記圧縮性部分は、前記細長いシャフトの周りに円周方向に間隔を置いて設けられた複数個のリブを含む、請求項1記載の閉塞子。
  6. 前記圧縮性部分は、コアシールと前記先端部との間に延びる少なくとも1つのリブを含む、請求項1記載の閉塞子。
  7. 前記圧縮性部分は、第1の直径を定めるように完全に伸長した初期状態を呈する少なくとも1つのリブを含み、前記少なくとも1つのリブは、前記第1の直径よりも小さい直径を定める圧縮状態を呈する、請求項1記載の閉塞子。
  8. 前記圧縮性部分は、第1の直径を定める完全に伸長した初期状態及び前記第1の直径のサイズの約半分の直径を定める圧縮状態を呈する、請求項1記載の閉塞子。
  9. 前記少なくとも1つのリブは、曲線状である、請求項1記載の閉塞子。
  10. 前記少なくとも1つのリブには隙間が作られている、請求項1記載の閉塞子。
  11. 前記少なくとも1つのリブは、前記少なくとも1つのリブの近位端部を枝部から隔てる隙間部分まで延びている、請求項1記載の閉塞子。
  12. 圧縮性スリーブを更に有する、請求項1記載の閉塞子。
  13. 前記圧縮性スリーブは、少なくとも1つのリブを覆っている、請求項1記載の閉塞子。
  14. 前記第1の直径よりも小さな直径を有するトロカールと組み合わせて用いられる、請求項1記載の閉塞子。
  15. 前記深さリミッタと前記先端部との間の長さは、前記トロカールの長さよりも長い、請求項14記載の閉塞子。
  16. 前記圧縮性部分は、軸方向に剛性であり且つ前記細長いシャフトに向かう半径方向にのみ圧縮性である、請求項1記載の閉塞子。
  17. トロカールシステムであって、
    シール組立体及び直径と長さを備えたカニューレを有する第1のトロカールと、
    シール組立体及び前記第1のトロカールの前記直径よりも大きな直径と前記第1のトロカールの前記長さよりも長い長さを備えたカニューレを有する第2のトロカールと、
    前記第2のトロカールの前記直径以上の直径を有するよう定められた初期状態及び前記第1のトロカールの前記直径以上の直径及び前記第2のトロカールの前記直径よりも小さな直径を有するよう定められた圧縮状態を呈する圧縮性部分を有する調節可能な閉塞子とを含む、トロカールシステム。
  18. 前記調節可能な閉塞子は、取っ手、細長いシャフト及び先端部を有する、請求項17記載のトロカールシステム。
  19. 前記調節可能な閉塞子は、コアシールを有する、請求項17記載のトロカールシステム。
  20. 前記調節可能な閉塞子は、深さリミッタを有する、請求項19記載のトロカールシステム。
  21. 外科用アクセス器具を更に含み、前記調節可能な閉塞子は、前記アクセス器具を貫通するようになっている、請求項17記載のトロカールシステム。
  22. さらに、前記外科用アクセス器具は、ゲル材料から成る、請求項21記載のトロカールシステム。
  23. 前記ゲル材料を包囲したキャップリングを更に含む、請求項22記載のトロカールシステム。
  24. 前記キャップリングに結合するようになった体壁ライナを更に含む、請求項23記載のトロカールシステム。
  25. 前記調節可能な閉塞子は、前記取っ手に隣接して配置された状態で前記第1のトロカールのキャップに当接するようになった第1の拡径部分を有する、請求項17記載のトロカールシステム。
  26. 前記調節可能な閉塞子は、前記第1の拡径部分の前に配置された第2の拡径部分を有し、前記第2の拡径部分は、前記第2のトロカールのキャップに当接するようになっており、前記第1の拡径部分は、前記第2のトロカールの前記キャップを貫通するようになっている、請求項25記載のトロカールシステム。
  27. 前記調節可能な閉塞子は、前記圧縮性部分に隣接して位置する先端部スカートを更に有する、請求項17記載のトロカールシステム。
  28. 前記調節可能な閉塞子は、前記調節可能な閉塞子の細長いシャフトを貫通して延びる可視経路を有する、請求項17記載のトロカールシステム。
  29. 前記先端部は、前記圧縮性部分の前記状態に基づいて動くことができる、請求項17記載のトロカールシステム。
  30. 前記調節可能な閉塞子は、前記調節可能な閉塞子に沿って延びるガス注入経路を有する、請求項17記載のトロカールシステム。
  31. 前記第1のトロカールは、器械用シールを含む弁組立体を有し、前記コアシールは、前記調節可能な閉塞子を完全に挿通すると、前記器械用シールと封止関係をなす、請求項17記載のトロカールシステム。
  32. 前記第1及び前記第2のトロカールの前記カニューレは、剛性であり、圧縮性ではない、請求項17記載のトロカールシステム。
  33. 前記圧縮性部分は、ねじれ可能ではなく又は膨らまし可能ではない、請求項17記載のトロカールシステム。
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