JP2015507901A - グローバルなリアルタイム電気通信のための装置、ソフトウェア・モジュール、システムまたはビジネス・モデル - Google Patents

Abstract

グローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間の境界で、リアルタイム通信を行うための電気通信装置を提供する。電気通信装置は、通信プロトコル用プロキシと、通信プロトコルが開始するリアルタイム・トラフィックがファイヤウォールを通過する手段と、電気通信装置と通信参加者との間の相互信頼を形成する手段と、相互に信頼している通信参加者の特徴を使用することを許可する手段とを備える。【選択図】なし

Description

関連出願との相互参照
本出願は２０１２年１月１７日出願の特許文献１および２０１２年１１月２９日出願の特許文献２に基づき、これらの優先権を主張し、どちらの開示もその全体を参照により本明細書に援用する。

本電気通信装置、ソフトウェア・モジュール、システムまたはビジネス・モデルは一般に、電気通信分野に関する。

現在のグローバルな電話ネットワーク、ＰＳＴＮ（公衆交換電話網）は、限られた帯域幅（３．５ｋＨｚのみ）での音声通信のために構築されている。リアルタイムな一対一の通信、たとえば、よくＶｏＩＰ（ボイス・オーバー・インターネット・プロトコル）と呼ばれる音声通信などに、インターネットなどの広帯域ネットワークを使用してもよい。インターネットは、データの内容またはアプリケーションに関わらず、エンドポイント間のデータを転送するため、転送ネットワークと呼ばれる。

このような技術は、たとえば映像、プレゼンス・メッセージおよびインスタント・メッセージなど基本電話サービス（ＰＯＴＳ）を超えるマルチメディア通信の可能性を有するものの、ＶｏＩＰは通信業者によってＰＳＴＮの構成を代替するために使用され、未だにＰＯＴＳのみを提供する。多くの通信業者は、ソフトスイッチおよびセッション・ボーダー・コントローラ（ＳＢＣ）を使用して独自のＶｏＩＰネットワークを構築してきた。これらのローカルＶｏＩＰネットワークは、混合転送とビジネス構造の一部として、主に音声トラフィックのために互いに接続し、請求のために音声時間を計測し、セッション配信ネットワーク（ＳＤＮ）と呼ばれることもある。

ＩＭＳ（インターネット・プロトコル・マルチメディア・サブシステム）は一種のＳＤＮである。ＳＤＮおよび本明細書に記載するものは、固定および無線ネットワークの両方に適用される。４Ｇ（第４世代）無線ネットワーク上での電話・サービスとして定義されるボイスオーバーＬＴＥ（ロングターム・エボリューション）（ＶｏＬＴＥ）でさえ、ＳＤＮである。

ＳＤＮは特定のサービスに基づき、ほとんどが基本電話の形の音声であり、一般ＩＰ（インターネット・プロトコル）ネットワーク上の様々なサーバのオーバーレイによって転送されるデータとは別に扱われる。ＳＤＮは、信号送信を処理する（通信相手を接続する）際、ならびに媒体（パケット化した音声データ）を転送するときに、たとえばソフトスイッチおよびＳＢＣの形でハードウェアおよびソフトウェアを使用する。

ＳＤＮは通話を通信相手間で直接転送するのではなく、オーバーレイ・サーバを通じて転送する。これはグローバルな転送ＩＰネットワークがオーバーレイを用いずに行いうることである。

さらに、電話のような種類のサービスは、ＮＡＴ（ネットワークアドレス変換器）でファイヤウォールの背後のプライベートＩＰネットワーク、ＬＡＮ（ローカル・エリア・ネットワーク）に配信されなければならない。ファイヤウォールは一般に、このような通信を阻止するため、この問題はプライベート・ネットワーク端部のＥ−ＳＢＣ（エンタープライズ・セッション・ボーダー・コントローラ）、または何らかの回避方法のいずれかによって解決されなければならない。回避方法には、たとえばＳＴＵＮ（ＮＡＴ用セッション・トラバーサル・ユーティリティ、ＲＦＣ５３８９）、ＴＵＲＮ（ＮＡＴ周辺にリレーを使用するトラバーサル、ＲＦＣ５７６６）、ＩＣＥ（インタラクティブ・コネクティビティ・エスタブリッシュメント、ＲＦＣ５２４５）またはファーエンドＮＡＴトラバーサルがある。ファーエンドＮＡＴトラバーサルはＲＦＣ推奨に記載されているのと同様の方法を使用するが、クライアント側よりもサービス側から開始される。ＲＦＣ（リクエスト・フォー・コメント）はＩＥＴＦ（インターネット技術タスクフォース）が規定するインターネット標準である。

ただし、このような回避方法は一般化および信頼性に欠点を有し、一般に、ファイヤウォールを通じて受信する通話に対してパスを開いたままにするためのキープアライブ・パケットに基づく。そのため、携帯装置のスリープモードが使用されないため、バッテリの待機時間が減少する。

たとえばＭＰＬＳ（マルチプロトコル・ラベル・スイッチング）などのプライベートＩＰラインの形のＶＰＮ（バーチャル・プライベート・ネットワーク）、またはパブリック・ネットワーク上の暗号化トンネルなどは、ＮＡＴおよびファイヤウォール通過の問題をネットワークのさらに中心で解決するために使用されることもある。さらに、グローバルな品質の転送ネットワークによって提供される利点を利用しないことで、ＶＰＮの解決法は複雑で費用がかかり、問題および制限が生じる。さらに、ＶＰＮの解決法では、セキュリティの問題が生じる。顧客のプライベートＬＡＮがサービス・プロバイダの空間に携帯されるとき、顧客がファイヤウォールをＶＰＮに向けることを望むことが多くなり、ＶＰＮの解決法が解決すると期待された。リアルタイム通信の問題が再び生じる。

インターネットのようなグローバルな転送ネットワークではないが、ＳＤＮは以下の機能を実現してもよい。（ｉ）サービス・プロバイダが自らのサービスを請求可能なこと（ｉｉ）インターネットで利用可能なベスト・エフォートの品質よりも高品質なリアルタイム・トラフィックを使用すること、（ｉｉｉ）サービス・プロバイダの合同グループの加入者のみが通信に参加可能なこと、（ｉｖ）合法な傍受要件を満たすこと、（ｖ）緊急通話要件を満たすこと。

昔のＰＳＴＮだけではなくＳＤＮも、その機能のほとんどが、サービス・プロバイダ内のネットワークで一元に実現される。

米国特許仮出願第６１／５８７，５２４号 米国特許仮出願第６１／７３１，１１９号

一態様では、グローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間の境界でリアルタイムに通信するための電気通信装置は、通信プロトコル用プロキシと、リアルタイム通信プロトコルを使用してトラフィックがファイヤウォールを通過する手段と、通信プロトコルが開始するリアルタイム・トラフィックがファイヤウォールを通過する手段と、グローバルな転送ネットワークを通じて、リアルタイム・トラフィックに関する価値情報を測定および収集する手段と、電気通信装置と、電気通信装置と通信する第２の装置通信との間の相互信頼を形成する手段と、相互に信頼している通信参加者に特徴を使用することを許可する手段とを含んでいてもよい。

別の態様では、グローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間で、リアルタイム・トラフィックを転送するための電気通信装置は、リクエストおよび通信プロトコルの応答を処理するプロキシと、リアルタイム通信プロトコルを使用するトラフィックに、グローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間のファイヤウォールを通過することを許可するトラバーサと、グローバルな転送ネットワーク上のリアルタイム・トラフィックを測定し、価値情報を収集する価値収集器と、電気通信装置と、電気通信装置が通信する第２の装置との間の相互信頼を形成するオーセンティケータと、相互に信頼している通信参加者に特徴の使用を許可するオーソライザとを含んでいてもよい。

別の態様では、プロセッサはプログラムを実行し、プログラムは以下の機能を実施する。サービス・プロバイダからの認証リクエストに応答することと、サービス・プロバイダからの検証リクエストに応答することと、通信参加者を認証することと、通信参加者からの認証リクエストに応答することと、電気通信装置と通信参加者との間にグローバルな相互信頼を形成することと、通信参加者に特徴の使用を許可することと、２通信参加者間のリアルタイム・トラフィックをルーティングすることと、ユーザ・フィードバックを収集することと、票を収集することと、サービス・プロバイダが監視するために使用可能な呼詳細情報をコンパイルすることと、サービス・プロバイダが課金するために使用可能な呼詳細情報をコンパイルすることと、呼詳細情報を作成し、提供するためのプログラムを検証することと、呼詳細情報を提供することと、保護プロトコルを使用して、呼詳細情報をグローバルな転送ネットワークで提供することと、呼詳細情報を転送ネットワークサービス・プロバイダとは異なる相手に提供することと、呼詳細情報を複数の相手に提供することと、電話番号をグローバルな転送ネットワークのアドレスに変換することと、第１の形のアドレスをグローバルな転送ネットワークのアドレスに変換することと、外部のデータベース・ルックアップによってグローバルな転送ネットワークのアドレスを読み出すことと、ＥＮＵＭルックアップによって、グローバルな転送ネットワークのアドレスを読み出すことと、アドレスを変換するために外部データベースを使用する許可を求める認証リクエストに応答することと、通話をグローバルな転送ネットワークで宛先にルーティングすることと、電気通信装置のユーザが加入するサービスに基づいてトラフィックを分類することと、使用するプロトコルに基づいてトラフィックを分類することと、使用するインターフェースに基づいてトラフィックを分類することと、発信者が使用するアドレスに基づいてトラフィックを分類することと、発信者が使用するポートに基づいてトラフィックを分類することと、トラフィック・チャンネルが設定される順番に基づいてトラフィックを分類することと、トラフィック・チャンネルが設定される数に基づいてトラフィックを分類することと、通信参加者のＩＤに基づいてトラフィックを分類することと、受信するデータパケットの品質マーキングに基づいてトラフィックを分類することと、優先データパケットを別データパケットよりも前にキューに配置することによって、トラフィックを優先することと、データパケットをマーキングして、トラフィックを優先することと、特定のプロトコルを選択することによって、トラフィックを優先することと、帯域幅を確保することによって、トラフィックを優先することと、特定のネットワークを選択することによって、トラフィックを優先することと、特定のサブネットを選択することによって、トラフィックを優先することと、特定のネットワーク・インターフェースを選択することによって、トラフィックを優先することと、ユーザの現在の位置を登録することと、ＰＢＸのサービスを提供することと、位置情報を緊急通話またはメッセージに追加することと、緊急通話またはメッセージの位置情報を送信することと、盗聴するために通話を傍受することと、および／または解釈するためにメッセージを傍受することを実施する。

別の態様では、呼詳細情報を提供するために使用する保護プロトコルはＴＲ−０６９（広帯域フォーラム規格）、ダイアメータ（ＩＥＴＦ標準）、および／またはＳＦＴＰ（保護ファイル転送プロトコル）である。

別の態様では、認証は信憑性の証明に基づく。信憑性の証明は、共有の秘密、パスワード、認証、チップカード、ＳＩＭカード、一意識別子、ＭＡＣアドレス、および／またはＩＰアドレスなどである。

別の態様では、電気通信装置は通信ネットワークのプライベート・ドメインに配置され、グローバルな転送ネットワークは、ファイヤウォールのパスを通じて到達される。

別の態様では、ファイヤウォールのパスは、キープアライブ・パケットによって、ファイヤウォールを通じて開口が維持される。

別の態様では、通信ネットワークのプライベート・ドメインでの電気通信装置とユーザ端末との間のキープアライブ・パケットの頻度は低減される。

別の態様では、複数のＷＡＮインターフェースは複数のグローバルな転送ネットワークに接続し、グローバルな転送ネットワークの少なくとも１つは異なる品質レベルを有する。

別の態様では、通信ネットワークのプライベート・ドメイン上のリアルタイム通信が、インターネットに接続するＷＡＮインターフェース、または高品質ネットワークに接続するＷＡＮインターフェースのいずれかを介してルーティングされることができる。

別の態様では、ファイヤウォールは、通信ネットワークのプライベート・ドメインをグローバルな転送ネットワークの不要なトラフィックから保護する。

別の態様では、ＤＳＬモデム、ケーブル・モデム、ＧＰＯＮモデム、イーサネットルータ、光ファイバルータ、ＭＰＬＳルータ、および／またはＴ１ルータなどのアクセスモデムはグローバルな転送ネットワークに接続する。

別の態様では、サーバは、ＳＩＰサーバ、ＳＩＰレジスタ、ＰＢＸ、プレゼンスサーバ、および／または通話およびメッセージ・ポリシー・ハンドラである。

別の態様では、ゲートウェイは第２のネットワークと通信する。ゲートウェイは第２のネットワークに電気通信装置と互換性を持たせる。

別の態様では、第２のネットワークは公衆交換電話網である。

別の態様では、ゲートウェイは第２の装置と、電気通信装置と直接互換性がない通信ネットワークのプライベート・ドメイン上で通信する。

別の態様では、第２の装置は、電話、ＰＢＸ、公衆交換電話網用装置、プロトコルＨ．３２３を使用する装置、プロトコルＭＧＣＰを使用する装置、および／または電気通信装置が使用しないプロトコルを使用する装置である。

別の態様では、電気通信装置に内蔵されるソフトウェア・モジュールは、電気通信装置の機能を実装する。

別の態様では、グローバルな転送ネットワークを介する通信システムは、電気通信装置を使用する。

別の態様では、グローバルな転送ネットワークを介する通信システムを使用して、以下のようなサービスを提供する。電話通話、ビデオ会議通話、ウェブブラウザ通話、テキスト・メッセージ、ピクチャ・メッセージ、音声メッセージ、映像メッセージ、ゲーム・アプリケーション、リアルタイム通信用アプリケーション。

別の態様では、グローバルな転送ネットワークを通じて課金通信サービスを提供するビジネス・モデルは、電気通信装置を使用する。

別の態様では、課金通信サービスは、グローバルな転送ネットワークへのアクセス、テキスト・メッセージ送信、ピクチャ・メッセージ送信、音声メッセージ送信、映像メッセージ送信、リアルタイム通信、音声通信、および／または映像通信である。

別の態様では、通信サービスの通信セッションを開始するユーザは、通話セッションを受諾する第２のユーザの分まで課金されえる。

別の態様では、第２のユーザは、通信セッションの受諾に対する課金に影響を与えることができる。

別の態様では、プロセッサを備える電気通信装置は、以下の機能を実施するプログラムを実行する。受諾を完了する前に、通信セッションの受諾の課金に関する情報をデータベースから読み出すことと、通信セッションの受諾に対する課金に関する情報を、受諾を完了する前に通信セッションを開始するユーザに転送することと、および／または通信セッションのアドレスと、受諾を完了する前に、通信セッションの受諾の課金とに関する情報をデータベースから読み出すこと。

別の態様では、以下の分担モデルに基づいて、課金通信からの収入を分担する。通信セッションに対する課金を、セッションが開始されたサービス・プロバイダと、セッションを受諾した第２のサービス・プロバイダとの間で分担するモデル、通信セッションの受諾に対して加入者が影響を受ける課金からのサービス・プロバイダの収入を、課金に影響を与え、セッションを受託した加入者と分担するモデル、通信セッションの受諾に対する課金からのサービス・プロバイダの収入を、セッションを受諾した加入者と分担するモデル、および／またはサービス・プロバイダの収入を、課金を発生させた加入者と分担するモデル。

別の態様では、電気通信装置の管理システムはまた、電気通信装置のグローバルな転送ネットワークに対するアクセスを制御する。

別の態様では、管理システムは電気通信装置を認証して、電気通信装置にグローバルな転送ネットワークに対するアクセスを許可する。

別の態様では、管理システムは電気通信装置の機能を検証して、電気通信装置にグローバルな転送ネットワークの使用を許可する。

別の態様では、電気通信装置は、グローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間の境界にあり、第１のエンドポイントをプライベート・ドメインに有する。第１のエンドポイントは、リアルタイム・トラフィックを使用して、グローバルな転送ネットワークを介して到達可能な第２のエンドポイントと通信する。第１および第２のエンドポイントは、意図されるリアルタイム通信に対する第１のプロトコルと、ファイヤウォールを通過するための第２のプロトコルとを使用し、リアルタイム・トラフィックは第１のプロトコルによって開始される。第２のプロトコルは、グローバルな転送ネットワークでサーバを使用することに基づく。電気通信装置は、第２のプロトコルのためのレスポンダおよびトラバーサも有する。第２のプロトコルは、グローバルな転送ネットワークと第１のプロトコルが開始するリアルタイム・トラフィックのプライベート・ドメインとの間にパスを設定し、第１のエンドポイントにグローバルな転送ネットワークのパスのアドレスを通知する。

別の態様では、電気通信装置はグローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間の境界にあり、ＳＩＰ、ＷｅｂＲＴＣまたは別のリアルタイムの信号プロトコルである第１のプロトコルと、ＳＴＵＮ、ＴＵＲＮ、ＩＣＥまたはその他のＮＡＴを通過するプロトコルの組み合わせである第２のプロトコルとを有する。

別の態様では、電気通信装置は、グローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間の境界にあり、プログラムを実行するプロセッサを有する。プログラムは以下の機能を実施する。サービス・プロバイダからの認証リクエストに応答することと、サービス・プロバイダからの検証リクエストに応答することと、通信参加者を認証することと、通信参加者からの認証リクエストに応答することと、電気通信装置と通信参加者との間にグローバルな相互信頼を作成することと、通信参加者に特徴の使用を許可することと、２通信参加者間のリアルタイム・トラフィックをルーティングすることと、ユーザ・フィードバックを収集することと、票を収集することと、サービス・プロバイダが監視するために使用可能な呼詳細情報をコンパイルすることと、サービス・プロバイダが課金するために使用可能な呼詳細情報をコンパイルすることと、呼詳細情報を作成し、提供するためのプログラムを検証することと、呼詳細情報を提供することと、保護プロトコルを使用して、呼詳細情報をグローバルな転送ネットワークで提供することと、呼詳細情報を転送ネットワークサービス・プロバイダとは異なる相手に提供することと、呼詳細情報を複数の相手に提供することと、電話番号をグローバルな転送ネットワークのアドレスに変換することと、第１の形のアドレスをグローバルな転送ネットワークのアドレスに変換することと、外部のデータベース・ルックアップによってグローバルな転送ネットワークのアドレスを読み出すことと、ＥＮＵＭルックアップによって、グローバルな転送ネットワークのアドレスを読み出すことと、アドレスを変換するために外部データベースを使用する許可を求める認証リクエストに応答することと、通話をグローバルな転送ネットワークで宛先にルーティングすることと、電気通信装置のユーザが加入するサービスに基づいてトラフィックを分類することと、使用するプロトコルに基づいてトラフィックを分類することと、使用するインターフェースに基づいてトラフィックを分類することと、発信者が使用するアドレスに基づいてトラフィックを分類することと、発信者が使用するポートに基づいてトラフィックを分類することと、トラフィック・チャンネルが設定される順番に基づいてトラフィックを分類することと、トラフィック・チャンネルが設定される数に基づいてトラフィックを分類することと、通信参加者のＩＤに基づいてトラフィックを分類することと、受信するデータパケットの品質マーキングに基づいてトラフィックを分類することと、優先データパケットを別データパケットよりも前にキューに配置することによって、トラフィックを優先することと、データパケットをマーキングして、トラフィックを優先することと、特定のプロトコルを選択することによって、トラフィックを優先することと、帯域幅を確保することによって、トラフィックを優先することと、特定のネットワークを選択することによって、トラフィックを優先することと、特定のサブネットを選択することによって、トラフィックを優先することと、特定のネットワーク・インターフェースを選択することによって、トラフィックを優先することと、ユーザの現在の位置を登録することと、ＰＢＸのサービスを提供することと、位置情報を緊急通話またはメッセージに追加することと、緊急通話またはメッセージの位置情報を送信することと、盗聴するために通話を傍受することと、解釈するためにメッセージを傍受することと、グローバルな転送ネットワークでリアルタイム・トラフィックに関する価値情報を測定および収集することと、電気通信装置と通信参加者との間の相互信頼を形成することと、および／または相互に信頼している通信参加者に特徴の使用を許可すること。

別の態様では、グローバルな転送ネットワークを介する通信システムはユーザ端末を有する。各ユーザ端末はプログラムを実行するためのプロセッサを有する。プログラムは以下の機能を実施する。通信セッションの課金を管理することと、通信セッションの課金に関してユーザに通知することと、通信セッションの開始者に課金が課せられるか否かに関わらず、第２のユーザが通信セッションを受諾することを許可することと、通信セッションの受諾に対する課金が、通信セッションを開始するユーザに課せられる場合は、通信セッションを開始するユーザが通信セッションを取り消すことを許可することと、グローバルな転送ネットワークを介する通信セッションの品質レベルを選択することと、通信セッションに対する課金を通信セッション中に、ユーザに通知することと、ユーザがトラフィックの課金または品質レベルを通信セッション中に変更することを許可することと、通信セッションの測定または経験品質に基づいて、課金または品質レベルを適応することと、通信サービスの使用に対して、ユーザが支払わねばならない最大課金を前もって設定することと、前もって設定した課金に到達すると、通信サービスの使用を終了することと、ユーザがある期間、支払わねばならない最大課金を前もって設定することと、ある期間の前もって設定した課金に到達した後に、さらに課金を課すことになる、残りの期間の通信セッションを禁止することと、ユーザが通信セッションを拒絶すべきかを前もって選択することを許可し、第２のユーザによって課金が課せられることも、または第２のユーザによって課金が課せられないことも許可することと、および／またはファイヤウォールを通るパスを開いたままにするキープアライブ・パケットの頻度を減らすこと。

別の態様では、通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間で、リアルタイム・トラフィックを転送するための電気通信装置は、リクエストおよび通信プロトコルの応答を処理するプロキシと、リアルタイム通信プロトコルを使用するトラフィックに、グローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間のファイヤウォールを通過することを許可するトラバーサと、グローバルな転送ネットワーク上のリアルタイム・トラフィックを測定し、価値情報を収集する価値収集器と、電気通信装置と通信参加者との間の相互信頼を形成するオーセンティケータと、相互に信頼している通信参加者に特徴の使用を許可するオーソライザとを有する。

本発明の前述の実施形態は例として意図され、本発明の全実施形態は、前述の特徴を含むものに限定されない。

添付図は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成し、本発明の様々な実施形態を例示する。説明と合わせて、添付図はさらに、本発明の原則を説明する助けとなり、当業者には本発明を実施し、使用することが可能となる。図中、類似の符号は同一のまたは機能的に類似する要素を示す。本発明のより完全な理解、およびその多くの付随する利点は、容易に得られ、以下の詳細な説明を参照して添付図と合わせて考慮することによって、より良く理解されるであろう。

一実施形態による電気通信装置を示す。 別の実施形態による電気通信装置を示す。 別の実施形態による電気通信装置を示す。 電気通信装置の機能モジュールの内部部品を示す。 通信ネットワークのプライベート・ドメインに配置される電気通信装置を示す。 ソフトウェアに実装される電気通信装置の実施形態を示す。 別の実施形態による電気通信装置を示す。 ユーザ端末を示す。 ユーザ端末の機能モジュールの内部部品を示す。 グローバルな転送ネットワーク、通信ネットワークのプライベート・ドメインを示す。

グローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間の境界でリアルタイムに通信するための電気通信装置を提案する。

グローバルなマルチメディア通信を提供する通信業者に対して、パブリック・インターネットよりも高品質のパケットベースのグローバルな電気通信ネットワーク、つまり、リアルタイム・トラフィックの品質を備えるグローバルな転送ネットワークまたはＷＡＮ（ワイド・エリア・ネットワーク）を提案する。リアルタイム・トラフィックは、音声、映像、プレゼンス、インスタント・メッセージ、ゲーム・アプリケーションでありえる。ここでは遅延が少なく、パケットロスが少ないことが重要となる。このようなグローバルな転送ネットワークはインターネットであってもよく、インターネットではリアルタイム・トラフィックはベストエフォート・トラフィックよりも優先される。

プライベート・ドメインは、サービスのユーザ向けのローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）、マルチメディア・サービス・プロバイダ用のＬＡＮ、または、たとえば無線接続、ダイヤルアップ接続またはＶＰＮ接続を介したＷＡＮのプライベートチャンネルであってもよい。

固定広帯域ネットワークでは、前述の境界はＬＡＮとＷＡＮ（たとえばインターネット）の間にある。ファイヤウォールによってＬＡＮのプライベート環境は保護されるが、ＳＩＰ、Ｈ．３２３、ＲＴＳＰまたはＷｅｂＲＴＣなどのプロトコルを使用するリアルタイムの通信も一般に妨害される。

携帯無線ネットワークでは、前述の境界は、携帯ネットワークの陸上部分にあり、携帯装置（たとえばスマートホンなどのユーザ端末）に無線波を介して提供されるインターネットまたはＯＴＴ（オーバー・ザ・トップ）広帯域チャンネルと、インターネットなどのグローバルなＷＡＮとの間のファイヤウォールにある。このファイヤウォールはＮＡＴを含むことが多く、通常は、ＳＩＰ、Ｈ．３２３、ＲＴＳＰまたはＷｅｂＲＴＣなどのプロトコルを使用するリアルタイム通信も妨害する。

ＳＤＮの一部ではないマルチメディア・サービス・プロバイダは、グローバルなサービスをプライベート・ドメイン、たとえばＬＡＮから提供することができ、電気通信装置をグローバルなＷＡＮ転送ネットワークとの境界に有する。

提案する高品質ＷＡＮは、自社の高品質ネットワーク、一般にはＩＰ（インターネット・プロトコル）ネットワークをピアリングさせた複数の通信事業者からなる。これはパブリック・インターネットに似ているが、高品質ＷＡＮでは、たとえばＩＰレベルＴＯＳ（タイプ・オブ・サービス）またはＤＳＣＰ（ディフサーブ・コード・ポイント）パケット・マーキングを使用することによって、トラフィックは優先される。それによって、リアルタイム・トラフィックは重要度の低いデータ・トラフィックよりも優先される。一方、現在のパブリック・インターネットでは、すべてのパケットは同一のベストエフォート優先を有する。

このような優先トラフィックを使用するには、重要度の低いトラフィックとは異なって課金されるべきである。それによってすべてのトラフィックに最高優先が使用されることによって、リアルタイム・トラフィックが他のトラフィックに対して優先されなくなるような事態を避けることができる。

優先度、使用するアプリケーションおよび他の要因は価値情報となり、それによって、通常のベストエフォート・データ・トラフィックとは異なるように課金できるようになる。

貴重なトラフィックに対して発信者および受信者の両方に課金し、請求できるように、グローバルな転送ネットワークを通じて互いに通信する電気通信装置間に相互信頼がなければならない。通信参加者間の相互信頼はまた、サービスの誤使用（たとえば無許可の通話、ＳＰＡＭ通話またはＳＰＩＴ）を避けるためにも推奨される。ＳＤＮでは、相互信頼はプライベートＳＤＮオーバーレイ・ネットワークに接続することによって生じるが、電気通信装置がグローバルな転送ネットワークを通じて互いに直接通信するときに、相互信頼は特に形成されるべきである。これは、グローバルな転送ネットワークには信頼されていない装置もアクセスするからである。このような相互信頼は、たとえば電気通信装置が互いに通信する前に、ＴＬＳ（トランスポート・レイヤ・セキュリティ）を使用して互いの認証の有効性を確認することによって形成されてもよい。ＴＬＳではＣＡ（認証機関）がＰＫＩ（公開鍵基盤）構造を維持し、そこでグローバルな電気通信サービスに対して信頼されるべき認証の有効性を確認することができる。

パブリック転送ネットワーク上の電気通信装置と別の通信参加者との間の相互信頼は、電気通信サービス・プロバイダが着信を受信し、配信することに対して別のサービス・プロバイダに請求する際に、サービス・プロバイダが互いに請求する通常慣行に対して推奨される。

グローバルな相互信頼はまた、携帯電話の国際ローミングでは、発信および受信の両方で推奨される。次に、海外の携帯通信業者のネットワークと接続するユーザは、発信および着信の両方に対して自分の通信業者からさらに課金され、料金は通信業者間で決定される。

電気通信業者に関与する電気通信装置間で、ＳＤＮを用いずに直接通信するときは、信頼は相互的であるとともに、グローバルであるべきである。電気通信装置が通信参加者を認証し、また通信参加者によって認証されるときに、相互信頼は形成される。グローバルな相互信頼は、グローバルな転送ネットワーク上の電気通信システム参加するすべての（１または複数の）通信業者間で認証が機能するとき、実現する。

高品質ＷＡＮは、パブリック・インターネットにルータまたはゲートウェイを介して接続されてもよく、または現在のインターネットの延長または改良であってもよい。

本システムはまた、ユーザ端末の機能を含む。たとえば、ユーザが決定する料金で通話を処理するために電気通信装置に接続する、固定または携帯電話を含む。通話を受信する端末は、発信者のＩＤを通知する機能、料金がかからずに、一定の料金で、またはまったく料金がかからずにユーザが通話を受信できるようにする機能を含む。発信する端末は、発生しうる料金を発信者に通知する機能、および発信者が通話を進めるか、または遮断できる機能を含む。

一態様では、グローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間の境界にあるリアルタイム通信用の電気通信装置は、リアルタイム・トラフィックが境界でファイヤウォールを通過する手段を備え、以下から選択する機能を実現するための能力を備える。（ｉ）サービス・プロバイダが自社のサービスを請求できること、（ｉｉ）インターネットを介して利用可能なベストエフォート品質よりも高品質なリアルタイム・トラフィックを使用すること、（ｉｉｉ）サービス・プロバイダグループに参加している加入者のみが通信に参加できること、（ｉｖ）合法な傍受要件を満たすこと、（ｖ）緊急通話要件を満たすこと。これによって、ソフトスイッチおよびＳＢＣの高価かつ破壊的なオーバーレイ構造を用いずに、リアルタイムの通信システムが実現する。これによって、グローバルな転送ネットワークの信頼、品質、拡張性および高性能が維持される。本システムは、電話、コンピュータ、その他のユーザ端末および通信ネットワークのプライベート・ドメインのサーバなどの端末に接続する電気通信装置を使用する。本システムは、パブリック・インターネット、昔のＰＳＴＮ、無線２Ｇ、３Ｇおよび４Ｇネットワークおよび映像テレプレゼンス通話などの新サービスを介して提供される既存のサービスを統合または相互運用することができる。

このようなシステムにとって、サービス・プロバイダはＳＤＮまたはＩＭＳネットワーク用の集中機器に投資する必要はないが、その代わり、たとえばアドレス解決のためのＤＮＳ（ドメイン・ネーム・システム）、ナンバー解決のためのＥＮＵＭ（Ｅ．１６４ナンバー・マッピング）、信頼を管理するためのＰＫＩ（公開鍵基盤）構造および電気通信装置を扱うための管理システムを提供する。このようなネットワーク要素は通常は、すでに通信ネットワークで利用可能であり、使用されている。

グローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間の境界でリアルタイムに通信するための電気通信装置を提案する。

グローバルなマルチメディア通信を提供する通信業者に対して、パブリック・インターネットよりも高品質のパケットベースのグローバルな電気通信ネットワーク、つまり、リアルタイム・トラフィックの品質を備えるグローバルな転送ネットワークまたはＷＡＮ（ワイド・エリア・ネットワーク）を提案する。リアルタイム・トラフィックは、音声、映像、プレゼンス、インスタント・メッセージ、ゲーム・アプリケーションでありえる。ここでは遅延が少なく、パケットロスが少ないことが重要となる。このようなグローバルな転送ネットワークはインターネットであってもよく、インターネットではリアルタイム・トラフィックはベストエフォート・トラフィックよりも優先される。

プライベート・ドメインは、サービスを受けるユーザ向けのローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）、マルチメディア・サービス・プロバイダ用のＬＡＮ、または、たとえば無線接続、ダイヤルアップ接続またはＶＰＮ接続を介したＷＡＮのプライベートチャンネルであってもよい。

固定広帯域ネットワークでは、前述の境界はＬＡＮとＷＡＮ（たとえばインターネット）の間にある。ファイヤウォールによってＬＡＮのプライベート環境は保護されるが、ＳＩＰ、Ｈ．３２３、ＲＴＳＰまたはＷｅｂＲＴＣなどのプロトコルを使用するリアルタイムの通信も一般に妨害される。

携帯無線ネットワークでは、前述の境界は、携帯ネットワークの陸上部分にあり、携帯装置（たとえばスマートホンなどのユーザ端末）に無線波を介して提供されるインターネットまたはＯＴＴ（オーバー・ザ・トップ）広帯域チャンネルと、インターネットなどのグローバルなＷＡＮとの間のファイヤウォールにある。このファイヤウォールはＮＡＴを含むことが多く、通常は、ＳＩＰ、Ｈ．３２３、ＲＴＳＰまたはＷｅｂＲＴＣなどのプロトコルを使用するリアルタイム通信も妨害する。

ＳＤＮの一部ではないマルチメディア・サービス・プロバイダは、グローバルなサービスをプライベート・ドメイン、たとえばＬＡＮから提供することができ、電気通信装置をグローバルなＷＡＮ転送ネットワークとの境界に有する。

提案する高品質ＷＡＮは、自社の高品質ネットワーク、一般にはＩＰ（インターネット・プロトコル）ネットワークをピアリングさせた複数の通信事業者からなる。これはパブリック・インターネットに似ているが、高品質ＷＡＮでは、たとえばＩＰレベルＴＯＳ（タイプ・オブ・サービス）またはＤＳＣＰ（ディフサーブ・コード・ポイント）パケット・マーキングを使用することによって、トラフィックは優先される。それによって、リアルタイム・トラフィックは重要度の低いデータ・トラフィックよりも優先される。このような機能は周知であり、使用されているが、現在のパブリック・インターネットでは、すべてのパケットは同一のベストエフォート優先を有するため、使用されていない。

このような優先トラフィックを使用するには、重要度の低いトラフィックとは異なって課金されるべきである。それによってすべてのトラフィックに最高優先が用いられて、リアルタイム・トラフィックが他のトラフィックに対して優先されなくなるような事態を避けることができる。

優先度、用いるアプリケーションおよび他の要因は価値情報となり、それによって、通常のベストエフォート・データ・トラフィックとは異なるように課金できるようになる。

貴重なトラフィックに対して発信者および受信者の両方に課金し、請求できるように、グローバルな転送ネットワークを通じて互いに通信する電気通信装置間に相互信頼がなければならない。通信参加者間の相互信頼はまた、サービスの誤使用（たとえば無許可の通話、ＳＰＡＭ通話またはＳＰＩＴ）を避けるためにも推奨される。ＳＤＮでは、相互信頼はプライベートＳＤＮオーバーレイ・ネットワークに接続することによって生じるが、電気通信装置がグローバルな転送ネットワークを通じて互いに直接通信するときに、相互信頼は特に形成されるべきである。グローバルな転送ネットワークには信頼されていない装置もアクセスするからである。このような相互信頼は、たとえば電気通信装置が互いに通信する前に、ＴＬＳ（トランスポート・レイヤ・セキュリティ）を使用して互いの認証の有効性を確認することによって形成されてもよい。ＴＬＳではＣＡ（認証機関）がＰＫＩ（公開鍵基盤）構造を維持し、そこでグローバルな電気通信サービスに対して信頼されるべき認証の有効性を確認することができる。

パブリック転送ネットワーク上の電気通信装置と別の通信参加者との間の相互信頼は、電気通信サービス・プロバイダが着信を受信し、配信することに対して別のサービス・プロバイダが請求する際に、サービス・プロバイダが互いに請求する通常慣行に対して推奨される。

グローバルな相互信頼はまた、携帯電話の国際ローミングでは発信および受信の両方で推奨される。次に、海外の携帯通信業者のネットワークと接続するユーザは、発信および着信の両方に対して自分の通信業者からさらに課金され、料金は通信業者間で決定される。

電気通信業者に関与する電気通信装置間で、ＳＤＮを用いずに直接通信するときは、信頼は相互的であるとともに、グローバルであるべきである。電気通信装置が通信参加者を認証し、また通信参加者によって認証されるときに、相互信頼は形成される。グローバルな相互信頼は、グローバルな転送ネットワーク上の電気通信システム参加するすべての（１または複数の）通信業者間で認証が機能するとき、実現する。

高品質ＷＡＮは、パブリック・インターネットにルータまたはゲートウェイを介して接続されてもよく、または現在のインターネットの延長または改良であってもよい。

本システムはまた、ユーザ端末の機能を含む。たとえば、ユーザが決定する料金で通話を処理するために電気通信装置に接続する、固定または携帯電話を含む。通話を受信する端末は、発信者のＩＤを通知する機能、料金がかからずに、一定の料金で、またはまったく料金がかからずにユーザが通話を受信できるようにする機能を含む。発信する端末は、発生しうる料金を発信者に通知する機能、および発信者が通話を進めるか、または遮断できる機能を含む。

一態様では、グローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間の境界にあるリアルタイム通信用の電気通信装置は、リアルタイム・トラフィックが境界でファイヤウォールを通過する手段を備え、以下から選択する機能を実現するための能力を備える。（ｉ）サービス・プロバイダが自社のサービスを請求できること、（ｉｉ）インターネットを介して利用可能なベストエフォート品質よりも高品質なリアルタイム・トラフィックを使用すること、（ｉｉｉ）サービス・プロバイダグループに参加している参加者のみが通信に参加できること、（ｉｖ）方法な傍受要件を満たすこと、（ｖ）緊急通話要件を満たすこと。これによって、ソフトスイッチおよびＳＢＣの高価かつ破壊的なオーバーレイ構造を用いずに、リアルタイムの通信システムが実現する。これによって、グローバルな転送ネットワークの信頼、品質、拡張性および高性能が維持される。本システムは、電話、コンピュータ、その他のユーザ端末および通信ネットワークのプライベート・ドメインのサーバなどの端末に接続する電気通信装置を使用する。本システムは、パブリック・インターネット、昔のＰＳＴＮ、無線２Ｇ、３Ｇおよび４Ｇネットワークおよび映像テレプレゼンス通話などの新サービスを介して提供される既存のサービスを統合または相互運用することができる。

このようなシステムにとって、サービス・プロバイダはＳＤＮまたはＩＭＳネットワーク用の集中機器に投資する必要はないが、その代わり、たとえばアドレス解決のためのＤＮＳ（ドメイン・ネーム・システム）、ナンバー解決のためのＥＮＵＭ（Ｅ．１６４ナンバー・マッピング）、信頼を管理するためのＰＫＩ（公開鍵基盤）構造および電気通信装置を扱うための管理システムを提供する。このようなネットワーク要素は通常は、すでに通信ネットワークで利用可能であり、使用されている。

ここで、本発明の実施形態を詳細に参照する。本発明の例は添付図に例示され、図中、全体を通じて類似する符号は類似する要素を指す。

グローバルなマルチメディア・リアルタイムの電気通信サービスのために、通信業者から提供される電気通信装置は、サービスを通信ネットワークのプライベート・ドメインに提供する能力を含むように提案される。

電気通信装置の別の能力は、通信プロトコルのプロキシ内の信号リクエストを送受信し、または信号リクエストに応答することである。信号リクエストとは、たとえばセッション開始プロトコル（ＳＩＰ）、Ｈ．３２３、リアルタイム・ストリーミング・プロトコル（ＲＴＳＰ）またはウェブベースのリアルタイム通信（ＷｅｂＲＴＣ）などである。

電気通信装置の別の能力は、グローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間の境界で、リアルタイムに通信するためのファイヤウォール通過の問題を解決することである。ファイヤウォールは、ネットワークアドレス変換器（ＮＡＴ）も含むことが非常に多いが、これはさらに、通過問題に追加される。

電気通信装置の別の能力は、グローバルな転送ネットワーク上のトラフィックに関する値を測定し、収集することである。それによって、たとえば、通信業者はそのようなトラフィックに対して顧客に請求することができ、または顧客が加入した限度、または顧客が前払いした限度を超えないように貴重なトラフィック量を制限することができる。

電気通信装置の別の能力は、電気通信装置と通信参加者との間の相互信頼を形成することである。通信参加者は、電気通信装置と通信する別の電気通信装置、サービス用サーバ、グローバルな転送ネットワークの別の装置またはユーザ端末であってもよい。

電気通信装置の別の能力は、相互に信頼されている通信参加者が機能を使用することを認証することである。この機能は、リアルタイム・トラフィックを転送し、通話またはメッセージを受信し、サービスなどを使用することであってもよい。

ファイヤウォール通過問題の解決法は、すべて電気通信装置自体にあってもよく、または部分的に、リアルタイム・トラフィックがファイヤウォールを通過するようにパスを開くためにインターフェースを介してもよい。

電気通信装置はグローバルな転送ネットワークまたはＷＡＮ（ワイド・エリア・ネットワーク）と、通信ネットワークまたはＬＡＮ（ローカル・エリア・ネットワーク）のプライベート・ドメインとの間の境界であって、一般に、通常のファイヤウォールが配置される場所に位置する。位置は通常は顧客側であり、サービス用サーバを備えるプライベート・ドメイン、または各無線端末の個々の接続が無線ネットワークで形成される場所にある。本装置は、通常のファイヤウォールと平行に稼働することができ、またはファイヤウォールに代替してもよい。

リアルタイム通信プロトコルのプロキシは、機能が実装されるように含まれる。プロキシは特定のプロトコルの信号伝達メッセージを受信して読み取り、内部の情報に作用することができる。プロキシはメッセージを書き換え、次にメッセージをエンドポイントまたは別のプロキシに応答または送信することができる。プロキシはまた、リアルタイム・トラフィックをその宛先または別のプロキシにルーティングする能力を有していてもよい。

一態様では、グローバルな転送ネットワークを介するグローバルなリアルタイム通信のシステム、ビジネス・モデル、装置またはソフトウェア・モジュールは、１または複数の前述の機能をグローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間の境界の電気通信装置に含む。ファイヤウォールはプライベート・ドメインに保護されたプライベート環境を提供するが、ＳＩＰ（セッション開始プロトコル）、Ｈ．３２３、ＲＴＳＰ（リアルタイムのストリーミングプロトコル）またはＷｅｂＲＴＣ（リアルタイムのウェブ通信）などのプロトコルを使用するリアルタイム通信も通常は妨害する。

ファイヤウォールは、グローバルな転送ネットワークまたはＷＡＮ側からのトラフィックがＬＡＮ側のプライベート・ドメインに入ることを許可しない。ただし、トラフィックが正しいトラフィックであり、トラフィックの流れがＬＡＮ側から開始されたときを除き、またはファイヤウォールが特に一定のトラフィックがそのＬＡＮに入ることを許容するように構成されるときを除く。

さらに、ファイヤウォールのネットワークアドレス交換器（ＮＡＴ）が有効にされると、プライベートアドレスがＬＡＮで使用されるため、ＬＡＮのエンドポイントは直接ＷＡＮ側からアドレス指定されない。ＷＡＮ側の１つのアドレスはＬＡＮの複数のエンドポイントによって共有されることが多い。ＬＡＮのエンドポイントは、したがって、ＬＡＮから開始されるパスを使用して、ＷＡＮ側からファイヤウォールを介してトラフィックを受信できるようになる前に、トラフィックをＬＡＮ側から開始しなければならない。

通常のファイヤウォールは、したがって、ＬＡＮなどのプライベート・ドメイン上のエンドポイントに着信されるはずのリアルタイム・トラフィックを妨害する。ファイヤウォールは、通常はＷＡＮ側からの通話を阻止し、ファイヤウォールのポートが着信用に解放されている場合であっても、ファイヤウォールのＮＡＴ機能がこれらのアドレスをプライベートにしている場合は、信号伝達メッセージは特別な処理を受けないと、正しいＬＡＮのエンドポイントまで到達することができない。

信号伝達メッセージによって行われる通話の設定に加えて、通信しているエンドポイント間で流れる必要がある音声ストリームなどのリアルタイム通信の媒体部分もある。エンドポイント間のメディア・パスは、プロキシが検証し、修正した後に通話設定信号においてリクエストされてもよく、電気通信装置によって開かれてもよい。ただし、通常のファイヤウォールはこれに気付かず、このようなメディア・パスを開かない。

測定され、収集された価値情報は、使用されるアプリケーション、使用される帯域幅、転送されるトラフィック量、転送されるトラフィックの種類、使用される優先付け、およびグローバルな転送ネットワーク上での通信セッション中に実現される品質パラメータであってもよい。

相互信頼は、電気通信装置が、たとえば、定期的に変更されるパスワードなどを使用して、またはＴＬＳ（トランスポート・レイヤ・セキュリティ）を使用して、他の通信参加者のＩＤを確認し、検証し、および自分のＩＤを確認・検証させることに基づく。ＴＬＳでは、ＣＡ（認証機関）は、通信参加者の認証の有効性を検証することができるＰＫＩ（公開鍵基盤）構造を維持する。

機能の認証を使用することで、相互に信頼されている通信参加者は通信セッション（たとえば通話、メッセージ、ゲーム・アプリケーション、またはその他のアプリケーション）を開始し、受信して、リアルタイム・トラフィックを転送し、サービスを使用してもよい。

グローバルなリアルタイム通信を実現するための電気通信装置、ソフトウェア・モジュール、システムまたはビジネス・モデルは、１または複数の以下の機能または方法をグローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間の境界に含む。

−ファイヤウォールおよびネットワークアドレス変換器（ＮＡＴ）トラバーサル用のセッション・ボーダー・コントローラ（ＳＢＣ）機能を含むことによって、リアルタイム・マルチメディア通信を、通信ネットワークのプライベート・ドメインユーザまたはサーバに配信すること。

−ファイヤウォールとインターフェースで接続すること。ファイヤウォールは、ファイヤウォールを通じたリアルタイム・トラフィックのためのパスを開口するための電気通信装置外部であってもよい。

−アプリケーション、特定のポートまたはインターフェースの価値情報、優先トラフィックの使用を測定および収集し、または一般にパブリック・インターネットで用いるベストエフォート・データ・トラフィックを超えたトラフィックの値を示すその他の情報を測定および収集し、サービス・プロバイダがそのような利用を課金、または制限可能とすること。

−信憑性の証明を使用して通信参加者を認証すること。信憑性の証明とは、たとえば共有の秘密、パスワード、認証、チップカード、ＳＩＭ（契約者識別モジュール）カード、一意識別子、ＭＡＣ（メディア・アクセス制御）アドレス、またはＩＰ（インターネット・プロトコル）アドレスである。

−通信参加者からの認証リクエストに対応して相互信頼を形成すること。通信参加者は信憑性の証明を使用して、電気通信装置によって認証される。信憑性の証明とは、たとえば共有の秘密、パスワード、認証、チップカード、ＳＩＭ（契約者識別モジュール）カード、一意識別子、ＭＡＣ（メディア・アクセス制御）アドレス、またはＩＰ（インターネット・プロトコル）アドレスである。

−相互に信頼されている通信参加者の特徴の使用を許可すること。特徴は、たとえば、リアルタイム・トラフィックを転送してもよく、通話またはメッセージを受信してもよく、サービスなどを使用してもよい。

図１では、グローバルな転送ネットワーク１０６と通信ネットワークのプライベート・ドメイン１０８（たとえばＬＡＮ）との間の境界でリアルタイム通信をするための電気通信装置１００を示す。

電気通信装置１００は、プロセッサ１５０、ランダムおよびシリアル両方のメモリ１５２、ハードウェア、およびソフトウェアを含んでいてもよい。ランダム・アクセス・メモリは、たとえば、ソリッド・ステート装置であってもよい。シリアル・アクセス・メモリは、たとえばディスクであってもよい。プロセッサ１５０は、たとえば、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、またはＣＰＵ（中央演算装置）であってもよい。

電気通信装置の様々な部分、つまりプロキシ１２０、トラバーサ１２２、ファイヤウォール１２３、レジストリ１２４、価値収集器１２６、信頼形成器１２８、オーソライザ１２９は、プロセッサ１５０で実行されるソフトウェア・モジュールに実装されてもよく、互いに接続してもよい。

境界はファイヤウォール１１２を備えていてもよい。トラフィック１１３、１１４、１１５および１１６は、電気通信装置のグローバルな転送ネットワーク１０６ＷＡＮ側と電気通信装置のＬＡＮ側の通信ネットワークのプライベート・ドメイン１０８の両方向に向かってもよい。

グローバルな転送ネットワーク１０６は、複数のルータまたはサーバ１１８から構成されてもよい。ルータまたはサーバ１１８は、プロセッサ、ランダムおよびシリアル両方のメモリ、ハードウェア、およびソフトウェアを含んでいてもよい。

通信ネットワークのプライベート・ドメイン１０８は、ルータまたはサーバ１１９からサービスを受けてもよい。ルータまたはサーバ１１９は、プロセッサ、ランダムおよびシリアル両方のメモリ、ハードウェア、およびソフトウェアを含んでいてもよい。電話（音声）、ビデオ会議、インスタント・メッセージ（ＩＭ）、プレゼンスなどのアプリケーションなどのリアルタイム通信を使用することを望むユーザは、通信ネットワークのプライベート・ドメイン１０８に接続されてもよく、グローバルな転送ネットワーク１０６のユーザと通信してもよく、または最も多いのは通信ネットワークの別のプライベート・ドメインに接続するユーザと接続してもよく、通信ネットワークのこれらのプライベート・ドメインはグローバルな転送ネットワークに接続される。

一実施形態では、電気通信装置１００は、トラバーサ１２２を含む。リアルタイム・トラフィックはファイヤウォール１１２を通過しないため、リアルタイム・トラフィック１１３および１１４は、トラバーサ１２２によって、電気通信装置１００を経て、グローバルな転送ネットワーク１０６と通信ネットワークのプライベート・ドメイン１０８との間の境界を通過することができる。

トラバーサ１２２は、プロキシ１２０またはその他の手段から情報を得て、トラバーサ１２２の異なる側にいる相手間のリアルタイム通信を設定するために、信号伝達メッセージを点検して変化させる。信号伝達メッセージは、通信の参加者に関する情報を含有する。トラバーサ１２２は、参加者のアドレスに関して知識を有する。参加者のアドレスはグローバルアドレスまたはサービスを受けているプライベート・ドメイン１０８上のプライベートアドレスであってもよい。トラバーサ１２２は、ファイヤウォール１２３に指示して、信号伝達と媒体両方の相手間のパスを開放することができる。プロキシ１２０は、信号伝達メッセージが伝わる前に、信号伝達メッセージも変更し、通信装置のＷＡＮ側およびＬＡＮ側のアドレスなどの情報を一致させることができる。

トラバーサ１２２は、レジストリ１２４の構成から、または登録メッセージを通じて自分のアドレスをレジストリ１２４に登録済みのエンドポイントのいずれかから、プライベート・ドメイン１０８のエンドポイントのプライベートアドレスに関する情報を得る。レジストリ１２４はＳＩＰレジスタであってもよい。

ファイヤウォール１２３はまた、グローバルな転送ネットワーク１０６とプライベート・ドメイン１０８のアドレス間で同じ変換を実行するために、ＮＡＴを含んでいてもよい。

電気通信装置１００はまた、グローバルな転送ネットワーク上のリアルタイム・トラフィックに関する価値情報を測定および収集するための価値収集器１２６を含んでいてもよい。価値収集器１２６はまた、課金するためにサービス・プロバイダが用いる呼詳細情報（ＣＤＲ）を作成してもよく、これらのＣＤＲをサービス・プロバイダに提供してもよい。価値収集器１２６はＷＡＮインターフェースに入り、そこから出るトラフィックを測定する。価値収集器１２６は、使用されるアプリケーション、リクエストされる品質レベルおよび提供する品質を記憶する。価値収集器１２６は、完全に転送されたトラフィック、またはセッションごとのトラフィックまたは通話ごとのトラフィックの両方を測定することができる。ＣＤＲはその後、このようなデータをプロキシ１２０またはその他の手段からの情報と組み合わせることによって、形成することができる。この情報は、発信者および受信者、発信者および受信者のアドレス、通話期間、通話開始時間およびどのＷＡＮインターフェースが使用されたかに関するものである。

電気通信装置１００はまた、電気通信装置と通信参加者との間の相互信頼を形成するための信頼形成器１２８を含んでいてもよい。別の通信参加者のＩＤを確認して検証することによって、また電気通信装置１００のＩＤを確認して検証することを許可することによって、相互信頼は形成される。

電気通信装置１００はまた、リアルタイム・トラフィックを転送し、通話またはメッセージを受信し、サービスなどを使用するためにオーソライザ１２９を含んでいてもよい。

図３に示すように、電気通信装置１０２の一実施形態はまた、機能モジュール２００を含んでいてもよい。機能モジュール２００は、図４に示すように、１または複数の以下の機能を実施するためのプログラムを備える：
２０１ サービス・プロバイダからの認証リクエストに応答する。
２０２ サービス・プロバイダからの検証リクエストに応答する。
２０３ 通信参加者を認証する。
２０４ 通信参加者からの認証リクエストに応答する。
２０５ 電気通信装置と通信参加者との間にグローバルな相互信頼を形成する。
２０６ 通信参加者に特徴の使用を許可する。
２０７ ２通信参加者間のリアルタイム・トラフィックをルーティングする。
２０８ ユーザ・フィードバックを収集する。
２０９ 票を収集する。
２１０ サービス・プロバイダが監視するために使用可能な呼詳細情報をコンパイルする。
２１１ サービス・プロバイダが課金するために使用可能な呼詳細情報をコンパイルする。
２１２ 呼詳細情報を作成し、提供するためのプログラムを検証する。
２１３ 呼詳細情報を提供する。
２１４ ＴＲ−０６９、ダイアメータまたはＳＦＴＰなどの保護プロトコルを使用して、呼詳細情報をグローバルな転送ネットワークで提供する。
２１５ 呼詳細情報を転送ネットワークサービス・プロバイダとは異なる相手に提供する。
２１６ 呼詳細情報を複数の相手に提供する。
２１７ 電話番号をグローバルな転送ネットワークのアドレスに変換する。
２１８ 第１の形のアドレスをグローバルな転送ネットワークのアドレスに変換する。
２１９ 外部のデータベース・ルックアップによって、グローバルな転送ネットワークのアドレスを読み出す。
２２０ ＥＮＵＭルックアップによって、グローバルな転送ネットワークのアドレスを読み出す。
２２１ アドレスを変換するために外部データベースを使用する許可を求める認証リクエストに応答する。
２２２ 通信セッション（たとえば通話、メッセージ、ゲーム・アプリケーション、またはその他のアプリケーション）をグローバルな転送ネットワークで宛先にルーティングする。
２２３ 電気通信装置のユーザが加入するサービスに基づいてトラフィックを分類する。
２２４ 使用するプロトコルに基づいてトラフィックを分類する。
２２５ 使用するインターフェースに基づいてトラフィックを分類する。
２２６ 発信者が使用するアドレスに基づいてトラフィックを分類する。
２２７ 発信者が使用するポートに基づいてトラフィックを分類する。
２２８ トラフィック・チャンネルが設定される順番に基づいてトラフィックを分類する。
２２９ トラフィック・チャンネルが設定される数に基づいてトラフィックを分類する。
２３０ 通信参加者のＩＤに基づいてトラフィックを分類する。
２３１ 受信するデータパケットの品質マーキングに基づいてトラフィックを分類する。
２３２ 優先データパケットを別データパケットよりも前にキューに配置することによって、トラフィックを優先する。
２３３ データパケットをマーキングすることによって、トラフィックを優先する。
２３４ 特定のプロトコルを選択することによって、トラフィックを優先する。
２３５ 帯域幅を確保することによって、トラフィックを優先する。
２３６ 特定のネットワークを選択することによって、トラフィックを優先する。
２３７ 特定のサブネットを選択することによって、トラフィックを優先する。
２３８ 特定のネットワーク・インターフェースを選択することによって、トラフィックを優先する。
２３９ ユーザの現在の位置を登録する。
２４０ ＰＢＸのサービスを提供する。
２４１ 位置情報を緊急通話またはメッセージに追加する。
２４２ 緊急通話またはメッセージの位置情報を送信する。
２４３ 盗聴するために通話を傍受する。
２４４ 解釈するためにメッセージを傍受する。
２４５ グローバルな転送ネットワークでリアルタイム・トラフィックに関する価値情報を測定および収集する
２４６ 電気通信装置と通信参加者との間の相互信頼を形成する。
２４７ 相互に信頼している通信参加者に特徴の使用を許可する。

グローバルなリアルタイム通信を実現するための電気通信装置、ソフトウェア・モジュール、システムまたはビジネス・モデルはまた、１または複数の以下の機能または方法を含んでいてもよい。
−信憑性の証明を検証するために、電気通信サービス・プロバイダのグループが共有する共通のデータベースにアクセスして、グローバルな相互信頼を形成する。共有データベースは、たとえば、認証を検証するためのＲＡＤＩＵＳ（遠隔認証ダイヤルイン・ユーザサービス、ＲＦＣ２８６５）の１または複数のサーバ、ダイアメータ（ＲＡＤＩＵＳの後継、ＲＦＣ３５８８）の１または複数のサーバ、または公開鍵基盤（ＰＫＩ）からなる。
−トラフィックを分類して、使用すべき優先度または品質レベルを決定し、またはトラフィックの値を決定する。
−リアルタイム・トラフィックを優先し、優先トラフィックを通信参加者に許可する。
−通話記録（ＣＤＲ）にフォーマットされえる価値情報を報告し、使用分を顧客に請求可能にし、異なるサービス・プロバイダ間で料金を精算可能にして、通信追跡の規制要件を満たしていることを記録可能にする。ＣＤＲで収集した情報は、通信セッションのＩＤ、発信者、受信者、トラフィックの種類、トラフィックの量、トラフィックに使用する品質レベル、測定されたセッションの品質パラメータ、およびセッションの時間および期間であってもよい。

ＣＤＲはその後、通話中または通話終了直後に、または後ほど多くのＣＤＲを収集後にバッチ内で提供されることができる。ＣＤＲは、ラジアスまたはＳＩＰパブリッシュなどのプロトコルを使用して、またはＴＲ−０６９、ダイアメータ、またはＳＦＴＰなどの保護プロトコルを使用するＷＡＮで、提供されることができる。

ＴＲ−０６９は顧客が設置した機器の管理をするためのプロトコルである。ＴＲ−０６９は情報メッセージを介してＣＤＲを受信することができ、サービス・プロバイダによる課金をさらに処理するために、ＣＤＲをそのデータベースに記憶することができる。

図１に示す価値収集器１２６はまた、ＣＤＲを生成せずにトラフィックの使用を測定し、制限することもできる。これは、たとえば、転送される貴重なトラフィックの量を計測し、時間ごとの期間を合計して設定した量を超えると、それ以上の高品質トラフィックを遮断するか、継続した高品質トラフィック転送に対して、より高い課金をすることによって可能となる。

ネットワーク・プロバイダは、通信装置が顧客の所在地に配置される場合、価値収集器、ＣＤＲの作成および提供、またはその他の機能が改ざんされないと保証することを望むこともある。これは、電気通信装置の存在、そのＩＤ、ソフトウェアを認証することによって実現可能である。このような認証方法の１つは、認証方法を含む管理システムを使用することである。ＴＲ−０６９管理プロトコルは、装置、そのＩＤの認証を含み、確認すべき電気通信装置においてソフトウェアの署名を許可し、ＣＤＲおよびその供給が改ざんを受けないことを保証することができる。このような機能が改ざんされると、アクセスは管理システムによって中断される。

電気通信装置１００のさらに別の実施形態では、電気通信装置１００は、外部ファイヤウォール１１２とのインターフェース１１７を有していてもよい。インターフェース１１７を通じて、リアルタイム・トラフィックのパスを外部ファイヤウォール１１２で開くことができる。それによって、トラフィック１１５および１１６はデータ型およびリアルタイム型のどちらであってもよく、内部ファイヤウォール１２３を電気通信装置１００から除外することができる。

図５は、通信ネットワークのプライベート・ドメイン１０８内に配置される電気通信装置１０４を示す。電気通信装置１０４は、グローバルな転送ネットワーク１０６の境界にファイヤウォール１１３のパスを通じて到達する。このようなパスは受信通信セッションが可能となるように開いていなければならないが、ファイヤウォール１１３のパスを通る連続トラフィック・パケット６１３および６１４がなく、パスがファイヤウォール１１３内に統計的に構成されない場合は、パスは開かなくてもよい。したがって、通信参加者からのキープアライブ・パケットによって、このようなパスを開いたままにしておくのは共通の技術である。バッテリの電力消耗を低く抑えたいユーザの携帯端末は、キープアライブ・パケットを送受信するときに、最小消費電力モードではない。電気通信装置１０４は、したがって、キープアライブ・パケットをプライベート・ドメインのユーザ端末７００に送らないか、またはキープアライブ・パケット６１５をそのようなユーザ端末に送信する頻度を減らすような機能６１０を有していてもよい。ユーザ端末７００が送受信するリアルタイム・トラフィックでは、電気通信装置１０４はグローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間の境界にある。

電気通信装置のＷＡＮ側に接続する様々な品質を備える複数のグローバルな転送ネットワークが存在してもよい。電気通信装置は、リアルタイム・トラフィックを高品質グローバルな転送ネットワークに接続するＷＡＮインターフェースを介してルーティングしてもよく、または（たとえば費用の問題から）品質の低いグローバルな転送ネットワーク（たとえばインターネット）に接続するインターフェースを介してルーティングしてもよい。

図２は、別の実施形態による電気通信装置１０１を示す。図２に示すように、電気通信装置１０１は、グローバルな転送ネットワーク１０６と通信ネットワークのプライベート・ドメイン１０８との間の境界にある。境界は、ファイヤウォール１１２を備えていてもよい。

図１に記載する電気通信装置１００に関して記載するプロキシ１２０、トラバーサ１２２、ファイヤウォール１２３、レジストリ１２４、価値収集器１２６、信頼形成器１２８、およびオーソライザ１２９に加え、図２の電気通信装置１０１はまた、分類器１３０、優先付け器１３２および様々な品質レベルのＷＡＮに接続するための複数のＷＡＮインターフェース１４３および１４４を含んでいてもよい。

一実施形態では、リアルタイム通信は、インターネットに接続する第１のＷＡＮインターフェース１４４およびさらに高品質のネットワーク１０７に接続する第２のＷＡＮインターフェース１４３を経由してもよい。アクセスモデム１４５はＷＡＮインターフェースのように機能する。

分類器１３０は、トラフィックをどのように分類して処理するかを優先付け器１３２によって決定する。分類器１３０は、ユーザが加入しているサービスに基づいて、リアルタイム・トラフィックをベストエフォート・トラフィックとは別に分類してもよい。または、分類器１３０は、使用するインターフェース１４２、使用するアドレスまたはポートに基づいて、受信者に基づいて、またはトラフィック１１４をインターフェース１４２から受信する場合は、データパケットの既存の品質マーケティングに基づいて、トラフィック１１４を分類してもよい。プロキシ１２０または別の手段によって、どのプロトコルおよびどのサービスが使用されているか、どのエンドポイントが参加するかに関する情報を分類器１３０に伝えてもよい。分類は、様々な品質レベルをトラフィックに割り当ててもよく、また、電気通信装置の構成に基づいて分類してもよい。

優先付け器１３２は、分類したトラフィックをベストエフォート・トラフィックよりも優先してもよい。優先付け器１３２は、インターフェース１４１から１４４に発信する複数のキューに配置することによって、また、ＷＡＮ側またはＬＡＮ側ネットワークに分類したトラフィックを優先付けするように指示することによる両方の方法で、電気通信装置１０１内部でトラフィックを優先付けすることができる。このような指示は、ＩＰパケットをＴＯＳまたはＤＳＣＰビットでマーキングすることによって、一定の帯域幅の留保をリクエストすることによって、特定のネットワークまたはサブネットを選択することによって、またはさらに高品質のＷＡＮを代替インターフェース１４３を通じて選択することによるものであってよい。

図１に示す電気通信装置１００の別の実施形態では、ファイヤウォール１２３はデータ・トラフィックも処理してもよく、通信ネットワークのプライベート・ドメインをグローバルな転送ネットワークからの不要なトラフィックから保護してもよく、それによって、ファイヤウォール１１２に代替してもよい。

図３に示す電気通信装置の実施形態１０２は、好ましくは、ファイヤウォール１２３またはルーティングプロキシ１２０（たとえばＳＩＰ、Ｈ．３２３、ＲＴＳＰまたはＷｅｂＲＴＣ）、またはアクセスモデム２６０（たとえばＤＳＬモデム、ケーブル・モデム、ＧＰＯＮ（ギガビット可能受動光ネットワーク）モデム、イーサネットルータ、光ファイバルータ、ＭＰＬＳ（マルチ・プロトコル・ラベル・スイッチング）ルータ、またはＴ１ルータ）と組み合わせるか、これらに内蔵される。追加サーバ２７０（たとえばＳＩＰサーバ、ＳＩＰレジスタ、ＰＢＸ（構内交換機）、プレゼンスサーバ、通話およびメッセージの原則処理器）または第２のネットワーク（たとえばＰＳＴＮ（公衆交換電話網））と相互運用するためのゲートウェイ１９０、通信ネットワークのプライベート・ドメイン（たとえば電話、ＰＢＸ、公衆交換電話網の装置、プロトコルＨ．３２３を使用する装置、プロトコルＭＧＣＰ（メディア・ゲートウェイ制御プロトコル）を使用する装置、または電気通信装置とは別のプロトコルを使用する装置）上の装置と相互運用するための追加ゲートウェイ２８０も内蔵されてもよい。

アクセスモデム２６０は、個別のアクセス・ユニットを使用しなくても、通信業者のネットワークに直接接続するＷＡＮインターフェースと同様に機能する。

追加のサーバ２７０は、気通信装置と同じハードウェアを使用する、リアルタイム通信に関連する機能を有するサーバであってもよい。

ゲートウェイ１９０は、第２のネットワークを電気通信装置１０２と互換性を持つようにしてもよい。第２のネットワークは、ネットワークに配置されるゲートウェイにＷＡＮを通じて接続される公衆交換電話網であってもよい。ＰＳＴＮへの接続は、ＳＩＰ接続などの標準化推奨または電話・サービス・プロバイダ独自の推奨を使用してもよい。

追加ゲートウェイ２８０は、通信ネットワークのプライベート・ドメインの装置を電気通信装置と互換性を持つようにするゲートウェイであってもよい。

図６は電気通信装置１０３の一実施形態を示す。電気通信装置の機能はソフトウェア・モジュール１０５に実装されている。ソフトウェア・モジュール１０５は、プロセッサおよびメモリ１４８を有するハードウェアユニットによって実施される。ハードウェアユニットはまた、インターフェース１４１から１４５およびモデム１４５などのその他のハードウェアを有していてもよい。このようなハードウェアユニットは一般に、サーバまたはＰＣ（パーソナル・コンピュータ）として利用可能である。電気通信装置の機能は、したがって、ソフトウェア・モジュールとして実装されることができ、ハードウェアユニットに内蔵される。ハードウェアユニットは、標準的なサーバ、ＰＣまたは特別製ハードウェアであってもよく、それによって電気通信装置を構成してもよい。

電気通信装置の１つの目的は、グローバルな転送ネットワークを通じた通信システムで使用されることである。

このような通信システムは、電話通話、ビデオ会議通話、ウェブブラウザ通話、テキスト・メッセージ、ピクチャ・メッセージ、音声メッセージ、映像メッセージ、ゲーム・アプリケーション、またはリアルタイム通信用アプリケーションを提供するサービスで使用することができる。

電気通信装置はまた、グローバルな転送ネットワークを通じた課金通信サービスを提供するビジネス・モデルでも使用することができる。このような課金通信サービスは、上記グローバルな転送ネットワーク、テキスト・メッセージ送信、ピクチャ・メッセージ送信、音声メッセージ送信、映像メッセージ送信、リアルタイム通信、音声通信または映像通信にアクセスすることができる。

ユーザが通信セッション（たとえば通話、メッセージ、ゲーム・アプリケーション、またはその他のアプリケーション）を開始するシステムでは、電気通信装置によって、ユーザは、通信セッションを受け入れる第２のユーザの分も課金されることがある。第２のユーザはまた、通信セッションの承諾に対する課金にも影響してもよい。電気通信装置は、受諾前に、課金に関する情報をデータベースから読み出すことができる。また、アドレス、たとえば通信セッションのＩＰアドレスを同じデータベースから読み出してもよい。

電気通信装置が生成するＣＤＲによって、課金サービスの収入をサービス・プロバイダとサービスの参加者で分担するビジネス・モデルが可能となる。通信セッションの受諾に対して、ユーザが影響を受ける課金があってもよく、通信セッションの様々な発信者または発信者の種類に対して様々な課金があってもよい。このような課金サービスからの収入は、次の例のように共有することができる：
−通信セッションに対する課金は、電話・サービスと同様に、セッションが開始されたサービス・プロバイダと、セッションが受諾されたサービス・プロバイダとの間で分担することができる。
−サービス・プロバイダの収入は、課金を発生する加入者と分担することができる。
−通話受諾に対する課金からのサービス・プロバイダの収入は、通話を受諾する加入者と分担することができる。
−通話の受諾に対して加入者に対して決定された課金からのサービス・プロバイダの収入は、課金を決定する加入者および通話を受諾する加入者との間で分担することができる。

管理システムを使用して、上記通信システムの電気通信装置を制御することができる。管理システムはまた、電気通信装置が、サービス・プロバイダ側でグローバルな転送ネットワークにアクセスすることを制御することもできる。アクセスを許可するために、管理システムは電気通信装置を認証して、たとえばグローバルな転送ネットワークを使用することが認証されていない電気通信装置を介して盗用されないようにしてもよい。

管理システムはまた、電気通信装置の機能（たとえば価値情報の測定、収集および提供）を、（たとえば、そのような機能を実施するプログラムのチェックサムを計算するテストを実施することによって）検証するようにリクエストして、グローバルな転送ネットワークを使用できるようにしてもよい。

図７は、別の実施形態による電気通信装置１０４を示す。図７に示すように、電気通信装置１０４はグローバルな転送ネットワーク１０６と通信ネットワークのプライベート・ドメイン１０８との間の境界にある。境界はファイヤウォール１１２を備えていてもよい。

本実施形態は、レスポンダ１２１を備える。通信しているエンドポイントはユーザ端末またはサーバであってもよく、リアルタイム・トラフィックを交換し、ファイヤウォールを通過するための個別のプロトコルを使用するときに、本実施形態を使用してもよい。この個別のプロトコルは、ＳＴＵＮ（ＮＡＴのセッション・トラバーサル・ユーティリティ）、ＴＵＲＮ（ＮＡＴ周囲のリレーを使用するトラバーサル）、ＩＣＥ（双方向接続性確立）などのＮＡＴトラバーサルのプロトコル（ネットワークアドレス変換）の組み合わせであってもよく、ファイヤウォールの機能である。

リアルタイム通信を開始するために使用するプロトコルは、ＳＩＰ（セッション開始プロトコル）またはＷｅｂＲＴＣ（ウェブリアルタイム通信）などの信号プロトコルであってもよい。これらの信号プロトコルは、エンドポイント間の暗号を使用する。たとえば、エンドツーエンドＴＬＳ（トランスポート・レイヤ・セキュリティ）を使用する場合には、電気通信装置などの仲介装置は、プロトコルを開始するように解釈されることはできない。

ただし、電気通信装置１０４のレスポンダ１２１は、ファイヤウォールを通過するための、ＳＴＵＮおよびＴＵＲＮなどの個別のプロトコルを解釈し、実行することができる。これらのプロトコルは、特定のサーバをグローバルな転送ネットワーク上で使用して、ファイヤウォールを通過することを目的とする。ファイヤウォールは、通常は、これらのプロトコルに気付かず、信号プロトコルの開始にも気付かない。レスポンダ１２１は、ファイヤウォールを通過するための個別のプロトコルに作用するため、電気通信装置１０４を使用するときにこれらのプロトコルは必要となるため、グローバルな転送ネットワークに対する特定のサーバは必要ではない。

電気通信装置の他の実施形態で記載したように、レスポンダ１２１は、ファイヤウォールを通過する個別のプロトコルを解釈し、トラバーサ１２２を使用して、グローバルな転送ネットワーク１０６と、リアルタイム・トラフィックのためのプライベート・ドメイン１０８上の通信しているエンドポイント１０９との間のパスを設定する。

レスポンダ１２１はまた、グローバルな転送ネットワーク１０６のパスのアドレスのプライベート・ドメイン１０８上のエンドポイント１０９に連絡してもよく、それによって、信号プロトコルのエンドポイント１０９はアドレスを、グローバルな転送ネットワーク１０６を通じて到達可能な他の通信しているエンドポイントに伝えることができる。アドレスはＩＰアドレスおよび使用する転送ポートであってもよい。

電気通信装置１０４はまた、本電気通信装置のその他の実施形態で使用されてもよい信号プロトコルにおいて利用可能な認証方法を使用する代わりに、個別のプロトコルにおいて、ファイヤウォールを通過するための方法を使用する、通信エンドポイント１０９を証明することができる。

図３は電気通信装置を示す。図７の電気通信装置１０４の機能および特徴は、電気通信装置のその他の前述した機能および特徴と組み合わされる。このような組み合わせはまた、機能モジュール２００を含む。機能モジュール２００は、前述し、図４に示す１または複数の機能を実施するためのプログラムを備える。

図１０に示すように、ファイヤウォール１１２の位置に配備されると、電気通信装置に接続可能なコンピュータ４０２、インターネット電話４０８、携帯装置４０９およびＩＰ−ＰＢＸなどのユーザ端末がある。図８に示すユーザ端末７００は、機能モジュール７１０を含んでいてもよい。機能モジュール７１０は、図９に示す１または複数の以下の機能を実施するためのプログラムを備える：
７１１ 通信セッションの課金を管理する。
７１２ ユーザに、通信セッションの課金に関して通知する。
７１３ 通信セッションの発信者に課金が課せられるか否かに関わらず、ユーザが通信セッションを受諾することを許可する。
７１４ 受諾の課金が課せられる場合は、上記通信セッションを開始するユーザに、通信セッションを取り消すことを許可する。
７１５ グローバルな転送ネットワークを介する通信セッションの品質レベルを選択する。
７１６ ユーザに通信セッションの課金を、通信セッション中に通知する。
７１７ ユーザがトラフィックの課金または品質レベルを通信セッション中に変更することを許可する。
７１８ 通信セッションの測定または経験品質に基づいて、課金または品質レベルを適応する。
７１９ 通信サービスの使用に対して、ユーザが支払わねばならない最大課金を前もって設定する。
７２０ 前もって設定した課金に到達すると、通信サービスの使用を終了する。
７２１ ユーザがある期間支払わねばならない最大課金を前もって設定する。
７２２ ある期間の前もって設定した課金に到達した後に、さらに課金を課すことになる、残りの期間の通信セッションを禁止する。
７２３ ユーザが通信セッションを拒絶すべきかを前もって選択することを許可し、上記第２のユーザによって課金が課せられることも、または上記第２のユーザによって課金が課せられないことも許可する。
７２４ ファイヤウォールを通じるパスを開いたままにするためにキープアライブ・パケットの頻度を減らす。

現在の電気通信業者は一般に、以下のみを提供する：

ａ）ＰＯＴＳ（基本電話サービス）サービス、保証されているが低帯域幅（３．５ｋＨｚ）であり、通常は、セッションに基づいて、使用する帯域幅あたり高価である。

ｂ）高帯域幅のインターネットであり、通常は帯域幅あたり定額かつ低料金であるが、ベスト・エフォート品質である。

電気通信業者は、低価格で上記のａ）を作成するためにVoＩＰ技術を使用してきた。

保証品質を備えるグローバルなマルチメディア（広帯域幅）通信を提供する能力は、現代のＩＰネットワークの中心に位置するが、上記のサブセットｂ）で提供されるのみである。

一態様では、装置によって、通信業者はより良いサービスを提供することができ、通信業者のネットワークはより良く利用されるようになる。

電気通信装置、ソフトウェア・モジュール、またはシステムによって、通信業者はより良いサービスに対して課金できる。通信業者は、ソフトスイッチおよびＳＢＣ（セッション・ボーダー・コントローラ）をＶｏＩＰ基盤から排除することによって、低コストかつ信頼性の高い基盤を得る。

ユーザは次に、現在の端末（携帯電話器、ＰＣ、テレプレゼンス機器）の能力に見合う新規かつより良いサービスの提供を受ける。それによって、このようなより良いサービスはまた、ゲームまたはその他のアプリケーションに対する技術革新および利用の原動力となる。また、ビデオ会議を行うことによって、携帯の必要が減り、これはさらに効率的、さらに安価、環境にやさしくなっている。

電気通信装置、ソフトウェア・モジュール、またはシステムによって、通信業者はより良いサービスに対して課金できる。通信業者は、ソフトスイッチおよびＳＢＣをＶｏＩＰ基盤から排除することによって、低コストかつ信頼性の高い基盤を得る。通信業者は、ここで、かなり前から古くなっていた昔の高価なＰＯＴＳサービスを保護する必要がなく、アプリケーション特定のネットワーク構造に制約されることもない。

優先データ転送をパブリック通信ネットワークのベストエフォート・トラフィックとは別に課金および請求できることは、通信業者にとっても、このような高品質グローバルな転送ネットワークを配備し、提供する意欲となる。価値情報、つまり使用するサービスおよび消費する資源の測定を上首尾に収集でき、価値情報を報告することによって、サービス・プロバイダは新規かつより良いサービスおよび価格プランを顧客に提案し、勧めることができる。

リアルタイム通信のプロキシ、たとえばＳＩＰ、Ｈ．３２３、ＲＴＳＰまたはＷｅｂＲＴＣプロキシは、前述の機能のいくつかを提供できるように含まれる。このプロキシはまた、リアルタイムの通話をその宛先にルーティングする能力を有する。

本装置、ソフトウェア・モジュール、システム、またはビジネス・モデルは、価値情報を首尾良く収集し、柔軟に請求することによって、サービス・プロバイダによる、新しい収入共有の提案が可能となる。たとえば、ユーザは、未知の発信者からの通話を受ける値段、たとえば営業電話などの迷惑電話（ｓｐｉｔ）を回避しえる課金を決定することができ、受信通話を受けるための収入をサービス・プロバイダと共有しえる。

図１０は、グローバルな転送ネットワーク３００を示す。グローバルな転送ネットワーク３００は、サーバまたはルータ３１４によって接続され、ネットワークを形成する光ケーブルまたはその他のケーブル３１２または無線リンクを含んでいてもよい。ユーザ端末ならびにサーバは、たとえば記号アドレスを実際のアドレスに変換するためのＤＮＳ（ドメイン・ネーム・システム）サーバ３１６、またはアプリケーションサーバ３１８であり、グローバルな転送ネットワークに接続されてもよいが、たいていの場合、これらのエンドポイントは、通信ネットワーク４００のプライベート・ドメインに接続する。通信ネットワーク４００のプライベート・ドメインは、たとえばローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）などであり、ファイヤウォール１１２によって、グローバルな転送ネットワークから保護され、遮断されている。ファイヤウォールはまた、通信ネットワークのプライベート・ドメインに接続する装置にプライベートアドレスを付与する、ネットワークアドレス変換器（ＮＡＴ）を含んでいてもよい。それによって、装置はグローバルな転送ネットワーク３００から直接アドレス指定されない。

グローバルな転送ネットワークの目的は、ユーザと様々な位置のサーバ間、様々な位置の通信ネットワークまたはＬＡＮのプライベート・ドメイン間、ＬＡＮ、ユーザおよび様々な位置のサーバ間のトラフィック３２０を転送することである。多くの人がグローバルな転送ネットワークにアクセスすることができるため、グローバルな転送ネットワークはプライベートではない。多くのネットワークサービス・プロバイダは、自社のネットワークを接続させて、グローバルな転送ネットワークを形成してもよい。

グローバルな転送データネットワークは通常、トラフィックに干渉せずに転送する。インターネットはグローバルな転送データネットワークである。インターネットは現在、すべてのトラフィックをベストエフォートで転送する。これは、ＴＯＳまたはＤＳＣＰビットをＩＰパケットに設定することによって、リアルタイム・トラフィックが優先されていないことを意味する。

図１０ではまた、通信ネットワーク４００のプライベート・ドメインも示す。通信ネットワークのプライベート・ドメイン４００は、スイッチ４１５またはルータ４１４によって接続される銅ケーブルまたはその他のケーブル４１２またはＷｉＦｉなどの無線アクセスを含み、イーサネット上のＩＰ、トークンリング、またはＡＲＣＮＥＴなどのプロトコルを使用して、ネットワークを形成してもよい。ユーザは、コンピュータ４０２などのユーザ端末およびプリンタ４０４およびサーバ４０６などの周辺機器を使用する。通信ネットワークのプライベート・ドメイン４００はまた、インターネット電話４０８またはＩＰ−ＰＢＸ４１０などのリアルタイム通信装置を含んでいてもよい。リアルタイム装置は、指名通話に使用されることが多い。サーバ４０６は、具体的には、コンピュータ４０２によって共通に共有されるアプリケーションおよびデータ記憶装置を有していてもよい。アプリケーションプログラム一式は、サーバ４０６上に保存され、コンピュータ４０２のうちの１つにユーザがダウンロードして実行させてもよい。コンピュータ４０２のうちの１つのユーザは、サーバ４０６の別のコンピュータ４０２の別のユーザとファイルを共有することができてもよい。最後に、ＬＡＮ４００は単一のアドミニストレータによって管理されてもよい。

通信ネットワークのプライベート・ドメイン４００は、家庭または企業のユーザ向けのプライベート・ネットワークであり、ファイヤウォール１１２によってグローバルな転送ネットワークから保護され、防御されている。

通信ネットワークのプライベート・ドメインはまた、アプリケーションサーバ４０６をオンにするためにサービス・プロバイダによって使用されてもよい。ファイヤウォール１１２は、通信ネットワークのプライベート・ドメインをグローバルな転送ネットワークから保護し、プライベートに保つ。ファイヤウォール１１２は次に、提供されるアプリケーションに対してパスを開くことによって、たとえばインターネットまたはオーバー・ザ・トップ（ＯＴＴ）サービスなどのグローバルな転送ネットワークを通じて顧客がアプリケーションを使用することができる。

通信ネットワークのプライベート・ドメイン４００はまた、携帯無線ネットワークの一部であってもよい。携帯無線ネットワークでは、携帯装置（たとえばスマートホンなどのユーザ端末）４０９に無線波、セルタワーアンテナ３１６および地上配備のネットワーク要素によって広帯域チャンネルが、グローバルな転送ネットワーク３２０の境界のファイヤウォールで保護されるまで、供給される、これは現在のオーバー・ザ・トップチャンネル（ＯＴＴ）がスマートホンに提供される方法と同様である。

電気通信装置は、図１０に示すファイヤウォール１１２に代替、または平行して接続することができる。

したがって、本発明の実施形態の一態様によれば、前述の特徴、機能、操作、および／または利点の１または複数の任意の組み合わせを提供することができる。組み合わせは、１または複数であってもよい。機器（マシン）として実装可能な実施形態では、データを記憶し、読み出し、処理および／または出力し、および／または他のコンピュータと通信する（ネットワーク）ことができる任意のコンピュータ（非限定例）などのコンピューティングハードウェア（つまり計算機器）を含む。実施形態の一態様によれば、前述の特徴、機能、操作、および／または利点は、コンピューティングハードウェアおよび／またはソフトウェアによって実装および／または使用することができる。電気通信装置は、コントローラ（ＣＰＵ）（たとえば、指示、つまり、ソフトウェア／プログラムを処理または実行するハードウェア論理回路ベースのコンピュータ・プロセッサ）、コンピュータ可読記録媒体、伝達通信媒体インターフェース（ネットワーク・インターフェース）、および／またはディスプレイ装置すべてを、データ通信バスを通じて備える。さらに、機器は、１または複数の機器を互いのコンピュータネットワーク通信または別の機器とのコンピュータネットワーク通信において含むこともある。さらに、コンピュータ・プロセッサは、１または複数のコンピュータ・プロセッサを、１または複数の機器または１または複数のコンピュータ・プロセッサおよび／または機器の任意の組み合わせにおいて、含むこともある。実施形態の一態様は、１または複数の機器および／またはコンピュータ・プロセッサに前述の操作を実行させることに関する。生じる結果はディスプレイ上に表示することができる。

本実施形態を実装するプログラム／ソフトウェアは、コンピュータ−可読記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ可読記録媒体の例としては、磁気記録機器、光ディスク、磁気光ディスク、および／または揮発性および／または不揮発性半導体メモリ（たとえば、ＲＡＭ、ＲＯＭなど）が挙げられる。磁気記録機器の例としては、ハードディスク装置（ＨＤＤ）、フレキシブルディスク（ＦＤ）、および磁気テープ（ＭＴ）が挙げられる。光ディスクの例としては、ＤＶＤ（デジタル多目的ディスク）、ＤＶＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＡＭ（ＤＶＤランダム・アクセス・メモリ）、ＢＤ（ブルーレイ・ディスク）、ＣＤ−ＲＯＭ（コンパクト・ディスク読み取り専用メモリ）、およびＣＤ−Ｒ（記録可能）／ＲＷが挙げられる。

本実施形態を実装するプログラム／ソフトウェアは、データ信号として含まれ／エンコードされ、伝達通信媒体を通じて転送される。データ信号は、たとえば搬送波に一体化されて、有線ネットワークまたは無線ネットワークなどの伝達通信媒体上を携帯する。データ信号はまた、いわゆるベースバンド信号によって転送されてもよい。搬送波は、電気、磁気または電磁気の形で、または光、音響または任意のその他の形で転送されることができる。

本明細書に記載するすべての例および条件文は、教示を目的とし、本発明および本発明者が技術を深めるために寄与する概念を読者がより良く理解する助けとなることを意図したものである。また、本明細書に記載するすべての例および条件文は、具体的に記載した例および条件に限定されず、または本発明の優劣を示すことに関して本明細書に記載した例の構成に限定されないと解釈されるべきである。本発明の実施形態を詳細に記載してきたが、様々な変更、代替、および修正が本発明の精神および範囲から逸脱せずに、行われることが理解されよう。

Claims (43)

1. グローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間の境界で、リアルタイム通信を行うための電気通信装置であって、
   通信プロトコル用プロキシと、
   前記通信プロトコルが開始するリアルタイム・トラフィックがファイヤウォールを通過する手段と、
   前記リアルタイム・トラフィックに関する価値情報を、前記グローバルな転送ネットワークを通じて測定および収集する手段と、
   前記電気通信装置と通信参加者との間の相互信頼を形成する手段と、
   相互に信頼している通信参加者に特徴を使用することを許可する手段と、
   を備える、電気通信装置。
2. グローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間の境界で、リアルタイム通信を行うための電気通信装置であって、
   通信プロトコル用プロキシと、
   リアルタイム・トラフィック用のパスをファイヤウォールに開口するためのインターフェースと、
   前記インターフェースを使用して、前記通信プロトコルが開始するリアルタイム・トラフィックが、前記ファイヤウォールを通過する手段と、
   前記リアルタイム・トラフィックに関する価値情報を、前記グローバルな転送ネットワークを通じて測定および収集する手段と、
   前記電気通信装置と通信参加者との間の相互信頼を形成する手段と、
   相互に信頼している通信参加者の特徴を使用することを許可する手段と、
   を備える、電気通信装置。
3. 請求項１に記載の電気通信装置であって、プログラムを実行するプロセッサをさらに備え、前記プログラムは、
   サービス・プロバイダからの認証リクエストに応答することと、
   サービス・プロバイダからの検証リクエストに応答することと、
   通信参加者を認証することと、
   通信参加者からの認証リクエストに応答することと、
   前記電気通信装置と通信参加者との間にグローバルな相互信頼を形成することと、
   通信参加者に特徴の使用を許可することと、
   ２通信参加者間のリアルタイム・トラフィックをルーティングすることと、
   ユーザ・フィードバックを収集することと、
   票を収集することと、
   サービス・プロバイダが監視するために使用可能な呼詳細情報をコンパイルすることと、
   サービス・プロバイダが課金するために使用可能な呼詳細情報をコンパイルすることと、
   呼詳細情報を作成し、提供するための前記プログラムを検証することと、
   呼詳細情報を提供することと、
   保護プロトコルを使用して、前記呼詳細情報を前記グローバルな転送ネットワークで提供することと、
   前記呼詳細情報を前記転送ネットワークサービス・プロバイダとは異なる相手に提供することと、
   前記呼詳細情報を複数の相手に提供することと、
   電話番号を前記グローバルな転送ネットワークのアドレスに変換することと、
   第１の形のアドレスを前記グローバルな転送ネットワークのアドレスに変換することと、
   外部のデータベース・ルックアップによってグローバルな転送ネットワークのアドレスを読み出すことと、
   ＥＮＵＭルックアップによって、前記グローバルな転送ネットワークのアドレスを読み出すことと、
   アドレスを変換するために外部データベースを使用する許可を求める認証リクエストに応答することと、
   通話を前記グローバルな転送ネットワークで宛先にルーティングすることと、
   電気通信装置のユーザが加入するサービスに基づいてトラフィックを分類することと、
   使用するプロトコルに基づいてトラフィックを分類することと、
   使用するインターフェースに基づいてトラフィックを分類することと、
   発信者が使用するアドレスに基づいてトラフィックを分類することと、
   発信者が使用するポートに基づいてトラフィックを分類することと、
   トラフィック・チャンネルが設定される順番に基づいてトラフィックを分類することと、
   トラフィック・チャンネルが設定される数に基づいてトラフィックを分類することと、
   通信参加者のＩＤに基づいてトラフィックを分類することと、
   受信するデータパケットの品質マーキングに基づいてトラフィックを分類することと、
   優先データパケットを別データパケットよりも前にキューに配置することによって、トラフィックを優先することと、
   データパケットをマーキングして、トラフィックを優先することと、
   特定のプロトコルを選択することによって、トラフィックを優先することと、
   帯域幅を確保することによって、トラフィックを優先することと、
   特定のネットワークを選択することによって、トラフィックを優先することと、
   特定のサブネットを選択することによって、トラフィックを優先することと、
   特定のネットワーク・インターフェースを選択することによって、トラフィックを優先することと、
   ユーザの現在の位置を登録することと、
   ＰＢＸのサービスを提供することと、
   位置情報を緊急通話またはメッセージに追加することと、
   緊急通話またはメッセージの位置情報を送信することと、
   盗聴するために通話を傍受することと、
   解釈するためにメッセージを傍受することと、
   からなる群から選択される機能を実施する、電気通信装置。
4. 請求項３に記載の電気通信装置であって、前記呼詳細情報を提供するために使用される前記保護プロトコルは、
   ＴＲ−０６９（広帯域フォーラム規格）と、
   ダイアメータ（ＩＥＴＦ標準）と、
   ＳＦＴＰ（保護ファイル転送プロトコル）。
   からなる群から選択される、電気通信装置。
5. 請求項３に記載の電気通信装置であって、前記認証は、
   共有の秘密と、
   パスワードと、
   認証と、
   チップカードと、
   ＳＩＭカードと、
   一意識別子と、
   ＭＡＣアドレスと、
   ＩＰアドレスと
   の群から選択される信憑性の証明に基づく、電気通信装置。
6. 請求項３に記載の電気通信装置であって、通信ネットワークの前記プライベート・ドメインに配置され、前記グローバルな転送ネットワークはファイヤウォールのパスを通じて到達される、電気通信装置。
7. 請求項６に記載の電気通信装置であって、前記ファイヤウォールの前記パスはキープアライブ・パケットによって前記ファイヤウォールに開口したまま維持される、電気通信装置。
8. 請求項７に記載の電気通信装置であって、通信ネットワークの前記プライベート・ドメインでの前記電気通信装置とユーザ端末との間で前記キープアライブ・パケットの頻度を減らすことを備える、電気通信装置。
9. 請求項３に記載の電気通信装置であって、複数のグローバルな転送ネットワークに接続するための複数のＷＡＮインターフェースをさらに備え、前記グローバルな転送ネットワークの少なくとも１つは異なる品質レベルをさらに有する、電気通信装置。
10. 請求項９に記載の電気通信装置であって、通信ネットワークの前記プライベート・ドメイン上のリアルタイム通信が、インターネットに接続するＷＡＮインターフェース、または高品質グローバルな転送ネットワークに接続するＷＡＮインターフェースのいずれかを介してルーティングされることができる、電気通信装置。
11. 請求項３に記載の電気通信装置であって、通信ネットワークの前記プライベート・ドメインを前記グローバルな転送ネットワークの不要なトラフィックから保護するファイヤウォールをさらに備える、電気通信装置。
12. 請求項３に記載の電気通信装置であって、
    ＤＳＬモデムと、
    ケーブル・モデムと、
    ＧＰＯＮモデムと、
    イーサネットルータと、
    光ファイバルータと、
    ＭＰＬＳルータと
    Ｔ１ルータと、
    からなる群から選択される前記グローバルな転送ネットワークに接続するためのアクセスモデムをさらに備える、電気通信装置。
13. 請求項３に記載の電気通信装置であって、
    ＳＩＰサーバと、
    ＳＩＰレジスタと、
    ＰＢＸと、
    プレゼンスサーバと、
    通話およびメッセージ・ポリシー・ハンドラと、
    からなる群から選択されるサーバをさらに備える、電気通信装置。
14. 請求項３に記載の電気通信装置であって、第２のネットワークと通信するゲートウェイをさらに備え、前記ゲートウェイは前記第２のネットワークに前記電気通信装置と互換性を持たせる、電気通信装置。
15. 請求項１４に記載の電気通信装置であって、前記第２のネットワークは公衆交換電話網である、電気通信装置。
16. 請求項３に記載の電気通信装置であって、前記電気通信装置と直接互換性がない通信ネットワークの前記プライベート・ドメイン上で第２の装置と通信するゲートウェイをさらに備える、電気通信装置。
17. 請求項１６に記載の電気通信装置であって、前記第２の装置は、
    電話と、
    ＰＢＸと、
    前記公衆交換電話網用装置と、
    プロトコルＨ．３２３を使用する装置と、
    プロトコルＭＧＣＰを使用する装置と、
    前記電気通信装置が使用しないプロトコルを使用する装置と、
    からなる群から選択される、電気通信装置。
18. 前記電気通信装置の前記機能を実装する、請求項１に記載の前記電気通信装置に内蔵されるソフトウェア・モジュール。
19. 前記電気通信装置の前記機能を実装する、請求項２に記載の前記電気通信装置に内蔵されるソフトウェア・モジュール。
20. 前記電気通信装置の前記機能を実装する、請求項３に記載の前記電気通信装置に内蔵されるソフトウェア・モジュール。
21. 請求項１に記載の電気通信装置を使用するグローバルな転送ネットワークの通信システム。
22. 請求項２に記載の電気通信装置を使用するグローバルな転送ネットワークの通信システム。
23. 請求項３に記載の電気通信装置を使用するグローバルな転送ネットワークの通信システム。
24. サービスのために使用される請求項２３のシステムであって、前記サービスは、
    電話通話と、
    ビデオ会議通話と、
    ウェブブラウザ通話と、
    テキスト・メッセージと、
    ピクチャ・メッセージと、
    音声メッセージと、
    映像メッセージと、
    ゲーム・アプリケーションと、
    またはリアルタイム通信用アプリケーションと、
    からなる群から選択される、システム。
25. グローバルな転送ネットワークを通じて課金通信サービスを提供するビジネス・モデルであって、請求項１に記載の前記電気通信装置を使用する、ビジネス・モデル。
26. グローバルな転送ネットワークを通じて課金通信サービスを提供するビジネス・モデルであって、請求項２に記載の前記電気通信装置を使用する、ビジネス・モデル。
27. グローバルな転送ネットワークを通じて課金通信サービスを提供するビジネス・モデルであって、請求項３に記載の前記電気通信装置を使用する、ビジネス・モデル。
28. 請求項２７に記載のビジネス・モデルであって、前記課金通信サービスは、
    前記グローバルな転送ネットワークへのアクセスと、
    テキスト・メッセージ送信と、
    ピクチャ・メッセージ送信と、
    音声メッセージ送信と、
    映像メッセージ送信と、
    リアルタイム通信と、
    音声通信と、
    映像通信と、
    からなる群から選択される、ビジネス・モデル。
29. 請求項２３のシステムであって、通信サービスの通信セッションを開始するユーザは、前記通話セッションを受諾する第２のユーザの分まで課金されえる、システム。
30. 請求項２９のシステムであって、前記第２のユーザは、前記通信セッションの前記受諾に対する前記課金に影響を与えることができる、システム。
31. 請求項２９のシステムであって、プログラムを実行するためのプロセッサを備える電気通信装置を備え、前記プログラムが実施する機能は、
    前記受諾を完了する前に、前記通信セッションの前記受諾の前記課金に関する情報をデータベースから読み出すことと、
    前記通信セッションの前記受諾に対する前記課金に関する情報を、前記受諾を完了する前に前記通信セッションを開始する前記ユーザに転送することと、
    前記通信セッションのアドレスと、前記受諾を完了する前に前記通信セッションの前記受諾の前記課金とに関する情報をデータベースから読み出すことと、
    からなる群から選択される、システム。
32. 請求項２７に記載のビジネス・モデルであって、前記課金通信からの前記収入は、
    通信セッションに対する課金を、前記セッションが開始された前記サービス・プロバイダと、前記セッションを受諾した第２のサービス・プロバイダとの間で分担することと、
    通信セッションの受諾に対して加入者が影響を受ける課金からのサービス・プロバイダの収入を、前記課金に影響を与え、前記セッションを受託した前記加入者と分担することと、
    通信セッションの受諾に対する課金からのサービス・プロバイダの収入は、前記セッションを受諾する前記加入者と分担することと、
    サービス・プロバイダの収入を、前記課金を発生した前記加入者と分担することと、
    からなる群から選択される共有モデルに基づいて共有される、ビジネス・モデル。
33. 請求項２３のシステムであって、電気通信装置の管理システムはまた、前記電気通信装置の前記グローバルな転送ネットワークに対する前記アクセスを制御する、システム。
34. 請求項３３のシステムであって、前記管理システムは前記電気通信装置を認証して、前記電気通信装置の前記グローバルな転送ネットワークに対するアクセスを許可する、システム。
35. 請求項３３のシステムであって、前記管理システムは前記電気通信装置の機能を検証して、前記電気通信装置の前記グローバルな転送ネットワーク使用を許可する、システム。
36. グローバルな転送ネットワークと通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間の境界にある電気通信装置であって、
    リアルタイム・トラフィックを使用して、前記グローバルな転送ネットワークを介して到達可能な第２のエンドポイントと通信する、前記プライベート・ドメインの第１のエンドポイントを備え、
    前記第１および第２のエンドポイントは、意図されるリアルタイム通信に対する第１のプロトコルと、ファイヤウォールを通過するための第２のプロトコルとを使用し、前記リアルタイム・トラフィックは前記第１のプロトコルによって開始され、
    前記第２のプロトコルは、前記グローバルな転送ネットワークでサーバを使用することに基づき、
    前記電気通信装置は、前記第２のプロトコルのためのレスポンダおよびトラバーサを備え、前記第２のプロトコルは、前記グローバルな転送ネットワークと前記第１のプロトコルが開始するリアルタイム・トラフィックの前記プライベート・ドメインとの間にパスを設定し、前記第１のエンドポイントに前記グローバルな転送ネットワークの前記パスの前記アドレスを通知する、
    電気通信装置。
37. 請求項３６に記載の電気通信装置であって、前記第１のプロトコルはＳＩＰ、ＷｅｂＲＴＣまたは別のリアルタイムの信号プロトコルであり、前記第２のプロトコルはＳＴＵＮ、ＴＵＲＮ、ＩＣＥまたはその他のＮＡＴを通過するプロトコルの組み合わせである、電気通信装置。
38. 請求項３６に記載の電気通信装置であって、プログラムを実行するプロセッサをさらに備え、前記プログラムは、
    サービス・プロバイダからの認証リクエストに応答することと、
    サービス・プロバイダからの検証リクエストに応答することと、
    通信参加者を認証することと、
    通信参加者からの認証リクエストに応答することと、
    前記電気通信装置と通信参加者との間にグローバルな相互信頼を形成することと、
    通信参加者に特徴の使用を許可することと、
    ２通信参加者間のリアルタイム・トラフィックをルーティングすることと、
    ユーザ・フィードバックを収集することと、
    票を収集することと、
    サービス・プロバイダが監視するために使用可能な呼詳細情報をコンパイルすることと、
    サービス・プロバイダが課金するために使用可能な呼詳細情報をコンパイルすることと、
    呼詳細情報を作成し、提供するためのプログラムを検証することと、
    呼詳細情報を提供することと、
    保護プロトコルを使用して、前記呼詳細情報を前記グローバルな転送ネットワークで提供することと、
    前記呼詳細情報を前記転送ネットワークサービス・プロバイダとは異なる相手に提供することと、
    前記呼詳細情報を複数の相手に提供することと、
    電話番号を前記グローバルな転送ネットワークのアドレスに変換することと、
    第１の形のアドレスを前記グローバルな転送ネットワークのアドレスに変換することと、
    外部のデータベース・ルックアップによってグローバルな転送ネットワークのアドレスを読み出すことと、
    ＥＮＵＭルックアップによって、前記グローバルな転送ネットワークのアドレスを読み出すことと、
    アドレスを変換するために外部データベースを使用する許可を求める認証リクエストに応答することと、
    通話を前記グローバルな転送ネットワークで宛先にルーティングすることと、
    電気通信装置のユーザが加入するサービスに基づいてトラフィックを分類することと、
    使用するプロトコルに基づいてトラフィックを分類することと、
    使用するインターフェースに基づいてトラフィックを分類することと、
    発信者が使用するアドレスに基づいてトラフィックを分類することと、
    発信者が使用するポートに基づいてトラフィックを分類することと、
    トラフィック・チャンネルが設定される順番に基づいてトラフィックを分類することと、
    トラフィック・チャンネルが設定される数に基づいてトラフィックを分類することと、
    前記通信参加者のＩＤに基づいてトラフィックを分類することと、
    受信するデータパケットの品質マーキングに基づいてトラフィックを分類することと、
    優先データパケットを別データパケットよりも前にキューに配置することによって、トラフィックを優先することと、
    データパケットをマーキングして、トラフィックを優先することと、
    特定のプロトコルを選択することによって、トラフィックを優先することと、
    帯域幅を確保することによって、トラフィックを優先することと、
    特定のネットワークを選択することによって、トラフィックを優先することと、
    特定のサブネットを選択することによって、トラフィックを優先する。
    特定のネットワーク・インターフェースを選択することによって、トラフィックを優先することと、
    ユーザの現在の位置を登録することと、
    ＰＢＸのサービスを提供することと、
    位置情報を緊急通話またはメッセージに追加することと、
    緊急通話またはメッセージの位置情報を送信することと、
    盗聴するために通話を傍受することと、
    解釈するためにメッセージを傍受することと、
    前記グローバルな転送ネットワークでリアルタイム・トラフィックに関する価値情報を測定および収集することと、
    前記電気通信装置と通信参加者との間の相互信頼を形成することと、
    相互に信頼している通信参加者に特徴の使用を許可することと、
    からなる群から選択される機能を実施する、電気通信装置。
39. 請求項３８に記載の前記電気通信装置に内蔵されるソフトウェア・モジュールであって、前記電気通信装置の前記機能を実装する、モジュール。
40. 請求項３８に記載の電気通信装置を使用する、グローバルな転送ネットワークの通信システム。
41. 請求項３８に記載の前記電気通信装置を使用して、グローバルな転送ネットワークを通じて、課金通信サービスを提供する、ビジネス・モデル。
42. 請求項３０のシステムであって、ユーザ端末をさらに備え、前記ユーザ端末はプログラムを実行するためのプロセッサを有し、前記プログラムは、
    前記通信セッションの課金を管理することと、
    前記通信セッションの課金に関してユーザに通知することと、
    前記通信セッションの前記開始者に前記課金が課せられるか否かに関わらず、前記第２のユーザが前記通信セッションを受諾することを許可することと、
    前記通信セッションの受諾に対する前記課金が、前記通信セッションを開始する前記ユーザに課せられる場合は、前記通信セッションを開始する前記ユーザが前記通信セッションを取り消すことを許可することと、
    前記グローバルな転送ネットワークを介する通信セッションの品質レベルを選択することと、
    前記通信セッションに対する前記課金を前記通信セッション中に、前記ユーザに通知することと、
    ユーザがトラフィックの課金または品質レベルを通信セッション中に変更することを許可することと、
    前記通信セッションの測定または経験品質に基づいて、課金または品質レベルを適応することと、
    通信サービスの使用に対して、前記ユーザが支払わねばならない最大課金を前もって設定することと、
    前もって設定した課金に到達すると、通信サービスの使用を終了することと、
    前記ユーザがある期間、支払わねばならない最大課金を前もって設定することと、
    ある期間の前もって設定した課金に到達した後に、さらに課金を課すことになる、残りの期間の通信セッションを禁止することと、
    前記ユーザが通信セッションを拒絶すべきかを前もって選択することを許可し、前記第２のユーザによって課金が課せられることも、または前記第２のユーザによって課金が課せられないことも許可することと、
    ファイヤウォールを通るパスを開いたままにするキープアライブ・パケットの頻度を減らすことと、
    からなる群から選択される機能を実施する、システム。
43. グローバルな転送ネットワークと、通信ネットワークのプライベート・ドメインとの間で、リアルタイム・トラフィックを転送するための電気通信装置であって、
    リクエストおよび通信プロトコルの応答を処理するプロキシと、
    リアルタイム通信プロトコルを使用するトラフィックに、前記グローバルな転送ネットワークと通信ネットワークの前記プライベート・ドメインとの間のファイヤウォールを通過することを許可するトラバーサと、
    前記グローバルな転送ネットワーク上のリアルタイム・トラフィックを測定し、価値情報を収集する価値収集器と、
    前記電気通信装置と通信参加者との間の相互信頼を形成するオーセンティケータと、
    相互に信頼している通信参加者に特徴の使用を許可するオーソライザと、
    を備える、電気通信装置。

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