JP2015507225A - 心臓シミュレーション装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、トレーニング及び医療装置のテストのための解剖学的に正確な左心臓シミュレータを含んで、正常及び疾患状態の心臓の機能をシミュレートする装置及びシステムを示している。システム及び装置は、空気圧加圧チャンバを使用して心室及び心房の収縮を生成する。合成の僧帽弁及び大動脈弁の相互作用と併せて、システムは、正確な体積分率及び拍動流の圧力勾配を生じるポンピング作用を生成するように構成され、人間の心臓のポンピング作用を複製する。リモートハンドヘルド電子コントローラの使用及びメイン制御パネルからの手動調整を介して、空気圧レベル、流体圧力、及び心拍数が正常な心臓機能からひどく病的な又は負傷した心臓状態までの範囲の様々な心臓の状態をシミュレートする収縮を誘導するように制御される。【選択図】 図2

Description

本発明は、手術シミュレーションシステムに関し、特に、トレーニング及び医療装置テストのための解剖学的に正確な左心シミュレータを含む正常及び疾患状態の心臓機能をシミュレーションする装置及びシステムに関する。
心臓血管疾患、心臓及び血管系に影響を及ぼす疾患、並びに血管疾患、循環系に影響を与える疾患は、世界中で数百万人に影響を与える蔓延疾患である。血管系疾患は特定の場所で動脈壁の硬化に現れるかもしれないが、そのような疾患状態は、人体内のあらゆる器官に影響を与える。長引く血管系の疾患状態に関連したリスクを軽減又は最小限にするためにいくつかのオプションが存在する。重症度に応じて、ライフスタイルの変化、すなわち、ダイエットや運動の増加、又は薬物の使用が役に立つかもしれない。他のオプションが作用しない又は疾患が重症である状況では、外科的介入が依然として第一の医療処置ツールのままとなっている。伝統的な外科的処置はより低侵襲性の血管内技術に置き換えられ、血管内技術におけるそのような低侵襲性の進歩は外科医が血管疾患を処置する方法を変えている。
血管の外科的処置はこれまでよりも安全であるが、複雑な血管の外科的処置は患者への副次的な被害をもたらす可能性がある。手術はリスクなしではない一方、外科医と彼/彼女のチームの技術レベルだけでなく、外科的処置を行うとき予期せぬ驚きを最小化する能力は患者に合併症及び/又は死を防止することに対して最も重要である。多くの血管疾患処置を行っている経験豊富な外科医は、より少ない経験を有する外科医よりもそのような外科的処置を少ない合併症で終了する可能性が高い。そのような経験はトレーニングや多くの処置を実行することによって得られるが、有効な外科的処置の数が制限要因である。よって、必ずしも全ての外科医が取り組んだ処置のリスクを最小限に抑える技術レベルを得るために必要な外科的処置の数を実行するために同じ機会を有するとは限らない。更に、新しい処置が開発されるほど、上級の外科医に必要とされている経験を得ることは難しいかもしれない。
様々な外科的処置を実行するためのトレーニング装置は、技術を向上させるために外科医によって使用されており、当該分野で知られている。例えば、米国特許第8016598号、米国特許第7976313号及び米国特許第7976312号は、患者のケアを教示するための患者シミュレータシステムを記載している。米国特許第7798815号は、心臓手術のトレーニング環境での心臓の鼓動をシミュレートするための電気機械ポンピングシステムを開示している。米国特許第7866983号は、外科技術を教示、練習、及び評価するための手術シミュレータを開示している。そのシミュレータは、使い捨てることができる器官、血管、及び組織のカセットを含むものとして記載されている。
米国特許第7083418号は、外科的及び/又は医学的技術を教示又は説明するためのモデルを開示している。このシステムは、組織及び器官を表す基本コンポーネントと、基本コンポーネントから及び/又は互いに結合可能かつ着脱可能に構成又は配置されたいくつかのコンポーネントとを有するものとして記載され、外科的及び/又は医療技術において異なる段階を表す互いに対してコンポーネントの異なる位置を説明する。
米国特許第7063942号は、血流力学シミュレーションのためのシステムを開示している。このシステムは、血管の性質を有する管、多量の流体を含有するリザーバ、管とリザーバとを接続する配管、及びシステム内に流体を循環させるための少なくとも1つのポンプを含むものとして記載されている。
米国特許第6843145号は、動的な心室をシミュレートするための心臓ファントムを開示している。そのファントムは、2つの同心に配置された流体密封で柔軟な膜を含み、膜の壁の間に密閉空間を定めていると記載されている。
米国特許第6685481号は、心臓手術及び他の同様の処置のためのトレーニング装置を開示している。その装置は、心臓モデルなどの器官モデル、対応する実器官に類似した動きをモデルに付与するように適合されたアニメーションネットワーク、及びアニメーションネットワークの動作を制御するための制御装置を含むものとして記載されている。心臓モデルは、2つの部分、心筋をシミュレートする内部キャストと、心膜をシミュレートする外部シェルとからなると記載されている。
米国特許第5052934号は、人工弁及び心臓超音波処置の評価のためのファントムとして作用する装置を開示し、僧帽弁及び大動脈弁並びに位置調整の超音波トランスデューサが取り付けられているマルチチャンバ領域を血液模倣流体の制御された拍動流が通過する。
そのようなトレーニング装置は当該技術分野では知られているが、本発明による正常及び疾患状態の心臓機能をシミュレートするための装置及びシステムは、そのような従来装置よりも解剖学的及び生理学的に的確なトレーニングツールを提供し、それによって心臓血管系又は血管系処置に伴う副次的な被害を減らす仕組みを提供する。
本発明は、トレーニング及び医療装置のテストのために解剖学的に正確な心臓シミュレータを含む正常及び疾患状態の心臓及び血管の機能をシミュレートするための装置及びシステムを記載している。システムと装置は、空気圧で加圧されたチャンバを使用して心室と心房の収縮を生成する。合成の僧帽弁及び大動脈弁の相互作用(インタラクション)と併せて、システムは、正確な体積分率及び拍動流の圧力勾配を生じるポンピング作用を生成するように構成され、人間の心臓のポンピング作用を複製する。リモートハンドヘルドの使用及び電子コントローラメインコントロールパネルからの手動での調整を介して、空気圧レベル、流体圧力、及び心拍数は正常な心臓機能からひどく病気の又は傷ついた心臓状態までの範囲の心臓の多種多様な状態をシミュレートする収縮を誘導するように制御される。
トレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム及び装置は、正常又は疾患状態の心臓血管系の解剖学的及び生理学的に正確な表現を提供する。例示的な実施例では、システムは、支持構造体、患者の心臓の機能をシミュレートする空気圧駆動心臓系モジュール、心臓系モジュールに流動的に接続され、患者の血管をシミュレートする血管系モジュール、及び心臓系モジュールと血管系モジュールとに動作可能に結合した制御モジュールを含む。心臓モジュールは、心臓の心房をシミュレートする心房アセンブリと、心臓の心室をシミュレートする心室アセンブリとを含む。制御モジュールは、心拍数、駆出率、体血管抵抗及びコンプライアンスを含むシステムの1つ以上の動作パラメータを制御又は変更する1つ以上のサブモジュールを含む。システムパラメータを変更することによって、限定されないが敗血症を含む病理学的血行動態状態、血管収縮剤による亢進治療、又は心房細動又は粗動などの心臓不整脈を再現することができる。
よって、システム及び装置は、外科医の経験不足や複雑な処置を伴う経験不足から生じる血管手術を受けている患者への副次的被害を低減するために使用することができる仕組みを提供する。心臓や血管系を複製する装置を提供することによって、外科医は、実際の患者に血管内の処置を行う前に血管内の処置を行うことができる。よって、装置の選択、配置、最適化を実際の手術前に決定することができ、実際の処置中にそのようなタスクを実行する必要があることと関連したリスクを排除する。
従って、本発明の第1の目的は、正常及び疾患状態の心臓機能をシミュレートするための装置及びシステムを提供することである。
本発明の更なる目的は、トレーニング及び医療装置のテストのための解剖学的に正確な心臓シミュレータを含む正常及び疾患状態の心臓機能をシミュレートするための装置及びシステムを提供することである。
また、本発明の他の目的は、心臓のポンピング作用を複製する正確な体積分率を生じるポンピング作用を生成するように構成され、正常及び疾患状態の心臓の機能をシミュレートするための装置及びシステムを提供することである。
本発明の更なる目的は、心臓を複製する拍動流の圧力勾配を提供するように構成された正常及び疾患状態の心臓機能をシミュレートするための装置及びシステムを提供することである。
また、本発明の他の目的は、空気圧レベル、流体圧及び心拍数を制御し、それによって多種多様な心臓状態をシミュレートする収縮を誘導する正常及び疾患状態の心臓機能をシミュレートするための装置及びシステムを提供することである。
本発明の更なる目的は、空気圧レベル、流体圧及び心拍数を制御し、病気の又は傷ついた心臓状態である多種多様な心臓状態をシミュレートする収縮を誘導する正常及び疾患状態の心臓機能をシミュレートするための装置及びシステムを提供することである。
本発明の更なる目的は、トレーニングのために、及び正常又は疾患状態の心臓血管系の解剖学的及び生理学的に正確な表現を提供する医療装置をテストするために適切なトレーニング及び評価シミュレータシステム及び装置を提供することである。
本発明の他の目的は、心拍数、駆出率、全身血管抵抗及びコンプライアンスを含むシステムの1つ以上の動作パラメータを制御又は変更する制御モジュールを有するトレーニング及び評価シミュレータシステムを提供することである。
本発明の更に別の目的は、限定されないが敗血症を含む病理学的血行動態状態、血管収縮剤による亢進治療、又は心房細動又は粗動などの心臓不整脈を再現することができるトレーニング及び評価シミュレータシステム及び装置を提供することである。
本発明の更なる目的は、外科医が実際の患者に血管内の処置を行う前に血管内の処置を行うことを可能にするトレーニング及び評価シミュレータシステム及び装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、外科医が装置の選択、配置、最適化を実際の手術前に決定することを可能にし、実際の処置中にそうする必要があることと関連したリスクを排除するトレーニング及び評価シミュレータシステム及び装置を提供することである。
本発明の他の目的及び利点は、本発明の実施例が例示された添付図面と共に説明された以下の記載から明らかになる。添付図面は明細書の一部を構成し、本発明の例示的な実施例を含み、本発明の様々な目的及び特徴を例示する。
図1は本発明の例示的な実施例に応じたシミュレータシステムのブロック図である。 図2は本発明の制御モジュールの斜視図である。 図3は制御モジュールの側面図である。 図4は制御モジュールの上面図である。 図5は制御モジュールの分解斜視図である。 図6は本発明の空気圧モジュラーシャーシの斜視図である。 図7は空気圧アクチュエータアセンブリの例示的な実施例の斜視図である。 図8は空気圧アクチュエータアセンブリの分解斜視図である。 図9は空気圧アクチュエータアセンブリの分解斜視図である。 図10は空気圧アクチュエータアセンブリの右側面図である。 図11は空気圧アクチュエータアセンブリの左側面図である。 図12は空気圧アクチュエータアセンブリの正面図である。 図13は空気圧アクチュエータアセンブリの背面図である。 図14は空気圧アクチュエータアセンブリの上面図である。 図15は空気圧アクチュエータアセンブリの底面図である。 図16は図14のライン16A−16Aに沿ったシリンダチューブアセンブリの断面図である。 図17は本発明の液圧モジュールの例示的な実施例の斜視図である。 図18は液圧モジュールの分解斜視図である。 図19は液圧モジュールの右側面図である。 図20は前側壁が除去された液圧モジュールシャーシの正面図である。 図21は背側壁が除去された液圧モジュールシャーシの背面図である。 図22は液圧モジュールシャーシの上部パネルの図である。 図23は流体貯蔵モジュールの実施例の斜視図である。 図24は本発明の血管コンプライアンスモジュールの一実施例を示す斜視図である。 図25は血管コンプライアンスモジュールの上面図である。 図26は血管コンプライアンスモジュールの底面図である。 図27は血管コンプライアンスチャンバの正面図である。 図28は図25のライン28A−28Aに沿った断面図である。 図29は血管コンプライアンスチャンバの分解斜視図である。 図30Aは電気モジュールの例示的な実施例の制御モジュールの斜視図である。 図30Bは本発明での使用に適した電気回路図の一実施例を示す図である。 図30Cは本発明での使用に適したハンドヘルド装置の一実施例を示す図である。 図31は解剖モジュールの例示的な実施例の斜視図である。 図32は解剖モジュールの前面図である。 図33は解剖モジュールの裏面図である。 図34は心臓シミュレータモジュール及び心室モジュールの部分斜視図である。 図35は図34のライン35A−35Aに沿った大動脈弁及び大動脈弓を示す部分断面図である。 図36は図34のライン36A−36Aに沿った心房圧縮機構、心房チャンバ及び僧帽弁を示す部分断面図である。 図37は心室圧縮チャンバ、大動脈弓、及び心房圧縮機構を示す心臓シミュレータモジュールの背面図である。 図38は心臓シミュレータモジュールの分解図である。 図39は心室及び心室圧縮チャンバの一実施形態の側面図である。 図40は心室チャンバ及び心室圧縮チャンバの代替の実施形態である。 図41は脳血管系を有する頭部ユニットの例示的な実施例の斜視図である。
図1を参照すると、心臓血管シミュレータシステム10と一般的に呼ばれるシミュレータシステムの概略ブロック図が示されている。シミュレータシステム10は、心臓血管系として記載されている。しかしながら、シミュレータシステムは、心臓血管系に限定されず、他のシステムを複製するために適応させることができる。心臓血管シミュレータシステム10は、制御モジュール1000及び解剖モジュール2000を含む1つ以上のモジュールからなる。制御モジュール1000及び解剖モジュール2000は体組織、すなわち心臓及び/又は血管系の解剖学的及び機能的に正確な複製であるシステムを提供するように相互に作用する。そのように解剖学的に正確なシステムを提供することは、様々な外科的処置及び/又は技術を練習及びトレーニングするユニークツールを、生体系でそのような動作を行う前にユーザに提供することである。そのようなシステムは人間の生体構造及び系を用いて説明されるが、本発明による血管シミュレータシステムは、限定されないが、犬や猫のような家庭動物、マウスやラットのような齧歯動物、牛、馬、羊、豚(スワイン/ ポォーサァィン)のような家畜、ライオン又はトラのような野生動物などの他の生物系を複製する又は作るように適合させても良い。
制御モジュール1000及び解剖モジュール2000の各々は、更にサブモジュールを含む。サブモジュールは、システムを駆動する及び/又は生体系の正確な構造的及び機能的な複製を提供する個別のコンポーネントを含む。より詳細に説明すると、制御モジュール1000は、空気圧モジュール1100、液圧モジュール1300、流体貯蔵モジュール1400、コンプライアンスモジュール1500、及び電子モジュール1600を含む1つ以上のサブモジュールを有する。心臓血管系として本明細書に例示された解剖モジュール2000は、心臓シミュレータモジュール2100、血管系シミュレータモジュール2200、1つ以上の周辺器官/組織シミュレータモジュール2300を含む3つのサブモジュールによって主に構成されている。
図2〜図5を参照すると、制御モジュール1000の例が図示されている。図に示されたように、空気圧モジュール1100、液圧モジュール1300、流体貯蔵モジュール1400、コンプライアンスモジュール1500、及び電子モジュール1600を含むサブモジュールの各々は、制御モジュールチャンバシャーシ1002内に格納されている。制御モジュールチャンバシャーシ1002は、複数の壁1004、1006、1008、1010、及び底壁1012を含み、図5のように内側部分1014を形成する。内側部分1014は、その中に複数のサブモジュールの各々を収容するようにサイズ取り及び形付けされている。カバー1016として本明細書で例示された上部は下部1012と係合するようにサイズ取り及び形付けされている。非限定的な実施例であるが、好ましい実施例では、下部1012に係合するようにサイズ及び形状であり、制御モジュールチャンバシャーシカバー1016は図示しない1つ以上のヒンジを介して底部1012にヒンジ結合で接続されている。よって、当該技術分野の当業者に知られた接続の代替手段を使用することができる。
取り外し可能にサブモジュールを収納することはユーザに制御モジュール1000とそのコンポーネントを容易に移動させることを可能にする。代わりに、サブモジュールの各々をボードなどの支持構造体に個別に格納することができる。限定されないがネジ1020及びピン1022などの締結部材を介してカバー1016の内面1018に電子モジュール1500が固定されている。カバー1016は外部装置を電子モジュール1600と接続するための接続装置に適合するように少なくとも1つの開口部1023を含んでも良い。図示されていないが、カバー1016及び1つ又は全ての壁が固定可能な係合のためのロック機構を含むことができる。
内側部分1014は、好ましくは、側壁1010の内面1026に固定された第1の締結梁1024などの、側壁の内側面に沿って配置された1つ以上の水平締結梁を含む。第2の締結梁1028が2つの側壁の間に配置され、側壁1004の内側面1030(図示せず)及び側壁1008の内側面1032に固定されている。締結梁1024、1028はサブモジュールの各々が内部に固定配置され得るようにネジ又は締付けピンなどの締結部材を受けるように切り込み1030及び/又は開口部1032を含んでも良い。底壁1012の上面1034にはバンパー1036が存在する。また、側壁1004、1006、1008、又は1010は追加の指示又は内側にモジュールを固定するために垂直に直線に並んだ梁1038及び1040を含んでも良い。加えて、側壁1008は、入口/出口導管1044(静脈入力を表す、解剖モジュールからの流体)及び1046(動脈の出力を表す、制御モジュールへの流体)を含む凹部1042を含んでも良い。追加の凹部1048及び1050は、追加の外部空気圧のコネクタを1052(動脈空気圧アウト)、1054(心室空気圧アウト)、及び1056を含み、空気が解剖モジュール2000に移動することを可能にする。
図6〜図16を参照すると、空気圧モジュール1100の例が例示されている。空気圧モジュール1100は、圧縮空気で心臓血管シミュレータシステム10の1つ以上のモジュールを提供する必要なコンポーネントを含んでいる。発生される圧縮空気は、後述するように、空気圧モジュール1100に空気圧によって接続される心臓シミュレータモジュール2100の1つ以上のコンポーネントがその中、外に含まれる液体などの任意の物質を圧縮して強制的に排出することを可能にする。よって、空気圧モジュール1100は、心臓シミュレータモジュール2100に心臓の動的な機能の正確なシミュレーションを提供するように作用する。
空気圧モジュール1100のコンポーネントの大部分は空気圧モジュールシャーシ1102内に含まれている。図6を参照すると、空気圧モジュールシャーシ1102は、複数の側壁1104、1106、1108(図示せず)、及び1110(図示せず)、並びに底壁1112(図示せず)を含んでいる。その壁の各々は、空気圧モジュール1100の動作コンポーネントを内部に格納する内部区画を形成するように配置されている。空気圧モジュールシャーシカバー1114は、内部区画を囲む。一対のハンドル1116は、空気圧モジュールシャーシカバー1114の外面1117に取り付けられてユーザが容易かつ迅速に制御モジュールチャンバシャーシ1002から空気圧モジュールシャーシ1102を除去することを可能にする。
図7〜図16を参照すると、1118として参照される空気圧アクチュエータアセンブリが空気圧モジュールシャーシ1102内に収容されて例示されている。空気圧アクチュエータアセンブリ1118は、心臓血管シミュレータシステム10の部分、特に心臓シミュレータモジュール2100を駆動するために必要な加圧された空気流体の流れ(すなわち、空気又は他のガス)を提供する。空気圧アクチュエータアセンブリ1118のコンポーネントは空気圧アクチュエータアセンブリ支持構造体1120に直接的又は間接的に結合されている。空気圧アクチュエータアセンブリ1118は、心臓シミュレータモジュール内の複数の位置に空気を送るように構成されている。そのような機能を達成するために、標準的な直流モータなどのモータ1122が第1のプーリーアセンブリ1123を駆動するために用いられている。標準的な直流モータが例示されているが、このようなステッピングモータなどの他のモータでも同様に使用することができる。
第1の支持構造体1124によって支持されているモータ1122は、第1のプーリーシャフト1128の回転を介して第1の駆動プーリー1126を回転させる。第1のプーリーシャフト1128は第2の支持構造体に固定されている。第1の駆動プーリー1126の回転は第1のベルト1134の移動を介して被駆動プーリー1132を回転させる。ベルトは、限定されないが、例えば、台形の歯又は曲線の歯などの歯1135(図13参照)を有する標準同期ベルトであっても良い。被駆動プーリー1132は第3の支持構造体1142の並行アーム1138及び1140に結合されている第2のプーリーシャフト1136によって支持されている。ベルト1134の張力を調節又は調整するためにベルト調整部材1144及び1146が使用されている。
空気圧アクチュエータアセンブリ1118は、図8に1147として参照されるシリンダチューブアセンブリとして本明細書に示され、圧縮空気シリンダドライバとして機能する空気圧コンプライアンスコンポーネントを含む。シリンダチューブアセンブリ1147は、心臓シミュレータモジュール2100に向かわせる加圧された空気を提供するように構成され、心臓コンポーネントの収縮を提供するように機能する。シリンダチューブアセンブリ1147はシリンダ1150と同軸上に配置されたシリンダスリーブ1148を含む。シリンダ1150の後端はシリンダ支持構造体1152に固定されている。シリンダ支持構造体1152は、突出部材1158内の開口部1156への挿入を介して上端部1154で第3の支持構造体1142に固定されている。更に、シリンダ支持構造体1152は、開口部1160を介しての調整部材1144の挿入によって第3の支持構造体1142に固定されている。シリンダ支持構造体1152は、底端部1162で空気圧アクチュエータアセンブリ支持構造体1120に固定している。シリンダ1150の基端部1164は好ましくはシリンダ支持構造体1152の開口部1166内に固定される。ベルトクランプ1168は、ベルト1134が移動するに従ってシリンダスリープ1148が更にシリンダ1150に沿って移動するようにベルト1134をシリンダスリープ1148に結合している。ベルトクランプ1168は図9に示されたように、ネジ又はナットなどの固定部材1172を介して共に固定された2つのプレート1170を含み、それを通してベルト1134の通過を可能にする。
図16に示されたように、シリンダ1150の内側にピストンを有するロッド1174が取り付けられている。ロッドはシリンダスリーブ1148に結合され、それにより、固定されたシリンダ1150に沿ってシリンダスリーブ1148が移動するほど、ピストン1176が両方向に加圧された空気の状態で空気の流れを生じるように空間1177を介して双方向に移動する。例えば、ピストン1176が矢印1179で示されたように右に移動するほど、圧縮空気の状態で加圧流体が生成され、流体導管1178(図9参照)を介してシリンダ1150の外に放出される。加圧空気はチューブ(図示せず)を通して心臓チャンバ2100の心房側(後述する)に向けられる。ピストンが矢印1181で示されたように反対方向に移動するほど、加圧された空気を生成して、異なる空気導管1180(図9参照)を介して放出することができる。流体導管1180を介した加圧空気はチューブ(図示せず)を通して心臓チャンバ2100の心室側(後述する)に向けられる。流体導管1178を介して心臓チャンバ2100に排出する前に、加圧空気はシリンダからチューブコネクタ1183を介してコネクタ1185に出る。コネクタ1180を介して心臓チャンバ2100に出る前に、加圧空気はシリンダからチューブコネクタ1187を介してコネクタ1389に出る。よって、双方向の移動は心臓シミュレータモジュール2100の様々な部分に向けられ得る加圧空気の生成を可能にし、それによって対応する心臓シミュレータモジュール部の収縮を介して心房及び心室の「鼓動」をシミュレートし、それによって心臓チャンバの収縮期圧縮をシミュレートする。
シリンダスリーブ1148は、一端1182でプレート1184を介してロッド1174に結合されている。プレートは図11に示されたように、締結部材1183を介してシリンダスリーブに固定されている。シリンダスリーブ1148の反対側の端部1191にはブッシング1188が存在する。同軸配置は、シリンダスリーブ1148が双方向に、すなわち、順方向/逆方向に直線的にシリンダに沿って移動することを可能にする。シリンダスリーブ1148は1つ以上のスロット1186を含んで、プーリーなどの他のコンポーネント、又はシリンダをシステムの他のコンポーネントに流動的に接続するために使用されるエルボコネクタ及び/又はチューブバーブなどの流体コネクタ装置と接触することなく移動を可能にしても良い。
更に、シリンダチューブアセンブリ1147は、シリンダスリーブ1148に結合可能な、1192で参照される第2のプーリーシステムを含む。第2のプーリーシステム1192は空気圧アクチュエータアセンブリ1123の制御及び操作のためにストローク調整を提供する。このシステムは、心腔圧縮を増加又は減少する空気量及び心臓出力、すなわち、心臓シミュレータモジュールから放出される流体量及び心臓シミュレータモジュールに流体を放出する力を制御する。第2のプーリーシステム1192は第2のプーリー支持構造体1194によって支持されている。第1の検知プレート(限界設定点)1198及び第2のホーム検知プレート1200の使用を介して空気圧アクチュエータアセンブリ1123のストロークの変化をトリガとする機構を提供するためにインターポーザブラケット1196が使用されている。第1の検知プレート(限界設定点)1198及び第2のホーム検知プレート1200の両方は、インターポーザブラケット1196がそこに亘る部分を通って移動することができるように適用される。検知プレート1198及び1200の各々は切り欠き部1201及び1202を含んでも良く、シリンダスリーブ1150が双方向に移動するとインターポーザブラケット1196が切り欠き部1201及び1202を移動する。検知プレート1198及び1200の両方は、インターポーザブラケット1196の方向性を検出するように構成されたレーザなどのセンサ(図示せず)を各々含む。
シリンダスリーブ1148が移動すると、取付インターポーザブラケット1196はセンサを作動させる第1の検知プレート(限界設定点)の部分を介して移動する。第1の検知プレートセンサは、電子制御モジュール1600と電子的に接続されている。トリガイベント、インターポーザブラケット1196の検知はモータ1122と電気的に通信して極性を反転し、逆方向にモータを駆動する。そのような動作はベルト1134を逆転させる結果となり、更に、シリンダスリーブ1150を反転させる。インターポーザブラケット1196は第2のホーム検知プレート1200に向けて反対方向に移動し、その目的地に到達すると、そのセンサを作動させる。インターポーザブラケット1196は電子制御モジュール1600に電子的に接続された第2のセンサを作動させると、モータ1122は反転し、シリンダスリーブ1148及びインターポーザブラケット1196を反対方向に移動させ、又は元の方向に戻させる。シリンダスリーブ1148が双方向に移動していると、更に、取り付けられたロッドがピストン1176を動作させ、そのピストン1176の動きに従って空気がシリンダ1150から外に移動し、また流体排出口1178又は1180へ移動する。
このように、インターポーザブラケット1196は、空気圧イベントで変化を起こす、すなわち空気を心房モジュール又は心室モジュールに放出する前後の動きで振動し、逆の場合も反対方向にその動きで同じである。第1の検知プレート(限界設定点)1198と第2のホーム検知プレート1200との間の距離は調整可能であり、それによってシリンダが各方向に移動する変化量を変更する。好ましくは、第1の検知プレート1198は第2のホーム検知プレート1200がレール1203に固定されると第2のホーム検知プレート1200に対して調整可能である。図6に示されたように、空気圧縮調整ノブ1204は第2のホーム検知プレート1200に対して第1の検知プレート1198の位置を調整する。センサを移動することは、心房及び心室の収縮を増加/減少させるための機構を提供する。空気圧縮調整ノブ1204を係合させることは、シャフト1205が第2のプーリーアセンブリ1192の駆動プーリー1206を回転させ、第2のプーリーアセンブリベルト1208及び被駆動プーリー1209を動作させる。第1の検知プレート1198は第2のプーリーアセンブリベルト1208に固定され、それによってレール1203沿った方向に第1の検知プレート1198を動かす。シリンダスリーブの双方向の動きを制御するために、サーボ機構などのフィードバック機構を使用する装置を含む代替の機構を用いることができる。
マニホールド1214及び1216並びに24Vソレノイドバルブ1218及び1220はシリンダチューブアセンブリ1147に空気圧で結合される。マニホールド1214及び1216並びに24Vソレノイドバルブ1218及び1220は支持構造体1219によって支持され、支持構造体1219は空気圧アクチュエータアセンブリ支持構造体1120に固定可能である。ソレノイドバルブ1218及び1220は制御可能に開閉するように構成されて、空気がソレノイドエアーインコネクタ1221A及び1221Bを介してシリンダ1150に入ることができるようにする機構を提供する。ピストン1176が図16の矢印1179の方向に移動すると、ソレノイドのうちの1つ、例えば、1218は開いてシリンダ1150内の空間での空気を可能にする。別のソレノイド1220は閉じた位置にあり、それにより空気を第2の空間1227に向けることができない。第2の空間1227内の空気は、ピストン1176が矢印1181で示された反対方向に移動すると圧縮される。この動きの間には、ソレノイド1218は開いて空間1225での空気を可能にし、ソレノイド1220は閉じている。マニホールド1214に流動的に接続された圧力調整器1222は心房作動システムの過圧力を防止する。
図17〜図22は液圧モジュール1300を例示している。液圧モジュール1300は、1)システムを通って移動する流体内に混入した気泡を除去するための機構を提供し、2)液圧モジュール1300へ(動脈巡回をシミュレートする)及びから循環し、解剖モジュール2000(の肺巡回をシミュレートする)に戻って入る流体の流れに対する抵抗を制御することによって流体圧力(血圧をシミュレートする)制御を提供し、3)システムを介した流体の流れを開始する機構を提供するように構成される。流体圧力制御の調整は後述されるべき毛細管抵抗を調整することによって、また、後述されるコンプライアンスチャンバモジュール1500を使用して血管の圧力測定法によって達成される。
他のモジュールと同様に、液圧モジュール1300のコンポーネントの大部分は、液圧モジュールシャーシ1302内に収納されている。図17及び図18を参照すると、液圧モジュールシャーシ内に封入され、液圧モジュールシャーシ1302は、複数の側壁1304、1306、1308、1310及び底壁1312を含んでいる。側壁1306は、チューブ又は他の流体コネクタなどの外部装置に接続するために取り付けられた1つ以上の流体導管又はコネクタを有する凹部1314を含む。凹部1314は、ネジ1318又はピン1320などの締結部材を介して側壁1306の部分に固定するフランジ部1316A、1316B、1316C、1316Dを含んでいる。図示のように、1つ以上の側壁は1つ以上の他の側壁に着脱自在に取り付けられても良い。上部パネル1319は、開口部1325、1326にピン1320、ネジ1322及びワッシャ1324を各々挿入することによって、側壁1304、1306、1308、1310に固定され、それによって、内側部分1328を形成している。
血液をシミュレートする液体などの流体は、解剖モジュール2000及び液圧モジュール1300の両方を介してシステム10を循環する。解剖モジュール2000及び液圧モジュール1300の流体圧回路は解剖血管系モジュール2200(図31)及び相互接続されたループから構成され、相互接続されたループは動脈マニホールド2224(図31)から制御モジュール1000及び液圧モジュール1300を介して通じ、肺マニホールド2236を介して解剖モジュール2000に戻る。動脈マニホールド2224からの流体の通過は、凹パネル1042(図3)上のクイックディスコネクト流体コネクタ1044に液圧で接続される。流体は、クイックディスコネクト流体コネクタ1044から図4に示された入口マニホールド1329内の制御モジュール流体に通じる。入口マニホールド1329内の制御モジュール流体は図示しない動脈側に2つの出口ポートを含む。それらのポートのいずれか1つはコンプライアンスチャンバ1500へバタフライバルブを介して接続されている。その他の接続はクイックディスコネクト流体コネクタ1330(図18)を介して液圧モジュール1300への流れを可能にしている。クイックディスコネクト流体コネクタ1330へのチューブの接続は、流体が液圧モジュール入口マニホールド1332に入ることを可能にする。
流体は液圧モジュール入口マニホールド1332のポート1334から気泡トラップ1336を介して流れる。気泡トラップ1336の例は入力チューブ及び出口ポートを含んでも良く、出口ポートでは入力チューブは空気を空気抜きバルブに伝わらせるために出口ポートより高い。気泡トラップ1336の入力チューブ及び出口ポートは流れ速度を減少させるために通常のシステム配管より容積が大きいチャンバ内に収納されている。液体に入り込んだ空気は分離されて、ポート1338を介して液圧モジュール入口マニホールド1332の不連続部に戻る。流体の流れは、続く透明なPVC管1342を介して液圧ループマニホールド1340へ続いており、PVC管1342での流れは毛細管制限バルブ1348への出力ポート1346へ続いている。毛細管制限バルブ1348は、例えば、動脈及び肺をシミュレートした各回路を介した解剖モジュール2000への流れ状態を調整する手段を提供する。毛細管制限バルブ1348は、人体に通常見出される毛細管抵抗を複製する能力をシステムに提供する。制限バルブ1348の調整は、人間の毛細血管及び動脈システムによって通常提供される抵抗をシミュレートする。毛細管制限バルブ1348の使用は、コンプライアンスチャンバ1500を通じてシミュレートされる血管コンプライアンスと併せて機能し、心臓モジュール2100と関連した抵抗、すなわち、心臓ポンプ、及び結果的に収縮期及び拡張期血圧の表現に関連した抵抗を決定する。調整ノブ1349による毛細管制限バルブ1348を通る流量の操作は、ライブ心臓系で見つけられる様々な流れ状態を表現する。毛細管制限バルブ1348からの流れは、流体がクイックディスコネクトポート1356を通って液圧モジュール1356から出る液圧モジュール出口マニホールド1344に通じる。流体は、クイックディスコネクトポート1356から、図31に示された肺マニホールド2236で解剖モジュール2000に戻るように入口マニホールド1329内の制御モジュール流体に流れ、流体は図3に示されたポート1046を介して出る。
液圧モジュール1300は、流体リザーバ1400に接続する図4に示されたインライン圧搾バルブポンプ1359への流体接続部1358を介した解剖及び液圧の流れ回路のための流体充填機能を提供する。圧搾バルブポンプ1359は流体リザーバモジュール1400から液圧モジュール1300に流体を引き込むように手動で作動される。代わりとして、電気ポンプなどの他の手段を介して流体を液圧モジュール1300に引き込むことができる。後述の流体コネクタ1358を介して液圧モジュール1300に入る流体は、三方ボールバルブ1360に接続され、三方ボールバルブ1360はサイドポートA、1360A、サイドポートB、1360B、及びセンタディバーティングポート1360Cを有し「1」、「システムフィル(system fill)」とラベル表示されている。ボールバルブ1360は制御ノブ1362を使用してサイドポート1360Aからディバーティングセンタポート1360Cへ接続し、接続なしのポートを閉位置に、また、ディバーティングポート1360Cにサイドポート1360Bを接続するように作動させ得る。コネクタ1358からの流体はサイドポート1360Aを通って三方ボールバルブ1360に入り、バルブ1360が当該接続状態で作動されているならばセンタディバーティングポート1360Cを介して出る。流体はバルブポート1360Cから液圧モジュール出口マニホールド1344に流れる。初期流体充填サイクルの間において毛細管制限バルブ1348は閉位置に作動され、それにより、圧搾バルブポンプ1359から液圧回路にくみ出されている流体は、図18に示されたデバブラー1336及びシステムクイックデエア(脱気)ベント1364に到達する前に流れ回路全体を通って伝わる必要がある。システムクイックデエアベント1364は、ループマニホールド1340のポート1366に配置され、初期流体充填だけのために通気機能を提供する。流体が内部に収納されたポペットフロートバルブ(図示せず)に到達すると、ベントは加圧されたシステムの使用の間において閉じる。流体充填及びデエアサイクルが完了するか、又はシステム充填バルブが使用されていない場合には、システム充填ボールバルブ1360は流体圧力を維持するために閉位置に作動される。
初期流体充填後に、毛細管抵抗弁1348が開かれ、動脈供給ライン(心臓シミュレータモジュール2100から流体を移動させるための供給ライン)を表すチューブが切断される。心臓シミュレータモジュール2100は解剖モジュール2100を介して流体をくみ上げるために用いられ、頭が付属器官/組織モジュール2300として用いられるならば、解剖回路の最も高い点からウイリス動脈輪(Circle of Willis)の出力に置かれたポイントを表すチューブなどの付属器官/組織モジュール2300などへの流体接続を行うように解剖モジュール2100を図3に示されたクイックディスコネクトコネクタ1056に向けることができる。流体は、図18に示されたクイックディスコネクト流体コネクタ1367を介して液圧モジュール1300に向けられる。クイックディスコネクト流体コネクタ1367を通って入る流体は本明細書では1372で示されたボールバルブ(図21)に液圧で接続されており、図22に「3」「モデルデエア(Model De-Air)」とラベル表示されている。三方ボールバルブ1372は、サイドポートA、1372A、サイドポートB、1372B、センタディバーティングポート1372Cを有している。ボールバルブ1372は、サイドポート1372Aからセンタディバーティングポート1372Cへ接続し、接続なしのポートを閉位置に、サイドポート1372Bをディバーティングポート1372Cに接続するように作動させ得る。流体はポート1372Cを通ってボールバルブ1372に入り、モデルデエアとしての使用ではバルブが当該位置に作動される場合には機能はポート1372Aに接続されている。解剖血管モデルからの気泡を含む流体はサイドポート1364(図18)を介して液圧マニホールド入力モジュール1332に入る。液圧入力マニホールド1332のサイドポート1374から入る気泡と流体はデバブラー1336を通過し、デバブラー1336では空気が分離され通気される。また、モデルデエアの三方ボールバルブ1372は、ノブ1376を使用してバルブ1372のポート1372Bを選択することによって神経血管の血管系としてシミュレートされた血管系モジュール2200を介した追加の流れを伝えるために用いることができる。ノブ1376は液圧出口マニホールド1344のサイドポートに液圧で接続される。そのような動作は毛細管抵抗弁1348に流れの適切な量を設定するために使用することができる。
液圧システムのデエア回路は、急速デエアベント、システム圧力リリーフ1375、及びデバブラユニット1336からなる。これらのユニットは空気及び流体を共通のベントライン(図示せず)に放出する。共通のベントラインは三方ボールバルブ(図示されていないが、1377によって表され、図22に「2」「システムデエア」とラベル表示されている)に液圧で接続される。1377で表されている三方ボールバルブはサイドポートA、サイドポートB、及びセンタディバーティングポートCを有している。ノブ1378を使用して1377で表されている三方ボールバルブを作動させることができ、サイドポートAからディバーティングセンタポートCへ接続し、接続なしのポートを閉位置に、また、ディバーティングセンタポートCにサイドポートBを接続する。共通のベントラインは、ボールバルブ1377のサイドポートAに液圧で接続される。そのバルブがポートAとポートCを接続するように作動された場合には、空気又は流体が1377で表されている三方ボールバルブを介して図18に示された凹パネル1314の流体コネクタ1358に流れる。コネクタ1358を通過する流体はリザーバモジュール1400のポートに放出される。システム圧力保持のためにシステムデエアバルブ1377を閉じることができる。
液圧モジュールは、システム充填ボールバルブ1360及びシステムデエアボールバルブ1377を作動させることによりトランスポート又はメンテナンスのために両方のバルブをそれらのBポートに作動させることにより放出(ドレイン)位置に放出することができる。放出接続部はチューブ1380(図20)に作られており、それはループマニホールド1340に接続している。液圧モジュール及び接続された回路は放出されると、ドレインベント1382(図18)を介して空気が放出され、放出チューブ1380から放出する水を移動させる。液圧モジュール1300はコネクタ1386を介して液圧入力マニホールド1332に流動的に接続されたゲージ1384を含んでも良い。また、ゲージ1384はコネクタ1388を介して圧力リーフバルブ1375に流動的に接続されても良い。よって、毛細管バルブ1348に到達する前に、動脈入力として表された流入流体圧力を測定するためにゲージ1384を用いることができる。0〜200mm/Hgのような所望の流体圧力を達成することができるように過剰な圧力を流体リザーバモジュール1400に放出することができる。
図2、図4及び図23を参照すると、制御モジュール1000は流体リザーバモジュール1400を更に含んでいる。流体リザーバモジュール1400は流体を保持する流体貯蔵チャンバ1402を含み、液体の逆流を制御するためにチェックバルブを含んでも良い。流体は血液をシミュレートする任意の液体を含むことができる。好ましい実施例では、液体は、人間の血液の粘度を複製したものであって、血管内装置、ワイヤ及びカテーテルが血管系システムを行き来するように摩擦係数を模倣した特性を有する透明な血液類似体である。代替としては、流体は全血液であることができる。よって、静脈又は動脈を通した血液の流れと同じ又は近似した粘度及び/又は流量を有するように任意の流体を用いることができ、また、任意の流体を変更することができる。その流体は、透明であっても良く、また、流体の流れをシステムを通して可視化することができるように染料を含んでも良い。任意の形態において、流体貯蔵チャンバ1402は、複数の側壁1404、1406、1408、及び1410並びに底壁1412(図示せず)を含んでいる。上部カバー1414は、流体を貯蔵するために包囲された内側部分1416を提供する。その上部分は、一端で制御モジュールチャンバシャーシの側壁1006の上端部に及び締結梁1028に取り付けるために用いられる周囲周りに延びた突起部1418を含んでいる。上部カバー1414は、ゲージ1420などのインディクタ(indictors)を含んでも良い。流れのレベルの視覚的確認を提供するために窓を利用することができる。
液体を満たす及び/又は除去するために流体コネクタ1422を用いても良い。側壁1404の底部は、流体貯留チャンバ1402への流体接続用又は水放出システムへの取り付け用にシステムの他のコンポーネントへの流体コネクタを提供するために開口部1424及び1426を含んでいても良い。ハンドル1428及び1430は、制御モジュール1002からの容易な取り外し及びそれへの配置を提供するために流体貯蔵チャンバ1402に付着する。上述されたように、流体の流れを始めるために、流体貯蔵チャンバ1402は、図4に示されたハンドポンプ1359のような本明細書において例示されたポンプに流動的に接続されている。圧迫又は圧縮によってハンドポンプ1359(図4参照)を係合することは、流体を流体貯蔵チャンバ1402から液圧モジュールへ流させる。液体の流れを活発にすることができる電気モジュール又は他のメカニズムに接続された電気ポンプを使用することができる。
図24〜図28を参照すると、コンプライアンスチャンバモジュール1500が例示されている。コンプライアンスチャンバモジュール1500は、システム流体貯蔵装置として作用し、血管系システム全体がモデル化されていないという事実のために補償を機能的に提供するように適合されている。よって、コンプライアンスチャンバは、システム10が全人間心臓血管系システム内に含まれた全ての血管系の血管を複製しないならば心臓システムコンプライアンス及び補償の解剖学的に正しい範囲を提供する。例えば、下肢、特に、足への血管系は、血管系モジュール2200の一部として一般的に含まれていない。不完全にモデル化された血管システムにポンピングしつつ解剖学的に正確な心臓生理学を用いて正確な心臓動態を複製するためにコンプライアンスチャンバが用いられる。コンプライアンスチャンバは、システムの非成形部品の血管の容積及び圧力測定をシミュレートする。圧力測定は、動脈の緊張をシミュレートし、コンプライアンスチャンバ1500から空気を追加又は除去することによって変更することができる。空気量に応じて高血圧又は低血圧の状態をシミュレートすることができる。
好ましくは、コンプライアンスチャンバモジュール1500は、流体の流れが血管系シミュレータモジュール2200から戻って液圧モジュール1300に向かって接近しているシステム内に配置され、入口マニホールド1329内の制御モジュール流体に流動的に加えることができる。流体はコンプライアンスチャンバモジュール1500に入り、システムに戻って制御可能に交換することができる。コンプライアンスチャンバモジュール1500は上部カバープレート1502、底プレート1504、及びその間に本体1506を含む。本体は、内部の内容物の可視化のために透明なプラスチック材料で構成することができる。ワッシャ1510と蝶ナット1512を介して上部カバープレート1502に取り付けられたいくつかのチャンバスタッドポスト1508は、底プレート1504に上部カバープレート1502を固定する。チャンバスタッドポスト1508は、一端でスイベルナット又はネジ付きナット1514を含んで底カバーに固定しても良い。本体1506は底プレート1504に配置されたスクリーン1516及びダイヤフラム1518を含む。ダイヤフラムは本体1506を上部及び底部に分離し、液体又はガス流体が拡散する又は横切ることを防止する材料からなる。
解剖モジュール2000を介して循環し血液の流れを表す流体のような流体は、第1の流体入口/出口1520を介して本体1506に入る。ガスは第2の流体入口/出口1522を通ってダイヤフラム1508上の空間に入り込むことができ、ダイヤフラム1518に作用する背圧を提供する。本体1506内に収納された追加の空気又はガスは背圧を増加させる一方、ガスの除去は背圧を減少させる。コンプライアンスチャンバ内のガス量に基づいて、チャンバからの液体の流れがシステム10内に戻って制御可能に放出される。第3の流体入口/出口1524は必要ならば高くなった過度の圧力を流し出すために使用され得る。Oリング1526及び1528は、上部カバープレート1502及び底部プレート1504各々に対して封止されている。コンプライアンスチャンバモジュール1500は、コンプライアンスチャンバモジュールマウント1530上に置かれ、ネジ1532及び位置決めネジ1534などの締結装置を介して制御モジュールチャンバシャーシ1002に固定する。ダイヤフラム1518の使用は単なる例示であり、当該技術分野で知られているピストン、バネ、又はブラダーを使用する他のアキュムレータに置き換えることができる。
図30A及び図30Bを参照すると、電子制御モジュール1600が実施例として例示されている。電子モジュール1600は、実施されるべきタスクに基づいてシステムが機能する及び/又は変更されることを可能にする複数のロジックチップを含むシステム10の主制御態様を含んでいる。図示の例では、電子制御モジュール1600は、制御モジュールチャンバシャーシカバー1016の内面1018上に配置され、モジュール間の相互作用(インタラクション)を動作させるための電源及び回路を提供する主な機能を有している。
コンポーネントのいくつかは、制御モジュールチャンバシャーシカバー1016に固定され、電子モジュールカバー1602によって囲まれている。代替としては、コンポーネントは取り外し可能な電子モジュールシャーシ内に収容されても良い。本明細書では直流24Vの安定化AC−DCコンバータ1604として例示された主電源はシステム10に電力を供給し、ケーブル1610を介して電源接続部1608で電子制御回路基板1606に電気的に接続されている。代替としては、主電源は外部の24V直流バッテリーであっても良い。電子制御回路基板1606はシステム10の様々なコンポーネント用の個々のロジック回路を含んでいる。その回路の各々は空気圧モジュールモータロジックコネクタ1612、第1及び第2のセンサロジックコネクタ1614(ホームセンサ)及び1618(リミットセンサ)、心房ソレノイドロジックコネクタ1620、心室ソレノイドロジックコネクタ1622、ハンドヘルドデバイスロジックコネクタ1621、並びにファンロジックコネクタ1623を含む様々な接続点で接続されている。空気圧モジュールモータロジックコネクタ1612、第1及び第2のセンサロジックコネクタ1614(ホームセンサ)及び1618(リミットセンサ)、心房ソレノイドロジックコネクタ1620、心室ソレノイドロジックコネクタ1622、ハンドヘルドデバイスロジックコネクタ1621、並びにファンロジックコネクタ1623はモータ1122、第1及び第2のセンサ1210及び1212、心房ソレノイド1216、心室ソレノイド1214、ファン1625(制御システムを冷却するため)、又は24Vのアクセサリ1627に各々電気的に接続される。加えて、主電源1604は、電源入力1629にも電気的に接続されても良い。電気的接続は当該技術分野の当業者に公知の手段によって達成することができ、例えば、1628、1630、1632、1634、1636、及び1638などの電気コネクタの使用を介して接続する一連のケーブル及び電気配線の使用を含んでも良い。そのコネクタの各々は、電気ピン1640、電気ソケット1642、又は男性/男性のフィードスルーデバイス1644を含んでも良い。加えて、1つ以上のコネクタをサポートするためにブラケット1646を使用することができる。
ハンドヘルドデバイス1648は、回路ロジックコネクタ1621を介して電気モジュール1621に電気的に接続され、ユーザがシステムの機能を制御し、1つ以上のモジュールを操作する能力を可能にする。出願を通して記載された制御機構又は操作パラメータ調整のいずれかをハンドヘルドユニット1648を用いて制御することができる。図30Cを参照すると、ハンドヘルドデバイス1648が例示されている。ハンドヘルドデバイス1648は、コマンドの機能と視覚インジケータの混合を提供するように構成されている。例えば、心臓モジュール2100を制御するためにユーザによって心拍数制御ノブ1650を制御することができ、それによって心拍数(毎分当たりの脈拍)のシミュレーションに影響を与える。ランストップスイッチ1652は、システムの1つ以上の態様、好ましくは心臓の鼓動を一時停止するために作用するが、システムの他の態様を機能させることもできる。いくつかのインジケータLEDは、限定されないが、電源1654、心房アセンブリ1656、心室アセンブリ1658、及びシステムラン1660を含むシステムの1つ以上の態様の機能を示すために使用される。
制御モジュール1000は、心臓シミュレータモジュール2100へ加圧された空気の流れ及び液体を供給することによって解剖モジュール2100とインタラクションを行う。加圧空気の作用は、心臓シミュレータモジュール2100が収縮及び拡大することにより人間又は動物の心臓の筋肉のように機能することを可能にし、血管系シミュレータモジュール2300内を移動する血液の流れを表す流体を強要する。制御モジュールは加圧空気のパルスを心臓モジュール2100に供給するように構成されている。流体圧及び流体の力/流れは心臓モジュールそれ自身のポンピング作用によって作成される。図31〜図40は血管系モジュール2200と共に心臓シミュレータモジュール2100のコンポーネントを例示している。それらの図は加えて、頭部として本明細書に示された付属器官/組織モジュール2300の実施例の取り付けを示している。
心臓シミュレータモジュール2100は、ネジ2106などの締結部材を介して支持ボード2102に固定されている。心臓シミュレータモジュール2100は心臓の左側を表すいくつかのチャンバを備え、また、左心房アセンブリ2108として本明細書では示された心房アクチュエータ、及び左心室アセンブリ2110として本明細書では示された心室アクチュエータを含んでいる。標準のサイズ及び形状を用いてその心房及び心室をモールド化することができる。好ましくは、本発明は、心臓及びその血管系のコンピュータ断層撮影(CTスキャン)の画像を用いてモールド化された心房及び心室を使用する。個別の患者の心房及び心室に類似した正確なサイズ及び形状を表すように心房及び心室をモールド化することができる。
左心房アセンブリ2108は、図示されていないチューブを介して流体コネクタ1178に空気圧で接続する。加圧空気は、チューブに嵌合するためのチューブバーブ2114へのエルボー接続部2112に結合されている心房空気圧インコネクタ2111を介して左心房アセンブリ2108に入る。左心房アセンブリ2108は、好ましくは、ウレタンなどの硬く、頑丈で、透明なキャストプラスチックから製造された外気空気圧支持構造体2116を含んでいる。外気空気圧支持構造体2116の内部には、チューブバーブ2114へのエルボー接続部2112に空気圧で接続される図36に示されたフレキシブル蛇腹(ベローズ)アセンブリ2120が設けられている。空気圧モジュールから生成され、心房空気圧インコネクタ2111に空気圧で接続された空気圧はその蛇腹を膨らませる。追加の噴射ポートがシステム10内の様々な位置に染料又は代表的な薬を注入するための機構を提供するために含まれても良い。蛇腹アセンブリ2120は拡張すると、左心房チャンバ2122を押しつける。心房外気空気圧支持構造体2116の底部端2124及び2126は図38に示されたプレート2228及び2230に接続する。
左心房チャンバ2122は、好ましくは、収縮及び拡大することが可能な軟らかく、柔軟で、透明なシリコーンで作られている。適切な時に、すなわち左心房が収縮するときに、拡張して左心房に流体が逆流することなく、流体が左心室に流れることを可能にするために、左心房2128は本明細書では図36に合成バルブ2129として示された如き一方向バルブを含む。そのバルブ2129は、僧帽弁を表し、例示として、合成の複製であっても良い。代替として、そのバルブは、スワイン(豚)などの実際の哺乳類の僧帽弁、又は人間の僧帽弁の移植であっても良い。
左心室モジュール2110は、図34、図36及び図38に示されたように、左心室チャンバ2132を取り囲む左心室空気圧チャンバ2130からなる。左心室空気圧チャンバ2130は、好ましくはウレタンなど硬く、頑丈で、透明なキャストプラスチックから製造されている。左心室チャンバ2132は、シリコーンなどの軟らかく、柔軟で、透明なブラスチックで作られている。左心室空気圧チャンバ2130の第1の端部2134は左心房アセンブリ2108への、好ましくは心臓支持構造体2137への接続のためのフランジ2136を含んでいる。左心室空気圧チャンバ2130の第2の端部2138は第2のフランジ2140を含んでいる。第2のフランジ2140は、左心室チャンバ2132の頂部2142を取り囲むようにサイズ及び形状が決められたリング2141に接続する。本実施例では、頂部2142は左心室チャンバ2132の残り部分によっては収縮しない。代替の実施例では、頂部2142は図40に示されたように左心室空気圧チャンバ2130によって完全に取り囲まれている。
図39に示されたように、左心室チャンバ2132は血管系を含んでいない。代替の実施例では、左心室チャンバ2132は、左心室チャンバ2132の左冠状動脈、左回旋動脈、左辺縁動脈、左下行前動脈、及び対角枝などの解剖学的に正確な血管系2144を含む。血管系は、「正常な」血管系であっても良く、又は疾患状態の血管系のものとすることもできる。加えて、正常又は疾患状態の血管系は、(CTスキャン、MR及び/又は回転血管造影法を使用することによって)個別の患者の正確な血管系を表すために適合させることができ、又は特に非患者の正常/疾患状態を表すように構成することができる。更に、心室チャンバ2132の部分が、図40に示されたように、(心室肥大をシミュレートする)厚い部分2146及び/又は(心室発育不全をシミュレートする)より薄い部分2148を含み、収縮及び拡大に対して心臓の異なる抵抗をシミュレートしても良い。図示されていないが、そのような特徴は同様に心房に適用しても良い。左心室モジュール2110は、様々なコネクタを介して血管系モジュール2200の1つ以上の部品に流動的に接続されている。例えば、流体は、図35に示されたように、左心室から出て、本明細書では合成大動脈弁2150として示されたバルブを介して血管系モジュール2200に流れる。合成大動脈弁2150は、合成プラスチックから構築されても良く、又はスワイン/ ポォーサァィンなどの動物又は人間の大動脈弁であっても良い。いずれの場合も、バルブ2150は、流体が一方向に、すなわち、左心室チャンバから出て、そして血管系モジュール2200へ適切な時に流れることを可能にするように構成されている。
血管系モジュール2200は、心臓シミュレータモジュール2100内への及び心臓シミュレータモジュール2100から離れる流体の流れを与える合成チューブなどの複数の部材からなる。心房及び心室と同様に、特定の患者の血管系のサイズ、形状及び圧力測定法を複製して血管系モジュール2200のチューブを作っても良い。好ましくは、チューブは、所望の必要性に対応する曲げモジュール、又は剛性を有する透明な医療グレードのプラスチックで作られている。図1、図34及び図37を参照すると、流体は左心室チャンバ2132から出て、そして大動脈2202及び大動脈弓2203を表すチューブに流れ込む。限定されないが、2204(鎖骨下動脈)、2206(右総頸動脈)、及び2208(腕頭動脈)などの1つ以上の大動脈コネクタは、椎骨動脈2210を表すチューブなどの血管系モジュール2200の他のコンポーネントに流動的に取り付けるために、また、ブロック図の図1に示されたように、周辺器官/組織シミュレータモジュール2300(図31参照)、流体コネクタ2310(図31参照)に接続された左総頸動脈2212、及び流体コネクタ2312(図31参照)に接続された右総頸動脈2214に流動的に接続するために使用される。更に、流体は下行大動脈2216に流れ、右腸骨動脈2218及び左腸骨動脈2220に接続する。心臓シミュレータモジュール2100から出た流体の流れは、チューブを介して、そして図31に示されたように、流体が移動するシステムのどの部分かに応じて1つ以上の動脈マニホールド入口2226、2228、2230、2231又は2232を介して最終的に動脈マニホールド2224に移動される。流体は出力コネクタ2234を介して、制御モジュール1000に戻るチューブ(図示せず)を介して動脈マニホールド2224の外に移動する。
流体は、通常、心臓シミュレータモジュール2100に入り、そして肺マニホールド2236を介して血管系モジュール2200に流れる。流体は、肺マニホールド入口2238を介して肺マニホールド2236に流入し、肺マニホールド出口2240、2242、2244及び2246からのチューブに流れ出す。出口2240〜2246は、ブロック図の図1に示されたように、2つの左肺静脈2248及び2250、並びに2つの右肺静脈2252及び2254を表すチューブに接続する。2つの左肺静脈2248及び2250並びに2つの右肺静脈2252及び2254は左心房チャンバ2132に直接流入する。
血管系モジュール2200のコンポーネントの各々は、支持プレート接続要素2258を介して支持プレート2102に搭載された調整可能な昇降ポスト2256によって支持されても良い。調整可能な昇降ポスト2256は、解剖モジュール2000内の流れ及び圧力の波伝送に対する解剖要素の自然反応の干渉を防ぐように適合されたタブ要素2260を含む。ポスト2256は観察及び特徴付けのために心臓血管系システム10の解剖部品及び/又は表面の360度のアクセス及び可視化を提供する。ポスト2256は、Z軸方向に調整可能であり、X及びY座標移動ブラケットに搭載され得る。組み合わせの動きは、連続した解剖モデルに沿った様々な増分で解剖関係に対してねじれ又はオフセットの増大を可能にする。また、ポスト2256は、解剖モジュール2000の半透明又は透明のコンポーネントを介して解剖モジュール2000の内部に戻る経路を照らすために1つ以上のチューブに光照明を提供する。また、ポスト2256は、コンポーネントの1つ以上の交換のため又は他の解剖プロファイルの好みとの交換のために解剖モジュール2000の1つ以上の部品からの素早い切断を提供する。
図31〜33及び図41を参照すると、周辺器官/組織モジュールは頭部2302として示されている。頭部2302はネジ又はナットなどの締結部材2308を介してボード2305及び/又は上部2306に接続された底部2304を含んでいる。そのような構成は、上部2306が除去又は交換されることを可能にする。底部2304は、血管系モジュール2200の1つ以上のコンポーネントに頭部2302を流動的に接続するように構成された1つ以上の流体コネクタ2310及び2312を含んでいる。そのような流体コネクタは、ユーザが周辺器官又は組織で外科的技術又は処置の効果を評価することを可能にする。
図41は、脳血管系を表す複数のチューブ2312及び2314を有する頭部2302を例示している。脳血管系はくも膜下腔及び周囲の脳内の血管のコンプライアンスを模倣するために、材料2316のようなゲル内に配置される。頸動脈分岐から頭蓋内の血液循環への血管系システム、及びどんな病状も複製することができる。また、頭部ユニット2302は、コネクタ1054などのシステム10の他の部分に接続可能な追加のチューブ2318を含むことができる。
図1に戻って参照すると、本発明は、シミュレータ装置10のサイクルの例示を通して示すことができる。このような流体貯蔵モジュール1400内に格納された、システムを通る血流を表す液体などの流体は、一体型チェックバルブモジュール1432によって手動ハンドポンプ1359を通過される。その流体は、第1の気泡除去器(デバデラー)及び/又は急速気泡除去器を通過されてそこに存在する気泡及び/又はガスが除去される。気泡の除去は、システムの心臓ダイナミクスの精度及び正確性に悪影響を与える流体ダイナミクス異常を防止し、それによって全体のシステム性能を高める。気泡除去が完了すると、流体は肺マニホールド2236に流動的に接続されているチューブを介して解剖モジュール2000に入る。肺マニホールド2236内の流体は、本明細書に記載されたシステムで使用されていない肺から戻る酸素化された血液を表し、2つの左肺静脈及び2つの右静脈を介して左心房アセンブリ2108へ流れる。
心房チャンバ2122は流体で満たされ、回路の収縮期側で測定された流体の圧力は、人間の心臓(50〜80mmHg)の拡張期圧のための最小正常範囲にあるように制御モジュール1000によって制御される。システムによって得られた120/80(収縮期/拡張期)の実際の血圧は、(心臓シミュレータモジュールとの関係において、制御モジュールを操作することによってシミュレートされた)流体流量、心臓のシミュレートされた心拍数、動脈圧縮、心室圧縮(或いは、心房チャンバ又は心室チャンバから外に出た流体量としてシミュレートされた、駆出率)、毛細管抵抗(コンプライアンスチャンバの操作によりシミュレートされた効果)、及び血管圧力測定又は張力(コンプライアンスチャンバの操作によりシミュレートされた効果)の組み合わせ機能である。
システムは収縮期及び拡張期の値を独立して調整しないが、これらのパラメータの様々な組み合わせは多かれ少なかれ収縮期及び拡張期の数値に影響を与える。様々な疾患状態をシミュレートするために拡張期の血圧の値を正常範囲より上下に操作することができる。制御モジュール1000によって開始され、左心房が収縮される。電子モジュール1600はモータ1122を時計回り又は反時計回りの方向に駆動し、加圧空気の流れを左心房チャンバ2128に向かわせる方向にシリンダ1150内のピストンを双方向に移動させる。生成された加圧空気はチューブを介して流れ、左心房2128の外気圧支持構造体2116に入る。空気は心房ベロー2126を左心房チャンバ2122に対して圧縮させ、左心房チャンバ2122内の容量を減らす。その容量の減少は僧帽弁2129を通って、左心室空気圧チャンバ2130に流体が放出される結果となる。
適切なタイミングで、シリンダ内を移動するピストンの戻り行程から生成された加圧空気は、制御モジュール及び第2のプーリーシステムのインタラクション(相互作用)によって制御される。生成された加圧空気は、左心室空気圧チャンバ2130へ血管系モジュールのチューブを介して移動する。加圧された流体は、左心室チャンバ2132内の容量を減少させ、合成大動脈弁2150を介して大動脈弓2202へ流体を排出する結果となる。その流体の圧力は通常の収縮期圧力100〜160mmHgの正常範囲内に設定される。心臓の毎分70拍、及び駆出率(50〜65%)で流れの流量2〜6L/分が人間の心臓の通常範囲内に設定される。しかしながら、そのような条件は、それらの対応する圧力、容量流量、駆出率、又はそれらの組み合わせを変更するために電子制御モジュール1600によって操作することができる。左心室チャンバから排出される流体は、圧力下にあり、椎骨動脈、左総頸動脈、右総頸動脈などの心室モジュールの様々な部分を介して流れる。また、流体は、下行大動脈に下って右腸骨動脈及び左腸骨動脈に流れる。最終的には、全ての流体は、動脈マニホールド2224に向けられ、流量が調整される制御モジュール1000に戻るように向けられ、気泡が除去される。毛細管抵抗の設定、クコンプライアンスチャンバ背圧調整の組み合わせを介して、また、様々なデュロメータ値を有する動脈を表すモールド化血管系シミュレータモジュールを介してなどのいくつかの機構を介して、血管張力をシミュレートしかつ調整することができる。そして、液体は新たなサイクルを開始するために肺マニホールドに戻される。
上述したように、異常な心臓状態は、流体制御システム内の制御及び調整から送られたコマンドを介して心房/心室空気シリンダによって生成される空気バーストの力、持続時間、及び頻度を変化させることによってシミュレートすることができる。
本明細書で言及した全ての特許及び刊行物は、本発明が関連する技術分野の当業者のレベルを示すものである。各刊行物が具体的かつ個別に参照により組み入れられることが示されたかのように全ての特許及び刊行物は、本明細書に同程度に参照により組み込まれる。
本発明の特定の形態が図示されているが、それは本明細書に記載及び示された特定の形態又は配置に限定されるものではないことが理解されるべきである。様々な変更が本発明の範囲から逸脱することなく行われること、また、本発明が本明細書及び本明細書中に含まれる任意の図面に記載されているものに限定されるものではないことは当該技術分野の当業者には明らかである。
当該技術分野の当業者は、本発明が目的を実行し、記載された結果及び利点、並びにそこに内在することを得るように適合されていることを容易に認識することができる。本明細書に記載の実施例、方法、手順、及び技術は、好ましい実施例の現在の代表であり、例示を意図したものであり、範囲を限定するものではない。本発明の精神の範囲内に包含され、添付の特許請求の範囲によって定義された中の変更及び他の使用は当該技術分野の当業者には思い付く。本発明は特定の好ましい実施形態に関連して説明してきたが、特許請求された本発明はそのような特定の態様に不当に限定されるべきではないことを理解すべきである。実際、当業者に明らかである本発明を実施するための記載された様式の様々な改変は、添付の特許請求の範囲の範囲内にあることが意図される。

Claims (70)

  1. トレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステムであって、
    支持構造体と、
    心臓の心房をシミュレートする心房アセンブリ及び心臓の心室をシミュレートする心室アセンブリを含み、患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュールと、
    前記心臓システムモジュールと流動的に接続され、患者の血管系をシミュレートする血管系システムモジュールと、
    前記心臓システム及び前記血管系システムに動作可能に連結され、前記心臓血管系シミュレータシステムの1つ以上の動作パラメータを制御又は変更する1つ以上のモジュールを含む制御モジュールと、を備え、
    前記心臓血管系シミュレータシステムは、正常又は疾患状態で心臓血管系の解剖学的及び生理学的に正確な表現を提供することを特徴とする心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  2. 前記制御モジュールは空気圧アクチュエータモジュールを含むことを特徴とする請求項1記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  3. 前記空気圧アクチュエータモジュールは前記心臓シミュレータモジュールの1つ以上の部分に圧縮した空気を提供するように構成されたシリンダチューブアセンブリを含むことを特徴とする請求項2記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  4. 前記シリンダチューブアセンブリは双方向に移動するように構成された外側スリーブ部材を更に含むことを特徴とする請求項3記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  5. 前記双方向の移動は制御可能であることを特徴とする請求項2記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  6. 前記制御モジュールは液圧アクチュエータモジュールを含むことを特徴とする請求項1記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  7. 前記液圧アクチュエータモジュールは前記シミュレータシステム内に閉じ込められた空気を除去するために少なくとも1つの装置を含むことを特徴とする請求項6記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  8. 前記制御モジュールは、液状流体を貯蔵する流体リザーバモジュールを含むことを特徴とする請求項1記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  9. 前記液状流体は血液の特性を有するように適応されていることを特徴とする請求項1記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  10. 前記制御モジュールは、電子制御モジュールを含むことを特徴とする請求項1記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  11. 前記システムの1つ以上の動作パラメータを変更するハンドヘルドユニットを更に含むことを特徴とする請求項10記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  12. 心臓の心房をシミュレートする前記心房アセンブリは、空気圧支持構造体及び心房チャンバを備えることを特徴とする請求項1記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  13. 前記空気圧支持構造体はベローズを含むことを特徴とする請求項1記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  14. 前記心房チャンバは患者の心房をモデルにしていることを特徴とする請求項12記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  15. 前記心房アセンブリは、第1の心臓モジュールシミュレータバルブを更に含み、前記第1の心臓モジュールシミュレータバルブは前記心房と前記心室とを分離し、前記心房内の流体が前記第1の心臓モジュールシミュレータバルブを介して前記心室に制御可能に放出されることを特徴とする請求項12記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  16. 前記第1の心臓モジュールシミュレータバルブは合成バルブであることを特徴とする請求項15記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  17. 前記第1の心臓のモジュールシミュレータバルブは特定の患者をモデルにしていることを特徴とする請求項15記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  18. 前記第1の心臓モジュールシミュレータバルブは哺乳動物心臓弁であることを特徴とする請求項15記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  19. 前記哺乳動物は人間又はスワインであることを特徴とする請求項18記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  20. 心臓の心室チャンバをシミュレートする前記心室アセンブリは、前記制御モジュールから加圧空気を受けるように構成された心室空圧室制御と、前記心房チャンバから流体を受け入れるように構成された心室チャンバとを備え、前記心室チャンバは心拍をシミュレートする方法で収縮及び拡張するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  21. 前記心室の一部は前記心室空気圧チャンバの外側に位置されていることを特徴とする請求項20記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  22. 前記心室アセンブリは、第2の心臓モジュールシミュレータバルブを更に含み、前記第2の心臓モジュールシミュレータバルブは前記心室と前記血管系モジュールとを分離し、前記心室内の流体が前記第2の心臓モジュールシミュレータバルブを介して前記血管系モジュールに制御可能に放出されることを特徴とすることを特徴とする請求項21記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  23. 前記第2の心臓モジュールシミュレータバルブは合成バルブであることを特徴とする請求項22記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  24. 前記第2の心臓のモジュールシミュレータバルブは特定の患者をモデルにしていることを特徴とする請求項23記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  25. 前記第2の心臓モジュールシミュレータバルブは哺乳動物の心臓弁であることを特徴とする請求項23記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  26. 前記哺乳動物は人間又はスワインであることを特徴とする請求項25記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  27. 前記心室チャンバは心室血管系を表す1つ以上のチューブを含むことを特徴とする請求項21記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  28. 前記心房チャンバは心房血管系を表す1つ以上のチューブを含むことを特徴とする請求項21記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  29. 前記血管系システムモジュールは、前記心臓シミュレータモジュール内及び外に前記流体を移送する一連の流体移送装置を含むことを特徴とする請求項1記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  30. 前記流体移送装置は、人間の動脈又は静脈の特性を有するように構成されたチューブであることを特徴とする請求項29記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  31. 前記流体移送装置は、特定の患者の血管系システムをモデルにしたチューブであり、前記成形品は前記患者の血管系を複製していることを特徴とする請求項29記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  32. 前記血管系システムモジュールは、前記心臓シミュレータモジュールへの入力前に流体を回収する第1のマニホールドを更に含み、それによって肺システムから戻る酸素化血液をシミュレートすることを特徴とする請求項30記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  33. 前記血管系システムモジュールは、更なる処理のために前記制御モジュールに戻る前に前記心臓シミュレータモジュールを出る流体を回収する第2マニホールドを更に含み、それによって肺システムに入る脱酸素血液をシミュレートすることを特徴とする請求項29記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  34. 前記制御モジュールは、正常又は疾患状態における血管系コンプライアンスをシミュレートするように構成されたコンプライアンスチャンバモジュールを含むことを特徴とする請求項1記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  35. 前記コンプライアンスチャンバモジュールはアキュムレータであることを特徴とする請求項34記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  36. 前記血管系モジュールに流動的に接続された付属器官/組織モジュールを更に含むことを特徴とする請求項1記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  37. 前記付属器官/組織モジュールは頭部であることを特徴とする請求項39記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  38. 前記支持構造体は調整可能な昇降ポストを含むことを特徴とする請求項1記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  39. 前記調整可能な昇降ポストは、前記血管系モジュールの自然反応の干渉を防止するように構成されていることを特徴とする請求項39記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  40. 前記調整可能な昇降ポストは、1つ以上のモジュールに光照明を提供するように構成されていることを特徴とする請求項39記載のトレーニング及び医療装置のテストに適した心臓血管系トレーニング及び評価シミュレータシステム。
  41. トレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュールであって、
    心臓の心房をシミュレートする心房アセンブリと、心臓の心室をシミュレートする心室アセンブリとを備えることを特徴とする心臓システムモジュール。
  42. 心臓の心房をシミュレートする前記心房アセンブリは、空気圧支持構造体及び心房チャンバを備えることを特徴とする請求項41記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュール。
  43. 前記空気圧支持構造体はベローズを含むことを特徴とする請求項42記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュール。
  44. 前記心房チャンバは特定の患者をモデルにしていることを特徴とする請求項41記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュール。
  45. 前記心房アセンブリは、第1の心臓モジュールシミュレータバルブを含み、前記第1の心臓モジュールシミュレータバルブは前記心房と前記心室とを分離し、前記心房内の流体が前記第1の心臓モジュールシミュレータバルブを介して前記心室内に制御可能に放出されることを特徴とする請求項41記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュール。
  46. 前記第1の心臓モジュールシミュレータバルブは合成バルブであることを特徴とする請求項45記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュール。
  47. 前記第1の心臓モジュールシミュレータバルブは特定の患者をモデルにしていることを特徴とする請求項45記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュール。
  48. 前記第1の心臓モジュールシミュレータバルブは哺乳動物の心臓弁であることを特徴とする請求項45記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュール。
  49. 前記哺乳動物は人間又はスワインであることを特徴とする請求項48記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュール。
  50. 心臓の心室をシミュレートする前記心室アセンブリは、加圧空気を受け入れるために構成された心室空気圧チャンバと、前記心房チャンバから流体を受け入れるように構成された心室チャンバとを備え、前記心室チャンバは心拍をシミュレートする方法で収縮及び拡張するように構成されていることを特徴とする請求項41記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュール。
  51. 前記心室の一部は前記心室空気圧チャンバの外側に位置されていることを特徴とする請求項50記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュール。
  52. 前記心室アセンブリは第2の心臓モジュールシミュレータバルブを含み、前記第2の心臓モジュールシミュレータバルブは前記心室と前記血管系モジュールとを分離し、前記心室内の流体が前記第2の心臓モジュールシミュレータバルブを介して前記血管系モジュール内に制御可能に放出されることを特徴とする請求項50記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュール。
  53. 前記第2の心臓モジュールシミュレータバルブは合成バルブであることを特徴とする請求項50記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュール。
  54. 前記第2の心臓モジュールシミュレータバルブは特定の患者をモデルにしていることを特徴とする請求項50記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュール。
  55. 前記第2の心臓モジュールシミュレータバルブは哺乳動物の心臓弁であることを特徴とする請求項53記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュール。
  56. 前記哺乳動物は人間又はスワインであることを特徴とする請求項55記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュール。
  57. 前記心室チャンバは、心室血管系を表す1つ以上のチューブを含むことを特徴とする請求項41記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュール。
  58. 前記心房チャンバは、心房血管系を表す1つ以上のチューブを含むことを特徴とする請求項41記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するために患者の心臓の機能をシミュレートする心臓システムモジュール。
  59. トレーニング及び心臓血管系シミュレータシステムの機能を制御する1つ以上のモジュールを含む医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するための制御モジュールであって、
    前記1つ以上のモジュールは心臓システムモジュール及び血管系システムモジュールに動作可能に接続されていることを特徴とする制御モジュール 。
  60. 空気圧アクチュエータモジュールを更に含むことを特徴とする請求項59記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するための制御モジュール。
  61. 前記空気圧アクチュエータモジュールは、前記心臓シミュレータモジュールの1つ以上の部分に圧縮空気を供給するように構成されたシリンダチューブアセンブリを含むことを特徴とする請求項60記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するための制御モジュール。
  62. 前記シリンダチューブアセンブリは、双方向に移動するように構成された外側スリーブ部材を更に含むことを特徴とする請求項61記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するための制御モジュール。
  63. 前記双方向の移動は制御可能であることを特徴とする請求項62記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するための制御モジュール。
  64. 前記制御モジュールは液圧アクチュエータモジュールを含むことを特徴とする請求項59記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するための制御モジュール。
  65. 前記液圧アクチュエータモジュールは、前記シミュレータシステム内に閉じ込められた気泡を除去するために少なくとも1つの装置を含むことを特徴とする請求項64記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するための制御モジュール。
  66. 前記制御モジュールは、液状流体を貯蔵する流体リザーバモジュールを含むことを特徴とする請求項66記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するための制御モジュール。
  67. 前記制御モジュールは電子制御モジュールを含むことを特徴とする請求項59記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するための制御モジュール。
  68. 前記システムの1つ以上の動作パラメータを変更するハンドヘルド制御ユニットを更に含むことを特徴とする請求項59記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するための制御モジュール。
  69. 前記制御モジュールは、正常又は疾患状態における血管系コンプライアンスをシミュレートするように構成されたコンプライアンスチャンバモジュールを含むことを特徴とする請求項59記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するための制御モジュール。
  70. 前記コンプライアンスチャンバモジュールはアキュムレータであることを特徴とする請求項70記載のトレーニング及び医療装置の評価に適した心臓血管系シミュレータシステムを使用するための制御モジュール。
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