JP2015506596A - 動画像符号化方法、動画像符号化装置、動画像復号方法、及び、動画像復号装置 - Google Patents

動画像符号化方法、動画像符号化装置、動画像復号方法、及び、動画像復号装置 Download PDF

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Abstract

動画像符号化方法、装置、その他の態様を開示する。当該方法は、入力ビデオビットストリームを受信する受信ステップを含む。複数の参照ピクチャと、時間識別子と、使用識別子と、スケール及びビューのうち少なくとも1つを示す1以上のパラメータとを含むバッファ記述をビットストームのヘッダに書き込む。参照ピクチャを1以上有する参照ピクチャリストを作成する。参照ピクチャリストの参照インデックスに関連付けられている参照ピクチャからビットストリームのブロックを符号化する。参照インデックスを前記ビットストリームに書き込む。

Description

本発明は、動画像データの符号化及び復号に関する。
一般に利用される動画像符号化及び復号の標準規格は、H.264として知られている(非特許文献1を参照のこと)。H.264規格では、符号化ピクチャバッファ(CPB)と復号ピクチャバッファ(DPB)とが規定されている。CPBは、デコーダで指定される復号順にアクセスユニットを格納する、先入れ先出し型のバッファである。DPBは、デコーダ向けに指定される、参照用、出力並び替え用、又は、出力遅延用の復号ピクチャを保持するバッファである。H.264規格は、どの参照ピクチャをDPBから削除すべきかを指定する2方式のうち1つによる手法を用いている。第1の方式(「スライディングウィンドウ型参照ピクチャマーキング」)では、参照ピクチャを「参照用には使用しない」とマーキングする先入れ先出しの仕組みを指定する。第2の方式(「適応型参照ピクチャマーキング」)では、ビデオビットストリーム内の特定シンタックス要素に基づいて、選択参照ピクチャを「参照用には使用しない」とマーキングする方法を指定する。
ITU−T SG16 WP3として、また、ISO/IEC JTC1/SC29/WG11としても知られる、高効率動画像圧縮符号化(HEVC)に関する開発段階の標準規格案がある。そして、バッファ記述(BD)(参照ピクチャセット(RPS)としても知られている)が提案されてきた。BDは、対象ピクチャの符号化/復号処理の開始時点において利用可能なDPB内の参照ピクチャを記述している。BDの基本概念は、参照ピクチャをDPB内に保持する/とどめるための情報をシグナリングすることである。
具体的に、BDとは、DPBに格納されている全参照ピクチャのリストのことである。当該リスト内の各項目(1つの参照ピクチャに対応する)は、バッファ要素(BE)と呼ばれる。BEは、ピクチャ・オーダー・カウント(POC)番号などの固有ピクチャ識別子と、ピクチャの一時的な階層/レベルを示す、使用フラグなどの追加ピクチャ情報とを含む。使用フラグは、カレントピクチャのピクチャ間予測符号化及び復号において参照ピクチャを用いるか否かを示す。参照ピクチャを用いない場合には、その参照ピクチャはDPBに残ったままであり、符号化順序がカレントピクチャより後のピクチャをインター予測符号化及び復号する際に用いてもよい。参照ピクチャリストの作成では使用フラグが必要なため、BDに使用フラグを含めることはエラーに対するロバスト性において有用である。参照ピクチャが見つからない場合(例えば、伝送エラーのため)でも、エンコーダが意図した通りに後続ピクチャの参照ピクチャリストを作成することができる。
BDは、対象ピクチャの符号化/復号処理の開始時点で有効化かつ適用される。有効なBDに含まれていないDPB内のピクチャは、非参照ピクチャとみなされ、「参照用には使用しない」とマーキングされる。「参照用には使用しない」とマーキングされたピクチャは、AVC動画像符号化及び復号方式で規定されているようなバンピング処理のため、DPB内に保持されたままでもよい。
バンピング処理は、DPBからピクチャを削除/除去する。ピクチャが参照ピクチャでない場合でも、その出力/表示時間インスタンスまでそれらをDPB内に保持しておかなければならない可能性がある。
参照ピクチャリストは、対象ピクチャを符号化/復号するために作成される。参照ピクチャリストの各エントリは、参照インデックスを用いて識別される。H.264及びHEVCには柔軟性があり、有効な参照ピクチャが全て参照ピクチャリストに挙げられているとは限らず、また、有効な1つの参照ピクチャが参照ピクチャリストに2回以上エントリされてもよい。
ITU−T勧告H.264、オーディオビジュアルサービス全般のための高度ビデオ符号化方式、2010年3月
本発明の一態様は、BDの利用を、HEVC方式のスケーラブル及びマルチビュー拡張仕様などへ拡大/拡張することに関する。広義には、本発明の一態様では、少なくとも1つの追加パラメータをBDに設定する。
したがって、以下のような動画像符号化方法が開示されている。当該方法は、入力ビデオビットストリームを受信する受信ステップを含む。複数の参照ピクチャと、時間識別子と、使用識別子と、スケール及びビューのうち少なくとも1つを示す1以上のパラメータとを含むバッファ記述をビットストームのヘッダに書き込む。参照ピクチャを1以上有する参照ピクチャリストを作成する。参照ピクチャリストの参照インデックスに関連付けられている参照ピクチャからビットストリームのブロックを符号化する。参照インデックスを前記ビットストリームに書き込む。
スケールパラメータは、解像度、時間、質のうち少なくとも1つでもよい。スケールパラメータは、0若しくは1の2値、又は、0以上の整数値でもよい。ビューパラメータは、0以上の整数値でもよい。
また、動画像符号化回路/装置も開示されている。当該装置は、入力ビデオビットストリームを受信する受信回路と、複数の参照ピクチャと、時間識別子と、使用識別子と、スケール及びビューのうち少なくとも1つを示す1以上のパラメータとを含むバッファ記述を前記ビットストリームのヘッダに書き込むバッファ記述書き込み回路と、前記参照ピクチャを1以上有する参照ピクチャリストを作成する参照ピクチャリスト作成回路と、前記参照ピクチャリストの参照インデックスに関連付けられている参照ピクチャから前記ビットストリームのブロックを符号化する符号化回路と、前記参照インデックスを前記ビットストリームに書き込む参照インデックス書き込み回路とを備える。
さらに、コンピュータプログラム製品が開示されている。当該製品は、記憶媒体とコンピュータプログラムとを備えている。当該コンピュータプログラムは、入力ビデオビットストリームを受信する受信ステップと、複数の参照ピクチャと、時間識別子と、使用識別子と、スケール及びビューのうち少なくとも1つを示す1以上のパラメータとを含むバッファ記述を前記ビットストリームのヘッダに書き込むバッファ記述書き込みステップと、前記参照ピクチャを1以上有する参照ピクチャリストを作成する参照ピクチャリスト作成ステップと、前記参照ピクチャリストの参照インデックスに関連付けられている参照ピクチャから前記ビットストリームのブロックを符号化する符号化ステップと、前記参照インデックスを前記ビットストリームに書き込む参照インデックス書き込みステップとを実行する。
さらに、データ構造が開示されており、当該データ構造は、時間識別子と、使用識別子と、スケール及びビューのうち少なくとも1つを示す1以上のパラメータとを含む。
開示された符号化動画像信号は、スケール及びビューのうち少なくとも1つを示す1以上のパラメータを含む。
本発明の一態様によれば、バッファ記述の利用を拡大又は拡張することができる。
図1は、動画像/画像符号化装置の構造を示すブロック図である。 図2は、従来のバッファ記述を示す。 図3は、1実施形態に係るBDである。 図4は、別の実施形態に係るBDである。 図5は、出力データストリームのデータ構造シンタックスを示す。 図6は、1実施形態に係る符号化処理のブロックフロー図である。 図7は、参照ピクチャリスト作成のブロックフロー図である。 図8は、動画像/画像復号装置の構造を示すブロック図である。 図9は、1実施形態に係る復号処理のブロックフロー図である。 図10は、コンテンツ配信サービスを実現するコンテンツ供給システムの全体構成図である。 図11は、デジタル放送用システムの全体構成図である。 図12は、テレビの構成例を示すブロック図である。 図13は、光ディスクである記録メディアに情報の読み書きを行う情報再生/記録部の構成例を示すブロック図である。 図14は、光ディスクである記録メディアの構造例を示す図である。 図15Aは、携帯電話の一例を示す図である。 図15Bは、携帯電話の構成例を示すブロック図である。 図16は、多重化データの構成を示す図である。 図17は、各ストリームが多重化データにおいてどのように多重化されているかを模式的に示す図である。 図18は、PESパケット列に、ビデオストリームがどのように格納されるかを更に詳しく示した図である。 図19は、多重化データにおけるTSパケットとソースパケットの構造を示す図である。 図20は、PMTのデータ構成を示す図である。 図21は、多重化データ情報の内部構成を示す図である。 図22は、ストリーム属性情報の内部構成を示す図である。 図23は、映像データを識別するステップを示す図である。 図24は、各実施の形態の動画像符号化方法および動画像復号化方法を実現する集積回路の構成例を示すブロック図である。 図25は、駆動周波数を切り替える構成を示す図である。 図26は、映像データを識別し、駆動周波数を切り替えるステップを示す図である。 図27は、映像データの規格と駆動周波数を対応づけたルックアップテーブルの一例を示す図である。 図28Aは、信号処理部のモジュールを共有化する構成の一例を示す図である。 図28Bは、信号処理部のモジュールを共有化する構成の他の一例を示す図である。
(実施の形態1)
図1は、動画像/画像符号化装置100の構造を示すブロック図である。動画像/画像符号化装置100は、入力動画像/画像ビットストリームをブロック単位で符号化して符号化出力ビットストリームを作成する装置である。図1に示すように、装置100は、変換部101と、量子化部102と、逆量子化(inv.Q)部103と、逆変換(inv.T)部104と、ブロックメモリ105と、ピクチャメモリ106と、イントラ予測部107と、インター予測部108と、エントロピー符号化部109と、加算器111と、切替器112と、ピクチャメモリ制御部113とを備える。
入力ビデオは加算器に入力され、当該加算器は加算値を変換部101に出力する。変換部101は、加算値を周波数係数に変換し、得られた周波数係数を量子化部102に出力する。量子化部102は、入力された周波数係数を量子化し、得られた量子化値を逆量子化部103とエントロピー符号化部109とに出力する。エントロピー符号化部109は、量子化部102から出力された量子化値を符号化してビットストリームを出力する。
逆量子化部103は、量子化部102から出力されたサンプル値を逆量子化し、周波数係数を逆変換部104に出力する。逆変換部104は、周波数係数に逆周波数変換を行うことにより当該周波数係数をビットストリームのサンプル値に変換し、加算器111に出力する。加算器111は、逆変換部104から出力されたビットストリームのサンプル値を(切替器112を介して)インター/イントラ予測部107、108から出力された予測動画像/画像値に加算し、さらなる予測のため、得られた加算値をブロックメモリ105又はピクチャメモリ106に出力する。インター/イントラ予測部107、108は、ブロックメモリ105又はピクチャメモリ106に格納されている再構成動画像/画像を検索し、予測のため、例えば、入力動画像/画像に最も類似した動画像/画像領域を検出する。
ピクチャメモリ制御部113は、判断してピクチャメモリ106(DPB)内のピクチャを参照ピクチャ又は非参照ピクチャとマーキングし、参照ピクチャリストを作成し、ピクチャメモリ106からピクチャをバンピング/削除することにより、参照ピクチャを管理する。さらに、ピクチャメモリ制御部113は、参照ピクチャリストを作成し、エントロピー符号化部109に信号を送信して、基本ピクチャフラグ及びビュー識別子のうち少なくとも1つを含むバッファ記述パラメータを出力ビットストリームに書き込む。
図2は、参照フレームの最大数が4であって、その4つのバッファエントリがBE0、BE1、BE2、BE3である場合の、従来のBD200を示す。各BEのPOC及びそれに対応するUsageFlagが設定される。POC値は時間識別子である。UsageFlag値は、使用状況について表し、「使用」又は「格納」に応じてそれぞれ0又は1の値をとる。
図3は、1実施形態に係るBD300である。各BDは、BasePicFlagという形式の追加パラメータを含む。BasePicFlagは、同じPOCを有する、参照ピクチャの2バージョンから1つを一意に特定する。BasePicFlagパラメータは、1=「基本」符号化、0=「拡張」符号化として、スケーラブル符号化で用いられる。スケーラビリティは、少なくとも、解像度、時間、又は、質に関してである。
図4は、別の実施形態に係るBD400である。各BDは、ViewIDという形式の追加パラメータを含む。ViewIDは、同じPOCを有する複数のビューコンポーネントから1つを一意に特定する。(整数の)ViewIDパラメータはマルチビュー符号化で用いられ、ここでは、0=「基本」/第1ビュー、1=第2ビュー、2=第3ビューである。同じ時間インスタンス/識別子(例えば、POC)を共有する参照ピクチャを区別するために追加情報をBDに含めるという根本的な考えがあれば、他の形式のパラメータでもよいことは当業者にとって明らかであろう。
図5は、ビデオビットストリームのデータ構造を示す。フレームは、ヘッダとピクチャとから構成される(Pic#1)。ピクチャブロックは、2つのピクチャスライス(Slice#1及びSlice#2)で形成される。各スライス#i内のブロック(Block#i)は、一意な参照ピクチャ(例えば、BD内のBE2)からインター予測を用いて符号化される。BE2は、ブロック#iに関連付けられているビット内の参照インデックスによって特定される。BDパラメータ(例えば、BE0からBE3)は、ヘッダ内に存在する。
BDは、ビデオビットストリームのヘッダ内、例えば、シーケンスパラメータセット(SPS)、ピクチャパラメータセット(PPS)、適応パラメータセット(APS)、又は、スライスヘッダ(SH)内に信号化される。HEVCでは、複数の周期BDのPPS内への信号化をサポートしており、多数のスライスにおいて1つの周期BDを参照する。
ここで、図6を参照すると、符号化処理600は、ステップ602において、バッファ要素ごとにパラメータBasePicFlag及び/又はViewIDを含むバッファ記述をビデオビットストリームのヘッダに書き込むことで開始する。ステップ604において、所定の作成方式に従い、バッファ記述内の参照ピクチャを1以上含む参照ピクチャリストを作成する。次に、ステップ606において、参照ピクチャリストの参照インデックスに関連付けられている参照ピクチャからインター予測を用いてブロックを符号化する。最後に、ステップ608において、参照インデックスをビデオビットストリームに書き込む。参照インデックスは、デコーダのピクチャメモリ805内の参照ピクチャを一意に特定する(下記図8を参照のこと)。
図7は、参照ピクチャリスト作成処理700のフローチャートである(つまり、図6のステップ604及び下記図9のステップ902)。ステップ702において、カレントスライス/ピクチャのUseBasePicFlagパラメータに基づいて、BD/RPS内の全参照ピクチャの中から有効な参照ピクチャを複数選択する。(UseBasePicFlagは、符号化/復号対象ピクチャが、符号化/復号済みの基本ピクチャを参照するのか、それとも、拡張ピクチャを参照するのかを指定する。)UseBasePicFlagが1の場合は、BasePicFlagが0である参照ピクチャを無効とみなす。そうでなければ(UseBasePicFlagが0の場合)、BasePicFlagが1である参照ピクチャを無効とみなす。ステップ704において、有効参照ピクチャをサブセットに分類する。各サブセットは、同じViewIDを有する有効参照ピクチャで構成される。参照ピクチャリストは、有効参照ピクチャの順序付きリストとして作成される。ステップ706において、カレントスライス/ピクチャまでのPOC距離が小さいものから順に、カレントスライス/ピクチャと同じViewID を有するサブセット内の参照ピクチャに昇順で(0から開始)参照インデックスが割り当てられる。そして、ステップ708において、まだ割り当てられていない次の参照インデックスを、残りのサブセット内の参照ピクチャに昇順で割り当てる。これは、ViewIDが最も小さいサブセットからViewIDが最も大きいサブセットまで順に行われる。各サブセット内の参照ピクチャは、カレントスライス/ピクチャまでのPOC距離が小さいものから順に参照インデックスが割り当てられる。別の実施形態では、関連する「パラメータ」によって当該処理を設計してもよい。例えば、ステップ704の分類において、BasePicFlagパラメータを用いることもできる。また、ViewID及び/又はBasePicFlagパラメータを有効参照ピクチャの選択において用いることもできる。
ステップ702から708において、初期参照ピクチャリストが作成される。ステップ710において、エンコーダは、任意選択でビデオビットストリームにシグナリングして、初期参照ピクチャリストを並び換えてもかまわない。このような信号を用いて、デコーダは同じ並び換え処理を行うことができる。
AVC及び現段階のHEVCでは、カレントスライス/ピクチャの符号化/復号処理において、最大2つの参照ピクチャリスト(例えば、「List0」及び「List1」)が用いられる。List0では、カレントスライス/ピクチャよりもPOCが小さい(つまり、時間的に先の)参照ピクチャが参照ピクチャリストの先頭に置かれるように並べられ、カレントスライス/ピクチャよりもPOCが大きい(つまり、時間的に後の)残りの参照ピクチャがリストの最後に付け加えられる。List1では、逆の手順、つまり、より大きなPOCが先でその後に小さなPOCが続くように並べられる。
本発明の実施形態の効果は、例えば、HEVC方式のスケーラブル及びマルチビュー拡張仕様などへBDの利用を拡張/適応させることである。広義には、少なくとも1つの追加パラメータをBDに設定する。追加パラメータにより、フレームメモリ(DPB)内の参照ピクチャを、BDにおいて一意に特定することができ、続いてインター予測処理で用いることができる。追加パラメータがなければ、参照ピクチャを一意に特定する手法は利用できない。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施形態における動画像/画像復号装置800の構造を示すブロック図である。動画像/画像復号装置800は、入力符号化ビットストリームをブロック単位で復号し、動画像/画像を出力する装置であり、図8に示すように、エントロピー復号部801と、逆量子化(inv.Q)部802と、逆変換(inv.T)部803と、ブロックメモリ804と、ピクチャメモリ805と、イントラ予測部806と、インター予測部807と、加算器808と、切替器809と、ピクチャメモリ制御部810とを備える。
入力符号化ビットストリームは、エントロピー復号部801に入力される。入力符号化ビットストリームをエントロピー復号部801に入力した後、エントロピー復号部801は入力符号化ビットストリームを復号し、その復号値を逆量子化部802に出力する。逆量子化部802は、復号値を逆量子化し、周波数係数を逆変換部803に出力する。逆変換部803は、周波数係数に逆周波数変換を行うことにより当該周波数係数をサンプル値に変換し、得られた画素値を加算器808に出力する。加算器808は、得られた画素値を、切替器809を介してイントラ/インター予測部806、807から出力された予測動画像/画像値と加算し、得られた値をディスプレイに出力するとともに、さらなる予測のため、得られた値をブロックメモリ804又はピクチャメモリ805に出力する。また、イントラ/インター予測部806、807は、ブロックメモリ804又はピクチャメモリ805に格納されている動画像/画像を検索し、予測のため、例えば、復号動画像/画像に最も類似した動画像/画像領域を検出する。
ピクチャメモリ制御部810は、基本ピクチャフラグ又はビュー識別子を含むバッファ記述パラメータを入力ビットストリームから読み解いて参照ピクチャを特定及び管理し、初期参照ピクチャリストを作成する。また、ピクチャメモリ制御部810は、ピクチャメモリ805(DPB)内のピクチャを参照ピクチャ又は非参照ピクチャとマーキングし、ピクチャメモリ805からピクチャをバンピング/削除することにより参照ピクチャを管理し、参照ピクチャリストを作成する。
図9は、復号処理900のフローチャートである。ステップ902において、バッファ要素ごとのBasePicFlag及び/又はViewIDを含むビデオビットストリームのヘッダからバッファ記述を読み解く。ステップ904において、所定の作成方式に従い、バッファ記述内の参照ピクチャを1以上含む参照ピクチャリストを作成する(例えば、図7の処理700)。次に、ステップ906において、ビデオビットストリームから参照インデックスを読み解いて、当該参照インデックスに関連付けられている参照ピクチャを参照ピクチャリストから選択する。最後に、ステップ908において、選択された参照ピクチャからインター予測を用いてブロックを復号する。
本発明の実施形態の効果は、拡張/拡大BDを用いて符号化されたビデオデータを復号可能にすることである。追加パラメータにより、フレームメモリ(DPB)内の参照ピクチャを、BDにおいて一意に特定することができ、続いてインター予測処理で用いることができる。追加パラメータがなければ、参照ピクチャを一意に特定する手法は利用できない。
(実施の形態3)
上記各実施の形態で示した動画像符号化方法(画像符号化方法)または動画像復号化方法(画像復号方法)の構成を実現するためのプログラムを記憶メディアに記録することにより、上記各実施の形態で示した処理を独立したコンピュータシステムにおいて簡単に実施することが可能となる。記憶メディアは、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ICカード、半導体メモリ等、プログラムを記録できるものであればよい。
さらにここで、上記各実施の形態で示した動画像符号化方法(画像符号化方法)や動画像復号化方法(画像復号方法)の応用例とそれを用いたシステムを説明する。当該システムは、画像符号化方法を用いた画像符号化装置、及び画像復号方法を用いた画像復号装置からなる画像符号化復号装置を有することを特徴とする。システムにおける他の構成について、場合に応じて適切に変更することができる。
図10は、コンテンツ配信サービスを実現するコンテンツ供給システムex100の全体構成を示す図である。通信サービスの提供エリアを所望の大きさに分割し、各セル内にそれぞれ固定無線局である基地局ex106、ex107、ex108、ex109、ex110が設置されている。
このコンテンツ供給システムex100は、インターネットex101にインターネットサービスプロバイダex102および電話網ex104、および基地局ex106からex110を介して、コンピュータex111、PDA(Personal Digital Assistant)ex112、カメラex113、携帯電話ex114、ゲーム機ex115などの各機器が接続される。
しかし、コンテンツ供給システムex100は図10のような構成に限定されず、いずれかの要素を組合せて接続するようにしてもよい。また、固定無線局である基地局ex106からex110を介さずに、各機器が電話網ex104に直接接続されてもよい。また、各機器が近距離無線等を介して直接相互に接続されていてもよい。
カメラex113はデジタルビデオカメラ等の動画撮影が可能な機器であり、カメラex116はデジタルカメラ等の静止画撮影、動画撮影が可能な機器である。また、携帯電話ex114は、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)方式、CDMA(Code Division Multiple Access)方式、W−CDMA(Wideband−Code Division Multiple Access)方式、若しくはLTE(Long Term Evolution)方式、HSPA(High Speed Packet Access)の携帯電話機、またはPHS(Personal Handyphone System)等であり、いずれでも構わない。
コンテンツ供給システムex100では、カメラex113等が基地局ex109、電話網ex104を通じてストリーミングサーバex103に接続されることで、ライブ配信等が可能になる。ライブ配信では、ユーザがカメラex113を用いて撮影するコンテンツ(例えば、音楽ライブの映像等)に対して上記各実施の形態で説明したように符号化処理を行い(即ち、本発明の一態様に係る画像符号化装置として機能する)、ストリーミングサーバex103に送信する。一方、ストリーミングサーバex103は要求のあったクライアントに対して送信されたコンテンツデータをストリーム配信する。クライアントとしては、上記符号化処理されたデータを復号化することが可能な、コンピュータex111、PDAex112、カメラex113、携帯電話ex114、ゲーム機ex115等がある。配信されたデータを受信した各機器では、受信したデータを復号化処理して再生する(即ち、本発明の一態様に係る画像復号装置として機能する)。
なお、撮影したデータの符号化処理はカメラex113で行っても、データの送信処理をするストリーミングサーバex103で行ってもよいし、互いに分担して行ってもよい。同様に配信されたデータの復号化処理はクライアントで行っても、ストリーミングサーバex103で行ってもよいし、互いに分担して行ってもよい。また、カメラex113に限らず、カメラex116で撮影した静止画像および/または動画像データを、コンピュータex111を介してストリーミングサーバex103に送信してもよい。この場合の符号化処理はカメラex116、コンピュータex111、ストリーミングサーバex103のいずれで行ってもよいし、互いに分担して行ってもよい。
また、これら符号化・復号化処理は、一般的にコンピュータex111や各機器が有するLSIex500において処理する。LSIex500は、ワンチップであっても複数チップからなる構成であってもよい。なお、動画像符号化・復号化用のソフトウェアをコンピュータex111等で読み取り可能な何らかの記録メディア(CD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスクなど)に組み込み、そのソフトウェアを用いて符号化・復号化処理を行ってもよい。さらに、携帯電話ex114がカメラ付きである場合には、そのカメラで取得した動画データを送信してもよい。このときの動画データは携帯電話ex114が有するLSIex500で符号化処理されたデータである。
また、ストリーミングサーバex103は複数のサーバや複数のコンピュータであって、データを分散して処理したり記録したり配信するものであってもよい。
以上のようにして、コンテンツ供給システムex100では、符号化されたデータをクライアントが受信して再生することができる。このようにコンテンツ供給システムex100では、ユーザが送信した情報をリアルタイムでクライアントが受信して復号化し、再生することができ、特別な権利や設備を有さないユーザでも個人放送を実現できる。
なお、コンテンツ供給システムex100の例に限らず、図11に示すように、デジタル放送用システムex200にも、上記各実施の形態の少なくとも動画像符号化装置(画像符号化装置)または動画像復号化装置(画像復号装置)のいずれかを組み込むことができる。具体的には、放送局ex201では映像データに音楽データなどが多重化された多重化データが電波を介して通信または衛星ex202に伝送される。この映像データは上記各実施の形態で説明した動画像符号化方法により符号化されたデータである(即ち、本発明の一態様に係る画像符号化装置によって符号化されたデータである)。これを受けた放送衛星ex202は、放送用の電波を発信し、この電波を衛星放送の受信が可能な家庭のアンテナex204が受信する。受信した多重化データを、テレビ(受信機)ex300またはセットトップボックス(STB)ex217等の装置が復号化して再生する(即ち、本発明の一態様に係る画像復号装置として機能する)。
また、DVD、BD等の記録メディアex215に記録した多重化データを読み取り復号化する、または記録メディアex215に映像信号を符号化し、さらに場合によっては音楽信号と多重化して書き込むリーダ/レコーダex218にも上記各実施の形態で示した動画像復号化装置または動画像符号化装置を実装することが可能である。この場合、再生された映像信号はモニタex219に表示され、多重化データが記録された記録メディアex215により他の装置やシステムにおいて映像信号を再生することができる。また、ケーブルテレビ用のケーブルex203または衛星/地上波放送のアンテナex204に接続されたセットトップボックスex217内に動画像復号化装置を実装し、これをテレビのモニタex219で表示してもよい。このときセットトップボックスではなく、テレビ内に動画像復号化装置を組み込んでもよい。
図12は、上記各実施の形態で説明した動画像復号化方法および動画像符号化方法を用いたテレビ(受信機)ex300を示す図である。テレビex300は、上記放送を受信するアンテナex204またはケーブルex203等を介して映像データに音声データが多重化された多重化データを取得、または出力するチューナex301と、受信した多重化データを復調する、または外部に送信する多重化データに変調する変調/復調部ex302と、復調した多重化データを映像データと、音声データとに分離する、または信号処理部ex306で符号化された映像データ、音声データを多重化する多重/分離部ex303を備える。
また、テレビex300は、音声データ、映像データそれぞれを復号化する、またはそれぞれの情報を符号化する音声信号処理部ex304、映像信号処理部ex305(本発明の一態様に係る画像符号化装置または画像復号装置として機能する)を有する信号処理部ex306と、復号化した音声信号を出力するスピーカex307、復号化した映像信号を表示するディスプレイ等の表示部ex308を有する出力部ex309とを有する。さらに、テレビex300は、ユーザ操作の入力を受け付ける操作入力部ex312等を有するインタフェース部ex317を有する。さらに、テレビex300は、各部を統括的に制御する制御部ex310、各部に電力を供給する電源回路部ex311を有する。インタフェース部ex317は、操作入力部ex312以外に、リーダ/レコーダex218等の外部機器と接続されるブリッジex313、SDカード等の記録メディアex216を装着可能とするためのスロット部ex314、ハードディスク等の外部記録メディアと接続するためのドライバex315、電話網と接続するモデムex316等を有していてもよい。なお記録メディアex216は、格納する不揮発性/揮発性の半導体メモリ素子により電気的に情報の記録を可能としたものである。テレビex300の各部は同期バスを介して互いに接続されている。
まず、テレビex300がアンテナex204等により外部から取得した多重化データを復号化し、再生する構成について説明する。テレビex300は、リモートコントローラex220等からのユーザ操作を受け、CPU等を有する制御部ex310の制御に基づいて、変調/復調部ex302で復調した多重化データを多重/分離部ex303で分離する。さらにテレビex300は、分離した音声データを音声信号処理部ex304で復号化し、分離した映像データを映像信号処理部ex305で上記各実施の形態で説明した復号化方法を用いて復号化する。復号化した音声信号、映像信号は、それぞれ出力部ex309から外部に向けて出力される。出力する際には、音声信号と映像信号が同期して再生するよう、バッファex318、ex319等に一旦これらの信号を蓄積するとよい。また、テレビex300は、放送等からではなく、磁気/光ディスク、SDカード等の記録メディアex215、ex216から多重化データを読み出してもよい。次に、テレビex300が音声信号や映像信号を符号化し、外部に送信または記録メディア等に書き込む構成について説明する。テレビex300は、リモートコントローラex220等からのユーザ操作を受け、制御部ex310の制御に基づいて、音声信号処理部ex304で音声信号を符号化し、映像信号処理部ex305で映像信号を上記各実施の形態で説明した符号化方法を用いて符号化する。符号化した音声信号、映像信号は多重/分離部ex303で多重化され外部に出力される。多重化する際には、音声信号と映像信号が同期するように、バッファex320、ex321等に一旦これらの信号を蓄積するとよい。なお、バッファex318、ex319、ex320、ex321は図示しているように複数備えていてもよいし、1つ以上のバッファを共有する構成であってもよい。さらに、図示している以外に、例えば変調/復調部ex302や多重/分離部ex303の間等でもシステムのオーバフロー、アンダーフローを避ける緩衝材としてバッファにデータを蓄積することとしてもよい。
また、テレビex300は、放送等や記録メディア等から音声データ、映像データを取得する以外に、マイクやカメラのAV入力を受け付ける構成を備え、それらから取得したデータに対して符号化処理を行ってもよい。なお、ここではテレビex300は上記の符号化処理、多重化、および外部出力ができる構成として説明したが、これらの処理を行うことはできず、上記受信、復号化処理、外部出力のみが可能な構成であってもよい。
また、リーダ/レコーダex218で記録メディアから多重化データを読み出す、または書き込む場合には、上記復号化処理または符号化処理はテレビex300、リーダ/レコーダex218のいずれで行ってもよいし、テレビex300とリーダ/レコーダex218が互いに分担して行ってもよい。
一例として、光ディスクからデータの読み込みまたは書き込みをする場合の情報再生/記録部ex400の構成を図13に示す。情報再生/記録部ex400は、以下に説明する要素ex401、ex402、ex403、ex404、ex405、ex406、ex407を備える。光ヘッドex401は、光ディスクである記録メディアex215の記録面にレーザスポットを照射して情報を書き込み、記録メディアex215の記録面からの反射光を検出して情報を読み込む。変調記録部ex402は、光ヘッドex401に内蔵された半導体レーザを電気的に駆動し記録データに応じてレーザ光の変調を行う。再生復調部ex403は、光ヘッドex401に内蔵されたフォトディテクタにより記録面からの反射光を電気的に検出した再生信号を増幅し、記録メディアex215に記録された信号成分を分離して復調し、必要な情報を再生する。バッファex404は、記録メディアex215に記録するための情報および記録メディアex215から再生した情報を一時的に保持する。ディスクモータex405は記録メディアex215を回転させる。サーボ制御部ex406は、ディスクモータex405の回転駆動を制御しながら光ヘッドex401を所定の情報トラックに移動させ、レーザスポットの追従処理を行う。システム制御部ex407は、情報再生/記録部ex400全体の制御を行う。上記の読み出しや書き込みの処理はシステム制御部ex407が、バッファex404に保持された各種情報を利用し、また必要に応じて新たな情報の生成・追加を行うと共に、変調記録部ex402、再生復調部ex403、サーボ制御部ex406を協調動作させながら、光ヘッドex401を通して、情報の記録再生を行うことにより実現される。システム制御部ex407は例えばマイクロプロセッサで構成され、読み出し書き込みのプログラムを実行することでそれらの処理を実行する。
以上では、光ヘッドex401はレーザスポットを照射するとして説明したが、近接場光を用いてより高密度な記録を行う構成であってもよい。
図14に光ディスクである記録メディアex215の模式図を示す。記録メディアex215の記録面には案内溝(グルーブ)がスパイラル状に形成され、情報トラックex230には、予めグルーブの形状の変化によってディスク上の絶対位置を示す番地情報が記録されている。この番地情報はデータを記録する単位である記録ブロックex231の位置を特定するための情報を含み、記録や再生を行う装置において情報トラックex230を再生し番地情報を読み取ることで記録ブロックを特定することができる。また、記録メディアex215は、データ記録領域ex233、内周領域ex232、外周領域ex234を含んでいる。ユーザデータを記録するために用いる領域がデータ記録領域ex233であり、データ記録領域ex233より内周または外周に配置されている内周領域ex232と外周領域ex234は、ユーザデータの記録以外の特定用途に用いられる。情報再生/記録部ex400は、このような記録メディアex215のデータ記録領域ex233に対して、符号化された音声データ、映像データまたはそれらのデータを多重化した多重化データの読み書きを行う。
以上では、1層のDVD、BD等の光ディスクを例に挙げ説明したが、これらに限ったものではなく、多層構造であって表面以外にも記録可能な光ディスクであってもよい。また、ディスクの同じ場所にさまざまな異なる波長の色の光を用いて情報を記録したり、さまざまな角度から異なる情報の層を記録したりなど、多次元的な記録/再生を行う構造の光ディスクであってもよい。
また、デジタル放送用システムex200において、アンテナex205を有する車ex210で衛星ex202等からデータを受信し、車ex210が有するカーナビゲーションex211等の表示装置に動画を再生することも可能である。なお、カーナビゲーションex211の構成は例えば図12に示す構成のうち、GPS受信部を加えた構成が考えられ、同様なことがコンピュータex111や携帯電話ex114等でも考えられる。
図15Aは、上記実施の形態で説明した動画像復号化方法および動画像符号化方法を用いた携帯電話ex114を示す図である。携帯電話ex114は、基地局ex110との間で電波を送受信するためのアンテナex350、映像、静止画を撮ることが可能なカメラ部ex365、カメラ部ex365で撮像した映像、アンテナex350で受信した映像等が復号化されたデータを表示する液晶ディスプレイ等の表示部ex358を備える。携帯電話ex114は、さらに、操作キー部ex366を有する本体部、音声を出力するためのスピーカ等である音声出力部ex357、音声を入力するためのマイク等である音声入力部ex356、撮影した映像、静止画、録音した音声、または受信した映像、静止画、メール等の符号化されたデータもしくは復号化されたデータを保存するメモリ部ex367、又は同様にデータを保存する記録メディアとのインタフェース部であるスロット部ex364を備える。
さらに、携帯電話ex114の構成例について、図15Bを用いて説明する。携帯電話ex114は、表示部ex358及び操作キー部ex366を備えた本体部の各部を統括的に制御する主制御部ex360に対して、電源回路部ex361、操作入力制御部ex362、映像信号処理部ex355、カメラインタフェース部ex363、LCD(Liquid Crystal Display)制御部ex359、変調/復調部ex352、多重/分離部ex353、音声信号処理部ex354、スロット部ex364、メモリ部ex367がバスex370を介して互いに接続されている。
電源回路部ex361は、ユーザの操作により終話及び電源キーがオン状態にされると、バッテリパックから各部に対して電力を供給することにより携帯電話ex114を動作可能な状態に起動する。
携帯電話ex114は、CPU、ROM、RAM等を有する主制御部ex360の制御に基づいて、音声通話モード時に音声入力部ex356で収音した音声信号を音声信号処理部ex354でデジタル音声信号に変換し、これを変調/復調部ex352でスペクトラム拡散処理し、送信/受信部ex351でデジタルアナログ変換処理および周波数変換処理を施した後にアンテナex350を介して送信する。また携帯電話ex114は、音声通話モード時にアンテナex350を介して受信した受信データを増幅して周波数変換処理およびアナログデジタル変換処理を施し、変調/復調部ex352でスペクトラム逆拡散処理し、音声信号処理部ex354でアナログ音声信号に変換した後、これを音声出力部ex357から出力する。
さらにデータ通信モード時に電子メールを送信する場合、本体部の操作キー部ex366等の操作によって入力された電子メールのテキストデータは操作入力制御部ex362を介して主制御部ex360に送出される。主制御部ex360は、テキストデータを変調/復調部ex352でスペクトラム拡散処理をし、送信/受信部ex351でデジタルアナログ変換処理および周波数変換処理を施した後にアンテナex350を介して基地局ex110へ送信する。電子メールを受信する場合は、受信したデータに対してこのほぼ逆の処理が行われ、表示部ex358に出力される。
データ通信モード時に映像、静止画、または映像と音声を送信する場合、映像信号処理部ex355は、カメラ部ex365から供給された映像信号を上記各実施の形態で示した動画像符号化方法によって圧縮符号化し(即ち、本発明の一態様に係る画像符号化装置として機能する)、符号化された映像データを多重/分離部ex353に送出する。また、音声信号処理部ex354は、映像、静止画等をカメラ部ex365で撮像中に音声入力部ex356で収音した音声信号を符号化し、符号化された音声データを多重/分離部ex353に送出する。
多重/分離部ex353は、映像信号処理部ex355から供給された符号化された映像データと音声信号処理部ex354から供給された符号化された音声データを所定の方式で多重化し、その結果得られる多重化データを変調/復調部(変調/復調回路部)ex352でスペクトラム拡散処理をし、送信/受信部ex351でデジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナex350を介して送信する。
データ通信モード時にホームページ等にリンクされた動画像ファイルのデータを受信する場合、または映像およびもしくは音声が添付された電子メールを受信する場合、アンテナex350を介して受信された多重化データを復号化するために、多重/分離部ex353は、多重化データを分離することにより映像データのビットストリームと音声データのビットストリームとに分け、同期バスex370を介して符号化された映像データを映像信号処理部ex355に供給するとともに、符号化された音声データを音声信号処理部ex354に供給する。映像信号処理部ex355は、上記各実施の形態で示した動画像符号化方法に対応した動画像復号化方法によって復号化することにより映像信号を復号し(即ち、本発明の一態様に係る画像復号装置として機能する)、LCD制御部ex359を介して表示部ex358から、例えばホームページにリンクされた動画像ファイルに含まれる映像、静止画が表示される。また音声信号処理部ex354は、音声信号を復号し、音声出力部ex357から音声が出力される。
また、上記携帯電話ex114等の端末は、テレビex300と同様に、符号化器・復号化器を両方持つ送受信型端末の他に、符号化器のみの送信端末、復号化器のみの受信端末という3通りの実装形式が考えられる。さらに、デジタル放送用システムex200において、映像データに音楽データなどが多重化された多重化データを受信、送信するとして説明したが、音声データ以外に映像に関連する文字データなどが多重化されたデータであってもよいし、多重化データではなく映像データ自体であってもよい。
このように、上記各実施の形態で示した動画像符号化方法あるいは動画像復号化方法を上述したいずれの機器・システムに用いることは可能であり、そうすることで、上記各実施の形態で説明した効果を得ることができる。
また、本発明はかかる上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形または修正が可能である。
(実施の形態4)
上記各実施の形態で示した動画像符号化方法または装置と、MPEG−2、MPEG4−AVC、VC−1など異なる規格に準拠した動画像符号化方法または装置とを、必要に応じて適宜切替えることにより、映像データを生成することも可能である。
ここで、それぞれ異なる規格に準拠する複数の映像データを生成した場合、復号する際に、それぞれの規格に対応した復号方法を選択する必要がある。しかしながら、復号する映像データが、どの規格に準拠するものであるか識別できないため、適切な復号方法を選択することができないという課題を生じる。
この課題を解決するために、映像データに音声データなどを多重化した多重化データは、映像データがどの規格に準拠するものであるかを示す識別情報を含む構成とする。上記各実施の形態で示す動画像符号化方法または装置によって生成された映像データを含む多重化データの具体的な構成を以下説明する。多重化データは、MPEG−2トランスポートストリーム形式のデジタルストリームである。
図16は、多重化データの構成を示す図である。図16に示すように多重化データは、ビデオストリーム、オーディオストリーム、プレゼンテーショングラフィックスストリーム(PG)、インタラクティブグラフィックスストリームのうち、1つ以上を多重化することで得られる。ビデオストリームは映画の主映像および副映像を、オーディオストリーム(IG)は映画の主音声部分とその主音声とミキシングする副音声を、プレゼンテーショングラフィックスストリームは、映画の字幕をそれぞれ示している。ここで主映像とは画面に表示される通常の映像を示し、副映像とは主映像の中に小さな画面で表示する映像のことである。また、インタラクティブグラフィックスストリームは、画面上にGUI部品を配置することにより作成される対話画面を示している。ビデオストリームは、上記各実施の形態で示した動画像符号化方法または装置、従来のMPEG−2、MPEG4−AVC、VC−1などの規格に準拠した動画像符号化方法または装置によって符号化されている。オーディオストリームは、ドルビーAC−3、Dolby Digital Plus、MLP、DTS、DTS−HD、または、リニアPCMのなどの方式で符号化されている。
多重化データに含まれる各ストリームはPIDによって識別される。例えば、映画の映像に利用するビデオストリームには0x1011が、オーディオストリームには0x1100から0x111Fまでが、プレゼンテーショングラフィックスには0x1200から0x121Fまでが、インタラクティブグラフィックスストリームには0x1400から0x141Fまでが、映画の副映像に利用するビデオストリームには0x1B00から0x1B1Fまで、主音声とミキシングする副音声に利用するオーディオストリームには0x1A00から0x1A1Fが、それぞれ割り当てられている。
図17は、多重化データがどのように多重化されるかを模式的に示す図である。まず、複数のビデオフレームからなるビデオストリームex235、複数のオーディオフレームからなるオーディオストリームex238を、それぞれPESパケット列ex236およびex239に変換し、TSパケットex237およびex240に変換する。同じくプレゼンテーショングラフィックスストリームex241およびインタラクティブグラフィックスex244のデータをそれぞれPESパケット列ex242およびex245に変換し、さらにTSパケットex243およびex246に変換する。多重化データex247はこれらのTSパケットを1本のストリームに多重化することで構成される。
図18は、PESパケット列に、ビデオストリームがどのように格納されるかをさらに詳しく示している。図18における第1段目はビデオストリームのビデオフレーム列を示す。第2段目は、PESパケット列を示す。図18の矢印yy1,yy2,yy3,yy4に示すように、ビデオストリームにおける複数のVideo Presentation UnitであるIピクチャ、Bピクチャ、Pピクチャは、ピクチャ毎に分割され、PESパケットのペイロードに格納される。各PESパケットはPESヘッダを持ち、PESヘッダには、ピクチャの表示時刻であるPTS(Presentation Time−Stamp)やピクチャの復号時刻であるDTS(Decoding Time−Stamp)が格納される。
図19は、多重化データに最終的に書き込まれるTSパケットの形式を示している。TSパケットは、ストリームを識別するPIDなどの情報を持つ4ByteのTSヘッダとデータを格納する184ByteのTSペイロードから構成される188Byte固定長のパケットであり、上記PESパケットは分割されTSペイロードに格納される。BD−ROMの場合、TSパケットには、4ByteのTP_Extra_Headerが付与され、192Byteのソースパケットを構成し、多重化データに書き込まれる。TP_Extra_HeaderにはATS(Arrival_Time_Stamp)などの情報が記載される。ATSは当該TSパケットのデコーダのPIDフィルタへの転送開始時刻を示す。多重化データには図19下段に示すようにソースパケットが並ぶこととなり、多重化データの先頭からインクリメントする番号はSPN(ソースパケットナンバー)と呼ばれる。
また、多重化データに含まれるTSパケットには、映像・音声・字幕などの各ストリーム以外にもPAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)、PCR(Program Clock Reference)などがある。PATは多重化データ中に利用されるPMTのPIDが何であるかを示し、PAT自身のPIDは0で登録される。PMTは、多重化データ中に含まれる映像・音声・字幕などの各ストリームのPIDと各PIDに対応するストリームの属性情報を持ち、また多重化データに関する各種ディスクリプタを持つ。ディスクリプタには多重化データのコピーを許可・不許可を指示するコピーコントロール情報などがある。PCRは、ATSの時間軸であるATC(Arrival Time Clock)とPTS・DTSの時間軸であるSTC(System Time Clock)の同期を取るために、そのPCRパケットがデコーダに転送されるATSに対応するSTC時間の情報を持つ。
図20はPMTのデータ構造を詳しく説明する図である。PMTの先頭には、そのPMTに含まれるデータの長さなどを記したPMTヘッダが配置される。その後ろには、多重化データに関するディスクリプタが複数配置される。上記コピーコントロール情報などが、ディスクリプタとして記載される。ディスクリプタの後には、多重化データに含まれる各ストリームに関するストリーム情報が複数配置される。ストリーム情報は、ストリームの圧縮コーデックなどを識別するためストリームタイプ、ストリームのPID、ストリームの属性情報(フレームレート、アスペクト比など)が記載されたストリームディスクリプタから構成される。ストリームディスクリプタは多重化データに存在するストリームの数だけ存在する。
記録媒体などに記録する場合には、上記多重化データは、多重化データ情報ファイルと共に記録される。
多重化データ情報ファイルは、図21に示すように多重化データの管理情報であり、多重化データと1対1に対応し、多重化データ情報、ストリーム属性情報とエントリマップから構成される。
多重化データ情報は図21に示すようにシステムレート、再生開始時刻、再生終了時刻から構成されている。システムレートは多重化データの、後述するシステムターゲットデコーダのPIDフィルタへの最大転送レートを示す。多重化データ中に含まれるATSの間隔はシステムレート以下になるように設定されている。再生開始時刻は多重化データの先頭のビデオフレームのPTSであり、再生終了時刻は多重化データの終端のビデオフレームのPTSに1フレーム分の再生間隔を足したものが設定される。
ストリーム属性情報は図22に示すように、多重化データに含まれる各ストリームについての属性情報が、PID毎に登録される。属性情報はビデオストリーム、オーディオストリーム、プレゼンテーショングラフィックスストリーム、インタラクティブグラフィックスストリーム毎に異なる情報を持つ。ビデオストリーム属性情報は、そのビデオストリームがどのような圧縮コーデックで圧縮されたか、ビデオストリームを構成する個々のピクチャデータの解像度がどれだけであるか、アスペクト比はどれだけであるか、フレームレートはどれだけであるかなどの情報を持つ。オーディオストリーム属性情報は、そのオーディオストリームがどのような圧縮コーデックで圧縮されたか、そのオーディオストリームに含まれるチャンネル数は何であるか、何の言語に対応するか、サンプリング周波数がどれだけであるかなどの情報を持つ。これらの情報は、プレーヤが再生する前のデコーダの初期化などに利用される。
本実施の形態においては、上記多重化データのうち、PMTに含まれるストリームタイプを利用する。また、記録媒体に多重化データが記録されている場合には、多重化データ情報に含まれる、ビデオストリーム属性情報を利用する。具体的には、上記各実施の形態で示した動画像符号化方法または装置において、PMTに含まれるストリームタイプ、または、ビデオストリーム属性情報に対し、上記各実施の形態で示した動画像符号化方法または装置によって生成された映像データであることを示す固有の情報を設定するステップまたは手段を設ける。この構成により、上記各実施の形態で示した動画像符号化方法または装置によって生成した映像データと、他の規格に準拠する映像データとを識別することが可能になる。
また、本実施の形態における動画像復号化方法のステップを図23に示す。ステップexS100において、多重化データからPMTに含まれるストリームタイプ、または、多重化データ情報に含まれるビデオストリーム属性情報を取得する。次に、ステップexS101において、ストリームタイプ、または、ビデオストリーム属性情報が上記各実施の形態で示した動画像符号化方法または装置によって生成された多重化データであることを示しているか否かを判断する。そして、ストリームタイプ、または、ビデオストリーム属性情報が上記各実施の形態で示した動画像符号化方法または装置によって生成されたものであると判断された場合には、ステップexS102において、上記各実施の形態で示した動画像復号方法により復号を行う。また、ストリームタイプ、または、ビデオストリーム属性情報が、従来のMPEG−2、MPEG4−AVC、VC−1などの規格に準拠するものであることを示している場合には、ステップexS103において、従来の規格に準拠した動画像復号方法により復号を行う。
このように、ストリームタイプ、または、ビデオストリーム属性情報に新たな固有値を設定することにより、復号する際に、上記各実施の形態で示した動画像復号化方法または装置で復号可能であるかを判断することができる。従って、異なる規格に準拠する多重化データが入力された場合であっても、適切な復号化方法または装置を選択することができるため、エラーを生じることなく復号することが可能となる。また、本実施の形態で示した動画像符号化方法または装置、または、動画像復号方法または装置を、上述したいずれの機器・システムに用いることも可能である。
(実施の形態5)
上記各実施の形態で示した動画像符号化方法および装置、動画像復号化方法および装置は、典型的には集積回路であるLSIで実現される。一例として、図24に1チップ化されたLSIex500の構成を示す。LSIex500は、以下に説明する要素ex501、ex502、ex503、ex504、ex505、ex506、ex507、ex508、ex509を備え、各要素はバスex510を介して接続している。電源回路部ex505は電源がオン状態の場合に各部に対して電力を供給することで動作可能な状態に起動する。
例えば符号化処理を行う場合には、LSIex500は、CPUex502、メモリコントローラex503、ストリームコントローラex504、駆動周波数制御部ex512等を有する制御部ex501の制御に基づいて、AV I/Oex509によりマイクex117やカメラex113等からAV信号を入力する。入力されたAV信号は、一旦SDRAM等の外部のメモリex511に蓄積される。制御部ex501の制御に基づいて、蓄積したデータは処理量や処理速度に応じて適宜複数回に分けるなどされ信号処理部ex507に送られ、信号処理部ex507において音声信号の符号化および/または映像信号の符号化が行われる。ここで映像信号の符号化処理は上記各実施の形態で説明した符号化処理である。信号処理部ex507ではさらに、場合により符号化された音声データと符号化された映像データを多重化するなどの処理を行い、ストリームI/Oex506から外部に出力する。この出力された多重化データは、基地局ex107に向けて送信されたり、または記録メディアex215に書き込まれたりする。なお、多重化する際には同期するよう、一旦バッファex508にデータを蓄積するとよい。
なお、上記では、メモリex511がLSIex500の外部の構成として説明したが、LSIex500の内部に含まれる構成であってもよい。バッファex508も1つに限ったものではなく、複数のバッファを備えていてもよい。また、LSIex500は1チップ化されてもよいし、複数チップ化されてもよい。
また、上記では、制御部ex501が、CPUex502、メモリコントローラex503、ストリームコントローラex504、駆動周波数制御部ex512等を有するとしているが、制御部ex501の構成は、この構成に限らない。例えば、信号処理部ex507がさらにCPUを備える構成であってもよい。信号処理部ex507の内部にもCPUを設けることにより、処理速度をより向上させることが可能になる。また、他の例として、CPUex502が信号処理部ex507、または信号処理部ex507の一部である例えば音声信号処理部を備える構成であってもよい。このような場合には、制御部ex501は、信号処理部ex507、またはその一部を有するCPUex502を備える構成となる。
なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
(実施の形態6)
上記各実施の形態で示した動画像符号化方法または装置によって生成された映像データを復号する場合、従来のMPEG−2、MPEG4−AVC、VC−1などの規格に準拠する映像データを復号する場合に比べ、処理量が増加することが考えられる。そのため、LSIex500において、従来の規格に準拠する映像データを復号する際のCPUex502の駆動周波数よりも高い駆動周波数に設定する必要がある。しかし、駆動周波数を高くすると、消費電力が高くなるという課題が生じる。
この課題を解決するために、テレビex300、LSIex500などの動画像復号化装置は、映像データがどの規格に準拠するものであるかを識別し、規格に応じて駆動周波数を切替える構成とする。図25は、本実施の形態における構成ex800を示している。駆動周波数切替え部ex803は、映像データが、上記各実施の形態で示した動画像符号化方法または装置によって生成されたものである場合には、駆動周波数を高く設定する。そして、上記各実施の形態で示した動画像復号化方法を実行する復号処理部ex801に対し、映像データを復号するよう指示する。一方、映像データが、従来の規格に準拠する映像データである場合には、映像データが、上記各実施の形態で示した動画像符号化方法または装置によって生成されたものである場合に比べ、駆動周波数を低く設定する。そして、従来の規格に準拠する復号処理部ex802に対し、映像データを復号するよう指示する。
より具体的には、駆動周波数切替え部ex803は、図24のCPUex502と駆動周波数制御部ex512から構成される。また、上記各実施の形態で示した動画像復号化方法を実行する復号処理部ex801、および、従来の規格に準拠する復号処理部ex802は、図24の信号処理部ex507に該当する。CPUex502は、映像データがどの規格に準拠するものであるかを識別する。そして、CPUex502からの信号に基づいて、駆動周波数制御部ex512は、駆動周波数を設定する。また、CPUex502からの信号に基づいて、信号処理部ex507は、映像データの復号を行う。ここで、映像データの識別には、例えば、実施の形態4で記載した識別情報を利用することが考えられる。識別情報に関しては、実施の形態4で記載したものに限られず、映像データがどの規格に準拠するか識別できる情報であればよい。例えば、映像データがテレビに利用されるものであるか、ディスクに利用されるものであるかなどを識別する外部信号に基づいて、映像データがどの規格に準拠するものであるか識別可能である場合には、このような外部信号に基づいて識別してもよい。また、CPUex502における駆動周波数の選択は、例えば、図27のような映像データの規格と、駆動周波数とを対応付けたルックアップテーブルに基づいて行うことが考えられる。ルックアップテーブルを、バッファex508や、LSIの内部メモリに格納しておき、CPUex502がこのルックアップテーブルを参照することにより、駆動周波数を選択することが可能である。
図26は、本実施の形態の方法を実施するステップを示している。まず、ステップexS200では、信号処理部ex507において、多重化データから識別情報を取得する。次に、ステップexS201では、CPUex502において、識別情報に基づいて映像データが上記各実施の形態で示した符号化方法または装置によって生成されたものであるか否かを識別する。映像データが上記各実施の形態で示した符号化方法または装置によって生成されたものである場合には、ステップexS202において、駆動周波数を高く設定する信号を、CPUex502が駆動周波数制御部ex512に送る。そして、駆動周波数制御部ex512において、高い駆動周波数に設定される。一方、従来のMPEG−2、MPEG4−AVC、VC−1などの規格に準拠する映像データであることを示している場合には、ステップexS203において、駆動周波数を低く設定する信号を、CPUex502が駆動周波数制御部ex512に送る。そして、駆動周波数制御部ex512において、映像データが上記各実施の形態で示した符号化方法または装置によって生成されたものである場合に比べ、低い駆動周波数に設定される。
さらに、駆動周波数の切替えに連動して、LSIex500またはLSIex500を含む装置に与える電圧を変更することにより、省電力効果をより高めることが可能である。例えば、駆動周波数を低く設定する場合には、これに伴い、駆動周波数を高く設定している場合に比べ、LSIex500またはLSIex500を含む装置に与える電圧を低く設定することが考えられる。
また、駆動周波数の設定方法は、復号する際の処理量が大きい場合に、駆動周波数を高く設定し、復号する際の処理量が小さい場合に、駆動周波数を低く設定すればよく、上述した設定方法に限らない。例えば、MPEG4−AVC規格に準拠する映像データを復号する処理量の方が、上記各実施の形態で示した動画像符号化方法または装置により生成された映像データを復号する処理量よりも大きい場合には、駆動周波数の設定を上述した場合の逆にすることが考えられる。
さらに、駆動周波数の設定方法は、駆動周波数を低くする構成に限らない。例えば、識別情報が、上記各実施の形態で示した動画像符号化方法または装置によって生成された映像データであることを示している場合には、LSIex500またはLSIex500を含む装置に与える電圧を高く設定し、従来のMPEG−2、MPEG4−AVC、VC−1などの規格に準拠する映像データであることを示している場合には、LSIex500またはLSIex500を含む装置に与える電圧を低く設定することも考えられる。また、他の例としては、識別情報が、上記各実施の形態で示した動画像符号化方法または装置によって生成された映像データであることを示している場合には、CPUex502の駆動を停止させることなく、従来のMPEG−2、MPEG4−AVC、VC−1などの規格に準拠する映像データであることを示している場合には、処理に余裕があるため、CPUex502の駆動を一時停止させることも考えられる。識別情報が、上記各実施の形態で示した動画像符号化方法または装置によって生成された映像データであることを示している場合であっても、処理に余裕があれば、CPUex502の駆動を一時停止させることも考えられる。この場合は、従来のMPEG−2、MPEG4−AVC、VC−1などの規格に準拠する映像データであることを示している場合に比べて、停止時間を短く設定することが考えられる。
このように、映像データが準拠する規格に応じて、駆動周波数を切替えることにより、省電力化を図ることが可能になる。また、電池を用いてLSIex500またはLSIex500を含む装置を駆動している場合には、省電力化に伴い、電池の寿命を長くすることが可能である。
(実施の形態7)
テレビや、携帯電話など、上述した機器・システムには、異なる規格に準拠する複数の映像データが入力される場合がある。このように、異なる規格に準拠する複数の映像データが入力された場合にも復号できるようにするために、LSIex500の信号処理部ex507が複数の規格に対応している必要がある。しかし、それぞれの規格に対応する信号処理部ex507を個別に用いると、LSIex500の回路規模が大きくなり、また、コストが増加するという課題が生じる。
この課題を解決するために、上記各実施の形態で示した動画像復号方法を実行するための復号処理部と、従来のMPEG−2、MPEG4−AVC、VC−1などの規格に準拠する復号処理部とを一部共有化する構成とする。この構成例を図28Aのex900に示す。例えば、上記各実施の形態で示した動画像復号方法と、MPEG4−AVC規格に準拠する動画像復号方法とは、エントロピー符号化、逆量子化、デブロッキング・フィルタ、動き補償などの処理において処理内容が一部共通する。共通する処理内容については、MPEG4−AVC規格に対応する復号処理部ex902を共有し、MPEG4−AVC規格に対応しない、本発明の一態様に特有の他の処理内容については、専用の復号処理部ex901を用いるという構成が考えられる。特に、本発明の一態様は、逆量子化に特徴を有していることから、例えば、逆量子化については専用の復号処理部ex901を用い、それ以外のエントロピー復号、デブロッキング・フィルタ、動き補償のいずれか、または、全ての処理については、復号処理部を共有することが考えられる。復号処理部の共有化に関しては、共通する処理内容については、上記各実施の形態で示した動画像復号化方法を実行するための復号処理部を共有し、MPEG4−AVC規格に特有の処理内容については、専用の復号処理部を用いる構成であってもよい。
また、処理を一部共有化する他の例を図28Bのex1000に示す。この例では、本発明の一態様に特有の処理内容に対応した専用の復号処理部ex1001と、他の従来規格に特有の処理内容に対応した専用の復号処理部ex1002と、本発明の一態様に係る動画像復号方法と他の従来規格の動画像復号方法とに共通する処理内容に対応した共用の復号処理部ex1003とを用いる構成としている。ここで、専用の復号処理部ex1001、ex1002は、必ずしも本発明の一態様、または、他の従来規格に特有の処理内容に特化したものではなく、他の汎用処理を実行できるものであってもよい。また、本実施の形態の構成を、LSIex500で実装することも可能である。
このように、本発明の一態様に係る動画像復号方法と、従来の規格の動画像復号方法とで共通する処理内容について、復号処理部を共有することにより、LSIの回路規模を小さくし、かつ、コストを低減することが可能である。
本発明の一態様に係る画像符号化装置及び画像復号装置は、例えば、テレビジョン受信機、デジタルビデオレコーダ、カーナビゲーションシステム、携帯電話、デジタルカメラ、又は、デジタルビデオカメラなどに適用可能である。
100 動画像/画像符号化装置
101 変換部
102 量子化部
103、802 逆量子化部
104、803 逆変換部
105、804 ブロックメモリ
106、805 ピクチャメモリ
107、806 イントラ予測部
108、807 インター予測部
109 エントロピー符号化部
111、808 加算器
112、809 切替器
113、810 ピクチャメモリ制御部
200、300、400 バッファ記述(BD)
800 動画像/画像復号装置
801 エントロピー復号部

Claims (11)

  1. 入力ビデオビットストリームを受信する受信ステップと、
    複数の参照ピクチャと、時間識別子と、使用識別子と、スケール及びビューのうち少なくとも1つを示す1以上のパラメータとを含むバッファ記述を前記ビットストリームのヘッダに書き込むバッファ記述書き込みステップと、
    前記参照ピクチャを1以上有する参照ピクチャリストを作成する参照ピクチャリスト作成ステップと、
    前記参照ピクチャリストの参照インデックスに関連付けられている参照ピクチャから前記ビットストリームのブロックを符号化する符号化ステップと、
    前記参照インデックスを前記ビットストリームに書き込む参照インデックス書き込みステップとを含む
    動画像符号化方法。
  2. 前記参照ピクチャリスト作成ステップは、
    使用パラメータに基づいて、有効参照ピクチャ群を選択する選択ステップと、
    スケール及びビューのうち少なくとも1つを示す共通のパラメータを有するピクチャのサブセットに前記有効参照ピクチャを分類する分類ステップと、
    ピクチャ・オーダー・カウントに応じた順序で各サブセット内の前記参照ピクチャに前記参照インデックスを割り当てる割り当てステップとを含む
    請求項1記載の方法。
  3. 前記参照ピクチャリスト作成ステップは、
    使用パラメータと、前記ビューパラメータ及びスケールパラメータのうち少なくとも1つとに基づいて、有効参照ピクチャ群を選択する選択ステップと、
    スケール及びビューのうち少なくとも1つを示す共通のパラメータを有するピクチャのサブセットに前記有効参照ピクチャを分類する分類ステップと、
    ピクチャ・オーダー・カウントに応じた順序で各サブセット内の前記参照ピクチャに前記参照インデックスを割り当てる割り当てステップとを含む
    請求項1記載の方法。
  4. 前記スケールパラメータは、解像度、時間、質のうち少なくとも1つである
    請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記スケールパラメータは、0若しくは1の2値、又は、0以上の整数値である
    請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記ビューパラメータは、0より大きい整数値である
    請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 入力ビデオビットストリームを受信する受信回路と、
    複数の参照ピクチャと、時間識別子と、使用識別子と、スケール及びビューのうち少なくとも1つを示す1以上のパラメータとを含むバッファ記述を前記ビットストリームのヘッダに書き込むバッファ記述書き込み回路と、
    前記参照ピクチャを1以上有する参照ピクチャリストを作成する参照ピクチャリスト作成回路と、
    前記参照ピクチャリストの参照インデックスに関連付けられている参照ピクチャから前記ビットストリームのブロックを符号化する符号化回路と、
    前記参照インデックスを前記ビットストリームに書き込む参照インデックス書き込み回路とを備える
    動画像符号化装置。
  8. スケール及びビューのうち少なくとも1つを示す1以上のパラメータを含むビデオビットストリームからバッファ記述を読み解くバッファ記述読解ステップと、
    参照ピクチャを1以上有する参照ピクチャリストを作成する参照ピクチャリスト作成ステップと、
    前記ビデオビットストリームから参照インデックスを読み解いて、当該参照インデックスに関連付けられている参照ピクチャを選択する参照インデックス読解ステップと、
    選択された前記参照ピクチャからビデオのブロックを復号する復号ステップとを含む
    動画像復号方法。
  9. 前記参照ピクチャリスト作成ステップは、
    使用パラメータに基づいて、有効参照ピクチャ群を選択する選択ステップと、
    スケール及びビューのうち少なくとも1つを示す共通のパラメータを有するピクチャのサブセットに前記有効参照ピクチャを分類する分類ステップと、
    ピクチャ・オーダー・カウントに応じた順序で各サブセット内の前記参照ピクチャに前記参照インデックスを割り当てる割り当てステップとを含む
    請求項8記載の方法。
  10. 前記参照ピクチャリスト作成ステップは、
    使用パラメータと、前記ビューパラメータ及びスケールパラメータのうち少なくとも1つとに基づいて、有効参照ピクチャ群を選択する選択ステップと、
    スケール及びビューのうち少なくとも1つを示す共通のパラメータを有するピクチャのサブセットに前記有効参照ピクチャを分類する分類ステップと、
    ピクチャ・オーダー・カウントに応じた順序で各サブセット内の前記参照ピクチャに前記参照インデックスを割り当てる割り当てステップとを含む
    請求項8記載の方法。
  11. スケール及びビューのうち少なくとも1つを示す1以上のパラメータを含むビデオビットストリームからバッファ記述を読み解くバッファ記述読解回路と、
    参照ピクチャを1以上有する参照ピクチャリストを作成する参照ピクチャリスト作成回路と、
    前記ビデオビットストリームから参照インデックスを読み解いて、当該参照インデックスに関連付けられている参照ピクチャを選択する参照インデックス読解回路と、
    選択された前記参照ピクチャからビデオのブロックを復号する復号回路とを備える
    動画像復号装置。
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