JP2015506547A - ろう付けx線管アノード - Google Patents

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Abstract

X線管(38)のアノード板(52)とグラファイト片(56)との間のろう付け継手(58)を作成する方法(100)。当該方法(100)は、前記アノード板(52)及び前記グラファイト片(56)を受容するステップ(102)を包含する。バリア層(66)及びろう付け層(62)は、前記アノード板(52)と前記グラファイト片(56)との間に配置され(104,106,108)、前記グラファイト片(56)と前記ろう付け層(62)との間に前記バリア層(66)が配置される。前記アノード板(52)と前記グラファイト片(56)との間に前記ろう付け継手(58)を作成するため、前記ろう付け層(62)で前記バリア層(66)は加熱される。

Description

本願は、一般にX線管技術に関する。本願は、アノードX線管を回転させることと合わせて特定の応用を見出し、特にそれを関して説明する。しかしながら、本願はまた他の使用シナリオにおける応用を見出していること、及び必ずしも上述の応用に限定されるのではないことを理解されたい。
従来の回転アノードX線管は、耐火性金属ターゲットからなり、該ターゲットは多くの好ましい特性、例えば高温、高強度及び優れた熱伝導率及び熱容量を有する。X線は、アノードの焦点軌道について電子衝撃により生成される。エネルギーの大部分は、焦点スポットに適用され、その後のアノード表面は管理されなければならない熱に変換される。前記電子衝撃のせいである、焦点スポットの局部加熱は、ターゲット角度、焦点軌道直径、焦点スポットサイズ(長さ×幅)、回転数、印加電力、及び材料特性(例えば熱伝導率、密度、及び比熱)の関数である。
焦点スポット温度及び熱機械的応力は、上述の変数を制御することにより管理される。しかしながら多くの場合、材料特性限界のため、これら変数を変更する能力のせいで、X線管プロトコルは限定される。
従来の回転アノードX線管は、しばしばアノード基板材料の機械的特性、並びに局在化体積から熱を除去するための材料の能力により限定される。典型的にはX線アノードは、モリブデン合金、典型的にはチタンとジルコニウムとモリブデン(TZM)との合金の基板、及びタングステン合金(おそらく90乃至95%タングステン及び5乃至10%レニウム)からなる焦点軌道により製造される。これらX線ターゲットはまた、通常は追加の蓄熱容量のためグラファイト裏面にろう付けされる。しかしながら、グラファイト片にモリブデン基板をろう付けするこのプロセスは、新たな問題を招く。ろう付けプロセスの間、上昇した温度は基板構造を再結晶化し、よって材料それ自体の強度を減らす。加えて、このろう付けプロセスはまた剥離欠陥の開始点をもたらし得る、ろう付け合金及びグラファイトにより、脆い炭化物層を形成する。
X線アノードにおいて使用される慣用のろう付け合金はチタンである。このろう付け材料は、ろう付け継手について材料強度と延性との優れた折衷である。チタンろう付け材料は、(いくらか高温のろう付け材料と比較して)基板材料のいくらかの強度を保持するろう付け温度を有しているが、また高温用途用の優れた継手を提供する。しかしながら、ろう付け合金としてのチタンは、炭化物形成に強い親和性を有する。この炭化物は、共晶チタン(Ti)+炭化チタン(TiC)層内へ拡散し続け、これは純粋Ti,共晶Ti+TiC,及びTiCの層を形成する。印加及び熱サイクルの間、共晶Ti+TiC内のTi部分は、α−β相変態を経験する。この変態はまた、共晶構造内のTi体積変化の原因である。α相とβ相との間で前後に循環する際、Tiの体積変化は共晶層内にボイド形成を作り出し、これが亀裂の開始点である。一度、亀裂が脆いTiC層まで進展すると、アノードは剥離欠陥モードになりやすい。
本願は、上記の問題及びその他を克服する、新規で改善された方法及びシステムを提供する。
一態様によると、一方法は、X線管のアノード板とグラファイト片との間のろう付け継手を作成する。当該方法は、前記アノード板及び前記グラファイト片を受容するステップを包含する。前記アノード板と前記グラファイト片との間にバリア層とろう付け層とが配置され、そしてそこで前記グラファイト片と前記ろう付け層との間に前記バリア層が配置される。前記アノード板と前記グラファイト片との間に前記ろう付け継手を作成するため、前記ろう付け層で前記バリア層を加熱する。
別の態様によれば、X線管のアノードアセンブリが提供される。アノードアセンブリは、アノード板、炭素片、及び前記アノード板と前記炭素片との間のろう付け継手を包含する。前記ろう付け継手は、前記アノード板と前記グラファイト片との間にバリア層及びろう付け層を包含し、前記グラファイト片と前記ろう付け材料との間に前記バリア層を包含する。
一つの利点は、サイクリング/クリープ/変形からの応力を管理するのに好適な、延性のある(ductile) ろう付け継手にある。
別の利点は、より厚い純粋なチタン(Ti)層(即ち、延性のある層)にある。
別の利点は、相変態に由来するボイド形成を経た共晶Ti+炭化チタン(TiC)層の排除にある。
別の利点は、低減された炭素の拡散速度にある。
別の利点は、ろう付け継手用途サイクリングの増加した寿命にある。
別の利点は、脆いTiC層の排除にある。
本発明のその上さらなる利点は、以下の詳細説明を読んで理解するなら、当業者により評価されよう。
本発明は、多様な及び部品の配置の形態、並びに多様なステップ及びステップの配置の形態を取り得る。図面は、もっぱら好ましい実施形態を説明する目的のためにあり、本発明を限定するものとして解釈すべきではない。
図1は、X線管アセンブリを使用するコンピュータ断層撮影(CT)診断システムの略図による説明である。 図2は、図1のX線管アセンブリ,本願開示の態様によるアノードアセンブリを包含するX線管アセンブリの略図による説明である。 図3は、図2のアノードアセンブリのろう付け継手の拡大図である。 図4は、図2のアノードアセンブリを製造する方法である。
図1に関して、コンピュータ断層撮影(CT)スキャナ10は、患者支持体12上に配置された被験者を放射線検査し、その診断画像を生成する。より具体的には、患者支持体12条の被験者の興味対象ボリュームは、検査領域14へ移動させられる。回転ガントリ18に搭載されたX線管アセンブリ16は、検査領域14を貫通する1本以上の放射ビームを発射する。コリメータ20は、一方向に放射ビームをコリメートする。第3世代スキャナにおいて、2次元X線検出器22は、X線管アセンブリ16から検査領域14を横断して回転ガントリ18上に配置される。第4世代スキャナにおいて、2次元検出器24の環もしくはアレイは、前記回転ガントリ18を包囲する固定ガントリ25に搭載される。
2次元X線検出器20,22のそれぞれは、集積回路内に接続された、もしくは好ましくは統合された光検出器の2次元アレイを包含する。前記光検出器は、受けた放射の強度を示す電気信号を発生し、前記放射強度は、X線管とシンチレーション結晶セグメントとの間の対応する線に沿った統合X線吸収を示す。
回転ガントリ18の角度位置についての情報と共に、電気信号は,アナログ−デジタル変換器によりデジタル化される。デジタル診断データは、データメモリ26に伝達される。データメモリ26からのデータは、再構成プロセッサ28により再構成される。螺旋操作及びマルチ・スライス操作テクニック、コンボリューション及び逆投影テクニック、コーンビーム再構成テクニック、その他をはじめとする様々な既知の再構成テクニックが考えらえる。再構成プロセッサ28により生成されるボリューム画像表示は、ボリューム画像メモリ30内に格納される。ビデオプロセッサ32は、スライス画像、投影画像、表面レンダリング、その他を形成するため、画像メモリ30の選択的部分を引き出し、ディスプレイデバイス34(例えばビデオもしくはLCDモニタ)上に表示するためそれら選択的部分を再フォーマットする。
図2に関して、X線管アセンブリ16は、伝熱及び電気絶縁冷却流体(例えばオイル)で満たされたハウジング36を包含する。より特定的には、前記冷却流体は、ハウジング36内から熱交換器を介してハウジング36に戻るまでポンプにより循環する。冷却流体を使用しないX線管アセンブリも考えられる。X線管アセンブリ16は、ハウジング36内で支持されたX線管38をさらに包含する。X線管38の回転アノードアセンブリ40及びカソードアセンブリ42を、X線管38の減圧チャンバ44内で互いに対向して配置する。電子ビーム46は、カソードアセンブリブリ42から、アノードアセンブリ40のアノード板52の環状で筒状の面50における焦点スポット48まで通過する。
アノード板52は、典型的には形状が環状で、ターゲット用途に依存するサイズである。例えばCT用途のため、アノード板52は典型的には約8インチの直径を包含する。さらに、アノード板52は典型的には1インチ厚さの約3/4である。アノード板52は、環状で筒状の面50に沿って埋め込まれた、高密度タングステンコンポジットもしくはX線を生成するための他の好適な材料からなるの焦点軌道54を有する、モリブデン合金(例えばチタンとジルコニウムとモリブデン(TZM)との合金)の基板53を包含する。放熱させるため、ろう付け材料(例えばチタン(Ti))を使用して、アノード板52をグラファイト片56にろう付けすることにより、ろう付け継手58を形成する。グラファイト片56は典型的にはアノード板52の裏面にろう付けされるが、アノード板52の何れの他の部分(例えば最上部)にろう付け可能である。グラファイト片56は典型的には1/2インチ乃至2インチの厚さを有する環状形状である。さらに、グラファイト片56は典型的にはアノード板52に類似する。例えば、CT用途に関して、グラファイト片56は典型的には約8インチの直径を包含する。
上記のように、典型的なろう付けプロセスを使用して形成したろう付け継手は、亀裂の開始点である共晶層(例えばTi+TiCの層)を包含する。このような共晶層の形成を排除するため、ろう付け継手58は、グラファイト裏面52とろう付け材料との間にバリア材料(例えばニオブ(Nb))を包含する。図3に関して、ろう付け継手58の窓60の拡大図が説明される。ろう付け継手58は、ろう付け材料からなる層62、バリア材料とろう付け材料からなる無限の(infinate)固溶体層64、バリア材料からなる層66、及びバリア材料と炭素から形成される化合物からなる層68を包含する。典型的なろう付け継手における共晶層とは対照的に、無限の固溶体層64においては、α相とβ相との間で前後に循環する際、ボイド形成で損なわれない。ろう付け材料及びバリア材料は典型的には化学元素である。
アノードアセンブリ40は、アノード軸72の周りを回転するための誘導モータアセンブリ70に搭載される。より詳細には、アノードアセンブリ40誘導モータアセンブリ70のシャフト74とロータ76とに強固に接続される。ロータ76は、アノード軸72の周りでシャフト74とアノードアセンブリ40を回転させるための誘導モータアセンブリ70の駆動コイル78に電磁結合する。
カソードアセンブリ42は静止しており、焦点軌道54に対して間隔を置いて配置されたカソード収束カップ80を包含する。カソードカップ80に搭載されたカソードフィラメント82は、X線を発生するため、アノードアセンブリ40に向けられた電子ビーム46を発射するよう付勢される。電子ビーム46の電子は、カソードアセンブリ42とアノードアセンブリ40との間の大きな直流(DC)電位差により、アノードアセンブリ40に向かって加速される。一実施形態において、カソードアセンブリ42は、地面に対して−100,000ボルトの電位にあり、一方アノードアセンブリ40は地面に対して+100,000ボルトの電位にあり、それにより200,000ボルトの全電位差を有する双極構成を与える。アノードアセンブリ40の焦点スポット48への電子ビーム46の加速された電子の衝撃は、アノードアセンブリ40が1100℃乃至1400℃に加熱されるもととなる。
焦点スポット48に当たる際、電子ビーム46の一部は焦点スポット48から反射し、減圧チャンバ44内に散乱する。反射されるのとは反対に、アノードアセンブリ40により吸収される電子は、X線84及び熱エネルギーを生成するのに使われる。X線84の一部は、被験者に向かってハウジング36のX線窓アセンブリ86を通過する。
図4に関して、ろう付け継手58を作成する方法100が提供される。有利には、ろう付け継手58は従来のろう付け継手よりも優れた塗布特性を有する。方法100は、その中に埋め込まれた焦点軌道54を有するアノード板52とグラファイト片56とを受容するステップ102を包含する。上記のように、アノード板52及びグラファイト片56の両方は、典型的には形状が環状で、アノードアセンブリ40の用途に依存するサイズである。さらに、アノード板52は、典型的には1インチ厚さの約3/4の厚さを包含し、グラファイト片56は典型的には約1/2インチ乃至2インチの厚さを包含する。さらに、アノード板52及びグラファイト片56はそれぞれ、典型的にはサイズが同等の、ろう付け継手58に接続される、対応する面を包含する。
典型的には物理蒸着(PVD)、化学蒸着(CVD)、もしくは電解メッキの一つを使用して、グラファイト片56の面に、バリア材料を典型的には約2/1000インチの厚さで塗布する104。しかしながら、他の厚さ及び/又はバリア材料堆積のための取り組みが考えられる。典型的には、グラファイト片52にバリア材料を塗布するステップは、加熱前のグラファイト片56上にバリア材料と炭素(例えばNb+NbC)とを有する、バリア材料と化合物の共晶層を形成する。バリア材料は、ろう付けの温度より高い融点(例えば1700℃以上)を有し、いったんろう付けされたら脆い炭化物を形成しない、いずれの材料(典型的には元素)を包含する。バリア材料の例は、Nb,タンタル(Ta),白金(Pt),その他を包含する。しかしながら固溶体を生成するためろう付け材料(例えばNb及びTa)と共に溶解するバリア材料が好ましい。なぜなら固溶体はより延性があるためである。
バリア材料の上にろう付け材料を塗布する106。バリア材料と同様に、ろう付け材料は典型的には元素である。さらに、ろう付け材料は好ましくはTiである。なぜならTiは延性と融点との優れたバランスを与えるからである。上記のように、ろう付け時における高温は、アノード板の強度を減ずる。ろう付け材料は典型的には1インチ厚さの約4/1000乃至6/1000の厚さで塗布されるが、好ましくは1インチ厚さの約4/1000乃至5/1000の厚さで塗布される。ろう付け材料はいずれの形態で塗布可能であるが、典型的には箔もしくはペーストとして塗布される。アノード板52の面は、ろう付け材料上に位置決めされ108、ろう付け継手58を形成するため、ろう付け材料の融点より上の温度に、ろう付け材料及びバリア材料を一括して加熱する。Tiにおいては、融点は約1600°Cである。ろう付けの後、図3に示すようなろう付け継手58の層62,64,66,68が形成される。これらの層は、ろう付け材料の層62、ろう付け材料とバリア材料との固溶体層64、バリア材料の層66、及びバリア材料と炭素とからなる化合物の層68を包含する。
ろう付け継手58を形成する方法100は、典型的なろう付け継手よりも脆くなく、より延性のあるろう付け継手をもたらす。説明のため、NbとTiとそれぞれバリア材料とろう付け材料として使用する場合、TiCではなく、NbCの層が形成される。バリア層は、典型的なろう付けプロセスの際に形成されるTiC層の形成を防止する。有利には、NbCの層は、TiCの層よりも脆くなく、炭素拡散速度は、Nbバリア層により低く、よって亀裂の開始点である共晶Ti+TiC層を排除する。
本書で使用されるような、メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体;磁気ディスクもしくは他の磁気記憶媒体;光学ディスクもしくは他の光学記憶媒体;ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リード・オンリー・メモリ(ROM)、もしくは他の電気メモリデバイスもしくはチップもしくは作動的に相互接続したチップのセット;インターネット/イントラネットもしくはローカルエリアネットワークを介して記憶された命令が検索される、インターネット/イントラネットサーバ;又はその他の1個以上を包含する。さらに本書で使用されるような、プロセッサは、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィックプロセッシングユニット(GPU)、特定応用集積回路(ASIC)、現場プログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、及びその他の1個以上を包含し;ディスプレイデバイスはLCDディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、投射ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、及びその他の1個以上を包含する。
本発明を好ましい実施形態に関して説明した。前述の詳細説明を読んで理解するならば、他の者には修正と変更が思いつくかもしれない。例えば、本開示はCT医療用撮像の関連で記載されたけれども、回転アノードX線管を使用する他のシステム(例えば心血管医療用撮像に使用されるシステム及び検査及び安全のためにX線を使用するシステム)における用途を見出せる。本発明は、添付の請求項もしくはその同等物の範囲内に該当する限り、すべてのこのような修正と変更とを包含するものとして構築されることを意図している。

Claims (20)

  1. X線管のアノード板とグラファイト片との間のろう付け継手を作成する方法であって、以下のステップ:
    前記アノード板及び前記グラファイト片を受容するステップ;
    前記アノード板と前記グラファイト片との間にバリア層とろう付け層とを配置するステップであって、前記グラファイト片と前記ろう付け層との間に前記バリア層を配置するステップ;及び
    前記アノード板と前記グラファイト片との間に前記ろう付け継手を作成するため、前記ろう付け層で前記バリア層を加熱するステップ;
    を有する前記方法。
  2. 前記アノード板及び/又は前記グラファイト片の形状は環状である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記アノード板はモリブデン合金、例えばチタンとジルコニウムとモリブデン(TZM)との合金の基板を包含する、請求項1乃至2のいずれか一項に記載の方法。
  4. 前記アノード板は、基板内に埋め込まれた焦点軌道をさらに包含する、前記焦点軌道は、電子ビームで撃たれた場合X線を生成する材料、例えばタングステンから形成される、請求項3に記載の方法。
  5. 前記配置するステップが:
    前記グラファイト片に前記バリア層を適用するステップ;
    前記バリア層に前記ろう付け層を適用するステップ;及び
    前記ろう付け層上で前記アノード板を位置決めするステップ;
    を包含する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 物理蒸着(PVD),化学蒸着(CVD),もしくは電解メッキの1つを使用して、前記グラファイト片に前記バリア層を適用する、請求項5に記載の方法。
  7. 前記バリア層及び前記ろう付け層は、前記アノード板の対応する面とろう付けされるべき前記グラファイト片との間に配置される、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記バリア層は、前記ろう付け層の融点より高い融点を有する、一度ろう付けされたら脆い炭化物を生成しない材料である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記バリア層はニオブ(Nb)及びタンタル(Ta)の1つである、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記バリア層は1インチ厚さの約2/1000である、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記ろう付け層はチタン(Ti)である、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記バリア層及び前記ろう付け層は、前記ろう付け層の融点、例えば約1600℃まで加熱される、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記ろう付け継手は、前記ろう付け層、ろう付け材料とバリア材料との固溶体層、前記バリア層、及び前記バリア材料と炭素とからなる化合物の層を包含する、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法。
  14. アノード板と;
    炭素片と;
    前記アノード板と前記炭素片との間のろう付け継手であって、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の方法により作成される前記ろう付け継手と;
    を包含するアノードアセンブリ;及び
    X線を作成するため、前記アノードアセンブリに向けて電子ビームを方向づけるカソードアセンブリ;
    を有するX線管。
  15. アノード軸の周りで前記アノードアセンブリを回転させるように構成されたモーターアセンブリをさらに包含する、請求項14に記載のX線管。
  16. 被験者の興味対象ボリュームを受容する検査領域;
    受容した放射について示すデータを生成する1個以上のX線検出器;
    前記検査領域を貫通して前記X線検出器まで1個以上の放射ビームを投影する、請求項14及び15のいずれか一項に記載のX線管;及び
    生成データから興味対象ボリュームの立体イメージ表示を生成する再構成プロセッサ;
    を有する、被験者をスキャンするコンピュータ断層撮影(CT)スキャナ。
  17. アノード板;
    炭素片;及び
    前記アノード板と前記炭素片との間のろう付け継手であって、前記アノード板と前記グラファイト片との間にバリア層及びろう付け層を包含し、前記グラファイト片と前記ろう付け材料との間に前記バリア層を包含する、前記ろう付け継手;
    を有する、X線管のアノードアセンブリ。
  18. 前記ろう付け継手は、前記ろう付け層、ろう付け材料とバリア材料との固溶体層、前記バリア層、及び前記バリア材料と炭素とからなる化合物の層を有する、請求項17に記載のアノードアセンブリ。
  19. 前記ろう付け層はチタン(Ti)であり、前記バリア層は、前記ろう付け層の融点より高い融点を有する、一度ろう付けされたら脆い炭化物を生成しない材料、例えばニオブ(Nb)及びタンタル(Ta)である、請求項17及び18のいずれか一項に記載のアノードアセンブリ。
  20. 請求項17乃至19のいずれか一項に記載のアノードアセンブリ;及び
    X線を作成するため、前記アノードアセンブリに向けて電子ビームを方向づけるカソードアセンブリ;
    を有するX線管。
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