JP2015506124A - ネットワーク・サービス・プロバイダの動的切り替え - Google Patents

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Abstract

サービス・プロバイダの間の動的切り替えのための方法およびシステムが、説明される。方法は、一次サービス・プロバイダに関連する加入者識別モジュール(SIM)を有するユーザ機器(UE)からサービス・プロバイダ切り替え(SPS)要求を受信するステップを含んでおり、その要求は、一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへとSIMを切り替えることを示している。方法は、ユーザの加入に少なくとも基づいてSPS要求を認証するステップと、その認証に対する応答に基づいて一次サービス・プロバイダのホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)の中のサービス制御ポイント(SCP)アドレスのアップデートをトリガするステップとをさらに含む。方法は、二次サービス・プロバイダから元のサービス・プロバイダのうちの1つへとSIMを切り替えるために、UEから別のSPS要求を受信するステップと、一次サービス・プロバイダのHLRの中のSCPの詳細のアップデートをトリガするステップとをさらに含むことができる。

Description

本主題は、通信ネットワークに関し、また詳細には、排他的ではないが、通信ネットワークにおいてネットワーク・サービス・プロバイダを動的に切り替えることに関する。
セルラー方式電話、スマートフォン、個人情報端末(PDA:personal digital assistants)などの通信デバイスは、様々なモバイル通信サービスと、ネットワーク機能をユーザに提供する。これらの通信サービスは、サービス・プロバイダとユーザとの間でデータ交換を可能にする。モバイル無線ネットワーク・オペレータは、現在、モバイル通信についてのGSM規格を使用した広く行き渡ったモバイル無線システム上だけでなく、新しい進化型のユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・サービス(UMTS:Universal Mobile Telecommunications Service)規格を使用したネットワーク上でも事業展開をしている。データ交換をサポートするそのような規格とインフラストラクチャとに基づいて、サービス・プロバイダは、ユーザに接続能力を提供する。さらに、ユーザは、様々なパラメータに基づいて、サービス・プロバイダまたはオペレータによって提供される通信サービスについて課金される。そのようなパラメータの例としては、コールを開始するユーザ、すなわち発呼側のロケーションと、コールの相手であるユーザ、すなわち着呼側のロケーションと、発呼側に関連づけられる接続のタイプ、すなわち、前払い接続か後払い接続か、ユーザが要求するサービスのタイプなどを挙げることができる。
一般的に、ユーザは、所定の地理的カバレッジエリアまたは範囲内にあるサービス・プロバイダによって提供される通信サービスに加入し、この地理的カバレッジのエリアまたは範囲は、ユーザのホーム・ネットワークとも称される。通信サービスについてユーザが加入するのは、ユーザが登録される固定のサービス・プロバイダであり、それがユーザのデフォルト・サービス・プロバイダとなる。一般に、ユーザは、通信サービスのために、デフォルト・サービス・プロバイダに接続するが、しかしながら、ある種の状況においては、ユーザが、ホーム・ネットワークの外にいるとき、すなわち、ユーザが「ローミング」しているときなどに、ユーザは、デフォルト・サービス・プロバイダ以外のサービス・プロバイダに接続することがある。一般に、通信サービスが、デフォルト・サービス・プロバイダを通して要求される場合に、ユーザは、通常の料金表に従って課金される。しかし、ユーザが、デフォルト・サービス・プロバイダ以外のサービス・プロバイダに接続するとき、サービス提供にかかる割り増し料金が、通常の料金表に追加して課金される。
この概要を、通信ネットワークにおける動的に切り替わるネットワーク・サービス・プロバイダに関連した概念を紹介するために提供する。この概要は、特許請求している主題の本質的な特徴を特定することを意図してはおらず、また特許請求している主題の範囲を決定しまたは限定するのに使用するようにも意図してはいない。
一実施形態においては、方法は、一次サービス・プロバイダに関連する加入者識別モジュール(SIM:subscriber identity module)を有するユーザ機器(UE:User Equipment)からサービス・プロバイダ切り替え(SPS:service provider switch)要求を受信するステップを含んでおり、要求は、一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへとSIMを切り替えることを示している。方法は、少なくともユーザの加入に基づいてSPS要求を認証するステップと、認証に対する応答に基づいて一次サービス・プロバイダのホーム・ロケーション・レジスタ(HLR:home location register)の中のサービス制御ポイント(SCP:service control point)アドレスのアップデートをトリガするステップとをさらに含む。別の実施形態においては、SIMは、一次サービス・プロバイダによって提供され得る、ユーザに関連する加入とすることができる。
本主題のさらに別の実施形態においては、方法は、UEから、二次サービス・プロバイダから元のサービス・プロバイダのうちの1つへとSIMを切り替えることを示している別のSPS要求を受信するステップと、一次サービス・プロバイダのHLRの中のSCPの詳細のアップデートをトリガするステップとをさらに含むことができる。前記実装形態においては、HLRの中のSCPの詳細は、元のサービス・プロバイダのSCPの詳細を用いてアップデートされる。
本主題の別の実施形態においては、異なるネットワーク・サービス・プロバイダの間で動的に切り替えるためのサービス制御ポイント(SCP)が説明されている。SCPは、一次サービス・プロバイダに関連する加入者識別モジュール(SIM)を有するユーザ機器(UE)からサービス・プロバイダ切り替え(SPS)要求を受信するように構成されたモジュールを受信する要求を含むことができ、要求は、一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへとSIMを切り替えることを示している。SCPは、ユーザが、少なくともユーザの加入に基づいて一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへと切り替えることを認証し、認証に対する応答に基づいて一次サービス・プロバイダのホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)の中のサービス制御ポイント(SCP)アドレスのアップデートをトリガするように構成された認証モジュールをさらに含んでいる。
さらに別の実装形態においては、サービス・プロバイダ・セレクタ・ノード(SPSN:Service Provider Selector Node)が説明されている。SPSNは、サービス・プロバイダ切り替え(SPS)要求を受信するように構成された要求処理モジュールを含むことができ、SPS要求は、ユーザに関連する加入者識別モジュール(SIM)を一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへと切り替える要求を示している。SPSNは、一次サービス・プロバイダと二次サービス・プロバイダとの間の合意に少なくとも基づいてSPS要求を認可するように構成された認可モジュール(226)をさらに含むことができる。前記実装形態においては、SPSNは、二次サービス・プロバイダのサービス制御ポイント(SCP)アドレスの詳細を用いて、一次サービス・プロバイダに属するホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)をアップデートするように構成されたアップデート・モジュールを含むこともできる。
さらに別の実装形態においては、ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)が説明されている。HLRは、加入者識別モジュール(SIM)のために、サービス制御ポイント(SCP)アドレス・アップデート要求を取得するように構成されたプロファイル・モジュールを含むことができ、要求は、SIMを用いたアップデートのための、二次サービス・プロバイダのSCPに関連するアドレス参照と他の詳細とを示している。プロファイル・モジュールは、さらに、モバイル・サービス交換局(MSC:mobile service switching center)に対して二次サービス・プロバイダのSCPに関連する詳細を通信するように構成されていることもある。
一実装形態においては、コンピュータ読取り可能媒体が説明されている。コンピュータ読取り可能媒体は、一次サービス・プロバイダに関連する加入者識別モジュール(SIM)を有するユーザ機器(UE)から、サービス・プロバイダ切り替え(SPS)要求を受信するステップを含む方法を実行するためのコンピュータ読取り可能プログラム・コードを実装してよく、要求は、一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへとSIMを切り替えることを示している。方法は、ユーザの加入に少なくとも基づいてSPS要求を認証するステップと、認証に対して受信される応答に基づいて一次サービス・プロバイダのホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)の中のサービス制御ポイント(SCP)のアップデートをトリガするステップとをさらに含むことができる。
詳細な説明は、添付の図面を参照して説明される。図面においては、参照番号の最も左側の数字(単数または複数)は、参照番号が最初に現れる図を特定している。同じ番号が、同様な機能およびコンポーネントを参照するために、図面全体にわたって使用される。本主題の実施形態に従うシステムおよび/または方法のいくつかの実施形態が、次に、例としてのみ、また添付図面を参照して説明される。
本主題の一実施形態による例示の通信ネットワーク環境を示す図である。 本主題の一実施形態に従って、サービス・プロバイダを動的に切り替えるためのネットワーク・エンティティを概略的に示す図である。 本主題の一実施形態による、サービス・プロバイダを動的に切り替えることを示すコール・フロー図である。 本主題の一実施形態に従って、サービス・プロバイダを動的に切り替える方法を示す図である。
本明細書における任意のブロック図は、本主題の原理を具現化する、実例となるシステムの概念図を表すことが、当業者によって理解されるべきである。同様に、任意のフロー・チャートと、流れ図と、状態遷移図と、擬似コードなどとは、コンピュータ読取り可能媒体において実質的に表され、またそのようにして、そのようなコンピュータまたはプロセッサが、明示的に示されているか否かにかかわらず、コンピュータまたはプロセッサによって実行され得る様々なプロセスを表すことが、理解されるであろう。
あるサービス・プロバイダから別のサービス・プロバイダへと通信ネットワーク・サービス・プロバイダを動的に切り替えるためのシステムおよび方法が、説明される。一実装形態においては、ネットワーク・サービス・プロバイダを動的に切り替えるためのシステムおよび方法は、複数のサービス・プロバイダの間で、移動通信用グローバル・システム(GSM:Global System for Mobile Communication)ネットワークにおいて加入者識別モジュール(SIM)の共用を伴う。
それらのシステムおよび方法は、2Gや3Gなど、異なるGSM通信規格を利用したGSM技法に従ってデータを交換することができるシステムの形で実装される可能性がある。さらに、本方法はまた、IS 95やcdmaOneなど、異なるCDMA通信規格を利用した符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)技法と、CDMA2000とインターネット・プロトコル(IP:Internet Protocol)マルチメディア・サブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)とに従って、データを交換することができるシステムの形で実装されることもある。
本明細書において説明される技法は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)システム、周波数分割多元接続(FDMA:Frequency Division Multiple Access)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency−Division Multiple Access)システム、単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA:Single Carrier Frequency Division Multiple Access)システム、他のシステムなど、様々なワイヤレス通信システムのために使用されることもある。CDMAシステムは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、cdma2000などの無線技術を実装することができる。UTRAは、CDMAの変形を含んでいる。cdma2000は、IS−2000規格と、IS−95規格と、IS−856規格とを対象として含んでいる。TDMAシステムは、移動通信用グローバル・システム(GSM)などの無線技術を実装することができる。OFDMAシステムは、進化型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.20、IEEE 802.16(WiMAX)、802.11(WiFi(商標))、フラッシュ−OFDM(登録商標)などの無線技術を実装することができる。UTRAと、E−UTRAとは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)の一部分である。3GPPロング・ターム・エボリューション(LTE:Long Term Evolution)は、E−UTRAを使用したUMTSの近く登場しつつあるリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、機関「第3世代パートナーシップ・プロジェクト」(3GPP:3rd Generation Partnership Project)からの文書の中で説明される。cdma2000と、UMBとは、「第3世代パートナーシップ・プロジェクト2」(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)と名づけられた機関からの文書の中で説明される。明確にするために、本技法のうちのある種の態様は、WCDMAについて以下で説明され、また3GPPの専門用語は、以下の説明の多くにおいて使用される。
それらのシステムおよび方法は、通信デバイスなど、様々なエンティティにおいて実装される可能性がある。説明された方法(単数または複数)を実装することができるエンティティは、それだけには限定されないが、ハンドヘルド・デバイスと、モバイル電話と、PDAと、スマートフォンなどとを含む。さらに、本方法は、異なる通信デバイスと、コンピューティング・システムに接続能力を提供するためにデータを交換することができるデバイスによって実装されることもある。そのようなデバイスは、それだけには限定されないが、データ・カードと、モバイル・アダプタと、ワイヤレス(WiFi)アダプタと、ルータなどとを含むことができる。
セル電話、個人情報端末(PDA)、スマートフォンなど電気通信デバイスの増加している使用は、従業員モビリティの要件を増大させてきている。互いに競合し、またますます多くの顧客を引きつけるために、ネットワーク・サービス・プロバイダは、インフラストラクチャに投資して、よりよい、能力のある、また最新式の通信サービスを提供している。そのような競争力のある環境においては、電気通信技術における進歩は、常に必要としており、また増大しているユーザの要求を満たすために、絶えず行われている。
ネットワーク・サービス・プロバイダは、他の通信サービスについての、異なるコール料金表と、データ・プランと、使用料とをユーザに提供する。ユーザは、選択すべき、またそのようなサービスに役に立つ大量のオプションを有しているが、そのようなサービスの使用は、ユーザのデフォルト・サービス・プロバイダによって提供されるものだけに限定される。デフォルト・サービス・プロバイダは、ユーザが登録しているサービス・プロバイダとして理解されることもある。
ワイヤレス接続能力を提供するために、以下でデフォルト・サービス・プロバイダと称されることもある、ユーザが登録しているサービス・プロバイダは、加入者識別モジュール(SIM)をユーザに対して発行する。ユーザは、ユーザ機器(UE)などの通信デバイスと一緒にSIMを利用して、デフォルト・サービス・プロバイダを通して通信ネットワークに接続する。SIMは、ユーザが、デフォルト・サービス・プロバイダによってユーザに割り付けられる固有の国際モバイル加入者識別(IMSI:International Mobile Subscriber Identity)番号と固有の移動局国際加入者ディレクトリ番号(MSISDN:Mobile Station International Subscriber Directory Number)とに基づいてサービス・プロバイダと接続することを認可する。それゆえに、MSISDNと、IMSI番号とに基づいて、サービス・プロバイダは、それに登録したユーザをネイティブ・ユーザであるように識別し、また他のサービス・プロバイダに登録したユーザを非ネイティブ・ユーザであるように識別する。さらに、ネイティブ・ユーザが、所定の地理的境界内のデフォルト・サービス・プロバイダによって提供される通信サービスを利用しているときに、ユーザは、ホーム・ネットワークの中にいるように規定され、またネイティブ・ユーザが、所定の地理的境界の外側のデフォルト・サービス・プロバイダによって提供される通信サービスを利用しているときに、例えば、ユーザがローミングしているときに、ユーザは、非ホーム・ネットワークの中にいるように規定される。
デフォルト・サービス・プロバイダ以外のサービス・プロバイダによって提供されるサービスを利用するためには、ユーザは、他のサービス・プロバイダのうちの1つを選択し、またその同じサービス・プロバイダに加入する必要がある。サービス・プロバイダを変更し、また加入を切り替えるプロセスは、手続き、文書業務などを必要とする。さらに、プロセスは、MSISDNと一緒にSIMの変更を必要とすることもある。技術の進歩に起因して、ユーザは、MSISDNを変更することなく一方から他方へと彼らのデフォルト・サービス・プロバイダを変更することができるが、しかしながら、依然としてデフォルト・サービス・プロバイダを変更するためには、SIMの変更が、一般に必要とされる。これは、SIMに関連するIMSI番号が、サービス・プロバイダにとって特有のものであり、また各SIMに関連した情報が、ユーザのデフォルト・サービス・プロバイダでだけ、使用可能であるからである。したがって、ユーザは、デフォルト・サービス・プロバイダによって提供されるSIMの使用に基づいて利用されるデフォルト・サービス・プロバイダによって提供される通信サービスによって制限される。
SIMの変更が必要とされない場合のシナリオにおいてさえも、加入者は、1つの時点において、1つのサービス・プロバイダだけの特徴/加入を利用することができる。ユーザが、SIMを変更することを必要とせずに、デフォルト・サービス・プロバイダ以外のサービス・プロバイダのサービスを利用することができるいくつかの場合が存在することもある。例えば、いくつかの状況においては、ユーザは、デフォルト・サービス・プロバイダのネットワークが、使用可能でないときなどに、手動的な選択によって別のサービス・プロバイダによって提供される通信サービスを選択することもできる。別の状況においては、ユーザは、非ホーム・ネットワークの中にいるときに、別のサービス・プロバイダによって提供される通信サービスを利用することができる。しかしながら、これらの状況においては、ユーザは、増大された通信サービス使用料を課されることもある。
本主題の一実装形態によれば、動的ベースで、以下で一次サービス・プロバイダと称されるデフォルト・サービス・プロバイダから、以下で二次サービス・プロバイダと称される別のサービス・プロバイダへとSIMを切り替えるためのシステムおよび方法が、説明される。一実装形態においては、ユーザに割り付けられたSIMは、ユーザ要求に基づいて、一次サービス・プロバイダから1つまたは複数の使用可能な二次サービス・プロバイダへと動的に切り替えられる。SIMは、一次サービス・プロバイダによって提供される物理エンティティとすることもできるか、または一次サービス・プロバイダによって提供される、ユーザに関連する加入とすることができるかのいずれかである。前記実装形態においては、ユーザは、デフォルト・サービス・プロバイダによって提供される同じSIMとMSISDNとを保持しながら、二次サービス・プロバイダの料金表に基づいて課金されることになる。別の実装形態においては、ユーザは、二次サービス・プロバイダから元のサービス・プロバイダへとSIMを動的に切り替えることができ、ここでその元のサービス・プロバイダは、二次サービス・プロバイダ以外の任意のサービス・プロバイダとすることができ、また同様に一次サービス・プロバイダを含むこともできる。前記実装形態においては、一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへのSIMの切り替えは、ユーザによって利用されるSIMまたは通信デバイスにおけるどのような物理的変化も必要とすることはなく、またユーザは、デフォルト・サービス・プロバイダによって提供されるSIMを利用して、二次サービス・プロバイダによって提供されるサービスを利用することができる。
以上で説明されるように、それらのシステムおよび方法は、通信について規定される異なる規格に従ってネットワークと通信することができる様々な処理デバイスと通信デバイスとの形で実装される可能性がある。本明細書における説明は、モバイル電話などの通信デバイスに関連して説明されるが、説明された方法(単数または複数)は、当業者によって理解されるであろうように、他の任意のデバイスの形で実装されることもある。
本明細書において説明されるシステムおよび方法は、様々な通信デバイスおよび/またはコンピューティング・システムもしくはデバイスを使用した様々な通信ネットワークの形で実装されることもある。通信ネットワークは、移動通信用グローバル・システム(GSM)ネットワークと、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)ネットワークと、ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークと、パーソナル通信サービス(PCS:Personal Communication Service)ネットワークと、時分割多元接続(TDMA)ネットワークと、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークと、次世代ネットワーク(NGN:Next Generation Network)と、公衆交換電話網(PSTN:Public Switched Telephone Network)と、統合デジタル通信サービス網(ISDN:Integrated Service Digital Network)とを含むことができる。本明細書における説明は、ある種の通信ネットワークを参照するものであるが、それらのシステムおよび方法は、当業者によって理解されるであろうように、少しの変形を有するにもかかわらず、他のネットワークおよびデバイスの形で実装されることもある。
本明細書において説明されるようなシステムおよび方法は、一方では、1つのサービス・プロバイダから他のサービス・プロバイダへと、SIMを動的に切り替えることを可能にするが、他方では、ユーザが、SIMとMSISDN番号とに基づいて同時に複数のサービス・プロバイダの接続を有することを可能にする。
一般に、SIMに関連するMSISDNと、IMSI番号とは、サービス・プロバイダに特有である。各SIMに関連した情報は、ユーザに関連した他の詳細と一緒に、ユーザが登録しているデフォルト・サービス・プロバイダの、すなわち、一次サービス・プロバイダのホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)に記憶される。各サービス・プロバイダは、ホーム・ネットワークにおけるサービス・プロバイダのすべてのネイティブ・ユーザの情報を含む、ユーザのホーム・ネットワークにおいて実装されるHLRを管理する。ユーザのホーム・ネットワークのHLRは、以下で、ホームHLRと称される。おのおのの新しく登録されたユーザについてのMSISDNと、IMSI番号とは、時々、一次サービス・プロバイダによってそれぞれのホームHLRへとアップデートされる。さらに、各ユーザの現在のロケーションは、それに基づいてコールが、通信ネットワークの内部で通信する任意のユーザに接続され、またルーティングされる一次サービス・プロバイダのホームHLRとともに使用可能である。
ユーザとともに使用可能なクレジット、ユーザのブロック・リスト、サービスへの加入、ユーザに課金するために必要とされる他の加入者データなど、各ユーザについての加入の詳細は、ユーザの一次サービス・プロバイダにより、サービス制御ポイント(SCP)において保持される。ホームSCPとも称される、一次サービス・プロバイダのSCPは、そのサービス・プロバイダの様々なサービスに加入しているユーザのデータを保持する。各サービス・プロバイダは、ネイティブ・ユーザのデータが記憶される複数のSCPを含むことができることが、当業者によって理解されるであろう。さらに、サービス・プロバイダの各ネイティブ・ユーザは、一次サービス・プロバイダの単一のSCPに関連づけられることもあり、またそのような各SCPは、一次サービス・プロバイダの複数の加入者の要求を満たすことができる。
一般に、ユーザは、ユーザに関連するホームSCPにおいて、通信サービスについて課金される。各ユーザに関連するホームSCPの詳細は、一次サービス・プロバイダによって実装されるホームHLRを用いて入手することができる。HLRは、ホームSCPアドレスと、他のユーザ・サービスの加入の詳細とを含む、以下で加入の詳細と称される、CAMEL加入情報の形態のユーザに関連した詳細を含んでいる。ユーザによって開始されるコールやユーザに終端するコールなどの通信中に、ホームSCPは、使用可能な残高やユーザのブロック・リストなど、様々なパラメータを含むユーザの加入に基づいて通信を認可する。ホームSCPはまた、ユーザの加入と、採用された料金表プランとに基づいて通信サービスについてユーザに課金する。それゆえに、各ユーザは、ユーザに関連するホームSCPからの認証のすぐ後に、サービス・プロバイダによって提供される通信サービスを利用することを許可される。したがって、ホームSCPは、ホームSCPに関連するユーザから開始される/ユーザにおいて終端するすべてのコールについて制御ロジックを提供する。これはまた、CAMELベースの通話相談と、初期検出ポイント(IDP:Initial Detection Point)、課金報告のアプリケーション、イベント報告BCSMなど、イベント通知およびコール制御メッセージと、ゲートウェイ(G)モバイル交換局(MSC:Mobile Switching Centers)/MSCやホームSCPなどのネットワーク・スイッチ/エンティティの間の交換とを含んでいる。
一例においては、ユーザが、非ホーム・ネットワークの中におり、また何らかの他のサービス・プロバイダを通して通信サービスを利用している場合に、ユーザの通信サービスは、依然としてユーザに関連するホームSCPによって認証され、またユーザの一次サービス・プロバイダによって管理される。そのようなシナリオにおいては、他のサービス・プロバイダに属するネットワーク・エンティティは、依然としてユーザのホームHLRと通信して、ユーザに関連するホームSCPの詳細を取得することになる。詳細を受信するとすぐに、他のサービス・プロバイダは、次には、ホームSCPと通信して、非ホーム・ネットワークの中のユーザに対して通信サービスを提供するために認証を取得することができる。さらに、他のサービス・プロバイダは、ホームSCPが、他のサービス・プロバイダによって提供される通信サービスについてユーザに課金することができるように、ユーザによって利用される通信サービスの詳細をホームSCPに対して提供することができる。
したがって、説明されるように、ユーザについてのすべての加入の詳細は、一次サービス・プロバイダのホームSCPを用いて入手することができる。万一ユーザが、一次サービス・プロバイダから離れた他の任意のサービス・プロバイダのサービスを利用しようとしている場合、すなわち、ユーザが、一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへとサービス・プロバイダを切り替えたいと望む場合に、必要条件として、二次サービス・プロバイダは、一次サービス・プロバイダにとって使用可能な加入の詳細を必要とする。
本主題の一実施形態に従って、一次サービス・プロバイダにとって使用可能なユーザの加入の詳細を二次サービス・プロバイダに対して提供する方法が、本明細書において説明され、その詳細に基づき、二次サービス・プロバイダは、ユーザに二次サービス・プロバイダの通信サービスを利用できるようにすることが可能となる。
一般的に、通信ネットワークを介して通信するために、ユーザは、ユーザのUEを通して、モバイル・サービス交換局(MSC:Mobile service Switching Centre)などのネットワーク・エンティティに接続する。ユーザに対して任意の通信サービスを提供しながら、加入者が現在接続されている相手のMSCは、ユーザのホームSCPと通信することができる。ホームSCPは、次には、ユーザの加入に基づいて通信サービスを認可することができる。
ユーザが接続されているMSCは、ある種のサービス・プロバイダによって実装され得ることが、当業者によって理解されることになり、このある種のサービス・プロバイダは、ユーザの一次サービス・プロバイダであってもよく、またはそうでなくてもよく、すなわち、ユーザは、MSCをホストするサービス・プロバイダにとってネイティブ・ユーザ、または非ネイティブ・ユーザのいずれとすることもできる。非ネイティブ・ユーザが、MSCに接続される場合、MSCは、ユーザの一次サービス・プロバイダのホームHLRから、非ネイティブ・ユーザに関連するホームSCPのアドレスを取り出すことができる。言い換えれば、非ネイティブ・ユーザに関連したデータを取得するためには、MSCは、ユーザの一次サービス・プロバイダである何らかの他のサービス・プロバイダによって制御される、非ネイティブ・ユーザについてホームHLRに問い合わせを行う必要があることになる。
MSCと、ユーザの一次サービス・プロバイダのホームHLRとの間の、ホームSCPのアドレスに関する情報の交換は、ユーザの任意のUEのロケーション・アップデート・プロシージャ中に行われることができる。ロケーション・アップデート・プロシージャ中に、ユーザが接続されるMSCは、ユーザの現在のロケーションを用いてユーザのホームHLRをアップデートする。MSCは、次には、他の情報と一緒に、ユーザに関連するホームSCPのアドレスを受信することができる。
ひとたび、このアドレスが、MSCを用いて入手することができた後には、MSCは、一次サービス・プロバイダのSCP、すなわち万一ユーザが、二次サービス・プロバイダのサービスを利用する場合における認証目的および課金目的のためのユーザのホームSCPのアドレスを使用することができる。そのような状況は、例えば、ユーザが、手動で二次サービス・プロバイダのネットワークを選択するときに、またはホーム・ネットワークの中におらず、またローミングしているときに、起こる可能性がある。それゆえに、ユーザによって利用される通信サービスの課金は、そのアドレスが、ホームHLRによってMSCにとって使用可能にされるホームSCPによって実行される。上記の説明から明らかなように、MSCにとって使用可能にされたSCPのアドレスは、従来、ホームSCPのアドレスである。
本主題の一実施形態に従って、ホームHLRは、以下で二次SCPと称される二次サービス・プロバイダのSCPを通して発生する通信サービスの課金について、ユーザが、切り替えたいと思う二次サービス・プロバイダのSCPの詳細を用いてアップデートされることもある。それに応じて、本主題の一実施形態においては、ユーザのために受信されるサービス・プロバイダを切り替える表示に基づいて、ホームHLRは、ユーザが、二次サービス・プロバイダの通信サービスを利用するために、二次SCPのアドレスを用いてアップデートされることもある。
この目的のために、一実装形態においては、ユーザは、ユーザのUEから非構造化付加サービス・データ(USSD:Unstructured Supplementary Service Data)要求を送信して、ユーザの一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへと切り替えることができる。当業者には明らかであろうように、USSD要求は、ユーザに関連するホームSCPによってサービスされる。それに応じて、ユーザによって送信されるUSSD要求は、ユーザのホームSCPに対して送信される。上記で説明されるように、ホームSCPに対してUSSD要求を送信するために、ホームSCPのアドレスは、この状況においては、ホーム・ネットワークにおいて実装される一次サービス・プロバイダのHLRになる、ユーザのホームHLRとは識別される。その目的のために、ホームHLRのアドレスは、要求を生成するUEのIMSI番号と、MSISDN番号とに基づいて、従来の方法でMSCによって決定される。以上で説明されるように、ユーザは、二次サービス・プロバイダから元の一次サービス・プロバイダへと同様に切り替えるように要求することができ、またそのような場合には、要求は、二次SCPによってサービスされることになる。しかしながら、SIMのIMSI/MSISDNは、一次サービス・プロバイダに関連しているので、MSCは、依然として現在のSCPアドレス参照のために、ユーザに関連するホームHLRに問い合わせを行うことになる。
以下で「サービス・プロバイダ切り替え要求」または「SPS要求」と称される切り替え要求をユーザから受信するとすぐに、ホームSCPは、そのような要求の認可をトリガすることができる。この目的のために、一実施形態においては、SCPは、サービス・プロバイダ・セレクタ・ノード(SPSN)に対して認可要求を送信することができる。
本主題の一実装形態によれば、SPSNは、複数のサービス・プロバイダの間の認証ノードである。SPSNは、サービス・プロバイダの合意と、ユーザの加入/権限とに基づいて、複数のサービス・プロバイダのSCPの間の接続能力を提供することができる。
SPSNのオペレーションは、一例を使用して詳細に述べられることもある。例えば、USSD要求は、一次サービス・プロバイダ、例えば、サービス・プロバイダ「x」から二次サービス・プロバイダ、例えば、サービス・プロバイダ「y」へと切り替えるためにユーザAによって送信されることもある。サービス・プロバイダ「x」のSCPは、認可要求をSPSNに対して送信することができる。SPSNは、ユーザをサービス・プロバイダ「x」からサービス・プロバイダ「y」へと切り替えるための、サービス・プロバイダ「x」と、サービス・プロバイダ「y」との間の合意を検証することができる。さらに、SPSNはまた、ユーザAが、サービスについて加入しているかどうかをチェックして、サービス・プロバイダを切り替えることもできる。ひとたびチェックが、行われ、またユーザ加入と一緒に合意の存在が、検証された後に、SPSNは、認可要求を承認することができる。
前記実装形態においては、認可要求に対する確認と一緒に、SPSNは、二次サービス・プロバイダのSCPのアドレスとロケーションとを一次サービス・プロバイダのHLRに対して提供することができる。例えば、上記に述べられたシナリオにおいては、SPSNは、サービス・プロバイダ「y」のSCPのアドレスとロケーションとを用いて、サービス・プロバイダ「x」のHLRをアップデートすることができる。
SPSNから受信されるそのような情報に応じて、一次サービス・プロバイダのホームHLRは、二次サービス・プロバイダのSCPの、すなわち、二次SCPのアドレスとロケーションとをアップデートすることができる。これにより、ユーザは、上記で説明されるように、二次サービス・プロバイダのサービスを利用することができるようになる。さらに、そのような一実装形態においては、アップデート成功直後に、HLRは、「アップデート成功(successfully updated)」メッセージをSPSNに対して送信することができる。
さらに別の実装形態においては、ホームHLRは、複数のプロファイル、または各ユーザに関連する加入の詳細を含むことができ、ここで各プロファイルは、二次サービス・プロバイダに関連する異なるSCPアドレスを含むことができる。前記実装形態においては、SPSNは、ホームHLRから受信される認可要求の確認に基づいて、ホームHLRにおいて、二次サービス・プロバイダのSCPに関連するプロファイルをアクティブにすることができる。万一別のプロファイルが、SPSNによってアクティブにされる場合には、以前のプロファイルは、ホームHLRによって非アクティブにされることもあり、その結果、1つのプロファイルだけが、所与の任意の時点にアクティブ状態にあることが、理解されるであろう。二次サービス・プロバイダの新しいSCPについてのプロファイルが、ホームHLRを用いて入手できない状況においては、SPSNは、プロファイルを生成し、さらに使用するために、その同じプロファイルをアクティブにすることができることも、理解されるであろう。新しいSCPアドレスのアップデート成功直後に、または新しいプロファイルのアクティブ化成功直後に、SPSNは、「完了成功(successful completion)」要求をユーザのホームSCPに対して送信することができる。ユーザのホームSCPは、次には、「完了成功」要求をユーザに対して送信して、一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへとサービス・プロバイダの切り替えが成功したことを暗に知らせることができる。
SPSNが、ホームHLRに対して二次SCPのアドレスとロケーションとを提供することが説明されてきているが、本主題の別の実装形態においては、認可要求に対する確認と一緒に、SPSNは、ユーザに関連づけられるべき二次サービス・プロバイダのSCPのアドレスをホームSCPに対して提供することができる。上記で述べられた例に関連して、前記実装形態によれば、SPSNは、サービス・プロバイダ「y」のSCPのアドレスをサービス・プロバイダ「x」のSCPに対して提供することができる。新しいSCPの確認とロケーションとに基づいて、前記実装形態においては、ホームSCPは、ユーザのホームHLRの中のSCPアドレスをアップデートすることができる。HLRにおけるアップデートは、二次SCPの新しい受信されたアドレスに従ってSCPアドレスの変化を含むことができる。説明は、ホームSCPを参照して行われてきているが、同じことが、複数のSCPを通して実装され得ることが、理解されるであろう。
本主題の一実装形態においては、上記で説明されるように、ユーザは、動的なサービス・プロバイダ切り替えのサービスについて前もって加入する必要がある可能性がある。加入は、一次サービス・プロバイダを伴って、またはSPSNを伴ってのいずれかで行われることもある。動的なサービス・プロバイダ切り替えサービスについての加入が、サービス・プロバイダの間の合意と、SPSNを伴うその使用可能性とに基づいていることが、理解されるであろう。一例においては、SPSNは、司法権における様々なサービス・プロバイダが、準拠しているそのような合意の条項を提供することができる司法権の電気通信権限などの法的権限によって保持されることもある。
同様に、本主題の別の実装形態によれば、ユーザは、一次サービス・プロバイダと、二次サービス・プロバイダの両方のアカウントを有することもあり、前者から後者へと切り替えるようにする。本明細書において称されるアカウントは、後払いのアカウント、または先払いのアカウントのいずれかとすることができ、ここでは、ユーザは、特定のSIMを通して通信サービスの使用のために、サービス・プロバイダに登録していることが、理解されるであろう。ユーザが、動的なサービス・プロバイダ切り替えサービスについて加入しており、またSPSNが、一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへと切り替える要求をユーザから受信している状況においては、ユーザが、二次サービス・プロバイダとのアカウントを有していない場合に、二次サービス・プロバイダのSCPは、関連付けを否定することができ、またSCPのアドレスを提供しなくてもよい。
一実施形態においては、ユーザは、SPSNとのユニバーサル・アカウントを有することができ、また一次サービス・プロバイダ、または二次サービス・プロバイダのSCPは、課金する目的のためにこのアカウントを利用することができる。この実施形態においては、ユーザは、異なるサービス・プロバイダとの別個のアカウントを必要としないであろう。サービス・プロバイダと、そのような場合におけるSPSNとの間のトランザクションは、リアルタイムで、暗号化されたデータ転送を通して完了されることもある。トランザクションは、送金トランスファ、または任意の金銭的トランザクションに類似していることもあり、また知られている従来の方法を通して行われることもある。それらの技法は、よく知られているので、同じことについての説明は、簡潔にするために省略されている。
ユーザに関連するSIMが、一次サービス・プロバイダから別の二次サービス・プロバイダへと動的に切り替えられるように、説明が行われてきているが、しかしながら、ユーザは、一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへと切り替えるとすぐに、元のサービス・プロバイダへと再び動的に切り替えることもできる。SIMは、一次サービス・プロバイダによって提供される物理エンティティとすることができるか、または一次サービス・プロバイダによって提供されるユーザに関連する加入とすることができるかのいずれかである。元のサービス・プロバイダは、二次サービス・プロバイダ以外の任意のサービス・プロバイダとすることができ、また同様に一次サービス・プロバイダを含むこともできる。そのようなシナリオにおいては、本主題の一実装形態によれば、ユーザに関連するHLRは、一次サービス・プロバイダのホームHLRになる。そのような切り替え要求においては、SPS要求は、二次SCPによってサービスされることになる。しかしながら、SIMのIMSI/MSISDNは、一次サービス・プロバイダに関連しているので、切り替えを要求しながらユーザが接続される相手のMSCは、SCPアドレス参照のためにホームHLRに問い合わせを行うことになる。さらに、元のサービス・プロバイダのSCPの詳細は、ユーザに関連するホームHLRの中でアップデートされ、また一次サービス・プロバイダによって保持されることになる。
それに応じて、GSM通信ネットワークにおいては、上記で説明されるように、ユーザの課金は、ユーザに関連づけられ、またサービス・プロバイダのホームHLRにおいて規定されるホームSCPによって制御される。ホームSCPのアドレスが、一次サービス・プロバイダのホームHLRにおいて変更されるという状況においては、ユーザによって利用される通信サービスについての課金は、二次サービス・プロバイダのスキームと、提案と、加入と、規則との要求を満たす新しいSCPによって追跡されることになる。ホームSCPのアドレスにおけるこの変更により、ユーザは、SIM、あるいはMSISDNまたはIMSI番号を変更することなく、サービス・プロバイダの間で切り替え、またSIMまたはMSISDNを変更するというどのような面倒な問題もなしに、二次サービス・プロバイダの使用料に従って支払い、また異なるサービス・プロバイダからの通信サービスについての異なる使用料を利用することができるようになるであろう。説明された方法により、ユーザはまた、新しい修正された通信デバイスまたはSIMについてのどのような要件もなしに、異なるサービス・プロバイダのサービスを利用することができるようになる可能性もある。
本明細書における説明は、GSM通信ネットワークを参照したものであるが、それらのシステムおよび方法は、当業者によって理解されるであろうように、少数の変形形態を伴うとしても、他のネットワークおよびデバイスの中で実装される可能性もある。他の通信ネットワークは、移動通信用グローバル・システム(GSM)ネットワークと、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)ネットワークと、ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークと、パーソナル通信サービス(PCS)ネットワークと、時分割多元接続(TDMA)ネットワークと、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークと、次世代ネットワーク(NGN)と、公衆交換電話網(PSTN)と、統合デジタル通信サービス網(ISDN)とを含むことができる。
本説明は、単に本主題の原理を例証しているにすぎないことに注意すべきである。したがって、当業者なら、本明細書において明示的に説明されてはいないが、本主題の原理を具現化し、またその趣旨および範囲の内部に含まれる様々な構成を工夫することができるようになることが理解されるであろう。さらに、本明細書において列挙されるすべての例は、本発明の原理と、当技術分野を推進するために本発明者(単数または複数)によって寄与される概念とを理解する際に、読者を支援する教育上の目的のためにすぎないことを主として明示的に意図しており、またそのような具体的に列挙された例および条件だけに限定することのないように解釈されるべきである。さらに、本発明の原理、態様、および実施形態、ならびにその特定の例を列挙している本明細書におけるすべての叙述は、その同等物を包含することを意図している。
サービス・プロバイダを動的に切り替えるシステムおよび方法におけるやり方は、図1〜3を参照して詳細に説明されることになる。サービス・プロバイダを動的に切り替えるための説明されるシステムおよび方法の態様は、任意の数の異なるコンピューティング・システム、送信環境、および/または構成の形で実装される可能性があるが、本実施形態は、以下の例示のシステム(単数または複数)の文脈で説明される。
本明細書において使用されるような、中に(during)と、間に(while)と、するときに(when)という単語は、アクションが、開始するアクションのすぐ後に瞬時に起こることを意味する正確な用語ではないが、初期のアクションと、初期のアクションによって開始されるリアクションとの間に、伝搬遅延など、何らかの小さいが妥当な遅延が存在し得ることを示す用語であることが、当業者によって、理解されることもあるであろう。加えて、「接続される(connected)」と、「結合される(coupled)」という用語は、説明を明確にするために全体を通して使用され、また直接接続、または間接接続のいずれか単を含むことができる。
図1は、本主題の一実施形態による、サービス・プロバイダの動的な切り替えを実装する通信ネットワーク環境100を示すものである。通信ネットワーク環境100は、通信ネットワーク104を通して互いに通信する1つまたは複数の通信デバイス102−1、102−2、102−3、および102−N(一括して通信デバイス102と称される)を含んでいる。通信デバイス104は、ユーザにより互いに通信するために使用されるユーザ機器(UE)である。さらに、通信デバイス102は、MSISDNおよびIMSI番号と関連づけられ得るSIMを含むことができる。通信デバイス102は、限定することなく、デスクトップ・コンピュータと、ハンドヘルド・デバイスと、ラップトップまたは他のポータブル・コンピュータと、ネットワーク・コンピュータと、モバイル電話と、固定電話などとを含むことができる。通信デバイス102のおのおのは、通信デバイス102が結合される通信ネットワーク104によって規定されるような通信プロトコルの上で機能する。
通信ネットワーク104は、ワイヤレス・ネットワーク、または有線ネットワーク、あるいはそれらの組合せとすることができる。通信ネットワーク104は、互いに相互接続され、また単一の大規模ネットワーク(例えば、インターネットまたはイントラネット)として機能する、個別ネットワークの集まりとすることができる。そのような個別のネットワークの例は、それだけには限定されないが、移動通信用グローバル・システム(GSM)ネットワークと、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)ネットワークと、パーソナル通信サービス(PCS)ネットワークと、時分割多元接続(TDMA)ネットワークと、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークと、次世代ネットワーク(NGN)と、公衆交換電話網(PSTN)と、統合デジタル通信サービス網(ISDN)とを含むことができる。技術に応じて、通信ネットワーク104は、ゲートウェイやルータなど、様々なネットワーク・エンティティを含むが、しかしながら、そのような詳細は、理解を簡単にするために省略されている。
本説明は、通信デバイス102−1および102−3を参照して説明されるが、しかしながら、同じことが、同様に他の通信デバイスへと拡張される可能性がある。説明のために、通信デバイス102−1は、それが登録され得るサービス・プロバイダに、すなわち、通信デバイス102−1の一次サービス・プロバイダに接続されるように考えられることもある。さらに、非ホーム・ネットワークに位置しているなど、様々な理由に起因して、通信デバイス102−3は、通信デバイス102−3の一次サービス・プロバイダでないこともあるサービス・プロバイダに接続されることもある。明らかなように、通信デバイス102−3が、接続される相手のサービス・プロバイダは、通信デバイス102−3についての二次サービス・プロバイダである。
通信ネットワーク104は、複数のサービス・プロバイダを含むことができる。説明を簡単にするために、2つのサービス・プロバイダが、すなわち、上記例において、通信デバイス102−1の一次サービス・プロバイダである一次サービス・プロバイダと、通信デバイス102−1についての二次サービス・プロバイダである二次サービス・プロバイダとが、本明細書において、考慮される。
お互いに通信するために、通信デバイス102−1および102−3のおのおのは、そのそれぞれの基地トランシーバ局(図の中に示されていない)に接続し、この基地トランシーバ局は、セルの内部で無線カバレッジを提供する。複数の基地トランシーバ局は、基地局制御装置(図の中に示されていない)に接続し、この基地局制御装置は、それらの基地局の間でハンドオーバをもたらすローカルな切り替えを提供する。基地局制御装置は、さらにモバイル交換局(MSC)に接続され、このモバイル交換局は、加入者に、すなわち通信デバイス102−1のユーザと、通信デバイス102−3のユーザとに通信サービスを提供する役割を担っている。
例えば、そのホーム・ネットワークの中にあることもあり、また以下では「次−MSC(Pri−MSC)106−1」と言い換える場合もあるMSC 106−1に接続される可能性がある通信デバイス102−1は、それ自体の基地局制御装置と他のネットワーク・エンティティ(図示されず)とを通して、データを転送し、また音声通話やメッセージなどの通信サービスを利用する。同様に、別のサービス・プロバイダ、二次サービス・プロバイダが存在していることもあり、この二次サービス・プロバイダに対して、通信デバイス102−1は、切り替えたいと望むこともある。二次サービス・プロバイダは、以下では「二次−MSC(Sec−MSC)106−2」と言い換える場合もあるMSC 106−2を実装することができる。
さらに、Pri−MSC 106−1と、Sec−MSC 106−2とは、以下で共通にHLR 108と称される一次HLR(P−HLR)108−1や二次HLR(S−HLR)108−2など、対応するホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)に関連づけられることもある。一般的に、HLRは、サービス・プロバイダに登録される各サービス加入者に関連する情報を記憶することが、理解されるであろう。情報は、それだけには限定されないが、ホームSCPアドレス参照およびサービス・トリガを含む加入者のCAMEL加入情報、加入者のホーム・ロケーション、加入者が現在位置しており、または最後に位置していたMSCのアドレスなどを対象として含んでいるMSCのアドレスを含むことができる。HLRはまた、各加入者のSIMに関連するIMSI番号や、加入者のMSISDN番号などの情報を記憶する。Pri−MSC 106−1と、P−HLR 108−1とは、別個のエンティティとして実装されることもあり、あるいは単一ユニットの内部で実装される可能性があることが、当業者によって理解されるであろう。同様に、Sec−MSC 106−2と、S−HLR 108−2とは、別個のエンティティとして実装されることもあり、または単一のユニットの内部で実装される可能性もある。
一次サービス・プロバイダと、二次サービス・プロバイダとは、一般的にSCP 110と称される一次SCP(P−SCP)110−1や二次SCP(S−SCP)110−2などのサービス制御ポイント(SCP)を実装することもできる。各サービス・プロバイダは、少なくとも1つのSCPを実装し、このSCPは、サービス・プロバイダの加入者のアカウント情報およびサービス加入情報を保持することが、理解されるであろう。アカウント情報は、加入者の使用可能な残高と、加入者のブロック・リストと、加入者によって選択される料金表プランと、加入者によって採用される加入とを含むことができる。一次サービス・プロバイダによって提供される通信サービスの任意の使用中に、P−SCP 110−1は、使用可能な残高などのアカウント情報に基づいて認証のためにPri−MSC 106−1によって連絡されることもある。さらに、P−SCP 110−1は、記憶された料金表プランに基づいて一次ユーザなどのユーザに課金することもできる。各加入者に関連するSCPの詳細は、ユーザのHLRを用いて入手できることが、さらに理解されるであろう。それゆえに、通信デバイス102−1に関連するP−SCP 110−1の詳細は、一次サービス・プロバイダによって保持されるP−HLR 108−1に記憶されることもある。
同様に、二次サービス・プロバイダは、S−SCP 110−2など、少なくとも1つのSCPを実装し、また保持して、ユーザ・アカウント情報を記憶し、また二次サービス・プロバイダに登録されるユーザによって利用される通信サービスを認証することもできる。
一実装形態においては、2つのMSC 106−1と、106−2とを接続するために、通信ネットワーク104は、ゲートウェイMSC(G−MSC)(図示されず)を含むこともでき、このゲートウェイMSCは、2つのMSC 106−1と、106−2とを相互接続するノードとしての機能を果たすことができる。G−MSCは、別個のエンティティとすることができ、あるいはG−MSCの機能は、Pri−MSC 106−1またはSec−MSC 106−2の機能と一体化され得ることが、理解されるであろう。説明と簡単化のために、前記実装形態においては、G−MSCは、Pri−MSC 106−1と一体化される。
通信ネットワーク104は、さらに、SPSN 112などのサービス・プロバイダ選択ノード(SPSN:Service Provider Selection Node)を実装することができる。SPSNは、一次サービス・プロバイダや二次サービス・プロバイダなど、異なるサービス・プロバイダのSCPの間で通信するように構成されたネットワーク・エンティティとすることができる。SPSN 112は、サービス・プロバイダ間の合意と、サービス・プロバイダの動的切り替えに関連したユーザの加入とについての情報を含むことができる。一実装形態においては、SPSN 112は、一次サービス・プロバイダと、二次サービス・プロバイダとのそれぞれP−SCP 110−1と、S−SCP 110−2との間で通信することができる。SPSN 112は、サービス・プロバイダ間の合意に基づいて、ユーザについてのサービス・プロバイダの動的切り替えを可能にする。
一実装形態においては、そのホーム・ネットワークの内部で通信サービスを利用するユーザは、そのデフォルト・サービス・プロバイダの変更について要求することができる。一例においては、ユーザは、一次ユーザとも称される通信デバイス102−1のユーザとすることができる。前記シナリオにおいては、一次ユーザは、二次サービス・プロバイダなどへのサービス・プロバイダにおける変更について一次サービス・プロバイダに要求することができる。一次ユーザは、Pri−MSC 106−1を通して一次サービス・プロバイダに接続されることもあり、またユーザのロケーション、SIM、MSISDN、IMSI番号など、ユーザに関連したデータは、P−HLR 108−1に記憶される可能性もある。
一次ユーザは、USSDメッセージの形態で、通信デバイス102−1を通して、一次サービス・プロバイダに対してSPS要求を送信することができる。USSDメッセージは、ユーザが、切り替えたいと望む相手先のサービス・プロバイダについてのユーザの好みを含むことができる。SPS要求は、ユーザが、切り替えたいと望む相手先のサービス・プロバイダを示し、またUSSDメッセージの中で規定される特有のオペレータ・コードIdを含むことができる。一実装形態においては、ユーザは、二次サービス・プロバイダとして切り替えられるべきサービス・プロバイダを記述するUSSDメッセージを送信することができる。一次サービス・プロバイダに対して送信されるUSSDメッセージは、P−SCP 110−1によって処理されることもある。P−SCP 110−2は、ユーザの識別情報に基づいてUSSDメッセージを認証することができる。認証は、MSISDNと、IMSI番号と、一次ユーザの加入とに基づいたものとすることができる。例えば、一次ユーザは、USSDメッセージを送信することに先立って一次サービス・プロバイダと切り替える動的なサービス・プロバイダのサービスについて加入している可能性があり、またそれゆえに、P−SCP 110−1は、一次サービス・プロバイダとのユーザの加入に基づいてUSSDメッセージを認証することになる。サービス・プロバイダの動的な切り替えについてのサービスに加入していない、一次サービス・プロバイダのユーザからのUSSDメッセージは、P−SCP 110−1によって拒絶され得ることが、さらに理解されるであろう。P−SCP 110−1は、ユーザが、一次サービス・プロバイダの加入者であることを認証することができるが、しかしながら、サービスの非加入に起因して、SPS要求のさらなる処理を拒絶する可能性がある。
一次ユーザなどの任意のユーザは、ユーザのデフォルト・サービス・プロバイダによって使用可能にされたオプションに基づいてサービス・プロバイダの動的切り替えのサービスに加入することができる。一実装形態においては、デフォルト・サービス・プロバイダは、書面による要求を通してサービス・プロバイダ切り替えのサービスに対する加入を可能にすることができる。別の実装形態においては、デフォルト・サービス・プロバイダは、USSDメッセージを通してこのサービスに対する加入を可能にすることができる。デフォルト・サービス・プロバイダは、一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへの切り替えを可能にするそのようなサービスを提供する代わりに、その加入者に課金することもできることが、理解されるであろう。さらに、使用料は、ユーザに関連するSCPによってデフォルト・サービス・プロバイダとのユーザのアカウントに課金され、またはユーザのアカウントから差し引かれる可能性がある。
本主題のさらに別の実装形態においては、ユーザは、SPSNなどの中央エンティティとのサービス・プロバイダの動的切り替えのこのサービスについて加入することができる。例えば、一次ユーザは、SPSN 112とのサービス・プロバイダ切り替え(SPS)サービスについて加入することができる。SPSN 112は、一次サービス・プロバイダと、二次サービス・プロバイダとの間の合意に基づいて、一次ユーザの加入を提供することができる。当業者なら、SPSN 112は、司法権の政府機関により、または1つまたは複数のサービス・プロバイダの間で形成される協力的組織により制御され得ることを理解するであろう。
以上で説明されるように、USSDフォーマットで一次ユーザによって送信されるSPS要求は、P−SCP 110−1によって処理されることもある。一実装形態においては、一次ユーザによって送信される要求を認証するとすぐに、P−SCP 110−1は、認可要求をSPSN 112に対して送信することができる。前記実装形態においては、要求は、XMLインターフェースまたはダイアメータ・インターフェースを通して送信されることもある。XML/ダイアメータ・インターフェースを通して送信される要求においては、P−SCP 110−1は、他の詳細と一緒に、一次ユーザのIMSI番号と、一次サービス・プロバイダが、切り替えることを要求している相手先の二次サービス・プロバイダの標準的な所定のIDとを送信することができる。
SPSN 112は、P−SCP 110−1からSPS要求を受信するとすぐに、一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへと、一次ユーザの動的切り替えを可能にすることができる。この目的のために、SPSN 112は、一次サービス・プロバイダと二次サービス・プロバイダとの間の合意に基づいた一次ユーザのSPS要求と、一次サービス・プロバイダとの一次ユーザの加入と、ならびに二次サービス・プロバイダとを認可することができる。例えば、SPSN 112は、両方のサービス・プロバイダの間の合意を確認し、また一次ユーザの既存のアカウントについて、二次サービス・プロバイダのS−SCP 110−2に問い合わせを行うこともできる。言い換えれば、一次ユーザは、一次サービス・プロバイダとの加入とは別に、二次サービス・プロバイダとのアカウントを有することもできる。二次サービス・プロバイダとの一次ユーザのアカウントの詳細は、MSISDNやIMSI番号など、一次ユーザの詳細に対して、二次サービス・プロバイダのS−SCP 110−2とともに記憶され得ることが理解されるであろう。
前記実装形態においては、サービス・プロバイダの間の合意と、二次サービス・プロバイダとの一次ユーザのアカウントの存在とを検証するとすぐに、SPSN 112は、一次ユーザのSPS要求を認可することができる。さらに、SPSNは、S−SCP 110−2の詳細を一次サービス・プロバイダのP−HLR 108−1へとアップデートすることができる。一実装形態においては、SPSN 112は、任意時間修正(ATM:Any Time Modification)要求(MAPインターフェースの上の)をP−HLR 108−1に対して送信することができる。P−SCP 110−1からの一次ユーザに関連するSCPの詳細の、S−SCP 110−2のそれに対するアップデートにより、一次ユーザは、二次サービス・プロバイダによって提供される使用料と、スキームと、提案とにおいて、通信の加入/サービスを利用することができるようになるであろう。また、一次サービス・プロバイダのP−SCP 110−1は、S−SCP 110−2のそれを伴うSCPの詳細におけるアップデートの後にHLR 108−1によってトリガされないことになるので、P−SCP 110−1は、利用される通信サービスについて一次ユーザに課金しないであろう。前記実装形態においては、P−HLR 108−1は、一次ユーザのSCPの詳細における成功したアップデートに基づいて、ATM応答をSPSN 112に対して送信することができる。
ひとたび、S−SCP 110−2の詳細が、一次ユーザに関連する一次サービス・プロバイダのP−HLR 108−1においてアップデートされた後に、一次ユーザが接続される相手の任意のMSCは、ロケーション・アップデートの情報交換中に、S−SCP 110−2の詳細を取得することになる。
以上で説明されるように、ユーザが接続される相手の任意のMSCは、IMSI番号に基づいて、ユーザに関連するホームHLRに連絡を取って、ロケーション・アップデートを要求する。ロケーション・アップデート・プロシージャ中に、MSCは、他の情報と一緒に、ユーザのIMSI番号と、MSC Idと、ホームMSCに関連する訪問ロケーション・レジスタ(VLR:Visiting Location Register)のIdとをユーザのHLRに対して提供することができる。ホームHLRは、IMSI番号と、MSC Idと、VLR Idとに基づいて、ユーザのロケーションを用いてアップデートされることもある。さらに、ホームHLRは、MSISDN、CSI(CAMEL加入情報)、SCPのグローバル・タイトル・アドレス(Global Title Address)の詳細など、ユーザの詳細を一時的な使用のためにMSCのVLRに対して提供することができる。
したがって、一次ユーザが、Pri−MSC 106−1以外のMSCに接続されるときに、MSCは、一次ユーザのIMSI番号に基づいて、P−HLR 108−1を用いた一次ユーザについてのロケーション・アップデート・プロシージャを開始することができる。一実装形態においては、ロケーション・アップデートのプロシージャ中に、一次サービス・プロバイダのP−HLR 108−1は、二次サービス・プロバイダのSCP、すなわち、S−SCP 110−2の詳細を含む一次ユーザの詳細を用いてMSCのVLRをアップデートすることができる。それゆえに、MSCは、S−SCP 110−2のSCPの詳細と一緒に、一次ユーザの詳細を用いてアップデートされることになる。SPS要求の完了の後に一次ユーザによって開始される任意のコール中に、一次ユーザが接続される相手のMSCは、コールの認証と、コール制御と、加入/提案の管理と、アカウント残高の引き去りとの目的のために、二次サービス・プロバイダによって管理されるS−SCP 110−2をトリガすることになる。
同様に、二次通信デバイス102−3を利用しており、二次サービス・プロバイダに接続されたユーザが、ユーザのサービス・プロバイダを動的に切り替えている一次ユーザについてのコールを開始する場合、二次ユーザが接続される相手のSec−MSC 110−2は、切り替えられたユーザの一次サービス・プロバイダのG−MSC(図示されず)と、通信することになる。一次サービス・プロバイダのG−MSCは、P−HLR 108−1に問い合わせを行って、一次サービス・プロバイダのSCPについてのロケーションに関する詳細を受信することができる。P−HLR 108−1は、PRNプロシージャを開始し、また一次ユーザが現在接続されている相手のMSCと通信することができる。PRNプロシージャ中に、P−HLR 108−1は、一次ユーザに関連する移動局ローミング番号(MSRN:Mobile Station Roaming Number)を受信することができる。P−HLR 108−1は、S−SCP 110−2の詳細と一緒に一次ユーザに関連する(T−CSI)をG−MSCに対して提供することができる。
さらに、S−SCP 110−2は、二次サービス・プロバイダによって提供される料金表に基づいて一次ユーザに課金することができる。終端するコールを受信しながら、一次ユーザは、ホーム・ロケーションの中にあるか、または非ホーム・ロケーションの中にあるかのいずれかとすることができ、また一次ユーザのロケーションに基づいて、P−HLR 108−1は、一次ユーザに接続されたMSCに連絡を取ることができることが、理解されるであろう。
一次ユーザについてのサービス・プロバイダの切り替え成功のすぐ後に、一次ユーザによって利用される通信サービスについての認可と、課金とは、S−SCP 110−2によって実行されることになり、また一次ユーザは、二次サービス・プロバイダの料金表に基づいて課金されることになることが、理解されるであろう。よりよく理解するために、SPSN 112と、SCP 110−1との詳細は、さらに、図2(a)および2(b)を参照して、より詳細にさらに説明される。
図2(a)は、本主題の一実施形態による、SCP 110のコンポーネントと、SPSN 112のコンポーネントとを示すものである。本主題に従って、SCP 110と、SPSN 112とは、通信ネットワーク104(図1に示されるような)の様々なコンポーネントを通して互いに通信するように結合される。
図2(b)は、本主題の一実施形態に従って、サービス・プロバイダの間の動的な切り替えを示すコール・フロー図を示すものである。コール・フロー図の中で使用される様々な矢印インジケータは、通信デバイス102と、MSC 106と、通信デバイスHLR 201を利用しているユーザのホームHLRと、ユーザSCP 200のホームSCPと、SPSN 112との間の情報の転送を示している。多くの場合には、示されるネットワーク・エンティティ以外の複数のネットワーク・エンティティが、送信局と、切り替え局とを含むエンティティの間に存在することもあるが、これらは、明確にするために省略されている。同様に、様々な肯定応答と、確認ネットワーク応答ともまた、明確にするために省略されることもある。
図2(a)の中に示されるSCP 200と、SPSN 112との異なるコンポーネントは、図2(b)において表されるコール・フローを参照して説明されているが、しかしながら、SCP 200と、SPSN 112とは、本主題の範囲および趣旨を逸脱することなく、異なるやり方で実装され得ることが、理解されるであろう。さらに、図2(a)と、図2(b)との説明は、GSMネットワークに関して提供されているが、サービス・プロバイダの動的な切り替えは、他のネットワーク、例えばCDMAネットワークの場合にも、同様に実装され得ることが、理解されるであろう。
SCP 200と、SPSN 112とは、以下でプロセッサ202と一括して称されるプロセッサ202−1と、202−2とを含んでいる。プロセッサ202は、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、中央演算処理装置、状態機械、論理回路、および/または動作命令に基づいて信号を操作する任意のデバイスとして実装されることもある。他の能力のうちでも、プロセッサ(単数または複数)は、メモリに記憶されるコンピュータ読取り可能命令をフェッチし、また実行するように構成されている。
「プロセッサ(単数または複数)」としてラベル付けされる任意の機能ブロックを含めて、図の中に示される様々な要素の機能は、専用ハードウェア、ならびに適切なソフトウェアに関連してソフトウェアを実行することができるハードウェアの使用を通して提供されることもある。プロセッサによって提供されるときに、機能は、単一の専用プロセッサにより、単一の共用プロセッサにより、またはそのうちのいくつかが共用され得る複数の個別プロセッサにより提供されることもある。さらに、用語「プロセッサ」の明示的な使用は、ソフトウェアを実行することができるハードウェアだけを排他的に指すように解釈されるべきではなく、また限定することなく、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)ハードウェア、ネットワーク・プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:field programmable gate array)、ソフトウェアを記憶するためのリード・オンリー・メモリ(ROM:read only memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM:random access memory)、不揮発性ストレージを暗黙のうちに含むことができる。他のハードウェアが、従来のものおよび/またはカスタムのものもまた、含まれる可能性もある。
また、SCP 200と、SPSN 112とは、インターフェース204と一括して称されるインターフェース(単数または複数)204−1と、204−2とを含んでいる。インターフェース204は、SCP 200と、SPSN 112とが、通信ネットワーク104と、または互いに相互作用することを可能にする様々なソフトウェア・インターフェースと、ハードウェア・インターフェースとを含むことができる。さらに、インターフェース204により、SCP 200と、SPSN 112とは、ウェブ・サーバや外部リポジトリなど、他の通信デバイスおよびコンピューティング・デバイスと通信することができるようになる可能性がある。インターフェース204は、有線ネットワーク、例えば、LAN、ケーブルなどと、ワイヤレス・ネットワーク、例えば、WLANネットワーク、セルラー方式ネットワーク、衛星ベースのネットワークなどとを含めて、多種多様なネットワークと、プロトコル・タイプとの内部の多重通信を容易にすることができる。
SCP 200と、SPSN 112とは、メモリ206と一括して称されるそれぞれメモリ206−1と、206−2とを含むことができる。メモリ206−1と、206−2とは、それぞれプロセッサ202−1と、プロセッサ202−2とに結合されることもある。メモリ206は、例えば、揮発性メモリ(例えば、RAM)および/または不揮発性メモリ(例えば、EPROM、フラッシュ・メモリなど)を含めて、当技術分野において知られているどのようなコンピュータ読取り可能媒体を含むこともできる。
SCP 200と、SPSN 112とのメモリ206−1、206−2は、それぞれモジュール208と、データ210と、一括して称されるそれぞれモジュール208−1、208−2と、データ210−1、210−2とを含んでいる。モジュール208は、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含んでおり、これらは、特定のタスクを実行し、または特定の抽象データ型を実装する。モジュール208は、SCP 200と、SPSN 112との上でアプリケーションを補完するモジュールを、例えば、オペレーティング・システムのモジュールをさらに含んでいる。データ210は、他の物事のうちでもとりわけ、1つまたは複数のモジュール208によってフェッチされ、処理され、受信され、または生成され得るデータを記憶するためのリポジトリとしての機能を果たす。
一実装形態においては、SCP 200のモジュール208−1は、要求受信モジュール212と、課金モジュール214と、認証モジュール216と、他のモジュール(単数または複数)218とを含む。前記実装形態においては、SCP 200のデータ210−1は、認証データ220と、加入者データ222と、他のデータ224とを含む。他のモジュール(単数または複数)218は、SCP 200のオペレーティング・システムにおいて、アプリケーションおよび機能、例えば、プログラムを補完するプログラムまたは符号化された命令を含むことができ、また他のデータ224は、1つまたは複数の他のモジュール(単数または複数)218に対応するデータを含んでいる。
同様に、一実装形態においては、SPSN 112のモジュール208−2は、要求処理モジュール224と、認可モジュール226と、アップデート・モジュール228と、他のモジュール(単数または複数)230とを含む。前記実装形態においては、SPSNのデータ210−2は、合意データ232と、加入データ234と、他のデータ236とを含む。他のモジュール(単数または複数)230は、SPSN 112のオペレーティング・システムにおいてアプリケーションおよび機能、例えば、プログラムを補完するプログラム、または符号化された命令を含むことができ、また他のデータ236は、1つまたは複数の他のモジュール(単数または複数)230に対応するデータを含んでいる。他のデータは、オペレータId、SCPアドレスなど、オペレータに関連したデータを含むことができる。
図2(b)を参照すると、通信デバイス102は、そのデフォルト・サービス・プロバイダ、または他の任意のサービス・プロバイダのいずれかのMSCとすることができるMSC 106に接続されることもある。MSC 106は、HLR 201など、通信デバイス102を利用したユーザのホームHLRに、通信デバイス102のSIMに関連する詳細について問い合わせを行うことができる。さらに、HLR 201は、SCP 200として示される、ユーザに関連するホームSCPの詳細を含むことができる。
本主題の一実装形態によれば、SCP 200と、SPSN 112とは、動的なサービス・プロバイダ切り替え能力をユーザに対して提供するように構成されている。ユーザは、サービス・プロバイダ切り替え要求を送信して、SPS要求の形態で、一次通信デバイス102−1からそのデフォルト・サービス・プロバイダを切り替えることができる。一実装形態においては、SPS要求は、ステップ252によって示されるように、USSDフォーマットの形である可能性がある。USSD要求は、ユーザが接続される相手のMSC、すなわち、MSC 106に対して送信されることもある。ユーザによって送信されるUSSD要求は、SCP 200など、ユーザのホームSCPによって処理されることになることが、理解されるであろう。任意のユーザに関連するSCPの詳細は、ホームHLRを用いて入手できるので、ユーザによって開始されるUSSD要求は、ステップ254に従って、一次HLR 201に対して転送される。ユーザについてHLR 201を用いて記憶される詳細に基づいて、HLR 201は、ユーザに関連づけられるべきSCP 200を識別することができる。ステップ256において、次いで、HLR 201は、USSD「SPS」要求をSCP 200に対して送信することができる。一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへと切り替えるSPS要求は、ユーザに関連するホームSCPに対して送信され得ることが、理解されるであろう。したがって、USSD「SPS」要求を送信する他の任意のユーザでは、関連するSCPは、SCP 200とは異なっている可能性があり、またHLR 201は、処理するために、そのSCPに対して要求を送信することができ、すなわち、二次サービス・プロバイダから一次サービス・プロバイダへとサービス・プロバイダを切り替える切り替え要求が、行われる状況においては、SPS要求は、ユーザに現在関連しているサービス・プロバイダのSCPに対して送信されることもある。
一実装形態においては、サービス・プロバイダによって実装されるSCP 200は、要求受信モジュール212を含んでいる。要求受信モジュールは、SCP 200に関連するユーザによって送信されるUSSD「SPS」要求を受信するように構成されている。前記実装形態においては、要求受信モジュール212は、要求が、IMSI番号やMSISDNなど、要求の中に存在する詳細に基づいて開始された対象となるユーザを識別することができる。さらに、要求受信モジュール212は、ユーザが切り替えることを要求している相手のサービス・プロバイダを識別することもできる。さらに、前記状況においては、「SPS」要求の識別のすぐ後に、認証モジュール216は、そのようなサービスのユーザ加入に基づいてSPS要求を認証することができる。一実装形態においては、認証モジュール216は、このサービスについてのユーザの加入に基づいて「SPS」要求を認証するように構成されていることもある。ユーザが、「SPS」サービスに加入している場合、認証モジュール216は、要求を、「有効」であるように認証し、またSPSN 112に認可オペレーションおよび切り替えオペレーションを要求することができる。
前記実装形態においては、認証モジュール216は、XML/ダイアメータ・インターフェースを通して認可要求をSPSN 112に対して送信することができる。要求は、ステップ258に示されるように、オペレータ切り替え要求として送信されることもある。SPSN 112は、要求処理モジュール224を含むことができる。要求処理モジュール224は、XML/ダイアメータ・インターフェースを通して受信される「SPS」要求を識別するように構成されていることもある。要求処理モジュール224は、IMSI/MSISDN番号に基づいて、「SPS」要求を決定し、またユーザに関連する詳細を決定することができる。要求処理モジュール224は、二次サービス・プロバイダなど、ユーザが切り替えたいと望む、要求の中で受信されるサービス・プロバイダのIdを識別することもできる。
ステップ258における「SPS」要求において受信される二次サービス・プロバイダでは、SPSN 112の認可モジュール226は、サービス・プロバイダ間の合意をチェックするように構成されている。サービス・プロバイダ間の合意は、それらの加入者に対するサービス・プロバイダ切り替えのサービスを提供するように、サービス・プロバイダの間の契約または仕事を規定することができる。認可モジュール226は、ユーザが、切り替えることを要求している相手のサービス・プロバイダとのユーザのアカウントを確認することもできる。例えば、ユーザAは、サービス・プロバイダ「x」からサービス・プロバイダ「y」へとユーザのサービス・プロバイダを切り替える要求を送信することができる。そのようなシナリオにおいては、認可モジュール226は、サービス・プロバイダ「x」と、サービス・プロバイダ「y」との間の合意をチェックすることができる。認可モジュール226は、認可要求を確認する前に、サービス・プロバイダ「y」とのユーザAのアカウントについてチェックすることもできる。ひとたび、認可モジュール226が、ユーザ・アカウントと一緒に、合意の存在をチェックした後に、認可モジュール226は、認可要求を承認することができる。
一実装形態においては、SPSN 112はまた、要求されたサービス・プロバイダのSCPの詳細を用いて、サービス・プロバイダ切り替えについて要求する、ユーザのHLRをアップデートするように構成されたアップデート・モジュール228を含むこともできる。前記実装形態においては、アップデート・モジュール228は、ステップ260に示されるように、ATM要求を通して二次サービス・プロバイダのSCPアドレスの詳細を用いて、HLR 201など、ユーザのホームHLRをアップデートすることができる。
さらに、本主題の一実装形態によれば、HLR 201など、ユーザに関連するHLRはまた、その加入者に関連する異なるプロファイルを記憶するプロファイル・モジュール(図示されず)を含むこともできる。HLR 201は、各プロファイルが、1つのサービス・プロバイダに関連する1つのSCPについての詳細を含むことができる場合の、ユーザに関連する複数のプロファイルを含むことができる。言い換えれば、異なるサービス・プロバイダでは、ユーザのホームHLRは、異なるプロファイルを含むことになる。そのような一実装形態においては、アップデート・モジュール228は、二次サービス・プロバイダのSCPについてのアドレスの詳細を送信する代わりに、HLR 201の中のプロファイルをアクティブにする要求を送信することができ、ここでは、プロファイルは、二次サービス・プロバイダのSCPについての詳細を含んでいる。そのようなシナリオにおいては、上記で説明された例を参照して、アップデート・モジュール228は、サービス・プロバイダ「y」のSCPについての詳細を含む、HLR 201の中のプロファイルをアクティブにするように要求することができる。また、サービス・プロバイダの任意のSCPについての詳細を含むプロファイルが、HLR 201とともに存在していない状況においては、SPSN 112のアップデート・モジュール228は、二次サービス・プロバイダのSCPの詳細に関連するHLR 201の中の新しいプロファイルの生成を要求することができる。
SPSN 112が、二次サービス・プロバイダのSCPについての詳細とともにATM要求をHLR 201に対して送信する前記実装形態においては、HLR 201のプロファイル・モジュールは、HLR 201の中のユーザのデータの中でSCPアドレスの詳細をアップデートすることができる。同様に、HLR 201のプロファイル・モジュールは、その代わりに、SPSN 112によって要求されるプロファイルをアクティブにすることができる。1つのプロファイルのアクティブ化のすぐ後に、HLR 201のプロファイル・モジュールは、与えられた任意のタイム・インスタンスにおいて、ユーザについてのただ1つのプロファイルが、アクティブな状態にあるように、ユーザについて、以前にアクティブにされたプロファイルを非アクティブにすることができることが、理解されるであろう。
本主題のさらに別の一実装形態においては、HLR 201のプロファイル・モジュールは、ロケーションやアドレスなど、二次サービス・プロバイダのSCPの詳細についてのアップデート成功のすぐ後に、ATM応答をSPSN 112に対して送信することができる。ATM応答は、ステップ262にも示されるように、HLRのデータの中の二次サービス・プロバイダのSCPの詳細/加入者プロファイルについてのアップデートの「完了成功」を示すことができる。
SPSN 112の要求処理モジュール224は、P−HLR 108−1から「完了成功」応答を受信するとすぐに、USSD応答の形の「完了成功」応答をユーザに対して送信することができる。このプロセス中に、要求処理モジュール224は、オペレータ切り替え要求の完了についてSCP 200に暗に知らせることができる。ステップ264は、SPSN 112からSCP 200へのそのような応答を示している。ステップ266、268、および270においては、SCP 200は、USSD応答の形態で、ユーザに対してサービス・プロバイダ切り替えの完了が成功したことを暗に知らせる。ひとたび、サービス・プロバイダ切り替えが、ユーザについて完了した後に、ユーザによって利用される任意の通信サービスが、課金モジュール214を通して、二次サービス・プロバイダのSCPによって課金される可能性がある。課金は、ユーザによって選択されるユーザ加入と料金表とに基づいて、行われることが、さらに理解されるであろう。通信サービス使用料に関連した詳細は、当業者によって理解されるであろうように、ユーザに関連するSCPを用いて入手することができる。
図3は、本主題の一実施形態による、通信ネットワークにおけるサービス・プロバイダの間の動的切り替えのための例示の方法300を示すものである。本方法300が、説明される順序は、限定として解釈されることを意図してはおらず、また任意の数の説明された方法ブロックは、任意の順序で組み合わされて、方法300または代替的な方法を実装することができる。さらに、個別のブロックが、本明細書において説明される主題の趣旨および範囲を逸脱することなく、本方法から削除されることもある。さらに、本方法は、適切な任意のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せの形で実装される可能性がある。
本方法(単数または複数)は、コンピュータ実行可能命令の一般的な文脈で、説明されることもある。一般に、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実行し、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造、プロシージャ、モジュール、機能などを含むことができる。本方法は、分散型コンピューティング環境において実践される可能性もあり、ここでは、機能は、通信ネットワークを通してリンクされるリモート処理デバイスによって実行される。分散型コンピューティング環境においては、コンピュータ実行可能命令は、メモリ・ストレージ・デバイスを含めて、ローカル・コンピュータ・ストレージ媒体と、リモート・コンピュータ・ストレージ媒体との両方の中に位置することができる。
当業者なら、本方法のステップが、プログラムされたコンピュータによって実行され得ることを簡単に認識するであろう。本明細書においては、いくつかの実施形態は、プログラム・ストレージ・デバイス、例えば、デジタル・データ・ストレージ媒体を対象として含むことも意図しており、これらのプログラム・ストレージ・デバイスは、マシン読取り可能、またはコンピュータ読取り可能であり、また命令のマシン実行可能なプログラム、またはコンピュータ実行可能なプログラムを符号化し、そこでは、前記命令は、説明された方法のステップのいくつかまたはすべてを実行する。プログラム・ストレージ・デバイスは、例えば、デジタル・メモリ、磁気ディスクや磁気テープなどの磁気ストレージ媒体、ハード・ドライブ、または光学的に読取り可能なデジタル・データ・ストレージ媒体とすることができる。それらの実施形態はまた、例示の方法の前記ステップを実行するように構成された通信ネットワークと通信デバイスとの両方を対象として含むことも意図している。
ブロック302において、加入者識別モジュール(SIM)に関連する通信デバイスからのサービス・プロバイダ切り替え(SPS)要求が、受信される。一実装形態においては、ユーザは、USSDメッセージの形態のSPS要求を送信する。USSDメッセージは、ユーザによって現在加入されている一次サービス・プロバイダと、ユーザが切り替えたいと望む相手の二次サービス・プロバイダとの詳細と一緒に、ユーザの詳細を含むことができる。一実装形態においては、USSD要求は、ユーザに関連するサービス制御ポイント(SCP)によって処理される。
ブロック304において、一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへと切り替えるSPS要求は、ユーザ加入に少なくとも基づいて認証される。一実装形態においては、USSDメッセージとして送信されるSPS要求は、一次サービス・プロバイダによって提供されるSPSサービスに対するユーザ加入に基づいて有効にされる。前記実装形態においては、ユーザに関連するSCPは、SPS要求を認証することができる。さらに、ユーザについての詳細は、加入およびアカウントの詳細と一緒に、それに関連するSCPを用いて入手することができることが、理解されるであろう。
ブロック306において、SPS要求は、サービス・プロバイダ間の合意と、二次サービス・プロバイダとのユーザ・アカウントとに基づいて、認可される。サービス・プロバイダ間の合意は、加入者に対してサービス・プロバイダ切り替えサービスを提供する、一次サービス・プロバイダと、二次サービス・プロバイダとの間の合意を規定することができる。そのような合意は、サービス・プロバイダ選択ノード(SPSN)を用いて入手することができる。SPSNは、異なるサービス・プロバイダのSCPの間で通信し、またそのようなサービス・プロバイダの間の合意を検証することができる。SPSNは、さらに、サービス・プロバイダ切り替えについて要求するユーザが、二次サービス・プロバイダとのアカウントを有することを検証することもできる。アカウント情報は、他のユーザ情報と一緒に二次サービス・プロバイダのSCPを用いて入手することができる。
ブロック308において、SPS要求の認可のすぐ後に、ユーザのホーム・ロケーション・レジスタは、二次サービス・プロバイダのSCPの詳細を用いてアップデートされる。一実装形態においては、二次サービス・プロバイダのSCPの詳細は、一次サービス・プロバイダのHLRにおいて、アップデートされる。
サービス・プロバイダの間でユーザに関連するSIMの動的切り替えのための方法およびシステムについての実施形態は、構造的な特徴および/または方法に特有の言語で説明されてきているが、本発明は、必ずしも、説明される特定の特徴または方法だけに限定されるとは限らないことを理解すべきである。むしろ、特定の特徴および方法は、動的切り替えのための例示の実施形態として開示されている。

Claims (20)

  1. 異なるネットワーク・サービス・プロバイダの間で動的に切り替えるための方法であって、
    一次サービス・プロバイダに関連する加入者識別モジュール(SIM)を有するユーザ機器(UE)から、前記一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへと前記SIMを切り替えることを示しているサービス・プロバイダ切り替え(SPS)要求を受信するステップと、
    少なくともユーザ加入に基づいて前記SPS要求を認証するステップと、
    前記認証に対する応答の受信に基づいて、前記一次サービス・プロバイダのホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)の中のサービス制御ポイント(SCP)の詳細のアップデートをトリガするステップと
    を含み、前記アップデートは、前記一次サービス・プロバイダから前記二次サービス・プロバイダへと前記SIMを切り替えることである、方法。
  2. 認証する前記ステップは、
    サービス・プロバイダ・セレクタ・ノード(SPSN)に前記SPS要求の認可を要求するステップと、
    前記要求された認可に応じて、前記SPSNからの確認を受信するステップと
    をさらに含み、前記確認は、認可が成功したことを示しており、また前記確認は、少なくとも前記ユーザ加入に基づいている、請求項1に記載の方法。
  3. 前記認可は、XMLインターフェースと、ダイアメータ・インターフェースとのうちの一方を介して要求される、請求項1乃至2のいずれか1項に記載の方法。
  4. 認証する前記ステップは、前記一次サービス・プロバイダと、前記二次サービス・プロバイダとの間の1つまたは複数の合意規則と、前記ユーザ加入とに基づいている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記SCPの詳細の前記アップデートは、前記HLRの中の前記一次サービス・プロバイダのSCPアドレスを前記二次サービス・プロバイダのSCPアドレスへと修正するステップを含む、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記SCPの前記アップデートは、前記HLRの中の前記二次サービス・プロバイダの前記SCPの詳細を有するプロファイルをアクティブにするステップを含む、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記SPS要求は、非構造化付加サービス・データ(USSD)フォーマットをとる、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 切り替え確認要求を前記UEに対して送信するステップをさらに備え、前記切り替え確認要求は、前記一次サービス・プロバイダから前記二次サービス・プロバイダへの切り替えが成功したことを示している、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
  9. トリガする前記ステップは、任意時間修正(ATM)要求フォーマットをとる、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記UEから、前記二次サービス・プロバイダから元のサービス・プロバイダへと前記SIMを切り替えることを示している別のSPS要求を受信するステップと、
    前記一次サービス・プロバイダの前記HLRの中のSCPの詳細のアップデートをトリガするステップと
    をさらに含む、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記SCPの詳細の前記アップデートは、前記HLRの中の前記二次サービス・プロバイダの前記SCPの詳細を前記元のサービス・プロバイダの前記SCPの詳細へと修正するステップを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 異なるネットワーク・サービス・プロバイダの間で動的に切り替えるためのサービス制御ポイント(SCP)200であって、
    プロセッサ(202−1)と、
    前記プロセッサ(202−1)に結合されたメモリ(206−1)と
    を備え、前記メモリ(206−1)は、
    一次サービス・プロバイダに関連する加入者識別モジュール(SIM)を有するユーザ機器(UE)から、前記一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへと前記SIMを切り替えることを示しているサービス・プロバイダ切り替え(SPS)要求を受信するように構成された要求受信モジュール(212)と、
    少なくともユーザ加入に基づいて前記SPS要求を認証し、
    前記認証に対する応答に基づいて、前記一次サービス・プロバイダのホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)の中のサービス制御ポイント(SCP)の詳細のアップデートをトリガするように
    構成された認証モジュール(216)と
    を備える、SCP(200)。
  13. 前記認証モジュール(216)は、認可のために前記SPS要求をサービス・プロバイダ・セレクタ・ノード(SPSN)(112)に送信するように構成されており、また前記認可は、前記HLRの中のSCPの前記アップデートをトリガするために、前記一次サービス・プロバイダと前記二次サービス・プロバイダとの間の合意に少なくとも基づいている、請求項12に記載のSCP(200)。
  14. 前記要求受信モジュール(212)は、さらに、前記SPSN(112)から完了成功応答を受信するように構成されている、請求項13に記載のSCP(200)。
  15. プロセッサ(202−2)と、
    前記プロセッサ(202−2)に結合されたメモリ(206−2)と
    を備え、前記メモリ(206−2)は、
    一次サービス・プロバイダに関連する加入者識別モジュール(SIM)を前記一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへと切り替える要求を示しているサービス・プロバイダ切り替え(SPS)要求を受信するように構成された要求処理モジュール(224)と、
    前記一次サービス・プロバイダと二次サービス・プロバイダとの間の合意に少なくとも基づいて前記SPS要求を認可するように構成された認可モジュール(226)と
    を備える、サービス・プロバイダ・セレクタ・ノード(SPSN)(112)。
  16. 前記SPSN(112)は、前記一次サービス・プロバイダのホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)の中の前記二次サービス・プロバイダのSCPのアドレスをアップデートするように構成されたアップデート・モジュール(228)をさらに備える、請求項15に記載のSPSN(112)。
  17. 前記アップデート・モジュールは、前記一次サービス・プロバイダの前記HLRの中の前記二次サービス・プロバイダの前記SCPに関連するプロファイルをアクティブにするように構成されている、請求項16に記載のSPSN(112)。
  18. プロセッサと、
    前記プロセッサに結合されたメモリと
    を備え、前記メモリは、
    加入者識別モジュール(SIM)のために、前記SIMを用いたアップデートのために、二次サービス・プロバイダのSCPに関連する詳細を示しているサービス制御ポイント(SCP)アップデート要求を取得し、
    前記二次サービス・プロバイダの前記SCPに関連する前記詳細をモバイル・サービス交換局(MSC)に対して通信するように
    構成されたプロファイル・モジュール
    を備える、ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)(201)。
  19. 前記SCPアップデート要求は、一次サービス・プロバイダのSCPと、サービス・プロバイダ・セレクタ・ノード(SPSN)とのうちの一方から取得される、請求項18に記載のHLR(201)。
  20. 一次サービス・プロバイダに関連する加入者識別モジュール(SIM)を有するユーザ機器(UE)から、一次サービス・プロバイダから二次サービス・プロバイダへと前記SIMを切り替えることを示しているサービス・プロバイダ切り替え(SPS)要求を受信するステップと、
    少なくともユーザ加入に基づいて前記SPS要求を認証するステップと、
    前記認証に対する応答に基づいて、前記一次サービス・プロバイダのホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)の中のサービス制御ポイント(SCP)のアップデートをトリガするステップと
    を含む方法を実行するためのコンピュータ読取り可能プログラム・コードを実装するコンピュータ読取り可能媒体。
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