JP2015502240A - シリンジレスフィルター器具圧縮器 - Google Patents

Abstract

本開示は、シリンジレスフィルター器具１００を圧縮するための手の中で操作可能な圧縮器２００に関する。圧縮器２００は、圧縮前の器具１００の底を収容するように適合された収容ウェル２２２を有するベース２２０と、圧縮前の器具１００のトップを収容するように適合された収容凹部２１２（図４）を有する別個のトップ２１０とを含んでおり、ベースとトップは使用時に、手で圧縮することによって一緒にされ、圧縮器のウェル及び凹部内に位置する器具１００を圧縮させる。表面構成２５０及び２５２（図２）は相補的であり、手の中で圧縮する際、ウェルと凹部との不整合を防ぐ。【選択図】 図１

Description

本発明は、研究用試料液の濾過に使用されるシリンジレスフィルター器具を圧縮するための手動圧縮器に関する。

濾過器具は、研究室その他の環境で、液体試料から固形物又は粒子を除去するために多用される。液体試料、例えば医薬品（適当な溶剤中に溶解している）は、活性医薬品成分の定量分析に先だって不溶性賦形剤を除去するために濾過される。濾液は、例えば高速液体クロマトグラフィー（ＨＰＬＣ）分析のようなラボ試験を行うために使用される。

通例「シリンジフィルター」と呼ばれるある種の研究室用濾過器具は、濾過すべき液体試料を吸引するための標準的な研究室用シリンジが必要とされる。シリンジの先端にシリンジフィルターが装着され、シリンジプランジャーを圧縮して、シリンジ内に収容された液体試料をシリンジフィルターを通して別の容器へと押し出す。しかし、上記の手順によるシリンジフィルターの使用は、時間がかかり、必要とされる部品の数のため比較的コストがおそれがある。

市販のＷｈａｔｍａｎ（登録商標）Ｍｉｎｉ−Ｕｎｉｐｒｅｐ（登録商標）のように「シリンジレスフィルター」と呼ばれるシリンジを用いない代替研究室用フィルター器具が開発されている。図１は、完成品の形態のシリンジレスフィルター器具１００の例を示す。器具１００は、濾過すべき液体試料を保持するバイアル１０２（典型的な容量約０．４ｍｌ）を備える。器具１００は、一端に濾過膜を有する中空プランジャー１０６を備えており、他端には予めキャップ１１０が取り付けられている。濾過時に、器具１００が圧縮されて、プランジャー１０６がバイアル１０２の底に向かって摺動する。プランジャー１０６の摺動に伴って、プランジャー１０６の外壁上のシールが、バイアル１０２の内壁と係合し、液体試料１０４がプランジャー１０６の外部の周りに通過するのを防ぐ。従って液体試料は、濾過膜を通り抜け、プランジャー１０６の内部に進入するように押しやられ、そこで濾液として回収され、バイアル１０２の底に濾過後の粒子が残される。濾液は、その後、この状態で長期間にわたって（典型的には数日間まで）それが必要とされるまで保管又は搬送することができ、それが必要とされる時点で、濾液は、例えばシリンジニードルを使用してキャップ１１０内のセプタム１２０を突き刺すことによってプランジャーから取り出すことができる。

本明細書では「シリンジレスフィルター器具」という用語を用いるが、「フィルターバイアル」という用語も同義で多用されており、Ｔｈｏｍｓｏｎ ＳＩＮＧＬＥ ＳｔＥＰ（登録商標）フィルターバイアル器具の場合などであり、このような器具は、上記のシリンジレスフィルター器具と同じ機能を果たし、同様に操作することができる。

上述のようなシリンジレスフィルター器具は、シリンジフィルターより使用するのが簡単である。

シリンジレスフィルター器具を圧縮する段階は、手で行なうことができ、人である操作者が、自分の手を使用してプランジャーをバイアルの中に押し込むことができる。しかしながらこれは時間がかかる場合があり、上記に記載した濾過作用から結果として生じる逆圧が原因で、プランジャーをバイアルの中に押し込むのに必要な力が大きくなる可能性があるため、操作者にとって不快である場合もある。さらに圧縮行程は、余りに大きな圧縮力が使用された場合、特にガラス製部品が使用される場合、シリンジレスフィルター器具の破損につながるおそれもある。これにより、操作者に対する外傷のリスクが生じ、又は場合によっては彼又は彼女を濾過すべき試料に接触させることになり、詳細には、試料が場合によっては例えばアセトニトリル又はメタノールなどの有害な溶剤である場合、このような接触は望ましいものではない。

Ｗｈａｔｍａｎ（登録商標）Ｓｉｘ Ｐｏｓｉｔｉｏｎ Ｃｏｍｐｒｅｓｓｏｒ（登録商標）は、１回の動作で複数のシリンジレスフィルター器具を圧縮することを目的とした器具である。この器具は、枢軸を介してハンドレバーに固定されたベースを備える。このベースは、６つの浅い凹部を含み、これらは、圧縮するためのシリンジレスフィルター器具を設置するために直線に配列されている。使用時に、ハンドレバーが持ち上げられ、操作者が圧縮されていないシリンジレスフィルター器具の各々を凹部内に個々に設置することを可能にする。操作者はその後、枢軸の周りでの揺さぶるような動作でハンドレバーを水平位置まで下に下げる。その結果、レバーは、シリンジレスフィルター器具の各々を下方に押し下げ、それらを圧縮する。この圧縮器は、既存の製品にとっては満足のいくものであるが、シリンジレスフィルター内でのガラスチャンバの導入は、ガラスチャンバが、側面荷重を受けないように、純粋に垂直方向の圧縮力が望ましいことを意味している。又は、圧縮する回数を減らすためにより簡素でより費用の安い器具が望ましい。

一実施形態では、本発明は、簡単な手動シリンジレスフィルター圧縮器を提供することによって上記に挙げた問題に対処する。

米国特許第７８１６１４２号

本発明の第１の態様によって、シリンジレスフィルター器具を使用時に圧縮するのに適した手動式圧縮器が提供されており、圧縮器は、圧縮前の器具の底部を収容するのに適した収容ウェルを有するベースと、圧縮前の器具の上部を収容するのに適した収容凹部を有するトップとを含んでおり、ベースとトップとが相対的に移動させることができて圧縮器のウェル及び凹部内に位置する器具を圧縮することができ、ベース及びトップは、ウェルと凹部との不整合を防ぐ相補的構成を含む。

これにより、ベースとトップを略整合するように一緒にすることができるため、圧縮器のベースとトップとの不整合が抑制又は解消される。

一実施形態では、ウェル及び凹部が各々移動方向に略一致する軸を有し、相補的構成は、ウェル及び凹部の軸から略半径方向に離隔して延びる面を含む。

これにより、面が、使用時に当接することで、ベースとトップの相対的な傾斜を阻止し、よって、圧縮動作中に器具の部品を整合した状態で維持することで、不整合の阻止を可能にできる。

好ましくはこれらの面は、上記軸に略垂直に延在する。

さらに好ましくは、ベース又はトップが、実質的に軸方向に延在するカラーを含んでおり、少なくとも圧縮動作の後半３分の１の間に、前記軸と圧縮器の外部との間にもはっきりとした半径方向の直線経路が存在しない。

一実施形態では、ベース及びトップは、ベース及びトップの最終的な圧縮動作ができるように、ベースとトップの相対的な軸回転によって整合させることができる追加の相補的構成を含んでいる。

好ましくは最終的な圧縮動作は約１ｍｍである。

このようにして、器具は単に、ベースとトップを完全に整合させることによって完全に圧縮させることができ、そのため不整合が生じることは不可能である。

好ましくは圧縮器は、少なくとも一部分の透明又は半透明材料を備え、これによりウェルの少なくとも一部を外側から見ることができる。

好ましくは圧縮器は、ウェルから外側の壁まで延在するチャネルを備え、透明又は半透明材料は、チャネルの両側に形成された溝内に位置する別個の部品である。

好ましくは圧縮器は、軸に直交するほぼ円形のセクションを有し、好ましくは圧縮器は、ベースとトップとを一つにしたときに実質的に樽形である。

これにより圧縮器は、ユーザの手の中で無理のない状態である。

好ましくはベースとトップは、別個の部品であり、好ましくは実質的に別々の成形工程から、例えばプラスチック成形工程から形成される。

本発明の第２の態様によって、シリンジレスフィルター器具を手で圧縮する方法が提供されており、これは濾過すべき液体試料を収容したシリンジレスフィルター器具を用意する段階と、相対的に移動可能なベースとトップを有する圧縮器であって、ベースがウェルを含み、トップが凹部を含む圧縮器を用意する段階と、器具をウェル及び凹部に手で挿入する段階と、手を動かして、圧縮器のトップとベースとを一つにして器具を圧縮して、その間に液体試料を濾過する段階とを含み、ベース及びトップが各々手を動かす際の不整合を防ぐための相補的構成を有する。

本発明の第３の態様によって、第１の態様の圧縮器と共に使用される、或いは第２の態様の方法に使用される際のシリンジレスフィルター器具が提供される。

本発明の態様を上記に記述してきたが、本発明は、多くの方法において実施することができ、その１つの例を図面を参照して以下に記載する。

シリンジレスフィルター器具及びこの図面にも示すシリンジレスフィルター器具のための一例の圧縮器の透視図である。 シリンジレスフィルター器具が圧縮器の中に挿入されている、図１の矢印ＩＩの方向での圧縮器の側面図である。 図１の矢印ＩＩＩの方向で見た、ここではほぼ圧縮された圧縮器の側部透視図である。 ほぼ圧縮された状態の圧縮器及び器具の断面透視図である。 圧縮器の異なる別の例の透視図である。 圧縮器の異なる別の例の透視図である。

図１は、公知のシリンジレスフィルター器具１００を示しており、これは、先に記載したようにフィルターバイアルとも呼ばれる。図１は、新規のシリンジレスフィルター器具圧縮器２００も示しており、これはベース２２０と、別個のトップ２１０とを備える。フィルター１００は、ベースの中のウェル２２２の中に配置され、トップを器具１００のキャップ１１０に対して下げることでそれを圧縮する。キャップ１１０は、トップ２１０の下面にある凹部２１２（図４に示す）の中に着座する。使用時に、トップ及びベースは、ユーザの手の中に保持され、圧縮器が圧縮する際に片手の中に快適に収まるように成形され大きさが決められている。圧縮器は、樽形であり、この場合、略平坦な端部２１１及び２２１と、湾曲した円筒形の側部２１３及び２３０を備える。実験によって、これは手の中で圧縮するのに快適な形状であることが分かっている。圧縮器は、作業台又は天板の上で使用される場合もあり、ベースが、作業台又は天板上に着座する際、トップをベースに対して押しつけることによって使用される。各々のケースにおいて、圧縮器は、手で操作される。

図１において、窓２２４を見ることができ、これは、溝２２６の中に保持される透明プラスチックシート材料から形成され、のぞきチャネル２２８の側部に形成され、こののぞきチャネルは、ウェル２２２から圧縮器のベース２２０の外壁２３０まで延在している。この窓によって、操作者が、圧縮動作の進行を目で見て点検することが可能になる。

図２は、器具１００を備えた圧縮器２００の側面図を示しており、略軸Ａに沿った圧縮を待っている状態である。圧縮は、ベース２２０とトップ２１０が協働して、軸Ａに沿って１０から２０ｍｍ前後の距離Ｘだけ相対的に相互に動くことによって達成される。ここで、圧縮器２００は、構成２５０及び２５２を有することを観察することができ、これは以下により詳細に記載されるが、器具１００を圧縮する際、少なくとも圧縮の後半部分において、及び圧縮が進行するにつれて次第に大きくなる、軸Ａの周りでのベースとトップの実質的な不整合を防ぐ。

図３は、ここではほぼ圧縮された圧縮器２００を示している。トップ２１０及びベース２２０に形成された表示２３２は、圧縮段階を完了するためにこれらの部品が正確に整合されていることを示しており、この圧縮段階は、整合によって、及び距離ｘ（これは約１ｍｍである）のさらなる圧縮によって達成される。

図４は、図３に対応する断面図である。この図において、圧縮器２００の中でほぼ圧縮された器具１００を見ることができ、これは距離ｘの最終的な圧縮を待っている状態である。構成２５０及び２５２を示すが、これらはこの実施形態では、軸Ａから半径方向に離れるように延在するほぼ平坦な面である。故にトップ２１０及びベース２２０が、器具１００に対して過度に傾斜することは不可能であり、圧縮が進行する際、傾斜の大きさは、面２５０及び２５２がより一緒に近づくことから縮小する可能性がある。

加えて、カラー２５４が、面２５０の外周から延出し、略軸方向に延びている。カラー２５４は、環状溝２５６によって補完され、この溝は、圧縮する際にカラーを収容する。カラーと環状溝は、相補的構成として作用することで不整合を防ぐ。さらにカラー２５２は、圧縮の後半の段階においてユーザを器具１００から保護するように作用し、これは、カラーが、器具１００を覆うように延在し、そのため器具１００の破裂する部分も直接ユーザの手に向かって行くことがないためである。

トップ及びベースの各々にある別の構成２６０及び２６２は、それらが軸Ａの周りに整合されるまで最終的な圧縮を防ぐように作用する。トップをベースに対してねじることによって、構成２６０及び２６２を整合させ、圧縮の最後の距離ｘを完了させることができる。この実施形態では、構成２６０は、不完全な環状の突起であり、構成２６２は、ほぼ等しく不完全な環状溝である。突起２６０と溝２６２が整合されるまで、突起２６０は、溝２６２の中に落下することはできない。よってユーザは、トップとベースを正確に整合せずして圧縮を迅速に完了させることは不可能であり、ユーザは、器具１００をにわかに完全に圧縮することも不可能である。

シリンジレスフィルター器具圧縮器２００の寸法は典型的には、シリンジレスフィルター器具圧縮器２００が共に使用されるべきシリンジレスフィルター器具１００に依存するように選択される。Ｗｈａｔｍａｎ（登録商標）Ｍｉｎｉ−Ｕｎｉｐｒｅｐ（登録商標）シリンジレスフィルターの場合、圧縮距離Ｘ（図１を参照）は、１０から２０ｍｍ前後であり、ウェル２２２と凹部２１２の内径は、約１２ｍｍである。圧縮器の全体の高さは、圧縮されたときに５０〜６０ｍｍ前後であり、その最も幅の広い地点において約５０ｍｍの直径を有する。

圧縮器の第２の変形３００を、図５に示すが、圧縮器２００に共通の部品は、同様の参照番号を有する。この変形形態では、構成２６０と２６２は、より目立つ構成３６０と３６２によって置き換えられるが、これらは、圧縮する際にトップ２１０とベース２２０を整合させるという同一の目的を果たしている。構成３６０は、一部が環状の（不完全な環帯）スリーブであり、これは圧縮器の軸の周りに延在し、観察窓２２４を収容する開口３６１を有する。構成２６２は、相補的な一部が環状のチャネルであり、これはベース２２０の上面２５２から下方に延在している。スリーブ３６０とチャネル３６２は、スリーブが、シリンジレスフィルター器具１００のいずれの最初の圧縮にも先だってチャネルに係合するように寸法が決められている。スリーブ３６０の周りに離間し、スリーブに沿って軸方向に延びる補強リブ３６３が、スリーブの剛性を加えることで、使用時にに折れ曲がることを阻止し、又はスリーブの有効幅を拡大することで、余分なプラスチック材料を必要とせずに、スリーブが使用時ににチャネル内を軸方向に摺動する際、チャネル３６２内によりぴったりと嵌合する。カラー２６０の場合のように、スリーブ３６０は、フィルター器具が万一粉砕したとしても破片の進路も略阻止する。

この第２の実施形態は、４つのへこみ３７０を含んでおり、そのうちの１つのみが参照されており、これは、フィルター器具の圧縮を防ぐための最終的な止め具として作用し、又は最終的な整合部材としても作用する。

図６は、第１及び第２の実施形態と同様の機能を有する圧縮器４００の第３の実施形態を示す。圧縮器４００は、中にシリンジレスフィルター１００を部分的に挿入させることができるウェル４２２を含むベース４２０と、フィルター１００のトップの上に位置する凹部４１２を含むトップ４１０とを有し、上述の方法でフィルターを手動で圧縮するのに使用される。

この実施形態では、トップ４１０は、スカート４５４を有し、これはベース４２０の側部４４０を覆うように外側に延在する。スカートは、４つのウェブ４５６を含んでおり、これらは、ベースの側部にある相補的チャネル４５８の中を摺動することで、付加的な場所を提供する。スカート４５４、ウェブ４５６、側部４４０及びチャネル４５８は、相補的構成であり、これらの構成によって、圧縮時に、トップとベースとを整合させて、不整合を防ぐ。

トップとベースが一緒に近づくとき、ウェブ４５６の半径方向に延在する部分４５２がベースの上面４５０に当接することによってトップとベースの最終的な整合がもたらされる。

この実施形態は、作業台の上で使用することが意図されており、これによりベース４２０が作業台の上に置かれている間、ユーザがトップ４１０を下に押し下げることでフィルター１００を圧縮する。ベース４２０は、下方フランジ４８０を含んでおり、これはフィルター１００を作業台の上で圧縮する際に安定性を与える。

上記の実施形態は、本発明の例示であり、本発明がそのような実施形態に限定されないことが理解されよう。例えば用語「ベース」及び「トップ」、並びに器具１００と圧縮器２００の配向を定義する種々の表現は、そのような要素が任意の特定の配向で使用されることを制限することを意図するものではなく、図面に示す配向の単なる典型的な例である。

用語「シリンジレスフィルター」は、図１に示す器具に限定されるものでなく、他の同様の器具も本発明と共に使用することが想定される。例えば、シリンジレスフィルター器具の定義に含まれるものは、濾液が外部で回収される器具である。例えば、Ｗｈａｔｍａｎ（登録商標）Ａｕｔｏｖｉａｌ（登録商標）などのシリンジレスフィルター器具が使用される場合がある。Ｗｈａｔｍａｎ（登録商標）Ａｕｔｏｖｉａｌ（登録商標）は、プランジャーとバレルを備え、濾過すべき液体試料はこのバレルの中に最初は保持されている。バレルは、一端に開口を有し、濾過中にこの開口を介して液体がフィルター膜を介して通過することができ、プランジャーが、フィルター膜に向けて押されて、液体試料がフィルター膜を通り抜け、開口を通過するように押しやり、この器具を出る濾液は、オートサンプラー又は任意の他の適切な容器の中に回収される。外部で回収するシリンジレスフィルター器具が使用される実施形態では、濾液を回収する容器は、ホルダー２０６内に設置される場合があり、そのためシリンジレスフィルター器具は、容器の各々と係合する。

任意の一実施形態に関連して記載されるいずれの特徴も単独で、或いは記載される他の特徴と組み合わせて使用することができ、又は１つ以上の特徴と組み合わせて使用される場合もあることを理解されたい。さらに上記に記載されない均等物及び修正形態も、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲から逸脱することなく利用される場合がある。

Claims (15)

1. シリンジレスフィルター器具を使用時に圧縮するための手で取り扱うことのできる圧縮器であって、当該圧縮器が、圧縮前の器具の底部を収容するのに適した収容ウェルを有するベースと、圧縮前の器具のトップを収容するのに適した収容凹部を有するトップとを含んでおり、ベースとトップとが相対的に移動させることができて圧縮器のウェル及び凹部内に位置する器具を圧縮することができ、ベース及びトップがウェルと凹部との不整合を防ぐ相補的構成も含んでいる、圧縮器。
2. ウェル及び凹部が各々移動方向に略一致する軸を有し、相補的構成が、ウェル及び凹部の軸から略半径方向に離隔して延びる面を含む、請求項１記載の圧縮器。
3. 前記面が前記軸に略垂直に延在する、請求項２記載の圧縮器。
4. ベース又はトップが、実質的に軸方向に延在するカラー、スリーブ又はスカートを含んでおり、少なくとも圧縮動作の後半３分の１の間に、前記軸と圧縮器の外部との間に明確な略半径方向の直線経路が全く存在しない、請求項１乃至請求項３のいずれか１項記載の圧縮器。
5. ベース及びトップが、ベース及びトップの最終的な圧縮動作ができるように、ベースとトップの相対的な軸回転によって整合させることができる追加の相補的構成を含んでいる、請求項１乃至請求項の４いずれか１項記載の圧縮器。
6. 最終的な圧縮動作が約１ｍｍである、請求項５記載の圧縮器。
7. ベース及びトップが、圧縮前にベースとトップとの整合をもたらす追加の相補的構成を含む、請求項１乃至請求項４のいずれか１項記載の圧縮器。
8. 追加の相補的構成が、部分的環状スリーブと、ベースに形成された相補的なチャネルとを含んでおり、前記スリーブがチャネル内を軸方向に摺動して整合をもたらす、請求項７記載の圧縮器。
9. 透明又は半透明材料の部分をさらに含んでいてウェルの少なくとも一部を外側から視認することができる、請求項１乃至請求項８のいずれか１項記載の圧縮器。
10. ウェルからベースの外壁まで延在するさらに含んでいて、透明又は半透明材料が、チャネルの両側に形成された溝内に位置する別個の部材である、請求項９記載の圧縮器。
11. 圧縮器が、ベースとトップとを一つにしたときに実質的に樽形である、請求項１乃至請求項１０のいずれか１項記載の圧縮器。
12. ベースとトップが、別個の部品であり、好ましくは実質的に別々の成形工程から、例えばプラスチック成形工程から形成される、請求項１乃至請求項１１のいずれか１項記載の圧縮器。
13. ベースが、ウェルから遠位方向に位置し、ベースから外向きに延在するフランジを含む、請求項１乃至請求項１２のいずれか１項記載の圧縮器。
14. トップが、使用時にベースの周りに延在し、圧縮前にベースと係合可能なスカートを含む、請求項１乃至請求項１３のいずれか１項記載の圧縮器。
15. シリンジレスフィルター器具を手で圧縮する方法であって、
    濾過すべき液体試料を収容したシリンジレスフィルター器具を用意する段階と、
    相対的に移動可能なベースとトップを有する圧縮器であって、ベースがウェルを含み、トップが凹部を含む圧縮器を用意する段階と、
    器具をウェル及び凹部に手で挿入する段階と、
    手を動かして、圧縮器のトップとベースとを一つにして器具を圧縮して、その間に液体試料を濾過する段階と
    を含んでおり、ベース及びトップが各々手を動かす際の不整合を防ぐための相補的構成を有している、方法。