JP2015230542A - 超解像画像最適化装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】超解像画像群から原画像との差分値が最も少ない最適な超解像画像を決定する。【解決手段】超解像画像最適化装置1は、N枚の超解像画像をフィルタ処理してN枚の第1の低域超解像画像を生成する第1LPF処理部11と、各第1の低域超解像画像を縮小処理してM通りの位相の異なる縮小画像を生成する第1縮小処理部12と、第1の縮小画像ごとに超解像処理し、M枚を対とするN組の第1の超解像画像を生成する超解像処理部13と、第1の超解像画像ごとにフィルタ処理し、M枚を対とするN組の第2の低域超解像画像を生成する第2LPF処理部14と、第2の低域超解像画像ごとに、原画像と同位相となるように縮小処理し、M枚を対とするN組の第2の縮小画像を生成する第2縮小処理部15と、M枚を対とする第2の縮小画像の組ごとに原画像との差分値を算出し、該差分値が最小となる超解像画像を出力する最適化部16と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の超解像画像から最適な超解像画像を決定する超解像画像最適化装置及びプログラムに関する。
原画像から超解像画像を推定する場合、超解像画像の正解は不明なため、厳密には超解像画像のパラメータを最適化する方法は存在しないが、例えば原画像をバックプロジェクション法により超解像処理して超解像画像を生成し、これを点拡がり関数を用いて縮小した画像と原画像の差分を最小とするようにパラメータを選択する方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2007−193508号公報
特許文献1には、バックプロジェクション法を用いて超解像処理のパラメータ(超解像パラメータ)を最適化する技術が記載されている。しかし、超解像パラメータを最適化する従来技術は、点拡がり関数を用いる超解像のように、逆関数や位相特性が明確なフィルタを用いて超解像処理を行う場合のみで有効である。よって、位置合わせ(レジストレーション)により超解像処理を行うレジストレーション超解像などには、従来の超解像パラメータの最適化法をそのまま用いることができないという課題がある。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、超解像処理の方法によらず、複数の超解像画像から原画像との差分値が最も少ない最適な超解像画像を決定することが可能な超解像画像最適化装置及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る超解像画像最適化装置は、複数の超解像画像から最適な超解像画像を決定する超解像画像最適化装置であって、N枚の超解像画像をそれぞれローパスフィルタ処理して、N枚の第1の低域超解像画像を生成する第1LPF処理部11と、前記第1の低域超解像画像ごとに、縮小処理してM通りの位相の異なる縮小画像を生成し、M枚を対とするN組の第1の縮小画像を出力する第1縮小処理部12と、前記第1の縮小画像ごとに超解像処理して、M枚を対とするN組の第1の超解像画像を生成する超解像処理部13と、前記第1の超解像画像ごとにローパスフィルタ処理して、M枚を対とするN組の第2の低域超解像画像を生成する第2LPF処理部14と、前記第2の低域超解像画像ごとに、原画像と同じ位相となるように縮小処理して縮小画像を生成し、M枚を対とするN組の第2の縮小画像を生成する第2縮小処理部15と、前記M枚を対とする第2の縮小画像の組ごとに前記原画像との差分値を算出し、該差分値が最小となる前記第2の縮小画像の組に対応する超解像画像を最適な超解像画像として出力する最適化部16と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る超解像画像最適化装置において、前記第1LPF処理部及び前記第2LPF処理部は、前記複数の超解像画像の生成に用いられたパラメータが未知の場合には、点拡がり関数又はガウシアン関数を用いてローパスフィルタ処理を行うことを特徴とする。
さらに、本発明に係る超解像画像最適化装置において、前記超解像処理部は、前記複数の超解像画像の生成に用いられたパラメータが未知の場合には、点拡がり関数又はガウシアン関数を用いて超解像処理を行うことを特徴とする。
さらに、本発明に係る超解像画像最適化装置において、前記最適化部は、前記M枚を対とする第2の縮小画像の組と前記原画像との差分値を領域ごとに算出し、該領域ごとに最適な超解像画像を出力することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、上記超解像画像最適化装置として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、超解像処理の方法によらず、複数の超解像画像から原画像との差分値が最も少ない最適な超解像画像を決定することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る超解像画像最適化装置の処理概要を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る超解像画像最適化装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る超解像画像最適化装置における第1縮小処理部の処理を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る超解像画像最適化装置における第2縮小処理部の処理を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る超解像画像最適化装置における最適化部の処理の第1の例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る超解像画像最適化装置における最適化部の処理の第2の例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る超解像画像最適化装置に超解像画像を入力する超解像装置の構成例を示すブロック図である。 図6に示す超解像装置における周波数分解部の処理を説明する図である。 図6に示す超解像装置におけるレジストレーション部の処理を説明する図である。 図6に示す超解像装置における超解像高周波成分生成部の処理を説明する図である。 図6に示す超解像装置における周波数再構成部の処理を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明に係る超解像画像最適化装置は、原画像と、原画像を超解像処理した複数の超解像画像とを入力し、複数の超解像画像のうち、原画像との誤差が最も少ない超解像画像を決定して出力する。超解像処理に使用したパラメータ(以下、「超解像パラメータ」という)が既知である場合には、超解像パラメータも入力する。
図1は、本発明の一実施形態に係る超解像画像最適化装置の処理概要を説明する図である。図1では、超解像画像が原画像を水平方向及び垂直方向に各2倍に超解像処理した画像である場合を例に説明する。
まず、超解像画像最適化装置は、縮小時におけるエイリアシングの発生を防止するために超解像画像群をローパスフィルタ処理し(ステップS11)、その後、縮小処理する(ステップS12)。
つまり、ステップS11では、複数(N枚)の超解像画像をそれぞれローパスフィルタ処理して、N枚の第1の低域超解像画像を生成する。原画像は、より解像度の高い画像がカメラの光学系等で縮小劣化して生成されたと考えることができるので、縮小劣化過程を模擬したフィルタを用いて超解像画像をローパスフィルタ処理してもよい。
ステップS12では、第1の低域超解像画像ごとに、縮小処理してM通りの位相の異なる縮小画像を生成し、M枚を対とするN組の、つまりM×N枚の第1の縮小画像を出力する。図1ではM=4であり、1枚の第1の低域超解像画像O’からは4枚の第1の縮小画像a,b,c,dが生成される様子を示している。
原画像と縮小画像とを比較するには位相が揃っていることが望ましいが、第1の縮小画像には原画像と位相が異なるものが含まれている。そのため、更に第1の縮小画像を超解像処理し(ステップS13)、ローパスフィルタ処理(ステップS14)を行った後、再び縮小処理(ステップS15)を行うことにより、原画像と同じ位相の第2の縮小画像を生成する。
つまり、ステップS13では、第1の縮小画像ごとに超解像処理して、M枚を対とするN組の第1の超解像画像を生成する。図1では第1の縮小画像a,b,c,dからはそれぞれ第1の超解像画像A,B,C,Dが生成される様子を示している。
ステップS14では、第1の超解像画像ごとにローパスフィルタ処理して、M枚を対とするN組の第2の低域超解像画像を生成する。図1では第1の超解像画像A,B,C,Dからはそれぞれ第2の低域超解像画像A’,B’,C’,D’が生成される様子を示している。
ステップS15では、第2の低域超解像画像ごとに、原画像と同じ位相となるように縮小処理して、M枚を対とするN組の第2の縮小画像を生成する。図1では第2の低域超解像画像A’,B’,C’,D’からはそれぞれ第2の縮小画像a’,b’,c’,d’が生成される様子を示している。
最後に、ステップS16では、M枚を対とする第2の縮小画像の組ごとに原画像との差分値を求め、差分値が最小となる第2の縮小画像の組に対応する超解像画像、つまり差分値が最小となる第2の縮小画像の組の生成に用いられた超解像画像を最適な超解像画像(最適超解像画像)として出力する。
図2は、本発明の一実施形態に係る超解像画像最適化装置の構成例を示すブロック図である。超解像装置2は、原画像から複数の超解像画像を生成する。
超解像画像最適化装置1は、複数の超解像画像を入力し、最適な超解像画像を決定する。なお、超解像パラメータは既知である場合のみ超解像画像最適化装置1に入力される。図2に示す例では、超解像画像最適化装置1は、第1LPF処理部11と、第1縮小処理部12と、超解像処理部13と、第2LPF処理部14と、第2縮小処理部15と、最適化部16とを備える。
第1LPF処理部11は、超解像装置2から入力されるN枚の超解像画像に対してそれぞれローパスフィルタ処理を行い、N枚の第1の低域超解像画像を第1縮小処理部12に出力する。超解像装置2にてウェーブレット変換を用いて原画像を超解像処理して超解像画像を生成していた場合は、第1LPF処理部11は、超解像処理に使用されたウェーブレットを用いてローパスフィルタ処理を行うのが好適である。例えば、該ウェーブレットを用いて超解像画像をデシメーション無しでウェーブレット分解し、低周波成分を第1の低域超解像画像とする。
また、第1LPF処理部11は、超解像画像最適化装置1に入力される超解像画像群の生成に用いられたパラメータが未知の場合には、超解像画像から原画像への縮小劣化過程をカメラ光学系の劣化として模擬した劣化関数を用いてローパスフィルタ処理を行う。例えば、劣化関数として点拡がり関数(PSF:Point spread function)、又はガウシアン関数を用い、分散値をパラメータとして可変とする。なお、超解像画像最適化装置1に入力される超解像画像群の生成に用いられたパラメータが既知の場合であっても、劣化関数を用いてローパスフィルタ処理を行ってもよい。
第1縮小処理部12は、第1LPF処理部11により生成されたN枚の第1の低域超解像画像に対して、それぞれ1/M倍に縮小処理してM通りの位相の異なる縮小画像を生成し、M枚を対とするN組の第1の縮小画像を超解像処理部13に出力する。
図3は、第1縮小処理部12の処理を説明する図である。ここでは、第1の低域超解像画像O’を1/4倍して原画像サイズに縮小する例を示している。この場合、第1縮小処理部12は、水平方向及び垂直方向に1画素ずつ位相をずらして画素間引きを行い、1枚の低域超解像画像O’に対して4枚の第1の縮小画像a,b,c,dを得る。第1の低域超解像画像O’における原画像oの画素位置をa1,a2,a3,a4,・・・とすると、第1の縮小画像aは第1の低域超解像画像O’と位相が同じであるが、第1の縮小画像b,c,dは原画像oと位相が異なる。
超解像処理部13は、第1縮小処理部12により生成された第1の縮小画像をそれぞれ超解像処理して、M枚を対とするN組の第1の超解像画像を生成し、第2LPF処理部14に出力する。超解像処理部13は、超解像画像最適化装置1に入力される超解像画像群の生成に用いられたパラメータが既知の場合には、同じパラメータを用いて超解像処理を行う。また、超解像画像群の生成に用いられたパラメータが未知の場合には、縮小劣化過程を模擬した点拡がり関数又はガウシアン関数などの劣化関数を用いて超解像処理を行う。なお、超解像画像群の生成に用いられたパラメータが既知の場合であっても、劣化関数を用いて超解像処理を行ってもよい。
第2LPF処理部14は、超解像処理部13により生成された第1の超解像画像を、第1LPF処理部11と同様にそれぞれローパスフィルタ処理して、M枚を対とするN組の第2の低域超解像画像を生成し、第2縮小処理部15に出力する。
第2縮小処理部15は、第2LPF処理部14により生成された第2の低域超解像画像をそれぞれ原画像と同じ位相となるように1/M倍に縮小処理してM枚を対とするN組の第2の縮小画像を生成し、最適化部16に出力する。
図4は、第2縮小処理部15の処理を説明する図である。ここでは、第2の低域超解像画像を1/4倍して原画像サイズに縮小する例を示している。この場合、第2縮小処理部15は、原画像と同じ位相となるように画素間引きを行い、4枚の第2の低域超解像画像A’〜D’に対して4枚の第2の縮小画像a’〜d’を得る。第2の低域超解像画像A’〜D’における原画像oの画素位置をh1,h2,h3,h4,・・・とすると、第2の縮小画像a’〜d’は原画像oと同じ位相となる。
最適化部16は、原画像oと第2の縮小画像との差分値を、M枚を対とする第2の縮小画像の組ごとに算出し、差分値が最小となる第2の縮小画像の組に対応する超解像画像を最適超解像画像として出力する。
図5は、最適化部16の処理の第1の例を説明する図である。例えば、N枚の超解像画像Onから第2の縮小画像an’,bn’,cn’,dn’が生成されたとする。添え字のnは超解像画像を識別するための番号であり、n=1,2,・・・,Nである。この場合、最適化部16は、原画像oと第2の縮小画像のn番目の組との差分値を、原画像oと第2の縮小画像an’,bn’,cn’,dn’との各差分値の最小値又は各差分値の平均値とする。ここで、差分値は、例えばPSNR(Peak Signal to Noise Ratio)又はSSIM(Structural Similarity)を用いて評価することができる。そして、最適化部16は、第2の縮小画像の組ごとに原画像oとの差分値を算出し、差分値が最小となる第2の縮小画像の組に対応する超解像画像Onを最適超解像画像として外部に出力する。図5では、n=kのときに、原画像oと第2の縮小画像の組{ak’,bk’,ck’,dk’}との差分値が最小となり、超解像画像Okを最適超解像画像とする例を示している。
図6は、最適化部16の処理の第2の例を説明する図である。最適化部16は、原画像を複数の領域に分割し、領域ごとに原画像oと第2の縮小画像の各組との差分値を算出し、領域ごとに差分値が最小となる第2の縮小画像の組に対応する最適超解像画像を出力するようにしてもよい。図6では、原画像oを9つの領域に分割し、右上の領域については原画像oと第2の縮小画像の組との差分値が最小となるのはn=1の場合であり、右下の領域については原画像oと第2の縮小画像の組との差分値が最小となるのはn=2の場合であり、左下の領域については原画像oと第2の縮小画像の組との差分値が最小となるのはn=Nの場合である例を示している。このようにして領域ごとに最適超解像画像を決定する場合、最適化部16は、領域ごとに決定された最適超解像画像の識別情報を最適超解像パラメータとして、最適超解像画像とともに外部に出力するようにしてもよい。
(超解像装置)
次に、超解像装置2ついて説明する。本発明では超解像処理の方法は問われないが、以下に一例を示す。
図7は、超解像装置2の構成例を示すブロック図である。図7に示す例では、超解像装置2は、周波数分解部21と、レジストレーション部22と、超解像高周波成分生成部23と、周波数再構成部24とを備える。
周波数分解部21は、原画像を第1の周波数分解パラメータを用いて周波数分解、例えば、デシメーション無しで1階ウェーブレット分解して第1の周波数分解画像を生成し、第1の周波数分解画像のうち高周波成分を超解像高周波成分生成部23に出力する。
また、周波数分解部21は、原画像を第2の周波数分解パラメータを用いて周波数分解、例えば、デシメーション有りで1階ウェーブレット分解して第2の周波数分解画像を生成し、第2の周波数分解画像のうち低周波成分をレジストレーション部22に出力し、第2の周波数分解画像のうち高周波成分を超解像高周波成分生成部23に出力する。ここで、第1の周波数分解パラメータ及び第2の周波数分解パラメータは、周波数分解に用いるフィルタ、例えばウェーブレットフィルタを規定するためのパラメータである。周波数分解パラメータの値を変えることにより、周波数分解時の周波数特性を可変とすることができる。
図8は、周波数分解部21の処理を説明する図である。図8(a)は、原画像を第1の周波数分解パラメータを用いて周波数分解する例として、原画像をデシメーション無しで1階周波数分解して第1の周波数分割画像を生成する様子を示している。デシメーション無しであるため、各周波数成分(低周波成分LL0,水平高周波成分LH0,垂直高周波成分HL0,斜め高周波成分HH0)の画像サイズは原画像サイズと等しくなる。周波数分解部21は、LH0,HL0,HH0を高周波成分初期値として超解像高周波成分生成部23に出力する。
図8(b)は、原画像を第2の周波数分解パラメータを用いて周波数分解する例として、原画像をデシメーション有りで1階周波数分解して第2の周波数分割画像を生成する様子を示している。デシメーション有りの1階分解であるため、各周波数成分(低周波成分LL1,水平高周波成分LH1,垂直高周波成HL1,斜め高周波成分HH1)の画像サイズは原画像サイズから縦・横それぞれ1/2に縮小される。周波数分解部21は、LL1を低周波成分としてレジストレーション部22に出力し、LH1,HL1,HH1を高周波成分として超解像高周波成分生成部23に出力する。
レジストレーション部22は、レジストレーションパラメータを用いて、原画像と、周波数分解部21により生成された第2の周波数分解画像の低周波成分との間でブロックマッチングを行い、該低周波成分の各ブロックに対応する位置関係を示すレジストレーション情報を超解像高周波成分生成部23に出力する。
図9は、レジストレーション部22の処理を説明する図である。レジストレーション部22は、第2の周波数分解画像の低周波成分LL1を所定のサイズ、例えば、4画素×4画素のブロックに分割して原画像Oとの間でブロックマッチングを行い、レジストレーション情報を出力する。ブロックマッチングは、絶対値誤差和(SAD;Sum of Absolute Difference)、二乗誤差和(SSD;Sum of Squared Difference)などの評価関数を用いて、既知の手法により行われる。また、ブロックマッチングは、例えばパラボラフィッティング関数を用いた補間処理により、小数画素精度で行う。
レジストレーション部22は、図9に示すように原画像をデシメーション有りで周波数分解した画像の低周波成分と原画像との間でレジストレーション(位置合わせ)を行うのが好適である。その理由は、同一フレーム内に形状が相似で大きさが異なる画像が存在する場合に、相似する画像間で位置合わせをし、その高周波成分を割り付けることができるからである。なお、局所的にみれば同一フレーム内に相似する画像が存在する可能性は高いため、原画像のサイズに対するブロックマッチングを行う際のブロックサイズを小さくするほど、位置合わせの確度を高くすることができる。
レジストレーションパラメータは、ブロックマッチングを行う際のブロックサイズ及び探索範囲を含む。探索範囲は精度向上のためには原画像全体とするのがよいが、処理速度向上のために探索範囲を対象ブロックの近傍の範囲に限定してもよい。また、レジストレーションパラメータに閾値を含め、SAD又はSSDの評価関数値が閥値を超えた場合は、レジストレーション結果として採用しないようにしてもよい。
超解像高周波成分生成部23は、周波数分解部21により生成された第1の周波数分解画像の高周波成分及び第2の周波数分解画像の高周波成分、並びにレジストレーション部22により生成されたレジストレーション情報を入力して、原画像の超解像高周波成分を生成し、周波数再構成部24に出力する。
図10は、超解像高周波成分生成部23の処理を説明する図である。超解像高周波成分生成部23は、レジストレーション情報に従って、第2の周波数分解画像の高周波成分(LH1,HL1,HH1)を、第1の周波数分解画像の高周波成分(LH0,HL0,HH0)の小数画素位置に割り付ける。ここで、第2の周波数分解画像の高周波成分(LH1,HL1,HH1)を割り付ける際には、第2の周波数分解画像の低周波成分LL1と同じ位相位置のレジストレーション情報に従うこととする。これは、第2の周波数分解画像の低周波成分(LL1)のあるブロックPが原画像のあるブロックQに対応(類似)していれば、各高周波成分(LH1,HL1,HH1)のブロックPと同位相位置のブロックについても同様にブロックQに対応する可能性が高いためである。つまり、原画像とデシメーション有りで周波数分解した画像の低周波成分が同じであれば、原画像の標本化周波数を超える高周波成分はデシメーション有りで周波数分解した画像の高周波成分とほぼ同じであると推測できるからである。
そして、超解像高周波成分生成部23は、上記割り付け後、再構成処理、例えばMAP(Maximum A Posterior)推定に基づく再構成処理を行い、超解像高周波成分(LH0’,HL0’,HH0’)を生成する。MAP推定に基づく再構成処理とは、低解像度画像を条件としたときの事後確率を最大にする高解像度画像を推定して再構成する処理であり、ここでは第1の周波数分解画像を高解像度画像の初期値とし、高解像度画像から、割り付けられる第2の周波数分解画像を推定し、推定した値と実際の値の誤差を最小にするように高解像度画像を更新する。その他の方法として、ML(Maximum Likelihood)推定や、割り付けられた画素の距離に応じた重み付けにより再構成処理を行い、超解像高周波成分を生成してもよい。
周波数再構成部24は、周波数再構成パラメータを用いて、原画像及び超解像高周波成分生成部23により生成された超解像高周波成分を周波数再構成して超解像画像を生成し、外部に出力する。ここで、周波数再構成パラメータは、周波数再構成に用いるフィルタを規定するためのパラメータである。
図11は、周波数再構成部24の処理を説明する図である。周波数再構成部24は、原画像Oを空間低周波成分とし、超解像高周波成分生成部23により生成された超解像高周波成分(水平高周波成分LH0’,垂直高周波成分HL0’,斜め高周波成分HH0’)を空間高周波成分として周波数再構成、例えば、ウェーブレット再構成を行い、超解像画像OSRを生成する。
上述したように、本発明に係る超解像画像最適化装置1は、入力される超解像画像群に対して、第1LPF処理部11によるローパスフィルタ処理及び第1縮小処理部12による縮小処理を行って、第1の縮小画像群を生成する。次に、超解像処理部13により第1の縮小画像群に対して超解像処理を行った後、第2LPF処理部14によるローパスフィルタ処理及び第2縮小処理部15による縮小処理を行って、原画像と同じ位相の第2の縮小画像群を生成する。最後に、最適化部16により、原画像と第2の縮小画像群の差分値が最小となる超解像画像を最適化超解像画像として出力する。このような構成により、超解像画像最適化装置1は、入力される超解像画像群の超解像処理の方法によらず、超解像画像群から原画像との差分値が最も少ない最適な超解像画像を決定することが可能となる。
なお、上述した超解像画像最適化装置1として機能させるためにコンピュータを好適に用いることができ、そのようなコンピュータは、超解像画像最適化装置1の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを該コンピュータの記憶部に格納しておき、該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。なお、このプログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に記録可能である。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、実施形態に記載の複数の構成ブロックを1つに組み合わせたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
1 超解像画像最適化装置
2 超解像装置
11 第1LPF処理部
12 第1縮小処理部
13 超解像処理部
14 第2LPF処理部
15 第2縮小処理部
16 最適化部

Claims (5)

  1. 複数の超解像画像から最適な超解像画像を決定する超解像画像最適化装置であって、
    N枚の超解像画像をそれぞれローパスフィルタ処理して、N枚の第1の低域超解像画像を生成する第1LPF処理部と、
    前記第1の低域超解像画像ごとに、縮小処理してM通りの位相の異なる縮小画像を生成し、M枚を対とするN組の第1の縮小画像を出力する第1縮小処理部と、
    前記第1の縮小画像ごとに超解像処理して、M枚を対とするN組の第1の超解像画像を生成する超解像処理部と、
    前記第1の超解像画像ごとにローパスフィルタ処理して、M枚を対とするN組の第2の低域超解像画像を生成する第2LPF処理部と、
    前記第2の低域超解像画像ごとに、原画像と同じ位相となるように縮小処理して縮小画像を生成し、M枚を対とするN組の第2の縮小画像を生成する第2縮小処理部と、
    前記M枚を対とする第2の縮小画像の組ごとに前記原画像との差分値を算出し、該差分値が最小となる前記第2の縮小画像の組に対応する超解像画像を最適な超解像画像として出力する最適化部と、
    を備えることを特徴とする超解像画像最適化装置。
  2. 前記第1LPF処理部及び前記第2LPF処理部は、前記複数の超解像画像の生成に用いられたパラメータが未知の場合には、点拡がり関数又はガウシアン関数を用いてローパスフィルタ処理を行うことを特徴とする、請求項1に記載の超解像画像最適化装置。
  3. 前記超解像処理部は、前記複数の超解像画像の生成に用いられたパラメータが未知の場合には、点拡がり関数又はガウシアン関数を用いて超解像処理を行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載の超解像画像最適化装置。
  4. 前記最適化部は、前記M枚を対とする第2の縮小画像の組と前記原画像との差分値を領域ごとに算出し、該領域ごとに最適な超解像画像を出力することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の超解像画像最適化装置。
  5. コンピュータを、請求項1から4のいずれか一項に記載の超解像画像最適化装置として機能させるためのプログラム。
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