JP2015228146A - 静脈認証装置、静脈認証方法および静脈認証プログラム - Google Patents

静脈認証装置、静脈認証方法および静脈認証プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】認証精度が高く、認証ユーザに低負担な静脈認証を提供すること。
【解決手段】指静脈認証装置10は、指を透過する方向から照射される透過光により撮像された透過画像の暗点から指静脈パターンを抽出する透過画像処理部22と、指に反射する方向から照射される透過光により撮像された反射画像の明点および暗点から指表面パターンを抽出する反射画像処理部23と、指静脈パターンと指表面パターンとで同じ位置に存在する暗点を認証異物として検出し、その認証異物をもとに判定した指静脈パターンを記憶手段に書き出す指情報登録部21と、初回登録時の指静脈パターンと今回認証時の指静脈パターンとを照合することで、今回認証時のユーザを認証する指静脈認証部24と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、静脈認証装置、静脈認証方法および静脈認証プログラムに関する。
赤外光は、物体への吸収率と、その内部に混入している異物への吸収率とが異なることを利用して、物体内部に混入している異物を検出するのに有効である。そこで、検査対象の物体に対して赤外光を照射する検査装置が提案されている。
特許文献1には、半透明シート状物体の検査装置において、イメージセンサにより赤外光を受光し、赤外光の受光レベルが低い部分では赤外光が異物により遮光されているとして半透明シート状物体の表面や内部に混入している異物を検出する構成が開示されている。
特許文献2には、太陽電池セルの検査装置において、可視光による反射画像において明点となった領域に対して、赤外光による透過画像で暗点となった領域を異物を含む領域であると判定することで太陽電池セルにおける異物とピンホールを識別する判定手段が開示されている。
特開平6−222014号公報 国際公開第2013/118296号
生体認証技術において、静脈認証は生体内部の指静脈パターンを利用するため、指紋認証に比べて偽造や改竄が困難であり、安全で利用者にやさしい生体認証装置を実現することができる。静脈認証装置の中でも、指静脈パターンを利用した生体認証装置は、虹彩や顔、手の甲の静脈、手の平の静脈などの他の生体認証装置と比較して小型化が可能であり、様々な機器への組込みが容易であるため、様々な分野への応用が期待されている。
指の静脈は赤外光を吸収するが静脈以外の部分は赤外光を透過する特性がある。この特性を利用して、赤外光を指に照射し、赤外光感度を持った赤外線カメラで指を撮影することにより静脈の画像を撮影し、その静脈のパターンを認証に利用する静脈認証装置を検討する。
この静脈認証装置において認証を正確に行うためには、認証時に登録時と同じ条件で撮影された指静脈パターンを用いて照合することが重要である。
初回登録時には良好な指の状態で撮影し、指静脈パターンをきれいに抽出できたとしても、泥などの異物やかさぶたなどの指荒れにより、認証時の指の状態が異なれば、それらの異物も静脈と同様に赤外光を吸収してしまうために、指静脈パターンもノイズが混入した低精度のデータしか得られず、結果として、認証率が低下してしまう。
つまり、本人が認証入力しているにも関わらず、異なって見えた指静脈パターンにより他人であると判断してしまう本人拒否が発生する可能性がある。また、他人が認証入力しているにも関わらず、偶然に指静脈パターンが一致していると判断してしまう他人受入が発生する可能性がある。
このような事象に対して、特許文献1の検査装置では、赤外光が照射されるだけなので、赤外光が遮蔽された場所が異物か静脈かを区別できず、高精度のデータを得ることはできない。
また、特許文献2の検査装置では、赤外光と可視光とを併用し、照射された可視光を反射させることで、指表面の泥などの異物の場所を大まかには特定できる。しかし、認証に悪影響を与える大きな異物だけではなく、さかむけなどの小さな指荒れに対しても過剰に検出してしまうので、登録時の指の状態と認証時の指の状態とを完全に一致させるために、ユーザに手洗いや手荒れのケアなどの過剰な負担を強いてしまう。
そこで、本発明は、認証精度が高く、認証ユーザに低負担な静脈認証を提供することを、主な課題とする。
前記課題を解決するために、本発明の静脈認証装置は、
指を透過する方向から照射される透過光により撮像された透過画像の暗点から指静脈パターンを抽出する透過画像処理部と、
指に反射する方向から照射される透過光により撮像された反射画像の明点および暗点から指表面パターンを抽出する反射画像処理部と、
前記指静脈パターンと前記指表面パターンとで同じ位置に存在する暗点を認証異物として検出し、その認証異物をもとに判定した前記指静脈パターンを記憶手段に書き出す指情報登録部と、
初回登録時の前記指静脈パターンと今回認証時の前記指静脈パターンとを照合することで、今回認証時のユーザを認証する指静脈認証部と、を有することを特徴とする。
その他の手段は、後記する。
本発明によれば、認証精度が高く、認証ユーザに低負担な静脈認証を提供することができる。
本発明の一実施形態に関する指静脈認証装置を示す構成図である。 本発明の一実施形態に関する指静脈認証装置の撮像手段を示す構成図である。図2(a)は撮像手段の外観図を示し、図2(b)は撮像光特性を示す。 本発明の一実施形態に関する撮像画像を示す説明図である。図3(a)は、透過画像を示し、図3(b)は、反射画像を示し、図3(c)は、指静脈パターンを示す。 本発明の一実施形態に関する指静脈パターンと指表面パターンとの抽出処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に関する抽出された両パターンを用いた認証処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、指静脈認証装置10を示す構成図である。
指静脈認証装置10は、透過用光源部11と、反射用光源部12と、撮像部13と、メモリ14と、外部I/F部15と、CPU(Central Processing Unit)16とを含めて構成される。
CPU16には、メモリ14から読み込まれたプログラムが実行されることで、制御部20と、指情報登録部21と、透過画像処理部22と、反射画像処理部23と、指静脈認証部24とが、処理部として構成される。
また、RAM(Random Access Memory)などのメモリ14には、各処理部が扱うデータとして、透過画像と、反射画像と、指静脈パターンと、指表面パターンと、照合用テンプレートと、認証用テンプレートとが格納される。これらの各データの詳細は、後記する。
外部インターフェース(I/F)部15は、ホスト装置である上位の情報処理装置とコマンドやデータなどの入出力を行う。
指静脈認証装置10のカメラ10cは、透過用光源部11と、反射用光源部12と、撮像部13とを含めて構成される。
透過用光源部11は、指の皮膚を透過する照射光を当てるための光源である。
反射用光源部12は、指の皮膚を反射する照射光を当てるための光源である。
撮像部13は、透過用光源部11からの照射光を受光して透過画像を撮像するとともに、反射用光源部12からの照射光を受光して反射画像を撮像する。
図2(a)は、指静脈認証装置10の撮像手段を示す構成図である。
指1は、指置き台101の上に置かれる。その指置き台101の下方に備え付けられた撮像窓102は、透過用光源部11からの照射光を撮像部13まで届かせるために、照射光を遮らない透明板などで構成される。撮像窓102は、指幅より広くても狭くてもよいし、長手方向に関しては、指の第1関節、指の第2間接の両方を撮像できた方が望ましいが、どちらか片方でも撮像できればよい。
透過用光源部11は、指1の上側(爪がある手の甲側)に照射光を当てられる位置および向きに配置されることが望ましい。透過用光源部11は、図2(a)では指1の上方に配置されているが、指1の左右に配置してもよい。
反射用光源部12は、指1の下側(指紋がある手の掌側)に照射光を当てられる位置および向きに配置されることが望ましい。反射用光源部12は、図2(a)では撮像部13の近傍に配置されているが、指1の下側に照射光を当てられる指静脈認証装置10内部の任意の場所に配置してもよい。
なお、透過用光源部11および反射用光源部12は、物理的に1つの光源に統合して、透過画像の撮像時と、反射画像の撮像時とで光源の位置または指の向きを変化させて撮像させてもよい。さらに、指静脈認証装置10は、透過用光源部11を物理的に複数個搭載してもよいし、反射用光源部12を物理的に複数個搭載してもよい。
図2(b)は、指静脈認証装置10の撮像光特性を示す説明図である。表の列要素は、照射光の種別(破線矢印の赤外光または実線矢印の可視光)を示し、表の行要素は、撮像される画像の種別(透過画像または反射画像)を示す。そして、以下では説明のために、指1の近傍または内部に、認証異物1aと、静脈1bと、指荒れ1cと、小さな指荒れ1dとが存在しているものとする。
なお、認証異物1aとは、指静脈パターンの認証処理に影響を与える(認証誤差を生じさせる)比較的大きめな異物であり、例えば、撮像窓102に付着した砂利や泥などが挙げられる。
一方、指荒れ1cとは、指静脈パターンの認証処理に影響を与える比較的大きめな異物であり、例えば、怪我による傷、かさぶたなどが挙げられる。
また、小さな指荒れ1dとは、指静脈パターンの認証処理に影響を与えるほどではない比較的小さめな異物であり、このような小さめな異物の例としては、他にも、指の皮のめくれ、さかむけ、指関節のしわなどが挙げられる。
行「透過画像」−列「赤外光」では、透過用光源部11からの赤外光は、各障害物(認証異物1aと、静脈1bと、指荒れ1cと、小さな指荒れ1d)が存在しない指1の内部では、多少は散乱するものの上部から下部へと通過して、撮像部13内に明点として撮像される。
一方、透過用光源部11からの赤外光は、小さな指荒れ1d以外の各障害物に衝突してしまうと吸収されてしまい、撮像部13内には届かずに暗点として撮像される。つまり、静脈1bの赤外光の吸収率は、指1の静脈以外の皮膚の吸収率よりも高い(多く吸収する)。
行「透過画像」−列「可視光」では、透過用光源部11からの可視光は、指1も各障害物も指1の上部表面において吸収されてしまい、撮像部13内には届かない。よって、透過用光源部11からの照射光は、可視光ではなく、赤外光などの透過光を使用する。
行「反射画像」−列「赤外光」では、反射用光源部12からの赤外光は、認証異物1aと、指荒れ1cによって吸収されてしまい、撮像部13内には届かずに暗点として撮像される。一方、反射用光源部12からの赤外光は、静脈1bに到達する前の指1の下側表面(指紋面)と、小さな指荒れ1dとでそれぞれ反射し、明点として撮像部13内に撮像される。
行「反射画像」−列「可視光」では、反射用光源部12からの可視光は、認証異物1aや指荒れ1cが存在していても、存在しない指1の下側表面(指紋面)でも、それぞれ反射し撮像部13内に撮像される。なお、認証異物1aや指荒れ1cにおける反射率は、それらが存在しない指1の下側表面における反射率よりも高いため、認証異物1aや指荒れ1cは、明点として撮像部13内に撮像される。
よって、反射用光源部12からの照射光は、可視光でも赤外光でもよいが、赤外光などの透過光を用いることにより、認証異物1a(暗点)や指荒れ1cなどの認証処理に影響を与える異物と、小さな指荒れ1d(明点)などの認証処理に影響を与えない異物と、を区別することができるので、赤外光を用いることが望ましい。
図1に戻って、制御部20は、指情報登録部21と、透過画像処理部22と、反射画像処理部23と、指静脈認証部24とを制御する。
指情報登録部21は、撮像部13において透過光により撮像された透過画像の暗点から指静脈パターンの情報を抽出し、その抽出結果を各種テンプレート(初回登録時の照合用テンプレートと、今回認証時の認証用テンプレート)として、メモリ14に登録する。
ここで、指情報登録部21は、透過画像から透過画像処理部22が抽出した暗点からなる指静脈パターンと、反射画像から反射画像処理部23が抽出した指表面パターンとで双方の画像の同じ位置に撮像されている認証異物を検出し、その認証異物が多い指静脈パターンを登録対象から除外することにより、指静脈パターンのデータ精度を向上させる。(詳細は、図3〜図5で後記する)。
指静脈認証部24は、指情報登録部21により登録された照合用テンプレートと、認証用テンプレートとを照合して個人認証を行う。
図3(a)は、透過画像を示す説明図である。
指置き台101に置かれた指501のうち、撮像窓102が示す撮像範囲502が透過画像として撮像されている。カメラ10cの撮像範囲502には、静脈1bの撮像結果である指静脈503と、認証異物1aの撮像結果である異物601と指荒れ1cの撮像結果である異物602が透過用光源部11からの赤外光を遮蔽(吸収)した暗点(暗線)として存在する。透過画像処理部22は、撮像範囲502内の暗点(暗線)を指静脈パターンとして検出する。
図3(b)は、反射画像を示す説明図である。
指置き台101に置かれた指501のうち、撮像窓102が示す撮像範囲502が反射画像として撮像されている。撮像範囲502には、反射画像処理部23からの赤外光を遮蔽した暗点として、認証異物1aの撮像結果である異物702が異物601と同じ位置に存在する。また、別の暗点として、指荒れ1cの撮像結果である異物703が異物602と同じ位置に存在する。
さらに、撮像範囲502には、反射画像処理部23からの赤外光を小さな指荒れが若干ながら遮蔽した明点として、指関節のしわ701と、皮のめくれ704とがそれぞれ存在する。透過画像処理部22は、撮像範囲502内の暗点(暗線)である異物702,703と、明点(明線)であるしわ701,皮のめくれ704と、を含めて指表面パターンとして検出する。なお、明点(明線)は、指静脈パターンには含まれておらず、指表面パターンと指静脈パターンとの照合処理には使用されないので、指表面パターンに含めなくてもよい。
図3(c)は、テンプレートとして登録される指静脈パターンの一例を示す説明図である。
指情報登録部21は、図3(a)の指静脈パターン内の異物601と、図3(b)の指表面パターン内の異物702とが暗点として同じ位置にあることにより、認証異物1aとして判定する。同様に、指情報登録部21は、異物602と異物703とが暗点として同じ位置にあることにより、指荒れ1cとして判定する。
そして、指情報登録部21は、テンプレートとして適していると判定した場合に指静脈パターンを、メモリ14に登録する。
図4は、指静脈パターンと指表面パターンとの抽出処理を示すフローチャートである。
S111として、透過画像処理部22は、透過用光源部11をON(点灯)にする。
S112として、透過画像処理部22は、透過用光源部11に対して、指静脈パターンが撮像しやすいように、光量調整などの各種調整(キャリブレーション)を行う。
S113として、透過画像処理部22は、撮像窓102から撮像部13に入力された赤外光をもとに、図3(a)で示したように透過画像を撮像する。
S114として、透過画像処理部22は、S113で撮像された透過画像が登録可能なレベルであるか否かを判定する。登録可能なレベルとは、例えば、透過画像の色分布をもとに、画像全体のうちの黒である割合が所定値以上の場合は、指が撮像されていない(登録可能なレベルではない)とするなどして判定される。
S115として、透過画像処理部22は、S114で登録可能と判定された透過画像から指静脈パターンを抽出する。
S116として、透過画像処理部22は、透過用光源部11をOFF(消灯)にする。
S121〜S126は、S111〜S116の透過画像処理(透過画像処理部22が透過画像を撮像し、その透過画像から指静脈パターンを抽出する処理)を、反射画像処理部23が反射画像を撮像し、その反射画像から指表面パターンを抽出する処理に置き換えたものである。よって、S123では、図3(b)で示したような反射画像が撮像される。
なお、S114およびS124の判定処理は、片方または両方を省略してもよい。さらに、S114でNoなら終了する代わりにS112に処理を戻して再撮像してもよいし、S124でNoなら終了する代わりにS122に処理を戻して再撮像してもよい。
図5は、抽出された両パターンを用いた認証処理を示すフローチャートである。
まず、指情報登録部21は、S210(S211〜S214)として、初回撮像(初回登録)を行う。この初回登録は、例えば、銀行口座を新たに開設するユーザに対して、その開設時の初回に行われる。または、初回登録は、セキュリティシステムの新規ユーザに対して、利用前の準備段階に行われる。
S211として、指情報登録部21は、図4の処理全体(抽出処理)を呼び出すことにより、初回登録時のユーザの指をカメラ10cにより撮像した画像から、照合用テンプレートの両パターン(S115の指静脈パターン、S125の指表面パターン)を抽出する。
S212として、指情報登録部21は、照合用テンプレートの両パターンを比較し、画像内の各位置(各画素)についての一致点と相違点とを検出する。
S213として、指情報登録部21は、S212で検出した一致点のまとまりを認証異物(例えば、認証異物1aおよび指荒れ1cを示す異物)とみなし、その認証異物が認証に与える影響度合い(指静脈パターンの精度)により、S211で抽出した指静脈パターンの登録可否を判定する。
なお、影響度合いを評価する関数として、例えば、認証異物ごとの情報(大きさ(面積)、場所)や、画像全体における認証異物の統計情報(認証異物の総数、認証異物の総面積)などを入力パラメータとする関数が挙げられる。この関数の計算式は、例えば、認証異物の総数や、認証異物の総面積は、数値が大きいほど影響が大きい(精度が悪いために登録否とする)とし、認証異物の場所は、画像の中心に近いほど影響が大きいとする。
S213でYes(影響を与える認証異物があることで指静脈パターンが所定の精度を満たさない)なら、処理をS211に戻してもよいし、撮像失敗の旨をユーザに伝えて処理を終了してもよい。S213でNoならS214に進む。
ここで、S213でYesのときには、指情報登録部21は、ユーザに対して、カメラ10cで現在撮影している指の状態が登録や認証に適していないことを示すエラーレスポンスを、画面表示や音声案内などで通知してもよい。
S214として、指情報登録部21は、照合用テンプレート(S115の指静脈パターン)を、初回登録時の指静脈パターンとして、メモリ14に保存する。ここで、指情報登録部21は、S115の指静脈パターンから、S212で検出した認証異物を除去したパターン(認証異物の位置をたとえば空白に変換した画像)を、S115の指静脈パターンの代わりに保存してもよい。
次に、指情報登録部21は、S220(S221〜S224)として、今回撮像(今回認証時の撮像)を行う。この今回撮像は、例えば、すでに銀行口座を開設したユーザに対して、その口座を利用するたびに行われる。または、今回撮像は、セキュリティシステムの登録済みユーザに対して、セキュリティシステムの利用(ドアの解錠)ごとに行われる。
S221〜S224は、S211〜S214の各処理内容と同じで、処理対象のデータが、初回登録時のユーザの指を撮像した照合用テンプレートから、認証時のユーザの指を撮像した認証用テンプレートへと置き換わっている。
なお、S224として、指情報登録部21は、S221の認証用テンプレート(S115の指静脈パターン)を、今回認証時の指静脈パターンとして、メモリ14に保存する。
S231として、指静脈認証部24は、両テンプレート(S214の照合用テンプレートと、S224の認証用テンプレート)を照合する。つまり、初回登録時の指静脈パターンと、今回認証時の指静脈パターンとを照合することで、初回登録時のユーザと、今回認証時のユーザとが同一人物であるか否かを判定する。
そして、指静脈認証部24は、S231の照合で一致する(同一ユーザである)ときは(S232,Yes)、処理をS233に進め、S231の照合で不一致である(異なるユーザである)ときは(S232,No)、処理をS234に進める。
S233として、指静脈認証部24は、認証成功の旨を出力する。この出力とは、ドアのロックを解除したり、特定の装置(指静脈認証装置10であっても、別装置でもよい)のロックを解除して使用可能にしたりするための出力である。
S234として、指静脈認証部24は、認証失敗の旨を出力する。この出力とは、認証失敗の旨を画面表示してもよいし、再度認証を促すこととしてもよい。
以上説明した本実施形態によれば、透過用光源部11からの赤外光で撮像される透過画像の指静脈パターンには、静脈と認証異物とが写り(図3(a))、反射用光源部12からの赤外光で撮像される反射画像の指表面パターンには、認証異物とが写る(図3(b))。
よって、指情報登録部21は、両パターンに共通して撮像される認証異物を把握することができるので、その認証異物が少ない(高精度データである)指静脈パターンを適切に取得することができる。
一方、反射用光源部12からの赤外光を用いることで、ユーザに手洗いや手荒れのケアなどの過剰な負担を強いる必要がなくなり、使い勝手のよい指静脈認証装置10を提供することができる。
これにより、高精度な指静脈パターンから正答率の高い指静脈認証が実現できるので、指表面の異物による本人拒否や他人受入れを未然に防ぐことができる。
なお、本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段などは、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。
また、前記の各構成、機能などは、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイルなどの情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)などの記録装置、または、IC(Integrated Circuit)カード、SDカード、DVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
10 指静脈認証装置
10c カメラ
11 透過用光源部
12 反射用光源部
13 撮像部
14 メモリ
15 外部I/F部
16 CPU
20 制御部
21 指情報登録部
22 透過画像処理部
23 反射画像処理部
24 指静脈認証部

Claims (5)

  1. 指を透過する方向から照射される透過光により撮像された透過画像の暗点から指静脈パターンを抽出する透過画像処理部と、
    指に反射する方向から照射される透過光により撮像された反射画像の明点および暗点から指表面パターンを抽出する反射画像処理部と、
    前記指静脈パターンと前記指表面パターンとで同じ位置に存在する暗点を認証異物として検出し、その認証異物をもとに判定した前記指静脈パターンを記憶手段に書き出す指情報登録部と、
    初回登録時の前記指静脈パターンと今回認証時の前記指静脈パターンとを照合することで、今回認証時のユーザを認証する指静脈認証部と、を有することを特徴とする
    静脈認証装置。
  2. 前記指情報登録部は、前記検出した認証異物が多いほど低精度とする評価関数を計算し、前記指静脈パターンが所定の精度を満たさないときに、その指静脈パターンを前記記憶手段に書き出す対象から除外することを特徴とする
    請求項1に記載の静脈認証装置。
  3. 前記指情報登録部は、前記評価関数として、前記認証異物の総面積が大きいほど低精度とする関数、前記認証異物の総数が大きいほど低精度とする関数、前記認証異物の位置が前記透過画像の中心に近いほど低精度とする関数のうちの少なくとも1つの関数を用いて、前記指静脈パターンの精度を評価することを特徴とする
    請求項2に記載の静脈認証装置。
  4. 静脈認証装置は、記憶手段と、透過画像処理部と、反射画像処理部と、指情報登録部と、指静脈認証部とを有しており、
    前記透過画像処理部は、指を透過する方向から照射される透過光により撮像された透過画像の暗点から指静脈パターンを抽出し、
    前記反射画像処理部は、指に反射する方向から照射される透過光により撮像された反射画像の明点および暗点から指表面パターンを抽出し、
    前記指情報登録部は、前記指静脈パターンと前記指表面パターンとで同じ位置に存在する暗点を認証異物として検出し、その認証異物をもとに判定した前記指静脈パターンを前記記憶手段に書き出し、
    前記指静脈認証部は、初回登録時の前記指静脈パターンと今回認証時の前記指静脈パターンとを照合することで、今回認証時のユーザを認証することを特徴とする
    静脈認証方法。
  5. 請求項4に記載の静脈認証方法を、コンピュータである前記静脈認証装置に実行させるための静脈認証プログラム。
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