JP2015226677A - 洗濯機 - Google Patents

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Yoshinori Muneno
義徳 宗野
祐太朗 林
Yutaro Hayashi
祐太朗 林
吉田 哲士
Tetsushi Yoshida
哲士 吉田
裕之 小池
Hiroyuki Koike
裕之 小池
昌 坂東
Akira Bando
昌 坂東
中村 俊介
Shunsuke Nakamura
俊介 中村
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Abstract

【課題】洗浄性能の向上を図れる洗濯機を提供する。【解決手段】本発明の洗濯機は、循環ポンプ16に流入する洗濯水の糸くずiをとる捕集部62を有する第1の糸くずフィルタ60と、洗濯水が循環するとともに第1の糸くずフィルタ60が嵌入され循環ポンプ16の吸込み口16aに連通するケーシング17b、17tとを備え、第1の糸くずフィルタ60の流入口側に、第1の糸くずフィルタ60を取り付けるための係合部61aが第1の糸くずフィルタ60に設けられる一方、係合部61aに係合する被係合部17b1が当該係合部61aの内側に位置してケーシング17b、17tに設けられ、捕集部62の外面62aは、捕集部62の上流側の第1の糸くずフィルタ60の外面61b1より凹んで設けられ、循環ポンプ16への吸込みスペースp1が形成されている。【選択図】図12

Description

本発明は、洗濯機に関する。
洗濯機は、洗い工程において洗剤の化学的な洗浄力を活用することによって洗濯物に作用させる物理的な力を軽減して、高い洗浄力を得ることができる。一方、近年、地球温暖化防止、つまり地球環境保護のために家電製品の省エネ化が進行しつつある。
ところで、洗濯機では節水が使用水量の低減に有効であるが、水量を減らすと、洗濯物に十分に洗濯水が浸み込まず、洗浄力やすすぎ性能が悪化する。
そこで、洗濯槽の底部にある洗濯水を循環ポンプで洗濯槽の上部までくみ上げて、このくみ上げた洗濯水を洗濯物(衣類など)に散布する洗濯水循環機構を備えた洗濯機が提案されている。例えば、下記特許文献1には、パルセータと呼ばれる回転翼盤を洗濯槽の下部に配置した、いわゆる縦型の洗濯機においても、循環ポンプを設けることが記載されている。
特開2012−223305号公報
しかしながら、このような循環ポンプを有する縦型の洗濯機であっても、循環流量は、20L/min程度である。このような循環流量の場合、洗濯槽内の洗濯物に循環水を浸透させるのに時間がかかったり、洗濯物の場所によっては浸透する循環水が少ない場所が生じたりして、洗濯物に付着した汚れをとる効果の得難い状況が生じる可能性がある。例えば、洗濯物の汚れ落ち不足や洗いムラなどが生じる場合がある。
本発明は上記実状に鑑み、洗浄性能の向上を図れる洗濯機の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明に関わる洗濯機は、外槽と、前記外槽内に回転自在に支持される内槽と、前記内槽内の底部に回転自在に設けられる回転翼盤と、前記外槽の底部にある洗濯水をくみ上げて、前記内槽内に洗濯水を戻すことで循環させる循環ポンプとを備える洗濯機であって、前記循環ポンプに流入する洗濯水の糸くずをとる捕集部を有する第1の糸くずフィルタと、前記洗濯水が循環するとともに前記第1の糸くずフィルタが嵌入され前記循環ポンプの吸込み口に連通するケーシングとを備え、前記第1の糸くずフィルタの流入口側に、前記第1の糸くずフィルタを取り付けるための係合部が前記第1の糸くずフィルタに設けられる一方、前記係合部に係合する被係合部が当該係合部の内側に位置して前記ケーシングに設けられ、前記捕集部の外面は、前記捕集部の上流側の前記第1の糸くずフィルタの外面より凹んで設けられ、前記循環ポンプへの吸込みスペースが形成されている。
本発明によれば、洗浄性能を向上させた洗濯機を提供できる。
本発明の実施形態に係る洗濯機の斜視図。 実施形態の洗濯機の概略構造の縦断面図。 脈動翼盤の表側を示す斜視図。 脈動翼盤の裏側を示す斜視図。 循環ポンプ、第1のフィルタ、および排水弁廻りを示す斜視図。 図5のA方向矢視図。 図5のB方向矢視図。 図7のC−C断面図。 図7のD−D断面図。 (a)は糸くずフィルタを斜め上方から見た斜視図、 (b)は (a)のE方向矢視図、 (c)は(b)のF方向矢視図、(d)は (a)のG方向矢視図。 糸くずフィルタを取り外した状態の斜視図。 図8のH部拡大図。 比較例の図8のH部拡大相当図。 吸込みスペースの効果を検証するために用いた糸くずフィルタの斜視図。 外槽の開口に外槽カバーが取り付けられた平面図。 洗濯物高さとシャワーとの位置関係を示す側断面図。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
なお、以下では、洗濯、すすぎ、脱水の各工程を行うことができる縦型の洗濯機を例に挙げて説明するが、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥の各工程を行うことができる縦型の洗濯機への適用も可能である。
図1に、本発明の実施形態に係る洗濯機の斜視図を示す。なお、図1は、外蓋3を開けた状態を示している。
実施形態の洗濯機1は、外郭を成す筐体kが鋼板と樹脂成型品とを組み合わせて形成されている。筐体kの上部には、樹脂製のトップカバー2が係合、ねじ止めなどで取り付けられている。トップカバー2には、洗濯物の出し入れの際に洗濯槽の上部を開閉する外蓋3が開閉自在に取り付けられている。
外蓋3は、上向きに凸となるように山型状に折れ曲がりつつ後ろ側に開くことで、筐体kの上部に形成される開口部1aを開放する構成である。また、外蓋3は、各種操作ボタンスイッチ6や表示器7を有する操作パネル8を備えている。
操作パネル8は、機体底部に設けたマイクロコンピュータ(図示せず)と電気的に接続されている。
一方、トップカバー2の前面には、洗濯機1の電源のオン/オフを行う電源スイッチ5が設けられている。
図2に、実施形態の洗濯機の概略構造の縦断面図を示す。なお、図2は、実施形態の洗濯機1を左右方向断面で切断したものである。
筐体k内の開口部1a(図1参照)の後方には、給水電磁弁4(図2参照)が設けられている。そして、トップカバー2の後部には、給水電磁弁4に水道水を供給するホースを接続する接続口4aが設けられている。トップカバー2(図1参照)には、洗剤・仕上げ剤容器28が手前側に設けられ、外蓋3を閉じたときには、洗剤・仕上げ剤容器28が外蓋3によって覆われる構成である。
図2に示すように、洗濯機1は、筐体k内に、内槽9、外槽10、脈動翼盤11(回転翼盤)、流体バランサ12、洗濯水循環機構50などを有して構成されている。
内槽9は、有底円筒状に形成される洗濯兼脱水槽である。内槽9は、鉛直方向に回転軸を有しており、駆動装置13によって回転可能に支持されている。内槽9は、その外周壁および底壁に通水のための複数の小さな貫通孔9aがそれぞれ形成されている。
内槽9の底板9tの下側から側板9sの外側に連続して、内槽9の外側に溝状の循環水路76が、中心軸O廻りに等間隔で4つ設けられている。図2では、4つ循環水路76のうち2つを図示している。
循環水路76の入口77は、脈動翼盤11(パルセータともいう)の裏羽根11sの側部に対向して形成されている。側板9sの外側に位置する循環水路76は、内槽9の中央部付近に内槽9の側板9sに開口される出口78を有している。出口78には、メシュ状の目の細かい糸くずフィルタ79が取り付けられている。
この構成により、脈動翼盤11の遠心力によって、洗濯水が、内槽9の底板9tの下側の循環水路76の入口77から、循環水路76内に流入する。循環水路76内の洗濯水は循環水路76を上昇し(図2の矢印γ1参照)、メシュ状の糸くずフィルタ79で細かい糸くずが除去され、内槽9の側板9sの出口78を通過して、内槽9内に流入する(戻される)(図2の矢印γ2参照)。
こうして、内槽9の洗濯水は、回転する脈動翼盤11の裏羽根11sにより、循環水路66を循環しつつメシュ状の糸くずフィルタ79で細かい糸くずが除去される。
外槽10は、有底円筒状に形成されており、内槽9を同軸上に内包している。外槽10は、筐体kの上端部の四隅部に設けた隅板(不図示)に係止して垂下される4本の支持棒に緩衝装置(不図示)を介して筐体k内の中心部に弾性支持されている。
外槽10の上縁部には、内槽9の上方を開閉する外槽カバー14が設けられている。
<脈動翼盤11>
内槽9の底部には、洗濯物に洗濯やすすぎ時に物理的な力を加えるための脈動翼盤11が設けられている。
図3に、脈動翼盤の表側の斜視図を示す。
脈動翼盤11は、中央の回転中心Oの部分が盛り上がって形成されている。そして、脈動翼盤11は、回転中心Oを挟んで対向する位置に凸形状となる凸状部11aと、周方向の凸状部11a、11a間に凹み形状となる凹み部11b,11bが形成されている。これにより、脈動翼盤11は、周方向に凹凸形状が繰り返されるように構成されている。また、脈動翼盤11には、表面と裏面を連通する孔11cが複数個所に形成されている。
図4に、脈動翼盤の裏側を斜視図に示す。
脈動翼盤11の裏面(下面)には、回転中心Oから放射状に延びる裏羽根11sが下方向に内槽9の下方まで突出して形成されている。
裏羽根11sは、周方向に等角度(本実施形態では、30度毎を例示)に配置されている。また、凸状部11aの最も高い位置の裏羽根11sは、外周側の上下方向の高さhが最も高く形成されている。
また、脈動翼盤11の裏面には、複数の補強板11tが回転中心Oを中心として同心円状または略同心円状に設けられている。
このように、脈動翼盤11の表面の形状を左右対称形状とすることにより(図3参照)、脈動翼盤11の裏羽根11sの形状も左右対称形状とすることができるので、溝状の循環水路76の開口部の出口78からの洗濯水の散水量を脈動翼盤11が右回転と左回転のどちらであっても均等に散水できる。
脈動翼盤11は、略円盤状に形成され、図2に示す駆動装置13により回転可能に支持されている。つまり、洗濯時やすすぎ時に、駆動装置13により回転翼盤11を回転させることで洗濯水を洗濯物ごと攪拌する構成である。
駆動装置13は、インバータ駆動電動機または可逆回転型のコンデンサ分相単相誘導電動機を使用した電動機13aと電磁操作クラッチ機構(クラッチ)13bと遊星歯車減速機構を内蔵して構成されている。また、駆動装置13は、マイコン40によって電動機13aとクラッチ13bを制御することによって、洗濯駆動モードと脱水駆動モードとを選択的に実行する機能を有する。
洗濯駆動モードとは、内槽9を静止させるように係止または自由に回転できる解放状態で、脈動翼盤11を繰り返し低速で正逆回転させるモードである。
脱水駆動モードとは、内槽9と脈動翼盤11とを一体的に同一方向に高速で回転させるモードである。
<流体バランサ12>
流体バランサ12は、合成樹脂などでリング状に形成され、内槽9の胴板の上端縁部(上縁部)に設けられている。流体バランサ12は、脱水時に内槽9の回転時に洗濯物の偏りにより偏心が生じたときに、内部の流体の移動によって偏心を打ち消し、回転のバランスを維持する部材である。流体バランサ12は、小型化のため、内部に比重の大きな流体(塩水など)を封入して構成されている。
<洗濯水循環機構50>
洗濯水循環機構50は、節水のため、洗濯時などに洗濯水を外槽10の下部から上部に循環させて(図2の矢印γ3参照)、洗濯物に注ぐ機構である。これにより、使用水量を削減できる。
図2に示すように、洗濯水循環機構50は、循環ポンプ16、循環パイプ17(17a、17b、17c)、循環水路18などで構成されている。循環水路18はスリット(後記の吐出口31)が形成されるものであり、図2では、循環水路18をスリットがある断面で切断したものを示している。
循環ポンプ16は、筐体k内の外槽10の下方に設けられている。循環ポンプ16は、外槽10の底部に溜められた洗濯水を、外槽10の底部に設けた通水口10bから、循環パイプ17を介して、循環水路18の洗濯水導入口14bに向けてくみ上げる機能を有する。
なお、本実施形態では、循環ポンプ16が前から見て筺体1内の底部左側に配置されている。そして、循環パイプ17は、外槽10の前方を上向きに延在し、外槽10の上部において後方に向きを変えて開口部1a(図1参照)の左側を通って、外槽カバー14の左端に位置する洗濯水導入口14bに接続されている(図2参照)。
循環パイプ17は、外槽10の通水口10bと洗濯水導入口14bとを連通させる流路を構成し、当該循環パイプ17の途中に前記循環ポンプ16が設けられている。
このように、循環パイプ17の長さを短くすることにより、循環する洗濯水の圧力損失を低減している。
なお、循環パイプ17の内径(直径)は、従来の循環パイプの内径(直径)よりも大きく形成されている。例えば、循環パイプ17の内径は、32.5mmであり、従来の循環パイプの内径は、19.5mmである。このように、循環パイプ17を従来よりも太くすることにより、洗濯水が流れる際の圧力損失を低減することができ、循環パイプ17を流れる洗濯水の循環流量を従来よりも増加させることができる。
図5に、循環ポンプ、糸くずフィルタ、および排水弁廻りの斜視図を示し、図6に図5のA方向矢視図を示す。
循環パイプ17には、循環ポンプ16の上流側に糸くずフィルタ60が設けられている。糸くずフィルタ60の上流側には、排水弁15を備えている。排水弁15には、糸くずフィルタ60が設置される側の循環パイプ17bと排水ホース24とが接続されている。
排水弁15は、循環パイプ17aを通して流れる洗濯水を糸くずフィルタ60が設置される循環パイプ17bの側または排水ホース24(図6参照)の側に流れるように切り替える。
循環ポンプ16が駆動すると、外槽10の底部の洗濯水は、外槽10の底部に形成された通水口10bから循環パイプ17aを通って吸水され、循環パイプ17b、17cを通過して、外槽10の外部を通って、外槽10の上部に運ばれる(図2の矢印γ3)。外槽10の上部に運ばれた洗濯水は、洗濯水導入口14bから循環水路18に導入され、循環水路18の吐出口31から内槽9内の洗濯物にシャワー状に浴びせかけられる。そして、外槽10の底部の洗濯水は、循環ポンプ16に通水口10bから循環パイプ17a内に吸引される。
このように、外槽10の下部に洗濯物とともに貯留される洗濯水は、循環パイプ17a、17b、17cなどを通過して循環する。なお、17oは、洗濯水がオーバーフローした際に外部に排出するためのオーバーフロー管である。
図7に図5のB方向矢視図(上面図)を示す。図8に図7のC−C断面を示し、図9に図7のD−D断面を示す。
図7〜図9に示すように、循環パイプ17bと循環ポンプ16の吸込み口16aとの間には、循環パイプ17bに連続してポンプ吸込み管路17tが形成されている。
ポンプ吸込み管路17tは、循環ポンプ16に吸い込まれる洗濯水中の糸くずを除去する糸くずフィルタ60が取り付けられる構成である。
ポンプ吸込み管路17tの内側の形状は、図8、図9に示すように、円筒部17t1と平面形状のフィルタスライド部17t2とが形成されている。
円筒部17t1は、円筒形状であって循環パイプ17bの内径より大きな径を有している。
フィルタスライド部17t2は、円筒部17t1を、下部の循環パイプ17bの内径より外側の箇所で、平面で切断する態様の平面形状を有している。
また、循環パイプ17bからポンプ吸込み管路17tにかけて、循環パイプ17bの内径と同じ内径をもつ円筒形状の係合円筒部17b1が、循環パイプ17bの内周面に連続して、ポンプ吸込み管路17tに突き出る形状に形成されている。換言すれば、循環パイプ17bの内径に沿った内径をもつ係合円筒部17b1がポンプ吸込み管路17tに向けて形成されている。
ポンプ吸込み管路17t内には、下記の糸くずフィルタ60が嵌入されている。そして、糸くずフィルタ60の糸くず捕集部62とポンプ吸込み管路17tの円筒部17t1との間には、吸込みスペースp1が形成される。
図8に示すように、吸込みスペースp1は、循環ポンプ16の吸込み口16aに対向する領域の少なくとも一部を含んで形成されている。
<糸くずフィルタ60>
図10(a)に糸くずフィルタ60を斜め上方から見た斜視図を示し、図10(b)に図10(a)のE方向矢視図を示す。また、図10(c)に図10(b)のF方向矢視図を示し、図10(d)に図10(a)のG方向矢視図を示す。
糸くずフィルタ60は、格子状の糸くず捕集部62の本体部60Aと、本体部60Aの一方端に回転自在に取り付けられるフィルタ取っ手部60Bとを備えている。
本体部60Aは、吸込み管路嵌合部61、糸くず捕集部62、取り付けスライド部63、およびパッキン取り付け部64とを有している。
吸込み管路嵌合部61は、ポンプ吸込み管路17t内の係合円筒部17b1に嵌合するパイプ嵌合部61aと、スライド嵌合部61bとを有している。
パイプ嵌合部61aは、ポンプ吸込み管路17t内に突出する係合円筒部17b1の外側に嵌合する円筒形状を有している。
スライド嵌合部61bは、上部はポンプ吸込み管路17tの内周面17t1より若干小さい外周面を有している。スライド嵌合部61bの外周面61b1は、パイプ嵌合部61aの外周面と略同じ曲率を有して形成されている。
そして、スライド嵌合部61bは、略中央部から下端面にかけて平面状に側面が形成されるとともに、その下面61b2(図10(b)参照)は下記の取り付けスライド部63と面一の平面状に形成されている。
結果として、吸込み管路嵌合部61の外周面は、糸くずフィルタ60が嵌合されるポンプ吸込み管路17tの箇所の内周面17t1より若干小さい形状に形成されている。換言すれば、糸くずフィルタ60の吸込み管路嵌合部61の外周面は、ユーザが糸くずフィルタ60の取り付け、取り外しが円滑に行える最大限の大きさに形成されている。
糸くず捕集部62は、糸くずが捕集される円筒形状の格子状に約180度の領域を有して形成されている。
糸くず捕集部62は、循環ポンプ16の吸込み口16aに対向して形成されている。
糸くず捕集部62の円筒形状の径は、吸込み管路嵌合部61の外周面61b1や、ポンプ吸込み管路17tの内周面17t1より小さい径に形成されている。
取り付けスライド部63(図10(b)参照)は、ユーザが糸くずフィルタ60を取り付ける際に下面をスライドさせて案内する構成要素である。取り付けスライド部63は、糸くず捕集部62の下方に、下面が平面である平板状を有する形状に形成されている。
パッキン取り付け部64は、環状のゴムパッキン65が取り付けられる箇所であり、糸くず捕集部62より大きな径をもち、短円柱形状を有する段付き形状を有している。
フィルタ取っ手部60Bは、取っ手部67とロック部68とを有している。
取っ手部67は、糸くずフィルタ60の取り付け取り外しに際してユーザが把持する箇所であり、薄い直方体形状に形成されている。
ロック部68は、大きな径の円板状のフランジ部68aと、短円柱状の嵌合リブ形成部68bとを有している。
短円柱状の嵌合リブ形成部68bには、円周方向に沿って、糸くずフィルタ60をポンプ吸込み管路17tに取り付ける際に本体側と係合する係合リブ68b1が形成されている。
<糸くずフィルタ60の取り付け・取り外し>
図11に、糸くずフィルタ60を取り外した状態の斜視図を示す。
ユーザが糸くずフィルタ60を取り付けるに際しては、図11に示すように、糸くずフィルタ60の取っ手部67を把持して、ポンプ吸込み管路17tの取り付け口に向けて白抜き矢印β1の方向に移動させ、糸くずフィルタ60の取り付けスライド部63をポンプ吸込み管路17tのフィルタスライド部17t2上をスライドさせる。そして、フィルタ取っ手部60Bを、矢印α1のように、回動させることでロック部68の係合リブ68b1(図10(a)、(b)参照)をポンプ吸込み管路17tに係合させて、糸くずフィルタ60 をポンプ吸込み管路17t内に取り付ける。
一方、糸くずフィルタ60を、糸くずの掃除などで取り外すに際しては、ユーザは、糸くずフィルタ60の取っ手部67を把持して、矢印α2のように回動させて白抜き矢印β2の方向に移動させることで、糸くずフィルタ60をポンプ吸込み管路17tから取り外すことができる。
<糸くずフィルタ60とポンプ吸込み管路17tの嵌合構成>
次に、糸くずフィルタ60とポンプ吸込み管路17tの嵌合構成について説明する。
図12に、図8のH部拡大図を示す。
循環パイプ17bの下流箇所から循環ポンプ16の吸込み口にかけて、ポンプ吸込み管路17tが接続されて形成されている。
前記したように、ポンプ吸込み管路17tの内側の形状は、循環パイプ17bの内径より大きな径の円筒部17t1と、循環パイプ17bの内径より外側の箇所で円筒部17t 1の下部を平面で切断する態様のフィルタスライド部17t2とを有している。
また、循環パイプ17bからポンプ吸込み管路17tにかけて、循環パイプ17bの内径に沿った内径をもつ円筒形状の係合円筒部17b1が、循環パイプ17bの内周面に連続して、ポンプ吸込み管路17tに突き出る形状に形成されている。
一方、糸くずフィルタ60は、その取り付けスライド部63がポンプ吸込み管路17tのフィルタスライド部17t2上をスライドするとともに、糸くずフィルタ60のパイプ嵌合部61aが係合円筒部17b1の外周側に係合して、ポンプ吸込み管路17t内に嵌入されている。
循環パイプ17bからポンプ吸込み管路17tには、図12の白抜き矢印α3のように、洗濯水が流入するため、糸くずが、糸くずフィルタ60のパイプ嵌合部61aと、ポンプ吸込み管路17t内の係合円筒部17b1との間にひっかかることが抑制される。
糸くずフィルタ60の取り付けスライド部63およびスライド嵌合部61bと、ポンプ吸込み管路17tのフィルタスライド部17t2との間のクリアランスは、糸くずフィルタ60の取り付けスライド部63が該フィルタスライド部17t2上をスライドさせて取り付けられる構成であるので、小さい。
そして、吸込み管路嵌合部61のパイプ嵌合部61aの外周面およびスライド嵌合部61bの上面は、ポンプ吸込み管路17tの内周面17t1より若干小さい寸法を有するため、吸込み管路嵌合部61とポンプ吸込み管路17tの内周面17t1とのクリアランスは小さい。
一方、図10(a)、(b)に示すように、糸くずフィルタ60の糸くず捕集部62の外周面62aの外径寸法は、スライド嵌合部61bより外径が小さい段付き形状で形成されるので、糸くず捕集部62の外周面62aとポンプ吸込み管路17tの内周面17t1との間には、空間(ギャップ)、つまり循環ポンプ16の吸込みスペースp1が形成されている。
そのため、糸くず捕集部62のある領域に糸くずiが溜まった場合にも、循環ポンプ16は、吸込みスペースp1から吸込み口16aに、洗濯水を吸引することが可能であり、洗濯水の流量低下を回避することができる。なお、糸くず捕集部62の外周面62aとポンプ吸込み管路17tの内周面17t1との間の寸法は、例えば、4〜6mm前後とればよい。
なお、吸込みスペースp1は、少なくとも循環ポンプ16の吸込み口に対向した領域の一部かさなるように形成されればよい。
<比較例の糸くずフィルタ160とポンプ吸込み管路117tの嵌合構成>
図13に、比較例の図8のH部拡大相当図を示す。
次に、実施形態の糸くずフィルタ60とポンプ吸込み管路17tの嵌合構成と比較するため、比較例の糸くずフィルタ160とポンプ吸込み管路117tの嵌合構成について説明する。
循環ポンプの吸込み口にかけて、循環パイプ117bの下流箇所から、ポンプ吸込み管路117tが接続して形成されている。
ポンプ吸込み管路117tの内側の形状は、循環パイプ117bの内径より大きな径の上部に設けられる円筒部117t1と、下部に設けられるフィルタスライド部117t2とを有している。
また、循環パイプ117bからポンプ吸込み管路117tに続いて、糸くずフィルタ160が係合される部分円筒形状の係合円筒部117b1が、ポンプ吸込み管路117t内に突き出る形状に形成されている。
一方、糸くずフィルタ160は、その取り付けスライド部163がポンプ吸込み管路117tのフィルタスライド部117t2上をスライドするとともに、糸くずフィルタ160のパイプ嵌合部161aが、ポンプ吸込み管路117t内の係合円筒部117b1の内周側に係合している。
循環パイプ117bからポンプ吸込み管路117tには、図13の白抜き矢印α13のように、洗濯水が流入して糸くずフィルタ160へ流れ外側の糸くずフィルタ160のパイプ嵌合部161aと、内側のポンプ吸込み管路117t内の係合円筒部117b1との間に流入するため(図13の矢印α14参照)、糸くずiが、外側の糸くずフィルタ160のパイプ嵌合部161aと、内側のポンプ吸込み管路117t内の係合円筒部117b1との間にひっかかる場合がある。
ところで、糸くずフィルタ160の取り付けスライド部163の下面と、ポンプ吸込み管路117tのフィルタスライド部117t2との間のクリアランスは、糸くずフィルタ160の取り付けスライド部163が該フィルタスライド部117t2上をスライドさせて取り付けられる構成であるので、小さい。
そして、糸くずフィルタ160の外周面160aとポンプ吸込み管路117tの内周面117t3との間は、隙間なく形成されるので、糸くずフィルタ160に糸くずiが捕集される場合、糸くずフィルタ160に近接して形成される循環ポンプの吸込み口は閉塞され、洗濯水の循環流量が低下することが起こる場合があった。
そこで、本実施形態の前記の図12などで説明した循環ポンプ16の吸込み口16aに吸込みスペースp1をとる構成を採用することより糸くずフィルタ60の糸くず捕集部62のある領域に糸くずiが捕集されて閉塞した場合も他の領域のスペースp1内を洗濯水が流れ、循環ポンプ16の吸込み口に流入することができる。また、循環ポンプ16の吸込み口16aに対向する領域の糸くず捕集部62に糸くずiが捕集された場合にも、吸込みスペースp1内を洗濯水が流れて、循環ポンプ16の吸込み口に流入することが可能である。従って、本実施形態(本発明)を採用することにより、糸くずiが糸くずフィルタ60フィルタに捕集された際の洗濯水の循環流量の低下を抑制することが可能である。
<実施形態の糸くず捕集部62の外周面62aとポンプ吸込み管路17tの内周面17t1の吸込みスペースp1の効果の検証>
次に、図12に示す糸くず捕集部62の外周面62aとポンプ吸込み管路17tの内周 面17t1の吸込みスペースp1の効果について説明する。
Figure 2015226677
図14に、吸込みスペースの効果を検証するために用いた糸くずフィルタの斜視図を示す。
吸込みスペースp1の効果の検証は、図14に示す糸くずフィルタ60を用いて行ったものである。
すなわち、検証に用いた糸くずフィルタ60は、糸くずフィルタ60の取っ手部67側の糸くず捕集部62の2列の格子をアルミフォイルfuで封止して表1の検証を行ったものである。
検証の方法としては、図12に示す吸込みスペースp1の有無によって、循環ポンプ16の回転速度(r/min )を変えることで、どのように循環流量が変化するかを検証した。
表1から、循環ポンプ16の回転速度2400r/minで吸込みスペースp1が有る場合は、1.6L(リットル)/min(分)流量が多い結果となった。
また、循環ポンプ16の回転速度2600r/minで吸込みスペースp1が有る場合は、1.7L/min流量が多い結果となった。
また、循環ポンプ16の回転速度2800r/minで吸込みスペースp1が有る場合は、1.9L/min流量が多い結果となった。
この結果より、吸込みスペースp1を形成した場合は無い場合より、2L/min前後流量が多くできることが明らかになった。
ここで、本洗濯機1は、洗濯物の上が十分に濡れて洗え、洗いムラがなく洗浄性能が上がるように、30L/min以上の循環流量で洗濯やすすぎを行うこととしている。
さらに望ましくは、40L/min以上の循環流量で洗濯やすすぎを行うと、より洗いムラなく洗浄性能が上がる洗濯やすすぎを行える(詳細は後記)。
<循環ポンプ16による洗濯水の内槽9内への供給>
次に、循環ポンプ16による洗濯水の内槽9内への供給について説明する。
図2に示すように、循環ポンプ16により汲み上げられ循環パイプ17cを通過した洗濯水は、洗濯水導入口14bから循環水路18に流入する。循環水路18に流入した洗濯水は、吐出口31からシャワー状の洗濯水Qになって内槽9内に供給される。
図15に、外槽10の開口に外槽カバー14(内蓋は不図示)が取り付けられた平面図を示す。また、吐出口31の位置を、太い実線で図示している。
吐出口31は、左右方向(洗濯機1の幅方向)に沿ってスリット状に細長く形成されている。吐出口31の右端は、洗濯水導入口14bの右端よりも右側に位置しており、吐出口31の左端は、洗濯水導入口14dの左端よりも左側に位置している。この吐出口31の幅Waは、流体バランサ12の内径よりも内側に位置し(図2参照)、かつ、洗濯物投入口14aの最大幅Wmaxの半分以上(50%以上)に設定されている。
これにより、洗濯水を流体バランサ12に接触させることなく、洗濯物全体に洗濯水を散布することができる。なお、幅Waが最大幅Wmaxの半分未満(50%未満)であると、内槽9内の洗濯物の全体に洗濯水を散布することが難しくなる。なお、本実施形態では、幅Waは、最大幅Wmaxの約70%に設定されている。
図15に示すように、吐出口31から洗濯水Q(二点鎖線参照)が吐出されると、吐出口31の幅方向の全体から膜状に洗濯水Qが散布される。また、吐出口31から吐出する際の洗濯水Qは、吐出口31の左右の端部31a,31bよりも左右外側に向けて、吐出口31の幅Waよりも広い幅となって膜状に吐出される。
なお、実際、吐出口31から出た直後の洗濯水Qは、幅Waよりも広くなるが、その後、洗濯水Qの幅が縮まり、洗濯水Qが内槽9の底面(脈動翼盤11)に着水する位置では、吐出口31の幅Waと同等な幅となる。このように、洗濯水Qは、吐出口31から吐出されると、一旦吐出口31の幅Waよりも広がり、その後縮まって、最終的には、吐出口31の幅Waと同等の幅で着水するようになっている。
図16に、洗濯物高さとシャワーとの位置関係を示す側断面図を示す。
本洗濯機1では、図16に示すように、横一文字状に洗濯水(循環水)Qを散布する構成にしている。このように、横一文字(紙面垂直方向に一文字)に洗濯水Qを散布することで、高さH3で示すように低負荷時の洗濯物(衣類)高さの場合であっても、高さH4で示すように高負荷時の洗濯物(衣類)高さの場合であっても、洗濯水Qの散布面積が変化することなく、洗濯物全体に洗濯水を散布することができる。なお、洗濯水Qを散布する場合には、脈動翼盤11や内槽9が回転することで、洗濯水Qを洗濯物全体散布できる。
このように、本洗濯機1では、負荷量(洗濯物高さ)が増加したとしても、洗濯物に対する洗濯水の散布面積が変化せず、洗いムラの低減や、高負荷時の洗浄力の向上が図れる。
また、幅Wa(図15参照)を広くして吐出口31の開口面積を広くしたことによって、洗濯水を絞って勢いよく出す必要がなくなるので、より大流量の洗濯水を吐出口31から吐出し易くなる。
なお、本洗濯機1では、内槽9の底から外槽カバー14の上部に戻す循環パイプ17(循環ポンプ16の経路も)を太く25mm以上(例えば内径:19mm→32.5mm)とすることで、圧力損失を低減して、循環ポンプ16のモータの回転速度を上げることなく、流量(例えば23L/分→45L/分)を増加させたものである。
ここで、30L/分の循環流量であれば一定以上の洗浄力(洗浄比1.10)が得られるが、40L/分以上にすると洗浄力がより高まる(洗浄比1.11)のでより望ましい。
さらに、本洗濯機1では、循環ポンプ16の上流側に設けられる異物トラップを、格子状の糸くずフィルタ60で形成したので、メッシュ状のフィルタ部の場合と比べて詰まり難く、水が循環する上での流路抵抗を小さくでき、循環流量の増加に効果的である。ただし、異物トラップを糸くずフィルタ60にするだけだと、異物の捕集性能が低下するおそれがあるので、メッシュ状の糸くずフィルタ79(図2参照)を別途設けている。
この糸くずフィルタ79は、回転翼盤11が回転していれば、循環水路66を介して異物が捕集される。このため、循環ポンプ16が駆動しておらず格子状の糸くずフィルタ60で異物を捕集できないときでも、回転翼盤11の回転により糸くずフィルタ79(図2参照)で異物が捕集でき、捕集性能が向上する。
また、循環ポンプ16の下流側であって吐出口31の上流側に、メッシュ状のフィルタ部を設ける必要がなく流路抵抗が低減され、吐出口31から大流量の循環水を勢いよく散布することが可能である。
<循環ポンプ16の駆動>
次に、洗い工程における循環ポンプ16の駆動タイミングについて説明する。
先ず、第1の本洗いでは、補給水が行われており、外槽10内に水がまだ十分に溜まっていないので、循環ポンプ16は低めの回転速度で駆動する。次の第2の本洗いでは、早い段階で多くの洗濯物を湿らせるために、他の本洗いよりも高い回転速度(例えば2800rpm)で循環ポンプ16のモータを駆動させ、循環流量を高めている(例えば48L/min)。
循環水が洗濯物に給水されていくと、外槽10内に溜まっている水が減少するため、循環ポンプ16のモータの回転速度を高くしても、循環流量は増加しない。また、循環ポンプ16のモータの回転速度を高くすると、騒音も大きくなる傾向にあるため、第3〜第6の本洗いでは、回転速度を低くしている(例えば2400rpm)。
なお、本実施形態における循環ポンプ16による大流量のシャワーは、帯状に広範囲へ散布されるので、循環ポンプ16のモータの回転速度を可変にしてシャワーの形状を変えながら散布しなくても、洗濯物にまんべんなく散水できる。したがって、本実施形態の本洗い工程や第2のすすぎ工程では、循環ポンプ16のモータの回転速度を一定とし、うなり音などの発生を抑制している。
ここで、循環ポンプ16のモータの回転速度が一定の状態とは、第1の本洗い等の同じ工程内における回転速度が、その工程における回転速度の平均値の±10%の範囲内に、常に収まっている状態を指すものとする。また、第1の本洗い〜第6の本洗いでは、内槽9を静止させた状態で脈動翼盤11を120rpm程度の回転速度で正逆回転させるので、糸くずフィルタ79(図2参照)によって糸くずが捕集される。
以上説明したように、本実施形態の洗濯機1によれば、内槽9内に洗濯水を戻す吐出口31が、流体バランサ12の位置よりも内側に位置し(図2参照)、かつ、内槽9に洗濯物を投入する洗濯物投入口14aの最大幅Wmaxの半分以上の幅にすることで(図15参照)、吐出口31から幅広に横一文字形状の洗濯水を散水することができ、洗い時の洗い水(洗濯水)やすすぎ時のすすぎ水(洗濯水)を洗濯物の全体に散布することができる。その結果、洗濯水を洗濯物にムラなく散布することができ、洗いムラを低減することができ、しかも洗浄力を高めることができる。
また、本実施形態では、吐出口31が回転翼盤11の回転中心O(図16参照)よりも後側に位置し、吐出口31から吐出された洗濯水が、洗濯物投入口14aの最大幅Wmaxの半分以上の幅で回転中心Oよりも前側に落下するようにしたことで、負荷量の多少(洗濯物高さの高低)に拘わらず、洗濯水を内槽9の回転中心に落下させることができ、洗濯物(衣類)の全体に洗濯水を散布することができる。
なお、本実施形態では、幅方向(左右方向)に一続きの吐出口31を形成した場合を例に挙げて説明したが、吐出口31が幅方向の途中で分割された構成であってもよい。なお、分割する数は、2つに限定されるものではなく、3つ以上に分割されていてもよい。
また、本実施形態では、幅方向(左右方向)に直線状に吐出口31を形成した場合を例に挙げて説明したが、吐出口31は、弓型に湾曲した形状であってもよく、波型形状であってもよい。さらに、本実施形態では、図15に示すように、洗濯物投入口14aのうち直線部に吐出口31を一つ形成した例を挙げて説明したが、2つ以上の直線部や、円弧部の吐出口31としてもよい。
上記構成によれば、下記の作用効果を奏する。
1.循環ポンプ16に流入する洗濯水の糸くずをとる捕集部を有する糸くずフィルタ60と、洗濯水が循環するとともに糸くずフィルタ60が嵌入され循環ポンプ16の吸込み口16aに連通するケーシングの循環パイプ17b、ポンプ吸込み管路17tとを備え、糸くずフィルタ60の流入口側に、糸くずフィルタ60を取り付けるための係合部のパイプ嵌合部61aが糸くずフィルタ60に設けられる一方、パイプ嵌合部61aに係合する被係合部の係合円筒部17b1がパイプ嵌合部61aの内側に位置してケーシングの循環パイプ17b、ポンプ吸込み管路17tに設けられる。そして、糸くず捕集部62の外面は、その上流側の糸くずフィルタ60の外面の外周面61b1より凹んで設けられ、循環ポンプ16への吸込みスペースp1が形成されている。
そのため、糸くずフィルタ60のパイプ嵌合部61aに係合する係合円筒部17b1が内側に形成されるので、洗濯水中の糸くずがケーシングの係合円筒部17b1と糸くずフィルタ60パイプ嵌合部61aとの間に入ることを抑制できる。
また、循環ポンプ16への吸込みスペースp1が形成されるので、糸くずフィルタ60の糸くず捕集部62が部分的または全体的に糸くずで閉塞した際にも、循環ポンプ16の吸込み口16aに洗濯水を流すことができる。
2.また、ケーシングの係合円筒部17b1の内面は、糸くずフィルタ60の上流側のケーシングの循環パイプ17bの内面に沿った平面で形成されるので、流路抵抗少なく、すなわち圧損少なく、洗濯水を糸くずフィルタ60内に導くことができる。
3.吸込みスペースp1は、循環ポンプ16の吸込み口16aに対向する領域の少なくとも一部を含んで形成されるので、確実に糸くずフィルタ60で糸くずを除去した後の洗濯水を循環ポンプ16の吸込み口16aに流入させることが可能である。
4.図2に示すように、回転翼盤11は、内槽9より下方に突出する裏羽根11sが形成され、内槽9は、その底板9tの外側からその側板9sの外側中央部にかけて突出して形成される溝状の循環水路76が形成され、循環水路76の内槽9に対して開口する出口78には、メッシュ状の糸くずフィルタ79が取り付けられる。
そして、回転翼盤11の回転により、裏羽根11sの遠心力で洗濯水が記循環水路76の内槽9下の入り口77から循環水路76内に送り込まれ、糸くずフィルタ79で糸くずが除去され出口78を介して内槽9に戻されている。
そのため、回転翼盤11が回転することにより、洗濯水に含まれる細かな糸くずなど異物を確実に糸くずフィルタ79で捕集できる。
5.循環ポンプ16による洗濯水の循環流量は、30リットル/分以上であるので、一定以上の洗浄力(洗浄比1.10)が得られる。
6.以上まとめると、洗濯水に含まれる大きな糸くずなどの異物を糸くずフィルタ60で捕集するとともに、小さな糸くずなどの異物を糸くずフィルタ79で捕集するので、洗濯水の浄化が確実にかつ信頼性高く行える。
また、図12に示すように、糸くずフィルタ60の糸くず捕集部62の外周面62aとポンプ吸込み管路17tの内周面17t1との間に空間の吸込みスペースp1を形成するので、確実に循環ポンプ16の吸込み口16aに洗濯水を供給でき、消費電力の増加を伴うことなく洗濯水の循環量を増加させることができる。
これにより、内槽9内の洗濯物に洗濯水を満遍なくかつ十分に供給でき、洗浄性能を向上させることが可能である。また、洗いムラを可及的に抑制することができる。
7.従って、洗浄性能の向上を図れる洗濯機1を実現することができる。
<<その他の実施形態>>
1.なお、前記実施形態では、本発明を、洗濯機能を有する洗濯機1に適用する場合を示したが、洗濯機能と乾燥機能とを有する縦型の洗濯乾燥機(洗濯機)に適用してもよい。
2.なお、特許請求の範囲に記載した洗濯水はすすぎ水を含むものとする。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものでなく、様々な実施形態が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分り易く説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、説明した構成の一部を含むものであってもよい。
1 洗濯機
9 内槽
10 外槽
11 脈動翼盤(回転翼盤)
11s 裏羽根
16 循環ポンプ
16a 吸込み口
17b 循環パイプ(ケーシング)
17b1 係合円筒部(被係合部)
17t ポンプ吸込み管路(ケーシング)
18 循環水路
60 糸くずフィルタ(第1の糸くずフィルタ)
61a パイプ嵌合部(係合部)
61b1 外周面(外面)
62 糸くず捕集部(捕集部)
62a 外周面(捕集部の外面)
76 循環水路
77 入口
78 出口
79 糸くずフィルタ(第2の糸くずフィルタ)
i 糸くず
p1 吸込みスペース

Claims (5)

  1. 外槽と、
    前記外槽内に回転自在に支持される内槽と、
    前記内槽内の底部に回転自在に設けられる回転翼盤と、
    前記外槽の底部に溜められる洗濯水をくみ上げて、前記内槽内に洗濯水を戻すことで循環させる循環ポンプとを備える洗濯機であって、
    前記循環ポンプに流入する洗濯水の糸くずをとる捕集部を有する第1の糸くずフィルタと、
    前記洗濯水が循環するとともに前記第1の糸くずフィルタが嵌入され前記循環ポンプの吸込み口に連通するケーシングとを備え、
    前記第1の糸くずフィルタの流入口側に、前記第1の糸くずフィルタを取り付けるための係合部が前記第1の糸くずフィルタに設けられる一方、前記係合部に係合する被係合部が当該係合部の内側に位置して前記ケーシングに設けられ、
    前記捕集部の外面は、前記捕集部の上流側の前記第1の糸くずフィルタの外面より凹んで設けられ、前記循環ポンプへの吸込みスペースが形成される
    ことを特徴とする洗濯機。
  2. 前記被係合部の内面は、前記第1の糸くずフィルタの上流側の前記ケーシングの内面に沿った平面で形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記吸込みスペースは、前記循環ポンプの吸込み口に対向する領域の少なくとも一部を含んで形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  4. 前記回転翼盤は、前記内槽より下方に突出する裏羽根が形成され、
    前記内槽は、その底板の外側からその側板の外側中央部にかけて突出して形成される溝状の循環水路が形成され、
    前記循環水路の前記内槽に対して開口する出口には、メッシュ状の第2の糸くずフィルタが取り付けられ、
    前記回転翼盤の回転により、洗濯水が前記循環水路の前記内槽下の入り口から前記循環水路内に送り込まれ、前記第2の糸くずフィルタで糸くずが除去され前記出口を介して前記内槽に戻される
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  5. 前記循環ポンプによる前記循環流量は、30リットル/分以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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