JP2015226445A - 充電装置 - Google Patents

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Toshihiro Shima
嶋  敏洋
一彦 船橋
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一彦 船橋
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由季 堀江
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Abstract

【課題】部品点数を少なくし、回路構成を簡素化且つコストを低減した充電装置の提供。
【解決手段】
二次電池セルを有する電池パックを充電する充電装置であって、所定電圧を出力する電源回路部と、所定電圧が印加される一次巻線と二次巻線とを有するトランスと、二次巻線に接続され、電池パックが接続される接続端子部を有し、二次巻線が出力する電圧を接続端子部から出力する出力回路部と、電源回路部と一次巻線との間に直列に接続されたスイッチング素子と、電池パックの充電制御を行うマイコンと、を備え、マイコンは、スイッチング素子のオン/オフを制御するスイッチング信号を生成するスイッチング信号生成部を内蔵している。
【選択図】図4

Description

本発明は充電装置に関し、特にコードレス電動工具の電源として使用される電池パックを充電するのに好適な充電装置に関する。
従来より、各種電気機器の電源として二次電池セルを収容した電池パックが広く使用されており、同時に当該二次電池セルを充電するための充電装置も広く用いられている。このような充電装置において、二次電池セルを確実且つ迅速に充電するために様々な提案がなされている。
例えば、二次電池セルを確実且つ迅速に充電するために定電流定電圧制御を用いて充電を行う充電装置が知られている(特許文献1)。当該充電装置は、充電電流又は充電電圧が目標値となるように制御するためのスイッチング信号を生成するスイッチングICと、当該目標値の決定、充電開始、充電終了等の充電制御を行うマイコンとを備えている。
特開2009−178014号公報
しかし、上記の充電装置においては、充電制御を行うマイコンの他に別途スイッチング信号を生成するスイッチングICを備えているため、部品点数が多くなるという問題があった。また、マイコンの駆動電圧とスイッチングICの駆動電圧とが異なっている場合には、マイコンを駆動させるための補助電源回路及びスイッチングICを駆動させるための補助電源回路の2つの補助電源回路が必要であり、スイッチングICと使用電圧の異なる電路から各種信号をスイッチングICに出力する場合には、スイッチングICの誤動作、故障等を抑制するために当該各種信号の出力経路上にフォトカプラ等を設けて絶縁する必要があるため、部品点数がより多くなり回路構成が複雑となり且つ製造コストが高くなるという問題があった。
そこで本発明は、部品点数が少なく、回路構成を簡素化し、且つ製造コストを低減させた充電装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、二次電池セルを有する電池パックを充電する充電装置であって、所定電圧を出力する電源回路部と、該所定電圧が印加される一次巻線と二次巻線とを有するトランスと、該二次巻線に接続され、該電池パックが接続される接続端子部を有し、該二次巻線が出力する電圧を該接続端子部から出力する出力回路部と、該電源回路部と該一次巻線との間に直列に接続されたスイッチング素子と、該電池パックの充電制御を行うマイコンと、を備え、該マイコンは、該スイッチング素子のオン/オフを制御するスイッチング信号を生成するスイッチング信号生成部を内蔵していることを特徴とする充電装置を提供する。
このような構成によると、充電制御及びスイッチング信号の生成を単一のマイコンのみで行うことができ、スイッチング信号を生成するためのスイッチングICを別途設ける必要がなく、充電装置の製造に必要な部品点数を少なくすることができる。また、スイッチングICを別途設ける場合に必要となるスイッチングIC用の補助電源やフォトカプラ等を必要としないため、回路構成が簡素化され、組立性を向上させることができ、同時にコストを低減させることができる。
上記課題を解決するために本発明は更に、二次電池セルを有する電池パックを充電する充電装置であって、所定電圧を出力する電源回路部と、該所定電圧が印加される一次巻線と二次巻線とを有するトランスと、該二次巻線に接続され、該電池パックが接続される接続端子部を有し、該二次巻線が出力する電圧を該接続端子部から出力する出力回路部と、該電源回路部と該一次巻線との間に直列に接続されたスイッチング素子と、該電池パックの充電制御を行うマイコンと、を備え、該スイッチング素子は、該マイコンから出力されるスイッチング信号によって制御されるように構成したことを特徴とする充電装置を提供する。
このような構成によると、スイッチング素子はマイコンから出力されるスイッチング信号によって制御される。このため、スイッチング信号を生成するためのスイッチングICを別途設ける必要がなく、充電制御及びスイッチング信号の生成を単一のマイコンのみで行うことができる。これにより、充電装置の製造に必要な部品点数を少なくすることができる。また、スイッチングICを別途設ける場合に必要となるスイッチングIC用の補助電源やフォトカプラ等を必要としないため、回路構成が簡素化され、組立性を向上させることができ、同時にコストを低減させることができる。
上記構成において、該スイッチング信号は、PWM信号であることが好ましい。
このような構成によれば、スイッチング信号がPWM信号であるため、簡易な構成によりトランスの二次巻線から出力される電圧を調整することができる。
また、該マイコンは、目標電圧を設定する目標電圧設定部と、目標電流を設定する目標電流設定部と、を内蔵していることが好ましい。
このような構成によると、マイコン内部において目標電圧及び目標電流が設定されるため、目標電圧を設定するための目標電圧設定回路及び目標電流を設定するための目標電流設定回路をマイコンに外付けする必要がない。このため、部品点数をより少なく、回路構成をより簡素化することができる。
また、充電電圧を検出する充電電圧検出回路部と、充電電流を検出する充電電流検出回路部と、を更に備え、該マイコンは、該目標電圧と該充電電圧とを比較する電圧比較部と、該目標電流と該充電電流とを比較する電流比較部と、を内蔵していることが好ましい。
このような構成によると、マイコン内部において目標電圧と充電電圧との比較及び目標電流と充電電流との比較を行うことができるため、目標電圧と充電電圧との比較を行うための電圧比較回路及び目標電流と充電電流とを比較するための電流比較回路をマイコンに外付けする必要がない。このため、部品点数をより少なく、回路構成をより簡素化することができる。
また、該マイコンは、該電源回路部と絶縁されていることが好ましい。
このような構成によると、マイコンが電源回路部と絶縁されているため、出力回路部からの信号を直接マイコンに入力することができる。このため、マイコンと出力回路部との間を絶縁するための部材を必要とせず、部品点数を少なくすることができ、よりコストを低減することができる。
上記課題を解決するために本発明は更に、二次電池セルを有する電池パックを充電する充電装置であって、所定電圧を出力する電源回路部と、該所定電圧が印加される一次巻線と二次巻線とを有するトランスと、該二次巻線に接続され、該電池パックが接続される接続端子部を有し、該二次巻線が出力する電圧を該接続端子部から出力する出力回路部と、該電源回路部と該一次巻線との間に直列に接続されたスイッチング素子と、該電源回路部と絶縁され、該電池パックの充電制御を行うマイコンと、を備え、該マイコンによって該スイッチング素子を制御するように構成したことを特徴とする充電装置を提供する。
このような構成によると、マイコンが電源回路部と絶縁されているため、出力回路部からの信号を直接マイコンに入力することができる。このため、マイコンと出力回路部との間を絶縁するための部材を必要とせず、部品点数を少なくすることができ、よりコストを低減することができる。
上記課題を解決するために本発明は更に、二次電池セルを有する電池パックを充電する充電装置であって、所定電圧を出力する電源回路部と、該所定電圧が印加される一次巻線と二次巻線とを有する第1のトランスと、該二次巻線に接続され、該電池パックが接続される接続端子部を有し、該二次巻線が出力する電圧を該接続端子部から出力する出力回路部と、該電源回路部と該一次巻線との間に直列に接続された第1のスイッチング素子と、該電池パックの充電制御を行うマイコンと、該マイコンと該第1のスイッチング素子との間に接続され、該第1のスイッチング素子をオンまたはオフするドライブ回路と、を備え、該ドライブ回路は、該マイコンからのPWM信号により制御される第2のスイッチング素子と、一次側が該第2のスイッチング素子に接続されると共に二次側が該第1のスイッチング素子に接続される第2のトランスと、を備えることを特徴とする充電装置を提供する。
このような構成によると、マイコンと電源回路部とがドライブ回路の第2のトランスによって絶縁される。これにより、出力回路部からの信号を直接マイコンに入力することができる。このため、マイコンと出力回路部との間を絶縁するための部材を必要とせず、部品点数を少なくすることができ、よりコストを低減することができる。
本発明の充電装置によれば、部品点数が少なく、回路構成を簡素化し、且つ製造コストを低減させた充電装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態による充電装置のブロック図を含む回路図である。 本発明の第1の実施の形態による充電装置におけるFETドライブ回路を示すブロック図を含む回路図である。 本発明の第1の実施の形態による充電装置における回路構成の一部を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による充電装置におけるマイコンの内部ブロックを示す図である。 本発明の第2の実施の形態による充電装置のブロック図を含む回路図である。 本発明の第2の実施の形態による充電装置におけるマイコンの内部ブロックを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
最初に、本発明の第1の実施の形態による充電装置1について図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、充電装置1の内部及び充電装置1に接続された電池パック2の内部を示すブロック図を含む回路図である。
図1に示されるように充電装置1は、接続端子部1Aと、第1整流平滑回路10と、スイッチング回路20と、第2整流平滑回路30と、補助電源回路40と、マイコン電源回路50と、ファン部60と、表示回路部70と、過電圧検出回路80と、充電電圧検出回路90と、充電電流検出回路100と、電圧電流設定回路110と、電圧電流比較回路140と、マイコン170とにより主に構成されている。
充電装置1は、接続端子部1Aと電池パック2とが接続された状態において、定電流定電圧制御を用いて電池パック2を充電可能である。定電流定電圧制御は、充電が開始されると予め決定された目標電流になるように充電電流を制御しながら充電を行い(定電流制御区間)、充電電圧が予め決定された目標電圧に達した後は充電電圧が当該目標電圧になるように制御しながら充電し(定電圧制御区間)、定電圧制御区間において充電電流が予め決定された終止電流以下になった場合に充電を終了させる充電制御である。また、充電装置1は、PWM制御を用いて充電電流及び充電電圧の調整を行い、PWM制御に用いられるPWM信号をマイコン170がスイッチング回路20に出力することで行われる。なお、PWM信号は、スイッチング素子のオン/オフを制御するパルス信号であって、且つパルス幅を変更可能な信号である。
接続端子部1Aは、電池パック2と接続される部分であり、出力プラス端子1aと、出力マイナス端子1bと、情報通信端子1cとを備えている。電池パック2と接続端子部1Aとが接続された状態において、接続端子部1Aの各端子は、電池パック2の所定の端子とそれぞれ接続される。
ここで、接続端子部1Aに接続される充電対象である電池パック2について説明する。電池パック2は、電池組2Aと、電池保護回路2Bと、電池情報出力回路2Cとを備えており、例えば、コードレス電動工具等の電源として使用される。
電池組2Aは、電池パック2に収容されており、電池セル2aを直列に5セル接続した組である。本実施の形態において電池セル2aは、例えば、充電可能なリチウムイオン電池であり、1セルあたりの定格電圧は3.6V、最大充電電圧は4.0V、最大充電電流は7.0Aである。電池パック2と接続端子部1Aとが接続された状態において、電池組2Aの中で最も電位の高い電池セル2aのプラス端子は出力プラス端子1aと接続され、電池組2Aの中で最も電位の低い電池セル2aのマイナス端子は出力マイナス端子1bと接続される。電池セル2aは、二次電池セルの一例である。
電池保護回路2Bは、個々の電池セル2aの電圧を監視する回路であり、電池情報出力回路2Cと接続されている。電池保護回路2Bは、電池組2Aを構成する電池セル2aの一つでも過充電や過放電により、通常状態ではない状態になった場合には、電池情報出力回路2Cを介して異常信号を充電装置1に出力する。
電池情報出力回路2Cは、電池パック2に関する電池情報信号を充電装置1に出力する回路であり、電池パック2と接続端子部1Aとが接続された状態において、情報通信端子1cと接続される。電池情報信号は、電池パック2の種類を示す信号、電池組2Aを構成する電池セル2aのセル数、接続形態(直列であるか又は並列であるか、並列である場合の並列数等)、電池セル2aの1セルあたりの定格電圧、最大充電電圧、最大充電電流、終止電流、充電停止温度、定格充電電流、定格放電電流等の電池パック2の製造時において予め決まる情報を示す信号、電池組2A全体の電圧、電池セル2aの温度等の変動する情報を示す信号、電池保護回路2Bが出力する異常信号を含んでいる。
ここで充電装置1の説明に戻る。充電装置1の第1整流平滑回路10は、全波整流回路と、平滑用コンデンサとにより主に構成され、交流電源3と接続される回路である。第1整流平滑回路10は、交流電源3から供給される交流電圧を全波整流回路で全波整流し、その後、平滑用コンデンサで平滑して直流電圧とする。直流電圧は、第1整流平滑回路10に接続された電源プラスライン10A及び電源マイナスライン10Bからスイッチング回路20及び補助電源回路40に出力される。第1整流平滑回路10、電源プラスライン10A、電源マイナスライン10Bは、電源回路部として機能する。電源回路部は一次側に配置されている。
スイッチング回路20は、第1整流平滑回路10に電源プラスライン10A及び電源マイナスライン10Bを介して接続されており、高周波トランス21と、MOSFET22と、FETドライブ回路23とにより主に構成されている。
図1及び図2に示されるように高周波トランス21は、一次巻線21A及び二次巻線21Bを有している。一次巻線21Aは、第1整流平滑回路10から出力された直流電圧が印加される巻線であり、その一端は第1整流平滑回路10に電源プラスライン10Aを介して接続され、他端がMOSFET22に接続されている。二次巻線21Bは、一次巻線21Aと絶縁された巻線であり、その両端は第2整流平滑回路30に接続されている。高周波トランス21は、トランス及び第1のトランスの一例である。
MOSFET22は、スイッチング素子であり、そのドレインは高周波トランス21の一次巻線21Aの他端に接続され、ソースは電源マイナスライン10Bを介して第1整流平滑回路10に接続され、ゲートはFETドライブ回路23に接続されている。MOSFET22は、オン状態において一次巻線21Aに電流が流れることを許容し、オフ状態において一次巻線21Aに電流が流れることを遮断する。MOSFET22は、スイッチング素子及び第1のスイッチング素子の一例である。
図2に示されるようにFETドライブ回路23は、パルストランス23A及びFET23Bにより主に構成されている。
パルストランス23Aは、一次コイル23a及び二次コイル23bを有している。一次コイル23aの一端は基準電圧Vccに接続され、他端はFET23Bに接続されている。二次コイル23bは、一次コイル23aと絶縁されており、その一端は電源マイナスライン10Bに接続され、他端はMOSFET22のゲートに接続されている。言い換えれば、パルストランス23Aの一次側はFET23Bに接続され、二次側はMOSFET22に接続されている。パルストランス23Aは、第2のトランスの一例である。
FET23Bは、スイッチング素子であり、そのドレインはパルストランス23Aの一次コイル23aの他端に接続され、ソースはGNDに接続され、ゲートはマイコン170に接続されている。FET23Bは、第2のスイッチング素子の一例である。
FETドライブ回路23は、マイコン170からFET23Bのゲートに出力されるPWM信号をパルストランス23Aを介してMOSFET22のゲートに出力することで、MOSFET22のスイッチングを行う回路である。MOSFET22のスイッチングを行うことによって第1整流平滑回路10から出力された直流電圧は、パルス列波形の電圧とされる。パルス列波形の電圧は、高周波トランス21の一次巻線21Aに印加され、高周波トランス21により降圧(若しくは昇圧)され二次巻線21Bから第2整流平滑回路30へ出力される。FETドライブ回路23は、ドライブ回路として機能する。
図1に示されるように第2整流平滑回路30は、ダイオードと、平滑用コンデンサと、放電用抵抗とから主に構成され、高周波トランス21の二次巻線21Bから出力される電圧を整流及び平滑して出力する回路である。また、第2整流平滑回路30は、出力プラスライン30A及び出力マイナスライン30Bを介して出力プラス端子1a及び出力マイナス端子1bと接続されている。第2整流平滑回路30によって整流及び平滑された電圧は、出力プラスライン30A及び出力マイナスライン30Bを介して出力プラス端子1a及び出力マイナス端子1bに出力される。第2整流平滑回路30、出力プラスライン30A、出力マイナスライン30Bは、出力回路部として機能する。
補助電源回路40は、電源プラスライン10A及び電源マイナスライン10Bを介して第1整流平滑回路10に接続されており、一次コイル及び当該一次コイルと絶縁された複数のコイルを有する変圧器、スイッチング素子、制御素子等を主に備えた定電圧電源回路である。補助電源回路40は、第1整流平滑回路10から出力された電圧を所定の電圧に変換してマイコン電源回路50及びファン部60に出力している。
マイコン電源回路50は、一次コイル及び当該一次コイルと絶縁された複数のコイルを有する変圧器、スイッチング素子と、制御素子、三端子レギュレータ等を備えた定電圧電源回路であり、補助電源回路40に接続されている。マイコン電源回路50は、補助電源回路40から出力された電圧を変換且つ安定化した電圧すなわち基準電圧Vccをマイコン170、後述のオペアンプ102、151、161等に供給する。本実施の形態において基準電圧Vccは5Vである。
ファン部60は、ファン60A及びファン駆動回路60Bにより構成されている。ファン60Aは、補助電源回路40を電源として駆動し、電池パック2の電池セル2a及び充電装置1の発熱部の少なくとも一方を冷却可能に構成されている。ファン駆動回路60Bは、マイコン170に接続されており、マイコン170からの駆動信号に基づいてファン60Aの回転数等を制御する回路である。
表示回路部70は、充電の状態を表示するための回路であり、赤色LED及び緑色LEDにより構成された点灯部と複数の抵抗とにより構成され、マイコン170に接続されている。点灯部は、マイコン170からの信号によって、電池パック2の未接続や充電待機時等の充電を行う前の状態では赤色、充電中には橙色、充電終了後には緑色に点灯する。
図3に示されるように過電圧検出回路80は、出力プラス端子1a及び出力マイナス端子1bから出力される充電電圧、言い換えれば出力プラス端子1a及び出力マイナス端子1bに接続された電池パック2の電池組2A全体の電圧が過電圧となっているか否かを検出する回路であり、ツェナーダイオード81、抵抗82〜84、トランジスタ85を備えている。
ツェナーダイオード81は、充電電圧が過電圧であるか否かを検出するための素子である。ツェナーダイオード81の降伏電圧は、過電圧であると判別すべき所定の電圧に予め設定されている。また、ツェナーダイオード81のカソードは出力プラスライン30Aに接続され、アノードは抵抗82及び抵抗83を介してGNDに接続されている。
トランジスタ85は、NPN型バイポーラトランジスタであり、そのコレクタは抵抗84を介して基準電圧Vccに接続され、エミッタはGNDに接続され、ベースは抵抗82と抵抗83との接続点に接続されている。また、トランジスタ85のコレクタと抵抗84との接続点は、マイコン170に接続されている。
充電電圧が過電圧でない場合すなわち充電電圧が降伏電圧を超えていない場合、ツェナーダイオード81は電流を通さないため、トランジスタ85にはベース電流が流れず、コレクタとエミッタとの間は非導通状態となる。当該状態において、コレクタと抵抗84との接続点は基準電圧Vccとなるため、マイコン170にはハイ信号が出力される。
一方、充電電圧が過電圧となった場合、出力プラスライン30Aからツェナーダイオード81を介してGNDに電流が流れ、トランジスタ85にベース電流が流れてコレクタとエミッタとの間が導通状態となる。当該状態においてコレクタと抵抗84との接続点は略0Vとなり、マイコン170にはロー信号が出力される。
図3に示されるように充電電圧検出回路90は、出力プラス端子1a及び出力マイナス端子1bから出力される充電電圧を検出する回路であり、抵抗91及び抵抗92を備えている。充電電圧検出回路90は、出力プラスライン30Aと出力マイナスライン30Bとの間に直列に接続されており、充電電圧を抵抗91と抵抗92とによって分圧し、当該分圧した電圧(充電電圧に対応する電圧)を電圧電流比較回路140及びマイコン170に出力している。充電電圧検出回路90は、充電電圧検出回路部として機能する。
充電電流検出回路100は、充電電流を検出する回路であり、シャント抵抗101、オペアンプ102、コンデンサ103、抵抗104〜107を備えている。シャント抵抗101は、出力マイナスライン30B上に設けられた電流検出用の抵抗である。充電電流検出回路100は、充電電流検出回路部として機能する。
オペアンプ102は、出力端子、反転入力端子、非反転入力端子を備えており、出力端子は電圧電流比較回路140及びマイコン170に接続され、反転入力端子は抵抗104を介してシャント抵抗101の一端に接続され、非反転入力端子は抵抗105を介してシャント抵抗101の他端に接続されている。また、オペアンプ102の出力端子と反転入力端子とは、位相補償を行うためのコンデンサ103、抵抗106、107を介して接続されている。充電電流検出回路100は、シャント抵抗101で生じる電圧降下分を検出することによって充電電流の検出を行っている。具体的には、当該電圧降下分をオペアンプ102で増幅し、当該増幅した電圧(充電電流に対応する電圧)を電圧電流比較回路140及びマイコン170に出力している。
電圧電流設定回路110は、充電の際の目標電圧及び目標電流を設定する回路であり、電圧設定回路120及び電流設定回路130により構成されている。
電圧設定回路120は、目標電圧を設定する回路であり、抵抗121〜126により構成されている。具体的には、目標電圧に対応する比較用電圧を電圧電流比較回路140に出力することにより目標電圧を設定する。抵抗121、122は、基準電圧VccとGNDとの間に直列に接続されており、抵抗121と抵抗122との接続点は電圧電流比較回路140に接続されている。抵抗123、124、125、126のそれぞれの一端は抵抗121と抵抗122との接続点にそれぞれ接続されており、それぞれの他端はマイコン170の対応するポートに個別に接続されている。
本実施の形態において、電圧設定回路120は、充電の際の目標電圧として5種類の電圧すなわちV1〜V5から選択的に一の電圧を設定することができる。ここで、V1〜V5は、V1>V2>V3>V4>V5の関係を満たしている。
目標電圧をV1に設定する場合、マイコン170から抵抗123〜126のそれぞれと接続されるポートからは信号を出力せず、基準電圧Vccを抵抗121と抵抗122とによって分圧し、当該分圧した電圧を電圧電流比較回路140に出力する。当該分圧した電圧は、V1に対応する比較用電圧である。なお、本実施の形態においては、V1は一例として21Vである。
目標電圧をV2に設定する場合、マイコン170の抵抗123と接続されているポートからロー信号を出力することにより、基準電圧Vccを抵抗122及び抵抗123の合成抵抗と抵抗121とによって分圧し、当該分圧した電圧を電圧電流比較回路140に出力する。当該分圧した電圧は、V2に対応する比較用電圧である。本実施の形態においては、V2は一例として20Vである。
目標電圧をV3に設定する場合は抵抗124と接続されているポートから、V4に設定する場合は抵抗125と接続されているポートから、V5に設定する場合は抵抗126と接続されているポートからロー信号を出力する。なお、V1〜V5は、電池パック2の種類(定格電圧、セル数等)によって異なる値が設定されてもよい。即ち、電池パック2の種類が異なれば、V1〜V5の組み合わせも異なるようにしてもよい。
電流設定回路130は、目標電流を設定する回路であり、抵抗131〜136により構成されている。具体的には、目標電流に対応する比較用電圧を電圧電流比較回路140に出力することによって目標電流を設定する。抵抗131、132は、基準電圧VccとGNDとの間に直列に接続されており、抵抗131と抵抗132との接続点は電圧電流比較回路140に接続されている。抵抗133、134、135、136のそれぞれの一端は抵抗131と抵抗132との接続点にそれぞれ接続されており、それぞれの他端はマイコン170の対応するポートに個別に接続されている。
本実施の形態において、電流設定回路130は、充電の際の目標電流として5種類の電流すなわちI1〜I5から選択的に一の電流を設定することができる。ここで、I1〜I5は、I1>I2>I3>I4>I5の関係を満たしている。
目標電流をI1に設定する場合、マイコン170から抵抗133〜136のそれぞれと接続されるポートからは信号を出力せず、基準電圧Vccを抵抗131と抵抗132とによって分圧し、当該分圧した電圧を電圧電流比較回路140に出力する。当該分圧した電圧は、I1に対応する比較用電圧である。なお、本実施の形態においては、I1は一例として7.5Aである。
目標電流をI2に設定する場合、マイコン170の抵抗133と接続されているポートからロー信号を出力し、基準電圧Vccを抵抗132及び抵抗133の合成抵抗と抵抗131とによって分圧し、当該分圧した電圧を電圧電流比較回路140に出力する。当該分圧した電圧は、I2に対応する比較用電圧の値となる。本実施の形態においては、I2は一例として7.0Aである。
目標電流をI3に設定する場合は抵抗134と接続されているポートから、I4に設定する場合は抵抗135と接続されているポートから、I5に設定する場合は抵抗136と接続されているポートからロー信号を出力する。なお、I1〜I5は、電池パック2の種類(定格充電電流、セル数の接続形態等)によって異なる値が設定されてもよい。即ち、電池パック2の種類が異なれば、I1〜I5の組み合わせも異なるようにしてもよい。
電圧電流比較回路140は、充電電圧と目標電圧との比較及び充電電流と目標電流との比較を行い、それぞれの比較結果をマイコン170に出力する回路であり、電圧比較回路150及び電流比較回路160を備えている。
電圧比較回路150は、充電電圧と目標電圧とを比較し、充電電圧と目標電圧との比較の結果に応じた信号(電圧比較信号)をマイコン170に出力する回路であり、オペアンプ151、抵抗152〜154、コンデンサ155を備えている。
オペアンプ151は、出力端子、反転入力端子、非反転入力端子を備えており、出力端子はダイオード156を介してマイコン170に接続されている。反転入力端子は、抵抗152を介して充電電圧検出回路90の抵抗91と抵抗92との接続点に接続されており、充電電圧に対応する電圧が入力される。非反転入力端子は、抵抗153を介して電圧設定回路120の抵抗121と抵抗122との接続点に接続されており、目標電圧に対応する比較用電圧が入力される。また、オペアンプ151の出力端子と反転入力端子とは、抵抗154及び位相補償を行うためのコンデンサ155を介して接続されている。
オペアンプ151は、反転入力端子に入力された充電電圧に対応する電圧と非反転入力端子に入力された目標電圧に対応する比較用電圧とを比較し、当該比較の結果に応じた信号を出力端子からマイコン170に出力する。
電流比較回路160は、充電電流と目標電流とを比較し、充電電流と目標電流との比較の結果に応じた信号(電流比較信号)をマイコン170に出力する回路であり、オペアンプ161、抵抗162〜164、コンデンサ165、166によって主に構成さている。
オペアンプ161は、出力端子、反転入力端子、非反転入力端子を備えており、出力端子はダイオード167を介してマイコン170に接続されている。反転入力端子は、抵抗162を介して充電電流検出回路100のオペアンプ102の出力端子に接続されており、充電電流に対応する電圧が入力される。非反転入力端子は、抵抗163を介して電流設定回路130の抵抗131と抵抗132との接続点に接続されており、目標電流に対応する比較用電圧が入力される。また、オペアンプ161の出力端子と反転入力端子とは、抵抗164及び位相補償を行うためのコンデンサ165及びコンデンサ166を介して接続されている。
オペアンプ161は、反転入力端子に入力された充電電流に対応する電圧と非反転入力端子に入力された目標電流に対応する比較用電圧とを比較し、当該比較の結果に応じた信号を出力端子からマイコン170に出力する。なお、ダイオード156、167はどちらかがハイ信号のときにのみハイ信号がマイコン170に入るようになっている。また、片方の信号がハイ信号で且つ他方の信号がロー信号のときに電流が流れないように遮断する意味もある。
図4に示されるようにマイコン170は、その内部にBUS171と、ROM172と、MPU173と、RAM174と、第1入力ポート部175と、第2入力ポート部176と、第1入出力ポート部177と、第2入出力ポート部178と、PWM信号生成部179とを主に備えたマイクロコンピュータであり、各種入力信号に基づいて所定の処理を行う。
BUS171は、信号の伝送路であり、ROM172、MPU173、RAM174、第1入力ポート部175、第2入力ポート部176、第1入出力ポート部177、第2入出力ポート部178、PWM信号生成部179のそれぞれと接続されている。
ROM172は、不揮発性の記憶領域であり、電池パック2を充電する際の適切な充電条件を決定するために必要な条件情報、定電流定電圧制御を適切に行うための充電処理プログラム等の電池パック2を適切に充電するための情報が記憶されている。本実施の形態においては、充電条件を適切に決定するための条件情報として、電池パック2の種類(電池組2Aを構成する電池セル2aのセル数、接続形態、電池セル2aの定格電圧、最大充電電圧、最大充電電流等)に対応した適切な充電電圧、充電電流、終止電流等の情報を記憶している。
MPU173は、各ポート部に入力された各種信号をROM172に記憶された充電処理プログラムに従って演算処理し、当該演算処理の結果に応じた信号を出力する。RAM174は、揮発性の記憶領域であって、MPU173が演算を行う場合等に一時的に演算結果、各ポート部に入力された各種情報等を記憶する。
第1入力ポート部175は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D入力ポート(A/Dコンバータ)である。第1入力ポート部175は、充電電圧検出回路90の抵抗91と抵抗92との接続点に接続されており、充電電圧に対応する電圧が入力される。当該充電電圧に対応する電圧は、デジタル信号に変換されてBUS171に入力される。
第2入力ポート部176は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D入力ポート(A/Dコンバータ)である。第2入力ポート部176は、充電電流検出回路100のオペアンプ102の出力端子に接続されており、充電電流に対応する電圧が入力される。当該充電電流に対応する電圧は、デジタル信号に変換されてBUS171に入力される。
第1入出力ポート部177は、入力専用に設定された複数のI/Oポートを備えている。当該複数のI/Oポートは、過電圧検出回路80の抵抗84とトランジスタ85との接続点に接続されたI/Oポート、電圧電流比較回路140のダイオード156のカソード及びダイオード167のカソードに接続されたI/Oポート、情報通信端子1cと接続されたI/Oポートを含んでいる。
過電圧検出回路80の抵抗84とトランジスタ85との接続点に接続されているI/Oポートには、充電電圧が過電圧となっているか否かを示す信号が入力される(過電圧である場合はロー信号、過電圧でない場合はハイ信号)。電圧電流比較回路140のダイオード156のカソード及びダイオード167のカソードに接続されているI/Oポートには、電圧電流比較回路140から出力される電圧比較信号及び電流比較信号が入力される。また、情報通信端子1cに接続されているI/Oポートには、電池パック2の電池情報出力回路2Cから出力される電池情報信号が入力される。
第2入出力ポート部178は、出力専用に設定された複数のI/Oポートを備えている。当該複数のI/Oポートは、電圧設定回路120の抵抗123〜126のそれぞれに個別に接続されたI/Oポート、電流設定回路130の抵抗133〜136のそれぞれに個別に接続されたI/Oポート、ファン駆動回路60Bに接続されたI/Oポート、表示回路部70に接続されたI/Oポートを含んでいる。
PWM信号生成部179は、第1入出力ポート部177に入力された電圧比較信号及び電流比較信号をBUS171を介して受け取り、電圧比較信号及び電流比較信号に基づいてPWM制御に用いられるPWM信号を生成する。また、PWM信号生成部179は、FETドライブ回路23のFET23Bのゲートと接続されており、生成したPWM信号をFET23Bのゲートに出力する。PWM信号はスイッチング信号の一例であり、PWM信号生成部179はスイッチング信号生成部の一例である。
次に、充電装置1による電池パック2の充電動作をマイコン170の動作と併せて説明する。なお、マイコン170の動作において必要な演算、比較等はMPU173が行う。
充電装置1を交流電源3に接続すると、マイコン170はROM172に記憶されている充電処理プログラムに従って各種処理を行う。マイコン170は、最初にイニシャルセットを行い、イニシャルセットが終了するとユーザに充電待機中であることを報知するために表示回路部70を赤色に点灯させる。表示回路部70を赤色に点灯させるには、第2入出力ポート部178から表示回路部70に赤色に点灯させるための信号を出力する。
その後、充電装置1に電池パック2が接続されると、電池パック2の電池情報出力回路2Cから出力された電池情報信号が情報通信端子1cを介してマイコン170の第1入出力ポート部177に入力される。
マイコン170は、電池情報出力回路2Cから電池情報信号が出力されると、電池情報信号に基づいて電池パック2の種類を判別し、電池パック2を適切に充電するための充電条件を決定する。本実施の形態においては、充電条件として定電流制御区間における目標電流、定電圧制御区間における目標電圧、充電の完了を判別するための終止電流を決定する。
定電流制御区間における目標電流は、最大充電電流及び接続形態に基づいて決定される。本実施の形態においては、電池パック2の最大充電電流は7.0A(I2)、接続形態は直列であるため、目標電流を7.0Aと決定する。なお、目標電流は、電池パック2の種類と条件情報とを照合して決定してもよい。
定電圧制御区間における目標電圧は、電池パック2を構成する電池セル2aのセル数、最大充電電圧、接続形態に基づいて決定される。本実施の形態においては、セル数は5セル、最大充電電圧は4.0V、接続形態は直列であるため、目標電圧を4.0V/セル×5セルすなわち20V(V2)と決定する。なお、目標電圧は、電池パック2の種類と条件情報とを照合して決定してもよい。
終止電流は、電池情報信号から得られた電池パック2の種類と条件情報と照合して決定する。例えば、1.5Aである。なお、終止電流は、電池情報信号から得られる情報に含まれる終止電流に関する情報をそのまま利用してもよい。
マイコン170は、充電条件を決定した後に目標電流を設定する。目標電流の設定は、マイコン170の第2入出力ポート部178から電流設定回路130にロー信号を出力する又はロー信号を出力しないことで行う。本実施の形態においては、目標電流は7.0A(I2)と決定されているため、第2入出力ポート部178の抵抗133と接続されているI/Oポートからロー信号を出力する。当該ロー信号が出力されると、目標電流に対応する比較用電圧が電流比較回路160に出力される。
続いて目標電圧を設定する。目標電圧の設定は、マイコン170の第2入出力ポート部178から電圧設定回路120にロー信号を出力する又はロー信号を出力しないことで行う。本実施の形態においては、目標電圧は20V(V2)と決定されているため、第2入出力ポート部178の抵抗123と接続されているI/Oポートからロー信号を出力する。当該ロー信号が出力されることで、目標電圧に対応する比較用電圧が電圧比較回路150に出力される。
目標電流及び目標電圧を設定した後に、マイコン170は電池パック2の充電を開始する。充電が開始されると、ユーザに充電中であることを報知するために表示回路部70を橙色に点灯させる。表示回路部70を橙色に点灯させるには、第2入出力ポート部178から表示回路部70に橙色に点灯させるための信号を出力する。
マイコン170は、充電開始から充電電圧が目標電圧に達するまでは、充電電流が目標電流になるように定電流制御を行いながら充電を行う(定電流制御区間)。定電流制御区間においては、フィードバック制御により充電電流を目標電流となるように制御する。
充電電流に対するフィードバック制御は、PWM信号生成部179が第1入出力ポート部177に入力された電流比較信号に基づいてPWM信号のパルス幅を適宜変更(デューティ比を変更)して生成し、FETドライブ回路23を介して当該PWM信号をMOSFET22に出力することで行われる。フィードバック制御において、パルス幅を変更可能(デューティ比を変更可能)なPWM信号を用いてMOSFET22をスイッチングすることで充電電流を調整することができ、充電電流を目標電流になるように制御することができる。
定電流制御区間において充電電圧が目標電圧に達すると、充電電圧が目標電圧になるように定電圧制御を行いながら充電を行う(定電圧制御区間)。充電電圧が目標電圧に達したか否かは、充電電圧検出回路90から出力されて第1入力ポート部175に入力された充電電圧に対応する電圧から求められる充電電圧と目標電圧とを比較することにより行い、充電電圧が目標電圧以上になった場合に定電圧制御に移行する。
定電圧制御区間においては、定電流制御区間と同様にフィードバック制御により充電電圧を目標電圧となるように制御している。充電電圧に対するフィードバック制御は、PWM信号生成部179が第1入出力ポート部177に入力された電圧比較信号に基づいてPWM信号のパルス幅を適宜変更(デューティ比を変更)して生成し、FETドライブ回路23を介して当該PWM信号をMOSFET22に出力することで行われる。
その後、定電圧制御により充電が継続されている間に、充電電流が終止電流以下となった場合には、充電を終了する。充電電流が終止電流以下となったか否かは、充電電流検出回路100から第2入力ポート部176に出力される充電電流に対応する電圧から求められる充電電流と終止電流とを比較することにより行い、充電電流が終止電流以下になった場合に充電を終了する。また、充電を終了すると同時にユーザに充電完了であることを報知するために表示回路部70を緑色に点灯させる。表示回路部70を緑色に点灯させるには、第2入出力ポート部178から表示回路部70に緑色に点灯させるための信号を出力する。
また、マイコン170は、電池パック2から出力される電池情報信号から得られる温度情報に基づいて第2入出力ポート部178のファン駆動回路60Bに接続されたI/Oポートから駆動信号を出力してファン60Aの回転数を制御している。
なお、充電が開始されて充電が終了するまでの間に、過電圧であると判断した場合、温度異常であると判断した場合、電池パック2から異常信号が出力された場合には、充電を停止させる。過電圧であるか否かの判断は、第1入出力ポート部177の過電圧検出回路80に接続されているI/Oポートにロー信号が入力されたか否かで判断する。温度異常であるか否かの判断は、電池情報信号から得られる温度情報と充電停止温度とを比較することで行う。
このように、本発明の第1の実施の形態による充電装置1は、電池パック2の充電制御を行うマイコン170を備えており、マイコン170はMOSFET22のオン/オフを制御するためのPWM信号を生成するPWM信号生成部179を有している。このため、単一のマイコン170のみで充電制御及びPWM信号の生成を行うことができ、PWM信号を生成するためのスイッチングICを別途設ける必要がなく、充電装置1の製造に必要な部品点数を少なくすることができる。また、スイッチングICを別途設ける場合に必要となるスイッチングIC用の補助電源やフォトカプラ等を必要としないため、回路構成が簡素化され、組立性を向上させることができ、同時にコストを低減させることができる。
また、充電装置1においては、パルストランス23A及びマイコン電源回路50の変圧器によってマイコン170は、第1整流平滑回路10、電源プラスライン10A、電源マイナスライン10Bと絶縁されているため、充電電圧検出回路90、充電電流検出回路100等からの信号を直接マイコンに入力することができる。このため、マイコンと充電電圧検出回路90、充電電流検出回路100等との間を絶縁するための部材を必要とせず、部品点数を少なくすることができ、よりコストを低減することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態による充電装置201について図5及び図6を参照しながら説明する。充電装置1の構成と同一の構成は、同一の符号を付して説明を省略し、相違する構成について主に説明する。また、充電装置201における電池パック2の充電制御、電池パック2との通信、情報取得の方法等は、充電装置1と同様である。
図5に示されるように充電装置201は、マイコン270を備えている。図6に示されるようにマイコン270は、その内部に第1目標信号出力部220と、第2目標信号出力部230と、第1比較部250と、第2比較部260と、PWM信号生成部279とを備えている。なお、図6において図示していないがマイコン270は、充電装置1におけるマイコン170のROM172、MPU173、RAM174、第1入出力ポート部177、第2入出力ポート部178と同一の構成を備えている。
第1目標信号出力部220は、充電条件として決定された目標電圧を設定する。具体的には、目標電圧に対応するデジタル信号(目標電圧信号)を第1比較部250に出力することで目標電圧の設定を行う。第1目標信号出力部220が出力可能な目標電圧信号の数は、第1目標信号出力部220の分解能に応じた数となり、例えば4bitの分解能であれば16種類の目標電圧信号を出力することができる。第1目標信号出力部220は、目標電圧設定部として機能する。
第2目標信号出力部230は、充電条件として決定された目標電流を設定する。具体的には、目標電流に対応するデジタル信号(目標電流信号)を第2比較部260に出力することで目標電流の設定を行う。第2目標信号出力部230が出力可能な目標電流信号の数は、第2目標信号出力部230の分解能に応じた数となり、例えば8bitの分解能であれば256種類の目標電圧信号を出力することができる。第2目標信号出力部230は、目標電流設定部として機能する。
第1比較部250は、第1入力ポート部175によってデジタル信号に変換され充電電圧に対応するデジタル信号(充電電圧信号)と第1目標信号出力部220から出力された目標電圧信号とに基づいて、充電電圧と目標電圧とを比較し、当該比較の結果である電圧比較信号を合成器271を介してPWM信号生成部279に出力する。第1比較部250は、電圧比較部として機能する。
第2比較部260は、第2入力ポート部176によってデジタル信号に変換され充電電流に対応するデジタル信号(充電電流信号)と第2目標信号出力部230から出力された目標電流信号とに基づいて、充電電流と目標電流とを比較し、当該比較の結果である電流比較信号を合成器271を介してPWM信号生成部279に出力する。ここで、合成器271は電圧比較信号と電流比較信号とを合わせて出力するものである。第2比較部260は、電流比較部として機能する。
PWM信号生成部279は、位相補償部279Aと、PWMタイマ279Bとを備えている。位相補償部279Aは、第1比較部250から出力された電圧比較信号及び第2比較部260から出力された電流比較信号の位相補償を行う。PWMタイマ279Bは、PWM信号のパルス幅を時間によって規定することでPWM信号を生成するタイマであって、位相補償部279Aによって位相補償が行われた電圧比較信号及び電流比較信号に基づいてPWM信号を生成してスイッチング回路20のFET23Bに出力する。PWM信号はスイッチング信号の一例であり、PWM信号生成部279はスイッチング信号生成部の一例である。
このように、本発明の第2の実施の形態による充電装置201においては、マイコン270が目標電圧を設定する第1目標信号出力部220と、目標電流を設定する第2目標信号出力部230とを内蔵しているため、マイコン270内部において目標電圧及び目標電流が設定することができる。これにより、目標電圧を設定するための電圧設定回路(例えば、充電装置1における電圧設定回路120)及び目標電流を設定するための電流設定回路(例えば、充電装置1における電流設定回路130)をマイコン270に外付けする必要がない。このため、部品点数をより少なく、回路構成をより簡素化することができる。
また、充電装置201は、充電電圧を検出する充電電圧検出回路90と、充電電流を検出する充電電流検出回路100とを更に備えており、マイコン270は、目標電圧と充電電圧とを比較する第1比較部250と、目標電流と充電電圧とを比較する第2比較部260と、を内蔵しているため、マイコン270内部において目標電圧と充電電圧との比較及び目標電流と充電電流との比較を行うことができる。これにより、目標電圧と充電電圧との比較を行うための電圧比較回路(例えば、充電装置1における電圧比較回路150)及び目標電流と充電電流とを比較するための電流比較回路(例えば、充電装置1における電流比較回路160)をマイコンに外付けする必要がない。このため、部品点数をより少なく、回路構成をより簡素化することができる。
本発明による充電装置は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、充電装置201においては、マイコン270内部に第1目標信号出力部220、第2目標信号出力部230、第1比較部250、第2比較部260を備えていたが、第1目標信号出力部220、第2目標信号出力部230、第1比較部250、第2比較部260を備えず、RAM174に一時的に目標電圧及び目標電流を格納し、MPU173が充電電圧と目標電圧との比較及び充電電圧と目標電圧との比較を行う構成としてもよい。
1、201…充電装置 1A…接続端子部 2…電池パック 2A…電池組 2a…電池セル 3…交流電源 10…第1整流平滑回路 10A…電源プラスライン 10B…電源マイナスライン 20…スイッチング回路 21…高周波トランス 21A…一次巻線 21B…二次巻線 23…FETドライブ回路 23A…パルストランス 30…第2整流平滑回路 30A…出力プラスライン 30B…出力マイナスライン 40…補助電源回路 50…マイコン電源回路 80…過電圧検出回路 90…充電電圧検出回路 100…充電電流検出回路 110…電圧電流設定回路 120…電圧設定回路 130…電流設定回路 140…電圧電流比較回路 150…電圧比較回路 160…電流比較回路 170、270…マイコン 173…MPU 179、279…PWM信号生成部 220…第1目標信号出力部 230…第2目標信号出力部 250…第1比較部 260…第2比較部

Claims (8)

  1. 二次電池セルを有する電池パックを充電する充電装置であって、
    所定電圧を出力する電源回路部と、
    該所定電圧が印加される一次巻線と二次巻線とを有するトランスと、
    該二次巻線に接続され、該電池パックが接続される接続端子部を有し、該二次巻線が出力する電圧を該接続端子部から出力する出力回路部と、
    該電源回路部と該一次巻線との間に直列に接続されたスイッチング素子と、
    該電池パックの充電制御を行うマイコンと、を備え、
    該マイコンは、該スイッチング素子のオン/オフを制御するスイッチング信号を生成するスイッチング信号生成部を内蔵していることを特徴とする充電装置。
  2. 二次電池セルを有する電池パックを充電する充電装置であって、
    所定電圧を出力する電源回路部と、
    該所定電圧が印加される一次巻線と二次巻線とを有するトランスと、
    該二次巻線に接続され、該電池パックが接続される接続端子部を有し、該二次巻線が出力する電圧を該接続端子部から出力する出力回路部と、
    該電源回路部と該一次巻線との間に直列に接続されたスイッチング素子と、
    該電池パックの充電制御を行うマイコンと、を備え、
    該スイッチング素子は、該マイコンから出力されるスイッチング信号によって制御されるように構成したことを特徴とする充電装置。
  3. 該スイッチング信号は、PWM信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の充電装置。
  4. 該マイコンは、目標電圧を設定する目標電圧設定部と、目標電流を設定する目標電流設定部と、を内蔵していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の充電装置。
  5. 充電電圧を検出する充電電圧検出回路部と、
    充電電流を検出する充電電流検出回路部と、を更に備え、
    該マイコンは、該目標電圧と該充電電圧とを比較する電圧比較部と、該目標電流と該充電電流とを比較する電流比較部と、を内蔵していることを特徴とする請求項4に記載の充電装置。
  6. 該マイコンは、該電源回路部と絶縁されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の充電装置。
  7. 二次電池セルを有する電池パックを充電する充電装置であって、
    所定電圧を出力する電源回路部と、
    該所定電圧が印加される一次巻線と二次巻線とを有するトランスと、
    該二次巻線に接続され、該電池パックが接続される接続端子部を有し、該二次巻線が出力する電圧を該接続端子部から出力する出力回路部と、
    該電源回路部と該一次巻線との間に直列に接続されたスイッチング素子と、
    該電源回路部と絶縁され、該電池パックの充電制御を行うマイコンと、を備え、
    該マイコンによって該スイッチング素子を制御するように構成したことを特徴とする充電装置。
  8. 二次電池セルを有する電池パックを充電する充電装置であって、
    所定電圧を出力する電源回路部と、
    該所定電圧が印加される一次巻線と二次巻線とを有する第1のトランスと、
    該二次巻線に接続され、該電池パックが接続される接続端子部を有し、該二次巻線が出力する電圧を該接続端子部から出力する出力回路部と、
    該電源回路部と該一次巻線との間に直列に接続された第1のスイッチング素子と、
    該電池パックの充電制御を行うマイコンと、
    該マイコンと該第1のスイッチング素子との間に接続され、該第1のスイッチング素子をオンまたはオフするドライブ回路と、を備え、
    該ドライブ回路は、該マイコンからのPWM信号により制御される第2のスイッチング素子と、一次側が該第2のスイッチング素子に接続されると共に二次側が該第1のスイッチング素子に接続される第2のトランスと、を備えることを特徴とする充電装置。
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