JP2015226201A - 基地局装置および移動通信システム - Google Patents

Abstract

【課題】小型であり、低コストに製造可能であり、電波障害を回避でき、また、いたずらを招来し難く、さらに、災害時であっても動作し得る基地局装置を提供する。
【解決手段】本発明による基地局装置は、移動端末と無線接続してその移動端末と相手装置との通信を中継する基地局ユニット１０と、電力供給を受けて所定の動作を実行する電気設備ユニットとしての誘導灯ユニット２０と、基地局ユニット１０および誘導灯ユニット２０に電力を供給する共通電源部３０と、屋内または屋外において固定的に配備される筐体４０とを有している。筐体４０は、基地局ユニット１０、誘導灯ユニット２０および共通電源部３０を収容している。
【選択図】図１

Description

本発明は、移動通信システムにおいて、移動端末と無線接続してその移動端末と相手装置との通信を中継する基地局装置に関し、特に、次世代移動通信システムにおけるスモールセル基地局を構成するのに適した基地局装置に関する。

ＬＴＥ（Long Term Evolution）、ＬＴＥ−Ａ（LTE-Advanced）、あるいはさらに後継の通信方式を採用した次世代移動通信システムにおいて、マクロセル基地局によるカバレッジの不十分さを補うこと、あるいは、昨今の著しいトラフィック増加や遠距離通信に不利な周波数帯域への対応を目的として、スモールセル基地局が盛んに採用されつつある。

スモールセル基地局を構成する基地局装置には、この装置を屋内をも含む種々の場所に多数配備することになるため、小型であること、安価であること、建物の構造物や備品による電波障害を回避できることが求められている。また、不特定な者から見える公共性の高い場所に配備する際には、いたずらを受けないようにすることが望ましい。さらには、地震などの災害時であっても継続して動作し得ることが、この種の基地局装置には望まれている。

尚、移動通信システムにおける基地局装置ではないが、例えば、特許文献１、特許文献２には、誘導灯装置に組み込まれた形態の無線ＬＡＮ（Local Area Network）装置が開示されている。

特開２００８−０８４６８５号公報 特開２００６−３４０２７１号公報

前述したように、スモールセル基地局を構成する基地局装置には、小型であること、安価であること、建物の構造物や備品による電波障害を回避できることが求められている。また、公共性の高い場所に配備する際には、いたずらを受けないようにすることが望ましい。さらには、地震などの災害時であっても継続して動作し得ることが、この種の基地局装置には望まれている。

それ故、本発明の課題は、小型であり、低コストに製造可能であり、電波障害を回避でき、また、いたずらを招来し難く、さらに、災害時であっても動作し得る基地局装置を提供することである。

本発明によれば、移動端末と無線接続して該移動端末と相手装置との通信を中継する基地局装置であって、移動端末と無線接続して該移動端末と相手装置との通信を中継する基地局ユニットと、電力供給を受けて所定の動作を実行する電気設備ユニットと、前記基地局ユニットおよび前記電気設備ユニットに電力を供給する共通電源部と、屋内または屋外において固定的に配備される筐体とを有し、前記筐体は、前記基地局ユニット、前記電気設備ユニットおよび前記共通電源部を収容することを特徴とする基地局装置が得られる。

また、本発明によれば、コアネットワークと、マクロセル基地局と、前記基地局装置によって構成されたスモールセル基地局と、前記移動端末とを有することを特徴とする移動通信システムが得られる。

本発明による基地局装置は、小型であり、低コストに製造可能であり、電波障害を回避でき、また、いたずらを招来し難く、さらに、災害時であっても動作し得る。

本発明の実施形態による基地局装置を、その一部を分解して示す斜視図である。 図１に示された基地局装置から表示パネルおよび発光パネルを外して見た正面図である。

本発明による基地局装置は、移動端末と無線接続してその移動端末と相手装置との通信を中継する基地局ユニットと、電力供給を受けて所定の動作を実行する電気設備ユニットと、基地局ユニットおよび電気設備ユニットに電力を供給する共通電源部と、屋内または屋外において固定的に配備される筐体とを有している。さらに、本発明による基地局装置において、筐体は、基地局ユニット、電気設備ユニットおよび共通電源部を収容している。

上記構成により、本発明による基地局装置は、小型であり、低コストに製造可能であり、電波障害を回避でき、また、いたずらを招来し難く、さらに、災害時であっても動作し得る。

即ち、本発明による基地局装置は、基地局装置として主要な部分ある基地局ユニットが、屋内または屋外において固定的に配備される電気設備装置と同機能をなす電気設備ユニットと共通の共通電源部から電力供給を受けると共に、単一の筐体に電気設備ユニットおよび共通電源部と共に収容されるため、小型であり、低コストに製造可能である。

また、電気設備ユニット（電気設備装置）が上方、壁面、天井等に設置されるものである場合には、本発明による基地局装置も上方、壁面、天井等の見通しが良い場所に設置されることになるため、電波障害を回避できる。

さらに、本発明による基地局装置は、誘導灯をも含む直付け型照明器具や空調装置等の、よく見掛けられ、かつ、容易に取り外すことができない固定的に配備されていると分かる電気設備装置によく似た外観であるため、仮に、本装置が不特定な者から見える公共性の高い場所に配備されたとしても、いたずらを招来し難い。

さらにまた、本発明による基地局装置は、共通電源部を停電時に代替電源として機能するように構成することにより、災害等による停電時においても基地局装置として稼働可能である。

以下、図面を参照して、本発明による基地局装置のより具体的な実施形態を説明する。

本発明の実施形態による基地局装置は、ＬＴＥ−Ａ方式の移動通信システムにおけるスモールセル基地局を構成するものである。尚、この移動通信システムは、図示はしないが、コアネットワークと、マクロセル基地局と、本基地局装置によって構成されたスモールセル基地局と、移動端末とを有している。

図１および図２を参照すると、本基地局装置は、基地局ユニット１０と、電気設備ユニットとしての誘導灯ユニット２０と、共通電源部３０と、筐体４０とを有している。

基地局ユニット１０は、基地局回路１１と、アンテナ１２とを備えており、移動端末と無線接続して当該移動端末とコアネットワークを介した相手装置との通信を中継する。

尚、本実施形態において、アンテナ１２は、筐体４０に収容された平面アンテナを例に挙げているが、筐体４０から露出または突出するロッドタイプのアンテナであってもよい。

電気設備ユニットとしての誘導灯ユニット２０は、誘導灯回路２１と、発光パネル２２と、筐体４０の前面パネルと兼用の表示パネル２３とを備えており、誘導灯としての動作を実行するものである。即ち、誘導灯ユニット２０は、共通電源部３０からの電力供給を受け、所定の動作として、非常口を案内すべく発光する。尚、本例において、発光パネル２２は、樹脂材から成る導光板と、この導光板の端部にライン状に配列された複数のＬＥＤ素子とによって構成されているが、例えば、光源として発光パネルサイズのＥＬ（Electro-Luminescence）素子を用いたもの等であってもよい。また、筐体４０を壁面ではなく天井面に取り付ける場合には、図１中の後方面側にも発光パネルおよび表示パネルを設けることにより、両面発光型の誘導灯として機能させることができる。

尚、本実施形態においては、電気設備ユニットとして、誘導灯ユニットを例に挙げているが、本発明における電気設備ユニットは、電力供給を受けて所定の動作を実行する電気機器のうち、屋内または屋外において固定的に配備されるものであれば、他の電気機器であってもよい。例えば、直付け型照明器具、火災報知器、ガス漏れ報知器、空調機器、監視カメラ、ＡＥＤ（Automated External Defibrillator）装置等の電気式救護器具の充電ホルダ装置、電気式医療設備、電気式飼育設備、電気式栽培設備、電気式案内板、電気式広告板、固定設置型の無線ＬＡＮ（Local Area Network）ルータ、インターフォンあるいは放送機器等の電気設備と同じ動作を実行するものが、電気設備ユニットとして考えられる。

共通電源部３０は、本装置が配備される箇所に敷設されている商用電源回路に接続した電源回路３１を備えており、商用電源を利用して基地局ユニット１０および誘導灯ユニット２０の双方に電力を供給する。

本実施形態において、共通電源部３０は、通常時に商用電源を利用して充電される一方、災害時などに商用電源が停電した時に代替電源として機能するリチウムイオンタイプまたはニッケル水素タイプの充電式バッテリ３２を備えている。尚、充電制御回路は、電源回路３１に具備されている。

筐体４０は、屋内または屋外において固定的に配備される。本実施形態においては、屋内の壁面上方に固定的に配備される。尚、本基地局装置の筐体としては、表示パネル２３も筐体の一部であるとも云える。そして、筐体４０は、基地局ユニット１０、誘導灯ユニット２０および共通電源部３０を収容する。このことを換言すれば、基地局ユニット１０と誘導灯ユニット２０とは、電源に加えて筐体も共有しており、構造が簡素である。

尚、筐体４０を壁面ではなく天井面に取り付ける場合には、前述したように図１中の後方面側にも発光パネルおよび表示パネルを設けることにより、両面発光型の誘導灯として機能させることができる。

上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。

（付記１）
移動端末と無線接続して該移動端末と相手装置との通信を中継する基地局ユニットと、電力供給を受けて所定の動作を実行する電気設備ユニットと、前記基地局ユニットおよび前記電気設備ユニットに電力を供給する共通電源部と、屋内または屋外において固定的に配備される筐体とを有し、前記筐体は、前記基地局ユニット、前記電気設備ユニットおよび前記共通電源部を収容することを特徴とする基地局装置。

（付記２）
前記基地局装置は、コアネットワークと、マクロセル基地局と、スモールセル基地局と、前記移動端末とを有する移動通信システムにおける前記スモールセル基地局を構成するものである付記１に記載の基地局装置。

（付記３）
前記電気設備ユニットは、直付け型照明器具、火災報知器、ガス漏れ報知器、空調機器、監視カメラ、電気式救護器具の充電ホルダ装置、電気式医療設備、電気式飼育設備、電気式栽培設備、電気式案内板、電気式広告板、固定設置型の無線ＬＡＮルータ、インターフォンあるいは放送機器としての動作を実行するものである付記１または２に記載の基地局装置。

（付記４）
前記共通電源部は、商用電源を利用するものである付記１乃至３のいずれかに記載の基地局装置。

（付記５）
前記共通電源部は、通常時に商用電源を利用して充電される一方、商用電源の停電時には代替電源として機能する充電式バッテリを備えている付記４に記載の基地局装置。

（付記６）
前記基地局ユニットは、無線通信用のアンテナを備え、該アンテナは、前記筐体内に設けられている付記１乃至５のいずれかに記載の基地局装置。

（付記７）
前記コアネットワークと、前記マクロセル基地局と、付記２乃至６のいずれかに記載の基地局装置によって構成された前記スモールセル基地局と、前記移動端末とを有することを特徴とする移動通信システム。

本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術範囲内であれば、種々の変形が可能であることは云うまでもない。

１０ 基地局ユニット
１１ 基地局回路
１２ アンテナ
２０ 誘導灯ユニット
２１ 誘導灯回路
２２ 発光パネル
２３ 表示パネル
３０ 共通電源部
３１ 電源回路
３２ 充電式バッテリ
４０ 筐体

Claims (7)

1. 移動端末と無線接続して該移動端末と相手装置との通信を中継する基地局ユニットと、
   電力供給を受けて所定の動作を実行する電気設備ユニットと、
   前記基地局ユニットおよび前記電気設備ユニットに電力を供給する共通電源部と、
   屋内または屋外において固定的に配備される筐体とを有し、
   前記筐体は、前記基地局ユニット、前記電気設備ユニットおよび前記共通電源部を収容することを特徴とする基地局装置。
2. 前記基地局装置は、コアネットワークと、マクロセル基地局と、スモールセル基地局と、前記移動端末とを有する移動通信システムにおける前記スモールセル基地局を構成するものである請求項１に記載の基地局装置。
3. 前記電気設備ユニットは、直付け型照明器具、火災報知器、ガス漏れ報知器、空調機器、監視カメラ、電気式救護器具の充電ホルダ装置、電気式医療設備、電気式飼育設備、電気式栽培設備、電気式案内板、電気式広告板、固定設置型の無線ＬＡＮルータ、インターフォンあるいは放送機器としての動作を実行するものである請求項１または２に記載の基地局装置。
4. 前記共通電源部は、商用電源を利用するものである請求項１乃至３のいずれか一項に記載の基地局装置。
5. 前記共通電源部は、通常時に商用電源を利用して充電される一方、商用電源の停電時には代替電源として機能する充電式バッテリを備えている請求項４に記載の基地局装置。
6. 前記基地局ユニットは、無線通信用のアンテナを備え、該アンテナは、前記筐体内に設けられている請求項１乃至５のいずれか一項に記載の基地局装置。
7. 前記コアネットワークと、前記マクロセル基地局と、請求項２乃至６のいずれか一項に記載の基地局装置によって構成された前記スモールセル基地局と、前記移動端末とを有することを特徴とする移動通信システム。

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