JP2015223087A - 棒状喫煙物品のフィルタ穿孔機及びそのフィルタ穿孔方法 - Google Patents

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孝 神尾
孝治 宮岸
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孝治 宮岸
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Norio Yamamoto
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Abstract

【課題】本発明は、喫煙物品への燃焼粉塵の付着を低減し、喫煙物品の品質に悪影響が及ぶことのない棒状喫煙物品のフィルタ穿孔機及びその穿孔方法を提供する。
【解決手段】穿孔方法を実施する本発明のフィルタ穿孔機は、棒状の喫煙物品としてのダブルフィルタシガレット(DFC)を移送する移送ドラム(12)と、この移送ドラム(12)の穿孔位置(PP)にダブルフィルタシガレット(DFC)が位置付けられたとき、該ダブルフィルタシガレット(DFC)におけるダブルフィルタの外周面に穿孔列を形成するレーザ照射装置(14)と、移送ドラム(12)の外周を覆うようにして配置され、穿孔列の形成によって発生した燃焼生成物を含む浮遊粉塵を吸引する吸引フード(24)とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、フィルタシガレットのようなフィルタを備えた棒状の喫煙物品に対し、そのフィルタに穿孔を形成するフィルタ穿孔機及びそのフィルタ穿孔方法に関する。
この種の喫煙物品として、そのフィルタ内に外気を導入する穿孔を有したフィルタシガレットが知られている。このようなフィルタシガレットによれば、シガレットの主流煙がフィルタを通過する際、主流煙はフィルタ内に導入された外気により希釈され、ユーザは軽い喫味を味わうことができる。上述の穿孔は、シガレットとフィルタとを接続するためのチップペーパにレーザ光を照射して予め形成されるか、又は、チップペーパの巻付け後にチップペーパにレーザ光を照射して形成され、この場合、穿孔はチップペーパを貫通するのみならず、フィルタの内部まで延びることができる(例えば、特許文献の[0013]、[0037]、図1参照)。
後者の場合、フィルタ内への外気の導入量が穿孔の径のみならず、その深さによっても可変できるので、主流煙の希釈率を調整する観点からみて、後者は前者に比べて好適する。
特表2005-536227号公報
フィルタの内部まで延びる穿孔の形成は以下の不具合を伴う。
穿孔の形成時には、チップペーパやフィルタの材料がレーザ光の照射を受けて燃焼されるのみならず、フィルタシガレットから零れ且つ周辺を浮遊するたばこ刻もまたレーザ照射を受けて燃焼され、多量な燃焼粉塵が発生する。
このような燃焼粉塵は、穿孔を形成する穿孔機の周辺に浮遊する一方、該穿孔機の構成要素上に付着又は堆積するので、結果的に、フィルタシガレットの外面への燃焼粉塵の付着をもたらし、フィルタシガレットの品質に悪影響を及ぼす。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは喫煙物品への燃焼粉塵の付着を低減し、喫煙物品の品質に悪影響が及ぶことのない棒状喫煙物品のフィルタ穿孔機及びその穿孔方法を提供することにある。
上述の目的は本発明に係る棒状喫煙物品のフィルタ穿孔機によって達成され、該フィルタ穿孔機は、
フィルタを備えた棒状の喫煙物品を移送する回転可能な移送ドラムと、
前記移送ドラムの所定の回転角位置である穿孔位置に前記喫煙物品が位置付けられたとき、前記喫煙物品の前記フィルタの外周面にレーザ光を照射して前記フィルタに穿孔を形成するレーザ照射装置と、
前記穿孔位置に隣接して配置され、前記穿孔の形成により発生した燃焼生成物を含む浮遊粉塵を吸引する吸引装置と
を具備する(請求項1)。
また、上述の目的は本発明に係る棒状喫煙物品のフィルタ穿孔方法によっても達成され、該フィルタ穿孔方法は、
回転される移送ドラム上にてフィルタを備えた棒状の喫煙物品を移送する移送工程と、
前記移送ドラムの所定の回転角位置である穿孔位置に前記喫煙物品が位置付けられたとき、前記喫煙物品の前記フィルタの外周面にレーザ光を照射して前記フィルタに穿孔を形成するレーザ照射工程と、
前記穿孔位置に隣接した位置にて、前記穿孔の形成により発生した燃焼生成物を含む浮遊粉塵を吸引する吸引工程と
を具備する(請求項9)。
上述のフィルタ穿孔機及びフィルタ穿孔方法によれば、穿孔位置の近傍にて、穿孔の形成により発生した燃焼粉塵を含む浮遊粉塵を直ちに吸引するので(吸引装置及び吸引工程)、浮遊粉塵が喫煙物品に直接付着したり、また、移送ドラムの外周に堆積したりするのを大幅に低減する。
本発明の他の利点は後述の説明及び添付の図面から明らかとなる。
本発明に係る棒状喫煙物品のフィルタ穿孔機及びフィルタ穿孔方法は、穿孔位置の近傍にて、レーザ光の照射により発生した燃焼生成物を含む浮遊粉塵を直ちに吸引するので、喫煙物品の外面や移送ドラムの外周への浮遊粉塵の付着が大幅に低減され、よって、喫煙物品の品質は浮遊粉塵による悪影響を受けることなく維持される。
互いに異なるフィルタシガレットを(a)〜(c)にて、それぞれ示す斜視図である。 図1(c)のフィルタシガレットにおける一部の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係るレーザ穿孔機を示す概略図である。 穿孔されたダブルフィルタシガレットの後処理を(a)〜(d)の順序で示す図である。 移送ドラムの外周に形成された周溝とレーザ照射器から出射されたレーザ光との配置関係を示すである。 移送ドラムの幅方向に関して吸引フードのレイアウトを示した図である。
図1を参照すれば、棒状の喫煙物品としての3タイプのフィルタシガレットが示されており、これらフィルタシガレットは何れも、シガレットCと、このシガレットCの基端にチップペーパTPの巻付けを介して接続されたフィルタFとからなる。
図1(a)に示されたフィルタシガレットFCaはチップペーパTPに例えば1つの穿孔列R1を有する。この穿孔列R1は多数の穿孔Pから形成され、これら穿孔PはフィルタFの周方向に間隔を存して配置されている。図2に示されるように個々の穿孔PはチップペーパTPを貫通してフィルタFの軸線と直交する方向にフィルタFの内部まで延びている。
図1(a)から明らかなように、上述の穿孔列R1はシガレットCにおける基端の近傍に配置され、喫煙時、フィルタF内への外気の導入を許容する。このような外気の導入は前述したようにシガレットCの主流煙を希釈する。
一方、図1(b)に示されたフィルタシガレットFCbは穿孔列R1に代えて、穿孔列R2を有し、この穿孔列R2は多数の穿孔Qから形成されている。これら穿孔Qは前述の穿孔Pと同様に、フィルタFの周方向に間隔を存して配置され、チップペーパTPを貫通してフィルタFの内部まで延びている。
しかしながら、穿孔列R2は以下の点で穿孔列R1とは相違する。
穿孔列R2はフィルタFにおける吸い口端の近傍に配置されている一方、図2に示されるように個々の穿孔QはフィルタFの軸線に対して直交しておらず、チップペーパTPに開口した外端よりも、シガレットC側に位置した内端を有するべく傾斜されている。
喫煙時、穿孔列R2はユーザの口腔内に位置付けられ、フィルタF内を通過する主流煙の一部を個々の穿孔Qを通じて口腔内に放出させる。このような主流煙の放出は口腔内での主流煙の拡散を一様にし、ユーザは主流煙の喫味をより効果的に味わうことができる。
図1(c)に示されたフィルタシガレットFCcは、穿孔列R1,R2を共に有する。
図2に示されたフィルタFは、チャコールフィルタ要素CEと、プレーンフィルタ要素PEからなるデュアルタイプであるが、これに限られるものでもない。
図2は、上述のフィルタシガレットFCxに穿孔列Rxを形成するためのフィルタ穿孔機10を概略的に示す。ここで、FCxの添字xはa〜cの1つを表し、Rxの添字xは1,2の少なくとも1つを表す。
フィルタ穿孔機10は回転可能な移送ドラム12を備え、この移送ドラム12はフィルタシガレットFCxの製造ラインの一部を形成する。例えば、移送ドラム12は、ダブルフィルタシガレットDFCの受取位置Pi及び排出位置Poをそれぞれ有し、これら受取位置Pi及び排出位置Poは図3中、矢印で示す移送ドラム12の回転方向CCでみて、移送ドラム12の所定の回転角位置にそれぞれ規定されている。図3に示す例では、受取位置Pi及び排出位置Poは移送ドラム12の直径方向に互いに離間している。ここで、受取位置Piが移送ドラム12の回転角位置でみて、回転角位置0°で表されるとき、排出位置Poは回転角位置180°又はその近傍となる。
従って、移送ドラム12は、製造ラインの上流部分から受取位置Piにて、その外周にダブルフィルタシガレットDFCを受け取ることができる。この後、移送ドラム12上に受け取られたダブルフィルタシガレットDFCは移送ドラム12の回転に伴い、排出位置Poに向けて移送される。
このようなダブルフィルタシガレットDFCの移送を可能にするため、移送ドラム12の外周には複数のシガレット吸着口が備えられており、これらシガレット吸着口は移送ドラム12の周方向に等間隔を存して配置され、ダブルフィルタシガレットDFCは1つのシガレット吸着口に吸引圧により保持された状態で移送される。
ダブルフィルタシガレットDFCの移送過程にて、フィルタ穿孔機10はダブルフィルタシガレットDFCにレーザ光を照射して前述した穿孔列Rxを形成し、穿孔後のダブルフィルタシガレットDFCは排出位置Poにて移送ドラム12から製造ラインの下流部分に受け渡される。
ここで、図4(a)に示されるようにダブルフィルタシガレットDFCは2本のシガレットC間にダブルフィルタDFを配置し、そして、これらをダブルチップペーパDTPの巻付けにより互いに接続したものであり、そして、図4(b)はフィルタ穿孔機10にて、ダブルフィルタシガレットDFCに2つの穿孔列Rxが形成されることを示す。
一方、製造ラインの下流部分では、穿孔後のダブルフィルタシガレットDFCに介して図4(c),(d)に示す処理が実施される。
先ず、図4(c)では、ダブルフィルタシガレットDFCは等分に切断され、1つのダブルフィルタシガレットDFCから2つのフィルタシガレットFCxが形成され、この後、図4(d)に示されるようにフィルタシガレットFCxの向きが揃えられ、これらフィルタシガレットFCxは箱詰め機(図示しない)に向けて更に移送される。なお、図4には、フィルタシガレットFCxとしてフィルタシガレットFCaが示されている。
次に、フィルタ穿孔機10の詳細及び該フィルタ穿孔機10による穿孔方法を併せて説明する。
図3に示されるようにフィルタ穿孔機10は移送ドラム12の回転方向CCでみて、受取位置Piから排出位置Poまでの間にレーザ照射装置14を備え、例えば、レーザ照射装置14は移送ドラム12の頂部の近傍に配置されている。
レーザ照射装置14はレーザ照射器16を備え、このレーザ照射器16と移送ドラム12の外周との間には所定の間隔が確保されている。それ故、前述したダブルフィルタシガレットDFCは受取位置Piから排出位置Poに向けて移送される過程(移送工程)にて、レーザ照射器16の下方を通過することができる。
レーザ照射器16は、移送ドラム12の外周に向けて例えば2本のレーザ光LBを出射することができる。この際、ダブルフィルタシガレットDFCがレーザ照射器16と移送ドラム12との間に位置付けられていれば、レーザ照射器16からの2本のレーザ光LBはダブルフィルタシガレットDFCの外周面に照射され、該外周面に2つの穿孔Pが形成される(レーザ照射工程)。これら穿孔Pは、ダブルフィルタシガレットDFCの軸線方向でみて中央位置、即ち、前述した切断位置から等距離を存してそれぞれ配置される。
それ故、上述したレーザ照射器16は移送ドラム12の頂部を示す移送ドラム12の回転角位置90°又はその近傍にて、ダブルフィルタシガレットDFCの穿孔位置PPを規定する。
更に、レーザ照射装置14は穿孔位置PPに一対のピンチローラ18を備え、これらピンチローラ18はダブルフィルタシガレットDFCのダブルチップペーパDTPを挟んでダブルフィルタシガレットDFCの軸線方向に互いに離間して配置されている。なお、図3中、ピンチローラ18は2点鎖線で示されているに過ぎないが、ピンチローラ18と移送ドラム12との間にはダブルフィルタシガレットDFCの直径よりも僅かに狭い間隔が確保されている。また、一対のピンチローラ18は移送ドラム12の回転方向CCとは逆向きにして移送ドラム12の周速と同一の周速で回転する。
一方、前述した移送ドラム12のシガレット吸着口への吸引圧の供給は、移送ドラム12の回転方向でみて穿孔位置PPの直前にて停止される一方、穿孔位置PPの直後に再開される。
それ故、ダブルフィルタシガレットDFCが穿孔位置PPに到達し且つピンチローラ18と移送ドラム12との間に挟み込まれたとき、今までダブルフィルタシガレットDFCを吸引していたシガレット吸着口への吸引圧が解除される。この結果、ダブルフィルタシガレットDFCの移送が穿孔位置PPにて一時的に停止される一方、穿孔位置PPのダブルフィルタシガレットDFCはピンチローラ18と移送ドラム12との間に保持された状態で、その軸線回りに回転される。
このような状況下にて、レーザ照射器16が2本のレーザ光LBを間欠的に照射すれば、前述した穿孔PがダブルフィルタシガレットDFCの周方向に順次形成され、これら穿孔Pは前述した2本の穿孔列R1を形成する。
この後、移送ドラム12の回転方向でみて、次のシガレット吸着口が穿孔位置PPを通過する際、穿孔列R1が形成されたダブルフィルタシガレットDFCは前記次のシガレット吸着口に吸着して保持され、穿孔位置PPから排出位置Poに向けて移送される。
穿孔位置PPにダブルフィルタシガレットDFCが移送され、前記ダブルフィルタシガレットDFCの自転期間中のみに上述したレーザ照射器16から2本のレーザ光LBが間欠的に出射されることになる。しかしながら、本来移送されるべきダブルフィルタシガレットDFCが穿孔位置PPよりも上流にて何らかの理由で排除されてしまうと、穿孔位置PPにダブルフィルタシガレットDFCが無い状態でも、穿孔位置PPに向けて上述のレーザ照射が実施される。この場合、以下の不具合を発生させる。
即ち、穿孔位置PPにダブルフィルタシガレットDFCが存在していなければ、レーザ照射器16からの2本のレーザ光LBは移送ドラム12の外周に照射され、該外周を損傷させることになる。しかしながら、本実施形態では、図5に示されるように移送ドラム12の外周にはレーザ光LBの照射位置に対応した位置に周溝20がそれぞれ形成され、これら周溝20は移送ドラム12の全周に亘って延びている。
このように移送ドラム12の外周にレーザ光LBに対応して周溝20がそれぞれ形成されていれば、レーザ光LBの集光スポットと周溝20の底との間の距離は集光スポットと移送ドラム12の外周との間の距離よりも長くなる。それ故、たとえレーザ光LBが周溝20の底に照射されても、該底に加わるレーザ光LBの照射エネルギは弱く、周溝20の底がレーザ光LBの照射により損傷されることはない。
更に、フィルタ穿孔機10は吸引装置22を備え、この吸引装置22は吸引フード24を含む。図3に示されるように、吸引フード24は中空部材からなり、穿孔位置PPの近傍、例えば移送ドラム12の回転方向でみて穿孔位置PPの上流にて、移送ドラム12の周方向に沿って円弧状に延びている。
詳しくは、図6から明らかなように吸引フード24は移送ドラム12の幅方向でみて、移送ドラム12の中央領域、つまり、前述した周溝20を覆うようにして配置されている。なお、吸引フード24と移送ドラム12の外周との間にはダブルフィルタシガレットDFCの移送に十分な間隔が確保され、吸引フード24がダブルフィルタシガレットDFCの移送を妨げるものでないことは言うまでもない。
吸引フード24は、穿孔位置PP側に位置した先端部26及び受取位置Pi側に位置した基端部28(図3参照)を含む。図3から明らかなように先端部26は穿孔位置PPの直上流に位置付けられ、穿孔位置PPに向けて開口した第1粉塵吸引口30を有する。本実施形態の場合、ダブルフィルタシガレットDFCが穿孔位置PPにて穿孔されるとき、第1粉塵吸引口30はレーザ光LBが照射されるダブルフィルタシガレットDFCの外周面の直近傍に位置し、そして、該外周面上の2つのレーザ光LBの照射位置を十分にカバーすべく移送ドラム12の幅方向に延びている。
一方、基端部28は吸引経路を介して吸引源31に接続されている。
更に、吸引フード24は先端部26と基端部28との間の内面に第2粉塵吸引口32を有する。この第2粉塵吸引口32は移送ドラム12の外周に向けて開口し、第1粉塵吸引口30と同様に移送ドラム12の幅方向に延びている。
上述の吸引フード24によれば、穿孔位置PPにて、移送ドラム12の外周近傍に浮遊する浮遊粉塵や、移送ドラム12の回転方向でみて穿孔装置PPの上流にて移送ドラム12の外周近傍に浮遊する浮遊粉塵は第1及び第2粉塵吸引口30,32内を通じて吸引フード24内にそれぞれ吸引される(吸引工程)。それ故、穿孔位置PP及びその上流にて、移送ドラム12の外周近傍に浮遊する粉塵は大幅に低減される。
詳しくは、ここでの浮遊粉塵は主として燃焼粉塵であり、この燃焼粉塵はダブルフィルタシガレットDFCへの穿孔列R1の形成時、ダブルフィルタシガレットDFCの外周面から発生する。即ち、穿孔列R1の形成にはダブルフィルタシガレットDFCの燃焼を伴うことから、ここでの燃焼生成物が燃焼粉塵となる。
吸引フード24の第1粉塵吸引口30は前述の説明から明らかなように燃焼粉塵の発生位置に近接して位置付けられているので、燃焼粉塵の発生と同時に燃焼粉塵を吸引でき、移送ドラム12の外周近傍を浮遊する浮遊粉塵の低減に大きく寄与する。
また、第1粉塵吸引口30にて吸引し損ねた燃焼粉塵が吸引フード24と移送ドラム12の外周との間に引き込まれたとしても、このような燃焼粉塵は第2粉塵吸引口32を通じて吸引される。それ故、穿孔列R1が形成されたダブルフィルタシガレットDFCの外周面や、移送ドラム12の外周に付着する粉塵が大幅に低減される。よって、フィルタシガレットFCは燃焼粉塵の付着による悪影響を受け難く、その品質が維持される。
図3に示されるようにフィルタ穿孔機10は、移送ドラム12の外周を清掃する清掃装置34を更に備えることができ、例えば、この清掃装置34は、移送ドラム12の回転方向でみて排出位置Poから受取位置Piまでの間、例えば、移送ドラム12の回転角位置でみて270°の回転角位置又はその近傍に配置されている。
清掃装置34は回転可能な清掃ブラシ36を含み、この清掃ブラシ36は移送ドラム12の回転方向CCとは逆向きに回転し、この回転に伴い、移送ドラム12の外周を掃う。また、清掃装置34は圧空ノズル38を含み、この圧空ノズル38は移送ドラム12の回転方向でみて、清掃ブラシ36の直下流に配置され、移送ドラム12の外周に向けて圧縮空気(圧空)を噴出する。それ故、圧空ノズル38は圧空経路を介して圧空源40に接続されている。
更に、清掃装置34は堆積粉塵の捕集器を含む。この実施形態では、捕集器は、清掃ブラシ36及び圧空ノズル38を下方から覆う捕集フード42を有し、この捕集フード42は断面U字形をなし、捕集フード42内に吸引経路を介して吸引源44に接続されている。この吸引源44は前述の吸引源31であってもよい。
上述の清掃装置34によれば、清掃ブラシ36はその回転に伴い、移送ドラム12の外周に堆積した堆積粉塵を移送ドラム12の外周から捕集フード42内に掃き落として除去し、また、圧空ノズル38は移送ドラム12の外周に圧縮空気を吹き付け、移送ドラム12の外周から捕集フード42内に堆積粉塵を吹き飛ばして除去する(清掃工程)。このようにして移送ドラム12の外周から取り除かれた堆積粉塵もまた燃焼粉塵を含んでいるが、堆積粉塵は捕集フード42内から速やかに吸引源44に向けて吸引され、そして、捕集される(捕集プロセス)。それ故、清掃装置34の作動に起因して堆積粉塵が前述した浮遊粉塵となることはない。この結果、フィルタシガレットFCの外周面に燃焼粉塵が付着する可能性は更に低減される。
更に、移送ドラム12はその外周に前述のシガレット吸着口に加えて複数の第3粉塵吸引口を備えており、これら第3粉塵吸引口は移送ドラム12の周方向に隣接するシガレット吸着口間にそれぞれ配置されている。図6中、シガレット吸着口及び第3粉塵吸引口は参照符号46,48にて示されている。
第3粉塵吸引口48はシガレット吸着口46と同様に受取位置Piから排出位置Poに向けて移動する間にて吸引圧の供給を受け、移送ドラム12の外周上の堆積粉塵又は外周近傍の浮遊粉塵を吸引する。それ故、第3粉塵吸引口48は前述した第1及び第2粉塵吸引口30,32と協働してフィルタシガレットFCへの燃焼粉塵の付着をより好適に防止する。
一方、移送ドラム12はその回転方向CCでみて、清掃装置34から受取位置Piまでの間の回転角位置に圧空噴出位置Peを有する。移送ドラム12の回転に伴い、シガレット吸着口46が圧空噴出位置Peを通過する際、シガレット吸着口46は移送ドラム12内から圧縮空気の供給を受け、これにより、圧縮空気がシガレット吸着口46を通じて移送ドラム12の径方向外側に噴出される。ここでの圧縮空気の噴出は、シガレット吸着口46が受取位置PiにてダブルフィルタシガレットDFCを受け取る前にシガレット吸着口46を清掃する。それ故、清掃装置34の働きにより移送ドラム12の外周から堆積粉塵が舞い上がり、これら堆積粉塵がシガレット吸着口46に付着するとしても、シガレット吸着口46が粉塵で詰まる虞はない。従って、シガレット吸着口46は受取位置PiにてダブルフィルタシガレットDFCを安定して受け取ることができる。
本発明は上述の一実施形態に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、本発明の穿孔機及び穿孔方法は、フィルタシガレットFCaとなるダブルフィルタシガレットDFCのフィルタのみならず、フィルタシガレットFCb,FCcとなるダブルフィルタシガレットDFCのフィルタや、フィルタシガレットFCのフィルタにも同様に適用可能である。
また、本発明がフィルタシガレットFCb又はフィルタシガレットFCbとなるダブルフィルタシガレットに適用される場合、穿孔列R1,R2の穿孔位置を製造ライン上の異なる位置に設定することも可能である。
更に、形成すべき穿孔列R1,R2は1つに限らず、複数であってもよい。
12 移送ドラム
14 レーザ照射装置
16 レーザ照射器
22 吸引装置
24 吸引フード
30 第1粉塵吸引口
31 吸引源
32 第2粉塵吸引口
34 清掃装置
36 清掃ブラシ
38 圧空ノズル
40 圧空源
42 捕集フード(捕集器)
44 吸引源(捕集器)
DFC ダブルフィルタシガレット
P,Q 穿孔
Pi 受取位置
Po 排出位置
PP 穿孔位置
Pe 圧空噴出位置
R1,R2 穿孔列

Claims (16)

  1. フィルタを備えた棒状の喫煙物品を移送する回転可能な移送ドラムと、
    前記移送ドラムの所定の回転角位置である穿孔位置に前記喫煙物品が位置付けられたとき、前記喫煙物品の前記フィルタの外周面にレーザ光を照射して前記フィルタに穿孔を形成するレーザ照射装置と、
    前記穿孔位置に隣接して配置され、前記穿孔の形成により発生した燃焼生成物を含む浮遊粉塵を吸引する吸引装置と
    を具備した棒状喫煙物品のフィルタ穿孔機。
  2. 前記吸引装置は、前記移送ドラムの回転方向でみて前記穿孔位置の上流にて前記浮遊粉塵を吸引する請求項1に記載の棒状喫煙物品のフィルタ穿孔機。
  3. 前記吸引装置は、前記穿孔位置に向けて開口した第1粉塵吸引口と、前記回転方向でみて前記第1粉塵吸引口の上流に位置付けられ、前記移送ドラムの外周に向けて開口した第2粉塵吸引口とを含む請求項2に記載の棒状喫煙物品のフィルタ穿孔機。
  4. 前記移送ドラムの外周を清掃する清掃装置を更に具備した請求項1〜3の何れかに記載の棒状喫煙物品のフィルタ穿孔機。
  5. 前記清掃装置は、前記移送ドラムの外周を掃い、該外周に堆積した堆積粉塵を除去する回転可能な清掃ブラシを有する請求項4に記載の棒状喫煙物品のフィルタ穿孔機。
  6. 前記清掃装置は、前記移送ドラムの外周に向けて圧縮空気を吹き付け、前記移送ドラムの外周に付着した堆積粉塵を除去する圧空ノズルを有する請求項4又は5に記載の棒状喫煙物品のフィルタ穿孔機。
  7. 前記清掃装置は、前記移送ドラムの外周から除去された堆積粉塵を吸引して捕集する捕集器を更に有する請求項6に記載の棒状喫煙物品のフィルタ穿孔機。
  8. 前記移送ドラムは該移送ドラムの回転方向でみて、前記第2粉塵吸引口の上流に順次規定された前記喫煙物品の受取位置と、前記外周から前記移送ドラムの径方向外側に圧縮空気を噴出させる圧空噴出位置とをそれぞれ有する一方、前記穿孔位置の下流で且つ前記圧空噴出位置の上流に前記喫煙物品の排出位置とを有し、
    前記清掃装置は、前記移送ドラムの回転方向でみて前記排出位置から前記圧空噴出位置までの間に配置されている請求項7に記載の棒状喫煙物品のフィルタ穿孔機。
  9. 回転される移送ドラム上にてフィルタを備えた棒状の喫煙物品を移送する移送工程と、
    前記移送ドラムの所定の回転角位置である穿孔位置に前記喫煙物品が位置付けられたとき、前記喫煙物品の前記フィルタの外周面にレーザ光を照射して前記フィルタに穿孔を形成するレーザ照射工程と、
    前記穿孔位置に隣接した位置にて、前記穿孔の形成により発生した燃焼生成物を含む浮遊粉塵を吸引する吸引工程と
    を具備した棒状喫煙物品のフィルタ穿孔方法。
  10. 前記吸引工程は、前記移送ドラムの回転方向でみて前記穿孔位置の上流にて前記浮遊粉塵を吸引する請求項9に記載の棒状喫煙物品のフィルタ穿孔方法。
  11. 前記吸引工程は、前記穿孔位置に隣接し且つ該記穿孔位置に向けて開口した第1粉塵吸引口及び前記回転方向でみて前記第1粉塵吸引口の上流にて、前記移送ドラムの外周に向けて開口した第2粉塵吸引口を通じて前記浮遊粉塵を吸引する請求項10に記載の棒状喫煙物品のフィルタ穿孔方法。
  12. 前記移送ドラムの外周を清掃する清掃工程を更に具備した請求項9〜11の何れかに記載の棒状喫煙物品のフィルタ穿孔方法。
  13. 前記清掃工程は回転可能な清掃ブラシを使用して前記移送ドラムの外周を掃い、該外周に付着した堆積粉塵を除去する請求項12に記載の棒状喫煙物品のフィルタ穿孔方法。
  14. 前記清掃工程は、圧空ノズルから前記移送ドラムの外周に圧縮空気を吹き付けて、前記移送ドラムの外周に付着した堆積粉塵を除去する請求項12又は13に記載の棒状喫煙物品のフィルタ穿孔方法。
  15. 前記清掃工程は、前記移送ドラムの外周から除去された堆積粉塵を吸引して捕集する捕集プロセスを更に有する請求項14に記載の棒状喫煙物品のフィルタ穿孔方法。
  16. 前記移送ドラムは該移送ドラムの回転方向でみて、前記第2粉塵吸引口の上流に順次規定された前記喫煙物品の受取位置と、前記外周から前記移送ドラムの径方向外側に圧縮空気を噴出させる圧空噴出位置とをそれぞれ有する一方、前記穿孔位置の下流で且つ前記圧空噴出位置の上流に前記喫煙物品の排出位置とを有し、
    前記清掃工程は、前記移送ドラムの回転方向でみて前記排出位置から前記圧空噴出位置までの間で実施される請求項15に記載の棒状喫煙物品のフィルタ穿孔方法。
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