JP2015219609A - 情報処理方法、情報処理装置及び記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】特別な操作機器を把持しない操作者がオブジェクト(対象)に対する細かな操作を容易に行う方法を提供する。
【解決手段】情報処理装置において、画面に表示された対象に関連して所定処理を実行するための情報処理方法は、指示物における1以上の各部位についての検出された位置を示す位置情報を逐次取得し、当該位置情報が示す1以上の位置に応じて画面に表示するポインタの位置を逐次決定(ステップS12)し、ポインタが画面に表示された対象の領域内に侵入している場合において、当該侵入の度合いである侵入度を、当該対象の領域内外の境界とポインタの位置との位置関係から算定(ステップS16)し、当該侵入度に応じて、当該対象の表示態様の変更(ステップS22)と所定処理(ステップS20)とを行う手順を含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、GUI(Graphical User Interface)を提供する情報処理方法、情報処理装置及び記録媒体に関し、特に、3次元空間における指示物の位置及び動きに基づいて画面表示の更新等を行う技術に関する。
近年、コンピュータ技術の発展と情報端末の高機能化に伴い、リモコン等の機器を把持することなく、また、特殊な装置を装着することなく、操作者が手や指を動かしたり姿勢を変化させたりすることにより、指示等の情報を入力できる入力装置が開発されている。
これらの入力装置では、操作者の手や指の動きによって画面上に表示されたポインタを移動させることで画面上に表示されたオブジェクトに対して、選択や決定といった指示を与えることができる。しかし、これらの入力装置では、リモコンやマウス、タッチパネルのように確実に操作できる仕組みがなく、選択や決定等の単純な操作とは異なる、例えば値の調整を行うといった細かな指示をオブジェクトに与えることが困難であった。
そこで、オブジェクトに対する細かな指示を可能にする技術として、特許文献1では、画面上に表示されたオブジェクトを制御する方法が開示されている。例えば、オブジェクトの値を調整したい場合に、オブジェクトの一部分であるハンドルを選択した上で、値を調整するという細かな操作を行う必要がある。しかし、この特許文献1に開示されているインタラクション方法の場合、ハンドルにポインタを近づけるだけで値を調整するモードに自動で遷移するため、煩雑な操作を行うことなく、オブジェクトに細かな指示を与えることができるようになっている。
国際公開第2011/100254号
しかしながら、特許文献1の技術では、操作者がオブジェクトに対する操作とは関係なくポインタの位置を移動させている時に、ポインタがオブジェクトに近づいただけでオブジェクトの値を調整するモードに遷移し得る。これにより、意図とは異なる指示を行ってしまうような事態が十分に発生し得る。また、値を調整するモードからの離脱の操作を的確に行うことが難しいという問題もある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、特別な操作機器を把持しない操作者が手や指を動かす等により情報の入力を行う場合に、画面上に表示されたオブジェクトに対して、値の調整に係る細かな指示を容易に行えるようにする情報処理方法及び情報処理装置を提供する。
本発明の一態様に係る情報処理方法は、情報処理装置において、画面に表示された対象に関連して所定処理を実行するための情報処理方法であって、指示物における1以上の各部位についての検出された位置を示す位置情報を逐次取得し、当該位置情報が示す1以上の位置に応じて前記画面に表示するポインタの位置を逐次決定する取得ステップと、前記ポインタが前記画面に表示された対象の領域内に侵入している場合において、当該侵入の度合いである侵入度を、当該対象の領域内外の境界と前記取得ステップにおいて決定されたポインタの位置との位置関係から算定し、当該侵入度に応じて、当該対象の表示態様の変更と前記所定処理とを行う制御ステップとを含む情報処理方法である。また、本発明の一態様に係る情報処理装置は、画面に表示された対象に関連して所定処理を実行するための情報処理装置であって、指示物における1以上の各部位についての検出された位置を示す位置情報を逐次取得し、当該位置情報が示す1以上の位置に応じて前記画面に表示するポインタの位置を逐次決定する取得部と、前記ポインタが前記画面に表示された対象の領域内に侵入している場合において、当該侵入の度合いである侵入度を、当該対象の領域内外の境界と前記取得部において決定されたポインタの位置との位置関係から算定し、当該侵入度に応じて、当該対象の表示態様の変更と前記所定処理とを行う制御部とを備える情報処理装置である。
本発明の一態様に係る情報処理方法又は情報処理装置によれば、操作者が特別な操作機器を用いずに表示画面上のオブジェクトに対する細かな指示を容易に行えるようになる。
実施の形態に係る情報入力システムの外観図である。 実施の形態に係る情報入力システムのハードウェア構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る情報入力システムの機能ブロック図である。 オブジェクトにポインタが侵入したときの侵入度の例を説明するための図である。 オブジェクトにポインタが侵入したときの侵入度の別の例を説明するための図である。 オブジェクトにポインタが侵入したときの侵入度の別の例を説明するための図である。 オブジェクトにポインタが侵入したときの侵入度の別の例を説明するための図である。 ポインタが侵入する前のオブジェクトの表示態様の例を示す図である。 ポインタが侵入したときのオブジェクトの位置変化の例を示す図である。 ポインタが侵入したときのオブジェクトの形状変化の例を示す図である。 ポインタが侵入したときのオブジェクトの形状変化の別の例を示す図である。 第1の実施の形態に係る情報入力システムの動作を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る情報入力システムの操作及び画面の例を示す図である。 図7から遷移した第1の実施の形態に係る情報入力システムの操作及び画面の例を示す図である。 第1の実施の形態に係る情報入力システムの操作及び画面の例を示す図である。 図9から遷移した第1の実施の形態に係る情報入力システムの操作及び画面の例を示す図である。 第2の実施の形態に係る情報入力システムの機能ブロック図である。 第2の実施の形態に係る情報入力システムの動作を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る情報入力システムの操作及び画面の例を示す図である。 図13から遷移した第2の実施の形態に係る情報入力システムの操作及び画面の例を示す図である。 図13から遷移した第2の実施の形態に係る情報入力システムの操作及び画面の例を示す図である。 図15から遷移した第2の実施の形態に係る情報入力システムの操作及び画面の例を示す図である。 変形例に係る情報入力システムの画面の例を示す図である。 別の変形例に係る情報入力システムの画面の例を示す図である。 また別の変形例に係る情報入力システムの画面の例を示す図である。
(概要)
操作者が特別な操作機器を用いずに、オブジェクト(対象)に対する細かな操作を容易に行えるようにすべく、本発明の一態様に係る情報処理方法は、情報処理装置において、画面に表示された対象に関連して所定処理を実行するための情報処理方法であって、指示物における1以上の各部位についての検出された位置を示す位置情報を逐次取得し、当該位置情報が示す1以上の位置に応じて前記画面に表示するポインタの位置を逐次決定する取得ステップと、前記ポインタが前記画面に表示された対象の領域内に侵入している場合において、当該侵入の度合いである侵入度を、当該対象の領域内外の境界と前記取得ステップにおいて決定されたポインタの位置との位置関係から算定し、当該侵入度に応じて、当該対象の表示態様の変更と前記所定処理とを行う制御ステップとを含む情報処理方法である。ここで、制御ステップでは、表示装置等の機器類の制御又は情報処理装置の各部の制御を行うことで、対象の表示態様の変更、所定処理等を実行する。なお、所定処理は、光、電気信号等の出力等として現れる処理であり、表示装置等により表示された画面内容の変更や画面中のあるオブジェクト(対象)に関する処理(選択、拡大縮小、移動、値の変更等)を含む。ある対象に関する値の変更は、例えばその対象と予め対応付けられている処理に与えるパラメータとしての値の指定や、その対象と予め対応付けられている別の対象の属性値(例えば位置、大きさ等の値)の指定を含む。
これにより、操作者が特別な操作機器を用いずに指示物(手、腕、ペン等)の位置を動かすことで、オブジェクトに対する細かな操作が容易に行えるようになる。即ち、操作者は、指示物の部位の位置をどのように変化させれば所定処理が行われるのかを、オブジェクトと指示物の部位の位置を反映したポインタとの位置関係、及び、オブジェクトの表示態様により、随時確認しながら適切に操作を行うことが可能となる。
ここで、例えば、前記制御ステップでは、前記侵入度に応じた程度に、前記対象の位置又は傾きを変更することとしてもよい。また、例えば、前記制御ステップでは、前記侵入度に応じた程度に、前記対象の形状を変更することとしてもよい。
これらにより、操作者は、操作に応じたオブジェクトの変化によるフィードバックが得られるので、操作を容易に調整することができるようになる。また、ポインタの侵入度が0となると操作対象オブジェクトが元の表示態様に戻るため、ポインタの位置をどこまで戻せば操作が終了するのかを画面上で確認でき、より確実に操作を行うことができるようになる。
また、例えば、前記位置情報は、3次元位置を表す情報であり、前記情報処理方法は更に、前記指示物における1以上の各部位についての3次元位置を検出することにより前記位置情報を逐次生成する検出ステップを含み、前記取得ステップでは、前記検出ステップにおいて生成された前記位置情報を逐次取得し、当該位置情報に基づいて定めた1つの3次元位置に所定の投影変換を施して得られる2次元位置を前記画面に表示する前記ポインタの位置として逐次決定し、前記制御ステップでは、前記取得ステップにおいて逐次決定された位置に対応して、前記ポインタを前記画面に表示するように制御することとしてもよい。
これにより、3次元空間における指示物の位置に応じて、画面上のポインタの位置(2次元位置)が変化するようになり、操作者は画面を確認することで容易に任意のオブジェクトに指示を与えることができるようになる。
また、例えば、前記制御ステップでは、前記対象の領域内外の境界の所定部分から前記ポインタの位置までの距離を、前記侵入度として算定することとしてもよい。また、例えば、前記制御ステップでは、前記ポインタの位置から前記対象の領域内外の境界までの最短距離を、前記侵入度として算定することとしてもよい。また、例えば、前記制御ステップでは、前記対象の領域内外の境界における所定の線分の一端点と前記ポインタとを結ぶ直線と、当該線分とのなす角を、前記侵入度として算定することとしてもよい。
これらにより、操作者は、オブジェクト(対象)における領域へのポインタの侵入の度合いを、画面を見て、ポインタとオブジェクトとの位置関係から感覚的に把握して、操作することができるようになる。
また、例えば、前記制御ステップでは、前記ポインタの位置の軌跡が前記画面に表示された対象に係る前記境界に対して侵入する方向が、所定方向であった場合にのみ、前記侵入度を算定することとしてもよい。
これにより、操作者は、所定処理を行わせるか否かを、オブジェクト(対象)へのポインタの侵入方向により区別して操作することができるようになる。このため、誤操作が軽減され得る。
また、例えば、前記制御ステップでは、前記ポインタが、前記対象の領域内に含まれる所定の判定領域に侵入していない場合には、前記侵入度をゼロと算定し、前記対象の領域内に含まれる所定の判定領域に侵入している場合には当該判定領域への侵入の度合いを、前記侵入度として算定することとしてもよい。
これにより、オブジェクトの任意の領域を所定の判定領域と定めることで、判定領域内にポインタが侵入した場合に限って所定処理の実行がなされるように設定し得る。この結果として、誤操作が軽減され得る。
また、例えば、前記制御ステップでは、前記判定領域の内外の境界を示す画像を前記画面に表示するように制御することとしてもよい。また、例えば、前記制御ステップでは、前記判定領域を示す画像を前記画面に表示するように制御することとしてもよい。
これらにより、操作者は、判定領域を確認して的確に操作することができるようになる。
また、例えば、前記制御ステップでは、前記対象の領域内外の境界を示す画像を前記画面に表示するように制御することとしてもよい。
これにより、操作者は、対象の領域の境界を確認して的確に操作することができるようになる。
また、本発明の一態様に係る情報処理装置は、画面に表示された対象に関連して所定処理を実行するための情報処理装置であって、指示物における1以上の各部位についての検出された位置を示す位置情報を逐次取得し、当該位置情報が示す1以上の位置に応じて前記画面に表示するポインタの位置を逐次決定する取得部と、前記ポインタが前記画面に表示された対象の領域内に侵入している場合において、当該侵入の度合いである侵入度を、当該対象の領域内外の境界と前記取得部において決定されたポインタの位置との位置関係から算定し、当該侵入度に応じて、当該対象の表示態様の変更と前記所定処理とを行う制御部とを備える情報処理装置である。ここで、制御部における制御は、表示装置等の機器類の制御や、情報処理装置の各部の制御を含む。また、所定処理は、光、電気信号等の出力等として現れる処理であり、表示装置等により表示された画面内容の変更や画面中のあるオブジェクト(対象)に関する処理(選択、拡大縮小、移動、値の変更等)を含む。
これにより、操作者が特別な操作機器を用いずに指示物の位置を動かすことで、オブジェクトに対して値や位置等を調整するといった細かな指示を容易に行えるようになる。
なお、これらの包括的又は具体的な各種態様には、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体等の1つ又は複数の組み合わせが含まれる。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
ここで示す実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。従って、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序等は、一例であって本発明を限定するものではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意に付加可能な構成要素である。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
本実施の形態では、カメラ等によって検出される3次元空間における指示物の位置を入力情報とするGUI(Graphical User Interface)を提供する情報入力システムについて説明する。従来、3次元空間における位置等を入力情報とする情報入力システムでは、マウス及びタッチパネルを用いた入力と異なり、画面上に表示されたオブジェクトに対して、値や位置を変更するといった細かな操作を直感的で直接的な操作で行う方法が存在しない。
このような情報入力システムにおいて、操作者が確実に操作を行うようにするためには、更なる工夫が必要とされる。
ここで、操作者が特定のジェスチャをした場合に所定の操作が行われたと認識する手法が考えられる。例えば、オブジェクトに対して手をぐるぐる回転させる、あるいは、手を左右に振る等の特定のジェスチャをした場合にそのオブジェクトに関する値を変更することや、位置を変更するということが考えられる。しかしながら、このような手法では、システムが想定する指示物の動きを確実に行うことが難しく、空中で行う操作に不慣れな操作者にとっては、快適に操作できるとは言い難い。
さらに、指示物で所望のオブジェクトをポインタで指示する操作とは別に、「大きく!」或いは「小さく!」と話す等による値の大小変更の指示について認識する方法も考えられる。しかしながら、音声認識を用いる手法では、マイク等の装備のためにコストがかかり、かつ、音声認識率に依存するために必ずしも的確な操作が実現されない。
そこで、本実施の形態では、特に、画面上に表示されたオブジェクトに対する細かな指示を直感的な操作で行うことを可能にした情報入力システムについて説明する。
この情報入力システムは、主に、指示物の各部位の検出位置に基づいて画面上に表示するポインタの位置を決定し、操作対象オブジェクトに対するポインタの侵入度に応じて、操作対象オブジェクトに関連して所定処理を実行するシステムである。この操作対象オブジェクトは、画面上に表示されたオブジェクト(対象)のうち操作対象となる特定のオブジェクトである。この操作対象オブジェクトに対するポインタの動きに基づいて算定される侵入度に応じて、操作対象オブジェクトに対応付けられているオブジェクトへの値の指定等といった所定処理が実行される。即ち、この情報入力システムは、操作者にとって、操作対象オブジェクトへのポインタの侵入度に応じた値を入力して所定処理を実行させるといった、細かな指示入力を可能にするシステムである。この情報入力システムを構成する情報処理装置では、指示物の各部位の検出位置に基づいて画面上に表示するポインタの位置を決定し、オブジェクトに対するポインタの侵入度に応じてオブジェクトの表示態様の変更や所定処理を実行する情報処理方法が用いられる。
(第1の実施の形態)
以下、第1の実施の形態に係る情報入力システム10について、図1〜図10に基づいて説明する。
図1は、情報入力システム10の外観図である。ここには、ステレオカメラ12及び表示装置16が図示されている。操作者は、指示物11(ここでは、操作者の指)を、ステレオカメラ12の撮像範囲内で移動させることで、その指示物11の3次元空間における位置に対応して表示される表示装置16上のポインタを移動させることができる。これによって、操作者と表示装置16に表示された画像との様々なインタラクションが実現される。
なお、指示物11は、操作者の指に限られず、操作者の手、腕、又は、操作者が持っているペン等の物品であってもよい。
図2は、情報入力システム10のハードウェア構成を示す図である。
この情報入力システム10は、表示装置16に表示された画像に対する操作者の指示を取得するシステムであって、ステレオカメラ12、通信装置14、表示装置16、入力装置18及び制御装置20を備える。
ステレオカメラ12は、少なくとも2台のカメラを有する撮像装置であり、3次元空間における指示物11の位置を検出するためのセンサである。ステレオカメラ12は、一定のフレームレートで、指示物11を撮像し、得られた複数枚の画像を通信装置14に無線送信する。なお、ここでは、このステレオカメラ12は表示装置16等とは独立した装置であることとしているが、表示装置16と一体化していてもよい。
通信装置14は、ステレオカメラ12から送られてくる画像を取得し、制御装置20に送る無線通信インターフェース等である。
表示装置16は、操作者に提示するための画像を表示する画面を有する液晶ディスプレイ等である。なお、表示装置16は、スクリーン等に画面を投影するプロジェクタであってもよい。
入力装置18は、電源を投入するためのボタン、リモコン等の入力装置である。なお、本実施の形態では、あらゆる指示がステレオカメラ12を通じて制御装置20に与えられるので、この入力装置18は、予備的な構成要素である。
制御装置20は、操作者とのインタラクションを実現する情報処理を実行するコンピュータ(情報処理装置)であり、CPU22、ROM24、RAM26及び記録媒体28を有する。CPU22は、プログラムを実行するプロセッサである。ROM24は、プログラム及びデータを予め保持している読み取り専用メモリである。RAM26は、CPU22がプログラムを実行する際に使用されるワーキング用の一時記憶用メモリである。記録媒体28は、電源が投入されていないときでもデータを記憶できるハードディスク装置等の読み書き可能な記憶装置であり、プログラム及びデータを記憶している。なお、記録媒体28は、例えば不揮発性メモリであってもよい。
なお、情報入力システム10の必須のハードウェア構成としては、制御装置20、より具体的には、プログラムを実行するコンピュータが備えられていればよい。本実施の形態に係る情報入力システムは、典型的には、ソフトウェアによって実現されるからである。よって、他の周辺機器は、任意の構成要素であり、必要に応じて、情報入力システムとして装備されればよい。また、ROM24及び記録媒体28は、いずれも不揮発性の記憶装置であり、いずれか一方だけが装備されればよい。
図3は、本実施の形態における情報入力システム10の機能ブロック図である。この機能ブロックにより、図2に示したハードウェア構成によって実現される情報入力システム10の機能的な構成を示している。
この情報入力システム10は、機能的には、表示部52に表示された画像に対する操作者の操作を取得するためのシステムであって、検出部42、情報処理部70及び表示部52を備える。ここで、情報処理部70は、3次元位置を用いて画面表示の制御等を行う処理系であり、制御装置20により実現され、取得部44及び制御部60を有する。なお、表示部52は、図2の表示装置16に相当し、上述したように、必ずしも情報入力システム10に装備されている必要はない。
検出部42は、3次元空間における指示物11の少なくとも1つの部位の位置を検出(計測)する処理部であり、図2のステレオカメラ12、通信装置14及び制御装置20によって実現される。位置の検出について、指示物11が人の片手の5本の指及び手のひらであるとして予め定められている場合を例にして説明する。この場合、検出部42は、ステレオカメラ12で同時に撮像された2枚の画像のそれぞれから、予め設定された各指や手のひらの形状等の画像データに基づく画像マッチングによって、2枚の画像それぞれにおける各指や手のひらの位置を特定する。そして、その特定した位置、ステレオカメラ12における各カメラの位置及びカメラ間の距離等のデータに基づいて各指及び手のひらの3次元空間における位置を算定することで、指示物11(詳しくは指示物11における1以上の各部位)の3次元位置の検出を行う。この検出された各指等の3次元位置は、例えば、3次元空間において直交する3軸(X軸,Y軸,Z軸)を基準とした座標値P(x,y,z)で表される。
取得部44は、指示物11について検出部42により検出された3次元位置を取得して、その3次元位置に基づく情報を制御部60に伝達する機能を有する。即ち、取得部44は、情報処理部70における3次元位置の入力インターフェースとしての機能を担う。また、取得部44は、指示物11の各部位の3次元位置に基づいて、表示部52における画面上に表示するポインタ(位置表示物)の位置を決定する機能を有する。ポインタの表示位置を決定するために、取得部44は、指示物11の各部位の3次元位置に基づいて、例えば平均をとる等により、1つの3次元位置を算出し、その1つの3次元位置に所定の投影変換を施して得られる2次元位置を算出して表示位置とする。なお、取得部44は、指示物11の各部位の平均値に所定の投影変換を施す代わりに、指示物11の1つの部位の3次元位置に所定の投影変換を施して得られる2次元位置を画面上のポインタの表示位置とすることとしてもよい。また、所定の投影変換は、例えば表示部52の画面に平行な、表示用の2次元座標平面への投影変換である。この投影変換は、例えば平行投影変換であり、また、例えば透視投影変換であってもよい。
制御部60は、取得部44により決定されたポインタの表示位置に基づいて、画面表示の更新や、画面に表示されているオブジェクト(対象)に関連する所定処理等の制御を行う機能を担う。画面表示の更新としては、制御部60は、指示物11の現在の3次元位置に応じて定めた画面上の位置にポインタを表示し、また、操作の対象となるオブジェクトを画面上に表示するように制御する。このポインタ及びオブジェクトは、GUIの構成要素であり、操作者とのインタラクションの対象となる表示要素である。また、制御部60は、操作者の動作を認識して動作に対応した機能を実行する。即ち、制御部60は、ポインタの位置及び動きが所定条件を満たすか否かにより、オブジェクトに指示を与える操作がなされたか否かを判定し、操作がなされた場合にはポインタが指示するオブジェクトに関連した所定処理を行う。この所定処理は、例えば、ポインタが指示する操作対象オブジェクトと予め関連付けられた別のオブジェクトの表示態様の変更(拡大、縮小、回転、移動、変形、消去等)、オブジェクトに関連する値の変更(例えば、音楽プレーヤーにおける音量の変更等)或いはオブジェクトに対応して予め定められた機能の実行(機能処理プログラムに対応付けられたアイコンがオブジェクトであればその機能処理プログラムの実行)等である。なお、所定処理は、制御装置20の外部への光、電気信号等の出力を含む。
この制御部60は、機能構成要素として、ポインタ表示制御部62、オブジェクト表示制御部64、算定部66、判定部68を有する。
ポインタ表示制御部62は、取得部44により決定された画面上のポインタの表示位置に基づいて、ポインタを表示するよう制御する機能を有する。なお、ポインタは、画面上における特定の形状(例えば、円形状、十字形状等)、及び/又は、特定色(例えば、赤色)をした位置表示物である。
算定部66は、操作者の操作対象となる操作対象オブジェクトに基づいて操作対象オブジェクトの領域である判定領域を算定し、ポインタの表示位置に基づいてその判定領域に対するポインタの侵入の度合いである侵入度を算定する機能を有する。算定部66は、例えば、操作対象オブジェクトと同じ位置で同じ形状となるように判定領域を算定する。この場合、操作対象オブジェクトの形状が表す領域内外の境界が判定領域の内外の境界となる。なお、操作対象オブジェクト全体に含まれる部分的な領域を判定領域として算定することとしてもよい。この場合には操作対象オブジェクトの大きさより判定領域が小さくなる。操作対象オブジェクトの全体領域又は部分的領域である判定領域へのポインタの侵入の度合いである侵入度の算定について、具体的には、算定部66は、判定領域の内外の境界における所定の一線分と、ポインタの表示位置との距離を侵入度として算定する。図4Aは、この侵入度の算定方法を示す図である。同図に示す判定領域111の内外の境界上の一線分113とポインタ110との間の距離(同図中に矢線で示す長さ)が算定部66により侵入度として算定される。侵入度の算定方法としては、他に例えば次に示すものを用いることとしてもよい。図4B〜図4Dは、それぞれ侵入度の別の算定方法を示す図である。算定部66は、図4Bに示すように、判定領域111の内外の境界における所定の一点114と、ポインタ110との表示位置との距離(同図中に矢線で示す長さ)を侵入度として算定してもよい。また、算定部66は、図4Cに示すように、ポインタ110の表示位置から判定領域111の内外の境界までの最短距離(同図中に矢線で示す長さ)を侵入度として算定してもよい。また、算定部66は、図4Dに示すように、判定領域115の内外の境界における所定の一線分116の一端点117とポインタ110の表示位置とを結ぶ直線と、その一線分116とのなす角(同図中に矢線で示す角)を、侵入度として算定してもよい。
判定部68は、算定部66により算定された判定領域及び侵入度に基づいて、ポインタの位置及び動きが所定条件を満たすか否かを判定する機能を有する。所定条件は、例えば、図4Aに示すような判定領域の内外の境界上の所定の一線分とポインタの表示位置との距離が侵入度として算定される場合において、侵入度が0を超えることである。また、所定条件は、侵入度が0より大きな所定値を超えることとしてもよい。この判定部68による判定の結果に基づいて、制御部60は、操作対象オブジェクト又はその操作対象オブジェクトと関連付けられた別のオブジェクトについての所定処理を実行することになる。
オブジェクト表示制御部64は、算定部66により算定された侵入度を、操作対象オブジェクトの表示態様(形状、大きさ、位置等)に反映させて、操作対象オブジェクトを表示部52における画面に表示するよう制御する機能を有する。なお、オブジェクト表示制御部64は、更に算定部66により算定された判定領域を表示部52における画面に表示するよう制御してもよい。図5A〜図5Dは、侵入度に応じて操作対象オブジェクトの位置又は形状が変更される表示例を示す。図5Aは、ポインタが侵入する前の状態の操作対象オブジェクトを示しており、図5B〜図5Dのそれぞれは、操作対象オブジェクトが表示されていた領域(判定領域)にポインタが侵入して、表示態様が変更された操作対象オブジェクトの例を示している。これらの例では、図4Aに示される侵入度に応じて操作対象オブジェクトの表示態様が変更された例であり、侵入度が大きくなると変更の程度が大きくなる。即ち、図5Aに対して、図5Bの例ではポインタの侵入に応じて操作対象オブジェクトの表示位置が変化しており、図5C及び図5Dの各例では操作対象オブジェクトの形状が変化している。このように、オブジェクト表示制御部64が、侵入度に応じて、操作対象オブジェクトの表示態様を変更すると、操作者は、ポインタが操作対象オブジェクトにどの程度侵入しているかを、画面から即座に認識できるようになる。
制御部60は、判定部68により所定条件が満たされると判定された場合において、侵入度に応じて所定処理を実行する、即ち、ポインタが示すオブジェクトに対して、予め定められた所定の機能を実行する。所定の機能とは、例えば侵入度に応じて操作対象オブジェクトに関連付けられた別のオブジェクトの大きさを拡大させる等といった機能であり、具体例としては侵入度が大きくなれば拡大の度合いが大きくなるように拡大する等の機能である。侵入度に応じて所定処理を実行することには、例えば、所定処理を実行するためのプログラム(プログラムモジュール等)に対して、侵入度をパラメータ値として与えることが含まれる。従って、操作対象オブジェクトと予め対応付けられて、操作対象オブジェクトに対する操作に応じて実行されるプログラムは、ポインタが操作対象オブジェクトに関連して侵入する度合いに応じて、実行されるべき処理内容を変化させることができるようになる。これにより、操作者は操作対象オブジェクトに対するポインタの侵入の度合いを加減するように指示物を動かすことで、操作対象オブジェクトに予め関連付けられている所定処理の程度や処理内容等を調整することができるようになる。
なお、操作、選択等の対象となる1又は複数のオブジェクトを含む画像を表示部52の画面に表示する機能は、広く知られた一般的な表示機能であるため、ここでは特に説明しない。
次に、以上のように構成された情報入力システム10の動作について説明する。ここでは、画面に操作対象オブジェクトが表示されている場合において操作者が指示物を動かすことにより、画面上の操作対象オブジェクトに関連付けられている別のオブジェクトに対して所定の動作を行う状況を想定して説明を行う。
図6は、情報入力システム10の動作を示すフローチャートである。
まず、検出部42は、3次元空間における指示物11の少なくとも1つの部位の位置を検出する(処理ステップS10)。ここでは、指示物11が片手であり、検出部42が5本の指の3次元位置を検出するように予め設定されているものとして説明する。検出部42により検出された各指の各3次元位置は、取得部44に伝達される。
検出部42に検出された指示物11の各部位の位置(各指の位置)が取得部44に伝達されると、少なくとも1つの部位の位置に基づいてポインタを表示すべき画面上の位置を決定する(処理ステップS12)。具体例としては、例えば人差し指の3次元位置を算出し、その位置に所定の投影変換を施して得られる2次元位置を算出してポインタの画面上の表示位置として決定する。なお、どの部位の位置に基づいてポインタの表示位置を決定するかについて、人差し指に限られることはない。例えば、人差し指と親指との3次元位置を算出して、その両位置の平均値に所定の投影変換を施して得られる2次元位置をポインタの画面上の表示位置として決定してもよい。
取得部44により決定されたポインタの表示位置は、制御部60に伝達される。これで、後の処理ステップS22において、ポインタ表示制御部62によりポインタが表示装置16(表示部52)の画面上のその決定された表示位置に表示されることになる。
取得部44によってポインタの表示位置が決定されると、算定部66は、オブジェクトに対するポインタの侵入の度合いである侵入度を算定する基準としての判定領域を算定する(処理ステップS14)。また、算定部66は、算定した判定領域とポインタの表示位置との位置関係に基づいて、ポインタの侵入度を算定する(処理ステップS16)。
算定部66により侵入度が算定されると、判定部68は、侵入度に基づいて、ポインタの位置及び動きが所定条件(ここでは所定条件は、侵入度が0より大きいこととする。)を満たすか否かを判定する(処理ステップS18)。
制御部60は、判定部68により侵入度が所定条件を満たしたと判定された場合には、予め定められた所定の機能を実行する(処理ステップS20)。予め定められた所定の機能とは、例えば、表示装置16の画面上でポインタが操作した操作対象オブジェクトに関連する別のオブジェクトに対して、所定処理を行う機能である。具体例としては、そのオブジェクトの表示態様の変更(拡大、縮小、回転、移動、変形、消去等)、オブジェクトに関連する値の変更(例えば、音楽プレーヤーにおける音量の変更)等の機能が挙げられる。そのオブジェクトの表示態様の変更の度合い、或いは、オブジェクトに関連する値の変更の度合いは、例えば侵入度が大きくなる程、大きくなる。なお、予め定められた所定の機能は、ポインタが操作した操作対象オブジェクトに対して、侵入度に応じてオブジェクトに関連する値の変更(例えば、音楽プレーヤーにおける音量の変更)等を行う機能であってもよい。
そして、制御部60は、表示装置16の画面の表示内容を更新するよう制御を行う(処理ステップS22)。具体的には、制御部60のポインタ表示制御部62は、処理ステップS12において決定された画面上の位置にポインタを表示するための表示用画像を形成する。また、オブジェクト表示制御部64は、算定部66によって算定された侵入度に基づき、画面上に表示する操作対象オブジェクトの表示用画像を形成する(図5B〜図5D参照)。そして、制御部60は、各部により形成された表示用画像に基づいて、オブジェクト、及び、ポインタが、表示装置16の画面に表示されるように形成した画像信号を表示装置16に出力する。
この処理ステップS10〜S22までは、逐次繰り返される。これにより、検出部42により逐次検出された指示物11の各部の位置が取得部44により逐次取得されてポインタの表示位置が決定され、そのポインタの表示位置に応じて制御部60により表示装置16の画面の表示内容が逐次更新されることになる。従って、表示装置16の画面には、操作者により動かされる指示物11の動きに応じて位置の変化するポインタが表示され、また、ポインタの位置に応じて変化し得る操作対象オブジェクト等が表示されることになる。
図7は、情報入力システム10によって提供されるGUIの一例を示す図である。この例では、オブジェクト101と、オブジェクト101の拡大縮小を行うための操作対象オブジェクト104、105が、表示装置16(表示部52)における画面に表示されている。
そして、この例は、画面に表示されたオブジェクト101の大きさを、操作者が、指示物11の動きにより変更しようとする様子(変更前の状態)を示している。即ち、画面には、指示物11の各部位の位置(人差し指の位置102)に基づいて、その人差し指の位置102に所定の投影変換を施して得られる2次元位置に表示されるポインタ103が表示されている。また、オブジェクト101の大きさを変更するための操作対象オブジェクト104、105が表示されている。更に、操作対象オブジェクト104、105に対するポインタの侵入度を判定するための、判定領域106、107が表示されている。なお、操作対象オブジェクト104は、オブジェクト101を拡大する操作を受け付けるためのオブジェクトであり、操作対象オブジェクト105は、オブジェクト101を縮小する操作を受け付けるためのオブジェクトである。
この図7に示す状況から、操作者が指示物11を動かして、オブジェクト101の大きさを変更する操作を行った様子を図8に示す。
図8は、図7の例の状況に後続したGUIの一例を示す図である。この例は、画面に表示された操作対象オブジェクト104aを、操作者が、指示物11の動きにより操作し、図7のオブジェクト101を拡大したオブジェクト101aが表示された様子(変更直後の状態)を示している。図8では、図7の状況から操作者が指示物11の人差し指の位置102を動かしている。これにより、画面には、人差し指の位置102に基づいて、ポインタ103の位置が移動し、判定領域106の内部に侵入することで、操作対象オブジェクト104aの形状が、図7の操作対象オブジェクト104と比べて、変更されている様子が示されている。例えばこのような操作が行われると、制御部60は、操作者が所定の動作を行ったと認識し、ポインタ103の侵入度に応じて、つまり侵入度が大きいほど大きく、オブジェクト101aを拡大するよう制御する。
以下、上述したGUIの一例とは別の一例について説明する。
図9は、情報入力システム10によって提供されるGUIの別の一例を示す図である。この例でも、オブジェクト101と、オブジェクト101の拡大縮小を行うための操作対象オブジェクト124(スライダー)が、表示装置16(表示部52)における画面に表示されている。そして、この例は、画面に表示された操作対象オブジェクト124における現在値を示すオブジェクト125の位置を、指示物11の動きにより変更しようとする様子(変更前の状態)を示している。即ち、画面には、指示物11の各部位の位置(人差し指の位置102)に基づいて、その人差し指の位置102に所定の投影変換を施して得られる2次元位置に表示されるポインタ103が表示されている。また、オブジェクト101の現在の大きさを示すオブジェクト125、及びオブジェクト125の表示位置を変更するための操作対象オブジェクト124が表示されている。さらに、操作対象オブジェクト124に対するポインタの侵入度を判定するための判定領域126が表示されている。なお、図9の例では、オブジェクト125が、右に移動するほどオブジェクト101の大きさが大きくなるように、オブジェクト125の位置とオブジェクト101の大きさとが対応している。
この図9に示す状況から、操作者が指示物11を動かして、オブジェクト101の大きさを変更する操作を行った様子を図10に示す。
図10は、図9の例の状況に後続したGUIの一例を示す図である。この例は、画面に表示された操作対象オブジェクト124を、操作者が、指示物11の動きにより操作し、図9のオブジェクト101を拡大したオブジェクト101aが表示された様子(変更直後の状態)を示している。図10では、図9の状況から操作者が指示物11の人差し指の位置102を動かしている。これにより、画面には、人差し指の位置102に基づいて、ポインタ103の位置が移動し、判定領域126の内部に侵入することで、操作対象オブジェクト124aの形状が、図9の操作対象オブジェクト124と比べて、変更されている様子が示されている。例えばこのような操作が行われると、制御部60は、操作者が所定の動作を行ったと認識し、ポインタ103の侵入度に応じて、オブジェクト125の位置を変更する。その結果として、オブジェクト101aの大きさが変更される。なお、図10においてポインタ103の表示位置が判定領域126の上端から下方へと侵入すると、判定領域126におけるポインタの水平位置にも応じて、オブジェクト125の位置を定めることとしてもよい。
(第2の実施の形態)
以下、第2の実施の形態に係る情報入力システム10aについて、図11〜図16に基づいて説明する。情報入力システム10aのハードウェア構成は、図2に示すものと同一である。なお、第1の実施の形態と同じ構成及び処理については詳しい説明を省略する。
図11は、情報入力システム10aの機能ブロック図である。
この情報入力システム10aは、機能的には、表示部52に表示された画像に対する操作者の操作を取得するためのシステムであって、検出部42、情報処理部70a及び表示部52を備える。ここで、情報処理部70aは、3次元位置を用いて画面表示の制御等を行う処理系であり、制御装置20により実現され、取得部44及び制御部60aを有する。この情報処理部70aにおける制御部60aは第1の実施の形態で示した情報処理部70の制御部60を一部変形したものであり、同じ点については詳しい説明を省略する。
制御部60aは、機能構成要素として、ポインタ表示制御部62、オブジェクト表示制御部64、補助表示制御部65、算定部66a、判定部68a及び監視部69を有する。
算定部66aは、操作者の操作対象となる操作対象オブジェクトに基づいて操作対象オブジェクトの領域である第1判定領域及び第2判定領域を算定し、各判定領域に対するポインタの侵入の度合いである侵入度を算定する機能を有する。算定部66aは、例えば、操作対象オブジェクトと同じ位置で同じ形状となるように第1判定領域を算定する。この場合、操作対象オブジェクトの形状が表す領域内外の境界が判定領域の内外の境界となる。そして、例えば、操作対象オブジェクトの内部に含まれる部分的な領域(操作対象オブジェクトより小さい領域)を第2判定領域として算定する。各判定領域へのポインタの侵入の度合いである侵入度の算定については、例えば、判定領域の内外の境界における所定の一線分と、ポインタの表示位置との距離を侵入度として算定する。侵入度の算定方法としては、他に例えば判定領域の内外の境界における所定の一点と、ポインタ110との表示位置との距離を侵入度として算定してもよい。また、ポインタの表示位置から判定領域の内外の境界までの最短距離を侵入度として算定してもよい。なお、算定部66aは、監視部69により侵入度の算定が不要である旨の通知を受けた場合においては、侵入度の算定を省略し、侵入度を0(ゼロ)と定める。算定部66aによって、第1判定領域に対する侵入度と、第2判定領域に対する侵入度とが算定されることになる。
監視部69は、算定部66aにより算定された第1判定領域及び第2判定領域と、取得部44から伝達されるポインタの表示位置とに基づいて、各判定領域に対するポインタの侵入方向が、予め定められた方向であるか否かを判断する。予め定められた方向の例としては、判定領域に対してポインタが、横方向や下方からではなく、上方から侵入する、或いは、判定領域の内外の境界線における所定の一線分に対してポインタの軌跡が略垂直となるように境界外から内部へ侵入する等が挙げられる。ポインタの侵入方向が定められた方向でない場合、監視部69は、侵入度の算定が不要であるので侵入度を0(ゼロ)とするように算定部66aに通知する。
判定部68aは、算定部66aにより算定された各判定領域及び侵入度に基づいて、ポインタの位置及び動きが所定条件を満たすか否かを判定する機能を有する。所定条件は、例えば、判定領域の内外の境界上の所定の一線分とポインタの表示位置との距離が侵入度として算定される場合において、侵入度が0を超えることである。また、所定条件は、侵入度が0より大きな所定値を超えることとしてもよい。この判定部68による判定の結果に基づいて、制御部60は、操作対象オブジェクト又はその操作対象オブジェクトと関連付けられた別のオブジェクトについての所定処理を実行することになる。即ち、制御部60は、例えば、第1判定領域への侵入度が0より大きい場合に操作対象オブジェクトの表示態様の変更を行い、第2判定領域への侵入度が0より大きい場合に所定処理を行うよう制御する。この場合の所定処理は、例えば、操作対象オブジェクトと関連付けられた別のオブジェクトの表示態様の変更等である。
また、補助表示制御部65は、算定部66aにより算定された第1判定領域及び第2判定領域を、図形の形状、大きさ、色等に反映した図形である補助表示物として、表示部52の画面に表示するよう制御する機能を有する。補助表示制御部65は、例えば、各判定領域の内外の境界自体又はその境界に囲まれた領域を、図形として画面に表示する。また、第1判定領域の内側に存在する第2判定領域へポインタが侵入するように、操作者を誘導するような図形を表示することとしてもよい。
次に、以上のように構成された情報入力システム10aの動作について説明する。ここでは、画面に操作対象オブジェクトが表示されている場合において操作者が指示物を動かすことにより、画面上の操作対象オブジェクトに関連付けられている別のオブジェクトに対して所定の動作を行う状況を想定して説明を行う。
図12は、情報入力システム10aの動作を示すフローチャートである。
まず、検出部42は、3次元空間における指示物11の少なくとも1つの部位の位置を検出する(処理ステップS30)。ここでは、指示物11が片手であり、検出部42が5本の指の3次元位置を検出するように予め設定されているものとして説明する。検出部42により検出された各指の各3次元位置は、取得部44に伝達される。
検出部42に検出された指示物11の各部位の位置(各指の位置)が取得部44に伝達されると、少なくとも1つの部位の位置に基づいてポインタを表示すべき画面上の位置を決定する(処理ステップS32)。具体例としては、例えば人差し指の3次元位置を得て、その位置に所定の投影変換を施して得られる2次元位置を算出してポインタの画面上の表示位置として決定する。取得部44により決定されたポインタの表示位置は、制御部60aに伝達される。
取得部44によってポインタの表示位置が決定されると、算定部66aは、オブジェクトに対するポインタの侵入度を判定するための、第1判定領域及び第2判定領域を算定する(処理ステップS34)。
算定部66aは第1判定領域及び第2判定領域とポインタの表示位置との位置関係に基づいて侵入度を算定する。但し、監視部69によりポインタの各判定領域への侵入方向が予め定められた方向ではない(侵入度の算定が不要である)と通知された場合には、侵入度を単に0であると定める(処理ステップS36)。そして、算定部66aは、監視部69から侵入度の算定が不要である旨の通知を受けない場合には、各判定領域とポインタの表示位置との位置関係に基づいて、ポインタの侵入度を算定する(処理ステップS38)。
判定部68aは、各判定領域へのポインタの侵入度に基づいて、ポインタの位置及び動きが所定条件(例えば侵入度が0より大きいこと)を満たすか否かを判定する(処理ステップS40)。
制御部60aは、侵入度が所定条件を満たしたと判定部68aにより判定されると、予め定められた所定の機能を実行する(処理ステップS42)。
そして、制御部60aは、表示装置16の画面の表示内容を更新するよう制御を行う(処理ステップS44)。具体的には、制御部60aのポインタ表示制御部62は、処理ステップS32において決定された画面上の位置にポインタを表示するための表示用画像を形成する。また、オブジェクト表示制御部64は、算定部66aによって算定された侵入度に基づき、画面上に表示するオブジェクトの表示用画像を形成する。更に、補助表示制御部65は、算定部66aにより算定された第1判定領域及び第2判定領域を、図形の形状、大きさ、色等に反映した図形である補助表示物として、表示用画像を形成する。そして、制御部60aは、各部により形成された表示用画像に基づいて、オブジェクト、補助表示物、及び、ポインタが、表示装置16の画面に表示されるように形成した画像信号を表示装置16に出力する。
この処理ステップS30〜S44までは、逐次繰り返される。これにより、検出部42により逐次検出された指示物11の各部の位置が取得部44により逐次取得されてポインタの表示位置が決定され、そのポインタの表示位置に応じて制御部60aにより表示装置16の画面の表示内容が逐次更新されることになる。従って、表示装置16の画面には、操作者により動かされる指示物11の動きに応じて位置の変化するポインタが表示され、また、ポインタの位置に応じて変化し得る操作対象オブジェクト等が表示されることになる。
図13は、情報入力システム10aによって提供されるGUIの一例を示す図である。この例では、オブジェクト201と、オブジェクト201の拡大縮小を行うための操作対象オブジェクト204が、表示装置16(表示部52)における画面に表示されている。
そして、図13の例は、画面に表示されたオブジェクト201の大きさを、操作者が、指示物11の動きにより変更しようとする様子(変更前の状態)を示している。即ち、画面には、指示物11の各部位の位置(人差し指の位置202)に基づいて、人差し指の位置202に所定の投影変換を施して得られる2次元位置に表示されるポインタ203が表示されている。また、オブジェクト201の大きさを変更するための操作対象オブジェクト204が表示されている。さらに、操作対象オブジェクト204に対するポインタの侵入度を判定するための、第1判定領域205及び第2判定領域206が表示されている。さらに、第2判定領域への侵入を誘導する補助表示物207が表示されている。なお、この例では、各判定領域に対して、上方からポインタが侵入した場合にのみ侵入度の算定が行われるように、設定されている。また、第2判定領域への侵入度が0を超えた場合に、侵入度に応じてオブジェクト201に対する拡大縮小操作が行われるように設定されている。
この図13に示す状況から、操作者が指示物11を動かして、オブジェクト201の大きさを変更する操作を行った様子を図14以降に示す。
図14は、図13の例の状況に後続したGUIの一例を示す図である。この例は、指示物11の動きにより、第1判定領域205の内部にポインタ203を動かしたが、監視部69により、侵入方向が所定の方向(上方からの侵入)ではなかったため、侵入度の算定は行われていない。このため、侵入度は0と定められているので、操作対象オブジェクト204の表示態様に変化はない。なお、このように監視部69によってポインタの操作対象オブジェクトへの侵入方向を限定しているのは、操作者が予め定められた所定処理を実行させたいために意図的に操作対象オブジェクトを操作しているのか否かを区別するためである。
図15は、図13の例の状況に後続したGUIの一例を示す図である。この例は、指示物11の動きにより、所定の方向(上方)から第1判定領域205の内部にポインタを動かしているため、侵入度の算定が行われている。このため、侵入度に基づき、操作対象オブジェクト204の表示態様の変更(位置の変更)がなされている。
図16は、図15の例の状況に後続したGUIの一例を示す図である。この例は、指示物11の動きにより、更に第2判定領域206の内部にポインタを動かしており、補助表示物207が誘導する位置まで、操作対象オブジェクト204の位置が変更されている様子が示されている。例えば、このような操作が行われると、制御部60aは、操作者が所定の動作を行ったと認識し、ポインタ203の侵入度に応じて、図15に示すオブジェクト201の大きさを変更して、オブジェクト201aのように変化させる。即ち、操作前における操作対象オブジェクトの領域内に含まれた所定の判定領域(第2判定領域)に、ポインタが侵入した場合においてのみ、所定処理(操作対象オブジェクトと関連付けられたオブジェクトの大きさ変更)を行う。
(変形例等)
以上、情報処理装置及び情報処理方法の一実施態様としての情報入力システムについて、第1及び第2の実施の形態に基づいて説明したが、上述した各実施の形態は一例にすぎず、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。上述した各実施の形態に、本発明の趣旨を逸脱しない限り当業者が思いつく各種変形を施してもよい。その他、各実施の形態で示した構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明の範囲に含まれる。
第1及び第2の実施の形態で示した情報入力システムにより提供されるGUIの変形例として、図17に示す画面例が挙げられる。この例では、指示物の位置(人差し指の位置等)に基づき画面に表示されるポインタ303が、第1判定領域305或いは第2判定領域306に侵入すると、初期状態において垂直に直立する操作対象オブジェクト304が侵入度に応じて傾くように変移する。この操作対象オブジェクト304の傾きは、侵入度が大きいと大きく傾くことになる。この場合の侵入度は、図17の矢線で示す角度に基づいて算定されており、この角度に応じて所定処理がなされることになる。また、別の変形例として、図18に示す画面例が挙げられる。この例では、指示物の位置に基づき画面に表示されるポインタ403が、操作対象オブジェクト404内の一定の判定領域405(同図中に網掛けパターンで示した部分)へと、その内側から侵入すると、侵入度(矢線の距離)に応じて所定処理がなされる。この所定処理は例えば操作対象オブジェクト404のスクロール等である。
また情報入力システムにより提供されるGUIの変形例として、図19に示す画面例が挙げられる。図19の例では、例えば画面全体の拡大縮小、スクロール等を行うための操作対象オブジェクト124b(スライダー)が、表示装置16(表示部52)における画面に表示されている。この例は、画面に表示された操作対象オブジェクト124bにおける現在値を示すオブジェクト125b(スライダーノブ)の位置を、指示物11の動きにより変更した状態を示している。即ち、画面には、指示物11の各部位の位置(人差し指の位置102)に基づいて、その人差し指の位置102に所定の投影変換を施して得られる2次元位置に表示されるポインタ103が表示されている。そして操作対象オブジェクト104a及び105のそれぞれに対するポインタの侵入度を判定するための判定領域106及び107が表示されている。本例では、指示物11の人差し指の位置102に基づいて、ポインタ103の位置が移動し、判定領域106に侵入することで、操作対象オブジェクト104aの形状が押し潰されている様子が示されている。この操作により、ポインタ103の侵入度に応じて、オブジェクト125b(スライダーノブ)の位置を左から右へと動かす。侵入度が大きいほど右に動くことになる。そして、このスライダーノブの位置と予め対応付けておいた機能により、例えば画面の拡大縮小、スクロール等といった制御が実現されるようになる。
また、第1及び第2の実施の形態で示した情報入力システムにおいて、判定領域を表示する例を示したが、判定領域を表示しなくてもよい。
また、第1及び第2の実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェア(プログラム)を実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア(プログラム)を読み出して実行することによって実現されてもよい。
上述の第1及び第2の実施の形態における情報入力システムを実現するソフトウェアは、例えば次のような制御プログラムである。
プロセッサを有する情報処理装置に、画面に表示された対象に関連して所定処理を実行するための情報処理を実行させるための制御プログラムであって、前記情報処理は、指示物における1以上の各部位についての検出された位置を示す位置情報を逐次取得し、当該位置情報が示す1以上の位置に応じて前記画面に表示するポインタの位置を逐次決定する取得ステップと、前記ポインタが前記画面に表示された対象の領域内に侵入している場合において、当該侵入の度合いである侵入度を、当該対象の領域内外の境界と前記取得ステップにおいて決定されたポインタの位置との位置関係から算定し、当該侵入度に応じて、当該対象の表示態様の変更と前記所定処理とを行う制御ステップとを含む制御プログラム。
また、上述の制御プログラムを記録媒体に記録して頒布や流通させてもよい。例えば、頒布された制御プログラムを装置類にインストールして、装置類のプロセッサに実行させることで、装置類に各種処理(図6及び図12に示す処理等)を行わせることが可能となる。
また、上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM等を含んで構成されるコンピュータシステムである。ROMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、ROMからRAMにコンピュータプログラムをロードし、ロードしたコンピュータプログラムにしたがって演算等の動作をすることにより、システムLSIは、その機能を達成する。
また、上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、各装置に脱着可能なICカード又は単体のモジュールから構成されてもよい。ICカード又はモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAM等から構成されるコンピュータシステムである。ICカード又はモジュールには、上記の超多機能LSIが含まれてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、ICカード又はモジュールは、その機能を達成する。このICカード又はこのモジュールは、耐タンパ性を有してもよい。
また、本発明は、コンピュータプログラム又はデジタル信号をコンピュータで読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリ等に記録したもので実現してもよい。さらに、これらの記録媒体に記録されているデジタル信号で実現してもよい。
また、本発明に係るコンピュータプログラム又はデジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送してもよい。
また、本発明は、プログラム又はデジタル信号を記録媒体に記録して移送することにより、又はプログラム又はデジタル信号を、ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
また、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、GUIを提供する情報入力システム等に利用できる。
10、10a 情報入力システム
11 指示物
12 ステレオカメラ
14 通信装置
16 表示装置
18 入力装置
20 制御装置
22 CPU
24 ROM
26 RAM
28 記録媒体
42 検出部
44 取得部
52 表示部
60、60a 制御部
62 ポインタ表示制御部
64 オブジェクト表示制御部
65 補助表示制御部
66、66a 算定部
68、68a 判定部
69 監視部
70、70a 情報処理部

Claims (14)

  1. 情報処理装置において、画面に表示された対象に関連して所定処理を実行するための情報処理方法であって、
    指示物における1以上の各部位についての検出された位置を示す位置情報を逐次取得し、当該位置情報が示す1以上の位置に応じて前記画面に表示するポインタの位置を逐次決定する取得ステップと、
    前記ポインタが前記画面に表示された対象の領域内に侵入している場合において、当該侵入の度合いである侵入度を、当該対象の領域内外の境界と前記取得ステップにおいて決定されたポインタの位置との位置関係から算定し、当該侵入度に応じて、当該対象の表示態様の変更と前記所定処理とを行う制御ステップとを含む
    情報処理方法。
  2. 前記制御ステップでは、前記侵入度に応じた程度に、前記対象の位置又は傾きを変更する
    請求項1記載の情報処理方法。
  3. 前記制御ステップでは、前記侵入度に応じた程度に、前記対象の形状を変更する
    請求項1記載の情報処理方法。
  4. 前記位置情報は、3次元位置を表す情報であり、
    前記情報処理方法は更に、前記指示物における1以上の各部位についての3次元位置を検出することにより前記位置情報を逐次生成する検出ステップを含み、
    前記取得ステップでは、前記検出ステップにおいて生成された前記位置情報を逐次取得し、当該位置情報に基づいて定めた1つの3次元位置に所定の投影変換を施して得られる2次元位置を前記画面に表示する前記ポインタの位置として逐次決定し、
    前記制御ステップでは、前記取得ステップにおいて逐次決定された位置に対応して、前記ポインタを前記画面に表示するように制御する
    請求項1記載の情報処理方法。
  5. 前記制御ステップでは、前記対象の領域内外の境界の所定部分から前記ポインタの位置までの距離を、前記侵入度として算定する
    請求項1記載の情報処理方法。
  6. 前記制御ステップでは、前記ポインタの位置から前記対象の領域内外の境界までの最短距離を、前記侵入度として算定する
    請求項1記載の情報処理方法。
  7. 前記制御ステップでは、前記対象の領域内外の境界における所定の線分の一端点と前記ポインタとを結ぶ直線と、当該線分とのなす角を、前記侵入度として算定する
    請求項1記載の情報処理方法。
  8. 前記制御ステップでは、前記ポインタの位置の軌跡が前記画面に表示された対象に係る前記境界に対して侵入する方向が、所定方向であった場合にのみ、前記侵入度を算定する
    請求項1記載の情報処理方法。
  9. 前記制御ステップでは、前記ポインタが、前記対象の領域内に含まれる所定の判定領域に侵入していない場合には、前記侵入度をゼロと算定し、前記対象の領域内に含まれる所定の判定領域に侵入している場合には当該判定領域への侵入の度合いを、前記侵入度として算定する
    請求項1記載の情報処理方法。
  10. 前記制御ステップでは、前記判定領域の内外の境界を示す画像を前記画面に表示するように制御する
    請求項9記載の情報処理方法。
  11. 前記制御ステップでは、前記判定領域を示す画像を前記画面に表示するように制御する
    請求項9記載の情報処理方法。
  12. 前記制御ステップでは、前記対象の領域内外の境界を示す画像を前記画面に表示するように制御する
    請求項1記載の情報処理方法。
  13. 画面に表示された対象に関連して所定処理を実行するための情報処理装置であって、
    指示物における1以上の各部位についての検出された位置を示す位置情報を逐次取得し、当該位置情報が示す1以上の位置に応じて前記画面に表示するポインタの位置を逐次決定する取得部と、
    前記ポインタが前記画面に表示された対象の領域内に侵入している場合において、当該侵入の度合いである侵入度を、当該対象の領域内外の境界と前記取得部において決定されたポインタの位置との位置関係から算定し、当該侵入度に応じて、当該対象の表示態様の変更と前記所定処理とを行う制御部とを備える
    情報処理装置。
  14. プロセッサを有する情報処理装置に、画面に表示された対象に関連して所定処理を実行するための情報処理を実行させるための制御プログラムを記録した記録媒体であって、
    前記情報処理は、
    指示物における1以上の各部位についての検出された位置を示す位置情報を逐次取得し、当該位置情報が示す1以上の位置に応じて前記画面に表示するポインタの位置を逐次決定する取得ステップと、
    前記ポインタが前記画面に表示された対象の領域内に侵入している場合において、当該侵入の度合いである侵入度を、当該対象の領域内外の境界と前記取得ステップにおいて決定されたポインタの位置との位置関係から算定し、当該侵入度に応じて、当該対象の表示態様の変更と前記所定処理とを行う制御ステップとを含む
    記録媒体。
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