JP2015218682A - 風車装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】膜材からなる翼で風を受けた際に回転力を効率よく得ることが可能な風車装置を提供する。【解決手段】翼であるブレード20は、可撓性のある膜材29からなる中空体21と、中空体21の内部の中空空間211へ加圧用流体を供給するための給気口とを有している。そして、給気口から供給された加圧用流体によって中空空間211の圧力が中空体21の外部の圧力よりも高くなったときに、中空体21が翼形状を発現し、膜材29がブレード20の外表面を提供する。【選択図】図4
Description
本発明は、風を受けて周回移動する翼を備える風車装置に関する。
従来技術として、下記特許文献1に開示された装置がある。この装置では、流体の流れを受けて回転力を発生する翼機能部を膜により構成している。
しかしながら、上記従来技術の装置では、翼により回転力を得る効率が比較的低いという問題がある。これは、上記従来技術の装置では、翼機能部を単純な膜により構成しているため、翼後縁部で発生する流体の渦により膜にフラッター現象が発生し易く、翼形状を安定して維持することが難しいためである。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、膜材からなる翼で風を受けた際に回転力を効率よく得ることが可能な風車装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、
風車装置の翼(20、320、420)は、
可撓性のある膜材(29、229)からなる中空体(21)と、
中空体の内部の中空空間(211)へ加圧用流体を供給するための供給口(74)と、を有しており、
供給口から供給された加圧用流体によって中空空間の圧力が中空体の外部の圧力よりも高くなったときに、中空体が翼の形状となって、膜材が翼の外表面を提供することを特徴としている。
風車装置の翼(20、320、420)は、
可撓性のある膜材(29、229)からなる中空体(21)と、
中空体の内部の中空空間(211)へ加圧用流体を供給するための供給口(74)と、を有しており、
供給口から供給された加圧用流体によって中空空間の圧力が中空体の外部の圧力よりも高くなったときに、中空体が翼の形状となって、膜材が翼の外表面を提供することを特徴としている。
これによると、翼の外形を、単純な一枚の膜ではなく、膜材からなり内部を加圧用流体で加圧した中空体で構成することができる。したがって、内部を加圧された中空体により翼形状を安定して維持することが可能である。このようにして、膜材からなる翼で風を受けた際に、回転力を効率よく得ることができる。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1の実施形態)
本発明を適用した第1の実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。
本発明を適用した第1の実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の風車装置である風力発電装置1は、回転軸が鉛直方向に沿って延びている。風力発電装置1は、回転軸が垂直方向に沿って延びる、所謂垂直型の風力発電装置である。風力発電装置1は、垂直型の風車の一例であるジャイロミル型と呼ばれる風車を備えている。
風力発電装置1は、風車部2、発電装置である発電機5、および、支柱9等を備えている。支柱9は、例えば金属製もしくは樹脂製であり、図示を省略したベース上に立設される。支柱9は、ベース上に立設されるものに限定されず、例えば、下方部である基端部を地中に埋設したり、地面や建物の屋上部に設けられた柱状部材に係止したりするものであってもよい。
発電機5は、支柱9の上方部である先端部に配置されている。図3に示すように、発電機5は、ロータ50とステータ60とを備えている。ロータ50は、天井部が閉塞された円筒体からなるケーシング51と、ケーシング51の下方開口を塞ぐ蓋52とを有している。ケーシング51の円筒部内周面には、磁石53が固着されている。磁石53は、周方向に複数配設するものであってもよいし、円筒状の磁石53に対し周方向に交互に異なる磁極を形成するように着磁したものであってもよい。
ケーシング51は、例えば金属製もしくは樹脂製とすることができる。ケーシング51は、磁石53が発生する磁束を通過させる磁気回路の一部をなすため、磁性材であることが好ましい。ケーシング51の天井部には、下方に向かって突出する円柱形状の軸部54が設けられている。軸部54は、ロータ50の回転中心となる位置に設けられている。
蓋52は、例えば金属製もしくは樹脂製とすることができる。蓋52は、軽量化等のために樹脂製であることが好ましい。ケーシング51と蓋52との間には、例えばOリング等のシール部材を介設することができる。ケーシング51の円筒部の外周面に、ロータ50とブレード20とを繋ぐワイヤ40の留ジグ55が配置されている。留ジグ55は、例えば金属材により形成される。
ステータ60は、ロータ50の内方に配置されている。ロータ50の蓋52の中央部には貫通孔が形成されており、支柱9の上部が蓋52の貫通孔内に挿設されている。ステータ60は、蓋52よりも上方において支柱9の上端部に固定されている。
ステータ60は、固定軸61、ステータコア62、ステータコイル63、および、軸受64等を備えている。固定軸61は、上下方向に延びる円柱形状をなしており、支柱9の上端に取り付けられている。固定軸61には、上面から下方に向かって凹んだ凹部61aが形成されている。凹部61aは、円柱形状の空間を形成しており、ロータ50の軸部54が凹部61a内に配置されている。
軸部54の外周面と固定軸61の凹部61a内周面との間には、例えばベアリングからなる軸受64が介設されている。軸受64は、例えば止め輪により、軸部54および固定軸61に係止している。
固定軸61の周囲にはステータコア62が配設されている。ステータコア62にはステータコイル63が巻回されている。ステータコイル63が巻かれたステータコア62は、ロータ50の内方において、磁石53に対向する位置に配置されている。
図1および図2に示すように、発電機5の外周側に風車部2が配設されている。風車部2は、翼であるブレード20、固定梁30、および、ワイヤ40を備えている。風車部2は、風を受けて回転軸の周囲を周回移動するブレード20を複数備えている。本例では、回転軸を中心とする周方向において等間隔に3つのブレード20を備えている。
各ブレード20は、それぞれ回転軸線から所定距離離れた位置に配置されて上下方向に延びている。固定梁30は、ブレード20と同数設けられている。固定梁30は、それぞれが、例えば水平方向に延びて、各ブレード20の上下方向の中央部と発電機5のケーシング51とを繋いでいる。固定梁30は、例えば繊維強化プラスチック等の樹脂製とすることができる。
ワイヤ40は、各ブレード20に対して例えば2本設けられている。2本のワイヤ40のうち一方のワイヤ40は、ブレード20の上部とケーシング51の上部とを繋いでいる。また、他方のワイヤ40は、ブレード20の下部とケーシング51の下部とを繋いでいる。ワイヤ40には、例えば金属製もしくは伸張性が比較的低い樹脂製の繊維部材を用いることができる。
図2および図4に示すように、ブレード20は、水平方向の断面が航空機の翼のような形状をなしている。これにより、ブレード20が風を受けた際には揚力が発生し、ブレード20に働く揚力の回転方向成分により風車部2が回転する。
図4に示すように、ブレード20は中空体21を備えている。中空体21は、可撓性を有する膜材29により形成されている。中空体21は、ブレード20の腹側に位置する腹側膜材22、ブレード20の背側に位置する背側膜材23、ブレード20の上端に位置する上端膜材24、および、ブレード20の下端に位置する下端膜材25を有している。腹側膜材22、背側膜材23、上端膜材24および下端膜材25は、いずれも膜材29からなる。中空体21は、一枚もしくは複数枚の膜材29に対し縫製、接着、溶着等の加工を施して形成することができる。
ブレード20は、中空体21の内部に連結部材である連結糸26を有している。連結糸26は、中空体21の中空空間211を挟んで対向する腹側膜材22と背側膜材23とを連結するように設けられている。連結糸26は、本例では複数設けられており、例えば2mm〜10mmの間隔を空けて並設されている。図4および図5から明らかなように、複数の連結糸26は、図4図示左右方向であるブレード20の翼先後端方向ばかりでなく、図4図示紙面表裏方向である翼長方向にも所定ピッチで並設されている。
連結糸26には、伸張性が比較的低い非伸張性の線状部材を用いることが好ましい。ここで言う非伸張性の線状部材とは、例えば、ヤング率が1GPa〜100GPaである線状部材である。
図6に示すように、膜材29は、例えば基布材201と樹脂層202とにより構成されている。基布材201は、例えば緯糸201aと経糸201bとを平織りした織布を用いることができる。基布材201は平織りした織布に限定されず、例えば綾織りされた織布であってもよい。また、基布材201は、直交する2方向に延びる緯糸201aと経糸201bとの織布に限定されず、3方向に延びる糸からなる三軸織りの織布であってもよい。また、基布材201は、織布に限定されず、編み物や不織布であってもかまわない。基布材201を形成する繊維には、有機繊維や無機繊維を用いることができる。
樹脂層202は、基布材201の両面を覆うように形成されている。樹脂層202は、例えば基布材201の空隙を埋めて、基布材201の目を介して加圧用流体が通過することを抑止する通過抑止部材である。本例の樹脂層202は、基布材201の目に入り込んでいるが、これに限定されるものではない。樹脂層202は、基布材201の目を介して加圧用流体が通過することを抑止するものであれば、基布材201の表面に付着しているものであってもよい。基布材201および樹脂層202からなる膜材29は、気密シート部材である。
連結糸26は、図6に示すように、一部が基布材201に織り込まれて、中空空間211を挟んで対向する腹側膜材22と背側膜材23とを連結している。連結糸26は、膜材29内において、基布材201の目を通るように基布材201に織り込まれている。連結糸26と膜材29との結合は、連結糸26を基布材201に織り込むものに限定されるものではない。例えば、連結糸26が基布材201を構成する繊維に刺し縫いされて連結糸26と膜材29とが結合していてもよい。
基布材201と連結糸26とは、異なる材質の繊維で構成してもよいが、同一材質の繊維により構成することができる。基布材201および連結糸26は、例えば、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成繊維や、綿や麻等の天然繊維により構成することができる。また、樹脂層202は、例えば、塩化ビニル樹脂、オレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂等により形成することができる。樹脂層202に替えゴム材層を設けてもかまわない。
膜材29は、比較的薄く形成されている。本例では、膜材29の厚さを0.2mm〜0.5mmとしている。これにより、膜材29は可撓性を有している。膜材29は、伸張性が比較的低い非伸張性の膜部材であることが好ましい。ここで言う非伸張性の膜部材とは、例えば、平織りの基布材201を有し、基布材201を構成する緯糸201aおよび経糸201bをなす線状部材のヤング率が1GPa〜100GPaである膜部材である。
ブレード20は、中空空間211に加圧用の流体が充填されて内圧が外圧よりも高くなると、中空体21を形成する膜材29に引張り応力が作用する。すなわち、中空体21への内圧印加により膜材29が突っ張り状態となる。このとき、比較的内圧が高いと、ブレード20は、断面形状が円形に近づく方向に変形しようとするが、連結糸26が緊張状態となって、当該変形が抑止される。複数の連結糸26のそれぞれは、連結部位における腹側膜材22と背側膜材23との間隔が所定の間隔となる長さに設定されている。これにより、中空体21への内圧印加により膜材29が緊張状態となり、かつ、連結糸26が緊張状態となったときに、ブレード20に図4に示すような翼形状が提供される。
図4に示すように、ブレード20の断面形状は、先端部20aが後端部20bよりも曲率半径が大きくなっている。断面形状において、湾曲した先端部20aの一端と湾曲した後端部20bの一端とは、ほぼ直線状に形成された腹側の部材で連結されている。一方、先端部20aの他端と後端部20bの他端とは、若干外方に湾出した背側の部材で連結されている。図4に示すブレード20の形状における翼の最大厚さ、すなわち、腹側膜材22と背側膜材23との最大離間距離は、例えば40〜80mmである。
図4および図5に示した例では、複数の連結糸26は相互に平行に配置されていた。これにより、図6に示す断面図では、基布材201と連結糸26とで矩形を形成していた。しかしながら、これに限定されるものではない。例えば、複数の連結糸26は相互に平行でなくてもかまわない。例えば、図6に相当する断面部位で、基布材201と連結糸26とが台形や三角形を形成するものであってもよい。
図7に示すように、ブレード20の端面には、弁装置70が配設されている。本例では、ブレード20の下端に位置する下端膜材25に弁装置70が設けられている。弁装置70は、弁ハウジング71、弁体72、および、スプリング73を有している。弁ハウジング71は、例えば樹脂製であり、円筒部711、フランジ部712、底部713および螺合円筒部715が一体的に成形されている。
弁装置70は、全体が中空体21の外表面よりも内方に位置している。すなわち、弁装置70は、中空体21の外表面よりも外方に突出していない。これにより、ブレード20が周回運動する際に弁装置70が抵抗となり難い。
フランジ部712は、円筒部711の一端部である外方端部から径外方向に拡がっている。フランジ部712は、例えば外周面が下端膜材25に接着剤で接着されている。円筒部711の他端部である内方端部は底部713で閉塞されている。底部713の中央には、給排気口74が開口している。給排気口74は、中空体21の内部へ加圧用流体を供給する際には供給口として機能し、中空体21の内部から加圧用流体を排出する際には排気口として機能する。底部713の外方面には、給排気口74と同軸上に螺合円筒部715が立設している。螺合円筒部715の外周面には、雄ねじ部が形成されている。
給排気口74および螺合円筒部715の内方には、弁体72が配置されている。弁体72は、例えば樹脂製であり、弁部721、軸部722およびフランジ部723が一体的に成形されている。円柱形状の軸部722の内方端部には弁部721が設けられている。弁部721は、円錐台形状をなしており、図示上方である外方へ向かうほど縮径する外周面を有している。軸部722の外方端部には径外方向に拡がるフランジ部723が設けられている。
フランジ部723の図示下面である内方面と、底部713の図示上面である外方面との間に、スプリング73が縮設されている。スプリング73は、本例では金属製のコイルスプリングであって、弁体72を外方へ向かって常時付勢している。
前述した給排気口74は、内周面のうち図示下方の内方側の一部が外方へ向かうほど縮径している。この給排気口74の内周面の縮径部分は、弁体72が外方へ最大変位しているときには、弁部721が当接する弁座となる。
中空体21の中に加圧用流体が充填されて、中空体21の内部の圧力が外部の圧力よりも高い場合には、図9に示すように、弁体72に内部圧力が印加される。図9に示す状態では、内圧印加に伴う弁体72への付勢力と、スプリング73による弁体72への付勢力により、弁部721が弁座に着座して給排気口74を閉塞する。このとき、弁装置70は、加圧用流体の供給口を介して中空空間211の加圧用流体が外部へ流出することを防止する逆止弁装置として機能している。
中空体21の内部の圧力が外部の圧力よりも高くなっているときに、図10に示すように、弁体72に白抜き矢印の方向に荷重を印加することにより、内圧を抜くことができる。弁体72に白抜き矢印の方向に荷重を印加し、この印加荷重が内部圧力およびスプリング73による付勢力に打ち勝ったときには、図10に示すように弁体72が内方にリフトして弁座から離座する。弁体72が弁座から離座して給排気口74が開口すると、給排気口74を介して中空空間211の加圧用流体が破線矢印で示すように外部に排出される。このように、弁装置70は、中空空間211の加圧用流体を外部へ排出するための排出口を開閉する排出弁装置でもある。
中空空間211の圧力が外圧と同等であるときに、例えば螺合円筒部715に加圧用流体の供給手段を装着して、螺合円筒部715の内方空間を高圧状態とした場合には、図11に示すように、中空空間211へ加圧用流体を供給することができる。弁体72の外方が中空空間211よりも高圧となり、実線矢印で示す圧力印加に伴う内方へ向かう弁体72への付勢力がスプリング73による付勢力に打ち勝った場合には、図11に示すように弁体72が内方にリフトして弁座から離座する。弁体72が弁座から離座して給排気口74が開口すると、給排気口74を介して中空空間211へ加圧用流体が破線矢印で示すように供給される。なお、外部からの圧力印加による弁体72への付勢力は、具体的には、給排気口74の弁座よりも内方の通路断面積と内外圧力差との積である。
上述した構成の風力発電装置1では、ブレード20が風を受けて回転軸を中心に周回移動すると、固定梁30およびワイヤ40でブレード20と連結された発電機5のロータ50が回転する。ロータ50の回転運動に伴い、磁石53がステータコイル63に対して移動することで、電磁誘導により発電が行なわれる。
上述した構成の風力発電装置1は、搬送時等には、比較的コンパクトにすることができる。風力発電装置1の設置を解除して搬送する際には、まず、中空体21の中空空間211から加圧用流体を排出する。図10を用いて説明したように、弁装置70の弁体72を外方から押し込み、給排気口74を開口する。これにより、開口した給排気口74を介して中空空間211の加圧用流体が外部へ流出し、内圧が低下して中空体21をなす膜材29および連結糸26がいずれも非緊張状態となる。
次に、内圧低下により中空体21が萎み柔軟な状態となったブレード20を折り畳む。例えば、各ブレード20の上下の両端部を発電機5に近づけるように折り畳む。すなわち、ブレード20の上部および下部をそれぞれワイヤ40が緩む方向に折り畳み、ブレード20が固定梁30に沿うように配置する。これにより、風車部2および発電機5からなる構成を、扁平な略円盤状の形態に集合させることができる。発電機5の固定軸61を支柱9に対して着脱可能としておけば、搬送時の荷姿を、風車部2および発電機5からなる、外形が略円盤状の円盤状体と、支柱9からなる、外形が略円柱状の円柱状体とすることができる。なお、ブレード20の折り畳み形態は、上記した形態に限定されるものではない。
上述した説明では、固定梁30を樹脂製の剛体物としていたが、これに限定されるものではない。例えば、固定梁30もブレード20と同様に、膜材29からなる中空体を有するように形成しても構わない。固定梁30の中空体の内部からも加圧用流体を排出させれば、風車部2が全体に柔軟な状態とすることができ、風車部2を発電機5および支柱9の周囲に取りまとめた、外形が略円柱状の荷姿とすることができる。ブレード20の中空体と、固定梁30の中空体とは、中空空間同士を連通状態としたものであってもよいし、中空空間同士を別々に隔離したものであってもよい。
風力発電装置1を設置するときには、搬送時等の設置を解除する手順と逆の手順で行う。支柱9の上部に発電機5および風車部2からなる構成を取り付けたら、中空体21の内部に加圧用流体を供給する。図11を用いて説明したように、弁装置70の螺合円筒部715に加圧用流体の供給手段を装着して、螺合円筒部715の内方空間に高圧の加圧用流体を供給する。これにより、弁体72をリフトさせて給排気口74を開口させ、給排気口74を介して中空体21の内部へ加圧用流体を充填する。中空体21の内圧が例えば200〜300kPaとなるように中空空間211に加圧用流体を充填し、ブレード20を所定の翼形状とする。
中空空間211に加圧用流体が充填されて、内圧が外圧よりも例えば200〜300kPa高くなった中空体21では、図9を用いて説明したように、弁装置70が逆止弁装置として機能し、所定の翼形状が維持される。
なお、加圧用流体は、例えば、気体、液体、および、液体に微粉状の固体が分散したスラリー等の少なくともいずれかとすることができる。加圧用流体としては、重量等の観点から、気体が好ましく、供給性等から、特に空気が好ましい。加圧用流体が気体である場合には、膜材29の通過抑止部材である樹脂層202は、通気抑止部材と呼ぶことができる。
加圧用流体が空気であれば、加圧用流体の供給手段として、例えば車両のタイヤ等に空気を充填するための充填手段を用いることができる。この充填手段に対応するため、充填手段の装着部となる弁装置70の螺合円筒部715は、米式バルブ、英式バルブ、仏式バルブのいずれかの外周部と同一形状にすることが好ましい。また、弁装置に、上記した汎用のバルブのいずれかを用いても構わない。
風力発電装置1の設置場所が災害の被災地等である場合には、流通量が比較的多い英式バルブ用の空気入れが準備し易いことから、弁装置70を英式バルブもしくはその外形を有するものとすることが好ましい。また、弁装置70を、例えば、比較的気密性が高い米式バルブ、仏式バルブ、もしくは、そのいずれかの外形を有するものとして、英式バルブ用空気入れに適合させるキャップ状アダプタを取り付けてもかまわない。
また、弁装置70の円筒部711が変形可能に形成され、弁装置70の円筒部711よりも内方部分が膜材29の外表面よりも外方に突出可能としたものであってもよい。これによれば、中空体21内への空気等の流体の充填作業や、中空体21内からの流体の排出作業を、更に容易に行なうことができる。
上述の構成の風力発電装置1によれば、ブレード20は、可撓性のある膜材29からなる中空体21と、中空体21の内部の中空空間211へ加圧用流体を供給するための給排気口74とを有している。そして、給排気口74から供給された加圧用流体によって中空空間211の圧力が中空体21の外部の圧力よりも高くなったときに、中空体21が翼形状となって、膜材29がブレード20の外表面を提供する。
これによると、ブレード20の外形を、単純な一枚の膜ではなく、膜材29からなり内部を加圧用流体で加圧した中空体21で構成することができる。したがって、内部を加圧された中空体21により翼形状を安定して維持することが可能である。このようにして、膜材29からなるブレード20で風を受けた際に、回転力を効率よく得ることができる。
図16に示す比較例のように、ブレード90を一枚の膜材により構成した場合には、ブレード90の後部で渦状の風が発生し、ブレード90の後縁部90bが両側矢印で示すように振動するフラッター現象が発生する。このフラッター現象によりブレード90は翼形状を安定して維持できず、ブレード90で風を受けて回転力を得る効率が低下し易い。これに対し、本実施形態によれば、膜材29で中空体21を形成して、中空空間211を加圧することで翼形状を維持しているので、比較例に比してフラッター現象が極めて発生し難い。
このように、比較例のような一枚の膜材からなる一重膜構造ではなく、本実施形態のような腹側膜材22および背側膜材23を有する二重膜構造のブレード20を用いることで、風の渦が発生したとしても翼形状を維持することができる。
また、膜材29は、重量を数百g/m2程度にすることができるため、ブレードを金属や繊維強化プラスチックで形成した場合よりも軽量化することができる。これにより、搬送時や組み立て時の作業性を向上することができる。また、ブレード20が軽量であるため、超強風時等にブレード20が想定外の大きな変形や移動をしたとしても、周囲に与えるインパクトを抑制することができる。
また、膜材29は気密シート部材である。これによると、中空体21の内部の中空空間211の加圧用流体が膜材29を通過して外部へ漏れることがない。したがって、加圧用流体で内部を加圧された中空体21により、ブレード20の翼形状を確実に維持することが容易である。
また、気密シート部材である膜材29は、基布材201と、基布材201の目を介して加圧用流体が通過することを抑止する通過抑止部材である樹脂層202と、を有している。これによると、基布材201と樹脂層202とを有する気密シート部材によって、可撓性を有するとともに気密性を有する膜材29を容易に提供することができる。
また、ブレード20は、中空体21の中空空間211を挟んで対向する膜材29同士を連結する連結糸26を備えている。これによると、加圧用流体で中空空間211を加圧した中空体21の外形を、連結糸26によって所望の形状に維持し易い。
また、連結糸26は、ブレード20の腹側に位置付けられた膜材29である腹側膜材22と、ブレード20の背側に位置付けられた膜材29である背側膜材23とを連結している。
ブレード20の腹側膜材22と背側膜材23とを有する中空体21では、中空空間211の圧力が比較的高くなったときには、中空体21の断面形状が円形に近づこうとする。中空体21の腹側膜材22と背側膜材23とを連結糸26で連結することにより、中空体21の断面形状が円形に近づくことを抑制して、所望の断面形状を得ることが可能である。このように、腹側膜材22と背側膜材23とを連結する連結糸26を設けることにより、中空空間211の圧力が比較的高くなったとしても、中空体21の外形を所望の翼形状に維持することが容易である。
中空体21の内部へ充填する加圧用流体の圧力がばらついたり、加圧用流体の充填後に圧力変動があったりしたとしても、ブレード20の翼形状を安定させることができる。中空体21の腹側膜材22と背側膜材23とを連結糸26で連結しているので、ブレード20が理想的な翼形状をなすために必要な適正圧力の上限値を比較的高くすることができる。すなわち、ブレード20が理想的な翼形状をなすための適正圧力範囲を比較的広くすることができる。また、中空空間211への印加圧力が若干過大となっても、翼形状が大きく変化し難く、翼機能を保ち易い。
本実施形態の連結部材である連結糸26は、非伸張性の線状部材である。これによると、加圧用流体で中空空間211を加圧した中空体21の外形を、非伸張性の線状部材によって、所望の理想的な翼形状として確実に維持することができる。
また、ブレード20は、加圧用流体の供給口である給排気口74を介して中空空間211の加圧用流体が外部へ流出することを防止する逆止弁装置として機能する弁装置70を備えている。これによると、中空体21の内部の中空空間211の加圧用流体が給排気口74を介して外部へ漏れることを防止できる。したがって、ブレード20の翼形状を確実に維持することが容易である。
また、ブレード20は、中空空間211の加圧用流体を外部へ排出させるための排出口である給排気口74と、この排出口を開閉する排出弁装置として機能する弁装置70とを備えている。これによると、ブレード20の翼形状を維持する際には、弁装置70を閉状態として、中空体21の内部の中空空間211の加圧用流体が給排気口74を介して外部へ漏れることを防止できる。また、ブレード20の翼形状の維持が不要な搬送時等には、弁装置70を開状態として中空体21の内部の加圧用流体を給排気口74から外部へ排出させて、中空体21を柔軟な状態にすることができる。
このように、風車部2を風車装置として用いるときには中空体21の内部を加圧してブレード20に翼形状を発現させ、風車部2を風車装置として用いないときには中空体21の内部を減圧してブレード20を柔軟な状態にすることができる。したがって、風車部2の軽量化、低コスト化を実現することが容易である。また、風車部2を備える風力発電装置1の搬送性、設置作業の容易性、非設置時の収納性等を向上することができる。
また、ブレード20は、垂直方向に沿って延びる回転軸を中心に周回移動する。これによると、回転軸が垂直方向に延びる所謂垂直型の風車装置において、中空体21によりブレード20の翼形状を安定して維持することが可能である。したがって、風向きにより風車部の向きを変更する機構が不要な比較的簡素な風車装置において、中空体21の内部を加圧するだけで翼形状を安定して維持することができる。
また、本実施形態の風車装置は、ジャイロミル型である。ジャイロミル型の風車装置には、長手方向に均一な形状を有するブレードを用いることができる。ジャイロミル型の風車装置には、長手方向に同一断面形状が連続するブレードを用いることができる。したがって、ジャイロミル型の風車装置のブレードの外形を、膜材29からなり内部を加圧用流体で加圧した中空体21で比較的容易に構成することができる。
また、本実施形態の風車装置は、ブレード20の周回移動により駆動される発電機5を備えている。これによると、風力発電用の風車装置において、ブレード20の外形を、単純な一枚の膜ではなく、膜材29からなり内部を加圧用流体で加圧した中空体21で構成することができる。したがって、中空体21により翼形状を安定して維持することが可能である。これにより、膜材29からなるブレード20で風を受けた際に、発電機5で効率よく発電することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図12に基づいて説明する。
次に、第2の実施形態について図12に基づいて説明する。
第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、膜材の構成が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。第1の実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品、第2の実施形態において説明しない他の構成は、第1の実施形態と同様であり、また同様の作用効果を奏するものである。
図12に示すように、本実施形態の膜材229は、第1の実施形態の膜材29と同様に、例えば基布材201と樹脂層202とにより構成されている。本実施形態の膜材229では、樹脂層202は、基布材201の片面のみに設けられている。
膜材229では、樹脂層202が基布材201の内方面を覆うように形成されている。樹脂層202は、例えば基布材201の空隙を埋めて、基布材201の目を介して加圧用流体が通過することを抑止する通過抑止部材である。本例の樹脂層202は、基布材201の目に入り込んでいるが、これに限定されるものではない。樹脂層202は、基布材201の目を介して気体が通過することを抑止するものであれば、基布材201の内表面に付着しているものであってもよい。基布材201および樹脂層202からなる膜材229は、本実施形態における気密シート部材である。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、膜材229を比較的薄くすることができる。これにより、膜材229の可撓性を向上できるとともに、膜材229の単位面積当たりの重量を低減して、ブレード20を更に軽量化することが可能である。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について図13および図14に基づいて説明する。
次に、第3の実施形態について図13および図14に基づいて説明する。
第3の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、連結部材の構成が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。第1の実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品、第2の実施形態において説明しない他の構成は、第1の実施形態と同様であり、また同様の作用効果を奏するものである。
図13に示すように、本実施形態のブレード320は、中空体21の内部に連結部材であるリブ326を有している。リブ326は、中空体21の中空空間211を挟んで対向する腹側膜材22と背側膜材23とを連結するように設けられている。リブ326は、中空体21の内部においてブレードの先端部20aから後端部20bに渡って設けられている。リブ326は、剛体であってもよいし、例えば膜材29と同様の膜材で形成された可撓体であってもよい。
図14に示すように、翼先後端方向に延びるリブ326は、図13図示紙面表裏方向である翼長方向に所定ピッチで複数配設されている。そして、各リブ326には、ベントホール326aが形成されている。リブ326は、中空体21の中空空間211を、ブレード320の長手方向において複数の空間に区画する区画壁部材である。そして、ベントホール326aは、区画壁部材が区画した複数の空間同士を連通する連通路である。なお、リブ326は、第1の実施形態と連結糸26と同程度の非伸張性を有することが好ましい。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同等の効果を得ることができる。連結部材であるリブ326は、中空体21の中空空間211をブレード320の長手方向において複数の空間に区画する区画壁部材であり、この区画壁部材は、区画した複数の空間同士を連通するベントホール326aを有している。これにより、加圧用流体で中空空間211を加圧した際にリブ326で区画した複数の空間同士を同じ圧力にすることができ、中空体21の外形をリブ326によって所望の翼形状に維持することが容易である。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
上記各実施形態では、風力発電装置1は、加圧用流体を中空空間211に供給するための供給手段を備えていなかったが、これに限定されるものではない。例えば、加圧用流体の一例である空気を圧縮する圧縮機と、圧縮機で加圧された高圧空気を蓄える蓄圧タンクとを備え、蓄圧タンク内から高圧空気を加圧用流体として中空体21の内部へ供給するものであってもよい。
また、例えば、流体を加圧して中空体21の内部へ送り込むポンプ手段を備えるものであってもよい。このポンプ手段は、例えば風車部2の回転力により駆動するものであってもよい。これによれば、ブレード20が風を受けて風車部2が回転しているときには、常に加圧用流体の供給を継続することができる。ポンプ手段は、例えば、中空体21の中空空間211の圧力を適正な圧力に維持できる程度の加圧用流体の供給を継続できるものであればよい。
また、ポンプ手段により加圧用流体の供給を継続する場合には、例えば、中空体21は、中空空間211の加圧用流体が膜材29を通過して外部へ漏れるものであってもよい。加圧用流体が気体である場合には、中空体21を通気性のある膜材で形成してもかまわない。また、例えば、中空体21を膜材29で形成し、ブレード20の供給口形成端部とは反対側の端部に絞り通路である通気路を設けて、気体を外部に漏らすようにしてもかまわない。
また、上記各実施形態では、供給口および排出口として給排気口74を設けていたが、これに限定されるものではない。例えば、供給口と排出口とを別に設けてもかまわない。また、供給口を備え、排出口を備えないものであってもよい。また、上記各実施形態では、供給口および排出口として給排気口74を、ブレードの下端面に設けていたが、これに限定されるものではない。ブレードの下端以外の部位に設けてもかまわない。例えば、固定梁30の内部に加圧用流体の流通経路を形成し、ブレードの長手方向である上下方向の中間部に給排気口を設けてもかまわない。
また、上記各実施形態では、膜材29は、基布材と樹脂層とからなる気密シート部材としていたが、これに限定されるものではない。例えば、ゴム材のみからなる気密シート部材で中空体を形成してもかまわない。
また、上記各実施形態では、連結部材が中空体21の腹側膜材22と背側膜材23とを連結していたが、これに限定されるものではない。例えば、中空体がブレードの腹側や背側と定義し難い形状をなしている場合には、連結部材は、中空体の中空空間を挟んで対向する膜材同士を連結するものであればよい。
また、上記各実施形態では、ブレードが連結部材を備えていたが、中空体が所望の翼形状を維持できるものであれば、連結部材を備えないものであってもよい。
また、上記各実施形態では、風車部2は、ジャイロミル型の風車装置をなしていたが、これに限定されるものではない。風車部をジャイロミル型以外の垂直型の風車装置としてもかまわない。例えば、ダリウス型、直線翼型、サポニウス型、パドル型、クロスフロー型、S型ロータ型等を採用することも可能である。
また、垂直型の風車装置に限らず、回転軸が水平方向に延びる水平型の風車装置を採用してもかまわない。例えば、図15に示すように、プロペラ型の風車装置を採用することも可能である。なお、プロペラ型の風車部を用いる場合には、中空体21を有するブレード420等からなる風車部42が支柱9や発電機5よりも風下側に位置付けられる、所謂ダウンウィンド型とすることが好ましい。風車部42のブレード420においても、例えば、中空体21の腹側膜材と背側膜材とを連結部材で連結することができる。
また、上記各実施形態では、風車部2を、ブレード20が風を受けた際に発生する揚力を利用する揚力型の風車装置としていたが、これに限定されるものではない。風車部を、ブレードが風を受けた際に揚力を発生しない抗力型の風車装置としてもかまわない。
また、上記各実施形態では、風車装置を、回転運動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機5を備える風力発電装置1としていたが、これに限定されるものではなく、発電装置を備えないものであってもよい。例えば、風車部の回転力を伝達して水を汲み上げるポンプ機構を備える風車装置であっても、本発明を適用して有効である。
1 風量発電装置(風車装置)
2、42 風車部
5 発電機(発電装置)
20、320、420 ブレード(翼)
21 中空体
22 腹側膜材
23 背側膜材
26 連結糸(連結部材、線状部材)
29、229 膜材
70 弁装置(逆止弁装置、排出弁装置)
74 給排気口(供給口、排出口)
201 基布材
202 樹脂層(通過抑止部材)
211 中空空間
326 リブ(連結部材、区画壁部材)
326a ベントホール(連通路)
2、42 風車部
5 発電機(発電装置)
20、320、420 ブレード(翼)
21 中空体
22 腹側膜材
23 背側膜材
26 連結糸(連結部材、線状部材)
29、229 膜材
70 弁装置(逆止弁装置、排出弁装置)
74 給排気口(供給口、排出口)
201 基布材
202 樹脂層(通過抑止部材)
211 中空空間
326 リブ(連結部材、区画壁部材)
326a ベントホール(連通路)
Claims (12)
- 風を受けて周回移動する翼(20、320、420)を備える風車装置であって、
前記翼は、
可撓性のある膜材(29、229)からなる中空体(21)と、
前記中空体の内部の中空空間(211)へ加圧用流体を供給するための供給口(74)と、を有しており、
前記供給口から供給された前記加圧用流体によって前記中空空間の圧力が前記中空体の外部の圧力よりも高くなったときに、前記中空体が前記翼の形状となって、前記膜材が前記翼の外表面を形成することを特徴とする風車装置。 - 前記膜材は気密シート部材からなることを特徴とする請求項1に記載の風車装置。
- 前記気密シート部材は、基布材(201)と、前記基布材の目を介して前記加圧用流体が通過することを抑止する通過抑止部材(202)と、を有することを特徴とする請求項2に記載の風車装置。
- 前記翼は、前記中空体の前記中空空間を挟んで対向する前記膜材同士を連結する連結部材(26、326)を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の風車装置。
- 前記連結部材は、前記翼の腹側に位置付けられた前記膜材である腹側膜材(22)と、前記翼の背側に位置付けられた前記膜材である背側膜材(23)とを連結することを特徴とする請求項4に記載の風車装置。
- 前記連結部材は、非伸張性の線状部材(26)であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の風車装置。
- 前記連結部材は、前記中空体の前記中空空間を前記翼の長手方向において複数の空間に区画する区画壁部材(326)であり、
前記区画壁部材は、区画した前記複数の空間同士を連通する連通路(326a)を有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の風車装置。 - 前記翼は、前記供給口を介して前記中空空間の前記加圧用流体が外部へ流出することを防止する逆止弁装置(70)を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の風車装置。
- 前記翼は、前記中空空間の前記加圧用流体を外部へ排出させるための排出口(74)と、前記排出口を開閉する排出弁装置(70)と、を備えることを特徴とする請求項8に記載の風車装置。
- 前記翼は、垂直方向に沿って延びる回転軸を中心に周回移動することを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1つに記載の風車装置。
- ジャイロミル型であることを特徴とする請求項10に記載の風車装置。
- 前記翼の周回移動により駆動される発電装置(5)を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1つに記載の風車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014104088A JP2015218682A (ja) | 2014-05-20 | 2014-05-20 | 風車装置 |
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ID=54778269
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018135875A (ja) * | 2017-02-23 | 2018-08-30 | 中田 秀輝 | 垂直型風力発電システム |
JP2019019706A (ja) * | 2017-07-13 | 2019-02-07 | 道久 蔦原 | 風車 |
CN116428107A (zh) * | 2023-04-19 | 2023-07-14 | 上海玻璃钢研究院东台有限公司 | 一种风力发电机叶片 |
-
2014
- 2014-05-20 JP JP2014104088A patent/JP2015218682A/ja active Pending
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