JP2015215112A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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達也 瀬尾
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誠之 飯高
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由樹 山岡
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Abstract

【課題】加熱用途に適した混合作動流体を用いた冷凍サイクル装置を提供すること。
【解決手段】圧縮機と、放熱器と、減圧器と、蒸発器とを接続した冷凍サイクルを備え、二酸化炭素(CO2)と、1,1,2−トリフルオロエチレン(R1123)とを含み、1,1,2−トリフルオロエチレン(R1123)が30重量%以下である混合作動流体を用いる冷凍サイクル装置とすることにより、加熱(加温)運転時の冷凍性能を向上できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、CO2を含む混合作動流体を用いる冷凍サイクル装置に関する。
一般に、冷凍サイクル装置は、圧縮機、必要に応じて四方弁、放熱器(または凝縮器)、キャピラリーチューブや膨張弁等の減圧器、蒸発器、等を配管接続して冷凍サイクルを構成し、その内部に冷媒を循環させることにより、冷却または加熱作用を行っている。
これらの冷凍サイクル装置における冷媒としては、フロン類(フロン類はR○○またはR○○○と記すことが、米国ASHRAE34規格により規定されている。以下、R○○またはR○○○と示す)と呼ばれるメタンまたはエタンから誘導されたハロゲン化炭化水素が知られている。
近年、地球環境問題の観点からフロン冷媒に替えて自然冷媒、例えば、二酸化炭素(R744)を用いる冷凍サイクル装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−134509号公報
しかしながら、二酸化炭素は、臨界温度が低いため、冷凍サイクルの高圧側が超臨界状態になり、成績係数が低下するという課題があった。
本発明は、上記従来のこのような課題を考慮し、たとえば、加温機能を備えた自動販売機や、温水暖房機などの加熱用途に用いられる冷凍サイクル装置に、より適した混合作動流体を用いる冷凍サイクル装置を提供することを目的とするものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の冷凍サイクル装置は、圧縮機、放熱器、減圧器、および蒸発器を接続した冷凍サイクルを備え、前記冷凍サイクルの冷媒として、二酸化炭素と1,1,2−トリフルオロエチレンとを含み、前記1,1,2−トリフルオロエチレンが30重量%以下である混合作動流体を用いる冷凍サイクル装置である。
また、圧縮機、放熱器、減圧器、および蒸発器を接続した冷凍サイクルを備え、前記冷凍サイクルの冷媒として、二酸化炭素と1,1,2−トリフルオロエチレンとジフルオロメタンとを含み、前記1,1,2−トリフルオロエチレンと前記ジフルオロメタンの和が30重量%以下であり、前記ジフルオロメタンの重量%は前記1,1,2−トリフルオロエチレンの重量%以上である冷凍サイクル装置である。
本発明は、臨界温度が上がることで、高圧側の熱交換温度が製品の周囲温度である30℃から40℃で用いられる冷凍サイクル装置に適した冷媒を用いた冷凍サイクル装置を得ることができ、加熱用途に用いられる冷凍サイクル装置により適した冷媒を用いた冷凍サイクル装置を得ることができる。
本実施形態にかかる自動販売機の冷凍サイクル装置の冷媒回路図 本実施形態の変形例の冷凍サイクル装置の冷媒回路図
第1の発明は、圧縮機、放熱器、減圧器、および蒸発器を接続した冷凍サイクルを備え、前記冷凍サイクルの冷媒として、二酸化炭素と1,1,2−トリフルオロエチレンとを含み、前記1,1,2−トリフルオロエチレンが30重量%以下である混合作動流体を用いる冷凍サイクル装置である。これによれば、放熱器を利用側熱交換器とした運転での成績係数(COP)を向上できるとともに、1,1,2−トリフルオロエチレンを不燃化できる。
第2の発明は、圧縮機、放熱器、減圧器、および蒸発器を接続した冷凍サイクルを備え、前記冷凍サイクルの冷媒として、二酸化炭素と1,1,2−トリフルオロエチレンとジフルオロメタンとを含み、前記1,1,2−トリフルオロエチレンと前記ジフルオロメタンの和が30重量%以下であり、前記ジフルオロメタンの重量%は前記1,1,2−トリフルオロエチレンの重量%以上である冷凍サイクル装置である。これによれば、地球温暖化係数(GWP)を低く抑えつつ、1,1,2−トリフルオロエチレンの不均化反応を抑制できる。
第3の発明は、第1または2の発明において、複数の商品収納室を備え、前記商品収納室のそれぞれに前記蒸発器を並列に配置するとともに、前記商品収納室の少なくとも1室に前記放熱器を配置したものである。これによれば、商品収納室を加温することができる自動販売機などの運転効率を向上できる。
第4の発明は、第1または2の発明において、放熱器で水を主成分とする熱媒体を加熱するものである。これによれば、放熱器で水を加熱する温水暖房機などの運転効率を向上できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における混合作動流体は、(1)二酸化炭素(CO2、R744、沸点−78℃)と、(2)1,1,2−トリフルオロエチレン(CF2=CHF、R1123、沸点−51℃)からなる2成分系の作動流体である。本実施の形態における混合作動流体を冷凍サイクル装置の冷媒として用いる場合の優れた特性を以下に示す。
(表1)は、二酸化炭素(CO2)と1,1,2−トリフルオロエチレン(R1123)からなる2成分系の、R1123が10重量%から40重量%の混合作動流体の冷媒としての性能を、CO2単一冷媒と比較したものである。
(表1)において、冷凍性能は、冷媒側の温度条件として、蒸発器出口温度を−5℃、高圧圧力を10MPa、減圧器入口温度を30℃、圧縮機吸入温度を15℃としたものである。なお、この条件は、自動販売機に用いられる冷凍サイクル装置において、少なくとも1室を加温する際に一般的な条件を想定したものである。加温能力は吐出温度から飲料温度までとし、冷却能力は蒸発器入口温度から蒸発器出口温度までとして求めた。加熱能力、加熱COP、冷却能力、冷却COPについては、CO2単一冷媒のそれぞれの値を100とした比で示している。
また、30重量%までのR1123を混合することにより、CO2単一冷媒と比較して、庫内ガスクーラで利用できる熱量である加熱能力を向上できる。また、40重量%までのR1123を混合することにより、CO2単一冷媒と比較して、加熱COP(圧縮機入力に対する加熱能力の比)を向上できる。
一方、R1123を混合することにより、CO2単一冷媒と比較して、冷却能力(蒸発器で利用できる熱量)や、冷却COP(圧縮機入力に対する冷却能力の比)は低下する。
CO2とR1123の2成分系において、加熱能力、加熱COPを総合的に鑑みると(すなわち、加熱(加温)用途に適した混合割合を特定すると)、30重量%以下のR1123を含む混合物が望ましく、さらに望ましくは、10重量%以上のR1123を含む混合物が望ましい。
さらに、加熱(加温)時の冷凍性能(加熱能力、加熱COPなど)と、冷却時の冷凍性能(冷却能力、冷却COPなど)を総合的に鑑みると(すなわち、加熱(加温)用途に適するとともに、冷却用途にも適した混合割合を特定すると)、20重量%以下のR1123を含む混合物が望ましい。
なお、R1123の臨界温度は、CO2単一冷媒の臨界温度よりも高いため、R1123を混合した混合物は、CO2単一冷媒の臨界温度以上の臨界温度をもつことになる。(表1)に、R1123を混合した場合の臨界温度を示す。R1123を混合することによ
り、臨界温度が高くなるため、冷却COPの改善が見込める。臨界温度が上がることで、高圧側の熱交換温度が製品の周囲温度である30℃から40℃で用いられる冷凍サイクル装置に適する。
特に、70重量%のCO2と30重量%のR1123とを混合した混合物では、臨界温度が44℃となるため、高圧側の熱交換温度が40℃以下で冷却用途に用いられる冷凍サイクル装置に適する。または、高圧側の熱交換温度が50℃以上で加熱用途に用いられる冷凍サイクル装置に適する。
CO2とR1123の2成分系においては、共沸混合物は構成せず、蒸発温度勾配を有する非共沸混合物となる。しかし、30重量%以下のR1123を混合した混合物では、蒸発温度勾配はほぼ10deg以下であり、非共沸性が小さく、冷凍サイクル装置での使用に際し、蒸発器への霜の付着などの問題が生じにくい、扱いやすい冷媒である。
また、(表1)において、燃焼性は米国ASHRAE34規格により規定されている燃焼性区分のランクを示している。この規格では、毒性のないものはA分類として、その中で可燃性の程度に応じて、A1、A2、A3に分類されている。ここで、R744は、従来用いられてきた冷媒であるR22、R125、R134a等と同様に、実質的に不燃性のA1に分類されている。また、R1123は弱可燃性のA2に分類されている。
CO2とR1123を混合した場合について、米国ASHRAE34規格に基づいた実験を行った結果、R1123が約33重量%未満では、A1冷媒として判定することができることが明らかになった。
CO2とR1123の2成分系において、冷凍性能に燃焼性を加えて総合的に鑑みると、33重量%以下のR1123を含む混合物が望ましく、混合時の充填誤差を考慮して、より望ましくは、30重量%以下のR1123を含む混合物が望ましい。
さらに、このような混合作動流体は、成層圏オゾン層に及ぼす影響がなく、GWPが低いため、地球温暖化に対する影響はほとんどないものである。
図1は、本実施の形態の冷凍サイクル装置を備えた自動販売機の冷媒回路図である。
自動販売機100は、図1に示すように、缶飲料等の商品を収納する商品収納庫1と商品収納庫1の下部に配置された機械室(図示せず)とを有する。商品収納庫1内は3つの区画に区分けされ、収納する商品を冷却もしくは加温する第1冷却加温室2、第2冷却加温室3(ホット/コールド切替商品収納室)、収納する商品を冷却する冷却専用室4(コールド専用商品収納室)を有する。第1冷却加温室2、第2冷却加温室3及び冷却専用室4を特段区別する必要が無い場合には、単に商品収納室または室という。また、それぞれの室内には商品収納棚(図示せず)が上部に吊り下げられており、商品が内部に収納されている。
また、自動販売機100は、CO2とR1123の混合作動流体が冷媒として循環する冷凍サイクル5を備え、この冷凍サイクル5は、冷媒を圧縮する圧縮機7、放熱器としてのガスクーラ9、ストレーナ11、開閉可能な第1〜第3電磁弁(開閉弁)13,14,15、第1〜第3キャピラリチューブ(減圧器)16,17,18、第1〜第3蒸発器19,20,21、及び、内部熱交換器22を備えて構成されている。
圧縮機7は、冷凍サイクル5の高圧側で冷媒を超臨界圧力まで圧縮できるインバータ式のロータリコンプレッサである。圧縮機7は、冷媒吸込管23から吸い込まれた低圧冷媒
を圧縮し、高温高圧の冷媒が冷媒吐出管24に吐出される。
冷媒吐出管24は、ガスクーラ9の入口側に接続され、このガスクーラ9の出口側にはストレーナ11を有する出口側配管26が接続されている。この出口側配管26と、冷媒吸込管23との間には、第1〜第3蒸発器19,20,21が互いに並列に接続されている。第1〜第3蒸発器19,20,21は、それぞれ第1冷却加温室2、第2冷却加温室3、冷却専用室4に配置されている。ストレーナ11と第1〜第3蒸発器19,20,21との間には、冷媒の流れ方向に沿って、第1〜第3電磁弁13,14,15及び第1〜第3キャピラリチューブ16,17,18がそれぞれ直列に設けられている。
また、冷媒吸込管23には、冷媒の逆流を防止する逆止弁25が配置されている。
内部熱交換器22は、冷媒吸込管23とガスクーラ9の出口側配管26との間に配置され、ガスクーラ9で冷却された高圧冷媒と、蒸発器19,20,21でそれぞれ蒸発された低圧のガス冷媒との間で熱交換を行うものである。本実施形態では、内部熱交換器22を設けることにより、ガスクーラ9を通過した冷媒を更に冷却して冷却能力を上げることができる。
また、ガスクーラ9には、該ガスクーラ9に向けて送風するガスクーラ送風ファン27が配置されている。同様に、第1〜第3蒸発器19,20,21には、それぞれ第1〜第3蒸発器19,20,21に向けて送風する第1〜第3蒸発器送風ファン28,29,30と、第1〜第3蒸発器19,20,21の温度を検出する第1〜第3蒸発器温度検知センサ31,32,33が配置されている。
また、第1冷却加温室2、第2冷却加温室3には、それぞれ室内を加温するための第1〜第2電気ヒータ34,35が配置されている。更に、第1冷却加温室2、第2冷却加温室3、冷却専用室4には、各室内の温度を検出する第1〜第3室内温度検知センサ36,37,38が設けられている。
また、冷凍サイクル5は、冷却によって生じる廃熱を利用して加温を行う熱交換器(加温部)を備えている。つまり、圧縮機7の冷媒吐出管24には、三方弁50が設けられ、この三方弁50には、第1冷却加温室2内に配置される庫内放熱器(庫内ガスクーラ)51の冷媒入口側配管52が接続され、この庫内ガスクーラ51の冷媒出口側配管53は、三方弁50とガスクーラ9との間で冷媒吐出管24の一部である配管59に接続される。
庫内ガスクーラ51は、第1蒸発器19とフィンを共用した一体型熱交換器として形成されている。
この庫内ガスクーラ51には、圧縮機7から吐出された高温高圧の冷媒が流入することで、第1冷却加温室2内を加温することができ、この庫内ガスクーラ51が加温部として機能する。
また、ガスクーラ9には、このガスクーラ9とフィンを共用した庫外蒸発器58が設けられ、この庫外蒸発器58の冷媒出口側配管54は、圧縮機7の冷媒吸込管23に接続されている。また、庫外蒸発器58の冷媒入口側配管55は、庫外キャピラリチューブ56及び庫外電磁弁57を有して、ガスクーラ9の出口側配管26に接続されている。
この庫外蒸発器58は、第1冷却加温室2を加温するために、庫内ガスクーラ51に冷媒を流通させた場合の熱バランスを図るための蒸発器であり、庫外電磁弁57を開放して、庫外蒸発器58に冷媒を流通される。
自動販売機100の各部は、コントローラ40に基づいて運転制御され、冷却専用室4に収納される商品を適正な温度に冷却するとともに、ユーザの設定に応じて、第1冷却加温室2、第2冷却加温室3に収納される商品を適正な温度に冷却または加温する。
以上のように構成された自動販売機100の動作を説明する。
まず、全室を冷却するように設定された場合、第1〜第3電磁弁13,14,15をすべて開いて圧縮機7を起動する。第1〜第3電磁弁13,14,15は、同時に開いても良いし、時間をあけて順番に開いても良い。圧縮機7から吐出された冷媒は、冷媒吐出管24を流れてガスクーラ9に流入して冷却される。冷却された液冷媒は、3つに分配され、第1〜第3電磁弁13,14,15を通過し、第1〜第3キャピラリチューブ16,17,18で減圧された後に、第1〜第3蒸発器19,20,21でそれぞれ蒸発気化して周囲の空気を冷却する。蒸発気化した冷媒は、再び合流して冷媒吸込管23を通じて圧縮機7へと還流する。
本実施形態では、冷却時に負荷を軽減するために、第1冷却加温室2、第2冷却加温室3、冷却専用室4のうち、室内温度が高い2つの室の電磁弁を開いて、該2室の冷却を行う。そして、一方の室が目標温度まで低下した場合には、この室の電磁弁を閉じ、他方の室と、冷却運転されなかった残りの室の電磁弁を開いて該2室の冷却を行う。そして、2つの室が目標温度まで冷却された場合には、残りの1室を目標温度まで冷却する。
次に、第1冷却加温室2を加温し、第2冷却加温室3、冷却専用室4を冷却するように設定された場合、第1電磁弁13を閉じ,第2電磁弁14及び第3電磁弁15を開いて圧縮機7を起動する。この場合、第1電磁弁13が閉じられるため、第1蒸発器19には、ガスクーラ9で冷却された液冷媒が流れることはない。
一方、第1電気ヒータ34に通電し、また、庫内ガスクーラ51に、圧縮機7から吐出された高温高圧の冷媒を流入させることで、第1冷却加温室2が所定温度に達するまで加温が実行される。また、第1蒸発器送風ファン28は運転され、第1電気ヒータ34や庫内ガスクーラ51で加温した熱による第1冷却加温室2内の温度むらを防止している。
第2冷却加温室3、冷却専用室4の冷却動作については、上記した全室を冷却する場合と同様であるため、説明を省略する。
また、第2冷却加温室3を加温し、第1冷却加温室2、冷却専用室4を冷却するように設定された場合には、第2電磁弁14を閉じ,第1電磁弁13及び第3電磁弁15を開いて圧縮機7を起動する。この場合、第2電気ヒータ35に通電して第2冷却加温室3が所定温度に達するまで加温が実行される。また、第2蒸発器送風ファン29は運転される。更に、第1冷却加温室2及び第2冷却加温室3を加温し、冷却専用室4を冷却するように設定された場合には、第1電磁弁13及び第2電磁弁14を閉じ、第3電磁弁15を開いて圧縮機7を起動する。この場合、第1電気ヒータ34に通電し、また、庫内ガスクーラ51に、圧縮機7から吐出された高温高圧の冷媒を流入させ、第2電気ヒータ35に通電して第1冷却加温室2及び第2冷却加温室3がそれぞれ所定温度に達するまで加温が実行される。第1蒸発器送風ファン28及び第2蒸発器送風ファン29は運転される。
なお、上記した実施形態では、開閉弁としての電磁弁と減圧手段としてのキャピラリチューブとを備える構成としているが、開度を自在に変更できる電動膨張弁を設け、この電動膨張弁が開閉弁と減圧手段との機能を合わせもつ構成としてもよい。
本実施の形態によれば、冷媒として、CO2とR1123からなり、30重量%以下のR1123を含む混合作動流体を用いているために、第1冷却加温室2を加温する運転において、高効率な運転が可能である。特に、第1冷却加温室2を50℃以上に加温する運転において、その効果が顕著となる。
なお、CO2とR1123の2成分系の混合作動流体を用いると、冷却運転時の効率が低下するが、(1)近年の自動販売機は本体の断熱性能が向上しているため、冷却運転を行う期間が短いこと、(2)加温された飲料は熱移動により、搬出機会の早い商品収納室内下部に収納されている飲料から温度低下が始まるため、長時間保温が難しく、加温能力が重要となっていること、を考えると、加熱(加温)用途に適したCO2とR1123の2成分系の混合作動流体を用いることは、自動販売機にして有益である。
<変形例1>
CO2にR1123を混合した混合作動流体の変形例について説明する。
ジフルオロメタン(CH2F2、R32、沸点−51.7℃)の臨界温度(78.1℃)は、CO2単一冷媒の臨界温度(臨界温度31.1℃)よりも高く、R32を混合した混合物の臨界温度は、CO2単一冷媒の臨界温度以上の臨界温度をもつことになる。
また、R32の温度特性は、R1123の温度特性に近いため、R1123に替えて、R32をCO2に混合した場合でも、(表1)と同様の傾向を示し、上述と同様の効果を奏する。
また、R1123は、ラジカルを生成した場合、不均化反応により別の化合物に変化する場合がある。不均化反応は大きな熱放出を伴うため、圧縮機や冷凍サイクル装置の信頼性を低下させる恐れがある。このため、R1123を圧縮機や冷凍サイクル装置に用いる場合には、この不均化反応を抑制する必要がある。しかし、CO2分子自体は無極性であるが構成原子である酸素原子に分極し、その作用によりCO2はR1123の不均化反応を促進させる可能性がある。一方、R32もフッ素原子に分極するが、分極の程度は酸素原子に比べて小さくなる。
すなわち分極がCO2よりも小さくなるR32を混合することによってCO2起因の不均化反応を緩和する作用と、R1123とR32は物理特性が似ていることから凝縮蒸発など相変化時の挙動が一体となることによる不均化の反応機会が減少する作用により、R1123の不均化反応を抑制することができる。特に、不均化反応を抑制する点では、混合するR32の混合割合(重量%)を、R1123の混合割合(重量%)以上とすることにより、R32のモル重量はR1123のモル重量の1.6倍以上となり不均化反応を抑制できる効果が大きく、その混合割合(重量%)以上が望ましい。
一方、地球温暖化防止の観点では、GWPが675と高いR32の混合割合(重量%)を低く抑えるべきである。
このため、(1)二酸化炭素(CO2、R744、沸点−78℃)と、(2)1,1,2−トリフルオロエチレン(CF2=CHF、R1123、沸点−51℃)と、(3)ジフルオロメタン(CH2F2、R32、沸点−51.7℃)からなる3成分系とし、(2)R1123と(3)R32の混合割合の和を30重量%以下とし、(3)R32を(2)R1123の混合割合以上に混合することが望ましい。
例えば、CO2を70重量%、R1123を15重量%、R32を15重量%とした混合冷媒では、GWPを従来用いられているHFC冷媒に比べても十分に小さい100程度
とでき、可燃性ランクをA1冷媒とでき、R1123の不均化反応を抑制できる、加温(加熱)用途に適した冷媒である。
<変形例2>
以上の実施の形態では、自動販売機に適される冷凍サイクルとして説明したが、例えば、図2に示されるよう冷凍サイクルを構成してもよい。図2に示す冷凍サイクル装置は、主として圧縮機61、放熱器62、減圧器63および蒸発器64から構成されており、これらの機器は配管により混合作動流体が循環するように連結されている。
放熱器62を、混合作動流体と水とが対向して流れるように構成すれば、水を65℃以上の温度に加熱するヒートポンプ給湯機として適する。
また、放熱器62で、プロピレングリコールなどの不凍剤を混合した水を加熱するように構成すれば、温水暖房機として適する。
上述したように、本発明にかかる冷凍サイクル装置は、加熱(加温)運転時の冷凍性能を向上できるため、自動販売機、ヒートポンプ給湯機、カーエアコンユニット、空気調和機、除湿機等の用途にも適用できる。
2 第1冷却加温室(ホット/コールド切替商品収納室)
3 第2冷却加温室(ホット/コールド切替商品収納室)
4 冷却専用室(コールド専用商品収納室)
5 冷凍サイクル
7、61 圧縮機
9 ガスクーラ
13 第1電磁弁(開閉弁)
14 第2電磁弁(開閉弁)
15 第3電磁弁(開閉弁)
19 第1蒸発器
20 第2蒸発器
21 第3蒸発器
34 第1電気ヒータ(加温部)
35 第2電気ヒータ(加温部)
40 コントローラ
62 放熱器
63 減圧器
64 蒸発器
100 自動販売機

Claims (4)

  1. 圧縮機、放熱器、減圧器、および蒸発器を接続した冷凍サイクルを備え、
    前記冷凍サイクルの冷媒として、二酸化炭素と1,1,2−トリフルオロエチレンとを含み、前記1,1,2−トリフルオロエチレンが30重量%以下である混合作動流体を用いる冷凍サイクル装置。
  2. 圧縮機、放熱器、減圧器、および蒸発器を接続した冷凍サイクルを備え、
    前記冷凍サイクルの冷媒として、二酸化炭素と1,1,2−トリフルオロエチレンとジフルオロメタンとを含み、前記1,1,2−トリフルオロエチレンと前記ジフルオロメタンの和が30重量%以下であり、前記ジフルオロメタンの重量%は前記1,1,2−トリフルオロエチレンの重量%以上である冷凍サイクル装置。
  3. 複数の商品収納室を備え、前記商品収納室のそれぞれに前記蒸発器を並列に配置するとともに、前記商品収納室の少なくとも1室に前記放熱器を配置した請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記放熱器で水を主成分とする熱媒体を加熱する請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
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