JP2015214889A - 風力発電装置及び風力発電装置用のナセルの組立方法 - Google Patents
風力発電装置及び風力発電装置用のナセルの組立方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015214889A JP2015214889A JP2014096141A JP2014096141A JP2015214889A JP 2015214889 A JP2015214889 A JP 2015214889A JP 2014096141 A JP2014096141 A JP 2014096141A JP 2014096141 A JP2014096141 A JP 2014096141A JP 2015214889 A JP2015214889 A JP 2015214889A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- unit
- nacelle
- seal
- height
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 12
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 36
- 239000000806 elastomer Substances 0.000 claims description 15
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 claims description 15
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 11
- 239000003733 fiber-reinforced composite Substances 0.000 claims description 5
- 239000007769 metal material Substances 0.000 claims description 5
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 3
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 32
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 10
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 9
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 4
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 3
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 3
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 3
- 229920000049 Carbon (fiber) Polymers 0.000 description 2
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 2
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000004917 carbon fiber Substances 0.000 description 2
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 2
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000003365 glass fiber Substances 0.000 description 2
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 description 2
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 2
- VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N methane Chemical compound C VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 239000011208 reinforced composite material Substances 0.000 description 2
- 239000013585 weight reducing agent Substances 0.000 description 2
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000004026 adhesive bonding Methods 0.000 description 1
- 239000002826 coolant Substances 0.000 description 1
- 239000004519 grease Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 1
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 1
- 238000004073 vulcanization Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F03—MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F03D—WIND MOTORS
- F03D80/00—Details, components or accessories not provided for in groups F03D1/00 - F03D17/00
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05B—INDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
- F05B2240/00—Components
- F05B2240/10—Stators
- F05B2240/14—Casings, housings, nacelles, gondels or the like, protecting or supporting assemblies there within
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/70—Wind energy
- Y02E10/72—Wind turbines with rotation axis in wind direction
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Sustainable Development (AREA)
- Sustainable Energy (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Wind Motors (AREA)
Abstract
Description
そこで、特許文献3には、ナセルの開口部とタワーとの間からの潤滑油の外部への流出を防止するため、ナセルに接続可能な潤滑油収集部が設けられた風力発電装置の構成が開示されている。この潤滑油収集部は溝部を含み、溝部は可とう性の側方部を介してタワーに押しつけられるようになっている。
しかしながら、ナセルが分割パネル構造を有する場合、組み立て時に各パネル間にそれぞれシールを施工する作業には手間と時間を要するという問題がある。そのため、高いシール性を有しながらも組立性に優れた風力発電装置が望まれている。この点、特許文献1及び2に記載されるように従来のナセルの分割パネル構造においては、ナセルのシール性及び組立性を改善するための具体的な対策はなされていなかった。
ナセルを備えた風力発電装置であって、
前記ナセルは、
複数のユニットパネルと、
前記複数のユニットパネルを互いに連結するための締結用ボルトと、を含み、
前記複数のユニットパネルは、それぞれ、
前記ナセルの外表面の少なくとも一部を形成するパネル部と、
前記パネル部の外周縁の全周にわたって設けられ、隣接する他の前記ユニットパネルとの連結用の前記締結用ボルトが挿通されるボルト穴が形成されたフランジ部と、
前記フランジ部の外周面上に全周にわたって配置されるシール部と、を有することを特徴とする。
前記フランジ部の高さ方向において、前記パネル部と前記ボルト穴との間に前記シール部が配置される。
フランジ部の高さ方向において、パネル部とボルト穴との間にシール部が配置されているので、ボルト穴と締結用ボルトとの間の隙間、及び、フランジ部間の隙間を通って、ナセル内部空間から外部空間へ又はナセル外部空間から内部空間へ流体が漏れることを防止できる。
これにより、フランジ部の高さ方向において二重にシール部が配置され、ナセルのシール性をより一層向上させることができる。
これにより、ユニットパネルの軽量化が図れる。
これにより、シール部を溝に合わせて簡単に位置決めすることができる。また、誤った位置にシール部が配置されることを防ぎ、シール部を適切に位置決めすることができる。
これにより、フランジ部の外周面に合わせて形状変化させたシール部を容易に配置できるとともに、エラストマーの弾力性によって高いシール性を確保することができる。
前記ナセルは、前記コーナーの周囲に形成される隙間を塞ぐための詰め物をさらに含む。
これにより、湾曲形状のコーナーを有するユニットパネルを用いる場合であっても、湾曲形状のコーナーからの流体の漏れを確実に防ぐことができる。
これにより、3枚以上のユニットパネルによって形成される湾曲形状のコーナーからの流体の漏れを確実に防ぐことができる。
前記本体部は、前記シール部よりも硬質な材料で形成され、
前記凸部は、エラストマーで形成されている。
このように、詰め物の本体部がシール部よりも硬質な材料で形成されることにより、詰め物がシール部に当接する部位において本体部からシール部に高い押圧力が付与され、シール部によるシール性を高く維持できる。また、ユニットパネルが湾曲形状のコーナーを有する場合、コーナーの周囲に形成される隙間は、フランジ部同士の突き合わせ面からコーナーにかけて徐々に大きくなる。そこで、詰め物の凸部をエラストマーで形成することによって、フランジ部同士の突き合わせ面の端部において凸部が2つのフランジ部に挟み込まれた状態となり、これによりコーナーの周囲に形成される隙間からの流体の漏れを確実に防止できる。
これにより、フランジ部の高さ方向に凸部としての棒状シール部材を延在させることができ、コーナーの周囲に形成される隙間のシール性を向上できる。
これにより、詰め物を安価に且つ簡単に製作可能となる。
これにより、詰め物と隙間との間をさらに密閉することができ、シール性をより一層向上できる。
前記フランジ部の高さ方向において、第1ユニットパネルの前記シール部のうち前記第3ユニットパネルに当接する第1高さと、第2ユニットパネルの前記シール部のうち前記第3ユニットパネルに当接する第2高さとが異なり、
前記第3ユニットパネルの前記シール部は、前記第1ユニットパネルとの当接領域においては前記第2高さに位置し、前記第2ユニットパネルとの当接領域においては前記第1高さに位置し、前記第1高さと前記第2高さとの間で前記第3ユニットパネルの前記シール部の高さが変化している。
このように、フランジ部の高さ方向において、第1高さと第2高さの異なる2つの高さにシール部を配置することによって、2枚のユニットパネル間を二重にシールすることができ、シール性の更なる向上が図れる。また、第1ユニットパネル及び第2ユニットパネルのそれぞれに連結される第3ユニットパネルのシール部は、第1ユニットパネルとの当接領域においては第2高さに位置し、第2ユニットパネルとの当接領域においては第1高さに位置し、第1高さと第2高さとの間で第3ユニットパネルのシール部の高さが変化している。これにより、3枚のユニットパネルにおいて、シール部の高さ位置は第1高さと第2高さの2通りであればよく、それぞれのユニットパネルの高さ位置を全て異ならせて3通りにする場合に比べて、シール部を配置するための高さ方向範囲を小さくできる。
前記フランジ部の高さ方向において、斜め向かいの2枚の前記ユニットパネルの前記シール部の高さが同一であり、隣接する2枚の前記ユニットパネルの前記シール部の高さが異なっている。
このように、フランジ部の高さ方向において、斜め向かいの2枚のユニットパネルのシール部の高さが同一であり、隣接する2枚のユニットパネルのシール部の高さが異なっている。これにより、2枚のユニットパネル間を二重にシールすることができ、シール性の更なる向上が図れるとともに、4枚のユニットパネルにおいて、シール部の高さ位置は2通りであればよく、シール部を配置するための高さ方向範囲を小さくできる。
複数のユニットパネルを連結してナセルを組み立てる風力発電装置用のナセルの組立方法であって、
前記ユニットパネルは、
前記ナセルの外表面の少なくとも一部を形成するパネル部と、
前記パネル部の外周縁の全周にわたって設けられ、ボルト穴が形成されたフランジ部と、
前記フランジ部の外周面上に全周にわたって配置されるシール部と、を有しており、
少なくとも2枚の前記ユニットパネルの前記シール部同士が重ならないように、前記少なくとも2枚の前記ユニットパネルの前記フランジ部同士を突き合わせるステップと、
前記少なくとも2枚の前記ユニットパネルの前記フランジ部同士を突き合わせた状態で、締結用ボルトを前記ボルト穴に挿通して前記少なくとも2枚の前記ユニットパネル同士を連結するステップと、を備えることを特徴とする。
図1に示すように、幾つかの実施形態に係る風力発電装置1は、タワー9の上端に取り付けられるナセル2を備えている。タワー9は、洋上又は陸上に設けられた基礎9a上に立設される。一実施形態に係る風力発電装置1は、少なくとも一本のブレード3と、該ブレード3が取り付けられるハブ4と、ハブ4を覆うように配置されたハブカバー4aと、を備える。この風力発電装置1では、ブレード3及びハブ4によってロータ5が構成される。ブレード3は、ピッチベアリングを介してハブ4に対してピッチ方向に回転自在に取り付けられている。ロータ5は、回転可能にナセル2に支持されている。
以下に説明するナセル2は、製造性、輸送性又はメンテナンス性の観点から分割パネル構造を有するとともに、ナセル2の内部空間に配置された油使用機器からの漏出油の外部漏洩の防止、あるいは、雨水等のナセル2の内部空間への侵入防止などの目的から、少なくとも一部がシール構造を有する。なお、ナセル2は、旋回輪軸受(図示せず)を介してタワー9の上部に取り付けられるナセル台板と、ナセル台板に支持されるフレームと、フレームを介してナセル台板に支持されるナセルカバーとを含む構成であってもよい。この場合、以下に説明するナセル2とは、主としてナセルカバーのことを指す。
また、ナセル2は、複数のユニットパネル20と、複数のユニットパネル20を互いに連結するための締結用ボルト30(図5A及び図5B参照)と、を含んでいる。図2に示すように、側面10、上部11及び底部12の全てが複数のユニットパネル20によって形成されていてもよいし、図示はしていないが、例えばメンテナンス用の開口のように、ナセル2の一部が複数のユニットパネル20によって形成されていてもよい。
図6Aは、図3に示したナセル2の部位Aで示すように、3枚のユニットパネル20a,20b,20cの連結部の構成例を示している。具体的には、第1ユニットパネル20aと、第2ユニットパネル20bと、第3ユニットパネル20cとが互いに連結された構成となっている。第1ユニットパネル20aは、一つの外周面(例えば外周側の平面)に第2ユニットパネル20bが連結され、前記一つの外周面に対して垂直に位置して該一つの外周面に隣り合う他の外周面に、第3ユニットパネル20cが連結されている。すなわち、第1ユニットパネル20aの異なる外周面に、第2ユニットパネル20bと第3ユニットパネル20cとがそれぞれ連結される。同様に、第2ユニットパネル20bは、一つの外周面(例えば外周側の平面)に第1ユニットパネル20aが連結され、前記一つの外周面に対して垂直に位置して該一つの外周面に隣り合う他の外周面に、第3ユニットパネル20cが連結される。すなわち、第2ユニットパネル20bの異なる外周面に、第1ユニットパネル20aと第3ユニットパネル20cとがそれぞれ連結される。一方、第3ユニットパネル20cは、同一の外周面(例えば外周側の平面)に第1ユニットパネル20aと第2ユニットパネル20bとが連結される。すなわち、互いに隣り合う第1ユニットパネル20a及び第2ユニットパネル20bが、同一平面において第3ユニットパネル20cに連結される。
また、第1高さh1と第2高さh2との間の交差部28,29において、第3ユニットパネル20のシール部の高さは変化している。これにより、3枚のユニットパネル20a〜20cおいて、シール部25a〜25cの高さ位置は第1高さh1と第2高さh2の2通りであればよく、それぞれのユニットパネル20a〜20cの高さ位置を全て異ならせて3通りにする場合に比べて、シール部25a〜25cを配置するための高さ方向範囲を小さくできる。図6Bに示す例では、シール部25cは第3ユニットパネル20cの周方向に同一の径で形成され、交差部28において、第1高さh1と第2高さh2との間で高さ位置のみが変化するようになっている。すなわち、交差部28においてシール部25cは、第1高さh1から第2高さh2に変化するために湾曲あるいは屈曲している。図6Cに示す例では、シール部25cは、交差部29において、第1高さh1と第2高さh2との間を埋めるような形状に構成されて高さ方向の厚みが大きくなっている。
図7Aは、図3に示したナセル2の部位Bで示すように、4枚のユニットパネル20d〜20gの連結部の構成例を示している。4枚のユニットパネル20d〜20gは、それぞれのコーナー24d〜24gを突き合わせた状態で互いに連結される。このとき、フランジ部22の高さ方向hにおいて、斜め向かいの2枚のユニットパネル20のシール部25の高さが同一であり、隣接する2枚のユニットパネル20のシール部25の高さが異なっている。同図では、時計回りにユニットパネル20d,ユニットパネル20e,ユニットパネル20f,ユニットパネル20gが順に配置された構成を示している。この場合、ユニットパネル20dのシール部25dの高さh1と、該ユニットパネル20dの斜め向かいに位置するユニットパネル20fのシール部25fの高さh1とが同一である。同様に、ユニットパネル20eのシール部25eの高さh2と、該ユニットパネル20eの斜め向かいに位置するユニットパネル20gのシール部25gの高さh2とが同一である。一方、ユニットパネル20dのシール部25dの高さh1と、該ユニットパネル20dに隣接するユニットパネル20e,20gのシール部25e,20gの高さh2とが異なる。同様に、ユニットパネル20fのシール部25fの高さh1と、該ユニットパネル20fに隣接するユニットパネル20e,20gのシール部25e,20gの高さh2とが異なる。
上記構成によれば、2枚のユニットパネル20d〜20g間を二重にシールすることができ、シール性の更なる向上が図れるとともに、4枚のユニットパネル20d〜20gにおいて、シール部25d〜25gの高さ位置は2通りであればよく、シール部25d〜25gを配置するための高さ方向範囲を小さくできる。
一実施形態において、フランジ部22a〜22cには、シール部25a〜25cを位置決めするための溝35a〜35cが形成されている。具体的には、第1ユニットパネル20aのフランジ部22aの外周面には溝35aが形成されており、第2ユニットパネル20bのフランジ部22bの外周面には溝35bが形成されており、第3ユニットパネル20cのフランジ部22cの外周面には溝35cが形成されている。また、溝35a〜35cは、予め定められたシール部25a〜25cの高さに対応して形成されていてもよい。これにより、シール部25a〜25cを溝35a〜35cに合わせて簡単に位置決めすることができる。また、誤った位置にシール部25a〜25cが配置されることを防ぎ、シール部25a〜25cを適切に位置決めすることができる。特に、第3ユニットパネル20cのように、高さ位置が変化する交差部においては位置決めが難しい場合もあるので、上記したように予め溝35cを形成しておき、この溝35cに沿ってOリング等のシール部25cを取り付けることによって、シール部25cを適正な位置に簡単に位置決めすることができる。
幾つかの実施形態において、複数のユニットパネル20のそれぞれは、少なくとも一つの湾曲形状のコーナー24を有している場合、ナセル2は、コーナー24の周囲に形成される隙間40を塞ぐための詰め物42をさらに含んでいてもよい。一実施形態では、互いに隣接する3枚以上のユニットパネル20によって囲まれ、且つ、該3枚以上のユニットパネル20のうち少なくとも2以上のユニットパネル20のコーナー24によって境界が規定される隙間40が、詰め物42によって塞がれている。例えば、図9及び図10に示すように、互いに隣接する3枚のユニットパネル20a〜20cによって囲まれた隙間40は、2つのコーナー24a,24bの周囲に形成されている。この隙間40に対して、詰め物42が嵌入される。これにより、湾曲形状のコーナー24a,24bを有するユニットパネル20a,20bを用いた場合であっても、湾曲形状のコーナー24a,24bからの流体の漏れを確実に防ぐことができる。
このように、詰め物42の本体部43がシール部25よりも硬質な材料で形成されることにより、詰め物42がシール部25に当接する部位において本体部43からシール部25に高い押圧力が付与され、シール部25によるシール性を高く維持できる。また、ユニットパネル20が湾曲形状のコーナー24を有する場合、コーナー24の周囲に形成される隙間40は、フランジ部22同士の突き合わせ面からコーナー24にかけて徐々に大きくなる。そこで、詰め物42の凸部44をエラストマーで形成することによって、フランジ部22同士の突き合わせ面の端部において凸部44が2つのフランジ22部に挟み込まれた状態となり、これによりコーナー24の周囲に形成される隙間40からの流体の漏れを確実に防止できる。
他の構成例において、詰め物は、全体がエラストマーで一体的に形成されていてもよい。これにより、詰め物を安価に且つ簡単に製作可能となる。
同図に示すように、凸部44は、フランジ部22の高さ方向に延びる棒状シール部材45であってもよい。棒状シール部材45は、上述したようにエラストマーで形成されてもよい。これにより、フランジ部22の高さ方向hに凸部44としての棒状シール部材45を延在させることができ、コーナー24の周囲に形成される隙間40のシール性を向上できる。
同図に示すように、詰め物42は、本体部43と、該本体部43の高さ方向Hにおける上端に設けられた蓋部46と、を含んでいる。蓋部46は、隙間40よりも大径に形成され、隙間40内に入り込まないように構成されている。すなわち、詰め物42の本体部43を隙間40に挿入したとき、蓋部46がフランジ部22の端部に引っ掛かかった状態で留まるため、詰め物42が隙間40よりも下方へ落下してしまうことを防げる。
風力発電装置の組立方法は、少なくとも2枚のユニットパネル20a〜20cのシール部25a〜25c同士が重ならないように、少なくとも2枚のユニットパネル20a〜20cのフランジ部22a〜22c同士を突き合わせる第1ステップと、少なくとも2枚のユニットパネル20a〜20cのフランジ部22a〜22c同士を突き合わせた状態で、締結用ボルト30をボルト穴23a〜23c(図8参照)に挿通して少なくとも2枚のユニットパネル20a〜20c同士を連結する第2ステップと、を備える。なお、ユニットパネル20a〜20cのシール部25a〜25cは、該ユニットパネル20a〜20cの製造現場でフランジ部22a〜22cに取り付けた後に出荷してもよいし、出荷した後に、風力発電装置1の施工現場又は他の場所でフランジ部22a〜22cに取り付けてもよい。
2 ナセル
3 ブレード
4 ハブ
4a ハブカバー
5 ロータ
6 メインシャフト
7 ドライブトレイン
8 発電機
9 タワー
10 側面
11 上部
12 底部
13,14 開口
20,20a〜20g ユニットパネル
21,21a〜21b,21d〜21g パネル部
22,22a〜22g フランジ部
23,23a〜23g ボルト穴
24,24a〜24b,24d〜24g コーナー
25,25a〜25g シール部
26a,26b 支持部
27a,27b 第2シール部
28,29 交差部
30 締結用ボルト
35a〜35c 溝
40 隙間
42 詰め物
43 本体部
44 凸部
45 棒状シール部材
46 蓋部
Claims (15)
- ナセルを備えた風力発電装置であって、
前記ナセルは、
複数のユニットパネルと、
前記複数のユニットパネルを互いに連結するための締結用ボルトと、を含み、
前記複数のユニットパネルは、それぞれ、
前記ナセルの外表面の少なくとも一部を形成するパネル部と、
前記パネル部の外周縁の全周にわたって設けられ、隣接する他の前記ユニットパネルとの連結用の前記締結用ボルトが挿通されるボルト穴が形成されたフランジ部と、
前記フランジ部の外周面上に全周にわたって配置されるシール部と、を有することを特徴とする風力発電装置。 - 前記ボルト穴は、前記フランジ部のうち前記シール部を貫通しない領域に形成されており、
前記フランジ部の高さ方向において、前記パネル部と前記ボルト穴との間に前記シール部が配置されることを特徴とする請求項1に記載の風力発電装置。 - 前記複数のユニットパネルのうち隣接するユニットパネルの前記シール部同士は、前記フランジ部の高さ方向における位置が互いに異なることを特徴とする請求項1又は2に記載の風力発電装置。
- 前記パネル部は、繊維強化複合材料または金属材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の風力発電装置。
- 前記フランジ部には、前記シール部を位置決めするための溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の風力発電装置。
- 前記シール部は、エラストマーで形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の風力発電装置。
- 前記複数のユニットパネルのそれぞれは、少なくとも一つの湾曲形状のコーナーを有し、
前記ナセルは、前記コーナーの周囲に形成される隙間を塞ぐための詰め物をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の風力発電装置。 - 互いに隣接する3枚以上の前記ユニットパネルによって囲まれ、且つ、該3枚以上の前記ユニットパネルのうち少なくとも2以上の前記ユニットパネルの前記コーナーによって境界が規定される前記隙間が、前記詰め物によって塞がれたことを特徴とする請求項7に記載の風力発電装置。
- 前記詰め物は、該詰め物の中央部を形成する本体部と、該本体部に接合されて前記詰め物の角を形成する凸部と、を含み、
前記本体部は、前記シール部よりも硬質な材料で形成され、
前記凸部は、エラストマーで形成されたことを特徴とする請求項7又は8に記載の風力発電装置。 - 前記凸部は、前記フランジ部の高さ方向に延びる棒状シール部材であることを特徴とする請求項7乃至9の何れか一項に記載の風力発電装置。
- 前記詰め物は、全体がエラストマーで形成されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の風力発電装置。
- 前記詰め物と前記隙間との間に液状ガスケットが充填されていることを特徴とする請求項7乃至11の何れか一項に記載の風力発電装置。
- 前記複数のユニットパネルが、第1ユニットパネルと、第2ユニットパネルと、前記第1ユニットパネル及び前記第2ユニットパネルのそれぞれと連結される第3ユニットパネルと、を含み、
前記フランジ部の高さ方向において、第1ユニットパネルの前記シール部のうち前記第3ユニットパネルに当接する第1高さと、第2ユニットパネルの前記シール部のうち前記第3ユニットパネルに当接する第2高さとが異なり、
前記第3ユニットパネルの前記シール部は、前記第1ユニットパネルとの当接領域においては前記第2高さに位置し、前記第2ユニットパネルとの当接領域においては前記第1高さに位置し、前記第1高さと前記第2高さとの間で前記第3ユニットパネルの前記シール部の高さが変化していることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の風力発電装置。 - 前記複数のユニットパネルが、それぞれのコーナーを突き合わせた状態で連結される4枚の前記ユニットパネルを含み、
前記フランジ部の高さ方向において、斜め向かいの2枚の前記ユニットパネルの前記シール部の高さが同一であり、隣接する2枚の前記ユニットパネルの前記シール部の高さが異なっていることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の風力発電装置。 - 複数のユニットパネルを連結してナセルを組み立てる風力発電装置用のナセルの組立方法であって、
前記ユニットパネルは、
前記ナセルの外表面の少なくとも一部を形成するパネル部と、
前記パネル部の外周縁の全周にわたって設けられ、ボルト穴が形成されたフランジ部と、
前記フランジ部の外周面上に全周にわたって配置されるシール部と、を有しており、
少なくとも2枚の前記ユニットパネルの前記シール部同士が重ならないように、前記少なくとも2枚の前記ユニットパネルの前記フランジ部同士を突き合わせるステップと、
前記少なくとも2枚の前記ユニットパネルの前記フランジ部同士を突き合わせた状態で、締結用ボルトを前記ボルト穴に挿通して前記少なくとも2枚の前記ユニットパネル同士を連結するステップと、を備えることを特徴とする風力発電装置用のナセルの組立方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014096141A JP6371107B2 (ja) | 2014-05-07 | 2014-05-07 | 風力発電装置及び風力発電装置用のナセルの組立方法 |
EP15160939.3A EP2942522B1 (en) | 2014-05-07 | 2015-03-26 | Wind turbine power generating apparatus and nacelle assembly method for the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014096141A JP6371107B2 (ja) | 2014-05-07 | 2014-05-07 | 風力発電装置及び風力発電装置用のナセルの組立方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015214889A true JP2015214889A (ja) | 2015-12-03 |
JP6371107B2 JP6371107B2 (ja) | 2018-08-08 |
Family
ID=52736925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014096141A Expired - Fee Related JP6371107B2 (ja) | 2014-05-07 | 2014-05-07 | 風力発電装置及び風力発電装置用のナセルの組立方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP2942522B1 (ja) |
JP (1) | JP6371107B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11339764B2 (en) | 2016-09-13 | 2022-05-24 | Vestas Wind Systems A/S | Wind turbine nacelle cover |
EP3372825A1 (en) * | 2017-03-07 | 2018-09-12 | Adwen GmbH | Nacelle having liquid retaining properties |
EP3615797B1 (en) * | 2017-04-26 | 2023-01-11 | Vestas Wind Systems A/S | Wind turbine nacelle with on-board fluid system |
DK3533999T3 (da) | 2018-03-02 | 2022-12-05 | Siemens Gamesa Renewable Energy As | Kabinestruktur og en vindmølle |
EP3682724A1 (en) | 2019-01-18 | 2020-07-22 | Technische Universität München | Agricultural fertilizer deploying system for packaged farm fertilizer |
CN110500241B (zh) * | 2019-05-17 | 2024-01-26 | 优利康达(天津)科技有限公司 | 一种防渗机舱罩 |
CN114321370B (zh) * | 2022-03-07 | 2022-05-13 | 江苏常友环保科技股份有限公司 | 一种模块化机舱罩的密封结构 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5346618U (ja) * | 1976-09-27 | 1978-04-20 | ||
JPS5691291U (ja) * | 1979-12-14 | 1981-07-21 | ||
WO2012060370A1 (ja) * | 2010-11-01 | 2012-05-10 | 三菱重工業株式会社 | 風力発電装置のナセルカバー接続部構造 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007132408A2 (en) * | 2006-05-11 | 2007-11-22 | Jupiter Plast A/S | Modular construction of a nacelle |
DE102008027498A1 (de) * | 2008-06-10 | 2009-12-17 | Kenersys Gmbh | Gehäuse für die Gondel einer Windenergieanlage |
WO2011064002A1 (en) | 2009-11-24 | 2011-06-03 | Siemens Aktiengesellschaft | Grease collector, wind turbine nacelle and method for collecting excess grease |
DE102010045139A1 (de) | 2010-09-11 | 2012-03-15 | Nordex Energy Gmbh | Verkleidung für ein Maschinenhaus einer Windenergieanlage |
-
2014
- 2014-05-07 JP JP2014096141A patent/JP6371107B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2015
- 2015-03-26 EP EP15160939.3A patent/EP2942522B1/en not_active Not-in-force
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5346618U (ja) * | 1976-09-27 | 1978-04-20 | ||
JPS5691291U (ja) * | 1979-12-14 | 1981-07-21 | ||
WO2012060370A1 (ja) * | 2010-11-01 | 2012-05-10 | 三菱重工業株式会社 | 風力発電装置のナセルカバー接続部構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP2942522A1 (en) | 2015-11-11 |
EP2942522B1 (en) | 2018-05-02 |
JP6371107B2 (ja) | 2018-08-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6371107B2 (ja) | 風力発電装置及び風力発電装置用のナセルの組立方法 | |
CA2699279C (en) | Wind turbine generator | |
CN103717930B (zh) | 用于水下工作的转动连接件以及配备有该转动连接件的用于水力发电的设施 | |
US20120141270A1 (en) | Drivetrain and method for lubricating bearing in wind turbine | |
KR101239523B1 (ko) | 시일 부재, 증기 터빈 및 공진 회피 방법 | |
EP2597301B1 (en) | Windmill and hub sealing apparatus thereof | |
CN202215443U (zh) | 用于风力发电设备的传动装置 | |
JP4969708B1 (ja) | 再生エネルギー型発電装置及び油圧ポンプの取付け方法 | |
CN106402166B (zh) | 一种双列球面滚子轴承双唇密封结构及风力发电机 | |
JP2016500422A (ja) | 軸方向分割形ターボ機械の密閉構造 | |
US10012211B2 (en) | Absorber for a wind turbine | |
JP2012112488A (ja) | 旋回軸受のシール構造および旋回軸受 | |
JP2015140655A (ja) | 風力発電装置 | |
JP5863944B2 (ja) | 再生エネルギー型発電装置及びその油圧ポンプ取付方法 | |
US20200362832A1 (en) | Bearing arrangement for a wind turbine and wind turbine | |
JP6366539B2 (ja) | ラジアルピストン式油圧機械および風力発電装置、並びにシール施工方法 | |
JP6045605B2 (ja) | 再生可能エネルギー型発電装置 | |
CN202441891U (zh) | 一种便于检修的水轮机平板密封装置 | |
CN102877784B (zh) | 动力箱及旋挖钻机 | |
JP6358805B2 (ja) | 風力発電装置及びそのメンテナンス方法 | |
US11441547B2 (en) | Bearing arrangement for a wind turbine and wind turbine | |
CN205896172U (zh) | 一种组合式金属环垫片 | |
US20200362833A1 (en) | Bearing arrangement for a wind turbine and wind turbine | |
CN211039622U (zh) | 一种风电齿轮箱密封结构 | |
CN108953569B (zh) | 风机齿轮箱拆卸方法及装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170130 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171201 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180126 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180629 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180712 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6371107 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |