JP2015213891A - 薬剤供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】供給される薬剤の残量を検知することが可能な薬剤供給装置であって、より簡素な構成とすることができる上、小型化を図ることが可能な薬剤供給装置を得る。【解決手段】薬剤供給装置20は、被処理水が流入可能な流入口21aと処理水が流出可能な流出口21bとを有する筐体部21を備えている。また、筐体部21内に設けられた回転軸22と、筐体部21内で回転軸22周りに回転できるように設けられ、薬剤24を保持する薬剤保持部23と、を備えている。さらに、薬剤保持部23が回転しているのか否かを検知する回転検知部25と、回転検知部25の検知結果を提示する提示部26と、を備えている。そして、薬剤保持部23を、流入口21aから流入した被処理水が薬剤24に接触することで回転軸22まわりに回転し、かつ、薬剤24の存在量に応じて回転数が変化するように構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、被処理水に固体の薬剤を接触させることで薬剤を溶解させて被処理水中に供給するための薬剤供給装置に関する。
井戸水等の被処理水に水処理を施す際、被処理水に薬剤の成分を供給することで水処理を施す場合がある。
ところで、井戸水の水質は地域によって異なるものであり、例えば、東南アジア等では、井戸水の中に多くの鉄イオン(鉄成分)が溶存していることがある。このような井戸水は、そのまま飲料水等の生活用水として用いるのには適していない。そのため、井戸水中に薬剤を供給して水中に溶存している鉄成分を除去し、飲料水等の生活用水として適した水とするのが好ましい。
そして、被処理水中に溶存している鉄成分を除去するために、被処理水中に次亜塩素酸を供給する薬剤供給装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−289352号公報
しかしながら、上記従来の技術では、配管に分岐流路を設け、分岐流路内の水に次亜塩素酸ナトリウム溶液を注入するようにしつつ、供給する薬剤の濃度や残量を管理するために分岐流路内に濃度センサを配置して、薬剤の濃度や残量をモニタリングしている。
このように、上記従来の技術では、薬剤供給装置の構成が複雑化してしまう上、装置が大型化してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、供給される薬剤の残量を検知することが可能な薬剤供給装置であって、より簡素な構成とすることができる上、小型化を図ることが可能な薬剤供給装置を得ることを目的とする。
本発明にかかる薬剤供給装置は、被処理水が流入可能な流入口と処理水が流出可能な流出口とを有する筐体部を備えている。
また、薬剤供給装置は、前記筐体部内に設けられた回転軸と、前記筐体部内で前記回転軸周りに回転できるように設けられ、薬剤を保持する薬剤保持部と、を備えている。
さらに、薬剤供給装置は、前記薬剤保持部が回転しているのか否かを検知する回転検知部と、前記回転検知部の検知結果を提示する提示部と、を備えている。
そして、前記薬剤保持部は、前記流入口から流入した被処理水が薬剤に接触することで前記回転軸まわりに回転するように構成されており、かつ、薬剤の存在量に応じて回転数が変化するように構成されている。
本発明によれば、薬剤を供給することができる上、供給される薬剤の残量を検知することが可能な薬剤供給装置の構成の簡素化および小型化を図ることが可能となる。
本発明の一実施形態にかかる浄水装置が組み込まれた浄水モジュールを模式的に示す図である。 本発明の一実施形態にかかる薬剤供給装置を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態にかかる筐体部を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態にかかる薬剤保持部、薬剤および回転軸を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる薬剤供給装置の一変形例を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態にかかる浄水装置の一変形例が組み込まれた浄水モジュールを模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下では、被処理水中の鉄成分の除去を行うことが可能な浄水装置の酸化ユニットとして用いられる薬剤供給装置を例示する。
また、以下の実施形態およびその変形例には同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態にかかる浄水モジュール1は、図1に示すように、ハウジング1aを備えている。このハウジング1a内には、井戸水等の被処理水中の鉄成分の除去を行うことが可能な浄水装置10が組み込まれている。
このように、浄水装置10をハウジング1a内に組み込むことで、除鉄を行うことが可能な装置をモジュール化させることができる。したがって、より容易に除鉄可能な装置を設置することができるようになり、除鉄可能な装置の設置自由度を向上させることができるようになる。
浄水装置10の上流側には配管P0が連結されている。この配管P0はハウジング1aの側壁を貫通するように配置されており、ハウジング1aの外部に露出している。
そして、配管P0の途中や先端に設置されたポンプ50を駆動させることで井戸水等の被処理水を浄水装置10内に導入できるようになっている。なお、ポンプ50を浄水モジュール1内に内蔵させることも可能である。
一方、浄水装置10の下流側には配管P3が連結されている。この配管P3もハウジング1aの側壁を貫通するように配置されており、ハウジング1aの外部に露出している。
この配管P3の下流側には蛇口60が連結されており、浄水装置10で浄化された浄水は、配管P3を通り、蛇口60から外部に吐出されるようになっている。この蛇口60は、ハウジング1aに設けることも可能である。すなわち、蛇口60が据え付けられた浄水モジュール1とすることも可能である。
浄水装置10は、錠剤状の塩素化シアヌル酸が被処理水に接触できるように配置される酸化ユニット20と、酸化ユニット20の下流側に配置される濾過ユニット30と、濾過ユニット30の下流側に配置される活性炭ユニット40と、を備えている。
このように、本実施形態では、上流側から酸化ユニット20、濾過ユニット30、活性炭ユニット40という順で配置された浄水装置10が用いられている(図1参照)。
また、酸化ユニット20の下流側には配管P1が連結されており、この配管P1が濾過ユニット30の上流側に連結されている。この配管P1内は、酸化ユニット20にて処理された一次処理水が流れる流路となっている。
また、濾過ユニット30の下流側には配管P2が連結されており、この配管P2が活性炭ユニット40の上流側に連結されている。この配管P2内は、濾過ユニット30にて処理された二次処理水が流れる流路となっている。
そして、活性炭ユニット40の下流側には上述した配管P3が連結されている。したがって、配管P3内は、活性炭ユニット40にて処理された三次処理水が流れる流路となっている。
すなわち、本実施形態の浄水装置10を用いることで、被処理水は、酸化ユニット20、濾過ユニット30および活性炭ユニット40を通過する度に段階的に処理されることとなる。そして、活性炭ユニット40を通過することで生成される三次処理水を浄水として蛇口60から供給することができるようになっている。
酸化ユニット20は、錠剤状に固められた塩素化シアヌル酸に被処理水が接触するように設計されたものである。
このような酸化ユニット20を用いることで、錠剤状に固められた塩素化シアヌル酸に被処理水が接触し、活性塩素を被処理水中に放出することができるようになる。そして、この活性塩素によって被処理水に溶存している第一鉄が第二鉄へと酸化される。さらに、第二鉄は、活性塩素によって水酸化第二鉄(Fe(OH3))のような酸化固形物へと変化する。このように、酸化ユニット20は、被処理水に溶存している鉄を水酸化第二鉄として析出させることができるようにするものである。なお、被処理水に含まれる菌も活性塩素によって殺菌される。
塩素化シアヌル酸としては、ジクロロイソシアヌル酸、トリクロロイソシアヌル酸等を用いることができる。
塩素化イソシアヌル酸は、化学的に安定な固体の化合物であって、その取り扱いが容易な成分である。そして、この塩素化イソシアヌル酸を水と接触させると、塩素化イソシアヌル酸が加水分解されて強力な酸化能を有する活性塩素が水中に放出される。このとき、塩素化イソシアヌル酸から水中に放出された活性塩素は、水中における安定性が優れているため、より長時間に亘って水中の鉄成分を酸化させることができる。
なお、トリクロロイソシアヌル酸のほうがジクロロイソシアヌル酸よりも徐放性を有するため、より長期に亘って徐々に溶解させることができる。そのため、溶解速度の観点からは、トリクロロイソシアヌル酸を用いるのが望ましい。
しかしながら、塩素化シアヌル酸としてトリクロロイソシアヌル酸のみを用いる必要はない。すなわち、塩素化シアヌル酸としてジクロロイソシアヌル酸を用いることも可能であるし、ジクロロイソシアヌル酸およびトリクロロイソシアヌル酸の両方を用いることも可能である。また、ジクロロイソシアヌル酸、トリクロロイソシアヌル酸以外の成分を単独で用いることも可能である。さらに、ジクロロイソシアヌル酸およびトリクロロイソシアヌル酸を含む数種類の塩素化シアヌル酸のうちからいくつかの成分を適宜選択し、それらの成分を混合させた錠剤を用いたりすることも可能である。
なお、錠剤状の塩素化シアヌル酸は、例えば、金型(図示せず)を用い、上述した成分の粉末を金型の中に充填して加圧することで得ることができる。
このような酸化ユニット20としては、例えば、図2〜図4に示すような薬剤供給装置を用いることが可能である。
次に、酸化ユニット20としての薬剤供給装置について説明する。
薬剤供給装置は、被処理水が流入可能な流入口21aと処理水(一次処理水)が流出可能な流出口21bとを有する筐体部21を備えている。
この筐体部21内には回転軸22が設けられている。そして、この回転軸22周りに回転できるように薬剤保持部23が筐体部21内に設けられている。
筐体部21は、両端に流入口21aおよび流出口21bが設けられた筒状部21eと、筒状部21eの中央部に円弧状に設けられる円筒部21fと、を備えている。そして、筐体部21の中央部には、略円柱状の空間21cが形成されており、この空間21c内に薬剤保持部23が回転可能に収容されている。
薬剤保持部23は、略円筒状のケースであり、内部に薬剤24を収容して保持するものである。そして、薬剤保持部23は、少なくとも一部が網目状に形成されている。本実施形態では、薬剤保持部23の周面部23cおよび側面部23dのほぼ全面が網目状に形成されている。
そして、薬剤保持部23の両側面部23eの中心部には回転軸22がそれぞれ設けられている。この回転軸22は、薬剤保持部23と一体に設けられていてもよいし、薬剤保持部23とは別体に設けられていてもよい。
そして、薬剤保持部23に設けられた回転軸22が筐体部21に設けられた軸受け21dに回転可能に支持されることで、薬剤保持部23が回転軸22周りに回転できるように筐体部21内に設けられることとなる。
このとき、薬剤保持部23は、少なくとも下方部分が流入口21aから流入される被処理水に接触できるように筐体部21内に設けられている。すなわち、薬剤保持部23の下方部分が筒状部21e内に位置するように、薬剤保持部23を筐体21内に配置している。
また、本実施形態では、薬剤保持部23は、蓋部23aと薬剤収容ケース23bとを備えており、蓋部23aを取り外すことで、薬剤24を薬剤保持部23内に収容できるようにしている。
さらに、薬剤収容ケース23b内には、仕切り部23eが複数設けられており、複数の仕切り部23eによって複数の薬剤収容部23fが画成されている。そして、個々の薬剤収容部23fに錠剤状の薬剤(錠剤状に固められた塩素化シアヌル酸)24を充填するようになっている。
本実施形態では、4つの仕切り部23eによって4つの薬剤収容部23fに区画されており、この4つの仕切り部23eも網目状に形成されている。なお、仕切り部23eの数はこれに限定されるものではないが、薬剤保持部23を一回転させた際に、いずれの状態においても仕切り部23eが筐体部21内に流入される被処理水と接触するように構成するのが好ましい。
かかる構成とすることで、薬剤保持部23内に薬剤24が収容されていない状態では、流入口21aから流入した被処理水は、薬剤保持部23による抵抗をあまり受けることなく薬剤保持部23の下流側に流れることができる。すなわち、薬剤保持部23内に薬剤24が収容されていない状態で被処理水を筐体部21内に流入させたとしても、薬剤保持部23が回転しないようになっている。
一方、薬剤保持部23内に薬剤24が収容された状態では、流入口21aから流入した被処理水は、薬剤24による抵抗を受けることとなる。すなわち、薬剤保持部23内に薬剤24が収容された状態で被処理水を筐体部21内に流入させた場合には、薬剤保持部23が水流によって回転するようになっている。このとき、薬剤保持部23内に収容された薬剤24の量が減少すると、薬剤24による抵抗が減少して薬剤保持部23の回転数が減少することとなる。
このように、本実施形態では、薬剤保持部23は、流入口21aから流入した被処理水が薬剤24に接触することで回転軸22まわりに回転するように構成されている。さらに、薬剤保持部23は、薬剤24の存在量に応じて回転数が変化するように構成されている。具体的には、薬剤24の存在量が多ければ抵抗が大きいために薬剤保持部23は多く回転し、薬剤24の存在量が少なければ抵抗が減少するために薬剤保持部23の回転数が減少するように設計されている。そのため、薬剤24の存在量が減少すると薬剤保持部23の回転数が減少するようになっている。
さらに、本実施形態では、薬剤保持部23が回転しているのか否かを検知する回転検知部25と、回転検知部の検知結果を提示する提示部26とを備えている。
本実施形態では、回転検知部25として一対の電極25a、25bが用いられている。具体的には、回転軸22の端面に電極25aを設け、軸受け21dに、電極25aと対向するように電極25bを設けている。こうして、薬剤保持部23が回転した際には、電極25aと電極25bとが相対的に回転して誘導電流が生じるようにしている。
そして、一対の電極25a、25bにそれぞれ接続された配線Hによって、誘導電流が提示部26に出力データとして送信されるようになっており、この提示部26によって、薬剤保持部23が回転しているのか否かを確認することができるようになっている。
なお、薬剤保持部23が回転しているのか否かの検知方法としては、直接薬剤24の画像をモニタリングするためのカメラを内蔵する方法、LEDなどの光を用いて残量をモニタリングする方法等も挙げられ、いずれの方法を用いても特に問題はない。しかしながら、回転軸22と軸受け21dに電極25a、25bをそれぞれ設ける方法は簡便な手法であるため、このような方法によって検知するのがより好ましい。
また、提示部26は回転検知部25の信号を受けて、ユーザーに知らしめる部位であり、提示方法としては、上記の方法だけでなく、光で知らせる方法、音で知らせる方法などを用いることもできる。
なお、筐体部を透明なケースで形成して薬剤保持部23の回転を目視によって検知できるようにすることも可能である。この場合、透明な筐体部が回転検知部および提示部を兼ねることになる。
また、図5に示すような薬剤供給装置(酸化ユニット20A)を用いることも可能である。図5に示す構成は、図2に示す構成とほぼ同一の構成をしており、薬剤保持部23の下流側に、薬剤成分を検出する薬剤検出部27が配置されている点が主に異なっているものである。かかる構成とすることで、薬剤保持部23を通過した水に含有される薬剤成分の量や濃度を薬剤検出部27によって検出することができ、薬剤保持部23に保持された薬剤24の残量をより確実に把握することができるようになる。また、薬剤検出部27は、薬剤保持部23の下流側の流路に分岐部を設けることなく配置されるようになっているため、装置の構成が複雑化してしまうことを抑制することもできる。
濾過ユニット30は、酸化ユニット20によって被処理水に溶存している鉄を水酸化第二鉄として析出させた一次処理水から水酸化第二鉄を除去するものである。
濾過させる手段としては、砂濾過、膜ろ過等の方法を適宜選択することができる。
砂濾過による濾過を行う場合、酸化ケイ素、酸化アルミニウムで構成される濾材30aを用いるのが好ましい。こうすれば、固体として析出された水酸化第二鉄の除去だけでなく、完全に酸化させることができずに一次処理水中に溶存している鉄成分を吸着除去することもできるようになる。このような濾材30aとしては株式会社トーケミ製のろ過砂の0.35mmや0.5mm等を用いることができる。
さらに、濾過ユニット30に、鉄を5重量%以上含有する濾材30aが10%以上含まれるようにすれば、吸着濾過能力および物理濾過能力をさらに向上させることができるようになる。このような濾材30aとしては、株式会社トーケミ製のフェロライトMC2やフェロライトMC3、トヨレックスF2等を用いることができる。なお、濾材30aの大きさについては、濾過能力の観点から1mm以下とするのが好適である。
また、膜濾過によって鉄成分を除去することも可能であり、このような濾過膜としては、マイクロフィルタ、ウルトラフィルタ、ROフィルタ等を適宜選択することができる。例えば、マイクロフィルタとしては、旭化成せんい株式会社製のユーテック(登録商標)MFのAMシリーズの型式A−TWPや型式AMSP等を用いることができる。なお、砂濾過と膜ろ過を併用するようにしてもよい。
活性炭ユニット40は、遊離塩素等の塩素化シアヌル酸成分が下流側に流出しないように吸着濾過するものである。この活性炭は特に規定されるものではないが、日本エンバイロケミカルズ株式会社製の白鷺(登録商標)Cや粒状白鷺WH2c等を用いることができる。
なお、活性炭ユニット40は、薬剤保持部23に可能な限り収容された薬剤24が全て溶解した際に生成される塩素化シアヌル酸成分の全てを吸着させることができる程度の吸着能力を有するように構成するのが好ましい。こうすれば、塩素化シアヌル酸成分が下流側に流出してしまうのをより確実に防止することができる。
また、薬剤24の補充時期と濾過ユニット30や活性炭ユニット40の交換時期がほぼ一致するように構成すれば、浄水モジュール1や浄水装置10のメンテナンス管理が容易になる。
次に、かかる構成を備える浄水モジュール1および浄水装置10の動作を説明する。
まず、ポンプ50を作動させることで、被処理水としての井戸水が配管P0内を通って流入口21aから酸化ユニット20内に導入される。
そして、流入口21aから流入した被処理水は、薬剤保持部23に収容された薬剤(塩素化シアヌル酸成分で形成された錠剤)24に接触する。
このように、薬剤24を被処理水に接触させることで、被処理水中に活性塩素が放出されることとなる。そして、この活性塩素によって被処理水に溶存している第一鉄が第二鉄へと酸化される。さらに、第二鉄は、活性塩素によって水酸化第二鉄のような酸化固形物へと変化させられる。
このとき、流入口21aから流入した被処理水には薬剤24による抵抗が働くため、筐体部21内に回転可能に設けられた薬剤保持部23が回転軸22まわりに回転することとなる。この回転は、回転検出部25および提示部26によって把握することができる。
すなわち、被処理水が流入口21aから酸化ユニット20内に流入すると、薬剤保持部23は、流入した被処理水が薬剤に接触しながら回転軸22まわりに回転することとなる。そのため、薬剤保持部23内に収容された個々の錠剤の被処理水との接触機会をより均等にすることができる。したがって、薬剤保持部23内に収容された薬剤24の溶解が一部分に偏ってしまうのが抑制される。
薬剤保持部23を通過した水は、析出された水酸化第二鉄を含む一次処理水となり、この一次処理水が配管P1を通って濾過ユニット30に導入される。
そして、濾過ユニット30に導入された一次処理水が濾材30aを通過することにより析出された水酸化第二鉄が濾過される。その結果、多くの鉄成分が除去された二次処理水が生成される。このとき、水中に溶存している鉄成分の吸着除去が可能な濾材30を用いれば、一次処理水中に溶存している鉄成分を吸着除去することもできるため、より多くの鉄成分が除去された二次処理水を生成することができるようになる。なお、一次処理水が濾材30aを通過することによって、一次処理水中に含まれる固形の不純物等も取り除かれる。
そして、二次処理水は、配管P2を通って活性炭ユニット40に導入される。
二次処理水が活性炭ユニット40に導入されると、二次処理水中に含まれる塩素化シアヌル酸成分が活性炭ユニット40に設けられた活性炭によって吸着濾過される。こうして、塩素化シアヌル酸成分が除去された三次処理水が生成される。なお、二次処理水が活性炭を通過することによって、二次処理水中に溶存する他の成分も活性炭に吸着濾過される。
こうして生成された三次処理水が配管P0を通って蛇口60から吐出される。
このように、浄水モジュール1および浄水装置10を用いることで、被処理水中に溶存する鉄成分を除去することができるようになる。したがって、鉄成分を多く含む井戸水等の被処理水を飲料水等の生活用水として用いるのに適した浄水とすることが可能となる。
また、浄水モジュール1および浄水装置10では、薬剤保持部23が回転しているのか否かを回転検知部25および提示部26によってユーザーに知らしめることができるように構成されている。そのため、薬剤保持部23の回転数が減少したことを把握した際、もしくは、薬剤保持部23が回転していないことを把握した際に、薬剤24の補充を行うことができるようになっている。
次に、浄水装置の変形例について説明する。
浄水装置としては、図6に示すような浄水装置10Bを用いることも可能である。そして、このような浄水装置10Bをハウジング1a内に組み込むことで、浄水モジュール1Bを得ることができる。
浄水装置10Bは、浄水装置10と同様に、上流側から順に、錠剤状の塩素化シアヌル酸が被処理水に接触できるように配置される酸化ユニット20、濾過ユニット30、活性炭ユニット40が配置されている。なお、酸化ユニット20は酸化ユニット20Aとすることもできる。
そして、活性炭ユニット40の下流側に殺菌ユニット70が配置されている。すなわち、活性炭ユニット40の下流側に連結された配管P3の途中に殺菌ユニット70が配置されている。
なお、上述したように、酸化ユニット20、20Aも水中の菌を殺菌する殺菌能力を有しており、酸化ユニット20、20Aは殺菌ユニットも兼ねるものであるが、浄水装置10Bは、それとは別の殺菌ユニット70をさらに備えるものである。
かかる構成とすることで、水中の菌がより確実に殺菌され、より飲料に適した水を得ることができるようになる。
殺菌ユニット70としては、紫外線殺菌部70aを有するものを用いることができる。また、オゾン殺菌部70bを有するものとすることもできる。なお、紫外線による殺菌とオゾンによる殺菌の両方を併用させた殺菌ユニット70とすることも可能である。図6には、紫外線殺菌部70aまたはオゾン殺菌部70bが設けられたものを模式的に示している。
紫外線殺菌部70aを有する殺菌ユニット70の紫外線源としては、一般的な254nmの殺菌線を放射する光源を用いることができる。
さらに、254nmの殺菌線だけではなく、185nmの殺菌線をも放射させることができる光源を用いることも可能である。すなわち、深紫外線波長領域の光を発生させる紫外線殺菌部70aを有するようにすることも可能である。こうすれば、より殺菌能力が高いヒドロキシラジカルを発生させることができるため、殺菌ユニット70による殺菌能力をさらに高めることができる。
このような光源としては、DNライティング株式会社製のSGL−400T4U(Z)やSGL−1000T12EHZを用いることができる。
また、殺菌ユニット70としてオゾン殺菌部70bを有するものを用いた場合には、オゾンの残留効果によって、継続的な殺菌効果が期待できる。このようなオゾンを付与するデバイスとして、オゾンアソシア株式会社製のオゾンチューブTB120を用いることができる。例えば、このデバイスを配管P3の途中に挿入することによって、活性炭ユニット40の下流側を流れる処理水にオゾンを付与することができる。
以上説明したように、本実施形態にかかる酸化ユニット20,20Aとしての薬剤供給装置は、被処理水が流入可能な流入口21aと処理水が流出可能な流出口21bとを有する筐体部21を備えている。
また、薬剤供給装置は、筐体部21内に設けられた回転軸22と、筐体部21内で回転軸22周りに回転できるように設けられ、薬剤24を保持する薬剤保持部23と、を備えている。
さらに、薬剤供給装置は、薬剤保持部23が回転しているのか否かを検知する回転検知部25と、回転検知部25の検知結果を提示する提示部26と、を備えている。
そして、薬剤保持部23は、流入口21aから流入した被処理水が薬剤24に接触することで回転軸22まわりに回転するように構成されており、かつ、薬剤24の存在量に応じて回転数が変化するように構成されている。
かかる構成とすることで、薬剤24を供給することができる上、供給される薬剤24の残量を検知することが可能な薬剤供給装置の構成の簡素化および小型化を図ることが可能となる。
また、薬剤保持部23は、少なくとも一部が網目状に形成されている。こうすれば、薬剤保持部23内に薬剤24が収容されていない状態では、流入口21aから流入した被処理水を、薬剤保持部23による抵抗をあまり受けることなく薬剤保持部23の下流側に流すことができるようになる。したがって、流入口21aから流入した被処理水が薬剤24に接触することで回転軸22まわりに回転し、薬剤24の存在量に応じて回転数が変化する薬剤保持部23をより容易に得ることができる。
さらに、薬剤保持部23の下流側に、薬剤成分を検出する薬剤検出部27を配置するようにしてもよい。こうすれば、薬剤保持部23を通過した水に含有される薬剤成分の量や濃度を薬剤検出部27によって検出することができ、薬剤保持部23に保持された薬剤24の残量をより確実に把握することができるようになる。
このとき、薬剤検出部27を、薬剤保持部23の下流側の流路に分岐部を設けることなく配置するのが好ましい。こうすれば、装置の構成が複雑化してしまうことを抑制することができる。
また、浄水装置10は、被処理水中に溶存する鉄成分を除去することが可能な装置である。そして、この浄水装置10は、錠剤状の塩素化シアヌル酸が被処理水に接触できるように配置される薬剤供給装置と、薬剤供給装置の下流側に配置される濾過ユニット30と、濾過ユニット30の下流側に配置される活性炭ユニット40と、を備えている。
このように、上流側から薬剤供給装置、濾過ユニット30、活性炭ユニット40という順で配置されるようにすることで、まず、薬剤供給装置にて被処理水中に溶存している鉄成分を酸化固形物として析出させることができる。次に、濾過ユニット30によって析出された酸化固形物を除去することができる。そして、活性炭ユニット40によって塩素化シアヌル酸成分を除去することができる。
すなわち、本実施形態にかかる浄水装置10を用いることで、被処理水中に溶存している鉄成分が除去されるだけでなく、飲料水としての使用には適さない塩素化シアヌル酸成分も除去することができるようになる。したがって、鉄成分が溶存している被処理水を処理して飲料水や生活用水としての使用にも適した浄水とすることができる。
また、上流側から薬剤供給装置、濾過ユニット30、活性炭ユニット40の順で配置した構成とすることで、浄水装置10の構成の簡素化および小型化を図ることができる。
さらに、本実施形態では、取り扱いが容易な塩素化シアヌル酸を錠剤状に固めたものを薬剤24として使用し、この薬剤24に被処理水を接触させて鉄成分を酸化させている。すなわち、薬液を注入することなく、被処理水中に溶存している鉄成分を酸化固形物として析出させることができるようにしている。そのため、薬液の注入量を精密に制御する必要がなくなる上、浄水装置10をより安全に取り扱うことができるようになる。
また、濾過ユニット30に、鉄を5重量%以上含有する濾材30aが10%以上含まれるようにすれば、吸着濾過能力および物理濾過能力をさらに向上させることができるようになる。したがって、被処理水中に溶存している鉄成分をより多く除去することができるようになり、より飲料に適した水を供給することができるようになる。
また、浄水装置10Bのように、活性炭ユニット40の下流側に殺菌ユニット70を配置するようにすれば、殺菌ユニット70によって水中の菌が殺菌されるため、より一層飲料に適した水を供給することができるようになる。
そして、殺菌ユニット70が深紫外線波長領域の光を発生させる紫外線殺菌部70aを有するようにすれば、より殺菌能力が高いヒドロキシラジカルを発生させることができるため、殺菌ユニット70による殺菌能力をさらに高めることができる。
また、殺菌ユニット70がオゾン殺菌部70bを有するようにすれば、オゾンの残留効果によって、継続的に殺菌を行うことができるようになる。
そして、上述した浄水装置10や浄水装置10Bをハウジング1a内に組み込んでモジュール化すれば、上述の作用効果を奏することのできる浄水モジュール1や浄水モジュール1Bを得ることができる。
このように、モジュール化することで、より容易に設置することが可能となり、装置の設置自由度を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態およびその変形例には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態およびその変形例では、浄水装置10や浄水装置10Bをハウジング1a内に組み込んでモジュール化したものを例示している。しかしながら、固定された配管に、薬剤供給装置、濾過ユニット30、および活性炭ユニット40を配置することで、浄水装置10や浄水装置10Bを得るようにすることも可能である。
また、薬剤供給装置で供給する薬剤は、塩素化シアヌル酸以外の薬剤でもよく、薬剤供給装置を、浄水装置10や浄水装置10B以外の用途で用いることも可能である。
また、薬剤保持部の構成は、上述の構成に限るものではなく、適宜に変更することが可能である。
20,20A 酸化ユニット(薬剤供給装置)
21 筐体部
21a 流入口
21b 流出口
22 回転軸
23 薬剤保持部
24 薬剤
25 回転検知部
26 提示部
27 薬剤検出部

Claims (3)

  1. 被処理水が流入可能な流入口と処理水が流出可能な流出口とを有する筐体部と、
    前記筐体部内に設けられた回転軸と、
    前記筐体部内で前記回転軸周りに回転できるように設けられ、薬剤を保持する薬剤保持部と、
    前記薬剤保持部が回転しているのか否かを検知する回転検知部と、
    前記回転検知部の検知結果を提示する提示部と、
    を備え、
    前記薬剤保持部は、前記流入口から流入した被処理水が薬剤に接触することで前記回転軸まわりに回転するように構成されており、かつ、薬剤の存在量に応じて回転数が変化するように構成されていることを特徴とする薬剤供給装置。
  2. 前記薬剤保持部は、少なくとも一部が網目状に形成されているケースであることを特徴とする請求項1に記載の薬剤供給装置。
  3. 前記薬剤保持部の下流側に、薬剤成分を検出する薬剤検出部が配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の薬剤供給装置。
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