JP2015213282A - ユーザ端末、無線基地局、無線通信方法及び無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザ端末の送信すべき上りデータ量がBSRで通知できるデータ量より大きい場合であっても、当該上りデータを全て送信するまでにかかる時間を低減すること。【解決手段】本発明の一態様に係るユーザ端末(20)は、無線基地局(10)と通信するユーザ端末であって、上りデータを蓄積するデータバッファリング部(401)と、上りリソース割り当てに関するULグラントを受信する受信部(203)と、所定の期間において、各前記ULグラントの受信に応じて、前記ULグラントで指定された上りリソースを用いて、前記上りデータの量に関するバッファ状態報告及び前記上りデータをPUSCHで送信する送信部(203)と、を有することを特徴とする。【選択図】図6

Description

本発明は、次世代移動通信システムにおけるユーザ端末、無線基地局、無線通信方法及び無線通信システムに関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいて、さらなる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が仕様化された(非特許文献1)。また、LTEからの更なる広帯域化及び高速化を目的として、LTEの後継システム(例えば、LTEアドバンスト(LTE−A)、FRA(Future Radio Access)などともいう)も検討されている。
また、機器間通信(M2M:Machine-to-Machine)の技術開発が近年盛んに行われている。M2Mとは、ネットワークに繋がれた装置が相互に通信して自動的に制御を行う技術である。M2Mの中でも機器間通信用のセルラシステムに関して、MTC(Machine Type Communication)の標準化が3GPP(Third Generation Partnership Project)により進められている(非特許文献2)。
MTC端末は、例えば電気(ガス)メータ、自動販売機、車両、その他産業機器などの幅広い分野への利用が考えられている。特に、スマートメータなどのユースケースを想定し、簡易なハードウェア構成で実現可能な低コストMTC(Low Cost MTC)端末が検討されている。低コストMTC端末の実現のために、例えば、ユーザ端末について、単位時間当たりに送受信可能なビット数を制限することが考えられている。
ところで、LTE、LTE−Aなどの無線通信システム(LTEシステム)においては、ユーザ端末は、送信すべき上りデータが発生した場合に、当該上りデータの滞留量(バッファ量)を示すバッファ状態報告(BSR:Buffer Status Report)を無線基地局に対して通知する。ここで、LTEシステムで低コストMTC端末を用いる場合には、上述の送受信可能なビット数の制限に関連して、BSRの情報量削減が検討されている。
しかしながら、従来のLTEシステムでは、BSRの送信は所定のタイミングでしか行うことができない。このため、送信すべき上りデータ量がBSRで通知できるデータ量より大きい場合、ユーザ端末が無線基地局に対して送信すべき上りデータを全て送信するまでに大きな遅延が生じるという課題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ユーザ端末の送信すべき上りデータ量がBSRで通知できるデータ量より大きい場合であっても、当該上りデータを全て送信するまでにかかる時間を低減することができるユーザ端末、無線基地局、無線通信方法及び無線通信システムを提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様に係るユーザ端末は、無線基地局と通信するユーザ端末であって、上りデータを蓄積するデータバッファリング部と、上りリソース割り当てに関するULグラントを受信する受信部と、所定の期間において、各前記ULグラントの受信に応じて、前記ULグラントで指定された上りリソースを用いて、前記上りデータの量に関するバッファ状態報告及び前記上りデータをPUSCHで送信する送信部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザ端末の送信すべき上りデータ量がBSRで通知できるデータ量より大きい場合であっても、当該上りデータを全て送信するまでにかかる時間を低減することができる。
LTEシステムにおけるBSR制御の動作の一例を示すシーケンス図である。 LCG毎のBSRの概念説明図である。 BSRで指定可能な最大データ量を制限しない場合のユーザ端末におけるBSR制御の動作の一例を示すシーケンス図である。 BSRで指定可能な最大データ量をピークスループットに制限した場合のユーザ端末におけるBSR制御の動作の一例を示すシーケンス図である。 BSRで指定可能な最大データ量をピークスループットに制限した場合のユーザ端末におけるBSR制御の動作の一例を示すシーケンス図である。 本実施の形態に係る無線通信方法を実現するためのフローチャートの説明図である。 本実施の形態に係るBSR制御の動作の一例を示すシーケンス図である。 本発明の一実施の形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る無線基地局の全体構成の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る無線基地局の機能構成の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るユーザ端末の全体構成の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、ユーザ端末として低コストMTC端末を前提とするが、これに限られない。例えば、本発明の一実施の形態は、バッファ状態報告(BSR:Buffer Status Report)で指定可能な最大データ量が制限されているユーザ端末に適用することができる。
LTEシステムにおいて、ユーザ端末(UE)は送信すべき上りデータ(ULデータ)が発生した場合、図1に示すステップで無線基地局(eNB)に対してスケジューリング要求を行うことが規定されている。図1は、LTEシステムにおけるBSR制御の動作の一例を示すシーケンス図である。
まず、ユーザ端末において、ULデータが発生する(ステップS0)。当該ULデータの送信のために、ユーザ端末は無線基地局に対してスケジューリング要求の送信を実施する(ステップS1)。ステップS1では、ユーザ端末は、個別のULリソースを有するか否かによって、ステップS11及びS12のいずれかを行う。ステップS1を、以下ではInitial Access手順ともいう。なお、個別のULリソースは、例えばスケジューリング要求用の物理上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)リソースである。
個別のULリソースを有する場合、ユーザ端末は、スケジューリング要求(PUCCH−SR(Scheduling Request))を、当該ULリソース(PUCCH−SR用のリソース)を用いて送信する(ステップS11)。
一方、個別のULリソースを保持していない場合には、ユーザ端末は、ランダムアクセス手順を起動する(ステップS12)。具体的には、ユーザ端末は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)を介して、ランダムアクセスプリアンブル(RAプリアンブル)と呼ばれる信号を無線基地局に送信する。
ステップS1の後、送信すべきULデータ量を示すバッファ状態報告(BSR:Buffer Status Report)を送信するために、ステップS2が実施される。ステップS2は、以下で説明するステップS21及びS22で構成される。
無線基地局は、ユーザ端末からのスケジューリング要求又はRAプリアンブルを受信すると、上りデータ送信に係るリソース割り当てのためのULグラント(上りリンクスケジューリンググラント)を、ユーザ端末に通知する(ステップS21)。ULグラントには、例えば、リソースブロック(RB:Resource Block)割り当て、送信フォーマット、MCS(Modulation and Coding Scheme)に関する情報などが含まれる。ステップS11のスケジューリング要求に対しては、所定の無線リソースを指定するULグラントが通知される。ステップS12のRAプリアンブルに対しては、応答信号(RAレスポンス)でULグラントが通知される。
ユーザ端末は、受信したULグラントに対応する物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)を介して、BSRを無線基地局に対して送信する(ステップS22)。具体的には、BSRは、MAC CE(MAC Control Element)に含めて送信される。当該MAC CEは、BSR MAC CE(Buffer Status Report MAC Control Element)とも呼ばれる。
BSRは、データが存在する論理チャネルグループ(LCG:Logical Channel Group)毎にデータの総量を算出して報告する。図2は、LCG毎のBSRの概念説明図である。図2は、4つの論理チャネル(LCH:Logical Channel)、すなわちLCH#A、LCH#B、LCH#C及びLCH#Dをユーザ端末が有する場合の例を示す。ここで、LCH#A及びLCH#BはLCG#0を構成し、LCH#CはLCG#1を構成し、LCH#DはLCG#2を構成している。ユーザ端末は、無線基地局に対して、LCG#0、LCG#1及びLCG#2のそれぞれ又はいずれかについて、バッファ滞留量をBSRとして報告する。
なお、どのLCHがどのLCGを構成するかという対応関係に関する情報は、無線基地局からユーザ端末に対して、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング)、報知信号などで準静的(semi-static)に通知されてもよい。
図1に示したようなBSR制御は、所定のイベントの発生によってトリガーされる。BSR制御は、例えば以下の(1)から(5)のいずれかの場合にトリガーされる。(1)(現在バッファにあるデータより優先度の高い)データが発生した場合、(2)送信すべきデータがなくなった場合、(3)MAC PDU(Protocol Data Unit)の余剰ビット数がBSR格納に必要なビット数以上の場合(この場合、当該BSRはPadding BSRとも呼ばれる)、(4)retxBSR-Timer(BSR送信とともに起動し、ULグラント受信とともに停止するBSRタイマ)が満了し、LCGに属するいずれかのLCHに送信可能なデータがある場合、(5)periodicBSR-Timer(周期的なBSRタイマ)が満了した場合。
ところで、3GPPで標準化規格として検討されているLTE Rel−12において、スマートメータ等のユースケースを想定した低コストMTC(Low Cost MTC)の検討が進められている。低コストMTC端末については、高スループット、低遅延などの要求はそれほど厳しくないため、通常のユーザ端末と比較して、ピークスループットが制限される。ここで、ピークスループットは、1TTI(Transmission Time Interval)で送受信できるビット数で表すことができ、現状の低コストMTCでは、1000bitと想定されている。
このため、低コストMTC端末では、一部の機能に対応しないことも検討されている。このように、既存のユーザ端末よりも敢えて性能を落とすことで、低コストでMTC端末を開発することが可能である。
標準化において、1TTIで送受信できるビット数の制限に関連するユーザ端末制御として、BSRの情報量削減が検討されている。無線基地局は、通信相手のユーザ端末が低コストMTC端末であるか否かを、ユーザ端末からのユーザ端末能力情報(UE capability information)内の情報エレメント(IE:Information Element)を検出して判定を行う。
この判定が行われるまでの間、無線基地局はユーザ端末に対してピークスループットを超過するUL割当てを行う可能性がある。これを回避するため、ユーザ端末は能力情報を通知するまでの間(又は最初のRRC接続再構成(RRC connection reconfiguration)を受信するまでの間)、BSRで指定可能な最大のULデータ量を、ピークスループット以下となるようにして報告を行う。
従来システムのユーザ端末に係るBSR制御について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、BSRで指定可能な最大データ量を制限しない場合のユーザ端末におけるBSR制御の動作の一例を示すシーケンス図である。図4は、BSRで指定可能な最大データ量をピークスループットに制限した場合のユーザ端末におけるBSR制御の動作の一例を示すシーケンス図である。なお、図3及び図4の例では、MTC端末のピークスループットは1000bitとしている。
図3の例では、ステップS0で、1500bit分のTBS(トランスポートブロックサイズ)に対応するPDCP SDU(Service Data Unit)が発生する。なお、SDUは、あるレイヤについて、当該レイヤのヘッダを含まないペイロード部分のデータをいい、PDUはヘッダなども含んだ下位レイヤに渡す全データをいう。以下では、説明の簡単のため、ULデータ量はTBSに対応するサイズで表すものとする。
図3におけるステップS1、S21については、図1に関して上述したため、説明を省略する。図3におけるステップS22では、BSR報告の最大データ量は制限されていないため、ユーザ端末は、ステップS0で発生したULデータ量に相当する1500bitのデータがあることを示すBSRを、無線基地局に対して送信する。
BSRを受信した無線基地局は、1500bit分の上りリソース(PUSCH)割り当てを示すULグラントをユーザ端末に通知する(ステップS31)。
しかしながら、ユーザ端末のピークスループットは1000bitであるため、ユーザ端末は、割り当てられたPUSCHを用いてULデータを送信することができない。例えば、ユーザ端末の送信処理が不正に終了する。
一方、無線基地局は、所定のタイミングでユーザ能力情報を要求するためのCapability enquiryを、ユーザ端末に対して送信する(ステップS41)。Capability enquiryを受信したユーザ端末は、無線基地局に対してユーザ端末能力情報を送信する(ステップS42)。
ユーザ端末能力情報には、例えばユーザ端末が低コストMTC端末であるか否かに関する情報が含まれている。このため、無線基地局は、ユーザ端末能力情報を受信するまで(又は最初のRRC connection reconfigurationを受信するまで)、通信相手のユーザ端末が低コストMTC端末であるか否かを認識することができない。
次に、図4を説明する。図4は、図3とステップS22、S31及びS32が異なる。
図4におけるステップS22では、BSR報告の最大データ量が1000bit分のTBSに対応する数に制限されているため、ユーザ端末は、ステップS0で発生したULデータ量が1500bitであるにも関わらず、1000bit分のTBSに対応するデータ量を示すBSRを、無線基地局に対して送信する。
BSRを受信した無線基地局は、1000bit分の上りリソース割り当てを示すULグラントをユーザ端末に通知する(ステップS31)。
ユーザ端末は、割り当てられたPUSCHを用いて制限bit数内でULデータを送信することができる(ステップS32)。
図4の例では、ステップS32の後、残り500bitのULデータが存在している。一方、上述したように、現状のBSR制御の仕様においては、一旦BSRを報告すると、retxBSR-Timer又はperiodicBSR-Timerが満了するまでの間はBSRを報告しない。このため、残りのULデータが存在することを無線基地局へ報告するタイミングが遅れ、接続遅延が生じるという課題がある。
当該接続遅延を回避するために、retxBSR-TimerやperiodicBSR-Timerを、非常に短い値とすることも考えられる。しかしながら、この場合、無線基地局が、接続中のユーザ端末のBSRで指定可能な上りデータ量が制限されている(例えば、接続中のユーザ端末が低コストMTC端末である)と認識した後にも、非常に短い周期でBSRが報告されることになり、オーバヘッドが増大し、リソース利用効率が低下する恐れがある。したがって、システム全体を最適化することが困難となるという課題がある。
これらの課題について、図5を参照して詳しく説明する。図5は、BSRで指定可能な最大データ量をピークスループットに制限した場合のユーザ端末におけるBSR制御の動作の一例を示すシーケンス図である。図5では、ユーザ端末はまだ能力情報を無線基地局に対して送信しておらず、RRC connection reconfigurationも受信していないものとする。ステップS0、S11、S21、S22、S31、S32については、図1及び図4に示したため、説明を省略する。
ユーザ端末は、図5のステップS22でBSRを送信する際に、periodicBSR-Timerを起動する(ステップS101)。ステップS32でPUSCHを送信した時点で、ユーザ端末が送信すべきULデータとして、500bitが残されている。しかしながら、ユーザ端末は、periodicBSR-Timerが満了する(ステップS102)まで、新たにBSR制御をトリガーすることはできない。
ユーザ端末は、ステップS102でperiodicBSR-Timerが満了した後、ようやくBSR制御のためのスケジューリング要求を送信することができる(ステップS51)。その後、未だ送信していない残りの500bitのデータを送信する処理が実施される。ステップS61、S62、S71及びS72については、ULデータ量が500bitであることを除いて、ステップS21、S22、S31及びS32と同様であるため、説明を省略する。
図5において、ユーザ端末のULデータである1500bitのPDCP SDUの復元を無線基地局が達成するのは、ステップS72が完了した時点である。ステップS32からステップS62までの間、無線基地局は、ユーザ端末がULデータをさらに500bit分有していることを認識することができず、遅延が生じている。
上記課題を解決するため、本発明者らは、ユーザ端末が能力情報を送信するまでの間に、無線基地局がユーザ端末に蓄積されている上りデータ量を把握できるようにすればよいことに着目し、本発明に至った。具体的には、本発明者らは、所定の期間において、ユーザ端末が各ULグラントに対するPUSCHでBSRを含めて送信することを着想した。この構成によれば、無線基地局は、接続中のユーザ端末のUL滞留データ量をリアルタイムに把握してULリソース割当てを行うことができる。このため、BSR報告の最大データ量をピークスループットに制限した場合においても、ユーザ端末の接続遅延を低減することが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態について、詳細に説明する。本実施の形態では、ユーザ端末においてBSRで指定可能なデータ量が所定の値(例えば、ピークスループット)以下に制限されていることを無線基地局が認識するまでの間、ユーザ端末はPUSCHで上りデータの少なくとも一部とBSRとを送信する。言い換えると、本実施の形態に係るBSR制御によれば、ユーザ端末が、スケジューリング要求を送信してから能力情報を無線基地局に対して送信するまでの間(又は最初のRRC connection reconfigurationを受信するまでの間)、ユーザ端末は全てのPUSCHでBSRを含めるため、実質的にperiodicBSR-Timer=0としたのと同等の効果を得ることができる。
図6は、本実施の形態に係る無線通信方法を実現するためのフローチャートの説明図である。ユーザ端末は、ULデータが発生すると(ステップS200)、UE capability(ユーザ端末能力情報)を、通信相手の無線基地局に既に通知済みであるか否かを判定する(ステップS210)。
ユーザ端末能力情報を通知済みであると判定した場合(ステップS210−YES)、ユーザ端末は通常のBSR制御を実施する(ステップS221)。
ユーザ端末能力情報を通知済みでないと判定した場合(ステップS210−NO)、ユーザ端末は各ULグラントに対する全てのPUSCHにBSRを格納して送信する制御を実施する(ステップS222)。
なお、上述したように、図6のステップS210では、通信相手の無線基地局から最初のRRC connection reconfigurationを既に受信済みであるか否かを判定し、当該判定結果に基づいてBSR制御を切り替える構成としてもよい。
本実施の形態の動作について、図7を参照して詳しく説明する。図7は、本実施の形態に係るBSR制御の動作の一例を示すシーケンス図である。ステップS0、S11、S21、S22、S31、S41、S42、S101については、図3及び図5に示したため、説明を省略する。
ユーザ端末は、図7のステップS31でULグラントを受信した後、割り当てられたPUSCHを用いて、ULデータに加えて、BSRを送信する(ステップS32a)。この際、PUSCHでの送信に含めることができるULデータは、BSR MAC CEのサイズ分減少する。したがって、ユーザ端末は、1000bit分のデータではなく、(1000−α)bit分のデータと、BSR MAC CEと、を送信することになる。ここで、αは、例えば、BSR MAC CE及び当該BSR MAC CEのためのMACヘッダのサイズである。また、当該BSR MAC CEは、ユーザ端末が次回割り当てを希望する上りリソースとして、(500+α)分のバッファサイズを通知する。
つまり、本実施の形態においてユーザ端末が無線基地局に通知するBSRが示すのは、データのみのサイズではなく、データと同時に送信するBSRのためのサイズを含む点で、従来のBSRで指定されるバッファサイズとは異なっている。
また、ステップS32aでBSRを含むPUSCHを送信する際に、periodicBSR-Timerを再起動する(ステップS101a)。タイマを再起動することにより、不要なタイミングでスケジューリング要求が開始されることを回避することができる。
BSRを受信した無線基地局は、(500+α)分の上りリソース割り当てを示すULグラントをユーザ端末に通知する(ステップ71a)。
ユーザ端末は、受信したULグラントに従って、PUSCHでULデータ及びBSRを送信する(ステップS72a)。この場合、(500+α)bit分のデータと、BSR MAC CEと、を送信する。また、当該BSR MAC CEは、送信すべき上りデータが無くなったことを通知する。なお、送信すべき上りデータが無くなった場合には、当該BSR MAC CEを含めずデータだけを送信することができる。
また、ステップS72aでBSRを含むPUSCHを送信する際に、periodicBSR-Timerを再起動する(ステップS101b)。
ユーザ端末は、所定のタイミングにおいてステップS41で送信されたCapability enquiryに応じて、ステップS42でユーザ端末能力情報を無線基地局に通知した後は、通常のBSR制御を実施する。
以上、本実施の形態によれば、ユーザ端末が能力情報を無線基地局に対して送信するまでの間(又は最初のRRC connection reconfigurationを受信するまでの間)、各ULグラントに対するPUSCHでBSRを含めて送信する。この構成によれば、BSR報告の最大データ量をピークスループットに制限した場合においても、ユーザ端末の接続遅延を低減することが可能となる。
なお、本実施の形態では、簡単のためユーザ端末を低コストMTC端末としているが、これに限られない。例えば、ユーザ端末が低コストMTC端末でなくても、BSR報告の最大データ量を制限されているような場合には、本実施の形態を応用することができる。このため、ユーザ端末能力情報は、当該ユーザ端末が低コストMTC端末であるか否かに関する情報を含んでもよいし、BSR報告の最大データ量が制限されているか否か(及び/又はBSR報告の最大データ量の値)を含んでもよい。また、無線基地局及びユーザ端末は、低コストMTC端末のピークスループットを予め設定されていてもよい。
また、無線基地局は、本実施の形態に係るBSR制御を実施する所定の期間に関する情報(及び/又は当該BSR制御を実施するか否かに関する情報)を、ユーザ端末に通知してもよい。具体的には、無線基地局は、所定の期間(例えば、ユーザ端末が能力情報を無線基地局に対して送信するまでの間、最初のRRC connection reconfigurationを受信するまでの間など)に全てのPUSCHにBSRを含めて送信するか否かに関する情報を、ユーザ端末に通知してもよい。また、上記所定の期間がないことを示す情報をユーザ端末に通知することで、本実施の形態に係るBSR制御を実施しないように設定する構成としてもよい。これらの情報は、動的にユーザ端末に通知されてもよく、例えばULグラントに含めて通知されてもよい。また、これらの情報は、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)や、報知信号で通知されてもよい。
(変形例)
上述の実施の形態では、所定の期間において、全てのPUSCHに対してBSRを格納する制御としたが、BSRを含めるPUSCHについて、さらに条件を設けてもよい。例えば、所定の期間において、ULグラントで指定された上りリソースのTBSが所定の値以上である場合に、当該上りリソースにBSRを含める構成としてもよい。言い換えると、この構成では、所定の期間であっても、PUSCHのTBSが所定の値未満であれば、通常のBSR制御のトリガー条件が満足されない限り、当該PUSCHにはBSRを含めない。
上記の条件を設けることにより、例えば、ユーザ端末の無線品質が劣悪なため非常に小さいTBSしか割り当てることができない場合であっても、所定の期間においてPUSCHにBSRを格納しないようにすることができ、PUSCHで上りデータを送信することが可能となる。
(無線通信システムの構成)
以下、本発明の一実施の形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、上述した本発明の一実施の形態に係る無線通信方法が適用される。
図8は、本発明の一実施の形態に係る無線通信システムの一例を示す概略構成図である。図8に示す無線通信システムは、マシン通信システムのネットワークドメインにLTEシステムを採用した一例である。LTE−Advanced(Rel.10及びそれ以降のバージョンを含む)をサポートする無線通信システムでは、最大20MHzを1単位とする基本周波数ブロック(コンポーネントキャリア)を複数使用して、システム帯域を最大で100MHzまで拡張するキャリアアグリゲーション(CA)が採用されている。以下の説明では、一例として、LTEシステムが下りリンク及び上りリンク共に最大20MHzのシステム帯域に設定されるものとする。ただし、この構成に限られない。
図8に示すように、無線通信システム1は、無線基地局10と、無線基地局10に無線接続する複数のユーザ端末20A、20B、20Cとを含んで構成されている。無線基地局10は、上位局装置30と接続され、この上位局装置30は、コアネットワーク40と接続される。
複数のユーザ端末20A、20B、20Cは、セル50において無線基地局10と通信を行うことができる。例えば、ユーザ端末20A(第1の通信端末)は、LTE(Rel.10)又はLTE−Advanced(Rel.10以降も含む)をサポートするユーザ端末(以下、LTE端末)であり、他のユーザ端末20B、20Cは、マシン通信システムにおける通信デバイスとなるMTC端末(第2の通信端末)である。以下、特に区別を要しない場合は、ユーザ端末20A、20B、20Cは単にユーザ端末20と呼ぶ。
なお、ユーザ端末20は、移動通信端末だけでなく固定通信端末を含んでいてもよい。また、ユーザ端末20は、直接又は無線基地局10を経由して、他のユーザ端末20と通信を実行してもよい。
上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)などが含まれるが、これに限定されない。
無線通信システム1では、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交周波数分割多元接続)が適用され、上りリンクについてはSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。なお、下り及び上りの無線アクセス方式は、これらの組み合わせに限られず、他の無線アクセス方式が用いられてもよい。
無線通信システム1では、下りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)、下り制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel、EPDCCH:Enhanced Physical Downlink Control Channel)、報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)などが用いられる。PDSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報、所定のSIB(System Information Block)が送信される。PDCCH、EPDCCHにより、下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)が送信される。また、PBCHにより、同期信号や、MIB(Master Information Block)などが送信される。
無線通信システム1では、上りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)などが用いられる。PUSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報が送信される。
図9は、本実施の形態に係る無線基地局10の全体構成図である。無線基地局10は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106とを備えている。なお、送受信部103は、送信部及び受信部から構成される。
下りリンクにより無線基地局10からユーザ端末20に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、ユーザデータに関して、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御(例えば、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の送信処理)、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理などの送信処理が行われて各送受信部103に転送される。また、下り制御信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換などの送信処理が行われて、各送受信部103に転送される。
各送受信部103は、ベースバンド信号処理部104からアンテナごとにプリコーディングして出力された下り信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部103で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部102により増幅され、送受信アンテナ101から送信される。
一方、上り信号については、各送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部102で増幅される。各送受信部103はアンプ部102で増幅された上り信号を受信する。送受信部103は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部104に出力する。
ベースバンド信号処理部104では、入力された上り信号に含まれるユーザデータに対して、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理、逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ、PDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インターフェース106を介して上位局装置30に転送される。呼処理部105は、通信チャネルの設定や解放などの呼処理や、無線基地局10の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
伝送路インターフェース106は、所定のインターフェースを介して、上位局装置30と信号を送受信する。また、伝送路インターフェース106は、基地局間インターフェース(例えば、光ファイバ、X2インターフェース)を介して隣接無線基地局と信号を送受信(バックホールシグナリング)してもよい。
図10は、本実施の形態に係る無線基地局10が有するベースバンド信号処理部104の主な機能構成図である。図10に示すように、無線基地局10が有するベースバンド信号処理部104は、制御部301と、送信信号生成部302と、マッピング部303と、デマッピング部304と、受信信号復号部305と、を少なくとも含んで構成されている。
制御部301は、上位局装置30からの指示情報や各ユーザ端末20からのフィードバック情報に基づいて、下りリンク信号及び上りリンク信号に対する無線リソースのスケジューリングの制御(割り当て制御)を行う。つまり、制御部301は、スケジューラとしての機能を有している。なお、他の無線基地局10や上位局装置30が、当該無線基地局10のスケジューラとして機能する場合には、制御部301はスケジューラとして機能しなくてもよい。
具体的には、制御部301は、下り参照信号、PDSCHで送信される下りデータ信号、PDCCH及び/又はEPDCCHで送信される下り制御信号などのスケジューリングを制御する。また、制御部301は、上り参照信号、PUSCHで送信される上りデータ信号、PUCCH及び/又はPUSCHで送信される上り制御信号、PRACHで送信されるRAプリアンブルなどのスケジューリングを制御する。これらの割り当て制御に関する情報は、下り制御情報(DCI)を用いてユーザ端末20に通知される。
送信信号生成部302は、制御部301により割り当てが決定された下り参照信号、下り制御信号や下りデータ信号などを生成して、マッピング部303に出力する。具体的には、送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、下り信号の割り当て情報を通知するDLアサインメント及び上り信号の割り当て情報を通知するULグラントを生成する。また、下りデータ信号には、各ユーザ端末20からのCSIなどに基づいて決定された符号化率、変調方式に従って符号化処理、変調処理が行われる。
また、制御部301は、無線基地局10に接続するユーザ端末20の上りデータ送信のために、送信信号生成部302及びマッピング部303を制御する。具体的には、制御部301は、ユーザ端末20が送信したBSRを含む信号を受信すると、送信信号生成部302に当該BSRが示すデータ量を割り当てるためのULグラントを下り制御情報(DCI)に含めてユーザ端末20に通知するように制御する。
また、送信信号生成部302は、所定の期間全てのPUSCHにBSRを含める制御を行うか否かに関する情報を、下り制御チャネル(PDCCH、EPDCCH)による下り制御情報(DCI)として生成してもよいし、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)や報知信号(例えば、SIB)として生成してもよい。
マッピング部303は、制御部301からの指示に基づいて、送信信号生成部302で生成された下り信号を無線リソースにマッピングして、送受信部103に出力する。
デマッピング部304は、送受信部103で受信された信号をデマッピングして、分離した信号を受信信号復号部305に出力する。具体的には、デマッピング部304は、ユーザ端末20から送信された上りリンク信号をデマッピングする。
受信信号復号部305は、上り制御チャネル(PRACH、PUCCH)でユーザ端末20から送信された信号(例えば、送達確認信号(HARQ−ACK))、PUSCHで送信されたデータ信号などを復号し、制御部301へ出力する。
図11は、本実施の形態に係るユーザ端末20の全体構成図である。図11に示すように、ユーザ端末20は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205と、を備えている。なお、送受信部203は、送信部及び受信部から構成されてもよい。
下りリンクのデータについては、複数の送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部202で増幅される。各送受信部203はアンプ部202で増幅された下り信号を受信する。送受信部203は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部204に出力する。
ベースバンド信号処理部204は、入力されたベースバンド信号に対して、FFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理などを行う。下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部205に転送される。アプリケーション部205は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理などを行う。また、下りリンクのデータのうち、報知情報もアプリケーション部205に転送される。
一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部205からベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、再送制御の送信処理(例えば、HARQの送信処理)や、チャネル符号化、プリコーディング、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)処理、IFFT処理などが行われて各送受信部203に転送される。送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部203で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部202により増幅され、送受信アンテナ201から送信される。
図12は、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204の主な機能構成図である。図12に示すように、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204は、L2機能部(データバッファリング部)401と、送信信号生成部402と、マッピング部403と、デマッピング部404と、受信信号復号部405と、制御部410(制御部)と、を少なくとも含んで構成されている。
データバッファリング部401は、アプリケーション部205から入力されるユーザデータ(上りデータ)を蓄積(バッファリング)する。データバッファリング部401は、制御部410からの指示に基づいて、蓄積したデータのうち所定の量のデータを送信信号生成部402に出力する。
制御部410は、無線基地局10から送信された下り制御信号(PDCCHで送信された信号)及び下りデータ信号(PDSCHで送信された信号)を、受信信号復号部405から取得する。制御部410は、下り制御信号や、下りデータ信号に対する再送制御の可否を判定した結果などに基づいて、上り制御信号(例えば、送達確認信号(HARQ−ACK)など)や上りデータ信号の生成を制御する。具体的には、送信信号生成部402及びマッピング部403の制御を行う。
また、制御部410は、バッファ管理部411と、タイマ管理部412と、を含む。バッファ管理部411は、データバッファリング部401に蓄積されているデータ量(バッファ滞留量)を取得する。また、データに優先度が設定されている場合は、さらに各データの優先度を取得してもよい。
タイマ管理部412は、ユーザ端末20がバッファ状態報告(BSR)を送信するタイミングの基準となるタイマを管理する。タイマ管理部412は、例えば、周期的なBSRタイマ(periodicBSR-Timer)や、retxBSR-Timerを管理し、これらのタイマの起動、再起動、停止などの処理を実施する。
制御部410は、タイマ管理部412の管理するタイマ(例えば、periodicBSR-Timer)が満了した場合、BSRを割り当てる上りリソースを確保するためのスケジューリング要求(例えば、PUCCH−SR)を送信することができる。また、制御部410は、BSRを含む信号を送信するタイミングで、タイマ管理部412の管理するタイマ(例えば、periodicBSR-Timer)を再起動するように制御することができる。なお、制御部410は、上記スケジューリング要求に応じて無線基地局からULグラントを受信した場合は、指定された上りリソースを用いてPUCSHでBSRを送信するように制御する。
また、制御部410は、受信信号復号部405から上りリソース割り当てに関する情報(例えば、受信したULグラントに含まれるリソース割り当て情報)を取得した場合は、割り当てられたリソースを用いて上りデータを送信するように制御を実施する。具体的には、データバッファリング部401が所定のデータ量分のデータを送信信号生成部402に出力し、送信信号生成部402が入力されたデータを上りデータ信号(PUSCH信号)として生成してマッピング部403に出力し、マッピング部403が入力された上りデータ信号を上りリソースにマッピングして出力するように、制御を実施する。
また、制御部410は、ULグラントを受信した場合に、全てのPUSCHにBSRを含める制御を行う所定の期間に該当するか否かを判定する。制御部410は、当該判定結果に従って、BSR制御を変更する。具体的には、上記判定結果が真である場合、制御部410は、ULグラントに対する全てのPUSCHに、BSRを含める制御を実施する。一方、上記判定結果が偽である場合、制御部410は、通常のBSR制御を行う。すなわち、ULグラントに対するPUSCHには、BSRを含まないように制御する。
なお、上記所定の期間の判定は、UE capability(ユーザ端末能力情報)を、接続中の無線基地局10に対して既に送信したか否かの判定であってもよい。また、上記の判定は、無線基地局10から最初のRRC connection reconfigurationを既に受信済みであるか否かの判定であってもよい。また、上記判定は、所定の期間に該当しないか否かの判定であってもよい。
制御部410は、PUSCHにBSRを含める制御を行う場合には、上りデータ及びBSRを送信する。当該送信する上りデータの量は、ULグラントで指定された割り当て可能なデータ量から、BSR報告のために必要な追加の情報量を除いたものとすることができる。
また、制御部410は、BSR報告の最大データ量及び残りのバッファ滞留量に基づいて、PUSCHに含めるBSRの内容を変えてもよい。具体的には、PUSCHに含めるBSRで示すデータ量は、(残りのバッファ滞留量+α)と、BSR報告の最大データ量と、のうち最小の値となる。ここで、αは、当該BSR報告のために必要な追加の情報量であり、例えばBSR MAC CE及び当該BSR MAC CEのためのMACヘッダのサイズである。なお、残りのバッファ滞留量が0である場合には、αを0としてよい。
制御部410による制御の結果、送受信部203は、所定の条件を満たす期間(例えば、ユーザ端末が能力情報を無線基地局に対して送信するまでの間又は最初のRRC connection reconfigurationを受信するまでの間)、各ULグラントの受信に応じて、指定されたリソースでBSR及び上りデータを含むPUSCH信号を送信する。
なお、制御部410は、所定の期間において全てのPUSCHにBSRを含める制御を行うか否かについて、ULグラント、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)、報知信号などにより無線基地局10から通知される情報を用いて決定してもよい。
送信信号生成部402は、制御部410からの指示に基づいて、例えば送達確認信号(HARQ−ACK)やチャネル状態情報(CSI)などの上り制御信号を生成する。また、送信信号生成部402は、制御部410からの指示に基づいて、データバッファリング部401から入力されたデータを用いて上りデータ信号を生成する。また、送信信号生成部402は、制御部410からULグラントに対する全てのPUSCHにBSRを含めることを指示された場合には、上り信号に当該BSR報告のためのBSR MAC CEを含める。
マッピング部403は、制御部410からの指示に基づいて、送信信号生成部402で生成された上り信号を無線リソースにマッピングして、送受信部203へ出力する。
デマッピング部404は、送受信部203で受信された信号をデマッピングして、分離した信号を受信信号復号部405に出力する。具体的には、デマッピング部404は、無線基地局10から送信された下りリンク信号をデマッピングして、下り制御信号、下りデータ信号などを受信信号復号部405に出力する。
受信信号復号部405は、下り制御チャネル(PDCCH)で送信された下り制御信号(PDCCH信号)や、下り共有チャネル(PDSCH)で送信された下りデータ信号(PDSCH信号)を復号し、制御部410へ出力する。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。例えば、上述の各実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
1…無線通信システム
10…無線基地局
20(20A、20B、20C)…ユーザ端末
30…上位局装置
40…コアネットワーク
101…送受信アンテナ
102…アンプ部
103…送受信部
104…ベースバンド信号処理部
105…呼処理部
106…伝送路インターフェース
201…送受信アンテナ
202…アンプ部
203…送受信部
204…ベースバンド信号処理部
205…アプリケーション部
301…制御部
302…送信信号生成部
303…マッピング部
304…デマッピング部
305…受信信号復号部
401…L2機能部(データバッファリング部)
402…送信信号生成部
403…マッピング部
404…デマッピング部
405…受信信号復号部
410…制御部
411…バッファ管理部
412…タイマ管理部

Claims (10)

  1. 無線基地局と通信するユーザ端末であって、
    上りデータを蓄積するデータバッファリング部と、
    上りリソース割り当てに関するULグラントを受信する受信部と、
    所定の期間において、各前記ULグラントの受信に応じて、前記ULグラントで指定された上りリソースを用いて、前記上りデータの量に関するバッファ状態報告及び前記上りデータをPUSCHで送信する送信部と、を有することを特徴とするユーザ端末。
  2. 前記所定の期間は、前記ユーザ端末がユーザ端末能力情報を前記無線基地局に対して送信するまでの期間であることを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
  3. 前記所定の期間は、前記ユーザ端末が前記無線基地局からRRC connection reconfigurationを受信するまでの期間であることを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
  4. 前記バッファ状態報告で指定可能な上りデータの量が、所定の値以下に制限されていることを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
  5. タイマを管理するタイマ管理部を有し、
    前記送信部は、前記タイマが満了した場合、前記バッファ状態報告を割り当てる上りリソースを確保するためのスケジューリング要求を送信し、
    前記タイマ管理部は、前記送信部が前記上りデータの量に関するバッファ状態報告及び前記上りデータをPUSCHで送信したときに前記タイマを再起動することを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
  6. 前記受信部は、前記所定の期間に関する情報を受信することを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
  7. 前記送信部は、前記ULグラントで指定された上りリソースのサイズが所定の値以上の場合に、前記上りデータの量に関するバッファ状態報告及び前記上りデータをPUSCHで送信することを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
  8. ユーザ端末と通信する無線基地局であって、
    上りリソース割り当てに関するULグラントを送信する送信部と、
    所定の期間において、各前記ULグラントで指定された上りリソースから、前記ユーザ端末が蓄積している上りデータの量に関するバッファ状態報告及び前記上りデータをPUSCHで受信する受信部と、を有することを特徴とする無線基地局。
  9. 無線基地局と通信するユーザ端末に係る無線通信方法であって、
    上りデータを蓄積する工程と、
    上りリソース割り当てに関するULグラントを受信する工程と、
    所定の期間において、各前記ULグラントの受信に応じて、前記ULグラントで指定された上りリソースを用いて、前記上りデータの量に関するバッファ状態報告及び前記上りデータをPUSCHで送信する工程と、を有することを特徴とする無線通信方法。
  10. 無線基地局とユーザ端末とが通信する無線通信システムであって、
    前記ユーザ端末は、上りデータを蓄積するデータバッファリング部と、
    上りリソース割り当てに関するULグラントを受信する受信部と、
    所定の期間において、各前記ULグラントの受信に応じて、前記ULグラントで指定された上りリソースを用いて、前記上りデータの量に関するバッファ状態報告及び前記上りデータをPUSCHで送信する送信部と、を有することを特徴とする無線通信システム。

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