JP2015209742A - 受圧体及び圧力支持体並びに同圧力支持体の取外し方法 - Google Patents

受圧体及び圧力支持体並びに同圧力支持体の取外し方法 Download PDF

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Abstract

【課題】対向する配置の部材間に設置され、部材から受ける圧力を確実に支持することができ、用済み後は、部材から圧力を受けた状態であっても部材間から容易に取り外すことができる受圧体及び圧力支持体並びに同圧力支持体の取外し方法を提供する。【解決手段】対向する配置の部材20、3間に設置され、部材20、3から受ける圧力を支持する圧力支持体4であって、一方が開放された箱形の外側部材5と、袋体60と袋体60内に充填された硅砂61とで構成され外側部材5の内部に収納された受圧体6と、外側部材5の開放側から受圧体6を押圧する内側部材7と、を備えている。外側部材5は、外部から袋体60を破って内部の硅砂61を外部へ放出させるための貫通孔52を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、対向する配置の部材間に設置され、同部材から受ける圧力を支持する受圧体及び圧力支持体並びに部材間に設置された圧力支持体の取外し方法に関する。
例えば、地盤の掘削作業において、鋼矢板で構成された山留め壁と、水平方向に架設された腹起こし材と、前記腹起こし材間に架設された切梁とで構成された山留め構造が知られている。
前記山留め壁と前記腹起こし材との間には、例えば10cm〜15cm程度の隙間が生じるため、この隙間に裏込めとして、金属材、木材、又はプラスチック等の楔を打ち込んだり、ネジ式の伸縮部材を設けたり、或いはコンクリートを打設したりして、山留め構造の安定化を図っている。
ところで、最終的には、腹起こし材と切梁を撤去することになるが、山留め壁に作用する土圧は経時的に大きくなるため、前記隙間に設けた楔やネジ式の伸縮部材は容易に取り外すことができない。また、コンクリートを打設した場合には、コンクリートの斫り作業が必要となり、手間と時間を要するため、工期が長引き、工費が嵩む問題がある。前記腹起こし材を切断して撤去する方法もあるが、腹起こし材や山留め壁が一斉に倒れる危険性があり、作業者の安全性を確保できない。また切断した腹起こし材は再利用できないため、不経済である。
例えば、下記特許文献1に開示された土留め支保架構の裏込め器具は、腹起こし材に係合させる箱形部材と、土留めに圧接させる押圧部材とで構成されている。前記押圧部材には、箱形部材内に摺動可能に配置させる摺動板と、箱形部材の前面板と摺動板との間に砂等の充填材を挿入させることにより山留め壁に密着させる押圧板とを備えており、前記摺動板と前記押圧板とが連結片により連結された構成である。
特開2000―120069号公報
上記特許文献1には、工事完了後に充填材を除去することにより、裏込め器具を土留め支保架構の腹起こし材と山留め壁から取り外すことができるが、前記充填材を箱形部材から除去する手段・方法については何ら記載されていない。
また、上記特許文献1には、箱形部材の前面板と摺動板との間に砂等の充填材を挿入するが、砂等の充填材が箱形部材と摺動板との間から漏れ出る虞がある。
そこで、本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされたものであり、対向する配置の部材間に設置され、同部材から受ける圧力を確実に支持することができ、用済み後は、部材から圧力を受けた状態であっても部材間から容易に取り外すことができる、受圧体及び圧力支持体並びに同圧力支持体の取外し方法を提供することである。
上記の課題を解決する手段として、請求項1に記載した発明に係る受圧体は、対向する配置の部材間に設置され、同部材から受ける圧力を支持する一対の支持体間に設置される受圧体であって、袋体と、同袋体内に充填された充填材と、を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明に係る受圧体において、前記充填材は、粒状物で構成されており、前記袋体は、該袋体内の空気を抜く空気孔が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載した発明に係る受圧体において、前記袋体は、破くことができる材質で構成されており、前記袋体を破って内部の前記充填材を外部へ放出させることができることを特徴とする。
請求項4に記載した発明に係る圧力支持体は、対向する配置の部材間に設置され、同部材から受ける圧力を支持する圧力支持体であって、一方が開放された箱形の外側部材と、袋体と同袋体内に充填された充填材とで構成され、前記外側部材の内部に収納される受圧体と、前記外側部材の開放側から前記受圧体を押圧する内側部材と、を備え、前記外側部材は、外部から前記袋体に孔をあけて前記充填材を外部へ放出させるための貫通孔を有することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項4に記載した発明に係る圧力支持体において、前記外側部材の外側面には、周方向に沿ってリブが形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、請求項4又は5に記載した発明に係る圧力支持体において、前記内側部材には、前記対向する配置の部材のうち一方の部材へ取り付けるための取付部材を有することを特徴とする。
請求項7に記載した発明に係る圧力支持体の取外し方法は、上記請求項4〜6のいずれか一に記載した圧力支持体を、対向する配置の部材間から取り外すための取外し方法であって、前記外側部材の貫通孔から袋体に孔をあける工程と、前記袋体内の充填材を前記貫通孔から外部へ放出させて除去し、前記圧力支持体を圧縮させる工程と、前記圧縮した圧力支持体を、前記部材間から取り外す工程と、からなることを特徴とする。
本発明に係る受圧体及び圧力支持体並びに同圧力支持体の取外し方法によれば、対向する配置の部材間に圧力支持体を設置して同部材から受ける圧力を受圧体で確実に支持することができ、用済み後は、貫通孔から受圧体の袋体を破って充填材を外部に放出させて圧力支持体を圧縮させ、同圧力支持体に作用する圧力を低下させることができるので、圧力支持体を部材間から容易に取り外すことができる。
山留め構造の一例を示した説明図である。 圧力支持体を裏込め材として山留め壁と腹起こし材との隙間に設けた状態を示した拡大斜視図である。 (A)は圧力支持体を分解して示した斜視図、(B)は開放側から見た外側部材の斜視図である。 圧力支持体の断面図である。 (A)は外側部材の正面図、(B)は外側部材の側面図である。 外側部材の異なる実施形態を示した断面図である。 内側部材をハニカム形状に形成した実施形態を示した斜視図である。 圧力支持体を山留め壁と腹起こし材との隙間に設置する要領を示した説明図である。 (A)、(B)は、腹起こし材の撤去時に外側部材に収納した受圧体の硅砂を放出させる要領を示した説明図である。 (A)、(B)は、受圧体を水袋で構成した場合の実施形態を示した説明図である。 ホース支持板を腹起こし材側から見た側面図である。
[第1実施形態]
次に、本発明に係る受圧体及び圧力支持体並びに同圧力支持体の取外し方法の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の場合は、圧力支持体4を山留め構造に用いる裏込め材として使用した場合について説明する。
図1に示した山留め構造1は、鋼矢板20aで構成された第一山留め壁20、及び複数本立設されたH形鋼21aのウェブ間に矢板21bを設置した構成の第二山留め壁21と、水平方向に架設された腹起こし材3と、腹起こし材3、3の間に架設された切梁30とで構成されている。
腹起こし材3は、図1及び2に示したように、H形鋼で構成されており、フランジ3aの外面を山留め壁20、21と対向させた配置とし、山留め壁20、21の所定の部位に所定の間隔で溶接又はボルト止め等で取り付けられたブラケット(図示することは省略)によって架設される。切梁30は、腹起こし材3、3同士の間に架設(張設)され、土圧による山留め壁20、21の倒れ込みを防止する。
なお、腹起こし材3は、図示したH形鋼で構成するほか、例えば角鋼や角形鋼管等で構成する場合もある。
本発明に係る圧力支持体4は、図2で示したように、第一山留め壁20と水平方向に架設した腹起こし材3との間に生じた隙間へ設置される。圧力支持体4は、腹起こし材3に沿って一定の間隔(例えば80cm程度)をあけて設置される。
なお、圧力支持体4は、第二山留め壁21と水平方向に架設した腹起こし材3との間に生じた隙間にも設置されるが、本実施形態では、圧力支持体4を、第一山留め壁20(以下、単に山留め壁という。)と水平方向に架設した腹起こし材3との間に生じた隙間へ設置した場合について説明する。
圧力支持体4は、図3及び図4に示したように、一対の支持体5、7と同支持体5、7の間に設置される受圧体6とで構成されている。具体的には、一方が開放された箱形の外側部材5と、袋体60と同袋体60の内部に充填された充填材61とで構成され外側部材5の内部に収納される受圧体6と、外側部材5の開放側から受圧体6を押圧する内側部材7とで構成されている。
外側部材5は、図3に示したように、金属材を平面的に見た外形が略円形状の箱形に形成し、外面全体をカーボン繊維等の補強材(図示することは省略)で覆って補強されている。そして、外側部材5は、開放側の縁部に沿って、例えば5mm程度外側へ突き出す補強リブ51が形成されている。補強リブ51は、例えば折り曲げ加工により形成される。
外側部材5の寸法は、一例として、図5(A)、(B)に示したように、外径Lが約160mm程度、内部50の内径Mが152〜155mm程度であり、内部50の深さNが40mm〜45mm程度である。
なお、外側部材5を平面的に見た外形は、図示した円形状に限らず、例えば三角形状、四角形状或いは五角形状等の多角形状、或いは楕円形状等で形成した構成とすることもできる。
また、外側部材5の寸法は、山留め壁20と腹起こし材3との間に生じる隙間の大きさや、腹起こし材3の大きさ等、現場の状況に応じて適宜変更するものとする。
外側部材5は、金属材で形成する他、例えば炭素繊維やガラス繊維などのFRP(Fiber Reinforced Plastics)や強化プラスチック(例えばポリカーボネート)、或いは無垢材等で形成することもできる。前記FRP、強化プラスチック、或いは無垢材等で形成する場合には、図6で示したように、外側面の周方向に沿って並列させた2つの補強リブ51、51を形成し、強度を高めた構成で実施することもできる。更に、金属と前記強化プラスチックの複合体として合理的な形状で構成することもできる。
外側部材5の側面には、図5(A)、(B)に示したように、外部から内部50の受圧体6の袋体60を破って充填材61を外側部材5の外部へ放出させるための複数の貫通孔52…が設けられている。
貫通孔52は、土圧により圧力支持体4が圧縮されても、外側部材5の内部に収納した受圧体6の袋体60を破って外部へ充填材61を放出させることができる範囲で、且つ土圧に対する外側部材5の強度を考慮した位置、大きさ、形状で形成されている。
具体的には、貫通孔52は、直径4mm程度の円孔を、周方向に10mm程度の間隔をあけて3つ形成したものを一組とし、180度対称な配置で2箇所に形成されている。3つの貫通孔52のうち、左右外側の貫通孔52b、52cは、内部50の底面から開放側へ向かって5mm程度の位置に形成され、真ん中の貫通孔52aは、内部50の底面から開放側へ向かって10mm程度の位置に形成されている。3つの貫通孔(52a、52b、52c)をずらした位置に形成することで、充填材61を外側部材5の外部へ効率良く放出させて完全に除去することができ、更に外側部材5の局部的な破損を防止することができる。
但し、貫通孔52の位置、大きさ、形状及び個数は、図示した構成に限定されない。針材等53を挿入して受圧体6の袋体60に孔をあけることができ、腹起こし材3及び切梁30の撤去時において内部の充填材61を外部へ効率良く放出させることができる程度の大きさ、形状及び個数であれば、他の構成で実施することもできる。
受圧体6は、袋体60と同袋体60の内部に充填された硅砂61とで構成された砂袋である。
受圧体6は、図3及び図4に示したように、外側部材5の内部50に収まる形状・大きさで形成されている。具体的には、外側部材5が上記形状及び寸法である場合には、外径が約150mm程度で、厚さが30mm程度で構成する。受圧体6の厚さを30mm程度とする理由は、腹起こし材3を撤去する時に山留め壁20には非常に大きな土圧が作用しているため、圧力支持体4を30mm程度圧縮させないと、山留め壁20と腹起こし材3との隙間から圧力支持体4を取り除くことが困難だからである。
袋体60は、土圧の作用で圧力支持体4が圧縮されても決して破れることがなく、それでいて柔軟性及び耐候性を有し、更に針材等で簡単に孔をあける(破断する)ことができるビニール・ポリエチレン等の樹脂フィルムやゴム系の材質を使用する。
また、袋体60の内部に充填する充填材61は、例えば上記した硅砂を使用することが好ましい。硅砂61は、砂径が細かく均一性があり、それでいて湿り気がないから、工期が長引いても固まる虞がなく、腹起こし材3及び切梁30の撤去時に貫通孔52…から容易に放出させて除去することができる。ただし、充填材61は、流動性があれば良く、上記硅砂61に限らず、他の粒状物や粉状物、或いは液状物等を使用して実施することもできる。
なお、袋体60は、袋内部に空気が混入している状態で土圧を受けると、使用中に破れて内部の硅砂61が外側部材5の貫通孔52から外部へ漏れ出る虞があるため、砂粒よりも小さい孔を袋体全体に多数形成し、内部の空気を適宜抜くことができる構成とするか、或いは真空パッキングして空気を抜き取った状態にする。
内側部材7は、図3及び図4に示したように、外側部材5の内部50に嵌め込み可能な形状、大きさの円柱体形状で構成されている。一例として、外径が150mm程度とされ、図3に示した縦幅が45mm程度とされる。内側部材7の外径を外側部材5の内部50の内径よりも若干小さくすることで、内側部材7に対する外側部材5のスライド移動可能及び揺動可能としている。
内側部材7も外側部材5と同様、金属材で構成され、その外周面にカーボン繊維等の補強材(図示することは省略)で覆って補強した構成である。但し、内側部材7は、例えば炭素繊維やガラス繊維等の強化プラスチック、或いは無垢材等で形成することもできる。
なお、内側部材7は、図7に示したように、腹起こし材3側に複数の溝部を形成してハニカム形状を呈する構成とし、軽量化を図った構成とすることが好ましい。
内側部材7は、図3及び図4に示したように、側面70を外側部材5の内部50に収納された受圧体6に面接触させ、ハニカム形状を有するハニカム面71に、腹起こし材3へ掛け止めて取り付ける取付部材8が設けられている。
取付部材8は、図3及び図8に示したように、内側部材7のハニカム面71と面接合される取付板80と、同取付板80に取り付けられ、腹起こし材3のフランジ3aの上縁に掛け止められる掛止部材81、81とで構成されている。
取付板80は、縦幅が200mm程度、横幅が170程度、厚さ5mm程度の長方形の板材であり、内側部材7の外径(150mm程度)よりも大きい縦横寸法で構成されている。取付板80は、例えば金属材や強化プラスチック等で構成される。
取付板80は、図3に示したように、上部を約30mm程度あけた位置に内側部材7が接合されている。取付板80の上部の中央には、圧力支持体4の設置作業及び取外し作業時に取っ手として機能する横長の長円孔80aが形成されている。また、取付板80の上下の各隅部には、掛止部材81、81を取り付けるフック孔80b、80cが直径12mm程度で形成されている。
掛止部材81は、図8に示したように、10〜20cm程度の長さを有する鎖81aの両端にフック81b、81cを取り付けた構成である。鎖81aの一端側のフック81cは、取付板80のフック孔80bへ掛け止められ、他端側のフック81bは、腹起こし材3のフランジ3aの上縁に掛け止められる。
なお、掛止部材81は、一方のフック81bを腹起こし材3のフランジ3aの上縁に掛け止める他に、例えばフランジ3aの外面にフック孔を設け、該フック孔へ掛け止めても良い。また、掛止部材81は、図示した鎖81aに限らず、例えば強度の高い紐状ものを用いた構成でもよい。
上記のように説明した圧力支持体4は、簡易な構成であるから大量生産に適し、安価に生産することができるから非常に経済的である。
上記構成の圧力支持体4を、山留め壁20と腹起こし材3との隙間に設置するには、先ず、図8に示すように、掛止部材81の一端側のフック81bを腹起こし材3のフランジ3aの上縁に掛け止める。次に、山留め壁20(鋼矢板20aのウェブ)と腹起こし材3との間に生じた隙間に、貫通孔52の一方の組が下方に向く配置とした圧力支持体4を、鉄片等の調整部材90と共に設置する。このとき、外側部材5が山留め壁20側となり、内側部材7が腹起こし材3側となる。
調整部材90は、内側部材7に取り付けた取付板80と腹起こし材3との間に設けるもので、山留め壁20と腹起こし材3との間の隙間の大きさに合わせて適宜大きさを調整して設ける。なお、調整部材90を設けることなく実施することもできる。
最後に、調整部材90と腹起こし材3との間に楔等の加圧装置91を打ち込んで、圧力支持体4の設置作業が完了する。
なお、楔等の加圧装置91に代えて、例えばネジ式の伸縮部材を設置した構成で実施することもできるし、調整部材90と腹起こし材3との間にコンクリートを打設した構成で実施することもできる。
山留め壁20の壁面と腹起こし材3のフランジ3aの外面とは、平行面になり難く、その隙間の形状も様々となる。本発明に係る圧力支持体4は、外側部材5の内部の受圧体6を隙間の形状によって柔軟に形を変化させることができるので、受圧体6の形状に応じて外側部材5がスライド移動又は揺動して、山留め壁20から確実に面圧を受けるように設置できる。つまり、圧力支持体4は、山留め壁20からの土圧を腹起こし材3に均一に伝達することができるから、山留め構造1の安定化を図ることができる。
次に、山留め壁20と腹起こし材3の隙間に設置した圧力支持体4の取外し方法について説明する。
腹起こし材3及び切梁30を撤去する場合において、図9に示したように、外側部材5の3つの貫通孔52…へ針材等の先の尖った棒材53を挿入して受圧体6に突き刺し、袋体60に孔をあける。孔から漏れ出た硅砂61は、外側部材5の3つの貫通孔52を通じて砂時計の砂の如くゆっくりと効率良く放出させることができ、外側部材5から確実に除去することができる。
外側部材5の外部へ放出した硅砂61は、図8、図9(B)に示したように、貫通孔52…の真下に予め設置しておいた回収袋92で回収することが好ましい。但し、硅砂61は地盤に混ざっても環境に全く影響がないので、回収袋92で回収することなく、そのまま掘削地盤中へ放出させてもよい。なお、回収袋92は、図8に示したように、例えば左右の持ち手部分に両端を取り付けた紐材92aを、外側部材5の外周面に掛けて使用すると、作業を楽に行うことができる。
硅砂61を外側部材5内から完全に放出して除去すると、受圧体6の厚み(30mm程度)の分だけ圧力支持体4が圧縮し、同圧力支持体4に作用する土圧を低下させることができる。作業者は、取付板80の取っ手80aを掴んで上方へ引っ張り上げることで、山留め壁20と腹起こし材3との隙間から容易に且つ安全に取り外すことができる。隙間から取外した圧力支持体4の外側部材5と内側部材7は、再利用することが可能なので経済的である。
圧力支持体4を隙間から取外した後は、腹起こし材3及び切梁30に作用する土圧が解放され、同腹起こし材3及び切梁30を安全に且つ容易に撤去することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態の圧力支持体4’は、図10(B)に示したように、受圧体6’を袋体60と同袋体60の内部に充填された水62とで構成したことを特徴としている。受圧体6’以外のその他の構成は、上記第1実施形態と同様の構成であるため、同一の符号を付してその説明を適宜省略する。
圧力支持体4’は、図10及び図11に示したように、袋体60に先端部が接続されたホース64と、取付部材8の側面に取り付けられ、ホース64を嵌め込む縦長の切欠溝63aが形成されたホース支持板63とを有する。
ホース64は、ホース支持板63の切欠溝63aに嵌め込まれ、取付部材8と内側部材7にそれぞれ設けられた貫通孔へ通し、先端部が接続部材64bを介して袋体60に接続されている。ホース64の注入口64cは、切欠溝63aからホース支持板63の上方へ突き出している。
袋体60の水62は、圧力支持体4’を山留め壁20と腹起こし材3との隙間に設置した後に、ホース64の注入口64cから高圧注入されて袋体60に充填される。ホース64の注入口64cには、逆止弁及び水抜きバルブで構成した逆止弁装置64aが設けられており、袋体60に充填された水62の逆流を防止することができる。
上記構成の圧力支持体4’を、山留め壁20と腹起こし材3との隙間に設置するには、先ず、図10(A)に示したように、袋体60に水62を充填していない状態で、図8に示すように、掛止部材81の一端側のフック81bを腹起こし材3のフランジ3aの上縁に掛け止める。そして、図10(A)に示したように、圧力支持体4’を、山留め壁20(鋼矢板20aのウェブ)と腹起こし材3との間に生じた隙間に、外側部材5の貫通孔52の一方の組が下方に向く配置にして設置する。
次に、図10(B)に示したように、ホース64の注入口64cから高圧水を注入して袋体60内に水62を充填し、圧力支持体4’を山留め壁20と腹起こし材3へ押圧させることで設置作業が完了する。
圧力支持体4’は、袋体60に高圧水を注入することで、ジャッキのように扛上、扛下が可能となるため、加圧装置91や調整部材90が不要である。
なお、受圧体6’は、袋体60内に高圧水を注入した際に、外側部材5の内部50と内側部材7の側面70とで囲まれた空間の最大表面積よりも、袋体60の表面積を大きく構成することで、同袋体60の破損を防止できる。
なお、上記第1実施形態で説明した砂袋で構成した受圧体6と同様に、予め袋体60に水62を充填した受圧体6’を、外側部材5の内部50に収納させた状態で、山留め壁20と腹起こし材3との隙間に設置する構成で実施することもできる。
山留め壁20と腹起こし材3の隙間に設置した圧力支持体4’を取り外すには、外側部材5の3つの貫通孔52へ針材等の先の尖った棒材53を挿入して受圧体6’に突き刺し、袋体60に孔をあける。孔から漏れ出た水62は、外側部材5の3つの貫通孔52を通じて地盤に放出させる。なお、袋体60の内部に充填された水62は、逆止弁装置64aの水抜きバルブを緩めることでも放出可能である。
水62を外側部材5内から完全に放出して除去すると、受圧体6’の厚み(30mm程度)の分だけ圧力支持体4’が圧縮し、同圧力支持体4’に作用する土圧を低下させることができる。作業者は、取付板80の取っ手80aを掴んで上方へ引っ張り上げることで、山留め壁20と腹起こし材3との隙間から容易に且つ安全に取り外すことができる。
圧力支持体4’を隙間から取外した後は、腹起こし材3及び切梁30に作用する土圧が解放され、同腹起こし材3及び切梁30を安全に且つ容易に撤去することができる。
以上に本発明に係る受圧体及び圧力支持体並びに同圧力支持体を用いた山留め構造を、図面に示した実施例に基づいて説明したが、本発明は、図示例の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常行う設計変更や変形・応用のバリエーションの範囲を含むことを念のため付言する。
例えば、内側部材7の一側面に取付部材8を設けた構成について説明したが、取付部材8を設けることなく実施することができる。
また、本実施形態では、圧力支持体4、4’を山留め構造1に用いる裏込め材として使用した場合を例に説明したが、例えば、トンネルや橋梁等の構築物の構築おける仮設支保工や仮受け等々、種々の用途に使用することができる。
1 山留め構造
20、21 山留め壁
3 腹起こし材
4 圧力支持体
5 外側部材
51 補強リブ
52 貫通孔
6、6’ 受圧体
60 袋体
61 充填材(硅砂)
62 充填材(水)
7 内側部材
8 取付部材
80 取付板
81 掛止部材

Claims (7)

  1. 対向する配置の部材間に設置され、同部材から受ける圧力を支持する一対の支持体間に設置される受圧体であって、
    袋体と、同袋体内に充填された充填材と、を備えていることを特徴とする、受圧体。
  2. 前記充填材は、粒状物で構成されており、
    前記袋体は、該袋体内の空気を抜く空気孔が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載した受圧体。
  3. 前記袋体は、破くことができる材質で構成されており、前記袋体を破って内部の前記充填材を外部へ放出させることができることを特徴とする、請求項1又は2に記載した受圧体。
  4. 対向する配置の部材間に設置され、同部材から受ける圧力を支持する圧力支持体であって、
    一方が開放された箱形の外側部材と、
    袋体と同袋体内に充填された充填材とで構成され、前記外側部材の内部に収納される受圧体と、
    前記外側部材の開放側から前記受圧体を押圧する内側部材と、を備え、
    前記外側部材は、外部から前記袋体に孔をあけて前記充填材を外部へ放出させるための貫通孔を有することを特徴とする、圧力支持体。
  5. 前記外側部材の外側面には、周方向に沿ってリブが形成されていることを特徴とする、請求項4に記載した圧力支持体。
  6. 前記内側部材は、前記対向する配置の部材のうち一方の部材へ取り付けるための取付部材を有することを特徴とする、請求項4又は5に記載した圧力支持体。
  7. 上記請求項4〜6のいずれか一に記載した圧力支持体を、対向する配置の部材間から取り外すための取外し方法であって、
    前記外側部材の貫通孔から袋体に孔をあける工程と、
    前記袋体内の充填材を前記貫通孔から外部へ放出させて除去し、前記圧力支持体を圧縮させる工程と、
    前記圧縮した圧力支持体を、前記部材間から取り外す工程と、からなることを特徴とする、圧力支持体の取外し方法。
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