JP2015203714A - テラヘルツ波発生装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な構成により、広帯域にわたってスペクトル平滑性を有し、高強度で広帯域なテラヘルツ波発生装置及び方法を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係るテラヘルツ波発生装置1は、非線形光学効果によりテラヘルツ波を発生する非線形光学結晶3と、第1及び第2の波長を有するレーザ光11を前記非線形光学結晶3に入射する光源5と、前記レーザ光11が前記非線形光学結晶3の内部を通過して一端面3yで反射され、反射前の前記レーザ光の第1の波長成分11pと反射後の前記レーザ光の第2の波長成分11sとがノンコリニア位相整合条件を満たすように、前記レーザ光11の前記端面3yに対する入射角を調整する回転ステージ8とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、テラヘルツ波発生装置及び方法に関し、より詳細には、非線形光学効果によりテラヘルツ波を発生するテラヘルツ波発生装置及び方法に関する。
テラヘルツ波は、周波数がおよそテラヘルツオーダー(0.1〜100THz)の電磁波を指し、光波と電波の中間帯域に当たる。様々な物質内の分子振動や分子間相互作用はテラヘルツ周波数帯に存在することから、基礎科学、応用科学の分野を問わず、テラヘルツ技術に強い関心が集まっている。テラヘルツ波は、センシング、イメージング、分光など分野での利用が期待されており、実用化のための良質なテラヘルツ波発生源が必要とされている。
従来、テラヘルツ波の発生方法として種々の技術が提案されている。その中でも特に非線形光学効果による周波数変換を利用したテラヘルツ波発生は、常温動作かつ簡便な構成でテラヘルツ波発生が可能であることから特に有望視されている技術である。
S. Hayashi, K. Nawata, H. Sakai, T. Taira, H. Minamide, and K. Kawase, "High-power, single-longitudinal-mode terahertz-wave generation pumped by a microchip Nd:YAG laser" Optics Express, Vol. 20, No. 3, pp. 2881-2886 (2012) Koji Suizu, Katsuhiko Miyamoto, Tomoyu Yamashita, and Hiromasa Ito, "High-power terahertz-wave generation using DAST crystal and detection using mid-infrared powermeter" Optics Letters, Vol. 32, Issue 19, pp. 2885-2887 (2007)
特開2010−117397号公報
非特許文献1では、光注入型テラヘルツ波パラメトリック発生(is−TPG)によりテラヘルツ波を発生する技術が開示されている。周波数差がテラヘルツ波に相当する励起光と注入光を、ノンコリニア位相整合条件が満たされる角度で非線形光学結晶(LN結晶)に入射すると、光パラメトリック効果によりその差の周波数を持つテラヘルツ波が発生する。注入光の角度及び波長を変化させることで、〜3THzの帯域で波長可変なテラヘルツ波を発生させることができる。
非特許文献2では、有機非線形光学結晶(DAST結晶)を用いて差周波発生によりテラヘルツ波を発生する技術が開示されている。周波数差がテラヘルツ波に相当する2波長のレーザ光を、コリニア位相整合条件が満たされるようにDASTに入射すると、差周波発生によりその差の周波数を持つテラヘルツ波が発生する。入射光の波長を変化させることで、〜20THz以上の帯域で波長可変なテラヘルツ波を発生させることができる。
特許文献1では、非線形光学結晶(LN結晶)を用いてパルス面傾斜法によりテラヘルツ波を発生する技術が開示されている。フェムト秒光パルスのパルス面を、チェレンコフ型の位相整合条件が満たされる角度でLN結晶に入射すると、光整流現象により入射光の周波数成分間の差の周波数に対応するテラヘルツ波が発生する。フェムト秒光パルスは広いスペクトルを有しているため、これらの差周波から得られるテラヘルツ波は〜3THzの帯域を有する広帯域なモノサイクルテラヘルツ波である。
非特許文献1では、2本のレーザ光をLN結晶の入り口で交差させて結晶に入射している。レーザ光は結晶に対して角度を持って入射することから、2本のレーザ光が相互作用してテラヘルツが発生する領域は結晶表面から離れた結晶内部に位置することになる。ところが、テラヘルツ波はLN結晶に吸収され易いため、結晶内部で発生したテラヘルツ波、特に吸収の強い高周波(3THz〜)のテラヘルツ波を結晶外部に取り出すことは困難である。したがって、非特許文献1に開示された技術では、高周波にわたる広帯域なテラヘルツ波を発生することができない。
非特許文献2では、非線形光学結晶として有機非線形光学結晶DASTを用いている。DAST結晶は高い非線形光学係数を有しているため、広帯域に波長可変なテラヘルツ波を発生させることが可能である。ところが、DAST結晶自身による吸収ピークがテラヘルツ波帯に多数存在するため、得られるテラヘルツ波のスペクトル形状は平滑ではない。また、DAST結晶はレーザ強度耐性が弱く、高強度のレーザ光を受けると結晶が損傷してしまう。よって、使用するレーザ光の強度は結晶のレーザ強度閾値内に制限され、得られるテラヘルツ波の出力も制限されたものとなる。したがって、非特許文献2に開示された技術では、広帯域にわたってスペクトル平滑性を有する、高強度なテラヘルツ波を発生することができない。
特許文献1では、フェムト秒光パルスのパルス面を傾斜させてLN結晶に入射している。非特許文献1と同様に、テラヘルツ波はLN結晶の内部で発生するため、特に吸収の強い高周波(3THz〜)のテラヘルツ波は結晶外部に取り出すことが困難である。また、回折格子やレンズ対を用いて、入射波の波面を調整して傾斜パルス面を作り出す必要がある。したがって、特許文献1に開示された技術では、高周波にわたる広帯域なテラヘルツ波を発生することができず、光学系も複雑になる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、簡便な構成により、広帯域にわたってスペクトル平滑性を有し、高強度で広帯域なテラヘルツ波を発生するテラヘルツ波発生装置及び方法を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明に係るテラヘルツ波発生装置は、非線形光学効果によりテラヘルツ波を発生する非線形光学結晶と、第1及び第2の波長を有するレーザ光を前記非線形光学結晶に入射する光源と、前記レーザ光が前記非線形光学結晶の内部を通過して一端面で反射され、反射前の前記レーザ光の第1の波長成分と反射後の前記レーザ光の第2の波長成分とがノンコリニア位相整合条件を満たすように、前記レーザ光の前記端面に対する入射角を調整する角度調整手段とを備える。
この目的を達成するために、本発明に係るテラヘルツ波発生方法は、第1及び第2の波長を有するレーザ光を非線形光学効果によりテラヘルツ波を発生する非線形光学結晶に入射するステップと、前記レーザ光が前記非線形光学結晶の内部を通過して一端面で反射され、反射前の前記レーザ光の第1の波長成分と反射後の前記レーザ光の第2の波長成分とがノンコリニア位相整合条件を満たすように、前記レーザ光の前記端面に対する入射角を調整するステップとを備える。
本発明においては、2波長のレーザ光を非線形光学結晶の一端面で反射させ、結晶内で入射光と反射光とを相互作用させることによりテラヘルツ波を発生させている。入射光と反射光とが相互作用する領域は、レーザ光の入射位置にかかわらず必然的に結晶の端面(反射面)に近接する領域となるため、発生するテラヘルツ波は結晶自身による吸収損失を受けにくく、入射位置を精密に位置決めする必要もない。また、レーザ強度耐性に優れ、広帯域にわたって平滑なコヒーレンス長を有する非線形光学結晶、例えばLN結晶を用いることができる。したがって、本発明によれば、簡便な構成により、広帯域にわたってスペクトル平滑性を有し、高強度で広帯域なテラヘルツ波を発生することが可能である。
本発明の一実施形態に係るテラヘルツ波発生装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るテラヘルツ波の発生原理を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る発生テラヘルツ波とその強度を示す図である。 本発明の一実施形態に係る発生テラヘルツ波と位相整合角の関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係るテラヘルツ波発生装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る位相整合角を説明するための図である。 差周波発生によるテラヘルツ波の発生原理を説明するための図である。 差周波発生における位相整合角と発生テラヘルツ波周波数との関係を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明するが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。
(第1実施形態)
まず、本実施形態に係るテラヘルツ波発生装置の全体構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るテラヘルツ波発生装置の概略構成図である。テラヘルツ波発生装置1は、非線形光学結晶3、低屈折率層7、プリズム6、光源5、1/2波長板10、集光レンズ9、回転ステージ8を備えて構成されている。
非線形光学結晶3は、強い光に対して非線形な応答を示す結晶であり、2つの異なる波長のレーザ光が入射されると非線形光学効果によりテラヘルツ波を発生することが可能である。レーザ光は入射面3xから入射され、結晶内部を通過して反射面3yで反射される。非線形光学結晶3の種類は、使用するレーザ波長における屈折率、位相整合条件、非線形光学定数などを比較して選択される。本実施形態では、MgO添加リチウムナイオベート(LN)結晶を用いる。代わりに、リチウムタンタレート(LT)結晶を用いても良い。
非線形光学結晶3の入射面3x(YZ面)は、入射するレーザ光が反射しないように光学研磨、もしくは低反射コーティングされていることが好ましい。また、入射面3xから入射したレーザ光は、非線形光学結晶3の反射面3y(XZ面)において高効率で反射されることが好ましい。本実施形態では、反射効率を上げるための低屈折率層7が反射面3yに設けられている。低屈折率層7は、入射するレーザ光の波長帯において屈折率の低い層であり、例えば、フッ素樹脂フィルムやシリコン酸化膜である。低屈折率層7は、厚さが数ミクロン程度でありテラヘルツ波帯の波長に比して十分薄いため、非線形光学結晶3に入射したレーザ光を効率良く反射させる一方で、結晶内部で発生したテラヘルツ波を結晶外部に透過させることができる。
さらに、非線形光学結晶3は、テラヘルツ波取出面3yにプリズム6を備えている。プリズム6は、低屈折率層7を間に挟んで取り付けられる。プリズム6の素材には、シリコン等、テラヘルツ波帯において空気の屈折率とLN結晶の屈折率の中間程度の屈折率を有する物質を使用する。LN結晶は、屈折率が約5であり、空気との屈折率の差が非常に大きいため、結晶内部で発生したテラヘルツ波は空気層との境界で全反射してしまい、外部に放出されない。そこで、プリズム6によってその屈折率の差を軽減して、発生したテラヘルツ波が結晶外部に放出されるようにしている。
光源5は、シードレーザ51と波長変換用外部共振器52を有して構成されている。シードレーザ51にナノ秒Nd:YAGレーザを用いて、2倍波(波長532nm)をパルス幅6ns、繰返し周波数10Hzで波長変換用外部共振器52にシードしている。シードレーザ51にナノ秒レーザを用いると発生テラヘルツ波の線スペクトルを細くすることができ、また、シードレーザ51にピコ秒レーザを用いると、テラヘルツ波の発生効率を高めることができる。シードレーザ51には、高強度ナノ秒・ピコ秒のレーザパルスが発生できるのであれば、Nd:YAGディスクレーザ、Yb:YAGレーザ、チタンサファイアレーザ、Yb添加ファイバレーザ、Er添加ファイバレーザ等を用いた発振器や増幅器を用いることもできる。
波長変換用外部共振器52は、シードレーザ51からのシード光を波長変換して2波長レーザ光11を生成する。波長変換レーザ52には、KPT結晶を用いた光パラメトリック発振器(KTP−OPO)を用いる。生成される2波長レーザ光11は、2つの波長成分としてポンプ光11pとシグナル光11sを有している。ポンプ光11pとシグナル光11sとの周波数の差はテラヘルツ波帯に相当するように調整されている。KTP−OPOからの出力は、パルスエネルギー7.5mJ、繰返し周波数10Hz、波長可変帯域1300−1600nmである。2波長レーザ光11を生成するためには、KTP−OPOのような非線形光学効果を用いた波長変換用外部共振器52に限られず、広帯域なレーザ媒質の利得帯域内で波長を選択して発振・増幅するような発振器や増幅器を用いることもできる。なお、図1においては、光源5から出射する2波長レーザ光11は、便宜上、ポンプ光11pとシグナル光11sの2本の矢印で示されているが、実際には、2波長レーザ光11は、ポンプ光11pとシグナル光11がコリニア(同軸)に重ね合わされた1本のビームである。
波長変換用外部共振器52で生成された2波長レーザ光11は、1/2偏光板10、集光レンズ9を介して、非線形光学結晶3の入射面3x(YZ面)に入射する。1/2偏光板10は、非線形光学結晶3において非線形光学効果が生じるように2波長レーザ光11の偏光方向を非線形光学結晶3の光学軸に合わせることが可能である。2波長レーザ光11と発生するテラヘルツ波12の偏光方向は、非線形光学結晶3のXY面に平行である。
集光レンズ9は、光源5から出射された2波長レーザ光11のビーム径及びビーム形状を変えることが可能である。集光レンズ9の焦点距離は、2波長レーザ光11の出力強度と非線形光学結晶3のレーザ損傷閾値を考慮して決定される。なお、図4においては、便宜上、集光レンズ9は1枚の集光レンズとして図示されているが、複数のレンズが組み合わされた構成としても良い。
非線形光学結晶3で発生するテラヘルツ波12の強度は、「ポンプ光のパワー密度×シグナル光のパワー密度」と「入射したポンプ光と反射したシグナル光とが相互作用する領域の体積」の積に比例する。よって、この値が最大となるように2波長レーザ光11(ポンプ光11p、シグナル光11s)のビーム形状を最適化すると効率的にテラヘルツ波12を発生させることができる。本実施形態では、2波長レーザ光11のビーム形状を集光レンズ9により楕円形にしている。図1におけるz軸方向が楕円の長軸方向、y軸方向が楕円の短軸方向に当たる。ビーム形状を反射面3yに垂直な方向(y軸方向)を短軸方向とする楕円形とすることによって、ビーム形状が真円状の場合と比較して、ビーム密度を高く保ちながら相互作用領域2を広範囲に取ることができる。
回転ステージ8は、非線形光学結晶3を載置してXY面内で回転可能に構成されている。回転ステージ8を回転させることにより、光源5から非線形光学結晶3に入射される2波長レーザ光11の入射角を、所望に応じて調整することができる。2波長レーザ光11の反射面3yにおける入射角と反射角は等しいことから、結晶に入射した入射光と反射面3yで反射した反射光とが成す角は、回転ステージ8の回転角の2倍となる。入射角の調整手段としては、非線形光学結晶3を回転ステージ8によって回転させる代わりに、入射する2波長レーザ光11の方向をガルバノミラー等を用いて変化させるようにしても良い。
次に、本実施形態に係る差周波テラヘルツ波発生の原理について説明する。
図2は、2波長レーザ光11が非線形光学結晶3に入射する様子を示している。非線形光学結晶3はx軸方向に長い柱状の直方体であり、図2にはz軸方向から見た結晶の上面図が示されている。図3において、ポンプ光11pは一対の実線矢印、シグナル光11sは一対の破線矢印で示されている。ポンプ光11pの波長はλ、シグナル光11sの波長はλである。図の斜線部分2は、ポンプ光11pとシグナル光11sとが相互作用する領域であり、この相互作用によって発生するテラヘルツ波12が白抜き矢印で示されている。便宜上、反射したポンプ光11p’の図示は省略し、ポンプ光11pとシグナル光11sを少しずらして図示している。
2波長レーザ光11、すなわち、ポンプ光11pとシグナル光11sは、同じ角度で同軸に非線形光学結晶3の入射面3x(YX面)に入射する。入射したポンプ光11pとシグナル光11sは、結晶の内部を通過して端面3y(XZ面)で反射する。入射したポンプ光11pと反射したシグナル光11s’とがノンコリニア位相整合条件を満たす場合、入射ポンプ光11pと反射シグナル光11s’は相互作用してその周波数差に相当するテラヘルツ波12が発生する。
ここで、ノンコリニア位相整合条件は、入射ポンプ光11p、反射シグナル光11s’、発生テラヘルツ波12の間の波数ベクトルk、k’、kTHzを用いて、k=k’+kTHzで表される。これは言わば、相互作用する光の運動量保存則であり、図2右のベクトル図で示される。このベクトル図から、入射ポンプ光11pと反射シグナル光11s’とがノンコリニア位相整合条件を満たすためには、入射ポンプ光11pと反射シグナル光11s’との成す角θが位相整合角θと一致すれば良いことが分かる。位相整合角θは、以下の数式で与えられる。
ただし、n、n、nTHzは、ポンプ光11p、シグナル光11s、テラヘルツ波12に対する非線形光学結晶3の屈折率、ω、ω、ωTHzは、ポンプ光11p、シグナル光11s、テラヘルツ波12の角周波数である。
反射する光の入射角と反射角は等しいことから、2波長レーザ光11の反射面3yに対する入射角を位相整合角θの半分にすると、入射ポンプ光11pと反射シグナル光11s’とのなす角θは位相整合角θに一致する。すなわち、ポンプ光11pとシグナル光11sを、非線形光学結晶3の端面3y(XZ面)に対して位相整合角θの半分の入射角で非線形光学結晶3の入射面3x(YZ面)から入射し、非線形光学結晶3の内部を通過して反射面3y(XZ面)でシグナル光11sを反射させると、入射したポンプ光11pと反射したシグナル光11s’との成す角は位相整合角θとなり、ノンコリニア位相整合条件が満たされる。したがって、2波長レーザ光11を反射面3yに対して位相整合角θの半分の入射角で入射すれば、テラヘルツ波を発生することが可能である。
本実施形態においては、非線形光学結晶3の端面3yにおける反射を利用することによって、テラヘルツ波12を発生させている。図2に示されるように、入射ポンプ光11pと反射シグナル光11s’との相互作用領域2は、必然的に、その一辺が反射面3yに接した三角形の領域となる。2波長レーザ光11の反射面3yに対する入射角を変化させた場合や、2波長レーザ光11の入射位置を変化させた場合(例えば、入射面3xへの入射位置をy軸負方向に移動すると、反射面3yにおける反射位置はx軸正方向に移動する)であっても、相互作用領域2の一辺は常に反射面3に接する。したがって、本実施形態のテラヘルツ波発生原理によれば、2波長レーザ光11の入射角や入射位置にかかわらず、テラヘルツ波を反射面3y、つまり結晶の表面近くで発生させることができる。
非線形光学結晶の多くはテラヘルツ波帯で大きな吸収を有しているため、結晶内部で発生したテラヘルツ波は、結晶表面から取り出されるまでに結晶自身による吸収損失の影響を少なからず受ける。従来の差周波発生によるテラヘルツ波発生では、例えば図7(a)に示されるように、非線形光学結晶3の入射面3xでポンプ光11pとシグナル光11sを交差させて結晶に入射している。つまり、ポンプ光11pとシグナル光11の相互作用領域2、すなわちテラヘルツ波12の発生箇所は、非線形光学結晶3の表面から離れた結晶内部にある。したがって、従来の差周波発生によるテラヘルツ波発生では、非線形光学結晶自身による吸収損失が問題となる。
本実施形態では、反射光を利用することによってテラヘルツ波を結晶表面に近い領域で発生させているため、上述のような結晶自身による吸収損失の影響を低減することができる。このことは、図2における相互作用領域2と図7(a)における相互作用領域2との比較により明らかである。したがって、本実施形態の反射光を利用したテラヘルツ波発生によれば、発生したテラヘルツ波を効率的に結晶外部に取り出すことが可能となる。
図8は、図7(a)に示されるような従来の差周波テラヘルツ波発生において、ポンプ光11pとシグナル光11sとがノンコリニア位相整合条件を満たす場合の、位相整合角θと発生するテラヘルツ波の周波数との関係を示したものである。縦軸は位相整合角θ、横軸は発生テラヘルツ波周波数である。ポンプ光11pの波長を1300nm、1400nm、1440nmに固定して、シグナル光11sの波長をそれぞれ変化させる場合の理論値である。周波数の高いテラヘルツ波を発生させるためには、ポンプ光11pとシグナル光11sとの成す角θを位相整合角θに合わせて大きくする必要があることが分かる。
図7(a)においてポンプ光11pとシグナル光11sとの成す角θを大きくすると、図7(b)のように、ポンプ光11pとシグナル光11sの相互作用領域2は、結晶のさらに内部寄り(紙面上で右方向)に全体的に移動する。つまり、従来の差周波発生によるテラヘルツ波発生では、発生するテラヘルツ波の周波数が高いほど吸収損失の影響も大きくなってしまうため、高周波帯までの広帯域なテラヘルツ波を発生することは困難である。
これに対し、本実施形態では、入射ポンプ光11pと反射シグナル光11s’との成す角θを大きくした場合であっても、相互作用領域2は常に反射面3yに接した形状であるため、テラヘルツ波12を結晶の表面近くで発生させることができる。したがって、本実施形態の反射光を利用したテラヘルツ波発生によれば、高周波帯域であっても結晶自身による吸収損失の影響を低減することができる。
また、本実施形態の反射光を利用したテラヘルツ波発生は、入射光の入射位置を精密に位置決めする必要がない。従来では、結晶自身による吸収損失を低減するために、図7のようにポンプ光11pとシグナル光11sの入射面3xにおける交差位置を結晶の端(反射面3y側)に合わせる必要がある。これに対し、本実施形態では、2波長レーザ光11が反射面3yで反射するように入射されれば、入射位置が入射面3xの何れの位置であっても吸収損失に変化はなく同様のテラヘルツ波出力が得られる。さらに、本実施形態では、2波長レーザ光11(ポンプ光11p、シグナル光11s)はコリニア(同軸上)にあるため、位相整合条件を満たすために制御すべき入射角は1つのみである。つまり、本実施形態の反射光を利用したテラヘルツ波発生は、1つの入射角を調整すれば良く、異なる2本のレーザ光の入射角及び入射位置をそれぞれ調整するような複雑な構成を必要としない。
(実施例1)
上述の図1に示される構成によりテラヘルツ波を発生させ、シリコンボロメータを用いて発生したテラヘルツ波を観測した。非線形光学結晶3には、5×65×6mm(幅×長さ×高さ)のサイズのLN結晶を用いた。ポンプ光11pの波長λは1440nmに固定し、シグナル光11sの波長λを変化させて、その差に相当する周波数のテラヘルツ波を発生させた。入射する2波長レーザ光11のパワー密度は75MW/cm、ビーム形状は2.1×1.2mmの楕円形となるように集光レンズ9でビームの形状を調整した。回転ステージ8を回転させて2波長レーザ光11の入射角を調整し、複数の入射角で測定を行った。
図3は、発生したテラヘルツ波の周波数とその強度を示している。測定した角度のうち、回転ステージ8の回転角が0.39度から3.15度までの6つの場合の出力強度と、測定した全ての角度を通して得られた最大の出力強度とが示されている。0.2〜7.2THzの広帯域なテラヘルツ波が発生し、発生したテラヘルツ波のスペクトルは、1.5〜5.5THzの広帯域にわたって平坦な形状を有していることが確認された。
図4は、位相整合角θの理論値と本実施例における実験値との比較を示している。横軸は発生したテラヘルツ波周波数、縦軸は対応する位相整合角θである。上述の数式1から計算された理論値が丸点で示され、本実施例において測定された実験値が実線で示されている。1〜6THzの帯域にわたって位相整合角θの理論値と実験値とが良く一致していることが確認された。
(第2実施形態)
図5は、本実施形態に係るテラヘルツ波発生装置の概略構成図である。テラヘルツ波発生装置1は、非線形光学結晶3、低屈折率層7、プリズム6、光源5、1/2波長板10、集光レンズ13、回転ステージ8を備えて構成されている。
光源5は、複数の周波数成分を有するフェムト秒光パルスを生成することが可能である。光源5は、フェムト秒光パルスからなるレーザ光11を、1/2波長板10、集光レンズ13を介して、非線形光学結晶3の入射面3x(YZ面)に入射する。光源5には、モード同期フェムト秒レーザを用いる。フェムト秒レーザであれば、チタンサファイアレーザ、Yb:YAGレーザなどの固体レーザYb添加ファイバレーザ、Er添加ファイバレーザ、Tm添加ファイバレーザ等のファイバレーザ、あるいはこれらを波長変換して得られるフェムト秒レーザを光源5に用いることができる。フェムト秒レーザは高いピーク強度を持つため、高強度なテラヘルツ波を発生させることが可能となる。
集光レンズ13は、光源5から出力されたレーザ光11を受けて、ビーム幅に角度をつけて絞りながらレーザ光11を非線形光学結晶3の入射面3xに入射させることが可能である。非線形光学結晶3に入射したレーザ光11は、非線形光学結晶3の内部を通過して反射面3yで反射する。集光レンズ13の焦点位置は非線形光学結晶3の反射面3yである。図7において、光源5から出射するレーザ光11は、2本の破線矢印で挟まれた幅のビームとして示されている。また、集光レンズ13は1枚の集光レンズで図示されているが、複数のレンズが組み合わされた構成としても良い。
その他の構成要素である非線形光学結晶3、低屈折率層7、プリズム6、1/2波長板10については、第1実施形態と同様の構成であるため、本実施形態での繰返しの説明は省略する。
図6(a)は、図5における非線形光学結晶3に係る部分を拡大したものであり(低屈折率層7は省略)、レーザ光11が反射面3yで反射する様子を示している。レーザ光11は、集光レンズ13により角度を付けて絞られながら非線形光学結晶3に入射するため、レーザ光11のビームの中央部と端部とでは、反射面3yに対する入射角は異なる。すなわち、レーザ光11は、反射面3yの最も手前で反射する部分の入射角を最小入射角θminとし、反射面の最も奥で反射する部分の入射角を最大入射角θmaxとする、θminからθmaxまでの幅を持った入射角を有している。
本実施形態では、光源5にフェムト秒レーザを用いているため、レーザ光11には広帯域の複数の周波数成分が含まれている。レーザ光11が平行な幅を持ったビーム(入射角が1つ)である場合には、レーザ光11の持つ様々な周波数成分のうち、1つの入射角に対応する位相整合条件を満たすことのできる周波数成分は限られたものになる。そのため、レーザ光11の広い帯域にわたって、周波数成分間で同時に位相整合条件を満たすことができない可能性がある。そこで、入射するレーザ光11の入射角にθminからθmaxまでの幅を持たせることで、レーザ光11の異なる周波数成分間の複数の位相整合条件が広帯域にわたって同時に満たされるようにしている。したがって、本実施形態によれば、フェムト秒レーザを用いて広帯域なテラヘルツ波を発生することが可能である。なお、非線形光学結晶に入射されたフェムト秒光パルスは、非線形光学結晶の群速度分散の影響によりパルスに広がりが生じる。そのため、光パルスを非線形光学結晶の入射端に近い位置で反射させることによって、もしくは予め光パルスに非線形光学結晶と逆の分散を付与することによってパルス広がりの影響を低減することが好ましい。
図6(b)は、本実施形態の変形例である。図6(b)においては、平行なビーム幅を有するレーザ光11が非線形光学結晶3に入射され、非線形光学結晶3の反射面3yは外側に向かって凸状となる緩やかな曲率を有している。反射面3yの角度が一定でないことから、反射波の角度は入射したレーザ光11の反射位置によってθminからθmaxまでの範囲で変化する。つまり、非線形光学結晶3に対して1つの入射角で入射したレーザ光11は、反射面3yで反射されるとθminからθmaxの範囲の反射角を有する反射光となる。したがって、ビームの幅に角度をつけて入射する図6(a)の場合と同様に、θminからθmaxの範囲で入射光と反射光の位相整合条件を満たすことが可能になる。
なお、本実施形態において、平行なビーム幅を有するレーザ光11が入射される場合の反射面3yの形状は、図6(b)に示されるように、外側に向かって凸状に限定されるものではない。反射面3yの形状は、非線形光学結晶3に対して1つの入射角で入射するレーザ光11が反射面3yにおいて複数の異なる反射角で反射されるような形状であれば良く、例えば、外側に向かって凹状となる曲率を有する形状とすることができる。
このように、本発明においては、レーザ光を非線形光学結晶に入射し、入射したレーザ光を結晶の端面で反射させて、入射光と反射光とがノンコリニア位相整合条件を満たすようにしている。結晶端面に入射する光と結晶端面で反射した光とが相互作用して非線形光学効果を起こすことで、非線形光学結晶の端面近くでのテラヘルツ波発生が可能となる。
1 テラヘルツ波発生装置
2 相互作用領域(テラヘルツ波発生領域)
3 非線形光学結晶
3x 入射面
3y 端面(反射面、テラヘルツ波取出面)
5 光源
6 プリズム
7 低屈折率層
8 回転ステージ
9 集光レンズ
10 1/2波長板
11 2波長レーザ光、レーザ光(フェムト秒光パルス)
11p 入射ポンプ光
11s 入射シグナル光
11s’ 反射シグナル光
12 発生テラヘルツ波
13 集光レンズ

Claims (7)

  1. 非線形光学効果によりテラヘルツ波を発生する非線形光学結晶と、
    第1及び第2の波長を有するレーザ光を前記非線形光学結晶に入射する光源と、
    前記レーザ光が前記非線形光学結晶の内部を通過して一端面で反射され、反射前の前記レーザ光の第1の波長成分と反射後の前記レーザ光の第2の波長成分とがノンコリニア位相整合条件を満たすように、前記レーザ光の前記端面に対する入射角を調整する角度調整手段と、
    を備えるテラヘルツ波発生装置。
  2. 前記入射角は位相整合角θの半分である請求項1に記載のテラヘルツ波発生装置。
  3. 前記端面に低屈折率層が設けられている請求項1又は2に記載のテラヘルツ波発生装置。
  4. 前記レーザ光のビーム形状を、前記端面に対して垂直な方向を短軸方向とする楕円形に変形するビーム変形手段を備える請求項1乃至3に記載のテラヘルツ波発生装置。
  5. 前記レーザ光はフェムト秒光パルスであり、前記レーザ光の異なる周波数成分間の複数の位相整合条件が同時に満たされるように、前記レーザ光のビーム幅に角度を付けるビーム集光手段を備える請求項1乃至4に記載のテラヘルツ波発生装置。
  6. 前記レーザ光はフェムト秒光パルスであり、前記端面は前記非線形光学結晶の外側に向かって凸状、又は凹状となる曲率を有する請求項1乃至4に記載のテラヘルツ波発生装置。
  7. 第1及び第2の波長を有するレーザ光を非線形光学効果によりテラヘルツ波を発生する非線形光学結晶に入射するステップと、
    前記レーザ光が前記非線形光学結晶の内部を通過して一端面で反射され、反射前の前記レーザ光の第1の波長成分と反射後の前記レーザ光の第2の波長成分とがノンコリニア位相整合条件を満たすように、前記レーザ光の前記端面に対する入射角を調整するステップと、
    を備えるテラヘルツ波発生方法。
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