以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。なお、本実施形態における「ランプ」の一部、複数、または全てを、LEDなどの他の光出力手段で実現してもよい。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<遊技台背面>
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
<遊技盤正面>
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。
左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部(以下、「サブ制御部」と称する場合がある)400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、液晶制御部435と、を接続している。液晶制御部435は、画像データ等を一時的に記憶することが可能なワークエリアを備えたVRAM436と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成し、装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を備えている。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部(以下、「演出制御部」と称する場合がある)500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、演出可動体224が備える演出可動体用ランプ552の制御を行うための駆動回路550と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<サブ制御部、液晶制御部、および演出制御部による各種制御>
次に、図5を用いて、サブ制御部(第1副制御部)400、液晶制御部435、および演出制御部(第2副制御部)500による各種制御について説明する。なお、図5は、制御部の回路ブロック図の一部を抜き出して示したものである。
本実施形態に係る表示装置(例えば、装飾図柄表示装置208)は、サブ制御部400からの指令(コマンド)を受けた液晶制御部435によって制御される。また、本実施形態に係る複数の可動体のうちの第一の可動体(例えば、演出可動体224)は、サブ制御部400からの指令(コマンド)を受けた演出制御部500によって制御される。
一方、本実施形態に係るランプ(例えば、演出可動体用ランプ552)、音出力装置(例えば、スピーカ120)、および、複数の可動体のうちの第二の可動体(例えば、遮蔽装置246)は、液晶制御部435や演出制御部500を介することなく、サブ制御部400によって制御される。
なお、上述の第1副基板160を、第一の制御部(例えば、サブ制御部(第1副制御部)400)のみで構成し、第1副基板160とは別体の基板を、第二の制御部(例えば、液晶制御部435)のみで構成してもよい。また、第1副基板160を、複数の制御部(例えば、サブ制御部(第1副制御部)400と液晶制御部435)で構成してもよい。また、サブ制御部(第1副制御部)400、液晶制御部435、および演出制御部(第2副制御部)500のうちの一つ、複数、または、全てを、複数の基板で構成してもよい。
<図柄の種類>
次に、図6(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図6(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図6(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図8を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)および外れ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
ステップS224では、特図先読み処理を行う。この特図先読み処理では、まず、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内の特図1当選乱数を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内の特図2当選乱数を先読みする。なお、ここでの先読みとは始動情報を当否判定(本抽選)の前に先に読むことを意味するが、以降の先読み処理では、先読みという言葉を、先(当否判定(本抽選)の結果)を読むという意味で使用することがある。このステップS224では、後述する特図関連処理(ステップS229、S231)で用いる特図抽選テーブルの内容と同じ内容の事前判定用テーブルを用い、先読みした特図当選乱数に基づく当否判定の事前判定を行う。なお、特図関連処理では、特図抽選テーブルを用いて特図変動遊技の当否判定を改めて行い、ここでの判定結果は、あくまで事前判定の結果になる。
当否判定の事前判定では、「大当り」という結果か、あるいは「大当り」以外という結果が導出され、「大当り」という結果の場合には、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内の大当り用特図1乱数を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内の大当り用特図2乱数を先読みする。続いて、後述する特図関連処理で用いる停止図柄抽選テーブルの内容と同じ内容の事前判定用テーブルを用い、先読みした大当り用特図乱数に基づく特図の停止図柄の事前判定を行う。なお、特図関連処理では、停止図柄抽選テーブルを用いて特図の停止図柄の抽選を改めて行い、ここでの判定結果は、あくまで事前判定の結果になる。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図9(a)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部メイン処理について説明する。なお、図9(a)は、第1副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、上述のリセット回路403からリセット信号を入力した場合に、リセット割込によりリセットスタートしてROM406に予め記憶した制御プログラムに従って処理を実行する。まず、ステップS301では、初期設定を行う。この初期設定では、入出力ポートの初期設定や、各種変数の初期化処理(後述する変数CNTを0に初期化する処理も含む)などを行う。
ステップS302では、RAM408に記憶している変数CNTが33以上であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS303に進み、該当しない場合にはステップS302の判定処理を繰り返し実行する。ここで、変数CNTは、後述する1msタイマ割込処理において1msごとに加算される変数である。したがって、ステップS302で変数CNTが33以上であるか否かを判定する処理は、ステップS301またはステップS303において変数CNTを0に初期化してから、33msの時間が経過したか否かを判定する処理と同義である。ステップS303では、変数CNTを0に初期化した後にステップS304に進む。なお、ステップS302の処理は本例に限定されず、例えば、100msに3回(1秒間に30回)、メインループ処理(ステップS302〜S312)を実行するように構成してもよい。
ステップS304では、液晶受信ドライバ処理を行う。この液晶受信ドライバ処理では、液晶制御部435から受信したコマンドの処理などを行う。ステップS305では、演出制御ドライバ処理を行う。この演出制御受信ドライバ処理では、第2副制御部(サブ制御部)500から受信したコマンドの処理などを行う。
ステップS306では、演出制御メインループ処理を行う。この演出制御メインループ処理では、後述するコマンド受信割込処理によって受信した未処理コマンドを、RAM408に設けたコマンド記憶領域から取得し、当該未処理コマンドに対応する処理を行い、例えば、ランプや音の制御等を行う。
ステップS307では、ランプ制御メインループ処理を行う。このランプ制御メインループ処理では、ステップS306の演出制御メインループ処理で設定されたランプデータに基づいてランプに関連する制御を行う。ステップS308では、サウンド制御メインループ処理を行う。このサウンド制御メインループ処理では、ステップS306の演出制御メインループ処理で設定されたサウンドデータに基づいてサウンド(音)に関連する制御を行う。
ステップS309では、ランプドライバ処理を行う。このランプドライバ処理では、ステップS307のランプ制御メインループ処理で設定されたランプ制御情報に基づいて、各種ランプ418、440から出力する光の制御を行う。ステップS310では、サウンドドライバ処理を行う。このサウンドドライバ処理では、ステップS308のサウンド制御メインループ処理で設定されたサウンド制御情報に基づいて、音制御回路431を介してスピーカ120から出力する音の制御を行う。
ステップS311では、液晶通信ドライバ処理を行う。この液晶通信ドライバ処理では、液晶制御部435にコマンドを送信する処理などを行う。ステップS312では、演出制御部通信ドライバ処理を行う。この演出制御通信ドライバ処理では、第2副制御部(サブ制御部)500にコマンドを送信する処理などを行った後にステップS302に進む。
第1副制御部400は、後述するコマンド受信割込処理、1msタイマ割込処理、10msタイマ割込処理、または、DMA割込処理による中断を除いて、ステップS302〜S312の処理を繰り返し実行する。
<コマンド受信割込処理>
次に、図9(b)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行するコマンド受信割込処理について説明する。なお、同図(b)は、コマンド受信割込処理の流れを示すフローチャートである。
このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300からのコマンドを受信した場合に発生するコマンド受信割込みを契機として実行する処理である。ステップS401では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶した後に処理を終了する。
<1msタイマ割込処理>
次に、図9(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する1msタイマ割込処理について説明する。なお、同図(c)は、1msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、所定時間(本例では、1ms)に1回、タイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、1msタイマ割込処理を実行する。ステップS501では、RAM406に設けた変数CNTに1を加算する処理を行った後に処理を終了する。
<10msタイマ割込処理>
次に、図9(d)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する10msタイマ割込処理について説明する。なお、同図(d)は、10msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、所定時間(本例では、10ms)に1回、タイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、10msタイマ割込処理を実行する。ステップS601では、第一のセンサ読み取り処理を行い、次のステップS602では、第二のセンサ読み取り処理を行った後に処理を終了する。ここで、第一のセンサ読み取り処理では、例えば、センサ回路428(図4参照)を介してチャンスボタンセンサ426の検出信号を取得する処理などを行う。また、第二のセンサ読み取り処理では、他のスイッチ類の検出信号を取得し、取得した検出信号をRAM408に記憶する処理などを行う
<DMA割込処理>
次に、図9(e)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行するDMA割込処理について説明する。なお、同図(e)は、DMA割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、DMA転送の終了を知らせるDMA割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このDMA割込を契機として、DMA割込処理を実行する。ステップS701では、DMA転送の終了に伴う各種処理を行った後に処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図10を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。
ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<本発明に係る「動作」>
次に、図11を用いて、本発明に係る「動作」について説明する。なお、図11(a)は、パチンコ機100の正面図であり、同図(b)は、可動体の一例を示した図である。
本発明に係る「動作」には、少なくとも、可動体を動かす動作、光出力手段を用いて出力する光の態様を変化させる動作、音出力手段を用いて出力する音の態様を変化させる動作、表示手段を用いて表示の態様を変化させる動作が含まれる。なお、本発明に係る遊技台は、これらの動作のうちの少なくとも一つ、複数、または、全てを備えてもよい。
<「可動体」と「可動体の動作」>
可動体の一例としては、例えば、図11(a)に示す、遮蔽装置246、演出可動体224、第2特図始動口232の羽根部材232a、可変入賞口234の扉部材234a、図11(b)に示す、遊技盤200に配設した役物564,566、前面枠扉106に配設した役物562、移動可能に構成された液晶表示装置(図示省略)、リール(図示省略)、駆動手段によって上下動可能に構成されたチャンスボタン136などが挙げられ、可動体を動かす動作の一例としては、可動体を第一の位置から第二の位置まで連続的に(または断続的に)、直線移動(または回転移動)させる動作、可動体を開放または閉鎖する動作、可動体を振動(または停止)させる動作、可動体を第一の位置と第二の位置との間で進退させる動作などが挙げられる。
<「光出力手段」と「光出力手段の動作」>
また、光出力手段の一例としては、例えば、図11(a)に示す、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、図4に示す、各種ランプ418、演出可動体用ランプ552、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542、LEDなどが挙げられ、光の態様を第一の態様から第二の態様に変化させる動作としては、点灯態様の変更(点灯、消灯、点滅など)、発光色の変更、点滅周期の変更、輝度の変更などが挙げられる。
<「音出力手段」と「音出力手段の動作」>
また、音出力手段の一例としては、例えば、図4に示すスピーカ120などが挙げられ、音の態様を第一の態様から第二の態様に変化させる動作としては、例えば、音の態様の変更(出音、消音など)、音の音量の変更、フェードイン、フェードアウトなどが挙げられる。
<「表示手段」と「表示手段の動作」>
また、表示手段の一例としては、例えば、図3に示す、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210,装飾図柄表示装置208などが挙げられ、表示の態様を第一の態様から第二の態様に変化させる動作としては、例えば、図柄の変動表示/停止表示、各種演出の開始/停止、演出態様の切り替え(例えば、通常演出から特別演出の切り替え)、表示領域の大きさの拡大(または縮小)などが挙げられる。
<「動作」の開始契機、終了契機>
次に、本発明に係る「動作」の開始契機、終了契機について説明する。本発明に係る「動作」を開始する条件(開始契機)(または、「動作」を終了する条件(終了契機))としては、例えば、特図(または普図)変動遊技を開始(または終了)した場合、大当り遊技を開始(または終了)した場合、BB遊技やRB遊技を開始(または終了)した場合、復帰動作を開始(または終了)した場合、リトライ動作を開始(または終了)した場合、所定時間の計時を開始(または終了)した場合、遊技台に電源が投入された場合、遊技台への電源が遮断された場合(電断した場合)、遊技台への電源が復帰した場合(復電した場合)、操作手段による操作を検出した場合、所定の演出を開始(または終了)した場合、デモ画面の表示が開始(または終了)した場合、初期動作が開始(または終了)した場合などが挙げられる。
なお、これらの開始契機や終了契機が到来した場合のみ、該当する動作を実行してもよいし、これらの開始契機や終了契機が到来した場合に必ず該当する動作を実行してもよいし、これらの開始契機や終了契機が到来した場合に該当する動作を少なくとも実行してもよい。
また、「動作」の実行期間は、これらの「動作」の開始契機から終了契機までの時間をいい、例えば、特図変動遊技を開始した場合が開始契機で、当該特図変動遊技を終了した場合が終了契機のときは、特図変動遊技の開始から終了までの時間が、「動作」の実行期間となる。また、例えば、特図変動遊技を開始した場合が開始契機で、当該変動の次の特図変動遊技を開始した場合が終了契機のときは、特図変動遊技の開始から次の特図変動遊技の開始までの時間が、「動作」の実行期間となる。
また、第一の動作(例えば、特図変動遊技)と第二の動作(例えば、可動体の動作)を少なくとも有し、第一の動作の開始契機(例えば、特図変動遊技の開始)を第一の開始契機、第一の動作の終了契機(例えば、特図変動遊技の終了)を第一の終了契機、第二の動作の開始契機(例えば、可動体の動作開始)を第二の開始契機、第二の動作の終了契機(例えば、可動体の動作完了)を第二の終了契機とした場合に、第一の動作の終了契機(特図変動遊技の終了)と、第二の動作の開始契機(可動体の動作開始)を同一にしてもよい。また、この場合に、特図変動遊技の終了(可動体の動作開始)から可動体の動作完了までの時間を、第一の動作の実行期間としてもよい。
<複数の「動作」の実行時間のパターン>
次に、図12を用いて、本発明に係る「動作」を複数実行する場合の実行時間のパターンについて説明する。なお、図12は、第一の動作と第二の動作の実行時間のパターンを示したタイムチャートである。図12における「第一の動作」、「第二の動作」、および「第三の動作」は、上述の複数の「動作」のうちの任意の一つの動作を示している。
例えば、図12(a)に示す例では、符号T1で示すタイミングにおいて第一の動作の開始契機が到来したことを条件に第一の動作を開始した後、符号T2で示すタイミングにおいて第二の動作の開始契機が到来したことを条件に第二の動作を開始し、符号T3で示すタイミングにおいて第一の動作の終了契機が到来したことを条件に第一の動作を終了した後、符号T4で示すタイミングにおいて第二の動作の終了契機が到来したことを条件に第二の動作を終了している。したがって、第一の動作の実行期間は、符号T1に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間であり、第二の動作の実行期間は、符号T2に示すタイミングから符号T4に示すタイミングまでの期間であり、第一、第二の動作が同時に実行される期間(動作が重複する期間)は、符号T2に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間である。
図12(b)に示す例では、符号T1で示すタイミングにおいて第二の動作の開始契機が到来したことを条件に第二の動作を開始した後、符号T2で示すタイミングにおいて第一の動作の開始契機が到来したことを条件に第一の動作を開始し、符号T3で示すタイミングにおいて第二の動作の終了契機が到来したことを条件に第二の動作を終了した後、符号T4で示すタイミングにおいて第一の動作の終了契機が到来したことを条件に第一の動作を終了している。したがって、第一の動作の実行期間は、符号T2に示すタイミングから符号T4に示すタイミングまでの期間であり、第二の動作の実行期間は、符号T1に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間であり、第一、第二の動作が同時に実行される期間(動作が重複する期間)は、符号T2に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間である。
図12(c)に示す例では、符号T1で示すタイミングにおいて第一の動作の開始契機が到来したことを条件に第一の動作を開始した後、符号T2で示すタイミングにおいて第二の動作の開始契機が到来したことを条件に第二の動作を開始し、符号T3で示すタイミングにおいて第二の動作の終了契機が到来したことを条件に第二の動作を終了した後、符号T4で示すタイミングにおいて第一の動作の終了契機が到来したことを条件に第一の動作を終了している。したがって、第一の動作の実行期間は、符号T1に示すタイミングから符号T4に示すタイミングまでの期間であり、第二の動作の実行期間は、符号T2に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間であり、第一、第二の動作が同時に実行される期間(動作が重複する期間)は、符号T2に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間(第二の動作の全実行期間)である。
図12(d)に示す例では、符号T1で示すタイミングにおいて第二の動作の開始契機が到来したことを条件に第二の動作を開始した後、符号T2で示すタイミングにおいて第一の動作の開始契機が到来したことを条件に第一の動作を開始し、符号T3で示すタイミングにおいて第一の動作の終了契機が到来したことを条件に第一の動作を終了した後、符号T4で示すタイミングにおいて第二の動作の終了契機が到来したことを条件に第二の動作を終了している。したがって、第一の動作の実行期間は、符号T2に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間であり、第二の動作の実行期間は、符号T1に示すタイミングから符号T4に示すタイミングまでの期間であり、第一、第二の動作が同時に実行される期間(動作が重複する期間)は、符号T2に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間(第一の動作の全実行期間)である。
図12(e)に示す例では、符号T1で示すタイミングにおいて第一の動作の開始契機が到来したことを条件に第一の動作を開始した後、符号T2で示すタイミングにおいて第二の動作の開始契機が到来したことを条件に第二の動作を開始し、符号T3で示すタイミングにおいて第一の動作の終了契機が到来したことを条件に第一の動作を終了した後、符号T4で示すタイミングにおいて第三の動作の開始契機が到来したことを条件に第三の動作を開始し、符号T5で示すタイミングにおいて第二の動作の終了契機が到来したことを条件に第二の動作を終了した後、符号T6で示すタイミングにおいて第三の動作の終了契機が到来したことを条件に第三の動作を終了している。したがって、第一の動作の実行期間は、符号T1に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間であり、第二の動作の実行期間は、符号T2に示すタイミングから符号T5に示すタイミングまでの期間であり、第一、第二の動作が同時に実行される期間(動作が重複する期間)は、符号T2に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間である。また、第三の動作の実行期間は、符号T4に示すタイミングから符号T6に示すタイミングまでの期間であり、第二、第三の動作が同時に実行される期間(動作が重複する期間)は、符号T4に示すタイミングから符号T5に示すタイミングまでの期間である。
なお、同図(a)〜同図(d)において符号T1で示すタイミングと符号T4で示すタイミングまでの総動作期間の各々と、同図(e)において符号T1で示すタイミングと符号T6で示すタイミングまでの総動作期間、のうちの複数、または全てが同一であってもよいし、同図(a)〜同図(e)に図示したとおりの時間関係であってもよい。また、例えば、同図(a)、同図(b)において符号T4で示すタイミングと、同図(c)、同図(d)において同一の符号T4で示すタイミングを同じにしてもよいし、同図(a)、同図(b)において符号T4で示すタイミングと、同図(e)において同一の符号T4で示すタイミングを同じにしてもよい。
<初期動作>
次に、図13を用いて、本発明に係る「動作」の一例である初期動作について説明する。なお、図13は、可動体の初期動作の一例を示したタイムチャートである。
図13(a)に示す例は、第一の位置(初期位置)と第二の位置(初期位置とは異なる位置)との間を移動可能な可動体の初期動作を示したものである。本例では、符号T1で示すタイミングで初期動作の開始契機が到来したことを条件に、可動体を、第一の位置から第二の位置に移動した後、第二の位置から第一の位置に移動させている。
図13(b)に示す例は、第一の位置(初期位置)と第二の位置(初期位置とは異なる位置)との間を移動可能な第一、第二の可動体の初期動作を示したものである。本例では、符号T1で示すタイミングで第一の可動体の初期動作の開始契機が到来したことを条件に、第一の可動体を、第一の位置から第二の位置に移動した後、第二の位置から第一の位置に移動させているとともに、符号T1で示すタイミングで第二の可動体の初期動作の開始契機が到来したことを条件に、第一の可動体の動作に同期させて、第二の可動体を、第一の位置から第二の位置に移動した後、第二の位置から第一の位置に移動させている。本例では、第一の可動体と第二の可動体の動作を完全に同期させているが、動作の開始契機(または終了契機)を異ならせてもよい。
一方、図13(c)に示す例では、符号T1で示すタイミングで第一の可動体の初期動作の開始契機が到来したことを条件に、第一の可動体を、第一の位置から第二の位置に移動した後、第二の位置から第一の位置に移動させ、その後の符号T3で示すタイミングで第二の可動体の初期動作の開始契機が到来したことを条件に、第二の可動体を、第一の位置から第二の位置に移動した後、第二の位置から第一の位置に移動させている。本例では、必ず第一の可動体を第二の位置から第一の位置に移動させた後に、第二の可動体の初期動作を開始するように構成してもよいし、第一の可動体を第二の位置から第一の位置に移動させる前に、第二の可動体の初期動作を開始するように構成してもよい。
なお、本例では、可動体の初期動作について説明したが、上述のとおり、本発明に係る「動作」は、初期動作に限定されるものではなく、他の動作(後述する復帰動作など)であってもよい。また、本発明に係る「初期動作」は、可動体の初期動作に限定されず、光出力手段による初期動作、音出力手段による初期動作、表示手段による初期動作なども含まれる。
また、初期動作における第一、第二の可動体の移動態様は特に限定されず、例えば、図13(d)(1)に示すように、第一の可動体CB1を第一の方向(例えば、垂直方向)に移動し、第二の可動体CB2を第二の方向(例えば、水平方向)に移動させてもよい。また、この場合に、同図(d)(2)の側面図に示すように、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2を同一平面上に配置し、第一の可動体CB1または第二の可動体CB2が移動したときに両者が接触可能な構成としてもよいし、同図(d)(3)の側面図に示すように、第一の可動体Cb1または第二の可動体CB2を異なる平面上に配置し、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2が移動したときに両者が接触しない構成としてもよい。
また、可動体の形状も特に限定されず、例えば、図13(e)(1)の正面図、同図(e)(2)の側面図に示すように、第一の可動体CB3を立方体形状とする一方で、第二の可動体CB4を側面視コの字形状とし、第二の可動体CB4の内側空間内に、第一の可動体CB3の一部を収容可能に構成してもよい。また、第二の可動体CB4を、固定配置されたセンサに置き換えた場合に、第一の可動体CB3を、第一の位置(センサによって検出可能な位置)と、第二の位置(センサによって検出不能な位置)との間で垂直方向(または水平方向)に移動可能に構成してもよい。
また、図13(f)に示すように、第一の可動体CB5と第二の可動体CB6を同時に第一の位置から第二の位置に移動させた後、第二の可動体CB6のみを第二の位置から第三の位置に移動させてもよい。
<復帰動作>
次に、図14を用いて、本発明に係る「動作」の一例である復帰動作について説明する。なお、図14(a)は、可動体の通常動作の一例を示したタイムチャートであり、図14(b)は、可動体の復帰動作の一例を示したタイムチャートである。
第一の可動体CB1は、図14(a)(1)に示す第一の位置(初期位置)と、図14(a)(4)に示す第二の位置(閉鎖位置)との間を移動可能に構成され、第二の可動体CB2は、図14(a)(1)、(7)に示す第三の位置(初期位置)と、図14(a)(4)に示す第四の位置(閉鎖位置)との間を移動可能に構成されている。
図14(a)に示す通常動作では、同図(a)(1)〜同図(a)(4)に示す期間において、第一の可動体CB1を第一の位置(初期位置)から第二の位置(閉鎖位置)に移動させるとともに、第二の可動体CB2を第三の位置(初期位置)から第四の位置(閉鎖位置)に移動させることで、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2を接触させ、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2を開放状態から閉鎖状態に変化させている。
続く同図(a)(4)〜同図(a)(7)に示す期間では、第一の可動体CB1を第二の位置(閉鎖位置)から第一の位置(初期位置)に移動させるとともに、第二の可動体CB2を第四の位置(閉鎖位置)から第三の位置(初期位置)に移動させることで、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2を離間させ、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2を閉鎖状態から開放状態に変化させている。
図14(b)に示す復帰動作は、図14(a)に示す通常動作が実行できなくなった場合(例えば、第一の可動体CB1に何らかの異常が発生し、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2の動作にズレが生じた場合)に、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2を一旦、初期位置に戻し、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2の同期を取り直す動作である。
この復帰動作では、復帰動作の開始契機が到来したことを条件として、第一の可動体CB1を、同図(b)(1)〜同図(b)(3)に示す第一の期間で第二の位置(閉鎖位置)まで移動させた後、続く同図(b)(3)〜同図(b)(6)に示す第二の期間で第一の位置(初期位置)まで移動させる一方で、第二の可動体CB2を、同図(b)(1)〜同図(b)(2)に示す第三の期間(第一の期間よりも短い期間)で第四の位置(閉鎖位置)まで移動させた後、続く同図(b)(2)〜同図(b)(5)に示す第四の期間(第二の期間と同じ期間)で第三の位置(初期位置)に移動させている。
<可動体の動作の一例>
次に、図15を用いて、可動体の動作の一例について説明する。なお、図15は、可動体の動作の一例を示したタイムチャートである。
図15(a)に示す例では、可動体が第二の位置(例えば、メカエンド、センサによって検知可能な位置など)に位置している状態で、符号T1で示すタイミングで可動体の動作(上述の初期動作、復帰動作を含む。以下同じ)の開始契機が到来したことを条件に、可動体を第二の位置から第一の位置(例えば、メカエンド、センサによって検知可能な位置など)まで移動させている。また、図15(b)に示す例では、可動体が第二の位置と第一の位置の間の途中位置(例えば、位置センサによって検知不可能な位置など)に位置している状態で、符号T2で示すタイミングで可動体の動作の開始契機が到来したことを条件に、可動体を第一の位置まで移動させている。
また、図15(c)に示す例では、可動体が途中位置に位置している状態で、符号T3で示すタイミングで可動体の動作の開始契機が到来したことを条件に、可動体を第二の位置まで移動させた後、第一の位置まで移動させている。また、図15(d)に示す例では、可動体が途中位置に位置している状態で、符号T4で示すタイミングで可動体の動作の開始契機が到来したことを条件に、可動体を第二の位置まで移動させた後に第一の位置に向けて移動させ、所定時間に亘って途中位置で停止させた後、再び第二の位置に移動させた後に、第一の位置まで移動させている。本例では、可動体を第一の位置まで移動させることができない場合に、一旦、第二の位置に向けて可動体を移動させた後に再び第一の位置に向けて可動体を移動させる動作(リトライ動作)を繰り返し実行するように構成してもよい。
また、図15(e)に示す例では、第一、第二の可動体が途中位置に位置している状態で、符号T5で示すタイミングで第一、第二の可動体の動作の開始契機が到来したことを条件に、第一、第二の可動体を第一の位置まで同時に移動させている。また、図15(f)に示す例では、第一、第二の可動体が途中位置に位置している状態で、符号T6で示すタイミングで第一の可動体の動作の開始契機が到来したことを条件に、第一の可動体を第一の位置まで移動させた後、符号T7で示すタイミングで第二の可動体の動作の開始契機が到来したことを条件に、第二の可動体を第一の位置まで移動させている。本例では、符号T7で示すタイミング第一の可動体が第一の位置まで移動したことを条件に、第二の可動体を第一の位置まで移動させてもよい。
また、図15(g)に示す例では、第一の可動体が途中位置に位置している状態で、符号T8で示すタイミングで第一の可動体の動作の開始契機が到来したことを条件に、第一の可動体を第二の位置まで移動させた後、第一の位置まで移動させ、その後、第二の可動体が途中位置に位置している状態で、符号T9で示すタイミングで第二の可動体の動作の開始契機が到来したことを条件に、第二の可動体を第一の位置まで移動させている。
<可動体と光出力手段の動作の一例>
次に、図16を用いて、可動体と光出力手段の動作の一例について説明する。なお、図16は、可動体と光出力手段の動作の一例を示したタイムチャートである。
図16(a)に示す例では、符号T1で示すタイミングで光出力手段(例えば、LED)の動作の開始契機が到来したこと(例えば、演出の実行開始契機が到来したこと)を条件に、光出力手段を第一の態様(例えば、点灯)から第二の態様(例えば、点滅)に変化させるとともに、可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、演出の実行開始契機が到来したこと)を条件に、可動体を第一の位置から第二の位置まで移動させ、第二の位置で停止させている。また、符号T2で示すタイミングで可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、演出の実行終了の所定時間前になったこと)を条件に、可動体を第二の位置から第一の位置まで移動させ、第一の位置で停止させるとともに、符号T3で示すタイミングで光出力手段の動作の終了契機が到来したこと(例えば、演出の実行終了契機が到来したこと)を条件に、光出力手段を第二の態様(例えば、点滅)から第一の態様(例えば、点灯)に変化させている。
図16(b)に示す例では、符号T4で示すタイミングで光出力手段の動作の開始契機が到来したこと(例えば、演出の実行開始契機が到来したこと)を条件に、光出力手段を第一の態様(例えば、消灯)から第二の態様(例えば、点灯)に変化させるとともに、可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、演出の実行開始契機が到来したこと)を条件に、可動体を第一の位置と第二の位置との間で周期的に往復移動させている。
また、符号T5で示すタイミングで光出力手段の動作の終了契機が到来したこと(例えば、演出の実行終了契機が到来したこと)を条件に、光出力手段を第二の態様(例えば、点灯)から第一の態様(例えば、消灯)に変化させているとともに、可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、演出の実行終了契機が到来したこと)を条件に、可動体を第一の位置で停止させている。
なお、光出力手段の態様を変化させるタイミングは本例に限定されず、例えば、可動体が第一の位置に位置しているときは、光出力手段の態様を第一の態様とし、可動体が第二の位置に位置しているときは、光出力手段の態様を第二の態様に変化させる、または、可動体の移動中は、光出力手段の態様を第一の態様とし、可動体の停止中は、光出力手段の態様を第二の態様に変化させるなど、可動体の位置や動作に同期するように光出力手段の態様を変化させてもよい。
また、光出力手段の動作の開始契機(または終了契機)を、可動体の動作の開始契機(または終了契機)を一致させてもよいし、異ならせてもよい。また、光出力手段の動作の開始契機(または終了契機)や可動体の動作の開始契機(または終了契機)が複数ある場合に、複数の契機のうちの一つ、複数、または、全てを一致させてもよいし、異ならせてもよい(例えば、図16(a)において符号T1で示す可動体の動作の開始契機、符号T1で示す光出力手段の動作の開始契機、符号T2で示す可動体の動作の開始契機、符号T3で示す可動体の動作の終了契機、符号T3で示す光出力手段の動作の終了契機のうちの一つ、複数、または、全てを一致させてもよいし、異ならせてもよい)。
<可動体と表示手段の動作の一例>
次に、図17と図18を用いて、可動体と表示手段の動作の一例について説明する。なお、図17と図18は、可動体と表示手段の動作の一例を示したタイムチャートである。
図17(a)に示す例では、符号T1で示すタイミングで表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210,装飾図柄表示装置208のいずれか)の動作の開始契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行開始契機が到来したこと)を条件に、表示手段を第一の態様(例えば、停止表示)と第二の態様(例えば、変動表示)との間で変化させるとともに、可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行開始契機が到来したこと)を条件に、可動体を第一の位置から第二の位置まで移動させ、第二の位置で停止させている。
また、符号T2で示すタイミングで表示手段の動作の終了契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行終了契機が到来したこと)を条件に、表示手段を第二の態様(例えば、変動表示)から第一の態様(例えば、停止表示)に変化させるともに、可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行終了契機が到来したこと)を条件に、可動体を第二の位置から第一の位置まで移動させ、第一の位置で停止させている。
図17(b)に示す例では、符号T3で示すタイミングで表示手段の動作の開始契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行開始契機が到来したこと)を条件に、表示手段を第一の態様(例えば、停止表示)から第二の態様(例えば、変動表示)に変化させるとともに、可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行開始契機が到来したこと)を条件に、可動体を第一の位置から第二の位置まで移動させた後に第一の位置まで移動させ、第一の位置で停止させている。以降、表示手段の動作の開始契機が到来する毎に、表示手段を第一の態様(例えば、停止表示)から第二の態様(例えば、変動表示)に変化させるとともに、可動体の動作の開始契機が到来する毎に、可動体を第一の位置から第二の位置まで移動させた後に第一の位置まで移動させ、第一の位置で停止させている。
なお、図17(b)には、可動体の動作の変化と、表示手段の態様の変化を同期させる例を示したが、可動体の動作の変化の一部と、表示手段の態様の変化の一部を同期させずに異ならせてもよい。例えば、同図(b)に示す可動体の3回目の動作において、第一の位置から第二の位置に移動させずに第一の位置に停止させてもよいし、第二の位置まで移動する前に第一の位置に向けて移動させてもよい。
また、表示手段の動作の開始契機(または終了契機)を、可動体の動作の開始契機(または終了契機)を一致させてもよいし、異ならせてもよい。また、表示手段の動作の開始契機(または終了契機)や可動体の動作の開始契機(または終了契機)が複数ある場合に、複数の契機のうちの一つ、複数、または、全てを一致させてもよいし、異ならせてもよい(例えば、図17(a)において符号T1で示す可動体の動作の開始契機、符号T1で示す表示手段の動作の開始契機、符号T2で示す可動体の動作の開始契機、符号T2で示す表示手段の動作の終了契機のうちの一つ、複数、または、全てを一致させてもよいし、異ならせてもよい)。
図18に示す例では、符号T1で示すタイミングで表示手段の動作の終了契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行終了契機が到来したこと)を条件に、表示手段を第二の態様(例えば、変動表示)から第一の態様(例えば、停止表示)に変化させるとともに、第一の可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行終了契機が到来したこと)を条件に、第一の可動体を第二の位置から第一の位置まで移動させ、第一の位置で停止させている。
また、符号T2で示すタイミングでは、表示手段の動作の開始契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行開始契機が到来したこと)を条件に、表示段を第一の態様(例えば、停止表示)から第二の態様(例えば、変動表示)に変化させるとともに、第二の可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行開始契機が到来したこと)を条件に、第二の可動体を第二の位置から第一の位置まで移動させ、第一の位置で停止させている。
また、符号T3で示すタイミングでは、第三の可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、直近の図柄変動の停止表示開始から時間t1が経過したこと)を条件に、第三の可動体を第一の速度で第一の位置から第二の位置まで移動させ、第二の位置で停止させた後、第三の可動体の動作開始から時間t2が経過したことを条件として、第一の速度よりも遅い第二の速度で第二の位置から第一の位置まで移動させ、第一の位置で停止させている。
また、符号T4で示すタイミングでは、第三の可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、直近の図柄変動の変動表示開始から時間t3が経過したこと)を条件に、第三の可動体を第一の速度で第一の位置から第二の位置まで移動させ、第二の位置で停止させた後、第三の可動体の動作開始から時間t4が経過したことを条件として、第一の速度よりも遅い第二の速度で第二の位置から第一の位置まで移動させ、第一の位置で停止させている。
なお、本例では、第三の可動体は、常時、復帰動作を行うように構成してもよく、例えば、表示手段が第一の態様(停止)であって第三の可動体が初期位置に位置していない場合に復帰動作を行ったり、表示手段が第二の態様(変動)であって第三の可動体が初期位置に位置していない場合に復帰動作を行ったりしてもよい。
<復帰動作中の可動体と光出力手段の動作の一例>
次に、図19を用いて、復帰動作中の可動体と光出力手段の動作の一例について説明する。なお、図19は、復帰動作中の可動体と光出力手段の動作の一例を示したタイムチャートである。
図19(a)に示す例では、可動体を第二の位置から第一の位置(初期位置)に移動させる復帰動作の実行中に、符号T1で示すタイミングで演出の実行開始契機(予め定めた演出の実行開始契機)が到来したことを条件に、光出力手段(例えば、LED)の態様を第一の態様(例えば、点灯)から第二の態様(例えば、点滅)に変化させている。また、演出の実行開始契機とは無関係に可動体の復帰動作を継続し、符号T2で示すタイミングで可動体が第一の位置まで移動したことを検出したことを条件に、可動体は、演出に対応する動作(上記図16(a)に示す動作)を開始している。
図19(b)に示す例では、符号T3で示す「予め定めた演出の実行開始契機」とは異なる符号T4で示すタイミングで、可動体の第一の位置の検出(可動体を第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作が完了したこと)を条件に、光出力手段の態様を第一の態様(例えば、点灯)から第二の態様(例えば、点滅)に変化させるとともに、可動体は、演出に対応する動作(上記図16(a)に示す動作)を開始している。
図19(c)に示す例では、符号T5で示す「予め定めた演出の実行開始契機」とは異なる符号T6で示すタイミングで、可動体の第一の位置を検出した場合でも(可動体を第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作が完了した場合でも、光出力手段や可動体の動作を開始しないように構成している。
図19(d)に示す例では、可動体を第二の位置から第一の位置(初期位置)に移動させる復帰動作の実行中に、可動体の移動が一時的に不能になった後、符号T7で示す「予め定めた演出の実行開始契機」とは異なる符号T8で示すタイミングで、可動体の第一の位置の検出(可動体を第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作が完了したこと)を条件に、光出力手段の態様を第一の態様(例えば、点灯)から第二の態様(例えば、点滅)に変化させるとともに、可動体は、演出に対応する動作(上記図16(a)に示す動作)を開始している。なお、本例では、可動体の移動が一時的に不能となった期間の分だけ、可動体や光出力手段による演出時間を短縮することで、図19(a)、(b)に示す演出の終期と一致させることで、演出時間を調整している。
<動作データと動作の関係>
次に、図20と図21を用いて、動作データと動作の関係について説明する。なお、図20と図21は、動作データと動作の関係の一例を示したタイムチャートである。
図に示す「動作データ」とは、動作を制御するためのデータ(制御情報)のことであり、例えば、可動体の動作を制御するためのデータ、光出力手段の動作を制御するためのデータ、音出力手段の動作を制御するためのデータ、表示手段の動作を制御するためのデータなどが該当する。
液晶制御部435は、例えば、表示装置208を制御するための動作データを記憶手段(例えば、ROM)に予め記憶しており、この動作データを記憶手段から読み出す処理や、読み出した動作データに基づいた指令を表示装置208に出力する処理などを実行することで、表示装置208に各種動作を行わせるように構成されている。また、演出制御部500は、例えば、第一の可動体224を制御するための動作データを記憶手段(例えば、ROM)に予め記憶しており、この動作データを記憶手段から読み出す処理や、読み出した動作データに基づいた指令を第一の可動体224に出力する処理などを実行することで、第一の可動体224に各種動作を行わせるように構成されている。
また、サブ制御部400は、例えば、ランプ552,音出力装置120,第二の可動体246を制御するための動作データを記憶手段(例えば、ROM)に予め記憶しており、この動作データを記憶手段から読み出す処理や、読み出した動作データに基づいた指令をランプ552,音出力装置120,第二の可動体246に出力する処理などを実行することで、ランプ552,音出力装置120,第二の可動体246に各種動作を行わせるように構成されている。
図20(a)に示す例では、遊技台の制御部が、動作データを記憶手段から読み出す処理と、読み出した動作データに基づいた指令を制御対象に出力する処理を並列的に実行することで、動作データに対応する実際の動作が、各種処理の実行とほぼ同じタイミングで実行されるように構成している。例えば、動作データA−1に対応する動作A−1は、動作データA−1に対する各種処理とほぼ同じタイミングで実行され、以降も同様である。
一方、図20(b)に示す例では、図20(a)に示す処理に加えて、動作データの内容が変更になる場合に、次の動作データを記憶手段から先読みするように構成している。本例では、動作データが動作データAから動作データBに変更になる場合に、次の動作データBのうちの先頭の動作データB−1を記憶手段から先読みしている。また、本例では、動作データB−1に対応する動作を実行させることなく、動作データA−3に対応する動作の次に、動作データB−2に対応する動作を実行している。
次に、図21(a)に示すように、記憶手段(例えば、ROM)に動作データA(動作データA−1〜A−3)と動作データB(動作データB−1〜B−3)を少なくとも記憶し、動作データAを変数iで管理し、動作データBを変数jで管理する場合を考える。
同図(b)に示す例では、変数i=0に基づいて動作データA−1を参照し、動作データA−1に対応する動作を実行した後に変数iを1つ加算し、加算後の変数i=1に基づいて動作データA−2を参照し、動作データA−2に対応する動作を実行した後に変数iを1つ加算し、加算後の変数i=2に基づいて動作データA−3を参照し、動作データA−3に対応する動作を実行している。
また、変数i=2に基づいて動作データA−3を参照する際に、変数j=0に基づいて動作データB−1を参照するが、動作データB−1に対応する動作は実行せずに変数jを1つ加算し、加算後の変数j=1に基づいて動作データB−2を参照し、動作データB−2に対応する動作を実行した後に変数jを1つ加算し、加算後の変数j=2に基づいて動作データB−3を参照し、動作データB−3に対応する動作を実行している。
また、同図(c)に示す例では、変数i=0に基づいて動作データA−1を参照するとともに、変数j=0に基づいて動作データB−1を参照し、動作データA−1と動作データB−1のうちの動作データA−1に対応する動作のみを実行した後に変数i、変数jを1つ加算し、加算後の変数i=1に基づいて動作データA−2を参照するとともに、変数j=1に基づいて動作データB−2を参照し、動作データA−2と動作データB−2のうちの動作データA−2に対応する動作のみを実行した後に変数i、変数jを1つ加算し、加算後の変数i=2に基づいて動作データA−3を参照するとともに、変数j=2に基づいて動作データB−3を参照し、動作データA−3と動作データB−3のうちの動作データA−3に対応する動作のみを実行している。
また、続いて、変数i=0に基づいて動作データA−1を参照するとともに、変数j=0に基づいて動作データB−1を参照し、動作データA−1と動作データB−1のうちの動作データB−1に対応する動作のみを実行した後に変数i、変数jを1つ加算し、加算後の変数i=1に基づいて動作データA−2を参照するとともに、変数j=1に基づいて動作データB−2を参照し、動作データA−2と動作データB−2のうちの動作データB−2に対応する動作のみを実行している。
<表示手段による複数の動作の一例>
次に、図22を用いて、表示手段による複数の動作の一例について説明する。なお、図22は、表示手段による複数の動作の一例を示したタイムチャートである。
本例では、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)によって、複数の動作(演出)を実行可能に構成している。複数の演出のうちの一つは、演出A(演出A1+演出A2)と演出B(演出B1+演出B2)で構成された第一の演出であり、複数の演出のうちの一つは、演出C(演出C1+演出C2)と演出D(演出D1+演出D2)で構成された第二の演出である。
図22(a)に示す例は、第一の演出の前半部(演出A1+演出B1)を第一の期間に亘って実行した後、第一の演出の後半部(演出A2+演出B2)を第二の期間に亘って実行する通常の演出である。また、図22(b)に示す例は、第二の演出の前半部(演出C1+演出D1)を第二の期間に亘って実行した後、第二の演出の後半部(演出C2+演出D2)を第三の期間に亘って実行する通常の演出である。
また、図22(c)に示す例では、第一の演出の実行中に第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出の実行を中止し、第二の演出を優先して実行するように構成している。例えば、第一の演出の前半部(演出A1+演出B1)を第一の期間に亘って実行した後、第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出の後半部(演出A2+演出B2)を実行することなく、第二の演出の前半部(演出C1+演出D1)を第二の期間に亘って実行した後、第二の演出の後半部(演出C2+演出D2)を第三の期間に亘って実行する。
また、図22(d)に示す例では、第一の演出の実行中に第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出の実行を一時的に中断し、第二の演出を優先して実行した後、第一の演出を再開するように構成している。例えば、第一の演出の前半部(演出A1+演出B1)を第一の期間に亘って実行した後、第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出を中断し、第二の演出の前半部(演出C1+演出D1)を第二の期間に亘って実行した後、第二の演出の後半部(演出C2+演出C2)を第三の期間に亘って実行し、最後に、第一の演出の後半部(演出A2+演出B2)を第四の期間に亘って実行する。
また、図22(e)に示す例では、第一の演出の実行中に第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第二の演出を開始するが、第二の演出の表示は行わずに第一の演出の表示のみを行い、第一の演出の終了契機が到来した場合に、第二の演出の表示を行うように構成している。例えば、第一の演出の前半部(演出A1+演出B1)を第一の期間に亘って実行した後、第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第二の演出を開始するが第二の演出の表示は行わずに第一の演出の後半部(演出A2+演出B2)の表示のみ第二の期間に亘って行い、その後、第二の演出の後半部(演出C2+演出D2)を第三の期間に亘って実行する。
また、図22(f)に示す例では、第一の演出の実行中に第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第二の演出を保留し、第一の演出の終了契機が到来した場合に、第二の演出を開始するように構成している。例えば、第一の演出の前半部(演出A1+演出B1)を第一の期間に亘って実行した後、第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第二の演出を保留して第一の演出の後半部(演出A2+演出B2)を第二の期間に亘って実行し、その後、第二の演出を第三、第四の期間に亘って実行する。
また、図22(g)に示す例では、第一の演出の実行中に第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第二の演出を実行しないように構成している。例えば、第一の演出の前半部(演出A1+演出B1)を第一の期間に亘って実行した後、第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第二の演出を行うこと無く、第一の演出の後半部(演出A2+演出B2)を第二の期間に亘って実行する。
また、図22(h)に示す例では、第一の演出の実行中に第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出とともに第二の演出の一部を実行するように構成している。例えば、第一の演出の前半部(演出A1+演出B1)を第一の期間に亘って実行した後、第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出の後半部の一部(演出A2)と第二の演出の前半部の一部(演出D1)を第二の期間に亘って実行した後、第二の演出の後半部(演出C2+演出D2)を第三の期間に亘って実行する。
また、図22(i)に示す例では、第一の演出の実行中に第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出を中止するとともに第二の演出の実行準備を開始した後、次回の演出開始タイミングで第二の演出を表示するように構成している。例えば、第一の演出の前半部(演出A1+演出B1)を第一の期間に亘って実行した後、第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出を中止するとともに第二の演出の実行準備を開始した後、次回の演出開始タイミングで第二の演出の後半部(演出C2+演出D2)を第三の期間に亘って実行する。なお、第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出を中止するとともに第二の演出の実行準備を開始した後、次回の演出開始タイミングで第二の演出の前半部(演出C1+演出D1)を第三の期間に亘って実行するように構成してもよい。
また、図22(j)に示す例では、第一の演出の実行中に第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出を中止するとともに、第二の演出を開始しないように構成している。なお、第一の演出を中止する契機は、第二の演出の実行開始に限定されず、例えば、第一、第二の演出とは異なる第三の演出の実行開始を契機としてもよいし、第一の演出を開始してから所定時間が経過したことを契機としてもよい。
<動作の具体例/先読み演出中の可動体の動作例1>
次に、動作の具体例の一つとして、先読み演出中の可動体の動作例1について説明する。図23は、先読み演出中の可動体の動作例1を時系列で示した図である。なお、以降の図面における各々の図は、一連の演出や図柄変動表示の特徴部分だけを抜き出して示したものであり、必ずしも同じ時間間隔で抜き出したものではない。また、具体例で示す各種動作の前後関係は、本例に限定されるものではない。
図23(a)に示す状態は、特図1の変動遊技を実行している状態である。この状態では、主制御部300は、第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を行うとともに、(サブ制御部400から指令を受けた)液晶制御部435は、装飾図柄表示装置208を用いて装飾図柄の変動表示を行っている。また、(サブ制御部400から指令を受けた)演出制御部500は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bを、第一の位置(初期位置)に停止させ、サブ制御部400は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bが備えるLEDの態様を第一の態様(消灯)に設定している。
続く図23(b)に示す状態は、特図1の変動遊技中に、特図1変動遊技の保留数が4になった状態である。この状態では、主制御部300は、第1特図保留ランプ218を4つ点灯させることで、特図1変動遊技の保留数が4であることを報知し、液晶制御部435は、装飾図柄表示装置208に設けた保留表示領域208eに保留アイコンPI1〜PI4を4つ表示させることで、特図1変動遊技の保留数が4であることを報知している。
なお、サブ制御部400は、主制御部300から受信した特図1変動遊技の先読み情報(当否判定結果)に基づいて、保留アイコンの表示態様を決定し、この保留アイコンの表示態様に関する指令を液晶制御部435に送信する。本例では、主制御部300から受信した特図1変動遊技の先読み情報は、1〜3番目の保留に対応する特図1変動遊技の当否判定結果がハズレ、4番目の保留に対応する特図1変動遊技の当否判定結果が大当りであるため、サブ制御部400は、1〜3番目の保留に対応する保留アイコンPI11〜PI13を通常色(例えば、青)で表示し、4番目の保留に対応する保留アイコンPI14を特別色(例えば、赤)で表示するように、液晶制御部435に対して指令を出している。なお、4番目の保留に対応する特図1変動遊技の当否判定結果がハズレであってもよい。
続く図23(c)に示す状態は、特図1の変動遊技が終了した状態である。この状態では、液晶制御部435は、装飾図柄表示装置208を用いて装飾図柄の停止表示(本例では、「装飾3−装飾4−装飾1」の組合せ表示)を行っている。
続く図23(d)に示す状態は、先読み演出を開始した状態である。ここで、先読み演出とは、通常演出とは演出態様が異なる演出をいい、例えば、通常演出と少なくとも一部の表示(例えば、背景画像)が異なる演出、通常演出よりも演出時間が長い演出(複数回の図柄変動表示に亘って実行される演出)などが該当する。
サブ制御部400は、主制御部300から受信した特図1変動遊技の先読み情報(当否判定結果)に基づいて演出態様を決定し、この演出態様に関する指令を液晶制御部435と演出制御部500に送信するとともに、演出態様に応じて、ランプ、音出力装置、第二の可動体などの制御を開始する。本例では、主制御部300から受信した特図1変動遊技の先読み情報は、4番目の保留に対応する特図1変動遊技の当否判定結果が大当りであるため、サブ制御部400は、先読み演出を行うことを決定し、この先読み演出を実行するように、液晶制御部435と演出制御部500に対して指令を出している。
サブ制御部400から先読み演出の指令を受けた液晶制御部435は、図23(d)〜同図(n)に示すように、特図1変動遊技の開始から終了までの期間に亘って、装飾図柄表示装置208を用いて先読み演出を行っている。また、サブ制御部400から先読み演出の指令を受けた演出制御部500は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bを、図23(a)に示す第一の位置から同図(d)に示す第二の位置まで移動させている。また、サブ制御部400は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(点灯)に変化させている。
以降、図23(m)に示す特図および装飾図柄の停止表示を行うまで、演出制御部500は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bを第一の位置と第二の位置との間で往復移動させる演出動作を行うとともに、サブ制御部400は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を第二の態様(点灯)に維持させる。また、特図および装飾図柄の停止表示の所定時間の経過後には、同図(n)に示すように、演出制御部500は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bを、第一の位置に移動させるとともに、サブ制御部400は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を、第二の態様(点灯)から第一の態様(消灯)に変更し、第一の態様(消灯)を維持させている。
<動作の具体例/先読み演出中の可動体の動作例2>
次に、動作の具体例の一つとして、先読み演出中の可動体の動作例2について説明する。図24は、先読み演出中の可動体の動作例2を時系列で示した図である。本例は、先読み演出中の可動体の動作態様が、図23を用いて説明した動作例1と異なっている。
具体的には、サブ制御部400から先読み演出の指令を受けた演出制御部500は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bを、図24(a)に示す第一の位置から同図(d)に示す第二の位置まで移動させた後、同図(l)に示す特図および装飾図柄の停止表示を行うまで第二の位置で停止させ、所定時間後の同図(m)に示すタイミングで第二の位置から第一の位置に移動させている。
また、サブ制御部400は、装飾図柄表示装置208を用いた先読み演出を開始すると同時に、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(点灯)に変化させている。続いて、サブ制御部400は、演出制御部500が第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bを第二の位置から第一の位置に移動させるまで、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を、第二の態様(点灯)に維持させた後、演出制御部500が第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bを第一の位置に移動させると同時に、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を、第二の態様(点灯)から第一の態様(消灯)に変化させている。なお、可動体の動作または光出力手段の動作の一方のみを維持してもよい。
<動作の具体例/先読み演出中の可動体の動作例3>
次に、動作の具体例の一つとして、先読み演出中の可動体の動作例3について説明する。図25は、先読み演出中の可動体の動作例3を時系列で示した図である。本例は、可動体の構造と、先読み演出中の可動体の動作態様が、図23を用いて説明した動作例1や図24を用いて説明した動作例2と異なっている。
具体的には、本例に係る遊技台は、家紋を模した円盤状の演出可動体612a〜612dを、特図変動遊技の最大保留数と同数(本例では、4つ)備えており、演出可動体612a〜612dの各々は、演出制御部500の制御により時計回りに回転可能に構成されている。
本例では、演出制御部500は、図25(d)に示すタイミングで先読み演出を開始している。本例の先読み演出では、同図(d)に示すタイミングで特図1変動遊技を1つ消化し、保留数が4から3に減少したことを契機として、演出可動体(第四の可動体)612dの動作を第一の動作(停止)から第二の動作(回転)に変更することで、演出可動体(第四の可動体)612dを時計回りに回転させた後、同図(f)に示すタイミングで特図1変動遊技を1つ消化し、保留数が3から2に減少したことを契機として、演出可動体(第三の可動体)612cの動作を第一の動作(停止)から第二の動作(回転)に変更することで、演出可動体(第三の可動体)612cを時計回りに回転させている。
また、同図(h)に示すタイミングで特図1変動遊技を1つ消化し、保留数が2から1に減少したことを契機として、演出可動体(第二の可動体)612bの動作を第一の動作(停止)から第二の動作(回転)に変更することで、演出可動体(第二の可動体)612bを時計回りに回転させた後、同図(i)に示すタイミングで特図1変動遊技を1つ消化し、保留数が1から0に減少したことを契機として、演出可動体(第一の可動体)612aの動作を第一の動作(停止)から第二の動作(回転)に変更することで、演出可動体(第一の可動体)612aを時計回りに回転させている。
その後、サブ制御部400は、同図(k)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208を用いたスーパーリーチ演出を実行し、演出制御部500は、同図(l)に示す特図および装飾図柄の停止表示を行うまで演出可動体612a〜612dの回転を継続した後、所定時間の経過後に、同図(m)に示すように、演出可動体612a〜612dの回転を停止している。
<動作の具体例/島一斉演出>
次に、動作の具体例の一つとして、島一斉演出について説明する。図26は、島一斉演出の開始条件が成立しない場合の演出の流れの一例を時系列で示した図であり、図27は、島一斉演出の開始条件が成立した場合の演出の流れの一例を時系列で示した図である。
図26に示す例は、5回の特図1変動遊技中に、島一斉演出の開始条件が成立しなかった場合を示している。本例では、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bの動作開始契機を「島一斉演出の開始」としているため、島一斉演出の開始条件が成立しない場合には、演出制御部500は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bの動作を変更することはなく、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bは第一の位置(初期位置)のままである。
また、本例では、光出力手段の動作開始契機も「島一斉演出の開始」としているため、島一斉演出の開始条件が成立しない場合には、サブ制御部400は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を変更することはなく、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様は第一の態様(例えば、消灯)のままである。
一方、図27に示す例は、2回目の特図1変動遊技中に、島一斉演出の開始条件が成立した場合を示している。本例では、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bの動作開始契機を「島一斉演出の開始」としているため、島一斉演出の開始条件が成立した場合(例えば、遊技台の電源投入から所定時間が経過した場合)には、演出制御部500は、第一の演出可動体610aを第一の位置と第二の位置との間で往復移動させる演出動作と、第二の演出可動体610bを第一の位置と第二の位置との間で往復移動させる演出動作を順番に繰り返して実行する。なお、本実施形態における第一の位置や第二の位置はセンサによって検出可能な位置でなくてもよく、例えば、第一の位置から所定時間だけ移動させた位置を第二の位置としてもよいし、機構上の限界位置(メカエンド)であってもよい。
また、本例では、光出力手段の動作開始契機も「島一斉演出の開始」としているため、島一斉演出の開始条件が成立した場合には、サブ制御部400は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を第一の態様(例えば、消灯)から第二の態様(例えば、点灯)に変更し、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を第二の態様(例えば、点灯)に維持する。
また、サブ制御部300は、島一斉演出の開始条件が成立した場合に、装飾図柄の変動表示に使用している表示領域を縮小し、正面視左上に移動するとともに、装飾図柄表示装置208の中央の表示領域を用いて、島一斉演出に対応する表示を行う。
<動作の具体例/電源投入後の可動体の初期動作>
次に、動作の具体例の一つとして、電源投入後の可動体の初期動作について説明する。図28は、電源投入後の可動体の初期動作の一例を時系列で示した図である。
図28(a)に示す状態は、遊技台の電源投入直後の状態である。本例では、第一の演出可動体610aと第二の可動体610bの動作開始契機を「電源投入後に所定時間が経過したこと」としているため、電源投入後に所定時間が経過した場合には、演出制御部500は、第一の演出可動体610aと第二の可動体610bを、同図(a)に示す第一の位置から、同図(f)に示す第二の位置まで移動させる演出動作を行った後、第二の位置から同図(k)に示す第一の位置に移動させている。なお、本例では、光出力手段の動作開始契機は「電源投入後に所定時間が経過したこと」としていないため、電源投入後に所定時間が経過した場合でも、サブ制御部400は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を第一の態様(例えば、消灯)から第二の態様(例えば、点灯)に変更していない。なお、第一の演出可動体610aと第二の可動体610bの動作開始契機は、「電源投入後に所定の処理(例えば、初期設定)が終了したこと」などであってもよい。
<動作の具体例/図柄変動停止中の可動体の復帰動作>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動停止中の可動体の復帰動作について説明する。図29(a−1)〜同図(f−1)と同図(a−2)〜同図(f−2)は、図柄変動停止中の可動体の復帰動作の一例を時系列で示した図である。
本例では、可動体の復帰動作の動作開始契機を「図柄変動停止」としている。図29(a−1)〜同図(f−1)に示す例では、演出制御部500は、同図(b−1)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行し、この復帰動作が完了した後(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動した後)に保留中の変動遊技が開始されている。
一方、図29(a−2)〜同図(f−2)に示す例では、演出制御部500は、同図(b−2)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、この復帰動作が完了する前(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動し終える前)に保留中の変動遊技が開始されている。このため、演出制御部500は、図柄変動中も復帰動作を継続し、同図(e−2)に示すタイミングで、復帰動作を完了させている(第一の可動体610aを第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。
<動作の具体例/前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作>
次に、動作の具体例の一つとして、前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作について説明する。図30は、前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作の一例を時系列で示した図である。
本例では、可動体の復帰動作の動作開始契機を「図柄変動停止」と「前面枠扉106の開放」としている。演出制御部500は、図30(b)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、復帰動作が完了していない。
本例では、図柄変動停止を契機とした復帰動作を複数回実行しても復帰動作が完了しない場合には、前面枠扉106の開放を契機として、可動体の復帰動作が可能であり、同図(e)〜同図(i)に示す例では、前面枠扉106が開放されたことを契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行している。
<動作の具体例/図柄変動表示中の可動体の演出動作1>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動表示中の可動体の演出動作1について説明する。図31(a−1)〜(k−1)と同図(a−2)〜(f−2)は、図柄変動表示中の可動体の演出動作1の一例を時系列で示した図である。
本例では、可動体の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」とし、可動体の演出動作の動作終了契機を「図柄変動停止」としている。図31(a−1)〜同図(k−1)に示す例では、同図(h−1)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置(初期位置)から第二の位置まで移動させた後、同図(k−1)に示す特図1変動遊技の終了(特図1の停止表示)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第二の位置から第一の位置(初期位置)まで移動させている。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」とし、光出力手段の演出動作の動作終了契機を「図柄変動停止」としている。図31(a−1)〜(k−1)に示す例では、同図(h−1)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させた後、同図(k−1)に示す特図1変動遊技の終了(特図1の停止表示)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第二の態様(例えば、青色に点灯)から第一の態様(消灯)に変化させている。
なお、本例では、可動体の演出動作の動作開始契機が到来した場合(図柄変動が開始された場合)でも、可動体の演出動作を開始させないことがあり、例えば、同図(d−1)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)のタイミングでは、可動体の演出動作の動作開始契機が成立しているにも関わらず、可動体の演出動作を行わないように構成しているため、、意外性のある演出を行うことができる場合がある。
図31(a−2)〜同図(f−2)に示す例では、同図(b−2)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置(初期位置)から第二の位置まで移動させた後、同図(f−2)に示す特図1変動遊技の終了(特図1の停止表示)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第二の位置から第一の位置(初期位置)まで移動させている。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」とし、光出力手段の演出動作の動作終了契機を「図柄変動停止」としている。図31(a−2)〜同図(f−2)に示す例では、同図(b−2)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第三の態様(例えば、赤色に点灯)に変化させた後、同図(f−2)に示す特図1変動遊技の終了(特図1の停止表示)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第三の態様(例えば、赤色に点灯)から第一の態様(消灯)に変化させている。
本例では、特図変動遊技の当否判定結果が第一の結果(本例では、ハズレ)の場合に、光出力手段(本例では、LED)の態様を第二の態様(青色に点灯)に変化させ、特図変動遊技の当否判定結果が第一の結果よりも遊技者にとって有利な第二の結果(本例では、大当り)の場合に、光出力手段(本例では、LED)の態様を第三の態様(赤色に点灯)に変化させるため、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
<動作の具体例/図柄変動表示中の可動体の演出動作2>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動表示中の可動体の演出動作2について説明する。図32(a−1)〜同図(k−1)と同図(a−2)〜同図(f−2)は、図柄変動表示中の可動体の演出動作2の一例を時系列で示した図であり、図32(a−1)〜同図(k−1)は、上記図31(a−1)〜同図(k−1)に対応する図面であり、図32(a−2)〜同図(f−2)は、上記図31(a−2)〜同図(f−2)に対応する図面である。
本例では、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第二の位置に滞在させる時間を、上記図31を用いて説明した例よりも短くしている。図31および図32に示すように、可動体を第一の期間に亘って第二の位置に停止させる第一の動作と、可動体を第一の期間よりも短い第二の期間に亘って第二の位置に停止させる第二の動作と、を備えれば、可動体の動作にバリエーションを持たせることができ、意外性のある演出を行うことができる場合がある。
<動作の具体例/図柄変動表示中の可動体の演出動作3>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動表示中の可動体の演出動作3について説明する。図33(a)〜同図(l)は、図柄変動表示中の可動体の演出動作3の一例を時系列で示した図であり、上記図31(a−1)〜同図(k−1)に対応する図面である。
本例では、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第二の位置に滞在させる時間を、上記図31や図32を用いて説明した例よりも長くしているとともに、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、同図(g)に示す第一の態様(消灯) → 同図(h)、(i)に示す第二の態様(例えば、青色で点灯) → 同図(j)に示す第三の態様(例えば、黄色で点灯) → 同図(k)に示す第四の態様(例えば、赤色で点灯) → 同図(l)に示す第一の態様(消灯)の順番で段階的に変化させている。
本例のように、可動体の動作中に光出力手段(本例では、LED)を複数の態様に段階的に変化させるように構成すれば、遊技者の期待感を徐々に高めることができる場合がある。
<動作の具体例/操作手段による操作に基づく可動体の演出動作>
次に、動作の具体例の一つとして、操作手段による操作に基づく可動体の演出動作について説明する。図34は、操作手段による操作に基づく可動体の演出動作の一例を時系列で示した図である。
本例では、可動体の演出動作の動作開始契機を「操作手段による操作を検出したこと」とし、可動体の演出動作の動作終了契機を「図柄変動停止」としている。演出制御部500は、図34(h)に示すチャンスボタン136による操作を検出したことを契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、同図(g)に示す第一の位置(初期位置)から、同図(i)に示す第二の位置まで移動した後、同図(l)に示す図柄停止表示を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、第二の位置から第一の位置(初期位置)まで移動させている。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「操作手段による操作を検出したこと」とし、光出力手段の演出動作の動作終了契機を「図柄変動停止」としている。サブ制御部400は、同図(h)に示すチャンスボタン136(遊技者が少なくとも操作可能な位置に設けられた操作手段)による操作を検出したことを契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させた後、同図(l)に示す特図1変動遊技の終了(特図1の停止表示)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第二の態様(例えば、青色に点灯)から第一の態様(消灯)に変化させている。
なお、液晶制御部435は、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置(初期位置)から第二の位置まで移動したことを契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bの後方の表示領域においてエフェクト画像EGを表示するように構成している。したがって、エフェクト画像EGは、第一の可動体610aと第二の可動体610bが第二の位置に位置している場合には、第一の可動体610aと第二の可動体610bによって一部が覆い隠されることで、同図(j)に示すように、正面側から視認困難な状態となる。一方、第一の可動体610aと第二の可動体610bが第一の位置に位置している場合には、エフェクト画像EGは、第一の可動体610aと第二の可動体610bによって覆い隠されることがないため、同図(k)に示すように、正面側から視認容易な状態となる。
<動作の具体例/始動口入賞に基づく可動体の演出動作>
次に、動作の具体例の一つとして、始動口入賞に基づく可動体の演出動作について説明する。図35は、始動口入賞に基づく可動体の演出動作の一例を時系列で示した図である。
本例では、可動体の演出動作の動作開始契機を「始動口入賞(始動口への入球)」とし、可動体の演出動作の動作終了契機を「始動口入賞(始動口への入球)から所定時間が経過したこと」としている。演出制御部500は、図35(e)に示す始動口(例えば、普図始動口228、第1特図始動口230、第2特図始動口232)への入球(始動口入賞)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、同図(d)に示す第一の位置(初期位置)から、同図(f)に示す第二の位置まで移動した後、始動口入賞(始動口への入球)から所定時間が経過したことを契機として、同図(h)に示すように、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、第二の位置から第一の位置(初期位置)まで移動している。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「始動口入賞(始動口への入球)」とし、光出力手段の演出動作の動作終了契機を「始動口入賞(始動口への入球)から所定時間が経過したこと」としている。サブ制御部400は、図35(e)に示す始動口(例えば、普図始動口228、第1特図始動口230、第2特図始動口232)への入球(始動口入賞)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させた後、始動口入賞(始動口への入球)から所定時間が経過したことを契機として、同図(h)に示すように、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第二の態様(例えば、青色に点灯)から第一の態様(消灯)に変化させている。
なお、始動口入賞(始動口への入球)があった場合でも、可動体の演出動作を実行しないように構成してもよく、例えば、可動体のの動作が先読み演出の一種の場合、特図2優先変動機においては、電サポ中における特図1の始動口入賞、大当り中における特図1の始動口入賞では動作しないように構成してもよい。
<可動体の変形例>
次に、可動体の変形例について説明する。図36は、可動体の変形例を示した図である。本例では、装飾図柄表示装置(メイン液晶)208とは別に、水平方向に移動可能な第一のサブ液晶(第一の可動体)614と第二のサブ液晶(第二の可動体)616を備えている。本例のように、本発明に係る遊技台は、表示手段を兼ねた可動体を備えていてもよい。また、図示はしないが、音出力手段(例えば、スピーカ)または光出力手段(例えば、ランプ)を移動可能に構成することで、遊技台が、音出力手段を兼ねた可動体や、光出力手段を兼ねた可動体を備えていてもよい。
<動作の具体例/図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作1>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作1について説明する。図37(a−1)〜同図(f−1)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了した場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。
本例では、可動体の復帰動作の動作開始契機を「図柄変動停止」とし、可動体の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」としている。図37(a−1)〜同図(f−1)に示す例では、演出制御部500は、同図(b−1)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行している。また、演出制御部500は、同図(d−1)に示す図柄変動開始を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、第一の位置(初期位置)から第二の位置まで移動させる演出動作を実行している。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」としている。図37(a−1)〜同図(f−1)に示す例では、サブ制御部400は、同図(d−1)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させている。
一方、図37(a−2)〜同図(h−2)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了しなかった場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。本例では、演出制御部500は、同図(b−2)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、この復帰動作が完了する前(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動し終える前)に保留中の図柄変動が開始されている。
「図柄変動開始」は、可動体の演出動作の動作開始契機であるが、本例では、可動体の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、演出制御部500は、図柄変動中も復帰動作を継続し、同図(e−2)に示すタイミングで、復帰動作が完了している(第一の可動体610aを第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。また、復帰動作の完了後は、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置と第二の位置で往復移動させる演出動作を実行している。
ただし、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」としているため、サブ制御部400は、同図(d−2)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、復帰動作中の第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させる演出動作を実行している。
<動作の具体例/図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作2>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作2について説明する。図38(a−1)〜同図(f−1)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了した場合の可動体の演出動作を時系列で示した図であり、上記図37(a−1)〜同図(f−1)と同じ図面である。
一方、図38(a−2)〜同図(h−2)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了しなかった場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。本例では、可動体の復帰動作の動作開始契機を「図柄変動停止」とし、可動体の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」としている。演出制御部500は、同図(b−2)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、この復帰動作が完了する前(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動し終える前)に保留中の図柄変動が開始されている。
「図柄変動開始」は、可動体の演出動作の動作開始契機であるが、本例では、可動体の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、演出制御部500は、図柄変動中も復帰動作を継続し、同図(e−2)に示すタイミングで、復帰動作が完了している(第一の可動体610aを第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。また、本例では、復帰動作の完了後は、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置と第二の位置で往復移動させる演出動作を実行しないように構成している。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」としているが、光出力手段の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、サブ制御部400は、同図(d−2)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を変化させる演出動作を実行していない。
<動作の具体例/図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作3>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作3について説明する。図39(a−1)〜同図(f−1)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了した場合の可動体の演出動作を時系列で示した図であり、上記図37(a−1)〜同図(f−1)と同じ図面である。
一方、図39(a−2)〜同図(h−2)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了しなかった場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。本例では、演出制御部500は、同図(b−2)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、この復帰動作が完了する前(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動し終える前)に保留中の図柄変動が開始されている。
「図柄変動開始」は、可動体の演出動作の動作開始契機であるが、本例では、可動体の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、演出制御部500は、図柄変動中も復帰動作を継続し、同図(e−2)に示すタイミングで、復帰動作が完了している(第一の可動体610aを第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。また、本例では、復帰動作の完了後は、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置と第二の位置で往復移動させる演出動作を実行しないように構成している。
ただし、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」としているため、サブ制御部400は、同図(d−2)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、復帰動作中の第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させる演出動作を実行している。
<動作の具体例/図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作4>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作4について説明する。図40(a)〜同図(h)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了しなかった場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。
本例では、演出制御部500は、同図(b)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、この復帰動作が完了する前(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動し終える前)に保留中の図柄変動が開始されている。
本例では、図柄変動開始が可動体の演出動作の動作開始契機であるが、可動体の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、演出制御部500は、図柄変動中も復帰動作を継続し、同図(e)に示すタイミングで、復帰動作が完了している(第一の可動体610aを第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。また、復帰動作の完了後は、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置と第二の位置で往復移動させる演出動作を実行しないように構成している。
また、本例では、光出力手段の演出動作に用いる動作データの読み出し開始の契機を「図柄変動開始」とし、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「可動体の復帰動作が完了していること」としている。このため、サブ制御部400は、同図(d)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの動作データの読み出しを開始した後、同図(e)に示す第一の可動体610aと第二の可動体610bの復帰動作完了を契機として、同図(f)に示すタイミングで、復帰動作後の第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させる演出動作を実行している。
なお、本例では、光出力手段の演出動作に用いる動作データの読み出し開始の契機と、光出力手段の演出動作の動作開始契機が異なることから、同図(f)に示す第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様(本例では、発光色)と、同図(g)に示す第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様(本例では、発光色)が異なっている。
<動作の具体例/図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作5>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作5について説明する。図41(a)〜同図(h)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了しなかった場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。
本例では、演出制御部500は、同図(b)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、この復帰動作が完了する前(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動し終える前)に保留中の図柄変動が開始されている。
本例では、図柄変動開始が可動体の演出動作の動作開始契機であるが、可動体の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、演出制御部500は、図柄変動中も復帰動作を継続し、同図(e)に示すタイミングで、復帰動作が完了している(第一の可動体610aを第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。また、復帰動作の完了後は、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置と第二の位置で往復移動させる演出動作を実行するように構成している。
また、本例では、光出力手段の演出動作に用いる動作データの読み出し開始の契機を「図柄変動開始」とし、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「可動体の復帰動作が完了していること」としている。このため、サブ制御部400は、同図(d)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの動作データの読み出しを開始した後、同図(e)に示す第一の可動体610aと第二の可動体610bの復帰動作完了を契機として、同図(f)に示すタイミングで、演出動作中の第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させる演出動作を実行している。
なお、本例では、光出力手段の演出動作に用いる動作データの読み出し開始の契機と、光出力手段の演出動作の動作開始契機が異なることから、同図(f)に示す第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様(本例では、発光色)と、同図(g)に示す第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様(本例では、発光色)が異なっている。
<動作の具体例/図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作6>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作6について説明する。図42(a−1)〜同図(f−1)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了した場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。
本例では、可動体の復帰動作の動作開始契機を「図柄変動停止」とし、可動体の演出動作の動作開始契機を「先読み演出開始」としている。図42(a−1)〜同図(f−1)に示す例では、演出制御部500は、同図(b−1)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行している。また、演出制御部500は、同図(d−1)に示す先読み演出開始を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、第一の位置(初期位置)から第二の位置まで移動させる演出動作を実行している。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「先読み演出開始」としている。図42(a−1)〜同図(f−1)に示す例では、サブ制御部400は、同図(d−1)に示す先読み演出開始を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させている。なお、液晶制御部435は、同図(d−1)に示す図柄変動開始を契機として、装飾図柄表示装置208を用いて先読み演出を開始している。
一方、図42(a−2)〜同図(h−2)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了しなかった場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。本例では、演出制御部500は、同図(b−2)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、この復帰動作が完了する前(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動し終える前)に先読み演出が開始されている。
先読み演出開始は、可動体の演出動作の動作開始契機であるが、本例では、可動体の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、演出制御部500は、先読み演出の実行中も復帰動作を継続し、同図(e−2)に示すタイミングで、復帰動作が完了している(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。また、復帰動作の完了後は、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置と第二の位置で往復移動させる演出動作を実行している。
ただし、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「先読み演出開始」としているため、サブ制御部400は、同図(d−2)に示す先読み演出開始を契機として、復帰動作中の第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させる演出動作を実行している。
<動作の具体例/可動体の演出動作中の電断・復電>
次に、動作の具体例の一つとして、可動体の演出動作中の電断・復電について説明する。図43(a−1)〜同図(f−1)は、大当り遊技中の可動体の演出動作を時系列で示した図である。
本例では、可動体の演出動作の動作開始契機を「大当り遊技中のラウンド開始」とし、可動体の演出動作の動作開始契機を「大当り遊技中のラウンド終了」としている。図43(a−1)〜同図(f−1)に示す例では、演出制御部500は、同図(b−1)に示す6R(ラウンド)開始を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、第一の位置(初期位置)と第二の位置との間で往復移動させる演出動作を実行している。
また、本例では、光出力手段体の演出動作の動作開始契機を「大当り遊技中のラウンド開始」とし、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「大当り遊技中のラウンド終了」としている。図43(a−1)〜同図(f−1)に示す例では、サブ制御部400は、同図(f−1)に示す7R(ラウンド)開始を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(例えば、青色に点灯)から第二の態様(例えば、赤色に点灯)に変化させている。なお、液晶制御部435は、大当り遊技中は、装飾図柄表示装置208を用いて大当り中演出を実行している。
一方、図43(a−2)〜同図(f−2)は、同図(a−1)〜同図(f−1)に示す大当り遊技中に電断・復電が発生した場合の可動体の動作を時系列で示した図である。本例では、演出制御部500は、同図(b−2)に示す大当り遊技の6R開始直後に電断(電源の遮断)が発生したことを契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、第一の位置(初期位置)から第二の位置まで移動させた後に、第二の位置から第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行している。また、遊技台は、同図(f−2)に示す復電(電源の復帰)を契機として、大当り遊技を再開している。
本例では、可動体の演出動作の動作開始契機を「大当り遊技中のラウンド開始」とし、可動体の演出動作の動作開始契機を「大当り遊技中のラウンド終了」としているため、演出制御部500は、同図(f−2)に示す7R開始(大当り遊技の再開)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、第一の位置(初期位置)と第二の位置との間で往復移動させる演出動作を実行している。
また、本例では、光出力手段体の演出動作の動作開始契機を「大当り遊技中のラウンド開始」とし、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「大当り遊技中のラウンド終了」としているため、サブ制御部400は、同図(f−2)に示す7R開始(大当り遊技の再開)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(例えば、青色に点灯)から第二の態様(例えば、赤色に点灯)に変化させている。
<動作の具体例/前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作後の演出動作>
次に、動作の具体例の一つとして、前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作後の演出動作について説明する。図44は、前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作後の演出動作の一例を時系列で示した図である。
本例では、可動体の復帰動作の動作開始契機を「図柄変動停止」と「前面枠扉106の開放」としている。演出制御部500は、図44(c)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、復帰動作が完了していない。
本例では、図柄変動停止を契機とした復帰動作を複数回実行しても復帰動作が完了しない場合には、前面枠扉106の開放を契機として、可動体の復帰動作を行うように構成しているため、同図(f)〜同図(h)に示す例では、前面枠扉106が開放されたことを契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行している。
また、本例では、可動体の演出動作の動作開始契機を「操作手段による操作を検出したこと」とし、可動体の演出動作の動作終了契機を「図柄変動停止」としている。本例では、同図(h)に示すタイミングでチャンスボタン136による操作を検出しているが、可動体の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、演出制御部500は、チャンスボタン136による操作を検出した後も復帰動作を継続し、同図(m)に示すタイミングで、復帰動作を完了している(第一の可動体610aを第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。
ただし、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「操作手段による操作を検出したこと」としているため、サブ制御部400は、同図(h)に示すタイミングでチャンスボタン136による操作を検出したことを契機として、復帰動作中の第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させる演出動作を実行している。
<動作の具体例/可動体の復帰動作中の始動口入賞に基づく可動体の演出動作>
次に、動作の具体例の一つとして、可動体の復帰動作中の始動口入賞に基づく可動体の演出動作について説明する。図45は、可動体の復帰動作中の始動口入賞に基づく可動体の演出動作の一例を時系列で示した図である。
本例では、可動体の復帰動作の動作開始契機を「図柄変動停止」とし、可動体の演出動作の動作開始契機を「始動口入賞(始動口への入球)」としている。演出制御部500は、同図(b)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、この復帰動作が完了する前(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動し終える前)に保留中の図柄変動が開始され、始動口入賞を検出している。
本例では、「始動口入賞(始動口への入球)」が可動体の演出動作の動作開始契機であるが、可動体の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、演出制御部500は、始動口入賞の検出後も復帰動作を継続し、同図(f)に示すタイミングで、復帰動作を完了している(第一の可動体610aを第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。また、復帰動作の完了後は、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置と第二の位置で往復移動させる演出動作を実行するように構成している。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「始動口入賞(始動口への入球)」としているため、サブ制御部400は、始動口入賞の検出を契機として、同図(f)〜同図(h)に示すように、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させる演出動作を実行している。
<動作の具体例/演出動作中の前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作>
次に、動作の具体例の一つとして、演出動作中の前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作について説明する。図46は、演出動作中の前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作の一例を時系列で示した図である。
本例では、可動体の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」とし、可動体の復帰動作の動作開始契機を「前面枠扉106の開放」としている。演出制御部500は、図46(b)に示す図柄変動開始を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、同図(a)に示す第一の位置(初期位置)から、同図(c)に示す第二の位置まで移動する演出動作を実行している。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」としているため、サブ制御部400は、同図(b)に示す図柄変動開始を契機として、演出動作中の第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させる演出動作を実行している。
また、演出制御部500は、前面枠扉106の開放を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行している。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、例えば図47に示すように、複数種類の演出手段(例えば、図11(a)に示す、遮蔽装置246、演出可動体224、第2特図始動口232の羽根部材232a、可変入賞口234の扉部材234a、図11(b)に示す、遊技盤200に配設した役物564,566、前面枠扉106に配設した役物562、図11(a)に示す、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、図4に示す、各種ランプ418、演出可動体用ランプ552、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542、LED、図4に示すスピーカ120、図3に示す、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210,装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、前記複数種類の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、前記第一の演出手段は、複数種類の動作を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第一の動作(例えば、演出動作)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第二の動作(例えば、復帰動作)であり、前記第一の動作は、第一の期間に実行開始可能な動作であり、前記第一の動作は、第二の期間に実行開始されない動作であり、前記第二の期間は、前記第二の動作が少なくとも実行されている期間である、ことを特徴とする遊技台である。本実施形態に係る遊技台によれば、演出手段の動作に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。
なお、前記第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能な手段(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224、第2特図始動口232の羽根部材232a、可変入賞口234の扉部材234a、図11(b)に示す、遊技盤200に配設した役物564,566、前面枠扉106に配設した役物562などの可動体)であり、前記第一の動作は、前記第一の演出手段が第一の位置に移動する動作であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が第二の位置に移動する動作であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が前記第二の位置にない場合に、実行開始される場合がある動作であり、前記第二の位置は、前記第一の演出手段の初期位置であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段の復帰動作であってもよい。
また、前記第一の演出手段は、発光手段(例えば、LED)が少なくとも設けられた手段(例えば、図11(a)に示す、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、図4に示す、各種ランプ418、演出可動体用ランプ552、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542、LEDなどの光出力手段)であり、前記発光手段は、複数種類の発光態様(例えば、点灯、消灯、点滅など)で発光が可能な手段であり、前記複数種類の発光態様のうちの少なくとも一つは、第一の発光態様(例えば、点灯)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第三の動作であり、前記第三の動作は、前記第一の期間に実行開始可能な動作であり、前記第三の動作は、前記第二の期間に実行開始可能な動作であり、前記第三の動作は、前記発光手段が前記第一の発光態様で発光する動作であってもよい。
また、前記第一の期間は、第一の契機が到来してから第一の時間(例えば、図柄変動時間)の経過後の期間であり、前記第一の契機は、図柄変動開始であってもよい。また、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が前記第一の位置に移動する動作を行った後に、該第一の演出手段が前記第二の位置に移動する動作であってもよい。また、前記複数種類の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段(例えば、図3に示す、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210,装飾図柄表示装置208)であってもよい。
また、前記第一の動作は、第二の状態において、前記第一の期間に実行開始される動作であり、前記第二の状態は、前記第一の期間が第二の期間と重なっていない状態であってもよい。また、前記複数種類の発光態様のうちの少なくとも一つは、第二の発光態様(例えば、点滅)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第四の動作であり、前記第四の動作は、前記発光手段が前記第二の発光態様で発光する動作であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、例えば図48に示すように、複数種類の演出手段を備えた遊技台であって、前記複数種類の演出手段(例えば、図11(a)に示す、遮蔽装置246、演出可動体224、第2特図始動口232の羽根部材232a、可変入賞口234の扉部材234a、図11(b)に示す、遊技盤200に配設した役物564,566、前面枠扉106に配設した役物562、図11(a)に示す、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、図4に示す、各種ランプ418、演出可動体用ランプ552、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542、LED、図4に示すスピーカ120、図3に示す、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210,装飾図柄表示装置208)のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、前記第一の演出手段は、複数種類の動作を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第一の動作(例えば、演出動作)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第二の動作(例えば、復帰動作)であり、前記第一の動作は、第一の期間に実行開始される場合がある動作であり、前記第一の動作は、第二の期間に実行開始されない動作であり、前記第一の動作は、第三の期間に実行開始される場合がある動作であり、前記第二の期間は、前記第二の動作が少なくとも実行されている期間である、ことを特徴とする遊技台である。本実施形態に係る遊技台によれば、演出手段の動作に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。
なお、前記第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能な手段(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224、第2特図始動口232の羽根部材232a、可変入賞口234の扉部材234a、図11(b)に示す、遊技盤200に配設した役物564,566、前面枠扉106に配設した役物562などの可動体)であり、前記第一の動作は、前記第一の演出手段が第一の位置に移動する動作であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が第二の位置に移動する動作であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が前記第二の位置にない場合に、実行開始される場合がある動作であり、前記第二の位置は、前記第一の演出手段の初期位置であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段の復帰動作であってもよい。
また、前記第一の演出手段は、発光手段(例えば、LED)が少なくとも設けられた手段(例えば、図11(a)に示す、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、図4に示す、各種ランプ418、演出可動体用ランプ552、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542、LEDなどの光出力手段)であり、前記発光手段は、複数種類の発光態様(例えば、点灯、消灯、点滅など)で発光が可能な手段であり、前記複数種類の発光態様のうちの少なくとも一つは、第一の発光態様(例えば、点灯)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第三の動作であり、前記第三の動作は、前記第一の期間に実行開始される場合がある動作であり、前記第三の動作は、前記第二の期間に実行開始されない動作であり、前記第三の動作は、前記第三の期間に実行開始される場合がある動作であり、前記第三の動作は、前記発光手段が前記第一の発光態様で発光する動作であってもよい。
また、前記第一の期間は、第一の契機が到来してから第一の時間(例えば、図柄変動時間)の経過後の期間であり、前記第一の契機は、図柄変動開始であってもよい。また、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が前記第一の位置に移動する動作を行った後に、該第一の演出手段が前記第二の位置に移動する動作であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、例えば図49に示すように、複数種類の演出手段(例えば、図11(a)に示す、遮蔽装置246、演出可動体224、第2特図始動口232の羽根部材232a、可変入賞口234の扉部材234a、図11(b)に示す、遊技盤200に配設した役物564,566、前面枠扉106に配設した役物562、図11(a)に示す、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、図4に示す、各種ランプ418、演出可動体用ランプ552、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542、LED、図4に示すスピーカ120、図3に示す、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210,装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、前記複数種類の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、第一の演出手段は、複数種類の動作を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第一の動作(例えば、演出動作)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第二の動作(例えば、復帰動作)であり、前記第一の動作は、第一の期間に実行可能な動作であり、前記第一の動作は、第二の期間に実行されない動作であり、前記第二の期間は、前記第二の動作が少なくとも実行されている期間である、ことを特徴とする遊技台である。本実施形態に係る遊技台によれば、演出手段の動作に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。
また、前記第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能な手段(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224、第2特図始動口232の羽根部材232a、可変入賞口234の扉部材234a、図11(b)に示す、遊技盤200に配設した役物564,566、前面枠扉106に配設した役物562などの可動体)であり、前記第一の動作は、前記第一の演出手段が第一の位置に移動する動作であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が第二の位置に移動する動作であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が前記第二の位置にない場合に、実行開始される場合がある動作であり、前記第二の位置は、前記第一の演出手段の初期位置であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段の復帰動作であってもよい。
また、前記第一の演出手段は、発光手段(例えば、LED)が少なくとも設けられた手段(例えば、図11(a)に示す、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、図4に示す、各種ランプ418、演出可動体用ランプ552、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542、LEDなどの光出力手段)であり、前記発光手段は、複数種類の発光態様(例えば、点灯、消灯、点滅など)で発光が可能な手段であり、前記複数種類の発光態様のうちの少なくとも一つは、第一の発光態様(例えば、点灯)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第三の動作であり、前記第三の動作は、前記第一の期間に実行可能な動作であり、前記第三の動作は、前記第二の期間に実行されない動作であり、前記第三の動作は、前記発光手段が前記第一の発光態様で発光する動作であってもよい。
また、前記第一の期間は、第一の契機が到来してから第一の時間(例えば、図柄変動時間)の経過後の期間であり、前記第一の契機は、図柄変動開始であってもよい。また、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が前記第一の位置に移動する動作を行った後に、該第一の演出手段が前記第二の位置に移動する動作であってもよい。
また、本発明に係る遊技台は、パチンコ機(ぱちんこ機)に限定されるものではなく、例えば、図50に示すようなスロットマシンでもよい。このスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリール(可動体)が3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略:光出力手段)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプ(光出力手段)である。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器(表示手段)である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器(表示手段)である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカ(音出力手段)の音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプ(光出力手段)である。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置:可動体)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置(表示装置)157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
本例に係る遊技台(例えば、スロットマシン100)は、複数種類の演出手段(例えば、シャッタ163、液晶表示装置157、スピーカ、ランプ)を備えた遊技台であって、前記複数種類の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、前記第一の演出手段は、複数種類の動作を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第一の動作(例えば、演出動作)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第二の動作(例えば、初期動作)であり、前記第一の動作は、第一の期間に実行開始可能な動作であり、前記第一の動作は、第二の期間に実行開始されない動作であり、前記第二の期間は、前第二の動作が少なくとも実行されている期間であり、前記遊技台は、スロットマシンであってもよい。
また、本例に係る遊技台(例えば、スロットマシン100)は、複数種類の演出手段(例えば、シャッタ163、液晶表示装置157、スピーカ、ランプ)を備えた遊技台であって、前記複数種類の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、前記第一の演出手段は、複数種類の動作を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第一の動作(例えば、演出動作)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第二の動作(例えば、初期動作)であり、前記第一の動作は、第一の期間に実行開始される場合がある動作であり、前記第一の動作は、第二の期間に実行開始されない動作であり、前記第一の動作は、第三の期間に実行開始される場合がある動作であり、前記第二の期間は、前記第二の動作が少なくとも実行されている期間であり、前記遊技台は、スロットマシンであってもよい。
また、本例に係る遊技台(例えば、スロットマシン100)は、複数種類の演出手段(例えば、シャッタ163、液晶表示装置157、スピーカ、ランプ)を備えた遊技台であって、前記複数種類の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、前記第一の演出手段は、複数種類の動作を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第一の動作(例えば、演出動作)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第二の動作(例えば、初期動作)であり、前記第一の動作は、第一の期間に実行可能な動作であり、前記第一の動作は、第二の期間に実行されない動作であり、前記第二の期間は、前記第二の動作が少なくとも実行されている期間であり、前記遊技台は、スロットマシンであってもよい。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数種類の演出手段(例えば、図11(a)に示す、遮蔽装置246、演出可動体224、第2特図始動口232の羽根部材232a、可変入賞口234の扉部材234a、図11(b)に示す、遊技盤200に配設した役物564,566、前面枠扉106に配設した役物562、図11(a)に示す、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、図4に示す、各種ランプ418、演出可動体用ランプ552、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542、LED、図4に示すスピーカ120、図3に示す、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210,装飾図柄表示装置208)と、第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、前記第一の演出手段は、複数種類の動作を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、前記第一の演出手段が第一の位置に移動する動作(以下、「第一の動作」という。)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、前記第一の演出手段が第二の位置(初期位置とは異なる位置。例えば、初期位置よりも液晶表示装置から遠い位置)に移動する動作(以下、「第二の動作」という。)であり、前記第一の位置は、前記第一の演出手段の初期位置であり、前記第二の制御手段は、復帰処理を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の制御手段は、第一の演出処理を少なくとも実行可能な手段であり、前記復帰処理は、前記第一の動作の実行を少なくとも含む処理であり、前記復帰処理は、前記第一の演出手段が前記第一の位置にない場合に、実行される場合がある処理であり、前記第一の演出処理は、前記第二の動作の実行を少なくとも含む処理であり、前記第二の制御手段は、第一の期間において、前記第一の演出処理を少なくとも実行開始可能な手段であり、前記第一の演出処理は、前記第一の期間において前記復帰処理が実行されていない状態においては、該第一の期間において実行開始される処理であり、前記第一の演出処理は、前記第一の期間において前記復帰処理が実行されている状態においては、該第一の期間において実行開始されない処理である、ことを特徴とする遊技台である。本実施形態に係る遊技台によれば、演出手段の動作に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。
なお、前記第一の演出手段は、発光手段が少なくとも設けられた手段であり、前記発光手段は、複数種類の発光態様で発光が可能な手段であり、前記複数種類の発光態様のうちの少なくとも一つは、第一の発光態様であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、前記発光手段が前記第一の発光態様で発光する動作(以下、「第三の動作」という。)であり、前記第二の制御手段は、第二の演出処理を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の演出処理は、前記第三の動作の実行を少なくとも含む処理であり、前記第二の制御手段は、前記第一の期間において、前記第二の演出処理を少なくとも実行開始する手段であり、前記第二の演出処理は、前記第一の期間において前記復帰処理が実行されている状態であっても、該第一の期間において実行開始される処理であってもよい。
また、前記第二の制御手段は、第三の演出処理を少なくとも実行可能な手段であり、前記第三の演出処理は、前記第二の動作の実行を少なくとも含む処理であり、前記第二の制御手段は、第二の期間において、前記第三の演出処理を少なくとも実行開始可能な手段であってもよい。また、前記複数種類の発光態様のうちの少なくとも一つは、第二の発光態様であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、前記発光手段が前記第二の発光態様で発光する動作(以下、「第四の動作」という。)であり、前記第二の制御手段は、第四の演出処理を少なくとも実行可能な手段であり、前記第四の演出処理は、前記第四の動作の実行を少なくとも含む処理であり、前記第二の制御手段は、前記第二の期間において、前記第四の演出処理を少なくとも実行開始する手段であってもよい。
また、前記第一の期間は、第一の契機が到来してから第一の時間の経過後から開始される期間であってもよい。また、前記第一の期間は、第一の契機が到来の時点から開始される期間であってもよい。また、前記第一の契機は、図柄変動開始であってもよい。また、前記第一の契機は、一定時間毎に到来するように構成されていてもよい。また、前記複数種類の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段であってもよい。また、前記第一の演出処理は、前記第二の動作の実行処理であってもよい。また、前記第一の演出処理は、前記第二の動作と前記第一の動作の実行処理であってもよい。また、前記復帰処理は、前記第一の動作の実行処理であってもよい。また、前記復帰処理は、前記第二の動作と前記第一の動作の実行処理であってもよい。
また、前記復帰処理は、前記第二の制御手段の正常な制御によらずに前記第一の演出手段が前記第一の位置にない場合に、実行される場合がある処理であってもよい。また、「前記第二の制御手段の正常な制御によらずに前記第一の演出手段が前記第一の位置にない場合」とは、前記第一の演出手段の脱調によって該第一の演出手段が前記第一の位置にない場合のことであってもよい。
また、第一の制御手段を備え、前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記第一の演出手段の制御を少なくとも実行可能な手段であってもよい。また、複数の制御基板を備え、前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第一の制御基板であり、前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第二の制御基板であり、前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を少なくとも含んで構成される手段であり、前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を少なくとも含んで構成される手段であってもよい。
本発明に係る遊技台は、複数種類の演出手段と、第二の制御手段と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、前記第一の演出手段は、発光手段が少なくとも設けられた手段であり、前記発光手段は、複数種類の発光態様で発光が可能な手段であり、前記複数種類の発光態様のうちの少なくとも一つは、第一の発光態様であり、前記第一の演出手段は、複数種類の動作を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、前記第一の演出手段が第一の位置に移動する動作(以下、「第一の動作」という。)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、前記第一の演出手段が第二の位置に移動する動作(以下、「第二の動作」という。)であり、前記第一の位置は、前記第一の演出手段の初期位置であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、前記発光手段が前記第一の発光態様で発光する動作(以下、「第三の動作」という。)であり、前記第二の制御手段は、復帰処理を少なくとも実行可能な手段であり、前記復帰処理は、前記第一の動作を実行する処理であり、前記復帰処理は、前記第一の演出手段が前記第一の位置にない場合に、実行される処理であり、前記第二の制御手段は、実行条件の成立があった場合に、前記復帰処理を実行する手段であり、前記第二の制御手段は、島一斉演出処理を少なくとも実行可能な手段であり、前記島一斉演出処理は、電源が投入されてからの時間に応じて開始される処理であり、前記島一斉演出処理は、第一の演出処理(例えば、図27に示す、第一の演出可動体610aを第一の位置と第二の位置との間で往復移動させる演出動作)を含む処理であり、前記島一斉演出処理は、第二の演出処理(例えば、図27に示す、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を第一の態様(例えば、消灯)から第二の態様(例えば、点灯)に変更し、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を第二の態様(例えば、点灯)に維持する処理)を含む処理であり、前記第一の演出処理は、前記第二の動作の実行を少なくとも含む処理であり、前記第二の演出処理は、前記第三の動作の実行を少なくとも含む処理であり、前記第二の制御手段は、電源が投入されてから第一の時間が経過した後(以下、「第一の時期」という。)に、前記島一斉演出処理を実行する手段であり、前記第二の制御手段は、前記第一の時期に前記復帰処理が実行されていない状態においては、前記第一の演出処理を開始する手段であり、前記第二の制御手段は、前記第一の時期に前記復帰処理が実行されていない状態においては、前記第二の演出処理を開始する手段であり、前記第二の制御手段は、前記第一の時期に前記復帰処理が実行されている状態においては、前記第一の演出処理を開始しない手段であり、前記第二の制御手段は、前記第一の時期に前記復帰処理が実行されている状態においては、前記第二の演出処理を開始する手段である、ことを特徴とする遊技台である。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数種類の演出手段(例えば、図11(a)に示す、遮蔽装置246、演出可動体224、第2特図始動口232の羽根部材232a、可変入賞口234の扉部材234a、図11(b)に示す、遊技盤200に配設した役物564,566、前面枠扉106に配設した役物562、図11(a)に示す、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、図4に示す、各種ランプ418、演出可動体用ランプ552、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542、LED、図4に示すスピーカ120、図3に示す、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210,装飾図柄表示装置208)と、第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、前記第一の演出手段は、発光手段(例えば、LED)が少なくとも設けられた手段であり、前記発光手段は、複数種類の発光態様(例えば、点灯、消灯、点滅など)で発光が可能な手段であり、前記複数種類の発光態様のうちの少なくとも一つは、第一の発光態様(例えば、点灯)であり、前記第一の演出手段は、複数種類の動作を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、前記第一の演出手段が第一の位置に移動する動作(以下、「第一の動作」という。)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、前記第一の演出手段が第二の位置に移動する動作(以下、「第二の動作」という。)であり、前記第一の位置は、前記第一の演出手段の初期位置であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、前記発光手段が前記第一の発光態様で発光する動作(以下、「第三の動作」という。)であり、前記第二の制御手段は、復帰処理を少なくとも実行可能な手段であり、前記復帰処理は、前記第一の動作を実行する処理であり、前記復帰処理は、前記第一の演出手段が前記第一の位置にない場合に、実行される処理であり、前記第二の制御手段は、実行条件の成立があった場合に、前記復帰処理を実行する手段であり、前記第二の制御手段は、島一斉演出処理を少なくとも実行可能な手段であり、前記島一斉演出処理は、電源が投入されてからの時間に応じて開始される処理であり、前記島一斉演出処理は、第一の演出処理を含む処理であり、前記島一斉演出処理は、第二の演出処理を含む処理であり、前記第一の演出処理は、前記第二の動作の実行を少なくとも含む処理であり、前記第二の演出処理は、前記第三の動作の実行を少なくとも含む処理であり、前記第二の制御手段は、電源が投入されてから第一の時間が経過した後(以下、「第一の時期」という。)に、前記島一斉演出処理を実行する手段であり、前記第二の制御手段は、前記第一の時期に前記復帰処理が実行されていない状態においては、前記第一の演出処理を開始する手段であり、前記第二の制御手段は、前記第一の時期に前記復帰処理が実行されていない状態においては、前記第二の演出処理を開始する手段であり、前記第二の制御手段は、前記第一の時期に前記復帰処理が実行されている状態においては、前記第一の演出処理を開始しない手段であり、前記第二の制御手段は、前記第一の時期に前記復帰処理が実行されている状態においては、前記第二の演出処理を開始する手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、島一斉演出の開始後に復帰処理が実行されている場合には、第一の演出手段による第二の動作(第一の演出手段を初期位置以外の第二の位置に移動する動作)を開始しない一方で、第一の演出手段による第三の動作(第一の演出手段の発光手段が第一の発光態様で発光する動作)を開始するため、遊技店の店員などは、島一斉演出中に復帰処理が行われていることを一目で把握することができ、第一の演出手段の動作確認をする等の適切な対処を行うことができる場合がある。また、第一の演出手段による復帰処理と第二の動作が同時に行われないため、島一斉演出を遠くから眺めた場合の見栄えを良くし、復帰処理の実行中であっても、島一斉演出による演出効果を維持できる場合がある。よって、演出手段の動作に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。
なお、前記第二の動作は、演出動作であり、前記第三の動作は、前記発光態様を変化させる動作であってもよい。また、前記第二の制御手段は、第三の演出処理を実行可能な手段であり、前記第三の演出処理は、前記第二の動作の実行を含む処理であり、前記第二の制御手段は、第二の期間において、前記第三の演出処理を実行開始可能な手段であり、前記第二の期間は、前記第一の期間とは異なる期間であってもよい。また、前記複数種類の発光態様のうちの少なくとも一つは、第二の発光態様であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、前記発光手段が前記第二の発光態様で発光する動作(以下、「第四の動作」という。)であり、前記第二の制御手段は、第四の演出処理を実行可能な手段であり、前記第四の演出処理は、前記第四の動作の実行を含む処理であり、前記第二の制御手段は、前記第二の期間において、前記第四の演出処理を実行開始する手段であってもよい。
また、第一の制御手段を備え、前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段であり、前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記第一の演出手段の制御を実行可能な手段であってもよい。また、複数の制御基板を備え、前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第一の制御基板であり、前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第二の制御基板であり、前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を含んで構成される手段であり、前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を含んで構成される手段であってもよい。