本発明が適用されたスロットマシンの実施例を図面を用いて説明すると、本実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。
本実施例のスロットマシン1の筐体1aの内部には、図2に示すように、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1bに設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
リール2L、2C、2Rの外周部には、図3に示すように、それぞれ「黒7」、「網7(図中網掛け7)」、「白7」、「BAR」、「リプレイ」、「プラム」、「スイカ」、「チェリー」、「ベル」、「オレンジ」といった互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個ずつ描かれている。リール2L、2C、2Rの外周部に描かれた図柄は、前面扉1bの略中央に設けられた透視窓3において各々上中下三段に表示される。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられリールモータ32L、32C、32R(図4参照)によって回転させることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール2L、2C、2Rの回転を停止させることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
リール2L、2C、2Rの内側には、リール2L、2C、2Rそれぞれに対して、基準位置を検出するリールセンサ33L、33C、33Rと、リール2L、2C、2Rを背面から照射するリールLED55と、が設けられている。また、リールLED55は、リール2L、2C、2Rの連続する3つの図柄に対応する12のLEDからなり、各図柄をそれぞれ独立して照射可能とされている。
前面扉1bにおける各リール2L、2C、2Rに対応する位置には、リール2L、2C、2Rを前面側から透視可能とする横長長方形状の透視窓3が設けられており、該透視窓3を介して遊技者側から各リール2L、2C、2Rが視認できるようになっている。
前面扉1bには、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数のうち最大の賭数(本実施例ではいずれの遊技状態においても3)を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8R、演出に用いるための演出用スイッチ56が遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
尚、本実施例では、回転を開始した3つのリール2L、2C、2Rのうち、最初に停止するリールを第1停止リールと称し、また、その停止を第1停止と称する。同様に、2番目に停止するリールを第2停止リールと称し、また、その停止を第2停止と称し、3番目に停止するリールを第3停止リールと称し、また、その停止を第3停止あるいは最終停止と称する。
また、前面扉1bには、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、後述するリプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられた遊技用表示部13が設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、MAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図4参照)が設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図4参照)がそれぞれ設けられている。
また、前面扉1bにおけるストップスイッチ8L、8C、8Rの下方には、スロットマシン1のタイトルや後述する配当表1などが印刷された下部パネルが設けられている。
前面扉1bの内側には、図2に示すように、所定のキー操作により後述するエラー状態及び後述する打止状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23(図4参照)、後述する設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、後述のBB終了時に打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36a、後述のBB終了時に自動精算処理(クレジットとして記憶されているメダルを遊技者の操作によらず精算(返却)する処理)に制御する自動精算機能の有効/無効を選択するための自動精算スイッチ36b、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、筐体1a内部に設けられた後述のホッパータンク34a側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30(図4参照)、メダル投入部4から投入され、ホッパータンク34a側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31(図4参照)を有するメダルセレクタ29、前面扉1bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ25(図4参照)が設けられている。
筐体1a内部には、図2に示すように、前述したリール2L、2C、2R、リールモータ32L、32C、32R(図4参照)、各リール2L、2C、2Rのリール基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサ33L、33C、33R(図4参照)からなるリールユニット2、外部出力信号を出力するための外部出力基板1000(図4参照)、メダル投入部4から投入されたメダルを貯留するホッパータンク34a、ホッパータンク34aに貯留されたメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーモータ34b(図4参照)、ホッパーモータ34bの駆動により払い出されたメダルを検出する払出センサ34c(図4参照)からなるホッパーユニット34、電源ボックス100が設けられている。
ホッパーユニット34の側部には、ホッパータンク34aから溢れたメダルが貯留されるオーバーフロータンク35が設けられている。オーバーフロータンク35の内部には、メダルの貯留量が所定量以上となったこと、すなわちオーバーフロータンク35が満タン状態となったことを検出する満タンセンサ35aが設けられている。
電源ボックス100の前面には、図2に示すように、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、電源をon/offする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
尚、電源ボックス100は、筐体1aの内部に設けられており、さらに前面扉1bは、店員等が所持する所定のキー操作により開放可能な構成であるため、これら電源ボックス100の前面に設けられた設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39は、キーを所持する店員等の者のみが操作可能とされ、遊技者による操作ができないようになっている。また、所定のキー操作により検出されるリセットスイッチ23も同様である。特に、設定キースイッチ37は、キー操作により前面扉1bを開放したうえで、さらにキー操作を要することから、遊技場の店員のなかでも、設定キースイッチ37の操作を行うキーを所持する店員のみ操作が可能とされている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインLN(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本実施例では、規定数の賭数として遊技状態に関わらず3枚が定められて規定数の賭数が設定されると入賞ラインLNが有効となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール2L、2C、2Rの透視窓3に表示された図柄の組み合わせが入賞図柄の組み合わせであるかを判定するために設定されるラインである。本実施例では、図1に示すように、リール2Lの中段、リール2Cの中段、リール2Rの中段、すなわち中段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインLNのみが入賞ラインとして定められている。尚、本実施例では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適用しても良い。
また、本実施例では、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組み合わせが揃ったことを認識しやすくするために、入賞ラインLNとは別に、無効ラインLM1〜4を設定している。無効ラインLM1〜4は、これら無効ラインLM1〜4に揃った図柄の組み合わせによって入賞が判定されるものではなく、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組み合わせが揃った際に、無効ラインLM1〜4のいずれかに入賞ラインLNに揃った場合に入賞となる図柄の組み合わせ(例えば、ベル−ベル−ベル)が揃う構成とすることで、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組み合わせが揃ったことを認識しやすくするものである。本実施例では、図1に示すように、リール2Lの上段、リール2Cの上段、リール2Rの上段、すなわち上段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM1、リール2Lの下段、リール2Cの下段、リール2Rの下段、すなわち下段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM2、リール2Lの上段、リール2Cの中段、リール2Rの下段、すなわち右下がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM3、リール2Lの下段、リール2Cの中段、リール2Rの上段、すなわち右上がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM4の4種類が無効ラインLMとして定められている。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインLN上に予め定められた図柄の組み合わせ(以下、役とも呼ぶ)が各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。また、入賞ラインLN上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組み合わせが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組み合わせに応じた遊技状態に移行するようになっている。
尚、本実施例では、スタートスイッチ7の操作が有効な状態でスタートスイッチ7の操作が検出されたときにゲームが開始し、全てのリールが停止したときにゲームが終了する。また、ゲームを実行するための1単位の制御(ゲーム制御)は、前回のゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに開始し、当該ゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに終了する。
また、本実施例では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールを1つのみ用いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としても良く、2以上のリールを用いた構成においては、2以上の全てのリールに導出された表示結果の組み合わせに基づいて入賞を判定する構成とすれば良い。また、本実施例では、物理的なリールにて可変表示装置が構成されているが、液晶表示器などの画像表示装置にて可変表示装置が構成されていても良い。
また、本実施例におけるスロットマシン1にあっては、ゲームが開始されて各リール2L、2C、2Rが回転して図柄の変動が開始した後、いずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに、当該ストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリールの回転が停止して図柄が停止表示される。ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作から対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止するまでの最大停止遅延時間は190ms(ミリ秒)である。
リール2L、2C、2Rは、1分間に80回転し、80×21(1リール当たりの図柄コマ数)=1680コマ分の図柄を変動させるので、190msの間では最大で4コマの図柄を引き込むことができることとなる。つまり、停止図柄として選択可能なのは、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに表示されている図柄と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分の図柄である。
このため、例えば、ストップスイッチ8L、8C、8Rのいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの下段に表示されている図柄を基準とした場合、当該図柄から4コマ先までの図柄を下段に表示させることができるため、リール2L、2C、2R各々において、ストップスイッチ8L、8Rのうちいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの中段に表示されている図柄を含めて5コマ以内に配置されている図柄を入賞ライン上に表示させることができる。
図4は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図4に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90、電源基板101が設けられており、遊技制御基板40によって遊技状態が制御され、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出が制御され、電源基板101によってスロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。
電源基板101には、外部からAC100Vの電源が供給されるとともに、このAC100Vの電源からスロットマシン1を構成する電気部品の駆動に必要な直流電圧が生成され、遊技制御基板40及び遊技制御基板40を介して接続された演出制御基板90に供給されるようになっている。尚、演出制御基板に対して電源を供給する電源供給ラインが遊技制御基板40を介さず、電源基板101から演出制御基板90に直接接続され、電源基板101から演出制御基板90に対して直接電源が供給される構成としても良い。
また、電源基板101には、前述したホッパーモータ34b、払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39が接続されている。
遊技制御基板40には、前述したMAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、打止スイッチ36a、自動精算スイッチ36b、投入メダルセンサ31、ドア開放検出スイッチ25、リールセンサ33L、33C、33Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述した払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述したクレジット表示器11、遊技補助表示器12、1〜3BETLED14〜16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールモータ32L、32C、32Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述したホッパーモータ34bが接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述のメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、メイン制御部41、制御用クロック生成回路42、乱数用クロック生成回路43、スイッチ検出回路44、モータ駆動回路45、ソレノイド駆動回路46、LED駆動回路47、電断検出回路48、リセット回路49が搭載されている。
メイン制御部41は、遊技の進行に関する処理を行うととともに、遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
制御用クロック生成回路42は、メイン制御部41の外部にて、所定周波数の発振信号となる制御用クロックCCLKを生成する。制御用クロック生成回路42により生成された制御用クロックCCLKは、図5に示すクロック回路502に供給される。乱数用クロック生成回路43は、メイン制御部41の外部にて、制御用クロックCCLKの発振周波数とは異なる所定周波数の発振信号となる乱数用クロックRCLKを生成する。乱数用クロック生成回路43により生成された乱数用クロックRCLKは、図5に示す乱数回路508a、508bに供給される。
スイッチ検出回路44は、遊技制御基板40に直接または電源基板101を介して接続されたスイッチ類から入力された検出信号を取り込んでメイン制御部41に伝送する。モータ駆動回路45は、メイン制御部41から出力されたモータ駆動信号(ステッピングモータの位相信号)をリールモータ32L、32C、32Rに伝送する。ソレノイド駆動回路46は、メイン制御部41から出力されたソレノイド駆動信号を流路切替ソレノイド30に伝送する。LED駆動回路93は、メイン制御部41から出力されたLED駆動信号を遊技制御基板40に接続された各種表示器やLEDに伝送する。電断検出回路48は、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をメイン制御部41に対して出力する。リセット回路49は、電源投入時または電源遮断時などの電源が不安定な状態においてメイン制御部41にシステムリセット信号を与える。
図5は、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41の構成例を示している。図5に示すメイン制御部41は、1チップマイクロコンピュータであり、外部バスインターフェイス501と、クロック回路502と、照合用ブロック503と、固有情報記憶回路504と、演算回路505と、リセット/割込コントローラ506と、CPU(Central Processing Unit)41aと、ROM(Read Only Memory)41bと、RAM(Random Access Memory)41cと、フリーランカウンタ回路507と、乱数回路508a、508bと、タイマ回路509と、割込コントローラ510と、パラレル入力ポート511と、シリアル通信回路512と、パラレル出力ポート513と、アドレスデコード回路514と、を備えて構成される。
リセット/割込コントローラ506は、メイン制御部41の内部や外部にて発生する各種リセット、割込み要求を制御するためのものである。
リセット/割込コントローラ506は、指定エリア外走行禁止(IAT)回路506aとウォッチドッグタイマ(WDT)506bとを備える。IAT回路506aは、ユーザプログラムが指定エリア内で正しく実行されているか否かを監視する回路であり、指定エリア外でユーザプログラムが実行されたことを検出するとIAT発生信号を出力する機能を備える。また、ウォッチドッグタイマ506bは、設定期間ごとにタイムアウト信号を発生させる機能を備える。
外部バスインターフェイス501は、メイン制御部41を構成するチップの外部バスと内部バスとのインターフェイス機能や、アドレスバス、データバス及び各制御信号の方向制御機能などを有するバスインターフェイスである。
クロック回路502は、制御用クロックCCLKを2分周することなどにより、内部システムクロックSCLKを生成する回路である。
照合用ブロック503は、外部の照合機と接続し、チップの照合を行う機能を備える。固有情報記憶回路504は、メイン制御部41の内部情報となる複数種類の固有情報を記憶する回路である。演算回路505は、乗算及び除算を行う回路である。
CPU41aは、ROM41bから読み出した制御コードに基づいてユーザプログラム(ゲーム制御用の遊技制御処理プログラム)を実行することにより、スロットマシン1における遊技制御を実行する制御用CPUである。こうした遊技制御が実行されるときには、CPU41aがROM41bから固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU41aがRAM41cに各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU41aがRAM41cに一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU41aが外部バスインターフェイス501やパラレル入力ポート511、シリアル通信回路512などを介してメイン制御部41の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU41aが外部バスインターフェイス501やシリアル通信回路512、パラレル出力ポート513などを介してメイン制御部41の外部へと各種信号を出力する送信動作等も行われる。
ROM41bには、ユーザプログラム(ゲーム制御用の遊技制御処理プログラム)を示す制御コードや固定データ等が記憶されている。
RAM41cは、ゲーム制御用のワークエリアを提供する。ここで、RAM41cの少なくとも一部は、バックアップ電源によってバックアップされているバックアップRAMであれば良い。すなわち、スロットマシン1への電力供給が停止しても、所定期間はRAM41cの少なくとも一部の内容が保存される。
フリーランカウンタ回路507として、8ビットのフリーランカウンタを4チャネル搭載している。
乱数回路508a、508bは、8ビット乱数や16ビット乱数といった、所定の更新範囲を有する乱数値となる数値データを生成する回路である。本実施例では、乱数回路508a、508bのうち16ビット乱数回路508bが生成するハードウェア乱数は、後述する内部抽選用の乱数として用いられる。
タイマ回路509は、8ビットプログラマブルタイマであり、メイン制御部41は、タイマ回路509として、8ビットのカウンタを3チャネル備える。本実施例では、タイマ回路509を用いてユーザプログラムによる設定により、リアルタイム割込要求や時間計測を行うことが可能である。
割込コントローラ510は、PI5/XINT端子からの外部割込要求や、内蔵の周辺回路(例えば、シリアル通信回路512、乱数回路508a、508b、タイマ回路509)からの割込要求を制御する回路である。
パラレル入力ポート511は、8ビット幅の入力専用ポート(PIP)を内蔵する。また、図5に示すメイン制御部41が備えるパラレル出力ポート513は、11ビット幅の出力専用ポート(POP)を内蔵する。
シリアル通信回路512は、外部に対する入出力において非同期シリアル通信を行う回路である。尚、メイン制御部41は、シリアル通信回路512として、送受信両用の1チャネルの回路と、送信用のみの3チャネルの回路と、を備える。
アドレスデコード回路514は、メイン制御部41の内部における各機能ブロックのデコードや、外部装置用のデコード信号であるチップセレクト信号のデコードを行うための回路である。チップセレクト信号により、メイン制御部41の内部回路、あるいは、周辺デバイスとなる外部装置を、選択的に有効動作させて、CPU41aからのアクセスが可能となる。
本実施例においてメイン制御部41は、パラレル出力ポート513を介してサブ制御部91に各種のコマンドを送信する。メイン制御部41からサブ制御部91へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、サブ制御部91からメイン制御部41へ向けてコマンドが送られることはない。また、本実施例では、パラレル出力ポート513を介してサブ制御部91に対してコマンドが送信される構成、すなわちコマンドがパラレル信号にて送信される構成であるが、シリアル通信回路512を介してサブ制御部91に対してコマンドを送信する構成、すなわちコマンドをシリアル信号にて送信する構成としても良い。
また、メイン制御部41は、遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態がパラレル入力ポート511から入力される。そしてメイン制御部41は、これらパラレル入力ポート511から入力される各種スイッチ類の検出状態に応じて段階的に移行する基本処理を実行する。
また、メイン制御部41は、割込の発生により基本処理に割り込んで割込処理を実行できるようになっている。本実施例では、タイマ回路509にてタイムアウトが発生したこと、すなわち一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎に後述するタイマ割込処理(メイン)を実行する。
また、メイン制御部41は、割込処理の実行中に他の割込を禁止するように設定されているとともに、複数の割込が同時に発生した場合には、予め定められた順位によって優先して実行する割込が設定されている。尚、割込処理の実行中に他の割込要因が発生し、割込処理が終了してもその割込要因が継続している状態であれば、その時点で新たな割込が発生することとなる。
メイン制御部41は、基本処理として遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態が変化するまでは制御状態に応じた処理を繰り返しループし、各種スイッチ類の検出状態の変化に応じて段階的に移行する処理を実行する。また、メイン制御部41は、一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎にタイマ割込処理(メイン)を実行する。尚、タイマ割込処理(メイン)の実行間隔は、基本処理において制御状態に応じて繰り返す処理が一巡する時間とタイマ割込処理(メイン)の実行時間とを合わせた時間よりも長い時間に設定されており、今回と次回のタイマ割込処理(メイン)との間で必ず制御状態に応じて繰り返す処理が最低でも一巡することとなる。
演出制御基板90には、演出用スイッチ56が接続されており、この演出用スイッチ56の検出信号が入力されるようになっている。
演出制御基板90には、スロットマシン1の前面扉1bに配置された液晶表示器51(図1参照)、演出効果LED52、スピーカ53、54、前述したリールLED55等の演出装置が接続されており、これら演出装置は、演出制御基板90に搭載された後述のサブ制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。
尚、本実施例では、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により、液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の演出装置の出力制御が行われる構成であるが、サブ制御部91とは別に演出装置の出力制御を直接的に行う出力制御部を演出制御基板90または他の基板に搭載し、サブ制御部91がメイン制御部41からのコマンドに基づいて演出装置の出力パターンを決定し、サブ制御部91が決定した出力パターンに基づいて出力制御部が演出装置の出力制御を行う構成としても良く、このような構成では、サブ制御部91及び出力制御部の双方によって演出装置の出力制御が行われることとなる。
また、本実施例では、演出装置として液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55を例示しているが、演出装置は、これらに限られず、例えば、機械的に駆動する表示装置や機械的に駆動する役モノなどを演出装置として適用しても良い。
演出制御基板90には、サブCPU91a、ROM91b、RAM91c、I/Oポート91dを備えたマイクロコンピュータにて構成され、演出の制御を行うサブ制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の表示制御を行う表示制御回路92、演出効果LED52、リールLED55の駆動制御を行うLED駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行う音声出力回路94、電源投入時またはサブCPU91aからの初期化命令が一定時間入力されないときにサブCPU91aにリセット信号を与えるリセット回路95、演出制御基板90に接続された演出用スイッチ56から入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路96、日付情報及び時刻情報を含む時間情報を出力する時計装置97、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をサブCPU91aに対して出力する電断検出回路98、その他の回路等、が搭載されており、サブCPU91aは、遊技制御基板40から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板90に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
リセット回路95は、遊技制御基板40においてメイン制御部41にシステムリセット信号を与えるリセット回路49よりもリセット信号を解除する電圧が低く定められており、電源投入時においてサブ制御部91は、メイン制御部41よりも早い段階で起動するようになっている。一方で、電断検出回路98は、遊技制御基板40においてメイン制御部41に電圧低下信号を出力する電断検出回路48よりも電圧低下信号を出力する電圧が低く定められており、電断時においてサブ制御部91は、メイン制御部41よりも遅い段階で停電を検知し、後述する電断処理(サブ)を行うこととなる。
サブ制御部91は、メイン制御部41と同様に、割込機能を備えており、メイン制御部41からのコマンド受信時に割込を発生させて、メイン制御部41から送信されたコマンドを取得し、バッファに格納するコマンド受信割込処理を実行する。また、サブ制御部91は、システムクロックの入力数が一定数に到達する毎、すなわち一定時間間隔(約2ms)毎に割込を発生させて後述するタイマ割込処理(サブ)を実行する。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41とは異なり、コマンドの受信に基づいて割込が発生した場合には、タイマ割込処理(サブ)の実行中であっても、当該処理に割り込んでコマンド受信割込処理を実行し、タイマ割込処理(サブ)の契機となる割込が同時に発生してもコマンド受信割込処理を最優先で実行するようになっている。
また、サブ制御部91にも、停電時においてバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、RAM91cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わるものである。詳しくは、後述する内部抽選、ナビストック抽選等において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をon状態としてからスロットマシン1の電源をonする必要がある。設定キースイッチ37をon状態として電源をonすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更操作が可能な設定変更状態に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定値6からさらに操作されたときは、設定値1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ37がoffされると、確定した表示値(設定値)がメイン制御部41のRAM41cに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
また、設定値を確認するためには、ゲーム終了後、賭数が設定されていない状態で設定キースイッチ37をon状態とすれば良い。このような状況で設定キースイッチ37をon状態とすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示されることで設定値を確認可能な設定確認状態に移行する。設定確認状態においては、ゲームの進行が不能であり、設定キースイッチ37をoff状態とすることで、設定確認状態が終了し、ゲームの進行が可能な状態に復帰することとなる。
本実施例のスロットマシン1においては、メイン制御部41は、タイマ割込処理(メイン)を実行する毎に、電断検出回路48からの電圧低下信号が検出されているか否かを判定する停電判定処理を行い、停電判定処理において電圧低下信号が検出されていると判定した場合に、次回復帰時にRAM41cのバックアップデータが正常か否かを判定するためのデータを設定する電断処理(メイン)を実行する。
そして、メイン制御部41は、その起動時においてRAM41cのバックアップデータが正常であることを条件に、RAM41cに記憶されているバックアップデータに基づいてメイン制御部41の処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAM41cに記憶されているデータが正常でない場合には、RAM異常と判定し、RAM異常エラーコードをレジスタにセットしてRAM異常エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させるようになっている。
また、サブ制御部91もタイマ割込処理(サブ)において電断検出回路98からの電圧低下信号が検出されているか否かを判定し、電圧低下信号が検出されていると判定した場合に、次回復帰時にRAM91cのバックアップデータが正常か否かを判定するためのデータを設定する電断処理(サブ)を実行する。
そして、サブ制御部91は、その起動時においてRAM91cのバックアップデータが正常であることを条件に、RAM91cに記憶されているバックアップデータに基づいてサブ制御部91の処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAM91cのデータが正常でない場合には、RAM異常と判定し、RAM91cを初期化するようになっている。この場合、メイン制御部41と異なり、RAM91cが初期化されるのみで演出の実行が不能化されることはない。
また、サブ制御部91は、その起動時においてRAM91cのデータが正常であると判断された場合でも、メイン制御部41から設定変更状態に移行した旨を示す後述の設定コマンドを受信した場合、起動後一定時間が経過してもメイン制御部41の制御状態が復帰した旨を示す後述の復帰コマンドも設定コマンドも受信しない場合にも、RAM91cを初期化するようになっている。この場合も、RAM91cが初期化されるのみで演出の実行が不能化されることはない。
次に、メイン制御部41のRAM41cの初期化について説明する。メイン制御部41のRAM41cの格納領域は、重要ワーク、非保存ワーク、一般ワーク、特別ワーク、未使用領域、スタック領域に区分されている。
本実施例においてメイン制御部41は、RAM異常エラー発生時、設定キースイッチ37がonの状態での起動時、BB終了時、設定キースイッチ37がoffの状態での起動時でRAM41cのデータが破壊されていないとき、1ゲーム終了時の5つからなる初期化条件が成立した際に、各初期化条件に応じて初期化される領域の異なる4種類の初期化を行う。
初期化0は、RAM異常エラー時に行う初期化であり、初期化0では、RAM41cの全ての領域が初期化される。初期化1は、起動時において設定キースイッチ37がonの状態であり、設定変更状態へ移行する場合において、その前に行う初期化であり、初期化1では、RAM41cの格納領域のうち重要ワーク及び特別ワーク以外の領域が初期化される。初期化2は、BB終了時に行う初期化であり、初期化2では、RAM41cの格納領域のうち一般ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。初期化3は、起動時において設定キースイッチ37がoffの状態であり、かつRAM41cのデータが破壊されていない場合において行う初期化であり、初期化3では、非保存ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。初期化4は、1ゲーム終了時に行う初期化であり、初期化4では、RAM41cの格納領域のうち、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。
尚、本実施例では、初期化1を設定変更状態の移行前に行っているが、設定変更状態の終了時に行ったり、設定変更状態移行前、設定変更状態終了時の双方で行ったりするようにしても良い。
本実施例のスロットマシン1は、前述のように遊技状態(RT0〜5、RB、BB(RB))に応じて設定可能な賭数の規定数が定められており、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されたことを条件にゲームを開始させることが可能となる。尚、本実施例では、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定された時点で、入賞ラインLNが有効化される。
そして、全てのリール2L、2C、2Rが停止した際に、有効化された入賞ライン(本実施例の場合、常に全ての入賞ラインが有効化されるため、以下では、有効化された入賞ラインを単に入賞ラインと呼ぶ)上に役と呼ばれる図柄の組み合わせが揃うと入賞となる。役は、同一図柄の組み合わせであっても良いし、異なる図柄を含む組み合わせであっても良い。
入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定められているが、大きく分けて、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技者にとって有利な遊技状態への移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。
遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、後述する内部抽選に当選して、当該役の当選フラグがRAM41cに設定されている必要がある。
尚、これら各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組み合わせが揃うまで有効とされ、許容された役の組み合わせが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組み合わせを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されることとなる。
以下、本実施例の内部抽選について説明する。内部抽選は、メイン制御部41が、上記した各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出表示される以前に(実際には、スタートスイッチ7の検出時)決定するものである。内部抽選では、まず、スタートスイッチ7の検出時に内部抽選用の乱数値(0〜65535の整数)を取得する。詳しくは、乱数回路508bにより生成され、乱数回路508bの乱数値レジスタに格納されている値をRAM41cに割り当てられた抽選用ワークに設定する。そして、遊技状態等に応じて定められた各役について、抽選用ワークに格納された数値データと、現在の遊技状態等、賭数及び設定値に応じて定められた各役の判定値数に応じて行われる。
内部抽選では、内部抽選の対象となる役、現在の遊技状態等及び設定値に対応して定められた判定値数を、内部抽選用の乱数値(抽選用ワークに格納された数値データ)に順次加算し、加算の結果がオーバーフローしたときに、当該役に当選したものと判定される。このため、判定値数の大小に応じた確率(判定値数/65536)で役が当選することとなる。
そして、いずれかの役の当選が判定された場合には、当選が判定された役に対応する当選フラグをCPU41aに割り当てられた内部当選フラグ格納ワークに設定する。内部当選フラグ格納ワークは、2バイトの格納領域にて構成されており、そのうちの上位バイトが、特別役の当選フラグが設定される特別役格納ワークとして割り当てられ、下位バイトが、一般役の当選フラグが設定される一般役格納ワークとして割り当てられている。詳しくは、特別役が当選した場合には、当該特別役が当選した旨を示す特別役の当選フラグを特別役格納ワークに設定し、一般役格納ワークに設定されている当選フラグをクリアする。また、一般役が当選した場合には、当該一般役が当選した旨を示す一般役の当選フラグを一般役格納ワークに設定する。尚、いずれの役及び役の組み合わせにも当選しなかった場合には、一般役格納ワークのみクリアする。
次に、リール2L、2C、2Rの停止制御について説明する。
メイン制御部41は、リールの回転が開始したとき、及びリールが停止し、かつ未だ回転中のリールが残っているときに、ROM41bに格納されているテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して、回転中のリール別に停止制御テーブルを作成する。そして、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作が有効に検出されたときに、該当するリールの停止制御テーブルを参照し、参照した停止制御テーブルの滑りコマ数に基づいて、操作されたストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御を行う。
テーブルインデックスには、内部抽選による当選フラグの設定状態(以下、内部当選状態と呼ぶ)別に、テーブルインデックスを参照する際の基準アドレスから、テーブル作成用データが格納された領域の先頭アドレスを示すインデックスデータが格納されているアドレスまでの差分が登録されている。これにより内部当選状態に応じた差分を取得し、基準アドレスに対してその差分を加算することで該当するインデックスデータを取得することが可能となる。尚、役の当選状況が異なる場合でも、同一の制御が適用される場合においては、インデックスデータとして同一のアドレスが格納されており、このような場合には、同一のテーブル作成用データを参照して、停止制御テーブルが作成されることとなる。
テーブル作成用データは、停止操作位置に応じた滑りコマ数を示す停止制御テーブルと、リールの停止状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスと、からなる。
リールの停止状況に応じて参照される停止制御テーブルは、全てのリールが回転しているか、左リールのみ停止しているか、中リールのみ停止しているか、右リールのみ停止しているか、左、中リールが停止しているか、左、右リールが停止しているか、中、右リールが停止しているか、によって異なる場合があり、更に、いずれかのリールが停止している状況においては、停止済みのリールの停止位置によっても異なる場合があるので、それぞれの状況について、参照すべき停止制御テーブルのアドレスが回転中のリール別に登録されており、テーブル作成用データの先頭アドレスに基づいて、それぞれの状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスが特定可能とされ、この特定されたアドレスから、それぞれの状況に応じて必要な停止制御テーブルを特定できるようになっている。尚、リールの停止状況や停止済みのリールの停止位置が異なる場合でも、同一の停止制御テーブルが適用される場合においては、停止制御テーブルのアドレスとして同一のアドレスが登録されているものもあり、このような場合には、同一の停止制御テーブルが参照されることとなる。
停止制御テーブルは、停止操作が行われたタイミング別の滑りコマ数を特定可能なデータである。本実施例では、リールモータ32L、32C、32Rに、336ステップ(0〜335)の周期で1周するステッピングモータを用いている。すなわちリールモータ32L、32C、32Rを336ステップ駆動させることでリール2L、2C、2Rが1周することとなる。そして、リール1周に対して16ステップ(1図柄が移動するステップ数)毎に分割した21の領域(コマ)が定められており、これらの領域には、リール基準位置から0〜20の領域番号が割り当てられている。一方、1リールに配列された図柄数も21であり、各リールの図柄に対して、リール基準位置から0〜20の図柄番号が割り当てられているので、0番図柄から20番図柄に対して、それぞれ0〜20の領域番号が順に割り当てられていることとなる。そして、停止制御テーブルには、領域番号別の滑りコマ数が所定のルールで圧縮して格納されており、停止制御テーブルを展開することによって領域番号別の滑りコマ数を取得できるようになっている。
前述のようにテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して作成される停止制御テーブルは、領域番号に対応して、各領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に位置するタイミング(リール基準位置からのステップ数が各領域番号のステップ数の範囲に含まれるタイミング)でストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出された場合の滑りコマ数がそれぞれ設定されたテーブルである。
次に、停止制御テーブルの作成手順について説明すると、まず、リール回転開始時においては、そのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスを取得する。具体的には、まずテーブルインデックスを参照し、内部当選状態に対応するインデックスデータを取得し、そして取得したインデックスデータに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから全てのリールが回転中の状態に対応する各リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して全てのリールについて停止制御テーブルを作成する。
また、いずれか1つのリールが停止したとき、またはいずれか2つのリールが停止したときには、リール回転開始時に取得したインデックスデータ、すなわちそのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから停止済みのリール及び当該リールの停止位置の領域番号に対応する未停止リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して未停止のリールについて停止制御テーブルを作成する。
次に、メイン制御部41がストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出したときに、該当するリールに表示結果を導出させる際の制御について説明すると、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出すると、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数に基づいて停止操作位置の領域番号を特定し、停止操作が検出されたリールの停止制御テーブルを参照し、特定した停止操作位置の領域番号に対応する滑りコマ数を取得する。そして、取得した滑りコマ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。具体的には、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数から、取得した滑りコマ数引き込んで停止させるまでのステップ数を算出し、算出したステップ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。これにより、停止操作が検出された停止操作位置の領域番号に対応する領域から滑りコマ数分先の停止位置となる領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に停止することとなる。
本実施例のテーブルインデックスには、一の遊技状態における一の内部当選状態に対応するインデックスデータとして1つのアドレスのみが格納されており、更に、一のテーブル作成用データには、一のリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルの格納領域のアドレスとして1つのアドレスのみが格納されている。すなわち一の遊技状態における一の内部当選状態に対応するテーブル作成用データ、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルが一意的に定められており、これらを参照して作成される停止制御テーブルも、一の遊技状態における一の内部当選状態、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対して一意となる。このため、遊技状態、内部当選状態、リールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)の全てが同一条件となった際に、同一の停止制御テーブル、すなわち同一の制御パターンに基づいてリールの停止制御が行われることとなる。
また、本実施例では、滑りコマ数として0〜4の値が定められており、停止操作を検出してから最大4コマ図柄を引き込んでリールを停止させることが可能である。すなわち停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5コマの範囲から図柄の停止位置を指定できるようになっている。また、1図柄分リールを移動させるのに1コマの移動が必要であるので、停止操作を検出してから最大4図柄を引き込んでリールを停止させることが可能であり、停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5図柄の範囲から図柄の停止位置を指定できることとなる。
本実施例では、いずれかの役に当選している場合には、当選役を入賞ライン上に4コマの範囲で最大限引き込み、当選していない役が入賞ライン上に揃わないように引き込む滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う一方、いずれの役にも当選していない場合には、いずれの役も揃わない滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。これにより、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、最大4コマの引込範囲で揃えずに停止させる制御が行われることとなる。
特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で小役が当選した場合など、特別役と小役が同時に当選している場合には、当選した小役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められているとともに、当選した小役を入賞ラインに最大4コマの範囲で引き込めない停止操作位置については、当選した特別役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。これにより、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を引き込めない場合には、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している特別役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、4コマの引込範囲で揃えずに停止させる制御が行われることとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも小役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、小役を引き込めない場合にのみ、特別役を入賞させることが可能となる。尚、特別役と小役を同時に引き込める場合には、小役のみを引き込み、特別役と同時に小役が入賞ライン上に揃わないようになる。
尚、本実施例では、特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で小役が当選した場合や新たに特別役と小役が同時に当選した場合など、特別役と小役が同時に当選している場合には、当選した特別役よりも当選した小役が優先され、小役が引き込めない場合のみ、特別役を入賞ライン上に揃える制御を行っているが、特別役と小役が同時に当選している場合に、小役よりも特別役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、特別役を引き込めない場合にのみ、小役を入賞ライン上に揃える制御を行っても良い。
特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で再遊技役が当選した場合など、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で再遊技役の図柄を揃えて停止させる制御が行われる。尚、この場合、再遊技役を構成する図柄または同時当選する再遊技役を構成する図柄は、リール2L、2C、2Rのいずれについても5図柄以内、すなわち4コマ以内の間隔で配置されており、4コマの引込範囲で必ず任意の位置に停止させることができるので、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらずに、必ず再遊技役が揃って入賞することとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも再遊技役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、必ず再遊技役が入賞することとなる。尚、特別役と再遊技役を同時に引き込める場合には、再遊技役のみを引き込み、再遊技役と同時に特別役が入賞ライン上に揃わないようになっている。
また、本実施例では、停止操作が行われたタイミング別の滑りコマ数を特定可能な停止制御テーブルを用いてリールの停止制御を行う構成であるが、停止可能な位置を特定可能な停止位置テーブルから停止位置を特定し、特定した停止位置にリールを停止させる停止制御を行う構成、停止制御テーブルや停止位置テーブルを用いずに、停止操作がされたタイミングで停止可能な停止位置を検索・特定し、特定した停止位置にリールを停止させる停止制御を行う構成、停止制御テーブルを用いた停止制御、停止位置テーブルを用いた停止制御、停止制御テーブルや停止位置テーブルを用いずに停止可能な停止位置を検索・特定することによる停止制御を併用する構成、停止制御テーブルや停止位置テーブルを一部変更して停止制御を行う構成としても良い。
本実施例においてメイン制御部41は、リール2L、2C、2Rの回転が開始した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっている。尚、リール回転エラーの発生により、一時的にリールの回転が停止した場合でも、その後リール回転が再開した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっている。
尚、本実施例では、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっているが、リールの回転が開始してから、予め定められた自動停止時間が経過した場合に、リールの停止操作がなされない場合でも、停止操作がなされたものとみなして自動的に各リールを停止させる自動停止制御を行うようにしても良い。この場合には、遊技者の操作を介さずにリールが停止することとなるため、例え、いずれかの役が当選している場合でもいずれの役も構成しない表示結果を導出させることが好ましい。
本実施例においてメイン制御部41は、前のゲームにおいて後述する1回目の内部当選フラグ8信号の出力を開始させる毎にその時点、すなわち1回目の内部当選フラグ8信号の出力を開始させた時点から経過した時間であるゲーム時間を計時するようになっており、1ゲームの終了後、メダルの投入等により規定数の賭数が設定され、ゲームの開始操作が有効となった状態でゲームの開始操作がされたときに、前のゲームにおいて後述する1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始時点から計時を開始したゲーム時間が所定の規制時間(本実施例では4.1秒)以上であれば、すなわち前のゲームの1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始時点から所定の規制時間が経過していれば、その時点で当該ゲームにおける1回目の内部当選フラグ8信号の出力を開始させるとともに、その後リールの回転を開始させる。
一方、1ゲームの終了後、メダルの投入等により規定数の賭数が設定され、ゲームの開始操作が有効となった状態でゲームの開始操作がされたときに、前のゲームの1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始時点から計時を開始したゲーム時間が所定の規制時間未満であれば、すなわち前のゲームの1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始時点から所定の規制時間が経過していなければ、その時点では1回目の内部当選フラグ8信号の出力を開始させず、前のゲームの1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始時点から計時を開始したゲーム時間が所定の規制時間に到達するまで待機し、所定の規制時間に到達した時点で当該ゲームにおける1回目の内部当選フラグ8信号の出力を開始させるとともに、その後リールの回転を開始させる。
すなわちメイン制御部41は、前のゲームにおける1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始から所定の規制時間が経過していない場合には、この所定の規制時間が経過するまで当該ゲームの1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始を遅延させることにより、その後のリールの回転開始、すなわちゲームの進行を規制することで、1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上となるようにゲームの進行を規制するようになっている。
尚、本実施例では、前のゲームにおける1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始から所定の規制時間が経過していない場合には、この所定の規制時間が経過するまで当該ゲームの1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始を遅延させることにより、その後のリールの回転開始を規制することで、1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上となるようにゲームの進行を規制する構成であるが、少なくとも1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上となるようにゲームの進行を規制する構成であれば良く、1ゲームにおける1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始以外の一のタイミング(例えば、リールの回転開始時、ゲーム終了時など)からゲーム時間の計時を開始し、次のゲームにおける同じ一のタイミングまでに所定の規制時間が経過していれば遊技を進行可能とする一方、次のゲームにおける同じ一のタイミングまでに所定の規制時間が経過していなければ遊技を進行させず所定の規制時間が経過するまで待機し、所定の規制時間が経過した時点で遊技を進行可能とすることで、1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上となるようにゲームの進行を規制する構成としても良い。
次に、メイン制御部41がサブ制御部91に対して送信するコマンドについて説明する。
本実施例では、メイン制御部41がサブ制御部91に対して、投入枚数コマンド、クレジットコマンド、内部当選コマンド、フリーズ抽選結果コマンド、フリーズ開始コマンド、継続抽選結果コマンド、仮停止コマンド、フリーズ終了コマンド、リール遅延コマンド、リール回転開始コマンド、リール停止コマンド、入賞番号コマンド、払出開始コマンド、払出終了コマンド、遊技状態コマンド、RT情報コマンド、待機コマンド、打止コマンド、エラーコマンド、復帰コマンド、設定コマンド、設定確認コマンド、ドアコマンド、操作検出コマンドを含む複数種類のコマンドを送信する。
これらコマンドは、コマンドの種類を示す1バイトの種類データとコマンドの内容を示す1バイトの拡張データとからなり、サブ制御部91は、種類データからコマンドの種類
を判別できるようになっている。
投入枚数コマンドは、メダルの投入枚数、すなわち賭数の設定に使用されたメダル枚数を特定可能なコマンドであり、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、電断復帰時、または規定数の賭数が設定されていない状態においてメダルが投入されるか、MAXBETスイッチ6が操作されて賭数が設定されたときに送信される。また、投入枚数コマンドは、賭数の設定操作がなされたときに送信されるので、投入枚数コマンドを受信することで賭数の設定操作がなされたことを特定可能である。
クレジットコマンドは、クレジットとして記憶されているメダル枚数を特定可能なコマンドであり、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、規定数の賭数が設定されている状態において、メダルが投入されてクレジットが加算されたときに送信される。
内部当選コマンドは、内部抽選結果を特定可能なコマンドであり、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始したときに送信される。また、内部当選コマンドは、スタートスイッチ7が操作されたときに送信されるので、内部当選コマンドを受信することでスタートスイッチ7が操作されたことを特定可能である。
フリーズ抽選結果コマンドは、後述するフリーズ抽選の結果を特定可能なコマンドであり、内部当選コマンドの送信後に送信される。
フリーズ開始コマンドは、後述するフリーズ状態が開始する旨を特定可能なコマンドであり、フリーズ状態の開始時に送信される。
継続抽選結果コマンドは、後述する継続抽選の結果、すなわちフリーズ状態が継続するか否かを特定可能なコマンドであり、継続抽選の実行後に送信される。
仮停止コマンドは、後述する擬似遊技演出において、仮停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれかであるか、該当するリールの停止操作位置の領域番号、該当するリールの停止位置の領域番号、を特定可能なコマンドであり、擬似遊技演出中の停止操作に伴いリールを仮停止させる毎に送信される。
フリーズ終了コマンドは、後述するフリーズ状態が終了する旨を特定可能なコマンドであり、フリーズ状態の終了時に送信される。
リール遅延コマンドは、後述のフリーズ状態において実行される擬似遊技演出後、各リールが回転を開始するタイミング、定速回転となるタイミング及び停止操作が有効となるタイミングを特定可能なコマンドであり、擬似遊技演出後、最初に回転を開始する左リールの回転開始前に送信される。
リール回転開始コマンドは、後述のフリーズ状態に制御されないゲームにおいてリールの回転の開始を通知するコマンドであり、リール2L、2C、2Rの回転が開始されたときに送信される。
リール停止コマンドは、停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれかであるか、該当するリールの停止操作位置の領域番号、該当するリールの停止位置の領域番号、を特定可能なコマンドであり、各リールの停止操作に伴う停止制御が行われる毎に送信される。また、リール停止コマンドは、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに送信されるので、リール停止コマンドを受信することでストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたことを特定可能である。
入賞番号コマンドは、入賞ラインLNに揃った図柄の組み合わせ、入賞の有無、並びに入賞の種類、入賞時のメダルの払出枚数を特定可能なコマンドであり、全リールが停止して入賞判定が行われた後に送信される。
払出開始コマンドは、メダルの払出開始を通知するコマンドであり、入賞やクレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が開始されたときに送信される。また、払出終了コマンドは、メダルの払出終了を通知するコマンドであり、入賞及びクレジットの精算によるメダルの払出が終了したときに送信される。
遊技状態コマンドは、現在の遊技状態(BB中、RB中、再遊技)を特定可能なコマンドであり、ゲームの終了時に送信される。
RT情報コマンドは、次ゲームの遊技状態(RT0〜5のいずれか)を特定可能なコマンドであり、ゲームの終了時に送信される。
待機コマンドは、待機状態へ移行する旨を示すコマンドであり、1ゲーム終了後、賭数が設定されずに一定時間経過して待機状態に移行するとき、クレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が終了し、払出終了コマンドが送信された後に送信される。
打止コマンドは、打止状態の発生または解除を示すコマンドであり、BB終了後、エンディング演出待ち時間が経過した時点で打止状態の発生を示す打止コマンドが送信され、リセット操作がなされて打止状態が解除された時点で、打止状態の解除を示す打止コマンドが送信される。
エラーコマンドは、エラー状態の発生または解除、エラー状態の種類を示すコマンドであり、エラーが判定され、エラー状態に制御された時点でエラー状態の発生及びその種類を示すエラーコマンドが送信され、リセット操作がなされてエラー状態が解除された時点で、エラー状態の解除を示すエラーコマンドが送信される。
復帰コマンドは、メイン制御部41が電断前の制御状態に復帰した旨を示すコマンドであり、メイン制御部41の起動時において電断前の制御状態に復帰した際に送信される。
設定コマンドは、設定変更状態の開始または終了、設定変更後設定値を示すコマンドであり、設定変更状態に移行する時点で設定変更状態の開始を示す設定コマンドが送信され、設定変更状態の終了時に設定変更状態の終了及び設定変更後の設定値を示す設定コマンドが送信される。また、設定変更状態への移行に伴ってメイン制御部41の制御状態が初期化されるため、設定開始を示す設定コマンドによりメイン制御部41の制御状態が初期化されたことを特定可能である。
設定確認コマンドは、設定確認状態の開始または終了を示すコマンドであり、設定確認状態に移行する際に設定確認開始を示す設定確認コマンドが送信され、設定確認状態の終了時に設定確認終了を示す設定確認コマンドが送信される。
ドアコマンドは、ドア開放検出スイッチ25の検出状態、すなわちon(開放状態)/off(閉状態)を示すコマンドであり、電源投入時、1ゲーム終了時(ゲーム終了後、次のゲームの賭数の設定が開始可能となる前までの時点)、ドア開放検出スイッチ25の検出状態が変化(onからoff、offからon)した時に送信される。
操作検出コマンドは、操作スイッチ類(MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R)の検出状態(on/off)を示すコマンドであり、一定時間毎に送信される。
これらコマンドのうちドアコマンド及び操作検出コマンド以外のコマンドは、基本処理において生成され、RAM41cに設けられたコマンドキューに一時格納され、その後のタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理おいて送信される。
一方、ドアコマンドは、タイマ割込処理(メイン)のドア監視処理においてに生成され、RAM41cに設けられたコマンドキューに一時格納され、その後のタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理おいて送信される。
また、操作検出コマンドは、タイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理が10回実行される毎に、スイッチの検出状態に基づいて生成されるとともに、RAM41cに設けられたコマンドキューに一時格納され、その後のタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理おいて送信される。
次に、本実施例におけるメイン制御部41が実行する各種制御内容を説明する。
まず、起動処理(メイン)について説明する。
メイン制御部41は、リセット回路49からシステムリセット信号が入力されると、図5のフローチャートに示す起動処理(メイン)を行う。
図5に示すように、メイン制御部41は、まず、内蔵デバイスや周辺IC、割込モード、スタックポインタ等を初期化した後(Sa2)、IレジスタおよびIYレジスタの値を初期化する(Sa3)。IレジスタおよびIYレジスタの初期化により、Iレジスタには、割込発生時に参照する割込テーブルのアドレスが設定され、IYレジスタには、RAM41cの格納領域を参照する際の基準アドレスが設定される。これらの値は、固定値であり、起動時には常に初期化されることとなる。
次いで、RAM41cへのアクセスを許可し(Sa4)、RAM41cの全ての格納領域(未使用領域および未使用スタック領域を含む)のRAMパリティを計算する(Sa5)。
Sa6のステップでは、Sa5のステップにおいて計算したRAMパリティが0か否かを判定する。正常に電断処理が行われていれば、RAMパリティが0になるはずであり、Sa6のステップにおいてRAMパリティが0でなければ、RAM41cに格納されているデータが正常ではなく、この場合には、RAM41cの格納領域のうち、使用中スタック領域、重要ワークを除く全ての格納領域を初期化する初期化1を実行した後(Sa19)、設定キースイッチ37がonか否かを判定し(Sa20)、設定キースイッチ37がonであれば設定コマンドを生成し(Sa16)、生成した設定コマンドをコマンドバッファに格納し(Sa17)、メイン制御部41が一定間隔(0.56msの間隔)で実行するタイマ割込処理(メイン)の割込を許可して(Sa18)、当選役の当選確率の変更などを行う設定変更処理、すなわち設定変更状態に移行する。そして、設定変更処理が終了するとゲーム処理に移行する。
Sa20のステップにおいて設定キースイッチ37がoffであれば、RAM異常を示すエラーコードをレジスタに設定し(Sa21)、RAM異常を示すエラーコマンドを生成し(Sa22)、生成したエラーコマンドをコマンドバッファに格納し(Sa23)、メイン制御部41が一定間隔(0.56msの間隔)で実行するタイマ割込処理(メイン)の割込を許可して(Sa24)、エラー処理、すなわちRAM異常エラー状態に移行する。そして、例えば、遊技店員によってリセット/設定スイッチ38が操作されるなどして、RAM異常エラー状態が解除されるとゲーム処理に移行する。
Sa6のステップにおいて、RAMパリティが0であれば、更に破壊診断用データが正常か否かを判定する(Sa7)。正常に電断処理が行われていれば、破壊診断用データが設定されているはずであり、Sa7のステップにおいて破壊診断用データが正常でない場合(破壊診断用データが電断時に格納される5A(H)以外の場合)にも、RAM41cのデータが正常ではないので、Sa19のステップに移行して初期化1を実行し、その後、Sa20のステップにおいて設定キースイッチ37がonであれば、前述したSa16〜Sa18の処理を行い、設定変更処理、すなわち設定変更状態に移行する。そして、設定変更処理が終了するとゲーム処理に移行する。また、Sa20のステップにおいて設定キースイッチ37がoffであれば、前述したSa21〜Sa24の処理を行い、エラー処理、すなわちRAM異常エラー状態に移行する。そして、RAM異常エラー状態が解除されるとゲーム処理に移行する。
Sa7のステップにおいて破壊診断用データが正常であると判定した場合には、RAM41cのデータは正常であるので、破壊診断用データをクリアし(Sa8)、RAM41cの非保存ワーク、未使用領域および未使用スタック領域を初期化する初期化3を行った後(Sa9)、設定キースイッチ37がonか否かを判定し(Sa10)、設定キースイッチ37がonであれば、初期化1を実行し(Sa15)、前述したSa16〜Sa18の処理を行い、設定変更処理、すなわち設定変更状態に移行する。そして、設定変更処理が終了するとゲーム処理に移行する。
Sa10のステップにおいて設定キースイッチ37がoffであれば、各レジスタを電断前の状態、すなわちスタックに保存されている状態に復帰し(Sa11)、復帰コマンドを生成して(Sa12)、コマンドバッファに格納し(Sa13)、メイン制御部41が一定間隔(0.56msの間隔)で実行するタイマ割込処理(メイン)の割込を許可して(Sa14)、電断前の最後に実行していた処理に戻る。電断前にゲーム処理中のいずれかの処理が行われていた場合には、Sa11で復帰されたプログラムカウンタ(PC)の値に基づいて電断前に行われていた処理に戻る。また、例えば、電断前にタイマ割込処理(メイン)中のいずれかの処理が行われていた場合には、Sa11で復帰されたプログラムカウンタ(PC)の値に基づいて電断前に行われていた処理に戻る。
次に、メイン制御部が実行するゲーム処理について説明する。
図7は、メイン制御部41が実行するゲーム処理の制御内容を示すフローチャートである。
図7に示すように、ゲーム処理では、BET処理(Sd1)、内部抽選処理(Sd2)、リール回転処理(Sd3)、入賞判定処理(Sd4)、払出処理(Sd5)、ゲーム終了時処理(Sd6)を順に実行し、ゲーム終了時処理が終了すると、再びBET処理に戻る。
Sd1のステップにおけるBET処理では、賭数を設定可能な状態で待機し、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定され、スタートスイッチ7が操作された時点でゲームを開始させる処理を実行する。
Sd2のステップにおける内部抽選処理では、Sd1のステップにおけるスタートスイッチ7の検出によるゲーム開始と同時にラッチされた内部抽選用の乱数値に基づいて上記した各役への入賞を許容するか(すなわち、表示結果の導出を許容するか否か)どうかを決定する処理を行う。この内部抽選処理では、それぞれの抽選結果に基づいて、RAM41cに当選フラグが設定される。なお、内部抽選により特別役(BBまたはRB)に当選した場合は特別役持ち越しフラグセットされる。そして、上記したように特別役持ち越しフラグの有無を判定することによって特別役の持ち越しの有無を判定し、持ち越しの有無に応じた当選役(特別役持ち越し中は特別役は内部抽選の対象から除外される)について判定処理が行われる。
Sd3のステップにおけるリール回転処理では、ストップスイッチ7の操作に応答して各リール2L、2C、2Rを回転させる処理、Sd2のステップにおける内部抽選の結果および遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことに応じて対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる処理を実行する。
Sd4のステップにおける入賞判定処理では、Sd3のステップにおいて全てのリール2L、2C、2Rの回転が停止したと判定した時点で、各リール2L、2C、2Rに導出された表示結果に応じて入賞が発生したか否かを判定する処理を実行する。なお、特別役が入賞した場合には本処理において特別役持ち越しフラグがクリアされる。
Sd5のステップにおける払出処理では、Sd4のステップにおいて入賞の発生が判定された場合に、その入賞に応じた払出枚数に基づきクレジットの加算並びにメダルの払出等の処理を行う。
Sd6のステップにおけるゲーム終了時処理では、次のゲームに備えて遊技状態を設定する処理を実行する。
また、ゲーム処理では、ゲームの進行制御に応じてコマンドを生成してコマンドバッファに設定し、サブ制御部91に送信されるようになっている。
図8は、メイン制御部41がSd2のステップにおいて実行する内部抽選処理の制御内容を示すフローチャートである。
内部抽選処理では、まず、現在の遊技状態(BB、RB、内部中4〜5、RT0〜3)を特定し、遊技状態に応じた抽選テーブルのテーブル番号を設定する(Sb1)。次いで、賭数及び設定値に応じた判定値数をSb1で設定されたテーブル番号の抽選テーブルから取得し、取得した判定値数と、抽選用ワークに格納された数値データと、に基づいて対象役の当選の有無を判定する抽選処理を行う(Sb2)。抽選処理が終了すると、RT2で弱チェリー又は強チェリーに当選したか否かが判定される(Sb3)。RT2で弱チェリー又は強チェリーに当選しなかった場合には内部抽選処理を終了して図7に示すフローチャートに復帰する。RT2で弱チェリー又は強チェリーに当選した場合にはフリーズ状態制御処理が行われる(Sb4)。
Sb4のステップにおけるフリーズ状態制御処理では、所定期間にわたり遊技の進行を遅延させるフリーズ状態に制御するか否かを決定するフリーズ抽選を行う。そして、フリーズ抽選に当選した場合には、所定期間にわたりストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作が有効化されるタイミングを遅延させるフリーズ状態に制御する。また、メイン制御部41は、フリーズ状態制御処理では、スタートスイッチ7が操作されたときにフリーズを発生させる場合に、フリーズ中のリール制御を行う。フリーズ状態中においては、全リールを回転開始させた後に、ストップスイッチ8L、8C、8Rなどの操作がゲームの進行に関与しない操作として受付可能となり、当該操作に応じてリールを停止させる制御を行うことにより擬似遊技演出を行う。スタートスイッチ7が操作されたときに擬似遊技演出を開始するときには、通常遊技と異なり、前のゲームにおけるリールの回転開始から規定時間が経過していない場合でも、リール回転制御を開始させるとともに、ストップスイッチ8L〜8Rへの操作に応じてリール停止制御を行うことが可能となる。フリーズ状態は、擬似遊技が終了した後において、スタートスイッチ7への操作が受付けられることにより解除される。フリーズが解除された後においては、通常遊技を開始するために、リール回転処理により、再び全リールを回転開始させた後に、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作がゲームの進行に関与する操作として受付可能となる。よって、フリーズ状態が開始されてから終了するまでは、通常遊技の開始タイミングや、ゲームを進行させるためのリールの停止操作が有効化されるタイミングを遅延させることで、ゲームの進行が遅延される。
次に、メイン制御部が実行するタイマ割込処理(メイン)について説明する。
図9および図10は、メイン制御部41が一定間隔(0.56msの間隔)で起動処理(メイン)やゲーム処理に割り込んで実行するタイマ割込処理(メイン)の制御内容を示すフローチャートである。なお、タイマ割込処理(メイン)の実行期間中は自動的に他の割込が禁止される。
図9および図10に示すように、タイマ割込処理(メイン)においては、まず、使用中のレジスタをスタック領域に退避する(Sk1)。
次いで、停電判定処理を行う(Sk2)。停電判定処理では、電断検出回路48から電圧低下信号が入力されているか否かを判定し、電圧低下信号が入力されていれば、前回の停電判定処理でも電圧低下信号が入力されていたか否かを判定し、前回の停電判定処理でも電圧低下信号が入力されていた場合には停電と判定し、その旨を示す電断フラグを設定する。
Sk2のステップにおける停電判定処理の後、電断フラグが設定されているか否かを判定し(Sk3)、電断フラグが設定されていなければ、Sk4に進み、電断フラグが設定されていた場合には、電断処理(メイン)に移行する。前述したように、電断処理(メイン)では、スタック領域に格納されているフラグレジスタの値など各レジスタの値を含むバックアップデータをRAM41cに記憶させる処理を行うとともに、次回復帰時にRAM41cのバックアップデータが正常か否かを判定するためのデータを設定する。これにより、その起動時においてRAM41cのバックアップデータが正常であることを条件に、RAM41cに記憶されているバックアップデータに基づいてメイン制御部41の処理状態を電断前の状態に復帰可能となる。
Sk4のステップでは、入力ポートから各種スイッチ類の検出データを入力するポート入力処理を行う。
次いで、4種類のタイマ割込1〜4から当該タイマ割込処理(メイン)において実行すべきタイマ割込を識別するための分岐用カウンタを1進める(Sk5)。この実施形態では、タイマ割込1とは、モータを制御してリールの開始制御を行うタイマ割込中の分岐処理であり、具体的には、後述するリール始動処理など、Sk9〜Sk11の処理が行われる。また、タイマ割込2とは、LED表示制御や、時間カウンタの更新、ドア開閉状態の監視、制御信号等の出力制御、コマンドおよび外部出力信号の更新を行うタイマ割込中の分岐処理であり、具体的には、後述するLEDダイナミック表示処理など、Sk12〜Sk18の処理が行われる。また、タイマ割込3とは、リールの原点通過を検出したり、スイッチ入力を監視したり、乱数値の読み出しを行うタイマ割込中の分岐処理であり、具体的には、後述する原点通過時処理など、Sk20〜Sk22の処理が行われる。また、タイマ割込4とは、停止スイッチの入力を検出してリールの停止制御を行うタイマ割込中の分岐処理であり、具体的には、後述する停止スイッチ処理など、Sk23〜Sk25の処理が行われる。Sk5のステップでは、分岐用カウンタ値が0〜2の場合に1が加算され、カウンタ値が3の場合に0に更新される。すなわち分岐用カウンタ値は、タイマ割込処理(メイン)が実行される毎に、0→1→2→3→0・・・の順番でループする。
次いで、分岐用カウンタ値を参照して2または3か、すなわちタイマ割込3またはタイマ割込4かを判定し(Sk6)、タイマ割込3またはタイマ割込4ではない場合、すなわちタイマ割込1またはタイマ割込2の場合には、リールモータ32L、32C、32Rの始動時または定速回転中か否かを確認し、リールモータ32L、32C、32Rの始動時または定速回転中であれば、後述するSk10のモータステップ処理において変更した位相信号データや後述するSk24の最終停止処理において変更した位相信号データを出力するモータ位相信号出力処理を実行する(Sk7)。
次いで、分岐用カウンタ値を参照して1か否か、すなわちタイマ割込2か否かを判定し(Sk8)、タイマ割込2ではない場合、すなわちタイマ割込1の場合には、リールモータ32L、32C、32Rの始動時のステップ時間間隔の制御を行うリール始動処理(Sk9)、リールモータ32L、32C、32Rの位相信号データの変更を行うモータステップ処理(Sk10)、リールモータ32L、32C、32Rの停止後、一定時間経過後に位相信号を1相励磁に変更するモータ位相信号スタンバイ処理(Sk11)を順次実行した後、Sk25のステップに進む。
また、Sk8のステップにおいてタイマ割込2の場合には、各種表示器をダイナミック点灯させるLEDダイナミック表示処理(Sk12)、各種LED等の点灯信号等のデータを出力ポートへ出力する制御信号等出力処理(Sk13)、各種時間カウンタを更新する時間カウンタ更新処理(Sk14)、ドア開放検出スイッチ25の検出状態の監視、ドアコマンドの送信要求などを行うドア監視処理(Sk15)を行う。
また、エラーが発生したか否かを判定し(Sk16)、エラーが発生したときにはエラーの種類に応じた処理を行うエラー処理(Sk17)を行う。一方、エラーが発生しなかったときにはSk18に進む。エラー処理では、ホッパータンク34a内のメダルがなくなったことを示すエラーや、オーバーフロータンク35が満タン状態となったことを示すエラー、ホッパーユニット34のメダル払出口が詰まったことを示すエラー、メダルの払い出しができる状態でないときに払い出しが行われたことを示すエラー、メダルセレクタでの異常検知を示すエラー、リールが正常に回転しないことを示すエラー、内部抽選の結果と入賞判定の結果が整合しないことを示すエラー、RAM41cのデータがクリアされたことを示すエラーなど、エラーの種類に応じた報知を行うとともにゲームの処理を停止する。そして、所定のエラー解除操作が行われるとタイマ割込み処理(メイン)に復帰する。
Sk16でエラーが発生していないと判定された場合又はSk17のエラー処理が終了した後は、コマンドバッファに設定された設定変更中コマンドや復帰コマンド、エラーコマンド等の各種コマンドをサブ制御部91に送信するコマンド送信処理(Sk18)、外部出力信号を更新する外部出力信号更新処理(Sk19)を順次実行した後、Sk27のステップに進む。
また、Sk6のステップにおいてタイマ割込3またはタイマ割込4であれば、更に、分岐用カウンタ値を参照して3か否か、すなわちタイマ割込4か否かを判定し(Sk20)、タイマ割込4でなければ、すなわちタイマ割込3であれば、回転中のリール2L、2C、2Rの原点通過(リール基準位置の通過)をチェックし、リール回転エラーの発生を検知するとともに、停止準備が完了しているか(停止準備完了コードが設定されているか)を確認し、停止準備が完了しており、かつ定速回転中であれば、回転中のリールに対応するストップスイッチの操作を有効化する原点通過時処理(Sk21)、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8Rなどのスイッチ類の検出状態に変化があったか否かの判定、操作検出コマンドの送信要求等を行うスイッチ入力判定処理(Sk22)、乱数値レジスタR1Dから数値データを読み出して乱数値格納ワークに格納する乱数値読出処理(Sk23)を順次実行した後、Sk27のステップに進む。
また、Sk20のステップにおいてタイマ割込4であれば、ストップスイッチ8L、8C、8Rの検出に伴って停止リールのワークに停止操作位置が格納されたときに、停止リールのワークに格納された停止操作位置から停止位置を決定し、何ステップ後に停止すれば良いかを算出する停止スイッチ処理(Sk24)、停止スイッチ処理で算出された停止までのステップ数をカウントして、停止する時期になったら2相励磁によるブレーキを開始する停止処理(Sk25)、停止処理においてブレーキを開始してから一定時間後に3相励磁とする最終停止処理(Sk26)を順次実行した後、Sk27のステップに進む。
Sk27のステップでは、Sk1においてスタック領域に退避したレジスタを復帰し、割込前の処理に戻る。
次に、メイン制御部41が演出制御基板90に対して送信するコマンドに基づいてサブ制御部91が実行する演出の制御について説明する。
サブ制御部91は、メイン制御部41からのコマンドを受信した際に、コマンド受信割込処理を実行する。コマンド受信割込処理では、RAM91cに設けられた受信用バッファに、コマンド伝送ラインから取得したコマンドを格納する。
受信用バッファには、最大で16個のコマンドを格納可能な領域が設けられており、複数のコマンドを蓄積できるようになっている。
サブ制御部91は、タイマ割込処理(サブ)において、受信用バッファに未処理のコマンドが格納されているか否かを判定し、未処理のコマンドが格納されている場合には、そのうち最も早い段階で受信したコマンドに基づいてROM91bに格納された制御パターンテーブルを参照し、制御パターンテーブルに登録された制御内容に基づいて液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の各種演出装置の出力制御を行う。
制御パターンテーブルには、複数種類の演出パターン毎に、コマンドの種類に対応する液晶表示器51の表示パターン、演出効果LED52の点灯態様、スピーカ53、54の出力態様、リールLED55の点灯態様等、これら演出装置の制御パターンが登録されており、サブ制御部91は、コマンドを受信した際に、制御パターンテーブルの当該ゲームにおいてRAM91cに設定されている演出パターンに対応して登録された制御パターンのうち、受信したコマンドの種類に対応する制御パターンを参照し、当該制御パターンに基づいて演出装置の出力制御を行う。これにより演出パターン及び遊技の進行状況に応じた演出が実行されることとなる。
尚、サブ制御部91は、あるコマンドの受信を契機とする演出の実行中に、新たにコマンドを受信した場合には、実行中の制御パターンに基づく演出を中止し、新たに受信したコマンドに対応する制御パターンに基づく演出を実行するようになっている。すなわち演出が最後まで終了していない状態でも、新たにコマンドを受信すると、受信した新たなコマンドが新たな演出の契機となるコマンドではない場合を除いて実行していた演出はキャンセルされて新たなコマンドに基づく演出が実行されることとなる。
図11〜図14は、入賞役の種類、入賞役の図柄組み合わせ、及び入賞役に関連する技術事項について説明するための図である。また、図15は、メイン制御部41により制御される遊技状態の遷移を説明するための図であり、図16は、遊技状態及びRTの概要を示す図である。
本実施例におけるスロットマシンは、図15に示すように、RT0〜5、RB、BB(RB)のいずれかに制御される。
図11を参照して、入賞役のうち特別役について説明する。入賞役のうち特別役には、ビッグボーナス1〜4(以下、各々のビッグボーナスをBBと称する)、レギュラーボーナス1、2(以下、各々のレギュラーボーナスをRBと称する)の6種類のボーナスが含まれる。
BB1は、入賞ラインに「網7−網7−網7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。BB2は、入賞ラインに「白7−白7−白7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。BB1、BB2のいずれかに入賞すると、BB中レギュラーボーナス(以下、BBRBと称する)に毎ゲーム制御されるビッグボーナスに移行する。BB1、BB2のいずれかの入賞に起因して発生したビッグボーナスは、316枚以上メダルが払い出されたことを条件として終了する。
RB1は、入賞ラインに「網7−網7−黒7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。RB2は、入賞ラインに「白7−白7−黒7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。RB1、RB2のいずれかに入賞すると、レギュラーボーナス(以下、RBと称する)に移行される。RB1、RB2のいずれかの入賞に起因して発生したレギュラーボーナスは、いずれかの役が6回入賞するか、12ゲーム消化したことを条件として終了する。
図15に示すように、BB1、RB2のいずれかに内部当選してから入賞するまでは、RT4に制御され、BB2、RB1のいずれかに内部当選してから入賞するまでは、RT5に制御される。また、図15に示すように、ビッグボーナスまたはレギュラーボーナス(まとめてボーナスと呼ぶ)が終了した後は、RT3に制御される。
BB1、BB2、RB1、RB2を構成する図柄(左リール及び中リールの「黒7」、「白7」、右リールの「黒7」、「白7」、「網7」))は、各々、左リール2L、中リール2C、右リール2R各々において5コマ以内に配置されていないため、後述する内部抽選においてBB1、BB2、RB1、RB2のうちいずれかに当選していても、ストップスイッチ8L、8C、8Rをこれらの役に入賞可能とする適正なタイミングで操作しなければ、これらの役に入賞することはない。
次に、図12を参照して、入賞役のうち小役について説明する。入賞役のうち小役には、中段ベル、右下がりベル、上段ベル1〜8、下段チェリー、1枚役、右上がりベルが含まれる。
中段ベルは、入賞ラインLNに「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが揃ったときに入賞となり、8枚のメダルが払い出される。ベルは、左リール2L、中リール2C、右リール2R各々において5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において中段ベルに当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
右下がりベルは、入賞ラインLNに「リプレイ−ベル−リプレイ」、「リプレイ−ベル−プラム」、「プラム−ベル−リプレイ」、「プラム−ベル−プラム」のいずれかの組み合わせが揃ったときに入賞となり、8枚のメダルが払い出される。左リール2Lのリプレイ及びプラムは、ベルの1つ下の位置に配置されており、右リール2Rのリプレイ及びプラムは、ベルの1つ上の位置に配置されているので、「リプレイ−ベル−リプレイ」、「リプレイ−ベル−プラム」、「プラム−ベル−リプレイ」、「プラム−ベル−プラム」のいずれかの組み合わせが揃うと、「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが右下がり、すなわち無効ラインLM3に揃うこととなる。また、プラム、リプレイのいずれか一方は、左リール2L、右リール2R各々において5コマ以内に配置されており、ベルは、中リール2Cにおいて5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において右下がりベルに当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
次に、上段ベル1〜8について説明する。上段ベル1は、入賞ラインLNに「リプレイ−オレンジ−オレンジ」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル2は、入賞ラインLNに「リプレイ−オレンジ−BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル3は、入賞ラインLNに「リプレイ−BAR−オレンジ」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル4は、入賞ラインLNに「リプレイ−BAR−BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル5は、入賞ラインLNに「プラム−オレンジ−オレンジ」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル6は、入賞ラインLNに「プラム−オレンジ−BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル7は、入賞ラインLNに「プラム−BAR−オレンジ」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル8は、入賞ラインLNに「プラム−BAR−BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル1〜8が入賞すると8枚のメダルが払い出される。
左リール2Lのリプレイ及びプラム、中リールのBAR及びオレンジ、右リール2RのBAR及びオレンジは、ベルの1つ下の位置に配置されているので、「リプレイ−オレンジ−オレンジ」、「リプレイ−オレンジ−BAR」、「リプレイ−BAR−オレンジ」、「リプレイ−BAR−BAR」、「プラム−オレンジ−オレンジ」、「プラム−オレンジ−BAR」、「プラム−BAR−オレンジ」、「プラム−BAR−BAR」のいずれかの組み合わせが揃うと、「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが上段、すなわち無効ラインLM1に揃うこととなる。また、左リール2Lにおいて、リプレイ及びプラムは、5コマ以内に配置されておらず、中リール2C、右リール2Rの各々について、オレンジ及びBARは、5コマ以内に配置されていない。このため、後述する内部抽選において上段ベル1〜8のいずれかに当選していても、当選している上段ベルの構成図柄に対応するストップスイッチ8L、8C、8Rを適正なタイミングで操作しなければ、当選している上段ベルに入賞することはない。
下段チェリーは、入賞ラインLNに「BAR−オレンジ−ANY(ANYはいずれの図柄でも可)」、「BAR−BAR−ANY」、「BAR−ベル−ANY」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。下段チェリーが入賞すると2枚メダルが払い出される。左リール2LのBARは、チェリーの1つ上の位置に配置されているので、「BAR−オレンジ−ANY(ANYはいずれの図柄でも可)」、「BAR−BAR−ANY」、「BAR−ベル−ANY」のいずれかの組み合わせが揃うと、左リールの「チェリー」が下段に停止することとなり、「チェリー−ANY−ANY」の組み合わせが下段及び右上がり、すなわち無効ラインLM2及びLM4に揃うこととなる。また、中リール2Cにおいてオレンジ、BAR、ベルのいずれかは、5コマ以内に配置されているが、左リール2Lにおいて、BARは、5コマ以内に配置されていない。このため、後述する内部抽選において下段チェリーに当選していても、左リール2Lに対応するストップスイッチ8Lを適正なタイミングで操作しなければ、下段チェリーに入賞することはない。
1枚役は、入賞ラインLNに「黒7−チェリー−網7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。1枚役が入賞すると1枚メダルが払い出される。左リール2Lの黒7、中リールのチェリー、右リールの網7は、5コマ以内に配置されていない。このため、後述する内部抽選において1枚役に当選していても、左リール2L、中リール2C、右リール2Rに対応するストップスイッチ8L、8C、8Rを適正なタイミングで操作しなければ、1枚役に入賞することはない。
右上がりベルは、入賞ラインLNに「黒7−ベル−オレンジ」、「白7−ベル−オレンジ」、「スイカ−ベル−オレンジ」、「黒7−ベル−BAR」、「白7−ベル−BAR」、「スイカ−ベル−BAR」のいずれかの組み合わせが揃ったときに入賞となり、10枚のメダルが払い出される。左リール2Lの黒7、白7、スイカは、ベルの1つ上の位置に配置されており、右リール2Rのオレンジ、BARは、ベルの1つ下の位置に配置されているので「黒7−ベル−オレンジ」、「白7−ベル−オレンジ」、「スイカ−ベル−オレンジ」、「黒7−ベル−BAR」、「白7−ベル−BAR」、「スイカ−ベル−BAR」のいずれかの組み合わせが揃うと、「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが右上がり、すなわち無効ラインLM4に揃うこととなる。また、左リール2Lにおいて黒7、白7、スイカの1つは、5コマ以内に配置されており、中リール2Cにおいてベルは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてオレンジ、BARの1つは、5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において右上がりベルに当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
次に、図13を参照して、入賞役のうち再遊技役について説明する。入賞役のうち再遊技役には、通常リプレイ、下段リプレイ、転落リプレイ、昇格リプレイ1、2、特殊リプレイが含まれる。
通常リプレイは、入賞ラインLNに「リプレイ−リプレイ−リプレイ」、「リプレイ−リプレイ−プラム」、「プラム−リプレイ−リプレイ」、「プラム−リプレイ−プラム」の組み合わせが揃ったときに入賞となり、再遊技が付与される。リプレイ、プラムは、左リール2L、中リール2C、右リール2R各々において5コマ以内に配置されている。よって、通常リプレイについては、原則として、当選していれば、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
下段リプレイは、入賞ラインLNに「ベル−オレンジ−オレンジ」、「ベル−オレンジ−チェリー」、「ベル−オレンジ−スイカ」、「ベル−オレンジ−黒7」、「ベル−オレンジ−網7」、「ベル−オレンジ−白7」、「ベル−BAR−オレンジ」、「ベル−BAR−チェリー」、「ベル−BAR−スイカ」、「ベル−BAR−黒7」、「ベル−BAR−網7」、「ベル−BAR−白7」の組み合わせが揃ったときに入賞となり、再遊技が付与される。左リール2Lのベルは、リプレイまたはプラムの1つ上の位置に配置されており、中リール2Cのオレンジ、BARは、リプレイの1つ上の位置に配置されているので「ベル−オレンジ−オレンジ」、「ベル−オレンジ−チェリー」、「ベル−オレンジ−スイカ」、「ベル−オレンジ−黒7」、「ベル−オレンジ−網7」、「ベル−オレンジ−白7」、「ベル−BAR−オレンジ」、「ベル−BAR−チェリー」、「ベル−BAR−スイカ」、「ベル−BAR−黒7」、「ベル−BAR−網7」、「ベル−BAR−白7」のいずれかの組み合わせが揃うと、「リプレイ−リプレイ−スイカ/リプレイ/プラム/チェリー/網7/白7」、「リプレイ−プラム−リプレイ−リプレイ−スイカ/リプレイ/プラム/チェリー/網7/白7」、「プラム−リプレイ−リプレイ−リプレイ−スイカ/リプレイ/プラム/チェリー/網7/白7」、「プラム−プラム−リプレイ−リプレイ−スイカ/リプレイ/プラム/チェリー/網7/白7」の組み合わせが下段、すなわち無効ラインLM2に揃うこととなる。また、左リール2Lにおいてベルは、5コマ以内に配置されており、中リールにおいてオレンジ、BARは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてオレンジ、チェリー、スイカ、黒7、網7、白7の1つは、5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において下段リプレイに当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
転落リプレイは、入賞ラインLNに「ベル−リプレイ−ベル」の組み合わせが揃ったときに入賞となり、再遊技が付与される。左リール2Lのベルは、リプレイまたはプラムの1つ上の位置に配置されており、右リール2Rのベルは、リプレイの1つ下の位置に配置されているので「ベル−リプレイ−ベル」の組み合わせが揃うと、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」、「リプレイ−リプレイ−プラム」、「プラム−リプレイ−リプレイ」、「プラム−リプレイ−プラム」の組み合わせが右上がり、すなわち無効ラインLM4に揃うこととなる。また、左リール2Lにおいてベルは、5コマ以内に配置されており、中リールにおいてリプレイは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてベルは、5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において転落リプレイに当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。図15に示すように、RT0において転落リプレイに入賞した後は、RT1に制御される。
昇格リプレイ1は、入賞ラインLNに「リプレイ−リプレイ−ベル」、「プラム−リプレイ−ベル」の組み合わせが揃ったときに入賞となり、再遊技が付与される。左リール2Lにおいてリプレイ、プラムの1つは、5コマ以内に配置されており、中リール2Cにおいてリプレイは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてベルは、5コマ以内に配置されている。よって、昇格リプレイ1については、原則として、当選していれば、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
昇格リプレイ2は、入賞ラインLNに「ベル−オレンジ−リプレイ」、「ベル−オレンジ−プラム」、「ベル−BAR−リプレイ」、「ベル−BAR−プラム」のいずれかの組み合わせが揃ったときに入賞となり、再遊技が付与される。左リール2Lのベルは、リプレイまたはプラムの1つ上の位置に配置されており、中リール2Cのオレンジ、BARは、リプレイの1つ上の位置に配置されており、右リール2Rのリプレイ、プラムは、ベルの1つ上の位置に配置されているので「ベル−オレンジ−リプレイ」、「ベル−オレンジ−プラム」、「ベル−BAR−リプレイ」、「ベル−BAR−プラム」の組み合わせが揃うと、「リプレイ−リプレイ−ベル」、「プラム−リプレイ−ベル」の組み合わせが下段、すなわち無効ラインLM2に揃うこととなる。また、左リール2Lにおいてベルは、5コマ以内に配置されており、中リールにおいてオレンジ、BARは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてリプレイ、プラムは、5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において昇格リプレイ2に当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。図15に示すように、RT1において昇格リプレイ(昇格リプレイ1または昇格リプレイ2)に入賞した後は、RT0に制御される。後述するように、昇格リプレイは、RT2、RT3における内部抽選においては単独で当選しないように設定されている。また、RT2、RT3における内部抽選において特別役と昇格リプレイが同時に当選した場合には、その時点でRT4またはRT5に制御される。このため、RT2、RT3においては昇格リプレイに入賞しない。その結果、RT2、RT3からRT0に制御されないように構成されており、RT1であるときにのみ昇格リプレイ入賞し、当該RT1からのみRT0に制御されるように構成されている。
特殊リプレイは、入賞ラインLNに「ベル−リプレイ−リプレイ」、「ベル−リプレイ−プラム」の組み合わせが揃ったときに入賞となり、再遊技が付与される。左リール2Lにおいてベルは、5コマ以内に配置されており、中リール2Cにおいてリプレイは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてリプレイ、プラムの1つは、5コマ以内に配置されている。よって、特殊リプレイについては、原則として、当選していれば、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。図15に示すように、RT0において特殊リプレイに入賞した後は、RT2に制御される。後述するように、特殊リプレイは、RT1、RT3における内部抽選においては単独で当選しないように設定されている。また、RT1、RT3における内部抽選において特別役と特殊リプレイが同時に当選した場合には、その時点でRT4またはRT5に制御される。このため、RT1、RT3においては特殊リプレイに入賞しない。その結果、RT1、RT3からRT2に制御されないように構成されており、RT0であるときにのみ特殊リプレイ入賞し、当該RT0からのみRT2に制御されるように構成されている。
次に、図14を参照して、移行出目について説明する。移行出目は、図14に示すように、「リプレイ−オレンジ−ベル」、「リプレイ−BAR−ベル」、「プラム−オレンジ−ベル」、「プラム−BAR−ベル」、「リプレイ−ベル−オレンジ」、「リプレイ−ベル−BAR」、「プラム−ベル−オレンジ」、「プラム−ベル−BAR」、「黒7−オレンジ−オレンジ」、「黒7−オレンジ−BAR」、「黒7−BAR−オレンジ」、「黒7−BAR−BAR」、「白7−オレンジ−オレンジ」、「白7−オレンジ−BAR」、「白7−BAR−オレンジ」、「白7−BAR−BAR」、「スイカ−オレンジ−オレンジ」、「スイカ−オレンジ−BAR」、「スイカ−BAR−オレンジ」、「スイカ−BAR−BAR」からなる20種類の組み合わせである。本実施例では、後述する左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4が当選し、中段ベルの入賞条件となるリール以外を第1停止とし、かつ当選している上段ベルを取りこぼした場合に、上記の移行出目が入賞ラインLNに揃う。図15に示すように、RT0、RT2、RT3において移行出目が入賞ラインLNに揃った後は、RT1に制御される。尚、RT1において移行出目が入賞ラインLNに揃った場合には、RT1が維持されることとなる。
次に、図17〜図21を参照して、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される抽選対象役の組み合わせについて説明する。本実施例では、遊技状態が、RT0〜3であるか、RT4であるか、RT5であるか、BB(RB)であるか、RBであるか、によって内部抽選の対象となる役及びその当選確率が異なる。さらに遊技状態がRT0〜3であれば、RT0〜3の種類によって、内部抽選の対象となる再遊技役及びその当選確率の少なくとも一方が異なる。尚、抽選対象役として後述するように、複数の入賞役が同時に読出されて、重複して当選し得る。図17〜図21においては、入賞役の間に“+”を表記することにより、内部抽選において同時に抽選対象役として読み出されることを示す。
図17〜図21においては、縦の欄に抽選対象役を示し、横の欄に遊技状態を示す。また、遊技状態と抽選対象役とが交差する欄の○印は、当該遊技状態であるときに当該抽選対象役が読み出されることを示し、×印は、当該遊技状態であるときに当該抽選対象役が読み出されないことを示している。
また、○印の下に示す数値は、所定の設定値(例えば設定値1)の判定値数を示す。当該判定値数を用いて内部抽選が行われる。尚、判定値数の分母は、内部抽選用の乱数(0〜65535の整数)に対応させて、「65536」に設定されている。このため、例えば、判定値数として「300」が設定されている抽選対象役の当選確率は、300/65536となる。
また、図17及び図18は、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される特別役の組み合わせを示し、図19は、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される小役の組み合わせを示し、図20は、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される再遊技役の組み合わせを示している。また、図21は、図17〜15に示す同時当選役を構成する役の組み合わせを示している。
RT0であるときには、BB1、BB1+弱チェリー、BB1+強チェリー、BB1+通常リプレイ、BB1+転落リプレイ、BB1+昇格リプレイ、BB1+特殊リプレイ、BB2、BB2+弱チェリー、BB2+強チェリー、BB2+通常リプレイ、BB2+転落リプレイ、BB2+昇格リプレイ、BB2+特殊リプレイ、RB1、RB1+弱チェリー、RB1+強チェリー、RB2、RB2+弱チェリー、RB2+強チェリー、ベル、左ベル1、左ベル2、左ベル3、左ベル4、中ベル1、中ベル2、中ベル3、中ベル4、右ベル1、右ベル2、右ベル3、右ベル4、弱チェリー、強チェリー、リプレイGR11、リプレイGR12、リプレイGR13、リプレイGR14、リプレイGR15が内部抽選の対象役となる。
RT1であるときには、BB1、BB1+弱チェリー、BB1+強チェリー、BB1+通常リプレイ、BB1+転落リプレイ、BB1+昇格リプレイ、BB1+特殊リプレイ、BB2、BB2+弱チェリー、BB2+強チェリー、BB2+通常リプレイ、BB2+転落リプレイ、BB2+昇格リプレイ、BB2+特殊リプレイ、RB1、RB1+弱チェリー、RB1+強チェリー、RB2、RB2+弱チェリー、RB2+強チェリー、ベル、左ベル1、左ベル2、左ベル3、左ベル4、中ベル1、中ベル2、中ベル3、中ベル4、右ベル1、右ベル2、右ベル3、右ベル4、弱チェリー、強チェリー、通常リプレイ、リプレイGR1、リプレイGR2、リプレイGR3、リプレイGR4、リプレイGR5、リプレイGR6が内部抽選の対象役となる。
RT2であるときには、BB1、BB1+弱チェリー、BB1+強チェリー、BB1+通常リプレイ、BB1+転落リプレイ、BB1+昇格リプレイ、BB1+特殊リプレイ、BB2、BB2+弱チェリー、BB2+強チェリー、BB2+通常リプレイ、BB2+転落リプレイ、BB2+昇格リプレイ、BB2+特殊リプレイ、RB1、RB1+弱チェリー、RB1+強チェリー、左ベル2、左ベル3、左ベル4、中ベル1、中ベル2、中ベル3、中ベル4、右ベル1、右ベル2、右ベル3、右ベル4、弱チェリー、強チェリー、通常リプレイが内部抽選の対象役となる。
RT3であるときには、BB1、BB1+弱チェリー、BB1+強チェリー、BB1+通常リプレイ、BB1+転落リプレイ、BB1+昇格リプレイ、BB1+特殊リプレイ、BB2、BB2+弱チェリー、BB2+強チェリー、BB2+通常リプレイ、BB2+転落リプレイ、BB2+昇格リプレイ、BB2+特殊リプレイ、RB1、RB1+弱チェリー、RB1+強チェリー、RB2、RB2+弱チェリー、RB2+強チェリー、ベル、左ベル1、左ベル2、左ベル3、左ベル4、中ベル1、中ベル2、中ベル3、中ベル4、右ベル1、右ベル2、右ベル3、右ベル4、弱チェリー、強チェリー、通常リプレイが内部抽選の対象役となる。
RT4、RT5であるときには、ベル、左ベル1、左ベル2、左ベル3、左ベル4、中ベル1、中ベル2、中ベル3、中ベル4、右ベル1、右ベル2、右ベル3、右ベル4、弱チェリー、強チェリー、通常リプレイ、下段リプレイ、転落リプレイ、昇格リプレイ、特殊リプレイが内部抽選の対象役となる。
BB(RB)、RBであるときには、ベル、弱チェリー、強チェリー、右上がりベルが内部抽選の対象役となる。
尚、図21に示すように、弱チェリーとは、下段チェリー単独であり、強チェリーとは、下段チェリー+1枚役である。弱チェリー当選時、強チェリー当選は、ともに「BAR」の引込範囲内となるタイミングで左、中リールの停止操作が行われた場合に、「BAR−BAR−ANY」の組み合わせを導出可能に制御されることとなるが、弱チェリー当選時は、「BAR」の引込範囲内となるタイミングで左、中、右リールの停止操作が行われた場合に、「BAR−BAR−BAR」の組み合わせが揃わないように制御されるのに対して、強チェリー当選時は、「BAR」の引込範囲となるタイミングで左、中、右リールの停止操作が行われた場合に、「BAR−BAR−BAR」の組み合わせが揃うように制御される。
このため、左、中、右リールにそれぞれ「BAR」を狙って停止操作を行った場合において、左リール2Lの下段にチェリーが停止した際に、中段に「BAR−BAR−BAR」の組み合わせが揃うか否かにより強チェリーであるか弱チェリーであるか、を認識できる。
以下では、左リールの下段に「チェリー」が停止し、かつ中断に「BAR−BAR−BAR」の組み合わせが揃う停止態様を強チェリー目と呼び、左リールの下段に「チェリー」が停止し、かつ中断に「BAR−BAR−BAR」の組み合わせが揃わない停止態様を弱チェリー目と呼ぶ。
尚、強チェリーの当選時であっても、左リールのみ「BAR」が引込範囲となるタイミングで停止操作がされ、右リールにおいて「BAR」が引込範囲となるタイミングで停止操作がなされなければ、弱チェリー当選時と同様の出目、すなわち弱チェリー出目が導出されることとなる。
また、本実施例では、弱チェリー、強チェリーともに特別役と同時当選し得るとともに、弱チェリーが単独で当選する確率及び弱チェリーが特別役と同時に当選する確率の合算値に占める後者の確率よりも、強チェリーが単独で当選する確率及び強チェリーが特別役と同時に当選する確率の合算値に占める後者の確率の方が高く定められているので、弱チェリー目が停止したときよりも強チェリー目が停止したときの方が、特別役の当選が期待整できるようになっている。
ベルとは、中段ベル+右下がりベルである。左ベル1とは、右下がりベル+上段ベル5+上段ベル8であり、左ベル2とは、右下がりベル+上段ベル6+上段ベル7であり、左ベル3とは、右下がりベル+上段ベル2+上段ベル3であり、左ベル4とは、右下がりベル+上段ベル2+上段ベル4である。左ベル1〜4を単に左ベルとも呼ぶ。中ベル1とは、中段ベル+上段ベル2+上段ベル5であり、中ベル2とは、中段ベル+上段ベル1+上段ベル6であり、中ベル3とは、中段ベル+上段ベル4+上段ベル7であり、中ベル4とは、中段ベル+上段ベル3+上段ベル8である。中ベル1〜4を単に中ベルとも呼ぶ。右ベル1とは、中段ベル+上段ベル3+上段ベル5であり、右ベル2とは、中段ベル+上段ベル1+上段ベル7であり、右ベル3とは、中段ベル+上段ベル4+上段ベル6であり、右ベル4とは、中段ベル+上段ベル2+上段ベル8である。右ベル1〜4を単に右ベルとも呼ぶ。また、これら左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4を単に押し順ベルとも呼ぶ。
昇格リプレイとは、昇格リプレイ1+昇格リプレイ2である。
リプレイGR1とは、通常リプレイ+昇格リプレイ1であり、リプレイGR2とは、通常リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2であり、リプレイGR3とは、通常リプレイ+昇格リプレイ1+下段リプレイであり、リプレイGR4とは、通常リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2+下段リプレイであり、リプレイGR5とは、通常リプレイ+昇格リプレイ2であり、リプレイGR6とは、通常リプレイ+昇格リプレイ2+下段リプレイである。
リプレイGR11とは、転落リプレイ+特殊リプレイであり、リプレイGR12とは、転落リプレイ+特殊リプレイ+通常リプレイであり、リプレイGR13とは、転落リプレイ+特殊リプレイ+下段リプレイであり、リプレイGR14とは、転落リプレイ+特殊リプレイ+通常リプレイ+下段リプレイであり、リプレイGR15とは、転落リプレイ+特殊リプレイ+昇格リプレイ1である。
リプレイGR21とは、7揃いリプレイ+7不揃いリプレイ+通常リプレイであり、リプレイGR22とは、7不揃いリプレイ+通常リプレイである。
また、RT0〜3などにおいて、BB1、BB2、RB1、RB2のいずれかと同時当選し得る弱チェリー、強チェリー、通常リプレイ、転落リプレイ、昇格リプレイの判定値数は、RT4、RT5においては、各々、ボーナスと別個に読み出される、弱チェリー、強チェリー、通常リプレイ、転落リプレイ、昇格リプレイに加算されているため、弱チェリー、強チェリー、通常リプレイ、転落リプレイ、昇格リプレイ各々の当選確率が一定となるように担保されている。
このように、遊技状態がRT0〜3であるか、RT4、5であるか、BB(RB)であるか、RBであるか、によって内部抽選の対象役が異なるとともに、BB(RB)やRBでは、小役の当選確率がRT0〜5よりも高く定められた抽選テーブルを用いて内部抽選が行われる。
また、遊技状態がRT4、5である場合には、RT4であるか、RT5であるか、によって内部抽選の対象役は変わらないが、RT4であるか、RT5であるか、によって対象となる再遊技役の当選確率が異なる抽選テーブルを用いて内部抽選が行われる。
また、遊技状態がRT0〜3である場合には、RT0〜3のいずれかであるかによって、内部抽選の対象となる再遊技役が異なるとともに、RT0〜3のいずれかであるかによって、対象となる再遊技役及びその当選確率が異なる抽選テーブルを用いて内部抽選が行われる。
本実施例では、複数種類の再遊技役が同時に当選している場合には、図22に示すように、同時当選した再遊技役の種類及び停止操作順に応じて定められた再遊技役を入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で揃えて停止させる制御が行われる。図22は、複数のリプレイが同時当選したときのリール制御を説明するための図である。
リプレイGR1(通常リプレイ+昇格リプレイ1)が当選し、左中右の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ1の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左中右以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR2(通常リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2)が当選し、左右中の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ1の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左右中以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR3(通常リプレイ+昇格リプレイ1+下段リプレイ)が当選し、中左右の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ1の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中左右以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR4(通常リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2+下段リプレイ)が当選し、中右左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ1の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中右左以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR5(通常リプレイ+昇格リプレイ2)が当選し、右左中の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ2の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、右左中以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR6(通常リプレイ+昇格リプレイ2+下段リプレイ)が当選し、右中左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ2の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、右中左以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
図3に示すように、昇格リプレイ1、昇格リプレイ2及び通常リプレイを構成する図柄は、左リール2L、中リール2C、右リール2Rの全てにおいて5コマ以内に配置されているため、停止操作順に応じて、ストップスイッチ8L、8C、8Rの停止操作タイミングに関わらず、昇格リプレイ1、昇格リプレイ2または通常リプレイが必ず入賞するようにリール制御が行われる。
このように、リプレイGR1〜6とで、昇格リプレイ1、2に入賞させるための操作態様として異なる操作態様が設定されている。このため、リプレイGR1〜6が内部抽選の対象となるRT1において、リプレイGR1〜6のいずれかが当選していれば1/6の確率で昇格リプレイが入賞することとなり、RT0に移行することとなる。
リプレイGR11(転落リプレイ+特殊リプレイ)が当選し、左中右の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左中右以外の順番で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR12(転落リプレイ+特殊リプレイ+通常リプレイ)が当選し、左右中の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左右中以外の順番で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR13(転落リプレイ+特殊リプレイ+下段リプレイ)が当選し、中左右の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中左右以外の順番で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR14(転落リプレイ+特殊リプレイ+通常リプレイ+下段リプレイ)が当選し、中右左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中右左以外の順番で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR15(転落リプレイ+特殊リプレイ+昇格リプレイ1)が当選し、右押し、すなわち右リール2Rを第1停止させる操作態様で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左押し、すなわち左リール2Lを第1停止させる操作態様または中押し、すなわち中リール2Cを第1停止させる操作態様で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
図3に示すように、特殊リプレイ及び転落リプレイを構成する図柄は、左リール2L、中リール2C、右リール2Rの全てにおいて5コマ以内に配置されているため、停止操作順に応じて、ストップスイッチ8L、8C、8Rの停止操作タイミングに関わらず、特殊リプレイまたは転落リプレイが必ず入賞するようにリール制御が行われる。
このように、リプレイGR11〜15とで、特殊リプレイに入賞させ、かつ転落リプレイを回避するため操作態様として異なる操作態様が設定されている。このため、リプレイGR11〜15が内部抽選の対象となるRT0において、リプレイGR11〜15のいずれかが当選していれば1/5の確率で特殊リプレイが入賞してRT2に移行することとなる一方で、4/5の確率で転落リプレイが入賞してRT1に移行することとなる。
次に、複数種類の小役が同時に当選している場合には、図23に示すように、同時当選した小役の種類及び停止操作順に応じて定められた小役を入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で揃えて停止させる制御が行われる。図23は、複数の小役が同時当選したときのリール制御を説明するための図である。
左ベル1(右下がりベル+上段ベル6+上段ベル7)が当選し、左押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち右下がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル6、上段ベル7または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。左ベル2(右下がりベル+上段ベル5+上段ベル8)が当選し、左押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち右下がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル5、上段ベル6または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。左ベル3(右下がりベル+上段ベル2+上段ベル3)が当選し、左押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち右下がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル2、上段ベル3または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。左ベル4(右下がりベル+上段ベル2+上段ベル4)が当選し、左押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち右下がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル2、上段ベル4または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
図3に示すように、右下がりベルの構成図柄は、全てのリールにおいて5コマ以内に配置されており、左ベル1〜4が当選した場合に、左押しにて停止操作を行った場合には、停止操作のタイミングに関わらず、必ず右下がりベルを入賞ラインLNに揃える制御が行われる一方で、上段ベル1〜8を構成する図柄は、全てのリールにおいて5コマ以内に配置されていない箇所があるため、左ベル1〜4が当選した場合でも、中押しまたは右押しにて停止操作を行った場合には、当選した上段ベル1〜8の構成図柄の引込範囲となる適切なタイミングで停止操作を行わなければ、当選した上段ベルを入賞ラインLNに揃えることはできず、その場合には、移行出目が入賞ラインLNに揃うように制御される。
中ベル1(中段ベル+上段ベル2+上段ベル5)が当選し、中押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル2、上段ベル5または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。中ベル2(中段ベル+上段ベル1+上段ベル6)が当選し、中押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル1、上段ベル6または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。中ベル3(中段ベル+上段ベル4+上段ベル7)が当選し、中押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル4、上段ベル7または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。中ベル4(中段ベル+上段ベル3+上段ベル8)が当選し、中押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル3、上段ベル8または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
図3に示すように、中段ベルの構成図柄は、全てのリールにおいて5コマ以内に配置されており、中ベル1〜4が当選した場合に、中押しにて停止操作を行った場合には、停止操作のタイミングに関わらず、必ず中段ベルを入賞ラインLNに揃える制御が行われる一方で、上段ベル1〜8を構成する図柄は、全てのリールにおいて5コマ以内に配置されていない箇所があるため、中ベル1〜4が当選した場合でも、左押しまたは右押しにて停止操作を行った場合には、当選した上段ベル1〜8の構成図柄の引込範囲となる適切なタイミングで停止操作を行わなければ、当選した上段ベルを入賞ラインLNに揃えることはできず、その場合には、移行出目が入賞ラインLNに揃うように制御される。
右ベル1(中段ベル+上段ベル3+上段ベル5)が当選し、右押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左押しまたは中押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル3、上段ベル5または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。右ベル2(中段ベル+上段ベル1+上段ベル7)が当選し、右押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左押しまたは中押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル1、上段ベル7または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。右ベル3(中段ベル+上段ベル4+上段ベル6)が当選し、右押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左押しまたは中押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル4、上段ベル6または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。右ベル4(中段ベル+上段ベル2+上段ベル8)が当選し、右押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左押しまたは中押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル2、上段ベル8または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
図3に示すように、中段ベルの構成図柄は、全てのリールにおいて5コマ以内に配置されており、右ベル1〜4が当選した場合に、右押しにて停止操作を行った場合には、停止操作のタイミングに関わらず、必ず中段ベルを入賞ラインLNに揃える制御が行われる一方で、上段ベル1〜8を構成する図柄は、全てのリールにおいて5コマ以内に配置されていない箇所があるため、右ベル1〜4が当選した場合でも、左押しまたは中押しにて停止操作を行った場合には、当選した上段ベル1〜8の構成図柄の引込範囲となる適切なタイミングで停止操作を行わなければ、当選した上段ベルを入賞ラインLNに揃えることはできず、その場合には、移行出目が入賞ラインLNに揃うように制御される。
このように本実施例では、左ベル、中ベル、右ベル、すなわち押し順ベルのいずれかが当選した場合には、当選役の種類に応じた特定の操作態様で停止操作を行うことで、右下がりベルまたは中段ベルが必ず入賞する一方で、当選役の種類に応じた特定の操作態様以外の操作態様で停止操作を行うことで、1/4で上段ベルが揃うが、3/4で上段ベルが揃わず移行出目が揃うこともある。このため、押し順ベルの当選時には、当選役の種類に応じた特定の操作態様で操作されたか否かによって払い出されるメダル数の期待値を変えることができる。すなわち押し順ベルのいずれかが当選しても、その種類が分からなければ意図的に特定の操作態様を選択することはできないことから、押し順ベルの当選時に左リールを第1停止とした場合には、1/11の割合で右下がりベルまたは中段ベルを確実に入賞させることにより確実にメダルを獲得できるものの、10/11の割合でさらに1/4でしか上段ベルを入賞させることができず、確実にメダルを獲得することができない。また、押し順ベルの当選時に左リール以外のリールを第1停止とした場合には、5/11の割合で右下がりベルまたは中段ベルを確実に入賞させることにより確実にメダルを獲得できるものの、6/11の割合でさらに1/4でしか上段ベルを入賞させることができず、確実にメダルを獲得することができない。また、特にRT0、2、3においては、移行出目が停止することでRT1へ移行することとなる。
また、特に図示しないが、ベル(中段ベル+右下がりベル)が当選した場合には、リールの停止順及び操作のタイミングに関わらず、入賞ラインLNに「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが揃うように制御される。
本実施例では、図15及び図16に示すように、RT0〜5、RB、BB(RB)のいずれかに制御される。
RT0は、RT1において昇格リプレイが入賞したとき(リプレイGR1〜6のいずれかが当選し、昇格リプレイが入賞する順番で停止操作がなされたとき)、RT1、RT2が規定ゲーム数の消化により終了したときに移行する。そして、RT0は、RT0に移行してからのゲーム数に関わらず、転落リプレイの入賞または移行出目の停止によりRT1に移行するか、特殊リプレイの入賞によりRT2に移行するか、特別役が当選してRT4またはRT5に移行することで終了する。
RT0における特別役の当選確率は通常(約1/239)、再遊技役の当選確率は高確率(約1/1.4)、小役の当選確率は通常(約1/3.5、ただし入賞確率は約1/6.1)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1以上となる。また、RT0では、特別役と同時に当選する場合を除いて、再遊技役のうちリプレイGR11〜15のみが内部抽選の対象となる。
RT1は、RT0、RT2、RT3において移行出目が停止するか、RT0において転落リプレイが入賞したときに移行する。そして、RT1は、昇格リプレイが入賞することでRT0に移行するか、特別役が当選してRT4またはRT5に移行することで終了する。RT1における特別役の当選確率はRT0と同じく通常(約1/239)、再遊技役の当選確率はRT0よりも低く通常(約1/7.3)、小役の当選確率はRT0と同じく通常(約1/3.5、ただし入賞確率は約1/6.1)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1未満となる。また、RT1では、再遊技役のうち通常リプレイ、リプレイGR1〜6のみが内部抽選の対象となる。
RT2は、RT0において特殊リプレイが入賞したときに移行する。そして、RT2は、移行出目が停止してRT1に移行するか、特別役が当選してRT4またはRT5に移行することで終了する。RT2における特別役の当選確率はRT0と同じく通常(約1/239)、再遊技役の当選確率はRT0とほとんど変わらず高確率(約1/1.4)、小役の当選確率はRT0と同じく通常(約1/3.5、ただし入賞確率は約1/6.1)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1以上となる。また、RT2では、特別役と同時に当選する場合を除いて、再遊技役のうち通常リプレイのみが内部抽選の対象となる。
RT3は、BB(RB)、RBの終了時に移行する。そして、RT3は、RT3に移行してからのゲーム数に関わらず、移行出目が停止してRT1に移行するか、特別役が当選してRT4またはRT5に移行することで終了する。RT3における特別役の当選確率は通常(約1/239)、再遊技役の当選確率はRT0よりも低く通常(約1/7.3)、小役の当選確率はRT0と同じく通常(約1/3.5、ただし入賞確率は約1/6.1)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1未満となる。また、RT3では、特別役と同時に当選する場合を除いて、再遊技役のうち通常リプレイのみが内部抽選の対象となる。
RT4は、RT0〜3において特別役のうちBB1、BB3、RB2が当選したときに移行する。そして、RT4は、RT4に移行してからのゲーム数に関わらず、RT4に移行する契機となった特別役が入賞してBB(RB)またはRBに移行することで終了する。RT4においては、特別役が内部抽選の対象外となり、再遊技役の当選確率はRT0、RT2よりは低いが、RT1、RT3よりも高く高確率(約1/2.5)、小役の当選確率は通常(約1/3.5、ただし入賞確率は約1/6.1)であり、1ゲームあたりのメ整ダルの払出率は1未満となる。また、RT4では、再遊技役のうち通常リプレイ及び下段リプレイのみが内部抽選の対象となる。
RT5は、RT0〜3において特別役のうちBB2、BB4、RB1が当選したときに移行する。そして、RT5は、RT5に移行してからのゲーム数に関わらず、RT5に移行する契機となった特別役が入賞してBB(RB)またはRBに移行することで終了する。RT5においては、特別役が内部抽選の対象外となり、再遊技役の当選確率はRT0、RT2よりは低いが、RT1、RT3、RT4よりも高く高確率(約1/2.0)、小役の当選確率は通常(約1/3.5、ただし入賞確率は約1/6.1)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1未満となる。また、RT5では、再遊技役のうち通常リプレイ及び下段リプレイのみが内部抽選の対象となる。
RBは、RT5、RT5においてRB1またはRB2が入賞したときに移行する。そして、RBは、6ゲーム消化するか、6回入賞することで終了する。RBにおいては、特別役及び再遊技役が内部抽選の対象外となり、小役の当選確率は、RT0〜5よりも高く高確率(約1/1.01)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1以上となる。
BB(RB)は、RT4、5においてBBが入賞したときに移行する。そして、BB(RB)は、BB(RB)に移行してからのゲーム数に関わらず、BB(RB)に払い出されたメダルの総数が規定数を超えることで終了する。BB(RB)においては、特別役及び再遊技役が内部抽選の対象外となり、小役の当選確率は、RT0〜5よりも高く高確率(約1/1.00)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1以上となる。
RT4、5、RB、BB(RB)のうち、RB及びBB(RB)が1ゲームあたりのメダルの払出率がもっとも高く、最も有利な遊技状態である。また、RT0〜3のうちRT0、2は、再遊技役の当選確率が高確率となり、1ゲームあたりのメダルの払出率がRT1、3に比較して高い点において、RT1、3よりも遊技者にとって有利な状態といえる。
本実施例におけるスロットマシンは、遊技状態がRT0〜3であるときに、サブ制御部91により、内部抽選結果を報知するナビ演出を実行可能な報知期間となるアシストタイム(以下、ATという)に演出状態を制御可能となっている。
ここで本実施例の遊技状態の移行状況について説明すると、図15に示すように、RBまたはBB(RB)が終了すると、RT3に移行する。
RT3では、移行出目が停止することで、RT1に移行し、特別役が当選することで、当選した特別役の種類に応じてRT4またはRT5に移行する。RT3において左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、かつ小役を入賞させることができなかった場合に移行出目が停止することとなるため、RBまたはBB(RB)の終了後に移行したRT3において左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、かつ小役を入賞させることができなかった場合に、RT1に移行することとなる。
RT1では、昇格リプレイが入賞することでRT0に移行し、特別役が当選することで、当選した特別役の種類に応じてRT4またはRT5に移行する。RT1においてリプレイGR1〜6が当選し、停止順が正解することで昇格リプレイが入賞することとなるため、RT1では、リプレイGR1〜6が当選し、停止順に正解することでRT0へ移行する
こととなる。
RT0では、転落リプレイが入賞するか、移行出目が停止することでRT1に移行し、特殊リプレイが入賞することでRT2へ移行し、特別役が当選することで、当選した特別役の種類に応じてRT4またはRT5に移行する。RT0においてリプレイGR11〜15が当選し、停止順が正解することで特殊リプレイが入賞し、不正解であると転落リプレイが入賞する。また、RT0において左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、かつ小役を入賞させることができなかった場合に移行出目が停止する。このため、RT0では、リプレイGR11〜15が当選し、停止順が正解することでRT2へ移行し、リプレイGR11〜15が当選し、停止順が不正解となるか、左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、小役を入賞させることができなかった場合にRT1へ移行することとなる。
RT2では、特別役が当選することで、当選した特別役の種類に応じてRT4またはRT5に移行する。RT2において左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、かつ小役を入賞させることができなかった場合に移行出目が停止する。このため、RT2では、左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、小役を入賞させることができなかった場合にRT1へ移行することとなる。
RT4、5では、当該内部中へ移行する契機となった特別役が入賞することでRBまたはBB(RB)に移行する。
サブ制御部91は、後述のATに制御されている場合には、遊技状態に応じたナビ対象役に当選することにより、ナビ演出を実行する。遊技状態に応じたナビ対象役とは、RT1であるときにはリプレイGR1〜6であり、RT0であるときにはリプレイGR11〜15である。また、RT0〜2のいずれにおいても、押し順ベルが共通のナビ対象役である。
本実施例のナビ演出は、液晶表示器51からのナビ画像の表示と、スピーカ53、54からのナビ音声の出力とによって行われる。ナビ画像として、例えば、リプレイGR1や左ベルに当選したときには、「123」(リール2Lが第1停止、リール2Cが第2停止、リール2Rが第3停止であることを示す)や「132」(リール2Lが第1停止、リール2Cが第3停止、リール2Rが第2停止であることを示す)といったストップスイッチ8L、8C、8Rの押下順序を示す押下順序画像と、スロットマシン1のモチーフに合わせたキャラクタ画像とを表示する。また、ナビ音声として、例えば、「左中右!」(リール2Lが第1停止、リール2Cが第2停止、リール2Rが第3停止であることを示す)や「左右中!」(リール2Lが第1停止、リール2Cが第3停止、リール2Rが第2停止であることを示す)といったストップスイッチの押下順序を示す音声を出力する。尚、ナビ音声は、遊技者が最初あるいは次に押下すべきストップスイッチのみが出力される。したがって、全リールの回転中であれば、例えば最初に「左!」と出力され、リール2Lを停止させると次に「中!」と出力され、リール2L及びリール2Cを停止させると次に「右!」といった音声が出力される。他の対象役に関しても、当選した対象役に応じたナビ画像が液晶表示器51から表示されるとともにナビ音声がスピーカ53、54から出力される。
リプレイGR1〜6に当選したときのナビ演出としては、当選状況に応じて昇格リプレイを入賞させるための押し順(図22参照)が報知される。リプレイGR11〜15に当選したときのナビ演出としては、当選状況に応じて特殊リプレイを入賞させるための押し順(図22参照)が報知される。また、押し順ベルのいずれかに当選したときのナビ演出としては、右下がりベルまたは中段ベルを確実に入賞させるための押し順(図23参照)が報知される。
以上のように、本実施例におけるナビ演出は、遊技者にとって有利となる操作態様を想起させるメッセージが、ナビ対象役の種類に関わらず同じ態様で報知される。このため、遊技者は、当選したナビ対象役の種類を意識せずに遊技者にとって有利となる操作態様で操作することができる。そして、ナビ演出が実行されることにより、意図的に当選した昇格リプレイ入賞、特殊リプレイ入賞、ベル入賞を入賞させること、転落リプレイの入賞を回避させることができる。
尚、ナビ演出の態様は、このような態様に限らず、遊技者が当選状況に応じて区別可能な態様であればどのようなものであっても良い。また、ナビ演出は、液晶表示器51に表示するものに限らず、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等を用いて実行するものであっても良い。
本実施例においてサブ制御部91は、BB(RB)またはRBにおいて対象役(本実施例では、ベル、弱チェリー、強チェリー)が当選した場合にART(RT2でATに制御される状態)に制御するか否かを決定するナビストック抽選を行う。対象役の当選時のナビストック抽選では、0を含むナビストック数を決定することにより、ナビストック数を付与するか否か及び付与する場合にはその個数が決定される。
尚、ナビストック数が残っているときに、ナビストック数を新たに獲得したときには、残っているナビストック数に今回獲得したナビストック数を上乗せ加算させる。
ナビストック数とは、所定ゲーム数(本実施例では初期ゲーム数である50ゲームと後述する上乗せ抽選にて当選したゲーム数とを合算したゲーム数)にわたりARTに制御される権利の数を示す。ナビストック数を1消費(減算)することにより、所定ゲーム数の間、ARTに制御され、その間ナビ演出が実行される。このため、決定されたナビストック数が多い程、遊技者にとって有利度合いが高いといえる。
次に、サブ制御部91が行うARTの制御の流れについて説明する。
サブ制御部91は、ナビストック抽選において1以上のナビストックが決定されたときに、ナビストック数をRAM91cの所定領域に格納する。そして、RAM91cのナビストックの有無に基づき、ARTに制御するか否かを特定する。1以上のナビストックが残っている場合には、ART確定報知を経てARTの当選が報知された後にATに制御する。このATに制御される期間を準備状態と呼ぶ。
準備状態の制御を開始すると、対象役が当選した場合にナビ演出を実行する。まず、準備状態に移行後は、RT1に制御されており、この間は、リプレイGR1〜6の当選時に昇格リプレイを入賞させる停止順をナビ演出により報知する。これにより報知された停止順に従って停止操作を行うことにより昇格リプレイが入賞して、RT1からRT0に移行させることが可能となる。尚、報知された停止順と異なる停止順にて停止操作を行った結果、昇格リプレイが入賞しなかった場合は、その時点で準備状態の制御も終了する。
また、準備状態の制御開始後は、RT0〜2のどの遊技状態であっても押し順ベルの当選時にはベルを入賞させる停止順が報知されるので、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより、確実にメダルを獲得することも可能となる。
RT1において昇格リプレイが入賞し、RT0に移行した後は、リプレイGR11〜15の当選時に、転落リプレイの入賞を回避し、かつ特殊リプレイを入賞させる停止順をナビ演出により報知する。リプレイGR11〜15の当選時に報知された停止順に従って停止操作を行うことにより転落リプレイの入賞を回避してRT0からRT1への移行を回避し、かつ特殊リプレイを入賞させてRT0からRT2へ移行させることが可能となり、特殊リプレイが入賞してRT2へ移行することに伴ってARTが開始することとなる。尚、報知された停止順と異なる停止順にて停止操作を行った結果、転落リプレイが入賞してRT1へ移行した場合は、その時点で準備状態の制御も終了する。
RT0において特殊リプレイが入賞し、RT2に移行することで、次ゲームのスタート操作を契機に、ナビストックを1消費(減算)し、ARTの残りゲーム数として初期ゲーム数(本実施例では50ゲーム)をRAM91cに設定し、ARTの制御の開始に伴いARTの残りゲーム数の計数を開始する。
ART開始後は、1ゲームの開始毎にARTの残りゲーム数を1ずつ減算し、さらに1ゲーム毎に、押し順ベルが当選しているか、ナビストック抽選の対象役が当選しているか、メイン制御部41側でフリーズ状態に制御されるか、を判定し、押し順ベルが当選している場合には、ベルを入賞させる停止順を報知するナビ演出を実行する。
押し順ベルの当選時に報知された停止順に従って停止操作を行うことによりベルを入賞させることができるとともに、RT1への移行を回避することが可能となる。尚、報知された停止順と異なる停止順にて停止操作を行った結果、移行出目が停止してRT1へ移行した場合は、その時点でARTの制御も終了する。
ナビストック抽選の対象役が当選している場合には、ナビストック抽選を行い、1以上のナビストックが当選した場合にはナビストック数を加算(上乗せ)する。
また、メイン制御部41側でフリーズ状態に制御される場合には、継続抽選に当選する毎にARTのゲーム数を上乗せするか否かを決定する上乗せ抽選を行う。上乗せ抽選では、複数のゲーム数からいずれかのゲーム数を決定し、決定したゲーム数をRAM91cの残りゲーム数に加算する。
また、ART開始後の各ゲームでは、1ゲームの開始毎にARTの残りゲーム数を1ずつ減算するようになっており、減算後の残りゲーム数が0となった場合には、当該ゲームの終了時にARTの終了が報知されるART終了報知を行う。
さらにART終了報知の後、ナビストックが残っているか否かを判定し、ナビストックが残っていれば、次ゲームのスタート操作を待って、ARTの制御を再開する。一方、ナビストックが残っていない場合には、ARTの制御を終了させる。これに伴い、押し順ベルが当選してもナビ演出が実行されないため、移行出目が停止する可能性が高まり、移行出目が停止することでRT1に移行することとなる。
また、ART中に特別役が当選した場合には、ARTは中断し、これに伴いARTのゲーム数の計数も中断することとなる。その後、当選した特別役の入賞に伴うボーナス終了後にARTを再開し、ARTの残りゲーム数の計数も再開する。
本実施例においてメイン制御部41は、RT2中の弱チェリー、強チェリーの当選を契機に、所定期間にわたり遊技の進行を遅延させるフリーズ状態に制御するか否かを決定するフリーズ抽選を行い、当該フリーズ抽選に当選することで、所定期間にわたりストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作が有効化されるタイミングを遅延させるフリーズ状態に制御する。また、メイン制御部41は、フリーズ状態においてリール2L、2C、2Rを変動させるとともに、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作により対応するリールを仮停止させる擬似遊技演出を行うようになっている。
尚、ART中以外でRT2に制御されることはほとんどないため、ARTに制御されていない状態では、フリーズ状態に制御されることはほとんどなく、原則としてARTに制御されている状態にのみ、フリーズ状態に制御されることとなる。また、ART中以外でフリーズ状態に制御されることもあるが、この場合には、サブ制御部91において擬似遊技演出に伴う演出、ARTのゲーム数の上乗せ等は行われないようになっている。
以下に、図24、図25に基づいてメイン制御部41が行うフリーズ状態に関する制御、フリーズ状態に伴う擬似遊技演出に関連したサブ制御部91の制御について説明する。
図24に示すように、メイン制御部41は、RT2中の弱チェリー、強チェリーの当選時に、フリーズ状態に制御するか否かを決定するとともに、フリーズ状態に制御する場合には当該フリーズ状態の開始ゲーム、さらにフリーズ状態の種別としてハズレ(フリーズなし)、継続率50%(フリーズあり)、継続率80%(フリーズあり)のいずれかを決定するフリーズ抽選を行い、フリーズ抽選の結果が特定されるフリーズ抽選結果コマンドをサブ制御部91に送信する。
メイン制御部41は、ハズレが決定された場合には、フリーズ状態には制御せず、継続率50%、継続率80%が当選した場合、すなわちフリーズ状態に制御する旨を決定した場合に、同時に決定した開始ゲームまで待機し、フリーズ状態の開始ゲームにおいてフリーズ状態に制御する。
メイン制御部41は、フリーズ状態の開始ゲームにおいて、当該ゲームの開始操作(スタートスイッチ7の操作)に伴ってフリーズ状態の開始を示すフリーズ開始コマンドをサブ制御部91に送信するとともに、フリーズ状態を継続させるか否か(非継続、継続)を決定する継続抽選を行い、継続抽選の結果を特定可能な継続抽選結果コマンドをサブ制御部91に送信する。
継続抽選では、当該フリーズ状態の契機となったフリーズ抽選において決定された種別が継続率50%であれば、50%の確率で継続を決定し、50%の確率で非継続を決定する。また、当該フリーズ状態の契機となったフリーズ抽選において決定された種別が継続率80%であれば、80%の確率で継続を決定し、20%の確率で非継続を決定する。
そして、継続抽選の後、リールの回転を開始させることで擬似遊技演出を開始し、リールが定速回転となることでストップスイッチ8L、8C、8Rの操作をゲームの進行に関与しない操作として受付可能とする。この際、図25(a)に示すように、停止有効LED22L、22C、22Rを点灯してストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作を促す。
一方、サブ制御部91は、継続抽選結果コマンドを受信することで、継続抽選結果コマンドから特定される抽選結果が継続の場合には上乗せ抽選を行い、当選したゲーム数をARTの残りゲーム数に加算する。尚、この時点では、ゲーム数が上乗せされたことは報知しない。また、継続抽選結果コマンドを受信した場合には、継続抽選に当選したか否かに関わらず、図25(a)に示すように、「7を狙え!」というメッセージを液晶表示器51に表示させて「黒7」を狙った停止操作を促す停止操作指示演出を実行する。
この状態でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されると、図25(b)〜(d)に示すように、操作されたストップスイッチに対応するリールを継続抽選の結果に応じて仮停止させる制御を行う。詳しくは、継続抽選にて継続が当選していれば、図25(b)に示すように、全てのリールについて引込範囲内に位置する「黒7」を中段に引き込んで「黒7−黒7−黒7」の組み合わせを仮停止させる制御を行い、継続抽選にて継続が当選していなければ、図25(d)に示すように、いずれか2つのリールが仮停止するまでは引込範囲内に位置する「黒7」を中段に引き込んで「黒7−黒7−黒7」の組み合わせの一部を停止させる制御を行うが、最後に仮停止するリールについては中段に「黒7」以外の図柄を仮停止させる制御を行う。尚、継続抽選にて継続が当選していても「黒7」を中段に引き込めない場合には、図25(c)に示すように、中段に「黒7」以外の図柄を仮停止させる制御を行う。
また、リールの回転を開始し、定速回転となることでストップスイッチ8L、8C、8Rの操作をゲームの進行に関与しない操作として受付可能となった後、10秒が経過してもストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されず、いずれかのリールが回転中の場合には、回転中のリールを継続抽選の結果に応じて自動的に仮停止させる制御を行う。
一方、サブ制御部91は、前述のように継続抽選にて継続が当選していれば上乗せ抽選を行い、当選したゲーム数をARTの残りゲーム数に上乗せすることとなるため、擬似遊技演出において「黒7−黒7−黒7」の組み合わせが中段に揃うことで、ARTのゲーム数の上乗せが報知されるようになっている。尚、擬似遊技演出において「黒7−黒7−黒7」の組み合わせを中段に揃えられなかった場合でも、継続抽選にて継続が当選していればARTのゲーム数は上乗せされる。
また、擬似遊技演出においてリールを仮停止させる場合には、ゲームの進行に伴いリールを停止させる場合と異なり、完全にリールを停止させることなく、目標の停止位置を導出させた後、リールを上下に振動させる制御を行うようになっている。詳しくは、メイン制御部41が、ゲームの進行に伴いリールを停止させる場合には、所定時間(例えば、500ms)以上にわたりリールモータ32L、32C、32Rの励磁状態を変化させないことによりリールを完全に停止させるのに対して、擬似遊技演出に伴いリールを仮停止させる場合には、所定時間が経過する前にリールモータ32L、32C、32Rの励磁状態を変化させることによりリールを完全に停止させないようになっており、リール停止時に、擬似遊技演出に伴ってリールが仮停止したのか、ゲームの進行に伴いリールが停止したのか、を明確に区別できるようになっている。
また、メイン制御部41は、擬似遊技演出においてリールを仮停止させる制御を行う毎に、仮停止リール、該当するリールの停止操作位置の領域番号、該当するリールの停止位置の領域番号を特定可能な仮停止コマンドをサブ制御部91に対して送信する。
メイン制御部41は、擬似遊技演出において全てのリールが仮停止することで1セットの擬似遊技演出を終了し、その後継続抽選にて継続が当選している場合には、スタートスイッチ7の操作をゲームの進行に関与しない操作として受付可能とし、スタートスイッチ7が操作されるまで待機し、この状態でスタートスイッチ7が操作されると、以後、擬似遊技演出に伴う制御(継続抽選、リール回転、停止有効LED22L、22C、22Rの点灯、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に伴う仮停止の制御)を、継続抽選にて非継続が当選するまで繰り返し行うようになっている。
また、メイン制御部41は、擬似遊技演出において全てのリールが仮停止した後、継続抽選にて非継続が当選している場合には、フリーズ状態を終了し、これに伴いサブ制御部91に対してフリーズ状態の終了を示すフリーズ終了コマンドを送信し、その後、リールの回転を開始させ、定速回転となることで、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作をゲームの進行に関与する操作として受付可能とする。
また、メイン制御部41は、フリーズ状態においてMAXBETスイッチ6の操作をゲームの進行に関与しない操作として受付可能とされており、フリーズ状態においてMAXBETスイッチ6が操作されたときは、フリーズ状態を中止するようになっている。詳しくは、リールの停止中であればその時点でフリーズ状態を終了し、擬似遊技演出に伴うリールの回転中であれば一度リールを停止してフリーズ状態及び擬似遊技演出を終了し、これに伴いサブ制御部91に対してフリーズ状態の終了を示すフリーズ終了コマンドを送信し、その後、リールの回転を開始させ、定速回転となることで、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作をゲームの進行に関与する操作として受付可能とする。すなわちフリーズ状態においてMAXBETスイッチ6を操作することにより、実行中のフリーズ状態及び擬似遊技演出がキャンセルされることでフリーズ状態の終了を待たずしてゲームを進行させることができるようになっている。
一方、サブ制御部91は、全てのリールに対応する仮停止コマンドを受信したとき、すなわち全てのリールが仮停止したときに、その前に受信していた継続抽選結果コマンドから継続抽選にて継続が当選していることが特定されている場合には、図25(b)(c)に示すように、「やった〜!+XX(図中では+50)」と液晶表示器51に表示し、上乗せ抽選にて当選したゲーム数を報知する上乗せ加算報知を行った後、図25(e)に示すように、「もう1回レバーを叩いて!」というメッセージを液晶表示器51に表示させてスタートスイッチ7の操作を促す開始操作指示演出を実行する。
また、サブ制御部91は、全てのリールに対応する仮停止コマンドを受信したとき、すなわち全てのリールが仮停止したときに、その前に受信していた継続抽選結果コマンドから継続抽選にて非継続が当選していることが特定されている場合には、図25(d)に示すように、「残念…」というメッセージを液晶表示器51に表示させ、フリーズ状態が終了する旨を報知する終了報知演出を実行する。その後、フリーズ終了コマンドを受信することで、図25(f)に示すように、「トータル+XXX(図中では300)獲得」というメッセージを液晶表示器51に表示させて、当該フリーズ状態において上乗せされたゲーム数の合計を報知する結果報知演出を実行し、フリーズ状態に伴う一連の制御を終了させる。
このように本実施例では、ART中に弱チェリー、強チェリーが当選したことを契機としてフリーズ状態に制御された場合に、このフリーズ状態において、リールを変動させるとともに、ストップスイッチ8L、8C、8Rの停止に伴いリールを仮停止させる擬似遊技演出が行われるようになっており、擬似遊技演出において仮停止したリールの態様に応じてARTのゲーム数の上乗せが報知されるようになっている。
また、本実施例では、擬似遊技演出においてストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が受付可能な状態になると、停止有効LED22L、22C、22Rが点灯し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が有効である旨が報知されるようになっており、擬似遊技演出の実行中にストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が可能であることを遊技者に対して認識させることが可能となり、違和感なく擬似遊技演出に参加させることができる。
尚、本実施例では、擬似遊技演出において停止有効LED22L、22C、22Rが点灯すること、すなわちストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が遊技の進行に関与する状態と共通の報知手段を用いてストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が有効である旨が報知される構成であるが、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が遊技の進行に関与する状態において用いられる停止有効LED22L、22C、22R以外の報知手段を用いてストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が有効である旨を報知する構成、例えば、サブ制御部91が制御する液晶表示器51にストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が有効である旨の画像を表示させたり、ストップスイッチ8L、8C、8R内に停止有効LED22L、22C、22Rとは別にサブ制御部91が制御するLEDを内蔵させ、当該LEDを点灯させることでストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が有効である旨を報知する構成としても良く、このような構成であっても、擬似遊技演出の実行中にストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が可能であることを遊技者に対して認識させることが可能となり、違和感なく擬似遊技演出に参加させることができる。
また、本実施例では、フリーズ状態の開始後、当初予定されていた所定期間が経過する前に遊技者がMAXBETスイッチ6の操作、すなわちフリーズ状態のキャンセル操作を行うことにより、フリーズ状態を終了させて遊技を進行させることが可能となるので、フリーズ状態の開始後、所定期間が経過するのを待たずに遊技を進行させることができる。
尚、本実施例では、フリーズ状態のキャンセル操作としてMAXBETスイッチ6の操作を適用しているが、フリーズ状態において擬似遊技演出に用いられる操作手段以外の操作手段を用いた操作、フリーズ状態において擬似遊技演出に用いられる操作手段と共通の操作手段であるが、擬似遊技演出に用いられる操作態様とは異なる操作態様(例えば、長押し等)での操作をフリーズ状態のキャンセル操作として適用しても良い。
また、本実施例では、フリーズ状態においてキャンセル操作がされることでフリーズ状態が終了する構成であるが、複数種類のフリーズ状態のうち一部のフリーズ状態のみキャンセル操作によりフリーズ状態を途中で終了させることを可能とし、残りのフリーズ状態についてキャンセル操作がされてもフリーズ状態を所定期間が経過するまで継続させる構成、すなわち途中でキャンセルできないフリーズ状態を備える構成としても良い。この場合、特に、フリーズ状態が終了するまでに相対的に長い期間を要するフリーズ状態については、キャンセル操作により途中で終了させることを可能とし、フリーズ状態が相対的に短い期間で終了するフリーズ状態ついては、キャンセル操作がされても途中でキャンセルできない構成であれば、長い期間を要するフリーズ状態については遊技者の意志によりフリーズ状態を途中で終了させることが可能となる一方、短い期間で終了するフリーズ状態については当該フリーズ状態に制御されることにより示唆される内容を遊技者に対して確実に認識させることができる。
また、本実施例では、フリーズ状態においてキャンセル操作がされたときに、リールが回転中であっても直ちにリールを停止させ、フリーズ状態を終了させる構成であるが、リールの仮停止中においてはキャンセル操作を受け付け、フリーズ状態を終了させて遊技を進行可能とする一方、リールの回転中においては、キャンセル操作を受け付けず、リールの回転が仮停止するまでフリーズ状態を終了できない構成、すなわちフリーズ状態のうちキャンセル操作を受付可能な期間と受付不能な期間とを設け、受付可能な期間においてキャンセル操作がされたときのみ当該フリーズ状態を終了させる構成としても良い。
また、本実施例では、メイン制御部41が、フリーズ開始コマンドを出力することでサブ制御部91がフリーズ状態の開始を特定可能としており、フリーズ終了コマンドを出力することでサブ制御部91がフリーズ状態の終了を特定可能としている。このため、サブ制御部91は、メイン制御部41がフリーズ状態に制御される期間を、特にはフリーズ状態において行われる擬似遊技演出に制御される期間を特定して当該期間に応じた演出を行うことが可能とされている。また、メイン制御部41が、継続抽選結果コマンドを出力することで継続抽選の当選の有無、すなわちフリーズ状態が継続するか否かを特定可能としており、フリーズ状態が継続するか否かに応じてARTのゲーム数の上乗せの有無、すなわち遊技者にとって有利な特典が付与されるか否かを決定するようになっている。
尚、本実施例では、ゲーム開始時に当該ゲームのリールの停止操作の受付が有効となるタイミングを遅延させるフリーズ状態に制御する構成であるが、1ゲーム中のゲーム開始時以外のタイミング(例えば、第2停止リールの停止操作または第3停止リールの停止操作の受付が有効となるタイミング、ゲーム終了時に次ゲームの賭数設定操作の受付が有効となるタイミング、ゲーム終了時に次ゲームのスタート操作の受付が有効となるタイミング)においてゲームの進行を遅延させるフリーズ状態に制御する構成としても良い。
また、本実施例では、フリーズ状態において行われる特定演出として、リールを変動させるとともに、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作により変動中のリールを仮停止させる擬似遊技演出を行う構成であるが、フリーズ状態においてリールを変動させるとともに、ストップスイッチ8L、8C、8R以外の操作手段(MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7等)の操作により変動中のリールを仮停止させる擬似遊技演出を特定演出として行う構成としても良い。
また、フリーズ状態においてリールを変動させるとともに、ストップスイッチ8L、8C、8R以外の操作手段(MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7等)の操作により変動中のリールを仮停止させる擬似遊技演出を特定演出として行う構成においては、対応する操作が有効である旨を報知することが好ましい。例えば、MAXBETスイッチ6の操作により変動中のリールを仮停止させる場合には、BETスイッチ有効LED21を点灯させたり、サブ制御部91が制御する演出手段(液晶表示器51、MAXBETスイッチ6が有効である旨を報知するLED等)を用いて当該操作が有効である旨を報知すれば良く、スタートスイッチ7の操作により変動中のリールを仮停止させる場合には、スタート有効LED18を点灯させたり、サブ制御部91が制御する演出手段(液晶表示器51、スタートスイッチ7が有効である旨を報知するLED等)を用いて当該操作が有効である旨を報知すれば良く、これにより、擬似遊技演出の実行中に対応する操作手段の操作が可能であることを遊技者に対して認識させることが可能となり、違和感なく擬似遊技演出に参加させることができる。
また、フリーズ状態においてリールを変動させるとともに、ストップスイッチ8L、8C、8R等の操作手段の操作により変動中のリールの変動態様を変化させる(例えば、順回転中のリールを逆回転に変更したり、変動速度を変更する等)擬似遊技演出を特定演出として行う構成としても良いし、さらには、フリーズ状態においてリールを変動させることなく、ストップスイッチ8L、8C、8R等の操作手段の操作により液晶表示器51等の演出手段による演出態様を変化させる特定演出を行う構成としても良い。また、これらの構成においても、対応する操作が有効である旨を報知することが好ましく、これにより、特定演出の実行中に対応する操作手段の操作が可能であることを遊技者に対して認識させることが可能となり、違和感なく特定演出に参加させることができる。
また、フリーズ状態においては、操作手段の操作により演出態様が変化する演出が行われる構成である必要はなく、操作手段の操作により演出態様(リールの変動態様や演出手段の演出態様)が変化するフリーズ状態と、操作手段の操作による演出態様の変化のないフリーズ状態と、を備える構成としても良いし、操作手段の操作による演出態様の変化のないフリーズ状態のみを備える構成としても良い。
本実施例では、図26に示すように、遊技制御基板40が、インターフェイス(IF)基板(メイン)1100を介して試験装置1300と接続可能とされており、試験用信号が試験装置1300から遊技制御基板40に対して入力されるとともに、遊技の結果に関連して発生する試験信号が遊技制御基板40から試験装置1300に対して出力されるようになっており、遊技制御基板40と試験装置1300を接続することにより自動的にシミュレーション試験を行うことが可能とされている。
図26は、遊技制御基板40からIF基板(メイン)1100を介して試験装置1300に対して出力される試験信号、及び、試験装置1300からIF基板(メイン)1100を介して遊技制御基板40に対して出力される試験用信号を示す図である。
図26に示すように、投入要求ランプ信号、スタート可能ランプ信号、BB中信号、RBゲーム中信号、リプレイゲーム中信号、第1〜3リールストップ可能ランプ信号、第1〜3リールインデックス信号、払出要求信号、払出カウント信号、打止信号、設定値表示用7セグメント表示a〜g信号、内部当選フラグ8信号、内部当選フラグ7信号、内部当選フラグ1〜6(RT種別1〜4)信号、信号遅延中信号、第1リールモータ励磁信号、第2リールモータ励磁信号、第3リールモータ励磁信号が試験信号として遊技制御基板40から試験装置1300に対して出力される。
これら遊技制御基板40から試験装置1300に対して出力される試験信号は、メイン制御部41の制御によって出力されるようになっている。
投入要求ランプ信号は、投入要求LED17の駆動信号、すなわち投入要求LED17が点灯しているか否かを示す信号であり、メダルの投入が要求されている状態か否かを特定可能とされている。
スタート可能ランプ信号は、スタート有効LED18の駆動信号、すなわちスタート有効LED18が点灯しているか否かを示す信号であり、ゲームの開始操作が要求されている状態か否かを特定可能とされている。
BB中信号、RBゲーム中信号、リプレイゲーム中信号は、各々遊技状態がBB中、RB中、リプレイゲーム中を示す信号であり、その時点の遊技状態を特定可能とされている。
第1〜3リールストップ可能ランプ信号は、左、中、右停止有効LED22L、22C、22Rの駆動信号、すなわち左、中、右停止有効LED22L、22C、22Rが点灯しているか否かを示す信号であり、左リール、中リール、右リールの停止操作が可能か否かを特定可能とされている。
第1〜3リールインデックス信号は、リールセンサ33L、33C、33Rの検出信号であり、左リール、中リール、右リールの基準位置の通過を特定可能とされている。
払出要求信号は、ホッパーモータ34bの駆動信号、すなわちホッパーモータ34bが駆動しているか否かを示す信号であり、メダルの払出動作が行われている旨を特定可能とされている。
払出カウント信号は、入賞に伴うメダルの払出を検出する毎に出力される信号であり、試験装置1300側でメダルの払出をカウントさせるための信号である。
打止信号は、打止状態に制御されている旨を示す信号である。
設定値表示用7セグメント表示a〜g信号は、設定値表示器24の各セグメントを構成するLEDの駆動信号であり、設定値表示器24に表示されている設定値を特定可能とされている。
内部当選フラグ8信号は、内部当選フラグ1〜6信号が特別役の当選状況を示している旨を示す信号であり、内部当選フラグ7信号は、内部当選フラグ1〜6信号が特別役の当選状況を示している旨を示す信号である。
内部当選フラグ1〜6信号は、内部当選フラグ8信号がON、内部当選フラグ7信号がOFFの場合に特別役の当選状況を示す信号であり、内部当選フラグ8信号がOFF、内部当選フラグ7信号がONの場合に一般役の当選状況を示す信号である。また、内部当選フラグ1〜4信号は、内部当選フラグ8信号、内部当選フラグ7信号がともにOFFの状態であり、かつゲーム終了後、スタート可能ランプ信号がONに変化してから所定期間(一定時間が経過するまでの期間またはリールスタートスイッチ信号がONとなるまでの期間)において、RT種別信号として機能し、この間における内部当選フラグ1〜4(RT種別1〜4信号)は、次ゲームのRTの種別(RT0〜5)を示す信号となる。
信号遅延中信号は、内部抽選後1回目(特別下位に対応する内部当選フラグ1〜6信号出力中)の内部当選フラグ8信号の出力開始を遅延させている旨を示す信号である。
第1〜3リールモータ励磁信号は、リールモータ32L、32C、32R、すなわち左リール、中リール、右リールを駆動するリールモータの駆動信号であり、各リールの駆動状況を特定可能とされている。
図26に示すように、投入スイッチ信号、リールスタートスイッチ信号、第1〜3リールストップスイッチ信号、払出スイッチ信号、打止解除スイッチ信号、設定キースイッチ信号、設定スイッチ信号が、試験用信号として試験装置1300から遊技制御基板40に対して入力される。これら試験用信号は、スロットマシン1が備える各種スイッチやセンサの検出信号と同様に機能する信号であり、これら試験用信号は、遊技制御基板40が備えるスイッチ検出回路44により検出され、メイン制御部41により各試験用信号に対応したスイッチやセンサの検出が判定されるようになっている。
投入スイッチ信号は、投入メダルセンサ31に対応する信号であり、リールスタートスイッチ信号は、スタートスイッチ7に対応する信号である。第1〜3リールストップスイッチ信号は、ストップスイッチ8L、8C、8Rに各々対応する信号である。払出スイッチ信号は、払出センサ34cに対応する信号である。打止解除スイッチ信号は、リセットスイッチ23に対応する信号である。設定キースイッチ信号は、設定キースイッチ37に対応する信号である。設定スイッチ信号は、リセット/設定スイッチ38に対応する信号である。
また、本実施例において遊技制御基板40には、IF基板(メイン)1100からの配線を接続可能な接続端子が設けられているともに、メイン制御部41及び各種駆動回路から出力された試験信号を接続端子に伝達するための配線パターン、及び接続端子からスイッチ検出回路44へ試験用信号を伝達するための配線パターンが形成されており、メイン制御部41及び各種駆動回路から出力された試験信号がこれら配線パターン及び接続端子を介して出力されるとともに、接続端子及び配線パターンを介して入力された試験用信号がスイッチ検出回路44に入力されるようになっている。
また、接続端子は、例えば、IF基板(メイン)1100からのプローブを接続可能な信号ピンやIF基板(メイン)1100からのケーブルを接続可能なコネクタにて構成されているため、これら接続端子を介してIF基板(メイン)1100からの配線を簡単に接続することが可能となる。
また、接続端子は、IF基板(メイン)1100を接続するために便宜的に設けられたものであり、これらの試験信号及び試験用信号の入出力が行われる接続端子は、遊技店に出荷されるスロットマシンの遊技制御基板40には必要のないものである。このため、本実施例の遊技制御基板40には、接続端子が設けられた部分を切断するための複数の切断孔が形成され、これら切断孔に沿って切断できるようになっており、遊技店への出荷時には、接続端子が設けられた部分を切断して不用な信号の入出力ができない状態とすることができる。これにより、例えば、ホール機器にて内部当選フラグ信号を検出し、内部当選フラグ信号から内部当選フラグの当選状況を特定してその旨を報知する等、試験信号が試験以外の目的で容易に利用できてしまうことを防止できる。また、遊技制御基板40に対して不要な信号が容易に入力されてしまうことを防止できる。
尚、第3者機関が試験を行うために提供するスロットマシンは通常数台程度であり、その他、遊技店に出荷される量産用のスロットマシンは、これら試験信号や試験用信号の入出力を行う必要性が低いことから、これら量産用のスロットマシンには、配線パターンは形成されているものの前述した接続端子を設けない遊技制御基板40を搭載するようにしても良く、これにより量産用のスロットマシンの製造コストを軽減することができる。更にこの場合には、遊技制御基板40に試験信号や試験用信号を伝達するための配線パターンは形成されているため、接続端子を実装するのみでIF基板(メイン)1100や試験装置1300を簡単に接続することが可能となる。また、試験用のスロットマシンのみ試験信号や試験用信号を伝達するための配線パターン及びIF基板(メイン)1100や試験装置1300と接続するための接続端子を設け、量産用のスロットマシンには、これら配線パターンや接続端子を設けない構成としても良い。すなわちメイン制御部41が試験信号の出力制御を行うが、実際に試験信号が出力されない構成としても良い。これにより量産用のスロットマシンの製造コストを更に軽減できる。
次に、図27に示すタイミングチャートを用いて試験時における遊技制御基板40と試験装置1300との試験信号及び試験用信号の入出力状況について説明する。
図27に示すように、メダルが投入可能な状態になると、投入要求LED17を点灯状態とし、投入要求ランプ信号をONとして試験装置1300に対して投入スイッチ信号の出力要求を行う。これに基づき試験装置1300から投入スイッチ信号が入力され、遊技状態に応じた規定数分、投入スイッチ信号を検出することでゲームが開始可能な状態となるので、スタート有効LED18を点灯状態として、スタート可能ランプ信号をONとして試験装置1300に対してリールスタートスイッチ信号の出力要求を行う。また、試験を行う場合には、クレジットの使用を禁止するため、規定数分の投入スイッチ信号の検出によりメダルの投入が不可能な状態となり、投入要求LED17を消灯し、投入要求ランプ信号をOFFにする。これに伴い投入スイッチ信号も停止される。
また、投入要求ランプ信号がONとなる前のタイミングから所定期間にわたり内部当選フラグ信号1〜4の出力状態を、次ゲームのRTの種別を示す出力状態に更新し、その後、内部当選フラグ信号1〜6全てを0(OFF)に更新する。
試験装置1300からのリールスタートスイッチ信号を検出すると、スタート有効LED18を消灯し、スタート可能ランプ信号をOFFとする。そして、内部抽選を実行し、内部抽選の結果に基づいて内部当選フラグ1〜6信号の出力状態を更新し、内部当選フラグ8信号、内部当選フラグ7信号をそれぞれ交互にONとすることにより内部抽選の結果を出力する。そして内部抽選の結果の出力後、内部当選フラグ1〜6信号、内部当選フラグ7信号、内部当選フラグ8信号全てを0(OFF)に更新する。
尚、1回目の内部当選フラグ8信号の出力が開始可能となったときに、前のゲームにおける内部抽選後1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始から所定の規制時間が経過していない場合には、所定の規制時間の経過後、1回目の内部当選フラグ8信号の出力が開始されるとともに、1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始が遅延されている旨を示す信号遅延中信号を一定時間ONとする。
内部当選フラグ1〜6信号、内部当選フラグ8信号、内部当選フラグ7信号による内部抽選の結果の出力後、リールの回転が開始し、定速回転となってストップスイッチ8L、8C、8Rの操作を有効化した時点で、左、中、右停止有効LED22L、22C、22Rを点灯状態とし、第1〜3リールストップ可能ランプをONにする。これに基づき試験装置1300から第1〜3リールストップスイッチ信号のいずれかが入力されるようになっており、第1〜3リールストップスイッチ信号のいずれかを検出すると、左、中、右停止有効LED22L、22C、22Rのうち対応するLEDを消灯し、対応する第1〜3リールストップ可能ランプをOFFにする。そして、検出した第1〜3リールストップスイッチ信号に対応するリールを停止させる制御を行った後、回転中のリールに対応する停止有効LEDを再び点灯状態とし、対応するリールストップ可能ランプをONにする。
これらの処理を繰り返し実施して、全てのリールが停止した際に、入賞図柄の組合せが停止しているか否かを判定し、メダルの払出を伴う図柄の組合せを判定した場合には、ホッパーモータ34bの駆動信号を出力し、払出要求信号をONとし、払出スイッチ信号の出力要求を行う。これに伴い、試験装置1300から払出スイッチ信号が入力されるようになっており、払出スイッチ信号の検出により、メダルの払出枚数をカウントし、入賞図柄の組合せに応じた枚数分の払出スイッチ信号を検出した際に、ホッパーモータ34bの駆動信号の出力を停止し、払出要求信号をOFFにする。これに伴い払出スイッチ信号の入力も停止される。
次いで、図柄の組合せに応じて遊技状態が変化する場合には、ホッパーモータ32の駆動信号の停止後、すなわち払出要求信号をOFFにした後、遊技状態を示す試験信号の出力状態を変化させる。例えば、BB(1)やBB(2)などの組合せが揃ってBBに移行する場合は、BB中信号をOFFからONに変化させる。その後、再びメダルを投入可能な状態になると、投入要求LED17を点灯状態とし、投入要求ランプ信号をONにする。
このような試験用信号、試験信号のやりとりをスロットマシンと試験装置1300との間で行うことにより、自動的にシミュレーション試験が行われるようになっており、試験装置1300では、これらの試験結果としてスロットマシンの払出率を出力することが可能とされている。詳しくは、試験対象となる期間に投入スイッチ信号を出力した回数(メダルの消費枚数)に対する、試験対象となる期間に払出カウント信号を検出した回数(メダルの払出枚数)の割合を算出し、その結果(消費枚数/払出枚数)が払出率として出力されることとなる。
図28は、内部当選フラグ(RT種別)信号及び規制時間経過前信号の出力状況を示すタイミングチャートである。
特別役の当選状況は、内部当選フラグ8信号と内部当選フラグ1〜6信号の出力状況から特定可能とされ、一般役の当選状況は、内部当選フラグ7信号と内部当選フラグ1〜6信号の出力状況から特定可能とされる。
本実施例では、内部当選フラグ8信号と内部当選フラグ1〜6信号とからなる特別役の当選状況は1回目(特別下位)と2回目(特別上位)に分けて出力され、内部当選フラグ7信号と内部当選フラグ1〜6信号とからなる一般役の当選状況は1回目(一般下位)と2回目(一般上位)に分けて出力されるようになっている。
詳しくは、図28に示すように、試験装置1300からのリールスタートスイッチ信号を検出すると(T5)、スタート有効LED18を消灯し、スタート可能ランプ信号をOFFとする。そして、内部抽選を実行し、内部当選フラグ1〜6信号の出力状態を内部抽選の結果に基づいて特別役の当選状況を示す下位6ビットの値に更新すると同時に内部当選フラグ8信号を1(ON)とし(T6)、一定時間(本実施例では、25msの時間)経過後、内部当選フラグ1〜6信号の出力状態を内部抽選の結果に基づいて一般役の当選状況を示す下位6ビットの値に更新すると同時に内部当選フラグ8信号を0(OFF)、内部当選フラグ7信号を1(ON)とし(T7)、一定時間(本実施例では、25msの時間)経過後、内部当選フラグ1〜6信号の出力状態を内部抽選の結果に基づいて特別役の当選状況を示す上位6ビットの値に更新すると同時に内部当選フラグ8信号を1(ON)、内部当選フラグ8信号を0(OFF)とし(T8)、一定時間(本実施例では、25msの時間)経過後、内部当選フラグ1〜6信号の出力状態を内部抽選の結果に基づいて一般役の当選状況を示す上位6ビットの値に更新すると同時に内部当選フラグ8信号を0(OFF)、内部当選フラグ7信号を1(ON)とし(T9)、一定時間(本実施例では、25msの時間)経過後、内部当選フラグ1〜8信号全てを0(OFF)に更新する(T10)。
また、本実施例では、1回目の内部当選フラグ8信号の出力が開始可能となったときに、前述のように前のゲームにおける1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始(T6)から所定の規制時間が経過していない場合には、前のゲームにおける1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始(T6)から所定の規制時間が経過するまで(T16)内部抽選後1回目の内部当選フラグ8信号の出力を開始させるタイミングを遅延させることにより、その後行われるリールの回転開始も前のゲームのリール回転開始から所定の規制時間が経過するまで遅延されるようになっている。
本実施例において内部抽選の結果を示す特別下位、一般下位、特別上位、一般上位の出力時間は、上記のようにそれぞれ25msの時間であるが、これらの出力時間は、試験装置1300側で特別下位、一般下位、特別上位、一般上位の値を検出するのに必要な時間をXとしたときに、X〜2Xの関係が成立する時間に設定されており、さらに、前述の所定の規制時間をYとしたときに、Y−4X>4Xの関係が成立する時間に設定されている。
図29に示すように、特別役の当選状況、一般役の当選状況ともに、内部当選フラグ1〜6信号は、1回目の内部当選フラグ1〜6信号が示すデータ(ON:1、OFF:0)は下位6ビットの値(ビット0〜5)を示し、2回目の内部当選フラグ1〜6信号が示すデータ(ON:1、OFF:0)は上位6ビットの値(ビット6〜11)を示している。
そして、図30に示すように、内部当選フラグ8信号が1(ON)、内部当選フラグ7信号が0(OFF)の場合に出力された1回目及び2回目の内部当選フラグ1〜6信号から特定されるビット11〜8の4ビット、ビット7〜4の4ビット、ビット3〜0の4ビットが示す値が000Hの場合に特別役ハズレを示し、001Hの場合にBB1の当選を示し、002Hの場合にBB2の当選を示し、003Hの場合にRB1の当選を示し、004Hの場合にRB2の当選を示すこととなる。
また、図31に示すように、内部当選フラグ8信号が0(OFF)、内部当選フラグ7信号が1(ON)の場合に出力された1回目及び2回目の内部当選フラグ1〜6信号から特定されるビット11〜8の4ビット、ビット7〜4の4ビット、ビット3〜0の4ビットが示す値が000Hの場合に一般役ハズレを示し、001Hの場合にベル(中段ベル+右下がりベル)の当選を示し、002Hの場合に左ベル1(右下がりベル+上段ベル5+上段ベル8)の当選を示し、003Hの場合に左ベル2(右下がりベル+上段ベル6+上段ベル7)の当選を示し、004Hの場合に左ベル3(右下がりベル+上段ベル2+上段ベル3)の当選を示し、005Hの場合に左ベル4(右下がりベル+上段ベル2+上段ベル4)の当選を示し、006の場合に中ベル1(中段ベル+上段ベル2+上段ベル5)の当選を示し、007Hの場合に中ベル2(中段ベル+上段ベル1+上段ベル6)の当選を示し、008Hの場合に中ベル3(中段ベル+上段ベル4+上段ベル7)の当選を示し、009Hの場合に中ベル4(中段ベル+上段ベル3+上段ベル8)の当選を示し、00AHの場合に右ベル1(中段ベル+上段ベル3+上段ベル5)の当選を示し、00BHの場合に右ベル2(中段ベル+上段ベル1+上段ベル7)の当選を示し、00CHの場合に右ベル3(中段ベル+上段ベル4+上段ベル6)の当選を示し、00DHの場合に右ベル4(中段ベル+上段ベル2+上段ベル8)の当選を示し、00EHの場合に弱チェリー(下段チェリー)の当選を示し、00FHの場合に強チェリー(下段チェリー+1枚役)の当選を示し、010Hの場合に右上がりベルの当選を示し、011Hの場合に通常リプレイの当選を示し、012Hの場合に下段リプレイの当選を示し、013Hの場合にリプレイGR1(通常リプレイ+昇格リプレイ1)の当選を示し、014Hの場合にリプレイGR2(通常リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2)の当選を示し、015Hの場合にリプレイGR3(通常リプレイ+昇格リプレイ1+下段リプレイ)の当選を示し、016Hの場合にリプレイGR4(通常リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2+下段リプレイ)の当選を示し、017Hの場合にリプレイGR5(通常リプレイ+昇格リプレイ2)の当選を示し、018Hの場合にリプレイGR6(通常リプレイ+昇格リプレイ2+下段リプレイ)の当選を示し、019Hの場合にリプレイGR11(転落リプレイ+特殊リプレイ)の当選を示し、01AHの場合にリプレイGR12(転落リプレイ+特殊リプレイ+通常リプレイ)の当選を示し、01BHの場合にリプレイGR13(転落リプレイ+特殊リプレイ+下段リプレイ)の当選を示し、01CHの場合にリプレイGR14(転落リプレイ+特殊リプレイ+通常リプレイ+下段リプレイ)の当選を示し、01DHの場合にリプレイGR15(転落リプレイ+特殊リプレイ+昇格リプレイ1)の当選を示し、01EHの場合に転落リプレイの当選を示し、01FHの場合に昇格リプレイ(昇格リプレイ1+昇格リプレイ2)の当選を示し、020Hの場合に特殊リプレイの当選を示し、021Hの場合にリプレイGR21(7揃いリプレイ+7不揃いリプレイ+通常リプレイ)の当選を示し、022Hの場合にリプレイGR22(7不揃いリプレイ+通常リプレイ)の当選を示すこととなる。
このように特別役の当選状況、一般役の当選状況ともに、2回分の内部当選フラグ1〜6信号からなる12ビットのデータを4ビットずつ分割した領域に格納された数値からそれぞれの当選状況を特定できるようになっており、特別役の当選状況、一般役の当選状況ともに、それぞれ最大で4095(001H〜FFFH)種類の抽選役の当選状況を特定できるようになっている。
次ゲームのRTの種別は、内部当選フラグ7信号がともにOFFの状態であり、かつゲーム終了後から、スタート可能ランプ信号がONに変化後所定期間(一定時間(2ms)が経過するまでの期間またはリールスタートスイッチ信号がONとなるまでの期間)の内部当選フラグ1〜4信号の出力状況から特定可能とされる。
詳しくは、図28に示すように、全てが停止してゲームの制御(メダルの払出制御、遊技状態、RTの移行制御等)が終了し、投入要求ランプ信号がONとなる前のタイミング(T1/T12)でRT種別1〜4信号として機能する内部当選フラグ信号1〜4の出力状態を、次ゲームのRT種別(RT0〜5)を示す出力状態に更新し、その後、スタート可能ランプ信号をONとした後、一定時間(本実施例では2ms)が経過した時点か(T2)、一定時間が経過する前にリールスタートスイッチ信号の入力が検出された時点(15)で内部当選フラグ信号1〜4全てを0(OFF)に更新する。
図32に示すように、内部当選フラグ7信号がともにOFFの状態であり、かつゲーム終了後、スタート可能ランプ信号がONに変化してから所定期間において内部当選フラグ1〜4信号から特定される4ビットの値が0Hの場合にRT0を示し、1Hの場合にRT1を示し、2Hの場合にRT2を示し、3Hの場合にRT3を示し、4Hの場合にRT4を示し、5Hの場合にRT5を示すこととなる。
また、メイン制御部41は、前のゲームにおける内部抽選後1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始から所定の規制時間(4.1秒)が経過しておらず、内部抽選後1回目(特別下位に対応する内部当選フラグ1〜6信号出力中)の内部当選フラグ8信号の出力開始が遅延される場合には、その旨を示す信号遅延中信号を出力する。
詳しくは、図28に示すように、内部当選フラグ8信号の出力開始が遅延される場合には、内部抽選が終了した時点で信号遅延中信号をONとし、その後一定時間(1回目の内部当選フラグ8信号がONとなるまでの時間よりも長く、かつ1回目の内部当選フラグ8信号がOFFとなるまでの時間よりも短い時間)経過後、信号遅延中信号をOFFとする。
本実施例のスロットマシンでは、前述のように前のゲームにおける1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始時点から所定の規制時間が経過していない場合には、この所定の規制時間が経過するまで当該ゲームの1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始を遅延させることにより、内部当選フラグ8信号の出力開始後のリールの回転開始、すなわちゲームの進行も規制することで、1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上となるようにゲームの進行を規制するようになっている。
1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上となるようにゲームの進行を規制するのは、ゲームの進行速度が速すぎると、メダルの消費速度も高くなることから、ゲームの進行を規制することにより、ゲームの進行速度を緩やかとして過度に射幸性が高まってしまうことを防止するためであり、試験装置1300では、1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上確保されているか否かについても第3者機関が試験にて確認する必要がある。
一般的なスロットマシンにおいては、前のゲームにおけるリールの回転開始から所定の規制時間が経過していない場合には、この所定の規制時間が経過するまでゲームの進行を規制する構成であるため、従来の試験では、1ゲーム毎に必ず出力することとなる第1〜3リールモータ励磁信号を利用し、第1〜3リールモータ励磁信号が全てOFFの状態においていずれかがONとなったタイミングから、次ゲームにおいて第1〜3リールモータ励磁信号が全てOFFの状態においていずれかがONとなったタイミングまでの時間を計測し、その時間が所定の規制時間以上か否かを判定することにより、1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上確保されているか否かを確認していた。
しかしながら、本実施例のようにフリーズ状態(ゲームの進行が遅延させている状態)においてリール2L、2C、2Rを用いた擬似遊技演出を実行する構成、特に、前のゲームのリールの回転開始時点から所定の規制時間が経過していない場合であっても擬似遊技演出を実行する構成においては、上記のように第1〜3リールモータ励磁信号が全てOFFの状態においていずれかがONとなったタイミングから、次ゲームにおいて第1〜3リールモータ励磁信号が全てOFFの状態においていずれかがONとなったタイミングまでの時間を計時し、その時間が所定の規制時間以上か否かを判定するようにした場合、1ゲームの最短時間を正確に計測できなくなってしまうこととなる。
このため、第1〜3リールモータ励磁信号以外で1ゲーム毎に必ず出力することとなる内部当選フラグ信号を利用して、例えば、図28に示すように、内部抽選後1回目(特別下位に対応する内部当選フラグ1〜6信号出力中)の内部当選フラグ8信号の出力開始(OFFからONへの更新)から次ゲームの内部抽選後1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始までの時間を計測し、その時間が所定の規制時間以上か否かを判定することにより、1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上確保されているか否かを確認することが考えられる。
しかしながら、従来の構成において内部当選フラグ信号は、ゲームの開始に伴う内部抽選に続いて出力されるものであり、リールの回転開始を待たずに出力されるものであることから、試験装置1300にて自動的に試験を行う場合に、前のゲームの回転開始から所定の規制時間が経過しておらず、常にリール回転開始前にゲームの進行が規制され、かつメダルの払出等を伴わなければ、内部当選フラグ信号の出力開始から次回内部当選フラグ信号の出力開始までの時間がほぼ所定の規制時間となるが、前のゲームの回転開始から所定の規制時間が経過している場合には、内部当選フラグ信号の出力開始後、ゲームの進行が規制されることがなく、また、前のゲームにおいてメダルの払出等が行われた場合には、内部当選フラグ信号の出力開始後、ゲームの進行が規制される時間がその分短くなることから、当該ゲームの内部当選フラグ信号の出力開始後、所定の規制時間が経過する前に次のゲームの内部当選フラグ信号の出力が開始されることとなるため、上記のように内部当選フラグ信号をそのまま利用して1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上確保されているか否かを確認した場合には、1ゲームの最短時間を正確に計測できなくなってしまうこととなる。
これに対して本実施例では、内部抽選後1回目(特別下位に対応する内部当選フラグ1〜6信号出力中)の内部当選フラグ8信号の出力開始(OFFからONへの更新)からの時間を計時するとともに、内部抽選後1回目(特別下位に対応する内部当選フラグ1〜6信号出力中)の内部当選フラグ8信号の出力開始が可能となったときに、前のゲームにおける内部抽選後1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始から所定の規制時間(4.1秒)が経過していない場合には、所定の規制時間が経過するまで前のゲームにおける1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始(T6)から所定の規制時間が経過するまで(T16)内部抽選後1回目の内部当選フラグ8信号の出力を開始させるタイミングを遅延させることにより、その後行われるリールの回転開始も前のゲームのリール回転開始から所定の規制時間が経過するまで遅延されることでゲームの進行が規制されるようになっており、前回のゲームにおいて1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始から所定の規制時間が経過せずに今回のゲームにおける1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始が可能となっても、必ず1回目の内部当選フラグ8信号の出力が開始されるタイミングの間隔が所定の規制時間以上となるので、1回目の内部当選フラグ8信号の出力が開始されるタイミングの間隔を検査することで、1ゲームに要する最短時間が所定の規制時間以上確保されているか否かを正確に特定することができる。
また、本実施例では、1回目の内部当選フラグ8信号の出力が開始可能となったときに、前のゲームにおける内部抽選後1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始から所定の規制時間が経過していない場合には、1回目の内部当選フラグ8信号の出力開始が遅延されている旨を示す信号遅延中信号が、内部当選フラグ8信号の出力開始を待たずに出力されるので、試験装置1300からリールスタートスイッチ信号を入力させた後、1回目の内部当選フラグ8信号の出力が検出されない場合でも、信号遅延中信号が出力されることで、試験装置1300側で内部当選フラグ8信号が出力されないのが異常ではないことを特定することができる。
また、本実施例では、必ず所定の規制時間以上の間隔を有する内部当選フラグ8信号の出力の後に、リールの回転を開始させることにより、1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上となるようにゲームの進行を規制する構成であるため、内部当選フラグ8信号の出力間隔を所定の規制時間以上の間隔とするための計時手段と、1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上となるようにゲームの進行を規制するための計時手段と、共通の計時手段にて構成できる。
尚、リールの回転開始毎にゲーム時間の計時を開始するとともに、次ゲームにおいてリールの回転開始が可能となったときに所定の規制時間が経過していればその時点でリールの回転を開始させる一方、所定の規制時間が経過していない場合にはリールの回転を開始させず所定の規制時間が経過するまで待機し、所定の規制時間が経過することでリール回転を開始させるとともに、リールの回転開始後に内部当選フラグ8信号の出力を開始させる構成とした場合でも、内部当選フラグ8信号の出力間隔を所定の規制時間以上の間隔とするための計時手段と、1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上となるようにゲームの進行を規制するための計時手段と、共通の計時手段にて構成できる。
また、本実施例では、内部当選フラグ8信号の出力間隔を所定の規制時間以上の間隔とするための計時手段と、1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上となるようにゲームの進行を規制するための計時手段と、共通の計時手段にて構成しているが、内部当選フラグ8信号の出力間隔を所定の規制時間以上の間隔とするための計時手段と、1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上となるようにゲームの進行を規制するための計時手段と、を別個に備える構成としても良い。
また、本実施例では、特別役の当選状況が、内部当選フラグ8信号と内部当選フラグ1〜6信号の出力状況から特定可能とされ、一般役の当選状況が、内部当選フラグ7信号と内部当選フラグ1〜6信号の出力状況から特定可能とされており、内部当選フラグ8信号と内部当選フラグ1〜6信号とからなる特別役の当選状況は1回目(特別下位)と2回目(特別上位)に分けて出力され、内部当選フラグ7信号と内部当選フラグ1〜6信号とからなる一般役の当選状況は1回目(一般下位)と2回目(一般上位)に分けて出力されるので、特別役の種類及び一般役の種類が多くなっても、これら全ての種類の役についての当選の有無を特定可能とする信号を限られた数の出力ポートから出力させることが可能となる。
また、内部当選フラグ8信号が出力されるタイミングと同一のタイミングにて内部当選フラグ1〜6信号による特別役の当選状況を示す出力状態への更新が行われ、内部当選フラグ7信号が出力されるタイミングと同一のタイミングにて内部当選フラグ1〜5信号による一般役の当選状況を示す出力状態への更新が行われるので、内部当選フラグ1〜6信号から特定される出力状態が特別役の当選状況を示すものなのか一般役の当選状況を示すものなのかを試験装置1300側で正確に特定できるとともに、特別下位、一般下位、特別上位、一般下位からなる4種類の信号を間に間隔を空けることなく極力短い期間で出力することができる。
また、内部抽選の結果を示す特別下位、特別上位、一般下位、一般上位からなる4種類の信号を、特別下位、一般下位、特別上位、一般下位の順番、すなわち内部当選フラグ信号8、内部当選フラグ信号7が交互となる順番で出力されるので、上記のように4種類の信号を連続して出力しても試験装置1300側で区別して特定することができるので、特別下位、一般下位、特別上位、一般下位からなる4種類の信号を間に間隔を空けることなく極力短い期間で出力することができる。
また、本実施例では、内部当選フラグ8信号と内部当選フラグ1〜6信号による特別役の当選状況を示す信号(特別下位、特別上位)、及び内部当選フラグ7信号と内部当選フラグ1〜6信号による一般役の当選状況を示す信号(一般下位、一般上位)の出力時間が、試験装置1300側でこれら信号の値を検出するのに必要な時間をXとしたときに、X〜2Xの関係が成立する時間に設定されているので、内部抽選の結果を示す信号を試験装置1300側で確実に検出することができ、かつ内部抽選の結果を示す信号の出力時間が長すぎることで次ゲームの内部抽選の結果を示す信号と干渉してしまうことにより、1ゲームに要する最短時間が所定の規制時間以上確保されているか否かを正確に特定できなくなってしまうことを防止できる。
さらに、本実施例では、所定の規制時間をYとしたときに、Y−4X>4Xの関係が成立する時間、すなわち特別下位の出力開始後、次ゲームの特別下位の出力開始までに、特別下位、一般下位、特別上位、一般下位の全ての信号の出力が完了するように設定されているので、内部抽選の結果を示す信号を試験装置1300側で確実に検出することができ、かつ内部抽選の結果を示す信号の出力時間が長すぎることで次ゲームの内部抽選の結果を示す信号と干渉してしまうことにより、1ゲームに要する最短時間が所定の規制時間以上確保されているか否かを正確に特定できなくなってしまうことを確実に防止できる。
また、本実施例では、内部当選フラグ7信号がともにOFFの状態であり、かつゲーム終了後から、スタート可能ランプ信号がONに変化後所定期間(一定時間(2ms)が経過するまでの期間またはリールスタートスイッチ信号がONとなるまでの期間)の内部当選フラグ1〜4信号の出力状況から特定可能とされている。すなわち、内部抽選の結果を示す信号が出力されていない期間の内部当選フラグ1〜4信号を利用して次ゲームのRT種別を示す信号を出力するので、限られた数の出力ポートから内部抽選の結果を示す信号とRT種別を示す信号の双方を出力することができる。
尚、本実施例では、内部抽選の結果を示す信号が特別下位、一般下位、特別上位、一般下位から構成され、試験装置1300では、そのうち内部抽選後最初に出力される特別下位の出力開始タイミングから、次ゲームの特別下位の出力開始タイミングまでの時間を検査することで、1ゲームに要する最短時間が所定の規制時間以上確保されているか否かを特定する構成であるが、上記特別下位、一般下位、特別上位、一般下位のうち特定の信号の出力開始タイミングまたは出力終了タイミングを基準として、次回ゲームの同じタイミングまでの時間を検査することで、1ゲームに要する最短時間が所定の規制時間以上確保されているか否かを特定する構成としても良い。
また、本実施例では、特別役の当選状況を示す信号を下位(特別下位)、上位(特別上位)に分割して出力し、一般役の当選状況を示す信号を下位(一般下位)、上位(一般上位)に分割して出力する構成であるが、特別役の当選状況を示す信号または一般役の当選状況を示す信号の一方のみ分割し、他方は分割せずに出力する構成としても良い。
また、特別役の当選状況を示す信号、一般役の当選状況を示す信号をそれぞれ分割せずに出力する構成としても良い。この場合には、試験装置1300側で特別役の当選状況を示す信号の値を検出するのに必要な時間及び一般役の当選状況を示す信号の値を検出するのに必要な時間をそれぞれXとし、所定の規制時間をYとしたときに、Y−2X>2Xの関係が成立する時間に設定することで、内部抽選の結果を示す信号を試験装置1300側で確実に検出することができ、かつ内部抽選の結果を示す信号の出力時間が長すぎることで次ゲームの内部抽選の結果を示す信号と干渉してしまうことにより、1ゲームに要する最短時間が所定の規制時間以上確保されているか否かを正確に特定できなくなってしまうことを確実に防止できる。
また、特別役の当選状況を示す信号と、一般役の当選状況を示す信号と、を区別せずに同一のタイミングで特別役の当選状況及び一般役の当選状況双方を示す信号を出力する構成としても良い。この場合には、試験装置1300側で特別役及び一般役の当選状況を示す信号の値を検出するのに必要な時間をXとし、所定の規制時間をYとしたときに、YX>Xの関係が成立する時間に設定することで、内部抽選の結果を示す信号を試験装置1300側で確実に検出することができ、かつ内部抽選の結果を示す信号の出力時間が長すぎることで次ゲームの内部抽選の結果を示す信号と干渉してしまうことにより、1ゲームに要する最短時間が所定の規制時間以上確保されているか否かを正確に特定できなくなってしまうことを確実に防止できる。
本実施例では、図26に示すように、演出制御基板90がIF基板(サブ)1200を介して試験装置1300と接続可能とされ、演出制御基板90からメイン制御部41の制御する現在の遊技状態やサブ制御部91による演出態様に応じて遊技者が選択し得る操作態様のうち最も推奨される操作態様を示す試験信号の出力が可能とされている。
図26は、演出制御基板90からIF基板(サブ)1200を介して試験装置1300に対して出力される試験信号を示す図である。
図26に示すように、停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号、信号、遊技中断信号が試験信号として演出制御基板90から試験装置1300に対して出力される。
これら演出制御基板90から試験装置1300に対して出力される試験信号は、サブ制御部91の制御によって出力されるようになっている。
停止実行位置信号は、後述する停止リール指定信号が示すリールについて現在の遊技状態、演出態様に応じて最も推奨する停止操作位置を示す信号であり、最も推奨する停止操作位置に含まれる該当するリールのリールモータのステップ数(0〜336)を特定可能とされている。
停止リール指定信号は、停止実行位置信号が示す停止操作位置での停止操作を推奨するリールが左リールであるか、中リールであるか、右リールであるか、を指定する信号であり、停止実行位置信号が示す停止操作位置での停止操作を適用するリールを特定可能とされている。
停止ストローブ信号は、停止実行位置信号及び停止リール指定信号の取得を要求する信号である。
遊技中断信号は、試験装置1300による試験の一時中断を要求する信号であり、手動の操作によって演出モードなどの選択を促す際に出力される信号である。
また、本実施例において演出制御基板90には、IF基板(サブ)1200からの配線を接続可能な接続端子が設けられているともに、サブ制御部91及び各種駆動回路から出力された試験信号を接続端子に伝達するための配線パターンが形成されており、サブ制御部91及び各種駆動回路から出力された試験信号がこれら配線パターン及び接続端子を介して出力されるようになっている。
また、接続端子は、例えば、IF基板(サブ)1200からのプローブを接続可能な信号ピンやIF基板(サブ)1200からのケーブルを接続可能なコネクタにて構成されているため、これら接続端子を介してIF基板(サブ)1200からの配線を簡単に接続することが可能となる。
また、接続端子は、IF基板(サブ)1200を接続するために便宜的に設けられたものであり、これらの試験信号の出力が行われる接続端子は、遊技店に出荷されるスロットマシンの演出制御基板90には必要のないものである。このため、本実施例の演出制御基板90には、接続端子が設けられた部分を切断するための複数の切断孔が形成され、これら切断孔に沿って切断できるようになっており、遊技店への出荷時には、接続端子が設けられた部分を切断して不用な信号の入出力ができない状態とすることができる。これにより、例えば、ホール機器にて推奨操作手順を特定してその旨を報知する等、試験信号が試験以外の目的で容易に利用できてしまうことを防止できる。また、演出制御基板90に対して不要な信号が容易に入力されてしまうことを防止できる。
尚、第3者機関が試験を行うために提供するスロットマシンは通常数台程度であり、その他、遊技店に出荷される量産用のスロットマシンは、これら試験信号の出力を行う必要性が低いことから、これら量産用のスロットマシンには、配線パターンは形成されているものの前述した接続端子を設けない演出制御基板90を搭載するようにしても良く、これにより量産用のスロットマシンの製造コストを軽減することができる。更にこの場合には、演出制御基板90に試験信号を伝達するための配線パターンは形成されているため、接続端子を実装するのみでIF基板(サブ)1200や試験装置1300を簡単に接続することが可能となる。また、試験用のスロットマシンのみ試験信号を伝達するための配線パターン及びIF基板(サブ)1200や試験装置1300と接続するための接続端子を設け、量産用のスロットマシンには、これら配線パターンや接続端子を設けない構成としても良い。すなわちサブCPU91aが試験信号の出力制御を行うが、実際に試験信号が出力されない構成としても良い。これにより量産用のスロットマシンの製造コストを更に軽減できる。
サブ制御部91は、図33に示すように、メイン制御部41側でフリーズ状態に制御される場合(後述のフリーズ中信号を受信している場合)を除いて、リールスタートスイッチ信号をメイン制御部41が出力した時点(実際には、サブ制御部91がゲーム開始を示す内部当選コマンドをメイン制御部41から受信した時点)から最大2秒の間に、現在の遊技状態(前回のゲーム終了時に受信した遊技状態コマンドが示す遊技状態)、演出態様(サブ制御部91による当該ゲームの演出態様)に応じて、まず停止リール指定信号を第1停止リールとして推奨するリールを示す出力状態に更新するとともに、停止実行位置信号を当該リールに対して推奨する停止操作位置を示す出力状態に更新し、これら停止リール指定信号及び停止実行位置信号の更新完了後、一定時間(50ms)にわたり停止ストローブ信号を出力し、推奨する第1停止リール及びその停止操作位置を試験装置1300に対して通知し、停止ストローブ信号の停止後、一定時間(50ms)待機する。次いで、同様の手順で、順次推奨する第2停止リール及びその停止操作位置を試験装置1300に対して通知し、第3停止リール及びその停止操作位置を試験装置1300に対して通知する。第3停止リール及びその停止操作位置の通知後、一定時間(50ms)経過した時点で停止実行位置信号及び停止リール指定信号をクリアする。
また、メイン制御部41側でフリーズ状態に制御される場合(後述のフリーズ中信号を受信している場合)には、リールスタートスイッチ信号をメイン制御部41が出力した時点ではなく、フリーズ状態が終了した時点(後述のフリーズ中信号のoffを検出した時点)から最大2秒の間に、現在の遊技状態、演出態様に応じて、推奨する第1停止リール及びその停止操作位置、順次推奨する第2停止リール及びその停止操作位置、第3停止リール及びその停止操作位置を順次試験装置1300に対して通知する。
このように推奨する停止順に従って、第1停止リール及びその停止操作位置、第2停止リール及びその停止操作位置、第3停止リール及びその停止操作位置を順次試験装置1300に対して通知することで、試験装置1300が推奨する操作手順を特定できるようになっている。
尚、本実施例では、第1停止リール及びその停止操作位置、第2停止リール及びその停止操作位置、第3停止リール及びその停止操作位置を試験装置1300に対して最大2秒の間に連続して通知する構成であるが、これらを連続して送信することなく、ゲーム開始時(フリーズ終了時)、リール停止時に順次送信する構成としても良い。
また、本実施例では、メイン制御部41側でフリーズ状態に制御される場合(後述のフリーズ中信号を受信している場合)に、フリーズ状態が終了した時点(後述のフリーズ中信号のoffを検出した時点)から最大2秒の間に、現在の遊技状態、演出態様に応じて、推奨する第1停止リール及びその停止操作位置、順次推奨する第2停止リール及びその停止操作位置、第3停止リール及びその停止操作位置を順次試験装置1300に対して通知する構成であるが、メイン制御部41側でフリーズ状態に制御される場合(後述のフリーズ中信号を受信している場合)に、リールスタートスイッチ信号をメイン制御部41が出力した時点(内部当選コマンドをメイン制御部41から受信した時点)で、現在の遊技状態、演出態様に応じて、停止リール指定信号を第1停止リールとして推奨するリールを示す出力状態に更新するとともに、停止実行位置信号を当該リールに対して推奨する停止操作位置を示す出力状態に更新し、フリーズ状態が終了した後(後述のフリーズ中信号のoffを検出した後)に、停止ストローブ信号を出力し、その後、連続してまたは停止操作毎に、順次推奨する第2停止リール及びその停止操作位置、第3停止リール及びその停止操作位置を順次試験装置1300に対して通知する構成としても良い。
ROM91bには、現在の遊技状態、演出態様に応じて推奨する操作態様が予め登録された推奨操作態様テーブルが格納されており、サブ制御部91は、現在の遊技状態、演出態様と一致する操作態様を推奨操作手順テーブルから取得し、取得した操作態様に基づいて停止実行位置信号及び停止リール指定信号の出力を行う。尚、予め登録された推奨操作態様テーブルを持たず、その時点の遊技状態、演出態様からサブ制御部91が推奨操作態様を判断するプログラムを用いて推奨する操作態様を取得するようにしても良い。
本実施例では、RT0〜3においてナビ演出が実行されるAT(ART含む)に制御されておらず、かつ一般役の当選を示唆する一般役告知演出及びナビ演出が行われていない状態、RT4、5において未だ特別役の当選を示す告知演出がなされておらず、AT(ART含む)に制御されておらず、かつ一般役告知演出及びナビ演出が行われていない状態においては、遊技者は内部抽選の結果を特定することはできず、取りこぼしの生じる小役のうち下段チェリーが最も払出枚数が多く、下段チェリーの入賞による不利益はないことから、左リールについて「BAR」の引込範囲となるタイミングで停止操作を行った場合に、他の操作態様よりも払出率が高くなるので、左リールについて「BAR」の引込範囲となる停止操作位置を示す停止実行位置信号を出力する。
RT4、5において既に特別役の当選を示す告知演出が行われており、一般役告知演出が行われていない状態においては、遊技者は特別役に当選した旨を特定することができ、特別役を入賞させても不利益はなく、外した方が無駄にメダルを消費することから、いずれのリールについても当選した特別役の構成図柄の引込範囲となるタイミングで停止操作を行った場合に、他の操作態様よりも払出率が高くなるので、それぞれのリールについて当選した特別役の構成図柄の引込範囲となる停止操作位置を示す停止実行位置信号を出力する。
RT0〜3において一般役告知演出が実行された場合には、遊技者は内部抽選に当選した一般役の種類を特定することができ、一般役を入賞させても不利益はないことから、いずれのリールについても当選した一般役の構成図柄の引込範囲となるタイミングで停止操作を行った場合、他の操作態様よりも払出率が高くなるので、それぞれ当選した小役の構成図柄の引込範囲となる停止操作位置を示す停止実行位置信号を出力する。
RT4、5において特別役の当選を示す告知演出が行われておらず、一般役告知演出が実行された場合には、遊技者は内部抽選に当選した一般役の種類を特定することができ、一般役を入賞させても不利益はないことから、いずれのリールについても当選した一般役の構成図柄の引込範囲となるタイミングで停止操作を行った場合、他の操作態様よりも払出率が高くなるので、それぞれ当選した小役の構成図柄の引込範囲となる停止操作位置を示す停止実行位置信号を出力する。
RT4、5において特別役の当選を示す告知演出が行われている状態で一般役告知演出が実行された場合には、遊技者は内部抽選に当選した一般役の種類を特定することができ、かつ示唆されている一般役がRT4、5においてゲームを開始させるのに必要となる3枚を超えるメダルの付与を伴う小役であれば、示唆されている一般役を入賞させても不利益はないことから、いずれのリールについても当選した一般役の構成図柄の引込範囲となるタイミングで停止操作を行った場合、他の操作態様よりも払出率が高くなるので、それぞれ当選した小役の構成図柄の引込範囲となる停止操作位置を示す停止実行位置信号を出力する。
一方、RT4、5において特別役の当選を示す告知演出が行われている状態で一般役告知演出が実行された場合に、示唆されている一般役がRT4、5においてゲームを開始させるのに必要となる3枚以内のメダルの付与を伴う小役(下段チェリー等)であれば、党外小役を入賞させた方が無駄にメダルを消費することから、いずれのリールについても当選した特別役の構成図柄の引込範囲となるタイミングで停止操作を行った場合に、他の操作態様よりも払出率が高くなるので、それぞれのリールについて当選した特別役の構成図柄の引込範囲となる停止操作位置を示す停止実行位置信号を出力する。
RT0〜5においてナビ演出が実行された場合には、AT(ART含む)中か否かに関わらず、遊技者は最も有利な操作態様を特定することができ、ナビ演出によって報知された操作態様にて停止操作を行った場合、他の操作態様よりも払出率が高くなるので、ナビ演出により報知される停止順となる順番で停止リール指定信号を出力する。
このように本実施例では、現在の遊技状態、演出態様に応じて推奨する操作態様を取得し、取得した操作態様を示す停止実行位置信号及び停止リール指定信号を試験装置1300に対して出力するので、試験装置1300側で現在の遊技状態、演出態様に応じて推奨する操作態様にてリールストップスイッチ信号を出力することが可能となり、試験装置1300による試験によって市場の払出率に近い払出率を得ることができる。
また、本実施例では、停止実行位置信号として推奨するストップスイッチ信号の出力タイミングに対応するリールモータのステップ数を特定可能な信号が試験装置1300に対して出力されるので、リールに配置された図柄数や1図柄に割り当てられたステップ数がスロットマシンの機種によって異なる場合であっても、試験装置1300側で停止実行位置信号に対するストップスイッチ信号の出力制御を共通化することができる。
また、本実施例では、ゲーム終了後、最初にメダルの投入が検出されたタイミングや、スタート操作が有効となった後、スタート操作が検出されたタイミング、停止操作を行ったタイミング、さらにはタッチパネルなどの演出用操作手段の操作(前述した結果報知演出やサブゲーム)によって、演出態様や演出モードなどが変更できる状況に移行する場合に、サブCPU91aは、遊技中断信号を試験装置1300に対して出力し、試験の一時中断を要求するようになっている。
例えば、ゲーム終了後、最初にメダルの投入が検出されたタイミングや、ゲーム終了後、演出用操作手段の操作によって演出態様や演出モードを変更可能な場合には、第3停止リールの停止実行位置信号及び停止リール指定信号の出力完了後に遊技中断信号を出力し、スタート操作が検出されたタイミングで演出態様や演出モードを変更可能な場合には、ゲームの終了後、スタート操作が有効となる前に遊技中断信号を出力し、停止操作を行ったタイミング、またはリールの回転中に演出用操作手段の操作によって演出態様や演出モードを変更可能な場合には、スタート操作が検出された後、リールの停止操作が有効となる前に遊技中断信号を出力する。
これにより、試験装置1300にて自動的にシミュレーション試験を行っていても、演出態様や演出モードを手動操作によって変更できる状況となった場合には、遊技中断信号が出力されることに伴い、試験が一時的に中断され、手動操作によって演出態様や演出モードを選択した後、試験を再開させることが可能となるため、例えば、演出態様や演出モードによって小役告知演出や転落役種類報知の実行頻度などが変わる場合や、それに伴い払出率も変化する場合にも、自動的に試験を行う中で偶然に選ばれた演出態様や演出モードにより得られた払出率ではなく、演出態様や演出モードの違いに応じた正確な払出率を得ることができる。
次いで、IF基板(メイン)1100及びIF基板(サブ)1200における信号回路の構成、及び、動作試験時における遊技制御基板40から試験装置1300への信号の出力状況、演出制御基板90から試験装置1300への信号の出力状況等について図34〜図38に基づいて説明する。
尚、以下では、遊技制御基板40から試験装置1300へ出力される第1〜3リールストップ可能ランプ信号のうち遊技制御基板40とIF基板(メイン)1100との間の信号を第1〜3リールストップ可能ランプ信号(メイン→IF)、IF基板(メイン)1100と試験装置1300との間の信号を第1〜3リールストップ可能ランプ信号(IF→試)と呼び、演出制御基板90から試験装置1300へ出力される停止実行位置信号のうち演出制御基板90とIF基板(サブ)1200との間の信号を停止実行位置信号(サブ→IF)、IF基板(サブ)1200と試験装置1300との間の信号を停止実行位置信号(IF→試)と呼び、演出制御基板90から試験装置1300へ出力される停止リール指定信号のうち演出制御基板90とIF基板(サブ)1200との間の信号を停止リール指定信号(サブ→IF)、IF基板(サブ)1200と試験装置1300との間の信号を停止リール指定信号(IF→試)と呼び、演出制御基板90から試験装置1300へ出力される停止ストローブ信号のうち演出制御基板90とIF基板(サブ)1200との間の信号を停止ストローブ信号(サブ→IF)、IF基板(サブ)1200と試験装置1300との間の信号を停止ストローブ信号(IF→試)と呼ぶ。
図34に示すように、遊技制御基板40のメイン制御部41は、第1〜3リールストップ可能ランプ信号(メイン→IF)に加え、第1〜3リールストップ可能ランプ信号(IF→試)の出力を規制するための出力規制信号(メイン)をIF基板(メイン)1100に出力可能とされている。
IF基板(メイン)1100には、ノーマルクローズ型のリレー回路1102が搭載されており、遊技制御基板40から出力される第1〜3リールストップ可能ランプ信号(メイン→IF)は、リレー回路1102を介して第1〜3リールストップ可能ランプ信号(IF→試)として試験装置1300に出力される。
リレー回路1102には、遊技制御基板40から出力される出力規制信号(メイン)が入力されるようになっており、出力規制信号(メイン)がOFF状態のときには第1〜3リールストップ可能ランプ信号(メイン→IF)をそのまま第1〜3リールストップ可能ランプ信号(IF→試)として出力する一方で、出力規制信号(メイン)がON状態のときには第1〜3リールストップ可能ランプ信号(メイン→IF)を遮断して第1〜3リールストップ可能ランプ信号(IF→試)が出力されないようになっている。
メイン制御部41は、ゲーム開始後、フリーズ状態に制御されず、リールが定速回転となり、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が遊技の進行に関与する状態となることで停止有効LED22L、22C、22Rを点灯し、第1〜3リールストップ可能ランプ信号(メイン→IF)を出力するとともに、この場合には、出力規制信号(メイン)を出力しないようになっており、出力規制信号(メイン)がOFF状態のままとなるので、リレー回路1102に入力された第1〜3リールストップ可能ランプ信号(メイン→IF)が、第1〜3リールストップ可能ランプ信号(IF→試)として試験装置1300に出力される。
また、メイン制御部41は、フリーズ状態に制御し、擬似遊技演出を行う場合にも、リールが定速回転となり、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が遊技の進行に関与しない状態となることで停止有効LED22L、22C、22Rを点灯し、第1〜3リールストップ可能ランプ信号(メイン→IF)を出力するが、図35に示すように、フリーズ状態の開始から終了するまでの期間にわたり出力規制信号(メイン)を出力するようになっており、出力規制信号(メイン)がON状態となることで、リレー回路1102に第1〜3リールストップ可能ランプ信号(メイン→IF)が入力されても、第1〜3リールストップ可能ランプ信号(IF→試)が試験装置1300に出力されないようになっている。
このようにメイン制御部41は、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が遊技の進行に関与する状態において停止有効LED22L、22C、22Rを点灯する場合には、出力規制信号(メイン)を出力しないことにより、試験装置1300において第1〜3リールストップ可能ランプ信号を受信可能に制御し、フリーズ状態に制御し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が遊技の進行に関与しない状態において停止有効LED22L、22C、22Rを点灯する場合には、出力規制信号(メイン)を出力することにより、試験装置1300において第1〜3リールストップ可能ランプ信号を受信不能に制御するようになっている。
図34に示すように、メイン制御部41がフリーズ状態においてIF基板(メイン)1100に対して出力する出力規制信号(メイン)は、遊技制御基板40上で分岐して演出制御基板90のサブ制御部91に対してフリーズ期間中である旨を示すフリーズ中信号として入力される。また、フリーズ中信号は、演出制御基板90上でさらに分岐し、停止実行位置信号(IF→試)、停止リール指定信号(IF→試)、停止ストローブ信号(IF→試)の出力を規制するための出力規制信号(サブ)としてIF基板(サブ)1200に出力されるようになっている。
IF基板(サブ)1200には、ノーマルクローズ型のリレー回路1202a、1202b、1202cが搭載されており、演出制御基板90から出力される停止実行位置信号(サブ→IF)、停止リール指定信号(サブ→IF)、停止ストローブ信号(サブ→IF)は、リレー回路1202a、1202b、1202cを介して停止実行位置信号(IF→試)、停止リール指定信号(IF→試)、停止ストローブ信号(IF→試)として試験装置1300に出力される。
リレー回路1202a、1202b、1202cには、演出制御基板90上でフリーズ中信号として分岐する出力規制信号(サブ)が入力されるようになっており、出力規制信号(サブ)がOFF状態のときには停止実行位置信号(サブ→IF)、停止リール指定信号(サブ→IF)、停止ストローブ信号(サブ→IF)をそのまま停止実行位置信号(IF→試)、停止リール指定信号(IF→試)、停止ストローブ信号(IF→試)として出力する一方で、出力規制信号(サブ)がON状態のときには停止実行位置信号(サブ→IF)、停止リール指定信号(サブ→IF)、停止ストローブ信号(サブ→IF)を遮断して停止実行位置信号(IF→試)、停止リール指定信号(IF→試)、停止ストローブ信号(IF→試)が出力されないようになっている。
サブ制御部91は、メイン制御部41においてフリーズ状態に制御されない場合には、ゲーム開始時(内部当選コマンド受信時)に、当該ゲームにおける推奨操作態様を示す停止実行位置信号(サブ→IF)、停止リール指定信号(サブ→IF)、停止ストローブ信号(サブ→IF)を順次出力するとともに、この場合には、メイン制御部41から出力規制信号(サブ)が出力されないようになっており、出力規制信号(サブ)がOFF状態のままとなるので、リレー回路1202a、1202b、1202cに入力された停止実行位置信号(サブ→IF)、停止リール指定信号(サブ→IF)、停止ストローブ信号(サブ→IF)が、停止実行位置信号(IF→試)、停止リール指定信号(IF→試)、停止ストローブ信号(IF→試)として試験装置1300に出力される。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41においてフリーズ状態に制御され、擬似遊技演出が行われる場合にも、ゲーム開始時(フリーズ開始コマンド受信時)に、擬似遊技演出における推奨操作態様(「黒7」を中段に停止可能な操作態様)を示す停止実行位置信号(サブ→IF)、停止リール指定信号(サブ→IF)、停止ストローブ信号(サブ→IF)を順次出力するが、図36に示すように、フリーズ状態の開始から終了するまでの期間にわたりメイン制御部41から出力規制信号(サブ)が出力されるようになっており、出力規制信号(サブ)がON状態となることで、リレー回路1202a、1202b、1202cに停止実行位置信号(サブ→IF)、停止リール指定信号(サブ→IF)、停止ストローブ信号(サブ→IF)が入力されても、停止実行位置信号(IF→試)、停止リール指定信号(IF→試)、停止ストローブ信号(IF→試)が試験装置1300に出力されないようになっている。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41においてフリーズ状態に制御され、擬似遊技演出が行われる場合には、メイン制御部41側でフリーズ状態が終了し、メイン制御部41から出力されるフリーズ中信号がOFFとなることで、フリーズ状態の終了を特定し、当該ゲームにおける推奨操作態様を示す停止実行位置信号(サブ→IF)、停止リール指定信号(サブ→IF)、停止ストローブ信号(サブ→IF)を順次出力し、この場合には、メイン制御部41から出力規制信号(サブ)が出力されないようになっており、出力規制信号(サブ)がOFF状態のままとなるので、リレー回路1202a、1202b、1202cに入力された停止実行位置信号(サブ→IF)、停止リール指定信号(サブ→IF)、停止ストローブ信号(サブ→IF)が、停止実行位置信号(IF→試)、停止リール指定信号(IF→試)、停止ストローブ信号(IF→試)として試験装置1300に出力される。
このようにメイン制御部41側でフリーズ状態に制御されない場合には、メイン制御部41が出力規制信号(サブ)を出力しないことにより、試験装置1300において停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信可能に制御し、メイン制御部41側でフリーズ状態に制御され、擬似遊技演出が行われる場合には、メイン制御部41が出力規制信号(サブ)を出力することにより、試験装置1300において停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信不能に制御するようになっている。
図37に示すように、演出制御基板90のサブ制御部91は、フリーズ状態を途中で中止させ、遊技を進行させるためのフリーズキャンセル信号をIF基板(サブ)1200に出力可能とされている。
サブ制御部91により出力されたフリーズキャンセル信号は、IF基板(サブ)1200及びIF基板(メイン)1100を介してMAXBETスイッチ6に対応するMAXBET信号として遊技制御基板40に対して入力されるようになっている。
サブ制御部91は、メイン制御部41から送信されたフリーズ開始コマンドに基づいて、メイン制御部41側でキャンセル可能なフリーズ状態に制御されていることが特定された場合にフリーズキャンセル信号を出力するようになっており、サブ制御部91がフリーズキャンセル信号を出力することに伴い、IF基板(サブ)1200、IF基板(メイン)1100を介してMAXBET信号が入力されることで、前述のように実行中のフリーズ状態を途中で終了させて遊技を進行させること、すなわち試験を進行させることができるようになっている。
また、IF基板(メイン)1100においては、フリーズキャンセル信号を入力してMAXBET信号を出力するまでのライン上に切替スイッチ1101が設けられており、切替スイッチ1101がONの状態のみサブ制御部91から出力されたフリーズキャンセル信号がMAXBET信号として遊技制御基板40に対して出力される一方、切替スイッチ1101がOFFの状態では、サブ制御部91からフリーズキャンセル信号が入力されてもMAXBET信号が遊技制御基板40に対して入力されないようになっている。
本実施例では、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が遊技の進行に関与しないフリーズ状態において、リールを変動させるとともに、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作を遊技の進行に関与しない操作として受け付けることでリールの変動態様を変化させる擬似遊技演出を行うようになっており、この際、停止有効LED22L、22C、22Rを点灯することで、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作を遊技者に対して促すようになっている。
一方、停止有効LED22L、22C、22Rの駆動信号は、試験装置1300に対して、左リール、中リール、右リールの停止操作が可能か否かを特定可能な第1〜3リールストップ可能ランプ信号としても用いられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が遊技の進行に関与しないフリーズ状態において第1〜3リールストップ可能ランプ信号が出力されると、試験装置1300側で第1〜3リールストップ可能ランプ信号が、遊技を進行させるための操作が可能な状態において出力されたか否か判断できず、正常に動作試験を行えなくなってしまう虞がある。
このため、本実施例では、メイン制御部41が、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が遊技の進行に関与する状態において停止有効LED22L、22C、22Rを点灯する場合には、出力規制信号(メイン)を出力しないことにより、試験装置1300において第1〜3リールストップ可能ランプ信号を受信可能に制御し、フリーズ状態に制御し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が遊技の進行に関与しない状態において停止有効LED22L、22C、22Rを点灯する場合には、出力規制信号(メイン)を出力することにより、試験装置1300において第1〜3リールストップ可能ランプ信号を受信不能に制御するようになっており、試験装置1300側で第1〜3リールストップ可能ランプ信号を受信したときに、遊技を進行させるためのストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が可能な状態か否かを判断する機能を設けずとも、試験装置1300側で正常に動作試験を行うことが可能となる。
また、本実施例では、遊技制御基板40と試験装置1300とをIF基板(メイン)1100を介して接続するとともに、フリーズ状態に制御する場合に、メイン制御部41が出力規制信号(メイン)をIF基板(メイン)1100に出力する制御を行うことにより、メイン制御部41がフリーズ状態において第1〜3リールストップ可能ランプ信号を出力してもIF基板(メイン)1100に搭載されたリレー回路1102によりIF基板(メイン)1100から試験装置1300に対して第1〜3リールストップ可能ランプ信号が出力されないことで、試験装置1300において第1〜3リールストップ可能ランプ信号を受信不能となるため、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が受け付けられる状態においては、メイン制御部41が、フリーズ状態中か否かに関わらず第1〜3リールストップ可能ランプ信号を一律に出力することが可能となる。
特に、本実施例のように停止有効LED22L、22C、22Rの駆動信号を第1〜3リールストップ可能ランプ信号に用いる構成において、フリーズ状態において停止有効LED22L、22C、22Rを点灯させても、試験装置1300において第1〜3リールストップ可能ランプ信号を受信不能に制御することができる。
尚、本実施例では、フリーズ状態に制御する場合に、メイン制御部41が出力規制信号(メイン)をIF基板(メイン)1100に出力する制御を行うことにより、メイン制御部41がフリーズ状態において第1〜3リールストップ可能ランプ信号を出力してもIF基板(メイン)1100に搭載されたリレー回路1102によりIF基板(メイン)1100から試験装置1300に対して第1〜3リールストップ可能ランプ信号が出力されないことで、試験装置1300において第1〜3リールストップ可能ランプ信号を受信不能となる構成であるが、遊技制御基板40または試験装置1300の試験信号の入力部にリレー回路1102と同様のリレー回路を搭載し、フリーズ状態に制御する場合に、メイン制御部41が出力規制信号(メイン)をIF基板(メイン)1100に出力する制御を行うことにより、メイン制御部41がフリーズ状態において第1〜3リールストップ可能ランプ信号を出力してもリレー回路から先に第1〜3リールストップ可能ランプ信号が出力されないことで、試験装置1300において第1〜3リールストップ可能ランプ信号を受信不能となる構成としても良い。
また、フリーズ状態において停止有効LED22L、22C、22Rを点灯させない構成、停止有効LED22L、22C、22Rの駆動信号を第1〜3リールストップ可能ランプ信号として用いない構成であれば、フリーズ状態に制御する場合に、メイン制御部41が第1〜3リールストップ可能ランプ信号を出力しない制御を行うことにより、試験装置1300において第1〜3リールストップ可能ランプ信号を受信不能となる構成としても良い。
また、前述のように遊技制御基板40または試験装置1300の試験信号の入力部にリレー回路1102と同様のリレー回路を搭載する構成、フリーズ状態に制御する場合に、メイン制御部41が第1〜3リールストップ可能ランプ信号を出力しない制御を行う構成であれば、遊技制御基板40と試験装置1300とをIF基板(メイン)1100を介さず直接接続する構成としても良い。
また、本実施例では、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が遊技の進行に関与しない操作として受け付けられるフリーズ状態に制御する場合に、試験装置1300において第1〜3リールストップ可能ランプ信号を受信不能となる構成であるが、ストップスイッチ8L、8C、8R以外の操作手段、例えば、スタートスイッチ7の操作が遊技の進行に関与しない操作として受け付けられるフリーズ状態に制御する場合に、試験装置1300において当該操作が有効である旨を示す試験信号(スタートスイッチ7の操作であればスタート可能ランプ信号)を受信不能とする構成としても良く、このような構成においても、試験装置1300側で操作が有効である旨を示す試験信号を受信したときに、遊技を進行させるための操作が可能な状態か否かを判断する機能を設けずとも、試験装置1300側で正常に動作試験を行うことが可能となる。
また、上述のように操作手段の操作により演出態様(リールの変動態様や演出手段の演出態様)が変化するフリーズ状態と、操作手段の操作による演出態様の変化のないフリーズ状態と、を備える構成、操作手段の操作による演出態様の変化のないフリーズ状態のみを備える構成において、操作手段の操作による演出態様の変化のないフリーズ状態に制御する場合にも、試験装置1300において操作が有効である旨を示す試験信号を受信不能に制御する構成(例えば、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作による演出態様の変化のないフリーズ状態に制御する場合にも、試験装置1300において第1〜3リールストップ可能ランプ信号を受信不能に制御する構成)としても良く、このような構成においても、試験装置1300側で操作が有効である旨を示す試験信号を受信したときに、遊技を進行させるための操作が可能な状態か否かを判断する機能を設けずとも、試験装置1300側で正常に動作試験を行うことが可能となり、さらに操作手段の操作による演出態様の変化のないフリーズ状態に制御する場合にも試験装置1300側で操作が有効である旨を示す試験信号を受信不能となるため、フリーズ状態において試験装置1300側で操作が有効である旨を示す試験信号を受信してしまうことを確実に防止できる。また、操作手段の操作により演出態様(リールの変動態様や演出手段の演出態様)が変化するフリーズ状態と、操作手段の操作による演出態様の変化のないフリーズ状態と、を備える構成においては、フリーズ状態において、フリーズ状態の種類に関わらず、一律に試験装置1300において操作が有効である旨を示す試験信号を受信不能とする制御を行うことが可能となる。
また、操作手段の操作により演出態様(リールの変動態様や演出手段の演出態様)が変化するフリーズ状態と、操作手段の操作による演出態様の変化のないフリーズ状態と、を備える構成においては、操作手段の操作により演出態様が変化するフリーズ状態に制御する場合に、試験装置1300において操作が有効である旨を示す試験信号を受信不能とする制御を行う一方で、操作手段の操作による演出態様の変化のないフリーズ状態においては、試験装置1300において操作が有効である旨を示す試験信号を受信可能に制御する構成(例えば、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作により演出態様が変化するフリーズ状態においては、試験装置1300において第1〜3リールストップ可能ランプ信号を受信不能に制御する一方で、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作による演出態様の変化のないフリーズ状態においては、試験装置1300において第1〜3リールストップ可能ランプ信号を受信可能に制御する構成)としても良く、このような構成とすることで、試験装置1300側で操作が有効である旨を示す試験信号を受信したときに、遊技を進行させるための操作が可能な状態か否かを判断する機能を設けずとも、試験装置1300側で正常に動作試験を行うことが可能となり、さらに操作手段の操作による演出態様の変化のないフリーズ状態、すなわち操作が有効である旨を示す試験信号が出力されない状態では、試験装置1300において操作が有効である旨を示す試験信号を受信不能とする制御を省くことができる。
また、本実施例では、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が遊技の進行に関与しないフリーズ状態における擬似遊技演出においても、当該擬似遊技演出における推奨操作態様を示す停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を出力する構成であり、試験装置1300側で停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号が、遊技を進行させるための操作の推奨操作態様として出力されたか否か判断できず、正常に動作試験を行えなくなってしまう虞がある。また、メイン制御部41側でフリーズ状態に制御される場合(後述のフリーズ中信号を受信している場合)に、リールスタートスイッチ信号をメイン制御部41が出力した時点(内部当選コマンドをメイン制御部41から受信した時点)で、現在の遊技状態、演出態様に応じて、停止リール指定信号を第1停止リールとして推奨するリールを示す出力状態に更新するとともに、停止実行位置信号を当該リールに対して推奨する停止操作位置を示す出力状態に更新し、フリーズ状態が
終了した後(後述のフリーズ中信号のoffを検出した後)に、停止ストローブ信号を出力する構成においても、試験装置1300側で停止実行位置信号、停止リール指定信号が、遊技を進行させるための操作の推奨操作態様として出力されたか否か判断できず、正常に動作試験を行えなくなってしまう虞がある。
このため、本実施例では、メイン制御部41側でフリーズ状態に制御されない場合には、メイン制御部41から出力規制信号(サブ)が出力されないことにより、試験装置1300において停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信可能に制御し、メイン制御部41側でフリーズ状態に制御され、擬似遊技演出が行われる場合には、メイン制御部41から出力規制信号(サブ)が出力されることにより、試験装置1300において停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信不能に制御するようになっており、試験装置1300側で停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信したときに、遊技を進行させるための操作の推奨操作態様として出力されたか否かを判断する機能を設けずとも、試験装置1300側で正常に動作試験を行うことが可能となる。
また、本実施例では、演出制御基板90と試験装置1300とをIF基板(サブ)1200を介して接続するとともに、フリーズ状態に制御する場合に、メイン制御部41が出力規制信号(サブ)を演出制御基板90を介してIF基板(サブ)1200に出力する制御を行うことにより、サブ制御部91がフリーズ状態において停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を出力してもIF基板(サブ)1200に搭載されたリレー回路1202a、1202b、1202cによってIF基板(サブ)1200から試験装置1300に対して停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号が出力されないことで、試験装置1300において停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信不能となるため、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が受け付けられる状態においては、メイン制御部41が、フリーズ状態中であっても、フリーズ状態に応じた推奨操作態様を示す停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を出力することが可能となる。
尚、本実施例では、フリーズ状態に制御する場合に、メイン制御部41が演出制御基板90を介して出力規制信号(サブ)をIF基板(サブ)1200に出力する制御を行うことにより、サブ制御部91がフリーズ状態において停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を出力してもIF基板(サブ)1200に搭載されたリレー回路1202a、1202b、1202cによりIF基板(サブ)1200から試験装置1300に対して停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号が出力されないことで、試験装置1300において停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信不能となる構成であるが、演出制御基板90または試験装置1300の試験信号の入力部にリレー回路1202a、1202b、1202cと同様のリレー回路を搭載し、フリーズ状態に制御する場合に、メイン制御部41が演出制御基板90を介して出力規制信号(サブ)をIF基板(サブ)1200に出力する制御を行うことにより、サブ制御部91がフリーズ状態において停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を出力してもリレー回路から先に停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号が出力されないことで、試験装置1300において停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信不能となる構成としても良い。
また、本実施例では、フリーズ状態に制御する場合に、メイン制御部41が演出制御基板90を介して出力規制信号(サブ)をIF基板(サブ)1200に出力する制御を行う構成であるが、サブ制御部91が、メイン制御部41から受信したフリーズ開始コマンド、フリーズ終了コマンドに基づいて、またはフリーズ中信号に基づいてフリーズ状態の開始及び終了を特定し、メイン制御部41側でフリーズ状態に制御される場合に、フリーズ状態に制御される期間にわたり出力規制信号(サブ)を出力する制御を行う構成としても良い。
また、サブ制御部91が、メイン制御部41から受信したフリーズ開始コマンド、フリーズ終了コマンドに基づいて、またはフリーズ中信号に基づいてフリーズ状態の開始及び終了を特定し、メイン制御部41側でフリーズ状態に制御される場合に、フリーズ状態が終了するまで停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を出力しない制御を行うことにより、試験装置1300において停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信不能となる構成としても良い。
また、前述のように演出制御基板90または試験装置1300の試験信号の入力部にリレー回路1202a、1202b、1202cと同様のリレー回路を搭載する構成、フリーズ状態に制御される場合に、サブ制御部91が停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を出力しない制御を行う構成であれば、演出制御基板90と試験装置1300とをIF基板(サブ)1200を介さず直接接続する構成としても良い。
また、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作により演出態様(リールの変動態様や演出手段の演出態様)が変化するフリーズ状態と、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作による演出態様の変化のないフリーズ状態と、を備える構成、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作による演出態様の変化のないフリーズ状態のみを備える構成において、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作による演出態様の変化のないフリーズ状態に制御する場合にも、試験装置1300において停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信不能に制御する構成としても良く、このような構成においても、試験装置1300側で停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信したときに、遊技を進行させるための操作の推奨操作態様として出力されたか否かを判断する機能を設けずとも、試験装置1300側で正常に動作試験を行うことが可能となり、さらにストップスイッチ8L、8C、8Rの操作による演出態様の変化のないフリーズ状態に制御する場合にも試験装置1300側で停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信不能となるため、フリーズ状態において試験装置1300側で停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信してしまうことを確実に防止できる。また、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作により演出態様(リールの変動態様や演出手段の演出態様)が変化するフリーズ状態と、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作による演出態様の変化のないフリーズ状態と、を備える構成においては、フリーズ状態において、フリーズ状態の種類に関わらず、一律に試験装置1300において停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信不能とする制御を行うことが可能となる。
また、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作により演出態様(リールの変動態様や演出手段の演出態様)が変化するフリーズ状態と、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作による演出態様の変化のないフリーズ状態と、を備える構成においては、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作により演出態様が変化するフリーズ状態に制御する場合に、試験装置1300において停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信不能とする制御を行う一方で、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作による演出態様の変化のないフリーズ状態においては、試験装置1300において停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信可能に制御する構成としても良く、このような構成とすることで、試験装置1300側で停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信したときに、遊技を進行させるための操作が可能な状態か否かを判断する機能を設けずとも、試験装置1300側で正常に動作試験を行うことが可能となり、さらにストップスイッチ8L、8C、8Rの操作による演出態様の変化のないフリーズ状態、すなわち停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号が出力されない状態では、試験装置1300において停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号を受信不能とする制御を省くことができる。
また、本実施例では、サブ制御部91が、メイン制御部41から送信されたフリーズ開始コマンドに基づいて、メイン制御部41側でキャンセル可能なフリーズ状態に制御されていることが特定された場合にフリーズキャンセル信号を出力するようになっており、サブ制御部91がフリーズキャンセル信号を出力することに伴い、IF基板(サブ)1200、IF基板(メイン)1100を介してMAXBET信号が入力されることで、実行中のフリーズ状態を途中で終了させて遊技を進行させることができるようになっており、試験装置1300による動作試験の時間を短縮することができる。
尚、本実施例では、サブ制御部91が、メイン制御部41から送信されたフリーズ開始コマンドに基づいてフリーズ状態の開始を特定した場合にフリーズキャンセル信号を出力する構成であるが、キャンセル操作によりキャンセル可能なフリーズ状態とキャンセル不可能なフリーズ状態とを備える場合に、キャンセル可能なフリーズ状態の開始を特定した場合のみフリーズキャンセル信号を出力する構成としても良い。また、フリーズ状態においてキャンセル操作によりキャンセル可能な期間とキャンセル不可能な期間とを備える場合に、キャンセル可能な期間においてのみフリーズキャンセル信号を出力する構成としても良い。
また、本実施例では、サブ制御部91が、メイン制御部41から送信されたフリーズ開始コマンドに基づいてフリーズ状態の開始を特定した場合にフリーズキャンセル信号を出力する構成であるが、メイン制御部41から出力されるフリーズ中信号を受信することでフリーズキャンセル信号を出力する構成としても良いし、フリーズ状態に制御されている期間において出力される出力規制信号(サブ)をIF基板(サブ)1200上で分岐させてフリーズキャンセル信号としてIF基板(メイン)1100に出力し、MAXBET信号として遊技制御基板40に出力する構成としても良い。
また、メイン制御部41が、フリーズ状態においてIF基板(メイン)1100に対してフリーズキャンセル信号を出力し、MAXBET信号として遊技制御基板40に出力する構成としても良いし、出力規制信号(メイン)をIF基板(メイン)1100上で分岐させてフリーズキャンセル信号とし、MAXBET信号として遊技制御基板40に出力する構成としても良い。
また、メイン制御部41が、フリーズ状態においてIF基板(メイン)1100に対してフリーズキャンセル信号を出力する構成においては、キャンセル操作によりキャンセル可能なフリーズ状態とキャンセル不可能なフリーズ状態とを備える場合に、キャンセル可能なフリーズ状態のみフリーズキャンセル信号を出力する構成としても良い。また、フリーズ状態においてキャンセル操作によりキャンセル可能な期間とキャンセル不可能な期間とを備える場合に、キャンセル可能な期間においてのみフリーズキャンセル信号を出力する構成としても良い。
また、フリーズキャンセル信号をIF基板(メイン)1100またはIF基板(サブ)1200を介して試験装置1300に入力し、フリーズキャンセル信号が入力されることに伴って試験装置1300がフリーズキャンセル信号(MAXBET信号)を遊技制御基板40に対して出力する構成としても良い。
また、本実施例では、サブ制御部91から出力されたフリーズキャンセル信号をIF基板(サブ)1200、IF基板(メイン)1100を介してMAXBET信号として出力することでフリーズ状態を途中で終了させてゲームを進行させる構成であるが、図38に示すように、IF基板(サブ)1200にIF制御部1203を設けるとともに、サブ制御部91からIF制御部1203に対して、フリーズの種類を指定するフリーズ指定信号を送信し、IF制御部1203がフリーズ指定信号に基づいてフリーズ中の擬似遊技演出を進行させるための操作信号(リールスタートスイッチ信号、第1〜3リールストップスイッチ信号、MAXBET信号等)をIF基板(メイン)1100を介して遊技制御基板40に対して出力する構成としても良いし、また、IF基板(メイン)1100にIF制御部(図示略)を設けるとともに、メイン制御部41からIF制御部に対して、フリーズの種類を指定するフリーズ指定信号を送信し、IF制御部がフリーズ指定信号に基づいてフリーズ中の擬似遊技演出を進行させるための操作信号(リールスタートスイッチ信号、第1〜3リールストップスイッチ信号、MAXBET信号等)を遊技制御基板40に対して出力する構成としても良く、これらの構成を備えることにより、擬似遊技演出等、遊技者の操作により演出を進行させるフリーズ状態に制御されても、フリーズ状態における演出を進行させてフリーズ状態を終了させることができるので、フリーズ状態をキャンセルさせて動作試験を行うのと同様に、試験装置1300が行う動作試験の時間を短縮することが可能となる。
また、フリーズ指定信号をサブ制御部91が出力する場合には、停止実行位置信号、停止リール指定信号等の空きビットを利用することで、サブ制御部91に新たな信号線を設けることなく、フリーズ指定信号をIF基板(サブ)1200に出力することができる。
また、操作手段の操作により演出を進行させるフリーズ状態において、停止実行位置信号、停止リール指定信号を出力する信号線を利用して、フリーズ状態において推奨する操作態様をIF制御部に対して出力することで、サブ制御部91に新たな信号線を設けることなく、フリーズ状態において推奨する操作態様を通知することができる。
また、操作手段の操作により演出を進行させるフリーズ状態において、停止実行位置信号、停止リール指定信号を出力する信号する信号線を利用せず、フリーズ指定信号を出力する信号線、フリーズ状態において推奨する操作態様を示す信号を出力する信号線を、停止実行位置信号、停止リール指定信号を出力する信号線とは別個の専用信号線として設け、これら専用信号線を用いてフリーズ指定信号、フリーズ状態において推奨する操作態様を示す信号を出力する構成としても良く、このような構成とすることで、操作手段の操作により演出を進行させるフリーズ状態において停止実行位置信号、停止リール指定信号の信号線から信号が出力されることがなく、試験装置1300側で停止実行位置信号、停止リール指定信号を受信したときに、遊技を進行させるための操作が可能な状態か否かを判断する機能を設けずとも、試験装置1300側で正常に動作試験を行うことが可能となる。
また、本実施例では、メイン制御部41がフリーズ開始コマンド、継続抽選結果コマンド、フリーズ終了コマンド等、フリーズ状態に制御される期間を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して出力し、サブ制御部91は、これらのコマンドに基づいて、擬似遊技演出に応じた演出、ARTのゲーム数の上乗せの有無等、フリーズ状態に応じた制御を行うようになっており、フリーズ状態に応じた適切な制御、多様な制御を行うことができるとともに、フリーズ状態においては、試験装置1300においてゲーム開始後にストップスイッチ可能ランプ信号や停止実行位置信号、停止リール指定信号、停止ストローブ信号がしばらく検出されないことから、試験装置1300が、動作試験中のスロットマシン1のメイン制御部41においてフリーズ状態に制御されていること、サブ制御部91においてARTのゲーム数の上乗せ等、フリーズ状態に応じた制御が行われていることを特定することが可能となる。
また、本実施例では、メイン制御部41がフリーズ状態の期間中にIF基板(メイン)1100に対して出力する出力規制信号(メイン)とは異なるコマンド(フリーズ開始コマンド、継続抽選結果コマンド、フリーズ終了コマンド)をサブ制御部91に対して送信し、当該コマンドに基づいてサブ制御部91がフリーズ状態に制御される期間を特定し、フリーズ状態に応じた制御を行うようになっており、出力規制信号(メイン)のように1ビットのデータしか特定できない信号よりも詳細な情報を出力することが可能となるため、フリーズ状態に制御されることに伴うサブ制御部91の制御内容をこれらコマンドから特定される内容に応じて多様化させることができる。
尚、本実施例では、メイン制御部41がフリーズ状態の期間中にIF基板(メイン)1100に対して出力する出力規制信号(メイン)とは異なるコマンドをサブ制御部91に対して送信し、当該コマンドに基づいてサブ制御部91がフリーズ状態に制御される期間を特定し、フリーズ状態に応じた制御を行う構成であるが、メイン制御部41がフリーズ状態の期間中にIF基板(メイン)1100に対して出力する出力規制信号(メイン)と同じ信号(例えば、遊技制御基板40で分岐して演出制御基板90に出力されるフリーズ中信号)に基づいてサブ制御部91がフリーズ状態に制御される期間を特定し、フリーズ状態に応じた制御を行う構成としても良く、このような構成とすることで、メイン制御部41が出力規制信号(メイン)とは別にフリーズ状態に関する信号の出力制御を行う必要がなくなるうえに、メイン制御部41がフリーズ状態において試験装置1300側(IF基板(メイン)1100側)に向けて信号を出力していることを同一の信号でサブ制御部91側でも特定できるため、動作試験中において試験装置1300側(IF基板(メイン)1100側)で特定されるフリーズ状態の期間と、サブ制御部91側で特定されるフリーズ状態の期間と、を一致させることができる。
次に、制御プログラムについて説明する。
具体的には、ROM41bに記憶されているゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム(以下、「制御プログラム」という。)について説明する。当該制御プログラムには、メインルーチンと、サブルーチン(第1呼出ルーチン)と、割込ルーチン(第2呼出ルーチン)とが含まれている。本実施例では、メインルーチンに基づく処理とは、図7に示すゲーム処理である。サブルーチンに基づく処理とは、たとえば、図8に示したSb4のフリーズ状態制御処理や図9に示したSk17のエラー処理である。割込ルーチンに基づく処理とは、たとえば、図9および図10に示したタイマ割込処理(メイン)である。また、割込ルーチンに基づく処理を行うことを「割込みが発生する」ともいう。
また、本実施例では、レジスタが用いられる。レジスタは、たとえば、演算処理を実行する手段(たとえば、メイン制御部41)によってアクセスされるデータが格納されるものである。レジスタは、たとえば、遊技制御基板40に設けられるが、RAM41cの一部をレジスタとしてもよい。また、ROM41bやRAM41cに格納されたデータを、メイン制御部41がアクセスする場合には、レジスタを介するようにしてもよいし、直接アクセスするようにしてもよい。
本実施例では、フラグレジスタが用いられる。フラグレジレジスタは、CPU41aなどの演算状態が特定可能な情報が格納されるレジスタである。以下では、当該情報を「フラグレジスタの値」という。本実施例では、CPU41aがフラグレジスタを備えるが、他の手段が備えるようにしてもよい。また、CPU41aなどの演算状態が特定可能な情報は、フラグレジスタの値に限られず、他の値であってもよい。
また、本実施例では、スタック領域が用いられる。スタック領域は、実行中の処理から他の処理(たとえば、サブルーチン)を呼び出す場合や実行中の処理を中断して割込ルーチンを実行する場合に、元の処理に復帰するために必要なデータを一時的に格納(退避)する領域である。元の処理に復帰したときには、格納されたデータはCPU41aなどに戻される。本実施例では、本実施例のRAM41cの一部の領域、または全ての領域がスタック領域として機能する。なお、当該データを格納させる領域は、スタック領域に限られず、他の領域であってもよい。
また、本実施例のRAM41cの一部の領域は、スタックポインタとして機能する。また、RAM41cの一部をスタックポインタとして機能させずに、CPU41aがスタックポインタを備えるようにしてもよい。
スロットマシン1に電源が投入された直後では、スタック領域には何らデータは格納されていない。この場合、スタックポインタは、スタック領域の最終領域をスタックポインタ初期値として示している。所定のルーチンを実行している途中に、サブルーチンまたは割込みルーチンを実行するときには、退避データ、および当該所定のルーチンの戻りアドレスなどが格納される。以下では、当該所定のルーチンを「呼び出し元のルーチン」という場合もある。サブルーチンは、呼び出し元のルーチンのCALL命令により呼び出される。また、サブルーチンのRET命令で、演算処理は、当該呼び出し元のルーチンに戻される。退避データとは、たとえば、所定のルーチンでの演算対象のデータである。退避データをスタック領域に格納させることで、サブルーチンまたは割込みルーチンなどの実行により当該退避データを異なったデータに書き替えられることを防止できる。
また、本実施例では、割込みが発生した場合と、サブルーチン呼び出しを行った場合とにおいて、スタック領域に格納されるデータが異なる。まず、サブルーチン呼び出しを行った場合の、スタック領域に格納されるデータについて説明する。この場合には、CALL命令が実行されると、スタック領域に、呼出元のルーチンの戻りアドレスが格納される。このとき、最後にアドレスが格納された領域の1つ上のアドレスが、スタックポインタによって示される。
ここで、サブルーチンは、フラグレジスタの値を用いる第1サブルーチンと、フラグレジスタの値を用いない第2サブルーチンに分けられる。第1サブルーチンは、呼出元のルーチンで使用していたフラグレジスタ(以下、「呼出元フラグレジスタ」という。)の値を用いて演算処理を実行するサブルーチンである。一方、第2サブルーチンは、呼出元のルーチンで使用していたフラグレジスタの値を用いずに演算処理を実行するサブルーチンである。また、呼出元フラグレジスタの値と、第1サブルーチンで用いられるフラグレジスタの値とは相関があり(または相関が強く)、呼出元フラグレジスタの値と、第2サブルーチンで用いられるフラグレジスタの値とは相関がない(または相関が弱い)ともいえる。なお、本実施例では、図8に示したSb4のフリーズ状態制御処理や図9に示したSk17のエラー処理は、第1サブルーチンに該当する。
CALL命令により第1サブルーチンが呼びされたときには、当該第1サブルーチンでは、呼出元フラグレジスタの値を用いることから、CPU41aは、当該呼出元フラグレジスタの値を、スタック領域に格納させない。一方、CALL命令により第2サブルーチンが呼びされたときには、当該第2サブルーチンでは、呼出元フラグレジスタの値を用いないことから、CPU41aは、当該呼出元フラグレジスタの値をスタック領域に格納させる。もし、第2サブルーチンが実行されるときに、呼出元フラグレジスタの値をスタック領域に格納させない場合には、第2サブルーチンの処理において当該呼出元フラグレジスタの値が不本意に変更されてしまう場合がある。この場合には、呼出元ルーチンに戻った後、当該呼出元ルーチンでは、当該変更された呼出元フラグレジスタの値を用いて処理が実行されることから、当該呼出元ルーチンの処理結果が予期しないものとなる。したがって、第2サブルーチンが実行されるときには、PUSH命令により呼出元フラグレジスタの値をスタック領域に格納させる。これにより、当該第2サブルーチンが実行されることで、呼出元フラグレジスタの値が不本意に変更されることを防止できる。また、第2サブルーチンの処理において、POP命令が実行されると、スタック領域に格納されていたフラグレジスタの値がフラグレジスタに戻されるとともに、スタック領域に格納されていた退避データなどが元の場所に戻される。なお、第1サブルーチンでは、フラグレジスタの値はスタック領域に格納されないことから、PUSH命令、POP命令は存在しない。
第1サブルーチン、または第2サブルーチンの最後にて、RET命令が実行されると、戻りアドレスがCPU41aに戻されるとともに、スタックポインタの値も、CALL命令実行前の値に戻され、呼出元のルーチンに処理を戻すことができる。
次に、割込みルーチンが実行される場合の、スタック領域に格納されるデータについて説明する。割込みルーチンは、呼出元ルーチンで実行中の処理を任意のタイミングで中断して実行されるため、呼び出されたサブルーチンで用いられるフラグレジスタ(呼出元フラグレジスタ)の値と、呼出元のルーチンで使用しているフラグレジスタの値には相関がない。したがって、割込みルーチンでは、呼出元フラグレジスタを用いない。よって、CPU41aは、割込みルーチンを実行するときには、当該呼出元フラグレジスタの値をスタック領域に格納させる。
もし、割込みルーチンを実行するときに、呼出元フラグレジスタの値をスタック領域に格納させない場合には、割込処理のサブルーチン内で不本意に変更されてしまう。そうすると、呼出元ルーチンに戻った後、当該呼出元ルーチンでは、当該変更された呼出元フラグレジスタの値を用いて処理が実行されることから、当該呼出元ルーチンの処理結果が予期しないものとなる。したがって、割込みルーチンが実行されるときには、フラグレジスタの値をスタック領域に格納させる。これにより、当該割込サブルーチンが実行されることで、フラグレジスタの値が不本意に変更されることを防止できる。なお、割込みルーチン実行時の戻りアドレスの格納については、サブルーチンと同様であることから、説明を省略する。割込みルーチンの最後にて、RETI若しくはRETN命令が実行されると、スタック領域に格納していた戻りアドレスがCPU41aに戻され、スタック領域に格納されていたフラグレジスタの値も、フラグレジスタに戻される。さらに、スタックポインタの値も、割込みが発生する前の値に戻される。これにより、呼出元のルーチンに処理を戻すことができる。
次に、スタックポインタについて説明する。第2サブルーチンにおいて、RET命令前に、スタック領域に格納されていたデータ(たとえば、フラグレジスタの値)を取り出して、命令で指定されたレジスタに格納され、スタックポインタの値は最後にデータが取り出された領域のアドレスを示すことになる。このように、本実施形態では、スタック領域において最後にデータが格納されたアドレスの1つ上のアドレス(言い換えれば、最後に取り出されたデータのアドレス)を、スタックポインタによって示している。すなわち、現時点でのスタックポインタは、次のスタック領域に格納されるデータのアドレスを示している。
次に、第1サブルーチン、および第2サブルーチンを構成するプログラムの一例について説明する。呼出元フラグレジスタを退避させる必要のある第2サブルーチンでは、呼出元フラグレジスタをスタック領域に格納させるPUSH命令、当該格納されている呼出元フラグレジスタをスタック領域から戻すPOP命令が記述されている。一方、フラグレジスタを用いる第1サブルーチンでは、フラグレジスタを退避させる必要はないことから、このようなPUSH命令およびPOP命令は記述されていない。第1サブルーチンでは、PUSH命令およびPOP命令の代わりに、ロード命令が記述されている。当該ロード命令は、第1サブルーチンに記述された一連のプログラムにより演算することで、フラグレジスタに演算結果が反映され、当該反映されたフラグレジスタがフラグレジスタにロードされる。その後、RET命令が実行されて呼出元ルーチンに戻るようになっている。呼出元ルーチンでは、当該反映されたフラグレジスタを用いて処理が実行される。
第1サブルーチンをこのようなプログラム構成にすることにより、第1サブルーチン内で所定の演算を実行するとともに、その演算結果をフラグレジスタの値に反映させ、フラグレジスタに格納し、さらに格納されたフラグレジスタの値を呼出元のルーチンでも用いるようにすることができる。また、第1サブルーチンのプログラムには、フラグレジスタの値をスタック領域に出し入れする「PUSH」「POP」命令を記述する必要がないことから、コード量を削減できる。
このような第1サブルーチンおよび第2サブルーチンの構成は、予め共通化した処理を遊技制御プログラムの様々な箇所で実行させる場合に適しており、共通化した処理のブロックを予めサブルーチンとしてプログラム中に配置しておいて、呼出元となるプログラムでCALL命令(又はRST命令)を実行することで実現できる。
ただし、プログラム製作者の立場を考慮すると、第1サブルーチンのように、当該第2サブルーチンで用いたフラグレジスタと呼出元ルーチンで用いるフラグレジスタとを同一のものとして扱いたい場合もあれば、第2サブルーチンのように、当該第1サブルーチンで用いたフラグレジスタと呼出元ルーチンで用いるフラグレジスタとを別個のものとして扱いたい場合もある。
そのため、サブルーチンの種類(第1サブルーチンか第2サブルーチン)に応じて、フラグレジスタの値を退避させるか否かの選択を行う必要がある。従って、サブルーチンを構成するプログラムに「PUSH」「POP」命令を記述するか否かによって、フラグレジスタをスタック領域に出し入れするか否かを選択できるように構成することができる。
次に、割込ルーチンのプログラムについて説明する。割込ルーチンが呼び出されたときは、フラグレジスタの値をスタック領域に退避させる必要がある。そして、割込みルーチンが呼び出されると、「PUSH」命令を実行しなくてもフラグレジスタの値がスタック領域に退避されるように構成されている。これにより、割込ルーチンのプログラムについては、PUSH命令のコードが不要となるので、割込ルーチンを記述するプログラムのコード量を削減することができる。さらに、割込処理のサブルーチンの最後で「RETI」を実行することによって、呼出元の処理に戻る。
また、CPU41aは、第2サブルーチンや、割込ルーチンを実行するときには、これらのルーチンにPUSH命令やPOP命令が記述されていなくても、呼出元フラグレジスタの値をスタック領域に格納するようにしてもよい。具体的な手法例として、第1サブルーチンおよび第2サブルーチンそれぞれに、サブルーチンの識別情報を付加し、CPU41aが、当該識別情報を参照することにより、呼び出すサブルーチンが、第1サブルーチンおよび第2サブルーチンのいずれであるかを判別する。CPU41aが、第1サブルーチンであると判断すると、当該第1サブルーチンに記述された命令に従って、処理を実行する。また、CPU41aが、第2サブルーチンであると判断すると、呼出元フラグレジスタの値をスタック領域に格納した後に、当該第2サブルーチンに記述された命令に従って、処理を実行する。また、割込み信号が発生したときには、呼出元フラグレジスタの値をスタック領域に格納した後に、割込ルーチン記述された命令に従って、処理を実行するようにすることが好ましい。
このような処理をCPU41aに実行させることにより、第1サブルーチン、第2サブルーチンおよび割込ルーチンに従った適切な処理を実行できるとともに、第2サブルーチンや割込ルーチンでは、PUSH命令やPOP命令を記述する必要がないことから、コード量を削減できる。
また、第2サブルーチンのプログラムには、PUSH命令およびPOP命令を記述するようにしてもよい。これにより、確実に呼出元フラグレジスタの値を退避させたり、戻したりすることができる。
また、本実施例では、割込ルーチンは、呼出元フラグレジスタを用いないルーチンとして、説明したが、割込ルーチンの中には、当該呼出元フラグレジスタを用いるルーチン(図9に示したSk17のエラー処理)が存在する場合もある。つまり、呼出元フラグレジスタを用いる割込ルーチンと、第1サブルーチンをまとめて、「CPU41aなどの演算状態が特定可能な情報を用いるルーチン」と表現し、呼出元フラグレジスタを用いない割込ルーチンと、第2サブルーチンをまとめて、「CPU41aなどの演算状態が特定可能な情報を用いないルーチン」と表現してもよい。
また、本実施例でのサブルーチンは、特別図柄プロセス処理で呼び出されるルーチンであるとして説明したが、メインルーチンで呼び出されるルーチンとしてもよい。
また、本実施例においては、「CPU41aなどの演算状態が特定可能な情報」をフラグレジスタの値として説明したが、他の値としてもよい。また、「CPU41aなどの演算状態が特定可能な情報」ではなく、「CPU41aなどの演算結果が特定可能な情報」としてもよい。また、本実施例では、サブルーチンには、第1サブルーチンと第2サブルーチンとが存在するとして説明したが、サブルーチンは、第1サブルーチンのみとしてもよい。
次に、スロットマシン1の起動時の処理について説明する。
スロットマシン1が起動されたとき、つまりシステムリセット信号が入力されることにより、CPU41aは、メインルーチンにより所定の初期設定処理を実行する(図6参照)。本実施例では、当該初期設定処理で用いられる初期設定用プログラムは、ROM41bの特定アドレスに格納されている。ここで、本実施例では、スロットマシン1が起動されたときには、当該初期設定処理が実行される前に、CPU41aは、スタックポインタに固有のアドレス値(初期アドレス値)を設定する。このような構成にすることにより、スロットマシン1が起動された直後に、ノイズなどが原因で割込みが発生したとしても、初期アドレス値が示すスタック領域に、呼出元ルーチン(ここではメインルーチン)の戻りアドレスやその他の退避データを確実に格納することができる。したがって、割込ルーチンの処理が終了しても、確実に、スタック領域に格納されていた呼出元ルーチンの戻りアドレスその他の退避データを取得できることから、適切に、呼出元ルーチンの処理を実行することができる。
もし、スロットマシン1が起動された直後に、スタックポインタに初期アドレス値を設定しない場合には、スタックポインタの初期値が不定な状態となる。そうすると、割込みが発生すると、不定な値で示された領域をスタック領域と見なしたままで、CPU41aが割込みルーチンを実行する可能性がある。これにより、割込み処理ルーチンの実行が終了したとしても、スタックポインタが指し示している領域には戻りアドレスの値が格納されている保障がないため、CPU41aが暴走するおそれもあった。その結果、想定外のボーナス等が発生するなどして正規な遊技を行えない問題が生じる場合がある。
そこで、スロットマシン1が起動されたときには、当該初期設定処理が実行される前に、スタックポインタに固有のアドレス(初期アドレス)を設定することにより、初期アドレスが示すスタック領域に戻りアドレスを確実に格納することができるので、このような問題が発生することを防止できる。
また、初期アドレス値は、RAM41cにデータを記憶する際に他のアドレス値よりも優先度の低いアドレス値に設定される。これにより、初期アドレス値以外の他のアドレス値に対応するデータが初期アドレス値の設定によって影響を受けることを防止できる。
また、以下のような構成にするとさらに好ましい。たとえば、ROM41bの特定アドレス(例えば、遊技制御プログラムのリセットアドレス)には、CPU41aなどが暴走したときに実行すべきプログラムの特定命令を予め格納させる。ここで、特定命令とは、CPU41aなどに対してリセット処理を行う命令であったり、CPU41aが暴走したときに異なる処理(たとえば、初期設定処理)を実行させる命令である。
本実施例では、スロットマシン1が起動したときには、初期設定処理が実行される前に、CPU41aは当該特定アドレスを設定する。これにより、初期設定処理の開始直後にノイズ等が発生することにより、誤って誤命令を実行してしまった場合であっても、特定アドレスに格納されている特定命令を実行させることができる。したがって、初期設定処理の開始直後にノイズ等が発生しても、CPU41aの暴走を防止することができる。
また、本実施例では、特定アドレスをセットする手法を用いて、ゲームの制御状態に対応した分岐処理を行うようにしてもよい。このような構成によれば、制御状態が順次切り替わっても、その都度、切り換えられた制御状態に対応する特定命令を実行できるように、効率的な遊技制御プログラムを構成できる。
また、遊技制御中に異常が発生して、CPU41aがリセットされるような場合であっても、CPU41aの処理がリセットアドレスに戻されるようにしてもよい。この場合、CPU41aによってスタックポインタに初期アドレス値が設定されなくても、リセットアドレスからの命令を実行した直後に、ソフトウェアによりスタックポインタに初期値を設定するので、あらゆるリセット状態に対応してスタックポインタに初期値を設定することが可能となる。
また、本実施例では、メインルーチンである初期設定処理が実行されるよりも前に、スタックポインタに固有のアドレス値(初期アドレス値)を設定する、として説明したが、サブルーチンおよび割込ルーチンのうち少なくとも一方が実行されるよりも前に、スタックポインタに固有のアドレス値(初期アドレス値)を設定するとしてもよい。このような構成によれば、サブルーチンおよび割込ルーチンのうち少なくとも一方が実行された直後に、ノイズなどが原因で割込みが発生したとしても、戻りアドレスやその他の退避データを確実に、退避または戻すことができる。
また、本実施例においては、第1サブルーチンとして、図8に示したSb4のフリーズ状態制御処理や図9に示したSk17のエラー処理を例に挙げて説明したが、これに限らず、フリーズ状態制御処理以外の遊技の進行必要な処理や、エラー処理以外の条件を満たしたときに発生する処理を第1サブルーチンとしてもよい。
また、本実施例では、割込みが発生したときには、戻りアドレスおよびフラグレジスタをスタック領域に格納するとして説明した。しかしながら、特定の割込みが発生したときには、戻りアドレスおよびフラグレジスタをスタックポインタに格納するようにしてもよい。ここで、特定の割込みとは、高頻度(または必ず)発生する割込みであり、たとえば、NMI(NonMaskableInterrupt)による割込みなどである。このように、特定の割込みが発生したときに、戻りアドレスおよびフラグレジスタをスタックポインタに格納することにより、当該特定の割込みによる割込ルーチンの処理が終了したときには、確実に、スタックポインタに格納されていた呼出元ルーチンの戻りアドレスその他の退避データを取得できることから、適切に、呼出元ルーチンの処理を実行することができる。
[上記実施例が含む発明について]
以下に上記実施例が含む発明について説明する。
まず、上記実施例が含む発明についての従来技術として、例えば、内部抽選の抽選結果を特定可能な信号等、スロットマシンの動作状況を特定可能な試験信号を出力することにより、試験機にて遊技機の出玉性能等の遊技機の動作状況を特定することができるようにしたものが提案されている(例えば、特開2005−176942号公報)。
また、本来の遊技の進行が中断するフリーズ中においてリールを回転させるとともに、停止操作に基づいて回転中のリールを擬似停止させる擬似遊技を行うことが可能なスロットマシンが提案されている(例えば、特開2012−249729号公報)。
しかし、特開2005−176942号公報に記載のスロットマシンを試験機に接続して動作試験を行う場合には、スロットマシンから試験機に対して遊技の進行操作(例えば、リールの停止操作)が可能となった旨を通知する操作可能信号を出力し、これを受けて試験機は、通知された操作に相当する信号をスロットマシンに対して出力することで自動的に試験を行うことができるようになっているが、特開2012−249729号公報に記載のスロットマシンのように、本来の遊技の進行が中断するフリーズ中において、リールの停止操作を伴う擬似遊技が行われる場合には、フリーズ中に停止操作が可能となることで試験機に対してリールの停止操作が可能な旨を通知する操作可能信号が出力されると、試験機側で当該操作可能信号が、遊技を進行させるための操作が可能な状態において出力されたか否か判断できず、正常に動作試験を行えなくなってしまう虞がある。
上記実施例が含む発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、遊技の進行が遅延される遅延状態に制御可能な構成において適切に動作試験を行うことができるスロットマシンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、上記実施例が含む発明のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(リール2L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部(リール2L、2C、2R)を変動表示した後、前記可変表示部(リール2L、2C、2R)の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
表示結果を導出させるために操作される導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)を含む操作手段と、
前記操作手段による操作に基づき遊技を進行させる遊技進行制御手段(メイン制御部41)と、を備え、
遊技の試験を行う際に接続される試験装置(試験装置1300)からの試験用信号(試験用信号)の入力に基づき自動的に遊技を行うことが可能であり、
前記スロットマシンは、
前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が遊技の進行に関与する第1の状態(遊技を進行させるための停止操作が有効な状態)において、前記試験用信号として前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作を示す特定信号(第1〜3リールストップスイッチ信号)が試験装置(試験装置1300)から入力されたことに基づいて表示結果を導出する制御を行う導出制御手段(メイン制御部41)と、
前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が遊技の進行に関与しない第2の状態(フリーズ状態)において、前記可変表示部(リール2L、2C、2R)を用いた特定演出(擬似遊技演出)を実行する特定演出実行手段(メイン制御部41)と、
前記特定演出(擬似遊技演出)の実行中に前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が操作されたときに前記可変表示部(リール2L、2C、2R)の変動態様を変化させる変動態様変更手段(メイン制御部41)と、
前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作が可能である旨を示す導出操作可能信号(第1〜3リールストップ可能ランプ信号)を前記試験装置(試験装置1300)に対して出力するための制御を行う導出操作可能信号出力制御手段(メイン制御部41)と、をさらに備え、
前記第1の状態(遊技を進行させるための停止操作が有効な状態)中は前記試験装置(試験装置1300)において前記導出操作可能信号(第1〜3リールストップ可能ランプ信号)を受信可能に制御し、前記第2の状態(フリーズ状態)中は前記試験装置(試験装置1300)において前記導出操作可能信号(第1〜3リールストップ可能ランプ信号)を受信不能に制御する(第1〜3リールストップ可能ランプ信号とともに出力規制信号(メイン)を出力する)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、導出操作手段が遊技の進行に関与しない第2の状態において可変表示部を用いた特定演出が実行されるとともに、特定演出の実行中には、導出操作手段が操作されたときに可変表示部の変動態様を変化させるようになっている。このような構成において、導出操作手段が遊技の進行に関与しない第2の状態中に導出操作手段の操作が受け付けられることとなるが、第2の状態中は、試験装置において導出操作可能信号を受信不能に制御することで、試験装置側で導出操作可能信号を受信したときに、遊技を進行させるための導出操作手段の操作が可能な状態か否かを判断する機能を設けずとも、試験装置側で正常に動作試験を行うことが可能となる。
また、上記課題を解決するために、上記実施例が含む発明のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(リール2L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部(リール2L、2C、2R)を変動表示した後、前記可変表示部(リール2L、2C、2R)の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
表示結果を導出させるために操作される導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)を含む操作手段と、
前記操作手段による操作に基づき遊技を進行させる遊技進行制御手段(メイン制御部41)と、を備え、
遊技の試験を行う際に接続される試験装置(試験装置1300)からの試験用信号(試験用信号)の入力に基づき自動的に遊技を行うことが可能であり、
前記スロットマシンは、
前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が遊技の進行に関与する第1の状態(遊技を進行させるための停止操作が有効な状態)において、前記試験用信号として前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作を示す特定信号(第1〜3リールストップスイッチ信号)が試験装置(試験装置1300)から入力されたことに基づいて表示結果を導出する制御を行う導出制御手段(メイン制御部41)と、
前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が遊技の進行に関与しない第2の状態(フリーズ状態)において、前記可変表示部(リール2L、2C、2R)を用いた特定演出(擬似遊技演出)を実行する特定演出実行手段(メイン制御部41)と、
前記特定演出(擬似遊技演出)の実行中に前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が操作されたときに前記可変表示部(リール2L、2C、2R)の変動態様を変化させる変動態様変更手段(メイン制御部41)と、
前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の推奨操作態様を示す推奨操作態様信号(停止実行位置信号、停止リール指定信号)を前記試験装置(試験装置1300)に対して出力するための制御を行う推奨操作態様信号出力制御手段(サブ制御部91)と、をさらに備え、
前記第1の状態(遊技を進行させるための停止操作が有効な状態)中は前記試験装置(試験装置1300)において前記推奨操作態様信号(停止実行位置信号、停止リール指定信号)を受信可能に制御し、前記第2の状態(フリーズ状態)中は前記試験装置(試験装置1300)において前記推奨操作態様信号(停止実行位置信号、停止リール指定信号)を受信不能に制御する(停止実行位置信号、停止リール指定信号とともに出力規制信号(サブ)を出力する)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、導出操作手段が遊技の進行に関与しない第2の状態において可変表示部を用いた特定演出が実行されるとともに、特定演出の実行中には、導出操作手段が操作されたときに可変表示部の変動態様を変化させるようになっている。このような構成において、導出操作手段が遊技の進行に関与しない第2の状態中に導出操作手段の操作が受け付けられることとなるが、第2の状態中は、試験装置において推奨操作態様信号を受信不能に制御することで、試験装置側で推奨操作態様信号を受信したときに、遊技を進行させるための試験用信号の推奨操作態様として通知されたのか否かを判断する機能を設けずとも、試験装置側で正常に動作試験を行うことが可能となる。
尚、上記スロットマシンは、試験装置に対して出力される試験信号を出力するための出力制御を行うものであれば良く、試験信号の信号線やこれら信号線を試験装置に接続するためのコネクタ、試験信号を伝達するための配線パターン、試験装置と接続するための中継基板等を備えていない構成であっても良い。
また、試験装置が行う性能試験とは、スロットマシンが適切に動作するか否か、遊技用価値の付与率が適正な範囲となるか否か等の性能を確認するための試験である。
また、前記第2の状態中は前記試験装置において前記導出操作可能信号を受信不能に制御するとは、例えば、前記導出操作可能信号出力制御手段が、前記第2の状態中において前記導出操作可能信号を出力しない制御を行うことにより、前記第2の状態中において前記試験装置において前記導出操作可能信号を受信不能に制御する構成でも良いし、前記導出操作可能信号出力制御手段が、前記第2の状態中において前記導出操作可能信号を出力するが、同時に前記試験装置において導出操作可能信号の受信を阻害する信号を同時に出力する制御を行ったり、前記試験装置との間を中継する中継手段に対して該中継部から前記試験装置への導出操作可能信号の出力を阻害する信号を同時に出力する制御を行ったりすることにより、前記第2の状態中において前記試験装置において前記導出操作可能信号を受信不能に制御する構成でも良い。
また、前記第2の状態中は前記試験装置において前記推奨操作態様信号を受信不能に制御するとは、例えば、前記推奨操作態様信号出力制御手段が、前記第2の状態中において前記推奨操作態様信号を出力しない制御を行うことにより、前記第2の状態中において前記試験装置において前記推奨操作態様信号を受信不能に制御する構成でも良いし、前記推奨操作態様信号出力制御手段が、前記第2の状態中において前記推奨操作態様信号を出力するが、同時に前記試験装置において推奨操作態様信号の受信を阻害する信号を同時に出力する制御を行ったり、前記試験装置との間を中継する中継手段に対して該中継部から前記試験装置への推奨操作態様信号の出力を阻害する信号を同時に出力する制御を行ったりすることにより、前記第2の状態中において前記試験装置において前記推奨操作態様信号を受信不能に制御する構成でも良い。
また、前記特定演出(擬似遊技演出)の実行中に前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作が可能である旨を報知する導出操作可能報知手段(左、中、右停止有効LED22L、22C、22R)を備える
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定演出の実行中に導出操作手段の操作が可能であることを遊技者
に対して認識させることが可能となり、違和感なく特定演出に参加させることができる。
また、前記スロットマシン(スロットマシン1)と前記試験装置(試験装置1300)とは、中継手段(インターフェイス基板(メイン)1100/インターフェイス基板(サブ)1200)を介して接続され、
前記導出操作可能信号出力制御手段(メイン制御部41)または前記推奨操作態様信号出力制御手段(サブ制御部91)は、前記第2の状態(フリーズ状態)中において前記導出操作可能信号(第1〜3リールストップ可能ランプ信号)または前記推奨操作態様信号(停止実行位置信号、停止リール指定信号)を出力可能であり、
前記スロットマシンは、前記第2の状態(フリーズ状態)中において前記導出操作可能信号(第1〜3リールストップ可能ランプ信号)または前記推奨操作態様信号(停止実行位置信号、停止リール指定信号)を出力するときに、前記中継手段(インターフェイス基板(メイン)1100/インターフェイス基板(サブ)1200)から前記試験装置(試験装置1300)への前記導出操作可能信号または前記推奨操作態様信号の出力を阻害する阻害信号(出力規制信号(メイン)/出力規制信号(サブ))を出力する制御を行う阻害信号出力制御手段(メイン制御部41)をさらに備える
ことを特徴としている。
この特徴によれば、導出操作手段の操作が受け付けられる状態においては、導出操作可能信号出力制御手段または推奨操作態様信号出力制御手段が、第2の状態中か否かに関わらず導出操作可能信号または推奨操作態様信号を一律に出力することが可能となる。
また、前記第2の状態(フリーズ状態)を途中で中止させ、遊技を進行可能とする中止手段(メイン制御部41)を備え、
前記試験用信号の入力に基づき自動的に遊技を行っている状態において前記中止手段により前記第2の状態(フリーズ状態)を途中で中止し、遊技を進行可能とされている
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2の状態を途中で中止させて遊技を進行可能とされており、試験装置による動作試験の時間を短縮することができる。
また、前記表示結果が導出される前に入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記事前決定手段(内部抽選)が前記入賞の発生を許容するか否かを決定したときに、性能試験を行う際に接続される試験装置(試験装置1300)に対して該事前決定手段の決定結果(内部抽選の結果)を特定可能な事前決定信号(特別下位、一般下位、特別上位、一般上位)を出力するための出力制御を行う事前決定信号出力制御手段(内部当選フラグ1〜8信号の出力制御)と、
1ゲームに要する最短時間が所定の規制時間(4.1秒)以上となるように遊技の進行を規制する進行規制手段(メイン制御部41がゲームの進行を規制する制御)と、
前回のゲームにおいて前記事前決定信号(特別下位、一般下位、特別上位、一般上位)の出力制御を開始してから前記所定の規制時間(4.1秒)が経過せずに今回のゲームにおける前記事前決定信号(特別下位、一般下位、特別上位、一般上位)の出力制御が開始可能となったときに、前回のゲームにおいて前記事前決定信号(特別下位、一般下位、特別上位、一般上位)の出力制御を開始してから前記所定の規制時間(4.1秒)が経過するまで前記事前決定信号(特別下位、一般下位、特別上位、一般上位)の出力制御の開始を遅延させる出力制御遅延手段(特別下位、一般下位、特別上位、一般上位の出力遅延制御)と、を備える
ことを特徴としている。
この特徴によれば、前回のゲームにおいて事前決定信号の出力制御を開始してから所定の規制時間が経過せずに今回のゲームにおける事前決定信号の出力制御が開始可能となったときに、前回のゲームにおいて事前決定信号の出力制御を開始してから所定の規制時間が経過するまで事前決定信号の出力制御の開始を遅延させることにより、前回のゲームにおいて事前決定信号の出力制御を開始してから所定の規制時間が経過せずに今回のゲームにおける事前決定信号の出力制御が開始可能となっても、必ず事前決定信号が出力される間隔が所定の規制時間以上となるので、事前決定信号の間隔を検査することで、1ゲームに要する最短時間が所定の規制時間以上確保されているか否かを正確に特定することができる。
また、前記遊技進行制御手段を含む遊技制御手段(メイン制御部41)と、
演出の制御を行う演出制御手段(サブ制御部91)と、
を含み、
前記遊技制御手段は、前記演出制御手段(サブ制御部91)に対して前記第2の状態(フリーズ状態)の期間を特定可能な第2状態情報(フリーズ開始コマンド、継続抽選結果コマンド、フリーズ終了コマンド)を出力する第2状態情報出力手段を含み、
前記演出制御手段(サブ制御部91)は、前記第2状態情報(フリーズ開始コマンド、継続抽選結果コマンド、フリーズ終了コマンド)から特定される前記第2の状態(フリーズ状態)の期間に応じた制御を実行する第2状態時制御手段を含む
ことを特徴としている。
この特徴によれば、演出制御手段は、遊技制御手段から送信された第2状態情報から特定される第2の状態の期間に応じて適切な制御を行うことができるとともに、第2の状態中は、試験装置により導出操作可能信号または導出操作態様信号が受信されないことから、試験装置が、動作試験中のスロットマシンの遊技制御手段において第2状態に制御されていること、演出制御手段において第2状態に応じた制御が行われていることを特定することが可能となる。
上記実施例が含む別の発明について説明する。
まず、上記実施例が含む発明についての従来技術として、例えば、内部抽選の抽選結果を特定可能な
信号等、スロットマシンの動作状況を特定可能な試験信号を出力することにより、試験機にて遊技機の出玉性能等の遊技機の動作状況を特定することができるようにしたものが提案されている(例えば、特開2005−176942号公報)。
また、遊技の進行を一時的に中断させるフリーズ状態に制御することが可能なスロットマシンが提案されている(例えば、特開2012−249729号公報)。
また、遊技の進行を中断するフリーズ制御を、特別役の当選等、遊技者にとって有利な
状況である可能性を示唆する演出として利用したスロットマシンが提案されている(例え
ば、特開2010−268969号公報)。
しかし、特開2005−176942号公報に記載のスロットマシンを試験機に接続して動作試験を行う場合には、スロットマシンから試験機に対して遊技の進行操作(例えば、リールの停止操作)が可能となった旨を通知する操作可能信号を出力し、これを受けて試験機は、通知された操作に相当する信号をスロットマシンに対して出力することで自動的に試験を行うことができるようになっているが、特開2012−249729号公報に記載のスロットマシンのように、遊技の進行を一時的に中断させるフリーズ中において、試験機に対してリールの停止操作が可能な旨を通知する操作可能信号が出力されると、正常な動作試験を行えなくなってしまう虞がある。
上記実施例が含む発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、遊技の進行が遅延される遅延状態に制御可能な構成において適切に動作試験を行うことができるスロットマシンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、上記実施例が含む発明のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(リール2L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部(リール2L、2C、2R)を変動表示した後、前記可変表示部(リール2L、2C、2R)の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
表示結果を導出させるために操作される導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)を含む操作手段と、
前記操作手段による操作に基づき遊技を進行させる遊技制御手段(メイン制御部41)と、
演出の制御を行う演出制御手段(サブ制御部91)と、
を備え、
遊技の試験を行う際に接続される試験装置(試験装置1300)からの試験用信号(試験用信号)の入力に基づき自動的に遊技を行うことが可能であり、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)は、
前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が遊技の進行に関与する第1の状態(遊技を進行させるための停止操作が有効な状態)において、前記試験用信号として前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作を示す特定信号(第1〜3リールストップスイッチ信号)が試験装置(試験装置1300)から入力されたことに基づいて表示結果を導出する制御を行う導出制御手段と、
前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が遊技の進行に関与しない第2の状態(フリーズ状態)において、特定演出(擬似遊技演出)を実行する特定演出実行手段と、
前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作が可能である旨を示す導出操作可能信号(第1〜3リールストップ可能ランプ信号)を前記試験装置(試験装置1300)に対して出力するための制御を行う導出操作可能信号出力制御手段と、
前記演出制御手段(サブ制御部91)に対して前記第2の状態(フリーズ状態)の期間を特定可能な第2状態情報(フリーズ開始コマンド、継続抽選結果コマンド、フリーズ終了コマンド)を出力する第2状態情報出力手段と、を含み、
前記演出制御手段(サブ制御部91)は、前記第2状態情報(フリーズ開始コマンド、継続抽選結果コマンド、フリーズ終了コマンド)から特定される前記第2の状態(フリーズ状態)の期間に応じた制御を実行する第2状態時制御手段を含み、
前記第1の状態(遊技を進行させるための停止操作が有効な状態)中は前記試験装置(試験装置1300)において前記導出操作可能信号(第1〜3リールストップ可能ランプ信号)を受信可能に制御し、前記第2の状態(フリーズ状態)中は前記試験装置(試験装置1300)において前記導出操作可能信号(第1〜3リールストップ可能ランプ信号)を受信不能に制御する(第1〜3リールストップ可能ランプ信号とともに出力規制信号(メイン)を出力する)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、導導出操作手段が遊技の進行に関与しない第2の状態において特定演出が実行される構成において、第2の状態中は、試験装置において導出操作可能信号を受信不能に制御することで、試験装置側で導出操作可能信号を受信したときに、遊技を進行させるための導出操作手段の操作が可能な状態か否かを判断する機能を設けずとも、試験装置側で正常に動作試験を行うことが可能となる。
また、演出制御手段は、遊技制御手段から送信された第2状態情報から特定される第2の状態の期間に応じて適切な制御を行うことができるとともに、第2の状態中は、試験装置により導出操作可能信号または導出操作態様信号が受信されないことから、試験装置が、動作試験中のスロットマシンの遊技制御手段において第2状態に制御されていること、演出制御手段において第2状態に応じた制御が行われていることを特定することが可能となる。
また、上記課題を解決するために、上記実施例が含む発明のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(リール2L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部(リール2L、2C、2R)を変動表示した後、前記可変表示部(リール2L、2C、2R)の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
表示結果を導出させるために操作される導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)を含む操作手段と、
前記操作手段による操作に基づき遊技を進行させる遊技制御手段(メイン制御部41)と、
演出の制御を行う演出制御手段(サブ制御部91)と、を備え、
遊技の試験を行う際に接続される試験装置(試験装置1300)からの試験用信号(試験用信号)の入力に基づき自動的に遊技を行うことが可能であり、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)は、
前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が遊技の進行に関与する第1の状態(遊技を進行させるための停止操作が有効な状態)において、前記試験用信号として前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作を示す特定信号(第1〜3リールストップスイッチ信号)が試験装置(試験装置1300)から入力されたことに基づいて表示結果を導出する制御を行う導出制御手段(メイン制御部41)と、
前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が遊技の進行に関与しない第2の状態(フリーズ状態)において、特定演出(擬似遊技演出)を実行する特定演出実行手段と、
前記演出制御手段(サブ制御部91)に対して前記第2の状態(フリーズ状態)の期間を特定可能な第2状態情報(フリーズ開始コマンド、継続抽選結果コマンド、フリーズ終了コマンド)を出力する第2状態情報出力手段と、を含み、
前記演出制御手段(サブ制御部91)は、
前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の推奨操作態様を示す推奨操作態様信号(停止実行位置信号、停止リール指定信号)を前記試験装置(試験装置1300)に対して出力するための制御を行う推奨操作態様信号出力制御手段と、
前記第2状態情報(フリーズ開始コマンド、継続抽選結果コマンド、フリーズ終了コマンド)から特定される前記第2の状態(フリーズ状態)の期間に応じた制御を実行する第2状態時制御手段と、を含み、
前記第1の状態(遊技を進行させるための停止操作が有効な状態)中は前記試験装置(試験装置1300)において前記推奨操作態様信号(停止実行位置信号、停止リール指定信号)を受信可能に制御し、前記第2の状態(フリーズ状態)中は前記試験装置(試験装置1300)において前記推奨操作態様信号(停止実行位置信号、停止リール指定信号)を受信不能に制御する(停止実行位置信号、停止リール指定信号とともに出力規制信号(サブ)を出力する)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、導出操作手段が遊技の進行に関与しない第2の状態において特定演出が実行される構成において、第2の状態中は、試験装置において導出操作可能信号を受信不能に制御することで、試験装置側で推奨操作態様信号を受信したときに、遊技を進行させるための試験用信号の推奨操作態様として通知されたのか否かを判断する機能を設けずとも、試験装置側で正常に動作試験を行うことが可能となる。
また、演出制御手段は、遊技制御手段から送信された第2状態情報から特定される第2の状態の期間に応じて適切な制御を行うことができるとともに、第2の状態中は、試験装置により導出操作可能信号または導出操作態様信号が受信されないことから、試験装置が、動作試験中のスロットマシンの遊技制御手段において第2状態に制御されていること、演出制御手段において第2状態に応じた制御が行われていることを特定することが可能となる。
尚、上記スロットマシンは、試験装置に対して出力される試験信号を出力するための出力制御を行うものであれば良く、試験信号の信号線やこれら信号線を試験装置に接続するためのコネクタ、試験信号を伝達するための配線パターン、試験装置と接続するための中継基板等を備えていない構成であっても良い。
また、試験装置が行う性能試験とは、スロットマシンが適切に動作するか否か、遊技用価値の付与率が適正な範囲となるか否か等の性能を確認するための試験である。
また、前記第2の状態中は前記試験装置において前記導出操作可能信号を受信不能に制御するとは、例えば、前記導出操作可能信号出力制御手段が、前記第2の状態中において前記導出操作可能信号を出力しない制御を行うことにより、前記第2の状態中において前記試験装置において前記導出操作可能信号を受信不能に制御する構成でも良いし、前記導出操作可能信号出力制御手段が、前記第2の状態中において前記導出操作可能信号を出力するが、同時に前記試験装置において導出操作可能信号の受信を阻害する信号を同時に出力する制御を行ったり、前記試験装置との間を中継する中継手段に対して該中継部から前記試験装置への導出操作可能信号の出力を阻害する信号を同時に出力する制御を行ったりすることにより、前記第2の状態中において前記試験装置において前記導出操作可能信号を受信不能に制御する構成でも良い。
また、前記第2の状態中は前記試験装置において前記推奨操作態様信号を受信不能に制御するとは、例えば、前記推奨操作態様信号出力制御手段が、前記第2の状態中において前記推奨操作態様信号を出力しない制御を行うことにより、前記第2の状態中において前記試験装置において前記推奨操作態様信号を受信不能に制御する構成でも良いし、前記推奨操作態様信号出力制御手段が、前記第2の状態中において前記推奨操作態様信号を出力するが、同時に前記試験装置において推奨操作態様信号の受信を阻害する信号を同時に出力する制御を行ったり、前記試験装置との間を中継する中継手段に対して該中継部から前記試験装置への推奨操作態様信号の出力を阻害する信号を同時に出力する制御を行ったりすることにより、前記第2の状態中において前記試験装置において前記推奨操作態様信号を受信不能に制御する構成でも良い。
また、前記第2状態情報出力手段は、前記遊技制御手段(メイン制御部41)が前記第2の状態(フリーズ状態)中において前記試験装置(試験装置1300)側に向けて出力する信号(出力規制信号(メイン))と同一の信号を、前記演出制御手段(サブ制御部91)に対して前記第2状態情報として出力する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技制御手段が第2の状態において試験装置側に向けて信号を出力していることを同一の信号で演出制御手段側でも特定できるため、動作試験中において試験装置側で特定される第2の状態の期間と、演出制御手段が特定される第2の状態の期間と、を一致させることができる。
また、前記第2状態情報出力手段は、前記遊技制御手段(メイン制御部41)が前記第2の状態(フリーズ状態)中において前記試験装置(試験装置1300)側に向けて出力する信号(出力規制信号(メイン))とは異なる信号(フリーズ開始コマンド、継続抽選結果コマンド、フリーズ終了コマンド)を、前記演出制御手段(サブ制御部91)に対して前記第2状態情報として出力する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、試験装置側に向けて出力する信号よりも詳細な情報を第2状態情報として出力することが可能となるため、第2の状態中の演出制御手段の制御内容を第2状態情報から特定される内容に応じて多様化させることができる。
尚、試験装置側に向けて出力する信号とは、試験装置を対象に出力する信号に限らず、スロットマシンと試験装置とを中継する中継手段において検知するために出力する信号等であっても良い。
また、前記第2の状態(フリーズ状態)を途中で中止させ、遊技を進行可能とする中止手段(メイン制御部41)を備え、
前記試験用信号の入力に基づき自動的に遊技を行っている状態において前記中止手段により前記第2の状態(フリーズ状態)を途中で中止し、遊技を進行可能とされている
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2の状態を途中で中止させて遊技を進行可能とされており、試験装置による動作試験の時間を短縮することができる。
また、前記特定演出実行手段は、前記第2の状態(フリーズ状態)において前記可変表示部(リール2L、2C、2R)を用いた特定演出(擬似遊技演出)を実行し、
前記スロットマシンは、前記特定演出(擬似遊技演出)の実行中に前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が操作されたときに前記可変表示部(リール2L、2C、2R)の変動態様を変化させる変動態様変更手段(メイン制御部41)をさらに備える
ことを特徴としている。
この特徴によれば、導出操作手段が遊技の進行に関与しない第2の状態において可変表示部を用いた特定演出が実行されるとともに、特定演出の実行中には、導出操作手段が操作されたときに可変表示部の変動態様を変化させることができる。
また、前記表示結果が導出される前に入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記事前決定手段(内部抽選)が前記入賞の発生を許容するか否かを決定したときに、性能試験を行う際に接続される試験装置(試験装置1300)に対して該事前決定手段の決定結果(内部抽選の結果)を特定可能な事前決定信号(特別下位、一般下位、特別上位、一般上位)を出力するための出力制御を行う事前決定信号出力制御手段(内部当選フラグ1〜8信号の出力制御)と、
1ゲームに要する最短時間が所定の規制時間(4.1秒)以上となるように遊技の進行を規制する進行規制手段(メイン制御部41がゲームの進行を規制する制御)と、
前回のゲームにおいて前記事前決定信号(特別下位、一般下位、特別上位、一般上位)の出力制御を開始してから前記所定の規制時間(4.1秒)が経過せずに今回のゲームにおける前記事前決定信号(特別下位、一般下位、特別上位、一般上位)の出力制御が開始可能となったときに、前回のゲームにおいて前記事前決定信号(特別下位、一般下位、特別上位、一般上位)の出力制御を開始してから前記所定の規制時間(4.1秒)が経過するまで前記事前決定信号(特別下位、一般下位、特別上位、一般上位)の出力制御の開始を遅延させる出力制御遅延手段(特別下位、一般下位、特別上位、一般上位の出力遅延制御)と、を備える
ことを特徴としている。
この特徴によれば、前回のゲームにおいて事前決定信号の出力制御を開始してから所定の規制時間が経過せずに今回のゲームにおける事前決定信号の出力制御が開始可能となったときに、前回のゲームにおいて事前決定信号の出力制御を開始してから所定の規制時間が経過するまで事前決定信号の出力制御の開始を遅延させることにより、前回のゲームにおいて事前決定信号の出力制御を開始してから所定の規制時間が経過せずに今回のゲームにおける事前決定信号の出力制御が開始可能となっても、必ず事前決定信号が出力される間隔が所定の規制時間以上となるので、事前決定信号の間隔を検査することで、1ゲームに要する最短時間が所定の規制時間以上確保されているか否かを正確に特定することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
前記実施例では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるスロットマシンに適用した例ついて説明したが、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。遊技球を遊技用価値として用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、前記実施例で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
さらに、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうちいずれか1種類のみを用いるものに限定されるものではなく、例えば、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値を併用できるものであっても良い。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るスロットマシンを適用しても良い。