JP2015201772A - ネットワークシステム、通信端末、管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】BEユーザ間の公平性を保持しつつ、空き帯域を最大限有効活用する。【解決手段】管理システムは、複数の中継装置から収集した優先ユーザのトラフィック情報に基づいてベストエフォートユーザ装置収容端末毎に第1の周期で長周期シェーピングレートを算出するシェーバレート設定部と、ベストエフォートユーザ装置収容端末毎に算出した長周期シェーピングレートを対応するベストエフォートユーザ装置収容端末に送信する送信部と、を備え、各ベストエフォートユーザ装置収容端末は、設定されたシェーピングレートに従って動的に帯域を制御する帯域制御部と、所定のパケットを受信したとき、該所定のパケットにより輻輳状態を検出し、検出した輻輳状態に基づいて短周期シェーピングレートを算出し、長周期シェーピングレートと短周期シェーピングレートとを用いて帯域制御部のシェーピングレートを設定するシェーピングレート計算部と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、ネットワークシステムに関し、特に複数のサービス統合網に多くのベストエフォートユーザを収容するのに好適なものである。
通信キャリア網では、電話回線網、専用線網、インターネット網などのサービスの統合が行われている。統合網を流れるトラヒックは、電話、専用線サービス等の一定レートの保証が必要な優先データトラヒックと、インターネットサービス等のベストエフォート(BE)データトラヒックと、に分類される。
これに対し、現在の通信キャリア網では、MPLS(MultiProtocol Label Switching)を使用することによるユーザ単位のパス割り当てと、契約レートでのデータパケット送信保証を行うシェーパ機能と、各端末からのトラヒック量測定と、転送優先順位づけを行うポリサ機能と、を使い、優先ユーザ及びBEユーザに対し、ユーザ単位で優先順位付けと帯域保証を行っている。優先ユーザに対しては、ネットワーク管理システムから通信キャリア網内の各装置に、パス、シェーパやポリサの契約帯域、及び、最優先で転送させるポリシ情報を設定する。BEユーザに対しては、ポリサで優先度を落として転送する方式と、シェーパに一定レートの帯域を設定する方式と、があり、物理帯域から優先ユーザの契約帯域を差し引いた空き帯域が割り当てられる。
特開2002−290433号公報 特開2010−219802号公報
このように、優先ユーザに一定の帯域を割り当ててはいるが、時間帯によってはトラヒック量が変動し、ネットワークにおいて空き帯域が発生する。しかし、現在の通信キャリア網では、BEユーザに一定の帯域を割り当てる方式を採用していることから、通信キャリア網に空き帯域が発生してもBEユーザは空き帯域を使用できない。そこで統合網においては、空き帯域をBEユーザ間の公平性を保持しかつ最大限有効活用することが重要となる。
特許文献1には、データ中継装置は、長周期で各ユーザのレートを予測し、ユーザ毎にレートに応じたシェーピングレートを設定することが開示されている。しかし、特許文献1では、予測が外れて収容ユーザのレートが設定シェーピングレートに満たない場合に空き帯域が生じる。
特許文献2には、車載移動局が、TCPのACKに基づいて、パケットロス数を算出し、パケット消失が発生している場合には、輻輳状態によりトラヒックを制限する必要があると判断し、シェーピング部にレートを減らすことを指示すること、さらに、パケット消失が発生していない場合には、シェーピング部にレートを増やすことを指示することが開示されている。しかし、特許文献2では、前記複数の車載移動局それぞれが自律的にシェーピングレートの制御を行うため、周辺装置のレートを考慮した最適化ができず、複数の車載移動局のスループット公平性が保たれていない。
そこで、本発明は、BEユーザ間の公平性を保持しつつ、空き帯域を最大限有効活用することを目的とする。
複数の中継装置に接続される管理システムと、ベストエフォートユーザ装置に接続される複数のベストエフォートユーザ装置収容端末と、を備えたネットワークシステムであって、前記管理システムは、前記複数の中継装置から収集した優先ユーザのトラフィック情報に基づいてベストエフォートユーザ装置収容端末毎に第1の周期で長周期シェーピングレートを算出するシェーバレート設定部と、前記ベストエフォートユーザ装置収容端末毎に算出した長周期シェーピングレートを対応するベストエフォートユーザ装置収容端末に送信する送信部と、を備え、前記各ベストエフォートユーザ装置収容端末は、設定されたシェーピングレートに従って動的に帯域を制御する帯域制御部と、所定のパケットを受信したとき、該所定のパケットにより輻輳状態を検出し、検出した輻輳状態に基づいて短周期シェーピングレートを算出し、前記長周期シェーピングレートと前記短周期シェーピングレートとを用いて前記帯域制御部のシェーピングレートを設定するシェーピングレート計算部と、を備えることを特徴とする。
本発明のネットワークシステムによれば、BEユーザ間の公平性を保持しつつ、空き帯域を最大限有効活用することが出来る。
通信キャリアのサービス統合網を示す図である。 BEユーザのTCPトラヒックが帯域を使いきれない例を示す図である。 シェーピングレート設定の処理シーケンスを示す図である。 管理システムの構成を示す図である。 管理システム内の優先トラヒック使用量履歴データベースを示す図である。 管理システム内の収容情報データベースを示す図である。 管理システム内の経由リンク情報データベースを示す図である。 管理システム内の1BEユーザあたりの割当可能帯域データベースを示す図である。 管理システム内の設定レートデータベースを示す図である。 管理システム内履歴情報計算部の処理フローを示す図である。 管理システム内ネットワーク天気予報計算部の処理フローを示す図である。 管理システム内ネットワーク天気予報計算部の割当可能帯域計算処理フローを示す図である。 管理システム内ネットワーク天気予報計算部の長周期レート計算処理フローを示す図である。 管理システム内シェーピングレート設定部の処理フローを示す図である。 BEユーザ収容端末装置の構成を示す図である。 BEユーザ収容端末装置内シェーピングレート計算部の処理フローを示す図である。 BEユーザ収容端末装置で長周期シェーピングレート受信時のシェーピングレート設定条件を示す図である。 BEユーザ収容端末装置内長周期シェーピングレート設定モードの処理フローを示す図である。 BEユーザ収容端末装置内長周期シェーピングレート設定モード内レート減少モードの処理フローを示す図である。 BEユーザ収容端末装置内長周期シェーピングレート設定モード内レート増加モードの処理フローを示す図である。 BEユーザ収容端末装置内短周期シェーピングレート設定モードの処理フローを示す図である。 LM機能を有するBEユーザ収容端末装置の構成を示す図である。 LM機能を有するBEユーザ収容端末装置内シェーピングレート計算部の処理フローを示す図である。 LM機能を有するBEユーザ収容端末装置内短周期シェーピングレート設定モードの処理フローを示す図である。 管理システム内の平日および休日毎の優先トラヒック使用量履歴データベースを示す図である。
本実施形態はBEトラヒックのうち主要なトラフィックであるTCPトラヒックの効率的な収容方式について説明する。以下、図面を用いて本発明の第一の実施形態を詳細に説明する。
本発明の第一の実施例のネットワークシステムの一例を図1に示す。本発明のネットワークシステムは、複数のサービスを収容する通信キャリア網1と、通信キャリア網1を介し通信を行う複数の優先ユーザ装置のペア2−1、2−2と、複数のBEユーザ装置のペア3−1、3−2と、通信キャリア網1内エッジに位置し各優先ユーザ装置2−nを収容する優先ユーザ収容端末装置6−1、6−2、通信キャリア網1内エッジに位置し各BEユーザ装置3−nを収容するBEユーザ収容端末装置7−1、7−2と、通信キャリア網1内で複数の優先ユーザ収容端末装置6−n、及び、BEユーザ収容端末装置7−nからのトラヒックを中継する中継装置10−nと、通信キャリア網1内各装置を集中管理する管理システム18と、から構成される。
本通信キャリア網1において中継装置10−nは、優先ユーザ装置2−nのTCPトラヒックに対しては契約帯域を確保して優先転送を行い、BEユーザ装置3−nのTCPトラヒックに対しては優先ユーザ装置2−nのTCPトラフィックに割り当てられない残りの空き帯域を利用して転送する。
このようなTCPトラヒックを収容する通信キャリア網1では、以下の原理により、BEユーザ装置3−nが空き帯域を使いきれずにネットワークのリンク利用率が低下する。
BEユーザ装置3−nのTCPトラヒックはバースト性を持つ為、通信キャリア網1内にバーストトラヒックが流入する。そして、多数の優先ユーザ収容端末装置6−n、及び、BEユーザ収容端末装置7−nを束ねる中継装置10−nで輻輳が発生した場合には、BEユーザのTCPパケットが各中継装置10−nでバースト的に廃棄される。中継装置10−nでのTCPパケットの廃棄が発生すると、廃棄パケットの送信元である各BEユーザ装置3−nのTCPプロトコルは、TCPパケットの廃棄を検出し、輻輳ウィンドウ制御によりウィンドウサイズを縮小する。これにより、各BEユー3−nザ装置は、通信量を抑える。このため、廃棄を受けた全てのBEユーザ装置3−nは通信量を下げる。その結果、通信リンク11−nでは帯域に空きが生じる。しかしながら、BEユーザ装置3−nは、空き帯域が残っているにもかかわらず、この空き帯域を使用することが出来ない。
図2は、BEユーザ装置3−nのTCPトラヒックが空き帯域を使いきれない現象をネットワークシミュレーションにより再現した例である。横軸に時系列を、縦軸に全リンクのリンク使用率を示す。時系列0秒において、中継装置10−nでのTCPパケットの廃棄が発生した場合のリンク使用率の変化を示す。中継装置10−nにおいてバースト性を持つTCPトラヒックを転送する場合、すべてのBEユーザが同時期に通信量を下げる前述の現象が発生し、本来転送可能なリンク容量の約80%程度しか転送できていない。
本現象を改善する為、本実施形態では、BEユーザ収容端末装置7−nにシェーパを配備し、BEユーザ収容端末装置7−nでTCPのバーストトラヒックを平滑化する。さらに、中継装置と中継装置との間のリンク11−nに空き帯域がある場合に、BEユーザ収容端末装置7−nで現在のシェーピングレート以上のTCPトラフィックを送出出来るようにするため、BEユーザ収容端末装置7−nのシェーピングレートを動的に設定する。各中継装置10−nには、従来網と同様にポリサを配備し、優先ユーザ装置2−nのトラヒックを優先して転送し、輻輳発生時にはBEユーザ装置3−nのトラヒックのパケットを廃棄する。
より具体的には、本実施例では、管理システム18は、各中継装置10−nから収集する優先ユーザのトラフィック情報に基づき、通信キャリア網1全体の空き状況を長周期で予測して、各BEユーザ装置を収容するBEユーザ収容端末装置7−nに均等に空き帯域を分配するよう各BEユーザ収容端末装置7−nのシェーパに長周期シェーピングレートを通知する。BEユーザ収容端末装置7−nは、管理システム18から通知される長周期シェーピングレートをシェーパに設定する。さらに、BEユーザ収容端末装置7−nは、経路上の輻輳有無を検出し、検出した輻輳状態に基づいてシェーパのシェーピングレートを動的に変更する。
図3に、シェーピングレートの設定シーケンスを示す。
BEユーザ収容端末装置7−1では、常時数マイクロ秒〜数秒間隔のAckパケットをトリガとして短周期シェーピングレート設定を行い、シェーピングレート計算部52から帯域制御回路49にシェーピングレートを送信し、帯域制御回路49がシェーピングレート設定を行う。また、BEユーザ収容端末装置7−1のシェーピングレート計算部52は、周期T2で管理システム18から長周期シェーピングレート設定要求を受信することで長周期シェーピングレート設定を開始し、帯域制御回路49のシェーピングレートを管理システム18から受信した長周期シェーピングレート値に徐々に近づけ、周期T4またはT6で数回帯域制御回路49にシェーピングレートを送信する。シェーピングレート計算部52は、長周期シェーピングレート設定が終わるまでは短周期シェーピングレート設定は停止し、長周期シェーピングレート設定終了後に短周期シェーピングレート設定を再開する。
具体的なシェーピングレートの設定シーケンスは次の通りである。管理システム18は、各中継装置10−nから定期的にトラフィック情報を受信する(S204,S16、S221)。また、管理システム18は、受信するトラヒック情報に基づいて、BEユーザ収容端末装置7−nに設定する長周期シェーピングレートを計算する長周期シェーピングレート計算処理を実行し(長周期シェーピングレート計算処理は図11及び図13で後述する)、周期T2で長周期シェーピングレートを含む長周期シェーピングレート設定要求を送信する(S205,S223)
BEユーザ収容端末装置7−1は、シェーピングレート計算部において、常時数マイクロ秒〜数秒間隔のAckパケットをトリガとして短周期シェーピングレート設定モード処理を実行し、帯域制御回路49にシェーピングレートを送信し、帯域制御回路49は受信したシェーピングレートを設定する(S201、S202、S203)。短周期シェーピングレート設定モード処理は、図21を用いて後述する。
BEユーザ収容端末装置7−1は、長周期シェーピングレート設定要求(S205)を受信すると、長周期シェーピングレート設定を開始する(S205)。このときシェーピングレート計算部52で実行される長周期シェーピングレート設定モード処理は図18乃至図20を用いて後述する。長周期シェーピングレート設定モード処理を実行している間、短周期シェーピングレート設定モード処理は実行しない。シェーピングレート計算部は、長周期シェーピングレート設定モード処理を実行し、当該処理によって決定されたシェーピングレートを帯域制御回路49のシェーパに設定する。ここで、シェーピングレート計算部52は、帯域制御回路49に設定するシェーピングレートを受信した長周期シェーピングレートに近づけるように帯域制御回路49にシェーピングレートを送信する。図3では、周期T4で徐々にシェーピングレートを増加、または、周期T6でシェーピングレートを徐々に減少させるため、周期T4またはT6で数回シェーピングレート計算部52が帯域制御回路49にシェーピングレートを送信する(S207乃至S215)。
BEユーザ収容端末装置7−1のシェーピングレート計算部52は、長周期シェーピングレート設定が完了すると(S217)、再び、Ackパケットをトリガとして短周期シェーピングレート設定モード処理を実行し、帯域制御回路49にシェーピングレートを送信し、帯域制御回路49は受信したシェーピングレートを設定する(S218、S220、S222)。
シェーピングレート計算部52は、長周期シェーピングレート設定要求(S205)からT2経過後に、長周期シェーピングレート設定要求(S223)を受信すると、長周期シェーピングレート設定モード処理を開始する(S224)。
このように長周期シェーピングレート設定モード処理では、管理システム18によって算出された長周期シェーピングレートを用いて各BEユーザ収容端末7−nのシェーパのシェーピングレート設定が行われる。これにより、統合網全体の輻輳状況を考慮し、BEユーザへの公平な帯域分配を実現する。
また、短周期シェーピングレート設定モード処理では、各BEユーザ収容端末7−nがTCPフローのトラヒックのACKパケットを監視し、パケットロスの有無を調べる。経路中の輻輳によるパケットロスが無ければ通常のACKパケットが観測され、経路中の輻輳によるパケットロスが発生した場合には再送要求のACKパケットが観測されるため、端末はACKパケットにより経路中の輻輳状態を確認可能である。各BEユーザ収容端末7−nは、パケットロスを検出した場合、シェーピングレートを下げる。パケットロス検出が無くユーザの通信量が多い場合にはシェーピングレートを上げる。これにより、長周期シェーピングレート設定の空き帯域予測が外れた場合にも、シェーピングレートの調整ができる。
以上により、管理システム18でのネットワーク集中管理による複数のBEユーザ間のスループットの公平性を考慮した長周期シェーピングレート制御と、BEユーザ個別に適用可能な短周期シェーピングレート制御を実現する。
本特許における周期T2の時間間隔は網管理者が設定する。優先ユーザの一日の生活スタイルに基づいたトラヒックの大きな変動をふまえた周期にするため、1日の時間帯ごとの周期設定が望ましい。以降本実施形態では、長周期値を1時間に設定するが、これに限られることはなく、前述のトラヒックの大きな変動をふまえた周期であれば任意の時間粒度を用いることができる。
一方、短周期シェーピングレート設定の時間間隔は、現在の輻輳状況を把握するため、随時ACKパケットの受信間隔とすることが望ましく、本実施形態ではACKパケットの受信をトリガとして短周期処理を行う。
長周期シェーピングレート設定の周期T2は、各BEユーザ収容端末7−nのTCPフローのトラヒックのACKパケットの受信周期より長い。
図4に管理システム18の構成例を示す。
管理システム18は、管理インタフェース回路34と、受信インタフェース回路33と、送信インタフェース回路32と、プロセッサ200と、記憶媒体201から構成される。プロセッサ200内部は、データベースアクセス部23と、シェーピングレート設定部29と、ネットワーク天気予報計算部30と、履歴情報計算部31の機能を備える。記憶媒体201は、ユーザ毎の設定レートデータベース24と、リンク毎の1BEユーザ装置3−nへの割当可能帯域データベース25と、BEユーザ装置3−n毎の経由リンク情報データベース26と、リンク毎の収容情報データベース27と、優先トラヒック使用量履歴データベース28と、を備える。
受信インタフェース回路33は、各中継装置10−nからのトラヒック情報を受信し、トラヒック情報を履歴情報計算部31に送信する。
履歴情報計算部31は、優先トラフィック使用履歴データベース28を作成及び更新する。
管理インタフェース回路34は、通信キャリア網1の管理者の設定により優先ユーザ装置2−n、及び、BEユーザ装置3−n毎の登録情報を受信する。登録情報は当該優先ユーザ装置2−n、及び、BEユーザ装置3−nの経由リンク、優先ユーザ装置2−nおよびBEユーザ装置3−nのユーザ種別、時間帯ごとの保証帯域から成る。管理インタフェース34は、ユーザ毎の登録情報をデータベースアクセス部23に送る。
データベースアクセス部23は、優先ユーザ装置2−n、及び、BEユーザ装置3−n毎の登録情報をもとに、経由リンク情報データベース26および収容情報データベース27を更新する。
ネットワーク天気予報計算部30は、優先トラヒック使用量履歴データベース28および経由リンク情報データベース26および収容情報データベース27を使用して、一定周期T1で1日の通信量推移を予測し、BEユーザ収容端末装置7−n毎に通信経路情報をふまえた長周期シェーピングレートを計算する。
シェーピングレート設定部29は、長周期T2でBEユーザ収容端末装置7−n毎に設定する長周期シェーピングレートを算出する。長周期T2は、本実施例ではT2=1時間に設定する。
送信インタフェース回路32は、シェーピングレート設定部29から受信する長周期シェーピングレート設定要求を、対応するBEユーザ収容端末装置7−nに送信する。
図5、図6、図7、図8、図9に管理システム18が保持するデータベースの一例を示す。
図5は、管理システム18が管理する優先トラヒック使用量履歴を保持する優先トラフィック使用量履歴データベース28の一例であり、管理システム18が各中継装置10−nから収集した優先ユーザ装置3−nのトラヒック情報を格納する。リンクID35数分のエントリを備え、時間帯毎の優先ユーザ装置3−nの各リンクのレート履歴値36−nを保持する。リンクとは、図1の中継装置10−1と中継装置10−2を接続するリンク11−1のように、各中継装置間を結ぶ区間を示す。
図6は、管理システム18が管理するリンク毎の収容情報を保持する収容情報データベース27の一例であり、通信キャリア網1の管理者が新規の優先ユーザ装置2−n、または、BEユーザ装置3−nの登録および削除時に設定する。収容情報データベース27は、リンクID37数分のエントリを備え、当該リンクが収容するBEユーザ装置3−n数38および当該リンクの物理帯域39を保持する。
図7は、管理システム18が管理する各優先ユーザ収容端末装置6−n、各BEユーザ収容端末装置7−n毎の経由リンク情報を保持する経由リンク情報データベース26の一例である。経由リンク情報データベース26は、管理者が新規の優先ユーザ収容端末装置6−n、あるいは、BEユーザ収容端末装置7−n登録および優先ユーザ収容端末装置6−n、あるいは、BEユーザ収容端末装置7−nを削除した時に設定する。
ユーザID40とは、各優先ユーザ収容端末装置6−n、各BEユーザ収容端末装置7−n毎に割り当てられる識別子である。経由リンク情報データベース26は、ユーザID40数分のエントリを備え、各優先ユーザ装置2−n、各BEユーザ装置3−nの通信経路において経由するリンクのリンクIDを示す経由リンクID41−nを保持する。各優先ユーザ装置2−n、各BEユーザ装置3−nによって経由リンク数が異なる場合には、本データベースに登録される経由リンクIDの数も各優先ユーザ収容端末装置6−n、各BEユーザ収容端末装置7−n毎に異なる。
図8は、管理システム18が管理するリンク毎の1BEユーザ装置3−nへの割当可能レートを保持する1BEユーザあたりの割当可能帯域データベース25の一例であり、ネットワーク天気予報計算部30が各リンクID42に対して時間帯毎の1BEユーザ装置3−n当たりの割当可能レート43−nを計算し、本データベースに保持する。
図9は、管理システム18が管理するBEユーザ収容端末装置7−n毎の長周期シェーピングレート情報を保持する設定レートデータベース24の一例である。ネットワーク天気予報計算部30が各BEユーザ装置3−nのユーザID44に対して時間帯毎の長周期シェーピングレート45−nを計算し、本データベースに保持する。
図10、図11、図12、図13に管理システム18の各機能ブロックの処理フローの一例を示す。
図10に、履歴情報計算部31の処理手順を示す。
履歴情報計算部31は、受信インタフェース回路33から各中継装置のトラフィック情報に含まれる受信レート情報の受信をトリガに、優先トラヒック使用量履歴データベース28の更新処理を開始する(S001)。まず、履歴情報計算部31は、各中継装置10-nから受信するトラヒック情報に含まれるリンクIDをもとに、優先トラヒック使用量履歴データベース28から受信データのリンクID35及び現時間帯の優先ユーザ装置2−nのレート履歴値36-nを読み出す(S002)。優先トラヒック使用量履歴データベース28から読みだしたレート履歴値36-n、及び、各中継装置から受信する受信レート情報を移動平均化し、レート履歴値36-nの更新値を算出する(S003)。優先トラヒック使用量履歴データベース28のレート履歴値36-nを算出した更新値に更新する(S004)。S1004処理後に処理を終了し、次の受信インタフェースからの信号受信まで待機する(S005)。
図11にネットワーク天気予報計算部30の処理手順を示す。
ネットワーク天気予報計算部30は、周期T1毎に処理を開始する(S006)。ネットワーク天気予報計算部30の処理は大きく2つの処理から構成される。まず、割当可能帯域計算処理において、各リンクID、各時間帯に対し、物理帯域、優先トラヒック使用量、BEユーザ装置3−n数情報をもとに1BEユーザ装置3−n当たりの割当可能レートを計算する(S007)。次に、長周期シェーピングレート計算処理において、各BEユーザ端末装置7−nに対し、経由リンクID情報、割当可能レート情報をもとに経路中の割当可能レート最小値を計算し、長周期シェーピングレートとして設定レートデータベース24に書き込む(S008)。S008処理後に処理を終了し、S006の処理開始からT1後の時刻まで待機する(S009)。
図12は、ネットワーク天気予報計算部における割当可能帯域計算処理S007のフローチャートである。
本処理は、前述のS007処理開始をトリガとして処理を開始する(S010)。まず、処理対象のリンクIDと時間帯を設定する(S011)。以下では、リンクID=1、時間帯=0時を設定した場合を例に説明する。収容情報データベース27からS011で設定したリンクIDのBEユーザ装置3−n数情報38(Nとする)、物理帯域39(Cとする)を読み出す(S012)。優先トラヒック使用量履歴データベース28からS011で設定したリンクID35、S011で設定した時間帯の優先ユーザ装置2−nのレート履歴値36-n(Xとする)を読み出す(S013)。次に、1BEユーザ装置3−n当たりの割当可能レート(Rとする)を計算する。計算式はR=(C−X)/Nを用いて計算する。すなわち、空き帯域をBEユーザ装置3−n数で割り、空き帯域をBEユーザ装置3−nに均等に割り当てられるように計算する(S014)。計算したRをリンク毎の1BEユーザ装置3−nへの割当可能帯域データベース25のS011で設定したリンク及び時間帯に対応する1BEユーザ装置3−nに割当可能なレート43−nに書き込む(S015)。
次のループ開始処理の用意のため、S011で設定したリンクIDについて次の処理対象時間帯を設定する(S016)。ループ終了判定のため、S011で設定したリンクIDについて全時間帯分の処理が完了したか否かの判定を行い、完了している場合は後述のS018の処理を行い、完了していない場合はS016で設定した次の処理対象時間帯についてS012およびS013の処理を行う(S017)。次のループ開始処理の用意のため、次の処理対象リンクIDを設定し、時間帯値をリセットする(S018)。ループ終了判定のため、全リンクID分の処理が完了したか否かの判定を行い、完了している場合は後述のS020の処理を行い、完了していない場合はS018で設定した次の処理対象リンクIDについて、S012およびS013の処理を行う(S019)。全リンクID、全時間帯についてのループ処理が完了した場合、処理を終了する(S020)。
図13にネットワーク天気予報計算部における長周期レート計算処理S006のフローチャートを示す。
長周期シェーピングレート計算処理は、前述のS008処理開始をトリガとして処理を開始する(S021)。まず、処理対象のBEユーザ収容端末装置7−nのユーザIDと時間帯を決定する。本実施例ではユーザID=1、時間帯=次回長周期シェーピングレート設定予定時間帯を設定する(S022)。経由リンク情報データベース26からS022で設定したユーザIDの経由リンクID情報41−n(L1、 …、 Lmとする)を読み出す(S023)。ユーザIDの経由リンクL1、 …、 Lmについて、1BEユーザ装置3−nあたりの割当可能帯域データベース25から当該リンクID42、S022で設定した時間帯の1BEユーザ装置3−n当たりの割当可能レート43−n(R1、 …、 Rmとする)を読み出す(S024)。R1、 …、 Rmの最小値を当該BEユーザ収容端末装置7−nの長周期シェーピングレート値に決定し、設定レートデータベース24の時間帯毎の長周期シェーピングレート45−nに書き込む(S025)。次のループ開始処理の用意のため、次の処理対象のBEユーザ収容端末装置7−nのユーザIDを設定する(S026)。ループ終了判定のため、全時間帯分の処理が完了したか否かの判定を行い、完了している場合は後述の処理S28を行い、完了していない場合は処理S26で設定した次の処理対象時間帯について処理S23を行う(S027)。1BEユーザ装置3−nあたりの割当可能帯域データベース25に登録されている全BEユーザ収容端末装置7−nのユーザIDについてのループ処理が完了した場合、処理を終了する(S028)。
図14にシェーピングレート設定部29の処理フローを示す。
シェーピングレート設定部29は、長周期T2毎に処理を開始する(S029)。まず、処理対象のユーザID、時間帯を設定する。本実施例では、ユーザID=1、時間帯=次の長周期シェーピングレート設定予定時間帯を設定する(S030)。設定レートデータベース24から、S030で設定したユーザID及び時間帯の長周期シェーピングレート45−nを読み出す(S031)。送信インタフェース回路32に読みだした長周期シェーピングレートと対応するユーザIDとを含む長周期シェーピングレート設定要求を送信する(S032)。次のループ開始処理の用意のため、次のユーザIDを設定する(S033)。ループ終了判定のため、全時間帯分の処理が完了したか否かの判定を行い、完了している場合は後述のS035の処理を行い、完了していない場合はS33で設定した次の処理対象時間帯についてS31の処理を行う(S034)。設定レートデータベース24に登録されている全BEユーザ収容端末装置7−nのユーザIDについてのループ処理が完了した場合、処理終了し、T2後の時間帯まで待機する(S035)。
図15にBEユーザ収容端末装置7−nの構成例を示す。BEユーザ収容端末装置7−nは、端末−管理システム間接続インタフェース回路56と、プロセッサ202と、受信回路47と、ヘッダ処理回路48と、帯域制御回路49と、スケジューラ回路50と、送信回路51と、送信回路53と、ヘッダ処理回路54と、受信回路55と、から構成される。プロセッサ202は、管理情報制御部46と、シェーピングレート計算部52と、を備える。BEユーザ収容端末7−nは、管理システム18から受信した長周期シェーピングレートと、自装置で算出する短周期シェーピングレートと、を用いたシェーピングレートの設定を行い、設定されたシェーピングレートでユーザデータの送受信を行う。
受信回路47は、BEユーザ装置3−nから到着したパケットを受信する。
ヘッダ処理回路48は、受信パケットに通信キャリア網1内でのパケット転送のためのヘッダを付与し、を帯域制御回路49に送る。
帯域制御回路49は、シェーパを備え、シェーピングレート設定計算部52から受信したシェーピングレートをシェーパに設定し、シェーパにおいて受信パケットのシェーピングを行い、受信パケットをスケジューラ50に送信する。
スケジューラ50は、パケットを転送するパス選択を行う。
送信回路51は、中継装置10−nにパケットを転送する。
受信回路55は、中継装置10−nからパケットを受信し、受信したパケットをヘッダ処理回路54に送信する。
ヘッダ処理回路54は、受信パケットから通信キャリア網1内のパケット転送のためのヘッダを外し、パケットを送信回路53に送信する。また、ACKパケットを受信した場合にはACKパケットを複製し、シェーピングレート計算部52と送信回路53とにACKパケットを送信する。
送信回路53は、BEユーザ装置3−nにパケットを送信する。
端末−管理システム間接続インタフェース56は、長周期シェーピングレートを管理システム18から受信し、管理情報制御部46に送信する。
管理情報部46は、シェーピングレート計算部52に長周期シェーピングレートを含むシェーピングレート変更コマンドを送信する。
シェーピングレート計算部52は、管理情報制御部46から長周期シェーピングレートを、ヘッダ処理回路54からACKパケットを受信する。さらに、シェーピングレート計算部52は、帯域制御回路49から、現在の帯域制御回路2949内のシェーパキュー内送信待ちパケット数を受信する。長周期シェーピングレート、短周期シェーピングレート、現在の帯域制御回路49内のシェーパキュー内送信待ちパケット数、及び、帯域制御回路に設定されているシェーピングレートに基づいて帯域制御回路49に設定するシェーピングレートを計算し、帯域制御回路49にシェーピングレートを送信する。
図16にシェーピングレート計算部52の処理手順を示す。本処理フローはシェーピングレート計算部52の全体の処理の流れを表す。
シェーピングレート計算部52は、長周期シェーピングレートの設定と短周期シェーピングレートの設定を同時に実行しようとする場合、管理システム18から通知される長周期シェーピングレートを反映する前に、帯域制御回路49のシェーピングレートを短周期シェーピングレートで上書きしてしまう可能性がある。これを防ぐために、長周期シェーピングレートを設定する時には短周期シェーピングレートを設定せず、長周期シェーピングレートの設定が終了した後に、短周期シェーピングレートを設定する。なお、短周期シェーピングレートを設定するとき、長周期シェーピングレートの受信を妨げないために、BEユーザ収容端末装置7-nがACKパケットを受信するたびに一回だけ短周期シェーピングレートを設定する。
シェーピングレート計算部52の処理には大きく長周期シェーピングレート設定モードと短周期シェーピングレート設定モードとがある。シェーピングレート計算部52は、長周期シェーピングレート設定モードを優先して実行し、長周期シェーピングレート設定モード終了後に随時短周期シェーピングレート設定モードでのシェーピングレート設定を行う。
本処理フローの内容を説明する。シェーピングレート計算部52は、ヘッダ処理回路54からのACKパケット受信または管理情報制御部46からのシェーピングレート変更コマンド受信をトリガに処理フローを開始する(S036)。シェーピングレート計算部52は長周期シェーピングレート設定モードを実行中か否かを判定し(S037)、長周期シェーピングレート設定モードを実行中である場合は処理を終了する(S040)。長周期シェーピングレート設定モードを実行中でない場合は管理情報制御部46からのシェーピングレート変更コマンド(長周期シェーピング設定レート)を受信したか否かの判定を行う(S038)。シェーピングレート変更コマンドを受信した場合には長周期シェーピングレート設定モード処理(詳細は図18を使い後述する)を実行し(S039)、シェーピングレート変更コマンドを受信していない場合にはACKパケットを受信した場合である為、短周期シェーピングレート設定モード処理(詳細は図21を使い後述する)を実行する(S041)。それぞれの処理実行が終了したら本フローの処理を終了する(S040)。
図17、図18、図19、図20を用いて、長周期シェーピングレート設定モードの処理を説明する。
BEユーザ収容端末装置7−nの構成において、長周期シェーピングレートを設定する場合、以下の現象を防ぐ為にシェーピングレートの設定方法を考慮する必要がある。設定しようとする長周期シェーピングレートが現在BEユーザ収容端末装置7−nの帯域制御回路49のシェーパに設定されているシェーピングレートと相関のない値である場合、シェーピングレートが大幅に増減する可能性がある。シェーピングレートが大幅に増加すると、中継装置10−nが輻輳し大量のパケット廃棄が発生する可能性がある。他方、シェーピングレートが大幅に減少すると、BEユーザ収容端末装置7−nでパケットが大量に廃棄される可能性がある。いずれも大幅にシェーピングレートを増減させると大量のパケット廃棄を起こす。
これを防ぐため、本実施例では、現在のBEユーザ装置3-nのレートと通信キャリア網1内の輻輳状況を考慮し、一定の時間内で徐々に帯域制御回路49のシェーパに設定されているシェーピングレートを、更新すべき長周期シェーピングレートに近づける。
図17に長周期シェーピングレート設定時におけるシェーピングレート設定条件を示す。BEユーザ収容端末装置7−nは、図17に示すシェーピングレート設定条件に従い帯域制御回路49のシェーピングレートを設定する。
シェーピングレート計算部52は、現状、BEユーザ装置3-nからのトラヒック量が現在帯域制御回路49に設定されているシェーピングレートより多いか少ないかを判断する(57)。シェーパキュー内送信待ちパケット数(以下、「キュー長」)の閾値αをもうけ、BEユーザ装置3-nのレートが帯域制御回路49に設定されているシェーピングレートより大きく徐々にシェーパ内にキューが堆積していった場合にはじめて閾値αに到達するようなシェーピングレートを設定する。
現キュー長が閾値αより大きい場合はBEユーザ装置3−nからのトラヒックが多く、キュー長がα以下の場合はBEユーザ装置3-nからのトラヒックが少ないと判断する。
キュー長が閾値αより大きく、長周期シェーピングレートが帯域制御回路49に設定されているシェーピングレートより小さい場合には、通信キャリア網1全体の状況を計算した管理システム18からBEユーザ装置3-nのレートを抑えるように命令されているため、徐々にシェーピングレートを下げる(59-1)。
キュー長が閾値αより大きく、長周期シェーピングレートがキュー長が閾値αより大きく、長周期シェーピングレートが帯域制御回路49に設定されているシェーピングレートより大きい場合には、管理システム18からBEユーザ装置3-nのレートを上げるように命令を受け、かつ、BEユーザ装置3-nのレート向上がのぞめる為、徐々にシェーピングレートを上げる(59-2)。
キュー長が閾値αより小さく、長周期シェーピングレートが帯域制御回路49に設定されているシェーピングレートより小さい場合には、管理システム18からBEユーザ装置3-nのレートを抑えるように命令され、かつ、BEユーザ装置3-nのレートが帯域制御回路49に設定されているシェーピングレートと同等かまたはより低い状態である。今後BEユーザ装置3-nがレートを大きく上昇させた場合にパケットをバースト的に中継装置10-nに送信してしまうことを防ぐために管理システム18の設定に従い徐々にシェーピングレートを下げる(59-3)。
キュー長が閾値αより小さく、長周期シェーピングレートが帯域制御回路49に設定されているシェーピングレートより大きい場合には、管理システム18からBEユーザ装置3-nのレートを上げるように命令を受けているが、BEユーザ装置3-nのレートが現シェーピングレートと同等かまたはより低く、管理システム18の命令に従いシェーピングレートを上げたとしてもその後の短周期設定で現在のシェーピングレートに下げられる可能性が高い。その為、長周期シェーピングレート値を採用せず、現シェーピングレート値を保持するため設定処理を行わない(59-4)。
なお、具体的に本条件に従った処理は後述の図18のフローを用いて説明する。
閾値αの設定の目安は、前述の目的を達成する値を設定することが望ましく、例えばウィンドウサイズより大きい100パケットを設定する。
このように現在の通信キャリア網1の輻輳状態を考慮して徐々に帯域制御回路49のシェーパのシェーピングレートを増減させることによって、シェーピングレートが大きく変更されることによるトラヒックのバースト化を防止する効果が得られる。
図18に長周期シェーピングレート設定モードの処理フローを示す。
本処理フローでは図17のシェーピングレート設定条件に従ってシェーピングレートを設定する。処理内容59-2の場合の徐々にシェーピングレートを増加する「レート増加モード」と、処理内容59-1及び59-3の場合の徐々にシェーピングレートを減少させる「レート減少モード」を備える。本処理フローは、前述のS039処理開始をトリガとして処理を開始する(S042)。
処理開始後、図17の条件に従い以下のように条件分岐する。まず、長周期シェーピングレートが帯域制御回路49に設定されているシェーピングレートより小さいか否かを判定する(S043)。長周期シェーピングレートが帯域制御回路49に設定されているシェーピングレートより小さいならば、長周期シェーピングレートに達するまで徐々に帯域制御回路49に設定されているシェーピングレートを下げるレート減少モード処理(詳細は図19を使い後述する)を実行する(S044)。長周期シェーピングレートが帯域制御回路49に設定されているシェーピングレート以上である場合、シェーパキュー長が閾値αより大きいか否かを判定する(S045)。シェーパキュー内キュー長が閾値αより大きいならば、長周期シェーピングレートに達するまで徐々に帯域制御回路49に設定されているシェーピングレートを上げるレート増加モード処理(詳細は図18を使い後述する)を実行する(S046)。シェーパキュー内キュー長が閾値以下の場合は、シェーピングレート計算部52は、帯域制御回路49にシェーピングレートを通知しない(S047)。以上の処理が終了すると本フローの処理を終了する(S048)。
図19に長周期シェーピングレート設定モードのレート減少モードの処理フローを示す。本処理フローでは、一定の時間T3内に徐々に帯域制御回路49に設定されているシェーピングレートを減少させる。このために一定インターバルT4ごとに同量ずつF1回シェーピングレートを減少させる(T3=T4×F1)。そのために、長周期シェーピングレート値をもとにインターバル毎の減少シェーピングレート値を計算し、設定処理と待機処理を繰り返す。
以降、本処理の詳細について説明する。本処理は、前述のS044処理開始をトリガとして処理を開始する(S049)。まず、S051のループ1回あたりの減少シェーピングレート値として、帯域制御回路49に設定されているシェーピングレートと長周期シェーピングレートの差分をループ回数で等分した値を計算する(S050)。その後、現シェーピングレートから減少シェーピングレート分だけ減少させたシェーピングレートを、帯域制御回路49に通知する(S051)。その後、ループ終了判定のため、F1回の繰り返し処理が完了したか否かの判定を行い(S052)、完了している場合は本フローを終了し(S053)、完了していない場合はT4間待機し(S054)、処理S051を実行する。
長周期シェーピングレート設定モードのレート増加モードの処理フローを図20に示す。本フローでは、時間T5で徐々にシェーピングレートを長周期シェーピングレート値にする。図19のレート減少モードと同様に一定のインターバルT5内でF2回、同量ずつシェーピングレートを増加させる(T5=T6×F2)。
以降、本処理の詳細について説明する。本処理は、前述のS046処理開始をトリガとして処理を開始する(S055)。まず、S057のループ1回あたりの増加シェーピングレート値を長周期シェーピングレートと現シェーピングレートの差分をループ回数で等分して計算する(S056)。シェーピングレートを現シェーピングレートから増加シェーピングレート分だけ増加させたシェーピングレートを帯域制御回路49に通知する(S057)。ループ終了判定のため、F2回の繰り返し処理が完了したか否かの判定を行い(S058)、完了している場合は本フローを終了し(S059)、完了していない場合はT6間待機し(S060)、処理S057を実行する。
T3、T4、T5、T6、F1、F2の値は、通信キャリア網1の管理者が任意に設定可能であるが、急激なシェーピングレート増減を防ぐ目的があるため通信キャリア網1が輻輳しない程度の値を設定することが望ましい。レート増加モードおよびレート減少モードでそれぞれの設定値を持つが、急激なシェーピングレート増減を防ぐことが目的であるためT3=T5、T4=T6、F1=F2に設定してもよい。あるいは個別に設定することも可能である。これらの設定値例としては、日米間の経路のラウンドトリップ時間よりも長い300ミリ秒をインターバルとして10回に分けて設定し、増加モードと減少モードを同じ速度で実行する場合、T3=T5=3秒、T4=T6=300ミリ秒、F1=F2=10回に設定する運用形態が考えられる。
図21に短周期シェーピング設定モードの処理フローを示す。本フローでは、ヘッダ処理回路54から受信する再送ACK有無の情報をもとに、再送ACKでなければシェーピングレートを増加させ、再送ACKの場合にはシェーピングレートを減少させる処理を行う。この際、BEユーザ装置3−nのレートがシェーピングレートより大きいか否かを考慮する必要がある。例えば、BEユーザ装置3−nの要求するレートが小さく継続的に通信が行われた場合には再送ACKが観測されないが、シェーピングレートを徐々に上げた場合、当該BEユーザ装置3−nが帯域を未使用であるにもかかわらずシェーピングレートだけが上がり続ける。この場合、通信キャリア網1では当該BEユーザ装置3−nのレートが小さい状態で他のBEユーザ装置3−nを含めた帯域利用率100%付近での安定転送を行っている。この状態でもしレートの小さかった当該BEユーザ装置3−nが大容量通信を始めた場合、通信キャリア網1で大規模なパケット廃棄が発生し、帯域利用率が低下してしまう。この状況を防止するために、BEユーザ装置3−nからの入力レートが継続して小さい場合、当該BEユーザ装置3−nが要求するレートにシェーピングレートを近づける。短周期シェーピングレート設定モードにおけるシェーピングレート増減幅は、現在のシェーピングレート値を経路の輻輳に合わせ調整することを実現する必要がある。本実施例ではこの一例として、一定割合ずつシェーピングレートを増減させる方式を用いるが、これに限られることなく現シェーピングレートを調整する目的を満たしていれば良い。
本フローでは運用時において任意設定可能な以下のパラメータを使用する。
A:BEユーザ装置3−nのトラヒック量「大」の状態でシェーピングレートを増加させる割合(%)
B:シェーピングレートを減少させる割合(%)
C:BEユーザ装置3−nのトラヒック量「小」の状態でシェーピングレートを減少させる割合(%)
N:シェーピングレートを1回増加するトリガとなる、通常パケット連続受信回数(回)
β:BEユーザ装置3−nの要求するレートが小さい状態を判断する為のシェーパキュー内送信待ちパケット数閾置(パケット)
図21に示す本フローの処理について説明する。本フローは前述のS041処理による短周期シェーピングレート設定モード開始をトリガとして処理を開始する(S061)。処理開始後、以下のように条件分岐する。
まず、キュー長が閾値β以下か否かを判定し(S062)、閾値β以下なら、BEユーザ装置3−nの要求レートが小さい場合の条件判定処理(S063)を行う。処理S063では再送ACK受信または前回のシェーピングレート変更時から連続N回目の通常ACK受信か否かを判定し、条件成立した場合は、現在設定されているシェーピングレートをA%減少させたシェーピングレートを帯域制御回路49に通知し(S064)、処理を終了する(S069)。他方、処理S063の条件が成立しない場合、連続N回目に満たない通常ACK受信であるため、シェーピングレート設定を行わず処理を終了する(S069)。処理S062の条件が成立しない場合、BEユーザ装置3−nがある程度のレートで通信していると判別でき、通常のACK判定による短周期シェーピングレート設定を行う。受信したACKが再送ACKか否かを判定し(S064)、再送ACKならば現在設定されているシェーピングレートをB%減少させたシェーピングレートを帯域制御回路49に通知し(S066)、受信したACKが再送ACKでない場合は前回のシェーピングレート変更時から連続N回目の通常ACK受信か否かを判定する(S067)。処理S067の条件が成立した場合はパケットロスが無く一定量の通信が行われている状態であるため、通信経路の帯域に空きがある可能性が高い。このため、現在設定されているシェーピングレートをC%増加させたシェーピングレートを帯域制御回路49に通知し(S068)、処理終了する(S069)。処理S067の条件不成立の場合には、シェーピングレートを帯域制御回路に通知することなく処理を終了する(S069)。
A、B、C、N値の設定の目安としては中継装置10-nを輻輳させず、BEユーザ装置3−nのレート制御に過度に影響を与えないように緩やかに増減させることが望ましい。例えば、TCPプロトコルのウィンドウ制御アルゴリズムに合わせた値に設定する方法があり、A=5、B=30、C=5、N=10回などの設定が考えられる。β値の設定の目安としては、BEユーザ装置3−nのレートが小さい場合の設定値として、前述の処理S045で使用したα値に比べ小さい値を設定することが望ましい。例えば、α値が100パケットの場合、β値は一定量の通信が行われていればTCPのウィンドウサイズが到達しうる値として20パケットとする設定が考えられる。
以上により、帯域制御回路49は、シェーピングレート計算部52からシェーピングレートを通知される毎に、通知されたシェーピングレートを用いてシェーパのシェーピングレートを設定することにより、BEユーザ間の公平性を保持しつつ、空き帯域を最大限有効活用することが出来る。
(実施形態2)
以下、図面を用いて本発明の第2の実施形態を詳細に説明する。本発明の第2の実施形態では、TCP以外のBEユーザ装置3−nのトラヒックを効率的に収容することを目的とする。
TCP以外のBEユーザ装置3−nのトラヒックに対して実施例1と同等の動的なシェーピングレートの設定を行うためには、TCP以外のBEユーザ装置3−nのトラヒックのパケットロスを検出する手段が必要である。本実施形態では、通信網において経路の疎通確認や品質測定を行うOAM(Operations Administration and Maintainance)機能の一つであり、パケットロスを測定するLM(Loss Measurement)機能を使用し、BEユーザ収容端末装置−BEユーザ収容端末装置7-n間のパケットロス計測を行うことで、TCPに限定しないパケット廃棄の有無を検知する。
LM機能を使用して動的なシェーピングレートの設定を行うためには、実施例1のBEユーザ収容端末装置7−nの構成とシェーピングレート計算部52の処理、および短周期シェーピングレート設定モードの処理フローを一部変更することで実現可能である。
図22に本実施例のBEユーザ収容端末装置7−nの構成の一例を示す。BEユーザ収容端末装置7-nは、LMパケット送信部60およびLMパケット受信部61を有する。その他の構成は図15と同様である。
LMパケット送信部60は、通信経路の対向のBEユーザ収容端末装置7-nに向けたパケットロス計測用のLMパケットを定期的に送信回路51に送信する。
ヘッダ処理回路54は、対向のBEユーザ収容端末装置7-nからのLMパケットを受信する。ヘッダ処理回路54は、ユーザパケットおよびLMパケットをLM受信部60に転送する。
LM受信部60は、ユーザパケットおよびLMパケットを受信し、ユーザパケットを送信回路53に転送し、LMパケットを終端する。この際、受信したLMパケットとユーザパケットから経路中のパケットロスの有無を確認する。LM受信部60は、パケットロス有りまたは無しの結果を逐次シェーピングレート計算部52に送信する。
図23にシェーピングレート計算部52の処理フローの内容を示す。本処理は、LMパケット受信部61からのLM情報受信または管理情報制御部46からのシェーピングレート変更コマンド受信をトリガに処理を開始し(S070)、長周期シェーピングレート設定モードを実行中か否かを判定し(S071)、実行中なら処理を終了する(S074)。長周期シェーピングレート設定モードを実行中でなければ、管理情報制御部46からのシェーピングレート変更コマンド(長周期シェーピングレート)を受信したか否かの判定を行う(S072)。シェーピングレート変更コマンドを受信した時は、長周期シェーピングレート設定モード処理(前述の図18)を実行し(S073)、シェーピングレート変更コマンドを受信していない場合は、LM情報を受信した場合である為、短周期シェーピングレート設定モード処理(詳細は図24を使い後述する)を実行する(S075)。
それぞれの処理実行が終了したら本フローの処理を終了する(S074)。
図24にシェーピングレート計算部52の短周期シェーピングレート設定モードの処理フローを示す。本処理では図21と同様のパラメータを使用する。本フローは前述のS041処理による短周期シェーピングレート設定モード開始をトリガとして処理を開始する(S076)。
まずキュー長が閾地β以下か否かを判定し(S077)、閾値β以下なら、BEユーザ装置3−nの要求レートが小さい場合の条件判定処理(S078)として、パケットロス検出、または、前回のシェーピングレート変更時から連続M回目のパケットロス無しのLM結果を受信したか否かを判定する。S078において、パケットロス検出、または、前回のシェーピングレート変更時から連続M回目のパケットロス無しのLM結果を受信したと判定された場合、現在設定されているシェーピングレートをA%減少させたシェーピングレートを帯域制御回路49に通知し(S080)、処理を終了する(S084)。処理S078において、パケットロス検出、及びは、前回のシェーピングレート変更時から連続M回目のパケットロス無しのLM結果を受信していないと判定された場合、帯域制御回路49にシェーピングレートを通知することなく処理を終了する(S084)。
処理S077において、キュー長が閾地βよりも大きいと判定された場合、パケットロスを検出したか否かを判定し(S079)、パケットロスを検出したと判定された時は、現在設定されているシェーピングレートをB%減少させたシェーピングレートを帯域制御回路49に通知する(S081)。S079において、パケットロスを検出したと判定されない場合は、前回のシェーピングレート変更時から連続M回目のパケットロス無しのLM結果を受信したか否かを判定する(S082)。処理S082において、前回のシェーピングレート変更時から連続M回目のパケットロス無しのLM結果を受信したと判定された場合は現在設定されているシェーピングレートをC%増加させたシェーピングレートを帯域制御回路49に通知し(S083)、処理終了する(S069)。処理S082において、前回のシェーピングレート変更時から連続M回目のパケットロス無しのLM結果を受信したと判定されない場合には、帯域制御回路49にシェーピングレートを通知することなく処理を終了する(S084)。
以上により、OAM機能の一つであるLM機能を用いることで、通信キャリア網1内のTCP以外の通信に関しても輻輳状況に応じた短周期シェーピングレートの算出を実現し、算出した短周期シェーピングレート、及び、実施例1で説明した長周期シェーピングレートを用いて、BEユーザ間の公平性を保持しつつ、空き帯域を最大限有効活用することが出来る。
(実施形態3)
以下、図面を用いて本発明の第3の実施形態を詳細に説明する。本発明の第3の実施形態では、平日や休日、曜日など、優先ユーザ装置2−n及びBEユーザ装置3−nのユーザの生活に伴った一日の通信量の違いを考慮し、通信キャリア網1内のBEユーザ装置3−nのトラヒックを効率的に収容することを目的とする。
管理システム18は、図25に示す優先トラヒック使用量履歴データベース28を保持する。図25に示す優先トラヒック使用量履歴データベース28は、図5とは異なり、平日と休日別の優先トラヒック使用量履歴情報を保持する。履歴情報計算部28は、処理開始時が平日または休日かによって、平日または休日のエントリを参照して優先トラヒック使用量履歴データベース28を更新する。ネットワーク天気予報計算部30は、処理開始時が平日または休日かによって平日または休日の優先トラヒック使用量履歴データベース28のエントリを参照する。それ以外の構成及び処理は実施形態1と同様である。
以上により、平日や休日、曜日など、優先ユーザ装置2−n及びBEユーザ装置3−nのユーザの生活に伴った変動を考慮し、優先ユーザ装置2−n及びBEユーザ装置3−nのユーザの生活スタイルに伴い変動するトラフィック量に沿った長周期シェーピングレートを設定することが出来る。したがって、BEユーザ間の公平性を保持しつつ、空き帯域をより有効活用することが出来る。
1:通信キャリア網
2−n:優先ユーザ装置
3−n:BEユーザ装置
6−n、:優先ユーザ収容端末装置
7−n:BEユーザ収容端末装置
10−n:中継装置
18:管理システム
200:プロセッサ200
201:記憶媒体201
23:データベースアクセス部
24:ユーザ毎の設定レートデータベース
25:リンク毎の1BEユーザ装置3−nへの割当可能帯域データベースBE26:ユーザ装置3−n毎の経由リンク情報データベース
27:収容情報データベース
28:リンク毎の収容情報データベース27と、優先トラヒック使用量履歴データベース
29:シェーピングレート設定部
30:ネットワーク天気予報計算部
31:履歴情報計算部
32:送信インタフェース回路
33:受信インタフェース回路
34:管理インタフェース回路
202:プロセッサ202
46:管理情報制御部
47:受信回路
48:ヘッダ処理回路
49:帯域制御回路
50:スケジューラ回路
51:送信回路
52:シェーピングレート計算部
53:送信回路
54:ヘッダ処理回路
55:受信回路
56:端末−管理システム間接続インタフェース回路

Claims (13)

  1. 複数の中継装置に接続される管理システムと、ベストエフォートユーザ装置に接続される複数のベストエフォートユーザ装置収容端末と、を備えたネットワークシステムであって、
    前記管理システムは、
    前記複数の中継装置から収集した優先ユーザのトラフィック情報に基づいて、ベストエフォートユーザ装置収容端末毎に、第1の周期で長周期シェーピングレートを算出するネットワーク天気予報計算部と、
    前記ベストエフォートユーザ装置収容端末毎に算出した長周期シェーピングレートを、対応するベストエフォートユーザ装置収容端末に送信する送信部と、を備え、
    前記各ベストエフォートユーザ装置収容端末は、
    設定されたシェーピングレートに従って動的に帯域を制御する帯域制御部と、
    所定のパケットを受信したとき、該所定のパケットにより輻輳状態を検出し、検出した輻輳状態に基づいて短周期シェーピングレートを算出し、前記長周期シェーピングレートと前記短周期シェーピングレートとを用いて前記帯域制御部のシェーピングレートを設定する、シェーピングレート計算部と、を備えることを特徴とするネットワークシステム。
  2. 請求項1に記載のネットワークシステムであって、
    前記シェーピングレート計算部は
    前記長周期シェーピングレートを用いて前記帯域制御部の前記シェーピングレートを更新する長周期シェーピングレート設定モードと、
    前記短周期シェーピングレートを用いて前記帯域制御部の前記シェーピングレートを更新する短周期シェーピングレート設定モードと、を備え、
    前記長周期シェーピングレート設定モード処理中に、前記所定のパケットを受信しても前記短周期シェーピングレート設定モード処理を実行しないことを特徴とするネットワークシステム。
  3. 請求項2に記載のネットワークシステムであって、
    前記シェーピングレート計算部は、
    前記長周期シェーピングレート設定モードにおいて、
    前記長周期シェーピングレートが前記帯域制御部に設定されているシェーピングレートより小さいとき、前記長周期シェーピングレートに達するまで徐々に前記帯域制御部に設定されているシェーピングレートを減少させ、
    前記長周期シェーピングレートが帯域制御部に設定されているシェーピングレート以上であり、前記帯域制御部のキュー内キュー長が所定値より大きい場合、前記長周期シェーピングレートに達するまで徐々に帯域制御部に設定されているシェーピングレートを増加させ、
    前記長周期シェーピングレートが帯域制御部に設定されているシェーピングレート以上であり、前記帯域制御のキュー内キュー長が所定値以下の場合、前記帯域制御部のシェーピングレートを更新しないことを特徴とするネットワークシステム。
  4. 請求項2に記載のネットワークシステムであって、
    前記シェーピングレート計算部は、
    前記短周期シェーピングレート設定モードにおいて、
    前記帯域制御部のキュー内キュー長が所定値以下であり、再送ACKを受信した場合または前回のシェーピングレート更新時から連続して所定回数目の通常ACKを受信した場合、前記シェーピングレートを一定割合減少させ、
    前記帯域制御部のキュー内キュー長が所定値より大きく、再送ACKを受信した場合、前記シェーピングレートを一定割合減少させ、
    前記帯域制御部のキュー内キュー長が所定値より大きく、前回のシェーピングレート更新時から連続所定回数目の通常ACKを受信した場合、前記シェーピングレートを一定割合増加させることを特徴とするネットワークシステム。
  5. 請求項2に記載のネットワークシステムであって、
    前記シェーピングレート計算部は、
    前記短周期シェーピングレート設定モードにおいて、
    前記帯域制御部のキュー内キュー長が所定値以下であり、パケットロスを検出した場合または前回のシェーピングレート更新時から連続して所定回数目のパケットロス無しのLM結果を受信した場合、前記シェーピングレートを一定割合減少させ、
    前記帯域制御部のキュー内キュー長が所定値より大きく、パケットロスを検出した場合、前記シェーピングレートを一定割合減少させ、
    前記帯域制御部のキュー内キュー長が所定値より大きく、前回のシェーピングレート更新時から連続所定回数目のパケットロスなしのLMを受信した場合、前記シェーピングレートを一定割合増加させることを特徴とするネットワークシステム。
  6. 請求項1に記載のネットワークシステムであって、
    前記管理システムは、
    前記複数の中継装置から収集する優先ユーザのトラフィック情報に基づいて、リンク毎に各時間帯のリンクのレート履歴値を保持する優先トラフィック使用量履歴データベースと、
    前記リンク毎の物理帯域とベストエフォートユーザ装置数を保持する収容情報データベースと、
    ベストエフォートユーザ装置収容端末毎に経由リンク情報を保持する経由リンク情報データベースと、を備え、
    前記ネットワーク天気予報計算部は、
    各リンク、各時間帯に対し、前記物理帯域、前記レート履歴値、前記ベストエフォートユーザ装置数に基づいて、1ベストエフォートユーザ装置あたりの割り当て可能レートを算出し、
    各ベストエフォートユーザ端末収容装置に対し、経由リンク情報及び前記算出した割当可能レートに基づいて、各ベストエフォートユーザ端末収容装置毎に前記長周期シェーピングレートを算出することを特徴とするネットワークシステム。
  7. 中継装置、管理システム、及び、ベストエフォートユーザ装置に接続される端末であって、
    前記管理システムが該管理システムに接続される複数の中継装置から収集した優先ユーザのトラフィック情報に基づいて算出した長周期シェーピングレートを受信する受信部と、
    設定されたシェーピングレートに従って動的に帯域を制御する帯域制御部と、
    所定のパケットを受信したとき、該所定のパケットにより輻輳状態を検出し、検出した輻輳状態に基づいて短周期シェーピングレートを算出し、前記長周期シェーピングレートと前記短周期シェーピングレートとを用いて前記帯域制御部のシェーピングレートを設定するシェーピングレート計算部と、を備えることを特徴とする端末。
  8. 請求項7に記載の端末であって、
    前記シェーピングレート計算部は、
    前記長周期シェーピングレートを用いて前記帯域制御部の前記シェーピングレートを更新する長周期シェーピングレート設定モードと、
    前記短周期シェーピングレートを用いて前記帯域制御部の前記シェーピングレートを更新する短周期シェーピングレート設定モードと、を備え、
    前記長周期シェーピングレート設定モード処理中に、前記所定のパケットを受信しても前記短周期シェーピングレート設定モード処理を実行しないことを特徴とする端末。
  9. 請求項8に記載の端末であって、
    前記シェーピングレート計算部は、
    前記長周期シェーピングレート設定モードにおいて、
    前記長周期シェーピングレートが前記帯域制御部に設定されているシェーピングレートより小さいとき、前記長周期シェーピングレートに達するまで徐々に前記帯域制御部に設定されているシェーピングレートを減少させ、
    前記長周期シェーピングレートが帯域制御部に設定されているシェーピングレート以上であり、前記帯域制御部のキュー内キュー長が所定値より大きい場合、前記長周期シェーピングレートに達するまで徐々に帯域制御部に設定されているシェーピングレートを増加させ、
    前記長周期シェーピングレートが帯域制御部に設定されているシェーピングレート以上であり、前記帯域制御のキュー内キュー長が所定値以下の場合、前記帯域制御部のシェーピングレートを更新しないことを特徴とする
    ことを特徴とする端末。
  10. 請求項8に記載の端末であって、
    前記シェーピングレート計算部は、
    前記短周期シェーピングレート設定モードにおいて、
    前記帯域制御部のキュー内キュー長が所定値以下であり、再送ACKを受信した場合または前回のシェーピングレート更新時から連続して所定回数目の通常ACKを受信した場合、前記シェーピングレートを一定割合減少させ、
    前記帯域制御部のキュー内キュー長が所定値より大きく、再送ACKを受信した場合、前記シェーピングレートを一定割合減少させ、
    前記帯域制御部のキュー内キュー長が所定値より大きく、前回のシェーピングレート更新時から連続所定回数目の通常ACKを受信した場合、前記シェーピングレートを一定割合増加させることを特徴とする端末。
  11. 請求項8に記載の端末であって、
    前記シェーピングレート計算部は、
    前記短周期シェーピングレート設定モードにおいて、
    前記帯域制御部のキュー内キュー長が所定値以下であり、パケットロスを検出した場合または前回のシェーピングレート更新時から連続して所定回数目のパケットロス無しのLM結果を受信した場合、前記シェーピングレートを一定割合減少させ、
    前記帯域制御部のキュー内キュー長が所定値より大きく、パケットロスを検出した場合、前記シェーピングレートを一定割合減少させ、
    前記帯域制御部のキュー内キュー長が所定値より大きく、前回のシェーピングレート更新時から連続所定回数目のパケットロスなしのLMを受信した場合、前記シェーピングレートを一定割合増加させることを特徴とする端末。
  12. 複数の中継装置と、ベストエフォートユーザ装置から受信するパケットを所定のシェーピングレートで前記中継装置に送出する複数のベストエフォートユーザ装置収容端末と、に接続される管理システムであって、
    前記複数の中継装置から収集した優先ユーザのトラフィック情報に基づいてベストエフォートユーザ装置収容端末毎に第1の周期で長周期シェーピングレートを算出するネットワーク天気予報計算部と、
    前記ベストエフォートユーザ装置収容端末毎に算出した長周期シェーピングレートを対応するベストエフォートユーザ装置収容端末に送信する送信部と、を備えることを特徴とする管理システム。
  13. 請求項12に記載の管理システムであって、
    前記複数の中継装置から収集する優先ユーザのトラフィック情報に基づいて、リンク毎に各時間帯のリンクのレート履歴値を保持する優先トラフィック使用量履歴データベースと、
    前記リンク毎の物理帯域とベストエフォートユーザ装置数を保持する収容情報データベースと、
    ベストエフォートユーザ装置収容端末毎に経由リンク情報を保持する経由リンク情報データベースと、を備え、
    前記ネットワーク天気予報計算部は、
    各リンク、各時間帯に対し、前記物理帯域、前記レート履歴値、前記ベストエフォートユーザ装置数に基づいて、1ベストエフォートユーザ装置あたりの割り当て可能レートを算出し、
    各ベストエフォートユーザ端末収容装置7−nに対し、経由リンク情報、前記算出した割当可能レート情報に基づいて、各ベストエフォートユーザ端末収容装置毎に前記長周期シェーピングレートを算出することを特徴とする管理システム。
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