JP2015201075A - タッチパネル付き表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

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小林 育央
Yasuhisa Kobayashi
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Abstract

【課題】タッチ入力のセンシングの精度または信頼度を向上させたタッチパネル付表示装置及びその駆動法方法を提供する。
【解決手段】液晶表示パネルの表示面に、静電容量方式のタッチパネルが貼り付けられている。液晶表示パネルには、映像信号Vsig入力のタイミングを決定するタイミング生成部が備えられ、ここで生成されるタイミング信号tmは、回路及びコネクタ配線により、タッチパネルのコントローラーへと送られる。タッチパネルのコントローラーは、タイミング信号tmに基づき、映像信号Vsigのパルスの立ち上がり及び立ち下がりの期間を避けて、すなわち、液晶表示パネルからの電磁ノイズLCnoiseの発生期間を避けて、タッチパネルでのセンシングのためのセンシング・パルス信号TPsensの入力開始を行う。必要に応じて、ブランキング期間tblankのみならず、映像信号入力期間tsig中にもセンシングを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置本体(表示パネル)の表示面にタッチパネルが備え付けられた表示装置及びその駆動方法に関する。特には、ノイズによる誤作動を低減できるものに関する。
近年、インターネットへの接続や電話機能など各種機能を備えた携帯可能な端末やコンピューターが広く用いられるようになっている。特には、インターネット端末の機能及び携帯電話端末の機能などを備えたスマートフォンと呼ばれる高機能携帯端末や、タブレットコンピューターその他のモバイルコンピューターが広く普及するに至っている。また、各種の、電子ブックリーダー、電子ノート、携帯用カーナビ装置、受発注端末、携帯用ゲーム機、並びに、携帯用テレビ、DVDプレイヤーその他の携帯用画像再生機器なども一般に用いられている。これらの携帯可能な端末・機器は、表示装置と、通信及びコンピューター機能がオールインワンとなっているのが一般的であり、多くの場合、表示装置の表示面にタッチパネルが備え付けられている。また、券売機、ATM、各種操作盤、並びに、一部のデスクトップパソコン用ディスプレイやスマートTV、電子黒板などでも表示装置の表示面にタッチパネルが備え付けられている。
タッチパネルが備え付けられる平面表示装置としては、アクティブマトリクス型の液晶表示装置、及び有機EL表示装置が最も代表的である。これらの平面表示装置は一般に、表示パネルと、その駆動系統とからなる。液晶表示パネルは、互いに組み合わされるアレイ基板及び対向基板と、これら基板間に挟持された液晶層とよりなる。また、有機EL表示装置は、典型的には、スイッチング素子が配列されたアレイ基板上に、有機EL膜を配置し、封止剤(フィル材)を挟んで対向基板を貼り付けて硬化させることで得られている。
タッチパネルには、平面表示装置の表示パネルの内部に一体に構成して軽量化及び薄型化を実現する「イン・セル型」もあるが、表示パネルの表示面に備え付けられるものが主流となっている。特には、表示パネルとタッチパネルとが、それそれ別個に製造された後に組み合わされるもの(「外付け型」)が主流をなしている。一方、タッチパネルは、多くの場合、画像表示面に対応するタッチスクリーン面に、センシング用の電極または配線が配列されている。このようなタッチパネルにおいて、電気的なノイズまたは電磁気的なノイズにより、タッチパネルでのセンシングに、悪影響を受けることがある。
特許文献1においては、LEDがマトリクス状に配列されたバックライト装置からのノイズが、静電容量方式のタッチパネルのセンシングに与える影響を低減すべく、センシングの位置と、発光駆動されるLEDの位置との距離関係を一定に保つように駆動を行うことが提案されている。このような駆動であると、LEDに起因するノイズがほぼ一定になるので、初期ノイズを求めておいてキャンセルすることが可能となる。一方、特許文献2においては、静電容量方式のタッチパネルにて、タッチ入力時に形成される寄生容量の影響を低減すべく、タッチ入力に影響されていないセンシング・チャネルに連結された回路部分(「補償ブロック」)より、補償出力を行うことが提案されている。
特開2013−235197 特開2011−165184
本件発明者は、液晶表示装置の表示パネルに取り付けられたタッチパネルにおけるノイズによる誤動作を低減すべく鋭意検討する中で、まず、何らかのノイズによる誤動作であろうと考えられるもののうち、表示パネルの駆動回路部やバックライトの点灯機構などからの電磁ノイズが原因とは考えられないものがあるのではないかとの着想を得た。そして、さらに鋭意検討する中で、表示パネルの画素配列部から、これに重ねられたタッチパネルの電極配列部へと極めて微弱な電磁ノイズが伝わっているのではないかと考えるに至った。
本件発明者は、このような斬新な着想に基づき、表示パネルの画素配列部にて電磁ノイズが発生しうるタイミングを外して、タッチパネルでのセンシングを行えば良いとの考えを得た。そして、電磁ノイズが発生しうるタイミングは、画素配列部への映像信号入力(書き込み)が行われる時点であり、特にはその入力信号のパルスが立ち上がる時点であろうと考えるに至った。
本発明は、上記のように、表示パネルと、表示パネルの表示面に備え付けられたタッチパネルとからなるタッチパネル付表示装置及びその駆動法方法において、表示パネルの側からタッチパネルへと伝わる電磁ノイズの影響を低減できるものを提供しようとするものである。
本発明のタッチパネル付表示装置は、駆動回路部を備えた表示パネルと、表示パネルの表示面に、近接して備え付けられるタッチパネルと、タッチパネルでのセンシングのための駆動を行うとともに表示パネルへのデータ転送を行うコントローラーまたは制御部と、駆動回路部から表示パネルの信号線へと入力される映像信号パルスのタイミングについて制御するための信号を、前記のコントローラーまたは制御部へと転送する機構とを備え、前記のコントローラーまたは制御部は、転送された信号に基づき、入力される映像信号パルスの立ち上がり、立ち下がり及びこれらの直後の期間を避けて、タッチパネルでのセンシングを行うことを特徴とする。
本発明のタッチパネル付表示装置の駆動方法は、駆動回路部を備えた表示パネルと、表示パネルの表示面に、近接して備え付けられるタッチパネルと、タッチパネルでのセンシングのための駆動を行うとともに表示パネルへのデータ転送を行うコントローラーまたは制御部とを備える表示装置を駆動するにあたり、駆動回路部における、表示パネルへと入力する映像信号パルスのタイミングについて制御するための信号に基づき、前記のコントローラーまたは制御部にて、入力される映像信号パルスの立ち上がり、立ち下がり及びこれらの直後の期間を避けて、タッチパネルでのセンシングを行うことを特徴とする。
タッチパネル付き表示装置におけるセンシングの精度または信頼度を向上し、タッチパネルの誤動作を防止することができる。
一実施形態のタッチパネル付表示装置の駆動方法における、タッチパネルでのセンシングのタイミングについて示す、模式的なタイミングチャートである。 図1に対応するタッチパネル付表示装置についての模式的な構成図である。 図1に対応するタッチパネル付表示装置についての模式的な斜視図である。FPCは折り返さない状態で示している。 他の一実施形態における、図1と同様のタイミングチャートである。
本発明の一の実施形態になるタッチパネル付表示装置及びその駆動方法について、図1〜3を用いて説明する。ここでは、表示装置が液晶表示パネルからなるとして説明するが、有機EL表示パネルなどの他のマトリクス表示装置からなるものであっても良い。
図3に一例を示すように、表示装置10には、周縁部に駆動IC11を備えた液晶表示パネル1と、液晶表示パネル1の表示面52に取り付けられるタッチパネル2と、バックライトユニット3とが備えられ、これらが、一つの板状のケーシング中にまとめられている。液晶表示パネル1は、アレイ基板19及び対向基板19Aがシール材を介して貼り合わされ、この中に液晶層を保持するものであり、アレイ基板19が対向基板19Aの縁から棚状に突き出した棚状接続部19Bに、駆動IC11が備えられる。本実施形態において、液晶表示パネル1の駆動IC11は、1つまたは複数の駆動ICチップにまとめられて、液晶表示パネル本体における一つまたは複数の辺に沿った棚状接続部19Bに、表示パネル用のフレキシブル配線基板(FPC)15とともに実装される。
タッチパネル2は、例えば、硬化後に弾性を有する接着剤を介して、液晶パネル1の表示側の面に貼り付けられている。本実施形態において、タッチパネル2における矩形状の一方の辺に沿って形成された接続領域にタッチパネル用のFPC24が接続しており、このFPC24にタッチパネル用のコントローラIC21が搭載されている。図示の例におて、タッチパネル用のFPC24は、表示パネル用のFPC15に覆いかぶさるようにして、重ねられるとともに、バックライト3の裏側へと折り曲げられる。一具体例において、タッチパネル用のFPC24と、表示パネル用FPC15とが、FPC用コネクター24A、15Aを介して接続される。すなわち、例えば、タッチパネル用のFPC24のコネクター差込部(配線群の端子部)24Aが、表示パネル用FPC15のコネクターソケット15Aに差し込まれる。
図2は、図3に示す液晶表示装置の要部について説明するための模式的な構成図である。図2に模式的に示すように、液晶表示パネル1の各画素ドットには、TFT素子17及び画素電極が備えられ、そのソース電極及びゲート電極がそれぞれ信号線13及び走査線14に接続されている。本実施形態において、対向基板19Aまたはアレイ基板19に設けられるカラーフィルタ層は、信号線13に沿ったストライプ状に配列される。そのため、図2中の拡大部分に示すように、各信号線13に沿って、同一の色を割り当てられた画素ドットが一列に並ぶこととなる。本実施形態のように、赤(R)、緑(G)及び青(B)の三原色表示を行う場合、赤(R)表示の画素ドット列、緑(G)表示の画素ドット列、及び青(B)表示の画素ドット列が配列されることとなる。
本実施形態において、図2中に示すように、映像信号用の各入力配線13Aは、選択スイッチ部12Aを介して、画像表示領域42内の3本の信号線、すなわち、赤色ドット用信号線13R、緑色ドット用信号線13G、及び青色ドット用信号線13Bに電気的に接続している。選択スイッチ部12Aは、入力配線13Aを通じて供給されて来る映像信号Vsigを、順次、3本の信号線13R,13G,13Bのそれぞれに供給するためのものである。
図示の例において、選択スイッチ部12Aは、信号線13に直交する方向に延びる3本の選択用配線12R,12G,12Bと、これらの配線が各信号線13との交点部分に形成するTFT素子17とからなる。すなわち、選択用配線12R,12G,12Bに順次入力されるゲートパルスによってTFT素子17が順次オン状態となることで、映像信号Vsigが所定の信号線13R,13G,13Bに順次入力される。図示の具体例において、映像信号用の各入力配線13Aは、駆動IC11の端子から画像表示領域42へと向かって延びており、選択スイッチ部12Aは、アレイ基板19上にあって、画像表示領域42の縁と駆動IC11との間の領域に設けられている。
選択用配線12R,12G,12Bへのゲートパルスの入力は、RGB選択回路16Aからの出力により行われ、このRGB選択回路16Aの出力は、タイミング生成回路11Aからのパルス状のタイミング信号tmに基づいて行われる。図示の例において、タイミング生成回路11Aは、駆動IC11内に設けられている。また、図示の具体例において、表示パネル用FPC15には、電源部などの機能を兼ねるコントローラIC16が搭載されており、RGB選択回路16Aが、このコントローラIC16中に設けられている。
一方、本実施形態において、タッチパネル2には、X方向の電極線22及びY方向の電極線23が格子状に配列されており、静電容量方式などにより、タッチパネルペン4のペン先、または、指先の位置が検知される。タッチパネル2のコントローラー21は、例えば、X方向の各電極線22に順次パルス信号TPsensを印加し、Y方向の各電極線23から受信される波形信号に基づき、各交点のレベル信号(ディジタル信号)を生成する。
本実施形態においては、上述のように画像表示領域42中への映像信号Vsigの供給のタイミングを決定するタイミング信号tmが、図2に模式的に示すように、RGB選択回路16Aからタッチパネル2のコントローラー21へと、コネクタ配線25を通じて送られる。そして、タッチパネル2のコントローラー21は、センシングのためのパルス信号TPsensを印加するタイミングについて、入力されたタイミング信号tmに基づき、修正または決定を行う。詳しくは、映像信号Vsigのパルスの立ち上り及び立ち下り(パルスのON/OFF)の際に、液晶表示パネル1から微弱な電磁ノイズLCnoiseが発生しうるという着想に基づき、液晶表示パネル1における映像信号Vsigのパルスの立ち上り及び立ち下り期間を避けて、タッチパネル2におけるセンシングを行うようにする。
図1のタイミングチャートには、一具体例における、映像信号Vsig入力と、センシングのためのパルス信号TPsens入力との時間的な関係について示す。映像信号Vsigのパルス幅及びパルスのタイミングは、上述の選択スイッチ部12Aの選択用配線13R,13G,13Bに入力されるゲートパルスの幅及びタイミングと同一である。
図示の具体例において、映像信号Vsigの波形は、ブランキング期間の電圧に相当する基準電圧から正負に交互に振れるパルス波形となっている。パルス波形において、ある基準電圧から遠ざかることを立ち上がりと呼び、この基準電圧へと復帰するのを立ち下がりと呼ぶことができる。そうすると、図1の波形において、ブランキング期間の前後を除けば、立ち上がりと立ち下がりとは重なることとなる。そのため、以下の説明では、パルス波形の立ち上がり及び立ち下がりを、まとめて「立ち上がり」と呼ぶこととする。なお、この「立ち上がり」のタイミングは、各信号線13R,13G,13Bにおける映像信号のON/OFFのタイミングとして捉えることができる。
図1中に模式的に示すように、映像信号Vsigのパルスが正方向または負方向へと立ち上りを開始する直後の期間には、液晶表示パネル1の画像表示領域42中から、電磁ノイズLCnoiseが発生しうる。なお、このような直後の期間は、画像表示領域42中の信号線13に実際に印加される電圧が立ち上がって行く期間に対応する。タッチパネルにおけるセンシングは、このような電磁ノイズLCnoiseの発生期間を避けて、行う。したがって、映像信号Vsigパルスの立ち上がり直後を避けて、センシングためのパルス信号TPsensの入力を行う。
但し、静電容量方式などのタッチパネル入力方式において、実際のセンシングが行われるのは、パルス信号TPsensの入力を開始してからの短い期間内であると考えられる。すなわち、例えば、X方向の各電極線22にて、パルス信号TPsensにより電圧が立ち上がっていく期間であると考えられる。そのため、具体的には、センシングための各パルス信号TPsensの波形の最初の部分が、電磁ノイズLCnoiseの発生期間と重ならないようにすれば良いと考えられる。
本実施形態においては、各フレーム期間F中、ブランキング期間tblank及びそれ以外の期間(映像信号入力期間tsig)のいずれにおいても、タッチパネルでのセンシングを行う。図1の具体例においては、各フレーム期間F中、ブランキング期間tblankにて1回のセンシングを行う他、映像信号入力期間tsig中に、2回のセンシングを行う。
ブランキング期間tblank中のセンシングは、ブランキング期間tblankの開始から充分な期間が経過した後に行う。例えば、映像信号Vsigのパルス幅の、少なくとも1〜2倍の期間の後、好ましくは3〜5倍の期間の後に、パルス信号TPsensの入力を開始する。
一方、映像信号入力期間tsig中にあっては、映像信号Vsigの一のパルス期間中、その中間の時点で、センシング・パルス信号TPsensの入力を開始する。この入力の開始は、パルス期間の初期(例えパルス幅の1/4〜1/3の期間)が終了してから行うのであるが、あまり遅れると次のパルスの立ち上がりまでにセンシングが終了しないことから、所定の初期の期間が終了して直ちに行うようにすることができる。例えば、電磁ノイズLCnoiseが完全に出なくなってからでなくても、充分に小さくなった時点で、センシング・パルス信号TPsensの入力を開始し、次の電磁ノイズLCnoiseのピークより前にはセンシングが完了するようにして、ノイズを最小化することができると考えられる。
図1に示すような実施形態において、ブランキング期間tblank中のセンシングは、液晶表示パネル1からの電磁ノイズLCnoiseの影響を受けるおそれが、まずない。ところが、映像信号入力期間tsig中であると、ある程度、電磁ノイズLCnoiseの影響を受けるおそれがある。そのため、ブランキング期間中のセンシングにより検知された位置を基準とし、ある閾値を超えて検知位置がずれる場合には、エラー値として省くようにすることができる。また、例えば、1フレーム期間F中、他の2回の検知位置を基準に、大きく外れた検知位置をエラーとして省くこともできる。さらには、ブランキング期間tblank中の検知位置に対する重み付けを、映像信号入力期間tsig中の2回の検知位置に対する重み付けよりも大きくして、適当な近似曲線に基づき、タッチパネルペン4のペン先、または指先により描かれる軌跡41を推定するようにすることもできる。また、ペン先または指先の動きが遅いときには、ブランキング期間tblank中にのみセンシングを行い、ペン先または指先の動きが所定値より高いときにだけ、映像信号入力期間tsig中にもセンシングを行うように設定することもできる。
例えば、液晶表示パネル1のリフレッシュレートが60Hzである場合に、1フレーム期間Fは16.6msec(ミリ秒)である。この場合、ブランキング期間は、例えば、この1/3〜1/5の期間とすることができるので、3〜5 msec(ミリ秒)とすることができる。また、例えば、液晶表示パネル1がWVGA(画素数800×480)である場合、1フレーム期間の1/5をブランキング期間とするならば、映像信号Vsigのパルス幅(パルス期間)は、1フレーム期間の1/600とすることができる。したがって、1フレーム期間Fが16.6msecであるなら、映像信号Vsigのパルス幅は、約28μsec(マイクロ秒)となる。問題となるレベルの電磁ノイズLCnoiseの存続期間が、約10μsecであるとすると、映像信号Vsigのパルスの立ち上がり開始から約10μsecにセンシング・パルス信号TPsensの入力を開始する。そして、次のパルスの立ち上がりまでの約18μsecの期間にセンシングがほぼ完了するようにする。
図4のタイムチャートには、他の一実施形態におけるセンシングのタイミングについて模式的に示す。図4に示すように、センシングを各フレーム期間F中、ブランキング期間tblank内でのみ行う。他の点では、図1〜3に示す上記の実施形態と同一である。図示の例では、各フレーム期間F中、ブランキング期間tblank内に1回のみのセンシングを行う。図4の実施形態は、映像信号入力期間tsig中、一の電磁ノイズLCnoise波形の終了(立ち下がり)から、次の電磁ノイズLCnoise波形の立ち上がりまでの期間が、タッチパネルでのセンシングに充分でない場合に適している。特には、高精細表示を行うべく走査線の数が多くなれば、それだけ、映像信号Vsigのパルス幅も小さくなる。また、例えば、立体表示(3D表示)などのために、リフレッシュレートを120〜240Hzにすると、映像信号Vsigのパルス幅は、60Hzの場合の1/2〜1/4となる。なお、リフレッシュレートが高くなるならば、ブランキング期間中にのみセンシングを行うことで、ペン先や指先の速い動きにも対応することができる。
具体的な実施例として、リフレッシュレート60HzにてWXGA表示(1280×768画素)を行う、スマートフォン及びタブレットPC用の対角サイズ7インチの液晶表示装置10を試作し、上記図4の実施形態のとおりとした。ここでのタッチパネル2は、静電容量方式のものである。そして、種々の条件で、タッチパネルによるセンシングを行ってみたところ、液晶表示パネルの電磁ノイズに起因すると考えられるセンシングエラーは、全く見られなかった。一方、同様の液晶表示装置において、映像信号Vsigのタイミングに関係なく、タッチパネルでのセンシングを行った場合、条件によっては、センシングエラーが見られた。
なお、タッチパネルを装着する前の状態で、電磁ノイズ計測装置(株式会社ペリテックの「EMIテスタEMV-200」)を用いて、液晶表示パネル1の画像表示領域42の表面における微弱な電磁波ノイズを計測した。この際、通常の計測では検出が困難であったため、増幅機構を用いた。その結果、電磁波ノイズのレベルは、液晶表示パネルの駆動IC11の箇所で見られる電磁波ノイズの約10-6〜10-8倍であった。すなわち、6〜8桁(けた)小さい値であった。このように、本件発明は、従前、問題となるような電磁波ノイズが全く存在しないと考えられたところ、センシング精度を向上させるべく鋭意検討する中で、斬新な着想によりなされたものである。
上記の実施形態の説明においては、液晶表示パネル1のFPC15上のICに、RGB選択回路16Aが設けられ、このFPC15上の配線及びコネクタ端子と、タッチパネル用FPC24上の配線及びコネクタ端子を経て、RGB選択回路16Aからのタイミング信号tmがタッチパネル用コントローラ21に入力されるとして説明した。また、上記の実施形態の説明においては、赤色ドット用信号線13R、緑色ドット用信号線13G、及び青色ドット用信号線13Bに、順次映像信号を供給するための選択スイッチ部及びRGB選択回路が液晶表示パネル1に備えられるとして説明した。
しかし、RGB選択回路は、例えば、棚状接続部19B上の駆動IC11中に設けられるのであっても良く、また、別途のFPC上に設けられるものであっても良い。原理上、映像信号入力のタイミングを決定するタイミング生成部と、タッチパネルのためのコントローラーとの間に、タイミング生成部からのタイミング信号を適宜に増幅するなどして伝達する機構が存在すれば良い。
なお、RGB選択回路として説明したが、三原色表示に代えて、例えば黄色表示の画素ドットの列が設けられる場合、RGB選択回路は、4原色間の選択を行う回路となる。また、例えば、選択スイッチ部及び選択回路により、隣合う2つの信号線を順次選択して映像信号を入力するようにすることができる。また、隣合う信号線に限らず、信号線を複数のグループに分け、順次グループを選択してグループごとに映像信号の入力を行うこともできる。
また、場合によっては、信号線を選択する選択スイッチ部や選択回路を特に備えない場合も、映像信号パルスのタイミングを決めるタイミング信号をタッチパネルコントローラー21に供給し、上記各実施形態と同様に行うことができる。
上記の実施形態の説明においては、液晶表示パネルのコントローラーと、タッチパネルのコントローラーが別個に設けられるとして説明したが、場合によっては、一つのコントローラーまたは制御部により、液晶表示パネル及びタッチパネルを駆動するのであっても良い。また、タッチパネルについて、液晶表示パネルとは別体の部材として供給された後に、液晶表示パネルの表示面に貼り付けられるものとして説明したが、場合によっては、液晶表示パネルの表側の基板の上に、半製品のタッチパネルが貼り付けられてから、FPCの実装などが行われるのであっても良い。なお、タッチパネルは、液晶表示パネルに、貼り付けられずに組み付けられるのであっても良い。
1…液晶表示パネル; 10…タッチパネル付き表示装置;
11…駆動IC; 11A…タイミング生成部;
12…RGB入力選択用配線; 12R…赤(R)選択用配線;
12G…緑(G)選択用配線; 12B…青(B)選択用配線;
13…信号線; 13A…映像信号用の入力配線;
13R…赤色ドット用信号線; 13G…緑色ドット用信号線;
13B…青色ドット用信号線; 14…走査線;
15…フレキシブル基板(FPC); 15A…コネクタソケット;
16…表示パネル・コントローラー; 16A…RGB選択回路
17…TFT素子; 18…タイミング信号出力配線; 19…アレイ基板;
19A…対向基板; 19B…棚状接続部; 2…タッチパネル;
21…タッチパネル・コントローラー; 22…X方向の電極線;
23…Y方向の電極線; 24…タッチパネル用FPC;
24…コネクタ差込部; 25…コネクタ配線;
3…バックライト・ユニット; 4…タッチパネルペン;
41…タッチ入力の軌跡; 42…画像表示領域;

Claims (5)

  1. 駆動回路部を備えた表示パネルと、
    表示パネルの表示面に、近接して備え付けられるタッチパネルと、
    タッチパネルでのセンシングのための駆動を行うとともに表示パネルへのデータ転送を行うコントローラーまたは制御部とを備えるタッチパネル付き表示装置において、
    駆動回路部から表示パネルの信号線へと入力される映像信号パルスのタイミングについて制御するためのタイミング信号を、前記のコントローラーまたは制御部へと転送する機構を備え、
    前記のコントローラーまたは制御部は、転送された信号に基づき、入力される映像信号パルスの立ち上がり、立ち下がり及びこれらの直後の期間を避けて、タッチパネルでのセンシングを行うことを特徴とするタッチパネル付表示装置。
  2. タッチパネルでのセンシングを各フレーム期間におけるブランキング期間中に行うことを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル付表示装置。
  3. タッチパネルでのセンシングを各フレーム期間における映像信号入力期間中にも行い、一の映像信号パルスにおける初期の期間を避けて、タッチパネルの電極線にセンシングのためのパルス信号の立ち上がりが行われることを特徴とする請求項2に記載のタッチパネル付表示装置。
  4. 表示パネルの画像表示領域中に映像信号を伝えるべく延びる信号線が、複数のグループに分けられ、これらグループ間の選択を行う選択スイッチ部が備えられ、この選択スイッチ部は、前記タイミング信号に基づき、信号線のグループを順次選択して映像信号が入力されるようにすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタッチパネル付表示装置。
  5. 駆動回路部を備えた表示パネルと、
    表示パネルの表示面に、近接して備え付けられるタッチパネルと、タッチパネルでのセンシングのための駆動を行うとともに表示パネルへのデータ転送を行うコントローラーまたは制御部とを備えるタッチパネル付表示装置を駆動するに方法において、
    駆動回路部における、表示パネルへと入力する映像信号パルスのタイミングについて制御するためのタイミング信号に基づき、前記のコントローラーまたは制御部にて、入力される映像信号パルスの立ち上がり、立ち下がり及びこれらの直後の期間を避けて、タッチパネルでのセンシングを行うことを特徴とするタッチパネル付表示装置の駆動方法。
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