JP2015201072A - 準静電界を利用した改札システム及び通信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】利用者が両側から通行可能な改札システム100において、改札機1は、最初にICカード6を捕捉した側の準静電界通信装置5との間の通信を維持するとともに、後からICカード6を捕捉した側の準静電界通信装置5との間の通信を停止し、準静電界送受信装置3は、通信維持、若しくは、通信停止に基づき改札機1との通信の開始有無を認識させる制御コマンドを準静電界通信装置5に送信し、準静電界通信装置5は、制御コマンドに基づき出力部を制御して改札機1との通信の開始有無を認識させる。
【選択図】図1
Description
特に、特許文献1及び2における実施の形態では、所定の駅に設けられた改札機と、改札機の利用者が携帯するカード形状でなる可搬型の装置との間で、準静電界を利用した通信を行う改札システムが開示されている。
この際、従来の改札機では、ICカードを改札機の送受信部に翳す際、通行可能な利用者側の送受信部は、例えば、青色に発光した状態が維持されているとともに、ICカードを翳すと、「ピッ」といった確認音や、通行可能であることを認識させる表示が出力され、一方、通行不可な利用者側の送受信部は消灯した状態になり、確認音も出力されない。
このため、改札機の両側から進行してきた双方の利用者は、ICカードを改札機の送受信部に翳す際に、改札機の送受信部の発光の状態を見たり、あるいは、確認音を聞くことにより、自らの通信の有無を認識し、通行の可否を認知することができる。
このため、準静電界を利用した改札システムでは、従来の改札システムとは異なり、改札機に近接する前に通信が開始されてしまうため、改札機側で通行可否の表示、もしくは、確認音を出力させた場合であっても、利用者側で自らの通信の有無を認識することが難しくなる。
特に、弱視等の視覚障害を有する利用者や、車椅子を使用した利用者の場合、ある程度離れた位置にある改札機の送受信部の表示(発光等)を視認することが難しく、スムーズな改札機の通行を妨げるおそれがあるといった問題点があった。
利用者が両側から通行可能な改札システムにおいて、
利用者が携帯し、電磁誘導型のICカードとの間で電磁誘導を利用した通信を行うとともに、準静電界を利用した通信により情報を送受信する準静電界通信装置と、
前記準静電界通信装置との間で準静電界を利用した通信を行うとともに、電磁誘導を利用した通信により情報を送受信する準静電界送受信装置と、
前記準静電界送受信装置との間で電磁誘導を利用した通信を行う電磁誘導型のリードライタ装置を有する改札機とを備え、
前記改札機は、最初にICカードを捕捉した側の前記準静電界通信装置との間の通信を維持するとともに、後からICカードを捕捉した側の前記準静電界通信装置との間の通信を停止し、
前記準静電界送受信装置は、通信維持、若しくは、通信停止に基づき前記改札機との通信の開始有無を認識させる制御コマンドを前記準静電界通信装置に送信し、
前記準静電界通信装置は、前記制御コマンドに基づき出力部を制御して前記改札機との通信の開始有無を認識させるようにしたものである。
準静電界送受信装置は、リードライタ装置からコマンド受信により通信の維持を判断できるので、改札機との通信が開始されたことを認識させる制御コマンドを前記準静電界通信装置に送信することができ、改札機からある程度離れた位置に設置された準静電界送受信電極上であっても、利用者が携帯している準静電界通信装置の出力部からの出力により改札機との通信が開始されたことを容易に認識できるので、利用者が改札機の両側から進行してきた場合であってもスムーズな改札機の通行を案内できる。
リードライタ装置は、改札機からの搬送波の停止コマンドにより搬送波の送信を停止できるので、準静電界送受信装置に、通信の停止を判断させて改札機との通信が開始されなかったことを認識させる制御コマンドを前記準静電界通信装置に送信することができ、改札機からある程度離れた位置に設置された準静電界送受信電極上であっても、利用者が携帯している準静電界通信装置の出力部からの出力により改札機との通信が開始されなかったことを容易に認識できるので、利用者が改札機の両側から進行してきた場合であってもスムーズな改札機の通行を案内できる。
準静電界送受信装置は、リードライタ装置からの搬送波の停止により通信の停止を判断できるので、通行不可を認識させる制御コマンドを前記準静電界通信装置に送信することができ、改札機からある程度離れた位置に設置された準静電界送受信電極上であっても、利用者が携帯している準静電界通信装置の出力部からの出力により改札機との通信が開始されなかったことを容易に認識できるので、利用者が改札機の両側から進行してきた場合であってもスムーズな改札機の通行を案内できる。
出力部である表示部に受信した制御コマンドに基づき改札機との通信の開始有無の表示させることができるので、改札機からある程度離れた位置に設置された準静電界送受信電極上であっても、利用者が携帯している準静電界通信装置の表示部の表示により改札機との通信の開始有無を容易に認識できるので、利用者が改札機の両側から進行してきた場合であってもスムーズな改札機の通行を案内できる。
出力部である音声出力部から受信した制御コマンドに基づき改札機との通信の開始有無の音声を出力させることができるので、改札機からある程度離れた位置に設置された準静電界送受信電極上であっても、利用者が携帯している準静電界通信装置の音声出力部からの音声出力により改札機との通信の開始有無を容易に認識できるので、利用者が改札機の両側から進行してきた場合であってもスムーズな改札機の通行を案内できる。
出力部である振動発生部から受信した制御コマンドに基づき改札機との通信の開始有無の振動を発生させることができるので、改札機からある程度離れた位置に設置された準静電界送受信電極上であっても、利用者が携帯している準静電界通信装置の振動発生部の振動により改札機との通信の開始を容易に認識できるので、利用者が改札機の両側から進行してきた場合であってもスムーズな改札機の通行を案内できる。
電磁誘導を利用した通信を行う電磁誘導通信部と、
準静電界を利用した通信を行う準静電界通信部と、
利用者に改札機との通信の開始有無を認識させる出力部と、
通信装置全体を制御する演算制御部と、を備え、
前記演算制御部は、
前記電磁誘導通信部を制御して電磁誘導型のICカードから情報を読み出す電磁誘導通信制御部と、
前記準静電界通信部を制御して前記情報を前記改札機に設けられた準静電界送受信装置に送信する準静電界通信制御部と、
前記準静電界送受信装置から制御コマンドを受信した場合に前記出力部を制御して前記改札機との通信の開始有無を認識させる制御コマンド実行部と、
を有するようにしたものである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態である準静電界を利用した改札システムを詳細に説明する。但し、発明の範囲は、図示例に限定されない。
本発明の実施形態の準静電界を利用した改札システムの構成について図1及び図2を参照して説明する。図1は、準静電界を利用した改札システムの一例を示す説明図であり、図2は、当該改札システムを構成する準静電界を利用した通信装置(準静電界通信装置)の機能をブロック図として表した概略構成図である。
図1に示すように、準静電界を利用した改札システム100(以下、単にシステム100と呼ぶ。)は、改札機1、電磁誘導型のリードライタ装置2、準静電界送受信装置3、準静電界送受信電極4、準静電界通信装置5及び電磁誘導型のICカード6を有する。
改札機1は、従来の電磁誘導型のリードライタ装置2を備え、利用者が両側から通行可能な改札機である。
準静電界送受信装置3は、準静電界送受信電極4を介した準静電界を利用した通信により、準静電界通信装置5との間で情報の送受信を行うとともに、リードライタ装置2を介して、改札機1との間で情報の送受信を行う。
準静電界通信装置5は、電磁誘導を利用した通信により、ICカード6の間で情報の送受信を行うとともに、準静電界送受信電極4を介した準静電界を利用した通信により、準静電界送受信装置3との間で情報の送受信を行う。
電磁誘導通信部22は、演算制御部50の制御により、準静電界通信装置5に挿入されたICカード6との間で、電磁誘導を利用した通信を行うものであり、例えば、ICカード6に電力供給ための微弱電波を放射するとともに、ICカード6により変調された微弱電波を受信するアンテナと、このような電磁誘導を利用した通信を制御する制御回路とから構成される。
準静電界通信部23は、演算制御部50の制御により、準静電界送受信電極4との間で準静電界を利用した通信CM21、CM22を行うものであり、例えば、人体の表面に存在する準静電界EF21、EF22を利用して準静電界送受信電極4との間で通信CM21、CM22を行うアンテナと、このような準静電界を利用した通信を制御する制御回路とから構成される。
表示部24は、演算制御部50(電磁誘導通信制御部27、準静電界通信制御部28及び制御コマンド実行部29)から出力された表示制御信号に基づいた情報や画像を表示画面上に表示する。例えば、表示部24は、利用者に通信の可否を認識させるための表示をするLEDやLCD、有機EL素子を用いたフラットパネルディスプレイである。
音声出力部25は、演算制御部50(電磁誘導通信制御部27、準静電界通信制御部28及び制御コマンド実行部29)から出力された音声出力制御信号に基づいた音声、エラー音、確認音等を出力するスピーカやブザーである。
振動発生部26は、演算制御部50(電磁誘導通信制御部27、準静電界通信制御部28及び制御コマンド実行部29)から出力された振動発生制御信号に基づいた振動を発生させるバイブレータである。
準静電界通信制御部28は、準静電界通信部23を制御して準静電界を利用した通信を行い、準静電界送受信電極4を介して改札機1に設けられた準静電界送受信装置3に対して、情報を送信するとともに、準静電界送受信装置3との間でその他のコマンド受信、応答の送信等を準静電界送受信電極4を介して準静電界を利用した通信で行う。
制御コマンド実行部29は、準静電界送受信装置3から制御コマンドを受信した場合に出力部である表示部24、音声出力部25、若しくは、振動発生部26を制御して、利用者に表示、音声出力、若しくは、振動の発生によって改札機1との通信の開始有無を認識させる。
なお、図1に示す改札システムにおいて、改札機1は、電磁誘導型のリードライタ装置2を有する従来の電磁誘導型の改札機であり、準静電界送受信装置3は、電磁誘導型のリードライタ装置2との間で電磁誘導を利用した通信を行い、準静電界通信装置5から受信した情報の送受信を行うものである。
ここで、本発明の実施形態における準静電界を利用した改札システム100の具体的な動作の説明を図3〜図5を用いて詳細に行う。なお、図3は、準静電界を利用した通信装置(準静電界通信装置5)の動作の一例を示すフローチャートであり、図4は、改札機1との通信を開始した側の準静電界通信装置5から改札機1までの情報のやり取りを示すシーケンス図であり、図5は、改札機1との通信を開始しなかった側の準静電界通信装置5から改札機1までの情報のやり取りを示すシーケンス図である。
すなわち、図4に示すシーケンス図において、準静電界通信装置5は、電磁誘導を利用した通信により、ICカード6に対してカード捕捉コマンドCM41を送信し、ICカード6から送信される所定のパラメータを含む情報である応答RS41を受信する。また、図5に示すシーケンス図においても同様の動作となる。
カード捕捉コマンドCM41は、電磁誘導を利用した通信をトリガーとして送信されることに限定されず、準静電界通信装置5の内部に、挿入検知センサやメカニカルスイッチ等の検知部を設け、当該検知部の起動をトリガーとして送信することも可能である。
このようなカード捕捉コマンドCM43を受信した準静電界通信装置5は、準静電界を利用した通信により、準静電界受信電極4を介して準静電界送受信装置3に対して、情報を応答RS42として送信する。この際、準静電界送受信装置3は、ICカード6を捕捉したことを記憶する処理PR41を行う。そして、準静電界送受信装置3は、リードライタ装置2を介して、改札機1に対して、準静電界通信装置5から受信した応答RS42を応答RS43として転送する。
その後、改札機1は、リードライタ装置2を介して電磁誘導を利用した通信により、準静電界送受信装置3に対してICカードの認証等を行うコマンドCM43を送信する。
例えば、表示部24であるLEDを点灯させる、点灯しているLEDの色を変える(例えば、赤から緑に点灯色を変える)ことにより、利用者に改札機1との通信が開始されたことを認識させる。
また、例えば、音声出力部25から利用者に改札機1との通信が開始されたことを認識させるための、「ピッ」といった確認音を出力させる。
さらに、例えば、振動発生部26で利用者に改札機1との通信が開始されたことを認識させるための、「ブルブル」といった振動を発生させる。
その後、改札機1との通信が開始された後、改札機の表示部に通行可否を認識させる表示が出力され、利用者は改札機通過時に改札機の通行可否を認知する。
その後、改札機1は、リードライタ装置2に対して電磁誘導を使用した通信の搬送波の送信を停止させるコマンドCM53を送信する。
このようなコマンドCM53を受信したリードライタ装置2は、電磁誘導を使用した通信の搬送波の送信を停止する処理PR53を行う。
例えば、表示部24であるLEDを点灯させる、点灯しているLEDの色を変える(例えば、緑から赤に点灯色を変える)ことにより、利用者に改札機1との通信が開始されなかったことを認識させる。
また、例えば、音声出力部25から利用者に改札機1との通信が開始されなかったことを認識させるための、「ピーッ」といったエラー音を出力させる。
さらに、例えば、振動発生部26で利用者に改札機1との通信が開始されなかったことを認識させるための、「ブブブブブッ」といった振動を発生させる。
また、電磁誘導通信部22、あるいは、準静電界通信部23による通信中に、演算制御部50は、音声出力部25を制御して、通信中である旨の音声案内や確認音を出力させても良い。勿論、演算制御部50は、振動発生部26を制御して通信中であることを認識させる振動を発生させても良い。
2 リーダライタ装置
3 準静電界送受信装置
4 準静電界送受信電極
5 準静電界通信装置
6 ICカード
21 記憶部
22 電磁誘導通信部
23 準静電界通信部
24 表示部(出力部)
25 音声出力部(出力部)
26 振動発生部(出力部)
27 電磁誘導通信制御部
28 準静電界通信制御部
29 制御コマンド実行部
50 演算制御部
100 システム
Claims (8)
- 利用者が両側から通行可能な改札システムにおいて、
利用者が携帯し、電磁誘導型のICカードとの間で電磁誘導を利用した通信を行うとともに、準静電界を利用した通信により情報を送受信する準静電界通信装置と、
前記準静電界通信装置との間で準静電界を利用した通信を行うとともに、電磁誘導を利用した通信により情報を送受信する準静電界送受信装置と、
前記準静電界送受信装置との間で電磁誘導を利用した通信を行う電磁誘導型のリードライタ装置を有する改札機とを備え、
前記改札機は、最初にICカードを捕捉した側の前記準静電界通信装置との間の通信を維持するとともに、後からICカードを捕捉した側の前記準静電界通信装置との間の通信を停止し、
前記準静電界送受信装置は、通信維持、若しくは、通信停止に基づき前記改札機との通信の開始有無を認識させる制御コマンドを前記準静電界通信装置に送信し、
前記準静電界通信装置は、前記制御コマンドに基づき出力部を制御して前記改札機との通信の開始有無を認識させる
ことを特徴とする改札システム。 - 前記準静電界送受信装置は、前記リードライタ装置からコマンド受信した場合に、通信の維持と判断し、通信が開始されたことを認識させる制御コマンドを前記準静電界通信装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の改札システム。
- 前記改札機は、後からカードを捕捉した側の前記準静電界通信装置との間の通信を停止させるために、電磁誘導を利用した通信の搬送波の停止コマンドを前記リードライタ装置に送信し、前記リードライタ装置は、前記搬送波を停止することを特徴とする請求項1に記載の改札システム。
- 前記準静電界送受信装置は、前記リードライタ装置からの搬送波が停止した場合に、通信の停止と判断し、前記改札機との通信が開始されなかったことを認識させる制御コマンドを前記準静電界通信装置に送信することを特徴とする請求項3に記載の改札システム。
- 前記準静電界通信装置は、前記準静電界送受信装置から受信した制御コマンドに基づき前記改札機との通信開始の有無の表示を表示部に表示させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の改札システム。
- 前記準静電界通信装置は、前記準静電界送受信装置から受信した制御コマンドに基づき前記改札機との通信開始の有無の確認音を音声出力部から出力させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の改札システム。
- 前記準静電界通信装置は、前記準静電界送受信装置から受信した制御コマンドに基づき前記改札機との通信開始の有無の振動を振動発生部から発生させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の改札システム。
- 電磁誘導を利用した通信を行う電磁誘導通信部と、
準静電界を利用した通信を行う準静電界通信部と、
利用者に改札機との通信の開始有無を認識させる出力部と、
通信装置全体を制御する演算制御部と、を備え、
前記演算制御部は、
前記電磁誘導通信部を制御して電磁誘導型のICカードから情報を読み出す電磁誘導通信制御部と、
前記準静電界通信部を制御して前記情報を前記改札機に設けられた準静電界送受信装置に送信する準静電界通信制御部と、
前記準静電界送受信装置から制御コマンドを受信した場合に前記出力部を制御して前記改札機との通信の開始有無を認識させる制御コマンド実行部と、
を有することを特徴とする通信装置。
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JP2006229349A (ja) * | 2005-02-15 | 2006-08-31 | Toshiba Corp | 携帯端末機器と通行制御システム |
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