JP2015200593A - カウント値取得装置及びカウント値取得プログラム - Google Patents

カウント値取得装置及びカウント値取得プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】SPS(Satellite・Positioning・System)用受信機に電源を投入後、極力早い段階の測位解を、後処理あるいは準リアルタイムで得る手段を提供する。
【解決手段】SPS受信機1001は、擬似距離の算出に使用される複数の種類のカウント値であって、確定するまでは同一増加量でカウントアップされ、確定した時点で、直前の未確定値から同一増加量を超える確定値増加量が加えられて確定値となる複数の種類のカウント値の未確定値を取得すると共に、確定値が発生した場合には、前記確定値増加量を取得する信号同期データ取得部110と、信号同期データ取得部110が取得した未確定値と、確定値増加量とを送信する通信モデム111とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、測位信号の信号処理を実行する信号処理装置(カウント値取得装置)及び信号処理プログラム(カウント値取得プログラム)に関する。特に、米国のGPS(Global・Positioning・System)などに代表される衛星測位システム(Satellite・Positioning・System、以下、SPSと略す)で用いられる衛星測位受信機(以下、SPS用受信機とする)内の信号処理装置及び信号処理プログラムに関する。
SPS用受信機では、信号を送信する衛星と衛星測位受信機に接続した受信アンテナとの間の距離および距離変化率等のいわゆる観測生データ(衛星から発せられた信号を観測することで直接的に得られる観測量を意味のある物理量に変換したものを観測生データと称する)を測定する機能を有する。さらに、衛星から測位信号に重畳して放送されている航法データに含まれる衛星軌道パラメータを取得すると衛星の位置および速度を計算することができる。衛星の位置および速度と上記観測生データを用いると、一般的に知られた測位計算を行うことでSPS受信機の位置および速度(正確にはSPS受信機に接続した受信アンテナの位相中心の位置と速度)を得ることができる。
このようなSPS用受信機のうち、防衛・宇宙分野向けの製品は、必要とされる仕様が特殊であり、既製品として入手可能ないわゆるCOTS(Commercial・Off・The・Shelf)品では要求仕様を満たさない場合が多い。たとえば、電源投入直後から数秒程度で測位結果を得たい場合で、外部から迅速な測位計算を可能とするための補助情報を得られない場合(いわゆるコールドスタートの場合)には工夫が必要である。後処理によって非リアルタイムに測位結果を得ればよい場合は、必要となる情報を内部メモリに保存し試験終了後に回収すればよい。しかしながら、試験終了後に保存した情報を回収不可能な場合には、測位計算に必要となるデータを通信装置によって転送しておく必要がある。
このような例として、宇宙機、地球往還システム、飛しょう体などがある。宇宙機の地球大気圏再突入回収システムでは、その開発にあたって再突入時データを収集して解析する必要があり、コールドスタートでも極力早い段階で測位結果が必要とされる。非特許文献1では、そのような再突入データ収集装置の例が示されており、断片的な受信データ、つまりRF信号をダウンコンバート後にデジタルサンプリングしたデータを数ミリ秒分ずつ、通信装置を介して外部に送信し、後処理によって測位解を得る方法が示されている。
海老沼, 「再突入データ収集装置搭載用Snapshot型GPS受信機の検討」, GPS/GNSS Symposium 2012
上記のようにRF信号のデジタルサンプリングデータを外部に送信する方式の場合、デジタルサンプリングデータのサイズが問題となる。通常衛星測位用の信号はメインローブだけでも数MHz〜数十MHz程度の信号帯域を有するため、サンプリング周波数は最低でも同程度以上となる。このため、短時間のデータであってもデータのサイズが比較的大きくなり、通信装置のデータ転送レートが小さい場合には非特許文献1の例のように、数ミリ秒分のデータを間欠的に送信することしかできない。
本発明は、SPS用受信機の測位演算手法に関するものであり、SPS用受信機に電源を投入後、極力早い段階の測位解を、後処理あるいは準リアルタイムで得る手段の提供を目的とする。
この発明のカウント値取得装置は、
擬似距離の算出に使用される複数の種類のカウント値であって、確定するまでは同一の増加量でカウントアップされ、確定した時点で、直前の未確定値から前記同一の増加量を超える確定値増加量が加えられて確定値となる複数の種類のカウント値の未確定値を取得すると共に、前記確定値が発生した場合には、前記確定値増加量を取得する取得部を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、コールドスタートのような場合でも、極力早い段階の測位解を、後処理あるいは準リアルタイムで得る手段を提供できる。
実施の形態1の図で、実施の形態1のSPS受信機1001の前提となるSPS受信機10の処理構成ブロックを示す図。 実施の形態1の図で、SPS受信機10の処理を示すフローチャート。 実施の形態1の図で、SPS受信機1001の構成図(データ転送側における処理構成)。 実施の形態1の図で、外部測位計算装置2000(後処理または準リアルタイムに測位計算を行う処理構成)の構成を示す図。 実施の形態1の図で、SPS受信機1001が送信する送信データ120の例を示す図。 実施の形態1の図で、GPS L1 C/Aの航法データの1サブフレームの構成を示す図。 実施の形態1の図で、受信信号と、観測値エポックと、Sync Phase Skewとの関係を示す図。 実施の形態2の図で、SPS受信機1002の構成図。 実施の形態3の図で、SPS受信機1002のハードウェエア構成例を示す図。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1のSPS受信機1001の前提となる、一般的なSPS受信機10の処理構成を示す。
図2は、SPS受信機10の処理を示すフローチャートである。
衛星測位受信機がコールドスタートと呼ばれる状態、すなわち事前に外部から得られる情報が何もない状態から処理を開始する場合、一般的に図2のようなベースバンド処理過程を、受信用の各チャンネル(チャンネルとは各衛星の信号を処理するための処理単位を指す)で行う。ここで、ベースバンド処理とは、RF信号をデジタルサンプリングした後のデジタル信号処理を指す。以下、図1および図2を使って説明する。
まず図1に示したSPS用アンテナ1で受信した衛星測位用のRF信号をRFフロントエンド部2によってフィルタ処理、増幅処理、ダウンコンバート処理などのデジタルサンプリング処理の前に必要な処理を実施する。さらにA/Dコンバータ3によってデジタルサンプリングしたのち、信号捕捉処理部6の制御に基づき相関処理部4においてローカル生成信号との相関処理を行う。
その相関処理結果に基づき、信号捕捉処理部6が信号捕捉処理(S1)を行う。そして信号捕捉処理部6が、衛星測位用の信号が検出できたと判定した場合、信号追尾処理部5による信号追尾処理に移行する。ただし、通常は信号捕捉時に推定した信号周波数と実際の周波数のずれを補正する信号の引き込み処理(S2)が必要となる。この処理によって信号追尾処理部5は正常に周波数引き込みができたことを確認(S3)し、信号追尾処理(S4)に移る。信号追尾処理中は、航法データ処理部7が、航法データのビット列を記録(S5)するとともに、これらのビット列に対する同期処理(S6)を行う。航法データ同期処理S6では、航法データ処理部7が、航法データのプリアンブルパターンを見つけるなどして、受信データに対応する送信時刻を取得する。信号追尾処理中は、信号追尾処理部5は随時信号追尾維持状態の判定を行い(S7)、信号追尾が維持できていない場合には、信号捕捉処理S1に戻す。
航法データ処理部7は航法データ同期処理が完了している場合(S8で判定)には、航法データをデコード(S9)して衛星軌道パラメータ等を取得する。航法データ同期処理が完了していない場合には信号追尾処理(S4)以降を継続する。
また航法計算部9はコールドスタート時のSPS受信機の時刻の設定は航法データに含まれる時刻データに基づいて設定するが、SPS受信機を地上付近で用いる場合には、信号伝搬時間が75ミリ秒程度であることを利用して概略時間を設定する(S10およびS11)。受信機時刻を設定済みの場合、観測生データ生成部8で観測生データを生成し(S12)、必要な衛星数の観測データを得られる場合には、航法計算部9において測位計算を行う。
以上が一般的なSPS受信機10の処理であるが、このうち信号捕捉処理S1には数秒から数十秒、信号引き込み処理S2に1〜2秒、信号追尾処理S4開始後、航法データ同期処理S6が完了するまでに6〜12秒程度の時間を要する。また、測位計算を行うために必要となるEphemerisと呼ばれる衛星軌道パラメータの取得には18〜30秒程度かかる。このようにコールドスタート時には、航法計算部9における測位計算を実行するまでには最低でも30秒程度は要する。よってその間(コールドスタート時の30秒程度の間)の測位計算結果を知りたい場合には、何らかの工夫が必要となる。
実施の形態1では、このような状況において後処理もしくは、ほぼリアルタイムで、SPS受信機1001での電源投入直後の位置や速度を知るための手法を与えるものである。この手段を実現する場合、SPS受信機1001を搭載した移動体で取得した衛星測位信号の受信データのうちの一部のデータを、通信モデム11(通信装置)を介して外部に送信する。そして、その送信されたデータを受信した外部装置(外部測位計算装置2000)において、測位計算を行う。外部測位計算装置2000による後処理(あるいは準リアルタイム処理)によって、SPS受信機1001での電源投入直後の位置や速度を計算する。
図3は、SPS受信機1001(データを転送する側の装置)の構成を示す図である。図3のSPS受信機1001が図1のSPS受信機10と異なる点は、さらに、信号同期データ取得部110(取得部)、データ通信のための通信モデム111(送信部)、送信アンテナ112を備える点である。
図4は、外部測位計算装置2000の装置構成を示す図である。外部測位計算装置2000は、SPS受信機1001の送信アンテナ112から送信されてくるデータを受信して、測位計算を行う。
(1)外部測位計算装置2000では、SPS受信機1001の送信アンテナ112から送信されてくるデータが受信アンテナ213で受信され、受信用の通信モデム214(取得部、受信部)を介して受信データ処理部215で処理され、受信データ記憶部216に保存される。
(2)観測生データ生成部217(擬似距離計算部)は、受信データ記憶部216に記録されたデータに基づき、観測生データを生成する。観測生データ生成部217は擬似距離を構成するために必要十分なデータが得られているエポックよりも前の時刻についても、SPS受信機1001から送信されたデータを用いることによって、後処理によって擬似距離の構成を可能にする。
(3)観測生データ生成部217による擬似距離計算後は、必要数の観測値があれば航法計算部219において測位計算を実行する。また、測位計算に必要となる衛星軌道情報(Ephemeris)や電離層遅延情報などはあらかじめ何らかの手段で取得しておき補助データ記憶部218に保存しておくものとする。
実施の形態1の特徴は、観測生データ生成部217において擬似距離を構成するために必要十分なデータが得られていない時刻の擬似距離を計算するための手法である。「擬似距離を構成するために必要十分なデータが得られていない時刻」とは、前述のように例えばコールドスタート時の期間である。
(信号同期データ取得部110の取得データ)
実施の形態1の特徴を説明するために、まず図3の信号同期データ取得部110で取得するデータ(以下、送信データ120という)の内容を説明する。
図5は、信号同期データ取得部110が取得する送信データ120を示す図である。信号同期データ取得部110は図5に示した各種データを取得する。図5に示した、各データを表現するためのビット数はあくまでも例であり、所要精度等によって変更してよい。なお、図5ではGPSのL1 C/Aコードを受信する場合を想定して示した例である。また図5右列の「取得先」は該当するデータの取得先を示すが、この列は単なる参考であり、送信データ120として送信されるものではない。図5右列の「取得先」には、信号同期データ取得部110による、衛星数やC/Aコードカウント等の取得先を記載しているが、範囲121に記載の受信機時間は、SPS受信機1001を動作させているSPS受信機1001の内部システムから取得する。また図5において、最下段の不連続変化分のビット数5,9,17、7は、C/Aコードカウント、航法ビットカウント、TOW count、受信機時間に対応する。
図5の送信データ120では、範囲121にはプリアンブル等が記載され、範囲122には衛星毎に繰り返されるデータが記載され、範囲123には後述の「データの不連続変化分」(確定値増加量)が記載されている。
(プリアンブルパターン)
送信データ120には、まず信号同期データ取得部110は、データ同期用のプリアンブルパターン(図2のS6で示したように航法データに含まれる)を設定する。プリアンブルパターンは固定パターンのビット列であり、受信側(外部測位計算装置2000)は、このパターンを探すことで、受信データの先頭位置を特定することができる。
(受信機のクロックカウンタ)
次に、信号同期データ取得部110は、送信データ120に、SPS受信機1001のクロックカウンタを格納する。このカウンタはSPS受信機1001の基準クロックでカウントアップした値である。受信機のクロックカウンタは、割り当てたビット数で表現できる値を超えた場合にはゼロにロールオーバーしてカウントアップを継続する。
(受信機時間)
また、受信機時間はTime of week secondなどを送信し、SPS受信機1001の内部で正しい時間が設定されるまでは、0からカウントアップした時刻を示す。
(衛星数)
さらに、送信データ120では、衛星ごとの繰り返しデータが続くため、衛星数のデータを送信する。そしてその衛星数だけ、PRN番号から搬送波位相まで(範囲122)のデータを繰り返す。
さらに、送信データ120によって、SPS受信機1001内部の航法データ同期処理(図2のS6)によって不連続に変化した「C/Aコードカウント」、「航法ビットカウント」、「TOW count」や、受信機時間の不連続な修正を送信する構成とする。
ここで、図5の範囲122に示す、C/Aコードカウント、航法ビットカウント、TOW count、Sync Phase Skewについて説明する。これらは、擬似距離を構成するために必要であり、擬似距離ρ[m]は、次の(式1)で計算する。
ρ=c×[tr−{(TOW count)×6+0.02×(航法ビットカウント)+0.001×(C/Aコードカウント)+(Sync Phase Skew)}]
(式1)
ここで、
(1)cは、光速[m/s]である。
(2)trは、Time of week secondで表した受信機時間である。
(3)図6は、GPS L1 C/Aの航法データの1サブフレームの構成を示すが、TOW countは、図6に示す航法メッセージのサブフレームの2Word目に必ず含まれるカウンタ値であり、これを6倍した秒数が次のサブフレームの先頭のTime of week secondを示す。よって、(式1)のTOW countは、現在受信している信号が含まれるサブフレームの一つ前のサブフレームに含まれていたカウント値である。
(4)航法ビットカウントは、現在受信している信号が含まれるサブフレームの先頭から、観測値を算出するエポックまでに含まれる航法データビットのカウント値である。1サブフレームは300ビット(図6)であるから、0〜299の範囲の値を取る。
(5)C/Aコードカウントは、観測値を算出するエポックが含まれるビットの中において、そのエポックの前までに受信したC/Aコードの数を示す。
(6)図7は、受信信号と、観測値エポックと、Sync Phase Skewとの関係を示す図であるが、Sync Phase Skewは図7に示したように、直前のC/Aコード終端位置と観測エポックとの間の時間を示す。図7ではPRN=3,4,10,22の4衛星を受信している場合の例を示しており、各衛星から受信機までの距離が異なることからSync Phase Skewは衛星ごとに異なる。
(式1)において、受信機時間tr、TOW count、航法ビットカウント、C/Aコードカウントは、いずれも擬似距離ρの算出に使用されるカウント値である。これらのカウント値は、詳細は後述するが、確定するまでは同一の増加量(例えば1)でカウントアップされ、確定した時点で、直前の未確定値から同一の増加量を超える確定値増加量が加えられて確定値となる。
(式1)のように擬似距離ρの算出には、
(1)受信機時間trを図2のステップS11に示した受信機時刻設定処理で設定すること、
及び、
(2)TOW Count、航法ビットカウント、C/Aコードカウント、Sync Phase Skewを取得することが必要である。
しかし、図2のステップS6で示した航法データ同期処理においては、TOW Count等は段階を経て正確な値が取得されていく。
(C/Aコードカウントの修正)
すなわち、C/Aコードカウントは、航法ビットの境界位置からカウントして、0〜19の値を取るものとしたいが、ビット同期がとれて正しくビット境界位置が判明するまでは正しい値を取得できない。しかし、ビット境界位置が判明する以前のデータも、図5のように送信しておく。ビット境界位置が判明してC/Aコードカウントを修正して不連続に値を変化させた時の変化分を図5のように送信する。
具体例で説明する。例えばコールドスタート状態では、SPS受信機1001では、正しいC/Aコードカウントが確定していない。この場合、SPS受信機1001は、暫定的に0から1,2,3・・・と1(同一の増加量)だけインクリメントし、19,0,1、・・・のようにカウントを続ける。信号同期データ取得部110は送信データ120として、他のデータとともに、確定前の暫定のC/Aコードカウントを範囲122のC/Aコードカウントとして送信する。信号同期データ取得部110は、ある送信データ120で、C/Aコードカウント=「4」を送信したとする。
その後、ビット同期がとれて正しいビット境界位置が判明した結果、正しいC/Aコードカウント=「10」(確定値)が確定したとする。具体的には、SPS受信機1001では、C/Aコードカウントを0,1,2・・・19,0、1、2・・・19、・・・のように暫定的にカウントしているうちに、・・・0、2、10、11、12、・・・のように、正しいC/Aコードカウント=「10」(例示である)が確定する。このとき、・・・2、10、・・・における2(直前の未確定値)から10(確定値)へのカウント値の変化(つまり8)が「不連続変化分」(確定値増加量)である。
SPS受信機1001の信号同期データ取得部110は、送信データ120に不連続変化分の「8」を取得し、これを送信データ120に含めて送信する。外部測位計算装置2000の観測生データ生成部217では不連続変化分の「8」を受信すると、C/Aコードカウントが暫定の値であった、上記のC/Aコードカウント=「4」に不連続変化分の「8」を加えて「4」を「12」に修正する。
これにより、その不連続変化分のデータ(上記の例では「8」)からビット境界位置が判明する前のC/Aコードカウントも正しい値(上記の例では4から12)に修正できる。
(航法ビットカウントの修正)
航法ビットカウントの修正もC/Aコードカウントと同様である。航法ビットカウントの確定前は暫定値を送信データ120に含めて送信しておき、確定後は、確定値とともに不連続変化分を含めて送信する。
航法ビットカウントは、航法データのサブフレーム先頭位置が航法データ同期処理(ステップS6)によって判明するまでは正しい値ではなく、0〜299の範囲でカウントアップし、299から0に戻る。サブフレーム先頭位置が判明後、図5の送信データ120によって、航法ビットカウントの不連続修正分を送信しておく。これによって、サブフレーム先頭位置の判明以前の航法ビットカウントを、正しい値に修正できる。つまり航法ビットカウントの場合も、0、1、2、・・・299、0,1,2、・・・のように暫定的にカウントし、ある時点で、・・・、11、20、・・・のように、正しい航法ビットカウント=「20」(例示である)が確定する。このとき、・・・11、20、・・・における11から20へのカウント値の変化(つまり9)が「不連続変化分」である。
SPS受信機1001は、送信データ120に不連続変化分の「9」を含めて送信する。外部測位計算装置2000では不連続変化分の「9」を受信すると、以前に受信した航法ビットカウントの暫定値(例えば20)に不連続変化分の「9」を加えて「29」に修正する。
(TOW count)
TOW countについても、C/Aコードカウントや航法ビットカウントと同様である。TOW countの確定前は暫定値を送信データ120に含めて送信しておき、確定後は、確定値とともに不連続変化分を含めて送信する。
(Sync Phase Skew)
Sync Phase Skewは航法データ同期処理(ステップS6)の実施前から常に正しい値が取得できるので、図5の送信データ120の範囲123には記載がない。
(受信機時間)
受信機時間についても、C/Aコードカウントや航法ビットカウントと同様である。受信機時間の確定前は暫定値を送信データ120に含めて送信しておき、確定後は、確定値とともに不連続変化分を含めて送信する。
以上説明した原理を使うことによって以下の処理が可能である。
(1)信号同期データ取得部110が図5に示した送信データ120を取得して、通信モデム111および送信アンテナ112を介して外部測位計算装置に送信する。
(2)外部測位計算装置2000では、受信データ処理部215が、受信アンテナ213および通信モデム214を介して送信データ120を受信する。受信データ処理部215は送信データ120の各データを受信データ記憶部216に保存する。その後、観測生データ生成部217が、(式1)用いて擬似距離を生成する。よって、通常はまだ擬似距離を正しく計算できないエポックについても正しい擬似距離を計算するができる。
上記の(式1)によって計算される擬似距離ρが、通常は航法データのサブフレーム先頭位置が航法データ同期処理(ステップS6)によって判明するまでは正しく計算できない。これに対し、実施の形態1の特徴は、図5に示したように、航法データへの同期処理によって、C/Aコードカウント、航法ビットカウントおよびTOW countが不連続に修正されたときの不連続変化分をSPS受信機1001から送信し、観測生データ生成部217に与える。これによって、航法データのサブフレーム先頭位置が航法データ同期処理(ステップS6)によって判明する前のデータを、送信データ120に含まれる不連続変化分(修正量)を使って修正し、正しい擬似距離を計算できる点である。
(補助データ記憶部218)
また、一般的に行われる工夫であるが、測位計算に必要となる衛星軌道情報(Ephemeris)や電離層遅延パラメータなどの情報を外部から入手し、補助データ記憶部218に保存しておき航法計算部219で用いることで、通信データ量を削減する効果と測位計算の開始を早める効果を得ることができる。
実施の形態2.
図5の情報を通信装置(通信モデム及びアンテナ)で外部に伝送せずに、内部のメモリに保存しておき、あとでそれを回収して図4の外部測位計算装置2000で行った処理と同じ処理を行う手法をとっても良い。RF信号のデジタルサンプリングデータを保存しておく場合と比べると圧倒的に少ないデータ量を保存しておけばよいので、実際のアプリケーションで利用可能である。この場合、C/Aコードカウント等が確定前のものを使用して擬似距離を計算するのは、観測生データ生成部8(擬似距離計算部)である。
宇宙機や飛しょう体などの分野では、受信機の起動後の極力早い段階から測位計算結果を得たい場合があり、そのようなアプリケーションで利用可能である。
図8は、実施の形態2のSPS受信機1002の構成を示す。SPS受信機1002は信号同期データ取得部110で取得したデータ(実施の形態1の送信データ120)を、送信しない構成である。SPS受信機1002では取得したデータ(送信データ120に相当するデータ)を、送信することなく取得データ記憶部119(メモリ)に記憶しておき、外部測位計算装置2000の場合と同様に、航法計算部9の計算に用いる。なおSPS受信機1001は、外部測位計算装置2000と同様に、補助データ記憶部118を保持してもよい。また、図8からは通信モデム111、送信アンテナ112を除いているが、SPS受信機1002は通信モデム111、送信アンテナ112を有し、実施の形態1と同様に、送信データ120を送信する構成でもよい。この構成は、保存した情報を回収可能であるが、その可能性がそれほど高くない場合に使用できる。
実施の形態3.
図9を参照して実施の形態3を説明する。実施の形態3は、コンピュータであるSPS受信機1001のハードウェア構成を説明する。なお、SPS受信機1002、外部測位計算装置2000も同様のコンピュータである。よって以下のSPS受信機1001の説明はSPS受信機1002、外部測位計算装置2000にも当てはまる。
図9は、SPS受信機1001のハードウェア資源の一例を示す図である。ハードウェア資源を示す図9において、SPS受信機1001は、プログラムを実行するCPU950(Central Processing Unit)を備えている。CPU950は、バス958を介してROM(Read Only Memory)951、RAM(Random Access Memory)952、表示装置953、操作キー954、通信ボード956、磁気ディスク装置960と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置960の代わりに、光ディスク装置、フラッシュメモリなどの記憶装置でもよい。
RAM952は、揮発性メモリの一例である。ROM951、磁気ディスク装置960等の記録媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部、格納部、バッファの一例である。通信ボード956、操作キー954などは、入力部、入力装置の一例である。また、通信ボード956、表示装置953などは、出力部、出力装置の一例である。
磁気ディスク装置960には、オペレーティングシステム961(OS)、プログラム群962、ファイル群963が記憶されている。プログラム群962のプログラムは、CPU950、オペレーティングシステム961により実行される。
上記プログラム群962には、以上の実施の形態の説明において「〜部」として説明した機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU950により読み出され実行される。
ファイル群963には、「〜の判定結果」、「〜の算出結果」、「〜の抽出結果」、「〜の生成結果」、「〜の処理結果」の情報や、データや信号値や変数値やパラメータなどが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。また、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU950によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、以上に述べた実施の形態の説明において、データや信号値は、RAM952のメモリ、磁気ディスク装置960の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス958や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
また、以上の実施の形態の説明において、「〜部」として説明したものは、「〜手段」、であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明したものは、ソフトウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU950により読み出され、CPU950により実行される。すなわち、プログラムは、以上に述べた「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、以上に述べた「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
以上の実施の形態では、SPS受信機1001、1002、外部測位計算装置2000を説明したが、これらの動作は、プログラムとしても把握できることは以上の説明から明らかである。また、SPS受信機1001、1002、外部測位計算装置2000の各「〜部」の動作は方法としても把握できることは以上の説明により明らかである。
1 SPS用アンテナ、2 RFフロントエンド部、3 A/Dコンバータ、4 相関処理部、5 信号追尾処理部、6 信号捕捉処理部、7 航法データ処理部、8 観測生データ生成部、9 航法計算部、110 信号同期データ取得部、111 通信モデム、112 送信アンテナ、120 送信データ、213 受信アンテナ、214 通信モデム、215 受信データ処理部、216 受信データ記憶部、217 観測生データ生成部、218 補助データ記憶部、219 航法計算部、10,1001,1002 SPS受信機、2000 外部測位計算装置。

Claims (6)

  1. 擬似距離の算出に使用される複数の種類のカウント値であって、確定するまでは同一の増加量でカウントアップされ、確定した時点で、直前の未確定値から前記同一の増加量を超える確定値増加量が加えられて確定値となる複数の種類のカウント値の未確定値を取得すると共に、前記確定値が発生した場合には、前記確定値増加量を取得する取得部を備えたことを特徴とするカウント値取得装置。
  2. 前記取得装置は、さらに、
    前記取得部が取得した未確定値と、前記確定値増加量とを送信する送信部を備えたことを特徴とする請求項1記載のカウント値取得装置。
  3. 前記カウント値取得装置は、さらに、
    前記確定値増加量を用いることによって、複数の種類のカウント値の未確定値を修正し、修正した未確定値を用いて、前記擬似距離を計算する擬似距離計算部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のカウント値取得装置。
  4. 前記カウント値取得装置は、
    前記取得部として、前記未確定値と、前記確定値増加量とを受信する受信部と、
    前記確定値増加量を用いることによって、複数の種類のカウント値の未確定値を修正し、修正した未確定値を用いて、前記擬似距離を計算する擬似距離計算部と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のカウント値取得装置。
  5. コンピュータに、
    擬似距離の算出に使用される複数の種類のカウント値であって、確定するまで同一の増加量でカウントアップされ、確定した時点で、直前の未確定値から前記同一の増加量を超える確定値増加量が加えられて確定値となる複数の種類のカウント値の未確定値を取得する処理、
    前記確定値が発生した場合には、前記確定値増加量を取得する処理、
    を実行させるためのカウント値取得プログラム。
  6. コンピュータに、さらに、
    取得した未確定値と、前記確定値増加量とを送信する処理、
    を実行させるための請求項5記載のカウント値取得プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017175294A1 (ja) * 2016-04-05 2017-10-12 三菱電機株式会社 信号受信装置及び信号受信方法
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