JP2015199774A - 流動床リアクターを利用する炭素質材料の熱処理 - Google Patents

流動床リアクターを利用する炭素質材料の熱処理 Download PDF

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Prabhjot Singh Surinder
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Raul Fernando Subia
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George Rizeq R
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Abstract

【課題】熱分解オイルを高い収量で生成しながら炭素質材料の処理で加熱条件を最適化した方法を提供すること。
【解決手段】流動床リアクター内で炭素質材料を処理する方法を開示する。本方法は、炭素質材料を流動床リアクター内に投入する工程と、流動床リアクター内に炭素質材料の流動床を形成するために炭素質材料を流動媒体で流動化する工程と、チャー、オイル及びガスからなる混合物を生成するために約5気圧未満の圧力でかつ酸素が無い状態で流動床リアクター内の炭素質材料の流動床をマイクロ波エネルギーで加熱する工程と、を含む。
【選択図】図1

Description

本開示は炭素質材料を処理する方法に関し、また具体的には本開示は、流動床リアクター、天然ガス及びマイクロ波エネルギーを利用して炭素質材料を処理する方法に関する。
熱分解過程は、酸素の外部供給が無い場合の有機材料に対する低温加熱である。この材料の加熱によって揮発性物質除去が生じると共に、軽ガス(light gas)、タール油及びチャーからなる混合物が生成される。熱分解は通常、タール油の収量を最大化するためにガス化と比較して低い温度で実行される。熱分解配合(パイロオイルと呼ぶ)の特性は、有機材料の配合(composition)、処理温度、滞留時間、圧力、加熱速度、その他など多くの要因に依存する。熱分解により生成される液体は一般に、品質が低くかつ芳香族化合物を除去し水素配合を増大するためにかなりの品質向上を要する。しかし熱分解オイルは高価値の生成物に転換することが可能である。熱分解のための熱を供給する従来の方法では、供給原料の一部または別の軽炭化水素に対する外部燃焼を提供し、次いでこの熱が熱分解容器に転送されている。この方法は従来の熱転送に依拠しているため、供給原料の加熱速度を遅くする必要があると共にこれらのオイルの収量は低くなる(通常は20%wt未満)。収量が低いため、処理の経済性にマイナスの影響を及ぼす可能性がある。石炭やバイオマスといった材料を閃光熱分解するとかなり高速の供給原料加熱速度が得られると共に、通常は微粒子化した供給原料粒子の高温ガス内への注入に基づくため、熱分解オイルの収量が大きくなる。しかしこの方法の欠点は、粒子サイズの低減がエネルギー集約的な処理であって多くの場合に費用が高くつくことである。
マイクロ波加熱は、材料に熱を転送するためのより効果的な方法の1つである。典型的には、マイクロ波エネルギーへの電気変換の効率は約80%である。マイクロ波は材料に直接熱を転送しており、またその波が材料ボリュームによって吸収されており、従来の加熱法のように単に表面のみではない。マイクロ波処理は、均一な加熱、高速の反応時間及び良好なエネルギー効率を含め本来的に有益な方式であるため広い応用範囲で利用されている。マイクロ波処理は、従来の化石燃料による加熱方式と異なり潜在的に再生可能エネルギーを電気の形で用いることが可能であるという点で利点を有する。さらにマイクロ波処理は加熱に至る方式が、多くの場合で従来方式と比べてよりクリーン、より高速かつより均一な処理となる。マイクロ波処理は、約20℃から6000℃超までという広い温度範囲で用いることが可能である。マイクロ波処理は、油と水の乳剤の分離、精製(refinement)、工業薬品の高品質化などの多様な用途に利用されている。マイクロ波は、感熱材料に対する殺菌、低温殺菌及びその他の処置のための(典型的には、50℃〜2000℃の範囲の)工業用加熱処理にも用いられている。
米国特許出願第20120055851号
熱分解オイルを高い収量で生成しながら炭素質材料の処理で加熱条件を最適化した方法が引き続き必要とされている。最低でも商業的に実行可能とするために、こうしたテクノロジーを比較的低いコストで利用すること並びにオイルを高い収量で得るために炭素質材料を利用することが望ましい。
従来技術のこうした欠点及びその他の欠点に対して、炭素質材料の処理方法を提供する本開示によって対処している。一実施形態では、炭素質材料を処理する方法を提供する。本方法は、炭素質材料を流動床リアクター内に投入する工程と、流動床リアクター内に炭素質材料の流動床を形成するために炭素質材料を流動媒体で流動化する工程と、チャー、オイル及びガスからなる混合物を生成するために約5気圧未満の圧力でかつ酸素の外部供給が無い状態で流動床リアクター内の炭素質材料の流動床をマイクロ波エネルギーで加熱する工程と、を含む。
別の実施形態では、炭素質材料を処理する方法であって、炭素質材料を流動床リアクター内に投入する工程と、流動床リアクター内に炭素質材料の流動床を形成するために炭素質材料を自然発生の炭化水素ガスまたはガス混合物で流動化する工程と、チャー、オイル及びガスからなる混合物を生成するために約5気圧未満の圧力で、約400C〜約800Cの範囲の温度でかつ酸素の外部供給が無い状態で流動床リアクター内の炭素質材料の流動床をマイクロ波エネルギーで加熱する工程と、を含む方法を提供する。
さらに別の実施形態では、炭素質材料を流動床リアクター内に投入する工程と、流動床リアクター内に炭素質材料の流動床を形成するために炭素質材料をメタンで流動化する工程と、チャー、オイル及びガスからなる混合物を生成するために約5気圧未満の圧力でかつ酸素が無い状態で流動床リアクター内の炭素質材料の流動床をマイクロ波エネルギーで加熱する工程と、を含む方法を提供する。
本開示に関する別の目的及び利点は、添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明及び添付の特許請求の範囲を読むことによって明らかとなろう。
本開示に関するこれらの特徴、態様及び利点並びにその他の特徴、態様及び利点については、図面全体を通じて同じ部分を同じ参照符号で表した添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことによってより理解が深まろう。
本開示の一実施形態に従った炭素質材料を処理する方法の概要図である。 本開示の一実施形態に従った流動床リアクターの概要図である。 本開示の一実施形態に従ったオイル収量を温度の関数として表したプロットである。 本開示の別の実施形態に従ったオイル収量を温度の関数として表したプロットである。 本開示の一実施形態に従ったオイル収量をマイクロ波及び様々なキャリアガスの関数として表した比較プロットである。
本明細書では本開示のある種の特徴についてのみ図示かつ説明しているが、当業者により多くの修正及び変更が行われよう。したがって添付の特許請求の範囲は、こうした修正及び変更のすべてを本開示の真の精神の域内にあるものとして包含するように意図していることを理解されたい。本明細書及び特許請求の範囲では、下記の意味を有するような多くの用語に言及している。
単数形をした「a」「an」及び「the」はコンテキストにより明瞭に異なる記述をしない限り複数の言及要素を含むものとする。本明細書及び特許請求の範囲の全体を通じてその中で使用する場合に、それが関連する基本的機能に変化を生じさせずに許容可能に変更し得る任意の定量的表現の修飾のために概略表現を利用することがある。したがって、「約(about)」などの用語で修飾した値は、指定した精細な値に対する限定ではない。幾つかの例ではその概略表現はその値を計測するための計器の精度に対応することがある。同様に、「が無い(free)」をある用語と組み合わせて用いることがあり、それが修飾された用語が無いと見なせるように、非実体的な(insubstantial)個数や極く微量しか含まないことがある。
本明細書で使用する場合、用語「ことがある(may)」「とし得る(may be)」は、ある状況の組の範囲内での出現、指定した特徴、特性または機能の所有に関する可能性を指摘したものであり、かつ/または別の動詞の修飾をその修飾を受ける動詞に関連した能力(ability)、機能(capability)または可能性(possibility)のうちの1つまたは幾つかを表現することによることがある。したがって、「ことがある」や「とし得る」の使用は、修飾された用語が指摘したある容量、機能または利用について明らかに適当、可能または好適である(ただし、ある状況ではその修飾された用語は適当、可能または好適でないこともあることを考慮に入れている)ことを示したものである。例えば、ある状況ではある事象や容量が期待できるが、別の状況ではその事象や容量を得ることができない。この区別を用語「ことがある」や「とし得る」で捕捉している。
「任意選択の(optional)」や「任意選択において(optionally)」という表現は、続いて記載される事象や状況が生じることも生じないこともあること、並びにこの記述によってその事象が生じる場合やこれが生じない場合を含めていること、を意味している。
本明細書で言及した用語「オイル(oil)」、「オイル類(oils)」または「バイオオイル」は、廃棄物原料や炭素質材料の熱分解などの熱化学処理により生産された熱分解オイルなどのオイル類を意味している。
上で指摘したように、一実施形態では本開示は炭素質材料を処理する方法を提供する。本方法は、チャー、オイル及びガスからなる混合物を生成するために約5気圧未満の圧力でマイクロ波エネルギーによりリアクター内の炭素質材料を加熱する工程を含む。
図面を参照すると、様々な図の全体を通じて同じ要素を同じ参照番号によって示している。ここで図1を見ると、本開示の一実施形態に従った炭素質材料の処理のためのシステム10のフローブロック図(BFD)を表している。一実施形態ではその炭素質材料12は石炭を含む。一実施形態ではその炭素質材料12は重量比で少なくとも約70%の石炭を含む。別の実施形態ではその炭素質材料12は少なくとも約75%の石炭を含む。さらに別の実施形態ではその炭素質材料12は少なくとも約90パーセントの石炭を含む。一実施形態ではその炭素質材料12は、瀝青炭(Pittsburgh8炭)、亜瀝青炭(パウダー・リバー盆地(Powder River basin)炭)、褐炭(lignite coal)またはこれらを混合したものを含む。一実施形態ではその炭素質材料12は石炭とバイオマスの混合物を含むことがある。用語「バイオマス」は燃料や原材料として自身を提供するような広範囲の材料を包含すると共に、最近生きていた生物(植物や動物)に由来するという特徴を持つ。この定義では、従来の化石燃料が除外されることは明らかである、というのも同じく植物(石炭)や動物(石油やガス)という生物由来ではあるが目下の形態に変換されて以降数百万年経過しているからである。したがってバイオマスという用語は、木材、木材片、おがくず、樹皮、種子、藁、草その他などの樹木ベースの材料;農業及び林業廃棄物;森林残留物、農業残留物;並びにエネルギー用作物に由来する供給原料を含む。農業残留物及びエネルギー用作物はさらに、短期輪植の草本種、米殻、コーヒー殻その他といった殻、トウモロコシ種子、トウモロコシ葉茎、オイル用種子、オイル用種子抽出の残留物、並びにココナッツ、ジュート、その他などのセルロース系繊維を含むことがある。オイル用種子は、大豆、カモリナ(camolina)、セイヨウアブラナ、菜種、トウモロコシ、綿実、ヒマワリ、ベニバナ、オリーブ、落花生、その他など典型的な含油種子とすることができる。農業残留物はさらに、脱油残留物など農産品加工業から得られる材料を含む。具体的な例には、脱油大豆カス、脱油綿実、脱油落花生カス、その他など、並びに植物油調製処理により分離された樹脂などのオイル加工業による樹脂類が含まれる。これらの例には、大豆の場合のレシチン、製糖業からのバガス(bagasse)、綿繰り機ゴミ、その他が含まれる。バイオマスはさらに、ココナッツ殻、アーモンド殻、クルミ殻、ヒマワリ殻その他などこうした産業からの別の廃棄物を含む。バイオマスはさらに、農産業からのこれらの廃棄物に加えて、動物や人からの排出物も含む。幾つかの実施形態ではそのバイオマスは、自治体廃棄物や作業場廃棄物、下水汚泥その他を含む。幾つかの別の実施形態では、バイオマスという用語は養豚舎廃棄物や養鶏場ゴミなどの動物飼育副産物を含む。バイオマスという用語はさらに、藻類、微細藻類その他も含むことがある。別の実施形態では、「炭素質材料」12という用語は、例えばプラスチック、タイヤ、湿った有機廃棄物その他など自治体の固体廃棄物(MSW)などの材料が除外されることを意味している。
システム10は、処理しようとする炭素質材料12を包含している供給ホッパー14と、炭素質材料12を流動床リアクター18まで押し込むスクリュー供給器16と、を備えることがある。一実施形態ではその炭素質材料12は、スクリュー供給器16内に供給する前にグラインダーまたはシュレッダー20内でより細かい粒子まで粉砕されることがある。一実施形態ではそのスクリュー供給器16は、流動床リアクター18に入れる前に炭素質材料12を加熱し得るプレヒータ22に通すように炭素質材料12を押し込むことがある。
図2をより詳細に見ると、本開示の一実施形態に従った流動床リアクター18の概要図を表している。流動床リアクター18内において炭素質材料12は、天然ガスまたより具体的には自然発生の炭化水素ガスや主にメタンからなるガス混合物、メタン(C1)、エタン(C2)及び/またはプロパン(C3)の混合体やリサイクルされた熱分解ガスを含む混合体といった流動媒体24によって流動化される。一実施形態ではその流動媒体24はメタンである。流動床リアクター18内において、炭素質材料12が流動媒体24により流動化されて炭素質材料の流動床26が形成される。一実施形態では、炭素質材料12は石炭床を形成するように構成されている、またより具体的には炭素質材料12と流動媒体24からなる床を炭素質材料12の床に通して炭素質材料の流動床26を形成している。炭素質材料の流動床26は、炭素質材料12の流動化と同時にマイクロ波エネルギー28によって加熱される。
再度図1を見ると、マイクロ波エネルギー28はマグネトロン30内で発生させている。一実施形態では、こうしてマグネトロン30内で発生させたマイクロ波エネルギーが導波管32を通じて流動床リアクター18内の炭素質材料の流動床26に転送される。別の実施形態では、マグネトロン30内で発生させたマイクロ波エネルギー28をマイクロ波管(図示せず)を通して流動床リアクター18内の炭素質材料の流動床26に伝えている。一実施形態では、マイクロ波エネルギー28を生成するために必要な電気が、自己完結型エネルギーシステムを提供するように、風力、太陽光、熱、水力またはその他の再生可能なエネルギー源などの再生可能なエネルギー源によって供給されることがある。一実施形態ではそのマイクロ波エネルギー28は、約100キロワット毎ポンド(kW/lb)〜約1,000キロワット毎ポンド(材料1ポンドあたりの電力kW)の範囲の電力で発生させることがある。別の実施形態ではそのマイクロ波エネルギー28は、約200キロワット毎ポンド(kW/lb)〜約500キロワット毎ポンドの範囲の電力で発生させることがある。幾つかの実施形態では、その発生させるマイクロ波エネルギー28の周波数は800MHzまたは2.45GHzである。本開示の別の実施形態では、炭素質材料の流動床26の処理を発振子無しで実行している。
流動床リアクター18内における炭素質材料の流動床26の加熱は通常、約5気圧未満の圧力で実行される。一実施形態では、流動床リアクター18内における炭素質材料の流動床26にある炭素質材料12の加熱が約1気圧〜約5気圧の圧力で実行されている。一実施形態ではその加熱を約400℃〜約800℃の範囲の温度で実行している。一実施形態ではその炭素質材料の流動床の加熱は、流動床リアクター内においてマイクロ波エネルギーを用いて約5気圧未満の圧力でかつ酸素の外部供給が無い状態で実行して、チャー、オイル及びガスからなる混合物を生成している。
流動床リアクター18内部における炭素質材料の流動床26内でのマイクロ波エネルギー28による炭素質材料12の加熱によって、チャー34、オイル36及びガス38を含んだ混合物33が生成される。幾つかの好ましい実施形態では図1に示したように、炭素質材料12の処理は、チャー34、オイル36及びガス38を含んだ生成混合物を分離する工程を含む。一実施形態では、その混合物の分離は流動床リアクター18の下流側に配置させたサイクロン40内で実行されることがある。より具体的に一実施形態では、流動床リアクター18内で形成されたオイル36及び熱分解ガス38はサイクロン40内で冷却され、ここでオイル36が凝縮されてガス38から分離される。熱分解ガス38は次いで、流動床リアクター18へリサイクルすることが可能であると共に、メタンなどの流動媒体24のさらなる添加して炭素質材料12を通過させることで、改良された石炭変換が得られる。
一実施形態では、サイクロン40内で混合物から分離されたチャー34がチャーアウトレット42を通して引き出される。一実施形態ではそのチャーアウトレット42を、サイクロン40の底に配置させている。分離したチャー34は次いで、熱回収ユニット44に伝えられることがある。熱回収ユニット44から回収した熱は次いで、リサイクル済熱経路46を介してプレヒータ22にリサイクルされることがある。さらに別の実施形態では、分離したチャー34を部分的に燃焼させて流動床リアクター18に戻し、炭素質材料12の処理用の熱の一部を供給することがある。一実施形態では、熱回収ユニット44から引き出されたチャー34はさらに、例えばチャーガス化などの処理を受けることがある。別の実施形態では、得られた過剰なチャー34を脱硫化すると共に、例えばエネルギーを得るための燃焼などクリーンな固体燃料として用いることがある。チャー34はさらに、肥料として用いられることもある(特に、供給原料がかなりの量のバイオマスからなる場合)。
サイクロン40内で分離したオイル36とガス38の混合物48はセパレータユニット50内に供給されることがある。セパレータユニット50は、オイル/ガスセパレータ(例えば、ガス流38から出すようにオイル36を凝縮させるためにそのストリームを冷却している熱交換器)を含む。セパレータユニットは、少なくとも1つの分留塔を含むことが可能である。炭素質材料の流動床26の処理中に産生させたガス、またより具体的には炭素質材料12(これはまた上で言及したようなリサイクルストリームから分離することが可能)は、水素、水蒸気、揮発炭化水素、メタン、約C1〜C30の炭素原子を有する炭化水素、並びに少量の一酸化炭素、二酸化炭素、窒素、アンモニア、イオウ含有化合物及びこれらの組み合わせを含むことがある。本明細書で使用する場合に、用語「揮発炭化水素」とは炭素質材料12の炭化水素部分の処理によって産生させたガスの一部を指すことがある。一実施形態では、揮発炭化水素と水蒸気は分離すると共に、従来の分離及び回収手段によって回収することが可能である。一実施形態では、揮発炭化水素の少なくとも一部分を凝縮し、これにより適当な容器内に収集し得る凝縮済み炭化水素ストリーム52を形成させることがある。別の実施形態では、凝縮済み炭化水素ストリーム52及び産生ガスからの不要なすべてのガス状産生物の除去によって、補充的な流動化ガス流56としてリサイクルして流動床リアクター18に戻し得るような純化(scrubbed)炭化水素ガス流54が得られる。一実施形態ではその流動媒体24が完全に補充流動化ガス流56から成ることがある。別の実施形態ではその流動媒体24が補充流動化ガス流56と追加的なメタンまたは天然ガスから成ることがある。オイル留分は凝縮器に集められることがあり、またガスは適当な任意の容器に集められることがある。不用な材料は排気ストリーム58を通してシステムから排除されることがある。
一実施形態では、セパレータユニット50から分離したオイル成分52は熱分解オイルを含む。別の実施形態では、セパレータユニット50から分離したオイルは、初期供給原料材料の少なくとも約40%を成している(すなわち、収量が40%)。一般に、従来の方法を用いて炭素質材料の処理12から得られるオイルの収量は、約5%〜約15%の範囲にある。本開示の一実施形態では、炭素質材料の流動床26またより具体的には炭素質材料12の処理の結果として得られるオイルの収量は少なくとも約35%である。別の実施形態では、炭素質材料の流動床26またより具体的には炭素質材料12の処理の結果として得られるオイルの収量は約20%〜約80%の範囲にある。別の実施形態では、炭素質材料の流動床26またより具体的には炭素質材料12の処理に基づいたオイルの収量は、炭素質材料の流動床26をマイクロ波を用いて非常に高い加熱速度で加熱した後に、その産生物を比較的急激に冷却することによって強化することが可能である。このシーケンスによれば、不用な重合反応につながる2次反応が減速され、これによりオイル収量が上昇する。マイクロ波エネルギーは理想的には高い加熱速度の提供に適する。
動作時においてマイクロ波エネルギー28は、炭素質材料の流動床26内に電磁気的に転送されており、対流性の力(convective force)や輻射性の力として転送されるのではない。したがって、加熱速度が表面転送によって制限されておらず、また熱分布の均一性が大幅に改善される。加熱時間は、従来の技法を用いる際に要求されるものの1%未満まで低減させることが可能である。一実施形態では、マイクロ波エネルギー28によって加熱エネルギーの一部分を提供しており、また残りの部分は熱的加熱によって提供される。一実施形態ではマイクロ波エネルギー28は、総加熱エネルギーの少なくとも50%、また好ましくは総加熱エネルギーの70%〜99%を提供している。さらに一実施形態では、マイクロ波エネルギー28による炭素質材料の流動床26の加熱は、加えられる熱の量に関して精細に制御し、すべての時点で精細な温度を維持できるようにすることがある。換言すると、炭素質材料の流動床26またより具体的には炭素質材料12のうちの流動媒体24により流動化される部分の実質的にすべては、同じ温度に暴露させることになる。例えば、炭素質材料の流動床26の頂部位置における炭素質材料12の各「ランプ(lump)」の中心は、炭素質材料の流動床26の底部位置における炭素質材料12の各「ランプ」の中心と同じ温度である。したがって、マイクロ波エネルギー28が発生させる熱の影響下で炭素質材料の流動床26から形成される化合物は、これらの化合物を放出するのに要するものより高い温度を受けることがない。
一実施形態では、炭素質材料の流動床26内での炭素質材料12の加熱は熱分解などの処理によって実行される。用語「熱分解」は、酸素が全く無い状態、あるいは存在する酸素の量が最低状態において炭素質材料12が加熱されることを意味している。一実施形態では、本明細書で用いている用語「加熱」はその大部分が、熱分解などの酸素欠乏性の反応を意味している。別の実施形態ではその熱分解の実行は、プラズマモードの加熱を利用することも、非プラズマモードの加熱を利用することもある。プラズマ式モードの加熱を構成することによって、有意なエネルギー効率を維持しながらも、温度幅を大幅に拡大することができる。一実施形態ではそのプラズマが触媒の役割をし、炭素質材料の流動床26内における炭素質材料12の化学的解離の始動に要する活性化エネルギーを低下させることができる。熱分解モード加熱では、加熱処理中の炭素質材料12の酸化を防止するために酸素がシステム10から完全に除去される。
一実施形態では流動床リアクター18内への炭素質材料12及び(チャー34、オイル36及びガス38を含む)混合物のフロー制御のため、並びにシステム10の様々な部品の分離のために、システム10内の様々な箇所に多くのバルブを用いることがある。別の実施形態では、システム及び流動床リアクター18を排気するために1つまたは複数のポンプを利用することがあり、これにより流動媒体24及びマイクロ波エネルギー28の投入を介した炭素質材料12の処理を無酸素環境で実行することができる。別の実施形態では、窒素やアルゴンのような不活性ガスなどのキャリアガスを得るためにガス源を含めることがある。
具体的な幾つかの実施形態では、炭素質材料12の処理から得られた産生混合物48(例えば、熱分解オイル産生物)の少なくとも一部分は少なくとも1つのアップグレード工程を受ける。典型的なアップグレード手順については参照により本明細書に組み込むものとする公開第2009/0259082号(Delugaら)に詳細に記載されており、これには水素化精製(hydro−treating)工程が不可欠である。水素化精製の次に、水素異性化(hydro−isomerization)工程を続けることが可能である。水素異性化工程の次には、分離工程(例えば、上で言及した技法を用いる)を続けることが可能であり、これにより異性化産生物の様々な成分が分離される。アップグレード工程は、1つまたは複数の伝達可能な燃料産生物を精製するように設計される。
[例1(Ex.1)]
本開示の一実施形態に従って亜瀝青炭またはパウダー・リバー盆地(PRB)炭を含有する炭素質材料12の処理を実行した。Standard Laboratories,Inc.によるBlack Thunder Mineより得た約30グラムのPRB炭を約30グラム石炭容量で流動床リアクター内に投入する一方、石炭流動床を形成するように流動床リアクター内に流動媒体(メタン)をパージ(purge)した。流動床リアクター内の石炭流動床を進行中の流動化処理の間にマイクロ波エネルギーを用いて加熱した。マイクロ波エネルギーは、周波数2.45GHZで動作する6kWマグネトロンによって発生させた。マイクロ波エネルギーは導波管を用いて流動床リアクターに転送した。軽ガスとオイルを分離するためには揮発性冷却システムを利用した。石炭温度はパイロメータを用いて計測した。処理が完了した後に得られたオイルの収量を計算した。
[例2(Ex.2)]
30グラムの流動化瀝青炭(Pittsburgh8炭)を含有する炭素質材料の処理に関して例1に示したのと同様の手順を利用した。メタンの流動媒体とマイクロ波エネルギーを用いた瀝青炭の処理に従って得られるオイルの収量を計算した。
[比較例1(CEx.1)]
亜瀝青炭またはパウダー・リバー盆地(PRB)炭を含有する炭素質材料の処理を従来の加熱方法を用いて実行した。Standard Laboratories,Inc.によるBlack Thunder Mineより得た約30グラムのPRB炭を、約30グラム石炭容量で標準リアクター内で処理する一方、システム内に窒素をパージした。流動床リアクター内の石炭は電気炉を用いて加熱した。軽ガスとオイルの分離のためには揮発性冷却システムを利用した。熱電対を用いて石炭温度を計測した。得られたオイル収量を計算した。
[比較例2(CEx.2)]
瀝青炭(Pittsburg8炭)を含有する炭素質材料の処理に関して比較例1に示したのと同様の手順を利用した。マイクロ波エネルギーを用いた瀝青炭の処理に従って得られるオイルの収量を計算した。
比較例1及び2(CEx.1及びCEx.2)は、石炭からの熱分解オイル産生に関する従来の方法についてのベースラインを確定するために行ったものである。
図3は、本開示の別の実施形態に従ったEx.1(62)及びCEx.1(64)に示したような処理を受けるPRB炭についてオイル収量を温度の関数としたプロット60を表している。図3のプロットから確認できるように、メタン流動化及びマイクロ波加熱の下での流動化PRB炭について高いオイル収量(約30%)が得られた(曲線62)。この収量は従来の加熱方法によって得られるもの(曲線64)と比べて約50%多かった。
図4は、本開示の別の実施形態に従ったEx.2及びCEx.2に示したような処理を受ける瀝青炭についてオイル収量を温度の関数としたプロット70を表している。図4のプロットから確認できるように、メタン流動化及びマイクロ波加熱の下での流動化瀝青炭について高いオイル収量(40%)が得られた(曲線72)。この収量は従来の加熱方法によって得られるもの(曲線74)と比べて約50%多かった。メタン流動化及びマイクロ波処理後におけるオイル収量の上昇は、単に加熱速度が速くなったことだけに依拠するのではなく、その一部で流動媒体及びマイクロ波エネルギーと炭素質材料との相互作用にも依拠する可能性があることにも留意すべきである。より具体的には、メタン流動化及びマイクロ波処理後におけるオイル収量の上昇は、個々の石炭粒子の周りでの微細プラズマの生成により、流動媒体が石炭粒子と反応するための条件が生成されることに依拠し得るものと推測される。したがって、本開示によってマイクロ波支援型の処理での液体燃料への効率の良い石炭変換に必要な主要な3つの点は、(i)石炭変換に流動床リアクターを用いること、(ii)床の流動化のために天然ガスを用いること、並びに(iii)流動床リアクターにマイクロ波エネルギーを加えること、であると判断される。
図5は、オイル収量を流動床リアクター18内に炭素質材料の流動床26を生成するための流動媒体24として利用される様々なキャリアガスの関数として表したグラフ80を示している。プロットしたグラフにおいて、流動化瀝青炭(Pittsburgh8炭)を含有する炭素質材料の処理を概ね750℃で実施した。図5のグラフから確認できるように、流動床を生成するためにキャリアガスとしてメタンを利用する流動化瀝青炭(Pittsburgh8炭)について高いオイル収量(約35%)が得られた(棒グラフ82)。この収量は、従来の加熱方法によって得られるもの(棒グラフ84)と比べて約50%多く、流動床の生成にキャリアガスとして窒素を利用するマイクロ波加熱方法によって得られるもの(棒グラフ86)と比べて約36%多く、かつ流動床を生成するためにキャリアガスとして水素を利用してマイクロ波加熱方法によって得られるもの(棒グラフ88)と比べて約33%多かった。図示したように、炭素質材料12の流動化のためにメタン(天然ガス)ではない別のガスを用いた場合は液体への変換効率が低下する。
したがって、流動床リアクターを利用して石炭から液体への変換についてオイル収量の上昇が得られる(したがって、石炭変換植物の同じ1日当たりトン数(TPD)からの液体燃料の1日当たりバレル(BPD)が高くなる)ような処理を開示している。さらに、この開示したシステムによれば、処理に要する空気/酸素の欠乏のために全体処理から産生されるCO2が少なくなり、かつ追加の水が必要ないため水の消費が少なくなる。
この記載では、本開示の幾つかの実施形態(最適の形態を含む)を開示するため、並びに当業者による任意のデバイスやシステムの製作と使用及び組み込んだ任意の方法の実行を含む本開示の実施を可能にするために例を使用している。本開示の特許性のある範囲は本特許請求の範囲によって規定していると共に、当業者により行われる別の例を含むことができる。こうした別の例は、本特許請求の範囲の文字表記と異ならない構造要素を有する場合や、本特許請求の範囲の文字表記と実質的に差がない等価的な構造要素を有する場合があるが、本特許請求の範囲の域内にあるように意図したものである。
10 炭素質材料を処理するシステム
12 炭素質材料
14 供給ホッパー
16 スクリュー供給器
18 流動床リアクター
20 グラインダーまたはシュレッダー
22 プレヒータ
24 流動媒体
26 炭素質材料の流動床
28 マイクロ波エネルギー
30 マグネトロン
32 導波管
34 チャー
36 オイル
38 ガス
40 サイクロン
42 チャーアウトレット
44 熱回収ユニット
46 リサイクルされた熱の経路
48 ガス36とオイル38の混合物
50 セパレータユニット
52 オイル成分
54 純化炭化水素ガス流
56 補充流動化ガス流
58 排気ストリーム
60 プロット
62 曲線
64 曲線
70 プロット
72 曲線
74 曲線
80 グラフ
82 棒グラフ
84 棒グラフ
86 棒グラフ
88 棒グラフ

Claims (20)

  1. 炭素質材料を処理する方法であって、
    炭素質材料を流動床リアクター内に投入する工程と、
    流動床リアクター内に炭素質材料の流動床を形成するために炭素質材料を流動媒体で流動化する工程と、
    チャー、オイル及びガスからなる混合物を生成するために約5気圧未満の圧力でかつ酸素の外部供給が無い状態で流動床リアクター内の炭素質材料の流動床をマイクロ波エネルギーで加熱する工程と、
    を含む方法。
  2. 前記流動媒体は自然発生の炭化水素ガスまたはガス混合物である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記流動媒体はメタンである、請求項2に記載の方法。
  4. 前記流動媒体は、メタン(C1)、エタン(C2)及びプロパン(C3)のうちの少なくとも2つの混合物から成る、請求項2に記載の方法。
  5. 前記流動媒体はリサイクルした熱分解ガスを含むガスの混合物である、請求項2に記載の方法。
  6. 前記加熱の工程は約400℃〜約800℃の範囲の温度で実行される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記チャー、オイル及びガスの混合物を分離する工程をさらに含む請求項1に記載の方法。
  8. 流動床リアクターの下流側に配置されたサイクロン内でチャー、オイル及びガスの混合物からチャーを分離する工程をさらに含む請求項1に記載の方法。
  9. 前記チャーは流動床リアクターへリサイクルされている、請求項8に記載の方法。
  10. 前記炭素質材料は石炭とバイオマスの混合物を含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記炭素質材料は、瀝青炭、パウダー・リバー盆地石炭、褐炭あるいはこれらの混合物を含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記加熱の工程は熱分解を含む、請求項1に記載の方法。
  13. 前記オイルは熱分解オイルを含む、請求項1に記載の方法。
  14. 流動床リアクター内の炭素質材料の流動床を加熱する前記工程はさらに追加的に熱エネルギーを用いた加熱を含む、請求項1に記載の方法。
  15. 前記マイクロ波エネルギーは総加熱エネルギーの少なくとも50%を提供しかつ前記熱エネルギーで加熱エネルギーの残りの部分を提供している、請求項14に記載の方法。
  16. 得られる前記オイルの収量は少なくとも約35パーセントである、請求項1に記載の方法。
  17. 炭素質材料を処理する方法であって、
    炭素質材料を流動床リアクター内に投入する工程と、
    流動床リアクター内に炭素質材料の流動床を形成するために自然発生の炭化水素ガスまたはガス混合物で炭素質材料を流動化する工程と、
    チャー、オイル及びガスからなる混合物を生成するために約5気圧未満の圧力で、約400C〜約800Cの範囲の温度でかつ酸素の外部供給が無い状態で流動床リアクター内の炭素質材料の流動床をマイクロ波エネルギーで加熱する工程と、
    を含む方法。
  18. 前記流動媒体はメタンである、請求項17に記載の方法。
  19. 前記流動媒体は、メタン(C1)、エタン(C2)及びプロパン(C3)のうちの少なくとも2つの混合物から成る、請求項17に記載の方法。
  20. 炭素質材料を処理する方法であって、
    炭素質材料を流動床リアクター内に投入する工程と、
    流動床リアクター内に炭素質材料の流動床を形成するために炭素質材料をメタンで流動化する工程と、
    チャー、オイル及びガスからなる混合物を生成するために約5気圧未満の圧力でかつ酸素が無い状態で流動床リアクター内の炭素質材料の流動床をマイクロ波エネルギーで加熱する工程と、
    を含む方法。
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