JP2015198950A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者の好みに応じた演出環境を設定し易くして、遊技興趣の向上を図る。【解決手段】大当り遊技終了後に高確率電サポあり状態が設定されて、所定回数目の特別図柄の変動表示が行われるときに演出環境設定専用の変動パターンを設定しておき、演出環境設定専用の変動パターンに対応する演出環境設定専用の演出パターンが設定されたときに(S706でYES)、演出環境設定期間フラグをオンとしてS710、演出環境設定期間を発生させて演出表示装置に演出環境設定用画面を表示する。これにより、演出環境の設定機会を遊技者に与えて、遊技者に好みの演出環境を設定させることができる。【選択図】図27

Description

本発明は、パチンコ機やアレンジボール機、スロットマシン、パチンコ機とスロットマ
シンとの融合機などの遊技機に関する。
従来、この種の遊技機としては、液晶画面に演出画面を表示したり、スピーカーから音
声を出力したり、LEDランプから光を発光したりして、遊技進行に伴う演出を行うもの
において、スピーカーの音量やLEDの輝度などの演出環境を遊技者の操作に基づいて設
定可能な機能を備えた遊技機が知られている。例えば、特許文献1の遊技機では、遊技(
演出)が行われていない状態(いわゆるデモ状態など)で、遊技者のボタン操作を受け付
けたときに、設定画面(例えば音量設定画面)を演出表示装置に表示して、遊技者による
演出環境の設定を受け付けるものとしている。
特開2013−132314号公報
しかしながら、上述した遊技機では、遊技が行われていないときにのみ設定画面を表示
して演出環境の設定を可能とするものであり、遊技中に遊技者が演出環境を設定すること
ができないなど、演出環境を設定可能な期間が限定的なものとなっている。このため、デ
モ状態で設定した音量が好みの音量と違っていたなど、遊技者が遊技中に演出環境を変更
したくなっても、遊技(演出)の中断を望まない遊技者は、演出環境の設定を諦めること
がある。このように、演出環境を設定する機能を備えていても、その機能が十分に活用さ
れない可能性がある。
本発明の遊技機は、設定画面を表示して演出環境を設定可能とする機会を増やすことに
より、遊技者の好みに応じた演出環境を設定し易くして、遊技興趣の向上を図ることを主
目的とする。
本発明の遊技機は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の遊技機は、
遊技の進行に基づき所定の演出を行う遊技機であって、
遊技者が前記所定の演出に関する環境を設定可能な演出環境設定期間を発生させる設定
期間発生手段と、
前記演出環境設定期間中に、演出環境を設定するための演出環境設定用画像を表示可能
な表示手段と、
を備え、
前記設定期間発生手段は、進行中の遊技の状態が特定状態となることに基づいて、前記
演出環境設定期間を発生させる
ことを特徴とする。
この本発明の遊技機では、進行中の遊技の状態が特定状態となることに基づいて、演出
環境設定用画面を表示可能となる演出環境設定期間を発生させるから、遊技者は、所定の
遊技状態から特定状態となることに基づいて、演出環境設定用画像(「演出環境設定用画
面」ともいう)から演出環境を設定することができる。この結果、演出環境設定用画像を
表示して演出環境を設定可能とする機会自動的に発生することができるから、当該機会を
活用することで、遊技者の好みに応じた演出環境を設定し易くして、遊技興趣の向上を図
ることができる。
ここで、「特定状態」としては、通常よりも遊技者にとって有利な遊技状態などとする
ことができる。通常よりも遊技者にとって有利な遊技状態において、通常とは異なる演出
が行われる場合には、演出環境を設定し直したいという遊技者の要求が高まることが考え
られる。このため、特定状態となるときに演出環境を設定可能とすることで、遊技者の好
みに応じた演出環境をより設定し易くして、遊技興趣のさらなる向上を図ることができる
。また有利な遊技状態から、当該有利な遊技状態よりも不利な遊技状態に移行する際に演
出環境を設定可能としてもよい。この場合この不利な遊技状態が「特定状態」となる。ま
た、「特定状態」となる度に、演出環境設定期間を発生させてもよいし、「特定状態」と
なる回数を計数しておき、計数した回数が所定回数に到達すると、演出環境設定期間を発
生させてもよい。あるいは、「特定状態」となる場合に抽選を行い、抽選に当選すると、
演出環境設定期間を発生させてもよい。
また、本発明の遊技機において、
第1の態様と前記第1の態様よりも遊技球の入球可能性が高い第2の態様とに変化可能
な開閉式始動口と、
前記開閉式始動口への遊技球の入球頻度が所定の遊技状態よりも高い高頻度状態を発生
させる高頻度状態発生手段と、
前記開閉式始動口を含む始動口への遊技球の入球に基づく識別情報の変動表示の結果が
特定結果になると、遊技者にとって有利な特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、
を備え、
前記特定状態は前記高頻度状態であり、
前記特定遊技の終了後に、前記特定状態を設定可能であり、
前記設定期間発生手段は、前記特定遊技終了後に前記特定状態となる特定遊技が開始さ
れる場合において、前記特定状態が開始されるまでの間に、前記演出環境設定期間を発生
させる
ものとすることもできる。
このようにすれば、開閉式始動口が第2の態様となる頻度が高くなる特定状態(高頻度
状態)が開始されるときから、遊技者の好みに応じた演出環境で演出を行うことができる
ため、特定状態中の遊技興趣をさらに向上させることができる。
あるいは、本発明の遊技機において、
第1の態様と前記第1の態様よりも遊技球の入球可能性が高い第2の態様とに変化可能
な開閉式始動口と、
前記開閉式始動口への遊技球の入球頻度が所定の遊技状態よりも高い高頻度状態を発生
させる高頻度状態発生手段と、
前記開閉式始動口を含む始動口への遊技球の入球に基づく識別情報の変動表示の結果が
特定結果になると、遊技者にとって有利な特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、
を備え、
前記特定状態は前記高頻度状態であり、
前記特定遊技の終了後に、前記特定状態を設定可能であり、
前記設定期間発生手段は、前記特定遊技終了後に前記特定状態となる特定遊技が実行さ
れる場合において、前記特定遊技終了後、所定回数目の前記識別情報の変動表示中に、前
記演出環境設定期間を発生させる
ものとすることもできる。
このようにすれば、特定遊技終了後に、開閉式始動口が第2の態様となる頻度が高くな
る特定状態(高頻度状態)が発生する場合において、特定遊技終了後の所定回数目の識別
情報の変動表示が行われた以降は、遊技者の好みに応じた演出環境で演出を行うことがで
きる。
ここで、「所定回数目」の識別情報の変動表示としては、特定状態が設定されてから「
1回目」の識別情報の変動表示とすることができる。このようにすれば、特定遊技終了直
後の1回転目(1変動目)で演出環境を設定することができるから、特定状態中の演出を
遊技者の好みに応じた演出環境で行うことができる。あるいは、開閉式始動口へ遊技球が
入球したものの、その入球に基づく識別情報の変動表示を直ちに行わずに、遊技球の検知
に基づいて取得される取得情報を所定数を限度に記憶する遊技機においては、「所定回数
目」の識別情報の変動表示としては、その「所定数」内の任意の回数とすることができる
。また、第1回数目から第2回数目(「1〜4回転目」)までを、演出環境設定期間とし
てもよい。また、特定遊技終了時点で存在する記憶数(保留数)の範囲内を演出環境設定
期間としてもよい。これにより、特定遊技中に保留を多く蓄積させることが重要となる。
これらの態様の本発明の遊技機において、
遊技球が入球可能な始動口と、
前記始動口に入球した遊技球の検知に基づいて取得される第1取得情報と、前記開閉式
始動口に入球した遊技球の検知に基づいて取得される第2取得情報とを記憶する取得情報
記憶手段と、
を備え、
前記第2取得情報に基づく前記識別情報の変動表示を、前記第1取得情報に基づく前記
識別情報の変動表示に優先して実行可能で、
前記第2取得情報に基づいて特定遊技を実行する方が、前記第1取得情報に基づいて特
定遊技を実行するよりも遊技者にとって有利であり、
前記設定期間発生手段は、前記識別情報の変動表示が行われていないときにおいて、遊
技者からの所定指示に基づいて、前記演出環境設定期間を発生させる
ものとすることもできる。
このようにした場合、特定状態では、第1取得情報に基づく遊技ではなく、第2取得情
報に基づく遊技を主体として遊技を進行させることになる。一方で、遊技者は、遊技状態
が特定状態となったときに加えて、遊技開始前や遊技中断中の任意のタイミングで演出環
境を設定することができる。従って、特定遊技中(高頻度状態中)も遊技を一旦中断して
、演出環境を設定することも考えられる。そのためには、変動表示待ちの第1取得情報と
第2取得情報とのいずれもがなくなるまで、第1取得情報に基づく識別情報の変動表示と
、第2取得情報に基づく識別情報の変動表示とを行う必要があり、第1取得情報が記憶さ
れている場合には第1取得情報に基づく遊技が行われて遊技者に不利益が生じる場合があ
る。
これに対して、本発明では、特定状態となることに基づいて演出環境設定期間を発生さ
せて演出環境の設定を可能とするから、特定状態中に、演出環境を設定するために第1取
得情報に基づく識別情報を変動表示させる必要がない。このため、特定状態中に第1取得
情報に基づいて特定遊技が実行されて遊技者に不利益が生じるのを抑制して、遊技興趣が
損なわれるのを防止することができる。
本発明の遊技機によれば、演出環境設定用画像を表示して演出環境を設定可能とする機
会を増やすことにより、遊技者の好みに応じた演出環境を設定し易くして、遊技興趣の向
上を図ることができる。
本発明の第1実施例のパチンコ機10の外観を示す外観斜視図である。 第1実施例のパチンコ機10の遊技盤30の構成の概略を示す構成図である。 第1実施例のパチンコ機10の制御回路の構成を示すブロック図である。 図柄表示装置40の構成を説明する説明図である。 普通図柄表示装置41の表示態様の一例を示す説明図である。 特別図柄表示装置42の大当り図柄の一例を示す説明図である。 演出表示装置34の画面構成を説明する説明図である。 サブ制御基板90の構成の概略を示すブロック図である。 主制御基板70のCPU70aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄遊技処理の一例を示すフロチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄の変動表示関連処理の一例を示すフローチャートである。 大当り判定テーブルの一例を示す説明図である。 第1特別図柄の大当り図柄決定テーブルの一例を示す説明図である。 第2特別図柄の大当り図柄決定テーブルの一例を示す説明図である。 主制御基板70のCPU70aにより実行される変動パターンテーブル設定処理の一例を示すフローチャートである。 電サポなし状態用の変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。 電サポあり状態用の変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。 演出環境設定用の変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。 主制御基板70のCPU70aにより実行される大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される大当り遊技終了時処理の一例を示すフローチャートである。 サブ制御基板90のCPU90aにより実行される演出制御処理の一例を示すフローチャートである。 サブ制御基板90のCPU90aにより実行されるデモ演出処理の一例を示すフローチャートである。 サブ制御基板90のCPU90aにより実行されるデモ演出中の演出環境設定処理の一例を示すフローチャートである。 演出表示装置34に表示される演出環境設定用画面の一例を示す説明図である。 サブ制御基板90のCPU90aにより実行される図柄変動演出処理の一例を示すフローチャートである。 サブ制御基板90のCPU90aにより実行される遊技中の演出環境設定処理の一例を示すフローチャートである。 演出表示装置34で図柄変動演出画像が行われる様子の一例を示す説明図である。 変形例の大当り遊技演出処理を示すフローチャートである。 第2実施例の演出環境設定処理を示すフローチャートである。 演出環境設定期間が到来するタイミングの一例を示す説明図である。 第2実施例の図柄変動演出処理を示すフローチャートである。 第2実施例の大当り遊技演出処理を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。なお、以下では、特別図柄の変
動表示の終了に伴い大当り図柄が停止表示され、これを契機に大当り遊技が開始されるタ
イプ(いわゆるセブン機タイプ)のパチンコ機に本発明を適用した例を説明する。
[第1実施例]
図1は本発明の第1実施例のパチンコ機10(遊技機)の外観を示す外観斜視図であり
、図2は第1実施例のパチンコ機10の遊技盤30の構成の概略を示す構成図であり、図
3は第1実施例のパチンコ機10の制御回路の構成の概略を示すブロック図である。
[パチンコ機10の全体構成]
第1実施例のパチンコ機10は、図1に示すように、前面枠11に嵌め込まれたガラス
板12(透明板)を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤30(図2参照)と、遊技
球を貯留する上受け皿14および下受け皿16と、上受け皿14に貯留されている遊技球
を遊技盤30へ発射するための発射ハンドル18と、を備える。
前面枠11は、本体枠21に嵌め込まれており、左辺を回動軸として本体枠21に対し
て回動できるようになっている。本体枠21は、外枠22に嵌め込まれており、左辺を回
動軸として外枠22に対して回動できるようになっている。なお、前面枠11と本体枠2
1は、略長方形状のプラスティック製の枠体として構成されている。また、外枠22は、
略長方形状の木製の枠体として構成されており、パチンコホールの島設備の島枠に固定さ
れる。
また、前面枠11の左上部と右上部には、遊技の進行に伴って種々の効果音を鳴らした
り遊技者に遊技状態を報知したりするためのスピーカ28a,28bが設けられており、
右端部には、前面枠11を本体枠21に対して施錠するための施錠装置29が設けられて
いる。また、前面枠11の左側には、図示しないプリペイドカード式の球貸装置(CRユ
ニット)が設けられている。
上受け皿14は、その上面部に、CRユニットに挿入されたカードの価値残高(有価残
高)の範囲内で遊技球の貸し出しを指示するための球貸ボタン24aと、CRユニットに
挿入されているカードの返却を指示するための返却ボタン24bとが配設されている。ま
た、上受け皿14は、その上面中央部には、遊技者の操作に応じて各種演出を行うための
演出ボタン26と、左右の方向ボタン26a,26bとが配設されている。
発射ハンドル18は、前面枠11の右下部に設けられており、遊技者がハンドルに触れ
ていることを検知するタッチセンサ18a(図3参照)や遊技球の発射を一時的に停止す
る発射停止スイッチ18b(図3参照)が設けられている。発射ハンドル18の回転軸に
は、上受け皿14に貯留されている遊技球を1球ずつ打ち出すための図示しない発射装置
が接続されており、発射ハンドル18が回転操作されると、発射装置が備える発射モータ
19(図3参照)が回転し、これに伴って発射ハンドル18の操作量に応じた強さの打撃
力で遊技球を打ち出す。
[遊技盤30の構成]
遊技盤30は、図2に示すように、外レール31aと内レール31bとによって囲まれ
る遊技領域31が形成されている。この遊技盤30は、遊技領域31の左部に配置され遊
技球の通過を検知するゲートスイッチ32a(図3参照)を有する普通図柄作動ゲート3
2と、遊技領域31の右下部に配置された図柄表示装置40と、遊技領域31の中央部に
配置された演出表示装置34と、演出表示装置34の周囲に配置されたセンター役物49
と、センター役物49の下側に配置され遊技球の入球を検知する第1始動口スイッチ36
a(図3参照)を有する第1始動口36と、センター役物49の左部に形成され遊技球の
入球を検知する第2始動口スイッチ38a(図3参照)を有する第2始動口38と、遊技
領域31の右下部に開閉可能に配置され遊技球の入球を検知する大入賞口スイッチ44a
(図3参照)を有する大入賞口44と、遊技領域31の左下部に配置され一般入賞口スイ
ッチ45a(図3参照)を有する一般入賞口45と、いずれの入賞口にも入らなかった遊
技球を回収するためのアウト口46と、を備える。また、遊技盤30は、この他に、普通
図柄作動ゲート32の下側には風車47が設けられ、上述した各入賞口の周辺には遊技球
をガイドしたり弾いたりする図示しない多数の釘が設けられている。
第2始動口38は、普通電動役物として設けられる可変式の入球口であり、翼片部38
cと、翼片部38cを作動させる第2始動口ソレノイド38b(図3参照)と、を備える
。この第2始動口38は、翼片部38cが直立しているときには遊技球の入球の可能性が
比較的低い通常状態となり(図2の点線参照)、翼片部38cが左側に開いているときに
は遊技球の入球の可能性が通常状態よりも高い開放状態となる(図2の実線参照)。なお
、本実施例では、翼片部38cが直立した通常状態においては、第2始動口38への遊技
球の入球が不可能となるように構成されている。
大入賞口44は、特別電動役物として設けられる可変式の入球口であり、開閉板44c
と、開閉板44cを作動させる大入賞口ソレノイド44b(図3参照)と、を備える。こ
の大入賞口44は、通常は開閉板44cによって塞がれて遊技球を受け入れない閉状態(
閉鎖状態)とされており、大当り遊技(特定遊技)のときに、大入賞口ソレノイド44b
(図3参照)によって開閉板44cが作動して手前側に開くことで、遊技球を受け入れや
すい開状態(開放状態)となる。大入賞口44には、遊技球の入球を検知すると共にその
入球数をカウントするための大入賞口スイッチ44a(図3参照)が取り付けられている
。本実施例では、大当り遊技の処理として、大入賞口スイッチ44aが遊技球の入球を1
0個カウントするか10個カウントする前に所定時間(例えば、25秒)が経過するまで
を1ラウンドとして大入賞口44を開放し、規定ラウンドまで大入賞口44の開放動作を
繰り返す。なお、各ラウンドの間には、所定時間(例えば、2秒間)だけ大入賞口44を
閉状態とする。
図柄表示装置40は、図4の構成図に例示するように、普通図柄の変動表示および停止
表示が可能な普通図柄表示装置41と、特別図柄の変動表示および停止表示が可能な特別
図柄表示装置42と、大当り遊技の規定ラウンド数(最大ラウンド数)を示す図柄を表示
するラウンド表示装置43と、を備える。普通図柄表示装置41は、発光ダイオード(L
ED)を用いて構成された左普通図柄表示部41aおよび右普通図柄表示部41bを備え
る。図5に、普通図柄表示装置41の表示態様の一例を示す。普通図柄表示装置41は、
図示するように、左普通図柄表示部41aと右普通図柄表示部41bとが共に消灯した表
示態様(上から1段目参照)と、左普通図柄表示部41aが点灯し右普通図柄表示部41
bが消灯した表示態様(上から2段目参照)と、左普通図柄表示部41aが消灯し右普通
図柄表示部41bが点灯した表示態様(上から3段目参照)と、左普通図柄表示部41a
と右普通図柄表示部41bとが共に点灯した表示態様(上から4段目参照)の4通りの表
示態様がある。普通図柄表示装置41は、遊技球が普通図柄作動ゲート32を通過するの
を検知したときに、4通りの表示態様を順次切り替えることにより普通図柄を変動表示さ
せ、変動表示の実行時間(変動時間)が経過すると、上記表示態様のうちのいずれかの表
示態様で普通図柄を停止表示させる。このとき、停止表示された普通図柄の表示態様が特
定の表示態様(例えば、上から4段目に示す表示態様)であるときに、当りとして第2始
動口38を一定時間(例えば、0.5秒)に亘って開放する。なお、普通図柄の変動表示
中に、遊技球が普通図柄作動ゲート32を通過したときには、普通図柄の変動表示を最大
4回まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留されている変動表示が順次消化
される。
特別図柄表示装置42は、図4に示すように、7セグメント表示器を用いて構成された
第1特別図柄表示部42aと第2特別図柄表示部42bとを備えており、各セグメントの
点灯と消灯との組み合わせにより複数通りの表示態様(最大128通り)を表現している
。特別図柄表示装置42は、第1始動口36か第2始動口38のいずれかの入球が検知さ
れたときに、第1特別図柄表示部42aと第2特別図柄表示部42bのうち対応する特別
図柄表示部の表示状態を順次切り替えることにより特別図柄を変動表示させ、変動表示の
実行時間(変動時間)が経過すると、表現可能な表示態様のうちのいずれかの表示態様で
特別図柄を停止表示させる。このとき、停止表示された特別図柄の表示態様が特定の表示
態様(当り特別図柄)である場合に、大当りとなる。本実施例では、第1特別図柄表示部
42aが第1始動口36への遊技球の入球に基づき特別図柄を変動表示させる表示部とな
っており、第2特別図柄表示部42bが第2始動口38への遊技球の入球に基づき特別図
柄を変動表示させる表示部となっている。以下、特に、第1特別図柄表示部42aで表示
される特別図柄を第1特別図柄(特図1)とも呼び、第2特別図柄表示部42bで表示さ
れる特別図柄を第2特別図柄(特図2)とも呼ぶ。図6に、大当り時における特別図柄表
示装置42の表示態様の一例を示す。図示するように、第1の通常大当りとなる特別図柄
(第1の通常大当り図柄)は、第1特別図柄表示部42aにおける右上,右下,左下の縦
棒セグメントが点灯する表示態様と、第2特別図柄表示部42bにおける中段の横棒セグ
メントと右上および左下の縦棒セグメントが点灯する表示態様とがある(上から1段目参
照)。また、第1の確変大当りとなる特別図柄(第1の確変大当り図柄)は、第1特別図
柄表示部42aにおける上段の横棒セグメントと右下および左下の縦棒セグメントとが点
灯する表示態様と、第2特別図柄表示部42bにおける上段の横棒セグメントと左上およ
び左下の縦棒セグメントとが点灯する表示態様とがある(上から2段目参照)。また、第
2の確変大当りとなる特別図柄(第2の確変大当り図柄)は、第1特別図柄表示部42a
における上段の横棒セグメントと右下の縦棒セグメントとが点灯する表示態様と、第2特
別図柄表示部42bにおける上段および下段の横棒セグメントと左下の縦棒セグメントと
が点灯する表示態様とがある(上から3段目参照)。なお、大当り時における特別図柄の
表示態様は、上記態様に限られることはなく、如何なる態様で表示するものとしてもよい
し、大当り時における特別図柄の表示態様の種類も1種類に限られず、複数種類用意する
ものとしてもよい。特別図柄の変動表示中に、遊技球が第1始動口36に入球したときに
は、第1特別図柄の変動表示を最大4回まで保留し、遊技球が第2始動口38に入球した
ときには、第2特別図柄の変動表示を最大4回まで保留する。そして、現在の変動表示が
終了したときに、保留されている特別図柄の変動表示が順次消化される。なお、後述する
が、第1特別図柄の変動表示の保留数は第1保留図柄35aによって表示され、第2特別
図柄の変動表示の保留数は第2保留図柄35bによって表示される。
ここで、第1の通常大当りは、大入賞口44の開放動作が所定ラウンド数(例えば、1
6ラウンド)に亘って繰り返される大当り遊技(特定遊技)が行われると共に、大当り遊
技の終了後には、特別図柄の当否判定の結果が大当りとなる確率(特図当り確率)を低確
率状態に設定し、所定回数(例えば、100回)の特別図柄の変動表示が行われるまで、
特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮されると共に普通図柄の当否判定の結果が当り
となる確率(普図当り確率)が低確率状態よりも高くなり且つ普通図柄が当りで停止表示
されたときに第2始動口38の開放時間が延長される電サポあり状態を設定する大当り態
様(大当り遊技後に低確率電サポあり状態を設定する大当り態様)である。また、第1の
確変大当りは、大入賞口44の開放動作が所定ラウンド数(例えば、16ラウンド)に亘
って繰り返される大当り遊技が行われると共に、大当り遊技の終了後には、所定回数(例
えば、10,000回)の特別図柄の変動表示が行われるまで、特図当り確率が低確率状
態よりも高くなる高確率状態に設定し、特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮される
と共に普図当り確率が低確率状態よりも高くなり且つ普通図柄が当りで停止表示されたと
きに第2始動口38の開放時間が延長される電サポあり状態を設定する大当り態様(大当
り遊技後に高確率電サポあり状態を設定する大当り態様)である。また、第2の確変大当
りは、大入賞口44の開放動作が所定ラウンド数よりも少ないラウンド数(例えば、5ラ
ウンド)に亘って繰り返される大当り遊技が行われると共に、大当り遊技の終了後には、
第1の確変大当りと同様に、高確率電サポあり状態を設定する大当り態様である。以下、
特図当り確率が低確率状態にある遊技状態を特図低確率状態とも呼び、特図当り確率が高
確率状態にある遊技状態を特図高確率状態とも呼ぶ。また、普図当り確率が低確率状態に
ある遊技状態を普図低確率状態とも呼び、普図当り確率が高確率状態にある遊技状態を普
図高確率状態とも呼ぶ。さらに、特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮される遊技状
態を時短状態とも呼び、第2始動口38の開放時間が延長される遊技状態を開放延長状態
とも呼ぶ。なお、本実施例では、電サポあり状態は、普図高確率状態と時短状態と開放延
長状態の3つの状態が全て発生した状態としたが、3つの状態のうちいずれか1つまたは
2つが発生した状態としてもよい。
演出表示装置34は、液晶ディスプレイなどの表示装置として構成されており、表示画
面上で演出図柄の変動表示やリーチ演出や予告演出などの様々な演出表示が行われる。本
実施例の演出表示装置34は、図7に例示する画面構成に示すように、横方向に並んで配
置されキャラクタや数字により構成される左,中,右の3つの演出図柄(疑似特別図柄)
34L,34M,34Rと、図示しない背景図柄とを有している。この演出表示装置34
は、遊技球が第1始動口36に入球した場合と、遊技球が第2始動口38に入球した場合
に、3つの演出図柄34L,34M,34Rを変動表示させる。演出図柄34L,34M
,34Rは、変動表示が開始されると、それぞれ上から下に向かって高速でスクロールす
るように変動表示され、変動表示の実行時間(変動時間)が経過すると、左の演出図柄3
4L,右の演出図柄34R,中の演出図柄34Mの順に停止表示される。このとき、左の
演出図柄34Lと右の演出図柄34Rとが一致しなかったときにはリーチなしの単純な外
れとなり、左の演出図柄34Lと右の演出図柄34Rとが一致したときにはリーチとなる
。そして、所定のリーチ演出を伴って中の演出図柄34Mが停止したときに、中の演出図
柄34Mと左右の演出図柄34L,34Rとが一致しなかったときにはリーチありの外れ
となり、中の演出図柄34Mと左右の演出図柄34L,34Rとが一致したときに大当り
となる。また、この演出表示装置34で表示される演出図柄の当否の結果は、基本的には
、上述した特別図柄表示装置42により表示される特別図柄(第1特別図柄,第2特別図
柄)の当否の結果と対応する。
また、本実施例では、演出表示装置34の表示画面内に第1保留図柄35aと第2保留
図柄35bも表示されている。第1保留図柄35aは、第1特別図柄または第2特別図柄
の変動表示中に第1始動口36に遊技球が入球するごとに左側から順に一つずつ表示され
、第1特別図柄の変動表示が開始されるごとに始動入球時とは逆の順に消去される。第2
保留図柄35bも、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示中に第2始動口38に遊
技球が入球するごとに左側から順に一つずつ表示され、第2特別図柄の変動表示が開始さ
れるごとに始動入球時とは逆の順に消去される。
こうして構成された実施例のパチンコ機10では、第1始動口36が演出表示装置34
(センター役物49)の下側に配置されており、大当り遊技でない通常遊技のときに、遊
技者は遊技球を遊技領域31の左側(演出表示装置34の左側領域)に流下させるように
発射ハンドル18を回転操作(所謂左打ち)することにより、遊技球を第1始動口36に
入球させることができる。また、普通図柄作動ゲート32および第2始動口38が演出表
示装置34の左側に配置されており、遊技者は左打ちをすることにより、遊技球を普通図
柄作動ゲート32に通過させることができ、普通図柄が当りとなって第2始動口38が開
放すると、遊技者は左打ちを継続することにより、遊技球を第2始動口38に入球させる
ことができる。さらに、大入賞口44が遊技領域31の右下部に配置されており、大当り
遊技が開始されると、遊技者は発射ハンドル18を最大限右回転させて遊技球を発射させ
る所謂右打ちすることにより、遊技球を遊技領域31の右側(演出表示装置34の右側領
域)に流下させて、開状態となった大入賞口44に入球させることができる。
[制御回路の構成]
次に、実施例のパチンコ機10の制御回路の構成について主として図3を参照しながら
説明する。パチンコ機10の制御回路は、図3に示すように、遊技の基本的な進行の制御
を司る主制御基板70と、賞球や球貸の払い出しに関する制御を司る払出制御基板80と
、遊技の進行に伴って行われる各種演出の全体的な制御を司るサブ制御基板90と、遊技
球の発射に関する制御を司る発射制御基板100などの制御基板により構成されている。
これらの制御基板は、各種論理演算や算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される
各種プログラムやデータが記憶されているROM,プログラムの実行に際してデータを一
時的に記憶するRAM,各種制御に必要な時間を計るタイマ(システムタイマ),周辺機
器との間でデータをやり取りするための周辺機器インターフェース(PIO),CPUが
演算を行うためのクロックを出力する発振器,CPUの暴走を監視するウォッチドッグタ
イマ,定期的に割り込み信号を発生させるCTC(カウンター・タイマー・サーキット)
などの種々の周辺LSIがバスにより相互に接続されている。なお、図3では、各制御基
板に搭載された各種デバイスのうち主制御基板70のCPU70a,ROM70b,RA
M70cのみを図示し、その他については図示を省略した。また、制御回路の一部をなす
サブ制御基板90の構成の概略を示すブロック図を図8に示す。
主制御基板70は、遊技の基本的な進行の制御を行うために必要な信号として、図3に
示すように、第1始動口スイッチ36aからの入球信号や第2始動口スイッチ38aから
の入球信号が直接に入力されると共にゲートスイッチ32aからの通過信号や大入賞口ス
イッチ44aからの入球信号,一般入賞口スイッチ45aからの入球信号などが中継端子
板72を介して入力されている。主制御基板70からは、図柄表示装置40の表示制御を
司る図柄表示基板40aへの制御信号や第2始動口ソレノイド38bへの駆動信号,大入
賞口ソレノイド44bへの駆動信号などが中継端子板72を介して出力されている。また
、主制御基板70は、払出制御基板80やサブ制御基板90,発射制御基板100(払出
制御基板80を介して通信)と通信しており、各種指令信号(コマンドや駆動信号など)
やデータのやり取りを行っている。
払出制御基板80は、賞球や球貸の払い出しに関する制御を行うために必要な信号とし
て、図3に示すように、前面枠11の開放を検知する枠開放スイッチ81からの検知信号
が直接に入力され、球貸ボタン24aや返却ボタン24bからの操作信号が球貸表示基板
82,中継端子板83を介して入力され、賞球の払い出しを検知する払出前スイッチ84
および払出後スイッチ85からの検知信号が中継端子板87を介して入力されている。払
出制御基板80からは、賞球の払い出しを行う払出モータ86への駆動信号などが中継端
子板87を介して出力されている。また、払出制御基板80は、主制御基板70や発射制
御基板100と通信しており、各種指令信号やデータのやり取りを行っている。
サブ制御基板90は、図8に示すように、CPU90aやROM90b,RAM90c
,タイマ90dなどを備えており、主制御基板70から各種指令信号を受信してその指令
に応じた遊技の演出を行う。サブ制御基板90は、演出表示装置34の制御を行う演出表
示制御基板91や各種スピーカ28a,28bを駆動するアンプ基板92、センター役物
49などに内蔵するLED93aを駆動したりセンター役物49内の可動役物を動作させ
るための装飾モータ93bを駆動したりする装飾駆動基板93、演出ボタン26に設けら
れ演出ボタン26の操作を検知する演出ボタン操作検知スイッチ27からの操作信号や方
向ボタン26a,26bに設けられ方向ボタン26a,26bの操作を検知する方向ボタ
ン操作検知スイッチ27a,27bからの操作信号を入力する演出ボタン基板94などが
接続されている。このように、本実施例のサブ制御基板90により制御される演出は、演
出表示装置34に表示される演出画面や各種スピーカ28a,28bから出力される音声
、LED93aから発光される光、可動役物の動作などによって行われる。また、本実施
例では、各種スピーカ28a,28bの音量と、演出表示装置34の演出画面(バックラ
イト)やLED93aの輝度とを遊技者が設定可能となっており、音量や輝度をまとめて
、「演出環境」と称する。
発射制御基板100は、タッチセンサ18aからの検知信号や発射停止スイッチ18b
からの操作信号,下受け皿16に遊技球が満タン状態となるのを検知する下受け皿満タン
スイッチ102からの検知信号などを入力しており、発射モータ19へ駆動用のパルス信
号などを出力している。発射制御基板100は、発射ハンドル18が回転操作されてタッ
チセンサ18aがオンで発射停止スイッチ18bがオフで下受け皿満タンスイッチ102
がオフのときに発射モータ19を駆動して遊技球を発射し、タッチセンサ18aがオフか
発射停止スイッチ18bがオンか下受け皿満タンスイッチ102がオンかのいずれかが成
立したときに発射モータ19の駆動を停止して遊技球の発射を停止する。また、発射制御
基板100は、払出制御基板80を介して主制御基板70と通信しており、タッチセンサ
18aからの検知信号などの発射ハンドル18の操作状態に関するデータを払出制御基板
80を介して主制御基板70に送信する。
[主制御処理]
次に、こうして構成された実施例のパチンコ機10の動作について説明する。図9は、
主制御基板70のCPU70aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャート
である。この処理は、パチンコ機10の電源が投入されたときに実行される。主制御処理
は、初期化処理などの電源投入に必要な電源投入処理を実行した後(S100)、遊技開
始処理(S110)と、普通図柄遊技処理(S120)と、普通図柄当り遊技処理(S1
30)と、特別図柄遊技処理(S140)と、大当り遊技処理(S150)とを繰り返し
実行することにより行われる。なお、本実施例では、S110〜S150の処理に要する
時間は約4msecとなっているため、これらの処理は約4msecの間隔で繰り返し実
行されることになる。主制御基板70は、これらの処理の実行に伴って、各種コマンドを
担当する制御基板に送信してコマンドに応じた処理を実行させることにより、パチンコ機
10の全体の遊技を進行させている。
[遊技開始処理]
S110の遊技開始処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、各種センサ(
ゲートスイッチ32aや第1始動口スイッチ36a,第2始動口スイッチ38a,大入賞
口スイッチ44a,一般入賞口スイッチ45aなど)の状態を検出してRAM70cの所
定の状態記憶領域に保存したり、各種判定用情報(後述する大当り判定用乱数や大当り図
柄決定用乱数,リーチ用乱数,変動パターン決定用乱数、普通図柄当否判定用乱数など)
を更新したりする。続いて、遊技球の入球に関わるスイッチ(第1始動口スイッチ36a
や第2始動口スイッチ38a,大入賞口スイッチ44a,一般入賞口スイッチ45aなど
)により遊技球が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定すると、払い出すべき賞
球数を演算して賞球情報としてRAM70cの所定の賞球情報記憶領域に保存し、賞球情
報が値0でないときには賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御基板80に送信して
遊技開始処理を終了する。払出制御基板80は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出
モータ86を駆動制御して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出前スイッチ84および払
出後スイッチ85により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数
)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報
が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入球が検知されて主制御基板70から
新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返さ
れる。遊技開始処理が終了すると、主制御処理に戻って次のS120の普通図柄遊技処理
に進む。
[普通図柄遊技処理]
S120の普通図柄遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、普通図柄
の保留が値0でない即ち値1以上あるか否かを判定し、保留が値1以上あるときには保留
数を値1だけデクリメントして普通図柄の当否判定を行うと共に当否判定の結果に基づい
て停止表示させる普通図柄(図5参照)を決定する。普通図柄の当否判定は、普通図柄作
動ゲート32を遊技球が通過することに基づき取得される普通図柄当否判定用乱数と、普
通図柄当り判定テーブルを用いて行われるもので、電サポなし状態にあるときには当り確
率の低い(例えば、約0.8%)低確率用の普通図柄当り判定テーブルが用いられ、電サ
ポあり状態にあるときには当り確率の高い(例えば、約99.2%)高確率用の普通図柄
当り判定テーブルが用いられる。また、当否判定の結果が当りのときには、当り図柄を停
止表示させる図柄に決定し、当否判定の結果が外れのときには、外れ図柄のうちのいずれ
かを停止表示させる図柄に決定する。そして、普通図柄の変動時間を設定して普通図柄の
変動表示を開始し、変動時間が経過するのを待つ。変動時間の設定は、電サポなし状態に
あるときには長時間(例えば、30秒)に設定され、電サポあり状態にあるときには短時
間(例えば、1秒)に短縮される。変動時間が経過すると、決定した図柄で普通図柄を停
止表示し、停止表示した図柄が当り図柄のときには、第2始動口38の開放時間を設定し
、第2始動口38の開放を開始して普通図柄遊技処理を一旦終了し、停止表示した図柄が
外れ図柄のときには、何もせずに普通図柄遊技処理を終了する。第2始動口38の開放時
間は、電サポなし状態にあるときには短時間(例えば0.5秒)に設定され、電サポあり
状態にあるときには長時間(例えば5秒)に延長される。また、第2始動口38の開放は
、上述したように、第2始動口ソレノイド38bを駆動制御することによって、翼片部3
8cを左に開くことにより行う。普通図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次
のS130の普通図柄当り遊技処理に進む。
[普通図柄当り遊技処理]
S130の普通図柄当り遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、第2始動口
38が開放を開始してからの経過時間(開放経過時間)が普通図柄遊技処理で設定された
設定時間に達しているか否か、規定数(例えば、8個)の遊技球が第2始動口38に入球
しているか否かを判定する。開放経過時間が設定時間に達しておらず規定数の遊技球が第
2始動口38に入球してもいないと判定すると、第2始動口38の開放を維持したまま普
通図柄当り遊技処理を一旦終了する。一方、開放経過時間が設定時間に達していると判定
したり、開放経過時間が設定時間に達する前であっても既に規定数の遊技球が第2始動口
38に入球していると判定すると、第2始動口ソレノイド38bの駆動を停止して、普通
図柄当り遊技処理を終了する。普通図柄当り遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って
次のS140の特別図柄遊技処理に進む。
[特別図柄遊技処理]
S140の特別図柄遊技処理は、図10〜図12に示すフローチャートに従って実行さ
れる。特別図柄遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、第1
始動口スイッチ36aからの検知信号を入力して第1始動口36に遊技球が入球したか否
かを判定する(S200)。第1始動口36に遊技球が入球したと判定すると、現在の第
1特別図柄の保留数がその上限値(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する
(S202)。第1特別図柄の保留数が上限値よりも少ないと判定したときには、第1特
別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に(S204)、判定用情報を取得し
てRAM70cの所定の判定用情報記憶領域に格納し(S206)、第1特別図柄保留発
生時コマンドをサブ制御基板90に送信する(S208)。ここで、S206で取得され
る判定用情報としては、第1始動口36への遊技球の入球に基づいて行われる大当り判定
の際に用いられる大当り判定用乱数や、大当り判定の結果が大当りのときに第1特別図柄
表示部42aに停止表示させる大当り図柄を決定するための大当り図柄決定用乱数,第1
特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定用乱数などの情報が例示でき
る。また、第1特別図柄保留発生時コマンドには、保留数を演出表示装置34の表示画面
内の第1保留図柄35aで表示するための第1特別図柄の保留数指定コマンドが含まれる
。なお、S200で第1始動口36に遊技球が入球していないと判定したり、S202で
第1特別図柄の保留数が上限値に達していると判定すると、S204〜S208の処理を
スキップして次のS210の処理に進む。
続いて、第2始動口スイッチ38aからの検知信号を入力して第2始動口38に遊技球
が入球したか否かを判定する(S210)。第2始動口38に遊技球が入球したと判定す
ると、現在の第2特別図柄の保留数がその上限値(本実施例では、値4)よりも少ないか
否かを判定する(S212)。第2特別図柄の保留数が上限値よりも少ないと判定したと
きには、第2特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に(S214)、判定
用情報を取得してRAM70cの所定の判定用情報記憶領域に格納し(S216)、第2
特別図柄保留発生時コマンドをサブ制御基板90に送信する(S218)。ここで、S2
16で取得される判定用情報としては、第2始動口38への遊技球の入球に基づいて行わ
れる大当り判定の際に用いられる大当り判定用乱数や、大当り判定の結果が大当りのとき
に第2特別図柄表示手段42bに停止表示させる大当り図柄を決定するための大当り図柄
決定用乱数,第2特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定用乱数など
の情報が例示できる。また、第2特別図柄保留発生時コマンドには、保留数を演出表示装
置34の表示画面内の第2保留図柄35bで表示するための第2特別図柄の保留数指定コ
マンドが含まれる。なお、S210で第2始動口38に遊技球が入球していないと判定し
たり、S212で第2特別図柄の保留数が上限値に達していると判定すると、S214〜
S218の処理をスキップして次のS220の処理に進む。
次に、大当り遊技中であるか否か(S220)、第1特別図柄および第2特別図柄のい
ずれかが変動表示中であるか否か(S222)、第1特別図柄および第2特別図柄のいず
れかが停止表示時間中であるか否か(S224)をそれぞれ判定する。大当り遊技中と判
定すると、これで特別図柄遊技処理を終了し、主制御処理に戻って次のS150の大当り
遊技処理に進む。一方、大当り遊技中でなく、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれ
もが変動表示中でなく、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれもが停止表示時間中で
ないと判定すると、第2特別図柄の保留数が値0であるか否かを判定する(S226)。
第2特別図柄の保留数が値0でないと判定すると、判定用情報記憶領域(RAM70c)
に記憶されている第2特別図柄の判定用情報(大当り判定用乱数)のうち最も古い判定用
情報を読み出し(S228)、第2特別図柄変動表示関連処理を実行して(S230)、
特別図柄遊技処理を一旦終了する。
一方、第2特別図柄の保留数が値0と判定すると、第1特別図柄の保留数が値0である
か否かを判定する(S232)。第1特別図柄の保留数が値0でないと判定すると、判定
用情報記憶領域(RAM70c)に記憶されている第1特別図柄の判定用情報(大当り判
定用乱数)のうち最も古い判定用情報を読み出し(S234)、第1特別図柄変動表示関
連処理を実行して(S236)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。第1特別図柄の保留
数も値0のときには、所定条件が成立しているか否かを判定し(S238)、所定条件が
成立していないと判定すると、そのまま特別図柄遊技処理を終了し、所定条件が成立して
いると判定すると、デモ指定コマンドをサブ制御基板90に送信して(S240)、特別
図柄遊技処理を終了する。ここで、所定条件としては、デモ演出を開始するまでのデモ演
出待ち時間が所定時間となったこととすることができる。なお、S238の判定を行った
ときにデモ演出待ち時間の計測を開始していなければ、主制御基板70のタイマによりデ
モ演出待ち時間の計測を開始するものとする。また、所定時間としては、例えば、数十秒
間や数分間などに定めればよい。また、デモ演出待ち時間の計測は、S200やS210
の処理で第1始動口36や第2始動口38に遊技球が入球したと判定したときに、停止し
てリセットすればよい。デモ指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、後述するよう
にデモ演出を開始する。なお、デモ演出待ち時間の計測は、主制御基板70で行うものに
限られず、サブ制御基板90で行ってもよい。この場合、S238の処理を省略して、S
240でデモ指定コマンドをサブ制御基板90に直ちに送信し、デモ指定コマンドを受信
したサブ制御基板90が、デモ演出待ち時間の計測を開始して所定時間となったときにデ
モ演出を開始すればよい。一方、S226〜S236では、第1特別図柄の保留数と第2
特別図柄の保留数がいずれも値0でないときには第2特別図柄の変動表示(保留の消化)
が優先して実行される(特図2優先変動)。以下、変動表示関連処理の詳細について説明
する。なお、第1特別図柄変動表示関連処理と第2特別図柄変動表示関連処理はいずれも
共通の処理が実行されるため、共通のフローチャート(図13のフローチャート)を用い
て説明する。
変動表示関連処理では、まず、確変フラグがオンか否か、即ち現在の遊技状態が高確率
状態および低確率状態のいずれであるかを判定する(S300)。確変フラグがオフのと
き、即ち現在の遊技状態が低確率状態のときにはS228で読み出した大当り判定用乱数
と低確率用大当り判定テーブルとを用いて大当り判定を行い(S302)、確変フラグが
オンのとき、即ち現在の遊技状態が高確率状態のときには読み出した大当り判定用乱数と
高確率用大当り判定テーブルとを用いて大当り判定を行って(S304)、その判定結果
が大当りか否かを判定する(S306)。大当り判定テーブルの一例を図14に示す。な
お、図14(a)に低確率用大当り判定テーブルを示し、図14(b)に高確率用大当り
判定テーブルを示す。低確率用大当り判定テーブルでは大当り判定用乱数が値0〜796
のうち値60,61のときに大当りとし(1/398.5の大当り確率)、高確率用大当
り判定テーブルでは当り判定用乱数が値0〜796のうち値60〜79のときに大当りと
するものとした(1/39.85の大当り確率)。なお、本実施例では、第1特別図柄と
第2特別図柄とで共通の大当り判定テーブルが用いられる。
S306で大当り判定の結果が大当りと判定されたときには、判定用情報記憶領域(R
AM70c)から大当り図柄決定用乱数を読み出し(S308)、読み出した大当り図柄
決定用乱数に基づいて停止表示させる大当り図柄を選択して決定する(S310)。ここ
で、第1特別図柄の大当り図柄の決定には、図15に例示する第1特別図柄の大当り図柄
決定テーブルが用いられ、第2特別図柄の大当り図柄の決定には、図16に例示する第2
特別図柄の大当り図柄決定テーブルが用いられる。
第1特別図柄の大当り図柄決定テーブルでは、図15に示すように、大当り図柄決定用
乱数が値0〜255のうち値0〜101のときに図6の左側1段目の図柄が選択されて「
第1の通常大当り」となり(約40%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値102〜
203のときに図6の左側2段目の図柄が選択されて「第1の確変大当り」となり(約4
0%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値204〜255のときに図6の左側3段目
の図柄が選択されて「第2の確変大当り」となる(約20%の出現確率)。また、第2特
別図柄の大当り図柄決定テーブルでは、図16に示すように、大当り図柄決定用乱数が値
0〜255のうち値0〜101のときに図6の右側1段目の図柄が選択されて「第1の通
常大当り」となり(約40%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値102〜229の
ときに図6の右側2段目の図柄が選択されて「第1の確変大当り」となり(約50%の出
現確率)、大当り図柄決定用乱数が値230〜255のときに図6の右側3段目の図柄が
選択されて「第2の確変大当り」となる(約10%の出現確率)。このように、第2特別
図柄の大当り図柄決定テーブルは、第1特別図柄の大当り図柄決定テーブルに比べて、「
第1の確変大当り」の出現確率が高く、「第2の確変大当り」の出現確率が低くなってい
る。このため、第2特別図柄に係る遊技の方が、第1特別図柄に係る遊技よりも、遊技者
に有利な大当り遊技が行われるものといえるから、遊技者に有利に遊技が進行することに
なる。
また、S306で大当り判定の結果が大当りでないと判定すると、外れであるから、外
れ図柄を決定する(S312)。なお、外れ図柄は、詳細な説明は省略するが、例えば、
大当り図柄決定用乱数と図示しない外れ図柄決定用テーブルとを用いて設定することがで
きる。勿論、大当り図柄決定用乱数とは別に外れ図柄決定用乱数を取得するものとすれば
、この外れ図柄決定用乱数と外れ図柄決定用テーブルとを用いて設定することもできる。
こうして停止図柄を決定すると、変動パターンテーブルを設定するための図17に例示
する変動パターンテーブル設定処理を実行する(S314)。変動パターンテーブル設定
処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、電サポあり状態が設定されているか
否かを判定し(S330)、電サポあり状態ではなく電サポなし状態が設定されていれば
、図18に例示する電サポなし状態用の変動パターンテーブルを設定して(S332)、
変動パターンテーブル設定処理を終了する。また、電サポあり状態が設定されていれば、
変動回数をカウントするための変動回数カウンタを値1だけインクリメントして(S33
4)、高確率状態が設定されているか否かを判定する(S336)。高確率状態が設定さ
れていなければ、即ち低確率電サポあり状態が設定されていれば、図19に例示する電サ
ポあり状態用の変動パターンテーブルを設定して(S340)、変動パターンテーブル設
定処理を終了する。一方、高確率状態が設定されていれば、即ち高確率電サポあり状態が
設定されていれば、カウンタ値が所定値を超えているか否かを判定し(S338)、カウ
ンタ値が所定値を超えていれば、図19に例示する電サポあり状態用の変動パターンテー
ブルを設定して(S340)、変動パターンテーブル設定処理を終了する。また、カウン
タ値が所定値以下であれば、図20に例示する演出環境設定用の変動パターンテーブルを
設定して(S342)、変動パターンテーブル設定処理を終了する。ここで、変動回数カ
ウンタは、後述する大当り遊技終了時処理において大当り遊技が終了する際に値0にリセ
ットされるものであり、本実施例では、S336の所定値として値1を用いるものとした
。このため、本実施例では、確変大当りで大当りとなると、その大当り遊技終了後に特別
図柄が最初に変動表示するときに、演出環境設定用の変動パターンテーブルを設定し、以
降は、電サポあり状態用の変動パターンテーブルを設定することになる。
図18の電サポなし状態用の変動パターンテーブルや図19の電サポあり状態用の変動
パターンテーブルでは、当否判定結果が大当りの場合には、変動パターン決定用乱数に対
応付けて各種の変動パターン(変動時間)が規定されており、当否判定結果が外れの場合
には保留数と変動パターン決定用乱数とに対応付けて各種の変動パターン(変動時間)が
規定されている。これらの変動パターンテーブルでは、当否判定結果が外れの場合には、
大当りの場合に比べて、変動時間が短めの変動パターン(通常変動A,B,C,Dを発生
させる変動パターンP01〜P04,P07,P08など)を選択する割合が高く、当否
判定結果が大当りの場合には、外れの場合に比べて、変動時間が長めの変動パターン(ス
ーパーリーチA,Bを発生させる変動パターンP05,P06など)を選択する割合が高
くなっている。また、電サポあり状態用の変動パターンテーブルにおける通常変動C,D
(変動パターンP07,P08)は、電サポなし状態用の変動パターンテーブルにおける
通常変動A,B(変動パターンP01,P02)に比べて、変動時間が短いものとなって
いる。さらに、電サポあり状態用の変動パターンテーブルでは、電サポなし状態用の変動
パターンテーブルに比べて、特に外れ時において、通常変動の変動パターンを選択する割
合が高くなっている。これらのことから、電サポあり状態用の変動パターンテーブルに基
づいて設定される変動パターンの平均変動時間は、電サポなし状態用の変動パターンテー
ブルに基づいて設定される変動パターンの平均変動時間よりも、短いものとなる。一方、
図20の演出環境設定用の変動パターンテーブルでは、当否判定結果や保留数に拘わらず
、演出環境設定専用の変動パターンP09のみが規定されている。このため、図20の演
出環境設定用の変動パターンテーブルが設定される場合には、選択される変動パターン(
変動時間)は一定(変動パターンP09の15秒)となる。この演出環境設定用の変動パ
ターンテーブルは、電サポあり状態中に設定されるから、電サポあり状態用の変動パター
ンテーブルが設定されて通常変動Cとなる変動パターンP07(変動時間1秒)や通常変
動Dとなる変動パターン(変動時間4秒)などが選択される場合に比べると、長い変動時
間が確保されるものといえる。なお、演出環境設定専用変動では、リーチ演出は行われず
、通常変動と同様の変動となる。
変動パターンテーブルを設定すると、変動パターン決定用乱数を読み出し(S316)
、読み出した変動パターン決定用乱数と設定した変動パターンテーブルとを用いて変動パ
ターンを設定する(S318)。そして、特別図柄の変動表示を開始すると共に(S32
0)、特別図柄の保留数を値1だけデクリメントし(S322)、図柄変動開始時コマン
ドをサブ制御基板90に送信して(S324)、変動表示関連処理を終了する。S320
〜S324の処理は、現在の変動表示関連処理の対象が第1特別図柄の場合には、第1特
別図柄の変動表示を開始すると共に、第1特別図柄の保留数を値1だけデクリメントする
処理となる。一方、現在の変動表示関連処理の対象が第2特別図柄の場合には、第2特別
図柄の変動表示を開始すると共に、第2特別図柄の保留数を値1だけデクリメントする処
理となる。また、S324で送信する図柄変動開始時コマンドには、大当り判定の結果が
大当りのときには大当り変動パターンおよびそのパターンにおける変動時間(変動パター
ン指定コマンド)と大当り停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)とが含まれ、大当
り判定の結果が外れのときには外れ変動パターンおよびそのパターンにおける変動時間(
変動パターン指定コマンド)と外れ停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)とが含ま
れている。図柄変動開始時コマンドを受信したサブ制御基板90は、コマンドを解析し、
その解析結果に基づいて演出表示装置34の画面上で行う演出内容を決定し、その決定に
応じた制御信号(演出コマンド)を演出表示制御基板91に出力して演出表示装置34の
制御を行う。なお、特別図柄の変動表示が開始されると、その変動表示に係る判定用情報
(保留情報)が判定用情報記憶領域からクリアされる。
図10〜図12の特別図柄遊技処理に戻って、特別図柄(第1特別図柄または第2特別
図柄)の変動表示が開始された後に特別図柄遊技処理が実行されると、S222で第1特
別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中と判定するため、主制御基板70のC
PU70aは、変動時間が経過したか否かを判定する(S242)。変動時間は特別図柄
の変動パターンに応じて決定されるから、変動時間が経過したか否かは、特別図柄の変動
表示が開始されてからの経過時間と、変動パターンに対応する変動時間とを比較すること
により行うことができる。変動時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を
一旦終了する。変動時間が経過していると判定すると、変動中の特別図柄の変動表示を停
止し(S244)、図柄停止コマンドをサブ制御基板90に送信する(S246)。この
図柄停止コマンドを受信したサブ制御基板90(演出表示制御基板91)は、演出表示装
置34での図柄変動演出を終了させる。そして、停止表示時間を設定し(S248)、停
止表示時間が経過したか否かを判定する(S250)。ここで、停止表示時間は、特別図
柄の変動表示を停止してから次に変動表示を開始するまでのインターバルであり、例えば
0.6秒に設定される。停止表示時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理
を一旦終了する。特別図柄の停止表示がなされた後に、特別図柄遊技処理が実行されると
、S224で停止表示時間中と判定するため、再びS250で停止表示時間が経過したか
否かを判定し、停止表示時間が経過していると判定すると、停止表示している特別図柄が
大当り図柄であるか否かを判定する(S252)。
S252で大当り図柄と判定すると、大当り遊技フラグをオンとすると共に(S254
)、大当り遊技開始指定コマンドをサブ制御基板90に送信する(S256)。これによ
り、サブ制御基板90によって、後述する大当り遊技演出処理で大当り遊技開始演出など
が実行されることになる。また、大当り遊技中には確変機能や変動時間短縮機能,開放延
長機能を停止させるために、確変フラグがオンのときには確変フラグをオフとし(S25
8,S260)、変動短縮フラグがオンのときには変動短縮フラグをオフとすると共に開
放延長フラグをオフとして(S262〜S266)、特別図柄遊技処理を終了し、主制御
処理に戻って次のS150の大当り遊技処理に進む。
一方、S252で大当り図柄でないと判定すると、確変フラグがオンか否かを判定し(
S268)、確変フラグがオンでないと判定すると、次のS278の処理に進む。確変フ
ラグがオンであると判定すると、確変カウンタを値1だけデクリメントして(S270)
、確変カウンタが値0であるか否かを判定する(S272)。ここで、確変カウンタは、
高確率状態を維持する特別図柄の変動回数の上限値を示すものであり、大当り遊技の終了
に際してその値がセットされる。確変カウンタが値0でないと判定すると、高確率状態を
維持したまま次のS278の処理に進み、確変カウンタが値0であると判定すると、確変
フラグをオフとすると共に(S274)、遊技状態指定コマンドをサブ制御基板90に送
信して(S276)、次のS278の処理に進む。これにより、パチンコ機10の遊技状
態は、高確率状態から低確率状態に変更されることになる。なお、遊技状態指定コマンド
には、パチンコ機10の現在の遊技状態を示す確変フラグの設定状況などが含まれる。遊
技状態指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、例えば、演出表示制御基板91に遊
技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置34の背景画面などの表示を高確率状
態用から低確率状態用に変更する等の処理を行う。
次に、変動短縮フラグがオンであるか否かを判定し(S278)、変動短縮フラグがオ
ンでないときにはそのまま特別図柄遊技処理を一旦終了する。変動短縮フラグがオンのと
きには変動短縮カウンタを値1だけデクリメントし(S280)、変動短縮カウンタが値
0であるか否かを判定する(S282)。ここで、変動短縮カウンタは、変動時間短縮機
能(特別図柄および普通図柄の変動短縮)の作動状態を維持する特別図柄の変動回数の上
限値を示すものであり、大当り遊技の終了に際して大当り態様に応じた値がセットされる
。変動短縮カウンタが値0でないときには、電サポあり状態を維持したまま特別図柄遊技
処理を一旦終了し、変動短縮カウンタが値0のときには、電サポあり状態を終了させるた
めに、変動短縮フラグをオフとすると共に(S284)、開放延長フラグをオフとし(S
286)、遊技状態指定コマンドをサブ制御基板90に送信して(S288)、特別図柄
遊技処理を一旦終了する。これにより、パチンコ機10の遊技状態は、電サポあり状態か
ら電サポなし状態に変更されることになる。なお、遊技状態指定コマンドには、パチンコ
機10の現在の遊技状態を示す変動短縮フラグや開放延長フラグの設定状況などが含まれ
る。遊技状態指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、例えば、演出表示制御基板9
1に遊技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置34の背景画面などの表示を電
サポあり状態用から電サポなし状態用に変更する等の処理を行う。なお、S272の判定
は低確率状態か高確率状態かに拘わらず実行され、S282の判定は電サポなし状態か電
サポあり状態かに拘わらず実行されるが、第1の確変大当りや第2の確変大当りでは、大
当り終了後に、確変カウンタや変動短縮カウンタに10,000回が設定されるため、こ
れらの確変大当りの場合に、確変カウンタや変動短縮カウンタが値0となることは通常あ
り得ず、次回に大当りを引くまで高確率状態や電サポあり状態が終了することはない。
[大当り遊技処理]
S150の大当り遊技処理は、図21に示すフローチャートに従って実行される。図2
1の大当り遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、大当り遊
技フラグがオンであるか否か、即ち大当り遊技中であるか否かを判定する(S400)。
大当り遊技フラグがオフであると判定すると、そのまま大当り遊技処理を終了する。一方
、大当り遊技フラグがオンであると判定すると、大入賞口44が開放中であるか否かを判
定し(S402)、大入賞口44が閉鎖中である(開放中でない)と判定すると、大入賞
口44の開放タイミングであるか否かを判定する(S404)。この判定は、規定の閉鎖
時間(本実施例では、2秒)が経過したか否かを判定することにより行われる。大入賞口
44の開放タイミングであると判定すると、大入賞口44が開放されるよう大入賞口ソレ
ノイド44bを駆動制御して(S406)、大当り遊技処理を一旦終了する。一方、S4
04で大入賞口44の開放タイミングでないと判定すると、そのまま大当り遊技処理を一
旦終了する。
一方、S402で大入賞口44が開放中であると判定すると、大入賞口44の閉鎖タイ
ミングか否かを判定する(S408)。この判定は、規定の開放時間(本実施例では、2
5秒)が経過したか、大入賞口44に入球した遊技球の数が規定数(本実施例では、10
個)に達したかのいずれかの成立を判定することにより行われる。大入賞口44の閉鎖タ
イミングでないと判定すると、大入賞口44の開放を維持したまま大当り遊技処理を一旦
終了する。一方、大入賞口44の閉鎖タイミングであると判定すると、大入賞口44が閉
鎖されるよう大入賞口ソレノイド44bを駆動制御し(S410)、大当り遊技の終了条
件が成立したか否かを判定する(S412)。この判定は、大入賞口44が規定ラウンド
数通りに開放されたか否かを判定することにより行われる。なお、規定ラウンド数は、第
1の通常大当りや第1の確変大当りでは16ラウンドとなり、第2の確変大当りでは5ラ
ウンドとなる。S412で大当り遊技の終了条件が成立していないと判定すると、そのま
ま大当り遊技処理を一旦終了する。一方、大当り遊技の終了条件が成立したと判定すると
、図22に例示する大当り遊技終了時処理を実行して(S414)、大当り遊技処理を終
了する。
図22の大当り遊技終了時処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、大当り
遊技フラグをオンからオフとし(S450)、今回の大当りが確変大当り(第1の確変大
当りまたは第2の確変大当り)であるか否かを判定する(S452)。今回の大当りが確
変大当りでなく、通常大当りであると判定すると、確変フラグはオフのまま維持して、変
動短縮カウンタを100回に設定し(S454)、確変大当りであると判定すると、確変
カウンタを10,000回に設定して確変フラグをオンとすると共に(S456,S45
8)、変動短縮カウンタを10,000回に設定する(S460)。なお、前述したよう
に、確変カウンタと変動短縮カウンタとが10,000回に設定されると、実質的には、
次回の大当りを引くまで高確率状態と電サポあり状態とが継続される。こうして変動短縮
カウンタをセットすると、変動短縮フラグと開放延長フラグとをオンとすると共に(S4
62,S464)、変動回数カウンタを値0に設定し(S466)、大当り遊技終了指定
コマンドと遊技状態指定コマンドをサブ制御基板90に送信して(S468)、大当り遊
技終了時処理を終了する。また、遊技状態指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、
例えば、演出表示制御基板91に遊技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置3
4の背景画面をそのときの遊技状態に応じた背景に設定する処理等を行う。
次に、サブ制御基板90により実行される処理について説明する。図23は、サブ制御
基板90のCPU90aにより実行される演出制御処理の一例を示すフローチャートであ
る。演出制御処理は、デモ演出処理(S500)と、デモ演出中の演出環境設定処理(S
510)と、図柄変動演出処理(S520)と、大当り遊技演出処理(S530)と、遊
技中の演出環境設定処理(S540)とを繰り返し実行することにより行われる。S53
0の大当り遊技演出処理では、図12の特別図柄遊技処理のS254の処理で主制御基板
70により送信される大当り遊技開始指定コマンドを受信したときに大当り遊技開始演出
(大当りファンファーレ演出)を実行し、図22の大当り遊技終了時処理のS466の処
理で主制御基板70により送信される大当り遊技終了指定コマンドを受信したときに大当
り遊技終了演出(大当りエンディング演出)を実行する。
[デモ演出処理]
S500のデモ演出処理は、図24に示すフローチャートに従って実行される。デモ演
出処理が実行されると、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、デモ演出中フラグが
オフであるか否かを判定する(S600)。デモ演出中フラグがオフであると判定すると
、図11の特別図柄遊技処理のS240の処理で主制御基板70により送信されるデモ指
定コマンドを受信したか否かを判定する(S602)。S602でデモ指定コマンドを受
信していないと判定すると、そのままデモ演出処理を終了する。一方、S602でデモ指
定コマンドを受信したと判定すると、デモ演出中フラグをオンとしてデモ演出を開始する
(S620)。なお、デモ演出では、パチンコ機10の機種情報(スペックなど)の紹介
や演出中に登場するキャラクタの紹介などを行う演出の他、演出ボタン26を操作するこ
とにより遊技者が演出環境(音量や輝度)を設定可能となることを報知する演出が行われ
る。
こうしてデモ演出を開始したとき、あるいは、S600でデモ演出中フラグがオフでな
くオンであると判定したときには、図10の特別図柄遊技処理のS208,S218の処
理で主制御基板70により送信される保留発生時コマンドを受信したか否かを判定する(
S606)。保留発生時コマンドを受信していないと判定すると、デモ演出フラグをオン
としたまま、デモ演出処理を一旦終了する。また、S606で保留発生時コマンドを受信
したと判定すると、デモ演出中フラグをオフとしデモ演出を終了して(S608)、デモ
演出処理を終了する。なお、デモ演出は、保留発生時コマンドを受信したときに終了する
ものに限られず、デモ演出を開始してからの経過時間に基づいて終了するものなどとして
もよい。
[デモ演出中の演出環境設定処理]
S510のデモ演出中の演出環境設定処理は、図25に示すフローチャートに従って実
行される。デモ演出中の演出環境設定処理が実行されると、サブ制御基板90のCPU9
0aは、まず、デモ演出中フラグがオンであるか否かを判定し(S650)、デモ演出中
フラグがオンであると判定すると、演出環境を設定するための演出環境設定用画面(「演
出環境設定用画像」ともいう)を表示中であるか否かを判定する(S652)。演出環境
設定用画面を表示中でないと判定すると、遊技者により演出ボタン26が操作されたか否
かを判定する(S654)。前述したように、デモ演出中には、演出ボタン26を操作す
ることにより遊技者が演出環境を設定可能となることを報知する演出が行われるから、S
654の処理は遊技者から演出環境の設定が指示されたか否かを判定する処理となる。演
出ボタン26が操作されていないと判定すると、そのままデモ演出中の演出環境設定処理
を終了する。一方、演出ボタン26が操作されたと判定すると、演出表示装置34に演出
環境設定用画面を表示する(S656)。
こうして演出環境設定用画面を表示した場合またはS652で演出環境設定用画面を表
示中であると判定した場合には、遊技者によりボタン操作(演出ボタン26や方向ボタン
26a,26bの操作)がされたか否かを判定し(S658)、操作されたと判定すると
、操作に基づいて演出環境設定用画面の表示を変更して(S660)、デモ演出中の演出
環境設定処理を終了する。ここで、演出表示装置34に表示される演出環境設定用画面の
一例を図26に示す。図示するように、本実施例の演出環境設定用画面では、演出環境と
して「音量」と「輝度」とを設定可能となっており、現在の「音量」と「輝度」の設定状
態も表示される(図中太線で図示するように、例えば、「音量」の設定が「中」で、「輝
度」の設定が「暗」)。この演出環境設定用画面が表示されると、遊技者は、まず、方向
ボタン26a,26bを操作してカーソル34aを左右に移動させることで設定対象を「
音量」か「輝度」のいずれかに選択し、演出ボタン26を押下することにより設定対象を
決定する。そして、「音量」を設定対象に決定すると、方向ボタン26a,26bを操作
して「小」「中」「大」の3段階の音量のいずれかを選択し、演出ボタン26を押下する
ことにより所望の「音量」を設定する。また、「輝度」を選択対象に決定した場合には、
方向ボタン26a,26bを操作して「暗」「中」「明」の3段階の輝度のいずれかを選
択し、演出ボタン26を押下することにより所望の「輝度」を設定する。なお、演出ボタ
ン26を押下して「音量」や「輝度」が設定されると、カーソル34aは再び設定対象を
選択可能な状態に戻る。
また、S658で遊技者からの操作を受け付けていないと判定すると、演出ボタン26
や方向ボタン26a,26bの操作がなされていない無操作時間が所定時間以上であるか
否かを判定する(S662)。ここで、無操作時間の所定時間としては、遊技者が演出環
境の設定を完了したと判断できる程度の時間として、例えば数秒(3秒や5秒)などに定
められている。S662で無操作時間が所定時間未満であると判定すると、演出表示装置
34に演出環境設定用画面を表示したまま、デモ演出中の演出環境設定処理を終了する。
一方、S662で演出ボタン26や方向ボタン26a,26bの無操作時間が所定時間
以上であると判定すると、演出環境設定用画面の表示内容に基づいて演出環境(「音量」
と「輝度」)を設定し(S664)、演出環境設定用画面を消去して(S666)、デモ
演出中の演出環境設定処理を終了する。これにより、遊技者は、遊技を開始する前のデモ
演出中に、好みの演出環境を設定することができる。そして、デモ演出中に設定した演出
環境に基づいて、遊技開始後の図柄変動演出処理や大当り遊技演出処理における演出が行
われることになる。具体的には、設定された音量に基づいてスピーカー28a,28bか
ら音声を出力し、設定された輝度に基づいて演出表示装置34に演出画面が表示され(演
出表示装置34のバックライトが発光し)、設定された輝度に基づいてLED93aが発
光する。なお、演出環境設定用画面において、演出表示装置34の画面の輝度と、LED
93aの輝度とを別々に設定可能なものなどとしてもよい。また、演出環境設定用画面に
、遊技者が設定を完了したことを示す「設定完了」を設けておき、無操作時間の判定に代
えて、カーソル34aを「設定完了」に移動させた状態で演出ボタン26が操作されたと
きに、S664の処理に進むものなどとしてもよい。
[図柄変動演出処理]
S520の図柄変動演出処理は、図27に示すフローチャートに従って実行される。図
柄変動演出処理が実行されると、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、図13の変
動表示関連処理のS324の処理で主制御基板70により送信される図柄変動開始時コマ
ンドを受信したか否かを判定する(S700)。図柄変動開始時コマンドを受信したと判
定すると、その受信したコマンドに基づき演出図柄の停止図柄を設定すると共に(S70
2)、演出パターンを設定する(S704)。ここで、図柄変動開始時コマンドには特別
図柄の停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)が含まれているから、演出図柄の停止
図柄の設定は、ROM90bに予め記憶されている演出図柄の停止図柄のうち、受信した
特別図柄停止情報指定コマンドに対応する停止図柄を読み出すことにより行うことができ
る。また、図柄変動開始時コマンドには特別図柄の変動パターン(変動パターン指定コマ
ンド)が含まれているから、演出パターンの設定は、ROM90bに予め記憶されている
演出パターンテーブルが有する演出パターンのうち、受信した変動パターン指定コマンド
に対応する演出パターンを読み出すことにより行うことができる。
こうして演出図柄の停止図柄と演出パターンとを設定すると、設定した演出パターンが
演出環境設定専用の変動パターンP09に対応する演出環境設定専用パターンであるか否
かを判定する(S706)。演出環境設定専用パターンでないと判定すると、演出表示装
置34で標準表示態様(第1表示態様)で図柄変動演出を開始する(S708)。この標
準表示態様の図柄変動演出では、図7に示すような比較的大きなサイズの演出図柄を、演
出表示装置34の表示画面で変動表示させる。また、S706で、演出環境設定専用パタ
ーンであると判定すると、演出環境設定期間フラグをオンとして(S710)、演出表示
装置34で縮小表示態様(第2表示態様)で図柄変動演出を開始する(S712)。この
縮小表示態様の図柄変動演出では、標準表示態様よりも小さなサイズの演出図柄を、演出
表示装置34の表示画面の隅(例えば、右下隅)で変動表示させる。これらの処理は、演
出図柄の停止図柄と演出パターンと表示態様とに基づく図柄変動演出の開始を指示する演
出コマンド(図柄変動演出開始コマンド)を演出表示制御基板91に送信することによっ
て行われる。演出コマンドを受信した演出表示制御基板91は、標準表示態様の演出パタ
ーンであれば、演出表示装置34の表示画面で大きなサイズで図柄変動演出(演出図柄の
変動表示)が開始されるよう表示制御する。また、縮小表示態様の演出パターンであれば
、演出表示装置34の表示画面の隅で小さなサイズで図柄変動演出が開始されるよう表示
制御する。
S700で図柄変動開始時コマンドを受信していないと判定した場合またはS708,
S712で図柄変動演出を開始した場合には、図11の特別図柄遊技処理のS246の処
理で主制御基板70により送信される図柄停止コマンドを受信したか否かを判定する(S
714)。図柄停止コマンドを受信したと判定すると、演出表示装置34での図柄変動演
出を終了する(S716)。この処理は、図柄変動演出の終了を指示する演出コマンド(
図柄変動演出終了コマンド)を演出表示制御基板91に送信することによって行われる。
そして、演出環境設定期間フラグがオンであればオフとしてから(S718,S720)
、図柄変動演出処理を終了する。なお、S714で図柄停止コマンドを受信していないと
判定すると、S716〜S720の処理をスキップして図柄変動演出処理を終了する。こ
のように、演出環境設定専用の変動パターンP09で特別図柄の変動表示が行われている
間は、演出表示装置34では縮小表示態様で図柄変動演出が行われ、演出環境設定期間フ
ラグがオンとされることになる。
[遊技中の演出環境設定処理]
S540の遊技中の演出環境設定処理は、図28に例示するフローチャートに従って実
行される。図28の演出環境設定処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、
演出環境設定期間フラグがオンであるか否かを判定する(S800)。演出環境設定期間
フラグがオンであると判定すると、演出表示装置34に演出環境設定用画面を表示中でな
ければ、演出表示装置34に演出環境設定用画面を表示する(S802,S804)。次
に、遊技者によりボタン操作(演出ボタン26や方向ボタン26a,26bの操作)がさ
れたか否かを判定し(S806)、操作されたと判定すると、操作に基づいて演出環境設
定用画面の表示を変更して(S808)、遊技中の演出環境設定処理を終了する。また、
操作されていないと判定すると、演出環境設定用画面を表示したまま、遊技中の演出環境
設定処理を終了する。
ここで、演出表示装置34で図柄変動演出が行われる様子の一例を図29に示す。図2
9(a)には、演出環境設定期間が発生していない状態で図柄変動演出が行われる様子を
示しており、演出表示装置34の表示画面の全体で標準表示態様の図柄変動演出が行われ
ている。また、図29(b)には、演出環境設定期間が発生している状態で図柄変動演出
が行われる様子を示しており、縮小表示態様の図柄変動演出が演出表示装置34の表示画
面の右下隅で行われると共に図柄変動演出よりも大きなサイズで演出環境設定用画面が表
示されている。このように、演出環境設定用画面を大きなサイズで表示するから、図柄変
動演出中でも遊技者が演出環境を設定し易いものとなる。
また、S800で演出環境設定期間フラグがオンでなくオフであると判定した場合、演
出環境設定用画面を表示中であるか否かを判定する(S810)。演出環境設定用画面を
表示中であると判定した場合には、図27の図柄変動演出処理で演出環境設定期間フラグ
がオンとされて演出環境設定用画面を表示したものの、既に演出環境設定専用パターンで
の図柄変動演出が終了し演出環境設定期間フラグがオフとされて、演出環境設定期間が終
了していることになる。このため、演出環境設定用画面の表示内容に基づいて演出環境(
音量と輝度)を設定し(S812)、演出環境設定用画面を消去して(S814)、遊技
中の演出環境設定処理を終了する。これにより、図柄変動演出中に、遊技者による演出環
境の設定を受け付け、受け付けた演出環境に基づいて、以降の演出が行われることになる
。なお、本実施例では、図柄変動演出中に演出環境の設定を受け付け、その次の図柄変動
演出から、受け付けた設定に基づく演出環境で演出を行うことになるが、これに限られず
、演出環境の設定の受け付けを図柄変動演出の途中で終了し、その図柄変動演出の途中か
ら、受け付けた設定に基づく演出環境で演出を行うものとしてもよい。この場合、デモ演
出中の演出環境設定処理と同様に、無操作時間が所定時間以上となったときに演出環境を
設定して演出環境設定用画面を消去すればよい。なお、演出環境設定用画面を消去すると
、図柄変動演出を縮小表示態様から標準表示態様に変更するものとしてもよい。
ここで、本実施例では、デモ演出中に遊技者により演出ボタン26の操作が行われると
演出環境設定期間を発生させるから、遊技者は遊技開始前のデモ演出中に好みの演出環境
を設定することができる。しかし、デモ演出中にのみ演出環境を設定可能な場合、遊技開
始前に設定した演出環境が好みのものと違っていた場合など、遊技者が遊技中に演出環境
を設定したくなったときには、第1特別図柄および第2特別図柄の保留をすべて消化して
デモ演出に移行しなければならなくなる。そうなると、特図2優先変動であるために、電
サポあり状態中(高確率電サポあり状態中)には、第1特別図柄の保留が存在しても第2
特別図柄の保留を消化して遊技を進行させることができるにも拘わらず、デモ演出に移行
させるために第1特別図柄の保留を消化させる必要が生じてしまう。前述したように、第
2特別図柄に係る遊技の方が、第1特別図柄に係る遊技よりも、第1の確変大当りの出現
確率が高く遊技者に有利な遊技である。このため、高確率電サポあり状態中に第1特別図
柄の保留を消化させると、遊技者に不利益が生じることになる。そのような不利益が生じ
るのを抑制するために、本実施例では、演出環境設定専用の変動パターンP09を設け、
高確率電サポあり状態の1回目の特別図柄の変動表示をその専用パターンで行うことで、
演出環境設定期間を発生させて、所望の演出環境の設定を可能とするのである。
また、演出環境設定専用の変動パターンP09の変動時間は15秒であり、演出環境の
設定に十分な時間を確保するだけでなく、特別図柄の変動表示が行われている間に第2特
別図柄の保留を貯めるのにも十分な時間となっている。このため、高確率電サポあり状態
が開始して間もない状態で、第2特別図柄の保留が少ない場合であっても、第2特別図柄
の保留が途切れて第1特別図柄の保留が消化されることによる不利益が生じるのを抑制す
ることができる。特に、低確率電サポなし状態で発生した大当り(いわゆる初当り)に係
る大当り遊技が終了したときには、通常は第2特別図柄の保留が少ないことから、そのよ
うな不利益を抑制する効果が顕著なものとなる。本実施例において、演出環境設定専用の
変動パターンP09の設定を、確変大当りに係る大当り遊技終了後の1回目の変動時とし
たのは、こうした理由による。
以上説明した第1実施例のパチンコ機10によれば、大当り遊技終了後に高確率電サポ
あり状態が設定されて特別図柄の変動表示が所定回数以下の場合に、演出環境設定期間を
発生させて演出環境設定用画面(「演出環境設定用画像」)を表示することができる。即
ち、進行中の遊技の状態が高確率電サポあり状態(特定状態)となることに基づいて、演
出環境設定期間を発生させて演出環境設定用画面を表示することができる。これにより、
演出環境の設定機会を遊技者に与えて、遊技者に好みの演出環境を設定させることができ
る。また、所定回数を1回として高確率電サポあり状態が開始して1回目の特別図柄の変
動表示で遊技者に演出環境を設定させるから、高確率電サポあり状態中の演出を遊技者の
好みの演出として遊技の進行を盛り上げることができる。それだけでなく、1回目の特別
図柄の変動表示中に第2特別図柄の保留を貯めることができるから、高確率電サポあり状
態中に、第1特別図柄の保留が消化されることによる不利益が生じるのを抑制することが
できる。
第1実施例のパチンコ機10では、特別図柄の変動表示の所定回数を1回としたが、こ
れに限られず、所定回数を確変大当りに係る大当り遊技終了後に記憶されている第2特別
図柄の保留数の範囲内の回数などとしてもよい。そのような範囲内の回数であれば、第1
特別図柄の保留が消化されることがないから、その範囲内で適宜所定回数を決定すればよ
い。あるいは、特別図柄の変動表示の回数が所定回数以下の場合に演出環境を設定可能と
するものに限られず、特別図柄の変動表示の回数が所定回数に到達した場合に演出環境を
設定可能とするものとしてもよい。その場合、所定回数を50回や100回などとして、
50回目や100回目の特別図柄の変動表示中に演出環境を設定可能なものとしてもよい
第1実施例のパチンコ機10では、電サポあり状態中の演出環境設定期間を1回の特別
図柄の変動表示中に発生させるものとしたが、電サポあり状態中の演出環境設定期間を複
数回の特別図柄の変動表示に跨って発生させるものとしてもよい。
第1実施例のパチンコ機10では、高確率電サポあり状態の図柄変動演出中(図柄変動
遊技中)に演出環境設定専用の変動パターンを設定して演出環境の設定を可能としたが、
これに限られず、低確率電サポあり状態の図柄変動演出中にも演出環境設定専用の変動パ
ターンを設定して演出環境を設定可能としてもよい。
第1実施例のパチンコ機10では、高確率電サポあり状態の図柄変動演出中に演出環境
を設定可能としたが、これに限られず、高確率電サポあり状態が設定されることに基づい
て演出環境を設定可能とするものであれば、他のタイミングで演出環境を設定可能として
もよい。例えば、高確率電サポあり状態が設定されるのは、確変大当り(第1の確変大当
りまたは第2の確変大当り)に係る大当り遊技終了後であるから、その確変大当りに係る
大当り遊技中に演出環境設定期間を発生させて演出環境を設定可能としてもよい。
この場合の変形例の大当り遊技演出処理を図30に示す。この変形例の大当り遊技演出
処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、前述したように、大当り遊技開始
指定コマンドを受信したときに大当り遊技開始演出を実行する(S900,S902)。
また、大当り遊技終了指定コマンドを受信したときに(S904)、今回の大当り(今回
終了した大当り)が確変大当り(第1の確変大当りまたは第2の確変大当り)であるか否
かを判定する(S906)。今回の大当りが確変大当りでないと判定すると、標準表示態
様(第1表示態様)で大当り遊技終了演出を開始する(S908)。標準表示態様の大当
り遊技終了演出は、図示は省略するが、演出表示装置34の表示画面で大当り遊技終了演
出を大きく行うものである。一方、今回の大当りが確変大当りであると判定すると、演出
環境設定期間フラグをオンとして(S910)、縮小表示態様(第2表示態様)で大当り
遊技終了演出を開始する(S910)。縮小表示態様の大当り遊技終了演出は、図示は省
略するが、演出表示装置34の表示画面に演出環境設定用画面を表示可能となるように、
標準表示態様よりも小さなサイズで演出表示装置34の表示画面の隅(例えば、右下隅)
で大当り遊技終了演出を行うものである。そして、大当り遊技終了演出が終了したか否か
を判定し(S914)、大当り遊技終了演出が終了したと判定すると、演出環境設定期間
フラグがオンであれば演出環境設定期間フラグをオフとして(S916,S918)、大
当り遊技演出処理を終了する。このように、大当り遊技終了演出中に、演出環境設定期間
フラグをオンとするから、大当り遊技終了演出を行っている間に、図28の遊技中の演出
環境設定処理で演出環境設定用画面を表示することになる。このため、遊技者は、大当り
遊技終了演出中に演出環境を設定することができる。なお、この変形例の場合、図柄変動
演出中に演出環境設定期間を発生させる処理を行わないものとすればよい。このため、図
17の変動パターン設定処理では、S334,S338,S342の処理を省略し、図2
7の図柄変動演出処理では、S706,S710,S712,S718,S720の処理
を省略すればよい。
この変形例では、大当り遊技終了演出中に演出環境設定期間を発生させたが、これに限
られず、大当り遊技開始演出中に演出環境設定期間を発生させるものなど、大当り遊技が
開始してから大当り遊技が終了するまでの間に演出環境を設定可能となればよい。また、
大当り遊技中の各ラウンドでラウンド演出が行われる場合には、そのラウンド演出中に演
出環境を設定可能としてもよい。なお、第1実施例において、ラウンド数が5ラウンドの
大当り(第2の確変大当り)か、ラウンド数が16ラウンドの大当り(第1の確変大当り
や第1の通常大当り)かを遊技者に明示せずに大当り遊技を開始し、5ラウンドが終了す
るまでのラウンド演出で、5ラウンドを超えてラウンドが継続するか否かを判明させるい
わゆる継続演出(ラウンド昇格演出)などを行う場合、そのラウンド演出中に演出ボタン
26や方向ボタン26a,26bの操作を伴うことがある。そのようなボタン操作を伴う
ラウンド演出中に演出環境設定用画面を表示すると、演出ボタン26や方向ボタン26a
,26bの機能が重複して処理が煩雑となる場合がある。したがって、そのようなボタン
操作を伴う演出が行われる以外のラウンド演出中に、演出環境設定期間を発生させて演出
環境設定用画面を表示すればよい。
この変形例では、今回の大当りが確変大当りである場合には常に演出環境設定期間を発
生させたが、これに限られず、今回の大当りが確変大当りである場合に抽選処理を行い、
抽選処理に当選した場合に演出環境設定期間を発生させてもよい。あるいは、確変大当り
が発生した回数をカウントし、所定回数おきに演出環境設定期間を発生させてもよい。
この変形例では、今回の大当りが確変大当りであって大当り遊技終了後に高確率電サポ
あり状態が発生することを条件として演出環境設定期間を発生させたが、これに限られず
、大当り遊技終了後に電サポあり状態(低確率電サポあり状態か高確率電サポあり状態)
になることに基づいて演出環境設定期間を発生させるものであればよい。この場合、前述
した実施例では、通常大当りと確変大当りのいずれも、大当り遊技終了後に電サポあり状
態となるから、大当り遊技終了後に電サポあり状態とならない(電サポなし状態となる)
大当り遊技を含むものとしてもよい。あるいは、大当り遊技終了後の状態がどのような状
態になるかに拘わらず、大当り遊技が実行されることに基づいて、大当り遊技中に演出環
境設定期間を発生させるものなどとしてもよい。
[第2実施例]
次に、第2実施例のパチンコ機10について説明する。第2実施例のパチンコ機10で
は、主として、サブ制御基板90で、図28の遊技中の演出環境設定処理に代えて図31
の演出環境設定処理が実行される点と、図27の図柄変動演出処理に代えて図33の図柄
変動演出処理が実行される点と、図34の大当り遊技演出処理が実行される点とが第1実
施例のパチンコ機10と異なる。以下、第2実施例のパチンコ機10の動作について、第
1実施例のパチンコ機10と異なる部分を中心に説明する。なお、第2実施例の各フロー
チャートにおいて、第1実施例と同じ処理には同じステップ番号を付し、その詳細な説明
は省略する。なお、第2実施例では、第1実施例と異なり、大当り遊技終了後に高確率電
サポあり状態が設定されて特別図柄の変動表示が所定回数以下の場合に演出環境設定期間
を発生させる処理を行わないものとすればよい。このため、図17の変動パターン設定処
理では、S334,S338,S342の処理を省略し、図27の図柄変動演出処理では
、S706,S710,S712,S718,S720の処理を省略すればよい。
[演出環境設定処理]
第2実施例の演出環境設定処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、タイ
マ90dが計測中であるか否かを判定し(S850)、タイマ90dが計測中でなければ
、タイマ90dの作動を開始することにより経過時間の計測を開始して(S852)、次
のS854の処理に進み、タイマ90dが計測中であれば、S852の処理をスキップし
て次のS854の処理に進む。このため、サブ制御基板90のタイマ90dは、パチンコ
機10の電源を投入して最初に図31の演出環境設定処理が実行されたときに計測を開始
することになるから、電源投入を契機に作動を開始するものなる。
次に、演出環境設定期間フラグがオンであるか否か(S854)、タイマ90dの計測
時間(経過時間)に基づいて演出環境設定期間が到来したか否か(S856)、をそれぞ
れ判定する。ここで、経過時間に基づいて演出環境設定期間が到来する様子を図32に示
す。本実施例では、所定時間毎に演出環境設定期間が到来するものとしており、一例とし
ては、図示するように、経過時間が0分、60分、120分、・・・と60分毎に演出環
境設定期間が到来するものとした。S854,S856で演出環境設定期間フラグがオフ
であり且つ演出環境設定期間が到来していないと判定すると、そのまま演出環境設定処理
を終了する。一方、S854,S856で演出環境設定期間フラグがオフであり且つ演出
環境設定期間が到来したと判定すると、演出環境設定期間フラグをオフからオンとして(
S858)、演出表示装置34に演出環境設定用画面を表示して(S860)、次のS8
62の処理に進む。このように、第2実施例では、演出環境設定期間が到来する毎に、即
ち所定時間毎に(例えば、60分毎)に、演出表示装置34に演出環境設定用画面を表示
するのである。このため、遊技者は、遊技の状態に拘わらず、所定時間毎に演出環境を設
定する機会を得て、演出環境の設定が可能となる。また、S854で演出環境設定期間フ
ラグがオンであると判定すると、演出表示装置34に既に演出環境設定用画面を表示中で
あるから、S856〜S860の処理をスキップして次のS862の処理に進む。
続いて、遊技者によりボタン操作(演出ボタン26や方向ボタン26a,26bの操作
)がされたか否かを判定し(S862)、操作されたと判定すると、操作に応じて演出環
境設定用画面の表示を変更して(S864)、演出環境設定処理を一旦終了する。一方、
操作されていないと判定すると、演出ボタン26や方向ボタン26a,26bの無操作時
間が所定時間以上であるか否かを判定し(S866)、無操作時間が所定時間以上である
と判定すると、演出環境設定用画面の表示内容に基づいて演出環境を設定して(S868
)、演出環境設定用画面を消去し(S870)、演出環境設定期間フラグをオンからオフ
として(S872)、演出環境設定処理を終了する。
[図柄変動演出処理]
第2実施例の図柄変動演出処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、S700〜
S704で、受信した図柄変動開始時コマンドに基づいて停止図柄と演出パターンとを設
定すると、演出環境設定期間フラグがオンであるか否かを判定する(S705)。演出環
境設定期間フラグがオンでなくオフであると判定すると、標準表示態様(第1表示態様)
で図柄変動演出を開始し(S708)、演出環境設定期間フラグがオンであると判定する
と、縮小表示態様(第2表示態様)で図柄変動演出を開始する(S712)。第2実施例
では、経過時間が所定時間になる毎に演出環境設定期間が到来して演出環境設定期間フラ
グがオンとされるから、所定時間毎に一定期間の間、縮小表示態様で図柄変動演出が行わ
れることになる。また、演出環境設定期間中であれば、図29(b)に示したように、演
出表示装置34に演出環境設定用画面が表示されて縮小表示態様で図柄変動演出が行われ
る。
そして、標準表示態様で図柄変動演出を実行中であるか否かを判定し(S722)、標
準表示態様で図柄変動演出を実行中であると判定すると、演出環境設定期間フラグがオン
であるか否かを判定し(S724)、演出環境設定期間フラグがオンであれば図柄変動演
出を標準表示態様から縮小表示態様に変更して(S726)、S714の処理に進み、演
出環境設定期間フラグがオンでなくオフであれば、S726の処理をスキップして標準表
示態様を維持したまま、S714の処理に進む。ここで、演出環境設定期間が到来してい
なかったために標準表示態様で図柄変動演出を開始していても、図柄変動演出の途中で演
出環境設定期間が到来する場合も考えられる。そのような場合には、図柄変動演出を標準
表示態様から縮小表示態様に変更するのである。これにより、図柄変動演出を行っている
ときに、演出環境設定期間が到来しても、図柄変動演出の進行を妨げないものとすること
ができる。また、図柄変動演出を縮小表示態様として、演出環境設定用画面を大きく表示
するから、遊技者に演出環境の設定を促すことができる。
一方、S722で標準表示態様でなく縮小表示態様で図柄変動演出を実行中であると判
定すると、演出環境設定期間フラグがオフであるか否かを判定し(S728)、演出環境
設定期間フラグがオフであれば図柄変動演出を縮小表示態様から標準表示態様に変更して
(S730)、S714の処理に進み、演出環境設定期間フラグがオフでなくオンであれ
ば、S730の処理をスキップして縮小表示態様を維持したまま、S714の処理に進む
。ここで、演出環境設定期間が到来していたために縮小表示態様で図柄変動演出を開始し
ていても、図柄変動演出の途中で演出環境設定期間が終了する場合も考えられる。そのよ
うな場合には、演出環境設定用画面が消去されており縮小表示態様で図柄変動演出を行う
必要がないから、図柄変動演出を縮小表示態様から標準表示態様に変更することで、遊技
者に図柄変動演出を見易く表示するのである。
[大当り遊技演出処理]
第2実施例の大当り遊技演出処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、S900
で大当り遊技開始指定コマンドを受信すると、演出環境設定期間フラグがオンであるか否
かを判定し(S901)、演出環境設定期間フラグがオンでなくオフであると判定すると
、標準表示態様で大当り遊技開始演出を実行し(S902a)、演出環境設定期間フラグ
がオンであると判定すると、縮小表示態様で大当り遊技開始演出を実行する(S902b
)。演出環境設定期間フラグがオンのときには、演出表示装置34の表示画面に演出環境
設定用画面が表示されるから、演出表示装置34の表示画面の隅で大当り遊技開始演出を
行うのである。また、S904で大当り遊技終了指定コマンドを受信すると、演出環境設
定期間フラグがオンであるか否かを判定し(S905)、演出環境設定期間フラグがオン
でなくオフであると判定すると、標準表示態様で大当り遊技終了演出を実行し(S908
a)、演出環境設定期間フラグがオンであると判定すると、縮小表示態様で大当り遊技終
了演出を実行する(S910a)。演出環境設定期間フラグがオンのときには、演出表示
装置34の表示画面に演出環境設定用画面が表示されるから、演出表示装置34の表示画
面の隅で大当り遊技終了演出を行うのである。
そして、標準表示態様で大当り遊技演出(大当り遊技開始演出や大当り遊技終了演出)
を実行中であるか否かを判定し(S922)、標準表示態様で大当り遊技演出を実行中で
あると判定すると、演出環境設定期間フラグがオンであるか否かを判定し(S924)、
演出環境設定期間フラグがオンであれば実行中の大当り遊技演出を標準表示態様から縮小
表示態様に変更して(S926)、大当り遊技演出処理を終了し、演出環境設定期間フラ
グがオンでなくオフであれば、S926の処理をスキップして標準表示態様を維持したま
ま、大当り遊技演出処理を終了する。これにより、演出環境設定期間が到来していなかっ
たために標準表示態様で大当り遊技演出を開始したものの、大当り遊技演出の途中で演出
環境設定期間が到来した場合には、実行中の大当り遊技演出を標準表示態様から縮小表示
態様に変更することができる。このため、大当り遊技演出を行っているときに、演出環境
設定期間が到来しても、大当り遊技演出の進行を妨げないものとすることができる。また
、大当り遊技演出を縮小表示態様として、演出環境設定用画面を大きく表示するから、遊
技者に演出環境の設定を促すことができる。
一方、S922で標準表示態様でなく縮小表示態様で大当り遊技演出(大当り遊技開始
演出や大当り遊技終了演出)を実行中であると判定すると、演出環境設定期間フラグがオ
フであるか否かを判定し(S928)、演出環境設定期間フラグがオフであれば大当り遊
技演出を縮小表示態様から標準表示態様に変更して(S930)、大当り遊技演出処理を
終了し、演出環境設定期間フラグがオフでなくオンであれば、S930の処理をスキップ
して縮小表示態様を維持したまま、大当り遊技演出処理を終了する。これにより、演出環
境設定期間が到来していたために縮小表示態様で大当り遊技演出を開始したものの、大当
り遊技演出の途中で演出環境設定期間が終了した場合には、大当り遊技演出を縮小表示態
様から標準表示態様に変更することができる。このように、演出環境設定期間が終了し演
出環境設定用画面が消去されて縮小表示態様で大当り遊技演出を行う必要がなくなったと
きには、大当り遊技演出を縮小表示態様から標準表示態様に変更することで、遊技者に大
当り遊技演出を見易く表示するのである。
以上説明した第2実施例のパチンコ機10によれば、サブ制御基板90のタイマ90d
の計測時間(経過時間)に基づいて所定時間毎に演出環境設定期間を発生させて演出環境
設定用画面(演出環境設定用画像)を表示することができる。即ち、タイマ90d(計時
手段)により計測される時間に基づいて演出環境設定期間を発生させて演出環境設定用画
面を表示することができる。これにより、演出環境の設定機会を所定時間毎に遊技者に与
えて、遊技者に好みの演出環境を設定させることができる。また、演出環境設定用画面を
表示するときに図柄変動演出や大当り遊技演出が行われていれば、それらの図柄変動演出
や大当り遊技演出を縮小表示態様で表示するから、所定時間毎に演出環境設定用画面を表
示するものとしても、演出の進行を妨げないものとすることができる。さらに、図柄変動
演出や大当り遊技演出を縮小表示態様で表示していても、演出環境の設定が終了すれば、
図柄変動演出や大当り遊技演出を縮小表示態様から標準表示態様に変更するから、標準表
示態様での表示を望む遊技者に、演出環境の早めの設定を促すことができる。そして、所
定時間毎に演出環境の設定を可能とするから、遊技者は、演出環境を設定したくなった場
合に保留をすべて消化してデモ演出に移行する必要がないから、第1実施例と同様に、高
確率電サポあり状態中に第1特別図柄の保留が消化されることによる不利益が生じるのを
抑制することができる。
第2実施例のパチンコ機10では、所定時間毎(60分毎)に演出環境設定期間が到来
するものとしたが、これに限られず、計測される時間に基づくタイミングであれば、どの
ようなタイミングで演出環境設定期間が到来するものとしてもよい。例えば、演出環境設
定期間が到来する間隔が徐々に短くなるもの(計測時間が0分,60分,110分,15
0分,180分,・・・)としてもよいし、演出環境設定期間が到来する間隔が徐々に長
くなるもの(計測時間が0分,60分,130分,210分,300分,・・・)として
もよいし、演出環境設定期間が到来する間隔が不規則なもの(計測時間が0分,40分,
100分,130分,210分,・・・)などとしてもよい。
第2実施例のパチンコ機10では、サブ制御基板90のタイマ90dによる計測時間に
基づいて演出環境設定期間の到来を判定したが、これに限られるものではない。例えば、
主制御基板70のタイマによる計測時間に基づいて演出環境設定期間の到来を判定しても
よい。あるいは、主制御基板70やサブ制御基板90に、現在時刻を刻むリアルタイムク
ロック(RTC)を設けておき、そのRTCの時刻に基づいて演出環境設定期間の到来を
判定してもよい。
第1実施例や第2実施例のパチンコ機10では、演出環境設定用画面を表示する際には
、縮小表示態様で図柄変動演出(大当り遊技演出)を行うものとしたが、これに限られず
、演出環境設定用画面を表示する際にも標準表示態様で図柄変動演出(大当り遊技演出)
を行い、演出環境設定用画面を図柄変動演出(大当り遊技演出)に重ねて表示するものと
してもよい。この場合、演出環境設定用画面を透過性を有する画面(背後の図柄変動演出
(大当り遊技演出)を視認可能な画面)で表示するものなどとしてもよい。
第1実施例や第2実施例のパチンコ機10では、デモ演出中に遊技者が演出ボタン26
を操作することに基づいて演出環境を設定可能としたが、これに限られず、遊技者からの
指示に基づいて演出環境を設定可能とするものであればよい。例えば、デモ演出中に遊技
者が球貸ボタン24aを操作することに基づいて演出環境を設定可能としてもよい。ある
いは、そのようなボタンの操作に限られず、非接触式のセンサを演出表示装置34内やセ
ンター役物49内に設けておき、遊技者の動作(手をかざすなど)により非接触式のセン
サがオンとなったことに基づいて演出環境を設定可能としてもよい。さらに、サブ制御基
板90がマイクからの音声を入力可能に構成しておき、デモ演出中に遊技者からの音声指
示を受け付けたときに演出環境を設定可能としてもよい。
第1実施例や第2実施例では、演出環境として音量と輝度とを設定可能としたが、これ
に限られず、音量だけを設定可能としてもよいし、輝度だけを設定可能としてもよい。あ
るいは、音量や輝度以外の演出環境を設定可能としてもよい。例えば、演出に合わせて演
出ボタン26などに振動を発生可能な遊技機においては、その振動の強弱を設定可能など
としてもよい。
第1実施例や第2実施例では、遊技機としてパチンコ機10に本発明を適用したものを
例示したが、これに限られず、アレンジボール機、スロットマシン、パチンコ機とスロッ
トマシンとの融合機などに本発明を適用してもよい。例えば、スロットマシンに本発明を
適用した場合、第1実施例であればボーナスゲーム(ビッグボーナスゲームやレギュラー
ボーナスゲーム)などが発生したことに基づいて演出環境設定期間を発生させるものなど
とすればよい。また、第2実施例であれば、パチンコ機10に適用した場合と同様に、計
測時間(経過時間)に基づいて演出環境設定期間を発生させるものなどとすればよい。
また、実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を「貸球」や「賞球」と
して利用し、遊技盤に設けられた各種入賞口(第1始動口、第2始動口、大入賞口等)へ
の遊技球の入球に応じて所定数の賞球を払い出すことによって、遊技上の利益(遊技価値
)を遊技者に付与する遊技機(パチンコ機)に本発明を適用した例を説明したが、「賞球
の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適
用することができる。例えば、各種入賞口への遊技球の入球が発生することで、その入球
に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを主制御部あるいは払出制御部の
RAM(遊技価値管理制御部)に記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊
技者に付与するタイプの遊技機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上記実
施例と同様の効果を得ることができる。もちろん、遊技価値管理制御部が管理する遊技価
値として、遊技の結果得られた遊技価値と、現金等を投入することで得られた遊技価値と
を別に管理(別途に表示)してもよいし、一緒に管理(加減算して表示)してもよい(別
表示と加減算表示の両方をしてもよい)。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化し
て遊技者に付与するタイプの遊技機としては、遊技機に内蔵された複数個の遊技球を循環
させて使用する遊技機、具体的には、各種入賞口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に
排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成された遊技機(いわゆ
る封入式遊技機)を例示できる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との
対応関係について説明する。実施例では、パチンコ機10が「遊技機」に相当し、図28
の遊技中の演出環境設定処理のS804の処理を実行するサブ制御基板90のCPU90
aと演出表示装置34と演出表示制御基板91とが「表示手段」に相当し、図17の変動
パターンテーブル設定処理のS330,S334,S336,S342の処理を実行する
主制御基板70のCPU70aと図27の図柄変動演出処理のS706,S710の処理
を実行するサブ制御基板90のCPU90aとが「設定期間発生手段」に相当する。また
、第2始動口38が「開閉式始動口」に相当し、図9の主制御処理のS120の普通図柄
遊技処理を実行する主制御基板70のCPU70aが「始動口態様制御手段」に相当し、
図12の特別図柄遊技処理のS252,254の処理と図21の大当り遊技処理とを実行
する主制御基板70のCPU70aが「特定遊技実行手段」に相当する。また、第1始動
口36が「始動口」に相当し、図10の特別図柄遊技処理を実行する主制御基板70のC
PU70aとRAM70cとが「取得情報記憶手段」に相当する。そして、主制御基板7
0のCPU70aが図11の特別図柄遊技処理のS226〜S236の処理を実行するこ
とにより、「第2取得情報に基づく識別情報の変動表示を、第1取得情報に基づく識別情
報の変動表示に優先して実行可能」となり、主制御基板70のCPU70aが図13の変
動表示関連処理のS308,S310の処理で図15,図16の大当り図柄決定テーブル
を用いて大当り図柄を決定することにより、「第2取得情報に基づく遊技の進行態様が、
第1取得情報に基づく遊技の進行態様よりも遊技者にとって有利」となっている。なお、
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対
応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態
を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載し
た発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した
発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行われるべきものであり、実施例は課題を
解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施
例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる
形態で実施し得ることは勿論である。
10 パチンコ機、11 前面枠、12 ガラス板、14 上受け皿、16 下受け皿
、18 発射ハンドル、18a タッチセンサ、18b 発射停止スイッチ、19 発射
モータ、21 本体枠、22 外枠、24a 球貸ボタン、24b 返却ボタン、26
演出ボタン、26a,26b 方向ボタン、27 演出ボタン操作検知スイッチ、27a
,27b 方向ボタン操作検知スイッチ、28a,28b スピーカ、29 施錠装置、
30 遊技盤、31 遊技領域、31a 外レール、31b 内レール、32 普通図柄
作動ゲート、32a ゲートスイッチ、34 演出表示装置、34L,34M,34R
演出図柄、35a 第1保留図柄、35b 第2保留図柄、36 第1始動口、36a
第1始動口スイッチ、38 第2始動口、38a 第2始動口スイッチ、38b 第2始
動口ソレノイド、38c 翼片部、40 図柄表示装置、40a 図柄表示基板、41
普通図柄表示装置、41a 左普通図柄表示部、41b 右普通図柄表示部、42 特別
図柄表示装置、42a 第1特別図柄表示部、42b 第2特別図柄表示部、43 ラウ
ンド表示部、44 大入賞口、44a 大入賞口スイッチ、44b 大入賞口ソレノイ
ド、44c 開閉板、45 一般入賞口、45a 一般入賞口スイッチ、46 アウト口
、47 風車、49 センター役物、70 主制御基板、70a CPU、70b RO
M、70c RAM、72 中継端子板、80 払出制御基板、81 枠開放スイッチ、
82 球貸表示基板、83 中継端子板、84 払出前スイッチ、85 払出後スイッチ
、86 払出モータ、87 中継端子板、90 サブ制御基板、90a CPU、90b
ROM、90c RAM、91 演出表示制御基板、92 アンプ基板、93 装飾駆
動基板、93a LEDランプ、93b 装飾モータ、94 演出ボタン基板、100
発射制御基板、102 下受け皿満タンスイッチ。

Claims (4)

  1. 遊技の進行に基づき所定の演出を行う遊技機であって、
    遊技者が前記所定の演出に関する環境を設定可能な演出環境設定期間を発生させる設定
    期間発生手段と、
    前記演出環境設定期間中に、演出環境を設定するための演出環境設定用画像を表示可能
    な表示手段と、
    を備え、
    前記設定期間発生手段は、進行中の遊技の状態が特定状態となることに基づいて、前記
    演出環境設定期間を発生させる
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機であって、
    第1の態様と前記第1の態様よりも遊技球の入球可能性が高い第2の態様とに変化可能
    な開閉式始動口と、
    前記開閉式始動口への遊技球の入球頻度が所定の遊技状態よりも高い高頻度状態を発生
    させる高頻度状態発生手段と、
    前記開閉式始動口を含む始動口への遊技球の入球に基づく識別情報の変動表示の結果が
    特定結果になると、遊技者にとって有利な特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、
    を備え、
    前記特定状態は前記高頻度状態であり、
    前記特定遊技の終了後に、前記特定状態を設定可能であり、
    前記設定期間発生手段は、前記特定遊技終了後に前記特定状態となる特定遊技が開始さ
    れる場合において、前記特定状態が開始されるまでの間に、前記演出環境設定期間を発生
    させる
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1に記載の遊技機であって、
    第1の態様と前記第1の態様よりも遊技球の入球可能性が高い第2の態様とに変化可能
    な開閉式始動口と、
    前記開閉式始動口への遊技球の入球頻度が所定の遊技状態よりも高い高頻度状態を発生
    させる高頻度状態発生手段と、
    前記開閉式始動口を含む始動口への遊技球の入球に基づく識別情報の変動表示の結果が
    特定結果になると、遊技者にとって有利な特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、
    を備え、
    前記特定状態は前記高頻度状態であり、
    前記特定遊技の終了後に、前記特定状態を設定可能であり、
    前記設定期間発生手段は、前記特定遊技終了後に前記特定状態となる特定遊技が実行さ
    れる場合において、前記特定遊技終了後、所定回数目の前記識別情報の変動表示中に、前
    記演出環境設定期間を発生させる
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項2または3に記載の遊技機であって、
    遊技球が入球可能な始動口と、
    前記始動口に入球した遊技球の検知に基づいて取得される第1取得情報と、前記開閉式
    始動口に入球した遊技球の検知に基づいて取得される第2取得情報とを記憶する取得情報
    記憶手段と、
    を備え、
    前記第2取得情報に基づく前記識別情報の変動表示を、前記第1取得情報に基づく前記
    識別情報の変動表示に優先して実行可能で、
    前記第2取得情報に基づいて特定遊技を実行する方が、前記第1取得情報に基づいて特
    定遊技を実行するよりも遊技者にとって有利であり、
    前記設定期間発生手段は、前記識別情報の変動表示が行われていないときにおいて、遊
    技者からの所定指示に基づいて、前記演出環境設定期間を発生させる
    ことを特徴とする遊技機。
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