JP2015197817A - 画像処理装置およびその方法、並びに、印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録面の光沢むらを抑制して画像を形成するための印刷データを生成する。【解決手段】 プリンタ301は、有色インクおよび透明インクを用いて記録媒体に画像を形成する。プリンタドライバ502は、記録媒体に形成する画像の画像データを入力する。透過率取得部529は、記録媒体の記録面の光沢度の分布を示す光沢度分布情報を取得する。印刷データ生成部520は、画像データおよび光沢度分布情報に基づき印刷データを生成する。【選択図】 図3

Description

本発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置に出力する印刷データを生成する画像処理に関する。
画像データに基づく画像を紙などの記録媒体に形成する画像形成方法として、様々な方式が利用されている。このうち、インクジェット記録方式は、記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して記録媒体の表面に画像を形成する方式であり、高速、低騒音、多色化が容易なことから、様々な用途に普及している。
近年、インクジェット記録方式は、様々な記録媒体に対して高品位な画像を形成することが求められている。高品位な画像形成に好適な記録媒体としてコート紙がある。コート紙は、上質紙やフィルムなどの基板上にインク受容層を設けた記録媒体である。コート紙には、高光沢な記録画像を得ることを目的とする光沢紙や、表面につや消しのためのコーティングが施されたマット紙など、様々なタイプがある。
また、インクジェット記録方式に使用されるインクは、水に色材やその他の各種添加剤を含有させた水性インクが一般的である。色材としては染料および顔料があるが、種類の豊富さおよび彩度の高さから、染料を色材に用いた染料インクが一般に使用されている。染料インクの溶媒に溶解した色材は、記録媒体の繊維内部に浸透し易く、画像記録後も記録媒体の表面形状が維持され易いため、画像の光沢として記録媒体自体の光沢が維持される。
一方、印刷物の耐候性を向上する要求が高まり、染料インクに比べて耐候性に優れる点から、顔料を色材に用いた顔料インクを使用するプリンタも増えている。顔料インクの場合、色材は溶媒中に粒子として存在するため記録媒体内部に浸透し難い。従って、記録媒体の表面に色材が残存するため、画像の光沢が記録媒体自体の光沢とは多少異なる傾向にある。とくに光沢紙において、顔料粒子が記録媒体の表面に付着した画像領域と、記録媒体自体が表面に露出する非画像領域の間には顕著な光沢差があり、画像面における光沢むらとして視認される。
画像領域と非画像領域の間の光沢差を小さくして良好な記録画像を得ることを目的として、使用するインクや印刷方法を特徴とする様々な技術が提案されている。例えば、皮膜形成能を有する透明液を吐出し、画像領域に被覆膜を形成して、画像領域と非画像領域の間の光沢差を低減する技術がある(特許文献1参照)。
また、同系色で濃度が異なる顔料を用いた複数のインクを備えるプリンタにおいては、高濃度顔料インクの使用は、記録媒体表面に顔料粒子が高く堆積するために画像領域と非画像領域の間の光沢差が発生し易い。そこで、光沢紙については、高濃度顔料インクの使用を制限して、光沢差を抑制する技術がある(特許文献2)。
しかし、上記技術は、画像領域と非画像領域の間の光沢差を低減する技術であり、記録媒体自体の光沢が場所によって異なるような、記録面の光沢むらに対処するものではない。
記録面の光沢むらは、例えばコート紙の製造工程の一つであるカレンダ工程において発生する場合がある。カレンダ工程は、コート紙表面の受容層の平滑性を高めるために、コート紙を加熱加圧する工程である。その際、基板になる紙の密度や厚さが面内で均一ではない場合などは、受容層にかかる圧力が不均一になり、受容層の平滑性や密度にむらが生じる。この受容層の平滑性や密度のむらは、記録面の光沢むらになる。
表面の平滑性が高い領域は入射光に対して正反射方向への反射光が多く、逆に、表面に凹凸が多く平滑性が低い領域は入射光が乱反射されて正反射方向への反射光が少ない。つまり、記録媒体表面の平滑性のむらは、光沢を不均一にして、光沢むらとして視認される。
また、一般に物質は密度が高い程、屈折率が高くなる。屈折率は光の伝搬速度に関する指標であり、屈折率が異なる物質の界面に光が入射すると、界面において光の反射が生じる。つまり、屈折率が約1の空気中を通った光が、屈折率が空気よりも大きい受容層に達すると反射が生じる。その際、入射光と表面で反射する光の割合(表面反射率)は、フレネルの反射公式より受容層の屈折率が高い程大きくなる。従って、記録媒体の受容層の密度差によって表面の屈折率にむらがある場合は面内で表面反射率が異なり、これも光沢むらとして視認される可能性がある。
このように、記録面に平滑性のむらや屈折率にむらを有する記録媒体を用いると、印刷画像の記録後も光沢むらとして視認される問題がある。
特開2002-144551号公報 特開2010-253883号公報
本発明は、記録面の光沢むらを抑制して画像を形成するための印刷データを生成することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
本発明にかかる画像処理は、有色インクおよび透明インクを用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置に出力する印刷データを生成する際に、記録媒体に形成する画像の画像データを入力し、前記記録媒体の記録面の光沢度の分布を示す光沢度分布情報を取得し、前記画像データおよび前記光沢度分布情報に基づき前記印刷データを生成する。
本発明によれば、記録面の光沢むらを抑制して画像を形成するための印刷データを生成することができる。
記録面の平滑性および密度に起因する光沢むらを説明する図。 実施例の画像処理装置の構成例を説明するブロック図。 実施例の画像処理の処理構成を示すブロック図。 記録媒体の光沢、透過率および基板紙の密度の関係を説明する図。 プリンタドライバの処理を説明するフローチャート。 スキャナが読み取った透過光量の二次元分布例を示す図。 光沢度分布情報を示す図。 色分解部の色分解処理を説明するフローチャート。 色分解テーブルの一例を示す図。 記録面の平滑性の違いによる光沢むらの抑制を説明する図。 色分解部の色分解処理を説明するフローチャート。 色分解部の色分解処理の別の例を説明するフローチャート。
以下、本発明にかかる実施例の画像処理装置を図面を参照して詳細に説明する。以下の実施例においては、インクジェット方式を用いるプリンタを例に挙げて説明するが、他の記録方式であっても記録媒体に画像を形成するプリンタであれば本発明を適用可能である。またプリンタでなくとも、プリンタ機能を有する装置であれば同様に本発明を適用可能である。
[記録媒体の光沢むら]
まず、図1により記録媒体表面の平滑性および密度に起因する光沢むらを説明する。図に示す矢印は、記録媒体表面(以下、記録面)の法線方向に対して45度傾いた方向から入射される光と、記録面からの反射光を示す。
図1(A)において、記録面の領域11は平滑性が比較的良好で、領域11に入射した光は正反射方向に多く反射される。一方、記録面の領域12は平滑性が比較的低く、領域12に入射した光は様々な方向に乱反射されて、正反射方向の反射光は相対的に少なくなる。このような記録面の平滑性の違いにより正反射光の強度あるいは乱反射光の強度が領域によって異なり、光沢むらとして視認される。
また、図1(B)は、記録面の密度の違いによって光沢むらが生じる例を示す。記録面の領域13は材料の密度が高く、記録面の屈折率が比較的高い。一方、記録面の領域14は材料の密度が低く、記録面の屈折率が比較的低い。このような屈折率の違いにより、表面反射率が領域により異なり、記録面で反射される光の強度が不均一になって、光沢むらとして視認される。なお、材料の密度の違いは、カレンダ工程における圧力の違いで生じる。つまり、基板となる紙の材料の密度(以下、基板紙の密度)が高い領域や基板紙が厚い領域は、カレンダ工程の圧力が高くなり、記録面の密度が高くなる。
記録面の光沢は画像記録後も同様に現れる。染料インクを使用した場合は、色材が記録媒体の繊維内に浸透し、画像記録後も記録面の表面形状や屈折率が影響するため、画像領域の光沢も記録面と同等になる。また、顔料インクを使用した場合は、色材の一部は繊維内に浸透せず記録面に残るが、記録面の凹凸のすべてを覆うわけではなく、画像記録後も記録面の表面形状や屈折率の影響を受ける。従って、記録面の光沢むらは、画像記録後も光沢むらとして出現する。
なお、記録媒体が一般的な白色紙の場合、紙の内部で散乱されて記録面から出射する拡散反射光に比べて、記録面で反射する表面反射光が小さいため、表面反射光の差による光沢むらは紙単体では視認され難い。ところが、画像記録後は、色材が浸透した層(以下、インク層)による光の吸収により拡散反射光が減少し、相対的に表面反射光が大きくなって、記録面の光沢むらが視認され易くなる。
このような記録面の光沢むらを抑制するには、記録面(記録媒体)の光沢度分布を予め取得して、光沢度分布に応じて光沢むら補正を行う。実施例では、記録媒体の光沢度分布を取得し、光沢度分布に応じて光沢が異なる複数のインクの使用量を制御して、記録面に起因する光沢むらを抑制する方法を説明する。
[装置の構成]
図2のブロック図により実施例の画像処理装置の構成例を説明する。
画像処理装置302は、プリンタドライバとクライアントコンピュータを兼ねたコンピュータ機器である。画像処理装置302には、ネットワークやUSBなどのシリアルバスを介して、プリンタ301やスキャナ306が接続される。なお、スキャナ306は、透過光量の二次元分布を測定可能な透過型のスキャナである。また、画像処理装置302には、シリアルバスを介して入力部304が接続され、HDMI(登録商標)やDisplayPort(商標)などのビデオインタフェイスを介してモニタ305が接続される。なお、マウスやキーボードなどの入力部304はユーザ指示の入力などに用いられ、モニタ305は処理対象の画像やユーザインタフェイス(UI)の表示などに用いられる。
プリンタ301は、有色色材を含む有色インクの吐出部と、色材(無色色材)の屈折率が有色インクの色材と異なる透明インクの吐出部を備える。本実施例では、プリンタ301が、シアンC、マゼンタM、イエローY、ブラックKの有色インクの吐出部と、有色色材よりも屈折率が低い無色色材を含む透明インクCLの吐出部を備える例を説明する。そのため、記録媒体上のインク堆積部における無色色材の光沢度は、有色色材の光沢度と異なる。なお、有色インクはCMYKの四色に限らず、四色に加えてシアンCと同色相で彩度が低い淡シアンLc、および、マゼンタMと同色相で彩度が低い淡マゼンタ(Lm)の六色構成でもよい。さらに、レッドR、グリーンG、ブルーBなどのインクや淡いブラック(グレイG)のインクなどを含んでもよい。
画像処理装置302において、CPU402は、RAM404をワークメモリとして、ROM403や記憶部408に格納されたオペレーティングシステム(OS)や各種プログラムを実行して、システムバス409を介して、核構成を制御する。記憶部408は、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)であり、実施例の処理を実現するプログラムを含む各種プログラムや各種データの格納、RAM404のスワップ領域などに利用される。
CPU402は、プログラムに従いビデオコントローラ405を制御して、ビデオインタフェイス409に接続されたモニタ305にUIを表示し、インタフェイス(I/F)401に接続された入力部304からユーザ指示を入力する。そして、I/F406を介してスキャナ306から画像データを入力したり、I/F406を介してプリンタ301に画像データを出力して画像を印刷させる。なお、I/F401と406は一つでもよいし、それらI/Fには記録媒体(各種ディスクやメモリカードなど)のドライブやリーダを接続することができる。
また、CPU402は、ネットワークインタフェイスカード(NIC)を介して、ネットワーク309上のサーバ装置との間で通信を行い、各種プログラムや各種データの送受信を行う。なお、実施例の処理を実行するプログラムは、ネットワーク309上のサーバ装置から提供されてもよい。
●プリンタドライバ
図3のブロック図により実施例の画像処理の処理構成を示す。図3に示す処理構成は、CPU402がアプリケーションプログラム(AP)501およびプリンタドライバ502のプログラムを実行し、図2に示すI/F401、406を介してスキャナ306およびプリンタ301と通信を行うことによって実現される。
AP501は、プリンタ301によって印刷する画像データの入力処理、作成処理および/または編集処理の機能を有する。入力処理によって、印刷すべき画像データや編集前の画像データが記憶部408、図示しない記録媒体またはネットワーク309を介して画像処理装置302に入力される。
例えば、ユーザ指示に従い、記憶部408、メモリカードまたはサーバ装置などから、ディジタルカメラで撮像されたJPEG形式の画像データが入力される。ユーザは、UIに表示された画像データが表す画像を参照して、必要に応じて画像に編集加工を施し、画像データの印刷を指示する。印刷が指示されると、AP501は、印刷設定とともに画像データをプリンタドライバ502に出力する。
プリンタドライバ502の印刷データ生成部520は、AP501から受信した画像データを印刷データに変換する。印刷データ生成部520において、解像度変換部521は、プリンタ301の解像度に合わせて画像データの解像度を変換する。カラーマッチング部522は、カラーテーブル526を参照して色域マッピングを行う。色分解部523は、色域マッピング後の例えばRGB画像データを色分解テーブル527を参照してCMYKデータに色分解する。
ハーフトーン処理部524は、ディザ処理や誤差拡散処理によってCMYKデータのビット深さを低減する。パス分解部525は、ハーフトーン処理後のCMYKデータをマルチパス印刷用の印刷データに分解する。なお、上述したように、印刷データには、CMYK四色成分のほかに透明CL成分のデータ(以下、CLデータ)が含まれるが、CLデータの生成については後述する。
印刷データ生成部520は、上記の各構成によって画像データから変換された印刷データをプリンタ301に出力する。プリンタ301は、プリンタドライバ502から受信した印刷データをインク吐出信号として図示しない記録ヘッドに供給して、画像データが表す画像を記録媒体に記録する。
プリンタドライバ502の印刷領域算出部528は、AP501から受信した印刷設定に基づき記録面における印刷領域を算出する。なお、記録面の端部に余白を作らずに、記録面の全体に印刷を行う縁なし印刷の場合は印刷領域を算出する必要はない。言い替えれば、印刷領域算出部528は、印刷設定が縁なし印刷以外を示す場合に印刷領域を算出する。
プリンタドライバ502の透過率取得部529は、記録媒体の透過率分布を取得する。本実施例では、記録媒体の光沢度分布を取得するために、記録媒体の光沢度と比較的相関が高い透過率を利用する。
図4により記録媒体の光沢、透過率および基板紙の密度の関係を説明する。
上述したように、基板紙の密度が高い領域や基板紙が厚い領域は、カレンダ工程の圧力が高くなり、記録面の平滑性や密度が高くなって、高光沢になる傾向がある。他方、透過率に注目すると、基板紙の密度が高い領域や基板紙が厚い領域は散乱による光の減衰が大きく、透過率が低くなる。従って、記録媒体の透過率分布を測定すれば、記録媒体の光沢度分布との相関が高いデータを容易に取得することができる。
なお、図4には基板紙の密度に起因して記録面の平滑性が変化する例を示したが、基板紙の厚さに起因する場合や、記録面の密度が変わる場合も同様に説明可能である。
透過率取得部529は、詳細は後述するが、スキャナ306を制御して記録媒体の透過率分布(透過光量の二次元分布)を取得し、取得した透過率分布を光沢度分布として色分解部523に出力する。その際、印刷領域が記録面の全体ではない場合、印刷領域算出部528が算出した印刷領域における透過率分布を抽出して、抽出した透過率分布を光沢度分布として色分解部523に出力する。色分解部523は、詳細は後述するが、入力される光沢度分布に応じた色分解処理を実行する。
図5のフローチャートによりプリンタドライバ502の処理を説明する。プリンタドライバ502は、AP501から印刷が指示されると図5に示す処理を実行する。
印刷領域算出部528は、AP501から受信した印刷設定に基づき記録面における印刷領域を算出する(S601)。透過率取得部529は、スキャナ306を制御して記録媒体をスキャンし、スキャナ306から出力される記録媒体のスキャン画像から透過率分布を取得し、光沢度分布を示す情報(以下、光沢度分布情報)を生成する(S602)。
スキャナ306とプリンタ301が別体の場合、透過率取得部529は、スキャン画像の取得をスキャナ306に指示する。そして、モニタ305のUIまたはスキャナ306の操作パネルに、印刷に使用する記録媒体をスキャナ306の画像読取領域にセットする旨のメッセージを表示する。ユーザが、記録媒体をスキャナ306にセットして、例えばスキャナ306のスキャンボタンを押すことで、記録媒体のスキャン画像が透過率取得部529に入力される。
一方、スキャナ306とプリンタ301が一体に設けられている場合、つまり、プリンタ301内の記録媒体の搬送ラインにスキャナ306が備えられている場合、上述の手順を踏む必要はない。つまり、透過率取得部529がスキャン画像の取得を指示すると、スキャナ306は、印刷設定に対応する記録紙カセットから画像読取領域に記録媒体を搬送し、記録媒体のスキャン画像を透過率取得部529に出力する。
次に、解像度変換部521は、入力された画像データの解像度をプリンタ301の解像度に変換する(S603)。例えば、入力画像データが600ppiの各色8ビットのsRGBデータ、プリンタ301の解像度が主走査方向2400dpi、副走査方向1200dpiとする。この場合、600ppiの画像データは、バイキュービック法などによって、主走査方向2400dpi、副走査方向1200dpiの画像データに解像度変換される。
次に、カラーマッチング部522は、カラーテーブル526を参照して、解像度変換部521が出力する画像データの色域(例えばsRGB空間の色域やAdobeRGB空間の色域)をプリンタ301の色域に色域マッピングする(S604)。なお、カラーテーブル526には離散的な入力色信号値RGBに対応する出力色信号値R'G'B'が記述されていて、カラーマッチング部522は、例えば四面体補間処理によって入力画像データに対応する出力画像データを得る。また、カラーテーブル526として、記録媒体の種類や画像の目的(intent)に対応する複数のカラーテーブルが用意され、印刷設定に応じて適切なカラーテーブルが色域マッピングに使用される。
次に、色分解部523は、詳細は後述するが、光沢度分布情報に基づき、カラーマッチング部522が出力する画像データをプリンタ301のインクの組み合わせとインク量を示すデータ(以下、インク量データ)に色分解する(S605)。
次に、ハーフトーン処理部524は、例えば、色分解後の各色8ビットのインク量データをプリンタ301が記録可能なビット深さのデータにハーフトーン処理する(S606)。ハーフトーン処理には、例えば、ディザ法や誤差拡散法などが用いられ、各色8ビットのインク量データが各色1ビットの量子化データにハーフトーン処理される。
次に、パス分解部525は、ハーフトーン処理後の量子化データをマルチパス記録用の印刷データに分解する(S607)。ハーフトーン処理後の量子化データをプリンタ301の記録ヘッドの駆動回路に入力すれば、入力画像データが表す画像の記録が可能である。しかし、インクジェット記録装置が、通常、マルチパス記録を採用するため、ハーフトーン処理後の量子化データはマルチパス記録用の印刷データに分解され、当該印刷データがプリンタ301に出力される。
マルチパス記録について簡単に説明する。インクジェット記録方式には、印刷領域幅分の記録ヘッドを用いて記録媒体のみを副走査方向に移動して画像形成するライン型がある。また、ライン型より短い幅の記録ヘッドを用いて、記録主走査と副走査を交互に繰り返して、順次、画像形成するシリアル型がある。なお、記録主走査とは記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体に対して移動する走査であり、副走査とは記録主走査に直交する方向に所定量ずつ記録媒体を搬送する走査である。
シリアル型の場合、記録ヘッドに配列されたノズル(インクを吐出する記録素子)の密度と数によって、一回の記録主走査で記録可能な領域の幅が決まる。記録可能な幅の領域の記録を一回の記録走査によって行うと、インクを吐出するノズルの製造誤差や記録ヘッドの移動による気流などの影響から、インクの記録位置にばらつきが発生し「バンディング」と呼ばれる濃淡のすじ状の画質劣化が発生する場合がある。
マルチパス方式によれば、記録可能な幅の領域を複数に区分して、各区分の記録を複数回の記録主走査により行って画像を完成させる。そのため、一回の記録主走査で記録可能な印刷データすべてによる記録を行わないために、当該印刷データを各区分に振り分けるためのマスクパターンが用いられる。マスクパターンは、印刷データとは独立に決定されることが多く、例えばマスクパターンと各ノズルに対応する印刷データを論理積する回路を設けることで、各記録主走査において与えられた印刷データを記録するか否かを決定する構成にする。
なお、本発明にマルチパス記録は必須ではなく、一回の記録主走査で記録可能な幅の領域の画像を完成させる方式のシリアル型プリンタにも本発明を適用することができる。
[スキャナと透過率取得部]
スキャナ306は、受光ラインセンサと、受光ラインセンサに対向して照明が設置された透過型のスキャナである。記録媒体は受光ラインセンサと照明の間を搬送され、受光ラインセンサによって記録媒体の背面から照射された記録媒体の透過光量が順次読み取られる。
図6によりスキャナ306が読み取った透過光量の二次元分布例を示す。図6に示す透過光量の二次元分布は、記録媒体のスキャン画像(透過画像データ)に相当する。
透過率取得部529は、記録媒体のスキャン画像(透過画像データ)から、記録媒体の光沢度分布情報を取得する。図6に示すように、記録媒体の透過率が高い領域は受光量が多く(より明るい)、反対に透過率が低い領域は受光量が少ない(より暗い)。記録媒体の透過率と光沢度の間の相関が高いため、透過率が高く明るい領域は光沢度が大きい領域、透過率が低く暗い領域は光沢度が小さい領域と読み替えることで、透過率画像データを光沢度分布情報として読み取ることができる。
さらに、透過画像データに基づき透過光量の閾値を設定して、透過画像データが閾値を超える領域を低光沢領域、透過画像データが閾値以下の領域を高光沢領域に区分することができる。図7により透過光量の閾値に基づき透過画像データを二値化して得た光沢度分布情報を示す。図7において、白色領域は高光沢領域であり、黒色領域は低光沢領域である。なお、光沢度が二水準の例を説明するが、二水準に限らず、透過光量の複数の閾値を設定して、光沢度を多段階に表すこともできる。
また、記録媒体が薄く背景色が透過する場合、記録媒体からの反射光量の二次元分布から光沢度分布情報を取得することも可能である。この場合、スキャナ306を画像読取領域の背景が黒色の反射スキャナにする。スキャナ306によって得られる反射画像データは、透過率が高い領域では背景の黒色が透過して受光量が小さく、反対に透過率が低い領域では受光量が大きい二次元分布を示す。従って、反射画像データに基づき反射光量の閾値を設定して、反射画像データが閾値以下の領域を低光沢部、反射画像データが閾値を超える領域を高光沢部に分離することで、光沢度分布情報を取得可能である。
ただし、反射スキャナを用いる場合、厚い記録媒体の場合は背景色が透過せず、透過率に応じた反射画像データが得られない。そのため、例えばプリンタドライバの印刷設定においてユーザが設定した紙種の坪量を参照し、予め設定された閾値よりも大きい坪量である場合は、光沢度分布情報が得られない旨のメッセージを表示する。
記録媒体の光沢度分布情報の取得は、透過スキャナや反射スキャナの利用に限らず、例えば、微小領域ごとの光沢度を計測可能な装置を用いて、記録面の光沢度分布情報を直接取得してもよい。あるいは、記録面の平滑性または屈折率を微小領域ごとに計測可能な装置を用いて表面平滑性の分布または屈折率の分布を取得し、それら情報から光沢度分布情報を予測してもよい。
スキャナ306の読取解像度は、解像度変換部521による解像度変換後の解像度であるプリンタの解像度と同等である必要がある。プリンタの解像度に相当する読取解像度が得られない場合、透過率取得部529は、光沢度分布情報の生成前に、解像度変換部521と同様の処理により透過画像データ(または反射画像データ)の解像度を変換する。
[色分解部]
前述したように、本実施例においては、プリンタ301が有色インクの吐出部と、屈折率が有色色材よりも低い無色色材を含む透明インクCLの吐出部を備え、インク堆積部における無色色材の光沢度は、有色色材の光沢度に比べて低くなる。
色分解部523は、色分解テーブル527を参照して、取得した光沢度分布情報と画像データに基づきインクの組み合わせとインク量を示すインク量データを取得する。つまり、色分解処理により、CMYKなどの有色インクのインク量データと透明インクCLのインク量データが取得される。
色分解テーブル527には離散的な入力色信号値RGBおよび光沢度に対応する出力色信号値CMYKCLが記述されていて、色分解部523は、例えば四面体補間処理によって入力画像データに対応する出力データ(インク量データ)を得る。詳細は後述するが、記録媒体の光沢むらを抑制するために、高光沢領域では、透明インクCLの使用量を多くして相対的に光沢が低減されるように、透明インクCLのインク量が決定される。
図8のフローチャートにより色分解部523の色分解処理(S604)を説明する。
色分解部523は、注目画素に対応する印刷位置(以下、注目位置)の光沢度を光沢度分布情報から取得し(S701)、注目画素の画像データを取得する(S702)。
次に、色分解部523は、色分解テーブル527を参照して、取得した光沢度と画像データに対応する、有色インクのインク量データと、透明インクCLのインク量データを取得する(S703)。
そして、入力画像データの全画素について色分解処理が終了したか否かを判定し(S704)、全画素の色分解処理が終了するまで、例えばラスタ順に注目画素(および注目位置)を変更して、ステップS701からS703の処理を繰り返す。
●色分解テーブル
色分解テーブル527には、高光沢領域に対応する色分解テーブルLUTHと低光沢領域に対応する色分解テーブルLUTLが存在する。図9により色分解テーブル527の一例を示す。図9に示すように、色分解テーブル527は、離散的な色信号値R'G'B'に対応するインク量信号値CMYKCLが格納された三次元ルックアップテーブル(3DLUT)である。
注目位置が高光沢領域に属す場合、色分解部523は、LUTHを参照して、有色インクのインク量データと透明インクCLのインク量データCLHを取得する。また、色信号値が同一であっても、注目位置が低光沢領域に属す場合は、LUTLを参照して、有色インクのインク量データと、透明インクCLのインク量データCLLを取得する。
有色色材よりも屈折率が低い無色色材を含む透明インクCLの使用量が多い程、画像面の屈折率が相対的に低下して、画像面の反射率も低減される。従って、透明インクCLのインク量データはCLH>CLLの関係を有し、記録面の高光沢領域において透明インクCLの使用量が多くなる。その結果、記録面の高光沢領域において屈折率が低下し、光沢度も低下して、記録面の光沢むらを抑制を図ることができる。
なお、インク量データCLH、CLLは、光沢むら補正を行わない場合に比べて、記録面の高光沢領域と低光沢領域の光沢度の差を小さくするように設定する。記録媒体ごとに光沢度の差を小さくするために最適な透明インクCLの使用量が異なり、色分解テーブル527を記録媒体ごとに(記録媒体の種類や名称に応じて)用意することが望ましい。
また、有色インクの使用量は、記録面の高光沢領域と低光沢領域の両方において同量でもよいし、透明インクCLの使用量に応じた使用量にしてもよい。
図10により記録面の平滑性の違いによる光沢むらの抑制を説明する。図に示す矢印は、記録面の法線方向に対して45度傾いた方向から入射される光と、記録面からの反射光を示す。また、図に示す縁取りされた矢印は正反射方向の反射光の強度を示す。
図10(A)において、記録面の領域15は平滑性が比較的良好な領域であり、記録面の領域16は平滑性が比較的低い領域である。領域15において、相対的に、有色インクよりも透明インクCLの使用量が多くなり、無色色材の堆積が多くなる。有色色材よりも屈折率が小さき無色色材の堆積量が多い領域15においては、記録面の反射率が低下し、正反射方向の反射光の強度も低下する。そのため、少なくとも光沢むらが目立つ正反射方向において、記録面の平滑性の違いによって視認される光沢むらを抑制することができる。
また、図10(B)において、記録面の領域17は表面密度が比較的高い領域であり、記録面の領域18は表面密度が比較的低い領域である。領域17において、相対的に、有色インクよりも透明インクCLの使用量が多くなり、無色色材の堆積が多くなる。無色色材の堆積量が多い領域17においては、記録面の反射率が低下し、表面密度の違いによって視認される光沢むらを抑制することができる。
上記では、透明インクCLの使用によってインク堆積部における光沢を低下させる例を説明したが、透明インクCLの使用によってインク堆積部における光沢を高めても、記録面の光沢むらの抑制が可能である。
例えば、プリンタ301が有色色材よりも屈折率が高い無色色材を含む透明インクCLの吐出部を備える場合、透明インクCLの使用量が多いインク堆積部における記録面の反射率は、透明インクCLの使用量が少ないインク堆積部に比べて増加する。この場合、記録面の高光沢領域における透明インクCLの使用量に比べて、記録面の低光沢領域における透明インクCLの使用量を増やすことで光沢むらを抑制する。
また、インク堆積部の光沢度を異ならせる方法としては、屈折率が異なる色材の使用に限らず、記録面に残留する樹脂や顔料の量が違いによりインク堆積部の平滑性を異ならせる方法の採用も可能である。例えば、プリンタ301がインク堆積部の平滑性が高い透明インクCLの吐出部を備える場合、透明インクCLの使用量が多いインク堆積部は、透明インクCLの使用量が少ないインク堆積部に比べて光沢度が高くなる。この場合、記録面の高光沢領域における透明インクCLの使用量に比べて、記録面の低光沢領域における透明インクCLの使用量を増やすことで光沢むらを抑制する。
また、上記では、二水準(高光沢領域と低光沢領域)ぼ光沢度を判定して透明インクCLの使用量を決定する例を説明したが、前述したように、光沢度を多段階に表すこともできる。その場合、多段階の光沢度に対応して透明インクの使用量を制御するために、段階ごとに色分解テーブルを用意してもよいし、少なくとも二段階の色分解テーブルから補間処理により透明インクの使用量を決定してもよい。
また、画像濃度が高い領域では拡散光の強度が低下するため、記録面の光沢むらが視認され易く、逆に、画像濃度が低い領域では記録面の光沢むらがあまり目立たない。そのため、画像濃度が低い領域においては、記録面の高光沢領域における透明インクCLの使用量と低光沢領域における透明インクCLの使用量の間の差が小さくても、良好な画像を得ることができる。好適には、画像濃度が低い程、低光沢領域における透明インクCLの使用量に向けて、高光沢領域における透明インクCLの使用量を低下させる。これを実施する場合、色信号値R'G'B'から算出される濃度が低い程、高光沢領域における透明インクCLの使用量CLHを少なくする色変換テーブルLUTHd(1≦d≦n、nは濃度の段階数)を用意する。
また、プリンタ301がインク堆積部における光沢が高い透明インクと光沢が低い透明インクの両方を備える場合、記録面の高光沢領域と低光沢領域の何れか一方を補正することで光沢むらを抑制することができる。この場合、光沢度分布情報から高光沢領域の面積と低光沢領域の面積を算出し、面積が小さい領域の光沢を制御するように、使用する透明インクを決定する。このようにすれば、透明インクの使用が面積が小さい領域に限定されるため、光沢むらの補正に使用する透明インクの量を低減することができる。
このように、記録媒体表面(記録面)の光沢むらを抑制して良好な画像を形成するための印刷データを生成することができる。
以下、本発明にかかる実施例2の画像処理を説明する。なお、実施例2において、実施例1と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
実施例1においては、透明インクCLの使用量は、色信号値に対応して色分解テーブルに記載されている例を説明した。しかし、有色インクの使用量とは別に、光沢むらに応じた透明インクCLの使用量を決定する構成でもよい。例えば、光沢度、または、光沢度と画像濃度から透明インクCLの使用量を算出する式を利用してもよい。実施例2では、色分解処理において、有色インクの使用量の決定とは別に透明インクCLの使用量を算出する例を説明する。
図11のフローチャートにより色分解部523の色分解処理(S604)を説明する。
色分解部523は、注目位置(注目画素に対応する印刷位置)の光沢度を光沢度分布情報から取得し(S801)、取得した光沢度から透明インクCLの使用量を算出する(S802)。透明インクCLの使用量は、低光沢領域よりも高光沢領域の方が多くなるように算出される。
また、色分解部523は、注目画素の画像データを取得し(S803)、色分解テーブル527を参照して、取得した画像データに対応する有色インクのインク量データを取得する(S804)。
次に、色分解部523は、入力画像データの全画素について色分解処理が終了したか否かを判定し(S805)、全画素の色分解処理が終了するまで、例えばラスタ順に注目画素(および注目位置)を変更して、ステップS801からS804の処理を繰り返す。
前述したように、画像濃度が高い領域において記録面の光沢むらが視認され易いが、画像濃度が低い領域においては光沢むらがあまり目立たず、画像濃度が低い領域における光沢むらの抑制は、画像濃度が高い領域に比べて重要ではない。従って、画像データから画像濃度を算出して、画像濃度が低い程、透明インクCLの使用量を少なくして、透明インクCLの使用量を節約することができる。
図12のフローチャートにより色分解部523の色分解処理(S604)の別の例を説明する。図12に示す色分解処理は、画像濃度が低い領域において透明インク量を低減することで、透明インク使用を節約しつつ、記録面の光沢むらを低減する処理である。
色分解部523は、注目画素の画像データを取得し(S901)、注目画素の画像濃度が算出し(S902)、注目位置の光沢度を光沢度分布情報から取得する(S903)。
次に、色分解部523は、注目画素の画像濃度および注目位置の光沢度から透明インクCLの使用量を算出する(S904)。画像濃度が同程度の場合、透明インクCLの使用量は、低光沢領域よりも高光沢領域の方が多くなるように算出される。また、画像濃度が低い程、使用量が少なくなるように透明インクCLの使用量が算出される。
また、色分解部523は、色分解テーブル527を参照して、取得した画像データに対応する有色インクのインク量データを取得する(S905)。
次に、色分解部523は、入力画像データの全画素について色分解処理が終了したか否かを判定し(S906)、全画素の色分解処理が終了するまで、例えばラスタ順に注目画素(および注目位置)を変更して、ステップS901からS905の処理を繰り返す。
[印刷物]
本発明によれば、記録面に光沢むらを有する記録媒体に、有色インクと、記録媒体上のインク堆積部における光沢が有色インクと異なる透明インクを用いて形成された印刷物が得られる。
上記印刷物の記録媒体の記録面の高光沢領域に堆積された透明インクの量は、記録面の低光沢領域に堆積された透明インクの量と異なる。
また、上記印刷物において、インク堆積部における透明インクの光沢が、インク堆積部における有色インクの光沢よりも低く、高光沢領域に堆積された透明インクの量が、低光沢領域に堆積された透明インク量よりも多い。
あるいは、上記印刷物において、インク堆積部における透明インクの光沢が、インク堆積部における有色インクの光沢よりも高く、高光沢領域に堆積された透明インクの量が、低光沢領域に堆積された前記透明インク量よりも少ない。
[その他の実施例]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
520 … 印刷データ生成部、528 … 印刷領域算出部、529 … 透過率取得部

Claims (15)

  1. 有色インクおよび透明インクを用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置に出力する印刷データを生成する画像処理装置であって、
    記録媒体に形成する画像の画像データを入力する入力手段と、
    前記記録媒体の記録面の光沢度の分布を示す光沢度分布情報を取得する取得手段と、
    前記画像データおよび前記光沢度分布情報に基づき前記印刷データを生成する生成手段とを有する画像処理装置。
  2. 前記生成手段は、前記光沢度分布情報が示す光沢度に応じて前記透明インクの使用量を制御する請求項1に記載された画像処理装置。
  3. 前記光沢度分布情報は高光沢領域と低光沢領域を示す請求項1または請求項2に記載された画像処理装置。
  4. 記録媒体上のインク堆積部における前記透明インクの光沢は、前記インク堆積部における前記有色インクの光沢よりも低い請求項3に記載された画像処理装置。
  5. 前記生成手段は、前記低光沢領域における前記透明インクの使用量に比べて、前記高光沢領域における前記透明インクの使用量が多くなるように前記透明インクの使用量を制御する請求項4に記載された画像処理装置。
  6. 記録媒体上のインク堆積部における前記透明インクの光沢は、前記インク堆積部における前記有色インクの光沢よりも高い請求項3に記載された画像処理装置。
  7. 前記生成手段は、前記低光沢領域における前記透明インクの使用量に比べて、前記高光沢領域における前記透明インクの使用量が少なくなるように前記透明インクの使用量を制御する請求項6に記載された画像処理装置。
  8. 前記生成手段は、前記画像データが表す画像濃度が低いほど、前記高光沢領域における前記透明インクの使用量と前記低光沢領域における前記透明インクの使用量の間の差を小さくするように、前記透明インクの使用量を制御する請求項3から請求項7の何れか一項に記載された画像処理装置。
  9. 前記透明インクには第一および第二の透明インクがあり、記録媒体上のインク堆積部における前記第一の透明インクの光沢は、前記インク堆積部における前記第二の透明インクの光沢よりも低く、
    前記生成手段は、前記画像を形成する記録媒体の前記高光沢領域と前記低光沢領域のうち、面積が小さい領域における前記第一または第二の透明インクの使用量を制御する請求項3に記載された画像処理装置。
  10. 前記生成手段は、前記高光沢領域の面積が小さい場合は当該領域における前記第一の透明インクの使用量を制御し、前記低光沢領域の面積が小さい場合は当該領域における前記第二の透明インクの使用量を制御する請求項9に記載された画像処理装置。
  11. 記録面に光沢むらを有する記録媒体に、有色インクと、記録媒体上のインク堆積部における光沢が前記有色インクと異なる透明インクを用いて形成された印刷物であって、
    前記記録面の高光沢領域に堆積された前記透明インクの量が、前記記録面の低光沢領域に堆積された前記透明インクの量と異なる印刷物。
  12. 前記インク堆積部における前記透明インクの光沢が、前記インク堆積部における前記有色インクの光沢よりも低く、
    前記高光沢領域に堆積された前記透明インクの量が、前記低光沢領域に堆積された前記透明インク量よりも多い請求項11に記載された印刷物。
  13. 前記インク堆積部における前記透明インクの光沢が、前記インク堆積部における前記有色インクの光沢よりも高く、
    前記高光沢領域に堆積された前記透明インクの量が、前記低光沢領域に堆積された前記透明インク量よりも少ない請求項11に記載された印刷物。
  14. 有色インクおよび透明インクを用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置に出力する印刷データを生成する画像処理方法であって、
    記録媒体に形成する画像の画像データを入力し、
    前記記録媒体の記録面の光沢度の分布を示す光沢度分布情報を取得し、
    前記画像データおよび前記光沢度分布情報に基づき前記印刷データを生成する画像処理方法。
  15. コンピュータを請求項1から請求項10の何れか一項に記載された画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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