JP2015195486A - 無線通信システム、無線基地局装置及び無線通信システムの制御方法 - Google Patents

無線通信システム、無線基地局装置及び無線通信システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性や負荷分散性能を向上させた無線通信システム、無線基地局装置及び無線通信システムの制御方法を提供する。【解決手段】無線通信システムは、基地局装置及び複数の無線通信端末装置を有する。基地局装置1は、無線通信端末装置との通信に用いるリソースのうちの一部の領域を探索領域として設定する領域設定部231と、探索領域に含まれ、且つ、リソースの論理的位置を基に分割されたグループのうちの自スケジューラ部に割り当てられたグループに属するリソースを選択する、複数の選択部232と、選択部232により選択されたリソースを用いて、制御情報を含む信号を送信するL1機能部121とを備える。無線通信端末装置は、信号を受信し、受信した信号のうちの探索領域を探索して自装置宛の制御情報を取得する取得部と、取得部により取得された制御情報を基に、無線基地局と通信を行う通信部とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、無線通信システム、無線基地局装置及び無線通信システムの制御方法に関する。
無線基地局装置におけるベースバンド部において、信頼性を高めるための冗長構成や負荷分散構成の実現などの理由により、1つのセルに対して同じ機能を有する複数の機能部を独立に動作させる場合がある。
その中でも、無線スケジューリング部はセルのリソースを適切にユーザに分配する機能部である。そのため、1つのセルに対する無線スケジューリング部が複数存在する場合、各無線スケジューリング部が同時並行的に動作してもリソースの競合が発生しないように、セルの無線リソースを各無線スケジューリング部に分割して割り当てることが好ましい。
ここで、無線リソースは多くの場合、周波数方向と時間方向とにそれぞれ分割されて管理される。例えば、2つの無線スケジューリング部に対して時分割や、周波数分割による無線リソースの配分を行うことで、複数の無線スケジューリング部を独立に動作させることが可能となると考えられる。特に、周波数分割によるリソースの割り当ては、時分割と比較すると遅延が小さいことやリソース割り当てに対する制約が少ないなどのメリットがある。
一方、Long Term Evolution(LTE)における下りの制御チャネルであるPhysical Dedicated Control Channel(PDCCH)は、Control Channel Element(CCE)と呼ばれる論理的なリソースの集合に対して割り当てが行われる。PDCCHの送信において用いられるリソースは、Aggregation Levelと呼ばれるCCEにおけるリソースの物理的な数と、Aggregation Level毎に設けられているリソースの位置を示すインデックスの2つのパラメータによって表される。
ここで、PDCCHにおけるリソースのUser Equipment(UE)への割り当ては、UE毎にユニークに設定されたセル内でUEを識別するためのインデックス値を種として、サブフレーム毎に擬似乱数によって算出される探索領域により制限される。セル内でUEを識別するためのインデックス値は、例えば、Cell Radio Network Temporary Identification(C−RNTI)と呼ばれる。
なお、UEに対して割り当てるPDCCHのリソース量(例えばCCEの個数)を決定する従来の方法として、UEから通知されたCQI(Channel Quality Indicator)に基づいて、PDCCHに対してCCEを何個連続で割り当てるかを示すAggregation Levelを決定する方法が提案されている。
特開2010−114781号公報
UEが使用可能なPDCCHリソースの範囲はサブフレーム毎に疑似乱数によってランダムに決定され、無線スケジューリング部はその中からUEに割り当てるPDCCHリソース(一又は複数のCCE)を選択する。そのため、UEを2つのグループに分割した場合、その間で衝突が発生しないようなリソースを2つの無線スケジューリング部が独立して割り当てることは困難である。このように、PDCCHのリソースの割り当てを実施する2つの無線スケジューリング部を相互に独立させて動作させることは困難であった。
また、上述したように、周波数分割でのリソース分割は時分割でのリソースを分割と比較して、遅延やリソース分割比率の柔軟性の観点では有利であると考えらえる。しかし、UE毎に使用可能な無線リソースが疑似乱数によって定まるPDCCHについて、複数の領域に分割することは困難である。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、信頼性や負荷分散性能を向上させた無線通信システム、無線基地局装置及び無線通信システムの制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示する無線通信システム、無線基地局装置及び無線通信システムの制御方法は、一つの態様において、無線基地局及び複数の無線通信端末装置を有する無線通信システムである。前記無線基地局は、領域設定部、複数のスケジューラ部及び送信部を備える。領域設定部は、前記無線通信端末装置との通信に用いるリソースのうちの一部の領域を探索領域として設定する。スケジューラ部は、前記探索領域に含まれ、且つ、リソースの論理的位置を基に分割されたグループのうちの自スケジューラ部に割り当てられたグループに属するリソースを選択する。送信部は、前記スケジューラ部により選択されたリソースを用いて、制御情報を含む信号を送信する。前記無線通信端末装置は、前記信号を受信し、受信した信号のうちの前記探索領域を探索して自装置宛の制御情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された制御情報を基に、前記無線基地局と通信を行う通信部とを備える。
本願の開示する無線通信システム、無線基地局装置及び無線通信システムの制御方法の一つの態様によれば、信頼性や負荷分散性能を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る基地局装置のブロック図である。 図2は、アグリゲーションレベル毎のPDCCHのリソースを説明するための図である。 図3は、スケジューラの詳細を表すブロック図である。 図4は、アグリゲーションレベル毎のサーチスペースの数を表す図である。 図5は、使用状況テーブルの一例を示す図である。 図6は、実施例1において送信用PDCCHリソースのアグリゲーションレベルが4の場合の各使用許可リソースを示す図である。 図7は、実施例1において送信用PDCCHリソースのアグリゲーションレベルが2の場合の各使用許可リソースを示す図である。 図8は、無線通信端末装置のブロック図である。 図9は、実施例1に係る基地局装置によるPDCCHの送信処理のフローチャートである。 図10は、PDCCHの割り当てに使用するPDCCHリソースの選択処理のフローチャートである。 図11は、無線通信端末装置の通信制御のフローチャートである。 図12は、基地局装置におけるベースバンド部のハードウェア構成図である。 図13は、実施例2に係る基地局装置のブロック図である。 図14は、アグリゲーションレベルが2のPDCCHリソースをグループ数Ngrp=3で分割した場合の例を示す図である。
以下に、本願の開示する無線通信システム、無線基地局装置及び無線通信システムの制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する無線通信システム、無線基地局装置及び無線通信システムの制御方法が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る基地局装置のブロック図である。本実施例に係る基地局装置1は、Radio Frequency(RF)部11、ベースバンド部12及びアンテナ13を有している。
RF部11は、高周波周波数帯域の信号である無線信号と、低周波のベースバンド信号との相互変換を行い、無線信号に対する処理を行う。RF部11は、RF送信部111及びRF受信部112を有する。
RF送信部111は、後述する変調部212から受け取る信号に対して所定の送信無線処理、例えば、ディジタルアナログ変換、アップコンバート及び信号の増幅などの処理を施して無線信号を形成し、形成した無線信号をアンテナ13を介して無線通信端末装置へ送信する。無線端末通信装置は、User Equipment(UE)とも呼ばれる。
RF受信部112は、アンテナ13を介して受信した受信信号に対して所定の受信無線処理、例えば、ダウンコンバート、アナログディジタル変換などの処理を施し、受信無線処理後の受信信号を後述する復調部213へ出力する。
ベースバンド部12は、RF部11から受信したベースバンド信号に対して処理を行う。詳細には、ベースバンド部12は、L1機能部121、L2機能部122、スケジューラ123、スケジューラ124及び制御部125を有する。
L1機能部121は、PDCCHを含む無線スケジューリングの結果をスケジューラ123又は124から受ける。例えば、L1機能部121は、PDCCHを割り当てるPDCCHリソースである割当リソースの通知をスケジューラ123又は124から受ける。そして、L1機能部121は、ベースバンド信号に対して物理層における処理を行う。
より詳細に説明する、L1機能部121は、符号化部211、変調部212、復調部213及び復号化部214を有している。
符号化部211は、送信信号の入力をMedia Access Control(MAC)送信部223から受ける。符号化部211は、スケジューラ123及び124から受けた無線スケジューリングにしたがい、受け取った送信信号に対して符号化処理を行う。具体的には、符号化部211は、セル全体のPhysical Downlink Shared Channel(PDSCH)や下りリンクの制御信号と上りリンクの送信指示信号を含むPDCCHの符号化を行う。そして、符号化部211は、符号化処理後の送信信号を変調部212へ出力する。
変調部212は、送信信号の入力を符号化部211から受ける。変調部212は、スケジューラ123又は124から受けた無線スケジューリングにしたがい、PDSCH及びPDCCHを含む送信信号を変調する。さらに、変調部212は、スケジューラ123又は124から受けた無線スケジューリングにしたがい、変調後の送信信号に対して逆高速フーリエ変換処理を施す。そして、変調部212は、逆高速フーリエ変換処理を施した送信信号をRF送信部111へ出力する。
復調部213は、受信信号の入力をRF受信部112から受ける。復調部213は、受け取った受信信号に対して高速フーリエ変換処理を施す。さらに、復調部213は、高速フーリエ変換処理を施した受信信号を復調する。そして、復調部213は、復調後の受信信号を復号化部214へ出力する。
復号化部214は、受信信号の入力を復調部213から受ける。復号化部214は、受け取った受信信号を復号する。そして、復号化部214は、復号後の受信信号をMAC受信部225へ出力する。
L2機能部122は、ベースバンド信号に対してデータリンク層における処理を行う。L2機能部122は、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)送信部221、Radio Link Control(RLC)送信部222、MAC送信部223、MAC受信部224、RLC受信部225及びPDCP受信部226を有している。
PDCP送信部221は、送信信号の入力を回線3から受ける。PDCP送信部221は、ヘッダ圧縮処理及び秘匿処理を受信信号に施す。そして、PDCP送信部221は、処理を施した送信信号をRLC送信部222へ出力する。
RLC送信部222は、送信信号の入力をPDCP送信部221から受ける。RLC送信部222は、MAC送信部223からの指示にしたがって、送信信号の分割及び結合処理を実行する。さらに、RLC送信部222は、Automatic repeat request(ARQ)処理(再送処理)を実行する。そして、RLC送信部222は、処理を施した送信信号をMAC送信部223へ出力する。
MAC送信部223は、送信信号の入力をRLC送信部222から受ける。MAC送信部223は、RLC送信部222から受信した送信信号を組み立てる。例えば、MAC送信部223は、MACヘッダの付加などを行う。また、MAC送信部223は、送信信号のスケジューリングをスケジューラ123又は124から受け取る。そして、MAC送信部223は、取得したスケジューリングの情報にしたがって、各送信信号のスケジューリング、すなわち無線リソースへの割り当てを行う。また、MAC送信部223は、Hybrid Automatic repeat request(HARQ)処理を実行する。そして、MAC送信部223は、処理を施した送信信号を符号化部211へ出力する。
MAC受信部224は、スケジューラ123又は124から信号の受信のスケジューリングを受ける。そして、MAC受信部224は、スケジューリングにしたがい受信信号の入力を復号化部214から受ける。そして、MAC受信部224は、受信信号を再構築する。例えば、MAC受信部224は、MACヘッダの除去などを行う。そして、MAC受信部224は、処理を施した受信信号をRLC受信部225へ出力する。
RLC受信部225は、受信信号の入力をMAC受信部224から受ける。RLC受信部225は、受信信号の分割や統合を行う。さらに、RLC受信部225は、受信信号の順番の修正を行う。そして、RLC受信部225は、修正した順番で受信信号をPDCP受信部226へ出力する。
PDCP受信部226は、受信信号の入力をRCL受信部225から受ける。PDCP受信部226は、受信信号に対してセキュリティチェック及びヘッダの圧縮の解除を行う。そして、PDCP受信部226は、回線3を介して宛先の無線通信端末装置へ受信信号を送信する。
制御部125は、PDCCHのリソースを分割して生成されたグループを記憶している。ここで、PDCCHのリソースについて説明する。図2は、アグリゲーションレベル毎のPDCCHのリソースを説明するための図である。
PDCCHは、CCEと呼ばれる論理的な無線リソースの集合に対して割り当てが行われる。すなわち、PDCCHの送信に用いられる無線リソースは、1つのCCEを単位リソースとして1つ又は複数のCCEを結合して生成された無線リソースである。以下では、PDCCHの送信に用いられるリソースを「PDCCHリソース」と呼ぶ。また、1つのCCEにあたる単位リソースを「CCEリソース」と呼ぶ。さらに、ある通信において、PDCCHの送信対象となりうるPDCCHリソースの全体を「PDCCHリソース群」と呼ぶ。また、PDCCHリソース群の先頭から順番にCCEリソースのサイズでふった番号を「CCEインデックス値」という。
図2の横軸は、CCEリソースの順番すなわちCCEインデックス値の順番での並びを示す。
図2に示すL及びMにより各PDCCHリソースが示される。すなわち、図2に示す枠で囲まれL及びMの値が割り当てられたものが、1つのPDCCHリソースにあたる。
ここで、Lは、アグリゲーションレベル(Aggregation Level)と呼ばれる値であり、そのPDCCHリソースに含まれるCCEリソースの物理的な数を表す。アグリゲーションレベルは、PDCCHリソースにおけるCCEリソースの結合数ともいえる。例えば、L=1であれば、1つのCCEリソースを含むPDCCHリソースである。すなわち、L=1のPDCCHリソースは、CCEリソースと一致している。また、L=2であれば、2つのCCEリソースを含むPDCCHリソースである。
また、Mは、リソースインデックスと呼ばれる値であり、あるアグリゲーションレベルにおけるPDCCHリソース群におけるPDCCHリソースのインデックス値を示している。リソースインデックスは、PDCCHリソース群におけるそのPDCCHリソースの論理的位置を示すともいえる。
ここで、図2ではPDCCHリソースは、あくまでも論理的なイメージを表すためにリソースインデックス毎に並べて表示している。しかし、実際にPDCCHリソースが物理的に図2のように並んでいるわけではない。具体的には、各PDCCHリソースにおいて、図2の縦方向に下ろした線上の周波数は一致する。しかし、横に並んでいるPDCCHリソースの周波数は、連続していなくてもよい。すなわち、リソースインデックスはあくまでも論理的な位置を表す値である。
例えば、PDCCHリソース301は、アグリゲーションレベル(L)が1でリソースインデックス(M)が0である。すなわち、PDCCHリソース301は、1つのCCEリソースと同じサイズであり、且つ、そのアグリゲーションレベルにおいて論理的な位置が先頭のリソースである。
また、例えば、PDCCHリソース302は、アグリゲーションレベル(L)が2でリソースインデックス(M)が1である。すなわち、PDCCHリソース302は、2つのCCEリソースを結合したサイズを有し、且つ、そのアグリゲーションレベルにおいて論理的な位置が2番目のリソースである。
また、例えば、PDCCHリソース303は、アグリゲーションレベル(L)が4でリソースインデックス(M)が2である。すなわち、PDCCHリソース303は、4つのCCEリソースを結合したサイズを有し、且つ、そのアグリゲーションレベルにおいて論理的な位置が3番目のリソースである。
また、例えば、PDCCHリソース304は、アグリゲーションレベル(L)が8でリソースインデックス(M)が0である。すなわち、PDCCHリソース304は、8つのCCEリソースを結合したサイズを有し、且つ、そのアグリゲーションレベルにおいて論理的な位置が先頭のリソースである。
制御部125は、例えば、アグリゲーションレベル(L)が4のPDCCHリソースであって、リソースインデックス(M)が0及び偶数のグループと、リソースインデックス(M)が偶数のグループとに分けたPDCCHリソースのグループ化を記憶している。このグループは、PDCCHリソースを分割する際に用いる。以下では、このグループを作成する規準とするPDCCHリソース、すなわち、この場合アグリゲーションレベル(L)が4のPDCCリソースを「分割基準PDCCHリソース」と呼ぶ。
また、アグリゲーションレベル(L)が4の分割基準PDCCHリソースの内、リソースインデックス(M)が0及び偶数の分割基準PDCCHリソースのグループを「偶数グループ」という。また、アグリゲーションレベル(L)が4の分割基準PDCCHリソースのうち、リソースインデックス(M)が奇数の分割基準PDCCHリソースのグループを「奇数グループ」と言う。
制御部125は、スケジューラ123及び124に対して、分割基準PDCCHリソースのグループのうちどのグループの分割基準PDCCHリソースに対応するPDCCHリソースの使用を許可するかの情報を通知する。以下では、制御部125がスケジューラ123及び124に対して使用を許可したグループの分割基準PDCCHリソースに対応するPDCCHリソースを「使用許可リソース」と呼ぶ。
本実施例では、制御部125は、スケジューラ123に対して、偶数グループに対応するPDCCHリソースを使用許可リソースとして通知する。また、制御部125は、スケジューラ124に対して、奇数グループに対応するPDCCHリソースを使用許可リソースとして通知する。
スケジューラ123及び124は、制御部125から使用許可リソースの通知を受ける。さらに、スケジューラ123及び124は、送信先の無線通信端末装置の情報をL1機能部121から受ける。
スケジューラ123及び124は、それぞれスケジューリングを担当する無線通信端末装置のグループを記憶している。すなわち、基地局装置1のセルに在圏する無線通信端末装置を2グループに分割し、一方をスケジューラ123が担当し、他方をスケジューラ124が担当する。
そして、スケジューラ123及び124のうち送信先の無線通信端末装置を担当するスケジューラは、使用許可リソースの情報を用いて、PDCCHリソース群の中からPDCCHを割り当てるPDCCHリソースを選択する。そして、スケジューラ123及び124のうち送信先の無線通信端末装置を担当するスケジューラは、選択したPDCCHリソースをPDCCHの割り当てに使用する使用リソースとしてL1機能部121へ通知する。以下では、スケジューラ123が、PDCCHに割り当てるPDCCHとして選択しL1機能部121へ通知するPDCCHリソースを「割当PDCCHリソース」と呼ぶ。
さらに、図3を参照して、スケジューラ123及び124について詳細に説明する。ここで、スケジューラ123及び124は、担当する無線通信端末装置及び使用許可リソースが異なるだけで、いずれも同じ処理を行うので、以下ではスケジューラ123を例に説明する。図3は、スケジューラの詳細を表すブロック図である。
スケジューラ123は、領域設定部231及び選択部232を有している。スケジューラ123は、送信先の無線通信端末装置の情報をL1機能部121から受信する。そして、スケジューラ123は、送信先の無線通信端末装置が自己が担当する無線通信端末装置の場合以下の処理を実行する。
領域設定部231は、PDCCHの送信に用いるPDCCHリソースのアグリゲーションレベルを決定する。以下では、PDCCHの送信に用いるPDCCHリソースを「送信用PDCCHリソース」という。そして、領域設定部231は、無線通信端末装置がその無線端末通信装置宛のPDCCHの探索を行うための、PDCCHリソースの領域であるユーザ固有探索領域を設定する。
例えば、領域設定部231は、無線通信端末装置毎に一意に設定されたCell Radio Network Temporary Identification(C−RNTI)を種として、サブフレーム毎に擬似乱数によって算出されるユーザ固有探索領域を取得する。
例えば、領域設定部231は、次の数式1で定義されるインデックスの値を用いてユーザ固有探索領域を取得する。
Figure 2015195486
数式1において、Lは、アグリゲーションレベルである。また、mは、リソースインデックスである。mは、無線通信端末装置におけるPDCCH候補の探索過程あるいは基地局装置1における割り当てるPDCCHリソースの探索過程において、0以上M(L)−1以下の整数の値を取る。M(L)は、あるアグリゲーションレベルLにおけるユーザ固有探索領域に含まれる割り当て可能なPDCCHリソース(PDCCH候補)の個数である。ここで、ユーザ固有探索領域NCCEに含まれる個々のPDCCHリソースを「サーチスペース」という。
ここで、リンクアグリゲーションレベルとユーザ固有探索領域に含まれるサーチスペースの数との関係は、図4に示すような関係となる。図4は、アグリゲーションレベル毎のサーチスペースの数を表す図である。
図4に示すように、アグリゲーションレベル(L)が1の場合、ユーザ固有探索領域に含まれるサーチスペースの数は6である。そして、アグリゲーションレベル(L)が1の場合、1つのPDCCHリソースに含まれるCCEリソースの数は1である。すなわち、アグリゲーションレベル(L)が1の場合、ユーザ固有探索領域に含まれるCCEリソースの数は6となる。
また、アグリゲーションレベル(L)が2の場合、ユーザ固有探索領域に含まれるサーチスペースの数は6である。そして、アグリゲーションレベル(L)が2の場合、1つのPDCCHリソースに含まれるCCEリソースの数は2である。すなわち、アグリゲーションレベル(L)が2の場合、ユーザ固有探索領域に含まれるCCEリソースの数は12となる。
また、アグリゲーションレベル(L)が4の場合、ユーザ固有探索領域に含まれるサーチスペースの数は2である。そして、アグリゲーションレベル(L)が4の場合、1つのPDCCHリソースに含まれるCCEリソースの数は4である。すなわち、アグリゲーションレベル(L)が4の場合、ユーザ固有探索領域に含まれるCCEリソースの数は8となる。
また、アグリゲーションレベル(L)が8の場合、ユーザ固有探索領域に含まれるサーチスペースの数は2である。そして、アグリゲーションレベル(L)が8の場合、1つのPDCCHリソースに含まれるCCEリソースの数は8である。すなわち、アグリゲーションレベル(L)が8の場合、ユーザ固有探索領域に含まれるCCEリソースの数は16となる。
数式1の説明を続ける。NCCEは、k番目のサブフレームにおけるCCEの個数、すなわちPDCCHに割り当て可能なリソースエレメントグループ(Resource Element Group:RGE)の個数を示す。ここで、リソースエレメントグループは、複数のリソースエレメントで構成される。また、iは、1つのPDCCHリソースに含まれるCCEリソースのCCEインデックス値を表す。iは、無線通信端末装置におけるPDCCH候補の探索過程あるいは基地局装置1におけるPDCCHを割り当てるPDCCHリソースの探索過程において、0以上L−1の整数の値を取る。さらに、Yは、探索領域の開始位置(オフセット値)を定める際の要素となる変数である。Yは、共通探索領域では0が設定され、ユーザ固有探索領域ではユーザに対して割り当てられたC−RNTIなどの識別値やスロット番号などの種々の値に基づいて決定される。例えば、Yは次の(数式2)によって定義される。
Figure 2015195486
数式2において、Aは、39827の固定値である。また、Dは、65537の固定値である。変数Yのインデックスであるkは、無線フレーム内のスロット番号から定まるサブフレーム番号を指す。例えば、変数Yの初期値Yは、例えばC−RNTIといったRNTI値となる。すなわち、RNTI値を初期値とした再帰的なMOD計算をサブフレーム番号に相当する回数分実行して得られる演算結果に相当する値が変数Yとなる。
ただし、本実施例に係る基地局装置1によるユーザ固有探索領域を定めるインデックスの取得方法は特に限定は無い。
例えば、上述したように、領域設定部231は、数式1及び2に相当する演算を動的に行ってもよい。また、領域設定部231は、メモリなどの記憶領域(不図示)に格納されたテーブル値を参照して演算結果に相当する値を取得してもよい。また、数式1及び2の内容は、3rd Generation Partnership Project(3GPP)の仕様の改版などに応じて適宜設計を変更してもよい。
ここで、領域設定部231によるユーザ固有探索領域の設定について、送信用PDCCHリソースのアグリゲーションレベルが4の場合を例に説明する。
領域設定部231は、送信用PDCCHリソースのアグリゲーションレベルを4と決定する。そして、領域設定部231は、数式1を用いるなどしてユーザ固有探索領域を設定する。この場合、ユーザ固有探索領域に含まれるサーチスペースの数は2である。そこで、例えば、領域設定部231は、ユーザ固有探索領域の先頭のサーチスペースのリソースインデックスを1とし、そのあとの1つのサーチスペースであるリソースインデックスが2のサーチスペースまでをユーザ固有探索領域として設定する。すなわち、領域設定部231は、図2におけるPDCCHリソース305及び303をユーザ固有探索領域として設定する。
そして、領域設定部231は、設定したユーザ固有探索領域の情報を選択部232に通知する。ここで、領域設定部231は、例えばユーザ固有探索領域の先頭の送信用PDCCHリソースの最初のCCEインデックス値などを用いてユーザ固有探索領域の情報を通知する。
選択部232は、無線フレームフォーマットにおけるスロット番号が更新される毎に、図5に示す送信用PDCCHリソースの使用状況を示す使用状況テーブル250を作成する。図5は、使用状況テーブルの一例を示す図である。ただし、図5ではスケジューラ123の使用状況及びスケジューラ124の使用状況をともに記載したが、スケジューラ123及び124は、自己の使用状況だけ管理するテーブルを有するだけでもよい。また、スケジューラ123及び124は、それぞれ同じ使用状況テーブル250を有しても良いし、外部記憶領域に格納した1つの使用状況テーブル250をそれぞれが参照しても良い。
ここで、使用状況テーブル250上のPDCCHリソース全体がPDCCHリソース群にあたる。図5の使用状況テーブル250では、PDCCHリソース群は、CCEリソースが31個集まったサイズを有する。使用状況テーブル250は、PDCCHリソース群の先頭からCCEリソース単位でCCEインデックスが割りふられ、リソースの使用状況を示す値がCCEインデックス毎に格納されることでPDCCHリソースの使用状況を表している。使用状況テーブル250のスケジューラ123の使用状況又はスケジューラ124の使用状況の欄の「0」は未使用を表し、「1」は使用済みを表している。
選択部232は、全ての欄が未使用の使用状況テーブル250を生成する。その後、選択部232は、偶数グループに対応する送信用PDCCHリソースを使用許可リソースとする通知を制御部125から受ける。そして、選択部232は、使用状況テーブル250上の使用許可リソース以外のPDCCHリソースに使用済みのチェックをつける。図5の使用状況テーブル250は、制御部125から通知を受けて使用許可リソース以外が使用済みとされた状態を示している。このように、使用状況テーブル250は、各スケジューラに対する使用許可リソースのみ使用可能な送信用PDCCHリソースとなるように、使用が許可されていない送信用PDCCHリソースには使用済みを示す情報を設定してマスクする。
例えば、図5では、スケジューラ123に対しては、使用不許可の送信用PDCCHリソースとして、CCEインデックス値が4〜7、12〜15、20〜23及び28〜31の箇所がマスクされている。
さらに、選択部232は、使用状況テーブル250における既にPDCCHの割り当てに使用した割当PDCCHリソースにも使用済みの値を格納する。
選択部232は、ユーザ固有探索領域の領域設定部231から受ける。そして、選択部232は、使用状況テーブル250の送信用PDCCHリソースのうち包含するCCEリソースのいずれにも使用済みのチェックが付いていない送信用PDCCHリソースから1つ送信用PDCCHリソースを割当PDCCHリソースとして選択する。
ここで、図5の使用状況テーブル250を用いて説明する。この場合、送信用PDCCHリソースのアグリゲーションレベルが4であるとする。
選択部232は、例えば、PDCCHリソースのCCEインデクス値が「4」であるという情報をユーザ固有探索領域を表す情報として領域設定部231から取得する。選択部232は、当該CCEインデックス値に相当するユーザ固有探索領域を特定する。この場合、選択部232は、CCEインデックス値が4〜11に対応する送信用PDCCHリソースをユーザ固有探索領域とする。
そして、選択部232は、使用状況テーブル250を参照して、ユーザ固有探索領域の先頭から順に割り当て可能なアグリゲーションレベルが4の送信用PDCCHリソースを探索する。図5では、CCEインデックス値の4〜7の箇所は使用済みでありマスクされているため、選択部232は割当対象外であると判定する。次に、選択部232は、次の送信用PDCCHリソースについて未使用の判定を試行する。そして、CCEインデックス値が8〜11の箇所が未使用であるので、選択部232は、それに対応する送信用PDCCHリソースを割当PDCCHリソースとして選択する。その後、選択部232は、割当PDCCHリソースに含まれるCCEインデックス値、すなわち8〜11のCCEインデックス値に対する使用状況テーブル250の使用状況欄を使用済みの値に更新する。
この処理を、図2を用いてさらに説明する。選択部232は、PDCCHリソース305及び303をユーザ固有探索領域として領域設定部231から通知を受ける。そして、選択部232は、PDCCHリソース305及び303のうちアグリゲーションレベルが4でリソースインデックスが0又は偶数の使用許可リソースに対応する送信用PDCCHリソースをPDCCHの割り当てに使用する。ここで、PDCCHリソース303のリソースインデックスが2であり、偶数である。すなわち、PDCCHリソース303は、スケジューラ123の選択部232にとって使用許可リソースである。そこで、選択部232は、PDCCHリソース303を割当PDCCHリソースと選択することができる。
一方、スケジューラ124は、ユーザ固有探索領域を表す情報としてPDCCHリソースのCCEインデクス値が「4」であるという情報を領域設定部231から取得とすると、スケジューラ123と同様に、使用状況テーブル250を参照して、ユーザ固有探索領域の先頭から順に割り当て可能なアグリゲーションレベルが4の送信用PDCCHリソースを探索する。図5では、CCEインデックス値の4〜7の箇所が未使用であるので、スケジューラ124は、それに対応する送信用PDCCHリソースを割当PDCCHリソースとして選択する。その後、スケジューラ124は、割当PDCCHリソースに含まれるCCEインデックス値、すなわち4〜7のCCEインデックス値に対応する使用状況テーブル250の使用状況欄を使用済みの値に更新する。
選択部232は、選択した割当PDCCHリソースの情報をL1機能部121へ通知する。
ここで、図6を参照して、本実施例において送信用PDCCHリソースのアグリゲーションレベルが4の場合に使用許可リソースがいずれの無線通信端末装置のグループに対しても公平に割り当てられることについて説明する。図6は、実施例1において送信用PDCCHリソースのアグリゲーションレベルが4の場合の各使用許可リソースを示す図である。
図6は、最上段にCCEインデックス値を記載している。そして、上から2番目の段に、アグリゲーションレベルが4の分割基準PDCCHリソースを記載している。そして、下2つの段で、送信用PDCCHリソースのアグリゲーションレベルが4の場合に設定されるユーザ固有探索領域を表している。
アグリゲーションレベルが4の分割基準PDCCHリソースを偶数グループ及び奇数グループに分けた場合、領域401〜404が偶数グループに属する送信用PDCCHリソースである。また、領域411〜414が奇数グループに属する送信用PDCCHリソースである。
図6で示すように、送信用PDCCHリソースのアグリゲーションレベルが4の場合、いずれのユーザ固有探索領域に対しても偶数グループ及び奇数グループに属するアグリゲーションレベルが4の送信用PDCCHリソースを選ぶことができる。そして、いずれのユーザ固有探索領域においても、偶数グループ及び奇数グループに対応する送信用PDCCHリソースの割合は同じである。すなわち、アグリゲーションレベルが4の分割基準PDCCHリソースをリソースインデックスの偶奇で分けた場合、選択部232は、2グループの無線通信端末装置のいずれに対しても、アグリゲーションレベルが4の送信用PDCCHリソースを公平に割り当てることができる。
さらに、図7を参照して、本実施例においてアグリゲーションレベルが2の場合のPDCCHの割り当てに使用可能なPDCCHリソースの抽出がいずれの無線通信端末装置のグループに対しても公平になされることについて説明する。図7は、実施例1において送信用PDCCHリソースのアグリゲーションレベルが2の場合の各使用許可リソースを示す図である。
図7は、最上段にCCEインデックス値を記載している。そして、上から2番目の段に、アグリゲーションレベルが4の分割基準PDCCHリソースを記載している。そして、下2つの段で、送信用PDCCHリソースのアグリゲーションレベルが2の場合に設定されるユーザ固有探索領域を表している。
アグリゲーションレベルが4の分割基準PDCCHリソースを偶数グループ及び奇数グループに分けた場合、領域431〜434が偶数グループに属する送信用PDCCHリソースである。また、領域441〜444が奇数グループに属する送信用PDCCHリソースである。
図7で示すように、送信用PDCCHリソースのアグリゲーションレベルが2の場合、いずれのユーザ固有探索領域においても偶数グループ及び奇数グループに属するアグリゲーションレベルが2のPDCCHリソースが2つずつ含まれている。このように、いずれのユーザ固有探索領域においても、偶数グループ及び奇数グループに対応する送信用PDCCHリソースの割合は同じである。すなわち、アグリゲーションレベルが4の分割基準PDCCHリソースをリソースインデックスの偶奇で分けた場合、選択部232は、2グループの無線通信端末装置のいずれに対しても、アグリゲーションレベルが2の送信用PDCCHリソースを公平に割り当てることができる。
図8は、無線通信端末装置のブロック図である。無線通信端末装置2は、送信部21、受信部22及び制御部23を有している。
受信部22は、信号を受信する。そして、受信部22は、自装置に設定されたC−RNTIを種としてユーザ固有探索領域を特定する。そして、制御部23は、ユーザ固有探索領域に含まれるサーチスペースのPDCCHについて全て受信を試みる。そして、受信部22は、自装置宛のPDCCHが得られた場合、受信したPDCCHを制御部23へ出力する。
その後、受信部22は、PDCCHに基づく制御を制御部23から受けて、信号の受信を行う。
制御部23は、PDCCHを受信部22から受ける。そして、制御部23は、PDCCHから制御情報を取得する。そして、制御部23は、取得した制御情報にしたがって送信部21及び受信部22を制御する。
送信部21は、制御部23からの制御にしたがって、信号を送信する。
次に、図9を参照して、本実施例に係る基地局装置1によるPDCCHの送信処理について説明する。図9は、実施例1に係る基地局装置1によるPDCCHの送信処理のフローチャートである。
制御部125は、使用許可リソースの通知をスケジューラ123の選択部232へ通知する。ここでは、制御部125は、アグリゲーションレベルが4の分割基準PDCCHリソースをリソースインデックスの偶数又は奇数で分けたグループのうちのいずれか一方のグループに対応する送信用PDCCHリソースを使用許可リソースとする。また、制御部125は、スケジューラ123とは異なる使用許可リソースの通知をスケジューラ124の選択部232へ送信する(ステップS1)。ここでは、制御部125は、スケジューラ123の選択部232に偶数グループに対応する送信用PDCCHリソースを使用許可リソースとして通知した場合で説明する。また、制御部125は、スケジューラ124の選択部232に奇数グループに対応する送信用PDCCHリソースを使用許可リソースとして通知した場合で説明する。
スケジューラ123及び124は、送信先の無線通信端末装置の情報を取得する。そして、スケジューラ123及び124は、送信先の無線通信端末装置がスケジューラ123の管理する無線通信端末装置か否かを判定する(ステップS3)。
スケジューラ123の管理する無線通信端末装置の場合(ステップS3:肯定)、スケジューラ123がスケジューリング処理を開始する(ステップS4)。
スケジューラ123の領域設定部231は、送信用PDCCHリソースのアグリゲーションレベルを決定する(ステップS5)。
次に、スケジューラ123の領域設定部231は、C−RNTIを種としてユーザ固有探索領域を設定する(ステップS6)。
スケジューラ123の選択部232は、領域設定部231により設定されたユーザ固有探索領域の中で、偶数グループに対応する送信用PDCCHリソースを特定する(ステップS7)。ここで、偶数グループは、アグリゲーションレベルが4でリソースインデックスが0又は偶数の分割基準PDCCHリソースのグループである。すなわち、選択部232は、使用状況テーブル250におけるリソースインデックスが奇数の分割基準PDCCHリソースに対応する送信用PDCCHリソースに使用済みのチェックを付ける。
次に、スケジューラ123の選択部232は、特定した送信用PDCCHリソースの中から割当PDCCHリソースを選択する処理を実行する(ステップS8)。
一方、スケジューラ124の管理する無線通信端末装置の場合(ステップS3:否定)、スケジューラ124がスケジューリング処理を開始する(ステップS9)。
スケジューラ124の領域設定部231は、送信用PDCCHリソースのアグリゲーションレベルを決定する(ステップS10)。
次に、スケジューラ124の領域設定部231は、C−RNTIを種としてユーザ固有探索領域を設定する(ステップS11)。
スケジューラ124の選択部232は、領域設定部231により設定されたユーザ固有探索領域の中で、奇数グループに対応する送信用PDCCHリソースを特定する(ステップS12)。ここで、奇数グループは、アグリゲーションレベルが4でリソースインデックスが奇数の分割基準PDCCHリソースのグループである。すなわち、選択部232は、使用状況テーブル250におけるリソースインデックスが0及び偶数の分割基準PDCCHリソースに対応する送信用PDCCHリソースに使用済みのチェックを付ける。
次に、スケジューラ124の選択部232は、特定した送信用PDCCHリソースの中から割当PDCCHリソースを選択する処理を実行する(ステップS13)。
L1機能部121は、PDCCHのスケジューリング結果をスケジューラ123又は124から受ける。そして、L1機能部121は、選択された割当PDCCHリソースを用いて送信するPDCCHを含む信号を生成する(ステップS14)。
その後、L1機能部121は、生成した信号を符号化し変調する(ステップS15)。
そして、RF送信部111は、L1機能部121から取得した信号を、アンテナ13を介して無線通信端末装置へ送信する(ステップS16)。
次に、図10を参照して、選択部232による割当PDCCHリソースの選択処理について説明する。図10は、PDCCHの割り当てに使用するPDCCHリソースの選択処理のフローチャートである。図10に示すフローは、図9におけるステップS8及びS13の一例にあたる。
選択部232は、割当PDCCHリソースを初期化する(ステップS101)。言い換えれば、選択部232は、いずれの割当PDCCHリソースも選択していない状態、すなわち、r=nullに設定する。ここで、rは、選択した割当PDCCHリソースを表す値であり、割当PDCCHリソースを先頭のリソースインデックスの値である。
選択部232は、選択した割当PDCCHリソースに含まれる先頭のCCEリソースをユーザ固有探索領域の先頭のCCEリソースとする。そして、選択した割当PDCCHリソースに含まれる先頭のCCEリソースの番号をm’とし、選択部232は、m’=0とする(ステップS102)。
選択部232は、CCEリソース使用状況を初期化する。CCEリソース使用状況とは、選択した割当PDCCHリソースに含まれるCCEリソースの使用または不使用を表す情報である。ここでは、CCEリソース使用状況を「c」とし、選択部232は、c=0とする(ステップS103)。
選択部232は、チェック済みリソース数を初期化する。チェック済みリソース数とは、選択した割当PDCCHリソースに含まれるCCEリソースの使用又は不使用をチェックした数である。ここでは、チェック済みリソース数を「I」とし、選択部232は、I=0とする(ステップS104)。
選択部232は、使用状況テーブル250を用いて、選択した割当PDCCHリソースに含まれる先頭のCCEリソースからI番目のCCEリソースの使用状況を確認する(ステップS105)。ここでは、I番目とは、送信用PDCCHリソースを図2のように論理的に並べた状態での先頭のCCEリソースからの数である。そして、選択部232は、先頭のCCEリソースからI番目のCCEリソースの使用状況が未使用か否かを判定する(ステップS106)。
先頭のCCEリソースからI番目のCCEリソースが使用済みの場合(ステップS106:否定)、選択部232は、CCEリソース使用状況に1を加算する。すなわち、選択部232は、C=C+1とする(ステップS107)。
そして、選択部232は、I=アグリゲーションレベル(L)−1か否かを判定する(ステップS108)。I≠L−1の場合(ステップS108:否定)、選択部232は、I=I+1として(ステップS112)、ステップS105へ戻る。
これに対して、I=L−1の場合(ステップS108:肯定)、選択部232は、c=0か否かにより、割当PDCCHリソースとする送信用PDCCHリソースの空きがあったか否かを判定する(ステップS109)。
送信用PDCCHリソースの空きがある場合(ステップS109:肯定)、選択部232は、割当PDCCHリソースをr=m’に決定する。すなわち、選択部232は、ユーザ固有探索領域の先頭からm’番目のCCEリソースを先頭のCCEリソースとする送信用PDCCHリソースを割当PDCCHリソースとして選択する(ステップS110)。
これに対して、送信用PDCCHリソースの空きが無い場合(ステップS109:否定)、選択部232は、m’=M(L)−1か否かを判定する(ステップS111)。
m’≠M(L)−1の場合(ステップS111:否定)、選択部232は、m’=m’+1とし(ステップS113)、ステップS102へ戻る。
これに対して、m’=M(L)−1の場合(ステップS111:肯定)、選択部232は、今回のPDCCHの割り当てをあきらめて、割当PDCCHリソースの決定処理を終了する。
さらに、図11を参照して、無線通信端末装置2の通信制御について説明する。図11は、無線通信端末装置の通信制御のフローチャートである。
受信部22は、自装置に設定されたC−RNTIを種としてユーザ固有探索領域を特定し、ユーザ固有探索領域に含まれるサーチスペースを求める(ステップS21)。
受信部22は、受信信号の求めたサーチスペースにおいて自装置宛のPDCCHの探索を行う(ステップS22)。
受信部22は、自装置宛のPDCCHがあるか否かを判定する(ステップS23)。自装置宛のPDCCHが無い場合(ステップS23:否定)、受信部22は、今回の通信を終了する。
自装置宛のPDCCHがある場合(ステップS23:肯定)、受信部22は、自装置宛のPDCCHを制御部23へ送信する。制御部23は、受信しPDCCHに含まれる制御情報にしたがって、送信部21及び受信部22を制御し基地局装置1と通信を行う(ステップS24)。
図12は、基地局装置におけるベースバンド部のハードウェア構成図である。基地局装置1のベースバンド部12は、Field Programmable Gate Array(FPGA)901、Central Processing Unit(CPU)902、メモリ903、制御用CPU904、並びに、スケジューラ用CPU905及び906を有している。
FPGA901、CPU902、メモリ903、制御用CPU904、並びに、スケジューラ用CPU905及び906は、それぞれバスで接続されている。
FPGA901は、例えば、図1に示すL1機能部121における符号化部211、変調部212、復調部213及び復号化部214の各機能を実現する。
CPU902及びメモリ903は、例えば、図1に示すL2機能部122におけるPDCP送信部221、RLC送信部222、MAC送信部223、MAC受信部224、RLC受信部225及びPDCP受信部226の各種機能を実現する。
制御用CPU904及びメモリ903は、図1に示す制御部125の機能を実現する。
スケジューラ用CPU905及びメモリ903は、図3に示すスケジューラ123の領域設定部231及び選択部232の各種機能を実現する。例えば、メモリ903は、スケジューラ123の使用状況テーブル250などを格納する。
スケジューラ用CPU906及びメモリ903は、図1に示すスケジューラ124の領域設定部231及び選択部232の各種機能を実現する。例えば、メモリ903は、スケジューラ124の使用状況テーブル250などを格納する。
また、無線通信端末装置2の送信部21、受信部22及び制御部23は、CPU及びメモリによってそれらの各種機能が実現される。
以上に説明したように、本実施例に係る無線基地局装置は、アグリゲーションレベルが4の分割基準PDCCHリソースをリソースインデックスの偶奇によってグループ化し、それらのグループを異なるスケジューラに割り当てる。そして、各スケジューラは、割り当てられたグループの分割基準PDCCHリソースに対応するユーザ固定探索領域における送信用PDCCHリソースの中から割当PDCCHリソースを選択する。これにより、各スケジューラが担当する無線通信端末装置に対してPDCCHリソースを公平に割り当てることができるので、適切なスケジューラの分割を行うことができる。したがって、基地局装置の信頼性や負荷分散性能を向上させることができる。
また、以上の説明では、スケジューラ123及び124が使用状況テーブル250を作成するとしたが、例えば、制御部125が使用状況テーブル250を作成してスケジューラ123及び124へ送信してもよい。
さらに、スケジューラ123及び124が使用状況テーブル250を作成する場合、予めスケジューラ123及び124に使用許可リソースを設定しておき、スケジューラ123及び124が設定に従って使用状況テーブル250を作成してもよい。
次に、実施例2について説明する。本実施例に係る基地局装置は、PDCCHの送信に使用するPDCCHリソースの分割方法が実施例1と異なる。図13は、実施例2に係る基地局装置のブロック図である。本実施例に係る基地局装置1は、スケジューラ123a〜123nというn個のスケジューラを有することが実施例1と異なる。nは、後述するようにPDCCHリソースの分割により生成するグループ数によって変化する。
また、本実施例に係るスケジューラ123a〜123nは、図3に示す構成と同様の構成を有する。以下の説明では、実施例1と同様の機能を有する各部については説明を省略する。
ここでは、分割基準PDCCHリソースのアグリゲーションレベルをLとする。そして、分割基準PDCCHリソースを次の数式3を用いて、以下の方法でNgrp種類のグループに分割する。
Figure 2015195486
ここで、mは、分割基準PDCCHリソースのリソースインデックスを表す。
次に、分割基準PDCCHリソースに対応するCCEインデックス値を、対応するngrpにしたがって分割する。
例えば、アグリゲーションレベルが2の分割基準PDCCHリソースについて、グループ数Ngrpに分割した場合の例を図14に示す。図14は、アグリゲーションレベルが2の分割基準PDCCHリソースをグループ数Ngrp=3で分割した場合の例を示す図である。
グループ数を3とする場合、スケジューラの数も3つとなる。すなわち、この場合、基地局装置1は、スケジューラ123a〜123cを備える。
図13の領域501,502及び503は同じ第1グループとなる。また、領域511,512及び513は同じ第2グループとなる。さらに、領域521及び522は同じ第3グループとなる。
この場合、制御部125は、それぞれのグループの使用をスケジューラ123a〜123cのそれぞれに許可する。例えば、制御部125は、第1グループに対応する送信用PDCCHリソースを使用許可リソースとしてスケジューラ123aに通知する。また、制御部125は、第2グループに対応する送信用PDCCHリソースを使用許可リソースとしてスケジューラ123bに通知する。また、制御部125は、第3グループに対応する送信用PDCCHリソースを使用許可リソースとしてスケジューラ123cに通知する。
スケジューラ123aの選択部232は、領域設定部231が設定したユーザ固有探索領域における、第1グループに対応する送信用PDCCHリソースの中から割当PDCCHリソースとして選択する。
スケジューラ123bの選択部232は、領域設定部231が設定したユーザ固有探索領域における、第2グループに対応する送信用PDCCHリソースの中から割当PDCCHリソースを選択する。
スケジューラ123cの選択部232は、領域設定部231が設定したユーザ固有探索領域の中で、第3グループに対応する送信用PDCCHリソースの中から割当PDCCHリソースを選択する。
ただし、分割基準PDCCHリソースのアグリゲーションレベルLとグループ数Ngrpと、送信用PDCCHリソースとは以下の関係を有する。
より大きいアグリゲーションレベルの送信用PDCCHリソースは割り当てにより分割されてしまうので、そのような送信用PDCCHリソースはPDCCHの送信に割り当てることができない。すなわち、Lより大きいアグリゲーションレベルの送信用PDCCHリソースはPDCCHの送信に利用できない。
とNgrpの積(L・Ngrp)が、あるアグリゲーションレベルLとそのアグリゲーションレベルにおけるサーチスペースの数Nssの積(L・Nss)以下の場合、つまり、L・Ngrp≦L・Nssの場合には、次の条件を満たす。すなわち、アグリゲーションレベルLの送信用PDCCHリソースについては少なくとも1つの送信用PDCCHリソースの割り当てが可能である。
また、L・NgrpがL・Nssの約数となる場合、すなわち、N・L・Ngrp=L・Nssの場合、アグリゲーションレベルLの送信用PDCCHリソースについてはグループ間の送信用PDCCHリソース数が同数となり公平な分割となる。
すなわち、例えば、送信用PDCCHリソースのアグリゲーションレベルLがL以下であり、且つ、L・NgrpがL・Nssの約数となる場合であれば、スケジューラ毎に公平に送信用PDCCHリソースの割り当てが行える。スケジューラ間で割り当ての確立に不公平が発生すると、無線通信端末装置毎に通信を行える頻度の偏りが発生してしまう。そのため、スケジューラ毎に公平にPDCCHリソースの割り当てが行える分割を行うことが好ましい。
以上に説明したように、本実施例に係る無線基地局装置は、様々な数のグループにPDCCHリソースを分割することができる。したがって、無線通信システムの設計に応じて、柔軟に対応して信頼性や負荷分散性能を向上させることができる。
次に、実施例3について説明する。本実施例に係る基地局装置は、使用許可リソースの決定方法が上述した各実施例と異なる。本実施例に係る基地局装置1及びスケジューラ123は、図1及び3で表される。以下では、実施例1と同様の機能を有する各部については説明を省略する。
本実施例に係る基地局装置1は、送信用PDCCリソース群の前半部分と後半部分とで分割するグループを用いて使用許可リソースを決定する。
この場合、例えば、制御部125は、DCCHリソース群の前半部分の送信用PDCCHリソースを使用許可リソースとしてスケジューラ123に通知する。また、制御部125は、DCCHリソース群の後半部分の送信用PDCCHリソースを使用許可リソースとしてスケジューラ124に通知する。
スケジューラ123及び124の選択部232は、使用許可リソースの情報を制御部125から受信する。そして、スケジューラ123の選択部232は、使用状況テーブル250におけるスケジューラ123の使用状況のPDCCHリソース群の後半部分を使用済みにする。また、スケジューラ124の選択部232は、使用状況テーブル250のスケジューラ124の使用状況のPDCCHリソース群の前半部分を使用済みにする。
そして、選択部232は、使用状況テーブル250を参照し、領域設定部231から取得したユーザ固有探索領域において未使用のPDCCHリソースから割当PDCCHリソースを選択する。その後、選択部232は、割当PDCCHリソースの情報をL1機能部121へ通知する。
この場合、スケジューラ123及び124は、領域設定部231に設定されたユーザ固有探索領域において常に割り当てに使用可能な送信用PDCCHリソースを見つけられるわけではない。そのため、PDCCHを送信できない状況が発生する可能性が高くなる。また、ユーザ固有探索領域の設定方法によっては、スケジューラ123と124との間で割り当てに使用可能な送信用PDCCHリソースを検出する確率が異なり不公平が発生するおそれがある。ただし、ユーザ固有探索領域の設定方法として各サーチスペースが用いられる確率が平等な方法を用いる場合、スケジューラ123と124との間でPDCCHリソースの割り当ては公平に行われる。
以上に説明したように、本実施例に係る基地局装置は、PDCCHリソース群の前半と後半でグループ化した。このように、単純な論理でグループ化を行っても、PDCCHリソースを分割でき、ベースバンド部を多重化して信頼性や負荷分散性能を向上させることができる。
次に、実施例4について説明する。本実施例に係る基地局装置は、使用許可リソースの決定方法が上述した各実施例と異なる。本実施例に係る基地局装置1及びスケジューラ123は、図1及び3で表される。以下では、実施例1と同様の機能を有する各部については説明を省略する。
本実施例では、各スケジューラに0番から順にスケジューラ番号が振られている。例えば、スケジューラ123のスケジューラ番号を0とし、スケジューラ124のスケジューラ番号を1とする。
制御部125は、次の式を満たすCCEインデックス値に対応する送信用PDCCHリソースを、使用許可リソースとしてスケジューラ123及び124に通知する。
スケジューラ番号={(第1PDCCHインデックス変数×アグリゲーションレベル(L))+第2PDCCHインデックス変数}mod(全スケジューラ数)
ここで、第1PDCCHインデックス変数は、0以上floor(NCCE,k/L)−1以下の範囲の整数値をとる変数である。床関数floorは小数部分(小数点以下の部分)の切り捨て演算を意味する。第2PDCCHインデックス変数は、0以上M(L)−1以下の範囲の整数値をとる変数である。M(L)は或るアグリゲーションレベルLにおけるユーザ固有探索領域に内在するPDCCHリソースの個数を示す。NCCE,kは、当該サブフレームにおいてPDCCHに割り当て可能なCCEの数である。
ここで、NCCE,kを32とし、アグリゲーションレベルを4とし、自スケジューラ部の番号が0番とし、全スケジューラ数を3とする。そして、第1PDCCHインデックス変数をm1とし、第2PDCCHインデックス変数をm2とすると、(m1,m2)が{(0,0), (1,0), (2,0), (3,0), (4,0), (5,0), (6,0), (7,0)}のときに上記式を満たす。なお、CCEインデックス値と第1PDCCHインデクス変数(m1)と第2PDCCHインデクス変数(m2)との関係は次の式で定義される。
CCEインデックス値=(第1PDCCHインデックス値(m1)×アグリゲーションレベル(L))+第2PDCCHインデックス値(m2)
この場合、制御部125は、 (m1,m2)が{(0,0), (1,0), (2,0), (3,0), (4,0), (5,0), (6,0), (7,0)}に相当するCCEインデックス値(0, 4, 8, 12, 16, 20, 24, 28)を求める。そして、制御部125は、求めたCCEインデックス値をまとめたCCEリソース群をスケジューラ123の割り当て対象とする。そして、制御部125は、当該CCEリソース群を使用許可リソースとしてスケジューラ123に通知する。
制御部125は、他のスケジューラに対しても同様に使用を許可するPDCCHリソースを求め通知を行う。
以上に説明したように、本実施例で説明したグループ分けを用いても送信用PDCCHリソースを分割するグループを生成することができる。このように、送信用PDCCHリソースのグループ分けは様々な方法で行うことができる。そして、グループ分けを行うことで、スケジューラを分割することができ、ベースバンド部を多重化して信頼性や負荷分散性能を向上させることができる。
1 基地局装置
2 無線通信端末装置
3 回線
11 RF部
12 ベースバンド部
13 アンテナ
111 RF送信部
112 RF受信部
121 L1機能部
122 L2機能部
123,124 スケジューラ
125 制御部
211 符号化部
212 変調部
213 復調部
214 復号化部
221 PDCP送信部
222 RLC送信部
223 MAC送信部
224 MAC受信部
225 RLC受信部
226 PDCP受信部

Claims (7)

  1. 無線基地局及び複数の無線通信端末装置を有する無線通信システムであって、
    前記無線基地局は、
    前記無線通信端末装置との通信に用いるリソースのうちの一部の領域を探索領域として設定する領域設定部と、
    前記探索領域に含まれ、且つ、リソースの論理的位置を基に分割されたグループのうちの自スケジューラ部に割り当てられたグループに属するリソースを選択する、複数のスケジューラ部と、
    前記スケジューラ部により選択されたリソースを用いて、制御情報を含む信号を送信する送信部とを備え、
    前記無線通信端末装置は、
    前記信号を受信し、受信した信号のうちの前記探索領域を探索して自装置宛の制御情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された制御情報を基に、前記無線基地局と通信を行う通信部とを備えた
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 通信に用いるリソースには、異なるサイズを有する複数の種類のリソースが存在し、
    前記領域設定部は、前記無線通信端末装置との通信に用いる送信リソースのサイズを決定し、前記送信リソースのうちの一部の領域を探索領域として設定し、
    前記スケジューラ部は、前記探索領域に含まれ、且つ、前記リソースのうち特定サイズを有する分割基準リソースを論理的位置を基に分割したグループのうち自スケジューラ部に割り当てられたグループに属する基準リソースに対応する送信リソースを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記スケジューラ部は、第1スケジューラ部及び第2スケジューラ部を有し、
    前記第1スケジューラ部は、分割基準リソースであるアグリゲーションレベルが4のPDCCHリソースの中でリソースインデックスが0及び偶数であるPDCCHリソースが自スケジューラ部に割り当てられたグループとし、
    前記第2スケジューラ部は、分割基準リソースであるアグリゲーションレベルが4のPDCCHリソースの中でリソースインデックスが奇数であるPDCCHリソースが自スケジューラ部に割り当てられたグループとする
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記無線通信端末装置は、前記第1グループ及び前記第2グループに対応するように分けられ、
    前記第1スケジューラ部は、前記第1グループに対応する無線通信端末装置に対するリソースの割り当てを行い、
    前記第2スケジューラ部は、前記第2グループに対応する無線通信端末装置に対するリソースの割り当てを行う
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記領域設定部は、乱数を用いて前記一部の領域を決定し、
    前記取得部は、前記乱数を用いて一部の領域を特定し探索を行う
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の無線通信システム。
  6. 前記無線通信端末装置との通信に用いるリソースのうちの一部の領域を探索領域として設定する領域設定部と、
    前記探索領域に含まれ、且つ、リソースの論理的位置を基に分割されたグループのうちの自スケジューラ部に割り当てられたグループに属するリソースを選択する、複数のスケジューラ部と、
    前記スケジューラ部により選択されたリソースを用いて、制御情報を含む信号を送信する送信部とを備え、
    を備えたことを特徴とする無線基地局装置。
  7. 無線基地局装置及び複数の無線通信端末装置を有する無線通信システムの制御方法であって、
    前記無線基地局装置に、前記無線通信端末装置との通信に用いるリソースのうちの一部の領域を探索領域として設定させ、
    前記無線基地局装置が有する複数のスケジューラのそれぞれに、前記探索領域に含まれ、且つ、リソースの論理的位置を基に分割されたグループのうちの自スケジューラに割り当てられたグループに属するリソースを選択させ、
    前記無線基地局装置に、前記スケジューラにより選択されたリソースを用いて、制御情報を含む信号を送信させ、
    前記無線通信端末装置に、前記無線基地局装置から送信された前記信号を受信させ、受信した信号の中の前記探索領域を探索して当該無線通信端末装置宛の制御情報を取得させ、取得した制御情報を基に、前記無線基地局装置と通信を行わせる
    ことを特徴とする無線通信システムの制御方法。
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